以下、本発明をパチンコ遊技機に具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機の遊技盤10のほぼ中央には、液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示装置としての演出表示装置11が配設されている。演出表示装置11では、複数列(本実施形態では、3列)の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームと、該ゲームに関連して実行される各種の表示演出が実行される。本実施形態の図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では、3列)の図柄からなる図柄組み合わせを導出する。なお、演出表示装置11で実行される図柄変動ゲームでは、表示演出を多様化するための飾り図柄を用いて行われる。
また、演出表示装置11の左下には、8セグメント型の特図表示装置12が配設されている。特図表示装置12では、複数種類の特別図柄(特図)を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。特別図柄は、大当りか否か(大当り抽選)などの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。
本実施形態において特図表示装置12には、複数種類(本実施形態では、201種類)の特図の中から、大当り抽選の抽選結果に対応する1つの特図が選択され、その選択された特図が確定停止表示される。201種類の特図は、大当りを認識し得る図柄となる200種類の大当り図柄と、はずれを認識し得る図柄となる1種類のはずれ図柄と、に分類される。また、大当り図柄が確定停止表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。
また、本実施形態において演出表示装置11には、各列に[1]〜[8]の8種類の数字が飾り図柄として表示されるようになっている。そして、演出表示装置11には、特図表示装置12の表示結果に応じた表示結果が表示される。具体的には、特図表示装置12に大当り図柄が確定停止表示される場合、原則として、演出表示装置11にも大当り図柄(大当りの図柄組み合わせ)が確定停止表示されるようになっている。本実施形態の大当りの図柄組み合わせは、全列の飾り図柄が同一の図柄組み合わせ([222][777]など)である。また、特図表示装置12にはずれ図柄が確定停止表示される場合、原則として、演出表示装置11にもはずれ図柄(はずれの図柄組み合わせ)が確定停止表示されるようになっている。本実施形態のはずれの図柄組み合わせは、全列の飾り図柄が異なる図柄組み合わせ([123]など)、又は1列の飾り図柄が他の2列の飾り図柄と異なる図柄組み合わせ([122][767]など)である。
また、本実施形態において、演出表示装置11における各列の飾り図柄は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って変動表示されるようになっている。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列の飾り図柄が変動を開始すると)、演出表示装置11において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に、変動表示された飾り図柄が一旦停止表示されるようになっている。そして、一旦停止表示された左図柄と右図柄が同一の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では、左列と右列)の飾り図柄が同一となって一旦停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では、中列)の飾り図柄が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾り図柄によるリーチの図柄組み合わせとなる。
なお、「変動表示」とは、演出表示装置11と、特図表示装置12に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態である。一方で、「一旦停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態、例えば、ゆれ変動状態で表示されている状態である。また、「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態(図柄変動ゲーム終了時に表示されている図柄で停止した状態)である。そして、特図表示装置12における図柄変動ゲームと、演出表示装置11における図柄変動ゲームは、その図柄変動ゲームに係る表示演出が同時に開始されるとともに、同時に終了する(すなわち、同時に特別図柄と飾り図柄が確定停止表示される)。
また、本実施形態のパチンコ遊技機には、発射装置としての発射ハンドルが装備されている(図示しない)。この発射ハンドルは、パチンコ遊技機において遊技者が操作可能な位置に配置されている。そして、遊技者が発射ハンドルを操作することにより、遊技球が、遊技領域16に発射されるようになっている。
また、演出表示装置11の下方には、遊技球の入賞口としての入賞口18を有する始動入賞口19が配設されている。そして、始動入賞口19の奥方には、入賞した遊技球を検知する始動入賞手段としての始動口スイッチSW1が配設されている。本実施形態では、始動口スイッチSW1(図2に示す)で、始動入賞口19に入賞した遊技球を検知することにより、図柄変動ゲームの始動条件と予め定めた個数(本実施形態では、3個)の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。なお、本実施形態において、遊技盤10の左側より発射された遊技球が、符号Y2に示すように遊技盤10の右側(演出表示装置11の右側)から転動するときには、符号Y1に示すように遊技盤10の左側(演出表示装置11の左側)から転動するときよりも、始動入賞口19に遊技球が入賞し難くなるように、障害釘等が配設されている。
また、始動入賞口19の右方には、図示しないアクチュエータ(ソレノイド、モータなど)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉23を備えた特別入賞手段としての大入賞口24が配設されている。大入賞口24の奥方には、入賞した遊技球を検知するカウントスイッチSW2(図2に示す)が配設されている。大入賞口24は、入賞した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(例えば、13個)の賞球としての遊技球の払出条件を付与し得る。大入賞口24は、大当り遊技中に大入賞口扉23の開動作によって開放されることで遊技球の入賞が許容される。このため、大当り遊技中、遊技者は、賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。なお、本実施形態において、遊技盤10の左側より発射された遊技球が、符号Y2に示すように遊技盤10の右側から転動するときには、符号Y1に示すように遊技盤10の左側から転動するときよりも、大入賞口24に遊技球が入賞し易くなるように、障害釘等が配設されている。
また、特図表示装置12の下方には、複数個の特図保留発光部を備えた特図保留記憶表示装置13が配設されている。特図保留記憶表示装置13は、機内部で記憶した特別図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「保留記憶数」と示す)を遊技者に報知する。保留記憶数は、遊技盤10に配設した始動入賞口19に遊技球が入球(入賞)することで1加算される一方で、図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、図柄変動ゲーム中に始動入賞口19へ遊技球が入球すると、保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、4個)まで累積される。そして、本実施形態における特図保留発光部は、保留記憶数に応じて点灯又は消灯する。
図3に基づき、本実施形態のパチンコ機に規定する大当り遊技について、詳しく説明する。
大当り遊技は、図柄変動ゲームにて大当り図柄が停止表示されて該ゲームが終了した後、開始される。大当り遊技が開始すると、オープニング時間(図ではOPと示す)が設定される。大当り遊技の種類によっては、このオープニング時間において、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる場合がある。また、オープニング時間が終了すると、大入賞口24が開放されるラウンド遊技が、予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では16ラウンド、12ラウンド、8ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技中に大入賞口24は、入球上限個数(本実施形態では8個)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(大入賞口24の開放時間)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる場合がある。そして、すべてのラウンド遊技が終了すると、エンディング時間(図ではEDと示す)が設定される。大当り遊技の種類によっては、このエンディング時間において、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われる場合がある。また、エンディング時間が終了すると、大当り遊技は終了される。
なお、本実施形態では、演出表示装置11の左下(特図表示装置12の下方)には、大当り遊技が付与されたときに規定ラウンド数を報知するラウンド報知手段としてのラウンド報知ランプ51が備えられている。このラウンド報知ランプ51の報知態様を見ることで、遊技者は、規定ラウンド数を認識することができる。例えば、左端のラウンド報知ランプ51が点灯すれば、規定ラウンド数が16ラウンドであることを認識できる。なお、ラウンド報知ランプ51は、主制御用CPU30aの制御を受けて、大当り遊技開始時に点灯する。
そして、本実施形態のパチンコ機では、大当り抽選に当選した場合、図3に示す複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与されるようになっている。そして、複数種類の大当り遊技のうち、何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。大当り遊技の内容については、後述する。
次に、パチンコ遊技機の制御構成を図2にしたがって説明する。
