以下、本発明をパチンコ遊技機10に具体化した一実施形態を図1〜図10にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10が略示されている。パチンコ遊技機10の機体の外郭をなす外枠Y1の開口前面側には、各種の遊技構成部材をセットする縦長方形の中枠Y2が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠Y2の前面側には前枠Y3が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠Y3は、図1に示すようにパチンコ遊技機10の機正面側から見た場合において、中枠Y2に重なるように組み付けられている。
また、前枠Y3は、中央部に窓口Y3aを有するとともに、当該窓口Y3aの下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な上皿(貯留皿)Y4を一体形成した構成とされている。前枠Y3の裏側には、機内部に配置された遊技盤YBを保護し、且つ窓口Y3aを覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。なお、遊技盤YBは、中枠Y2に装着される。また、前枠Y3の前面側には、発光体(LED、ランプなど)の発光(点灯や点滅)により、発光演出を実行する発光手段としての装飾ランプSLが設けられている。また、外枠Y1の下部には、各種音声を音声出力し、音声出力に基づく遊技演出を行う音声出力手段としてのスピーカSPが配置されている。
また、中枠Y2の前面側であって前枠Y3の下部には、上皿Y4から溢れ出た遊技球を貯留する下皿Y5(貯留皿)が装着されている。また、中枠Y2の前面側であって下皿Y5の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作(発射操作)される発射装置Y6が装着されている。遊技者が発射装置Y6の発射操作手段としての発射ハンドルY6aを把持して回動操作すると、上皿Y4に貯留されている遊技球が1球ずつ機内部に取り込まれ、遊技盤YBに向けて発射される。また、発射ハンドルY6aを把持して回動操作する際、当該回動操作する回動量に応じて遊技盤YBに向けて発射される遊技球の強さを調節できる。なお、遊技盤YBに向けて発射される遊技球の強さを調節することによって、遊技盤YBに対して遊技球を転動させる方向(転動方向)を調節することができる。
次に、遊技盤YBの構成を図2にしたがって詳しく説明する。
図2に示すように、遊技盤YBの前面には、発射ハンドルY6aの操作によって発射された遊技球を誘導し、かつ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域YBaを形成する誘導レールYRが円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レールYRによって遊技盤YBには、該遊技盤YBの左下方から左上方に向かって延びる遊技球の発射レールとしての誘導路YRaが形成されるとともに、誘導レールYRの内側にほぼ円形の遊技領域YBaが形成される。また、遊技盤YBの前面であって誘導レールYRの外側となる遊技領域YBa外は、パチンコ遊技に直接関与しない非遊技領域YBbとされている。
なお、誘導路YRaの最下流には、誘導路YRaから遊技領域YBaに発射された遊技球が誘導路YRaに逆戻りすることを防止する逆戻り防止弁YRbが設けられている。逆戻り防止弁YRbは、誘導路YRaの最下流に位置する誘導レールYRの先端に固定されている。
パチンコ遊技機10の遊技盤YBのほぼ中央には、液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示手段としての演出表示装置11が配設されている。演出表示装置11には、複数の図柄列(本実施形態では、3列)の図柄を変動表示させて行う演出図柄変動ゲームを含み、該演出図柄変動ゲームに関連して実行される各種の表示演出が画像表示される。本実施形態において演出表示装置11の演出図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では、3列)の図柄からなる図柄組み合わせ(表示結果)を導出する。演出表示装置11の演出図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための飾り図柄(演出図柄)を用いて行われる。
また、演出表示装置11の左下方には、7セグメント型の第1特別図柄表示装置12が配設されている。第1特別図柄表示装置12では、複数種類の特別図柄を変動させて表示する特別図柄変動ゲームが行われる。第1特別図柄表示装置12の右方には、7セグメント型の第2特別図柄表示装置13が配設されている。第2特別図柄表示装置13では、複数種類の特別図柄を変動させて表示する特別図柄変動ゲームが行われる。特別図柄は、大当りか否か(大当り抽選)や小当りか否か(小当り抽選)などの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。以下の説明において、第1特別図柄表示装置12にて行われる特別図柄変動ゲームを「第1特別図柄変動ゲーム」といい、第2特別図柄表示装置13にて行われる特別図柄変動ゲームを「第2特別図柄変動ゲーム」という。また、単に「特別図柄変動ゲーム」という場合には、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームを意味する。
本実施形態において特別図柄表示装置12,13には、複数種類の特別図柄の中から大当り抽選の抽選結果に対応する1つの特別図柄が選択され、その選択された特別図柄が確定停止表示される。複数種類の特別図柄は、大当りを認識し得る大当り図柄と、はずれを認識し得るはずれ図柄と、小当りを認識できる小当り図柄に分類される。また、特別図柄表示装置12,13に大当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。また、第1特別図柄表示装置12に小当り図柄確定停止表示された場合、遊技者には、小当り遊技が付与される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2特別図柄表示装置13に小当り図柄が確定停止表示されない。
また、本実施形態において演出表示装置11には、各列に[1]〜[8]の8種類の数字が飾り図柄として表示される。そして、演出表示装置11には、特別図柄表示装置12,13の表示結果に応じた表示結果が表示される。具体的には、第1特別図柄表示装置12又は第2特別図柄表示装置13に大当り図柄が確定停止表示される場合、原則として、演出表示装置11にも大当りの図柄組み合わせ(大当り表示結果)が確定停止表示される。本実施形態の大当りの図柄組み合わせは、全列の飾り図柄が同一の図柄組み合わせ([222]や[777]など)である。また、第1特別図柄表示装置12又は第2特別図柄表示装置13にはずれ図柄が確定停止表示される場合、演出表示装置11にもはずれの図柄組み合わせ(はずれ表示結果)が確定停止表示される。本実施形態のはずれの図柄組み合わせは、全列の飾り図柄が異なる図柄組み合わせ([123]や[543]など)、又は1列の飾り図柄が他の2列の飾り図柄と異なる図柄組み合わせ([122]や[323]など)である。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄表示装置12に小当り図柄が確定停止表示される場合、若しくは、第1特別図柄表示装置12又は第2特別図柄表示装置13に特定の大当り図柄が確定停止表示される場合、演出表示装置11に特殊図柄組み合わせが確定停止表示される。なお、特殊図柄組み合わせは、「丸」を模した丸図柄[○](特殊演出図柄)を含む飾り図柄の組み合わせである。本実施形態において特殊図柄組み合わせは、2列の飾り図柄が同一の数字の飾り図柄であって1列の飾り図柄が丸図柄となる図柄組み合わせ(本実施形態では、[1○1]、[2○2]、[3○3]、[4○4]、[5○5]、[6○6]、[7○7]及び[8○8])と定めている。
また、本実施形態において、演出表示装置11における各列の飾り図柄は、特別図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って変動表示される。そして、各列の飾り図柄が変動を開始すると(演出図柄変動ゲームが開始すると)、演出表示装置11において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に、変動表示された飾り図柄が一旦停止表示される。
なお、演出表示装置11における図柄(飾り図柄)の表示には、「変動表示」、「一旦停止表示」及び「確定停止表示」がある。演出表示装置11における変動表示とは、飾り図柄の種類が変化して表示されている状態(表示)である。また、演出表示装置11における一旦停止表示とは、確定停止していないことを報知するため一定の停止位置に停止されている飾り図柄が所定の動作(例えば、上下方向に揺れる)を伴って停止して表示されている状態である。また、演出表示装置11における確定停止表示とは、確定停止表示されたこと(特別図柄変動ゲームが終了したこと)を報知するため、飾り図柄が動作を伴わずに確定停止している状態である。
また、第1特別図柄表示装置12及び第2特別図柄表示装置13における図柄(特別図柄)の表示には、「変動表示」及び「確定停止表示」がある。第1特別図柄表示装置12における特別図柄の変動表示とは、特別図柄の種類が変化しているように見せるため、7セグメント型の第1特別図柄表示装置12を形成する7つの発光体のうち少なくとも1つの発光体が点滅している状態である。同様に、第2特別図柄表示装置13における特別図柄の変動表示とは、特別図柄の種類が変化しているように見せるため、7セグメント型の第2特別図柄表示装置13を形成する7つの発光体のうち少なくとも1つの発光体が点滅している状態である。また、第1特別図柄表示装置12における特別図柄の確定停止表示とは、7セグメント型の第1特別図柄表示装置12を形成する各発光体の点灯や消灯の組み合わせによって構成される特別図柄が表示されている状態である。同様に、第2特別図柄表示装置13における特別図柄の確定停止表示とは、7セグメント型の第2特別図柄表示装置13を形成する各発光体の点灯や消灯の組み合わせによって構成される特別図柄が表示されている状態である。
そして、第1特別図柄変動ゲームが終了する際には、演出表示装置11の飾り図柄と、第1特別図柄表示装置12の特別図柄が同時に確定停止表示する。同様に、第2特別図柄変動ゲームが終了する際には、演出表示装置11の飾り図柄と、第2特別図柄表示装置13の特別図柄が同時に確定停止表示する。
また、演出表示装置11の下方には、遊技球が入球するための第1入球口15を有する第1の始動口としての第1始動口16が配設されている。第1始動口16の奥方には、第1始動口16に入球(入賞)した遊技球を検知する第1の入球検知手段としての第1始動口スイッチSW1(図6に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1始動口スイッチSW1によって第1始動口16に入球した遊技球を検知することにより、第1特別図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。つまり、第1始動口16へ遊技球が入球することで、大当り抽選の権利が付与されることになる。更に、第1始動口スイッチSW1によって第1始動口16に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(本実施形態では、3球)の遊技球を賞球として払い出す。
なお、遊技盤YBにおける第1転動方向TH1へ遊技球が転動するときは、遊技盤YBにおける第2転動方向TH2へ遊技球が転動するときよりも第1始動口16に遊技球が入球し易くなるように、遊技球の転動方向を変更する障害釘等の各種障害部材が遊技盤YBに配設されている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第2転動方向TH2へ遊技球が転動するときには、原則、第1始動口16へ遊技球が入球し得ないように構成されている。
因みに、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1転動方向TH1は、遊技者から見て、遊技盤YBの略中央に配置された演出表示装置11の左側を転動する方向である。一方、第2転動方向TH2は、遊技者から見て、演出表示装置11の右側を転動する方向である。また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、障害部材とは、障害釘以外にも、第1始動口16や、第2始動口18、大入賞口23など遊技盤YBの遊技領域YBa内に配置されている部材をいう。更に、障害部材の配置方法としては、障害部材を配設する位置以外にも、遊技盤YBに対して障害部材が配置される角度などをいう。
以下の説明において、第1転動方向TH1へ遊技球が発射された際に当該遊技球が転動し得る領域を「第1の遊技領域」という。一方、第2転動方向TH2へ遊技球が発射された際に当該遊技球が転動し得る遊技領域を「第2の遊技領域」という。因みに、「遊技球が転動し得る遊技領域」とは、通常の遊技を行う上で転動することが想定される遊技領域をいい、イレギュラーな転動によってのみ転動し得ることが想定される遊技領域は含まない。また、前述したように本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2転動方向TH2へ遊技球が転動するときには、原則、第1始動口16へ遊技球が入球し得ないように構成されている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10において第1始動口16は、遊技領域YBaのうち第1の遊技領域に属する位置であって、第2の遊技領域に属さない位置に設けられていることになる。
また、演出表示装置11の右方には、遊技球が入球するための第2入球口17を有する第2の始動口としての第2始動口18が配設されている。第2始動口18は普通電動役物とされ、開閉爪ソレノイドSOL1(図6に示す)の作動により開閉動作を行う開閉部材としての開閉爪19を備えている。第2始動口18は、開閉爪19が開動作することにより入口が拡大されて遊技球が入球し易い開放状態(第1の状態)とされる一方、開閉爪19が閉動作することにより入口が拡大されず遊技球が入球し難い閉鎖状態(第2の状態)とされる。すなわち、開閉爪19は、第2始動口18の第2入球口17を、遊技球が入球し難い閉鎖状態から遊技球が入球し易い開放状態に可変させる。そして、第2始動口18の奥方には、第2始動口18に入球した遊技球を検知する第2の入球検知手段としての第2始動口スイッチSW2(図6に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2始動口スイッチSW2で第2始動口18に入球した遊技球を検知することにより、第2特別図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。つまり、第2始動口18へ遊技球が入球することで、大当り抽選の権利が付与されることになる。更に、第2始動口スイッチSW2によって第2始動口18に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(本実施形態では、3球)の遊技球を賞球として払い出す。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2転動方向TH2へ遊技球が転動するときには、第1転動方向TH1へ遊技球が転動するときよりも、開閉爪19が開動作している場合に第2始動口18へ遊技球が入球し易くなるように、障害釘等の各種障害部材が遊技盤YBに配設されている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第1転動方向TH1へ遊技球が転動するときには、原則、開閉爪19が開動作していたとしても第2始動口18へ遊技球が入球し得ないように構成されている。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10において第2始動口18は、遊技領域YBaの第2の遊技領域に属する位置であって、第1の遊技領域には属さない位置に設けられていることになる。
また、第1特別図柄表示装置12の下方には、複数個(本実施形態では、2個)の第1特別図柄保留発光部20a,20bによって形成される第1特別図柄保留表示装置20が配設されている。第1特別図柄保留表示装置20は、機内部で記憶した第1特別図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「第1特別図柄保留記憶数」という)を遊技者に報知する。第1特別図柄保留記憶数は、第1始動口16へ遊技球が入球することで1加算される一方で、第1特別図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、特別図柄変動ゲーム中に第1始動口16へ遊技球が入球すると、第1特別図柄保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、「4」)まで累積される。そして、本実施形態において上下に位置する2個の第1特別図柄保留発光部20a,20bは、第1特別図柄保留記憶数に応じて点灯、点滅又は消灯する。なお、第1特別図柄保留記憶数は、実行が保留されている第1特別図柄変動ゲームの数を示す。
また、第1特別図柄保留表示装置20の右方には、複数個(本実施形態では、2個)の第2特別図柄保留発光部21a,21bによって形成される第2特別図柄保留表示装置21が配設されている。第2特別図柄保留表示装置21は、機内部で記憶した第2特別図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「第2特別図柄保留記憶数」という)を遊技者に報知する。第2特別図柄保留記憶数は、第2始動口18へ遊技球が入球することで1加算される一方で、第2特別図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、特別図柄変動ゲーム中に第2始動口18へ遊技球が入球すると、第2特別図柄保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、「4」)まで累積される。そして、本実施形態において上下に位置する2個の第2特別図柄保留発光部21a,21bは、第2特別図柄保留記憶数に応じて点灯、点滅又は消灯する。なお、第2特別図柄保留記憶数は、実行が保留されている第2特別図柄変動ゲームの数を示す。
