JP6013902B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、非電動開閉手段を備える遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機では、特許文献1に記載されるような非電動開閉手段を有するものがある。この非電動開閉手段は、電気信号に基づき動作を変化させるわけではなく、開放中は予め決められた個数の遊技球の入球によって閉鎖する。
特開平7−8609号公報
ところで、非電動開閉手段は、一度開放すると、予め決められた個数の遊技球が入球するまで開放が維持され続ける。このような非電動開閉手段の特性を利用して、興趣を向上させることのできる遊技性の考案が望まれていた。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、非電動開閉手段の特性を利用した新しい遊技性を有する遊技機を提供することにある。
上記課題を解決する遊技機は、抽選契機手段への遊技球の入球を検知する入球検知手段と、前記入球検知手段による遊技球の検知を契機に、電動開閉手段の開閉状態を閉鎖状態から開放状態とするかの開放抽選を行う開放抽選手段と、前記開放抽選により開放状態とする場合、前記電動開閉手段の開閉状態を閉鎖状態から開放状態に制御する動作制御手段と、前記電動開閉手段への遊技球の入球により、当該遊技球の入球が可能となる作動契機手段と、前記作動契機手段へ入球した遊技球によって機械的に動作する非電動開閉手段と、前記非電動開閉手段及び前記電動開閉手段とは別に設けられた始動契機手段と、前記非電動開閉手段への遊技球の入球、又は前記始動契機手段への遊技球の入球を契機として、変動ゲームが当りとなるか否かの当り抽選を行う当り抽選手段と、前記当り抽選手段の抽選結果に基づく前記変動ゲームをゲーム実行手段に実行させるゲーム制御手段と、前記当り抽選の当選対象となる前記変動ゲームの終了後、遊技者にとって有利な有利状態を生起させる有利状態生起手段と、を備え、前記非電動開閉手段は、開放してから予め決められた規定個数の遊技球の入球に連動して閉鎖し、前記動作制御手段は、前記電動開閉手段の開放状態と閉鎖状態を所定の反復回数だけ繰り返す態様で前記電動開閉手段の開閉状態を制御することができ、前記変動ゲームには、第1特別図柄を変動させて行う第1変動ゲームと第2特別図柄を変動させて行う第2変動ゲームと、があり、前記始動契機手段へ遊技球が入球した場合に実行可能な変動ゲームは前記第1変動ゲームであり、前記非電動開閉手段へ遊技球が入球した場合に実行可能な変動ゲームは前記第2変動ゲームであり、前記非電動開閉手段として第1の非電動開閉手段と第2の非電動開閉手段とを有し、前記第1の非電動開閉手段及び前記第2の非電動開閉手段は、何れも閉鎖状態であるときに遊技球が前記作動契機手段へ入球すると、当該遊技球によって何れも開放状態となることを特徴とする。
上記遊技機について、前記非電動開閉手段への遊技球の入球を契機に、予め決められた保留上限数までの変動ゲームの実行権利を保留可能なゲーム保留手段を備え、前記ゲーム制御手段は、前記ゲーム保留手段に変動ゲームの実行権利が保留されている場合に、当該実行権利に基づく変動ゲームの実行を制御可能となっており、前記非電動開閉手段への遊技球の入球を契機とする変動ゲームの時間を、前記電動開閉手段の開放状態と閉鎖状態を繰り返す態様で前記電動開閉手段の状態が制御される際に前記電動開閉手段が開放状態となってから次に開放状態となるまでの時間前記保留上限数で除算した時間以下にすることが好ましい。
上記遊技機について、前記非電動開閉手段への遊技球の入球を契機とする変動ゲームの時間は、前記始動契機手段への遊技球の入球を契機とする変動ゲームの時間よりも短い時間であることが好ましい。
本発明によれば、非電動開閉手段の特性を利用した新しい遊技性を有することができる。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 遊技盤を示す正面図。 演出表示装置における上表示領域及び下表示領域を示す模式図。 転動路の構成を示す断面図。 (a)は第1特別図柄変動ゲームが大当りとなる場合に生起され得る大当りの種類を示す模式図、(b)は第2特別図柄変動ゲームが大当りとなる場合に生起され得る大当りの種類を示す模式図。 (a)は非変短状態であるときに普通当りとなる場合に生起され得る普通当り遊技の種類を示す模式図、(b)は変短状態であるときに普通当りとなる場合に生起され得る普通当り遊技の種類を示す模式図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 (a)は第1特別図柄変動ゲームを実行する際に決定可能な特別図柄変動パターンを示す模式図、(b)は第2特別図柄変動ゲームを実行する際に決定可能な特別図柄変動パターンを示す模式図。 (a)は非変短状態において決定可能な普通図柄変動パターンを示す模式図、(b)は変短状態において決定可能な普通図柄変動パターンを示す模式図。 普通図柄入力処理を示すフローチャート。 普通図柄先読みコマンド設定処理を示すフローチャート。 普通図柄開始処理を示すフローチャート。 非電動入賞口エラー処理を示すフローチャート。 普通先読み演出処理を示すフローチャート。 特定普通図柄先読みコマンド毎の普通先読み演出の演出内容の決定確率を示す模式図。 開放予告演出処理を示すフローチャート。 電動入賞装置の開閉態様、上非電動入賞装置の開閉態様、下非電動入賞装置の開閉態様及び第2特別図柄変動ゲームの実行態様の関係を示すタイミングチャート。 非変短状態における普通当り遊技毎の、実行権利の獲得を期待できる第2特別図柄変動ゲームの回数と、第2特別図柄の変動ゲームの実行権利を獲得できることへの獲得期待度を示す模式図。 普通先読み演出及び開放予告演出の実行タイミングと、普通当り遊技の生起タイミングを示すタイミングチャート。
以下、遊技機の一実施形態を図1〜図19にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10が略示されており、パチンコ遊技機10の本体の外郭をなす外枠Y1の開口前面側には、各種の遊技構成部材をセットする縦長方形の中枠Y2が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠Y2の前面側には前枠Y3が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠Y3は、図1に示すようにパチンコ遊技機10の正面側から見た場合において、中枠Y2に重なるように組み付けられている。
また、前枠Y3は、中央部に窓口Y3aを有するとともに、当該窓口Y3aの下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な上皿(貯留皿)Y4を一体形成した構成とされている。前枠Y3の裏側には、パチンコ遊技機10の内部に配置された遊技盤YBを保護し、且つ窓口Y3aを覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。なお、遊技盤YBは、中枠Y2に装着される。
また、前枠Y3の前面側には、発光体(LED、ランプなど)の発光(点灯や点滅)により、発光演出を実行する発光手段としての装飾ランプLaが設けられている。また、外枠Y1の下部には、各種音声を音声出力し、音声出力に基づく遊技演出を行う音声出力手段としてのスピーカSpが設けられている。
また、中枠Y2の前面側であって前枠Y3の下部には、上皿Y4から溢れ出た遊技球を貯留する下皿(貯留皿)Y5が装着されている。また、中枠Y2の前面側であって下皿Y5の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作(発射操作)される発射装置Y6が装着されている。遊技者が発射装置Y6の発射ハンドルY6aを把持して回動操作すると、上皿Y4に貯留されている遊技球が1個ずつ機内部に取り込まれ、遊技盤YBに向けて発射される。また、発射操作手段としての発射ハンドルY6aの回動操作する回動量を調節することによって、発射装置Y6による遊技球の発射強度を調節でき、遊技盤YBに向けて遊技球を発射させる強さを変化させることができる。このため、遊技者は、発射ハンドルY6aを回動操作する回動量を調節して、遊技盤YBにおいて遊技球を打ち出す方向(遊技盤YBにおいて遊技球を転動させる領域)を調節することができる。
次に、図2にしたがって、遊技盤YBの構成を説明する。
遊技盤YBの前面には、発射ハンドルY6aの回動操作によって発射された遊技球を誘導し、かつ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域YBaを形成する誘導レールYRが円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レールYRによって遊技盤YBには、該遊技盤YBの左下方から左上方に向かって延びる遊技球の発射レールとしての誘導路YRaが形成されるとともに、誘導レールYRの内側にほぼ円形の遊技領域YBaが形成される。また、遊技盤YBの前面であって誘導レールYRの外側となる遊技領域YBa外は、パチンコ遊技に直接関与しない非遊技領域YBbとされている。
なお、誘導路YRaの最下流には、誘導路YRaから遊技領域YBaに発射された遊技球が誘導路YRaに逆戻りすることを防止する逆戻り防止弁YRbが設けられている。逆戻り防止弁YRbは、誘導路YRaの最下流に位置する誘導レールYRの先端に固定されている。
また、遊技盤YBの遊技領域YBaのほぼ中央には、液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する演出表示装置11が配設されている。
また、図3に示すように、演出表示装置11の表示領域HRは、上下2つの表示領域HR1,HR2に別けられる。そして、2つに別けられる表示領域HR1,HR2のうち上方の上表示領域HR1では、複数列(本実施形態では、3列)の装飾図柄を変動させて行う第1装飾図柄変動ゲームと、当該第1装飾図柄変動ゲームに関連して実行される各種の表示演出が実行される。同様に、上表示領域HR1の下方の下表示領域HR2では、複数列(本実施形態では、3列)の装飾図柄を変動させて行う第2装飾図柄変動ゲームと、当該第2装飾図柄変動ゲームに関連して実行される各種の表示演出が実行される。以下の説明において、単に「装飾図柄変動ゲーム」という場合には、第1装飾図柄変動ゲームと第2装飾図柄変動ゲームを意味する。
また、図2に示すように、演出表示装置11の左下方には、7セグメント型の第1特別図柄表示装置12が配設されている。第1特別図柄表示装置12では、複数種類の特別図柄を変動させて表示する第1特別図柄変動ゲームが行われる。また、演出表示装置11の右下方には、7セグメント型の第2特別図柄表示装置13が配設されている。第2特別図柄表示装置13では、複数種類の特別図柄を変動させて表示する第2特別図柄変動ゲームが行われる。特別図柄は、大当りか否か(大当り抽選)などの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。以下の説明において、単に「特別図柄変動ゲーム」という場合には、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームを意味する。
本実施形態において特別図柄表示装置12,13には、複数種類の特別図柄の中から、大当り抽選の抽選結果に対応する1つの特別図柄が選択され、その選択された特別図柄が確定停止表示される。複数種類の特別図柄は、大当りを認識し得る大当り図柄と、はずれを認識し得るはずれ図柄と、に分類される。また、大当り図柄が確定停止表示された後、遊技者にとって有利な有利状態としての大当り遊技が生起される。
また、本実施形態において演出表示装置11の各表示領域HR1,HR2には、各列に[1]〜[8]の8種類の数字が装飾図柄として表示される。そして、上表示領域HR1には、第1特別図柄表示装置12の表示結果に応じた表示結果が表示される。具体的には、第1特別図柄表示装置12に大当り図柄が確定停止表示される場合、上表示領域HR1にも大当り図柄(大当りの図柄組み合わせ)が確定停止表示される。一方、第1特別図柄表示装置12にはずれ図柄が確定停止表示される場合、上表示領域HR1にもはずれ図柄(はずれの図柄組み合わせ)が確定停止表示される。
同様に、下表示領域HR2には、第2特別図柄表示装置13の表示結果に応じた表示結果が表示される。具体的には、第2特別図柄表示装置13に大当り図柄が確定停止表示される場合、下表示領域HR2にも大当りの図柄組み合わせが確定停止表示される。一方、第2特別図柄表示装置13にはずれ図柄が確定停止表示される場合、下表示領域HR2にもはずれの図柄組み合わせが確定停止表示される。
因みに、本実施形態の大当りの図柄組み合わせは、全列の装飾図柄が同一の図柄組み合わせ([222][777]など)である。また、本実施形態のはずれの図柄組み合わせは、全列の装飾図柄が異なる図柄組み合わせ([123]など)、又は1列の装飾図柄が他の2列の装飾図柄と異なる図柄組み合わせ([122][767]など)である。
また、本実施形態において、上表示領域HR1における各列の装飾図柄は、第1装飾図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って変動表示される。また、第1装飾図柄変動ゲームが開始すると(上表示領域HR1における各列の装飾図柄が変動を開始すると)、上表示領域HR1において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に、変動表示された装飾図柄が一旦停止表示される。そして、一旦停止表示された左図柄と右図柄が同一の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では、左列と右列)の装飾図柄が同一となって一旦停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では、中列)の装飾図柄が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが装飾図柄によるリーチの図柄組み合わせとなる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、上表示領域HR1にてリーチ演出を実行可能に構成されている。このリーチ演出は、第1装飾図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが一旦停止表示されてから、最終的に装飾図柄によって構成される図柄組み合わせ(表示結果)が導出されるまでの間に行われる演出である。このため、リーチ演出は、実行中の第1特別図柄変動ゲームが大当りとなるか否かを期待させるための演出となる。
また、本実施形態において、下表示領域HR2における各列の装飾図柄は、第2装飾図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って変動表示される。また、第2装飾図柄変動ゲームが開始すると(下表示領域HR2における各列の装飾図柄が変動を開始すると)、下表示領域HR2において遊技者側から見て左列(左図柄)、中列(中図柄)及び右列(右図柄)にて変動表示された装飾図柄が、略同時に一旦停止表示される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、下表示領域HR2にてリーチ演出を実行しないように構成されている。
なお、演出表示装置11の上表示領域HR1及び下表示領域HR2における装飾図柄の表示には、「変動表示」、「一旦停止表示」及び「確定停止表示」がある。上表示領域HR1における装飾図柄の変動表示とは、装飾図柄の種類が変化して表示されている状態(表示)である。また、上表示領域HR1における装飾図柄の一旦停止表示とは、確定停止していないことを報知するため一定の停止位置に停止されている装飾図柄が所定の動作(例えば、上下方向に揺れる)を伴って停止して表示されている状態である。また、上表示領域HR1における装飾図柄の確定停止表示とは、装飾図柄が確定停止表示されたこと(第1特別図柄変動ゲームが終了したこと)を報知するため動作を伴わずに確定停止している状態である。同様に、下表示領域HR2における装飾図柄の変動表示とは、装飾図柄の種類が変化して表示されている状態(表示)である。また、下表示領域HR2における装飾図柄の一旦停止表示とは、確定停止していないことを報知するため一定の停止位置に停止されている装飾図柄が所定の動作(例えば、上下方向に揺れる)を伴って停止して表示されている状態である。また、下表示領域HR2における装飾図柄の確定停止表示とは、装飾図柄が確定停止表示されたこと(第2特別図柄変動ゲームが終了したこと)を報知するため動作を伴わずに確定停止している状態である。
また、第1特別図柄表示装置12及び第2特別図柄表示装置13における特別図柄の表示には、「変動表示」及び「確定停止表示」がある。第1特別図柄表示装置12における特別図柄の変動表示とは、特別図柄の種類が変化しているように見せるため、7セグメント型の第1特別図柄表示装置12を形成する7つの発光体のうち少なくとも1つの発光体が点滅している状態である。また、第1特別図柄表示装置12における特別図柄の確定停止表示とは、7セグメント型の第1特別図柄表示装置12を形成する各発光体の点灯や消灯の組み合わせによって構成される特別図柄が表示されている状態である。同様に、第2特別図柄表示装置13における特別図柄の変動表示とは、特別図柄の種類が変化しているように見せるため、7セグメント型の第2特別図柄表示装置13を形成する7つの発光体のうち少なくとも1つの発光体が点滅している状態である。また、第2特別図柄表示装置13における特別図柄の確定停止表示とは、7セグメント型の第2特別図柄表示装置13を形成する各発光体の点灯や消灯の組み合わせによって構成される特別図柄が表示されている状態である。
そして、第1特別図柄変動ゲームが終了する際には、上表示領域HR1の装飾図柄と、第1特別図柄表示装置12の特別図柄が同時に確定停止表示する。同様に、第2特別図柄変動ゲームが終了する際には、下表示領域HR2の装飾図柄と、第2特別図柄表示装置13の特別図柄が同時に確定停止表示する。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄変動ゲームの実行と、第2特別図柄変動ゲームの実行と、が並行して実行され得る。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1装飾図柄変動ゲームの実行と、第2装飾図柄変動ゲームの実行と、が並行して実行され得る。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄変動ゲームが大当りとなった場合、第2特別図柄変動ゲームが実行されているときには、第1特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技が終了するまでの間、実行中の第2特別図柄変動ゲームの実行が中断される。つまり、第1装飾図柄変動ゲームにて大当りの図柄組み合わせが確定停止表示された場合、第2装飾図柄変動ゲームが実行されているときは、第1装飾図柄変動ゲームにて大当りの図柄組み合わせが確定停止表示された後に生起される大当り遊技が終了するまでの間、実行中の第2装飾図柄変動ゲームの実行が中断される。同様に、第2特別図柄変動ゲームが大当りとなった場合、第1特別図柄変動ゲームが実行されているときには、第2特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技が終了するまでの間、実行中の第1特別図柄変動ゲームの実行が中断される。つまり、第2装飾図柄変動ゲームにて大当りの図柄組み合わせが確定停止表示された場合、第1装飾図柄変動ゲームが実行されているときは、第2装飾図柄変動ゲームにて大当りの図柄組み合わせが確定停止表示された後に生起される大当り遊技が終了するまでの間、実行中の第1装飾図柄変動ゲームの実行が中断される。このため、第1特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技の生起と、第2特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技の生起と、が重なることがない。
また、演出表示装置11の下方には、遊技球が入球するための入球口14を有する始動契機手段としての始動入賞装置15が配設されている。そして、始動入賞装置15の奥方には、入球した遊技球を検知する第1始動口スイッチSW1(図7に示す)が配設されている。本実施形態では、第1始動口スイッチSW1で始動入賞装置15に入球した遊技球を検知することにより、第1特別図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。更に、第1始動口スイッチSW1によって始動入賞装置15に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(本実施形態では、3個)の遊技球を賞球として払い出す。
また、演出表示装置11の右方には、遊技球が入球するための上非電動入球口16を有する第1の非電動開閉手段(非電動開閉手段)としての上非電動入賞装置17が配設されている。上非電動入賞装置17は、非電動用の開閉部材(第1非電動用の開閉部材)としての上非電動開閉羽根18を有する。上非電動入賞装置17は、上非電動開閉羽根18が開状態となることにより、上非電動入球口16(入口)が拡大され、遊技球が入球し易い開放状態となる。一方、上非電動入賞装置17は、上非電動開閉羽根18が閉状態となることにより、上非電動入球口16(入口)が拡大されず、遊技球が入球し難い(本実施形態では、遊技球が入球し得ない)閉鎖状態とされる。
また、上非電動入賞装置17は、閉鎖機構を有している。そして、この閉鎖機構の動作によって、上非電動入賞装置17は、開放状態から閉鎖状態へと変位する。また、上非電動入賞装置17は、開放機構を有している。そして、この開放機構の動作によって、上非電動入賞装置17は、閉鎖状態から開放状態へと変位する。この上非電動入賞装置17の有する開放機構及び閉鎖機構は、電気信号等によって動作するものではなく、遊技球の入球という物理的な動作に連動して機械的に動作するものである。なお、上非電動入賞装置17の有する開放機構及び閉鎖機構については、後ほど説明する。
また、上非電動入賞装置17の奥方には、入球した遊技球を検知する上第2始動口スイッチSW2a(図7に示す)が配設されている。本実施形態では、上第2始動口スイッチSW2aで上非電動入賞装置17に入球した遊技球を検知することにより、第2特別図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。更に、上第2始動口スイッチSW2aによって上非電動入賞装置17に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(本実施形態では、3個)の遊技球を賞球として払い出す。
また、演出表示装置11の右方であって上非電動入賞装置17の下方には、遊技球が入球するための下非電動入球口19を有する第2の非電動開閉手段(非電動開閉手段)としての下非電動入賞装置20が配設されている。下非電動入賞装置20は、非電動用の開閉部材(第2非電動用の開閉部材)としての下非電動開閉羽根21を有する。下非電動入賞装置20は、下非電動開閉羽根21が開状態となることにより、下非電動入球口19(入口)が拡大され、遊技球が入球し易い開放状態となる。一方、下非電動入賞装置20は、下非電動開閉羽根21が閉状態となることにより、下非電動入球口19(入口)が拡大されず、遊技球が入球し難い(本実施形態では、遊技球が入球し得ない)閉鎖状態とされる。
また、下非電動入賞装置20は、閉鎖機構を有している。そして、この閉鎖機構の動作によって、下非電動入賞装置20は、開放状態から閉鎖状態へと変位する。また、下非電動入賞装置20は、開放機構を有している。そして、この開放機構の動作によって、下非電動入賞装置20は、閉鎖状態から開放状態へと変位する。この下非電動入賞装置20の有する開放機構及び閉鎖機構は、電気信号等によって動作するものではなく、遊技球の入球という物理的な動作に連動して機械的に動作するものである。なお、下非電動入賞装置20の有する開放機構及び閉鎖機構については、後ほど説明する。
また、下非電動入賞装置20の奥方には、入球した遊技球を検知する下第2始動口スイッチSW2b(図7に示す)が配設されている。本実施形態では、下第2始動口スイッチSW2bで下非電動入賞装置20に入球した遊技球を検知することにより、第2特別図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。更に、下第2始動口スイッチSW2bによって下非電動入賞装置20に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(本実施形態では、3個)の遊技球を賞球として払い出す。
また、下非電動入賞装置20の下方には、遊技球が入球するための電動入球口22を有する電動開閉手段としての電動入賞装置23が配設されている。電動入賞装置23は、普通電動役物とされ、電動手段としての電動役物ソレノイドSOL1(図7に示す)を有する。また、電動入賞装置23は、電動役物ソレノイドSOL1の作動により開閉動作を行う、電動用の開閉部材としての電動開閉羽根24を有する。電動入賞装置23は、電動開閉羽根24が開状態となることにより電動入球口22(入口)が拡大され、遊技球が入球し易い開放状態となる。一方、電動入賞装置23は、電動開閉羽根24が閉状態となることにより電動入球口22(入口)が拡大されず、遊技球が入球し難い閉鎖状態(本実施形態では、遊技球が入球し得ない)となる。
また、図4に示すように、電動入賞装置23の奥方には、電動入賞装置23に入球した遊技球が転動する転動路25が形成されている。この転動路25は、遊技盤YBの裏側に形成されている。また、転動路25には、電動入賞装置23に入球した遊技球を検知する電動入賞口スイッチSW3が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、電動入賞口スイッチSW3で電動入賞装置23に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(本実施形態では、3個)の遊技球を賞球として払い出す。
