JP2006109973A - 遊技機及びその遊技盤 - Google Patents

遊技機及びその遊技盤 Download PDF

Info

Publication number
JP2006109973A
JP2006109973A JP2004298628A JP2004298628A JP2006109973A JP 2006109973 A JP2006109973 A JP 2006109973A JP 2004298628 A JP2004298628 A JP 2004298628A JP 2004298628 A JP2004298628 A JP 2004298628A JP 2006109973 A JP2006109973 A JP 2006109973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game
opening
winning
holding
game board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004298628A
Other languages
English (en)
Inventor
Masato Murakami
正人 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Samy KK
Original Assignee
Sammy Corp
Samy KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp, Samy KK filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2004298628A priority Critical patent/JP2006109973A/ja
Publication of JP2006109973A publication Critical patent/JP2006109973A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Abstract

【課題】 遊技盤内方に保留装置の特に保留部を埋め込む形で配置すると共に、所定数の遊技球を保留した状態から当該保留球を全て一斉に落下させ得るように構成した遊技機及びその遊技盤を提供する。
【解決手段】 パチンコ機1は、遊技盤7に打ち出された遊技球Baのうちの所定数を一旦保留した後放出する保留装置25を遊技領域7aの一側に備えている。保留装置25は、遊技盤7の表面から裏面側に後退し且つ所定数の遊技球Baを保留し得る保留部50と、該保留部50に所定数の遊技球Baを一旦保留した後、入賞口48に向けて一斉に放出するための放出規制部材55とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機及びその遊技盤に関し、詳しくは、入賞口に連続的に入賞させることにより遊技性に多彩な変化をもたらし得るようにした遊技機及びその遊技盤に関する。
一般に、遊技機、例えばパチンコ機として、球受け皿に滞留している遊技球が、発射ハンドルの操作に応じて遊技盤上に打ち出された後、遊技盤面上の障害釘や風車等に導かれつつ盤面を流下して、各種入賞口に入球し、或いは入球せずに遊技盤下部のアウト口に流入するように構成されたもの(所謂フィーバー機:以下、「第1種特別電動役物」と言う)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなパチンコ機では、一般入賞口に入球した際にそれに対応した個数の遊技球が払い出され、また始動チャッカー(始動入賞口)に入賞した際にはこれに基づいて大当たり抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出され、当該抽選の結果に応じて、遊技盤の中央部分に設けられた液晶等からなる図柄表示装置の画面上で所定の演出表示が行われる。大当たりの発生時には、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開放し、入球に対応して多量の遊技球が払い出される状態となる。
一方、遊技域に特定入賞口と始動口と変動入賞装置を設け、特定入賞口への遊技球の入賞をもとに所定の条件が成立したときに、特別遊技の権利を発生させ、当該権利発生中に始動口に入賞した時点で変動入賞装置を遊技者に有益となる開放状態にして、入賞率の高い特別遊技を行わせるパチンコ機(所謂権利モノ:以下、「第3種特別電動役物」と言う)も存在する。
上記第3種特別電動役物では、始動口の入賞率が低い場合、特別遊技の権利が発生したとしても特別遊技への移行が難しく、特別遊技に移行するまでに持ち球を無くしたり、特別遊技を行っても再び特別遊技に移行するまでに獲得球が減少したりする虞があった。また逆に、始動口の入賞率が高くなってしまった場合には、特別遊技をそれほどの回数行わないうちに特定入賞口に再び入賞し、権利が折角発生したにも拘わらず特別遊技を充分に楽しまないうちにその権利が消滅する虞もあった。しかし、入賞率は始動口の命釘等の調整具合で決まるため、状況に応じて釘調整を行う必要があるが、当該釘調整は熟練を要するものであり、的確な調整は困難とされていた。
そこで、遊技域から導入口に進入した遊技球を保留し且つ当該保留球を開閉手段を介して球解放口から遊技域に放出する保留装置を始動口の直上方に配置し、保留装置の保留球が開閉手段を経て球解放口から遊技域に放出された際、直下方の始動口に高確率で入賞できるように構成したパチンコ機が案出されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、上記特許文献2に記載されるパチンコ機によると、特別遊技の権利発生時に始動口に対し、保留装置に保留した保留球を、開閉手段を介してタイミング良く入賞することができる。従って、始動口への入賞球を徒に増加させることなく、特別遊技を効率良く繰り返し行う可能性が高まるのであるが、当該パチンコ機の遊技の性質上、保留装置に保留した遊技球を連続的に入賞させることはできず、当該始動口の電動チューリップが開放した瞬間に遊技球を1個ずつ落下させて入賞させるのみであった。そのため、保留装置に折角複数の遊技球を保留しているにも拘わらず、上記のように1個ずつの入賞のため、賞球時の迫力に欠ける面があることは否めず、従って、遊技者に与える爽快感にやや不満が残ることは否めなかった。
また、保留装置に複数の遊技球を保留した状態で放出扉を開放することにより、当該保留球を、皿状の振分役物に形成された7個の開口部からなる通常入賞領域及び特定入賞領域に対し一斉に放出するように構成したパチンコ機も案出されている(例えば、特許文献3参照)。
特開2003−236210号公報 特開平05−003945号公報 特開2001−334041号公報
