JP2007268010A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】変動図柄の変動中に、機械的な抽選機構による予備的な抽選を行い、遊技者が確定図柄の種類を判別することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】図柄表示装置35に、変動図柄をそれぞれ表示する第1、第2、及び第3図柄表示部81a,2a,83aと、第1乃至第9棒状部材91〜99のそれぞれを上下方向に駆動自在にする第1乃至第9アクチュエータM1〜M9を有する予備抽選機構75とを備えて構成する。図柄表示装置35にあって、第1、第2、及び第3図柄表示板81,82,83の変動図柄の変動中に、予備抽選機構75で第1乃至第9棒状部材91〜99のランダム駆動・停止を行うことで予備的かつ物理的な抽選を行い、その予備抽選機構75の抽選結果と同じ確定図柄を第1、第2、及び第3図柄表示部81a,2a,83aに表示する。
【選択図】図7
【解決手段】図柄表示装置35に、変動図柄をそれぞれ表示する第1、第2、及び第3図柄表示部81a,2a,83aと、第1乃至第9棒状部材91〜99のそれぞれを上下方向に駆動自在にする第1乃至第9アクチュエータM1〜M9を有する予備抽選機構75とを備えて構成する。図柄表示装置35にあって、第1、第2、及び第3図柄表示板81,82,83の変動図柄の変動中に、予備抽選機構75で第1乃至第9棒状部材91〜99のランダム駆動・停止を行うことで予備的かつ物理的な抽選を行い、その予備抽選機構75の抽選結果と同じ確定図柄を第1、第2、及び第3図柄表示部81a,2a,83aに表示する。
【選択図】図7
Description
本発明は、パチンコ機等の遊技機に係り、詳しくは、始動口に対する入球に応じて当たり抽選を行った際に、変動図柄の変動させる表示を行うと共に、該変動図柄の変動を停止した確定図柄を表示することで該当たり抽選の結果を表示する遊技機に関する。
一般に、遊技機、例えばパチンコ機として、球受け皿に滞留している遊技球が、発射ハンドルの操作に応じて遊技盤の遊技領域に打ち出された後、遊技領域の障害釘や風車等に導かれつつ盤面を流下して、各種入賞口に入球し、或いは入球せずに遊技盤下部のアウト口に流入するように構成されたものが知られている(特許文献1参照)。
このようなパチンコ機では、一般入賞口に入球した際にそれに対応した個数の遊技球が払い出され、また始動チャッカーに入球した際にはこれに基づいて大当たり抽選が行われると共に所定数の遊技球が払い出され、当該抽選の結果に応じて、遊技盤の中央部分に設けられた液晶等の画像表示装置の画面上で複数の変動図柄(多くは3つの変動図柄)の変動・停止に関する演出表示が行われる。大当たりの発生時には、アタッカーと呼ばれる大入賞口が開放し、入球に対応して多量の遊技球が払い出される状態となる。
ところで、上述の液晶等の画像表示装置に複数の変動図柄を表示するものは、当該画像表示装置において変動図柄を変動させた後、順次変動図柄を停止して確定図柄を表示し、それによって大当たり抽選の結果を遊技者に対して表示するものである。しかしながら、この変動図柄の変動・停止(確定図柄の表示)は、画像表示装置の画面内だけで行われるものであるため、抽選が電子的に行われているように見え、遊技者にとって現実味に欠けるものであり、場合によっては大当たり抽選がホールコンピュータに操作されているような錯覚を与える虞もあって、遊技機としての趣向に欠く虞があった。
そこで本発明は、図柄表示装置における変動図柄の変動中に、機械的な抽選機構によって予備的な抽選を行って遊技者に確定図柄の種類を判別させた後、図柄表示装置において確定図柄を表示することを可能にし、もって上述した課題を解決した遊技機を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る本発明は(例えば図1乃至図7参照)、遊技領域(3a)を形成する遊技盤(3)と、該遊技盤(3)上に配設された始動口(27)と、該始動口(27)に遊技球が入球したことに応じて当たり抽選を行う抽選手段(57)と、該抽選手段(57)の抽選結果に基づき変動する複数の変動図柄を表示する図柄表示装置(35)と、を備え、前記変動図柄の変動をそれぞれ停止した確定図柄を表示することで前記抽選手段(57)の抽選結果を表示する遊技機(1)において、
前記確定図柄の種類(例えば9種類)に対応した複数の可動物(例えば91,92,93,94,95,96,97,98,99)と、
前記図柄表示装置(35)における前記変動図柄の変動中に前記複数の可動物(例えば91,92,93,94,95,96,97,98,99)を変動駆動した後、前記抽選手段(57)の抽選結果に基づき、前記確定図柄の種類に対応した可動物(例えば91,92,93,94,95,96,97,98,99)を判別し得る状態に前記複数の可動物(例えば91,92,93,94,95,96,97,98,99)を停止する可動物駆動停止手段(67)と、を有する予備抽選機構(75)を備えた、
ことを特徴とする遊技機(1)にある。
前記確定図柄の種類(例えば9種類)に対応した複数の可動物(例えば91,92,93,94,95,96,97,98,99)と、
前記図柄表示装置(35)における前記変動図柄の変動中に前記複数の可動物(例えば91,92,93,94,95,96,97,98,99)を変動駆動した後、前記抽選手段(57)の抽選結果に基づき、前記確定図柄の種類に対応した可動物(例えば91,92,93,94,95,96,97,98,99)を判別し得る状態に前記複数の可動物(例えば91,92,93,94,95,96,97,98,99)を停止する可動物駆動停止手段(67)と、を有する予備抽選機構(75)を備えた、
ことを特徴とする遊技機(1)にある。
請求項2に係る本発明は(例えば図3、及び図5乃至、図7参照)、前記図柄表示装置(35)の前方側に遊技球が転動し得るステージ(S)を備え、
前記複数の可動物(例えば91,92,93,94,95,96,97,98,99)は、前記ステージ(S)に形成された孔(101,102,103,104,105,106,107,108,109)より突出・退避し得る棒状部材(91,92,93,94,95,96,97,98,99)からなり、