また、第2始動口18の下方には、大入賞口ソレノイドSOL2(図6に示す)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉22を備えた特別入賞手段としての大入賞口23が配設されている。大入賞口23の奥方には、入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW3(図6に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、カウントスイッチSW3によって大入賞口23に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(本実施形態では、15球)の遊技球を賞球として払い出す。また、大入賞口23は、当り遊技(大当り遊技や小当り遊技)中に大入賞口扉22の開動作によって開放されることで遊技球の入球が許容される。このため、当り遊技中、遊技者は、賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2転動方向TH2へ遊技球が転動するときには、第1転動方向TH1へ遊技球が転動するときよりも、大入賞口扉22が開動作している場合に大入賞口23へ遊技球が入球し易くなるように、障害釘等の各種障害部材が遊技盤YBに配設されている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10は、第1転動方向TH1へ遊技球が転動するときには、原則、大入賞口扉22が開動作していたとしても大入賞口23へ遊技球が入球し得ないように構成されている。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10において大入賞口23は、遊技領域YBaの第2の遊技領域に属する位置であって、第1の遊技領域には属さない位置に設けられていることになる。
また、第1特別図柄保留表示装置20の左下方には、複数個(本実施形態では、2個)の普通図柄発光部24a,24bによって形成される普通図柄表示装置24が配設されている。普通図柄表示装置24では、各普通図柄発光部24a,24bの点灯又は消灯の組み合わせによって構成される普通図柄を変動させて表示する普通図柄変動ゲームが行われる。普通図柄は、普通図柄当りか否かの内部抽選(普通図柄当り抽選)の結果を示す報知用の図柄である。また、普通図柄変動ゲームは、第2始動口18の開閉爪19を開放状態とする普通図柄当り遊技を付与するか否かの普通図柄当り抽選の抽選結果を導出するために行われる演出である。普通図柄表示装置24には、普通図柄当り抽選に当選した場合、普通図柄当り抽選に当選したことを認識できる普通当り図柄が確定停止表示される。また、普通図柄表示装置24には、普通図柄当り抽選に当選しなかった場合(非当選の場合)、普通図柄当り抽選に当選しなかったことを認識できる普通はずれ図柄が確定停止表示される。そして、普通図柄当り抽選に当選すると、普通当り図柄が普通図柄表示装置24に確定停止表示された後、開閉爪19を開放する普通図柄当り遊技を付与して、第2始動口18に遊技球を入球させ易くする。この普通図柄当り遊技の付与によって遊技者は、第2特別図柄変動ゲームの始動条件を容易に獲得できる機会を得ることができる。
また、演出表示装置11の右方には、ゲート25が配設されている。ゲート25の奥方には、入球(通過)した遊技球を検知する普通図柄スイッチSW4(図6に示す)が配置されている。ゲート25は、入球した遊技球を普通図柄スイッチSW4にて検知することにより、普通図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2転動方向TH2へ遊技球が転動するときには、第1転動方向TH1へ遊技球が転動するときよりも、ゲート25へ遊技球が入球し易くなるように、障害釘等の各種障害部材が遊技盤YBに配置されている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1転動方向TH1へ遊技球が転動するときには、原則、ゲート25へ遊技球が入球し得ないように構成されている。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10においてゲート25は、遊技領域YBaの第2の遊技領域に属する位置であって、第1の遊技領域には属さない位置に設けられていることになる。
また、普通図柄表示装置24の下方には、複数個(本実施形態では、2個)の普通図柄保留発光部26a,26bによって形成される普通図柄保留表示装置26が配設されている。普通図柄保留表示装置26は、機内部で記憶した普通図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「普通図柄保留記憶数」という)を遊技者に報知する。普通図柄保留記憶数は、遊技盤YBに配設したゲート25に遊技球が入球することで1加算される一方で、普通図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、普通図柄変動ゲーム中にゲート25に遊技球が入球すると、普通図柄保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、「4」)まで累積される。そして、本実施形態における2個の普通図柄保留発光部26a,26bは、普通図柄保留記憶数に応じて点灯、点滅又は消灯する。なお、普通図柄保留記憶数は、実行が保留されている普通図柄変動ゲームの数を示す。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、特別図柄変動ゲームと普通図柄変動ゲームは同時に実行可能に構成されている。一方、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームは同時に実行不可能に構成されている。
また、第2特別図柄保留表示装置21の右下方には、複数個(本実施形態では、3個)の発光体によって構成される発光部としてのラウンドランプLaが配設されている。本実施形態においてラウンドランプLaを構成する3つの発光体は、遊技者から見て上から16ラウンドランプ16La、10ラウンドランプ10La、4ラウンドランプ4Laの順で並設されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り遊技の付与が開始してから終了するまでの間、16ラウンドランプ16La、10ラウンドランプ10La及び4ラウンドランプ4Laのうち何れかの発光体が点灯し続ける。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選の当選確率が、通常の低確率状態から、通常よりも高確率となる高確率状態へ変動(向上)する場合がある。大当り抽選の当選確率が低確率状態であるときは、大当り抽選の当選確率が高確率状態であるときよりも、大当り抽選に当選し難くなる。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において、低確率状態であるときの大当り抽選の当選確率は「165/65536(=約1/397.19)」と定められており、高確率状態であるときの大当りの当選確率は「1650/65536(=約1/39.72)」と定めている。このように、大当り抽選の当選確率が高確率状態であるときは、大当り抽選の当選確率が高くなるため、大当り遊技が付与され易くなる。すなわち、大当り抽選の当選確率が高確率状態であるときは、遊技者にとって有利な状態といえる。なお、以下の説明において、大当り抽選の当選確率が高確率状態であることを「確変状態である」といい、大当り抽選の当選確率が低確率状態であることを「非確変状態である」又は「確変状態でない」という。また、確変状態は、次の大当り遊技が付与されるまでの間、継続する。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技状態が、遊技者にとって有利な変動時間短縮状態(以下、「変短状態」という)となる場合がある。変短状態であるときは、変短状態でないとき(非確変状態であるとき)と比較して、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮されるとともに、普通図柄当り抽選の当選確率が低確率(通常確率)から高確率へ変動(向上)される。また、変短状態であるときは、変短状態でないときと比較して、普通図柄当り遊技における開閉爪19の開放時間が長くなる。この結果、変短状態であるときは、変短状態でないときよりも単位時間あたりの開閉爪19の開放時間が長くなり、変短状態であるときには第2始動口18へ遊技球が入球する確率(入球率)が通常よりも高確率となる。
したがって、変短状態であるときには、始動口16,18へ遊技球が入球する確率が通常よりも高確率となる高入球率遊技状態(入球率向上状態)といえる。一方、非変短状態であるときは、始動口16,18へ遊技球が入球する確率が高確率でないため、低入球率遊技状態(非入球率向上状態)といえる。また、変短状態は、次の大当り遊技が付与されるまでの間、若しくは、予め決められた変短回数(本実施形態では、50回)の特別図柄変動ゲームの実行が終了するまでの間、継続する。
因みに、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変短状態であるときに第2転動方向TH2を転動する遊技球が第2始動口18へ入球する確率は、変短状態であるときに第1転動方向TH1を転動する遊技球が第1始動口16へ入球する確率よりも高確率となるように構成されている。更に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、非変短状態であるときに第2転動方向TH2を転動する遊技球が第2始動口18へ入球する確率(開閉爪19が開放する確率も含む)は、非変短状態であるときに第1転動方向TH1を転動する遊技球が第1始動口16へ入球する確率よりも低確率となるように構成されている。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10は、非変短状態であるときには第1転動方向TH1に遊技球を転動させる方が、第2転動方向TH2に遊技球を転動させるよりも、特別図柄変動ゲームの始動条件を獲得し易くなっている。一方で、本実施形態のパチンコ遊技機10は、変短状態であるときには第2転動方向TH2に遊技球を転動させる方が、第1転動方向TH1に遊技球を転動させるよりも、特別図柄変動ゲームの始動条件を獲得し易くなっている。すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、非変短状態であるときには、第1の遊技領域に遊技球を発射させて遊技が行われる。一方、変短状態であるときには、ゲート25も配設されている第2の遊戯領域に遊技球を発射させて遊技が行われる。
この結果、非変短状態であるときには第1始動口16への入球に伴う大当り抽選が行われる機会が多くなり、変短状態であるときには第2始動口18への入球に伴う大当り抽選が行われる機会が多くなる。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10における大当り遊技について説明する。
大当り遊技は、特別図柄表示装置12,13に大当り図柄が確定停止表示された後、開始される。大当り遊技が開始すると、オープニング時間として設定される時間が経過するまでの間、所定の演出(オープニング演出)が行われる。また、オープニング時間として設定される時間の経過後は、開放遊技としてのラウンド遊技が複数回行われる。また、ラウンド遊技中は、所定の演出(ラウンド演出)が行われる。そして、全てのラウンド遊技の終了後には、エンディング時間として設定される時間が経過するまでの間、所定の演出(エンディング演出)が行われる。
因みに、1回の大当り遊技におけるラウンド遊技の回数は、大当りの種類毎に定められている。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、1回の大当り遊技におけるラウンド遊技の回数(以下、「ラウンド数」という)として、「16回」、「10回」又は「4回」が大当りの種類毎に定められている。
また、1回のラウンド遊技は、予め定められた規定時間(ラウンド遊技時間)が経過すること、若しくは、予め定められた規定個数(入球上限個数)の遊技球が大入賞口23に入球すること、を条件に終了する。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、全てのラウンド遊技において、1回のラウンド遊技あたりに大入賞口23を開放可能な回数を「1回」と定めている。そして、本実施形態では、1回のラウンド遊技において大入賞口23の開放可能な開放時間と、当該ラウンド遊技に定められたラウンド遊技時間を同一時間に定めている。すなわち、1回のラウンド遊技において、大入賞口23はラウンド遊技時間だけ開放される。但し、1回のラウンド遊技は、ラウンド遊技時間が経過するよりも前に、入球上限個数の遊技球が大入賞口23に入球したことを条件に終了する場合もある。よって、1回のラウンド遊技において大入賞口23は、予め定められた開放時間を上限に開放されることになる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、1回のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間(ラウンド遊技時間)として、第1時間となる「0.04秒」又は第2時間となる「25秒」が設定される。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10における大当りは、大入賞口23の開放時間として第1時間が定められたラウンド遊技と、大入賞口23の開放時間として第2時間が定められたラウンド遊技と、の組み合わせによって構成されている。
因みに、パチンコ遊技機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数が約100球に設定されている。このため、遊技球を1球発射させるために要する時間は、「0.6秒」となる。すなわち、「0.04秒」だけ大入賞口23が開放されたとしても、当該開放中に遊技球を大入賞口23へ入球させることは非常に困難である。つまり、大入賞口23が「0.04秒」だけ開放したとしても、大入賞口23へ遊技球を入球させて賞球を獲得することは見込めない。一方で、「25秒」だけ大入賞口23が開放されるときには、1球の遊技球はもちろんのこと、入球上限個数となる9球の遊技球を大入賞口23へ入球させることが容易である。つまり、大入賞口23が「25秒」だけ開放した場合には、大入賞口23へ遊技球を入球させて賞球を獲得することが見込める。
すなわち、本実施形態では第1時間を「0.04秒」としたものの、大入賞口23へ遊技球を入球させ難い時間であれば、「0.032秒」や「0.1秒」などの時間でも良い。なお、大入賞口23が第1時間だけ開放される場合、遊技者が大入賞口23の開放を確認してから遊技球を発射させたとしても、大入賞口23の開放時間が短いため、発射させた遊技球を大入賞口23へ入球させることが困難である。すなわち、大入賞口23が第1時間だけ開放される場合には、遊技者が大入賞口23の開放を確認してから遊技球を発射させたとしても、大入賞口23への入球による賞球の獲得を見込めない。また、本実施形態では第2時間を「25秒」としたものの、大入賞口23へ遊技球を入球させることが容易な時間であれば、「20秒」や「30秒」などの時間でも良い。なお、大入賞口23が第2時間だけ開放される場合、遊技者が大入賞口23の開放を確認してから遊技球を発射させたとしても、大入賞口23の開放時間が長いため、発射させた遊技球を大入賞口23へ入球させることが容易である。すなわち、大入賞口23が第2時間だけ開放される場合には、遊技者が大入賞口23の開放を確認してから遊技球を発射させたとしても、大入賞口23への入球による賞球の獲得を見込める。
以下の説明において、大入賞口23の開放時間として第1時間(本実施形態では、「0.04秒」)が定められたラウンド遊技を「第1のラウンド遊技」という。一方、大入賞口23の開放時間として第2時間(本実施形態では、「25秒」)が定められたラウンド遊技を「第2のラウンド遊技」という。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1のラウンド遊技が第1の開放遊技に相当し、第2のラウンド遊技が第2の開放遊技に相当する。
なお、ラウンド遊技は、ラウンド遊技の終了条件が成立するまでの開放期間ともいえる。また、1回の大当り遊技におけるラウンド遊技の回数は、1回の大当り遊技中にラウンド遊技の終了条件が設定される回数や、1回の大当り遊技中にラウンド遊技の終了条件が成立する回数ともいえる。
以下、本実施形態のパチンコ遊技機10における大当りの種類について、図3(a)に基づき説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した場合、図3(a)に示す12種類の大当りのうち何れか1種類の大当りが決定される。そして、決定された大当りの種類に基づく開放態様で大入賞口23の開放及び閉鎖が制御されることにより、大当り遊技が付与される。また、大当り遊技の終了後は、決定された大当りの種類に対応付けられた遊技状態となる。
以下、本実施形態における12種類の大当りについて説明する。
図3(a)に示すように、12種類の大当りは、ラウンド数として「16回」が定められた4種類の大当りと、ラウンド数として「10回」に定められた4種類の大当りと、ラウンド数が「4回」に定められた4種類の大当りと、に分類される。ラウンド数が「16回」に定められた大当りには、16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り及び第1の実質6R大当りがある。また、ラウンド数が「10回」に定められた大当りには、10R大当り、第2の実質8R大当り、第2の実質6R大当り及び実質4R大当りがある。また、ラウンド数が「4回」に定められた大当りには、4R確変大当り、4R短縮確変大当り、4R非確変大当り及び4R短縮非確変大当りがある。