しかし、上記特許文献3に記載されるパチンコ機では、複数の保留球が保留装置から一斉に放出されるものの、それら遊技球は実際には、皿状の振分役物に対して放出された後、該振分役物上を転動しながら何れかの開口部に導入され、その結果として、放出遊技球の個数に対応するだけの賞球が得られていた。このため、当該特許文献3に記載のパチンコ機にあっても、上記特許文献2に記載のパチンコ機と同様、保留球放出時における賞球状況の迫力に欠ける面があることは否めず、遊技者に与える爽快感にやや不満が残る虞があった。
また、上記特許文献3に記載されるパチンコ機にあっては、保留装置が遊技盤の遊技領域の中央上部に配置されると共に、該保留装置から放出される複数の遊技球を受ける振分役物を備えた役物領域が上記遊技領域の中央部分に配置されており、遊技領域に備えるべき他の役物等の設置スペースが狭くなり、これに伴い、弾球遊技に寄与すべき遊技スペースも狭くなる等の不都合があった。
そこで本発明は、保留装置を、所定数の遊技球を保留した状態から当該保留球を或る入賞口に向けて全て一斉に放出するように構成すると共に、遊技盤内方に当該保留装置の特に保留部を埋め込む形で配置するように構成し、もって上述した課題を解決した遊技機及びその遊技盤を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図9参照)、遊技盤(7)に、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動入賞口(16)と、大当たり抽選の結果を表示する図柄表示装置(47)と、大当たり抽選に関与しない入賞が行われる入賞口(48)とを備える遊技機(1)であって、
前記遊技盤(7)に打ち出された遊技球(Ba)のうちの所定数を一旦保留した後放出する保留装置(25)を遊技領域(7a)の一側に備え、
前記保留装置(25)は、前記遊技盤(7)の表面から裏面側に後退した状態で前記所定数の遊技球(Ba)を保留し得る保留部(50)と、該保留部(50)に所定数の遊技球(Ba)を一旦保留した後、前記入賞口(48)に向けて一斉に放出するための放出規制部材(55)とを備える、
ことを特徴とする遊技機(1)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図1ないし図5参照)、前記保留部(50)が、内部に保留した遊技球(Ba)を視認可能に透過する透明部材からなり、
前記保留部(25)の前側には、該保留部(50)を視認可能に透過する透明板(46)が配置されてなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機(1)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図1ないし図5参照)、前記保留装置(25)が、前記遊技盤(7)に露出した形で前記保留部(50)に連通する開口部(57)と、該開口部(57)を開閉させる蓋体(53)とを備えてなる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機(1)にある。
請求項4に係る本発明は(例えば図8及び図9参照)、前記遊技盤(7)に打ち出された遊技球(Ba)を通過させるスルーゲート(60)と、
前記スルーゲート(60)での遊技球通過を契機として前記放出規制部材(55)を開放させるための規制部材制御手段(61)とを更に備える、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機(1)にある。
請求項5に係る本発明は(例えば図1ないし図9参照)、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動入賞口(16)と、大当たり抽選の結果を表示する図柄表示装置(47)と、入賞に対応した賞球を行うための入賞口(48)とを備える遊技盤(7)であって、
所定数の遊技球(Ba)を一旦保留した後放出する保留装置(25)を遊技領域(7a)の一側に備え、
前記保留装置(25)は、盤面からその裏面側に後退し且つ前記所定数の遊技球(Ba)を保留し得る保留部(50)と、該保留部(50)に所定数の遊技球(Ba)を一旦保留した後、前記入賞口(48)に向けて一斉に放出する放出規制部材(55)とを備える、
ことを特徴とする遊技盤(7)にある。
請求項6に係る本発明は(例えば図1ないし図5参照)、前記保留部(50)が、内部に保留した遊技球(Ba)を視認可能に透過する透明部材からなり、
前記保留部(50)の前側には、該保留部(50)を視認可能に透過する透明板(46)が配置されてなる、
ことを特徴とする請求項5に記載の遊技盤(7)にある。
請求項7に係る本発明は(例えば図1ないし図5参照)、前記保留装置(25)が、盤面から露出した形で前記保留部(50)に連通する開口部(57)と、該開口部(57)を開閉させる蓋体(53)とを備えてなる、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の遊技盤(1)にある。
請求項8に係る本発明は(例えば図8及び図9参照)、遊技球(Ba)を通過させるスルーゲート(60)と、
前記スルーゲート(60)での遊技球通過を契機として前記放出規制部材(55)を開放させるための規制部材制御手段(61)とを更に備える、
ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の遊技盤(7)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、遊技盤に打ち出された遊技球のうちの所定数を一旦保留した後放出する保留装置が、遊技領域の一側に配置され、遊技盤の表面から裏面側に後退し且つ所定数の遊技球を保留し得る保留部と、該保留部に所定数の遊技球を一旦保留した後、入賞口に向けて一斉に放出するための放出規制部材とを備えるので、遊技領域の一側に配置され且つ遊技盤から後退して遊技に支障にならない状態の保留部に所定数の遊技球を保留しつつ、当該所定数の遊技球を放出規制部材の作動で入賞口に向け一斉に放出して入賞させることができる。このため、遊技領域に備えるべき他の役物等の設置スペース、及び弾球遊技に寄与すべき遊技スペースを拡大することができると共に、所定数分に対応する賞球を、爽快感をもって一気に得ることができるようになる。
請求項2に係る本発明によると、保留部が、内部に保留した遊技球を視認可能に透過する透明部材からなり、保留部の前側に、保留部を視認可能に透過する透明板が配置されるので、遊技中、遊技者は透明板を通して、内部を透過させている保留部内の遊技球を視認しつつ、或るタイミングで一斉に放出されて入賞する遊技球を見ながら爽快感を得ることができる。これにより、遊技上の興趣が大幅に向上する。