前記可動物駆動停止手段(66)は、前記図柄表示装置(35)における前記変動図柄の変動中に前記複数の棒状部材(91,92,93,94,95,96,97,98,99)を前記ステージ(S)の孔(101,102,103,104,105,106,107,108,109)より突出・退避する変動駆動を行った後、前記抽選手段(57)の抽選結果に基づき、前記確定図柄の種類に対応した棒状部材(91,92,93,94,95,96,97,98,99)だけを突出した状態で停止する、
ことを特徴とする請求項1記載の遊技機(1)にある。
前記複数の可動物(例えば91,92,93,94,95,96,97,98,99)は、前記ステージ(S)に形成された孔(101,102,103,104,105,106,107,108,109)より突出・退避し得る棒状部材(91,92,93,94,95,96,97,98,99)からなり、
前記可動物駆動停止手段(66)は、前記図柄表示装置(35)における前記変動図柄の変動中に前記複数の棒状部材(91,92,93,94,95,96,97,98,99)を前記ステージ(S)の孔(101,102,103,104,105,106,107,108,109)より突出・退避する変動駆動を行った後、前記抽選手段(57)の抽選結果に基づき、前記確定図柄の種類に対応した棒状部材(91,92,93,94,95,96,97,98,99)だけを突出した状態で停止する、
ことを特徴とする請求項1記載の遊技機(1)にある。
請求項3に係る本発明は(例えば図5及び図6参照)、前記予備抽選機構(75)は、前記複数の変動図柄の変動・停止を行う毎に、前記複数の可動物(例えば91,92,93,94,95,96,97,98,99)の変動駆動及び停止を行う、
ことを特徴とする請求項1または2記載の遊技機(1)にある。
ことを特徴とする請求項1または2記載の遊技機(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の記載に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、図柄表示装置における変動図柄の変動中に、確定図柄の種類に対応した複数の可動物を変動駆動した後、確定図柄の種類に対応した可動物を判別し得る状態にそれら可動物を停止する予備抽選機構を備えたので、機械的な抽選動作を行った後、確定図柄を表示することができ、当たり抽選が遊技者にとって現実味のあるものとすることができ、遊技機としての趣向を増すことができる。
請求項2に係る本発明によると、複数の可動物をステージに形成された孔より突出・退避し得る棒状部材で構成し、図柄表示装置における変動図柄の変動中に複数の棒状部材をステージの孔より突出・退避する変動駆動を行った後、確定図柄の種類に対応した棒状部材だけを突出した状態で停止するので、遊技者が、機械的な抽選を行っていることを視認することができ、かつ何れの確定図柄の種類に対応したものが抽選されたかを容易に判別することができる。また、その抽選動作中には、棒状部材がステージに形成された孔より突出・退避するので、遊技球の転動軌道に変化を与えることができ、遊技機としての趣向を増すことができる。
請求項3に係る本発明によると、予備抽選機構は、複数の変動図柄の変動・停止を行う毎に、複数の可動物の変動駆動及び停止を行うので、例えば複数の変動図柄にそれぞれ対応して複数の予備抽選機構を設けることを不要とすることができ、つまり1つの予備抽選機構だけで複数の変動図柄に対する機械的な抽選動作を行うことができる。これにより、遊技領域が狭まることを防止することができ、遊技球の転動領域が減少してしまうことを防ぐことができて、遊技機としての趣向を増すことができる。
以下、本発明に係る遊技機の実施の形態として、遊技場等に設置されるパチンコ機を図に沿って説明する。なお、本実施の形態では、本発明の遊技機を所謂第1種特別電動役物を使用したパチンコ機として述べるが、本発明はこれに限らず、所謂第2種特別電動役物や所謂第3種特別電動役物等を使用したパチンコ機にも適用可能であることは勿論である。また、図1は本発明の実施の形態におけるパチンコ機の外部構造を示す正面図、図2は本パチンコ機から遊技盤を単体で分離した状態で示す正面図である。
本パチンコ機(遊技機)1は、図1に示すように、発射ハンドル2の操作による発射装置(図示せず)の作動で遊技球(所謂パチンコ玉)を遊技盤3の遊技領域3aに向かって打ち出しつつ遊技を行うもので、所謂確率変動等の大当たりが発生した状態でアタッカー5に入賞した遊技球に対応する数の遊技球を払い出すように構成されている。上記確率変動当たり(「確変当たり」とも言う)とは、抽選の結果、確変モードの大当たりが当選したとき、少なくとも当該確変モードによる遊技状態において次なる大当たりを引くまでの間、遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態を意味する。これに対し、当該特殊状態にならない大当たりとして「通常当たり」がある。
本パチンコ機1は図1及び図2に示すように、開口を有する枠体状の筐体6と、遊技盤3を支持した形で筐体6に開閉可能に支持された前扉7とを有しており、前扉7の前面には、透明ガラス9を有するガラス枠10が開閉可能に取り付けられている。透明ガラス9の奥側には、遊技盤3が配設されている。前扉7における遊技盤3の左右には演出用照明装置11が配設されており、前扉7における上部左右、及び下部の皿ユニット16の左右には、スピーカー(図示せず)を有する放音装置12がそれぞれに配設されている。そして、前扉7の上部における両放音装置12,12の間には、演出用照明装置8が配設されている。なお、皿ユニット16は、賞球及び貸球を含む遊技球が払い出される球受け皿を構成している。また、筐体6及び前扉7等により遊技機本体が構成されている。
また、ガラス枠10における中央部右方には、前扉7を筐体6側に施錠又は解放し、或いは、ガラス枠10を前扉7側に施錠又は解放するための施錠装置13が配設されている。なお、図1中の符号14は、不図示の発射装置によって打ち出された遊技球を遊技領域3a側に案内するガイドレールを示している。本パチンコ機1には、遊技中に遊技領域3aにて入賞することなく落下して、遊技領域3a下部のアウト口76に進入した遊技球をパチンコ機背面側に導くアウト球通路(図示せず)が設けられている。
