JP4730736B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に関し、詳しくは、遊技球が払い出される球受け皿を備える遊技機に関する。
一般に、遊技機、例えばパチンコ機として、球受け皿に滞留している遊技球が、発射ハンドルの操作に応じて遊技盤の遊技領域に打ち出された後、遊技領域の障害釘や風車等に導かれつつ盤面を流下して、各種入賞口に入賞し、或いは入賞せずに遊技盤下部のアウト口に流入するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなパチンコ機では、一般入賞口に入賞した際にそれに対応した個数の遊技球が払い出され、また始動チャッカーに入賞した際にはこれに基づいて大当たり抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出され、当該抽選の結果に応じて、遊技盤の中央部分に設けられた液晶等の図柄表示装置の画面上で所定の演出表示が行われる。大当たりの発生時には、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開放し、入賞に対応して多量の遊技球が払い出される状態となる。
特開2003−236210号公報
一般に、パチンコ機においては、上述したように、一般入賞口への入賞に対応する個数の賞球が球受け皿に払い出され、また大当たり発生時には、大入賞口への入賞に対応する多量の遊技球が球受け皿に払い出されるが、遊技者は、球受け皿に払い出された遊技球を再度遊技領域へ1球ずつ打ち出して遊技を行うことに多大な時間を費やすこととなる。そのため、この状況を遊技店(ホール)側から見た場合、弾球遊技の稼動を更に上げるには、新奇な遊技上の手段を講じることが望まれる。
そこで本発明は、遊技球の払い出しを、球受け皿に限ることなく遊技領域内へも行い得るように構成し、もって上述した課題を解決した遊技機を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図5参照)、複数の入賞口(例えば5,25,26,27,32,37,38)を遊技領域(3a)に備えると共に、賞球及び貸球を含む遊技球(Ba)が払い出される球受け皿(16)と、前記各入賞口への入賞に対応する個数の遊技球(Ba)を払い出す賞球装置(45)と、を遊技機本体(6,7)に備える遊技機(1)であって、
前記遊技領域(3a)の内方又は外方の少なくとも一方に配設され、前記複数の入賞口(例えば5,25,26,27,32,37,38)のいずれかへの入賞に対応して前記遊技領域(3a)内及び前記球受け皿(16)にそれぞれ所定の比率(例えば5:5)で払い出す複数の遊技球(Ba)を、一旦貯留しそして放出する少なくとも1つの貯留装置(例えば67a,67b,67c,67d,67e,67f)と、
前記入賞口(例えば5,25,26,27,32,37,38)への入賞に先立って前記賞球装置(45)から前記貯留装置(例えば67a〜67f)に遊技球(Ba)を供給させ、かつ前記入賞口(例えば5,25,26,27,32,37,38)への入賞時に前記貯留装置(例えば67a〜67f)を開放して遊技球(Ba)を放出させる制御手段(66,89)と、を備えてなる、
ことを特徴とする遊技機(1)にある。
なお、本発明における上記「入賞口」は、遊技球の入賞(入球)に対応して賞球が行われる開口部分を意味するものであるが、この「遊技球の入賞」とは、上記開口部分に遊技球が実際に入り込むことと、単に遊技球が通過することの双方を含む概念である。
請求項2に係る本発明は(例えば図1、図2及び図5参照)、前記貯留装置(例えば67a〜67f)を複数備え、
前記制御手段(66,89)は、前記複数の貯留装置(例えば67a〜67f)を、前記各入賞口(例えば5,25,26,27,32,37,38)への入賞にそれぞれ対応するように開放制御してなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機(1)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図1ないし図5参照)、前記複数の入賞口が、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動入賞口(27)、大当たり発生時に開放される大入賞口(5)、大当たり抽選に関与しない入賞が行われる一般入賞口(例えば25,26)、遊技球を通過させるスルーゲート(32)又は前記遊技領域(3a)における道釘を経ることなく前記始動入賞口(27)の上に導くワープ導入口(37,38)のいずれかを含んでなる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、遊技領域の内方又は外方の少なくとも一方に配設され、複数の入賞口のいずれかへの入賞に対応して遊技領域内及び前記球受け皿にそれぞれ所定の比率で払い出す複数の遊技球を、一旦貯留しそして放出する少なくとも1つの貯留装置と、入賞口への入賞に先立って賞球装置から貯留装置に遊技球を供給させ、かつ入賞口への入賞時に貯留装置を開放して遊技球を放出させる制御手段とを備えるので、遊技球の払い出しを球受け皿に限ることなく遊技領域内へも行うことができ、従って、従来のように、球受け皿に払い出された遊技球を多大な時間をかけて再度遊技領域へ1球ずつ打ち出すようなことが緩和され、これに伴い、弾球遊技の稼動を更に上げることができる。
請求項2に係る本発明によると、貯留装置を複数備え、制御手段が、複数の貯留装置を、各入賞口への入賞にそれぞれ対応するように開放制御するので、遊技者は、弾球遊技をしている中で、或る入賞口に入賞した際にそれに対応してどの貯留装置から払い出されるのかを、興味をもって見守ることになり、新奇な賞球スタイルを実感することで興趣の高い弾球遊技を実感することができる。