機裏側には、パチンコ遊技機全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ遊技機全体を制御するための各種処理を実行するとともに、該処理結果に応じた各種の制御指令(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、演出制御基板31が装着されている。演出制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置11の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)や各種の演出装置を制御する。
以下、主制御基板30及び演出制御基板31の具体的構成を説明する。
主制御基板30には、制御動作を所定の手順で実行する主制御用CPU30aと、主制御用CPU30aの制御プログラムを格納する主制御用ROM30bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM30cが設けられている。そして、主制御用CPU30aには、始動口スイッチSW1,カウントスイッチSW2等の各種スイッチが遊技球を検知して出力する検知信号を入力可能に接続されている。また、主制御用CPU30aには、特図表示装置12、特図保留記憶表示装置13が接続されている。また、主制御用CPU30aには、ラウンド報知ランプ51が接続されている。
また、主制御用CPU30aは、当り判定用乱数、特図振分用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン振分用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。当り判定用乱数は、大当り抽選(大当り判定)で用いる乱数である。特図振分用乱数(大当り種別振分用乱数)は、大当り抽選に当選した場合に、付与する大当り遊技の種類を決定する際に用いる乱数である。リーチ判定用乱数は、大当り抽選で非当選の場合に、図柄変動ゲームにてリーチ演出を実行するか否かを決定するためのリーチ抽選(リーチ判定)で用いる乱数である。変動パターン振分用乱数は、変動パターンを選択する際に用いる乱数である。また、主制御用RAM30cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。
主制御用ROM30bには、メイン制御プログラム、各種の判定値(大当り判定値など)や、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄変動ゲームが開始してから図柄変動ゲームが終了するまでの間の演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンであって、図柄変動ゲームの演出時間(変動時間)を特定し得る。
変動パターンには、大当りのときに決定される大当り演出用の変動パターンと、はずれのときに決定されるはずれ演出用の変動パターンがある。また、はずれ演出用の変動パターンには、リーチ演出を演出内容に含むはずれリーチ演出用の変動パターンと、リーチ演出を演出内容に含まないはずれ通常演出用の変動パターンと、がある。
また、リーチ演出は、演出表示装置11の飾り図柄による図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが表示されてから、最終的に図柄組み合わせ(大当り、はずれの図柄組み合わせ)が導出されるまでの間に行われる演出である。なお、はずれ通常演出用の変動パターンに基づいて行われる図柄変動ゲームでは、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれの図柄組み合わせが確定停止表示させるように展開される。また、はずれリーチ演出用の変動パターンに基づいて行われる図柄変動ゲームでは、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせが確定停止表示させるように展開される。また、大当り演出用の変動パターンに基づいて行われる図柄変動ゲームでは、リーチ演出を経て、最終的に大当りの図柄組み合わせが確定停止表示させるように展開される。
主制御用ROM30bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。また、主制御用ROM30bには、リーチ判定値が記憶されている。リーチ判定値は、リーチ抽選で用いる判定値であり、リーチ判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。
次に、図2に示す演出制御基板31について説明する。
演出制御基板31には、制御動作を所定の手順で実行する演出制御用CPU31aと、演出制御用CPU31aの制御プログラムを格納する演出制御用ROM31bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる演出制御用RAM31cが設けられている。演出制御用CPU31aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新する乱数更新処理(乱数生成処理)を実行する。また、演出制御用CPU31aには、演出表示装置11が接続されている。また、演出制御用ROM31bには、各種の画像表示用データ(図柄、背景、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、演出制御用RAM31cには、パチンコ遊技機の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。
以下、主制御基板30及び演出制御基板31が実行する制御内容を説明する。
まず、主制御基板30の主制御用CPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理について説明する。本実施形態において主制御用CPU30aは、所定の制御周期(例えば、4ms)毎に特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理を実行する。
最初に、特別図柄入力処理について説明する。
主制御用CPU30aは、始動入賞口19へ遊技球が入球し、該遊技球を検知した始動口スイッチSW1が出力する検知信号を入力すると、主制御用RAM30cに記憶されている保留記憶数が上限数(本実施形態では、「4」)未満であるか否かの保留判定を行う。保留判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、保留記憶数を1加算(+1)し、保留記憶数を書き換える。また、保留判定を肯定判定した主制御用CPU30aは、各種乱数の値を主制御用RAM30cから取得し、その値を保留記憶数に対応付けて主制御用RAM30cの所定の記憶領域に格納する。なお、主制御用CPU30aは、保留判定の判定結果が否定の場合、上限数を超える保留記憶数の書き換えを行わないとともに、前述した各乱数の値も取得しない。
次に、特別図柄開始処理について説明する。
主制御用CPU30aは、図柄変動ゲームの実行中、大当り遊技中か否かの実行条件判定を実行する。この実行条件判定の判定結果が肯定の場合、つまり、図柄変動ゲームの実行中、大当り遊技中である場合、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、実行条件判定の判定結果が否定(図柄変動ゲーム中ではなく、且つ大当り遊技ではない)の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に特別図柄入力処理において取得された各種乱数の値が設定されているか否か(保留記憶数が1以上であるか否か)を判定する。当該判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている当り判定用乱数の値を読み出す。また、主制御用CPU30aは、保留記憶数を1減算する。
続いて、主制御用CPU30aは、当り判定用乱数の値が、主制御用ROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かの大当り判定をする。この大当り判定の判定結果が肯定の場合、つまり、大当りの場合、主制御用CPU30aは、大当りとなる図柄変動ゲームを実行させるための大当り変動処理を実行する。大当り変動処理において主制御用CPU30aは、特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄として大当り図柄を決定する。このとき主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている特図振分用乱数の値に基づいて、特別図柄を決定すると共に、大当り遊技の種類を決定する。
また、大当り変動処理において主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値を読み出す。そして、主制御用CPU30aは、読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づいて、複数種類の大当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。そして、主制御用CPU30aは、大当り変動処理において変動パターンを決定すると、特別図柄開始処理を終了する。
一方、上記大当り判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、当り判定用乱数の値が大当りとなる値ではないことからはずれを認識する。そして、主制御用CPU30aは、リーチ判定用乱数の値を読み出すとともに、リーチ判定用乱数の値とリーチ判定値を比較し、当該リーチ判定値と一致するか否かのリーチ判定(リーチ抽選)を行う。このリーチ判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、リーチ抽選に当選したことから、リーチ演出が行われてはずれとなる図柄変動ゲームを実行させるためのリーチ変動処理を実行する。リーチ変動処理において主制御用CPU30aは、特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。また、はずれ図柄を決定した主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値を読み出し、当該変動パターン振分用乱数の値に基づいて、複数種類のはずれリーチ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。そして、主制御用CPU30aは、リーチ変動処理において変動パターンを決定すると、特別図柄開始処理を終了する。