16R大当りは、1回目〜16回目(1R〜16R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「25秒」に定められた大当りである。すなわち、16R大当りは、16回の第2のラウンド遊技で構成された種類の大当りであって、第2のラウンド遊技のみで構成された種類の大当りである。また、16R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、確変状態となる(図3(a)では、「有」と示す)。また、16R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、次の大当り遊技が付与されるまで(図3(a)では、「次回まで」と示す)、変短状態が継続する。
実質10R大当りは、1回目〜10回目(1R〜10R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「25秒」に定められているとともに、11回目〜16回目(11R〜16R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「0.04秒」に定められた大当りである。すなわち、実質10R大当りは、10回の第2のラウンド遊技と、6回の第1のラウンド遊技で構成された種類の大当りである。また、実質10R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、確変状態となる。また、実質10R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、次の大当り遊技が付与されるまで、変短状態が継続する。
第1の実質8R大当りは、1回目〜8回目(1R〜8R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「25秒」に定められているとともに、9回目〜16回目(9R〜16R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「0.04秒」に定められた大当りである。すなわち、第1の実質8R大当りは、8回の第2のラウンド遊技と、8回の第1のラウンド遊技で構成された種類の大当りである。また、第1の実質8R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、確変状態となる。また、第1の実質8R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、次の大当り遊技が付与されるまで、変短状態が継続する。
第1の実質6R大当りは、1回目〜6回目(1R〜6R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「25秒」に定められているとともに、7回目〜16回目(7R〜16R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「0.04秒」に定められた大当りである。すなわち、第1の実質6R大当りは、6回の第2のラウンド遊技と、10回の第1のラウンド遊技で構成された種類の大当りである。また、第1の実質6R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、確変状態となる。また、第1の実質6R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、次の大当り遊技が付与されるまで、変短状態が継続する。
10R大当りは、1回目〜10回目(1R〜10R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「25秒」に定められた大当りである。すなわち、10R大当りは、10回の第2のラウンド遊技で構成された種類の大当りであって、第2のラウンド遊技のみで構成された種類の大当りである。また、10R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、確変状態となる。また、10R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、次の大当り遊技が付与されるまで、変短状態が継続する。
第2の実質8R大当りは、1回目〜8回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「25秒」に定められているとともに、9回目と10回目(9R,10R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「0.04秒」に定められた大当りである。すなわち、第2の実質8R大当りは、8回の第2のラウンド遊技と、2回の第1のラウンド遊技で構成された種類の大当りである。また、第2の実質8R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、確変状態となる。また、第2の実質8R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、次の大当り遊技が付与されるまで、変短状態が継続する。
第2の実質6R大当りは、1回目〜6回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「25秒」に定められているとともに、7回目〜10回目(7R〜10R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「0.04秒」に定められた大当りである。すなわち、第2の実質6R大当りは、6回の第2のラウンド遊技と、4回の第1のラウンド遊技で構成された種類の大当りである。また、第2の実質6R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、確変状態となる。また、第2の実質6R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、次の大当り遊技が付与されるまで、変短状態が継続する。
実質4R大当りは、1回目〜4回目(1R〜4R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「25秒」に定められているとともに、5回目〜10回目(5R〜10R)のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「0.04秒」に定められた大当りである。すなわち、実質4R大当りは、4回の第2のラウンド遊技と、6回の第1のラウンド遊技で構成された種類の大当りである。また、実質4R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、確変状態となる。また、実質4R大当りに基づく大当り遊技の終了後は、次の大当り遊技が付与されるまで、変短状態が継続する。
4R確変大当りは、1回目〜4回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「25秒」に定められた大当りである。すなわち、4R確変大当りは、4回の第2のラウンド遊技で構成された種類の大当りであって、第2のラウンド遊技のみで構成された種類の大当りである。また、4R確変大当りに基づく大当り遊技の終了後は、確変状態となる。また、4R確変大当りに基づく大当り遊技の終了後は、次の大当り遊技が付与されるまで、変短状態が継続する。
4R短縮確変大当りは、1回目〜4回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「0.04秒」に定められた大当りである。すなわち、4R短縮確変大当りは、4回の第1のラウンド遊技で構成された種類の大当りであって、第1のラウンド遊技のみで構成された種類の大当りである。また、4R短縮確変大当りに基づく大当り遊技の終了後は、確変状態となる。また、非変短状態であるときに4R短縮確変大当りに基づく大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後は、非変短状態となる(図3(a)では、「無」と示す)。一方、変短状態であるときに4R短縮確変大当りに基づく大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後は、次の大当り遊技が付与されるまで、変短状態が継続する。
4R非確変大当りは、1回目〜4回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「25秒」に定められた大当りである。すなわち、4R非確変大当りは、4回の第2のラウンド遊技で構成された種類の大当りであって、第2のラウンド遊技のみで構成された種類の大当りである。また、4R非確変大当りに基づく大当り遊技の終了後は、非確変状態となる(図3(a)では、「無」と示す)。また、4R確変大当りに基づく大当り遊技の終了後は、50回の特別図柄変動ゲームの実行が終了するまで(図3(a)では、「50回」と示す)、変短状態が継続する。
4R短縮非確変大当りは、1回目〜4回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が「0.04秒」に定められた大当りである。すなわち、4R短縮非確変大当りは、4回の第1のラウンド遊技で構成された種類の大当りであって、第1のラウンド遊技のみで構成された種類の大当りである。また、4R短縮非確変大当りに基づく大当り遊技の終了後は、非確変状態となる。また、非変短状態であるときに4R短縮非確変大当りに基づく大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後は、非変短状態となる。一方、変短状態であるときに4R短縮非確変大当りに基づく大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後は、50回の特別図柄変動ゲームの実行が終了するまで、変短状態が継続する。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、全ての大当りにおいて、予め決められた「10秒」という時間がオープニング時間として設定される。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、全ての大当りにおいて、予め決められた「15秒」という時間がエンディング時間として設定される。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、全ての大当りにおけるラウンド遊技間インターバルの時間が、「1.5秒」に定められている。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10における小当り遊技について説明する。
小当り遊技は、第1特別図柄表示装置12に小当り図柄が確定停止表示された後、開始される。小当り遊技が開始すると、オープニング時間として設定される時間が経過するまでの間、所定の演出が行われる。また、オープニング時間として設定される時間の経過後は、予め決められた回数を上限として大入賞口23が1又は複数回、開放される。この大入賞口23の開閉中には、所定の演出が行われる。そして、大入賞口23の1又は複数回の開放が終了すると、エンディング時間として設定される時間が経過するまでの間、所定の演出が行われる。
図3(b)に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10における小当り遊技では、大入賞口23の開放回数として「4回」が定められている。また、小当り遊技において、1回あたりの大入賞口23の開放時間は「0.04秒」に定められている。なお、小当り遊技において、上限入球個数として定められる9球の遊技球が大入賞口23に入球した場合には、大入賞口23が4回開放されていない場合や、大入賞口23が0.04秒だけ開放されていない場合であっても、小当り遊技における大入賞口23の開放は終了する。
なお、小当り遊技の付与前後において、遊技状態は変化しない(図3(b)では、「現状維持」と示す)。すなわち、小当り遊技の付与前が確変状態であれば小当り遊技付与後も確変状態であって、小当り遊技の付与前が非確変状態であれば小当り遊技付与後も非確変状態である。同様に、小当り遊技の付与前が変短状態であれば小当り遊技付与後も変短状態であって、小当り遊技の付与前が非変短状態であれば小当り遊技付与後も非変短状態である。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、小当り遊技において、予め決められた「10秒」という時間がオープニング時間として設定される。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、小当り遊技において、予め決められた「15秒」という時間がエンディング時間として設定される。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、小当り遊技における大入賞口23の開放インターバルの時間が、「1.5秒」に定められている。
ここで、大当り毎の出球(出玉)の有利度について、図4に基づき説明する。
出球の有利度とは、大当り遊技の付与によって獲得できる賞球の個数(遊技球の個数)を意味する。このため、出球の有利度が高いとは、大当り遊技の付与によって獲得できる賞球の個数が多いことを意味する。一方で、出球の有利度が低いとは、大当り遊技の付与によって獲得できる賞球の個数が少ないことを意味する。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1のラウンド遊技では賞球を獲得できないものとする一方、第2のラウンド遊技では賞球を獲得できるものとする。このため、本実施形態において、大当り遊技の付与によって獲得が見込める賞球の個数、すなわち、出球の有利度は、大当り遊技における第2のラウンド遊技の回数によって特定する。
図4に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10における12種類の大当りのうち最も出球の有利度が低い大当りは、第2のラウンド遊技の回数が「0回」の4R短縮確変大当りと4R短縮非確変大当りである。因みに、4R短縮確変大当りに基づく大当り遊技の終了後は確変状態となる一方で、4R短縮非確変大当りに基づく大当り遊技の終了後は非確変状態となる。よって、4R短縮確変大当りと4R短縮非確変大当りと比較した場合には、4R短縮非確変大当りよりも、4R短縮確変大当りの方が遊技者にとって有利な種類の大当りといえる。
また、4R短縮確変大当りや4R短縮非確変大当りの次に出球の有利度が高い大当りは、第2のラウンド遊技の回数が「4回」の実質4R大当り、4R確変大当り及び4R非確変大当りである。因みに、実質4R大当り又は4R確変大当りに基づく大当り遊技の終了後は確変状態となる一方で、4R非確変大当りに基づく大当り遊技の終了後は非確変状態となる。よって、実質4R確変大当り、4R確変大当り及び4R非確変大当りを比較した場合には、4R非確変大当りよりも、実質4R確変大当りや4R確変大当りの方が遊技者にとって有利な種類の大当りといえる。なお、4R非確変大当りは、4R短縮確変大当りよりも出球の有利度は高いが、4R非確変大当りが4R短縮確変大当りよりも遊技者にとって有利な大当りであるとは限らない。
また、実質4R大当りや4R確変大当り、4R非確変大当りの次に出球の有利度が高い大当りは、第2のラウンド遊技の回数が「6回」の第1の実質6R大当りと第2の実質6R大当りである。また、第1の実質6R大当りや第2の実質6R大当りの次に出球の有利度が高い大当りは、第2のラウンド遊技の回数が「8回」の第1の実質8R大当りと第2の実質8R大当りである。また、第1の実質8R大当りや第2の実質8R大当りの次に出球の有利度が高い大当りは、第2のラウンド遊技の回数が「10回」の実質10R大当りと10R大当りである。
そして、実質10R大当りや10R大当りの次に出球の有利度が高い大当りであって、且つ12種類の大当りのうち最も出球の有利度が高い大当りは、第2のラウンド遊技の回数が「16回」の16R大当りである。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、ラウンド数が多いからといって出球の有利度が高いとは限らず、ラウンド数が少なくとも第2のラウンド遊技の回数が多ければ出球の有利度が高くなる。そして、ラウンド数が同じ大当りにおいては、全てのラウンド遊技のうち第2のラウンド遊技が占める割合が高ければ、出球の有利度が高くなる。すなわち、ラウンド数が同じであっても、全てのラウンド遊技において第1のラウンド遊技(又は、第2のラウンド遊技)が示す割合によって、出球の有利度が変化する。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1始動口16へ遊技球が入球したことに伴って行われた大当り抽選に当選した場合と、第2始動口18へ遊技球が入球したことに伴って行われた大当り抽選に当選した場合と、で12種類の大当りの中から決定される大当りの種類や、各大当りが決定される確率が異なっている。なお、以下の説明において、第1始動口16へ遊技球が入球したことに伴って行われる大当り抽選を「第1の大当り抽選」といい、第2始動口18へ遊技球が入球したことに伴って行われる大当り抽選を「第2の大当り抽選」という場合がある。
ここで、第1の大当り抽選に当選したときに決定可能な大当りの種類及び各大当りの決定率と、第2の大当り抽選に当選したときに決定可能な大当りの種類及び各大当りの決定率について、図5に基づき説明する。
図5に示すように、第1の大当り抽選に当選した場合に決定可能な大当りは、実質10R大当り、第1の実質6R大当り、第2の実質6R大当り、実質4R大当り、4R確変大当り、4R短縮確変大当り及び4R非確変大当りとなっている。なお、第1の大当り抽選に当選した際に、実質10R大当りは35%、第1の実質6R大当りは10%、第2の実質6R大当りは10%、実質4R大当りは10%、4R確変大当りは10%、4R短縮確変大当りは5%、4R非確変大当りは20%の確率でそれぞれ決定される。
