JP5917387B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、当り抽選に当選したことを契機に、特別入賞手段を開閉させる当り遊技を付与する遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機では、遊技盤に配設された始動契機手段へ遊技球が入球すると、当り抽選が行われるとともに、当該当り抽選の抽選結果に応じた変動ゲームが実行される。そして、特許文献1に記載の遊技機のように、当り抽選の当選対象となる変動ゲームの終了後には、特別入賞手段を開閉させる当り遊技が付与される。この特別入賞手段が開放されているときに、当該特別入賞手段へ遊技球を入球させることにより、予め定められた個数の遊技球が賞球として払い出され、遊技者は利益を得ることが可能となっている。
特開2006−340895号公報
ところで、パチンコ遊技機では、特許文献1に記載の遊技機のように、特別入賞手段へ遊技球を入球させたとしても、賞球としての遊技球の払い出しが行われるだけなので、遊技が単調になってしまう虞があった。このため、特別入賞手段へ遊技球を入球させることによって、遊技に対する興趣の向上を図ることが望まれている。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、特別入賞手段へ遊技球を入球させることで遊技に対する興趣の向上を図ることの可能な遊技機を提供することにある。
上記課題を解決する遊技機は、始動契機手段への遊技球の入球を検知する始動入球検知手段と、前記始動入球検知手段による遊技球の検知を契機に、変動ゲームが当りとなるか否かの当り抽選を行う当り抽選手段と、前記当り抽選の抽選結果に応じた変動ゲームを変動ゲーム実行手段に実行させる変動ゲーム制御手段と、前記当り抽選の当選対象となる変動ゲームの終了後、特別入賞手段を開閉させる当り遊技を付与する当り遊技付与手段と、前記特別入賞手段への遊技球の入球により当該遊技球の入球が可能となる作動契機手段と、閉鎖状態から開放状態へ変遷可能な特殊開閉手段と、を備え、前記特殊開閉手段は、前記作動契機手段への遊技球の入球に伴い、前記閉鎖状態から前記開放状態へと変遷し得ることを特徴とする。
本発明によれば、特別入賞手段へ遊技球を入球させることで遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
パチンコ遊技機の機表側を示す正面図。 遊技盤を示す正面図。 転動路の構成を示す断面図。 (a)は第1特別図柄変動ゲームが大当りとなる場合に生起され得る大当りの種類及び小当りを示す模式図、(b)は第2特別図柄変動ゲームが大当りとなる場合に生起され得る大当りの種類を示す模式図。 パチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。 非電動入賞口エラー処理を示すフローチャート。 (a)〜(d)は、遊技の流れを示す模式図。 第2実施形態における転動路、左振分路及び右振分路の構成を示す断面図。 (a)〜(e)は、第2実施形態における遊技の流れを示す模式図。
(第1実施形態)
以下、遊技機の一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1には、パチンコ遊技機10が略示されており、パチンコ遊技機10の本体の外郭をなす外枠Y1の開口前面側には、各種の遊技構成部材をセットする縦長方形の中枠Y2が開放及び着脱自在に組み付けられているとともに、中枠Y2の前面側には前枠Y3が開閉及び着脱自在に組み付けられている。前枠Y3は、図1に示すようにパチンコ遊技機10の正面側から見た場合において、中枠Y2に重なるように組み付けられている。
また、前枠Y3は、中央部に窓口Y3aを有するとともに、当該窓口Y3aの下方にパチンコ遊技機10の遊技媒体となる遊技球を貯留可能な上皿(貯留皿)Y4を一体形成した構成とされている。前枠Y3の裏側には、パチンコ遊技機10の内部に配置された遊技盤YBを保護し、且つ窓口Y3aを覆う大きさのガラスを支持する図示しないガラス支持枠が着脱及び傾動開放可能に組み付けられている。なお、遊技盤YBは、中枠Y2に装着される。
また、前枠Y3の前面側には、発光体(LED、ランプなど)の発光(点灯や点滅)により、発光演出を実行する発光手段としての装飾ランプLaが設けられている。また、外枠Y1の下部には、各種音声を音声出力し、音声出力に基づく遊技演出を行う音声出力手段としてのスピーカSpが設けられている。
また、中枠Y2の前面側であって前枠Y3の下部には、上皿Y4から溢れ出た遊技球を貯留する下皿(貯留皿)Y5が装着されている。また、中枠Y2の前面側であって下皿Y5の右方には、遊技球を遊技盤YBに発射させる際に遊技者によって回動操作(発射操作)される発射装置Y6が装着されている。遊技者が発射装置Y6の発射ハンドルY6aを把持して回動操作すると、上皿Y4に貯留されている遊技球が1個ずつ機内部に取り込まれ、遊技盤YBに向けて発射される。また、発射操作手段としての発射ハンドルY6aの回動操作する回動量を調節することによって、発射装置Y6による遊技球の発射強度を調節でき、遊技盤YBに向けて遊技球を発射させる強さを変化させることができる。