また、転動路25において、電動入賞口スイッチSW3よりも下流側には、第1可動レバー26が配設されている。第1可動レバー26は、転動路25を遮る位置(第1閉鎖位置(図4では、実線で示す))と、転動路25を遮らない位置(第1開放位置(図4では、二点鎖線で示す))との間で変位可能に配設されている。第1可動レバー26が第1閉鎖位置のとき、転動路25を遊技球が転動する(電動入賞装置23に遊技球が入球する)と、当該遊技球が第1可動レバー26に衝突し、遊技球の重量によって第1可動レバー26が第1閉鎖位置から第1開放位置へ変位する。
また、第1可動レバー26には、第1リンク機構27が連結されている。この第1リンク機構27は、第1可動レバー26の位置が変位することに伴って、動作する。すなわち、第1可動レバー26が第1閉鎖位置のときに電動入賞装置23に遊技球が入球すると、当該遊技球の入球に連動して、第1可動レバー26及び第1リンク機構27が動作する。
また、第1リンク機構27は、上非電動入賞装置17の閉鎖機構と連結している。そして、第1可動レバー26が第1開放位置のとき、上非電動入賞装置17の閉鎖機構が動作することにより、第1可動レバー26が第1開放位置から第1閉鎖位置へと変位する。
また、転動路25において、第1可動レバー26よりも下流側には、第2可動レバー28が配設されている。第2可動レバー28は、転動路25を遮る位置(第2閉鎖位置(図4では、実線で示す))と、転動路25を遮らない位置(第2開放位置(図4では、二点鎖線で示す))との間で変位可能に配設されている。第2可動レバー28が第2閉鎖位置のとき、転動路25を遊技球が転動する(電動入賞装置23に遊技球が入球する)と、当該遊技球が第2可動レバー28に衝突し、遊技球の重量によって第2可動レバー28が第2閉鎖位置から第2開放位置へ変位する。
また、第2可動レバー28には、第2リンク機構29が連結されている。この第2リンク機構29は、第2可動レバー28の位置が変位することに伴って、動作する。すなわち、第2可動レバー28が第2閉鎖位置のとき電動入賞装置23に遊技球が入球すると、当該遊技球の入球に連動して、第2可動レバー28及び第2リンク機構29が動作する。
また、第2リンク機構29は、下非電動入賞装置20の閉鎖機構と連結している。そして、第2可動レバー28が第2開放位置のとき、下非電動入賞装置20の閉鎖機構が動作することにより、第2可動レバー28が第2開放位置から第2閉鎖位置へと変位する。因みに、転動路25を転動した遊技球は、パチンコ遊技機10の外部に排出される。
ここで、第1可動レバー26の動作に連動する上非電動入賞装置17の有する開放機構と閉鎖機構、及び第2可動レバー28の動作に連動する下非電動入賞装置20の有する開放機構と閉鎖機構について、上非電動入賞装置17や下非電動入賞装置20の状態変位の態様とともに説明する。
上非電動入賞装置17の奥方には、遊技球の入球(通過)毎に変位する第1可動体が配設されている。また、第1可動体は、第1リンク機構27を介して第1可動レバー26と連結されている。この第1可動体は、上非電動入賞装置17の閉鎖状態を維持するために上非電動開閉羽根18の閉状態を保持する機能を有する。更に、第1可動体は、上非電動入賞装置17が開放状態となってから規定個数(第1規定個数、本実施形態では2個)の遊技球の入球によって、上非電動入賞装置17を開放状態から閉鎖状態に復帰させるための機能を有する。
そして、第1可動レバー26が第1閉鎖位置から第1開放位置に変位した場合、第1リンク機構27の動作に応じて第1可動体が上非電動開閉羽根18の閉状態の保持を解除する。この上非電動開閉羽根18の閉状態の保持を解除することにより、上非電動開閉羽根18は、自重により閉状態から開状態へと動作する。
また、上非電動開閉羽根18が開状態である場合、第1可動体は、上非電動入賞装置17に入球した遊技球の重量により変位する。そして、第1可動体は、第1規定個数の遊技球が入球すると、上非電動開閉羽根18を開状態から閉状態に動作させる。そして、第1可動体は、上非電動開閉羽根18の閉状態を保持する。このとき第1可動体は、第1リンク機構27を介して、第1可動レバー26を第1開放位置から第1閉鎖位置へと変位させる。
このように、本実施形態の上非電動入賞装置17が有する開放機構は、第1可動レバー26、第1リンク機構27及び第1可動体によって構成される。また、本実施形態の上非電動入賞装置17が有する閉鎖機構は、第1可動レバー26、第1リンク機構27及び第1可動体によって構成される。
また、下非電動入賞装置20の奥方には、上非電動入賞装置17と同様、遊技球の入球(通過)毎に変位する第2可動体が配設されている。また、第2可動体は、第2リンク機構29を介して第2可動レバー28と連結されている。この第2可動体は、下非電動入賞装置20の閉鎖状態を維持するために下非電動開閉羽根21の閉状態を保持する機能を有する。更に、第2可動体は、下非電動入賞装置20が開放状態となってから規定個数(第2規定個数、本実施形態では2個)の遊技球の入球によって、下非電動入賞装置20を開放状態から閉鎖状態に復帰させるための機能を有する。
そして、第2可動レバー28が第2閉鎖位置から第2開放位置に変位した場合、第2リンク機構29の動作に応じて第2可動体が下非電動開閉羽根21の閉状態の保持を解除する。この下非電動開閉羽根21の閉状態の保持を解除することにより、下非電動開閉羽根21は、自重により閉状態から開状態へと動作する。
また、下非電動開閉羽根21が開状態である場合、第2可動体は、下非電動入賞装置20に入球した遊技球の重量により変位する。そして、第2可動体は、第2規定個数の遊技球が入球すると、下非電動開閉羽根21を開状態から閉状態に動作させる。そして、第2可動体は、下非電動開閉羽根21の閉状態を保持する。このとき第2可動体は、第2リンク機構29を介して、第2可動レバー28を第2開放位置から第2閉鎖位置へと変位させる。
このように、本実施形態の下非電動入賞装置20が有する開放機構は、第2可動レバー28、第2リンク機構29及び第2可動体によって構成される。また、本実施形態の下非電動入賞装置20が有する閉鎖機構は、第2可動レバー28、第2リンク機構29及び第2可動体によって構成される。また、遊技球の入球(転動)によって上非電動入賞装置17や下非電動入賞装置20の開放契機となる転動路25が、本実施形態形態において作動契機手段として機能する。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、上非電動入賞装置17が開放状態であるときには、電動入賞装置23へ遊技球が入球しても上非電動入賞装置17の開放状態が維持される。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、下非電動入賞装置20が開放状態であるときには、電動入賞装置23へ遊技球が入球しても下非電動入賞装置20の開放状態が維持される。
また、図2に示すように、第1特別図柄表示装置12の下方には、複数個(本実施形態では、4個)の第1保留発光部を備えた第1特別図柄保留表示装置30が配設されている。第1特別図柄保留表示装置30は、機内部で記憶した第1特別図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「第1保留記憶数」という)を遊技者に報知する。第1保留記憶数は、遊技盤YBに配設した始動入賞装置15に遊技球が入球することで1加算される一方、第1特別図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、第1特別図柄変動ゲーム中に始動入賞装置15に遊技球が入球すると、第1保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、4個)まで累積される。そして、本実施形態における4個の第1保留発光部は、第1保留記憶数に応じて点灯又は消灯する。なお、第1保留記憶数は、実行が保留されている第1特別図柄変動ゲームの数を示す。
また、第2特別図柄表示装置13の下方には、複数個(本実施形態では、4個)の第2保留発光部を備えた第2特別図柄保留表示装置31が配設されている。第2特別図柄保留表示装置31は、機内部で記憶した第2特別図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「第2保留記憶数」という)を遊技者に報知する。第2保留記憶数は、遊技盤YBに配設した上非電動入賞装置17又は下非電動入賞装置20に遊技球が入球することで1加算される一方、第2特別図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、第2特別図柄変動ゲーム中に上非電動入賞装置17又は下非電動入賞装置20に遊技球が入球すると、第2保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、4個)まで累積される。そして、本実施形態における4個の第2保留発光部は、第2保留記憶数に応じて点灯又は消灯する。なお、第2保留記憶数は、実行が保留されている第2特別図柄変動ゲームの数を示す。
また、電動入賞装置23の下方には、大入賞口ソレノイドSOL2(図7に示す)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉33を備えた特別入賞手段としての大入賞口34が配設されている。大入賞口34の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW4(図7に示す)が配設されている。本実施形態では、カウントスイッチSW4で大入賞口34に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(本実施形態では、15個)の遊技球を賞球として払い出す。
また、第2特別図柄表示装置13の右方には、7セグメント型の普通図柄表示装置35が配設されている。普通図柄表示装置35では、普通図柄を変動させて表示する普通図柄変動ゲームが行われる。普通図柄は、電動入賞装置23を開放状態とする普通当り遊技を付与するか否か、つまり、普通当りか否かの内部抽選(普通当り抽選)の抽選結果を示す報知用の図柄である。また、普通図柄変動ゲームは、普通当り抽選の抽選結果を導出するために行われる。普通図柄表示装置35には、普通当り抽選に当選した場合、普通当り抽選に当選したことを認識できる普通当り図柄が確定停止表示される。一方、普通図柄表示装置35には、普通当り抽選に非当選した場合、普通当り抽選に当選しなかったことを認識できる普通はずれ図柄が確定停止表示される。そして、普通当り抽選に当選すると(普通当り図柄が普通図柄表示装置35に確定停止表示されると)、電動開閉羽根24が開状態となることで電動入賞装置23へ遊技球を入球させ易くなり、遊技者は、上非電動入賞装置17と下非電動入賞装置20を開放状態とさせて第2特別図柄変動ゲームの始動条件を容易に獲得できる機会を得ることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、普通図柄変動ゲームの実行と、第1特別図柄変動ゲームの実行と、が並行して実行され得る。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、普通図柄変動ゲームの実行と、第2特別図柄変動ゲームの実行と、が並行して実行され得る。
また、演出表示装置11の左方には、抽選契機手段としての左ゲート36Lが配設されている。左ゲート36Lの奥方には、入球(通過)した遊技球を検知する入球検知手段としての左ゲートスイッチSW5L(図7に示す)が配設されている。左ゲートスイッチSW5Lで左ゲート36Lへの遊技球の入球を検知することにより、普通図柄変動ゲームの始動条件が付与され得る。
また、演出表示装置11の右方であって上非電動入賞装置17の上方には、抽選契機手段としての右ゲート36Rが配設されている。右ゲート36Rの奥方には、入球(通過)した遊技球を検知する入球検知手段としての右ゲートスイッチSW5R(図7に示す)が配設されている。右ゲートスイッチSW5Rで右ゲート36Rへの遊技球の入球を検知することにより、普通図柄変動ゲームの始動条件が付与され得る。
また、普通図柄表示装置35の下方には、複数個(本実施形態では、4個)の普通保留発光部を備えた普通図柄保留表示装置37が配設されている。普通図柄保留表示装置37は、機内部で記憶した普通図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「普通保留記憶数」という)を遊技者に報知する。普通保留記憶数は、遊技盤YBに配設した左ゲート36L又は右ゲート36Rに遊技球が入球することで1加算される一方、普通図柄変動ゲームの開始によって1減算される。したがって、普通図柄変動ゲーム中に左ゲート36L又は右ゲート36Rに遊技球が入球すると、普通保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、4個)まで累積される。そして、本実施形態における4個の普通保留発光部は、普通保留記憶数に応じて点灯又は消灯する。なお、普通保留記憶数は、実行が保留されている普通図柄変動ゲームの数を示す。また、遊技盤YBの遊技領域YBaにおける最下方中央には、遊技球をアウト球としてパチンコ遊技機10の外部に排出するアウト口38が配設されている。
次に、遊技盤YBの遊技領域YBaにおける各種部材の配置について、詳しく説明する。
図2に示すように、本実施形態の遊技領域YBa上には、演出表示装置11の左側を遊技球が転動するように左打ち方向UH1へ遊技球を発射させた際に当該遊技球が転動し得る左遊技領域と、演出表示装置11の右側を遊技球が転動するように右打ち方向UH2へ遊技球を発射させた際に当該遊技球が転動し得る右遊技領域と、が構成される。これら左遊技領域と右遊技領域は、演出表示装置11や障害釘等、遊技球の衝突によって当該遊技球の転動方向を変更する障害部材によって構成される。因みに、左遊技領域と右遊技領域のうち何れの領域に遊技球を転動させるかについては、遊技者が発射ハンドルY6aを回動操作して左打ち方向UH1と右打ち方向UH2のうち何れに向けて遊技球を発射させるかによって調節することが可能である。以下の説明において、「左遊技領域で遊技を行う」とは、左打ち方向UH1へ向けて遊技球を発射して遊技を行うことに意味する。同様に、「右遊技領域で遊技を行う」とは、右打ち方向UH2へ向けて遊技球を発射して遊技を行うことを意味する。
そして、遊技領域YBaの左遊技領域には、左ゲート36L、始動入賞装置15及び大入賞口34が配設されている。すなわち、左遊技領域で遊技を行う際、発射された遊技球は、左ゲート36L、始動入賞装置15及び大入賞口34に遊技球が入球し得る。一方、左遊技領域で遊技を行う際、発射された遊技球は、原則、右ゲート36R、上非電動入賞装置17、下非電動入賞装置20及び電動入賞装置23には入球し得ない。
また、遊技領域YBaの右遊技領域には、右ゲート36R、上非電動入賞装置17、下非電動入賞装置20、電動入賞装置23及び大入賞口34が配設されている。すなわち、右遊技領域で遊技を行う際、発射された遊技球は、右ゲート36R、上非電動入賞装置17、下非電動入賞装置20、電動入賞装置23及び大入賞口34に遊技球が入球し得る。一方、右遊技領域で遊技を行う際、発射された遊技球は、原則、左ゲート36L及び始動入賞装置15には入球し得ない。因みに、右ゲート36Rは、右遊技領域において電動入賞装置23よりも上流部に配置されている。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、左遊技領域で遊技を行う際は電動入賞装置23へ遊技球が入球し得ない一方、右遊技領域で遊技を行う際は電動入賞装置23へ遊技球が入球し得る。このため、右遊技領域で遊技を行う場合には、上非電動入賞装置17と下非電動入賞装置20を閉鎖状態から開放状態へ変位させることが可能となっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、左遊技領域で遊技を行う場合、上非電動入賞装置17や下非電動入賞装置20へ遊技球が入球し得ない一方、始動入賞装置15へ遊技球が入球し得る。したがって、左遊技領域で遊技を行う場合には、第1特別図柄変動ゲームの始動条件は獲得可能となっている一方、第2特別図柄変動ゲームの始動条件は獲得不可能となっている。
また、右遊技領域で遊技を行う場合、始動入賞装置15へ遊技球が入球し得ない一方、上非電動入賞装置17や下非電動入賞装置20へ遊技球が入球し得る。したがって、右遊技領域で遊技を行う場合には、第2特別図柄変動ゲームの始動条件は獲得可能となっている一方、第1特別図柄変動ゲームの始動条件は獲得不可能となっている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、右遊技領域において、上非電動入賞装置17は、下非電動入賞装置20よりも上流に配置されている。換言すれば、右遊技領域において、下非電動入賞装置20は上非電動入賞装置17よりも下流に配置されている。このため、上非電動入賞装置17と下非電動入賞装置20が開放状態であるときに右遊技領域で遊技を行う場合、右遊技領域に発射された遊技球は上非電動入賞装置17へ入球することによって下非電動入賞装置20まで転動しないことがあるため、下非電動入賞装置20へ遊技球が入球し難い状況となる。その後、上非電動入賞装置17へ規定個数(2個)分の遊技球が入球すると当該上非電動入賞装置17は閉鎖状態となるため、上非電動入賞装置17が開放状態であるときよりも、右遊技領域に発射された遊技球が下非電動入賞装置20へ入球し易い状況となる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大入賞口34は、左遊技領域と右遊技領域の何れにも属する領域(共通領域)に配置されている。このため、左遊技領域と右遊技領域のうち何れで遊技を行う場合であっても、大入賞口34へ遊技球を入球させることができる。因みに、本実施形態のパチンコ遊技機10では、左遊技領域と右遊技領域のうち何れで遊技を行う場合であっても、同じ入球率(発射した遊技球が大入賞口34へ入球する確率)で大入賞口34へ遊技球が入球し得るように、遊技領域YBaに障害部材が配置されている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技領域YBaにおける障害部材の配置によって、上非電動入賞装置17が開放状態となっているときに、右遊技領域へ発射された遊技球が上非電動入賞装置17へ入球すると想定する確率を「80%」に定めている。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技領域YBaにおける障害部材の配置によって、上非電動入賞装置17が閉鎖状態となっているときであって下非電動入賞装置20が開放状態となっているときに、右遊技領域へ発射された遊技球が上非電動入賞装置17へ入球すると想定する確率を「80%」に定めている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技領域YBaにおける障害部材の配置によって、上非電動入賞装置17が開放状態となっているときであって下非電動入賞装置20が開放状態となっているときに、右遊技領域へ発射された遊技球が上非電動入賞装置17へ入球すると想定する確率を「0%」に定めている。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技状態が、通常の低確率抽選状態から、通常よりも高確率となる高確率抽選状態へ変動(向上)して大当り抽選が行われる確率変動状態(以下、「確変状態」という)となる場合がある。確変状態でないとき(以下、「非確変状態」という)は、確変状態であるときよりも、大当り抽選に当選し難い。すなわち、確変状態であるときは、大当り抽選の当選確率が高いため、大当り遊技が生起され易くなる。したがって、確変状態であるときは、遊技者にとって有利な状態であるといえる。なお、本実施形態における確変状態は、大当り遊技が生起されるまでの間、継続する。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技状態が、遊技者にとって有利な変動時間短縮状態(以下、「変短状態」という)となる場合がある。変短状態であるときは、変短状態でないとき(以下、「非変短状態」という)と比較して、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮される。また、変短状態であるときは、非変短状態であるときと比較して、普通当り抽選の当選確率が低確率(通常の確率)から高確率へと変動(向上)する。また、変短状態であるときは、非変短状態であるときと比較して、電動開閉羽根24の開放時間が長くなる。このため、変短状態であるときは、非変短状態であるときよりも単位時間あたりの電動開閉羽根24の開放時間が長くなる。この結果、変短状態であるときには電動入賞装置23へ遊技球が入球する確率が非変短状態であるときよりも高確率となる。このように、変短状態であるときは電動入賞装置23への遊技球の入球率が高確率であることから入球率向上状態といえる。一方、非変短状態であるときは電動入賞装置23への遊技球の入球率が低確率であることから非入球率向上状態(入球率向上状態でない)といえる。なお、本実施形態における変短状態は、大当り遊技が生起されるまでの間、継続する。
なお、通常よりも単位時間あたりに電動入賞装置23が開放状態となる時間や回数を多くすることができれば、電動入賞装置23への遊技球の入球率を向上させることができる。このためには、普通図柄変動ゲームの変動時間を、通常よりも短くすれば、単位時間あたりに実行される普通図柄変動ゲームの回数が多くなることから、単位時間あたりに電動入賞装置23が開放状態となる回数を多くすることが可能となる。その他にも、普通当り抽選の当選確率を、通常よりも高確率とすれば、単位時間あたりに電動入賞装置23が開放状態となる回数を多くすることが可能となる。また、普通当り遊技中に電動入賞装置23が開放状態となる時間を、通常よりも長くすれば、単位時間あたりに電動入賞装置23が開放状態となる時間を長くすることが可能となる。すなわち、「普通図柄変動ゲームの変動時間を短くすること」、「普通当り抽選の当選確率を高確率とすること」及び「普通当り遊技にて電動入賞装置23が開放状態となる時間を長くすること」のうち少なくとも1つの要素を備えれば、電動入賞装置23への遊技球の入球率を向上させることができる。なお、本実施形態における変短状態は、上記要素の全てを備えていなくても、少なくとも1つの要素を備えていれば良い。
次に、図5(a),(b)に基づき、本実施形態のパチンコ遊技機10に規定する大当りの種類について説明する。
大当り遊技は、第1特別図柄表示装置12又は第2特別図柄表示装置13に大当り図柄が確定停止表示された後、開始される(生起される)。大当り遊技が開始するとオープニング時間として設定される時間が経過するまでの間、演出表示装置11や装飾ランプLa、スピーカSpにて所定のオープニング演出が行われる。また、オープニング時間として設定される時間の経過後は、大入賞口34が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では、16ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技中に大入賞口34は、規定個数(入球上限個数、本実施形態では9個)の遊技球が入球するまでの間、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技中は、演出表示装置11や装飾ランプLa、スピーカSpにて所定のラウンド演出が行われる。そして、予め定めた規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後には、エンディング時間として設定される時間が経過するまでの間、演出表示装置11や装飾ランプLa、スピーカSpにて所定のエンディング演出が行われる。
図5(a),(b)に示すように本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した場合、4種類の大当りの中から1つの大当りが決定される。そして、決定された大当りの種類に対応付けられた開閉態様で大入賞口34の開放及び閉鎖が制御されることにより大当り遊技が生起される。それとともに、大当り遊技の終了後は、決定された大当りの種類に対応付けられた遊技状態となる。そして、4種類の大当りのうち何れの種類が決定されるかは、大当り抽選に当選した場合に決定される特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定される。
図5(a)に示すように本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1特別図柄表示装置12に確定停止表示される大当り図柄は、特別図柄Za1又は特別図柄Za2としている。一方、図5(b)に示すように本実施形態のパチンコ遊技機10において、第2特別図柄表示装置13に確定停止表示される大当り図柄は、特別図柄Zb1又は特別図柄Zb2としている。
因みに、第1特別図柄表示装置12に確定停止表示させる大当り図柄を決定する場合(始動入賞装置15への遊技球の入球を契機とする大当り抽選に当選した場合)、75%の確率(図5(a),(b)では、「選択率」と示す)で特別図柄Za1、25%の確率で特別図柄Za2が決定される。また、第2特別図柄表示装置13に確定停止表示させる大当り図柄を決定する場合(上非電動入賞装置17又は下非電動入賞装置20への遊技球の入球を契機とする大当り抽選に当選した場合)、75%の確率で特別図柄Zb1、25%の確率で特別図柄Zb2が決定される。
図5(a)に示すように、特別図柄Za1が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、規定ラウンド数として「16回」が設定され、大当り遊技終了後が確変状態となる大当り遊技である。また、特別図柄Za1が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、大当り遊技終了後が変短状態となる大当り遊技である。以下、特別図柄Za1が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技を「実質8R確変大当り」という。
また、特別図柄Za2が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、規定ラウンド数として「16回」が設定され、大当り遊技終了後が非確変状態となる大当り遊技である。また、特別図柄Za2が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、大当り遊技終了後が非変短状態となる大当り遊技である。以下、特別図柄Za2が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技を「実質8R非確変大当り」という。