そして、前扉7における下部中央には皿ユニット16が設けられており、皿ユニット16における右上部には、賞球及び貸球を含む遊技球が供給される球供給口17が設けられ、皿ユニット16における右上部壁面には、球貸ボタン19a及びプリペイドカード返却ボタン19bが設けられている。皿ユニット16の中央部左方には、該皿ユニット16上の遊技球を球発射装置(図示せず)付近から皿ユニット下部の球排出口(図示せず)を通して下方に排出するための第1球抜きボタン20aが配設されており、皿ユニット16の中央部下方には、皿ユニット16上の遊技球を球供給口17付近から上記球排出口を通して下方に排出するための第2球抜きボタン20bが配設されている。
また、前扉7における皿ユニット16の右側下方の前壁部48には、上記球発射装置を操作して遊技球を遊技盤3に向けて打ち出すための発射ハンドル2が設けられている。更に、皿ユニット16の下部左方には、台座部15と灰皿21とが配設されており、台座部15には、中央部に遊技参加ボタン22が配設され、かつ該参加ボタン22の左右に選択ボタン18a,18bがそれぞれ配設されている。
また、遊技領域3aの中央部分には、遊技球ステージSを有するセンター飾り23が配設されている。センター飾り23の下部左右には、大当たり抽選に寄与しない一般の入賞が行われる一般入賞口25,26が配設されており、センター飾り23の下方には、大当たり抽選実行の契機となり得る入賞が行われる始動チャッカー(始動口)27と、大当たり発生時に開放して遊技領域3aに打ち出される遊技球を入賞させるアタッカー5と、が順次配設されている。
始動チャッカー27は、開放位置と閉止位置とに開閉動作するように始動チャッカー開閉ソレノイド71(図3参照)によって作動させられる。始動チャッカー27の直上方には、所謂命釘としての一対の障害釘30が打ち込まれている。
アタッカー5は、大当たり発生中、例えば、1回の開放で10個の入賞(入球)を完了した時点で閉じ、当該開閉動作を15回繰り返すように構成される。なお、これらの入球数並びに開閉動作の回数は、10個や15回に限定されることはなく、必要に応じて適宜設定され得るものである。
遊技領域3aには、センター飾り23の四方に風車31がそれぞれ配設されており、遊技球ステージSの下方における始動チャッカー27の左右には、始動チャッカー27を開閉動作させる抽選の契機となる遊技球通過が行われる役物であるスルーゲート32がそれぞれ配設されている。
遊技領域3aにおけるスルーゲート32、一般入賞口25,26及び始動チャッカー27等の周囲には、遊技球ステージSから零れた遊技球や、発射されてから遊技球ステージSに関与せずに落下してくる遊技球を適宜散らし、或いは入球(入賞)に導くようにするための障害釘33を含む多数の障害釘が打ち込まれている。
センター飾り23は、上部左右にワープ導入口38,38をそれぞれ有し、中央部に、遊技盤3側に固定された図柄表示装置35を露出する開口36に前枠50を有し、かつ該前枠50の左右にワープ導入口37をそれぞれ有しており、更に、前枠50の中央上部に鈴状役物77を、遊技球ステージSの中央部に放出口49をそれぞれ有している。ワープ導入口37やワープ導入口38から入球(入賞)した遊技球は遊技球ステージS上に導入されるが、それらの一部は放出口49に案内されて始動チャッカー27に向け自重落下させられる。
また、ワープ導入口37,37にそれぞれ対向するように、一対ずつの障害釘39が打ち込まれている。このような本パチンコ機1では、遊技領域3aに打ち出された遊技球を始動チャッカー27等に、遊技球ステージSを介して入球させ又は遊技球ステージSを介さず直接入球させ得るように遊技が進められる。
なお、上記「ワープ導入」という語句は、遊技領域3aに打ち出された遊技球を、当該遊技領域3aの比較的下側に位置する不図示の道釘等を経ることなく、始動チャッカー27の上に導くことを意味する概念である。また、上記「道釘」とは、遊技領域3aにおいて始動チャッカー27左右に打ち込まれた複数本の障害釘(図示せず)の列を意味するもので、上方から転動落下してきた遊技球を始動チャッカー27方向に導く役割を担っている。
次に、本実施の形態におけるパチンコ機1の制御系を図3に沿って説明する。なお、同図は本パチンコ機の制御系を示すブロック図である。
本制御系は、遊技制御装置54と、該遊技制御装置54に電気的に接続された、始動チャッカー開閉ソレノイド70、アタッカー開閉ソレノイド71、放音装置12、演出用照明装置8,11、及び図柄表示装置35を備えている。該図柄表示装置35は、第1図柄表示板81、第2図柄表示板82、第3図柄表示板83、及び第1乃至第9アクチュエータM1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M9(以下、このような連続した符号を場合により省略して「M1〜M9」と示す)等を有する予備抽選機構75で構成されている。
遊技制御装置54は、不図示の主制御基盤やサブ制御基盤等から構成されている。主制御基盤は、本パチンコ機1の動作全体を統括的に管理するものであり、当該パチンコ機1の動作全体を管理するシステムプログラム及び遊技用の実行プログラムが予め記憶された半導体メモリ等からなる記憶部(図示せず)と、これらのプログラムを実行する不図示のマイクロプロセッサ(MPU)とを備えている。また、サブ制御基盤は、主に画像表示、効果音等の演出、効果光等の表示制御を行うように構成されている。
遊技制御装置54は、入賞判定手段55、入賞信号出力手段56、抽選手段57、遊技制御手段59、保留手段60、作動制御手段61、作動判定手段62、作動決定手段63、演出制御手段64、表示制御手段65、及び可動物駆動停止手段66を備えている。
入賞判定手段55は、発射ハンドル2の操作で作動する発射装置(図示せず)によって遊技領域3aに打ち出された遊技球が始動チャッカー27、一般入賞口25,26、アタッカー5、スルーゲート32、ワープ導入口37,38の何れかに入賞(入球)したとき、当該入賞があった旨を判定する。
入賞信号出力手段56は、入賞判定手段55によって入賞(入球)が判定されたとき、対応する始動チャッカー27、一般入賞口25,26、アタッカー5、スルーゲート32、ワープ導入口37,38に入賞した旨の入賞信号を出力する。