請求項3に係る本発明によると、複数の入賞口が、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動入賞口、大当たり発生時に開放される大入賞口、大当たり抽選に関与しない入賞が行われる一般入賞口、遊技球を通過させるスルーゲート又は道釘を経ることなく遊技球を始動入賞口の上に導くワープ導入口のいずれかを含むので、パチンコ機等の遊技機において従来から遊技領域に存在し見慣れている始動入賞口や大入賞口等への入賞を契機として、遊技領域内に払い出される遊技球を見ることで、遊技者は、斬新で高い演出性を体感することができる。
以下、本発明に係る遊技機の実施の形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機を図に沿って説明する。なお、本実施の形態では、本発明の遊技機を所謂第1種特別電動役物を使用したパチンコ機として述べるが、本発明はこれに限らず、所謂第2種特別電動役物や所謂第3種特別電動役物等を使用したパチンコ機にも適用可能であることは勿論である。また、図1は本発明の実施形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図、図2は本パチンコ機から遊技盤を単体で分離した状態で示す正面図である。
本パチンコ機1は、図1に示すように、発射ハンドル9の操作による発射装置(図示せず)の作動で遊技球(所謂パチンコ玉)を遊技盤3の遊技領域3aに向かって打ち出しつつ遊技を行うもので、所謂確率変動等の大当たりが発生した状態でアタッカー(大入賞口)5に入賞した遊技球に対応する数の遊技球を払い出すように構成されている。上記確率変動当たり(「確変当たり)とも言う)とは、抽選の結果、確変モードの大当たりが当選したとき、少なくとも当該確変モードによる遊技状態において次なる大当たりを引くまでの間、遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態を意味する。これに対し、当該特殊状態にならない大当たりとして「通常当たり」がある。
本パチンコ機1は、図1及び図2に示すように、開口を有する枠体状の筐体6と、遊技盤3を支持した形で筐体6に開閉可能に支持された前扉7とを有しており、前扉7の前面には、透明ガラス9を有するガラス枠10が開閉可能に取り付けられている。透明ガラス9の奥側には、遊技盤3が配設されている。前扉7における遊技盤3の左右には演出用照明装置11が配設されており、前扉7における上部左右、及び下部の皿ユニット16の左右には、スピーカ(図示せず)を有する放音装置12がそれぞれに配設されている。そして、前扉7の上部における両放音装置12,12の間には、演出用照明装置8が配設されている。なお、皿ユニット16は、賞球及び貸球を含む遊技球が払い出される球受け皿を構成している。また、筐体6及び前扉7等により遊技機本体が構成されている。
また、ガラス枠10における中央部右方には、前扉7を筐体6側に施錠又は解放し、或いは、ガラス枠10を前扉7側に施錠又は解放するための施錠装置13が配設されている。なお、図1中の符号14は、不図示の発射装置によって打ち出された遊技球を遊技領域3a側に案内するガイドレールを示している。本パチンコ機1には、遊技中に遊技領域3aにて入賞することなく落下して、遊技領域3a下部のアウト口79に進入した遊技球をパチンコ機背面側に導くアウト球通路(図示せず)が設けられている。
そして、前扉7における下部中央には皿ユニット16が設けられており、皿ユニット16における右上部には、賞球及び貸球を含む遊技球が供給される球供給口17が設けられ、皿ユニット16における右上部壁面には、球貸ボタン19a及びプリペイドカード返却ボタン19bが設けられている。皿ユニット16の中央部左方には、該皿ユニット16上の遊技球を球発射装置(図示せず)付近から皿ユニット下部の球排出口(図示せず)を通して下方に排出するための第1球抜きボタン20aが配設されており、皿ユニット16の中央部下方には、皿ユニット16上の遊技球を球供給口17付近から上記球排出口を通して下方に排出するための第2球抜きボタン20bが配設されている。
また、前扉7における皿ユニット16の右側下方の前壁部48には、上記球発射装置を操作して遊技球を遊技盤3に向けて打ち出すための発射ハンドル2が設けられている。更に、皿ユニット16の下部左方には、台座部15と灰皿21とが配設されており、台座部15には、中央部に遊技参加ボタン22が配設され、かつ該参加ボタン22の左右に選択ボタン18a,18bがそれぞれ配設されている。
また、遊技領域3aの中央部分には、遊技球ステージSを有するセンター飾り23が配設されている。センター飾り23の下部左右には、大当たり抽選に寄与しない一般の入賞が行われる一般入賞口25,26が配設されており、センター飾り23の下方には、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動チャッカー(始動入賞口)27と、大当たり発生時に開放して遊技領域3aに打ち出される遊技球を入賞させるアタッカー(大入賞口)5と、が順次配設されている。
始動チャッカー27は、開放位置と閉止位置とに開閉動作するように始動チャッカー開閉ソレノイド71(図5参照)によって作動させられる。始動チャッカー27の直上方には、所謂命釘としての一対の障害釘30が打ち込まれている。
アタッカー5は、大当たり発生中、例えば、1回の開放で10個の入賞(入球)を完了した時点で閉じ、当該開閉動作を15回繰り返すように構成される。なお、これらの入球数並びに開閉動作の回数は、10個や15回に限定されることはなく、必要に応じて適宜設定され得るものである。