一方、リーチ判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、リーチ演出が行われないではずれとなる図柄変動ゲームを実行させるためのはずれ変動処理を実行する。はずれ変動処理において主制御用CPU30aは、特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。また、はずれ図柄を決定した主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている変動パターン振分用乱数の値を読み出し、当該変動パターン振分用乱数の値に基づいて、複数種類のはずれ通常演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。そして、主制御用CPU30aは、はずれ変動処理において変動パターンを決定すると、特別図柄開始処理を終了する。
また、特別図柄開始処理において特別図柄及び変動パターンを決定した主制御用CPU30aは、決定した内容にしたがって生成した制御コマンドを所定のタイミングで演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に出力する。具体的に言えば、主制御用CPU30aは、変動パターンを指示するとともに図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを図柄変動ゲームの開始に際して最初に出力するとともに、特別図柄を変動表示させるように特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。同時に、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理にて決定した特別図柄を指定する特別図柄指定コマンドを演出制御用CPU31aに出力する。そして、主制御用CPU30aは、指示した変動パターンに定められている変動時間の経過時に図柄変動ゲームの終了(飾り図柄の確定停止表示)を指示する全図柄停止コマンドを前記変動時間の経過に伴って出力するとともに、決定した特別図柄を確定停止表示させるように特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。
以上により、本実施形態の主制御用CPU30aは、大当り判定手段となる。また、主制御用RAM30cが、図柄変動ゲームの実行を保留する保留記憶手段となる。主制御用CPU30aが、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技決定手段となる。
次に、大当り抽選に当選した場合に主制御用CPU30aが実行する当り遊技処理を説明する。
まず、主制御用CPU30aは、大当り遊技の種類に応じて、オープニング時間の設定を開始する。また、主制御用CPU30aは、オープニング時間が開始したことを指示するオープニングコマンドを演出制御基板31に出力する。次に、主制御用CPU30aは、オープニング時間の終了後、各ラウンド遊技を制御する。すなわち、主制御用CPU30aは、各ラウンド遊技の開始時にラウンド遊技の開始を指示するラウンドコマンドを演出制御基板31に出力する。また、主制御用CPU30aは、ラウンド遊技毎に、大当り遊技の種類に応じて、大入賞口24の開放及び閉鎖を制御する。すなわち、主制御用CPU30aは、入球上限個数(本実施形態では8個)の遊技球が入賞するまでの間、又はラウンド遊技毎に予め決められた規定時間が経過するまでの間、大入賞口24を1回又は複数回開放する。そして、主制御用CPU30aは、大入賞口24を閉鎖した場合には、ラウンド遊技毎に予め決められたインターバル時間を経過するまで、閉鎖を維持し、その後、ラウンド遊技を終了する。これらの一連の制御を、規定ラウンド数に達するまで実行する。規定ラウンド数のラウンド遊技が終了すると、主制御用CPU30aは、大当り遊技の種類に応じて、エンディング時間の設定を開始する。また、主制御用CPU30aは、エンディング時間が開始したことを指示するエンディングコマンドを演出制御基板31に出力する。そして、エンディング時間を経過すると、主制御用CPU30aは、大当り遊技を終了させる。以上により、本実施形態の主制御用CPU30aは、特別入賞手段の開閉態様を制御する開閉制御手段となる。
次に、演出制御基板31の演出制御用CPU31aが制御プログラムに基づき実行する各種の処理について説明する。
演出制御基板31の演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄指定コマンドを入力すると、当該コマンドの指示内容に応じて演出表示装置11に確定停止表示させる飾り図柄を決定する。以下、演出表示装置11に確定停止表示させる飾り図柄の決定について説明する。
演出制御用CPU31aは、大当り演出用の変動パターンが指定された場合、数字図柄によって構成される大当りの図柄組み合わせ([111]〜[888])の中から確定停止表示させる飾り図柄を決定する。また、演出制御用CPU31aは、はずれ図柄が指定されるとともに、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定された場合、リーチの図柄組み合わせを含むはずれの図柄組み合わせ(例えば、[323])の中から確定停止表示させる飾り図柄を決定する。また、演出制御用CPU31aは、はずれ図柄が指定されるとともに、はずれ通常演出用の変動パターンが指定された場合、リーチの図柄組み合わせを含まないはずれの図柄組み合わせ(例えば、[426]や[211])の中から確定停止表示させる飾り図柄を決定する。
また、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、各列の飾り図柄を変動表示させて図柄変動ゲームを開始するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU31aは、全図柄停止コマンドを入力すると、確定停止表示させると決定した飾り図柄の図柄組み合わせを演出表示装置11に確定停止表示させる。
本実施形態のパチンコ機では、大当り抽選に当選した場合、図3に示す複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与されるようになっている。そして、複数種類の大当り遊技のうち、何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。以下、大当り遊技の種類及びその内容について詳しく説明する。
本実施形態において特図表示装置12に表示される200種類の特別図柄の大当り図柄は、図3に示すように、図柄a〜図柄iの9つのグループに分類されている。そして、図柄aには特図表示装置12に表示される大当り図柄のうち50種類の大当り図柄が振り分けられている。同様に、図柄bには特図表示装置12に表示される大当り図柄のうち20種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄cには特図表示装置12に表示される大当り図柄のうち10種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄dには特図表示装置12に表示される大当り図柄のうち20種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄eには特図表示装置12に表示される大当り図柄のうち30種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄fには特図表示装置12に表示される大当り図柄のうち20種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄gには特図表示装置12に表示される大当り図柄のうち15種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄hには特図表示装置12に表示される大当り図柄のうち15種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄iには特図表示装置12に表示される大当り図柄のうち20種類の大当り図柄が振り分けられている。
次に、大当り遊技の内容についてその作用と共に説明する。
図柄a〜cに分類される大当り図柄が特図表示装置12に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定されている大当り遊技である。以下、それぞれ「大当り遊技a」、「大当り遊技b」、「大当り遊技c」と示す。大当り遊技a〜大当り遊技cが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、大当り遊技a〜大当り遊技cが付与された場合には、エンディング時間として「3000ms」が設定される。
図4(a)に示すように、大当り遊技aが付与されたとき、1〜3ラウンド目、5ラウンド目、7ラウンド目、9〜11ラウンド目、13〜15ラウンド目のラウンド遊技においては、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。第2開閉態様とは、遊技者に賞球獲得の期待を持たせることができる開閉態様である。より詳しくは、大当り遊技において最も開放時間が短い開放時間よりも長い間開放し、予め決められた入球上限個数の遊技球が入賞されることが期待できる時間の間、開放する開閉態様である。本実施形態では、大入賞口24を「20000ms」以上開放させた後、「2000ms」閉鎖させることにより、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させたこととなる。
例えば、1〜3ラウンド目、5ラウンド目、7ラウンド目、9〜11ラウンド目、13〜15ラウンド目のラウンド遊技においては、大入賞口24を「25000ms」開放させた後、「2000ms」閉鎖させることにより、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させたこととなる。なお、大入賞口24を賞球獲得が期待できる期間開放させることを「フルオープン」と示す場合がある。すなわち、本実施形態では、大入賞口24が、「21000ms」、「23000ms」又は「25000ms」の間、開放する期間を、「フルオープン」と示す場合がある。また、閉鎖させる期間を「インターバル」と示す場合がある。
また、大当り遊技aが付与されたとき、4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目、12ラウンド目のラウンド遊技においては、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。第3開閉態様とは、遊技者に賞球獲得の期待を持たせることができない開閉態様である。より詳しくは、大当り遊技において最も短い開放時間で大入賞口24を1回だけ開放する開閉態様である。例えば、大入賞口24を「40ms」開放させた後、「1500ms」閉鎖させることにより、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させたこととなる。なお、これらのラウンド遊技においては、大入賞口24を「23000ms」開放させた後、「2000ms」閉鎖させることにより、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させたこととなる。本実施形態では、大入賞口24が、「40ms」の間、開放し、その後、「1500ms」閉鎖する期間を、「パカ開放」と示す場合がある。