実質8R確変大当り及び実質8R非確変大当りにおいて、オープニング時間とエンディング時間は、予め決められた時間が設定されている。また、実質8R確変大当り及び実質8R非確変大当りにおいて、1回目〜8回目(図5(a)では、「1R〜8R」と示す)のラウンド遊技における大入賞口34の開放時間(ラウンド遊技時間)は、「25秒」が設定されている。また、実質8R確変大当り及び実質8R非確変大当りにおいて、9回目〜16回目(図5(a)では、「9R〜16R」と示す)のラウンド遊技における大入賞口34の開放時間は、「0.04秒」が設定されている。
因みに、パチンコ遊技機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数が約100個に設定されている。このため、遊技球を1個発射させるために要する時間は、「0.6秒」となる。すなわち、「0.04秒」だけ大入賞口34が開放されたとしても、当該開放中に遊技球を大入賞口34へ入球させることは非常に困難である。つまり、大入賞口34が「0.04秒」だけ開放したとしても、大入賞口34へ遊技球を入球させて賞球を獲得することは見込めない。一方で、「25秒」だけ大入賞口34が開放されるときには、1個の遊技球はもちろんのこと、入球上限個数となる9個の遊技球を大入賞口34へ入球させることが容易である。つまり、大入賞口34が「25秒」だけ開放した場合には、大入賞口34へ遊技球を入球させて賞球を獲得することが見込める。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大入賞口34が「25秒」だけ開放可能な開放態様が、利益獲得開放態様に相当する。
そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、実質8R確変大当り又は実質8R非確変大当りが生起されると、実質的に8回分(利益獲得開放態様で大入賞口34が開放する回数)のラウンド遊技にて獲得を見込めるだけの賞球を獲得する機会が生起されることになる。
図5(b)に示すように、特別図柄Zb1が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、規定ラウンド数として「16回」が設定され、大当り遊技終了後が確変状態となる大当り遊技である。また、特別図柄Zb1が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、大当り遊技終了後が変短状態となる大当り遊技である。以下、特別図柄Zb1が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技を「16R確変大当り」という。
また、特別図柄Zb2が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、規定ラウンド数として「16回」が設定され、大当り遊技終了後が非確変状態となる大当り遊技である。また、特別図柄Zb2が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、大当り遊技終了後が非変短状態となる大当り遊技である。以下、特別図柄Zb2が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技を「16R非確変大当り」という。
16R確変大当り及び16R非確変大当りにおいて、オープニング時間とエンディング時間は、予め決められた時間が設定されている。16R確変大当り及び16R非確変大当りにおいて、1回目〜16回目(図5(b)では、「1R〜16R」と示す)の全てのラウンド遊技における大入賞口34の開放時間は、「25秒」に設定されている。したがって、16R確変大当り又は16R非確変大当りが生起されると、16回分(利益獲得開放態様で大入賞口34が開放する回数)のラウンド遊技にて獲得を見込めるだけの賞球を獲得する機会が生起されることになる。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、実質8R確変大当りに定められた利益獲得開放態様で大入賞口34が開放される回数は「8回」であって、実質8R確変大当りの選択率は「75%」である。また、実質8R非確変大当りに定められた利益獲得開放態様で大入賞口34が開放される回数は「8回」であって、実質8R非確変大当りの選択率は「25%」である。したがって、第1特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選に当選した場合に付与される各大当り遊技に定められた利益獲得開放態様で大入賞口34が開放される回数に、当該大当り遊技毎の選択率を乗算した値の合計値(以下、「第1の獲得期待値」という)は、「8(=8×0.75+8×0.25)」となる。つまり、第1特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選に当選した場合、その後の大当り遊技において大入賞口34が利益獲得開放態様で8回開放されることを期待することができる(8回分のラウンド遊技にて獲得可能な賞球の獲得を期待できる)ことになる。
また、16R確変大当りに定められた利益獲得開放態様で大入賞口34が開放される回数は「16回」であって、16R確変大当りの選択率は「75%」である。また、16R非確変大当りに定められた利益獲得開放態様で大入賞口34が開放される回数は「16回」であって、16R非確変大当りの選択率は「25%」である。したがって、第2特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選に当選した場合に付与される各大当り遊技に定められた利益獲得開放態様で大入賞口34が開放される回数に、当該大当り遊技毎の選択率を乗算した合計値(以下、「第2の獲得期待値」という)は、「16(=16×0.75+16×0.25)」となる。つまり、第2特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選に当選した場合、その後の大当り遊技において大入賞口34が利益獲得開放態様で16回開放されることを期待することができる(16回分のラウンド遊技にて獲得可能な賞球の獲得を期待できる)ことになる。
このように、第2の獲得期待値は、第1の獲得期待値よりも大きい値となっている。つまり、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選よりも、第2特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選の方が、大当り抽選に当選した後の大当り遊技にて獲得を期待できる利益が大きくなる。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄変動ゲームよりも、第2特別図柄変動ゲームの方が遊技者にとって有利な特別図柄変動ゲームといえる。すなわち、非電動入賞装置17,20への遊技球の入球を契機とする大当り抽選に当選する場合には、始動入賞装置15への遊技球の入球を契機とする大当り抽選に当選する場合よりも遊技者にとって有利な大当り遊技が生起され易くなっている。
次に、図6(a),(b)に基づき、本実施形態のパチンコ遊技機10に規定する普通当りの種類について説明する。
普通当り遊技は、普通図柄表示装置35に普通当り図柄が確定停止表示された後、付与(生起)される。普通当り遊技では、電動入賞装置23が開放状態となる。1回の普通当り遊技中に電動入賞装置23は、規定個数(入球上限個数、本実施形態では10個)の遊技球が入球するまでの間、又は予め決められた開閉態様で電動入賞装置23が制御されるまでの間、開放状態又は閉鎖状態となる。
図6(a),(b)に示すように本実施形態のパチンコ遊技機10では、普通当り抽選に当選した場合、6種類の普通当りの中から1つの普通当りが決定される。そして、決定された普通当りの種類に対応付けられた開閉態様で電動入賞装置23の開放状態及び閉鎖状態が制御されることにより普通当り遊技が付与される。また、6種類の普通当りのうち何れの種類が決定されるかは、普通当り抽選に当選した場合に決定される普通図柄(普通当り図柄)の種類に応じて決定される。
図6(a)に示すように本実施形態のパチンコ遊技機10において、非変短状態であるときに普通図柄表示装置35に確定停止表示される普通当り図柄は、普通図柄Fa1、普通図柄Fa2、普通図柄Fa3又は普通図柄Fa4としている。一方、図6(b)に示すように本実施形態のパチンコ遊技機10において、変短状態であるときに普通図柄表示装置35に確定停止表示される普通当り図柄は、普通図柄Fb1又は普通図柄Fb2としている。
図6(a)に示すように、普通図柄Fa1が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技は、電動入賞装置23を開放状態とする回数として「1回」が設定され、当該開放状態とする時間として「0.3秒」が設定された普通当り遊技である。以下、普通図柄Fa1が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技を「短開放普通当り」という。
また、普通図柄Fa2が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技は、電動入賞装置23を開放状態とする回数として「1回」が設定され、当該開放状態とする時間として「1秒」が設定された普通当り遊技である。以下、普通図柄Fa2が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技を「1回長開放普通当り」という。
また、普通図柄Fa3が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技は、電動入賞装置23を開放状態とする回数として「3回」に設定され、各開放状態とする時間として「1秒」が設定された普通当り遊技である。なお、普通図柄Fa3が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技は、電動入賞装置23を開放状態から閉鎖状態とした後のインターバル時間(電動入賞装置23を閉鎖状態とする時間)として「5秒」が設定された普通当り遊技である。以下、普通図柄Fa3が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技を「3回長開放普通当り」という。このように、3回長開放普通当りは、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返される反復回数が、「3回」に定められた普通当り遊技となる。
また、普通図柄Fa4が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技は、電動入賞装置23を開放状態とする回数として「5回」が設定され、各開放状態とする時間として「1秒」が設定された普通当り遊技である。なお、普通図柄Fa4が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技は、電動入賞装置23を開放状態から閉鎖状態とした後のインターバル時間として「5秒」が設定された普通当り遊技である。以下、普通図柄Fa4が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技を「5回長開放普通当り」という。このように、5回長開放普通当りは、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返される反復回数が、「5回」に定められた普通当り遊技となる。
因みに、3回長開放普通当り及び5回長開放普通当りにおいて、電動入賞装置23が開放状態となってから次に開放状態となるまでの時間(「6秒(開放状態となる時間「1秒」+閉鎖状態となる時間「5秒」)は、各非電動入賞装置17,20にそれぞれ規定個数の遊技球を入球させることの可能な時間となっている。本実施形態では、前述したように、0.6秒毎に1個の遊技球が発射可能に構成されている。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、上非電動入賞装置17が開放状態となっているときには、右遊技領域に発射された遊技球の80%が上非電動入賞装置17へ入球することを想定している。したがって、上非電動入賞装置17へ規定個数の遊技球が入球するのに要すると想定する時間(平均時間)は、「1.5秒(=2×0.6/0.8)」となっている。更に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、上非電動入賞装置17が閉鎖状態となっているときであって下非電動入賞装置20が開放状態となっているときには、右遊技領域に発射された遊技球の80%が上非電動入賞装置17へ入球することを想定している。したがって、下非電動入賞装置20へ規定個数の遊技球が入球するのに要すると想定する時間(平均時間)は、「1.5秒(=2×0.6/0.8)」となっている。この結果、本実施形態のパチンコ遊技機10において、各非電動入賞装置17,20にそれぞれ規定個数の遊技球を入球させることが可能と想定する時間は、「3秒(=1.5秒+1.5秒)」となっている。つまり、本実施形態のパチンコ遊技機10において、「6秒」という時間は、開放状態となった各非電動入賞装置17,20にそれぞれ規定個数の遊技球を入球させることが十分可能な時間といえる。
また、図6(b)に示すように、普通図柄Fb1が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技は、電動入賞装置23を開放状態とする回数として「2回」が設定され、各開放状態とする時間として「1.8秒」が設定された普通当り遊技である。なお、普通図柄Fb1が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技は、電動入賞装置23を開放状態から閉鎖状態とした後のインターバル時間として「5秒」が設定された普通当り遊技である。以下、普通図柄Fb1が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技を「変短時2回開放普通当り」という。このように、変短時2回開放普通当りは、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返される反復回数が、「2回」に定められた普通当り遊技となる。
また、普通図柄Fb2が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技は、電動入賞装置23を開放状態とする回数として「3回」が設定され、各開放状態とする時間として「1.8秒」が設定された普通当り遊技である。なお、普通図柄Fb2が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技は、電動入賞装置23を開放状態から閉鎖状態とした後のインターバル時間として「5秒」が設定された普通当り遊技である。以下、普通図柄Fb2が普通図柄表示装置35に確定停止表示されたときに生起される普通当り遊技を「変短時3回開放普通当り」という。このように、変短時3回開放普通当りは、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返される反復回数が、「2回」に定められた普通当り遊技となる。
前述したように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、「0.6秒」毎に1個の遊技球が遊技領域YBaに発射される。したがって、電動入賞装置23が「0.3秒」開放される際には、最大で1個の遊技球が入球し得る時間(0よりも長く0.6秒よりも短い時間)となる。電動入賞装置23が「1秒」開放される際には、最大で2個の遊技球が入球し得る時間(0.6秒以上1.2秒未満の時間)となる。また、電動入賞装置23が「1.8秒」開放される際には、最大で4個の遊技球が入球し得る時間(1.8秒以上長く2.4秒未満の時間)となる。なお、遊技盤YBに配置された障害部材や、遊技球の発射速度、遊技球の発射有無に応じて、電動入賞装置23に入球する遊技球の個数が変化し得るため、最大で遊技球が入球する個数は、入球することの想定できる遊技球の最大個数といえる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、非変短状態であるとき、普通当りとなる普通図柄変動ゲームの実行が保留されていることを遊技者に報知する普通先読み演出が実行される場合がある。普通先読み演出は、演出表示装置11にて実行される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、変短状態であるとき、及び大当り遊技の生起中には、普通先読み演出は実行されない。
また、普通先読み演出には、複数種類の演出内容がある。本実施形態における普通先読み演出の演出内容には、青演出内容、緑演出内容及び赤演出内容の3種類の演出内容がある。本実施形態では、普通先読み演出の演出内容に応じて、普通当りとなった場合に生起される普通当り遊技の有利度が高いことへの期待度(電動入賞装置23の状態が有利となることへの期待度)が異なる。具体的に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、青演出内容<緑演出内容<赤演出内容の順に、有利度の高い普通当り遊技が付与されることへの期待度が高まる(赤演出内容が最も期待度が高い)。因みに、青演出内容で普通先読み演出が行われた場合、演出表示装置11に青色の服を着たキャラクタが登場する。同様に、緑演出内容で普通先読み演出が行われた場合には演出表示装置11に緑色の服を着たキャラクタが登場し、赤演出内容で普通先読み演出が行われた場合には演出表示装置11に赤色の服を着たキャラクタが登場する。このように、本実施形態において普通先読み演出(特定演出)は、電動入賞装置23の状態を示唆する演出内容で実行される。
本実施形態において「普通当り遊技の有利度が高い」とは、普通当り遊技において遊技球が電動入賞装置23へ入球し易いことを意味する。なお、普通当り遊技における電動入賞装置23への遊技球の入球し易さは、普通当り遊技において電動入賞装置23が開放状態となる時間や開放状態する回数などによって差が生じる。本実施形態のパチンコ遊技機10では、非変短状態であるとき、短開放普通当り(普通図柄Fa1)<1回長開放普通当り(普通図柄Fa2)<3回長開放普通当り(普通図柄Fa3)<5回長開放普通当り(普通図柄Fa4)の順で、普通当り遊技の有利度が高くなる(5回長開放普通当りが最も有利度が高い)。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、非変短状態であるとき、普通図柄変動ゲームの実行中に、当該普通図柄変動ゲームが普通当りとなり、その後に普通当り遊技が付与されることを期待させるための開放予告演出が実行される場合がある。開放予告演出は、演出表示装置11にて実行される。なお、変短状態であるときには開放予告演出は実行されない。
また、開放予告演出では、普通図柄変動ゲームの終了する所定時間前から時間の経過に伴って、演出表示装置11に表示する画像を切り替えて実行される。本実施形態のパチンコ遊技機10では、開放予告演出を実行する場合、普通図柄変動ゲームが終了する3秒前から「3」を模した文字画像が表示される。また、開放予告演出を実行する場合、普通図柄変動ゲームが終了する2秒前から、「3」を模した文字画像に替えて、「2」を模した文字画像が表示される。そして、開放予告演出を実行する場合、普通図柄変動ゲームが終了する1秒前から、「2」を模した文字画像に替えて、「1」を模した文字画像が表示される。その後、開放予告演出を実行する場合、普通図柄変動ゲームが終了する時点で、「1」を模した文字画像の表示が終了する(表示されなくなる)。このようにして、本実施形態における開放予告演出では、普通図柄変動ゲームが終了する時点を遊技者に報知するとともに、普通当り遊技の生起が開始される時点を遊技者に報知する。
また、開放予告演出には、複数種類の演出内容がある。本実施形態における開放予告演出の演出内容には、第1演出内容〜第4演出内容の4種類の演出内容がある。また、本実施形態では、開放予告演出の演出内容に応じて、普通当りとなることへの期待度と、普通当りとなった場合に生起される普通当り遊技の有利度が高いことへの期待度(電動入賞装置23の状態が有利となることへの期待度)が異なる。具体的に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1演出内容<第2演出内容<第3演出内容<第4演出内容の順に、普通当りとなることへの期待度及び普通当りとなった場合に有利度の高い普通当り遊技が付与されることへの期待度が高まる(第4演出内容が最も期待度が高い)。因みに、第1演出内容で開放予告演出が行われた場合、演出表示装置11に「3」、「2」及び「1」の文字画像が青色で表示される。また、第2演出内容で開放予告演出が行われた場合、演出表示装置11に「3」、「2」及び「1」の文字画像が黄色で表示される。また、第3演出内容で開放予告演出が行われた場合、演出表示装置11に「3」、「2」及び「1」の文字画像が緑色で表示される。また、第4演出内容で開放予告演出が行われた場合、演出表示装置11に「3」、「2」及び「1」の文字画像が赤色で表示される。このように、本実施形態において開放予告演出(特定演出)は、電動入賞装置23の状態を示唆する演出内容で実行される。
次に、図7に基づき、パチンコ遊技機10の制御構成について説明する。
パチンコ遊技機10の裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御基板40が装着されている。主制御基板40は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行するとともに、該処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)を出力する。また、パチンコ遊技機10の裏側には、演出制御基板41が装着されている。演出制御基板41は、主制御基板40が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置11の表示態様(装飾図柄、背景画像、文字などの表示画像など)や、装飾ランプLaの発光態様、スピーカSpの音声出力態様を制御する。
以下、主制御基板40及び演出制御基板41の具体的構成を説明する。
まず、主制御基板40について説明する。
図7に示すように、主制御基板40には、制御動作を所定の手順で実行する主制御用CPU40a、主制御用CPU40aの制御プログラムを格納する主制御用ROM40b、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM40c及びハードウェア乱数を生成する乱数生成器40dが設けられている。
そして、主制御用CPU40aには、第1始動口スイッチSW1、上第2始動口スイッチSW2a及び下第2始動口スイッチSW2bが接続されている。また、主制御用CPU40aには、電動入賞口スイッチSW3及びカウントスイッチSW4が接続されている。また、主制御用CPU40aには、左ゲートスイッチSW5L及び右ゲートスイッチSW5Rが接続されている。また、各種スイッチSW1、SW2a、SW2b,SW3,SW4,SW5L,SW5Rは、各種スイッチが遊技球を検知した際に出力する検知信号を主制御用CPU40aが入力できるように、主制御用CPU40aに接続されている。
また、主制御用CPU40aには、第1特別図柄表示装置12、第2特別図柄表示装置13、第1特別図柄保留表示装置30、第2特別図柄保留表示装置31、普通図柄表示装置35、普通図柄保留表示装置37が接続されている。また、主制御用CPU40aには、電動役物ソレノイドSOL1及び大入賞口ソレノイドSOL2が接続されている。
また、乱数生成器40dでは、内部クロックの1周期毎に1更新されるハードウェア乱数が生成される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では内部クロックが10MHzに設定されているため、0.1μ秒毎にハードウェア乱数の値が1更新される。また、ハードウェア乱数の取り得る数値は、0〜65535までの全部で65536通りの整数となっている。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10において、ハードウェア乱数は大当り判定用乱数及び普通当り判定用乱数として使用される。大当り判定用乱数は、大当り抽選(大当り判定)に用いる乱数である。普通当り判定用乱数は、普通当り抽選(普通当り判定)に用いる乱数である。
また、主制御用RAM40cには、所定の周期(ハードウェア乱数の値が更新される時間よりも長い時間(例えば、4m秒))毎に主制御用CPU40aが行う乱数更新処理によって、値が更新されるソフトウェア乱数が記憶されている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において主制御用RAM40cには、第1のソフトウェア乱数、第2のソフトウェア乱数、第3のソフトウェア乱数及び第4のソフトウェア乱数が記憶されており、各ソフトウェア乱数は取り得る数値の範囲が異なる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1のソフトウェア乱数は特別図柄振分用乱数、第2のソフトウェア乱数はリーチ判定用乱数、第3のソフトウェア乱数は普通図柄振分用乱数、第4のソフトウェア乱数は普通図柄変動パターン振分用乱数としてそれぞれ使用される。特別図柄振分用乱数は、第1特別図柄表示装置12又は第2特別図柄表示装置13に確定停止表示させる特別図柄の種類(大当りの種類)を決定する際に用いる乱数である。また、リーチ判定用乱数は、リーチ演出を行うか否かを決定するためのリーチ判定(リーチ抽選)に用いる乱数である。また、普通図柄振分用乱数は、普通図柄表示装置35に確定停止表示させる普通図柄の種類(普通当り遊技の種類)を決定する際に用いる乱数である。また、普通図柄変動パターン振分用乱数は、普通図柄変動パターンを決定する際に用いる乱数である。