請求項3に係る本発明によると、保留装置が、遊技盤に露出した形で保留部に連通する開口部と、該開口部を開閉させる蓋体とを備えるので、例えば蓋体の開閉動作を適時制御するだけで、開口部から遊技球を容易に保留部に導き、所定数(例えば5個)の遊技球を容易に受け入れることができる。
請求項4に係る本発明によると、遊技盤に打ち出された遊技球を通過させるスルーゲートと、スルーゲートでの遊技球通過を契機として放出規制部材を開放させるための規制部材制御手段とを更に備えるので、遊技者による所謂止め打ちを回避して、遊技場(ホール)での稼働が低下するデメリットを可及的に抑えることができる。これは即ち、保留装置が無い従来タイプの第1種特別電動役物にあっては、大当たり抽選に寄与する保留球が一杯になった時点でそれ以上の打ち出しを止める所謂止め打ちが一般的に行われているが、本遊技機によると、保留球が一杯になった状態であっても遊技者はスルーゲートを狙って打ち出しを続けるようになるからである。
請求項5に係る本発明によると、所定数の遊技球を一旦保留した後放出する保留装置が、遊技領域の一側に配置され、盤面からその裏面側に後退し且つ所定数の遊技球を保留し得る保留部と、該保留部に所定数の遊技球を一旦保留した後、入賞口に向けて一斉に放出する放出規制部材とを備えるので、遊技領域の一側に配置され且つ盤面から後退して遊技に支障にならない状態の保留部に所定数の遊技球を保留しつつ、当該所定数の遊技球を放出規制部材の作動で入賞口に向け一斉に放出して入賞させることができる。このため、遊技領域に備えるべき他の役物等の設置スペース、及び弾球遊技に寄与すべき遊技スペースを拡大することができると共に、所定数分に対応する賞球を、爽快感をもって一気に得ることができるようになる。
請求項6に係る本発明によると、保留部が、内部に保留した遊技球を視認可能に透過する透明部材からなり、保留部の前側に、保留部を視認可能に透過する透明板が配置されるので、遊技中、遊技者は透明板を通して、内部を透過させている保留部内の遊技球を視認しつつ、或るタイミングで一斉に放出されて入賞する遊技球を見ながら爽快感を得ることができる。これにより、遊技上の興趣が大幅に向上することになる。
請求項7に係る本発明によると、保留装置が、盤面から露出した形で保留部に連通する開口部と、該開口部を開閉させる蓋体とを備えるので、蓋体の開閉動作を適時制御するだけで、開口部から遊技球を容易に保留部に導き、所定数(例えば5個)の遊技球を容易に収容することができる。
請求項8に係る本発明によると、遊技球を通過させるスルーゲートと、スルーゲートでの遊技球通過を契機として放出規制部材を開放させるための規制部材制御手段とを更に備えるので、遊技者による所謂止め打ちを回避して、遊技場(ホール)での稼働が低下するデメリットを可及的に抑えることができる。これは即ち、保留装置が無い従来タイプの第1種特別電動役物にあっては、大当たり抽選に寄与する保留球が一杯になった時点でそれ以上の打ち出しを止める所謂止め打ちが一般的に行われているが、本遊技盤によると、保留球が一杯になった状態であっても遊技者はスルーゲートを狙って打ち出しを続けるようになるからである。
以下、本発明に係る遊技機及び遊技盤の実施形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機及びその遊技盤を図1ないし図9に沿って説明する。
なお、図1は本発明の第1の実施形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図、図2は本パチンコ機から遊技盤を単体で分離した状態で示す正面図、図3は遊技盤に備えた保留装置を拡大して示す正面図、図4は遊技盤に埋め込まれた形の保留装置を示す側面断面図、図5は遊技球放出状態の保留装置を示す側面断面図、図6は本パチンコ機の制御系を示すブロック図、図7は本パチンコ機による作動を説明するためのフローチャートである。また、図8は本発明に係る第2の実施形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図、図9は第2実施形態におけるパチンコ機の制御系を示すブロック図である。なお、後述する遊技盤の遊技領域には多数の障害釘や複数の風車等が植設されているが、図1、図2及び図8においてそれらは便宜上図示を省略している。また図2において、図1に示すガイドレール62は便宜上図示を省略している。
本パチンコ機1は、発射ハンドル9の操作による発射装置(図示せず)の作動で遊技球(所謂パチンコ玉)を遊技盤7の遊技領域7aに向かって打ち出しつつ遊技を行うもので、所謂確率変動等の大当たりが発生した状態でアタッカー(大入賞口)17に入球した遊技球に対応する数の遊技球を払い出すように構成されている。上記確率変動当たり(「確変当たり)とも言う)とは、抽選の結果、確変モードの大当たりが当選したとき、少なくとも当該確変モードによる遊技状態において次なる大当たりを引くまでの間、遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態を意味する。これに対し、当該特殊状態にならない大当たりとして「通常当たり」がある。
図1に示すように、本実施形態におけるパチンコ機1は、開口を有する枠体状の筐体2と、この筐体2に開閉可能に装着された前扉3とを有しており、前扉3の前面には、透明ガラス(図示せず)を有するガラス枠5が開閉可能に取り付けられている。透明ガラスの奥側には、遊技盤7が配置されている。前扉3における遊技盤7の左右上方には演出用照明装置10が配置されており、前扉3における遊技盤7の下方左部にはスピーカ(図示せず)を有する放音装置8が配置されている。また、ガラス枠5における右側部には、前扉3を筐体2側に施錠又は解放するための施錠装置4が配置されている。なお、筐体2及び前扉3等から遊技機本体が構成されている。
前扉3における遊技盤7の下方には上皿13が設けられており、上皿13における左上部には、賞球及び貸球を含む遊技球が供給される球供給口18が設けられ、上皿13における右上部壁面には、球貸ボタン14a及びプリペイドカード返却ボタン14bが設けられている。
また、前扉3における上皿13の下方には下皿15が配置されており、該下皿15の左部には、不図示の球発射装置を操作して遊技球を遊技領域7aに向けて打ち出すための発射ハンドル9が設けられている。更に、下皿15の球収容部15aには、上皿13からオーバーフローした遊技球が放出される球放出口19が形成されており、下皿15の左部には灰皿24が配置されている。
なお、図1中の符号62は、発射ハンドル9の操作で発射された遊技球を遊技盤7の遊技領域7aに導くガイドレールを示し、符号22はアウト口を示している。また、本パチンコ機1には、遊技中に遊技領域3aにて入賞することなく落下してアウト口22に入り込んだ遊技球をパチンコ機背面側に導くアウト球通路(図示せず)が設けられている。