また、第2の大当り抽選に当選した場合に決定可能な大当りは、16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り、10R大当り、第2の実質8R大当り、4R短縮確変大当り及び4R短縮非確変大当りとなっている。なお、第2の大当り抽選に当選した際に、16R大当りは25%、実質10R大当りは10%、第1の実質8R大当りは10%、10R大当りは10%、第2の実質8R大当りは10%、4R短縮確変大当りは15%、4R短縮非確変大当りは20%の確率でそれぞれ決定される。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した際に特別図柄表示装置12,13に確定停止表示させる大当り図柄を決定することによって、大当りの種類が決定される。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄表示装置12に確定停止表示させることの可能な複数種類の大当り図柄は、実質10R大当り、第1の実質6R大当り、第2の実質6R大当り、実質4R大当り、4R確変大当り、4R短縮確変大当り、4R非確変大当りにそれぞれ分類されている。同様に、第2特別図柄表示装置13に確定停止表示させることの可能な複数種類の大当り図柄は、16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り、10R大当り、第2の実質8R大当り、4R短縮確変大当り、4R短縮非確変大当りにそれぞれ分類されている。このため、第1の大当り抽選に当選した際に、第1特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄(大当り図柄)として、実質10R大当りに分類される特別図柄が決定された場合には、大当りの種類として実質10R大当りが決定されたことになる。
以下、図5に示すように、16R大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz11、実質10R大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz12、第1の実質8R大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz13、第1の実質6R大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz14とする。また、10R大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz21、第2の実質8R大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz22、第2の実質6R大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz23、実質4R大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz24とする。また、4R確変大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz31、4R短縮確変大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz32、4R非確変大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz33、4R短縮非確変大当りに分類される大当り図柄を特別図柄Dz34とする。
なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において、ラウンド数「10回」が第1回数に相当し、ラウンド数「16回」が第2回数に相当する。また、本実施形態において、ラウンド数として第1回数(本実施形態では、「10回」)が定められた大当りが1種当りに相当し、ラウンド数として第1回数よりも多い第2回数(本実施形態では、「16回」)が定められた大当りが2種当りに相当する。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、10R大当り、第2の実質8R大当り、第2の実質6R大当り、実質4R大当りが、1種当りとなる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当りが、2種当りとなる。
更に、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1の大当り抽選の当選に伴い決定され得る大当りのうちラウンド数として第1回数が定められた大当りが第1の1種当りに相当し、第1の大当り抽選の当選に伴い決定され得る大当りのうちラウンド数として第2回数が定められた大当りが第1の2種当りに相当する。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第2の大当り抽選の当選に伴い決定され得る大当りのうちラウンド数として第1回数が定められた大当りが第2の1種当りに相当し、第2の大当り抽選の当選に伴い決定され得る大当りのうちラウンド数として第2の回数が定められた大当りが第2の2種当りに相当する。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2の実質6R大当りと実質4R大当りが第1の1種当りとなり、実質10R大当りと第1の実質6R大当りが第1の2種当りとなる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、10R大当りと第2の実質8R大当りが第2の1種当りとなり、16R大当りと実質10R大当り、第1の実質8R大当りが第2の2種当りとなる。
次に、パチンコ遊技機10の制御構成を図6にしたがって説明する。
パチンコ遊技機10の裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行するとともに、該処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)を出力する。また、パチンコ遊技機10の裏側には、演出制御基板31が装着されている。演出制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置11の表示態様(飾り図柄、背景画像、文字などの表示画像など)や、装飾ランプSLの発光態様、スピーカSPの音声出力態様を制御する。
以下、主制御基板30及び演出制御基板31の具体的構成を説明する。
まず、主制御基板30について、図6に基づき説明する。
図6に示すように、主制御基板30には、制御動作を所定の手順で実行する主制御用CPU30a、主制御用CPU30aの制御プログラムを格納する主制御用ROM30b、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM30c及びハードウェア乱数を生成する乱数生成器30dが設けられている。そして、主制御用CPU30aには、各種スイッチSW1〜SW4が接続されている。また、各種スイッチSW1〜SW4は、各種スイッチSW1〜SW4が遊技球を検知した際に出力する検知信号を主制御用CPU30aが入力できるように、主制御用CPU30aに接続されている。また、主制御用CPU30aには、第1特別図柄表示装置12、第2特別図柄表示装置13、第1特別図柄保留表示装置20、第2特別図柄保留表示装置21、普通図柄表示装置24及び普通図柄保留表示装置26が接続されている。また、主制御用CPU30aには、開閉爪ソレノイドSOL1及び大入賞口ソレノイドSOL2が接続されている。また、主制御用CPU30aには、16ラウンドランプ16La、10ラウンドランプ10La及び4ラウンドランプ4Laが接続されている。
また、乱数生成器30dでは、内部クロックの1周期毎に1更新されるハードウェア乱数が生成される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では内部クロックが10MHzに設定されているため、0.1μ秒毎にハードウェア乱数の値が1更新される。また、ハードウェア乱数の取り得る数値は、0〜65535までの全部で65536通りの整数となっている。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10において、ハードウェア乱数は当り判定用乱数及び普通図柄当り判定用乱数として使用される。当り判定用乱数は、大当り抽選(大当り判定)及び小当り抽選(小当り判定)に用いる乱数である。普通図柄当り判定用乱数は、普通図柄当り抽選(普通図柄当り判定)に用いる乱数である。
また、主制御用RAM30cには、所定の周期(ハードウェア乱数の値が更新される時間よりも長い時間(例えば、4m秒))毎に主制御用CPU30aが行う乱数更新処理によって、値が更新されるソフトウェア乱数が記憶されている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において主制御用RAM30cには、第1のソフトウェア乱数と第2のソフトウェア乱数が記憶されており、各ソフトウェア乱数は取り得る数値の範囲が異なる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1のソフトウェア乱数は特別図柄振分用乱数として使用され、第2のソフトウェア乱数は変動パターン振分用乱数として使用される。特別図柄振分用乱数は、第1特別図柄表示装置12又は第2特別図柄表示装置13に確定停止表示させる特別図柄の種類を決定する際に用いる乱数である。また、変動パターン振分用乱数は、変動パターンを決定する際に用いる乱数である。
また、主制御用ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、特別図柄変動ゲームが開始してから当該特別図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間や、演出表示装置11や装飾ランプSL、スピーカSPにて行われる演出の演出内容を特定し得る。また、変動パターンには、大当りのときに決定される大当り演出用の変動パターンと、大当りのときや小当りのときに決定される特殊演出用の変動パターンと、はずれのときに決定されるはずれ演出用の変動パターンと、がある。
また、主制御用ROM30bには、各種の判定値が記憶されている。例えば、主制御用ROM30bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当り抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数(ハードウェア乱数)の取り得る数値の中から定められている。なお、確変状態であるときの大当り判定値の個数は、非確変状態であるときの大当り判定値の個数よりも多くなっている。それとともに、確変状態であるときの大当り判定値には、非確変状態であるときの大当り判定値が含まれるように、大当り判定値としての値が定められている。また、主制御用ROM30bには、小当り判定値が記憶されている。小当り判定値は、小当り抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。なお、小当り判定値は、大当り判定値以外の値で定められている。また、主制御用ROM30bには、普通図柄当り判定値が記憶されている。普通図柄当り判定値は、普通図柄当り抽選で用いる判定値であり、普通図柄当り判定用乱数(ハードウェア乱数)の取り得る数値の中から定められている。
また、主制御用RAM30cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。例えば、主制御用RAM30cには、確変状態であるか否かを示す値が設定される確変フラグが記憶されている。確変フラグには、確変状態であるとき「1」が設定される一方、非確変状態であるとき「0」が設定される。また、主制御用RAM30cには、変短状態であるか否かを示す値が設定される作動フラグが記憶されている。また、主制御用RAM30cには、2R非確変大当り遊技や実質8R大当り遊技の終了後からの特別図柄変動ゲームの実行回数が変短回数(本実施形態では、50回)に達するまでの回数が設定される作動リミッタが記憶されている。
次に、演出制御基板31について、図6に基づき説明する。
図6に示すように、演出制御基板31には、制御動作を所定の手順で実行する演出制御用CPU31aと、演出制御用CPU31aの制御プログラムを格納する演出制御用ROM31bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる演出制御用RAM31cが設けられている。また、演出制御用CPU31aには、演出表示装置11が接続されている。また、演出制御用CPU31aには、装飾ランプSLが接続されている。また、演出制御用CPU31aには、スピーカSPが接続されている。
また、演出制御用ROM31bには、各種画像表示データ(飾り図柄、背景、文字などの画像データ)、各種の発光用データ及び各種の音声用データが記憶されている。
また、演出制御用RAM31cには、所定の周期(ハードウェア乱数の値が更新される時間よりも長い時間(例えば、4m秒))毎に演出制御用CPU31aが行う乱数更新処理によって、値が更新されるソフトウェア乱数が記憶されている。そして、演出制御用CPU31aは、演出制御用RAM31cにて値が更新されるソフトウェア乱数を使用して、各種演出内容(例えば、表示結果)の決定(選択)を行う。また、演出制御用RAM31cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。
次に、主制御基板30の主制御用CPU30aが、主制御用ROM30bに記憶されている制御プログラムにしたがって実行する特別図柄入力処理や特別図柄開始処理、普通図柄入力処理、普通図柄開始処理などの各種処理について説明する。本実施形態において主制御用CPU30aは、所定の制御周期(例えば、4m秒)毎に特別図柄入力処理や特別図柄開始処理、普通図柄入力処理、普通図柄開始処理などの各種処理を実行する。
最初に、特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において主制御用CPU30aは、第1始動口16に遊技球が入球したか否かの第1入球判定を行う。第1入球判定において主制御用CPU30aは、第1始動口スイッチSW1が遊技球を検知したときに出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、第1入球判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、後から説明する第2入球判定に係る処理へと進む。一方、第1入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている第1特別図柄保留記憶数が上限数の4未満であるか否かの第1保留上限判定を行う。そして、第1保留上限判定の判定結果が否定(第1特別図柄保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU30aは、後から説明する第2入球判定に係る処理へと進む。
一方、第1保留上限判定の判定結果が肯定(第1特別図柄保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU30aは、第1特別図柄保留記憶数に1加算し、第1特別図柄保留記憶数を書き換える。このとき主制御用CPU30aは、1加算後の第1特別図柄保留記憶数を表すように第1特別図柄保留表示装置20を形成する第1特別図柄保留発光部20a,20bの点灯態様を制御する。続いて、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30c及び乱数生成器30dから各種乱数の値を取得し、主制御用RAM30cの所定の記憶領域(第1特別図柄保留記憶数に対応する記憶領域)に記憶する。このとき主制御用CPU30aは、乱数生成器30dから当り判定用乱数の値を取得し、主制御用RAM30cから特別図柄振分用乱数及び変動パターン振分用乱数の値を取得する。その後、主制御用CPU30aは、第2入球判定に係る処理へと進む。
第2入球判定に係る処理を行うとき、主制御用CPU30aは、第2始動口18に遊技球が入球したか否かの第2入球判定を行う。第2入球判定において主制御用CPU30aは、第2始動口スイッチSW2が遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、第2入球判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第2入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている第2特別図柄保留記憶数が上限数の4未満であるか否かの第2保留上限判定を行う。そして、第2保留上限判定の判定結果が否定(第2特別図柄保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
一方、第2保留上限判定の判定結果が肯定(第2特別図柄保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU30aは、第2特別図柄保留記憶数に1加算し、第2特別図柄保留記憶数を書き換える。このとき主制御用CPU30aは、1加算後の第2特別図柄保留記憶数を表すように第2特別図柄保留表示装置21を形成する第2特別図柄保留発光部21a,21bの点灯態様を制御する。続いて、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30c及び乱数生成器30dから各種乱数の値を取得し、主制御用RAM30cの所定の記憶領域(第1特別図柄保留記憶数に対応する記憶領域)に記憶する。このとき主制御用CPU30aは、乱数生成器30dから当り判定用乱数の値を取得し、主制御用RAM30cから特別図柄振分用乱数及び変動パターン振分用乱数の値を取得する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
次に、特別図柄開始処理について、図7及び図8(a),(b)に基づき説明する。