また、主制御用ROM40bには、複数種類の特別図柄変動パターンが記憶されている。特別図柄変動パターンは、特別図柄変動ゲームが開始してから当該特別図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間や、演出表示装置11、装飾ランプLa及びスピーカSpにて行われる演出の演出内容を特定し得る。また、特別図柄変動パターンには、大当りのときに決定される大当り演出用の特別図柄変動パターンと、はずれのときに決定されるはずれ演出用の特別図柄変動パターンと、がある。また、はずれ演出用の特別図柄変動パターンには、リーチ演出を演出内容に含むはずれリーチ演出用の特別図柄変動パターンと、リーチ演出を演出内容に含まないはずれ通常演出用の特別図柄変動パターンと、がある。
また、本実施形態において大当り演出用の特別図柄変動パターンは、大当り抽選に当選した場合に決定される特別図柄変動パターンである。また、はずれリーチ演出用の特別図柄変動パターンは、大当り抽選に非当選した場合であって、且つリーチ抽選に当選した場合に決定される特別図柄変動パターンである。また、はずれ通常演出用の特別図柄変動パターンは、大当り抽選に非当選した場合であって、且つリーチ抽選に非当選した場合に決定される特別図柄変動パターンである。
図8(a),(b)に示すように本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄変動ゲームを実行させる際に決定される特別図柄変動パターンHPa1〜HPa3と、第2特別図柄変動ゲームを実行させる際に決定される特別図柄変動パターンHPb1,HPb2と、がある。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10において特別図柄変動パターンHPa1〜HPa3は、始動入賞装置15への遊技球の入球を契機として決定され得る特別図柄変動パターンとなる。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10において特別図柄変動パターンHPb1,HPb2は、上非電動入賞装置17又は下非電動入賞装置20への遊技球の入球を契機として決定され得る特別図柄変動パターンとなる。
図8(a)に示すように、特別図柄変動パターンHPa1は、はずれ通常演出用の特別図柄変動パターンであって、変動時間として「12秒」が定められた特別図柄変動パターンである。また、特別図柄変動パターンHPa2は、はずれリーチ演出用の特別図柄変動パターンであって、変動時間として「60秒」が定められた特別図柄変動パターンである。また、特別図柄変動パターンHPa3は、大当り演出用の特別図柄変動パターンであって、変動時間として「75秒」が定められた特別図柄変動パターンである。
また、図8(b)に示すように、特別図柄変動パターンHPb1は、はずれ通常演出用の特別図柄変動パターンであって、変動時間として「0.8秒」が定められた特別図柄変動パターンである。また、特別図柄変動パターンHPb2は、大当り演出用の特別図柄変動パターンであって、変動時間として「20秒」が定められた特別図柄変動パターンである。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2特別図柄変動ゲームを実行する際にはリーチ抽選を行わないため、第2特別図柄変動ゲームを実行する際に決定される特別図柄変動パターンとして、はずれリーチ演出用の特別図柄変動パターンを備えていない。
因みに、特別図柄変動パターンHPb1に定められた変動時間は、普通当り抽選の当選1回に対して電動入賞装置23が開放状態と閉鎖状態が繰り返される際に、当該電動入賞装置23が開放状態となってから次に開放状態となるまでの時間及び第2保留記憶数の上限数と一定の関係性を有する時間を定めている。具体的には、特別図柄変動パターンHPb1に定められた変動時間は、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返される際に電動入賞装置23が開放状態となってから次に開放状態となるまでの時間を、第2保留記憶数の上限数で除算した時間以下の時間を定めている。具体的に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、非変短状態において、3回長開放普通当り又は5回長開放普通当りが生起された際に、電動入賞装置23が開放状態となってから次に開放状態となるまでの時間は、「6秒(開放状態となる「1秒」+閉鎖状態となる「5秒」)」となる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2保留記憶数の上限数が「4」となっている。このことから、特別図柄変動パターンHPb1に定められた変動時間(0.8秒)は、「1.5秒(=6/4)」以下の時間を定めている。この特別図柄変動パターンHPb1に定められた変動時間は、非電動入賞装置17,20への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄変動ゲーム(変動ゲーム)の変動時間に相当する。
また、主制御用ROM40bには、複数種類の普通図柄変動パターンが記憶されている。普通図柄変動パターンは、普通図柄変動ゲームが開始してから当該普通図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間を特定し得る。また、普通図柄変動パターンには、普通当り抽選に当選したときに決定される普通当り用の普通図柄変動パターンと、普通当り抽選に非当選したときに決定される普通はずれ用の普通図柄変動パターンと、がある。
図9(a),(b)に示すように本実施形態のパチンコ遊技機10では、非変短状態にて普通図柄変動ゲームを実行させる際に決定される普通図柄変動パターンHPc1〜HPc4と、変短状態にて普通図柄変動ゲームを実行される際に決定される普通図柄変動パターンHPd1,HPd2と、がある。
図9(a)に示すように、普通図柄変動パターンHPc1は、普通はずれ用の普通図柄変動パターンであって、変動時間として「10秒」が定められた普通図柄変動パターンである。また、普通図柄変動パターンHPc2は、普通はずれ用の普通図柄変動パターンであって、変動時間として「15秒」が定められた普通図柄変動パターンである。また、普通図柄変動パターンHPc3は、普通当り用の普通図柄変動パターンであって、変動時間として「10秒」が定められた普通図柄変動パターンである。また、普通図柄変動パターンHPc4は、普通当り用の普通図柄変動パターンであって、変動時間として「15秒」が定められた普通図柄変動パターンである。なお、普通当り用の普通図柄変動パターンHPc3,HPc4のうち普通図柄変動パターンHPc3は、普通当り図柄として普通図柄Fa1〜Fa4のうち何れかが決定されているときに決定され得る普通図柄変動パターンである。一方、普通当りようの普通図柄変動パターンHPc3、HPc4のうち普通図柄変動パターンHPc4は、普通当り図柄として普通図柄Fa3又は普通図柄Fa4が決定されているときに決定され得る普通図柄変動パターンである。
また、図9(b)に示すように、普通図柄変動パターンHPd1は、普通はずれ用の普通図柄変動パターンであって、変動時間として「1秒」が定められた普通図柄変動パターンである。また、普通図柄変動パターンHPd2は、普通当り用の普通図柄変動パターンであって、変動時間として「1秒」が定められた普通図柄変動パターンである。
また、主制御用ROM40bには、各種の判定値が記憶されている。例えば、主制御用ROM40bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当り抽選で用いる判定値であり、大当り判定用乱数(ハードウェア乱数)の取り得る数値の中から定められている。なお、確変状態であるときの大当り判定値の個数は、非確変状態であるときの大当り判定値の個数よりも多くなっている。それとともに、確変状態であるときの大当り判定値には、非確変状態であるときの大当り判定値が含まれるように、大当り判定値としての値が定められている。また、主制御用ROM40bには、リーチ判定値が記憶されている。リーチ判定値は、リーチ抽選で用いる判定値であり、リーチ判定用乱数(第2のソフトウェア乱数)の取り得る数値の中から定められている。
また、主制御用ROM40bには、普通当り判定値が記憶されている。普通当り判定値は、普通当り抽選で用いる判定値であり、普通当り判定用乱数(ハードウェア乱数)の取り得る数値の中から定められている。なお、変短状態であるときの普通当り判定値の個数は、非変短状態であるときの普通当り判定値の個数よりも多くなっている。それとともに、変短状態であるときの普通当り判定値には、非変短状態であるときの普通当り判定値が含まれるように、普通当り判定値としての値が定められている。
また、主制御用ROM40bには、普通当り遊技を生起させるために電動入賞装置23の状態を制御するための開閉制御情報が記憶されている。この開閉制御情報は、主制御用ROM40bにおいて、普通当り遊技の種類毎に対応付けて記憶されている。したがって、普通当り遊技の種類、つまり、普通当り図柄が主制御用CPU40aによって決定されれば、普通当り遊技を制御する際に用いる開閉制御情報も決定されることになる。すなわち、開閉パターンとしての開閉制御情報を決定することは、電動入賞装置23の状態を決定することに相当する。
また、主制御用RAM40cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。例えば、主制御用RAM40cには、確変状態であるか否かを示す値が設定される確変フラグが記憶されている。また、主制御用RAM40cには、変短状態であるか否かを示す値が設定される作動フラグが記憶されている。
また、主制御用RAM40cには、第1特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技の生起中であるか否かを示す値が設定される第1大当り生起中フラグが記憶されている。
同様に、主制御用RAM40cには、第2特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技の生起中であるか否かを示す値が設定される第2大当り生起中フラグが記憶されている。
また、主制御用RAM40cには、第1特別図柄変動ゲームの実行を中断しているか否かを示す値が設定される第1中断フラグが記憶されている。同様に、主制御用RAM40cには、第2特別図柄変動ゲームの実行を中断しているか否かを示す値が設定される第2中断フラグが記憶されている。
次に、図7に基づき、演出制御基板41について説明する。
演出制御基板41には、制御動作を所定の手順で実行する演出制御用CPU41aと、演出制御用CPU41aの制御プログラムを格納する演出制御用ROM41bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる演出制御用RAM41cが設けられている。また、演出制御用CPU41aには、演出表示装置11が接続されている。また、演出制御用CPU41aには、装飾ランプLaが接続されている。また、演出制御用CPU41aには、スピーカSpが接続されている。
また、演出制御用ROM41bには、各種画像表示データ(装飾図柄、背景、文字などの画像データ)、各種の発光用データ及び各種の音声用データが記憶されている。
また、演出制御用RAM41cには、所定の周期(ハードウェア乱数の値が更新される時間よりも長い時間)毎に演出制御用CPU41aが行う乱数更新処理によって、値が更新されるソフトウェア乱数が記憶されている。そして、演出制御用CPU41aは、演出制御用RAM41cにて値が更新されるソフトウェア乱数を使用して、各種演出内容(例えば、予告演出などの種類)の決定(選択)を行う。
また、演出制御用RAM41cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。例えば、演出制御用RAM41cには、確変状態であるか否かを示す値が設定される演出制御用確変フラグが記憶されている。また、演出制御用RAM41cには、変短状態であるか否かを示す値が設定される演出制御用作動フラグが記憶されている。
次に、主制御基板40の主制御用CPU40aが、主制御用ROM40bに記憶されている制御プログラムにしたがって実行する特別図柄入力処理や特別図柄開始処理、普通図柄入力処理、普通図柄開始処理などの各種処理について説明する。本実施形態において主制御用CPU40aは、所定の制御周期毎に特別図柄入力処理や第1特別図柄開始処理、第2特別図柄開始処理、普通図柄入力処理、普通図柄開始処理などの各種処理を実行する。
最初に、特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において主制御用CPU40aは、始動入賞装置15に遊技球が入球したか否かの第1入球判定を行う。第1入球判定において主制御用CPU40aは、第1始動口スイッチSW1が遊技球を検知したときに出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、第1入球判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、後から説明する第2入球判定に係る処理へと進む。一方、第1入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1保留記憶数が上限数の4未満であるか否かの第1保留上限判定を行う。そして、第1保留上限判定の判定結果が否定(第1保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU40aは、後から説明する第2入球判定に係る処理へと進む。
一方、第1保留上限判定の判定結果が肯定(第1保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU40aは、第1保留記憶数に1加算し、第1保留記憶数を書き換える。このとき主制御用CPU40aは、1加算後の第1保留記憶数を表すように第1特別図柄保留表示装置30を形成する第1保留発光部の点灯態様を制御する。続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40c及び乱数生成器40dから各種乱数の値を取得し、主制御用RAM40cの所定の記憶領域(第1保留記憶数に対応する記憶領域)に記憶する。このとき主制御用CPU40aは、乱数生成器40dから大当り判定用乱数の値を取得し、主制御用RAM40cから特別図柄振分用乱数及びリーチ判定用乱数の値を取得する。その後、主制御用CPU40aは、第2入球判定に係る処理へと進む。
第2入球判定に係る処理を行うとき、主制御用CPU40aは、上非電動入賞装置17又は下非電動入賞装置20に遊技球が入球したか否かの第2入球判定を行う。第2入球判定において主制御用CPU40aは、上第2始動口スイッチSW2a又は下第2始動口スイッチSW2bが遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、第2入球判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第2入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第2保留記憶数が上限数の4未満であるか否かの第2保留上限判定を行う。そして、第2保留上限判定の判定結果が否定(第2保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。
一方、第2保留上限判定の判定結果が肯定(第2保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU40aは、第2保留記憶数に1加算し、第2保留記憶数を書き換える。このとき主制御用CPU40aは、1加算後の第2保留記憶数を表すように第2特別図柄保留表示装置31を形成する第2保留発光部の点灯態様を制御する。続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40c及び乱数生成器40dから各種乱数の値を取得し、主制御用RAM40cの所定の記憶領域(第2保留記憶数に対応する記憶領域)に記憶する。このとき主制御用CPU40aは、乱数生成器40dから大当り判定用乱数の値を取得し、主制御用RAM40cから特別図柄振分用乱数の値を取得する。その後、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。
このように、非電動入賞装置17,20への遊技球の入球を契機に上限数までの第2特別図柄変動ゲームの実行(実行権利)を保留する主制御用RAM40cが、本実施形態においてゲーム保留手段として機能する。そして、本実施形態において第2特別図柄変動ゲームの実行を保留できる上限数が、保留上限数に相当する。
次に、第1特別図柄開始処理について説明する。
第1特別図柄開始処理において主制御用CPU40aは、第1特別図柄変動ゲーム中又は大当り遊技中であるか否かの第1特別図柄実行中判定を行う。この第1特別図柄実行中判定の判定結果が肯定の場合、つまり、第1特別図柄変動ゲーム中又は大当り遊技中である場合、主制御用CPU40aは、第1特別図柄開始処理を終了する。一方、第1特別図柄実行中判定の判定結果が否定の場合、つまり、第1特別図柄変動ゲーム中でなく且つ大当り遊技中でもない場合、主制御用CPU40aは、第1保留記憶数を読み出し、当該第1保留記憶数が「0(零)」よりも大きいか否かの第1保留有無判定を行う。この第1保留有無判定の判定結果が否定(第1保留記憶数=0)の場合、主制御用CPU40aは、第1特別図柄開始処理を終了する。一方、第1保留有無判定の判定結果が肯定(第1保留記憶数>0)の場合、主制御用CPU40aは、第1保留記憶数を1減算する。このとき、主制御用CPU40aは、減算後の第1保留記憶数を表すように第1特別図柄保留表示装置30を形成する第1保留発光部の点灯態様を制御する。
その後、主制御用CPU40aは、所定の記憶領域に記憶されている各種乱数(大当り判定用乱数、特別図柄振分用乱数及びリーチ判定用乱数)の値を読み出す第1の乱数読出処理を行う。そして、主制御用CPU40aは、大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。このとき主制御用CPU40aは、第1の乱数読出処理にて読み出した大当り判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する。また、主制御用CPU40aは、確変状態であるときには確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行い、非確変状態であるときには非確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行う。なお、第1特別図柄開始処理における大当り抽選は、第1特別図柄変動ゲームを実行する際の大当り抽選に相当する。そして、始動入賞装置15への遊技球の入球を契機とする第1特別図柄変動ゲームが大当りとなるか否かの大当り抽選を行う主制御用CPU40aが、本実施形態において当り抽選手段として機能する。
そして、第1特別図柄開始処理における大当り抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、第1の乱数読出処理にて読み出した特別図柄振分用乱数の値に基づき第1特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄として大当り図柄を決定する。このとき主制御用CPU40aは、75%の確率で特別図柄Za1、25%の確率で特別図柄Za2を決定する。この大当り図柄の決定によって、大当りの種類が決定されることになる。その後、主制御用CPU40aは、大当り演出用の特別図柄変動パターンとして特別図柄変動パターンHPa3を決定する。
一方、第1特別図柄開始処理における大当り抽選に非当選の場合、主制御用CPU40aは、リーチ演出を行うか否かのリーチ判定(リーチ抽選)を行う。このとき主制御用CPU40aは、第1の乱数読出処理にて読み出したリーチ判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されているリーチ判定値と一致するか否かを判定する。なお、本実施形態におけるリーチ抽選は、特定の演出(リーチ演出に限らない)が実行されるか否か、又は特定の演出を実行可能とするか否かを判定するための演出抽選ともいえる。
そして、第1特別図柄開始処理におけるリーチ抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、第1特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。その後、主制御用CPU40aは、はずれリーチ演出用の特別図柄変動パターンとして特別図柄変動パターンHPa2を決定する。
一方、第1特別図柄開始処理におけるリーチ抽選に非当選の場合、主制御用CPU40aは、第1特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。その後、主制御用CPU40aは、はずれ通常演出用の特別図柄変動パターンとして特別図柄変動パターンHPa1を決定する。
また、第1特別図柄開始処理にて特別図柄変動パターンを決定すると、主制御用CPU40aは、演出制御用CPU41aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等の各種処理を行う。具体的には、主制御用CPU40aは、特別図柄変動パターンを指定するとともに、第1装飾図柄変動ゲームの開始を指示する第1特別図柄変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、主制御用CPU40aは、特別図柄を変動表示させて第1特別図柄変動ゲームを開始するように第1特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、第1特別図柄変動ゲームの変動時間の計測を開始するとともに、確定停止表示させる特別図柄を指定する特別図柄指定コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。その後、主制御用CPU40aは、第1特別図柄開始処理を終了する。
また、第1特別図柄開始処理とは別の処理において、主制御用CPU40aは、第1特別図柄変動パターン指定コマンドで指定した特別図柄変動パターンに定められている変動時間の経過時、確定停止表示させる特別図柄として決定した特別図柄を確定停止表示させるように第1特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、第1特別図柄変動パターン指定コマンドで指定した特別図柄変動パターンに定められている変動時間の経過時、第1装飾図柄変動ゲームを終了させるための第1特別図柄終了コマンドを出力する。
次に、第2特別図柄開始処理について説明する。
第2特別図柄開始処理において主制御用CPU40aは、第2特別図柄変動ゲーム中又は大当り遊技中であるか否かの第2特別図柄実行中判定を行う。この第2特別図柄実行中判定の判定結果が肯定の場合、つまり、第2特別図柄変動ゲーム中又は大当り遊技中である場合、主制御用CPU40aは、第2特別図柄開始処理を終了する。一方、第2特別図柄実行中判定の判定結果が否定の場合、つまり、第2特別図柄変動ゲーム中でなく且つ大当り遊技中でもない場合、主制御用CPU40aは、第2保留記憶数を読み出し、当該第2保留記憶数が「0(零)」よりも大きいか否かの第2保留有無判定を行う。この第2保留有無判定の判定結果が否定(第2保留記憶数=0)の場合、主制御用CPU40aは、第2特別図柄開始処理を終了する。一方、第2保留有無判定の判定結果が肯定(第2保留記憶数>0)の場合、主制御用CPU40aは、第2保留記憶数を1減算する。このとき、主制御用CPU40aは、減算後の第2保留記憶数を表すように第2特別図柄保留表示装置31を形成する第2保留発光部の点灯態様を制御する。
その後、主制御用CPU40aは、所定の記憶領域に記憶されている各種乱数(大当り判定用乱数及び特別図柄振分用乱数)の値を読み出す第2の乱数読出処理を行う。そして、主制御用CPU40aは、大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。このとき主制御用CPU40aは、第2の乱数読出処理にて読み出した大当り判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する。また、主制御用CPU40aは、確変状態であるときには確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行い、非確変状態であるときには非確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行う。なお、第2特別図柄開始処理における大当り抽選は、第2特別図柄変動ゲームを実行する際の大当り抽選に相当する。そして、非電動入賞装置17,20への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄変動ゲームが大当りとなるか否かの大当り抽選を行う主制御用CPU40aが、本実施形態において当り抽選手段として機能する。
そして、第2特別図柄開始処理における大当り抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、第2の乱数読出処理にて読み出した特別図柄振分用乱数の値に基づき第2特別図柄表示装置13に確定停止表示させる特別図柄として大当り図柄を決定する。このとき主制御用CPU40aは、75%の確率で特別図柄Zb1、25%の確率で特別図柄Zb2を決定する。この大当り図柄の決定によって、大当りの種類が決定されることになる。その後、主制御用CPU40aは、大当り演出用の特別図柄変動パターンとして特別図柄変動パターンHPb2を決定する。
一方、第2特別図柄開始処理における大当り抽選に非当選の場合、主制御用CPU40aは、第2特別図柄表示装置13に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。その後、主制御用CPU40aは、はずれ通常演出用の特別図柄変動パターンとして特別図柄変動パターンHPb1を決定する。