また、大当り遊技aが付与されたとき、16ラウンド目のラウンド遊技においては、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。第1開閉態様とは、遊技者に賞球獲得の期待を持たせることができない開閉態様であり、第3開閉態様とは異なる開閉態様である。より詳しくは、大当り遊技において最も短い開放時間で大入賞口24を開放させることを2回繰り返す開閉態様である。具体的には、大入賞口24を「40ms」開放させた後、「1500ms」閉鎖させ、その後再び大入賞口24を「40ms」開放させた後、「1500ms」閉鎖させることにより、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させたこととなる。また、16ラウンド目のラウンド遊技においては、大入賞口24を「21000ms」開放させた後、「2000ms」閉鎖させることにより、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させたこととなる。
図4(b)に示すように、大当り遊技bが付与されたとき、1〜3ラウンド目、5ラウンド目、7ラウンド目、9〜11ラウンド目のラウンド遊技においては、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「25000ms」開放させた後、「2000ms」閉鎖させる。また、大当り遊技bが付与されたとき、4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目、12ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技bが付与されたとき、12ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける16ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技bが付与されたとき、13〜16ラウンド目のラウンド遊技においては、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「40ms」開放させた後、「1500ms」閉鎖させる。
図5(a)に示すように、大当り遊技cが付与されたとき、1〜3ラウンド目、5ラウンド目、7ラウンド目のラウンド遊技においては、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「25000ms」開放させた後、「2000ms」閉鎖させる。また、大当り遊技cが付与されたとき、4ラウンド目、6ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目、12ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技cが付与されたとき、8ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける16ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技cが付与されたとき、9〜16ラウンド目のラウンド遊技においては、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「40ms」開放させた後、「1500ms」閉鎖させる。
図柄d〜fに分類される大当り図柄が特図表示装置12に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「12回」に設定されている。以下、それぞれ「特2大当たりd」、「特2大当たりe」、「特2大当たりf」と示す。大当り遊技d〜大当り遊技fが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定される。大当り遊技d〜大当り遊技fが付与された場合には、エンディング時間として「3000ms」が設定される。
図5(b)に示すように、大当り遊技dが付与されたとき、1〜3ラウンド目、5ラウンド目、7ラウンド目、9〜11ラウンド目のラウンド遊技においては、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「25000ms」開放させた後、「2000ms」閉鎖させる。また、大当り遊技dが付与されたとき、4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目、12ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技dが付与されたとき、12ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける16ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。
図6(a)に示すように、大当り遊技eが付与されたとき、1〜3ラウンド目、5ラウンド目、7ラウンド目のラウンド遊技においては、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「25000ms」開放させた後、「2000ms」閉鎖させる。また、大当り遊技eが付与されたとき、4ラウンド目、6ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目、12ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技eが付与されたとき、8ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける16ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技eが付与されたとき、9〜12ラウンド目のラウンド遊技においては、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「40ms」開放させた後、「1500ms」閉鎖させる。
図6(b)に示すように、大当り遊技fが付与されたとき、1〜3ラウンド目、5ラウンド目のラウンド遊技においては、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「25000ms」開放させた後、「2000ms」閉鎖させる。また、大当り遊技fが付与されたとき、4ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目、12ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技fが付与されたとき、6ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける16ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技fが付与されたとき、7〜12ラウンド目のラウンド遊技においては、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「40ms」開放させた後、「1500ms」閉鎖させる。
図柄g〜iに分類される大当り図柄が特図表示装置12に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「8回」に設定されている。以下、それぞれ「大当り遊技g」、「大当り遊技h」、「大当り遊技i」と示す。大当り遊技g〜大当り遊技iが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、大当り遊技g〜大当り遊技iが付与された場合には、エンディング時間として「3000ms」が設定される。
図7(a)に示すように、大当り遊技gが付与されたとき、1〜3ラウンド目、5ラウンド目、7ラウンド目のラウンド遊技においては、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「25000ms」開放させた後、「2000ms」閉鎖させる。また、大当り遊技gが付与されたとき、4ラウンド目、6ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目、12ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技gが付与されたとき、8ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける16ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。
図7(b)に示すように、大当り遊技hが付与されたとき、1〜3ラウンド目、5ラウンド目のラウンド遊技においては、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「25000ms」開放させた後、「2000ms」閉鎖させる。また、大当り遊技hが付与されたとき、4ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目、12ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技hが付与されたとき、6ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける16ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技hが付与されたとき、7〜8ラウンド目のラウンド遊技においては、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「40ms」開放させた後、「1500ms」閉鎖させる。
図7(c)に示すように、大当り遊技iが付与されたとき、1〜3ラウンド目のラウンド遊技においては、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「25000ms」開放させた後、「2000ms」閉鎖させる。また、大当り遊技iが付与されたとき、4ラウンド目のラウンド遊技においては、大当り遊技aが付与されたときにおける16ラウンド目のラウンド遊技と同様に、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる。また、大当り遊技iが付与されたとき、5〜8ラウンド目のラウンド遊技においては、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させる。すなわち、大入賞口24を「40ms」開放させた後、「1500ms」閉鎖させる。