遊技領域3aには、センター飾り23の四方に風車31がそれぞれ配設されており、遊技球ステージSの下方における始動チャッカー27の左右には、始動チャッカー27を開閉動作させる抽選の契機となる遊技球通過が行われる役物であるスルーゲート32がそれぞれ配設されている。
遊技領域3aにおけるスルーゲート32、一般入賞口25,26及び始動チャッカー27等の周囲には、遊技球ステージSから零れた遊技球や、発射されてから遊技球ステージSに関与せずに落下してくる遊技球を適宜散らし、或いは入球(入賞)に導くようにするための障害釘33を含む多数の障害釘が打ち込まれている。
センター飾り23は、上部左右にワープ導入口38,38をそれぞれ有し、中央部に、遊技盤3側に固定された図柄表示装置35を露出する開口36を有し、かつ該開口36の左右にワープ導入口37をそれぞれ有しており、更に、開口36の中央上部に鈴状役物77を、遊技球ステージSの中央部に放出口49をそれぞれ有している。ワープ導入口37やワープ導入口38から入球(入賞)した遊技球は遊技球ステージS上に導入されるが、それらの一部は放出口49に案内されて始動チャッカー27に向け自重落下させられる。
また、ワープ導入口37,37にそれぞれ対向するように、一対ずつの障害釘39が打ち込まれている。ワープ導入口37,37の周囲や上方側にも、遊技球を適宜散らし、或いは入球(入賞)に導くようにするための多数の障害釘(図示せず)が打ち込まれている。このような本パチンコ機1では、遊技領域3aに打ち出された遊技球を始動チャッカー27等に、遊技球ステージSを介して入球させ又は遊技球ステージSを介さず直接入球させ得るように遊技が進められる。
なお、上記「ワープ導入」という語句は、遊技領域3aに打ち出された遊技球を、当該遊技領域3aの比較的下側に位置する不図示の道釘等を経ることなく、始動チャッカー(始動入賞口)27の上に導くことを意味する概念である。また、上記「道釘」とは、遊技領域3aにおいて始動チャッカー27左右に打ち込まれた複数本の障害釘(図示せず)の列を意味するもので、上方から転動落下してきた遊技球を始動チャッカー27方向に導く役割を担っている。
ついで、本発明の特徴である貯留球払い出し機構について説明する。すなわち、本実施の形態のパチンコ機1は、図1及び図2に示すように、遊技領域3aの内方に貯留装置67a,67b,67c,67d,67eを有し、かつ遊技領域3aの外方に貯留装置67fを有している。これら貯留装置67a〜67fはいずれも、入賞口である上述のアタッカー5、一般入賞口25,26、始動チャッカー27、スルーゲート32、ワープ導入口37,38のいずれかへの入球に対応して遊技領域3内及び皿ユニット16にそれぞれ所定の比率で払い出す複数の遊技球Baを、一旦貯留しそして放出するように構成されている。
本実施の形態では、図5を参照して後述する賞球制御手段65及び貯留制御手段89により、アタッカー5、一般入賞口25,26、始動チャッカー27、スルーゲート32、ワープ導入口37,38への入球に先立って、賞球装置45(図5参照)から貯留装置67a,67b,67c,67d,67e,67fに遊技球Baを供給させ、かつアタッカー5、一般入賞口25,26、始動チャッカー27及びスルーゲート32への入球時に、貯留装置67a〜67eの対応するものを開放して遊技球Baを放出させるように制御される。
なお、本実施の形態における「遊技球の入賞」は、アタッカー5や一般入賞口25,26のような開口部分に遊技球が実際に入り込むことと、スルーゲート32やワープ導入口37,38のような開口部分を単に遊技球が通過することの双方を含む概念である。また、後に詳述するが、賞球制御手段65及び貯留制御手段89からなる制御手段は、貯留装置67a〜67fを、アタッカー5、一般入賞口25,26、始動チャッカー27、スルーゲート32、ワープ導入口37,38への入賞にそれぞれ対応するように開放制御する。
上記貯留装置67a,67b,67c,67d,67e,67fは、横向き配置と縦向き配置などの違いはあるが、基本的構成はいずれも同様なので、ここでは、遊技領域3aの最上部に位置する貯留装置67aに関して、図3及び図4を参照して詳細に説明する。なお、図3は遊技領域3aに備えた貯留装置67aを示す側面断面図であり、同図(a)は閉塞状態を、同図(b)は開放状態をそれぞれ示し、図4は図3(a)に示した貯留装置67aの後部側を斜め上方から見た状態で示す斜視図である。
すなわち、貯留装置67aは、図3及び図4に示すように、遊技領域3aの最上部の壁面部3b(図1、図2参照)の奥側の空間spに埋め込み配置されるもので、該空間spの手前−奥方向(図3の左右方向)の中間に中間壁部79を有し、かつ該中間壁部79の表側(図3の左側)に貯留開閉ソレノイド78aが固定されると共に、中間壁部79の裏側(図3の右側)に貯留開閉ソレノイド78bが固定されている。該貯留開閉ソレノイド78bの奥側の上記壁面部3bに対応する位置には、壁面部3bが設けられている。
貯留装置67aは、貯留開閉ソレノイド78a側における壁面部3bの下部が前方に開放しており、該開放部分には、図3の紙面手前−奥方向に延在する回動軸75aで回動自在に支持された開閉蓋73aが配置されている。また貯留装置67aは、貯留開閉ソレノイド78b側における壁面部3cの下部が後方に開放しており、該開放部分には、図3の紙面手前−奥方向に延在する回動軸75bで回動自在に支持された開閉蓋73bが配置されている。開閉蓋73a,73bの各上部中央には、回動レバー74a,74bがそれぞれ取り付けられている(図4も併せて参照)。これら回動レバー74a,74bは、開閉蓋73a,73bに対して所定角度(例えば、120〜130゜)を保持するように位置決め固定されている。