遊技盤7の遊技領域7aには、図1及び図2に示すように、中央部分に図柄表示装置47が配設されており、該図柄表示装置47の上部左右及び下部左右には、大当たり抽選に関与しない一般の入賞が行われる入賞口27,28,29,48が配設されている。図柄表示装置47の下方には、始動チャッカー(始動入賞口)16と、アタッカー17とが順次配設されている。始動チャッカー16は、後述の第1抽選手段33による大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる役物であり、アタッカー17は、大当たり発生時に開放され、遊技盤7の遊技領域7aに打ち出されて転動落下する遊技球Baを入賞させる役物である。アタッカー17は、大当たり発生中、1回の開放で10個の入球を完了した時点で閉じ、当該開閉動作を15回繰り返すように構成されている。なお、これらの入球数並びに開閉動作の回数は、10個や15回に限定されることはなく、必要に応じて適宜設定され得るものである。
図1における図柄表示装置47の右方、即ち遊技領域7aの一側においての入賞口48の上部には、遊技盤7に打ち出された遊技球Baのうちの所定数(本実施形態では5個)を一旦保留した後、これら遊技球Baを全て入賞口48に一斉に放出して入賞させるように構成された保留装置25が配設されている。
保留装置25は、図2ないし図4に示すように、遊技球Baを受け入れる遊技球導入部52を最上部に有しており、該遊技球導入部52の前部には、遊技盤7に露出した形で遊技球導入部52及び保留部50に連通する開口部57と、「予め設定された或る条件の成立」を契機として開放又は閉塞させ得るようにヒンジ53aを介して枢着された蓋体53とが配設されている。
保留装置25は、遊技球導入部52の内部傾斜面52aを介して開口部57に連通する上記保留部50と、この保留部50に遊技球Baが既に5個保留されている状態で開口部57から入球した遊技球Baを遊技盤7背面側に排出する排出口51と、保留部50内方で開閉動作するようにヒンジ55aを介して枢支された放出規制弁(放出規制部材)55とを備えている。
保留部50は、遊技盤7の表面(つまり盤面)から裏面側に後退した状態にて、最大で5個の遊技球Baを保留し得るように上記放出規制弁55によって下部側を仕切られるようになっており、進入した遊技球Baを、若干量の隙間をあけるだけで内部空間50aに安定して収容し得るような内径(例えば12〜13mm)を有する円筒状に構成されている。また、遊技球導入部52の前側上部には、蓋体53が閉塞位置(図5に示す状態)にあるときその旨の検知信号を主基板30に出力する蓋体検知センサ58が配設されている。
保留部50は、上記構成により、放出規制弁55の閉塞状態にて最大で5個の遊技球Baを一旦保留した後、放出規制弁55の開放動作でこれら遊技球Baの全てを入賞口48に向けて一斉に放出するように機能する。保留部50は、内部に保留した遊技球Baを視認可能に透過する透明部材からなり、その前側には、当該保留部50を視認可能に透過する透明板46が配置されている。透明部材や透明板46の材料として、例えばガラス材、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂を挙げることができる。
なお、上記透明部材や透明板46の透明状態は、保留部50内の遊技球Ba或いは透明板46裏面の保留部50を完全に透過した状態で視認し得ることのみを意味する概念ではなく、遊技球Baの存在等が分かる程度の所謂半透明の状態をも含む概念である。また、本実施の形態では、保留装置25によって一旦保留できる最大個数を5個として説明するが、保留可能な球数はこれに限定されるものではなく、例えば4個以下、或いは6個以上として適宜設定することが可能なものである。
また保留装置25は、保留部50の下方に備えた放出規制弁55に対向する位置から前方に屈曲して透明板46の表面に突出した後、下方に屈曲して入賞口48上部の障害釘56間の空隙56aに対向する開口54aを備えた放出案内路54を具備している。開口54aは、障害釘56の上部側から例えば12〜13mmの距離をあけて位置している。
ここで、放出規制弁55を開放又は閉塞させる上記「予め設定された或る条件の成立」に関して説明する。即ち、開放実現のために成立すべき「或る条件」としては、
(a)入賞口27,28,29のうちの入賞口29への入賞があった場合、
(b)「5-7-9」「1-5-7」等のような所謂ぞろ目ではない、予め設定された数字の組合わせが図柄抽選に当選して図柄表示装置47の画面上に表示された場合、
(c)放出規制弁55が閉塞した状態で蓋体53が閉じてから或る一定の時間(例えば5〜10分)が経過した場合、
(d)第1抽選手段33での大当たり抽選に当選し、これに対応する内容を図柄表示装置47に表示する場合、を挙げることができる。なお、本実施形態では、条件(a)を、入賞口29への入賞があった場合として説明するが、これに限らず、入賞口27への入賞や入賞口28への入賞を上記条件となるように設定することもできる。
また、閉塞実現のために成立すべき「或る条件」としては、最大で5個の遊技球Baが全て放出規制弁55の位置を通過して自重落下を完了するに要する落下完了時間(例えば0.5〜1.0秒)を経過した場合である。この時間経過の有無は、不図示のタイマによる計測に基づき、後述する作動判定手段38が判定し、これを受けて作動決定手段39が規制弁開閉ソレノイド40の作動開始を決定する。
一方、蓋体53は、作動判定手段38の判定及び作動決定手段39の決定に従う作動制御手段37が放出規制弁55を閉塞する際、当該閉塞の直後に作動制御手段37によって開放され、また作動制御手段37が放出規制弁55を開放する際には、当該開放の直前に当該作動制御手段37によって閉塞される。
次に、本実施形態におけるパチンコ機1の制御系を図6に沿って説明する。すなわち、本制御系は、主基板30と、この主基板30に接続されたサブ基板42とを備えている。主基板30は、本パチンコ機1の動作全体を統括的に管理するものであり、当該パチンコ機1の動作全体を管理するシステムプログラム及び遊技用の実行プログラムが予め記憶された半導体メモリ等からなる記憶部(図示せず)と、これらのプログラムを実行する不図示のマイクロプロセッサ(MPU)とを備えている。
主基板30は、入賞判定手段31、入賞信号出力手段32、第1抽選手段33、第2抽選手段34、遊技制御手段35、保留手段36、作動制御手段37、作動判定手段38、及び作動決定手段39を備えている。また主基板30には、蓋体開閉ソレノイド64、規制弁開閉ソレノイド40、始動チャッカー開閉ソレノイド45、アタッカー開閉ソレノイド41、蓋体検知センサ58、及び規制弁検知センサ65が接続されている。
入賞判定手段31は、発射ハンドル9の操作で作動する発射装置(図示せず)によって遊技領域7aに打ち出された遊技球が始動チャッカー16や入賞口27,28,29の何れかに入賞したとき、当該入賞があった旨を判定する。また入賞判定手段31は、入賞口48への入賞時にも当該入賞があった旨を判定する。