なお、ラウンド遊技において、大入賞口24の開放時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入球することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、大入賞口24の開放時間として設定されることがある「40ms」という時間は、1回のラウンド遊技において、大入賞口24に入球する遊技球の入球個数が、入球上限個数に達するには不十分な時間である。因みに、パチンコ機では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要するおよそ時間は「600ms」となる。すなわち、ラウンド遊技において、大入賞口24の開放時間が40msということは、当該ラウンド遊技において、入球上限個数となる「8球」の遊技球を発射して、入球させるのは実質的に無理である。
以上のことから、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させたときには、規定個数の賞球獲得を期待できる。その一方、第1開閉態様又は第3開閉態様で大入賞口24を開閉させたときには、規定個数の賞球獲得の期待ができない。そして、大当り遊技aでは、1〜16ラウンドのラウンド遊技において第2開閉態様で大入賞口24を開閉させることから、1〜16ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる。すなわち、名実共に16ラウンドの大当り遊技と言える。なお、規定個数の賞球獲得の期待ができるラウンド遊技(第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる場合があるラウンド遊技)が、有利ラウンド遊技となる。また、規定個数の賞球獲得の期待ができないラウンド遊技(第2開閉態様で大入賞口24を開閉させないラウンド遊技、すなわち、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させるラウンド遊技)が、不利ラウンド遊技となる。
大当り遊技bにおける大入賞口24の開閉態様では、1〜12ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、13〜16ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図3に示すように、実質的に12ラウンドの大当り遊技と言え、獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプにより報知されるラウンド数(16ラウンド)よりも少ない。そして、大当り遊技bは、大当り遊技aと報知されるラウンド数(16ラウンド)が同じであっても、大当り遊技aよりも獲得が期待できる賞球数が少ない。
大当り遊技cにおける大入賞口24の開閉態様では、1〜8ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、9〜16ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図3に示すように、実質的に8ラウンドの大当り遊技と言え、獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプにより報知されるラウンド数(16ラウンド)よりも少ない。また、大当り遊技cは、大当り遊技a、大当り遊技bと報知されるラウンド数(16ラウンド)が同じであっても、大当り遊技a、大当り遊技bよりも獲得が期待できる賞球数が少ない。
また、大当り遊技dにおける大入賞口24の開閉態様では、1〜12ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる。すなわち、名実共に12ラウンドの大当り遊技と言える。このため、図3に示すように、大当り遊技dは、大当り遊技b(16ラウンド)よりもラウンド数が少ないにもかかわらず、大当り遊技b(実質12ラウンド)と、獲得が期待できる賞球数が同じとなっている。また、大当り遊技dは、大当り遊技c(16ラウンド)よりも報知されるラウンド数が少ないにもかかわらず、大当り遊技c(実質8ラウンド)よりも獲得が期待できる賞球数が多くなっており、逆転している。
大当り遊技eにおける大入賞口24の開閉態様では、1〜8ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、9〜12ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図3に示すように、実質的に8ラウンドの大当り遊技と言え、賞球の獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプにより報知されるラウンド数(12ラウンド)よりも少ない。このため、大当り遊技eは、大当り遊技dと報知されるラウンド数が同じであっても、大当り遊技dよりも獲得が期待できる賞球数が少ない。また、大当り遊技eは、大当り遊技c(16ラウンド)よりも報知されるラウンド数が少ないにもかかわらず、大当り遊技c(実質8ラウンド)と、獲得が期待できる賞球数が同じとなっている。
また、大当り遊技fにおける大入賞口24の開閉態様では、1〜6ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、7〜12ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図3に示すように、実質的に6ラウンドの大当り遊技と言え、賞球の獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプにより報知されるラウンド数(12ラウンド)よりも少ない。このため、大当り遊技fは、大当り遊技d、大当り遊技eと報知されるラウンド数が同じであっても、大当り遊技d、大当り遊技eよりも獲得が期待できる賞球数が少ない。
また、大当り遊技gにおける大入賞口24の開閉態様では、1〜8ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる。すなわち、図3に示すように、名実共に8ラウンドの大当り遊技と言える。このため、大当り遊技gは、大当り遊技c(16ラウンド)及び大当り遊技e(12ラウンド)よりも報知されるラウンド数が少ないにもかかわらず、大当り遊技c(実質8ラウンド)及び大当り遊技e(実質8ラウンド)と、獲得が期待できる賞球数が同じとなっている。また、大当り遊技gは、大当り遊技f(12ラウンド)よりも報知されるラウンド数が少ないにもかかわらず、大当り遊技f(実質6ラウンド)よりも獲得が期待できる賞球数が多くなっており、逆転している。
大当り遊技hにおける大入賞口24の開閉態様では、1〜6ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、7〜8ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図3に示すように、実質的に6ラウンドの大当り遊技と言え、賞球の獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプにより報知されるラウンド数(8ラウンド)よりも少ない。このため、大当り遊技hは、大当り遊技g(8ラウンド)と報知されるラウンド数が同じであっても、大当り遊技g(実質8ラウンド)よりも獲得が期待できる賞球数が少ない。また、大当り遊技hは、大当り遊技f(12ラウンド)よりも報知されるラウンド数が少ないにもかかわらず、大当り遊技f(実質6ラウンド)と、獲得が期待できる賞球数が同じとなっている。
また、大当り遊技iにおける大入賞口24の開閉態様では、1〜4ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、5〜8ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図3に示すように、実質的に4ラウンドの大当り遊技と言え、賞球の獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプにより報知されるラウンド数(8ラウンド)よりも少ない。このため、大当り遊技iは、大当り遊技g、大当り遊技hと報知されるラウンド数が同じであっても、大当り遊技g、大当り遊技hよりも獲得が期待できる賞球数が少ない。
また、図4に示すように、第2開閉態様で行われる大入賞口24の最後の開閉の前において、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させている。つまり、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、大当り遊技毎に予め決められた最終回数に達する1回前に、第1開閉態様にて大入賞口24を開閉させている。例えば、大当り遊技aが付与された場合には、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、最終回数として定められた16回に達する1回前(15回のときに)、第1開閉態様にて大入賞口24を開閉させている。
同様に、大当り遊技b、大当り遊技dが付与された場合には、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、最終回数として定められた12回に達する1回前(11回のときに)、第1開閉態様にて大入賞口24を開閉させている。同様に、大当り遊技c、大当り遊技e、大当り遊技gが付与された場合には、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、最終回数として定められた8回に達する1回前(7回のときに)、第1開閉態様にて大入賞口24を開閉させている。同様に、大当り遊技f、大当り遊技hが付与された場合には、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、最終回数として定められた6回に達する1回前(5回のときに)、第1開閉態様にて大入賞口24を開閉させている。同様に、大当り遊技iが付与された場合には、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、最終回数として定められた4回に達する1回前(3回のときに)、第1開閉態様にて大入賞口24を開閉させている。