また、第2特別図柄開始処理にて特別図柄変動パターンを決定すると、主制御用CPU40aは、演出制御用CPU41aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等の各種処理を行う。具体的には、主制御用CPU40aは、特別図柄変動パターンを指定するとともに、第2装飾図柄変動ゲームの開始を指示する第2特別図柄変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、主制御用CPU40aは、特別図柄を変動表示させて第2特別図柄変動ゲームを開始するように第2特別図柄表示装置13の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、第2特別図柄変動ゲームの変動時間の計測を開始するとともに、確定停止表示させる特別図柄を指定する特別図柄指定コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。その後、主制御用CPU40aは、第2特別図柄開始処理を終了する。
また、第2特別図柄開始処理とは別の処理において、主制御用CPU40aは、第2特別図柄変動パターン指定コマンドで指定した特別図柄変動パターンに定められている変動時間の経過時、確定停止表示させる特別図柄として決定した特別図柄を確定停止表示させるように第2特別図柄表示装置13の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、第2特別図柄変動パターン指定コマンドで指定した特別図柄変動パターンに定められている変動時間の経過時、第2装飾図柄変動ゲームを終了させるための第2特別図柄終了コマンドを出力する。
次に、大当り抽選に当選した場合に、当該当選の対象となる特別図柄変動ゲームの終了後、主制御用CPU40aが行う大当り遊技処理について説明する。
大当り遊技処理において主制御用CPU40aは、第1特別図柄開始処理の大当り抽選の当選対象となる第1特別図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技を生起させる際、第1大当り生起中フラグに「第1特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技の生起中であることを示す値」を設定する。それとともに、主制御用CPU40aは、第2特別図柄変動ゲームの変動時間の計測中であれば、当該計測を中断し、第2中断フラグに「第2特別図柄変動ゲームの実行を中断していることを示す値」を設定する。このとき、主制御用CPU40aは、第2特別図柄変動ゲームの実行が中断されたことを示す第2中断コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。
同様に、大当り遊技処理において主制御用CPU40aは、第2特別図柄開始処理の大当り抽選の当選対象となる第2特別図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技を生起させる際、第2大当り生起中フラグに「第2特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技の生起中であることを示す値」を設定する。それとともに、主制御用CPU40aは、第1特別図柄変動ゲームの変動時間の計測中であれば、当該計測を中断し、第1中断フラグに「第1特別図柄変動ゲームの実行を中断していることを示す値」を設定する。このとき、主制御用CPU40aは、第1特別図柄変動ゲームの実行が中断されたことを示す第1中断コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。
また、大当り遊技処理において主制御用CPU40aは、最初にオープニング演出の実行を指示するオープニングコマンドを演出制御用CPU41aに出力するとともに、オープニング時間を計測する。次に、主制御用CPU40aは、オープニング時間の経過後、各ラウンド遊技を制御する。このとき主制御用CPU40aは、決定した大当りの種類に基づく開放態様で大入賞口34の開放及び閉鎖を制御する。また、各ラウンド遊技の開始時において、ラウンド遊技の開始を示すラウンドコマンドを演出制御用CPU41aに出力する。そして、主制御用CPU40aは、最終回(本実施形態では、16回目)のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを演出制御用CPU41aに出力するとともに、エンディング時間を計測する。その後、主制御用CPU40aは、エンディング時間の経過後、大当り遊技を終了させる。
また、主制御用CPU40aは、大当り遊技の終了後、第1大当り生起中フラグに「第1特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技の生起中であることを示す値」が設定されている場合、当該フラグに「第1特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技の生起中でないことを示す値」を設定する。このとき、第2中断フラグに「第2特別図柄変動ゲームの実行を中断していることを示す値」が設定されている場合、主制御用CPU40aは、第2中断フラグに「第2特別図柄変動ゲームの実行を中断していないことを示す値」を設定する。更に、主制御用CPU40aは、第2特別図柄変動ゲームの変動時間の計測を再開して第2特別図柄変動ゲームの実行を再開するとともに、第2特別図柄変動ゲームの実行が再開されたことを示す第2再開コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。
また、主制御用CPU40aは、大当り遊技の終了後、第2大当り生起中フラグに「第2特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技の生起中であることを示す値」が設定されている場合、当該フラグに「第2特別図柄変動ゲームが大当りとなったことを契機とする大当り遊技の生起中でないことを示す値」を設定する。このとき、第1中断フラグに「第1特別図柄変動ゲームの実行を中断していることを示す値」が設定されている場合、主制御用CPU40aは、第1中断フラグに「第1特別図柄変動ゲームの実行を中断していないことを示す値」を設定する。更に、主制御用CPU40aは、第1特別図柄変動ゲームの変動時間の計測を再開して第1特別図柄変動ゲームの実行を再開するとともに、第1特別図柄変動ゲームの実行が再開されたことを示す第1再開コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。
このように、2種類の特別図柄変動ゲームのうち一方の特別図柄変動ゲームが大当りとなり大当り遊技が生起される場合には、他方の特別図柄変動ゲームの実行を中断することにより、各特別図柄変動ゲームが大当りとなることを契機とする2つの大当り遊技の生起が重複することを規制することができる。更に、大当り遊技終了後には、中断させた特別図柄変動ゲームが再開されるため、当該再開された特別図柄変動ゲーム終了後に大当り遊技が生起される際は該大当り遊技を最初から最後まで確実に生起させることができる。
また、本実施形態において大当り抽選(当り抽選)に当選した場合に、当選対象となる特別図柄変動ゲームの終了後、遊技者にとって有利な有利状態としての大当り遊技を生起させる主制御用CPU40aが、有利状態生起手段として機能する。
次に、確変状態や変短状態などの各種遊技状態の設定を行うために主制御用CPU40aが行う情報設定処理について説明する。
情報設定処理において主制御用CPU40aは、実質8R確変大当り又は16R確変大当りの終了後、確変フラグに確変状態であることを示す値を設定する。一方、主制御用CPU40aは、実質8R非確変大当り又は16R非確変大当りの終了後、確変フラグに非確変状態であることを示す値を設定する。
また、主制御用CPU40aは、実質8R確変大当り又は16R確変大当りの終了後、作動フラグに変短状態であることを示す値を設定する。一方、主制御用CPU40aは、実質8R非確変大当り又は16R非確変大当りの終了後、作動フラグに非変短状態であることを示す値を設定する。
また、主制御用CPU40aは、大当り遊技の生起時、大当りの種類に関係なく、確変フラグには非確変状態であることを示す値を設定し、作動フラグには非変短状態であることを示す値を設定する。
次に、図10に基づき普通図柄入力処理について説明する。
普通図柄入力処理において主制御用CPU40aは、左ゲート36L又は右ゲート36Rへ遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11において主制御用CPU40aは、左ゲートスイッチSW5L又は右ゲートスイッチSW5Rが遊技球を検知したときに出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、ステップS11の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、ステップS11の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通図柄保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS12)。そして、ステップS12の判定結果が否定(普通保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
一方、ステップS12の判定結果が肯定(普通保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU40aは、普通保留記憶数に1加算し(ステップS13)、普通保留記憶数を書き換える。このとき主制御用CPU40aは、1加算後の普通保留記憶数を表すように普通図柄保留表示装置37を形成する普通保留発光部の点灯態様を制御する。続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40c及び乱数生成器40dから各種乱数の値を取得し(ステップS14)、主制御用RAM40cの所定の記憶領域(普通保留記憶数に対応する記憶領域)に記憶する。このとき、主制御用CPU40aは、乱数生成器40dから普通当り判定用乱数の値を取得し、主制御用RAM40cから普通図柄振分用乱数及び普通図柄変動パターン振分用乱数の値を取得する。その後、主制御用CPU40aは、普通図柄先読みコマンド設定処理を行い(ステップS15)、普通図柄入力処理を終了する。
ここで、図11に基づき、普通図柄入力処理のステップS15にて行われる普通図柄先読みコマンド設定処理について説明する。
普通図柄先読みコマンド設定処理において主制御用CPU40aは、変短状態であるか否かを判定する(ステップS151)。ステップS151の判定結果が肯定の場合(変短状態であるとき)、主制御用CPU40aは、普通図柄先読みコマンド設定処理を終了する。一方、ステップS151の判定結果が否定の場合(非変短状態であるとき)、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理のステップS14にて取得した普通当り判定用乱数の値が先読み判定値と一致するか否かを判定する(ステップS152)。この先読み判定値は、非変短状態であるときの普通当り判定値と同値が定められている。
そして、ステップS152の判定結果が肯定の場合(普通当り判定値=先読み判定値)、主制御用CPU40aは、ステップS14にて普通当り判定用乱数と共に取得した普通図柄振分用乱数の値と、普通保留記憶数に応じた特定普通図柄先読みコマンドを決定する(ステップS153)。ステップS153において主制御用CPU40aは、ステップS14にて取得した普通図柄振分用乱数の値が普通図柄Fa1に対応付けられた乱数の値と同値である場合、普通保留記憶数に対応する種類の第1種の特定普通図柄先読みコマンドを決定する。また、ステップS153において主制御用CPU40aは、取得した普通図柄振分用乱数の値が普通図柄Fa2に対応付けられた乱数の値で同値である場合、普通保留記憶数に対応する種類の第2種の特定普通図柄先読みコマンドを決定する。また、ステップS153において主制御用CPU40aは、取得した普通図柄振分用乱数の値が普通図柄Fa3に対応付けられた乱数の値と同値である場合、普通保留記憶数に対応する種類の第3種の特定普通図柄先読みコマンドを決定する。また、ステップS153において主制御用CPU40aは、取得した普通図柄振分用乱数の値が普通図柄Fa4に対応付けられた乱数の値と同値である場合、普通保留記憶数に対応する種類の第4種の特定普通図柄先読みコマンドを決定する。そして、主制御用CPU40aは、ステップS153にて特定普通先読みコマンドを決定すると、当該決定した普通先読みコマンドを演出制御用CPU41aに出力し(ステップS154)、普通図柄先読みコマンド設定処理を終了する。
一方、ステップS152の判定結果が否定の場合(普通当り判定値≠先読み判定値)、主制御用CPU40aは、通常普通図柄先読みコマンドを決定する(ステップ155)。ステップS155において主制御用CPU40aは、普通保留記憶数に対応する種類の通常普通図柄先読みコマンドを決定する。そして、主制御用CPU40aは、ステップS155にて通常普通図柄先読みコマンドを決定すると、当該決定した普通図柄先読みコマンドを演出制御用CPU41aに出力し(ステップS154)、普通図柄先読みコマンド設定処理を終了する。
次に、図12に基づき、普通図柄開始処理について説明する。
普通図柄開始処理において主制御用CPU40aは、普通当り遊技中又は普通図柄変動ゲーム中であるか否かを判定する(ステップS21)。ステップS21の判定結果が肯定の場合、つまり、普通当り遊技中又は普通図柄変動ゲーム中である場合、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、ステップS21の判定結果が否定の場合、つまり、普通当り遊技中でなく且つ普通図柄変動ゲーム中でない場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている普通保留記憶数が「0(零)」よりも大きいか否かを判定する(ステップS22)。そして、ステップS22の判定結果が否定(普通保留記憶数=0)の場合、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
一方、ステップS22の判定結果が肯定(普通保留記憶数>0)の場合、主制御用CPU40aは、普通保留記憶数から1減算する(ステップS23)。このとき主制御用CPU40aは、減算後の普通保留記憶数を表すように普通図柄保留表示装置37を形成する普通保留発光部の点灯態様を制御する。続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの所定の記憶領域に記憶されている普通当り判定用乱数、普通図柄振分用乱数及び普通図柄変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を読み出す(ステップS24)。
そして、主制御用CPU40aは、ステップS24にて読み出した普通当り判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されている普通当り判定値と一致するか否かを判定し(ステップS25)、普通当り抽選を行う。このとき、主制御用CPU40aは、変短状態であるときには変短状態であるときの普通当り判定値を用いて普通当り抽選を行い、非変短状態であるときには非変短状態であるときの普通当り判定値を用いて普通当り抽選を行う。
この普通当り抽選に当選した場合、つまり、ステップS25の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS24にて読み出した普通図柄振分用乱数の値に基づき、普通当り図柄を決定する(ステップS26)。普通図柄振分用乱数が取り得る値は、普通図柄Fa1、普通図柄Fa2、普通図柄Fa3及び普通図柄Fa4に振り分けられ、普通図柄の種類毎に対応付けられている。また、普通図柄振分用乱数が取り得る値は、普通図柄Fb1及び普通図柄Fb2に振り分けられ、普通図柄の種類毎に対応付けられている。このため、ステップS26において主制御用CPU40aは、非変短状態であれば、普通図柄Fa1〜Fa4のうち、取得した普通図柄振分用乱数の値と同値が対応付けられた普通図柄を特定することにより、当該普通図柄を普通当り図柄として決定する。一方、ステップS26において主制御用CPU40aは、変短状態であれば、普通図柄Fb1と普通図柄Fb2のうち、取得した普通図柄振分用乱数の値と同値が対応付けられた普通図柄を特定することにより、当該普通図柄を普通当り図柄として決定する。
また、ステップS26にて普通当り図柄を決定した主制御用CPU40aは、普通図柄変動パターンを決定する(ステップS27)。ステップS27において主制御用CPU40aは、ステップS26にて普通図柄Fa1又は普通図柄Fa2を決定している場合、普通図柄変動パターンHPc3を決定する。また、ステップS27において主制御用CPU40aは、ステップS26にて普通図柄Fa3又は普通図柄Fa4を決定している場合、ステップS24にて読み出した普通図柄変動パターン振分乱数の値に基づき、普通図柄変動パターンHPc3又は普通図柄変動パターンHPc4を決定する。また、ステップS27において主制御用CPU40aは、変短状態である場合(ステップS26にて普通図柄Fb1又は普通図柄Fb2を決定している場合)、普通図柄変動パターンHPd2を決定する。
そして、ステップS27にて普通図柄変動パターンを決定した主制御用CPU40aは、普通図柄変動ゲームに係わる各種処理を実行し(ステップS28)、普通図柄開始処理を終了する。ステップS28において主制御用CPU40aは、演出制御用CPU41aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等の各種処理を行う。具体的には、主制御用CPU40aは、普通図柄変動パターンを指定するとともに、普通図柄変動ゲームを開始したことを示す普通図柄変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、主制御用CPU40aは、普通図柄を変動表示させて普通図柄変動ゲームを開始するように普通図柄表示装置35の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、普通図柄変動ゲームの変動時間の計測を開始するとともに、確定停止表示させる普通図柄を指定する普通図柄指定コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。
また、普通図柄開始処理とは別の処理において主制御用CPU40aは、指定した普通図柄変動パターンに定められている変動時間の経過時、確定停止表示させる普通図柄として決定した普通図柄を確定停止表示させるように普通図柄表示装置35の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、指定した普通図柄変動パターンに定められている変動時間の経過時、普通図柄変動ゲームが終了したことを示す普通図柄終了コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。
一方、普通図柄開始処理における普通当り抽選に非当選した場合、つまり、ステップS25の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、普通はずれ図柄を決定する(ステップS29)。続いて、ステップS29にて普通はずれ図柄を決定した主制御用CPU40aは、普通図柄変動パターンを決定する(ステップS30)。ステップS30において主制御用CPU40aは、非変短状態である場合、ステップS24にて読み出した普通図柄変動パターン振分乱数の値に基づき、普通図柄変動パターンHPc1又は普通図柄変動パターンHPc2を決定する。また、ステップS30において主制御用CPU40aは、変短状態である場合、普通図柄変動パターンHPd1を決定する。
そして、ステップS30にて普通図柄変動パターンを決定した主制御用CPU40aは、ステップS28の処理へと進んで普通図柄変動ゲームに係わる各種処理を実行し、普通図柄開始処理を終了する。
また、普通図柄開始処理とは別の処理において主制御用CPU40aは、指定した普通図柄変動パターンに定められている変動時間の経過時、確定停止表示させる普通図柄として決定した普通図柄を確定停止表示させるように普通図柄表示装置35の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、指定した普通図柄変動パターンに定められている変動時間の経過時、普通図柄変動ゲームが終了したことを示す普通図柄終了コマンドを出力する。
また、主制御用CPU40aは、普通当り抽選に当選した場合、当該当選の対象とする普通図柄変動ゲームの終了後、電動開閉羽根24の開状態及び閉状態を制御し、普通当り遊技を生起(付与)する。具体的には、主制御用CPU40aは、普通図柄表示装置35に確定停止表示させた普通図柄の種類に対応する開閉制御情報に基づき、電動開閉羽根24の開状態と閉状態を制御する。以下、本実施形態のパチンコ遊技機10における普通当り遊技を生起させるために主制御用CPU40aが行う処理について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10において主制御用CPU40aは、普通図柄Fa1を普通図柄表示装置35に確定停止表示させた後、普通図柄Fa1に対応付けて主制御用ROM40bに記憶されている開閉制御情報に基づき、短開放普通当りを生起させる。具体的には、主制御用CPU40aは、「0.3秒」が経過するまで電動開閉羽根24の開状態を維持させた後、電動開閉羽根24を閉状態に制御し、短開放普通当りを生起させる。また、主制御用CPU40aは、普通図柄Fa2を普通図柄表示装置35に確定停止表示させた後、普通図柄Fa2に対応付けて主制御用ROM40bに記憶されている開閉制御情報に基づき、1回長開放普通当りを生起させる。具体的には、主制御用CPU40aは、「1秒」が経過するまで電動開閉羽根24の開状態を維持させた後、電動開閉羽根24を閉状態に制御し、1回長開放普通当りを生起させる。
また、主制御用CPU40aは、普通図柄Fa3を普通図柄表示装置35に確定停止表示させた後、普通図柄Fa3に対応付けて主制御用ROM40bに記憶されている開閉制御情報に基づき、3回長開放普通当りを生起させる。具体的には、主制御用CPU40aは、「1秒」が経過するまで電動開閉羽根24の開状態を維持させた後に「5秒」が経過するまで電動開閉羽根24の閉状態を維持させる制御を3回繰り返し、3回長開放普通当りを生起させる。また、主制御用CPU40aは、普通図柄Fa4を普通図柄表示装置35に確定停止表示させた後、普通図柄Fa4に対応付けて主制御用ROM40bに記憶されている開閉制御情報に基づき、5回長開放普通当りを生起させる。具体的には、主制御用CPU40aは、「1秒」が経過するまで電動開閉羽根24の開状態を維持させた後に「5秒」が経過するまで電動開閉羽根24の閉状態を維持させる制御を5回繰り返し、5回長開放普通当りを生起させる。
また、主制御用CPU40aは、普通図柄Fb1を普通図柄表示装置35に確定停止表示させた後、普通図柄Fb1に対応付けて主制御用ROM40bに記憶されている開閉制御情報に基づき、変短時2回開放普通当りを生起させる。具体的には、主制御用CPU40aは、「1.8秒」が経過するまで電動開閉羽根24の開状態を維持させた後に「5秒」が経過するまで電動開閉羽根24の閉状態を維持させる制御を2回繰り返し、変短時2回開放普通当りを生起させる。また、主制御用CPU40aは、普通図柄Fb2を普通図柄表示装置35に確定停止表示させた後、普通図柄Fb2に対応付けて主制御用ROM40bに記憶されている開閉制御情報に基づき、変短時3回開放普通当りを生起させる。具体的には、主制御用CPU40aは、「1.8秒」が経過するまで電動開閉羽根24の開状態を維持させた後に「5秒」が経過するまで電動開閉羽根24の閉状態を維持させる制御を3回繰り返し、変短時3回開放普通当りを生起させる。
なお、主制御用CPU40aは、1回の普通当り遊技の生起中において電動入賞装置23に入球上限個数となる「10個」の遊技球が入球した場合、普通当り遊技の生起を終了する。
このように本実施形態では、普通当り抽選を行うことによって電動入賞装置23を開放状態とするか否かを決定するとともに、当該普通当り抽選に当選した際に普通当り遊技の種類を決定することで電動入賞装置23の開放状態及び閉鎖状態を含む各種状態を決定する主制御用CPU40aが、状態決定手段として機能する。なお、電動開閉手段としての電動入賞装置23の状態とは、開放状態や閉鎖状態の他、開放状態が維持される時間や、閉鎖状態が維持される時間も意味する。すなわち、電動入賞装置23が「1秒」だけ開放状態となることは、電動入賞装置23が1秒だけ開放状態となる状態であることを意味する。更に、普通当り抽選の抽選結果や、決定した普通当り遊技の種類に基づき電動入賞装置23の状態を制御する主制御用CPU40aが、本実施形態において動作制御手段として機能する。また、本実施形態において、電動入賞装置23の状態を制御するために用いられる開閉制御情報が開閉パターンに相当し、当該開閉制御情報を記憶する主制御用ROM40bが開閉パターン記憶手段に相当する。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、上非電動入賞装置17へ入球する遊技球の個数や、下非電動入賞装置20へ入球する遊技球の個数が想定よりも多い個数となった場合、エラー演出が実行される。このエラー演出は、装飾ランプLaにて実行される。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において上非電動入賞装置17が開放状態となった場合、第1規定個数の遊技球が上非電動入賞装置17へ入球することで閉鎖状態となる。同様に、下非電動入賞装置20が開放状態となった場合、第2規定個数の遊技球が下非電動入賞装置20へ入球することで閉鎖状態となる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、上非電動入賞装置17や下非電動入賞装置20が開放状態となる契機が到来してから、上非電動入賞装置17と下非電動入賞装置20のうち少なくとも一方に規定個数を超える個数(想定よりも多い個数)の遊技球が入球した場合に、エラー演出が実行される。このエラー演出を実行することによって、上非電動入賞装置17又は下非電動入賞装置20への遊技球の入球が不正に行われている可能性があることを報知する。