図7に示すように、特別図柄開始処理において主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲーム中又は当り遊技(大当り遊技、小当り遊技)中であるか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、ステップS11の判定結果が否定の場合、つまり、特別図柄変動ゲーム中でなく、且つ当り遊技中でもない場合、主制御用RAM30cから第2特別図柄保留記憶数を読み出し(ステップS12)、当該第2特別図柄保留記憶数が「0(零)」よりも大きいか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13の判定結果が否定(第2特別図柄保留記憶数=0)の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cから第1特別図柄保留記憶数を読み出し(ステップS14)、当該第1特別図柄保留記憶数が「0(零)」よりも大きいか否かを判定する(ステップS15)。ステップS15の判定結果が否定(第1特別図柄保留記憶数=0)の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、ステップS15の判定結果が肯定(第1特別図柄保留記憶数>0)の場合、主制御用CPU30aは、第1特別図柄保留記憶数から1減算する(ステップS16)。このとき、主制御用CPU30aは、減算後の第1特別図柄保留記憶数を表すように第1特別図柄保留表示装置20の点灯態様を制御する。その後、主制御用CPU30aは、所定の記憶領域に記憶されている各種乱数(当り判定用乱数、特別図柄振分用乱数及び変動パターン振分用乱数)の値を読み出す(ステップS17)。そして、ステップS17の処理を終了した主制御用CPU30aは、図8(a)に示すステップS18の処理へと移行する。
図8(a)に示すように、ステップS18において主制御用CPU30aは、大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。ステップS18において主制御用CPU30aは、ステップS17にて読み出した当り判定用乱数の値が、主制御用ROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する。このとき、主制御用CPU30aは、確変状態であるときには確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行い、非確変状態であるときには非確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行う。因みに、ステップS18にて行う大当り抽選は、第1始動口16への入球に伴う大当り抽選(当り抽選)、つまり、第1の大当り抽選である。
そして、ステップS18の判定結果が肯定の場合、つまり、第1の大当り抽選に当選した場合、主制御用CPU30aは、ステップS17にて読み出した特別図柄振分用乱数の値に基づき第1特別図柄表示装置12に確定停止表示させる大当り図柄を決定する(ステップS19)。ステップS19において主制御用CPU30aは、特別図柄Dz12,Dz14,Dz23,Dz24,Dz31,Dz32,Dz33のうち何れかに分類される大当り図柄を決定する。
その後、主制御用CPU30aは、ステップS19にて決定した大当り図柄に応じて、大当り演出の変動パターン又は特殊演出用の変動パターンを決定する(ステップS20)。具体的には、ステップS20において主制御用CPU30aは、ステップS19で特別図柄Dz12,Dz14,Dz23,Dz24,Dz31,Dz33のうち何れかに分類される大当り図柄を決定したとき、複数種類の大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。一方、主制御用CPU30aは、ステップS19で特別図柄Dz32に分類される大当り図柄を決定したとき、複数種類の特殊演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。なお、ステップS20において複数種類の変動パターンの中から変動パターンを決定する際、主制御用CPU30aは、ステップS17にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づいて変動パターンを決定する。
そして、変動パターンを決定した主制御用CPU30aは、演出制御用CPU31aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1特別図柄変動ゲームにかかわる各種処理を実行する(ステップS21)。具体的には、主制御用CPU30aは、変動パターンを指定するとともに、演出図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、主制御用CPU30aは、特別図柄を変動表示させて第1特別図柄変動ゲームを開始するように第1特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、第1特別図柄変動ゲームの変動時間の計測を開始するとともに、確定停止表示される特別図柄を指定する特別図柄指定コマンドを演出制御用CPU31aに出力する。そして、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
その後、特別図柄開始処理とは別の処理において、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、確定停止表示させる特別図柄として決定した特別図柄を確定停止表示させるように第1特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、演出図柄変動ゲームを終了させるための終了コマンドを出力する。
一方、ステップS18の判定結果が否定の場合、つまり、第1の大当り抽選に非当選の場合、主制御用CPU30aは、小当りか否かの小当り判定(小当り抽選)を行う(ステップS22)。ステップS22において主制御用CPU30aは、ステップS17にて読み出した当り判定用乱数の値が、主制御用ROM30bに記憶されている小当り判定値と一致するか否かを判定する。そして、ステップS22の判定結果が肯定の場合、つまり、小当り抽選に当選した場合、主制御用CPU30aは、ステップS17にて読み出した特別図柄振分用乱数の値に基づき小当り図柄を決定する(ステップS23)。その後、主制御用CPU30aは、ステップS17にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類の特殊演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する(ステップS24)。
そして、ステップS24にて特殊演出用の変動パターンを決定した主制御用CPU30aは、ステップS21の処理へと進み、前述同様、演出制御用CPU31aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1特別図柄変動ゲームにかかわる各種処理を実行し、特別図柄開始処理を終了する。
その後、特別図柄開始処理とは別の処理において、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、確定停止表示させる特別図柄として決定した特別図柄を確定停止表示させるように第1特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、演出図柄変動ゲームを終了させるための終了コマンドを出力する。
また、ステップS22の判定結果が否定の場合、つまり、小当り抽選に非当選の場合、主制御用CPU30aは、ステップS17にて読み出した特別図柄振分用乱数に基づきはずれ図柄を決定する(ステップS25)。その後、主制御用CPU30aは、ステップS17にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類のはずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する(ステップS26)。
そして、ステップS26にてはずれ演出用の変動パターンを決定した主制御用CPU30aは、ステップS21の処理へと進み、前述同様、演出制御用CPU31aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1特別図柄変動ゲームにかかわる各種処理を実行し、特別図柄開始処理を終了する。
その後、特別図柄開始処理とは別の処理において、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、確定停止表示させる特別図柄として決定した特別図柄を確定停止表示させるように第1特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、演出図柄変動ゲームを終了させるための終了コマンドを出力する。
また、図7に示すように、ステップS13の判定結果が肯定(第2特別図柄保留記憶数>0)の場合、主制御用CPU30aは、第2特別図柄保留記憶数から1減算する(ステップS27)。このとき、主制御用CPU30aは、減算後の第2特別図柄保留記憶数を表すように第2特別図柄保留表示装置21の点灯態様を制御する。その後、主制御用CPU30aは、所定の記憶領域に記憶されている各種乱数(当り判定用乱数、特別図柄振分用乱数及び変動パターン振分用乱数)の値を読み出す(ステップS28)。そして、ステップS28の処理を終了した主制御用CPU30aは、図8(b)に示すステップS29の処理へと移行する。
図8(b)に示すように、ステップS29において主制御用CPU30aは、大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。ステップS29において主制御用CPU30aは、ステップS28にて読み出した当り判定用乱数の値が、主制御用ROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する。このとき、主制御用CPU30aは、確変状態であるときには確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行い、非確変状態であるときには非確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行う。因みに、ステップS29にて行う大当り抽選は、第2始動口18への入球に伴う大当り抽選(当り抽選)、つまり、第2の大当り抽選である。
そして、ステップS29の判定結果が肯定の場合、つまり、第2の大当り抽選に当選した場合、主制御用CPU30aは、ステップS28にて読み出した特別図柄振分用乱数の値に基づき第2特別図柄表示装置13に確定停止表示させる大当り図柄を決定する(ステップS30)。ステップS30において主制御用CPU30aは、特別図柄Dz11,Dz12,Dz13,Dz21,Dz22,Dz32,Dz34のうち何れかに分類される大当り図柄を決定する。
その後、主制御用CPU30aは、ステップS30にて決定した大当り図柄に応じて、大当り演出の変動パターン又は特殊演出用の変動パターンを決定する(ステップS31)。具体的には、ステップS31において主制御用CPU30aは、ステップS30で特別図柄Dz11,Dz12,Dz13,Dz21,Dz22のうち何れかに分類される大当り図柄を決定したとき、複数種類の大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。一方、主制御用CPU30aは、ステップS30で特別図柄Dz32又は特別図柄Dz34に分類される大当り図柄を決定したとき、複数種類の特殊演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。なお、ステップS31において複数種類の変動パターンの中から変動パターンを決定する際、主制御用CPU30aは、ステップS28にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づいて変動パターンを決定する。
そして、変動パターンを決定した主制御用CPU30aは、演出制御用CPU31aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2特別図柄変動ゲームにかかわる各種処理を実行する(ステップS32)。具体的には、主制御用CPU30aは、変動パターンを指定するとともに、演出図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、主制御用CPU30aは、特別図柄を変動表示させて第2特別図柄変動ゲームを開始するように第2特別図柄表示装置13の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、第2特別図柄変動ゲームの変動時間の計測を開始するとともに、確定停止表示される特別図柄を指定する特別図柄指定コマンドを演出制御用CPU31aに出力する。そして、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
その後、特別図柄開始処理とは別の処理において、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、確定停止表示させる特別図柄として決定した特別図柄を確定停止表示させるように第2特別図柄表示装置13の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、演出図柄変動ゲームを終了させるための終了コマンドを出力する。
一方、ステップS29の判定結果が否定の場合、つまり、第2の大当り抽選に非当選の場合、主制御用CPU30aは、ステップS28にて読み出した特別図柄振分用乱数に基づきはずれ図柄を決定する(ステップS33)。その後、主制御用CPU30aは、ステップS28にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類のはずれ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する(ステップS34)。
そして、ステップS34にてはずれ演出用の変動パターンを決定した主制御用CPU30aは、ステップS32の処理へと進み、前述同様、演出制御用CPU31aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第2特別図柄変動ゲームにかかわる各種処理を実行し、特別図柄開始処理を終了する。
その後、特別図柄開始処理とは別の処理において、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、確定停止表示させる特別図柄として決定した特別図柄を確定停止表示させるように第2特別図柄表示装置13の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、演出図柄変動ゲームを終了させるための終了コマンドを出力する。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2の大当り抽選が行われることが保留されているとき、つまり、第2特別図柄変動ゲームの実行が保留されているとき(第2特別図柄保留記憶数>0のとき)、第1の大当り抽選よりも優先的に第2の大当り抽選が行われる。このため、第2始動口18へ遊技球が入球する確率が高くなる変短状態においては、第2の大当り抽選が行われる機会が多くなる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10において大当り抽選を行う主制御用CPU30aが、当り抽選手段として機能する。更に、ステップS19の処理を行い、第1の始動口としての第1始動口16への入球に伴う大当り抽選に当選した際に特別図柄を決定して大当りの種類を決定する主制御用CPU30aが、本実施形態において第1の当り種決定手段として機能する。また、ステップS30の処理を行い、第2の始動口としての第2始動口18への入球に伴う大当り抽選に当選した際に特別図柄を決定した大当りの種類を決定する主制御用CPU30aが、本実施形態において第2の当り種決定手段として機能する。
次に、大当り抽選に当選した場合、及び小当り抽選に当選した場合に、主制御用CPU30aが行う当り遊技処理について説明する。
大当り抽選に当選した場合に行う当り遊技処理において主制御用CPU30aは、最初にオープニング演出の実行を指示するオープニングコマンドを演出制御用CPU31aに出力するとともに、オープニング時間を計測する。次に、主制御用CPU30aは、オープニング時間の経過後、各ラウンド遊技を制御する。このとき主制御用CPU30aは、決定した大当りの種類に基づく開放態様で、大入賞口23の開放及び閉鎖を制御する。また、各ラウンド遊技の開始時において、ラウンド遊技の開始を示すラウンドコマンドを演出制御用CPU31aに出力する。そして、主制御用CPU30aは、最終回(ラウンド数が「16回」の大当りの場合は、16回目)のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを演出制御用CPU31aに出力するとともに、エンディング時間を計測する。その後、主制御用CPU30aは、エンディング時間の経過後、大当り遊技を終了させる。
また、主制御用CPU30aは、ラウンド数が「16回」と定められた種類の大当り(16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当り)に基づく大当り遊技の付与中、16ラウンドランプ16Laを点灯させ続けるように16ラウンドランプ16Laの点灯態様を制御する。なお、本実施形態において大当り遊技の付与中とは、主制御用CPU30aがオープニングコマンドを出力してから、エンディング時間が経過するまでの期間をいう。
また、主制御用CPU30aは、ラウンド数が「10回」と定められた種類の大当り(10R大当り、第2の実質8R大当り、第2の実質6R大当り、実質4R大当り)に基づく大当り遊技の付与中、10ラウンドランプ10Laを点灯させ続けるように10ラウンドランプ10Laの点灯態様を制御する。同様に、主制御用CPU30aは、ラウンド数が「4回」と定められた種類の大当り(4R確変大当り、4R短縮確変大当り、4R非確変大当り、4R短縮非確変大当り)に基づく大当り遊技の付与中、4ラウンドランプ4Laを点灯させ続けるように4ラウンドランプ4Laの点灯態様を制御する。
このように、決定された大当りの種類に基づき特別入賞手段としての大入賞口23の開放及び閉鎖を制御する主制御用CPU30aが、本実施形態において開閉制御手段として機能する。また、発光部としてのラウンドランプLaを構成する発光体(16ラウンドランプ16La、10ラウンドランプ10La、4ラウンドランプ4La)の点灯態様(点灯及び消灯)を制御する主制御用CPU30aが、本実施形態において点灯制御手段として機能する。