抽選手段57は、入賞信号出力手段56からの始動チャッカー27に対応する入賞信号の入力時、最大保留球数(例えば4個)未満での入賞を契機として、次なる大当たりを当選させるまで遊技者に有利な付加価値を付与し得る特殊状態となる確率変動当たり、及び上記特殊状態とならない通常当たりのうちのいずれか一方に当選するように、不図示の抽選用メモリから当たり当選乱数値を取得して、大当たり抽選を実行する。
また、抽選手段57は、大当たり抽選で確変当たりに当選した場合、不図示の演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、確変当たりに対応する「111」、「333」や「777」等の図柄が、詳しくは後述する図柄表示装置35(図5参照)の大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。なお、上記「大当たり有効ライン」は、大当たりを得るため図柄が一列に並ぶべき位置(ライン)を意味する。
さらに、抽選手段57はまた、大当たり抽選で通常当たりが当選した場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、通常当たりに対応する「222」、「444」や「888」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。抽選手段57は更に、大当たり抽選で外れた場合、演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する「252」、「464」や「838」等の図柄が大当たり有効ライン上で最終的に揃う旨の変動パターンを決定し、その旨の変動パターン信号を出力する。
遊技制御手段59は、放音装置12、及び演出用照明装置8,11に放音、発光の演出をさせる契機となる指令や、予備抽選機構75の第1乃至第9アクチュエータM1,M2,M3,M4,M5,M6,M7,M8,M9を詳しくは後述するように表示制御手段65の制御と連係した所定のタイミングで駆動/停止させるために予め設定された演出データを演出制御手段64に送る。また、遊技制御手段59は、抽選手段57での抽選結果に応じて、第1図柄表示板81、第2図柄表示板82、及び第3図柄表示板83に表示すべき変動図柄に関する信号を、表示制御手段65に送る。
保留手段60は、抽選手段57から出力された変動パターン信号を入力し、変動パターンを、始動チャッカー27への入賞の都度に行われた抽選の結果となる保留球として順次記憶する。当該記憶状況は、大当たり抽選保留表示装置(図示せず)に、最大4個の保留球として点灯表示される。保留手段60は、例えば保留球数Hが0<H<5であるか否かを常時判定し、保留球数Hが4個表示されている間は、始動チャッカー27への入賞に拘わらず大当たり抽選は行わない。なお、保留球として点灯表示される保留球数は上記「最大4個」に限らず、例えば3個以下、又は5個以上として適宜設定することも可能である。
また、保留手段60は、保留(記憶)している変動パターンに係る信号を順次出力し、その変動パターン信号に基づく演出表示が終了するまでは次の変動パターン信号を出力しないようにするための図柄変動禁止フラグを立てる(オンする)と共に、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマ(図示せず)をセットし、変動パターン信号の出力に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段60は、保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、抽選手段57で行われる始動チャッカー27への入賞に応答した大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
作動制御手段61は、後述する作動決定手段63の作動開始決定の旨の信号に基づき、始動チャッカー開閉ソレノイド70に駆動信号を送って該ソレノイド70を作動させ、始動チャッカー27を開放又は閉塞動作させる。更に作動制御手段61は、アタッカー開閉ソレノイド71に駆動信号を送って該ソレノイド71を作動させ、抽選手段57での抽選による大当たり発生時にアタッカー5を開放して所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返すように制御する。
作動判定手段62は、始動チャッカー開閉ソレノイド70及びアタッカー開閉ソレノイド71を作動させるための条件を満たすか否かを判定する。つまり、始動チャッカー開閉ソレノイド70にあって、始動チャッカー27の開閉の「条件を満たす」時とは、抽選手段57の大当たり抽選とは別途行われる抽選で当選した場合である。アタッカー開閉ソレノイド71にあって、アタッカー5の開放の「条件を満たす」時とは、所謂リーチ(所謂スーパーリーチ、ノーマルリーチを含む)の状態から3つの同じ図柄が大当たり有効ライン上で揃って大当たりが発生した場合であり、アタッカー5の閉塞の「条件を満たす」時とは、大当たり発生時における全ての入賞を完了した場合である。
作動決定手段63は、作動判定手段62からの判定信号を受けて、始動チャッカー開閉ソレノイド70、アタッカー開閉ソレノイド71の作動開始をそれぞれに決定する。
演出制御手段64は、遊技制御手段59からの指令に応答して、放音装置12を放音駆動し、演出用照明装置8,11を発光させ、遊技者の聴覚や視覚に訴える演出を行う。また、演出制御手段64は、遊技制御手段59からの演出データに基づいて、詳しくは後述する第1乃至第9アクチュエータM1〜M9の駆動による演出を行う契機となる信号を、後述する可動物駆動停止手段66に送る。
表示制御手段65は、遊技制御手段59からの信号に従って、詳しくは後述するように可動物駆動停止手段66による予備抽選機構75の駆動/停止と連係して第1図柄表示板81の第1図柄表示部81a、第2図柄表示板82の第2図柄表示部82a、及び第3図柄表示板83の第3図柄表示部83aを制御し、大当たり抽選結果である変動図柄を、それぞれ表示する。
可動物駆動停止手段66は、演出制御手段64からの信号(つまり抽選手段57の抽選結果)に従って、上記表示制御手段65の制御と連係しつつ予備抽選機構75の第1乃至第9アクチュエータM1〜M9を駆動/停止することで、大当たり抽選結果に基づく予備抽選的な動作を行い、該予備抽選機構75を遊技者の視覚に訴えるように駆動制御する。