貯留開閉ソレノイド78a,78bは、図3の上下方向にて進退動作するプランジャ68a,68bをそれぞれ有し、かつ後述する貯留制御手段89によって同時に同方向に進退動作するように制御される。これらプランジャ68a,68bの先端部は、それぞれ回動レバー74a,74bの上端部近傍に回動自在に連結されている。上記開閉蓋73a,73bは、上下幅が上記開放部分よりも若干短く形成されており、貯留開閉ソレノイド78a,78bの各プランジャ68a,68bの進出動作時には、図3(a)の閉塞状態から図3(b)の開放状態へと移行し、各プランジャ68a,68bの後退(退避)動作時には、図3(b)の開放状態から図3(a)の閉塞状態へと移行する。
貯留装置67a内の上記開放部分の底面72a,72bは、それぞれ中間壁部79側から外方に向かって下降するように傾斜しており、図3(a)の閉塞時に遊技球Baが貯留された状態で開閉蓋73a,73bが開放すると、図3(b)に示すように、貯留開閉ソレノイド78a側では遊技領域3a内(同図左方)に向かって遊技球Baが放出され、貯留開閉ソレノイド78b側では遊技盤3裏面(同図右方)の遊技球案内路77に向かって遊技球Baが放出される。なお、開閉蓋73a,73bは、貯留装置67a内部に貯留した遊技球Baを視認可能に透過するように、ガラス材、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の透明部材から構成されている。この透明部材の透明状態は、貯留装置67a内の遊技球Baを完全に透過した状態で視認し得ることのみを意味する概念ではなく、遊技球Baの存在等が分かる程度の所謂半透明の状態をも含む概念である。
ここで、上記遊技球案内路77及びその周辺について図4を参照して説明する。同図において、開閉蓋73a側は開閉蓋73b側と略々同様であるためその詳細は図示省略しており、また、開閉蓋73b側においても、回動軸75bの両端を支持する支持部や、底面72bの紙面手前側にある球止め用の壁面等は図示を省略している。
すなわち、貯留装置67aは、空間spが中間壁部79によって遊技盤3の前後に仕切られており、空間spの前側の底面72a上に複数個(本実施形態では5個)の遊技球Baが、空間spの後側の底面72b上に複数個(本実施形態では5個)の遊技球Baがそれぞれ収容されるように構成されている。底面72a,72bは、上述したように前後方向に傾斜していると共に、賞球装置45(図5参照)に連通するように底面72a,72bの上流側に配置された遊技球供給路80に向かって上昇するように傾斜している。この遊技球供給路80は、端部79aに向かって下降するように傾斜している。また、中間壁部79の遊技球供給路80側に向いた端部79aは、空間sp内の底面72a,72b上にそれぞれ5個ずつ遊技球Baが収容された状態にて遊技球1個分程度の寸法だけソレノイド78a,78bの配置側に短くなるように形成されている。遊技盤3の裏面側には、開閉蓋73bの長尺方向の幅と同じ幅を有する上記遊技球案内路77が形成されており、該遊技球案内路77は、不図示の経路を介して皿ユニット16の球供給口17に連通している。
この構成により、後述する貯留制御手段89の制御で開閉蓋73a,73bが共に閉塞された状態で、賞球装置45から複数(例えば、10個)の遊技球Baが賞球された際、該遊技球Baは遊技球供給路80を経由して、貯留装置67aの空間sp内に進入する。その際、空間spの前後方向での中間に位置する端部79aに順次当接してソレノイド78a側とソレノイド78b側とに適宜分岐して収容される遊技球Baは、中間壁部79の端部79aが遊技球1個分程度だけ短くされているため、先に5個溜まった側の最後の遊技球Baに、後続の遊技球Baが当接することで、貯留装置67aの前後において5個ずつ均等に振り分けられることになる。このため、貯留装置67a内には、遊技領域3a内及び皿ユニット16にそれぞれ所定の比率(この場合、5:5)で払い出される複数(この場合、10個)の遊技球Baが一旦貯留され、その後放出されるようになる。
なお、本実施の形態では、貯留装置67aによって一旦貯留できる最大個数を10個とし、前後方向での収容の比率を5:5として説明しているが、これら球数及び比率はこれに限定されるものでなく、適宜設定することが可能なものである。
次に、本実施形態におけるパチンコ機1の制御系を図5に沿って説明する。なお、同図は本パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
本制御系は、遊技制御装置54と、該遊技制御装置54に電気的に接続された、始動チャッカー開閉ソレノイド70、アタッカー開閉ソレノイド71、賞球装置45、貯留装置67a,67b,67c,67d,67e,67f、貯留開閉ソレノイド78a,78b、放音装置12、演出用照明装置8,11、及び図柄表示装置35と、を備えている。
遊技制御装置54は、不図示の主制御基板やサブ制御基板等から構成されている。主制御基板は、本パチンコ機1の動作全体を統括的に管理するものであり、当該パチンコ機1の動作全体を管理するシステムプログラム及び遊技用の実行プログラムが予め記憶された半導体メモリ等からなる記憶部(図示せず)と、これらのプログラムを実行する不図示のマイクロプロセッサ(MPU)とを備えている。また、サブ制御基板は、主に画像表示、効果音等の演出、効果光等の表示制御を行うように構成されている。
遊技制御装置54は、入賞判定手段55、入賞信号出力手段56、抽選手段57、遊技制御手段59、保留手段60、作動制御手段61、作動判定手段62、作動決定手段63、演出制御手段64、表示制御手段65、賞球制御手段66、及び貯留制御手段89を備えている。