これにより、遊技者は、開閉態様について注目している場合においても、第2開閉態様で行われる大入賞口24の最後の開閉を容易に特定することができる。このため、第2開閉態様で行われる大入賞口24の最後の開閉が行われた後に、第2開閉態様で大入賞口24が開閉されることを予想して、無駄に遊技球を打ち出すことを防止できる。また、第2開閉態様で行われる大入賞口24の最後の開閉が行われるラウンド遊技において第1開閉態様にて大入賞口24を開閉させるため、最後の有利ラウンド遊技を容易に特定できる。また、最後の有利ラウンド遊技が終了した後に、不利ラウンド遊技がまとめて実行されるため、第1開閉態様にて大入賞口24を開閉させるラウンド遊技を特定することにより、実質ラウンド数を容易に特定することができる。
また、大当り遊技の種類に応じて、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数、すなわち実質ラウンド数を異ならせている。つまり、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数(実質ラウンド数)は、複数の規定回数のうち付与される大当り遊技の種類に応じた規定回数が設定される。そして、規定回数は、予め決められており、本実施形態では、4回,6回,8回,12回,16回が規定回数となっている。
そして、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、付与された大当り遊技における最終回数に達する前であって、複数の規定回数のうち最終回数を除くいずれかの規定回数に達する1回前に、第1開閉態様とは異なる第3開閉態様にて大入賞口24を開閉させている。
例えば、大当り遊技aが付与される場合、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、大当り遊技aにおける最終回数(16回)に達する前であって、最終回数を除くいずれかの規定回数(4回,6回,8回,12回)に達する1回前に、第1開閉態様とは異なる第3開閉態様にて大入賞口24を開閉させている。つまり、大当り遊技aでは、4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目、12ラウンド目のラウンド遊技において、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる前に、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させている。
同様に、大当り遊技b又は大当り遊技dが付与される場合、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、大当り遊技b及び大当り遊技dにおける最終回数(12回)に達する前であって、最終回数を除くいずれかの規定回数(4回,6回,8回)に達する1回前に、第3開閉態様にて大入賞口24を開閉させている。つまり、大当り遊技b及び大当り遊技dでは、4ラウンド目、6ラウンド目、8ラウンド目のラウンド遊技において、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる前に、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させている。
同様に、大当り遊技c、又は大当り遊技e、又は大当り遊技gが付与される場合、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、大当り遊技c、大当り遊技e及び大当り遊技gにおける最終回数(8回)に達する前であって、最終回数を除くいずれかの規定回数(4回,6回)に達する1回前に、第3開閉態様にて大入賞口24を開閉させている。つまり、大当り遊技c、大当り遊技e及び大当り遊技gでは、4ラウンド目、6ラウンド目のラウンド遊技において、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる前に、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させている。
同様に、大当り遊技f又は大当り遊技hが付与される場合、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、大当り遊技f及び大当り遊技hにおける最終回数(6回)に達する前であって、最終回数を除くいずれかの規定回数(4回)に達する1回前に、第3開閉態様にて大入賞口24を開閉させている。つまり、大当り遊技f及び大当り遊技hでは、4ラウンド目のラウンド遊技において、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる前に、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させている。
以上のことから、遊技者は、大入賞口24の開閉態様に対して注目することにより、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が規定回数に達するか否かを容易に判断することができる。そして、規定回数は、最終回数としてなり得るため、遊技者に対してより一層注目させることができる。また、第1開閉態様は、第3開閉態様を2回繰り返すことであるため、第3開閉態様で大入賞口24が開閉された場合、第2開閉態様で大入賞口24が開閉するまで、遊技者に、最終回数かも知れないと思わせ、緊張感を与えることができる。このため、遊技の興趣が向上する。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)大当り遊技において、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、大当り遊技毎に予め決められた最終回数に達する1回前に、第1開閉態様にて大入賞口24を開閉させ、その後、第2開閉態様にて大入賞口24を開閉させる。このため、開閉態様に注目している遊技者であっても、第1開閉態様で大入賞口24が開閉されることにより、次が、第2開閉態様で行われる大入賞口24の最後の開閉であることを認識できる。従って、開閉態様に注目している遊技者であっても、第2開閉態様で行われる大入賞口24の最後の開放が行われた後に、第2開閉態様で大入賞口24が開放されることを期待して遊技球を無駄に発射させることを防止できる。
(2)第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数は、複数の規定回数のうち付与される大当り遊技の種類に応じた規定回数が設定される。このため、複数の規定回数のうち、いずれが最終回数であるかについて注目させている。そこで本願発明では、このような遊技者に対して、付与された大当り遊技における最終回数(規定回数)に達する前であって、複数の規定回数のうち最終回数を除くいずれかの規定回数に達する1回前に、第1開閉態様とは異なる第3開閉態様にて大入賞口24を開閉させた。これにより、次の第2開閉態様で行われる大入賞口24の開閉が、最後でないことを知らせることができる。そして、より一層開閉態様について注目させることができる。
(3)主制御用CPU30aは、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させる場合と、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させる場合とでは、開放時間及び開放回数のうち少なくともどちらか一方を異ならせる。これにより、開放時間又は開放回数のうちいずれかを計測することにより、遊技者は、第1開閉態様であるか、第3開閉態様であるかについて容易に判断することができる。
(4)ラウンド遊技の回数が同じ場合でも、大当り遊技の種類に応じて第2開閉態様で大入賞口24を開閉させるラウンド遊技の回数が変更される。このため、遊技者は、ラウンド遊技の回数がラウンド報知ランプ51により報知されていたとしても、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させるラウンド遊技の回数が理解できない。そこで、本実施形態では、第1開閉態様でいつ大入賞口24が開閉されるかについて注目することにより、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる最後のラウンド遊技を容易に特定できる。このため、開閉態様について注目していても、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる最後のラウンド遊技が終了した後に、無駄な遊技球を発射することを防止できる。
(5)特定大当り遊技(大当り遊技b、大当り遊技c、大当り遊技e、大当り遊技f、大当り遊技h、大当り遊技i)において、全ての有利ラウンド遊技が終了した後であって大当り遊技が終了するよりも前の期間において、全ての不利ラウンド遊技が、まとめて実行されるように構成されている。これにより、大当り遊技における有利ラウンド遊技の回数が、いくつであるか最後まで分からなくすることができ、遊技者に何回行われるかについて注目させることができる。また、まとめて不利ラウンド遊技を実行させるため、有利ラウンド遊技の間に不利ラウンド遊技が実行される場合と比較して、大当り遊技が間延びすることがない。
(6)大当り遊技の種類に応じて各ラウンド遊技における大入賞口24の開放時間が設定される。それと共に、大当り遊技における大入賞口24の合計開放時間は、大当り遊技の種類に応じて変更される。そして、複数種類の大当り遊技の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における大入賞口24の合計開放時間と比較して、合計開放時間が長く設定されている大当り遊技が用意されている。例えば、16ラウンドの大当り遊技cにおける大入賞口24の合計開放時間(実質8ラウンド)と比較して、12ラウンドの大当り遊技dにおける合計開放時間(実質12ラウンド)は、長く設定されている。また、12ラウンドの大当り遊技fにおける大入賞口24の合計開放時間(実質6ラウンド)と比較して、8ラウンドの大当り遊技gにおける合計開放時間(実質8ラウンド)は、長く設定されている。このように、大当り遊技の中には、ラウンド遊技の回数が多い大当り遊技よりも大入賞口24の合計開放時間が長く設定されている大当り遊技が存在する。これにより、遊技者は、ラウンド報知ランプ51により、大当り遊技におけるラウンド遊技の回数が少ないと報知されたとしても、ラウンド遊技の回数が多い大当り遊技よりも大入賞口24の合計開放時間が長い(実質ラウンド数が多い)大当り遊技が付与されることを期待して遊技を継続することができる。つまり、複数種類の大当り遊技のうちいずれの大当り遊技が付与されたか予想する楽しみを与えることができる。