入賞信号出力手段32は、入賞判定手段31によって入賞が判定されたとき、対応する始動チャッカー16や入賞口27,28,29,48に入賞した旨の入賞信号を出力する。
第1抽選手段33は、入賞信号出力手段32からの入賞信号の入力時、最大保留球数(例えば4個)未満での入賞を契機として、次なる大当たりを当選させるまで遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態となる確率変動当たり、及び上記特殊状態とならない通常当たりのうちの何れか一方に当選するように、不図示の抽選用メモリから当たり当選乱数値を取得して、大当たり抽選を実行する。
第2抽選手段34は、第1抽選手段33での大当たり抽選で確変当たりに当選した場合、不図示の演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、確変当たりに対応する「111」、「333」や「777」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターンコマンドを出力する。なお、上記「大当たり有効ライン」は、大当たりを得るため図柄が一列に並ぶべき位置(ライン)を意味する。第2抽選手段34はまた、第1抽選手段33での大当たり抽選で通常当たりが当選した場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、通常当たりに対応する「222」、「444」や「888」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、この変動パターンコマンドを出力する。第2抽選手段34はまた、第1抽選手段33での大当たり抽選で外れた場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する「252」、「464」や「838」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、この変動パターンコマンドを出力する。
遊技制御手段35は、予め設定された演出データや第2抽選手段34での抽選結果に応じて、図柄表示装置47に表示すべき演出内容に関する信号を、制御コマンドと共にサブ基板42の表示制御手段44に送信する。
保留手段36は、第2抽選手段34から出力された変動パターンコマンドを入力し、始動チャッカー16への入賞の都度に行われた抽選の結果となる保留球として順次記憶する。当該記憶状況は、図柄表示装置47に備えた保留球表示部(図示せず)に、例えば最大4個の保留球として点灯表示される。保留手段36は、例えば保留球数Hが0<H<5であるか否かを常時判定し、保留球数Hが4個表示されている間は、始動チャッカー16への入賞に拘わらず大当たり抽選は行わない。なお、保留球として点灯表示される保留球数は上記「最大4個」に限らず、例えば3個以下、又は5個以上として適宜設定することも可能である。
そして保留手段36は、保留(記憶)している変動パターンコマンドを順次表示制御手段44に送信し、この送信した変動パターンコマンドに基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターンコマンドを送信しないようにするための図柄変動禁止フラグを立てる(オンする)と共に、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマ(図示せず)をセットし、変動パターンコマンドの送信に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段36は、保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、第1抽選手段33で行われる始動チャッカー16への入賞に応答した大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
作動制御手段37は、後述する作動決定手段39の作動開始決定の旨の信号に基づき、蓋体開閉ソレノイド64に駆動信号を送って該ソレノイド64を作動させて蓋体53を開放又は閉塞動作させ、また、規制弁開閉ソレノイド40に駆動信号を送って該ソレノイド40を作動させて放出規制弁55を開放又は閉塞動作させる。また作動制御手段37は、作動決定手段39の作動開始決定の旨の信号に基づき、始動チャッカー開閉ソレノイド45に駆動信号を送って該ソレノイド45を作動させて始動チャッカー16を開放又は閉塞動作させる。更に作動制御手段37は、アタッカー開閉ソレノイド41に駆動信号を送って該ソレノイド41を作動させ、第1抽選手段33での抽選による大当たり発生時にアタッカー17を開放して所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返すように制御する。
作動判定手段38は、蓋体開閉ソレノイド64、規制弁開閉ソレノイド40、始動チャッカー開閉ソレノイド45、アタッカー開閉ソレノイド41を作動させるための条件を満たすか否かを判定する。蓋体開閉ソレノイド64にあって、蓋体53の開放時の「条件を満たす」時とは、例えば、規制弁検知センサ65の検知に基づいて放出規制弁55の閉塞が検出された場合であり、蓋体53の閉塞時の「条件を満たす」時とは、例えば、放出規制弁55の開放動作の直前と判定された場合である。規制弁開閉ソレノイド40にあって、放出規制弁55の開放時の「条件を満たす」時とは、例えば、前述した条件(a)〜(d)の成立時であり、放出規制弁55の閉塞時の「条件を満たす」時とは、例えば、上述した落下完了時間を経過した場合である。
また、始動チャッカー開閉ソレノイド45にあって、始動チャッカー16の開閉時の「条件を満たす」時とは、主基板30において第1抽選手段33の大当たり抽選とは別途行われる抽選で当選した場合である。アタッカー開閉ソレノイド41にあって、アタッカー17の開放時の「条件を満たす」時とは、所謂リーチ(所謂スーパーリーチ、ノーマルリーチを含む)の状態から3つの同じ図柄が大当たり有効ライン上で揃って大当たりが発生した場合であり、アタッカー17の閉塞時の「条件を満たす」時とは、大当たり発生時における全ての入賞を完了した場合である。
作動決定手段39は、作動判定手段38からの判定信号を受けて、蓋体開閉ソレノイド64、規制弁開閉ソレノイド40、始動チャッカー開閉ソレノイド45、アタッカー開閉ソレノイド41の作動開始をそれぞれに決定する。
また蓋体開閉ソレノイド64は、作動制御手段37から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、蓋体53を開閉動作させる。
規制弁開閉ソレノイド40は、作動制御手段37から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、放出規制弁55を開閉動作させる。