因みに、本実施形態のパチンコ遊技機10では、上非電動入賞装置17への遊技球の入球によるエラー演出の実行契機となる個数(第1エラー個数)を「5個」に定めている。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、下非電動入賞装置20への遊技球の入球によるエラー演出の実行契機となる個数(第2エラー個数)を「5個」に定めている。
また、主制御用CPU40aは、エラー演出を実行するための非電動入賞口エラー処理を行う。以下、非電動入賞口エラー処理について説明する。
図13に示すように、非電動入賞口エラー処理において主制御用CPU40aは、電動入賞装置23に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS41)。ステップS41において主制御用CPU40aは、電動入賞口スイッチSW3が遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、ステップS41の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS43の処理へと進む。一方、ステップS41の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1非電動入賞計数と第2非電動入賞計数をリセットし(ステップS42)、ステップS43の処理へと進む。ステップS42において主制御用CPU40aは、第1非電動入賞計数に「0(零)」、第2非電動入賞計数に「0(零)」を設定する。第1非電動入賞計数には、電動入賞装置23に遊技球が入球してから次に電動入賞装置23へ遊技球が入球するまでに上非電動入賞装置17へ入球した遊技球の個数が設定される。また、第2非電動入賞計数には、電動入賞装置23に遊技球が入球してから次に電動入賞装置23へ遊技球が入球するまでに下非電動入賞装置20へ入球した遊技球の個数が設定される。
ステップS43において主制御用CPU40aは、上非電動入賞装置17へ遊技球が入球したか否かを判定する。ステップS43において主制御用CPU40aは、上第2始動口スイッチSW2aが遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、ステップS43の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS47の処理へと進む。一方、ステップS43の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1非電動入賞計数に1加算し、第1非電動入賞計数を書き換える(ステップS44)。その後、主制御用CPU40aは、書き換え後の第1非電動入賞計数が、第1エラー個数(本実施形態では、5個)以上であるか否かを判定する(ステップS45)。このステップS45の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS47の処理へと進む。一方、ステップS45の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、エラー演出(第1演出内容のエラー演出)の実行を指示するとともに、上非電動入賞装置17への遊技球の入球に異常があることを指示する第1のエラーコマンドを演出制御用CPU41aへ出力し(ステップS46)、ステップS47の処理へと進む。
ステップS47において主制御用CPU40aは、下非電動入賞装置20へ遊技球が入球したか否かを判定する。ステップS47において主制御用CPU40aは、下第2始動口スイッチSW2bが遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、ステップS47の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、非電動入賞口エラー処理を終了する。一方、ステップS47の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第2非電動入賞計数に1加算し、第2非電動入賞計数を書き換える(ステップS48)。その後、主制御用CPU40aは、書き換え後の第2非電動入賞計数が、第2エラー個数(本実施形態では、5個)以上であるか否かを判定する(ステップS49)。このステップS49の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、非電動入賞口エラー処理を終了する。一方、ステップS49の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、エラー演出(第2演出内容のエラー演出)の実行を指示するとともに、下非電動入賞装置20への遊技球の入球に異常があることを指示する第2のエラーコマンドを演出制御用CPU41aに出力し(ステップS50)、非電動入賞口エラー処理を終了する。
次に、演出制御基板41の演出制御用CPU41aが、演出制御用ROM41bに記憶されている制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
演出制御用CPU41aは、第1特別図柄変動パターン指定コマンドを入力すると、当該コマンドの指示内容に応じて上表示領域HR1に確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせ(表示結果)を決定する。具体的には、演出制御用CPU41aは、大当り演出用の特別図柄変動パターンが指定された場合、大当りの図柄組み合わせ(例えば、[222]や[777])の中から確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU41aは、はずれリーチ演出用の特別図柄変動パターンが指定された場合、リーチの図柄組み合わせを含むはずれの図柄組み合わせ(例えば、[323]や[676])の中から確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU41aは、はずれ通常演出用の特別図柄変動パターンが指定された場合、リーチの図柄組み合わせを含まないはずれの図柄組み合わせ(例えば、[122]や[426])の中から確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。
同様に、演出制御用CPU41aは、第2特別図柄変動パターン指定コマンドを入力すると、当該コマンドの指示内容に応じて下表示領域HR2に確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせ(表示結果)を決定する。具体的には、演出制御用CPU41aは、大当り演出用の特別図柄変動パターンが指定された場合、大当りの図柄組み合わせの中から確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU41aは、はずれ通常演出用の特別図柄変動パターンが指定された場合、はずれの図柄組み合わせ(例えば、[323]や[122]、[426])の中から確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。
また、演出制御用CPU41aは、第1特別図柄変動パターン指定コマンドを入力すると、上表示領域HR1の各列の装飾図柄を変動表示させて第1装飾図柄変動ゲームを開始するように、演出表示装置11の上表示領域HR1の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU41aは、第1特別図柄終了コマンドを入力すると、確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせ(表示結果)を確定停止表示させて第1装飾図柄変動ゲームを終了するように、演出表示装置11の上表示領域HR1の表示内容を制御する。
同様に、演出制御用CPU41aは、第2特別図柄変動パターン指定コマンドを入力すると、下表示領域HR2の各列の装飾図柄を変動表示させて第2装飾図柄変動ゲームを開始するように、演出表示装置11の下表示領域HR2の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU41aは、第2特別図柄終了コマンドを入力すると、確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせ(表示結果)を確定停止表示させて第2装飾図柄変動ゲームを終了するように、演出表示装置11の下表示領域HR2の表示内容を制御する。
このように本実施形態では、始動入賞装置15への遊技球の入球を契機とする大当り抽選の抽選結果に基づく第1特別図柄変動ゲーム(変動ゲーム)が実行される第1特別図柄表示装置12と、当該第1特別図柄変動ゲームの実行に伴う第1装飾図柄変動ゲーム(変動ゲーム)が実行される演出表示装置11と、がゲーム実行手段として機能する。同様に、非電動入賞装置17,20への遊技球の入球を契機とする大当り抽選の抽選結果に基づく第2特別図柄変動ゲーム(変動ゲーム)が実行される第2特別図柄表示装置13と、当該第2特別図柄変動ゲームの実行に伴う第2装飾図柄変動ゲーム(変動ゲーム)が実行される演出表示装置11と、がゲーム実行手段として機能する。そして、第1特別図柄表示装置12における第1特別図柄変動ゲーム及び第2特別図柄表示装置13における第2特別図柄変動ゲームの実行を制御する主制御用CPU40aと、演出表示装置11における第1装飾図柄変動ゲーム及び第2装飾図柄変動ゲームの実行を制御する演出制御用CPU41aと、がゲーム制御手段として機能する。
また、演出制御用CPU41aは、第1中断コマンドを入力すると、上表示領域HR1にて実行させている第1装飾図柄変動ゲームの実行を中断する制御を行う。一方、演出制御用CPU41aは、第2中断コマンドを入力すると、下表示領域HR2にて実行させている第2装飾図柄変動ゲームの実行を中断する制御を行う。
演出制御用CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、大当り演出用の特別図柄変動パターンを指定する特別図柄変動パターン指定コマンドとともに入力した特別図柄指定コマンドから特定可能な大当りの種類に対応する演出内容のオープニング演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU41aは、最初のラウンドコマンドを入力すると、エンディングコマンドを入力するまでの間、特別図柄指定コマンドから特定可能な大当りの種類に対応する演出内容のラウンド演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、特別図柄指定コマンドから特定可能な大当りの種類に対応する演出内容のエンディング演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。なお、オープニング演出、ラウンド演出及びエンディング演出など大当り遊技に係わる演出を演出表示装置11に実行させる際、演出制御用CPU41aは、演出表示装置11の上表示領域HR1及び下表示領域HR2を含む全体の表示領域HRの表示内容を制御する。
また、演出制御用CPU41aは、オープニングコマンド、各ラウンドコマンド、エンディングコマンドを入力すると、演出表示装置11の他に、装飾ランプLaの発光態様及びスピーカSpの音声出力態様を制御する。
また、演出制御用CPU41aは、実質8R確変大当り又は16R確変大当りの終了後、演出制御用確変フラグに確変状態であることを示す値を設定する。一方、演出制御用CPU41aは、実質8R非確変大当り又は16R非確変大当りの終了後、演出制御用確変フラグに非確変状態であることを示す値を設定する。
また、演出制御用CPU41aは、実質8R確変大当り又は16R確変大当りの終了後、演出制御用作動フラグに変短状態であることを示す値を設定する。一方、演出制御用CPU41aは、実質8R非確変大当り又は16R非確変大当りの終了後、演出制御用作動フラグに非変短状態であることを示す値を設定する。
また、演出制御用CPU41aは、第1再開コマンドを入力すると、実行を中断していた第1装飾図柄変動ゲームの実行を上表示領域HR1にて再開する制御を行う。一方、演出制御用CPU41aは、第2再開コマンドを入力すると、実行を中断していた第2装飾図柄変動ゲームの実行を下表示領域HR2にて再開する制御を行う。
また、演出制御用CPU41aは、第1のエラーコマンドを入力すると、所定時間が経過するまで第1演出内容でのエラー演出を実行するように、装飾ランプLaの発光態様を制御する。因みに、第1演出内容でエラー演出が行われる際、装飾ランプLaは黄色に発光する。また、演出制御用CPU41aは、第2のエラーコマンドを入力すると、所定時間が経過するまで第2演出内容でのエラー演出を実行するように、装飾ランプLaの発光態様を制御する。因みに、第2演出内容でエラー演出が行われる際、装飾ランプLaは赤色に発光する。
また、演出制御用CPU41aは、第1演出内容でのエラー演出の実行中に第2のエラーコマンドを入力した際には、所定時間が経過するまでの間、第3演出内容でのエラー演出を実行するように、装飾ランプLaの発光態様を制御する。また、演出制御用CPU41aは、第2演出内容でのエラー演出の実行中に第1のエラーコマンドを入力した際には、所定時間が経過するまでの間、第3演出内容でのエラー演出を実行するように、装飾ランプLaの発光態様を制御する。因みに、第3演出内容でエラー演出が行われる際、装飾ランプLaは橙色に発光する。
なお、演出制御用CPU41aは、第1のエラーコマンドや第2のエラーコマンドの入力時、エラー演出以外の演出(例えば、予告演出)を装飾ランプLaに実行させている場合には当該演出の実行を中断し、エラー演出を実行させる。すなわち、演出制御用CPU41aは、エラー演出の実行を、エラー演出以外の演出の実行よりも優先させる。
また、演出制御用CPU41aは、普通図柄先読みコマンドを入力すると、演出制御用RAM41cの所定の記憶領域に、入力順が特定できるように入力した普通図柄先読みコマンドを記憶する。また、演出制御用CPU41aは、普通図柄先読みコマンドを入力すると、普通先読み演出の実行を決定するとともに、実行を開始するための普通先読み演出処理を行う。以下、普通先読み演出処理について説明する。
図14に示すように、普通先読み演出処理において演出制御用CPU41aは、普通先読み演出を実行中であるか否かを判定する(ステップS61)。ステップS61において演出制御用CPU41aは、演出制御用RAM41cに記憶されている先読み実行フラグに「普通先読み演出を実行中であることを示す値」が設定されているか否かを判定する。そして、ステップS61の判定結果が肯定の場合、つまり、普通先読み演出の実行中である場合、演出制御用CPU41aは、普通先読み演出処理を終了する。一方、ステップS61の判定結果が否定の場合、つまり、普通先読み演出の実行中でない場合、演出制御用CPU41aは、入力した普通図柄先読みコマンドが特定普通図柄先読みコマンドであるか否かを判定する(ステップS62)。
ステップS62の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU41aは、普通先読み演出処理を終了する。一方、ステップS62の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU41aは、演出制御用RAM41cにて値が更新されるソフトウェア乱数を用いて、普通先読み演出の実行抽選を行い、当該実行抽選に当選したか否かを判定する(ステップS63)。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10におけるステップS63の実行抽選の当選確率は、普通図柄の種類、つまり、普通当り遊技の有利度の高低に関係なく、「40%」に定めている。そして、ステップS63における実行抽選に非当選した場合、つまり、ステップS63の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU41aは、普通先読み演出処理を終了する。
一方、ステップS63における実行抽選に当選した場合、つまり、ステップS63の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU41aは、普通先読み演出の演出内容を決定し(ステップS64)、決定した普通先読み演出の演出内容を特定可能な先読み演出内容情報を演出制御用RAM41cに記憶する。ステップS64において演出制御用CPU41aは、入力した特定普通図柄先読みコマンドの種類に応じた決定確率に基づき普通先読み演出の演出内容を決定する。このとき演出制御用CPU41aは、有利度の高い普通当り遊技に対応付けられた普通図柄振分用乱数が取得されたことを示す特定普通図柄先読みコマンドを入力したときほど、電動入賞装置23の状態が有利となることへの期待度が高い演出内容を高確率で決定する。
具体的には、図15に示すように、演出制御用CPU41aは、第1種の特定普通図柄先読みコマンドを入力した場合、普通先読み演出の演出内容として青演出内容を決定する(100%の確率で青演出内容を決定する)。また、演出制御用CPU41aは、第2種の特定普通図柄先読みコマンドを入力した場合、普通先読み演出の演出内容として、50%の確率で青演出内容、50%の確率で緑演出内容を決定する。また、演出制御用CPU41aは、第3種の特定普通図柄先読みコマンドを入力した場合、普通先読み演出の演出内容として、30%の確率で青演出内容、60%の確率で緑演出内容、10%の確率で赤演出内容を決定する。また、演出制御用CPU41aは、第4種の普通図柄先読みコマンドを入力した場合、普通先読み演出の演出内容として、10%の確率で青演出内容、70%の確率で緑演出内容、20%の確率で赤演出内容を決定する。
このため、赤演出内容で普通先読み演出が行われた場合、3回長開放普通当り又は5回長開放普通当りが生起されることを遊技者に認識させることができる。また、緑演出内容で普通先読み演出が行われた場合、長開放普通当り(1回長開放普通当り、3回長開放普通当り、5回長開放普通当り)が生起されることを遊技者に認識させることができる。更に、青演出内容で普通先読み演出が行われたとしても、長開放普通当りが生起されることを遊技者に期待させることができる。
続いて、図14に示すように、普通先読み演出の演出内容を決定した演出制御用CPU41aは、各種情報を設定し(ステップS65)、普通先読み演出処理を終了する。ステップS65において演出制御用CPU41aは、入力した特定普通図柄先読みコマンドから特定可能な普通保留記憶数と同値を、普通先読み演出の実行を跨ぐ普通図柄変動ゲームの回数を示す先読み回数として演出制御用RAM41cに記憶する。また、ステップS65において演出制御用CPU41aは、演出制御用RAM41cに記憶されている先読み実行フラグに「普通先読み演出を実行中であることを示す値」を設定する。
また、普通先読み演出処理とは別の処理において、演出制御用CPU41aは、先読み実行フラグに「普通先読み演出を実行中であることを示す値」が設定されている場合、先読み演出内容情報から特定可能な演出内容の普通先読み演出を実行するように演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU41aは、先読み回数の値が1以上である場合、普通図柄変動パターン指定コマンドを入力する毎に先読み回数を1減算する。そして、減算後の先読み回数が「0(零)」となった場合、演出制御用CPU41aは、先読み実行フラグに「普通先読み演出を実行中でないことを示す値」を設定する。
なお、演出制御用CPU41aは、オープニングコマンドの入力時、つまり、大当り遊技の開始時、先読み実行フラグに「普通先読み演出を実行中であることを示す値」が設定されていれば「普通先読み演出を実行中でないことを示す値」に書き換える。それとともに、演出制御用CPU41aは、先読み回数に「0(零)」を設定する。
また、演出制御用CPU41aは、非変短状態であるときに普通図柄変動パターン指定コマンドを入力すると、開放予告演出を実行するための開放予告処理を行う。開放予告演出処理において演出制御用CPU41aは、有利度の高い普通当り遊技が生起されるときほど、電動入賞装置23の状態が有利となることへの期待度が高い演出内容を高確率で決定する。以下、開放予告演出処理について説明する。
図16に示すように、開放予告演出処理において演出制御用CPU41aは、入力した普通図柄変動パターンの対象とする普通図柄変動ゲーム(実行が開始された普通図柄変動ゲーム)が普通当りであるか否かを判定する(ステップS71)。ステップS71において演出制御用CPU41aは、普通図柄変動パターン指定コマンドとともに入力した普通図柄指定コマンドにて普通当り図柄が指定されたか否かを判定する。そして、ステップS71の判定結果が否定の場合、つまり、実行が開始された普通図柄変動ゲームが普通当りでない場合、演出制御用CPU41aは、ステップS72の処理へと進み、開放予告演出の演出内容を決定する。ステップS72において演出制御用CPU41aは、開放予告演出処理の演出内容として第1演出内容を決定する(100%の確率で第1演出内容を決定する)。続いて、演出制御用CPU41aは、決定した開放予告演出の演出内容を特定可能な開放予告演出内容情報を演出制御用RAM41cに記憶し(ステップS73)、開放予告演出処理を終了する。
一方、ステップS71の判定結果が肯定の場合、つまり、実行が開始された普通図柄変動ゲームが普通当りとなる場合、演出制御用CPU41aは、入力した普通図柄指定コマンドを参照し、普通図柄変動ゲームの終了時に普通図柄表示装置35に確定停止表示される普通図柄が普通図柄Fa1であるか否かを判定する(ステップS74)。ステップS74において演出制御用CPU41aは、普通図柄変動ゲームの終了後に短開放普通当りが生起されるか否かを判定していることに相当する。そして、ステップS74の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU41aは、ステップS75の処理へと進み、開放予告演出の演出内容を決定する。ステップS75において演出制御用CPU41aは、開放予告演出処理の演出内容として、90%の確率で第1演出内容、10%の確率で第2演出内容を決定する。続いて、演出制御用CPU41aは、ステップS73の処理へと進み、開放予告演出内容情報を演出制御用RAM41cに記憶した後、開放予告演出処理を終了する。
また、ステップS74の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU41aは、入力した普通図柄指定コマンドを参照し、普通図柄変動ゲームの終了時に普通図柄表示装置35に確定停止表示される普通図柄が普通図柄Fa2であるか否かを判定する(ステップS76)。ステップS76において演出制御用CPU41aは、普通図柄変動ゲームの終了後に1回長開放普通当りが生起されるか否かを判定していることに相当する。そして、ステップS76の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU41aは、ステップS77の処理へと進み、開放予告演出の演出内容を決定する。ステップS77において演出制御用CPU41aは、開放予告演出の演出内容として、50%の確率で第1演出内容、50%の確率で第2演出内容を決定する。続いて、演出制御用CPU41aは、ステップS73の処理へと進み、開放予告演出内容情報を演出制御用RAM41cに記憶した後、開放予告演出処理を終了する。
また、ステップS76の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU41aは、入力した普通図柄指定コマンドを参照し、普通図柄変動ゲームの終了時に普通図柄表示装置35に確定停止表示される普通図柄が普通図柄Fa3であるか否かを判定する(ステップS78)。ステップS78において演出制御用CPU41aは、普通図柄変動ゲームの終了後に3回長開放普通当りが生起されるか否かを判定していることに相当する。そして、ステップS78の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU41aは、ステップS79の処理へと進み、開放予告演出の演出内容を決定する。ステップS79において演出制御用CPU41aは、開放予告演出の演出内容として、20%の確率で第1演出内容、50%の確率で第2演出内容、30%の確率で第3演出内容を決定する。続いて、演出制御用CPU41aは、ステップS73の処理へと進み、開放予告演出内容情報を演出制御用RAM41cに記憶した後、開放予告演出処理を終了する。
また、ステップS78の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU41aは、ステップS80の処理へと進み、開放予告演出の演出内容を決定する。因みに、非変短状態において普通図柄Fa1〜Fa3の何れの普通当り図柄でもない普通当り図柄は、本実施形態において普通図柄Fa4のみである。このため、ステップS74及びステップS76の判定結果が否定となるとともに、ステップS78の判定結果が否定となる場合とは、普通図柄変動ゲームの終了時に普通図柄表示装置35に確定停止表示される普通図柄が普通図柄Fa4であることを判定したことに相当する。つまり、ステップS78の判定結果が否定の場合とは、普通図柄変動ゲームの終了後に5回長開放普通当りが生起されることを判定したことに相当する。そして、ステップS80において演出制御用CPU41aは、開放予告演出の演出内容として、10%の確率で第1演出内容、50%の確率で第2演出内容、30%の確率で第3演出内容、10%の確率で第4演出内容を決定する。続いて、演出制御用CPU41aは、ステップS73の処理へと進み、開放予告演出内容情報を演出制御用RAM41cに記憶した後、開放予告演出処理を終了する。
このように本実施形態のパチンコ遊技機10では、第4演出内容の開放予告演出が行われた場合、最も有利度の高い5回長開放普通当りが生起されることを認識させることができる。また、第3演出内容の開放予告演出が行われた場合、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が複数回繰り返されることを遊技者に認識させることができる。また、第2演出内容の開放予告演出が行われた場合、電動入賞装置23が開放状態となることを遊技者に認識させることができる。また、第1演出内容の開放予告演出が行われた場合であっても、電動入賞装置23が開放状態となることを遊技者に期待させることができる。