また、本実施形態において、16ラウンドランプ16Laが点灯する点灯態様を第1の点灯態様とする場合には、10ラウンドランプ10Laが点灯する点灯態様又は4ラウンドランプ4Laが点灯する点灯態様が第2の点灯態様に相当する。また、本実施形態において、10ラウンドランプ10Laが点灯する点灯態様を第1の点灯態様とする場合には、16ラウンドランプ16Laが点灯する点灯態様又は4ラウンドランプ4Laが点灯する点灯態様が第2の点灯態様に相当する。同様に、本実施形態において、4ラウンドランプ4Laが点灯する点灯態様を第1の点灯態様とする場合には、16ラウンドランプ16Laが点灯する点灯態様又は10ラウンドランプ10Laが点灯する点灯態様が第2の点灯態様に相当する。
また、小当り抽選に当選した場合の当り遊技処理において主制御用CPU30aは、最初にオープニング演出の実行を指示する小当りオープニングコマンドを演出制御用CPU31aに出力するとともに、オープニング時間を計測する。次に、主制御用CPU30aは、オープニング時間の経過後、小当り遊技の開放態様で大入賞口23の開放及び閉鎖を制御する。このとき、小当り遊技における大入賞口23の開放が開始したことを示す小当り開放コマンドを演出制御用CPU31aに出力する。そして、主制御用CPU30aは、小当り遊技の開放態様での大入賞口23の開放及び閉鎖の制御を終了すると、エンディング演出の実行を指示する小当りエンディングコマンドを演出制御用CPU31aに出力するとともに、エンディング時間を計測する。その後、主制御用CPU30aは、エンディング時間の経過後、小当り遊技を終了させる。なお、主制御用CPU30aは、小当り遊技の付与中、ラウンドランプLaを構成する16ラウンドランプ16La、10ラウンドランプ10La及び4ラウンドランプ4Laを点灯させない。
次に、確変状態や変短状態などの各種遊技状態の設定を行うために主制御用CPU30aが行う情報設定処理について説明する。
情報設定処理において主制御用CPU30aは、16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当り、10R大当り、第2の実質8R大当り、第2の実質6R大当り、実質4R大当り、4R確変大当り又は4R短縮確変大当りに基づく大当り遊技の終了後、確変フラグに「1」を設定する。一方、主制御用CPU30aは、4R非確変大当り又は4R短縮非確変大当りに基づく大当り遊技の終了後、確変フラグに「0」を設定する。
また、主制御用CPU30aは、16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当り、10R大当り、第2の実質8R大当り、第2の実質6R大当り、実質4R大当り、4R確変大当り又は4R非確変大当りに基づく大当り遊技の終了後、作動フラグに「1」を設定する。このとき、16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当り、10R大当り、第2の実質8R大当り、第2の実質6R大当り、実質4R大当り又は4R確変大当りに基づく大当り遊技の終了後であれば、主制御用CPU30aは、作動リミッタに「0」を設定する。一方、4R非確変大当りに基づく大当り遊技の終了後であれば、主制御用CPU30aは、作動リミッタに変短回数である「50」を設定する。
また、主制御用CPU30aは、非変短状態であるときに4R短縮確変大当り又は4R短縮非確変大当りに基づく大当り遊技が付与された場合、当該大当り遊技の終了後、作動フラグに「0」を設定する。一方、主制御用CPU30aは、変短状態であるときに4R短縮確変大当り又は4R短縮非確変大当りが付与された場合、当該大当り遊技の終了後、作動フラグに「1」を設定する。このとき、4R短縮確変大当りに基づく大当り遊技の終了後であれば、主制御用CPU30aは、作動リミッタに「0」を設定する。一方、4R短縮非確変大当りに基づく大当り遊技の終了後であれば、主制御用CPU30aは、作動リミッタに変短回数である「50」を設定する。
なお、主制御用CPU30aは、小当り遊技を付与する場合、当該小当り遊技の付与前後において、確変フラグ、作動フラグ及び作動リミッタに設定されている値を変更しない(現状維持させる)。
また、主制御用CPU30aは、特別図柄変動ゲームの終了時に作動リミッタの値が1以上である場合、当該作動リミッタの値を1減算し、当該値を書き換える。また、減算後の作動リミッタの値が「0」となった場合、主制御用CPU30aは、作動フラグに「0」を設定し、変短状態から非変短状態へと切り替える。また、主制御用CPU30aは、大当り遊技の付与を開始する際、大当りの種類に関係なく、確変フラグ及び変短フラグに「0」を設定する。
次に、普通図柄入力処理について説明する。
普通図柄入力処理において主制御用CPU30aは、ゲート25へ遊技球が入球したか否かのゲート入球判定を行う。主制御用CPU30aは、普通図柄スイッチSW4が遊技球を検知したときに出力する検知信号を入力したか否かを判定することで、ゲート入球判定を行う。そして、ゲート入球判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、ゲート入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている普通図柄保留記憶数が上限の4未満であるか否かを判定する。この判定結果が否定の場合(普通図柄保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、判定結果が肯定(普通図柄保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU30aは、普通図柄保留記憶数を1加算し、普通図柄保留記憶数を書き換える。このとき、主制御用CPU30aは、加算後の普通図柄保留記憶数を表すように普通図柄保留表示装置26の表示内容を制御する。その後、主制御用CPU30aは、乱数生成器30dから普通図柄当り判定用乱数の値を取得し、取得した値を普通図柄保留記憶数に対応する主制御用RAM30cにおける所定の記憶領域に記憶する。そして、主制御用CPU30aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、普通図柄開始処理について説明する。
普通図柄開始処理において主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲーム中又は普通図柄当り遊技中であるか否かの普通図柄実行条件判定を行う。この普通図柄実行条件判定の判定結果が肯定の場合、つまり、普通図柄変動ゲーム中又は普通図柄当り遊技中である場合、主制御用CPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通図柄実行条件判定の判定結果が否定(普通図柄変動ゲーム中でなく、且つ普通図柄当り遊技中でない)の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に普通図柄入力処理において取得した普通図柄当り判定用乱数の値が記憶されているか否かを判定する。当該判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている普通図柄当り判定用乱数の値を読み出す。
続いて、主制御用CPU30aは、読み出した普通図柄当り判定用乱数の値が、主制御用ROM30bに記憶されている普通図柄当り判定値と一致するか否かの普通図柄当り抽選を行う。このとき、主制御用CPU30aは、非変短状態であるときには通常の当選確率にて普通図柄当り抽選を行い、変短状態であるときには通常よりも高い当選確率にて普通図柄当り抽選を行う。
そして、普通図柄当り抽選に当選した場合、主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの終了時に停止表示させる普通図柄として普通当り図柄を決定する。一方、普通当り抽選に当選しなかった場合、主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの終了時に停止表示させる普通図柄として普通はずれ図柄を決定する。また、普通図柄変動ゲームの終了時に停止表示させる普通図柄を決定した主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの変動時間を決定する。このとき、主制御用CPU30aは、変短状態であるときには、非変短状態であるときよりも普通図柄変動ゲームの変動時間として短い時間を決定する。その後、主制御用CPU30aは、普通図柄開始処理を終了する。
そして、主制御用CPU30aは、普通図柄を変動表示させて、普通図柄変動ゲームの実行を開始するように普通図柄表示装置24の表示内容を制御する。それと同時に、主制御用CPU30aは、普通図柄変動ゲームの変動時間の計測を開始する。また、主制御用CPU30aは、決定した普通図柄変動ゲームの変動時間の経過時、決定した普通図柄を停止表示させるように普通図柄表示装置24の表示内容を制御する。
次に、普通図柄当り抽選に当選した場合に、主制御用CPU30aが行う普通図柄当り遊技処理について説明する。
主制御用CPU30aは、普通図柄当り抽選に当選した場合、当該当選の対象とする普通図柄変動ゲームの終了後、開閉爪19の開放及び閉鎖を制御し、普通図柄当り遊技を付与し、普通図柄当り遊技の付与にかかる普通図柄当り遊技処理を行う。なお、主制御用CPU30aは、普通図柄当り遊技処理を行う時点での遊技状態が変短状態である場合には、非変短状態である場合と比較して、開閉爪19を開放させる時間を長くする。このように、本実施形態において開閉部材としての開閉爪19の開放及び閉鎖を制御する主制御用CPU30aが開閉部材制御手段として機能する。
なお、1回あたりの開放時間を変短状態であるか否かに応じて変化させなくても、1回の普通図柄当り抽選の当選に対して開閉爪19が開放する回数を多くすれば、開閉爪19を開放させる時間を長くすることができる。また、1回の普通図柄当り抽選の当選に対して開閉爪19が開放する回数を変短状態であるか否かに応じて変化させなくても、開閉爪19の1回あたりの開放時間を長くすれば、開閉爪19を開放させる時間を長くすることができる。当然、非変短状態であるときよりも1回の普通図柄当り抽選の当選に対して開閉爪19が開放する回数を多くするとともに、開閉爪19の1回あたりの開放時間を長くすれば、変短状態において開閉爪19を開放させる時間を長くすることができる。
次に、賞球として遊技球を払い出すために主制御用CPU30aが行う賞球処理について説明する。
賞球処理において主制御用CPU30aは、第1始動口スイッチSW1からの検知信号を入力した場合、「3球」の遊技球を払い出すように、パチンコ遊技機10の機裏側に装着されている球払出装置を制御する。また、主制御用CPU30aは、第2始動口スイッチSW2からの検知信号を入力した場合、「3球」の遊技球を払い出すように球払出装置を制御する。また、主制御用CPU30aは、カウントスイッチSW3からの検知信号を入力した場合、「15球」の遊技球を払い出すように球払出装置を制御する。
次に、演出制御基板31の演出制御用CPU31aが、演出制御用ROM31bに記憶されている制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
演出制御基板31の演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該コマンドの指示内容に応じて演出表示装置11に確定停止表示させる飾り図柄の組み合わせ(表示結果)を決定する。
具体的には、演出制御用CPU31aは、大当り演出用の変動パターンが指定された場合、大当りの図柄組み合わせ(例えば、[222]や[777])の中から確定停止表示させる飾り図柄の組み合わせ(大当り表示結果)を決定する。また、演出制御用CPU31aは、特殊演出用の変動パターンが指定された場合、特殊図柄組み合わせ(例えば、[2○2]や[7○7])の中から確定停止表示させる飾り図柄の組み合わせ(特殊表示結果(大当り表示結果))を決定する。また、演出制御用CPU31aは、はずれ演出用の変動パターンが指定された場合、はずれの図柄組み合わせ(例えば、[323]や[426]、[211])の中から確定停止表示させる飾り図柄の組み合わせ(はずれ表示結果)を決定する。
また、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、各列の飾り図柄を変動表示させて演出図柄変動ゲームを開始するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU31aは、終了コマンドを入力すると、確定停止表示させる飾り図柄の組み合わせ(表示結果)を確定停止表示させて演出図柄変動ゲームを終了するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。
また、演出制御用CPU31aは、指定された変動パターンに基づき、装飾ランプSLの発光態様を制御する。また、演出制御用CPU31aは、指定された変動パターンに基づき、スピーカSPの音声出力態様を制御する。
次に、大当り遊技が付与された際に、演出制御用CPU31aが行う制御について説明する。
演出制御用CPU31aは、オープニングコマンドを入力すると、特別図柄指定コマンドによって指定されている特別図柄から特定可能な大当りの種類に応じて予め決められた演出内容のオープニング演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aは、最初のラウンドコマンドを入力すると、エンディングコマンドを入力するまでの間、特別図柄指定コマンドによって指定される特別図柄から特定可能な大当りの種類に応じて予め決められた演出内容の演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aは、エンディングコマンドを入力すると、特別図柄指定コマンドによって指定されている特別図柄から特定可能な大当りの種類に応じて予め決められた演出内容のエンディング演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。
また、演出制御用CPU31aは、オープニングコマンド、各ラウンドコマンド、エンディングコマンドを入力すると、演出表示装置11の他に、装飾ランプSLの発光態様及びスピーカSPの音声出力態様を制御する。
次に、小当り遊技が付与された際に、演出制御用CPU31aが行う制御について説明する。
演出制御用CPU31aは、小当りオープニングコマンドを入力すると、予め決められたオープニング演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aは、小当り開放コマンドを入力すると、小当りエンディングコマンドを入力するまでの間、予め決められた演出内容の演出を実行するように、演出制御用CPU31aの表示内容を制御する。また、演出制御用CPU31aは、小当りエンディングコマンドを入力すると、予め決められた演出内容のエンディング演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。
また、演出制御用CPU31aは、小当りオープニングコマンド、小当り開放コマンド、小当りエンディングコマンドを入力すると、演出表示装置11の他に、装飾ランプSLの発光態様及びスピーカSPの音声出力態様を制御する。
ここで、本実施形態のパチンコ遊技機10の仕様について、作用とともに説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1始動口16への遊技球の入球に伴って行われる大当り抽選(第1の大当り抽選)に当選した場合には、実質10R大当り、第1の実質6R大当り、第2の実質6R大当り、実質4R大当り、4R確変大当り、4R短縮確変大当り、4R非確変大当りのうち何れかの大当りが決定される。この大当りの中で、最も出球の有利度が高い種類の大当りは実質10R大当りである。この実質10R大当りは、第1の大当り抽選に当選した場合に35%の確率で決定される。
一方、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第2始動口18への遊技球の入球に伴って行われる大当り抽選(第2の大当り抽選)に当選した場合には、16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り、10R大当り、第2の実質8R大当り、4R短縮確変大当り、4R短縮非確変大当りのうち何れかの大当りが決定される。この大当りの中で、最も出球の有利度が高い種類の大当りは16R大当りである。この16R大当りは、第2の大当り抽選に当選した場合に25%の確率で決定される。
すなわち、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1の大当り抽選に当選した際に決定され得る複数種類の大当りのうち最も出球の有利度が高い実質10R大当りが決定される確率は、第2の大当り抽選に当選した際に決定され得る複数種類の大当りのうち最も出球の有利度が高い16R大当りが決定される確率よりも高い。
また、第1の大当り抽選に当選した際に、第2のラウンド遊技の回数が「16回」の大当りが決定される確率は「0%」、第2のラウンド遊技の回数が「10回」の大当りが決定される確率は「35%」である。また、第1の大当り抽選に当選した際に、第2のラウンド遊技の回数が「8回」の大当りが決定される確率は「0%」、第2のラウンド遊技の回数が「6回」の大当りが決定される確率は「20%(=10%+10%)」である。更に、第1の大当り抽選に当選した際に、第2のラウンド遊技の回数が「4回」の大当りが決定される確率は「40%(=10%+10%+20%)」、第2のラウンド遊技の回数が「0回」の大当りが決定される確率は「5%」である。この結果、第1の大当り抽選に当選したことに伴って付与される大当り遊技における第2のラウンド遊技の平均回数は、「6.3回(=(16×0+10×35+8×0+6×20+4×40+0×5)/100)」となる。
一方、第2の大当り抽選に当選した際に、第2のラウンド遊技の回数が「16回」の大当りが決定される確率は「25%」、第2のラウンド遊技の回数が「10回(=10%+10%)」の大当りが決定される確率は「20%」である。また、第2の大当り抽選に当選した際に、第2のラウンド遊技の回数が「8回」の大当りが決定される確率は「20%(=10%+10%)」、第2のラウンド遊技の回数が「6回」の大当りが決定される確率は「0%」である。更に、第2の大当り抽選に当選した際に、第2のラウンド遊技の回数が「4回」の大当りが決定される確率は「0%」、第2のラウンド遊技の回数が「0回」の大当りが決定される確率は「35%(=15%+20%)」である。この結果、第2の大当り抽選に当選したことに伴って付与される大当り遊技における第2のラウンド遊技の平均回数は、「7.6回(=(16×25+10×20+8×20+6×0+4×0+0×35)/100)」となる。