入賞判定手段55は、発射ハンドル2の操作で作動する発射装置(図示せず)によって遊技領域3aに打ち出された遊技球Ba、或いは、貯留装置67a,67b,67c,67d,67e,67fのいずれかから遊技領域3aに放出された遊技球Baが、始動チャッカー27、一般入賞口25,26、アタッカー5、スルーゲート32、ワープ導入口37,38の何れかに入賞(入球)したとき、当該入賞があった旨を判定する。
入賞信号出力手段56は、入賞判定手段55によって入賞(入球)が判定されたとき、対応する始動チャッカー27、一般入賞口25,26、アタッカー5、スルーゲート32、ワープ導入口37,38に入賞した旨の入賞信号を出力する。
抽選手段57は、入賞信号出力手段56からの始動チャッカー27に対応する入賞信号の入力時、最大保留球数(例えば4個)未満での入賞を契機として、次なる大当たりを当選させるまで遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態となる確率変動当たり、及び上記特殊状態とならない通常当たりのうちのいずれか一方に当選するように、不図示の抽選用メモリから当たり当選乱数値を取得して、大当たり抽選を実行する。
そして、抽選手段57は、大当たり抽選で確変当たりに当選した場合、不図示の演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、確変当たりに対応する「111」、「333」や「777」等の図柄が図柄表示装置35の大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。なお、上記「大当たり有効ライン」は、大当たりを得るため図柄が一列に並ぶべき位置(ライン)を意味する。
抽選手段57はまた、大当たり抽選で通常当たりが当選した場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、通常当たりに対応する「222」、「444」や「888」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。抽選手段57は更に、大当たり抽選で外れた場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する「252」、「464」や「838」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。
遊技制御手段59は、放音装置12、及び演出用照明装置8,11に放音、発光の演出をさせる契機となる指令を演出制御手段64に送る。また、遊技制御手段59は、予め設定された演出データや、抽選手段57での抽選結果に応じて、図柄表示装置35に表示すべき演出内容に関する信号を、表示制御手段65に送る。
保留手段60は、抽選手段57から出力された変動パターン信号を入力し、変動パターンを、始動チャッカー27への入賞の都度に行われた抽選の結果となる保留球として順次記憶する。当該記憶状況は、大当たり抽選保留表示装置(図示せず)に、最大4個の保留球として点灯表示される。保留手段60は、例えば保留球数Hが0<H<5であるか否かを常時判定し、保留球数Hが4個表示されている間は、始動チャッカー27への入賞に拘わらず大当たり抽選は行わない。なお、保留球として点灯表示される保留球数は上記「最大4個」に限らず、例えば3個以下、又は5個以上として適宜設定することも可能である。
そして保留手段60は、保留(記憶)している変動パターンに係る信号を順次出力し、その変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を出力しないようにするための図柄変動禁止フラグを立てる(オンする)と共に、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマ(図示せず)をセットし、変動パターン信号の出力に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段60は、保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、抽選手段57で行われる始動チャッカー27への入賞に応答した大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
作動制御手段61は、作動決定手段63の作動開始決定の旨の信号に基づき、始動チャッカー開閉ソレノイド70に駆動信号を送って該ソレノイド70を作動させ、始動チャッカー27を開放又は閉塞動作させる。更に作動制御手段61は、アタッカー開閉ソレノイド71に駆動信号を送って該ソレノイド71を作動させ、抽選手段57での抽選による大当たり発生時にアタッカー5を開放して所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返すように制御する。
作動判定手段62は、始動チャッカー開閉ソレノイド70及びアタッカー開閉ソレノイド71を作動させるための条件を満たすか否かを判定する。つまり、始動チャッカー開閉ソレノイド70にあって、始動チャッカー27の開閉の「条件を満たす」時とは、抽選手段57の大当たり抽選とは別途行われる抽選で当選した場合である。アタッカー開閉ソレノイド71にあって、アタッカー5の開放の「条件を満たす」時とは、所謂リーチ(所謂スーパーリーチ、ノーマルリーチを含む)の状態から3つの同じ図柄が大当たり有効ライン上で揃って大当たりが発生した場合であり、アタッカー5の閉塞の「条件を満たす」時とは、大当たり発生時における全ての入賞を完了した場合である。
作動決定手段63は、作動判定手段62からの判定信号を受けて、始動チャッカー開閉ソレノイド70、アタッカー開閉ソレノイド71の作動開始を夫々に決定する。