始動チャッカー開閉ソレノイド45は、作動制御手段37から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、始動チャッカー16を開閉動作させる。
アタッカー開閉ソレノイド41は、作動制御手段37から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、アタッカー17を開閉動作させる。
蓋体検知センサ58は、蓋体53が閉塞位置(図5に示す状態)にあるときその旨の検知信号を主基板30に出力する。
規制弁検知センサ65は、放出規制弁55が閉塞位置(図4に示す状態)と開放位置(図5に示す状態)の何れにあるかを検知してその旨の信号を主基板30に送信する。
一方、サブ基板42は、演出制御手段43及び表示制御手段44を有しており、サブ基板42には、放音装置11、演出用照明装置10及び図柄表示装置47が接続されている。
演出制御手段43は、主基板30中の上記マイクロプロセッサから供給される信号に従って、放音装置11、演出用照明装置10を適時駆動して、遊技者の視覚及び聴覚に訴える演出表示を行う。
表示制御手段44は、遊技制御手段35から送信された演出内容に関する信号に従って図柄表示装置47を適時駆動し、大当たり抽選の結果等を遊技者の視覚に訴えるように演出表示する。
放音装置11、演出用照明装置10及び図柄表示装置47は、上述したように各制御に応答して音、光等の発生により、通常時の演出や大当たり時における特別な演出等を行う。
次に、本パチンコ機1による作用について、図7のフローチャートを併せて参照しつつ説明する。
すなわち、本パチンコ機1に対面して着座した遊技者が発射ハンドル9を握り、適宜の角度に回動操作すると(ステップS1)、発射装置(図示せず)の作動によって遊技球が所定の時間間隔で遊技領域4に向けて連続的に発射される。すると、遊技盤7の遊技領域7aに打ち出されて転動落下する多数の遊技球は、始動チャッカー16や入賞口27,28,29に適時入賞し、或いは、これらに関与せずに転動落下して、遊技領域7a最下部のアウト口22から遊技盤7背面側に排出される。
そして、始動チャッカー16や入賞口27〜29の何れかに入賞した場合、入賞判定手段31が当該入賞を判定し、且つ入賞信号出力手段32が入賞信号を出力する(ステップS2)。この際、保留手段36は、保留球Hが0<H<5であるか否かを常時判定しており、0<H<5を満たすと判定したときには、保留している変動パターンコマンドを、遊技制御手段35を介して表示制御手段44に順次送信し、図柄変動禁止フラグをオンすると共に、図柄変動タイマをセットし、変動パターンコマンドの送信に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段36は、当該保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、第1抽選手段33で行われる始動入賞口26a又は26bへの入賞に応じた大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする
そして、大当たり抽選で当選した場合(ステップS3)、第1抽選手段33が当たりフラグをオンすると、第2抽選手段34が、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、大当たりの種別、つまり確変当たり又は通常当たりに対応する変動パターンを決定する。
これにより、ステップS4において、図柄表示装置47に表示されるべき当たり図柄がセットされ、第2抽選手段34は、その旨の変動パターンコマンドを出力すると共に、当該変動パターンコマンドに基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターンコマンドを送信しないようにするために図柄変動禁止フラグをオンし、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマをセットし、変動パターンコマンドの送信に応じて保留球数を1デクリメントする。一方、大当たり抽選で外れた場合には、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する図柄が最終的に揃う旨の変動パターンが決定される。これにより、図柄表示装置47に表示される外れ図柄がセットされ、第2抽選手段34は、その旨の変動パターンコマンドを出力すると共に、図柄変動禁止フラグをオンし、図柄変動タイマをセットし、変動パターンコマンドの送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
以上のようにして、遊技制御手段35が、図柄表示装置47に表示すべき演出内容に関する信号を制御コマンドと共にサブ基板42の表示制御手段44に送信することに基づき、表示制御手段44が、図柄表示装置47を適時駆動し、大当たり抽選結果に関する内容等を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示することとなる(ステップS5)。
そして、第1抽選手段33での抽選結果が図柄表示装置47の画面上に表れると、作動制御手段37が、作動決定手段39の作動開始決定の旨の信号に基づき、所定のタイミングでアタッカー開閉ソレノイド41に駆動信号を送り、当該ソレノイド41を作動させてアタッカー17を開放し、所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返させる。これにより、アタッカー17に入賞した遊技球に対応する多量の遊技球が球供給口18から上皿13に払い出されることとなる(ステップS6)。
上述した一連の遊技中、規制弁開閉ソレノイド40の作動で放出規制弁55が閉塞され、且つ蓋体開閉ソレノイド64の作動で蓋体53が開放された図4の状態において、不図示の障害釘の間を転動しつつ開口部57に到達した遊技球Baが該開口部57に進入すると、保留装置25の保留部50に遊技球Baが順次溜まっていき、5個目が溜まった時点から更に進入する遊技球Baは、5個目の遊技球Baの上部後方にて遊技盤7背面側に開口する排出口51から排出されることとなる。
そして、5個の遊技球Baを保留部50に保留した保留装置25は、入賞口29への入賞があった場合や、予め設定された数字の組合わせが図柄抽選に当選して図柄表示装置47の画面上に表示された場合等に、作動制御手段37からの駆動信号に応答して放出規制弁55を開放動作させる。これにより、図5に示すように、保留部50に保留されていた5個の遊技球Baが全て一斉に自重落下し、障害釘56間の空隙56aを通って入賞口48に入賞する。この際、場合によっては、落下する遊技球Baの一部が障害釘56に接触し弾かれて、入賞し得ないこともある。また、放出規制弁55の開放の時点で保留部50には遊技球Baが必ずしも5個保留されているとは限らず、入賞状況によって5個未満の保留状態となっていても、開放の契機が到来した際には放出規制弁55が逐次開放され、保留部50内に存する遊技球Baが全て一斉に落下される。