また、開放予告演出処理とは別の処理において演出制御用CPU41aは、普通図柄変動パターン指定コマンドを入力すると、当該コマンドから特定可能な普通図柄変動ゲームの変動時間を計測する。そして、演出制御用CPU41aは、普通図柄変動ゲームが終了する3秒前に、開放予告演出内容情報から特定可能な演出内容で「3」を模した文字画像を表示するように演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU41aは、普通図柄変動ゲームが終了する2秒前に、「3」を模した文字画像に替えて、開放予告演出内容情報から特定可能な演出内容で「2」を模した文字画像を表示するように演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU41aは、普通図柄変動ゲームが終了する1秒前に、「2」を模した文字画像に替えて、開放予告演出内容情報から特定可能な演出内容で「1」を模した文字画像を表示するように演出表示装置11の表示内容を制御する。その後、普通図柄終了コマンドを入力すると、演出制御用CPU41aは、「1」を模した文字画像の表示を終了するように演出表示装置11の表示内容を制御する。
このように、特定演出(本実施形態では、普通先読み演出や開放予告演出)を実行する演出表示装置11が、本実施形態において演出実行手段として機能する。そして、普通先読み演出及び開放予告演出を演出表示装置11に実行させる制御を行う演出制御用CPU41aが、本実施形態において特定演出制御手段として機能する。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機10における遊技性について、その作用とともに説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、上非電動入賞装置17と下非電動入賞装置20が閉鎖状態であるときに電動入賞装置23へ遊技球が入球すると、当該遊技球の入球に伴って(連動して)、上非電動入賞装置17と下非電動入賞装置20が閉鎖状態から開放状態となる。この後、上非電動入賞装置17の開放状態は、上非電動入賞装置17へ2個の遊技球が入球するまでの間、維持されることになる。同様に、下非電動入賞装置20の開放状態は、下非電動入賞装置20へ2個の遊技球が入球するまでの間、維持されることになる。すなわち、電動入賞装置23が開放状態となった際に1個でも遊技球を入球させることができれば、4回分の第2特別図柄変動ゲームを実行させる権利(実行権利)を取得することができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10における普通当り遊技には、開放状態と閉鎖状態を複数回繰り返す態様で電動入賞装置23が開閉される普通当り遊技(例えば、5回長開放普通当り)がある。
以下、図17に基づき、非変短状態において電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が複数回繰り返される際(3回長開放普通当り又は5回長開放普通当りが生起された際)の、電動入賞装置23、上非電動入賞装置17及び下非電動入賞装置20の開閉態様と、第2特別図柄変動ゲームの実行態様について、その作用とともに説明する。なお、図17において、普通当り遊技が生起されるときに、上非電動入賞装置17及び下非電動入賞装置20は閉鎖状態であるものとし、第2保留記憶数は「0」であるものとする。また、図17にて実行される全ての第2特別図柄変動ゲームは、はずれとなるものとする。つまり、図17に示す全ての第2特別図柄変動ゲームの変動時間は、「0.8秒」となるものとする。因みに、図17では説明の便宜上、例示する全ての第2特別図柄変動ゲームがはずれとなっているが、当該第2特別図柄変動ゲームが大当りとなることもある。
上非電動入賞装置17及び下非電動入賞装置20が閉鎖状態であるとき、電動入賞装置23が1秒間だけ開放状態となる。このとき、電動入賞装置23へ遊技球が入球すると、当該入球に伴って、上非電動入賞装置17と下非電動入賞装置20が開放状態となる(タイミングT1)。その後、開放状態となった上非電動入賞装置17へ1個目の遊技球が入球すると(タイミングT2)、当該入球を契機とする第2特別図柄変動ゲームの実行が開始される(タイミングT3)。
また、上非電動入賞装置17へ2個目の遊技球が入球すると、当該入球に伴って上非電動入賞装置17が閉鎖状態となる(タイミングT4)。また、タイミングT4における上非電動入賞装置17への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄変動ゲームの実行が、タイミングT3より開始された第2特別図柄変動ゲームの終了後から開始される(タイミングT5)。
更に、上非電動入賞装置17が閉鎖状態となると、開放状態となっている下非電動入賞装置20へ遊技球が入球可能となる。そして、下非電動入賞装置20へ1個目の遊技球が入球すると(タイミングT6)、当該入球を契機とする第2特別図柄変動ゲームの実行が、タイミングT5より開始された第2特別図柄変動ゲームの終了後から開始される(タイミングT7)。
また、下非電動入賞装置20へ2個目の遊技球が入球すると、当該入球に伴って下非電動入賞装置20が閉鎖状態となる(タイミングT8)。また、タイミングT8における下非電動入賞装置20への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄変動ゲームの実行が、タイミングT7より開始された第2特別図柄変動ゲームの終了後から開始される(タイミングT9)。
また、はずれとなる第2特別図柄変動ゲームを4回実行するのに要する時間は、「3.2秒(=0.8×4)」となっている。このため、電動入賞装置23が閉鎖状態となる5秒の間に、4回分の第2特別図柄変動ゲームの実行が終了し得るようになっている。つまり、電動入賞装置23が開放状態となる次のタイミングT10までの間に、4回分の第2特別図柄変動ゲームの実行が終了し得ることとなる。
なお、電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間内に保留上限個数(4個)分の第2特別図柄変動ゲームの実行を終了させるためには、電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間内に保留上限個数分の第2特別図柄変動ゲームの実行が終了するように「第2特別図柄変動ゲームの変動時間」を調整すれば良い。その他にも、電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間内に保留上限個数(4個)分の第2特別図柄変動ゲームの実行を終了させるためには、保留上限個数分の第2特別図柄変動ゲームの実行が終了するまで電動入賞装置23が閉鎖状態となるように「電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間」を調整すれば良い。もちろん、「第2特別図柄変動ゲームの変動時間」及び「電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間」の両方を調整すれば、電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間内に保留上限個数(4個)分の第2特別図柄変動ゲームの実行を終了させるように構成することは可能である。このとき、例えば、第2特別図柄変動ゲームの変動時間(主に、はずれのときの変動時間)を、電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間を保留上限個数で除算した時間以下の時間に調整すれば、電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間内に保留上限個数(4個)分の第2特別図柄変動ゲームの実行を終了させることは可能である。
また、タイミングT10にて再び電動入賞装置23が1秒間だけ開放状態となったときに、電動入賞装置23へ遊技球が入球すると、当該入球に伴って、上非電動入賞装置17と下非電動入賞装置20が開放状態となる(タイミングT11)。その後、開放状態となった上非電動入賞装置17へ1個目の遊技球が入球すると(タイミングT12)、当該入球を契機とする第2特別図柄変動ゲームの実行が開始される(タイミングT13)。
また、上非電動入賞装置17へ2個目の遊技球が入球すると、当該入球に伴って上非電動入賞装置17が閉鎖状態となる(タイミングT14)。また、タイミングT14における上非電動入賞装置17への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄変動ゲームの実行が、タイミングT13より開始された第2特別図柄変動ゲームの終了後から開始される(タイミングT15)。
更に、上非電動入賞装置17が閉鎖状態となると、開放状態となっている下非電動入賞装置20へ遊技球が入球可能となる。そして、下非電動入賞装置20へ1個目の遊技球が入球すると(タイミングT16)、当該入球を契機とする第2特別図柄変動ゲームの実行が、タイミングT15より開始された第2特別図柄変動ゲームの終了後から開始される(タイミングT17)。
また、下非電動入賞装置20へ2個目の遊技球が入球すると、当該入球に伴って下非電動入賞装置20が閉鎖状態となる(タイミングT18)。また、タイミングT18における下非電動入賞装置20への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄変動ゲームの実行が、タイミングT17より開始された第2特別図柄変動ゲームの終了後から開始される(タイミングT19)。
このように、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返される普通当り遊技が生起される場合には、4回(上非電動入賞装置17の規定個数+下非電動入賞装置20の規定個数)分の第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得するチャンスが繰り返し到来することになる。
このため、図18に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、電動入賞装置23が開放状態となる回数が1回の短開放普通当り又は1回長開放普通当りが生起された際には、4回(上非電動入賞装置17の規定個数+下非電動入賞装置20の規定個数)分の第2特別図柄変動ゲームの実行権利の獲得を期待することができる。但し、短開放普通当りが生起された際に電動入賞装置23が開放される時間は、1回長開放普通当りが生起された際に電動入賞装置23が開放される時間よりも短くなっている。したがって、短開放普通当りは、1回長開放普通当りよりも、第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得できることへの期待度(図18では、「獲得期待度」と示す)が低いといえる。もちろん、短開放普通当りが生起されたとしても、電動入賞装置23へ1個でも遊技球を入球させることができれば、保留上限個数と同じ数だけの第2特別図柄変動ゲームの実行権利の獲得が保障される。
また、電動入賞装置23が開放状態となる回数が3回の3回長開放普通当りが生起された際には、4回(上非電動入賞装置17の規定個数+下非電動入賞装置20の規定個数)分の第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得するチャンスが3回繰り返される(図18では、「3サイクル」と示す)。このため、3回長開放普通当りが生起された際には、12回分の第2特別図柄変動ゲームの実行権利の獲得を期待することができる。同様に、電動入賞装置23が開放状態となる回数が5回の5回長開放普通当りが生起された際には、4回(上非電動入賞装置17の規定個数+下非電動入賞装置20の規定個数)分の第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得するチャンスが5回繰り返される(図18では、「5サイクル」と示す)。このため、3回長開放普通当りが生起された際には、20回分の第2特別図柄変動ゲームの実行権利の獲得を期待することができる。
このように本実施形態では、短開放普通当り<1回長開放普通当り<3回長開放普通当り<5回長開放普通当りの順で、第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得する期待度が高くなる(5回長開放普通当りが最も高い)。また、本実施形態では、短開放普通当り<1回長開放普通当り<3回長開放普通当り<5回長開放普通当りの順で、普通当り遊技中に獲得を期待できる第2特別図柄変動ゲームの実行権利の数が多くなる(5回長開放普通当りが最も多い)。
因みに、図示しないが、変短状態であるときに生起される変短時2回開放普通当りでは、電動入賞装置23が開放状態となる回数が2回である。このため、変短時2回開放普通当りが生起された際には、8回分の第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得することができる。同様に、変短状態であるときに生起される変短時3回開放普通当りでは、電動入賞装置23が開放状態となる回数が3回である。このため、変短時3回開放普通当りが生起された際には、12回分の第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得することができる。
次に、図19に基づき、普通先読み演出、開放予告演出の実行タイミングと、普通当り遊技の生起タイミングについて、その作用とともに説明する。
タイミングT21において、左ゲート36Lに遊技球が入球したことに伴って、先読み判定値と一致する普通当り判定用乱数に基づき実行される普通図柄変動ゲームの実行が保留されたものとする。そして、普通先読み演出の実行が決定されると、タイミングT21から普通先読み演出が実行される。なお、以下の説明において、タイミングT21にて実行が保留された普通図柄変動ゲームを、「当選対象の普通図柄変動ゲーム」という。また、タイミングT21にて実行が開始された普通先読み演出は、当選対象の普通図柄変動ゲームの実行が開始するまで、継続して実行される。また、普通先読み演出が実行されることにより、遊技者は、後に普通当り遊技が生起されることを認識できる。それとともに、普通先読み演出の演出内容を見て、遊技者は、生起される普通当り遊技の有利度が高いものであるか否かを推測できる。
そして、タイミングT22において当選対象の普通図柄変動ゲームの実行が開始すると、タイミングT21から実行されていた普通先読み演出の実行が終了する。このとき、遊技者は、当選対象の普通図柄変動ゲームの実行が開始されたことを認識できる。
また、当選対象の普通図柄変動ゲームが終了する3秒前の時点からは開放予告演出が実行される。タイミングT21から普通先読み演出が実行されたことを視認した遊技者は、普通当り遊技が生起されることを認識しているため、遊技を行う遊技領域を左遊技領域から右遊技領域へ切り替える準備を行うことになる。ここでいう「切り替える準備」とは、電動入賞装置23が開放されるタイミングを狙って右遊技領域へ遊技球を発射できるように遊技球を発射するタイミングを遊技者が待つことや、実際に右遊技領域での遊技に切り替えることなど、電動入賞装置23が開放状態となることを遊技者が意識することを意味する。そして、開放予告演出が実行されてから3秒後のタイミングT24にて、普通当り遊技が生起されることになる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)電動入賞装置23(電動開閉手段)へ遊技球を入球させると、当該入球に連動して非電動入賞装置17,20(非電動開閉手段)が開放状態となる。この非電動入賞装置17,20へ遊技球を入球させると、第2特別図柄変動ゲーム(変動ゲーム)を実行させることが可能となる。また、普通当り抽選(開放抽選)に当選する場合、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態を複数回(所定の反復回数)繰り返す場合がある。この場合、電動入賞装置23が開放状態となった後に閉鎖状態となり、その後、電動入賞装置23が再び開放状態となることを繰り返すことになる。
このため、電動入賞装置23へ遊技球を入球させた後、非電動入賞装置17,20(非電動開閉手段)を開放状態にして、当該非電動入賞装置17,20へ遊技球を入球させることができれば、第2特別図柄変動ゲームを実行させることができる。このとき非電動入賞装置17,20に規定個数の遊技球を入球させることができれば、再び電動入賞装置23が開放状態となったときに当該電動入賞装置23へ遊技球を入球させることによって、更に第2特別図柄変動ゲームを実行させることができる。
このように、電動入賞装置23への遊技球の入球と、非電動入賞装置17,20への遊技球の入球を交互に繰り返すことで、第2特別図柄変動ゲームを実行させる機会を生起するような新たな遊技性により、遊技者を楽しませ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
(2)普通当り抽選の当選1回に対して電動入賞装置23(電動開閉手段)が開放状態と閉鎖状態を繰り返す態様で開閉するときの閉鎖状態となる時間(インターバル時間)は、非電動入賞装置17,20(非電動開閉手段)に規定個数の遊技球を入球させることの可能な時間とした。このため、電動入賞装置23へ遊技球を入球させた後、当該入球に連動して開放される非電動入賞装置17,20に規定個数分の遊技球を入球させて、再び電動入賞装置23が開放状態となったときに遊技球の入球を狙うことができるようになる。このような遊技性によって遊技者を楽しませることができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
更に、非電動入賞装置17,20の特性に合わせるように電動入賞装置23が開放状態又は閉鎖状態となるため、効率的に電動入賞装置23と非電動入賞装置17,20への入球を交互に狙って遊技を行うことができる。
(3)普通当り抽選の当選1回に対して電動入賞装置23(電動開閉手段)の開放状態と閉鎖状態が繰り返される回数(反復回数)を複数種類とした。このため、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が何回繰り返されるかについて注目させながら、電動入賞装置23への入球と非電動入賞装置17,20への入球を交互に行う遊技性を楽しませることができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
(4)第2特別図柄変動ゲーム(変動ゲーム)の時間は、普通当り抽選の当選1回に対して電動入賞装置23(電動開閉手段)の開放状態と閉鎖状態が繰り返される際の閉鎖状態の時間(インターバル時間)及び第2保留記憶数の上限数(保留上限個数)が一定の関係性を有する時間とした。その結果、電動入賞装置23が閉鎖状態となっているときには、一定の関係性を有する時間で第2特別図柄変動ゲームが行われることになり、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返されることに合わせて、安定的に第2特別図柄変動ゲームを行うことができる。
(5)第2特別図柄変動ゲーム(変動ゲーム)の時間は、普通当り抽選の当選1回に対して電動入賞装置23(電動開閉手段)の開放状態と閉鎖状態が繰り返される際の閉鎖状態の時間(インターバル時間)を、第2保留記憶数の上限数(保留上限個数)で除算した時間よりも短い時間とした。この結果、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返される場合、次に電動入賞装置23が開放状態となるまでに、保留される第2特別図柄変動ゲームの実行を終了する(変動ゲームの実行権利を消化する)ことが可能となる。したがって、電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返される場合には、第2保留記憶数の上限数を超える回数の第2特別図柄変動ゲームを実行させることが可能となる遊技性にて遊技者を楽しませることができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
(6)電動入賞装置23(電動開閉手段)への遊技球の入球を検知して第2特別図柄変動ゲーム(変動ゲーム)を実行させるように構成する場合、普通当り抽選の当選1回に対して第2特別図柄変動ゲームを多く実行させるためには、電動入賞装置23を開放状態とする時間を長くする必要がある。そこで、非電動入賞装置(非電動開閉手段)の数を、上非電動入賞装置17と下非電動入賞装置20の複数個とすることにより、電動入賞装置23へ1個の遊技球を入球させることができれば、複数の非電動入賞装置への入球に基づく第2特別図柄変動ゲームを多く実行させることが可能となる。
(7)一般的なパチンコ遊技機の中には、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームのうち何れか一方のみを実行可能に構成するものもある。このように構成される場合、第1特別図柄変動ゲームの実行中に第2特別図柄変動ゲームの実行が保留されたとしても、少なくとも実行中の第1特別図柄変動ゲームが終了するまでは第2特別図柄変動ゲームが実行されることはない。この場合、普通当り抽選の当選1回に対して電動入賞装置23(電動開閉手段)の開放状態と閉鎖状態が繰り返される場合であっても、第1特別図柄変動ゲームを実行中であれば、各開放状態にて電動入賞装置23へ遊技球を入球させても第2保留記憶数の上限数である4回分の第2特別図柄変動ゲームの実行権利しか獲得できない可能性がある。
そこで、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第1特別図柄変動ゲームの実行と、第2特別図柄変動ゲームの実行と、が並行して実行可能に構成した。このため、第1特別図柄変動ゲームを実行中であっても、各開放状態にて電動入賞装置23へ遊技球を入球させることができれば、期待できる回数分(例えば、5回長開放普通当りの生起時は20回分)の第2特別図柄変動ゲームの実行権利の獲得を期待できる。
(8)電動入賞装置23(電動開閉手段)へ入球した遊技球が転動路25(作動契機手段)へ入球すると、当該入球に連動して非電動入賞装置17,20が開放状態となる。そして、非電動入賞装置17,20へ遊技球を入球させれば、第2特別図柄変動ゲーム(変動ゲーム)が行われることになる。更に、演出実行手段としての演出表示装置11では、電動入賞装置23の状態を示唆する演出内容の特定演出となる普通先読み演出や開放予告演出が実行される。このように、電動入賞装置23への遊技球の入球を利用して非電動入賞装置17,20を開放状態とさせる遊技性とともに、演出表示装置における普通先読み演出や開放予告演出の演出内容を認識するだけで電動入賞装置23の状態を推測できるという遊技性によって、遊技者を楽しませ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
(9)非電動入賞装置17,20を開放状態とするために入球させなければならない電動入賞装置23(電動開閉手段)が開放状態でないときは、始動契機手段としての始動入賞装置15への入球を狙って遊技が行われる。しかし、非電動入賞装置17,20(非電動開閉手段)への遊技球の入球を契機とする大当り抽選に当選した際に生起される大当り遊技(有利状態)は、始動入賞装置15への遊技球の入球を契機とする大当り抽選に当選した際に生起される大当り遊技よりも遊技者にとって有利となっている。例えば、本実施形態では、非電動入賞装置17,20への遊技球の入球を契機とする大当り抽選に当選した際に生起される大当り遊技では、始動入賞装置15への遊技球の入球を契機とする大当り抽選に当選した際に生起される大当り遊技よりも、遊技者が賞球として獲得可能な遊技球の個数を多くしている。
このため、電動入賞装置23が開放状態となる際には、積極的に電動入賞装置23への入球を狙って遊技を行わせることができる。更に、電動入賞装置23へ入球を入球させた後には、開放状態となる非電動入賞装置17,20への入球を積極的に狙って遊技を行わせることができる。すなわち、非電動入賞装置17,20への入球を狙って遊技を行う遊技性を積極的に楽しませることができ、遊技に対する興趣を効果的に向上させることができる。
(10)電動入賞装置23(電動開閉手段)が制御されるよりも前に、特定演出としての普通先読み演出や開放予告演出を実行させることで、電動入賞装置23への遊技球の入球有無について注目するタイミングを遊技者が特定することができる。したがって、電動入賞装置23が開放状態となるときに遊技球が入球することで、非電動入賞装置17,20(非電動開閉手段)が開放し、当該非電動入賞装置17,20への入球によって第2特別図柄変動ゲームを実行させることが可能となる遊技性をより楽しませることができる。
(11)遊技盤YBの遊技領域YBaにおいて、始動入賞装置15(始動契機手段)への遊技球の入球を狙って遊技を行う際に遊技球が転動し得る領域(左遊技領域)とは異なる領域(右遊技領域)に、電動入賞装置23(電動開閉手段)を配設した。このため、始動入賞装置15への入球を狙って遊技を行っているときに、電動入賞装置23が開放状態となるときには、発射操作手段としての発射ハンドルY6aの操作態様を変更して、遊技を行う遊技領域を左遊技領域から右遊技領域へ変更する必要がある。このため、普通当り遊技が生起される(電動入賞装置23が制御される)よりも前に普通当り抽選(開放抽選)の抽選結果に基づく演出内容の特定演出(普通先読み演出や開放予告演出)を実行することで、遊技者は発射ハンドルY6aの操作態様の変更に備えることができる。したがって、普通先読み演出や開放予告演出を行うことによって、不利益を被ったという思いを抱かせてしまうこと抑制し、遊技に対する興趣を更に向上させることができる。
(12)非変短状態であるときの普通図柄変動ゲームの変動時間として、様々な複数種類の変動時間を備えた。このため、普通図柄変動ゲームが開始してから開放予告演出の実行が開始されるまでの時間も複数種類となる。その一方で、開放予告演出の実行が開始される時点は普通図柄変動ゲームの終了時点を基づく予め決められた時間前(3秒前)となる。このため、普通図柄変動ゲームの変動時間が複数種類ある場合でも、遊技者は、開放予告演出にて普通図柄変動ゲームが終了する時点に合わせて、普通当り遊技の生起タイミングに合わせて遊技球を発射させる遊技領域の変更を正確に行うことや、普通当り遊技の生起タイミングに合わせて電動入賞装置23へ注目することができる。