演出制御手段64は、遊技制御手段59からの指令に応答して、放音装置12を放音駆動し、演出用照明装置8,11を発光させ、遊技者の聴覚や視覚に訴える演出を行う。
表示制御手段65は、遊技制御手段59からの信号に従って、図柄表示装置35を駆動し、大当たり抽選結果を中心とした内容等の演出を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示する。
なお、本実施の形態では、一般入賞口25への1個入賞に対応して、貯留装置67bの作動により、遊技領域3a内に5個、皿ユニット16側に5個の遊技球がそれぞれ払い出されるように構成され、一般入賞口26への1個入賞に対応して、貯留装置67cの作動により、遊技領域3a内に5個、皿ユニット16側に5個の遊技球がそれぞれ払い出されるように構成される。また、左右のスルーゲート32,32はそれぞれ、遊技球通過があった際に始動チャッカー開閉動作の抽選契機となるだけでなく、貯留装置67d,67eの作動により、遊技領域3a内に5個、皿ユニット16側に5個の遊技球が払い出されるように構成される。更に、放出口49は、始動チャッカー27への遊技球の1個入賞に対応して、貯留装置67a〜67fと同様の不図示の貯留装置の作動により、遊技領域3a内に2個、皿ユニット16側に3個の遊技球をそれぞれ払い出すように構成される。また、左右のワープ導入口37,37及び左右のワープ導入口38,38は、それぞれ、遊技球の入賞があった際に該遊技球を遊技球ステージSに導くだけでなく、貯留装置67aの作動により、遊技領域3a内に5個、皿ユニット16側に5個の遊技球が払い出されるように構成される。更に、アタッカー5への1個入賞に対応して、遊技領域3a外方に位置する貯留装置67fの作動により、遊技領域3a内に7個、皿ユニット16側に8個の遊技球がそれぞれ払い出されるように構成される。
賞球制御手段66は、入賞口としてのアタッカー5、一般入賞口25,26、始動チャッカー27、スルーゲート32、ワープ導入口37,38のいずれかへの入賞に先立ち、賞球装置45を作動制御して、貯留装置67a,67b,67c,67d,67e,67fのうちで遊技球を放出したものに対して遊技球を供給させる。
貯留制御手段89は、アタッカー5、一般入賞口25,26、始動チャッカー27、スルーゲート32、ワープ導入口37,38のいずれかへの入賞に対する入賞信号出力手段56からの入賞信号を受信した際、入賞のあった箇所に対応する貯留装置67a〜67fのいずれかの貯留開閉ソレノイド78a,78bを進出作動させて開閉蓋73a,73bを開放し、上述した比率で遊技領域3a内と皿ユニット16上とに遊技球を払い出すように制御する。そして、貯留制御手段89は、当該払い出しを終了した時点で貯留開閉ソレノイド78a,78bを後退作動させて空間sp内を閉塞し、賞球装置45からの次なる遊技球の充填(供給)に備える。
なお、上記賞球制御手段66と貯留制御手段89とにより、上述した入賞口のいずれかへの入賞に先立って賞球装置45から貯留装置67a〜67fに遊技球Baを供給させ、かつ上記入賞口への入賞時に貯留装置67a〜67fの対応するものを開放して遊技球Baを放出させる制御手段が構成される。該制御手段は、上述したように、貯留装置67a〜67fを、上記入賞口(5,25,26,27,32,37,38)への入球にそれぞれ対応するように開放制御する。
始動チャッカー開閉ソレノイド70は、作動制御手段61から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、始動チャッカー27を開閉動作させる。
アタッカー開閉ソレノイド71は、作動制御手段61から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、アタッカー5を開閉動作させる。
賞球装置45は、賞球制御手段66からの作動指令を受けて、アタッカー5、一般入賞口25,26、始動チャッカー27、スルーゲート32、ワープ導入口37,38のいずれかへの入賞に先立ち、貯留装置67a〜67fのうちで遊技球を放出したものに対して遊技球を供給するように作動する。
貯留装置67a,67b,67c,67d,67e,67fは、入賞のあった入賞口に対応する貯留装置67a〜67fのいずれかの貯留開閉ソレノイド78a,78bが貯留制御手段89からの作動指令に応答して作動し、開閉蓋73a,73bを開放し、それぞれ所定の比率で遊技領域3a内と皿ユニット16上とに遊技球を払い出すように作動する。そして、貯留装置67a〜67fは、当該払い出しを終了した時点で、貯留制御手段89からの作動指令に応答して貯留開閉ソレノイド78a,78bを作動させ、空間sp内を閉塞して、賞球装置45からの次なる遊技球の充填(供給)に備える。
放音装置12は、演出制御手段64の制御に従ってスピーカー(図示せず)を駆動させ、演出に応じた効果音を発する。演出用照明装置8,11は、演出制御手段64の制御に従ってその内蔵する電飾ランプ(図示せず)を発光駆動(点灯、点滅)させ、演出に応じた照明を行う。図柄表示装置35は、表示制御手段65の制御に従って作動し、演出データや抽選手段57での抽選結果に応じた演出表示を行う。
次に、本パチンコ機1による作用について、図6のフローチャートを併せて参照しつつ説明する。
すなわち、本パチンコ機1に対面して着座した遊技者が、発射ハンドル2を握って適宜の角度に回動操作すると(ステップS1)、不図示の発射装置が作動して、遊技球を所定の時間間隔で遊技領域3aに向けて連続的に発射させる。すると、遊技領域3aに打ち出されて転動落下する多数の遊技球は、始動チャッカー27や一般入賞口25,26等に適時入賞し、或いは、これらに関与せずに転動落下して、遊技領域3a最下部のアウト口76から遊技盤3背面側に排出される。