(7)複数種類の大当り遊技の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における大入賞口24の合計開放時間と、同じ合計開放時間が設定されている大当り遊技が用意されている。例えば、16ラウンドの大当り遊技bと、12ラウンドの大当り遊技dにおける合計開放時間(実質12ラウンド)は、同じとなっている。また、16ラウンドの大当り遊技cと、12ラウンドの大当り遊技eと、8ラウンドの大当り遊技gにおける大入賞口24の合計開放時間(実質8ラウンド)は同じとなっている。また、12ラウンドの大当り遊技fと、8ラウンドの大当り遊技hにおける大入賞口24の合計開放時間(実質6ラウンド)は同じとなっている。このように、ラウンド数が多い大当り遊技における大入賞口24の合計開放時間と同じ合計開放時間が設定されている大当り遊技が存在する。このため、遊技者は、ラウンド報知ランプ51によりラウンド数が最大でないと報知されたとしても、報知されたラウンド数よりも多いラウンド数を有する大当り遊技における合計開放時間と同じだけ大入賞口24が開放するかも知れないと期待して遊技を行うことができる。なお、本実施形態では、大当り遊技における大入賞口24の合計開放時間は、第2開閉態様における大入賞口24の開放時間の合計により算出されている。
(8)ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技の中には、合計開放時間が最長の大当り遊技から合計開放時間の長さの順番に従って、予め決められた複数種類分の大当り遊技が用意されている。例えば、16ラウンドの大当り遊技の中には、実質ラウンド数の上位3種類が用意されている。つまり、実質16ラウンドの大当り遊技aと、実質12ラウンドの大当り遊技bと、実質8ラウンドの大当り遊技cが用意されており、実質6ラウンドや実質4ラウンドの大当り遊技は用意されていない。これにより、ラウンド遊技の回数が最多である場合には、最長の大当り遊技から合計開放時間の長さの順番に従って、予め決められた種類の大当り遊技が実行可能となっている。このため、ラウンド報知ランプ51により、16ラウンドと報知された場合には、実質16ラウンドでないとしても、12ラウンドや8ラウンドと報知されるよりも、遊技者に有利である可能性が高いと期待させることができる。
(9)ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技の中には、合計開放時間が最長の大当り遊技が含まれていると共に、ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技の中では、当該最長の大当り遊技が最も実行されやすくなっている。すなわち、16ラウンドの大当り遊技a〜大当り遊技cの中では、実質ラウンド数が16ラウンドの大当り遊技aが一番選択されやすくなっている。これにより、ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技が実行された場合には、最長の大当り遊技が実行される可能性が高いため、遊技者の期待感を高めることができる。
(10)複数種類の大当り遊技の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における大入賞口24の合計開放時間と比較して、合計開放時間が長く設定されている大当り遊技と、合計開放時間が短く設定されている大当り遊技が用意されている。このため、ラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における合計開放時間よりも合計開放時間の長い大当り遊技が付与される場合がある一方、ラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における合計開放時間よりも合計開放時間の短い大当り遊技が付与される場合がある。例えば、12ラウンドの大当り遊技(大当り遊技d〜大当り遊技f)の中には、16ラウンドの大当り遊技cよりも実質ラウンド数が多い場合(大当り遊技dの場合)がある一方、16ラウンドの大当り遊技aよりも実質ラウンド数が少ない場合(大当り遊技d〜大当り遊技fの場合)がある。従って、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数からは、合計開放時間の長短を予測することができず、遊技者に予想する楽しみを与えることができる。
(11)複数種類の大当り遊技の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が少ない大当り遊技における大入賞口24の合計開放時間と比較して、合計開放時間が長く設定されている大当り遊技と、合計開放時間が短く設定されている大当り遊技が用意されている。つまり、ラウンド遊技の回数が少ない大当り遊技における合計開放時間よりも合計開放時間の長い大当り遊技が付与される場合がある一方、ラウンド遊技の回数が少ない大当り遊技における合計開放時間よりも合計開放時間の短い大当り遊技が付与される場合がある。例えば、12ラウンドの大当り遊技(大当り遊技d〜大当り遊技f)の中には、8ラウンドの大当り遊技iよりも実質ラウンド数が多い場合(大当り遊技d〜大当り遊技fの場合)がある一方、8ラウンドの大当り遊技gよりも実質ラウンド数が少ない場合(大当り遊技fの場合)がある。従って、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数からは、合計開放時間の長短を予測することができず、遊技者に予想する楽しみを与えることができる。
(12)複数種類の大当り遊技の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が少ない大当り遊技における大入賞口24の合計開放時間と、同じ合計開放時間が設定されている大当り遊技が用意されている。つまり、ラウンド数が少ない大当り遊技における大入賞口24の合計開放時間と同じ合計開放時間が設定されている大当り遊技が存在する。例えば、大当り遊技bと、大当り遊技dの実質ラウンド数は同じである。なお、本実施形態では、大当り遊技における大入賞口24の合計開放時間は、第2開閉態様における大入賞口24の開放時間の合計により算出されている。このため、ラウンド数が最少でなかったとしても、報知されたラウンド数よりも少ない実質ラウンド数の大当り遊技における合計開放時間と同じだけ開放するかも知れないと思わせ、遊技者に緊張感を与えることができる。
(13)ラウンド遊技の回数毎に、合計開放時間の異なる大当り遊技が、予め決められた種類ずつ用意されている。例えば、16ラウンドの大当り遊技には、3種類の大当り遊技a〜大当り遊技cが用意されており、12ラウンドの大当り遊技には、3種類の大当り遊技d〜大当り遊技fが用意されており、8ラウンドの大当り遊技には、3種類の大当り遊技g〜大当り遊技iが用意されている。これにより、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数が同じであっても、合計開放時間が異なる複数種類の大当り遊技が付与される。このため、ラウンド数がいずれであっても、合計開放時間がいずれになるか予想する楽しみを与えることができる。
(14)賞球を獲得できる大当り遊技であって、ラウンド遊技の回数が最少の大当り遊技の中には、賞球を獲得できる大当り遊技のうち、合計開放時間が最短の大当り遊技が含まれていると共に、ラウンド遊技の回数が最少の大当り遊技の中では、当該最短の大当り遊技が最も実行されやすくなっている。例えば、8ラウンドの大当り遊技g〜大当り遊技iの中では、大当り遊技iが一番実行されやすい。これにより、ラウンド数が「8」である場合には、賞球を獲得できる大当り遊技のうち、開放時間が最短の大当り遊技が実行される可能性が高いため、遊技者の緊張感を高めることができる。従って、ラウンド遊技の回数が最少の大当り遊技が実行された場合であっても、遊技の興趣が向上する。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記実施形態の大当り遊技では、まとめて不利ラウンド遊技が行われたが、まとめて行われなくても良い。分散されていても良いし、最初にまとめて行われても良い。
・上記実施形態において、始動入賞口を複数設けて、始動入賞口毎に図柄変動ゲームを実行させても良い。
・上記実施形態において、オープニング時間及びエンディング時間は、任意に変更しても良い。例えば、0秒でもよく、5秒でもよい。また、大当り遊技の種類毎にオープニング時間及びエンディング時間を変更しても良い。
・上記実施形態において、不利ラウンド遊技における大入賞口24の開放時間、及びインターバル時間を任意に変更しても良い。例えば、大入賞口24の開放時間を「100ms」としてもよく、インターバル時間を「2000ms」としてもよい。
・上記実施形態において、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる際における開放時間を任意に変更しても良い。但し、第1開閉態様及び第3開閉態様における開放時間よりも長く、また、賞球獲得が期待できる時間である必要がある。また、大入賞口24に入球上限個数の遊技球を入賞させることが可能な時間であることが望ましい。
・上記実施形態において、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させる際における開放時間及び開放回数を任意に変更しても良い。但し、第2開閉態様における開放時間よりも短く、また、賞球獲得が期待できない時間であることが望ましい。例えば、開放時間を「50ms」としても良く、開放回数を3回としても良い。
・上記実施形態において、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させる際における開放時間及び開放回数を任意に変更しても良い。但し、第2開閉態様における開放時間よりも短く、また、賞球獲得が期待できない時間であることが望ましい。例えば、開放時間を「60ms」としても良く、開放回数を4回としても良い。
・上記実施形態では、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させる回数が、付与された大当り遊技における最終回数に達する前であって、複数の規定回数のうち最終回数を除くいずれかの規定回数に達する1回前に、第1開閉態様とは異なる第3開閉態様にて大入賞口24を開閉させていたが、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させなくても良い。
・上記実施形態では、ラウンド報知ランプ51を設けたが、設けなくても良い。
・上記実施形態において、第1開閉態様と、第3開閉態様を異ならせていたが、同じ開閉態様としてもよい。
・上記実施形態では、ラウンド遊技の回数が多い大当り遊技よりも大入賞口24の合計開放時間が長く設定されている大当り遊技を用意したが、いずれか一方、又は両方を用意しなくても良い。例えば、16ラウンドの大当り遊技cよりも大入賞口24の合計開放時間が長い大当り遊技dを用意したが、いずれか一方、又は両方を用意しなくても良い。