(13)各非電動入賞装置17,20(非電動開閉手段)へ、想定するよりも多い個数の遊技球が入球した際には、エラー演出を実行する。このため、非電動入賞装置17,20への遊技球の入球が不正に行われている可能性を報知することができる。
(14)エラー演出は、パチンコ遊技機10の前枠Y3の前面側に配置される装飾ランプLaにて行われる。このため、エラー演出を行われていること、つまり、非電動入賞装置17,20への遊技球の入球が不正に行われている可能性を周囲(例えば、遊技場の従業員)に報知することができる。
(15)エラー演出の演出内容は、想定よりも多い個数の遊技球が入球している非電動入賞装置17,20の種類に応じて異ならせた。このため、複数の非電動入賞装置17,20のうち、遊技球の入球が不正に行われている可能性のある非電動入賞装置が何れであるかを容易に判断することが可能となる。
(16)上非電動入賞装置17や下非電動入賞装置20は、電気信号を利用することなく開放状態又は閉鎖状態へ変位したり、各状態を維持したりするように構成されている。このため、電気信号を利用して開放状態又は閉鎖状態へ変位したり、各状態を維持したりするよりも電力エネルギーの消費を抑制することができる。また、電流を流さないので、非電動入賞装置17,20などが発熱することを防ぐこともできる。
(17)非変短状態であるとき、普通当り遊技が生起されていない状況であれば左遊技領域で遊技を行う一方、普通当り遊技が生起される状況又は生起されている状況であれば右遊技領域で遊技を行うように構成した。このため、普通当り遊技の生起によって、発射操作手段としての発射ハンドルY6aの操作態様を変更する楽しさを遊技者に与えることができ、遊技に対する興趣を向上させることができる。
(18)電動入賞装置23が開放状態となる時間に関係なく、1個の遊技球さえ電動入賞装置23へ入球させることができれば、4回分(上非電動入賞装置17の規定個数+下非電動入賞装置20の規定個数)の第2特別図柄変動ゲーム(変動ゲーム)の実行権利が獲得可能となる。したがって、電動入賞装置23が開放状態となる場合、当該開放状態となる時間に関係なく、電動入賞装置23へ遊技球が入球するか否かについて注目させることができる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、第1特別図柄開始処理の大当り抽選当選時(第1特別図柄変動ゲーム実行時)に決定され得る大当りの種類と、第2特別図柄開始処理の大当り抽選当選時(第2特別図柄変動ゲーム実行時)に決定され得る大当りの種類と、を同一としても良い。このとき、各種類の大当りが決定される確率は、それぞれ同一確率に定めても良いし、それぞれ異なる確率に定めても良い。但し、第1特別図柄開始処理の大当り抽選に当選するよりも、第2特別図柄開始処理の大当り抽選に当選する方が遊技者にとって有利であることが好ましい。
・上記実施形態において、第1のエラーコマンドや第2のエラーコマンドが外部情報出力回路等を介して、パチンコ遊技機10の外部(例えば、ホールコンピュータなど)へ出力されるように構成しても良い。例えば、ホールコンピュータへ各種エラーコマンドが出力されるように構成する場合には、ホールコンピュータによって、上非電動入賞装置17や下非電動入賞装置20への遊技球の入球に異常があることを確認することが可能となる。
・上記実施形態において、上非電動入賞装置17への入球の異常を判定した場合(ステップS46)と、下非電動入賞装置20への入球の異常を判定した場合(ステップS50)とで、同一の制御コマンド(エラーコマンド)が出力されるように構成しても良い。
・上記実施形態において、エラー演出は、装飾ランプLaに限らず、スピーカSpや演出表示装置11にて実行するように構成しても良い。また、装飾ランプLaとスピーカSpなど、複数の演出装置を使用してエラー演出を実行するように構成しても良い。
・上記実施形態において、エラー演出を行わなくても良い。この場合、非電動入賞口エラー処理を行わないように構成しても良い。
・上記実施形態において、電動入賞装置23の状況(例えば、生起中の普通当り遊技の種類)に応じて、エラー演出の実行条件や、エラーコマンドの出力条件などを変更しても良い。例えば、電動入賞装置23の状態に応じて、第1エラー個数や第2エラー個数を変更しても良い。また、電動入賞装置23の状態に応じて、非電動入賞口エラー処理を行わない期間を設定しても良い。
・上記実施形態において、遊技球の入球が不正に行われている可能性のある非電動入賞装置の種類に応じてエラー演出の演出内容を異ならせなくても良い。例えば、上非電動入賞装置17への遊技球の入球が想定よりも多い場合であっても、下非電動入賞装置20への遊技球の入球が想定よりも多い場合と同じ演出内容でエラー演出を行うように構成しても良い。
・上記実施形態において、遊技球の入球(通過)によって普通図柄変動ゲームの始動条件の付与契機となり得るゲート36L,36Rを、左遊技領域と右遊技領域にそれぞれは位置しなくても良い。例えば、左遊技領域であって、且つ右遊技領域である共通領域に、1つのゲートを配置しても良い。このように構成する場合には、遊技領域YBaに配置されるゲートが1つであっても、左遊技領域と右遊技領域の何れで遊技を行う場合も普通図柄変動ゲームを実行させること(電動入賞装置23を開放させること)が可能となる。
・上記実施形態において、上非電動入賞装置17を開放状態から閉鎖状態へ変位させるために上非電動入賞装置17へ入球させる遊技球の個数となる第1規定個数(上記実施形態では、2個)を変更しても良い。同様に、下非電動入賞装置20を開放状態から閉鎖状態へ変位させるために下非電動入賞装置20へ入球させる遊技球の個数となる第2規定個数(上記実施形態では、2個)を変更しても良い。これに伴って、第1エラー個数や第2エラー個数を変更することが好ましい。このとき、規定個数を上記実施形態よりも多い個数に設定する場合には、電動入賞装置23へ入球させることによって非電動入賞装置へ入球させることの可能な遊技球の個数を多くすることができ、非電動入賞装置にて獲得できる第2特別図柄変動ゲームの回数を多くすることができる。
・上記実施形態において、電動入賞装置23と同じ右遊技領域に配置されている右ゲート36Rは、右遊技領域において電動入賞装置23よりも下流部に配置しても良い。
・上記実施形態において、電動入賞装置23へ遊技球が入球することに連動して、上非電動入賞装置17を開放状態とし、その後、上非電動入賞装置17へ規定個数(上記実施形態では、2個)の遊技球が入球することに連動して、下非電動入賞装置20が開放状態となるように構成しても良い。
・上記実施形態の転動路25において、電動入賞口スイッチSW3、第1可動レバー26及び第2可動レバー28を配設する順序を変更しても良い。例えば、転動路25の上流部から下流部に向けて、第1可動レバー26、第2可動レバー28、電動入賞口スイッチSW3の順に配設しても良い。
・上記実施形態において、遊技領域YBaに配置する非電動入賞装置の数が2つでなくても良い。例えば、遊技領域YBaに配置する非電動入賞装置の数が1つであっても良いし、2つ以上(例えば、4つ)であっても良い。このとき、各非電動入賞装置に定める規定個数を一定数以下とするならば、非電動入賞装置の個数を多くすれば、電動入賞装置23へ入球させることによって非電動入賞装置へ入球させることの可能な遊技球の個数を多くすることができる。すなわち、上記実施形態においては、非電動入賞装置にて獲得できる第2特別図柄変動ゲームの回数を多くすることができる。
・上記実施形態において、電動入賞装置23への入球に伴って遊技球(賞球)を払い出さなくても良い。また、上非電動入賞装置17や下非電動入賞装置20への入球に伴って遊技球(賞球)を払い出さなくても良い。但し、上非電動入賞装置17と下非電動入賞装置20のうち何れか一方への遊技球の入球に伴って遊技球の払い出しを行わない場合には、他方への遊技球の入球に伴う遊技球の払い出しも行わないように構成することが好ましい。
・上記実施形態において、第1特別図柄開始処理におけるリーチ抽選の当選確率を、第1保留記憶数に応じて変更しても良い。
・上記実施形態において、第2特別図柄開始処理において、第1特別図柄開始処理と同様のリーチ抽選を行うように構成しても良い。この場合、第2特別図柄変動ゲームを実行する際に決定可能な特別図柄変動パターンの中に、はずれリーチ演出用の特別図柄変動パターンを備えることが好ましい。
・上記実施形態において、大当り抽選に当選した際に生起される状態は大当り遊技に限らず、遊技者にとって有利な状態であれば良い。例えば、確変状態であっても良い。
・上記実施形態において、1個の遊技球の入球に対して払い出される遊技球の個数(賞球個数)の異なる大入賞口を複数備え、開放させる大入賞口を変更することにより大当り遊技において獲得を期待できる賞球個数を異ならせることもできる。
・上記実施形態において、上非電動入賞装置17が開放状態となっているときには、右遊技領域に発射された遊技球が上非電動入賞装置17へ入球すると想定する確率を変更しても良い。同様に、上非電動入賞装置17が閉鎖状態となっているときであって下非電動入賞装置20が開放状態となっているときには、右遊技領域に発射された遊技球が上非電動入賞装置17へ入球すると想定する確率も変更しても良い。なお、各確率は、右遊技領域における非電動入賞装置17,20の配置や、障害部材の配置によって変更することが可能である。
・上記実施形態において、左遊技領域と右遊技領域のうち何れか一方で遊技を行う場合には、他方で遊技を行う場合よりも大入賞口34へ遊技球が入球する確率を高く(又は、低く)なるように、遊技領域YBaにおける大入賞口34や障害部材の配置を変更しても良い。
・上記実施形態において、入球上限個数を変更することにより大当り遊技において獲得を期待できる賞球個数を異ならせることもできる。
・上記実施形態において、特別図柄変動パターンの種類を増やしても良い。例えば、大当り演出用の特別図柄変動パターンやはずれリーチ演出用の特別図柄変動パターンとして決定可能な特別図柄変動パターンの種類を複数備え、ソフトウェア乱数を使用して特別図柄変動パターンの種類を選択するように構成しても良い。
・上記実施形態において、実行する特別図柄変動ゲームの種類に関係なく、同一種類の特別図柄変動パターンの中から特別図柄変動パターンが決定されるように構成しても良い。
・上記実施形態において、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームのうち何れか一方の特別図柄変動ゲームの実行中には、他方の特別図柄変動ゲームの実行開始を待機させるように構成しても良い。このように構成する場合、演出表示装置11の全体の表示領域HRにて1種類の装飾図柄変動ゲームを実行可能に構成できる。そして、このように構成する場合に、第2特別図柄変動ゲームを、第1特別図柄変動ゲームよりも優先的に実行させても良い。その他にも、特別図柄変動ゲームの種類に関係なく、特別図柄変動ゲームの実行が保留された順番に特別図柄変動ゲームを実行するように構成しても良い。また、第1特別図柄変動ゲームを、第2特別図柄変動ゲームよりも優先的に実行させても良い。
・上記実施形態の3回長開放普通当り及び5回長開放普通当りにおいて、電動入賞装置23が開放状態となってから次に開放状態となるまでの時間は、各非電動入賞装置17,20にそれぞれ規定個数の遊技球を入球させることの可能な時間としなくても良い。例えば、3回長開放普通当り及び5回長開放普通当りにおいて、電動入賞装置23が開放状態となってから次に開放状態となるまでの時間を、「3秒以下」としても良い。
・上記実施形態において、普通当り抽選に当選したか否かに関係なく、普通図柄変動ゲームの変動時間を決定するためだけに普通図柄変動パターンが決定されるように構成しても良い。
・上記実施形態において、非変短状態であるときに実行される普通図柄変動ゲームの変動時間を1種類としても良い。
・上記実施形態の普通図柄先読みコマンド設定処理のステップS152にて用いる先読み判定値の情報(データ)は、非変短状態における普通当り判定値の情報と同一であっても良いし、別々に主制御用ROM40bに記憶されている情報であっても良い。
・上記実施形態において、変短状態であるときも普通図柄先読みコマンドが生成されるように構成しても良い。例えば、普通図柄先読みコマンド設定処理におけるステップS151の処理を行わなければ、実現することができる。
・上記実施形態において、普通先読み演出を実行しなくても良い。
・上記実施形態において、変短状態であるときに普通先読み演出を実行しても良い。例えば、非変短状態において普通先読み演出の実行が開始された場合であって、当該普通先読み演出の実行中に遊技状態が変短状態へ切り替わったとき、その後も前記普通先読み演出を継続して実行しても良い。
・上記実施形態において、普通先読み演出の各演出内容の決定率を変更しても良い。また、上記実施形態において、普通先読み演出の各演出内容の決定率は、特定普通図柄先読みコマンドの種類とともに、普通保留記憶数の数に応じて異ならせても良い。
・上記実施形態における普通先読み演出の演出態様を変更しても良い。また、普通先読み演出の演出内容の種類を変更しても良い。
・上記実施形態において、普通先読み演出の実行契機となった普通図柄変動ゲーム(当選対象の普通図柄変動ゲーム)の実行中でも、継続して普通先読み演出を行っても良い。
・上記実施形態において、大当り遊技の生起中であっても普通先読み演出を実行可能に構成しても良い。例えば、大当り遊技終了後が非変短状態となる大当り遊技(上記実施形態では、実質8R非確変大当りや16R非確変大当り)の生起中にのみ、普通先読み演出を実行可能に構成しても良い。
・上記実施形態において、非変短状態における普通当り判定値と一致しない普通当り判定用乱数に基づく普通図柄変動ゲームの実行が保留された場合であっても、当該普通図柄変動ゲームを実行対象とする普通先読み演出を実行するように構成しても良い。このように構成する場合には、普通先読み演出が実行されても、後から普通当り遊技が生起されることを特定することができないため、普通当りとなるか否かについて注目させて遊技を楽しませることができる。
・上記実施形態において、開放予告演出を実行しなくても良い。
・上記実施形態において、変短状態であるときに開放予告演出を実行しても良い。上記実施形態において変短状態であるときの普通図柄変動ゲームの変動時間は「1秒」に設定されているため、開放予告演出を実行するために普通図柄変動ゲームの変動時間を「3秒以上」の時間に設定しても良い。
・上記実施形態において、普通はずれとなる普通図柄変動ゲームの実行中には、開放予告演出を実行しないように構成しても良い。
・上記実施形態における開放予告演出の演出態様を変更しても良い。また、開放予告演出の演出内容の種類を変更しても良い。
・上記実施形態において、開放予告演出の各演出内容の決定率を変更しても良い。
・上記実施形態において、普通図柄変動ゲームを実行する際に、開放予告演出を実行するか否かを決定するための実行抽選を行い、当該実行抽選に当選したことを条件として、開放予告演出を実行するように構成しても良い。また、このときの実行抽選の当選確率は、普通当り抽選の抽選結果に応じて異ならせても良いし、普通当り遊技の種類に応じて異ならせても良い。例えば、普通当り抽選に当選し、且つ、普通当り遊技の有利度が高い場合には高確率で開放予告演出が実行される一方、普通当り抽選に非当選した場合には開放予告演出が実行され難い(又は、実行されない)ように構成しても良い。
・上記実施形態において、大当り遊技の生起中であっても開放予告演出を実行可能に構成しても良い。例えば、大当り遊技終了後が非変短状態となる大当り遊技の生起中にのみ、開放予告演出を実行可能に構成しても良い。
・上記実施形態において、普通当り遊技の生起中に、電動入賞装置23が開放状態となることを遊技者に報知する開放報知演出を実行可能に構成しても良い。例えば、電動入賞装置23にLEDを設け、電動入賞装置23が開放状態となっているときに発光するように構成しても良い。このとき、生起中の普通当り遊技の種類に応じて、開放報知演出を実行する場合と、開放報知演出を実行しない場合があっても良い。
・上記実施形態において、普通当り遊技の生起が開始してから、所定時間の経過後に電動入賞装置23が開放状態となるように構成しても良い。更に、前記所定時間を「3秒」に設定し、普通当り遊技の生起開始から開放予告演出を実行するように構成しても良い。
・上記実施形態において、非電動入賞装置17,20への遊技球の入球を契機とする第2特別図柄変動ゲームの変動時間は、電動入賞装置23が開放状態と閉鎖状態が繰り返される際に、当該電動入賞装置23が開放状態となってから次に開放状態となるまでの時間及び第2保留記憶数の上限数と一定の関係性を有する時間でなくても良い。例えば、第2特別図柄変動ゲームの時間を、普通当り抽選の当選1回に対して電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返される際の閉鎖状態の時間を第2保留記憶数の上限数で除算した時間よりも短い時間に定めなくても良い。このように構成する場合であっても、非電動開閉手段(非電動入賞装置)の特性を利用した新しい遊技性を有する遊技機を提供することができる。
・上記実施形態において、普通当り抽選の当選1回に対して電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返される普通当り遊技を生起可能に構成しなくても良い。すなわち、非変短状態においては、短開放普通当り又は1回長開放普通当りのみが生起されるように構成しても良い。
・上記実施形態において、普通当り抽選の当選1回に対して電動入賞装置23の開放状態と閉鎖状態が繰り返される回数が異なる普通当り遊技の種類を複数種類ではなく、1種類としても良い。すなわち、上記実施形態の非変短状態であるときには、3回長開放普通当りと5回長開放普通当りのうち何れか一方のみが生起されるように構成しても良い。
・上記実施形態において、電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間内に保留上限個数分の第2特別図柄変動ゲームの実行が終了するように「第2特別図柄変動ゲームの変動時間」を調整すれば、電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間内に、1回の開放状態において非電動入賞装置17,20に入球させることの可能な遊技球の個数(4個=2個+2個)分の第2特別図柄変動ゲームの実行を終了させることができる。その他にも、保留上限個数分の第2特別図柄変動ゲームの実行が終了するまで電動入賞装置23が閉鎖状態となるように「電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間」を調整すれば、電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間内に、1回の開放状態において非電動入賞装置17,20に入球させることの可能な遊技球の個数(4個=2個+2個)分の第2特別図柄変動ゲームの実行を終了させることができる。すなわち、上記実施形態では、[第2特別図柄変動ゲームの変動時間」と「電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間」のうち少なくとも一方を調整すれば良い。もちろん、「第2特別図柄変動ゲームの変動時間」及び「電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間」の両方を調整すれば、電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間内に、1回の開放状態において非電動入賞装置17,20に入球させることの可能な遊技球の個数(4個=2個+2個)分の第2特別図柄変動ゲームの実行を終了させるように構成することは可能である。このとき、例えば、電動入賞装置23が閉鎖状態となる時間を、1回の開放状態において非電動入賞装置17,20に入球させることの可能な遊技球の個数(4個=2個+2個)で除算した時間よりも短い時間で、第2特別図柄変動ゲームの変動時間(主に、はずれのときの変動時間)を調整すれば良い。
・上記実施形態において、特別図柄及び普通図柄の表示態様は問わない。例えば、特別図柄や普通図柄は、複数のLEDの点灯又は消灯の点灯パターン(点灯組み合わせ)によって構成されるものであっても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記非電動開閉手段の数は、複数個とすることを特徴とする遊技機。
(ロ)前記規定個数は、2以上の個数が定められていることを特徴とする遊技機。
(ハ)前記非電動開閉手段は、非電動開閉手段に規定個数だけの遊技球の入球動作に連動して作動し、当該作動に伴って前記非電動開閉手段を開放状態から閉鎖状態とする閉鎖機構を有することを特徴とする遊技機。
(ニ)前記非電動開閉手段は、前記作動契機手段に入球した遊技球の入球動作に連動して作動し、当該作動に伴って前記非電動開閉手段を開放状態とする開放機構を有することを特徴とする遊技機。
(ホ)抽選契機手段への遊技球の入球を検知する入球検知手段と、前記入球検知手段による遊技球の検知を契機に、電動手段を有する電動開閉手段の状態を決定する状態決定手段と、前記状態決定手段の決定内容にしたがって、前記電動手段を制御することで前記電動開閉手段の状態を制御する動作制御手段と、前記電動開閉手段への遊技球の入球により当該遊技球の入球が可能となる作動契機手段と、前記作動契機手段への遊技球の入球に連動して開放する非電動開閉手段と、前記非電動開閉手段への遊技球の入球を契機として、変動ゲームが当りとなるか否かの当り抽選を行う当り抽選手段と、前記当り抽選手段の抽選結果に基づく前記変動ゲームをゲーム実行手段に実行させるゲーム制御手段と、前記当り抽選の当選対象となる前記変動ゲームの終了後、遊技者にとって有利な有利状態を生起させる有利状態生起手段と、演出実行手段における特定演出の実行を制御する特定演出制御手段と、を備え、前記非電動開閉手段は、開放してから予め決められた規定個数の遊技球の入球に連動して閉鎖し、前記特定演出制御手段は、前記電動開閉手段の状態を示唆する演出内容の特定演出を実行させることを特徴とする遊技機。
GH…画像表示部、La…装飾ランプ、SOL1…電動役物ソレノイド、SOL2…大入賞口ソレノイド、Sp…スピーカ、SW1…第1始動口スイッチ、SW2a…上第2始動口スイッチ、SW2b…下第2始動口スイッチ、SW3…電動入賞口スイッチ、SW4…カウントスイッチ、SW5L…左ゲートスイッチ、SW5R…右ゲートスイッチ、UH1…左打ち方向、UH2…右打ち方向、Y6…発射装置、Y6a…発射ハンドル、YB…遊技盤、YBa…遊技領域、10…パチンコ遊技機、11…演出表示装置、12…第1特別図柄表示装置、13…第2特別図柄表示装置、15…始動入賞装置、17…上非電動入賞装置、18…上非電動開閉羽根、20…下非電動入賞装置、21…下非電動開閉羽根、23…電動入賞装置、24…電動開閉羽根、25…転動路、26…第1可動レバー、27…第1リンク機構、28…第2可動レバー、29…第2リンク機構、30…第1特別図柄保留表示装置、31…第2特別図柄表示装置、34…大入賞口、35…普通図柄表示装置、36L…左ゲート、36R…右ゲート、40…主制御基板、40a…主制御用CPU、40b…主制御用ROM、40c…主制御用RAM、40d…乱数生成器、41…演出制御基板、41a…演出制御用CPU、41b…演出制御用ROM、41c…演出制御用RAM。

Claims (3)

  1. 抽選契機手段への遊技球の入球を検知する入球検知手段と、
    前記入球検知手段による遊技球の検知を契機に、電動開閉手段の開閉状態を閉鎖状態から開放状態とするかの開放抽選を行う開放抽選手段と、
    前記開放抽選により開放状態とする場合、前記電動開閉手段の開閉状態を閉鎖状態から開放状態に制御する動作制御手段と、
    前記電動開閉手段への遊技球の入球により、当該遊技球の入球が可能となる作動契機手段と、
    前記作動契機手段へ入球した遊技球によって機械的に動作する非電動開閉手段と、
    前記非電動開閉手段及び前記電動開閉手段とは別に設けられた始動契機手段と、
    前記非電動開閉手段への遊技球の入球、又は前記始動契機手段への遊技球の入球を契機として、変動ゲームが当りとなるか否かの当り抽選を行う当り抽選手段と、
    前記当り抽選手段の抽選結果に基づく前記変動ゲームをゲーム実行手段に実行させるゲーム制御手段と、
    前記当り抽選の当選対象となる前記変動ゲームの終了後、遊技者にとって有利な有利状態を生起させる有利状態生起手段と、を備え、
    前記非電動開閉手段は、開放してから予め決められた規定個数の遊技球の入球に連動して閉鎖し、
    前記動作制御手段は、前記電動開閉手段の開放状態と閉鎖状態を所定の反復回数だけ繰り返す態様で前記電動開閉手段の開閉状態を制御することができ、
    前記変動ゲームには、第1特別図柄を変動させて行う第1変動ゲームと第2特別図柄を変動させて行う第2変動ゲームと、があり、
    前記始動契機手段へ遊技球が入球した場合に実行可能な変動ゲームは前記第1変動ゲームであり、前記非電動開閉手段へ遊技球が入球した場合に実行可能な変動ゲームは前記第2変動ゲームであり、
    前記非電動開閉手段として第1の非電動開閉手段と第2の非電動開閉手段とを有し、
    前記第1の非電動開閉手段及び前記第2の非電動開閉手段は、何れも閉鎖状態であるときに遊技球が前記作動契機手段へ入球すると、当該遊技球によって何れも開放状態となることを特徴とする遊技機。
  2. 前記非電動開閉手段への遊技球の入球を契機に、予め決められた保留上限数までの変動ゲームの実行権利を保留可能なゲーム保留手段を備え、
    前記ゲーム制御手段は、前記ゲーム保留手段に変動ゲームの実行権利が保留されている場合に、当該実行権利に基づく変動ゲームの実行を制御可能となっており、
    前記非電動開閉手段への遊技球の入球を契機とする変動ゲームの時間を、前記電動開閉手段の開放状態と閉鎖状態を繰り返す態様で前記電動開閉手段の状態が制御される際に前記電動開閉手段が開放状態となってから次に開放状態となるまでの時間前記保留上限数で除算した時間以下にすることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 記非電動開閉手段への遊技球の入球を契機とする変動ゲームの時間は、前記始動契機手段への遊技球の入球を契機とする変動ゲームの時間よりも短い時間であることを特徴とする請求項1又は請求項に記載の遊技機
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