つまり、遊技領域3aに向けて打ち出された多数の遊技球Baは、その一部がワープ導入口37や導入口38から導入されて遊技球ステージS上に放出され、その一部が球放出口49から放出されて始動チャッカー27に向け落下し、この始動チャッカー27に高確率で入賞する。この際、障害釘30への当接状況によっては、始動チャッカー27に入賞できないこともある。一方、球放出口49からではなく遊技球ステージSから直接に落下する遊技球Baは、始動チャッカー27と異なる方向に向かう。この際、当該遊技球Baは、落下方向が、始動チャッカー27上の一対の障害釘30の間を通過して入球し得る方向と異なっても、障害釘30の左右に打ち込まれた所謂ジャンプ釘(図示せず)や、このジャンプ釘から左右方向に配列された道釘(図示せず)で弾き返されることで、障害釘30に絡んでその間を落下して始動チャッカー27に入球することもある。
ところで、上述したように始動チャッカー27や一般入賞口25,26等の入賞口の何れかに入賞した場合、入賞判定手段55が当該入賞を判定し、且つ入賞信号出力手段56が入賞信号を出力する(ステップS2)。この際、保留手段60は、保留球Hが0<H<5であるか否かを常時判定しており、0<H<5を満たすと判定したときには、保留している変動パターンに係る信号を、遊技制御手段59を介して表示制御手段65に順次送信し、図柄変動禁止フラグをオンすると共に、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段60は、当該保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、抽選手段57で行われる始動チャッカー27への入賞に応じた大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
そして、ステップS3において、大当たり抽選で当選した場合、抽選手段57が当たりフラグをオンすると、抽選手段57が、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、大当たりの種別、つまり確変当たり又は通常当たりに対応する変動パターンを決定する。
これにより、ステップS4において、図柄表示装置35に表示されるべき当たり図柄がセットされ、抽選手段57は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、当該変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を送信しないようにするために図柄変動禁止フラグをオンし、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
一方、ステップS3において大当たり抽選で外れた場合には、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する図柄が最終的に揃う旨の変動パターンが決定される。これにより、図柄表示装置35に表示される外れ図柄がセットされ、抽選手段57は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、図柄変動禁止フラグをオンし、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
以上のようにして、遊技制御手段59が、図柄表示装置35に表示すべき演出内容に関する信号を、表示制御手段65に送信することに基づき、表示制御手段65は、図柄表示装置35を適時駆動し、大当たり抽選結果に関する内容等を、遊技者の視覚に訴えるように演出表示することとなる(ステップS5)。
そして、図柄表示装置35の画面上に表れた抽選結果が大当たり決定である場合、作動制御手段61は、作動決定手段63の作動開始決定の旨の信号に基づき、所定のタイミングでアタッカー開閉ソレノイド71に駆動信号を送り、当該ソレノイド71を作動させてアタッカー5を開放し、所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返させる(ステップS6)。
上記ステップS2の入賞処理では、一般入賞口25への1個の入賞に対応し、貯留装置67bが作動して、遊技領域3a内に5個、皿ユニット16側に5個の遊技球がそれぞれ払い出される。また、一般入賞口26への1個の入賞に対応し、貯留装置67cが作動して、遊技領域3a内に5個、皿ユニット16側に5個の遊技球がそれぞれ払い出される。或いは、左右のスルーゲート32,32への各入賞に対応し、貯留装置67d,67eが作動して、遊技領域3a内に5個、皿ユニット16側に5個の遊技球がそれぞれ払い出される。また、始動チャッカー27への遊技球の1個の入賞に対応し、不図示の貯留装置が作動して、放出口49から遊技領域3a内に2個、皿ユニット16側に3個の遊技球がそれぞれ払い出される。更に、左右のワープ導入口37,37及び左右のワープ導入口38,38への各1個の入賞に対応し、貯留装置67aが作動して、遊技領域3a内に5個、皿ユニット16側に5個の遊技球が払い出される。
そして、上記ステップS2の大当たり処理では、アタッカー5に入賞した遊技球に対応する多量の遊技球が、1個の入賞に対応して、遊技領域3a外方に位置する貯留装置67fの作動により、遊技領域3a内に7個、皿ユニット16側に8個の遊技球がそれぞれ払い出される。