始動チャッカー開閉ソレノイド70は、作動制御手段61から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、始動チャッカー27を開閉動作させる。
アタッカー開閉ソレノイド71は、作動制御手段61から送信された駆動信号に応答してプランジャ(図示せず)を進退動作させて、アタッカー5を開閉動作させる。
放音装置12は、演出制御手段64の制御に従ってスピーカー(図示せず)を駆動させ、演出に応じた効果音を発する。演出用照明装置8,11は、演出制御手段64の制御に従ってその内蔵する電飾ランプ(図示せず)を発光駆動(点灯、点滅)させ、演出に応じた照明を行う。
第1図柄表示板81、第2図柄表示板82、及び第3図柄表示板83は、表示制御手段65の制御に従って作動し、抽選手段57での抽選結果に応じた、第1停止変動図柄を第1図柄表示部81aに、第2停止変動図柄を第2図柄表示部82aに、第3停止変動図柄を第3図柄表示部83aにそれぞれ表示を行う。
第1乃至第9アクチュエータM1〜M9は、上記可動物駆動停止手段66の制御に従って伸長・収縮駆動し、詳しくは後述する各可動物としての棒状部材91〜99の位置を上下方向に移動駆動し、又は停止させる。
次に、本パチンコ機1による作用について、図4のフローチャートを併せて参照しつつ説明する。
本パチンコ機1に対面して着座した遊技者が、発射ハンドル2を握って適宜の角度に回動操作すると(ステップS1)、不図示の発射装置が作動して、遊技球を所定の時間間隔で遊技領域3aに向けて連続的に発射させる。すると、遊技領域3aに打ち出されて転動落下する多数の遊技球Baは、始動チャッカー27や一般入賞口25,26等に適時入賞し、或いは、これらに関与せずに転動落下して、遊技領域3a最下部のアウト口76から遊技盤3背面側に排出される。
つまり、遊技領域3aに向けて打ち出された多数の遊技球Baは、その一部がワープ導入口37や導入口38から導入されて遊技球ステージS上に放出され、その一部が球放出口49から放出されて始動チャッカー27に向け落下し、この始動チャッカー27に高確率で入賞する。この際、障害釘30への当接状況によっては、始動チャッカー27に入賞できないこともある。一方、球放出口49からではなく遊技球ステージSから直接に落下する遊技球Baは、始動チャッカー27と異なる方向に向かう。この際、当該遊技球Baは、落下方向が、始動チャッカー27上の一対の障害釘30の間を通過して入球し得る方向と異なっても、障害釘30の左右に打ち込まれた所謂ジャンプ釘(図示せず)や、このジャンプ釘から左右方向に配列された道釘(図示せず)で弾き返されることで、障害釘30に絡んでその間を落下して始動チャッカー27に入球することもある。
ところで、上述したように始動チャッカー27や一般入賞口25,26等の入賞口の何れかに入賞した場合、入賞判定手段55が当該入賞を判定し、且つ入賞信号出力手段56が入賞信号を出力する(ステップS2)。この際、保留手段60は、保留球Hが0<H<5であるか否かを常時判定しており、0<H<5を満たすと判定したときには、保留している変動パターンに係る信号を、遊技制御手段59を介して表示制御手段65に順次送信し、図柄変動禁止フラグをオンすると共に、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。また保留手段60は、当該保留球の消費に応じて保留球数HがH<4となった場合、抽選手段57で行われる始動チャッカー27への入賞に応じた大当たり抽選の結果を保留球として記憶し、保留球数を1インクリメントする。
また、ステップS3において、大当たり抽選で当選した場合、抽選手段57が当たりフラグをオンすると、抽選手段57が、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、大当たりの種別、つまり確変当たり又は通常当たりに対応する変動パターンを決定する。
これにより、ステップS4において、第1図柄表示板81、第2図柄表示板82、及び第3図柄表示板83に表示されるべき当たり図柄がセットされ、抽選手段57は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、当該変動パターン信号に基づく演出が終了するまでは次の変動パターン信号を送信しないようにするために図柄変動禁止フラグをオンし、当該オンした図柄変動禁止フラグを解除する時間を計測するための図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
一方、ステップS3において大当たり抽選で外れた場合には、演出用メモリに格納された演出乱数値に基づく抽選で、変動の結果、外れに対応する図柄が最終的に揃う旨の変動パターンが決定される。これにより、第1図柄表示板81、第2図柄表示板82、及び第3図柄表示板83に表示される外れ図柄がセットされ、抽選手段57は、その旨の変動パターン信号を出力すると共に、図柄変動禁止フラグをオンし、図柄変動タイマをセットし、変動パターン信号の送信に応じて保留球数を1デクリメントする。
以上のようにして、遊技制御手段59が、第1図柄表示部81a、第2図柄表示部82a、及び第3図柄表示部83aに表示すべき変動図柄の内容に関する信号を、表示制御手段65に送信することに基づき、表示制御手段65は、第1図柄表示部81a、第2図柄表示部82a、及び第3図柄表示部83aを適時制御し、大当たり抽選結果である変動図柄を表示することとなる。
また同時に遊技制御手段59が、第1乃至第9アクチュエータM1〜M9に駆動演出をさせるために予め設定された演出データを演出制御手段64に送信することに基づき、演出制御手段64は、可動物駆動停止手段66に信号を送り、この信号に従って可動物駆動停止手段66は、表示制御手段65の制御と連係しつつ第1乃至第9アクチュエータM1〜M9を駆動することで大当たり抽選結果に基づく図柄表示処理の一環として予備抽選機構75の予備抽選動作を、遊技者の視覚に訴えるように駆動停止制御する。(ステップS5)。
そして、第1図柄表示板81、第2図柄表示板82、及び第3図柄表示板83の画面上に表れた抽選結果が大当たり決定である場合、作動制御手段61は、作動決定手段63の作動開始決定の旨の信号に基づき、所定のタイミングでアタッカー開閉ソレノイド71に駆動信号を送り、当該ソレノイド71を作動させてアタッカー5を開放し、所定数入賞が終了する(又は所定時間が経過する)毎に閉塞する動作を所定回数(所定ラウンド)だけ繰り返させる(ステップS6)。