引き続き、作動判定手段38が落下完了時間(例えば0.5〜1.0秒)の経過を判定し、これを受けた作動決定手段39の作動決定に基づく作動制御手段37からの駆動信号に応答して放出規制弁55が閉塞作動させられ、更に該閉塞作動の直後、作動制御手段37からの駆動信号に応答して蓋体53が開放作動させられる。これにより、保留装置25では、遊技領域7aに打ち出された遊技球Baを再び受け入れ得る状態となる。
以上説明した本実施形態によると、遊技盤7に打ち出された遊技球Baのうちの例えば5個を一旦保留した後放出する保留装置25が、遊技領域7aの右方(一側)に配置され、遊技盤7の表面から裏面側に後退し且つ例えば5個の遊技球Baを保留し得る保留部50と、該保留部50に例えば5個の遊技球Baを一旦保留した後、入賞口48に向けて一斉に放出するための放出規制弁55とを備えるので、遊技領域7aの一側に配置され且つ遊技盤7から後退して遊技に支障にならない状態の保留部50に例えば5個の遊技球Baを保留しつつ、当該遊技球Baを放出規制弁55の作動で入賞口48に向け一斉に放出して入賞させることができる。このため、遊技領域に備えるべき他の役物等の設置スペース、及び弾球遊技に寄与すべき遊技スペースを拡大することができると共に、例えば5個分に対応する賞球(即ち、遊技球1個に対し10個の賞球として設定される場合には50個の賞球)を、爽快感をもって一気に得ることができるようになる。
また、保留部50が、内部に保留した遊技球Baを視認可能に透過する透明部材からなり、保留部50の前側に、当該保留部50を視認可能に透過する透明板46が配置されるので、遊技中、遊技者は透明板46を通して、内部を透過させている保留部50内の遊技球Baを視認しつつ、或るタイミングで一斉に放出されて入賞する遊技球Baを見ながら爽快感を得ることができる。これにより、遊技上の興趣が大幅に向上することになる。
更に、保留装置25が、遊技盤7に露出した形で保留部50に連通する開口部57と、該開口部57を開閉させる蓋体53とを備えるので、蓋体53の開閉動作を適時制御するだけで、開口部57から遊技球Baを容易に保留部50に導き、例えば5個の遊技球Baを容易に収容することができる。
ついで、前述した第1の実施形態に対して変更を加えた第2の実施形態について、図8及び図9を参照して説明する。なお、本第2の実施形態は、図1ないし図7に示した第1の実施形態に比し、スルーゲート60を配設した点が異なるだけで他の部分は略々同一であるため、主要部分に同一符号を付してその説明を省略する。
すなわち、図8に示すように、本実施形態のパチンコ機1は、遊技盤7における入賞口27と入賞口29との間に、遊技盤7に打ち出された遊技球Baを通過させ得るスルーゲート60を備えている。このスルーゲート60は、上部に植設される複数の障害釘(図示せず)によって、入賞確率の低い状態(入賞困難な状態)に設定されている。
本実施形態における主基板30は更に、スルーゲート60での遊技球通過を契機として放出規制弁55を開放させるべく、規制弁開閉ソレノイド40に向けて駆動信号を出力させるように作動制御手段37に指令する規制弁制御手段(規制部材制御手段)61を備えている。また、主基板30には、スルーゲート60への遊技球通過を検知して、その検知信号を規制弁制御手段61に送るゲート通過検知センサ60aが接続されている。
以上の構成を備えた本実施形態によると、遊技中、遊技領域7aに打ち出された遊技球Baのスルーゲート60での通過をゲート通過検知センサ60aが検知し、その検知信号に基づく規制弁制御手段61が、規制弁開閉ソレノイド40を駆動させるための駆動信号を出力させるように遊技制御手段35に指令を送るので、前述した第1実施形態による効果に加えて、以下のような効果を奏することができる。
つまり、遊技者による所謂止め打ちを回避して、遊技場(ホール)での稼働が低下するデメリットを可及的に抑えることができる。これは即ち、保留装置25が無い従来タイプの第1種特別電動役物にあっては、大当たり抽選に寄与する保留球が一杯になった時点でそれ以上の打ち出しを止める所謂止め打ちが一般的に行われているが、保留球が一杯になった状態であっても遊技者はスルーゲート60を狙って打ち出しを続けるようになるからである。
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の遊技機及びその遊技盤は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した遊技機及びその遊技盤も、本発明の範囲に含まれる。
本発明の第1の実施形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図である。 本パチンコ機から遊技盤を単体で分離した状態で示す正面図である。 遊技盤に備えた保留装置を拡大して示す正面図である。 遊技盤に埋め込まれた形の保留装置を示す側面断面図である。 遊技球放出状態の保留装置を示す側面断面図である。 本パチンコ機の制御系を示すブロック図である。 本パチンコ機による作動を説明するためのフローチャートである。 本発明に係る第2の実施形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図である。 第2の実施形態におけるパチンコ機の制御系を示すブロック図である。
符号の説明
1:パチンコ機(遊技機)
7:遊技盤
7a:遊技領域
16:始動入賞口
25:保留装置
46:透明板
47:図柄表示装置
48:入賞口
53:蓋体
55:放出規制弁(放出規制部材)
57:開口部
60:スルーゲート
61:規制弁制御手段(規制部材制御手段)
Ba:遊技球

Claims (8)

  1. 遊技盤に、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動入賞口と、大当たり抽選の結果を表示する図柄表示装置と、大当たり抽選に関与しない入賞が行われる入賞口とを備える遊技機であって、
    前記遊技盤に打ち出された遊技球のうちの所定数を一旦保留した後放出する保留装置を遊技領域の一側に備え、
    前記保留装置は、前記遊技盤の表面から裏面側に後退した状態で前記所定数の遊技球を保留し得る保留部と、該保留部に所定数の遊技球を一旦保留した後、前記入賞口に向けて一斉に放出するための放出規制部材とを備える、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記保留部が、内部に保留した遊技球を視認可能に透過する透明部材からなり、