すなわち、第1の大当り抽選に当選するよりも、第2の大当り抽選に当選したときの方が、出球の有利度が高い種類の大当りが決定され易く、大当り遊技における第2のラウンド遊技の回数が多くなり易い。よって、第1の大当り抽選に当選するよりも、第2の大当り抽選に当選した方が、遊技者にとって有利といえる。
また、第1の大当り抽選に当選した際に最も出球の有利度が低い種類の大当り(4R短縮確変大当り)が決定される確率は、第2の大当り抽選に当選した際に最も出球の有利度が低い種類の大当り(4R短縮確変大当り、4R短縮非確変大当り)が決定される確率よりも低い。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1の大当り抽選に当選した際に決定される大当りの種類と各大当りが決定される確率を円グラフで表した場合と、第2の大当り抽選に当選した際に決定される大当りの種類と各大当りが決定される確率を円グラフで表した場合について、図9(a),(b)に基づき説明する。
なお、図9(a),(b)では、円グラフにおいて地点Tから時計回りに、大当り遊技の終了後が確変状態となる大当りから順に、大当りの種類と各大当りが決定される確率を示す。更に、図9(a),(b)では、円グラフにおいて地点Tから時計回りに、大当り遊技の終了後の遊技状態が同一である種類の大当りのうち出球の有利度が高い大当りの種類から順に、大当りの種類と各大当りが決定される確率を示す。なお、図9(a),(b)における地点Tは、円グラフの中心から0時(12時)の方向に位置する地点としている。
この結果、図9(a)では、第1の大当り抽選に当選した際に決定される種類の大当りの中で出球の有利度が最も高い実質10R大当りが、地点Tから時計回りの方向において最初に示される大当りとなる。一方、図9(b)では、第1の大当り抽選に当選した際に決定される種類の大当りの中で出球の有利度が最も高い16R大当りが、地点Tから時計回りの方向において最初に示される大当りとなる。
そして、図9(a),(b)に示す円グラフを比較した場合、図9(a)において実質10R大当りが決定される確率を示す領域(35%)の方が、図9(b)において16R大当りが決定される確率を示す領域(25%)よりも大きい領域となる。この結果、第1の大当り抽選に当選したときよりも第2の大当り抽選に当選したときの方が遊技者にとって有利であるにもかかわらず、第1の大当り抽選に当選したときの方が最も出球の有利度の高い大当りが決定される確率が高いかのように見せることができる。
因みに、変短状態であるときに遊技者が遊技を中止する(止める)ことは稀で、基本的に非変短状態であるときに遊技を中止することが多い。よって、遊技者が遊技を開始する時点では、第1始動口16へ遊技球を入球させて遊技を行うことになる非変短状態であることが多い。よって、遊技場などで図9(a),(b)のような円グラフで、第1の大当り抽選に当選した際の大当りの種類と各大当りが決定される確率及び第2の大当り抽選に当選した際の大当りの種類と各大当りが決定される確率を表記すれば、遊技者の遊技を行いたいという意欲を効果的に向上させることができる。すなわち、遊技を行う遊技機として遊技者に選択される可能性を高くすることが期待できる。
次に、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1の大当り抽選に当選した際のラウンド数毎の大当りの決定率と、第2の大当り抽選に当選した際のラウンド数毎の大当りの決定率について、図10に基づき説明する。
第1の大当り抽選に当選した際に決定され得る大当りのうちラウンド数が「16回」と定められた種類の大当りは、実質10R大当りと第1の実質6R大当りである。そして、第1の大当り抽選に当選した際に、実質10R大当り又は第1の実質6R大当りが決定される確率は、「45%(=35%+10%)」となる。また、第1の大当り抽選に当選した際に決定され得る大当りのうちラウンド数が「10回」と定められた種類の大当りは、第2の実質6R大当りと実質4R大当りである。そして、第1の大当り抽選に当選した際に、第2の実質6R大当り又は実質4R大当りが決定される確率は、「20%(=10%+10%)」となる。また、第1の大当り抽選に当選した際に決定され得る大当りのうちラウンド数が「4回」と定められた種類の大当りは、4R確変大当りと4R短縮確変大当り、4R短縮非確変大当りである。そして、第1の大当り抽選に当選した際に、4R確変大当り、4R短縮確変大当り又は4R短縮非確変大当りが決定される確率は、「35%(=10%+5%+20%)」となる。
同様に、第2の大当り抽選に当選した際に決定され得る大当りのうちラウンド数が「16回」と定められた種類の大当りは、16R大当りと実質10R大当り、第1の実質8R大当りである。そして、第2の大当り抽選に当選した際に、16R大当り、実質10R大当り又は第1の実質8R大当りが決定される確率は、「45%(=25%+10%+10%)」となる。また、第2の大当り抽選に当選した際に決定され得る大当りのうちラウンド数が「10回」と定められた種類の大当りは、10R大当りと第2の実質8R大当りである。そして、第2の大当り抽選に当選した際に、10R大当り又は第2の実質8R大当りが決定される確率は、「20%(=10%+10%)」となる。また、第2の大当り抽選に当選した際に決定され得る大当りのうちラウンド数が「4回」と定められた種類の大当りは、4R短縮確変大当りと4R短縮非確変大当りである。そして、第2の大当り抽選に当選した際に、4R短縮確変大当り又は4R短縮非確変大当りが決定される確率は、「35%(=15%+20%)」となる。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1の大当り抽選に当選したとき、ラウンド数が「16回」と定められた大当りを「45%」、ラウンド数が「10回」と定められた大当りを「20%」、ラウンド数が「4回」と定められた大当りを「35%」の確率で決定される。また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第2の大当り抽選に当選したとき、ラウンド数が「16回」と定められた大当りを「45%」、ラウンド数が「10回」と定められた大当りを「20%」、ラウンド数が「4回」と定められた大当りを「35%」の確率で決定される。
つまり、図10に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1の大当り抽選に当選した際にラウンド数が「16回」と定められている大当りが決定される確率と、第2の大当り抽選に当選した際にラウンド数が「16回」と定められている大当りが決定される確率は、同一確率である。また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1の大当り抽選に当選した際にラウンド数が「10回」と定められている大当りが決定される確率と、第2の大当り抽選に当選した際にラウンド数が「10回」と定められている大当りが決定される確率は、同一確率である。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1の大当り抽選に当選した際にラウンド数が「4回」と定められている大当りが決定される確率と、第2の大当り抽選に当選した際にラウンド数が「4回」と定められている大当りが決定される確率は、同一確率である。
このため、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1の大当り抽選に当選した際に付与される大当り遊技にて16ラウンドランプ16Laが点灯する確率と、第2の大当り抽選に当選した際に付与される大当り遊技にて16ラウンドランプ16Laが点灯する確率は、同一確率となる。また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1の大当り抽選に当選した際に付与される大当り遊技にて10ラウンドランプ10Laが点灯する確率と、第2の大当り抽選に当選した際に付与される大当り遊技にて10ラウンドランプ10Laが点灯する確率は、同一確率となる。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1の大当り抽選に当選した際に付与される大当り遊技にて4ラウンドランプ4Laが点灯する確率と、第2の大当り抽選に当選した際に付与される大当り遊技にて4ラウンドランプ4Laが点灯する確率は、同一確率となる。
なお、「16ラウンドランプ16Laが点灯する」とは、ラウンドランプLaを構成する3つ発光体のうち16ラウンドランプ16Laのみが点灯する点灯態様をいう。また、「10ラウンドランプ10Laが点灯する」とは、ラウンドランプLaを構成する3つ発光体のうち10ラウンドランプ10Laのみが点灯する点灯態様をいう。同様に、「4ラウンドランプ4Laが点灯する」とは、ラウンドランプLaを構成する3つ発光体のうち4ラウンドランプ4Laのみが点灯する点灯態様をいう。
次に、大当り遊技が付与された際に、16ラウンドランプ16Laが点灯した場合について説明する。
大当り遊技が付与された際に、16ラウンドランプ16Laが点灯している場合、遊技者はラウンド数が「16回」に定められた種類の大当りに基づく大当り遊技が付与されることを認識できる。更に、大当り遊技の付与契機となった特別図柄変動ゲームが第1特別図柄変動ゲームであることを認識できる場合には、実質10R大当り又は第1の実質6R大当りに基づく大当り遊技が付与されることを認識できる。一方、大当り遊技の付与契機となった特別図柄変動ゲームが第2特別図柄変動ゲームであることを認識できる場合には、16R大当り、実質10R大当り又は第1の実質8R大当りに基づく大当り遊技が付与されることを認識できる。
ところで、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1のラウンド遊技と第2のラウンド遊技の組み合わせによって構成される大当りに基づき大入賞口23が開放及び閉鎖される際には、第2のラウンド遊技が第1のラウンド遊技よりも先に行われる。例えば、実質10R大当りに基づき大入賞口23が開放及び閉鎖される際には、10回の第2のラウンド遊技が行われた後に、6回の第1のラウンド遊技が行われる。なお、本実施形態において、第1のラウンド遊技よりも先に第2のラウンド遊技を制御する、つまり、大当り遊技における後半部を第1のラウンド遊技とする主制御用CPU30aが、後半部短縮消化制御手段として機能する。
そして、4回目のラウンド遊技が終了するまで、大入賞口23の開放態様からは16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当り、10R大当り、第2の実質8R大当り、第2の実質6R大当り、実質4R大当り、4R確変大当り、4R非確変大当りのうち何れに基づく大当り遊技が付与されているか特定できない。また、6回目のラウンド遊技が終了するまで、大入賞口23の開放態様からは16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当り、10R大当り、第2の実質8R大当り、第2の実質6R大当りのうち何れに基づく大当り遊技が付与されているか特定できない。更に、8回目のラウンド遊技が終了するまで、大入賞口23の開放態様からは16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り、10R大当り、第2の実質8R大当りのうち何れに基づく大当り遊技が付与されているか特定できない。また、10回目のラウンド遊技が終了するまで、大入賞口23の開放態様からは16R大当り、実質10R大当り、10R大当りのうち何れに基づく大当り遊技が付与されているか特定できない。
この結果、16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り及び第1の実質6R大当りのうち何れの大当りに基づく場合であっても、6回目のラウンド遊技が終了するまでは、大入賞口23の開放態様及び16ラウンドランプ16Laの点灯態様は同一である。このため、大入賞口23の開放態様を見たとしても、16R大当り、実質10R大当り、第1の実質8R大当り及び第1の実質6R大当りのうち何れの大当りに基づく大当り遊技が付与されたかについて特定(判別)することができない。
そして、7回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が短い場合(本実施形態では、「0.04秒」)、第1の実質6R大当りに基づく大当り遊技が付与されていることを特定することができる。一方で、7回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が長い場合(本実施形態では、「25秒」)には、8回目のラウンド遊技が終了するまでの間、16R大当り、実質10R大当り及び第1の実質8R大当りのうち何れの大当りに基づく大当り遊技が付与されているかについて特定することができない。
また、その後の9回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が短い場合(0.04秒)、第1の実質8R大当りに基づく大当り遊技が付与されていることを特定することができる。一方で、9回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が長い場合(25秒)には、10回目のラウンド遊技が終了するまでの間、16R大当りと実質10R大当りのうち何れの大当りに基づく大当り遊技が付与されているかについて特定することができない。
そして、11回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が短い場合(0.04秒)、実質10R大当りに基づく大当り遊技が付与されていることを特定することができる。また、11回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が長い場合(25秒)、16R大当りに基づく大当り遊技が付与されていることを特定することができる。
このように、段階的に付与中の大当り遊技の出球の有利度が高いことを把握できるように構成されているため、大当り遊技の付与中は、大入賞口23の開放に注目させることができる。また、大当り遊技中は、段階的に出球の有利度が高い種類の大当りに基づく大当り遊技が付与されていることへの期待感を高めることができる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)第1の大当り抽選(第1の始動口への入球に伴う当り抽選)に当選するよりも、第2の大当り抽選(第2の始動口への入球に伴う当り抽選)に当選した方が遊技者にとって有利となるように構成した。その一方で、第1の大当り抽選に当選した場合に決定可能な大当りのうち最も出球の有利度の高い大当り(実質10R大当り)が決定される確率を、第2の大当り抽選に当選した場合に決定可能な大当りのうち最も出球の有利度の高い大当り(16R大当り)が決定される確率よりも高くした。これにより、第1始動口16(第1の始動口)への入球が、第2始動口18(第2の始動口)への入球と比較して出球の有利度が低いという印象を抑える(弱める)ことができる。そして、第1始動口16への遊技球の入球が、第2始動口18への遊技球の入球よりも不利ではないかのように見せることもできる。その結果、遊技を行うことへの意欲を向上させることができる。
(2)第1の大当り抽選に当選した場合に決定可能な大当りのうち最も出球の有利度の高い大当りに定められたラウンド数(開放遊技の回数)と、第2の大当り抽選に当選した場合に決定可能な大当りのうち最も出球の有利度の高い大当りに定められたラウンド数と、を同一とした。すなわち、ラウンド数の多少による差異がないため、第1の大当り抽選に当選した場合に決定可能な大当りのうち最も出球の有利度が高い大当りが、第2の大当り抽選に当選した場合に決定可能な大当りのうち最も出球の有利度が高い大当りよりも不利であるという印象を抑える(弱める)ことができる。
(3)ラウンド遊技(開放遊技)には、特別入賞手段としての大入賞口23が開放可能な時間を「0.04秒(第1時間)」とする第1のラウンド遊技(第1の開放遊技)と、大入賞口23が開放可能な時間を「25秒(第2時間)」とする第2のラウンド遊技(第2の開放遊技)と、がある。そして、同じラウンド数(開放遊技の回数)が定められた大当りにおいて、出球の有利度が高い大当りでは、出球の有利度が低い大当りと比して、全体のラウンド遊技のうり第2のラウンド遊技が占める割合を高くして、同じラウンド数が定められた大当りの出球の有利度を変更した。このため、同じラウンド数が定められた大当りに基づく大当り遊技が付与されている場合(例えば、16ラウンドランプ16Laが点灯している場合)であっても、第2のラウンド遊技が占める割合がどれほどの割合であるかについて注目させることができる。
(4)第1の大当り抽選(第1の始動口への入球に伴う当り抽選)に当選した場合に決定可能な大当りには、ラウンド数として「10回」が定められた大当り(開放遊技の回数として第1回数が定められた第1の1種当り)と、ラウンド数として「16回」が定められた大当り(開放回数として第2回数が定められた第1の2種当り)と、含まれる。また、第2の大当り抽選(第2の始動口への入球に伴う当り抽選)に当選した場合に決定可能な大当りには、ラウンド数として「10回」が定められた大当り(開放遊技の回数として第1回数が定められた第2の1種当り)と、ラウンド数として「16回」が定められた大当り(開放回数として第2回数が定められた第2の2種当り)と、含まれる。
そして、第2の大当り抽選に当選した際に決定可能な大当りのうちラウンド数として「10回」が定められた大当りを、第1の大当り抽選に当選した際に決定可能な大当りのうちラウンド数として「10回」が定められた大当りよりも出球の有利度を高くした。更に、第2の大当り抽選に当選した際に決定可能な大当りのうちラウンド数として「16回」が定められた大当りを、第1の大当り抽選に当選した際に決定可能な大当りのうちラウンド数として「16回」が定められた大当りよりも出球の有利度を高くした。