次に、本発明の特徴である、図柄表示装置35について説明する。なお、説明文中におけるY1−Y2方向とは、本パチンコ機1に対面して着座した遊技者にとって上下方向であり、また左右方向とは遊技者にとって左−右方向であり、さらに前後方向とは、遊技者にとって手前−奥方向である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態のパチンコ機1は、上述のようにセンター飾り23の中央部に形成された開口36より露出するように、図柄表示装置35が備えられている。
図柄表示装置35は、図5及び図6に示すように、大まかに第1図柄表示板81、第2図柄表示板82、第3図柄表示板83、及び第1乃至第9アクチュエータM1〜M9等を有する予備抽選機構75で構成されている。
上記第1図柄表示板81は、図5に示すように、該第1図柄表示板81の表面上に表示制御手段65の制御に従って抽選手段57での抽選結果に応じた変動図柄を表示する7セグメント型表示装置である第1図柄表示部81aを備えて構成され、図6に示すように、遊技盤3に対して固定されている背面板125に固着されている。なお、図6は図5中のA−A矢視断面図である。
同様に、図5に示すように、第2図柄表示板82は、該第2図柄表示板82の表面上に第2図柄表示部82aを備え、第3図柄表示板83は、該第3図柄表示板83の表面上に第3図柄表示部83aを備えて構成され、該第2図柄表示板82及び第3図柄表示板83ともに背面板125(図6参照)に固着されている。
予備抽選機構75は、図5に示すように、第1、第4、及び第7棒状部材91,94,97が配置された正面視左側列と、第2、第5、及び第8棒状部材92,95,98が配置された正面視中央列と、第3、第6、及び第9棒状部材93,96,98が配置された正面視右側列と、を有して構成されており、それら第1乃至第9棒状部材91〜99の下方側には、それぞれ第1乃至第9アクチュエータM1〜M9が配設されている。
ここで、図6に沿って、予備抽選機構75の中央列における構成を説明する。図6に示すように、この中央列は、第2、第5、及び第8棒状部材92,95,98と、第2、第5、及び第8アクチュエータM2,M5,M8と、支持部材110と、ステージSに形成された第2、第5、及び第8孔部102,105,108とにより構成されている。
例えばこのうちの上記第5棒状部材95は、上記第5穴部105の内径と略々同径の外径を有する円筒形状に形成された棒状の部材で該第5穴部105に摺動自在に貫通配置されており、下端部分が第5アクチュエータM5に接続されている。また、本実施の形態では、例えば上端部分を半球形状に形成し、この上端部分には手前側(即ち遊技者側)に向けて目、鼻、ひげを描いた顔部を形成して所謂モグラのイメージとなるように形成しており、さらに、該顔部の下方部分には第5棒状部材95が対応する変動図柄である「5」が描かれており、ステージSより突出した場合には遊技者より視認可能となるように構成されている(図5参照)。
上記第5アクチュエータM5は、上下方向に伸長・収縮自在となるように配置された電動式のアクチュエータであり、シリンダチューブM5a及びシリンダロッドM5bにより構成されている。該シリンダロッドM5bの上端部分には、第5棒状部材95が固着されており、一方のシリンダチューブM5aの下端部分は、支持部材110の穴部115に嵌合・固着されている。
上記支持部材110は、遊技盤3の背面側でステージSの下方側に配設された部材であり、接続部110aにおいてボルト121により遊技盤3に対して固定されている。また、該支持部材110の奥側の端部分では、上記背面板125がボルト123,124により固着されており、これにより該背面板125は、遊技盤3に対して固定されている。従って、上記第5アクチュエータM5は、支持部材110を介して遊技盤3に固定支持されている。
また、支持部材110は、この中央列にあって、上記穴部115の後方側に該穴部115よりも深さが浅く形成された穴部112と、前方側に該穴部115よりも深さが深く形成された穴部118とが穿設されており、それぞれ第2及び第8アクチュエータM2,M8が嵌合・固定されている。これら第2及び第8アクチュエータM2,M8には、第5アクチュエータM5に固着された第5棒状部材95と同様な形状で、それぞれ異なる数字である「2」と「8」とが描かれた第2及び第8棒状部材92,98が固着されている。
即ち、上記第2、第5、及び第8棒状部材92,95,98は、上記穴部112,115,118の深さの違いにより、順次手前側に高さが低くなるように配置されており、第2、第5、及び第8アクチュエータM2,M5,M8がそれぞれ収縮した際に、それら第2、第5、及び第8棒状部材92,95,98の上端が、第2、第5、及び第8孔部102,105,108の開口部分と一致するように、つまり遊技球が手前側に転動し得る(即ち手前側より奥側の方が上方)ように傾斜して形成されたステージSと略々同一面上となるように配置されている。
なお、これら第2、第5、及び第8棒状部材92,95,98の上端は、第2、第5、及び第8アクチュエータM2,M5,M8がそれぞれ収縮した状態で、第2、第5、及び第8孔部102,105,108の開口部分より僅かに突出するように配置してもよく、つまりステージSに導かれた遊技球がそれら第2、第5、及び第8孔部102,105,108の開口部分に引っ掛って停止してしまわないように構成することが好ましい。
また、第2、第5、及び第8棒状部材92,95,98がステージS上から突出した場合には、上述のように顔部及び対応する変動図柄の数字が遊技者から視認可能となるように配置されると共に、第2、第5、及び第8アクチュエータM2,M5,M8が最も伸長した状態でも、第2、第5、及び第8棒状部材92,95,98とそれぞれの接続されたアクチュエータのシリンダロッドとの接続部分が遊技者から視認不能となるように配置されている。
以上のように、予備抽選機構75の第2、第5、及び第8棒状部材92,95,98に対応した中央列について、この部分の断面図(即ち図6)を用いて説明したが、第1、第4、及び第7棒状部材91,94,97に対応した左側列と、第3、第6、及び第9棒状部材93,96,99に対応した右側列との構成は、上記第2、第5、及び第8棒状部材92,95,98に対応した部分の構成と略々同じとなり、断面図も同様となるため、その説明を省略する。