    前記保留部の前側には、該保留部を視認可能に透過する透明板が配置されてなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記保留装置が、前記遊技盤に露出した形で前記保留部に連通する開口部と、該開口部を開閉させる蓋体とを備えてなる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技盤に打ち出された遊技球を通過させるスルーゲートと、
    前記スルーゲートでの遊技球通過を契機として前記放出規制部材を開放させるための規制部材制御手段とを更に備える、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動入賞口と、大当たり抽選の結果を表示する図柄表示装置と、入賞に対応した賞球を行うための入賞口とを備える遊技盤であって、
    所定数の遊技球を一旦保留した後放出する保留装置を遊技領域の一側に備え、
    前記保留装置は、盤面からその裏面側に後退し且つ前記所定数の遊技球を保留し得る保留部と、該保留部に所定数の遊技球を一旦保留した後、前記入賞口に向けて一斉に放出する放出規制部材とを備える、
    ことを特徴とする遊技盤。
  6. 前記保留部が、内部に保留した遊技球を視認可能に透過する透明部材からなり、
    前記保留部の前側には、該保留部を視認可能に透過する透明板が配置されてなる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の遊技盤。
  7. 前記保留装置が、盤面から露出した形で前記保留部に連通する開口部と、該開口部を開閉させる蓋体とを備えてなる、
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の遊技盤。
  8. 遊技球を通過させるスルーゲートと、
    前記スルーゲートでの遊技球通過を契機として前記放出規制部材を開放させるための規制部材制御手段とを更に備える、
    ことを特徴とする請求項5ないし7のいずれか1項に記載の遊技盤。
JP2004298628A 2004-10-13 2004-10-13 遊技機及びその遊技盤 Pending JP2006109973A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004298628A JP2006109973A (ja) 2004-10-13 2004-10-13 遊技機及びその遊技盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004298628A JP2006109973A (ja) 2004-10-13 2004-10-13 遊技機及びその遊技盤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006109973A true JP2006109973A (ja) 2006-04-27

Family

ID=36378982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004298628A Pending JP2006109973A (ja) 2004-10-13 2004-10-13 遊技機及びその遊技盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006109973A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8241132B2 (en) 2008-01-29 2012-08-14 Aristocrat Technologies Australia Pty Limited Gaming system and a method of managing usage of gaming machines

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003088638A (ja) * 2001-09-19 2003-03-25 Sophia Co Ltd 弾球遊技機
JP2003299787A (ja) * 2002-04-12 2003-10-21 Samii Kk 弾球遊技機

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003088638A (ja) * 2001-09-19 2003-03-25 Sophia Co Ltd 弾球遊技機
JP2003299787A (ja) * 2002-04-12 2003-10-21 Samii Kk 弾球遊技機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8241132B2 (en) 2008-01-29 2012-08-14 Aristocrat Technologies Australia Pty Limited Gaming system and a method of managing usage of gaming machines

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007185256A (ja) 遊技機
JP4592078B2 (ja) 遊技機
JP4827241B2 (ja) 遊技機
JP2007159861A (ja) 遊技機
JP4974336B2 (ja) 遊技機
JP2003205100A (ja) 弾球遊技機
JP2006094943A (ja) パチンコ遊技機
JP2006095235A (ja) 遊技機
JP2006109973A (ja) 遊技機及びその遊技盤
JP4614319B2 (ja) 遊技機及びその遊技盤
JP4863190B2 (ja) 遊技機
JP7445991B2 (ja) 遊技機
JP7445990B2 (ja) 遊技機
JP6014453B2 (ja) 遊技機
JP4692957B2 (ja) 遊技機
JP2007268010A (ja) 遊技機
JP4730736B2 (ja) 遊技機
JP5004204B2 (ja) 遊技機
JP4793794B2 (ja) 遊技機
JP4614328B2 (ja) 遊技機
JP2009172113A (ja) 弾球遊技機
JP4979725B2 (ja) 遊技機
JP5004206B2 (ja) 遊技機
JP4987112B2 (ja) 遊技機
JP2006296595A (ja) 遊技機

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070627

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20100716

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101026