その一方で、第1の大当り抽選に当選した際にラウンド数として「10回」が定められた大当りが決定される確率と、第2の大当り抽選に当選した際にラウンド数として「10回」が定められた大当りが決定される確率と、を同一とした。同様に、第1の大当り抽選に当選した際にラウンド数として「16回」が定められた大当りが決定される確率と、第2の大当り抽選に当選した際にラウンド数として「16回」が定められた大当りが決定される確率と、を同一とした。
このため、第1始動口16(第1の始動口)への入球よりも第2始動口18(第2の始動口)への入球の方が遊技者にとって有利に構成されていたとしても、第1始動口16への入球と第2始動口18への入球での遊技者にとっての有利度の高低に差異がないように見せることができる。この結果、遊技を行うことへの意欲を高めることができる。また、ラウンドランプLaの点灯態様からも、第1始動口16への入球と第2始動口18への入球での出球の有利度などの高低に差異がないように見せることができ、遊技を行うことへの意欲を向上させることができる。
(5)第1の大当り抽選(第1の始動口への入球に伴う当り抽選)に当選した際に最も出球の有利度が低い種類の大当りが決定される確率を、第2の大当り抽選(第1の始動口への入球に伴う当り抽選)に当選した際に最も出球の有利度が低い種類の大当りが決定される確率よりも低くした。このため、第1始動口16(第1の始動口)への入球が不利であることへの印象を抑えることができる。その結果、遊技を行うことへの意欲を向上させることができる。
(6)遊技状態には、非変短状態(第1の遊技状態)と、単位時間あたりの開閉爪19(開閉部材)が開放する時間が非変短状態であるときよりも長くなる変短状態(第2の遊技状態)と、がある。そして、非変短状態であるときには第1始動口16(第1の始動口)へ遊技球が入球するように遊技が行われるように構成する一方で、変短状態であるときには第2始動口18(第2の始動口)へ遊技球が入球するように遊技が行われるように構成した。
因みに、変短状態であるときに遊技者が遊技を中止する(止める)ことは稀で、基本的に非変短状態であるときに遊技を中止することが多い。よって、遊技者が遊技を開始する時点では、第1始動口16へ遊技球を入球させて遊技を行うことになる非変短状態であることが多い。
このため、第1始動口16への遊技球の入球が第2始動口18への遊技球の入球よりも不利ではないかのように見せることで、遊技者の遊技を行いたいという意欲を効果的に向上させることができる。すなわち、遊技を行う遊技機として遊技者に選択される可能性を高くすることが期待できる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態において、丸図柄を変動表示させても良いし、特殊図柄組み合わせが確定停止表示されない場合であっても確定停止表示され得るように構成しても良い。
・上記実施形態において、大当りの種類を決定した後、特別図柄表示装置12,13に確定停止表示させる特別図柄(大当り図柄)を決定するように構成しても良い。このように構成する場合、特別図柄を特定可能な特別図柄指定コマンドに代えて、大当りの種類を特定可能な大当り種指定コマンドが主制御用CPU30aから演出制御用CPU31aに出力されるように構成しても良い。
・上記実施形態において、1回のラウンド遊技(開放遊技)において大入賞口23が開放可能な回数を複数回とするラウンド遊技が行われるように構成しても良い。また、この1回のラウンド遊技において大入賞口23が開放可能な回数が複数回のラウンド遊技と、1回のラウンド遊技において大入賞口23が開放可能な回数が1回のラウンド遊技と、の組み合わせによって大当りを構成しても良い(所謂、ジャンプアップ大当り(JUB)やステップアップ大当り(SUB)など)。
・上記実施形態において、大当りの種類を変更しても良い。但し、第1の大当り抽選に当選した場合に決定可能な大当りの種類と、第2の大当り抽選に当選した場合に決定可能な大当りの種類は複数種類であることが望ましい。更に、第1の大当り抽選に当選した際に決定可能な大当りのうち最も出球の有利度の高い種類の大当りが決定される確率が、第2の大当り抽選に当選した際に決定可能な大当りうち最も出球の有利度が高い種類の大当りが決定される確率よりも高いことが望ましい。また、大当り毎に定められたラウンド数や、第1のラウンド遊技や第2のラウンド遊技の回数を変更しても良い。
・上記実施形態において、最も出球の有利度が最も高い種類の大当りに基づく大当り遊技終了後が非確変状態であっても良い。但し、最も出球の有利度が高い種類の大当りは、当該大当りに基づく大当り遊技終了後の遊技状態も遊技者にとって最も有利な遊技状態であることが望ましい。
・上記実施形態において、遊技状態に関係なく、大当り抽選の当選確率が一定であっても良い。
・上記実施形態の大当り遊技において、第1のラウンド遊技と第2のラウンド遊技が行われる順序を変更しても良い。例えば、第2のラウンド遊技よりも先に第1のラウンド遊技が行われるように構成しても良い。また、複数回の第1のラウンド遊技のうち一部の第1のラウンド遊技を行った後、第2のラウンド遊技を行い、その後、残りの第1のラウンド遊技を行うように構成しても良い。このように構成する場合には、第2の大当り遊技が何回の大当りが決定されたかを特定し難くなる。
因みに、第2のラウンド遊技よりも先に第1のラウンド遊技が行われるように構成した場合、1回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が第2時間であるときは、16R大当り、10R大当り、4R確変大当り、4R非確変大当りのうち何れかに基づく大当り遊技が付与されていることを特定できる。このとき、ラウンドランプLaの点灯態様を確認すれば、少なくとも第2のラウンド遊技の回数(出球の有利度)を特定することができる。
一方、1回目のラウンド遊技における大入賞口23の開放時間が第1時間であるときには、少なくとも2回のラウンド遊技が終了するまで、大入賞口23の開放態様からは実質10R大当り、第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当り、第2の実質8R大当り、第2の実質6R大当り、実質4R大当り、4R短縮確変大当り、4R短縮非確変大当りのうち何れに基づく大当り遊技が付与されているか特定できない。また、4回目のラウンド遊技が終了するまで、大入賞口23の開放態様からは実質10R大当り、第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当り、第2の実質6R大当り、実質4R大当り、4R短縮確変大当り、4R短縮非確変大当りのうち何れに基づく大当り遊技が付与されているか特定できない。更に、6回目のラウンド遊技が終了するまで、大入賞口23の開放態様からは実質10R大当り、第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当り、実質4R大当りのうち何れに基づく大当り遊技が付与されているか特定できない。また、8回目のラウンド遊技が終了するまで、大入賞口23の開放態様からは第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当りのうち何れに基づく大当り遊技が付与されているか特定できない。また、10回目のラウンド遊技が終了するまで、大入賞口23の開放態様からは第1の実質8R大当り、第1の実質6R大当りのうち何れに基づく大当り遊技が付与されているか特定できない。
・上記実施形態において、大当りの種類毎に第1のラウンド遊技の回数と第2のラウンド遊技の回数を予め定め、大当り遊技が付与された際に、主制御用CPU30aが無作為に第1のラウンド遊技又は第2のラウンド遊技を実行させるように大入賞口23を制御するように構成しても良い。このように構成する場合には、第2の大当り遊技が何回の大当りが決定されたかを特定し難くなる。
・上記実施形態において、大当りの種類毎に、オープニング時間やエンディング時間、ラウンド間インターバルの時間を異ならせても良い。
・上記実施形態において、ラウンド遊技の終了条件を変更しても良い。例えば、入球上限個数の遊技球が入球した場合にラウンド遊技が終了するというラウンド遊技の終了条件を搭載しなくても良い。
・上記実施形態において、第1の遊技領域と第2の遊技領域の何れに遊技球が発射された場合であっても、第2始動口18へ遊技球が入球し得るように構成しても良い。更に、第1の遊技領域と第2の遊技領域の何れに遊技球が発射された場合であっても、ゲート25へ遊技球が入球し得るように構成しても良い。このように構成する場合であっても、第1の大当り抽選よりも優先して第2の大当り抽選が行われるため、変短状態であるときは、第2の大当り抽選が行われる機会が多くなる。
・上記実施形態において、始動口16,18に入球した順序で、当該入球に伴う大当り抽選が行われるように構成しても良い。このような場合であっても、変短状態であるときには第2の遊技領域へ遊技球が発射されるため第1始動口16へ遊技球が入球しなくなり、結果的に、変短状態であるときには第2の大当り抽選が行われる機会が多くなる。
・上記実施形態において、はずれ図柄の種類を1種類とする場合には、はずれ図柄を決定する際に特別図柄振分用乱数の値を用いる必要はない。同様に、上記実施形態において小当り図柄の種類を1種類とする場合には、はずれ図柄を決定する最に特別図柄振分用乱数の値を用いる必要はない。
・上記実施形態において、小当り抽選を行わなくても良い。すなわち、小当り遊技を付与可能に構成しなくても良い。
・上記実施形態において、第1時間(0.04秒)及び第2時間(25秒)を変更しても良い。但し、第1時間は、大入賞口23が第1時間だけ開放された際に遊技球が入球し難い時間(大入賞口23の開放を確認してから遊技球を発射させても、当該遊技球が大入賞口23へ入球しない時間)であることが望ましい。また、第2時間は、大入賞口23が第2時間だけ開放された際に遊技球が入球しやすい時間(大入賞口23の開放を確認してから遊技球を発射させたとしても、当該遊技球が大入賞口23へ入球することが容易な時間)であることが望ましい。
・上記実施形態において、演出図柄変動ゲームの演出内容や、オープニング演出などによって、大当りの種類が判別(特定)できるように構成しても良い。
・上記実施形態において、第1の大当り抽選に当選した際に決定可能な大当りのうち最も出球の有利度が高い種類の大当りに定められたラウンド数と、第2の大当り抽選に当選した際に決定可能な大当りのうち最も出球の有利度が高い種類の大当りに定められたラウンド数を異ならせても良い。
・上記実施形態において、入球上限個数を変更して、ラウンド数が同じ大当りの種類の中で出球の有利度を異ならせるように構成しても良い。
・上記実施形態において、第1の大当り抽選に当選した際にラウンド数が「16回」に定められた大当りが決定される確率と、第2の大当り抽選に当選した際にラウンド数が「16回」に定められた大当りが決定される確率と、を異ならせても良い。また、上記実施形態において、第1の大当り抽選に当選した際にラウンド数が「10回」に定められた大当りが決定される確率と、第2の大当り抽選に当選した際にラウンド数が「10回」に定められた大当りが決定される確率と、を異ならせても良い。同様に、上記実施形態において、第1の大当り抽選に当選した際にラウンド数が「4回」に定められた大当りが決定される確率と、第2の大当り抽選に当選した際にラウンド数「4回」に定められた大当りが決定される確率と、を異ならせても良い。
・上記実施形態において、ラウンドランプLa(16ラウンドランプ16La、10ラウンドランプ10La、4ラウンドランプ4La)を備えなくても良い。
・上記実施形態において、演出表示装置11、装飾ランプSL及びスピーカSPを、それぞれ専用の制御基板にて制御するように構成しても良い。
・上記実施形態において、大入賞口23の開放時間として第2時間が定められたラウンド遊技(開放遊技)の回数によって、大当りにおける出球の有利度を変更しなくても良い。例えば、1球の遊技球の入球に対して払い出される賞球としての遊技球の個数が異なる2つの大入賞口を設けても良い。そして、第1の大当り抽選に当選した際には賞球数の少ない大入賞口が開放する一方で、第2の大当り抽選に当選した際には賞球数の多い大入賞口が開放するように構成しても良い。このように構成する場合には、第2時間が定められたラウンド遊技の回数が同じであっても、第1の大当り抽選に当選するよりも第2の大当り抽選に当選した方が出球の有利度を高くすることができる。
その他にも、発射された遊技球が入球する確率が異なる2つの大入賞口を設けても良い。そして、第1の大当り抽選に当選した際には入球する確率が低い大入賞口が開放する一方で、第2の大当り抽選に当選した際には入球する確率が高い大入賞口が開放するように構成しても良い。このように構成する場合には、第2時間が定められたラウンド遊技の回数が同じであっても、第1の大当り抽選に当選するよりも第2の大当り抽選に当選した方が出球の有利度を高くすることができる。
また、1回のラウンド遊技における大入賞口23の合計開放時間が同じであっても、大入賞口23の開放態様に応じて出球の有利度を調節することも可能である。例えば、1回のラウンド遊技における大入賞口23の合計開放時間が「25秒」であるとき、「25秒」の大入賞口23の開放が1回行われる場合と、「0.5秒」の大入賞口23の開放が50回行われる場合と、を比較する。この場合、「1回のラウンド遊技における大入賞口23の合計開放時間が同じであっても、「25秒」の大入賞口23の開放が1回行われる場合の方が、「0.5秒」の大入賞口23の開放が50回行われる場合よりも大入賞口23へ遊技球を入球させ易くなる。よって、1回のラウンド遊戯における大入賞口23の合計開放時間が同じであっても、出球の有利度を調節することができる。なお、このように構成する場合、大入賞口23の開放を制御する主制御用CPU30aが、出球調節手段として機能する。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)遊技球の入球を契機に、当りか否かの当り抽選の権利を付与する第1の始動口及び第2の始動口と、前記第1の始動口へ入球した遊技球を検知する第1の入球検知手段と、前記第2の始動口へ入球した遊技球を検知する第2の入球検知手段と、前記当り抽選を行う当り抽選手段と、前記第1の始動口への入球に基づく当り抽選に当選した場合の当りの種類を決定する第1の当り種決定手段と、前記第2の始動口への入球に基づく当り抽選に当選した場合の当りの種類を決定する第2の当り種決定手段と、前記当り抽選に当選した場合に、前記第1の当り種決定手段又は前記第2の当り種決定手段が決定した当りの種類に基づき特別入賞手段の開放及び閉鎖を制御する開閉制御手段と、を備え、各当りは、複数回の開放遊技で構成され、当りの種類毎に前記開放遊技の回数が定められており、前記開放遊技には、1回の開放遊技にて前記特別入賞手段を開放可能な上限回数が予め定められており、前記当り毎の出球の有利度は、当りに定められた前記開放遊技の回数や、1回の前記開放遊技において前記特別入賞手段が開放される開放時間によって設定され、前記第1の当り種決定手段が決定可能な当りの種類には、前記開放遊技の回数として第1回数が定められた第1の1種当りと、前記開放遊技の回数として前記第1回数よりも多い第2回数が定められた第1の2種当りと、が含まれ、前記第2の当り種決定手段が決定可能な当りの種類には、前記開放遊技の回数として前記第1回数が定められた第2の1種当りと、前記開放遊技の回数として前記第2回数が定められた第2の2種当りと、が含まれ、前記第1の当り種決定手段によって前記第1の1種当りが決定される確率は、前記第2の当り種決定手段によって前記第2の1種当りが決定される確率と同一に設定されており、前記第1の当り種決定手段によって前記第1の2種当りが決定される確率は、前記第2の当り種決定手段によって前記第2の2種当りが決定される確率と同一に設定されており、前記第2の1種当りは前記第1の1種当りよりも出球の有利度が高く設定されているとともに、前記第2の2種当りは前記第1の2種当りよりも出球の有利度が高く設定されていることを特徴とする遊技機。
(ロ)遊技球の入球を契機に、当りか否かの当り抽選の権利を付与する第1の始動口及び第2の始動口と、前記第1の始動口へ入球した遊技球を検知する第1の入球検知手段と、前記第2の始動口へ入球した遊技球を検知する第2の入球検知手段と、前記当り抽選を行う当り抽選手段と、前記第1の始動口への入球に基づく当り抽選に当選した場合の当りの種類を決定する第1の当り種決定手段と、前記第2の始動口への入球に基づく当り抽選に当選した場合の当りの種類を決定する第2の当り種決定手段と、前記当り抽選に当選した場合に、前記第1の当り種決定手段又は前記第2の当り種決定手段が決定した当りの種類に基づき特別入賞手段の開放及び閉鎖を制御する開閉制御手段と、複数の発光体で構成される発光部と、前記開閉制御手段による前記特別入賞手段の開放及び閉鎖の制御が開始されることに伴い、前記第1の当り種決定手段又は前記第2の当り種決定手段が決定した当りの種類に基づく点灯態様で前記発光部における各発光体の点灯及び消灯を制御する点灯制御手段と、を備え、前記発光部における各発光体の点灯態様には、少なくとも第1の点灯態様と、前記第1の点灯態様とは異なる第2の点灯態様と、があり、前記第1の始動口への入球に伴う当り抽選に当選したことを契機として前記発光部の各発光体の点灯態様が前記第1の点灯態様となる確率は、前記第2の始動口への入球に伴う当り抽選に当選したことを契機として前記発光部の各発光体の点灯態様が前記第1の点灯態様となる確率と同一に設定されており、前記第1の始動口への入球に伴う当り抽選に当選したことを契機として前記発光部の各発光体の点灯態様が前記第2の点灯態様となる確率は、前記第2の始動口への入球に伴う当り抽選に当選したことを契機として前記発光部の各発光体の点灯態様が前記第2の点灯態様となる確率と同一に設定されており、前記第2の始動口への入球に伴う当り抽選に当選して前記発光部の各発光体の点灯態様が前記第1の点灯態様となった場合には、前記第1の始動口への入球に伴う当り抽選に当選して前記発光部の各発光体の点灯態様が前記第1の点灯態様となった場合よりも、前記特別入賞手段が有利に開放及び閉鎖され、前記第2の始動口への入球に伴う当り抽選に当選して前記発光部の各発光体の点灯態様が前記第2の点灯態様となった場合には、前記第1の始動口への入球に伴う当り抽選に当選して前記発光部の各発光体の点灯態様が前記第2の点灯態様となった場合よりも、前記特別入賞手段が有利に開放及び閉鎖されることを特徴とする遊技機。