次に、本実施の形態に係る図柄表示装置35による、変動図柄の表示制御の例を図3及び図7に沿って説明する。
上述のように、始動チャッカー27に遊技球が入賞すると、抽選手段57により大当たり抽選が行われ、その結果が遊技制御手段59に出力され、該遊技制御手段59から演出データが演出制御手段64に送られる。そして、該演出制御手段64から表示制御手段65に対し、第1図柄表示板81の第1図柄表示部81a、第2図柄表示板82の第2図柄表示部82a、及び第3図柄表示板83の第3図柄表示部83aにそれぞれ表示する確定図柄のデータが送られると共に、該演出制御手段64から可動物駆動停止手段66に対し、それら確定図柄のデータが送られる。
すると、まず、表示制御手段65は、第1、第2、及び第3図柄表示部81a、82a、83aの表示を変動状態にし、一方で可動部駆動停止手段66が第1乃至第9アクチュエータM1〜M9に指令して、図7(a)に示すように、予備抽選機構75の1回目の駆動として、第1乃至第9棒状部材91〜99をランダムに突出・退避するように駆動制御する。また、この間、ステージSに導かれた遊技球に対しては、これらランダムに突出する第1乃至第9棒状部材91〜99によって、その軌道に変化を与えることができる。
そして、所定時間後(数秒後)、図7(b)に示すように、可動部駆動停止手段66が上記確定図柄のデータに基づき、例えば第5アクチュエータM5を伸長した状態で停止するように指令すると共に第1乃至第4アクチュエータM1〜M4及び第6乃至第9アクチュエータM6〜M9を収縮した状態で停止するように指令し、つまり予備抽選機構75の1回目の抽選確定として、第5棒状部材95だけがステージSより突出した状態で停止させる。これにより、遊技者に対し、第1図柄表示部81aの変動表示が、あたかも予備抽選機構75により物理的な抽選が行われたかのように見せることができる。
またこの際、可動物駆動停止手段66は、停止制御に関するコマンドを表示制御手段65に出力し、これを受けて表示制御手段65は、上記確定図柄のデータに基づき、第1図柄表示部81aを表示制御し、「5」の確定図柄を表示し、その後、可動物駆動停止手段66に図柄停止に関するコマンドを出力する。
続いて、可動物駆動停止手段66は、上記図柄停止に関するコマンドを入力すると、再度第1乃至第9アクチュエータM1〜M9に指令して、図7(c)に示すように、予備抽選機構75の2回目の駆動として、第1乃至第9棒状部材91〜99をランダムに突出・退避するように駆動制御する。なお、この状態では、表示制御手段65は、第2及び第3図柄表示部82a、83aの表示を変動状態のままに維持する。また同様に、この間、ステージSに導かれた遊技球に対しては、これらランダムに突出する第1乃至第9棒状部材91〜99によって、その軌道に変化を与えることができる。
そして、同様に所定時間後(数秒後)、図7(d)に示すように、可動部駆動停止手段66が上記確定図柄のデータに基づき、例えば第9アクチュエータM9を伸長した状態で停止するように指令すると共に第1乃至第8アクチュエータM1〜M8を収縮した状態で停止するように指令し、つまり予備抽選機構75の2回目の抽選確定として、第9棒状部材99だけがステージSより突出した状態で停止させる。これにより、遊技者に対し、第2図柄表示部82aの変動表示が、あたかも予備抽選機構75により物理的な抽選が行われたかのように見せることができる。
またこの際、可動物駆動停止手段66は、停止制御に関するコマンドを表示制御手段65に出力し、これを受けて表示制御手段65は、上記確定図柄のデータに基づき、第2図柄表示部82aを表示制御し、「9」の確定図柄を表示し、その後、可動物駆動停止手段66に図柄停止に関するコマンドを出力する。
ついで、可動物駆動停止手段66は、上記図柄停止に関するコマンドを入力すると、再度第1乃至第9アクチュエータM1〜M9に指令して、図7(e)に示すように、予備抽選機構75の3回目の駆動として、第1乃至第9棒状部材91〜99をランダムに突出・退避するように駆動制御する。なお、この状態では、表示制御手段65は、第3図柄表示部82aの表示を変動状態のままに維持する。また同様に、この間、ステージSに導かれた遊技球に対しては、これらランダムに突出する第1乃至第9棒状部材91〜99によって、その軌道に変化を与えることができる。
そして、同様に所定時間後(数秒後)、図7(f)に示すように、可動部駆動停止手段66が上記確定図柄のデータに基づき、例えば第1アクチュエータM1を伸長した状態で停止するように指令すると共に第2乃至第9アクチュエータM2〜M9を収縮した状態で停止するように指令し、つまり予備抽選機構75の3回目の抽選確定として、第1棒状部材91だけがステージSより突出した状態で停止させる。これにより、遊技者に対し、第3図柄表示部83aの変動表示が、あたかも予備抽選機構75により物理的な抽選が行われたかのように見せることができる。
またこの際、可動物駆動停止手段66は、停止制御に関するコマンドを表示制御手段65に出力し、これを受けて表示制御手段65は、上記確定図柄のデータに基づき、第3図柄表示部83aを表示制御し、「1」の確定図柄を表示し、その後、可動物駆動停止手段66に図柄停止に関するコマンドを出力する。なお、この3回目の可動部駆動停止手段66による停止制御は、例えば第1及び第2図柄表示部81a,82aの確定図柄が同じであって所謂リーチ状態である際には、上記第1乃至第9棒状部材91〜99のランダム駆動制御が長くなるように、予備抽選機構75の停止制御を(上記所定時間を長くして)遅らせるようにすることが好ましい。
このように第1乃至第3図柄表示部81a,82a,83aにおける全ての確定図柄の確定後にあって、例えば大当たり抽選結果が外れである場合にあっては(例えば3つの数字が揃わなければ)、次の抽選手段57による抽選結果に基づく確定図柄のデータに基づき、上述と同様の表示制御が開始される。また、始動チャッカー27に遊技球が入賞していなく、次の抽選手段57による抽選が行われていない場合は(次の確定図柄のデータが送られていない場合は)、可動物駆動停止手段66が例えば第1乃至第9アクチュエータM1〜M9を収縮状態に制御する。