・上記実施形態では、ラウンド数が多い大当り遊技における大入賞口24の合計開放時間と同じ合計開放時間が設定されている大当り遊技が存在したが、存在しなくても良い。例えば、16ラウンドの大当り遊技bと大入賞口24の合計開放時間が同じ大当り遊技dを用意したが、大当り遊技bを用意しなくても良い。
・上記実施形態では、ラウンド遊技の回数が最多(16ラウンド)の大当り遊技の中には、合計開放時間が最長の大当り遊技から合計開放時間の長さの順番に従って、予め決められた複数種類分の大当り遊技が用意されていたが、複数種類用意しなくても良く、1種類でも良い。また、合計開放時間の長さの順番に従って、用意しなくても良い。例えば、16ラウンドの大当り遊技の実質ラウンド数を、12ラウンド、6ラウンド、4ラウンドとしてもよい。
・上記実施形態において、ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技(大当り遊技a〜大当り遊技c)の中では、最長の大当り遊技(大当り遊技a)が最も実行されやすくなっていたが、このようにしなくても良い。例えば、大当り遊技b又は大当り遊技cを最も実行されやすくしても良い。
・上記実施形態では、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数と、賞球獲得の期待ができるラウンド数(実質ラウンド数)が異なる場合があったが、一致させても良い。また、ラウンド数が異なる大当り遊技を複数設けたが、ラウンド数を同じにしても良い。
・上記実施形態において、12ラウンドの大当り遊技d〜大当り遊技fのうち、大当り遊技eの決定確率を最も高確率としても良い。すなわち、ラウンド遊技の回数が最多(16ラウンド)又は最少(4ラウンド)のいずれでもない大当り遊技(例えば12ラウンドの大当り遊技)の中では、合計開放時間が最長(実質12ラウンド)又は最短(実質6ラウンド)のいずれでもない中間(実質8ラウンド)の大当り遊技が最も実行されやすくしてもよい。このようにした場合、ラウンド遊技の回数が最多又は最少のいずれでもない大当り遊技では、中間の大当り遊技が実行されることを期待させることができる。このため、遊技者に安心感を与えることができる。
・上記実施形態では、第2開閉態様で行われる大入賞口24の最後の開閉が行われるラウンド遊技において、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させていたが、第2開閉態様で行われる大入賞口24の最後の開放が行われるラウンド遊技の1つ前のラウンド遊技において、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させてもよい。但し、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第1開閉態様で大入賞口24を開閉させる場合には、第2開閉態様で開閉させているときに入球個数が、入球上限個数に達してしまい、第1開閉態様で大入賞口24が開閉されなくなる虞がある。
・上記実施形態では、第2開閉態様で行われる大入賞口24の開閉回数が、最終回数を除く規定回数となるラウンド遊技において、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させていたが、規定回数となるラウンド遊技の1つ前のラウンド遊技において、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させてもよい。但し、第2開閉態様で大入賞口24を開閉させた後、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させる場合には、第2開閉態様で開閉させているときに入球個数が、入球上限個数に達してしまい、第3開閉態様で大入賞口24が開閉されなくなる虞がある。
・上記実施形態において、ラウンド報知ランプ51の報知内容により、大当り遊技の実質ラウンド遊技数として取り得る範囲を特定することができる場合、取り得る範囲外の実質ラウンド遊技の上限(規定回数)においては、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させなくても良い。例えば、ラウンド報知ランプ51が16ラウンドの大当り遊技が付与されたことを報知していた場合、大当り遊技a〜大当り遊技cのいずれかとなり、実質ラウンド遊技数として取り得る範囲(規定回数)は、実質16ラウンド、実質12ラウンド、又は実質8ラウンドのいずれかとなる。この場合、4ラウンド目又は6ラウンド目において、第3開閉態様で大入賞口24を開閉させなくてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記開閉制御手段は、第2開閉態様で特別入賞手段を開閉させる最後のラウンド遊技では、第1開閉態様で特別入賞手段を開閉させた後、第2開閉態様で特別入賞手段を開閉させることを特徴とする。
(ロ)大当り遊技の種類に応じて決められるラウンド遊技の回数を報知するラウンド報知手段を備え、大当り遊技の種類に応じて各ラウンド遊技における特別入賞手段の開閉態様が設定されると共に、大当り遊技における特別入賞手段の合計開放時間は、大当り遊技の種類に応じて変更されるようになっており、複数種類の大当り遊技の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における特別入賞手段の合計開放時間と比較して、合計開放時間が長く設定されている大当り遊技が用意されていることを特徴とする。
(ハ)前記大当り遊技における特別入賞手段の合計開放時間は、第2開閉態様で特別入賞手段を開閉させたときにおける開放時間の合計により算出されており、複数種類の大当り遊技の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における特別入賞手段の合計開放時間と、同じ合計開放時間が設定されている大当り遊技が用意されていることを特徴とする技術的思想(ロ)に記載の遊技機。
(ニ)ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技の中には、合計開放時間が最長の大当り遊技から合計開放時間の長さの順番に従って、予め決められた複数種類分の大当り遊技が用意されていることを特徴とする技術的思想(ロ)又は(ハ)に記載の遊技機。
(ホ)大当り遊技におけるラウンド遊技の回数は、予め決められており、ラウンド遊技の回数毎に、合計開放時間の異なる大当り遊技が、予め決められた種類ずつ用意されており、ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技の中には、合計開放時間が最長の大当り遊技が含まれていると共に、ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技の中では、当該最長の大当り遊技が最も実行されやすくなっていることを特徴とする技術的思想(ロ)〜(ニ)のうちいずれか一項に記載の遊技機。
(ヘ)複数種類の図柄を変動表示させる図柄変動ゲームを表示する表示装置を備え、前記図柄変動ゲームにおいて予め定められた大当り結果が表示された場合には、特別入賞手段が開放するラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技が付与される遊技機において、前記図柄変動ゲームにおける大当り結果を表示させるか否かを判定する大当り判定手段と、大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、複数種類の大当り遊技のなかから、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技決定手段と、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技の種類に応じて、前記特別入賞手段の開閉態様を制御する開閉制御手段と、を備え、前記開閉制御手段は、大当り遊技において、少なくとも予め決められた第1開閉態様にて特別入賞手段を開閉させる場合と、第1開閉態様よりも開放時間が長い第2開閉態様で特別入賞手段を開閉させる場合があり、大当り遊技において、第2開閉態様で特別入賞手段を開閉させる回数が、大当り遊技毎に予め決められた規定回数に達する1回前に、第1開閉態様にて特別入賞手段を開閉させ、その後、同じラウンド遊技内で第2開閉態様にて特別入賞手段を開閉させるように構成されており、第1開閉態様にて特別入賞手段が開閉された後、同じラウンド遊技内で第2開閉態様にて特別入賞手段が開閉される場合、その第2開閉態様にて特別入賞手段が開閉されるときの開放時間は、1回のラウンド遊技で第2開閉態様にて特別入賞手段が開閉されるときの開放時間よりも短いことを特徴とする遊技機。
(ト)複数種類の図柄を変動表示させる図柄変動ゲームを表示する表示装置を備え、前記図柄変動ゲームにおいて予め定められた大当り結果が表示された場合には、特別入賞手段が開放するラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技が付与される遊技機において、前記図柄変動ゲームにおける大当り結果を表示させるか否かを判定する大当り判定手段と、大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、複数種類の大当り遊技のなかから、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技決定手段と、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技の種類に応じて、前記特別入賞手段の開閉態様を制御する開閉制御手段と、を備え、前記開閉制御手段は、大当り遊技において、少なくとも予め決められた第1開閉態様にて特別入賞手段を開閉させる場合と、第1開閉態様よりも開放時間が長い第2開閉態様で特別入賞手段を開閉させる場合があり、大当り遊技の種類に応じて、第2開閉態様で特別入賞手段を開閉させる最終的な回数として設定される規定回数が複数あり、第2開閉態様で特別入賞手段を開閉させる最終的な回数は、複数の規定回数のうち付与される大当り遊技の種類に応じた規定回数であり、前記開閉制御手段は、第2開閉態様で特別入賞手段を開閉させる回数が、付与される大当り遊技における規定回数に達する前であって、複数の規定回数のうち付与される大当り遊技の種類に応じた規定回数を除くいずれかの規定回数に達する1回前に、第1開閉態様とは異なる第3開閉態様にて特別入賞手段を開閉させ、その後、第2開閉態様にて特別入賞手段を開閉させる一方、第2開閉態様で特別入賞手段を開閉させる回数が、付与される大当り遊技の種類に応じた規定回数に達する1回前には、第1開閉態様にて特別入賞手段を開閉させ、その後、第2開閉態様にて特別入賞手段を開閉させることを特徴とする遊技機。