以上説明したように、本パチンコ機1では、遊技領域3aの内方、外方に配設された貯留装置67a〜67fを備えると共に、賞球制御手段66及び貯留制御手段89が連係して、入賞口であるアタッカー5、一般入賞口25,26、始動チャッカー27、ワープ導入口37,38への入賞に先立って賞球装置45から貯留装置67a〜67fに遊技球を供給させ、かつ上記入賞口への入賞時に貯留装置67a〜67fを開放し、遊技領域3a内及び皿ユニット16にそれぞれ所定の比率で遊技球を払い出すように放出させる。これにより、遊技球の払い出しを皿ユニット16に限ることなく遊技領域3a内へも行うことができ、従来のように、球受け皿に払い出された遊技球を多大な時間をかけて再度遊技領域へ1球ずつ打ち出すようなことが緩和され、これに伴い、弾球遊技の稼動をより向上させることができる。
また、賞球制御手段66及び貯留制御手段89が連係して、貯留装置67a〜67fを、各入賞口への入賞にそれぞれ対応するように開放制御するので、遊技者は、弾球遊技をしている中で、或る入賞口に入賞した際にそれに対応してどの貯留装置から払い出されるのかを、興味をもって見守ることになり、新奇な賞球スタイルを実感することで興趣の高い弾球遊技が実感できるようになる。そして、複数の入賞口が、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動チャッカー27、大当たり発生時に開放されるアタッカー5、大当たり抽選に関与しない入賞が行われる一般入賞口25,26、遊技球を通過させるスルーゲート32又は道釘を経ることなく遊技球を始動チャッカー27の上に導くワープ導入口37,38のいずれかを含むので、パチンコ機1において従来から遊技領域に存在し見慣れている始動チャッカーやアタッカー等への入賞を契機として、遊技領域3a内に払い出される遊技球を見ることで、遊技者は、斬新で高い演出性を体感することができる。
なお、本実施の形態で説明した上述の構成以外にも、例えば、スルーゲート32への入球に対応して放出口49から遊技領域3a内に払い出し、或いは、ワープ導入口37,38への入球にそれぞれ対応して放出口49から遊技領域3a内に払い出すように構成することも可能である。また、一般入賞口25,26に入賞した分の賞球を、スルーゲート32への入球を契機とした抽選で決定されたタイミングで払い出すように構成することも可能である。更に、スルーゲート32に入球した際、アタッカー5を数秒間開放させ、抽選に当選した場合に放出口49から遊技領域3a内に払い出すように構成することも可能であり、また、スルーゲート32に入球した際、アタッカー5を数秒間開放させ、抽選に当選した場合に始動チャッカー27を開放させ、該チャッカー27に入賞した分の賞球を放出口49から遊技領域3a内に払い出すように構成することも可能である。また、鈴状役物77に保留装置67a〜67eと同様の機能を持たせて、鈴状役物77が左右に割れることで賞球の払い出しを行うように構成することも可能である。
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の遊技機は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した遊技機も、本発明の範囲に含まれる。
本発明の実施形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図である。 本パチンコ機から遊技盤を単体で分離した状態で示す正面図である。 遊技領域に備えた貯留装置を示す側面断面図であり、同図(a)は閉塞状態を、同図(b)は開放状態をそれぞれ示している。 図3(a)に示した貯留装置の後部側を斜め上方から見た状態で示す斜視図である。 本パチンコ機の制御系を示すブロック図である。 本パチンコ機による作動を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1:遊技機(パチンコ機)
3:遊技盤
3a:遊技領域
5:大入賞口(アタッカー)
25,26:入賞口(一般入賞口)
6,7:遊技機本体(筐体、前扉)
16:球受け皿(皿ユニット)
27:始動入賞口(始動チャッカー)
32,37,38:入賞口(スルーゲート、ワープ導入口)
45:賞球装置
66,89:制御手段(賞球制御手段、貯留制御手段)
67a,67b,67c,67d,67e,67f:貯留装置
Ba:遊技球

Claims (3)

  1. 複数の入賞口を遊技領域に備えると共に、賞球及び貸球を含む遊技球が払い出される球受け皿と、前記各入賞口への入賞に対応する個数の遊技球を払い出す賞球装置と、を遊技機本体に備える遊技機であって、
    前記遊技領域の内方又は外方の少なくとも一方に配設され、前記複数の入賞口のいずれかへの入賞に対応して前記遊技領域内及び前記球受け皿にそれぞれ所定の比率で払い出す複数の遊技球を、一旦貯留しそして放出する少なくとも1つの貯留装置と、
    前記入賞口への入賞に先立って前記賞球装置から前記貯留装置に遊技球を供給させ、かつ前記入賞口への入賞時に前記貯留装置を開放して遊技球を放出させる制御手段と、を備えてなる、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記貯留装置を複数備え、
    前記制御手段は、前記複数の貯留装置を、前記各入賞口への入賞にそれぞれ対応するように開放制御してなる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記複数の入賞口は、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動入賞口、大当たり発生時に開放される大入賞口、大当たり抽選に関与しない入賞が行われる一般入賞口、遊技球を通過させるスルーゲート又は前記遊技領域における道釘を経ることなく前記始動入賞口の上に導くワープ導入口のいずれかを含んでなる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
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