また一方、第1乃至第3図柄表示部81a,82a,83aにおける全ての確定図柄の確定後にあって、例えば大当たり抽選結果が当たりである場合にあっては(例えば3つの数字が揃ったならば)、上述したように作動制御手段61がアタッカー5を開放し、つまり大当たり遊技に移行する。この間、例えば可動物駆動停止手段66が第1、第3、及び第8アクチュエータM1,M3,M8に伸長を指令し、ステージS上にあって、第1、第3、及び第8棒状部材91,93,98の突出状態によりV字状を形成するなどしてもよい。その後、この大当たり遊技が終了すると、以上説明した表示制御に復帰することになる。
なお、本実施の形態では、予備抽選機構75にあって、抽選結果に応じて、例えば第1乃至第9棒状部材91〜99のそれぞれをランダムに突出・退避するように第1乃至第9アクチュエータM1〜M9を駆動させるものであったが、これに限らず、例えば該第1乃至第9棒状部材91〜99が全て同じ動きをするように駆動させたり、所謂ウェーブを起こさせるなど、各棒状部材の突出・退避の順番やタイミングを設定することで予備抽選機構75による演出を行う制御をさせることも可能である。これにより、所謂リーチアクションとして多彩なものとすることが可能となる。
また、本実施の形態においては、表示制御手段65と可動物駆動停止手段66とが上述したようにコマンド送信して互いのタイミングを連係するものを説明したが、演出制御手段64が、表示制御手段65及び可動物駆動停止手段66に対し、予め確定図柄のデータと共に変動時間データを送り、それによって各々がその変動時間データ通りに制御されることで、タイミングを図るようにしてもよい。
以上のように、本発明に係るパチンコ機1によると、図柄表示装置35における変動図柄の変動中に、確定図柄の種類に対応した第1乃至第9棒状部材91〜99を変動駆動した後、確定図柄の種類に対応した第1乃至第9棒状部材91〜99を判別し得る状態にそれら第1乃至第9棒状部材91〜99を停止する予備抽選機構75を備えたので、機械的な抽選動作を行った後、確定図柄を表示することができ、当たり抽選が遊技者にとって現実味のあるものとすることができ、遊技機としての趣向を増すことができる。
また、第1乃至第9棒状部材91〜99をステージSに形成された第1乃至第9孔部101〜109より突出・退避し得る第1乃至第9棒状部材91〜99で構成し、図柄表示装置35における変動図柄の変動中に第1乃至第9棒状部材91〜99をステージSの第1乃至第9孔部101〜109より突出・退避する変動駆動を行った後、確定図柄の種類に対応した棒状部材だけを突出した状態で停止するので、遊技者が、機械的な抽選を行っていることを視認することができ、かつ何れの確定図柄の種類に対応したものが抽選されたかを容易に判別することができる。また、その抽選動作中には、第1乃至第9棒状部材91〜99がステージSに形成された第1乃至第9孔部101〜109より突出・退避するので、遊技球の転動軌道に変化を与えることができ、遊技機としての趣向を増すことができる。
また、予備抽選機構75は、上述したように第1、第2、及び第3図柄表示部81a,82a,83aにおける変動図柄の変動・停止(確定)を行う毎に、予備抽選機構75の変動駆動及び停止を行うので、例えば第1、第2、及び第3図柄表示部81a,82a,83aにそれぞれ対応して3つの予備抽選機構75を設けることを不要とすることができ、つまり1つの予備抽選機構75だけで複数の変動図柄に対する機械的な抽選動作を行うことができる。これにより、遊技領域3aが狭まることを防止することができ、遊技球の転動領域が減少してしまうことを防ぐことができて、遊技機としての趣向を増すことができる。
なお、本実施の形態において、可動物を棒状部材として説明したが、例えば人形型の部材にするなど、遊技機の趣向を増す可動物を配設することが可能である。
また、各棒状部材を移動駆動させる演出の場合にあって、例えば外れの場合には速く、大当たりの場合にはゆっくりと各棒状部材を変動駆動させる等、各棒状部材を変動駆動させる速度に変化をつける演出をすることも可能である。
また、本実施の形態において、各図柄表示板の表示面には7セグメント型表示装置を用いるように説明したが、例えば液晶パネルを用いる等の構成にすることも可能である。
以上、本発明をその好適な実施の形態に基づいて説明したが、本発明の遊技機は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施した遊技機も、本発明の範囲に含まれる。
1 遊技機(パチンコ機)
3 遊技盤
3a 遊技領域
27 始動口
35 図柄表示装置
57 抽選手段
66 可動物駆動停止装置
75 予備抽選機構
91〜99 可動物、棒状部材
101〜109 孔(孔部)
S ステージ
3 遊技盤
3a 遊技領域
27 始動口
35 図柄表示装置
57 抽選手段
66 可動物駆動停止装置
75 予備抽選機構
91〜99 可動物、棒状部材
101〜109 孔(孔部)
S ステージ
Claims (3)
- 遊技領域を形成する遊技盤と、該遊技盤上に配設された始動口と、該始動口に遊技球が入球したことに応じて当たり抽選を行う抽選手段と、該抽選手段の抽選結果に基づき変動する複数の変動図柄を表示する図柄表示装置と、を備え、前記変動図柄の変動をそれぞれ停止した確定図柄を表示することで前記抽選手段の抽選結果を表示する遊技機において、
前記確定図柄の種類に対応した複数の可動物と、
前記図柄表示装置における前記変動図柄の変動中に前記複数の可動物を変動駆動した後、前記抽選手段の抽選結果に基づき、前記確定図柄の種類に対応した可動物を判別し得る状態に前記複数の可動物を停止する可動物駆動停止手段と、を有する予備抽選機構を備えた、
ことを特徴とする遊技機。 - 前記図柄表示装置の前方側に遊技球が転動し得るステージを備え、
前記複数の可動物は、前記ステージに形成された孔より突出・退避し得る棒状部材からなり、
前記可動物駆動停止手段は、前記図柄表示装置における前記変動図柄の変動中に前記複数の棒状部材を前記ステージの孔より突出・退避する変動駆動を行った後、前記抽選手段の抽選結果に基づき、前記確定図柄の種類に対応した棒状部材だけを突出した状態で停止する、
ことを特徴とする請求項1記載の遊技機。 - 前記予備抽選機構は、前記複数の変動図柄の変動・停止を行う毎に、前記複数の可動物の変動駆動及び停止を行う、
ことを特徴とする請求項1または2記載の遊技機。
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