次に、図2にしたがって、遊技盤YBの構成を説明する。
遊技盤YBの前面には、発射ハンドルY6aの回動操作によって発射された遊技球を誘導し、かつ遊技の主体となるほぼ円形の遊技領域YBaを形成する誘導レールYRが円形渦巻き状に敷設されている。この誘導レールYRによって遊技盤YBには、該遊技盤YBの左下方から左上方に向かって延びる遊技球の発射レールとしての誘導路YRaが形成されるとともに、誘導レールYRの内側にほぼ円形の遊技領域YBaが形成される。また、遊技盤YBの前面であって誘導レールYRの外側となる遊技領域YBa外は、パチンコ遊技に直接関与しない非遊技領域YBbとされている。
なお、誘導路YRaの最下流には、誘導路YRaから遊技領域YBaに発射された遊技球が誘導路YRaに逆戻りすることを防止する逆戻り防止弁YRbが設けられている。逆戻り防止弁YRbは、誘導路YRaの最下流に位置する誘導レールYRの先端に固定されている。
また、遊技盤YBのほぼ中央には、液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する演出表示装置11が配設されている。演出表示装置11には、複数の図柄列(本実施形態では、3列)の装飾図柄を変動表示させて行う装飾図柄変動ゲームを含み、該装飾図柄変動ゲームに関連して実行される各種の表示演出が画像表示される。本実施形態において演出表示装置11の装飾図柄変動ゲームでは、複数列(本実施形態では、3列)の装飾図柄からなる図柄組み合わせ(表示結果)を導出する。演出表示装置11の装飾図柄変動ゲームは、表示演出を多様化するための装飾図柄(演出図柄)を用いて行われる。
また、演出表示装置11の左下方には、7セグメント型の第1特別図柄表示装置12が配設されている。第1特別図柄表示装置12では、複数種類の特別図柄を変動させて表示する第1特別図柄変動ゲームが行われる。また、演出表示装置11の右下方には、7セグメント型の第2特別図柄表示装置13が配設されている。第2特別図柄表示装置13では、複数種類の特別図柄を変動させて表示する第2特別図柄変動ゲームが行われる。特別図柄は、大当りか否か(大当り抽選)や小当りか否か(小当り抽選)などの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。以下の説明において、単に「特別図柄変動ゲーム」という場合には、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームを意味する。
本実施形態において特別図柄表示装置12,13には、複数種類の特別図柄の中から、大当り抽選及び小当り抽選の抽選結果に対応する1つの特別図柄が選択され、その選択された特別図柄が確定停止表示される。複数種類の特別図柄は、大当りを認識し得る大当り図柄と、小当りを認識し得る小当り図柄と、はずれを認識し得るはずれ図柄と、に分類される。また、大当り図柄が確定停止表示された後、大当り遊技(当り遊技)が生起される。また、小当り図柄が確定停止表示された後、小当り遊技(当り遊技)が生起される。因みに、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄表示装置12には小当り図柄が確定停止表示され得る一方、第2特別図柄表示装置13には小当り図柄が確定停止表示され得ない。
また、本実施形態において演出表示装置11には、各列に[1]〜[8]の8種類の数字が装飾図柄として表示される。そして、演出表示装置11には、第1特別図柄表示装置12又は第2特別図柄表示装置13の表示結果に応じた表示結果が表示される。具体的には、第1特別図柄表示装置12に大当り図柄が確定停止表示される場合、演出表示装置11にも大当り図柄(大当りの図柄組み合わせ)が確定停止表示される。一方、第1特別図柄表示装置12にはずれ図柄が確定停止表示される場合、演出表示装置11にもはずれ図柄(はずれの図柄組み合わせ)が確定停止表示される。同様に、第2特別図柄表示装置13に大当り図柄が確定停止表示される場合、演出表示装置11にも大当りの図柄組み合わせが確定停止表示される。一方、第2特別図柄表示装置13にはずれ図柄が確定停止表示される場合、演出表示装置11にもはずれの図柄組み合わせが確定停止表示される。
因みに、本実施形態の大当りの図柄組み合わせは、全列の装飾図柄が同一の図柄組み合わせ([222][777]など)である。また、本実施形態のはずれの図柄組み合わせは、全列の装飾図柄が異なる図柄組み合わせ([123]など)、又は1列の装飾図柄が他の2列の装飾図柄と異なる図柄組み合わせ([122][767]など)である。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄表示装置12に小当り図柄が確定停止表示される場合、若しくは、第1特別図柄表示装置12に特定の大当り図柄が確定停止表示される場合、演出表示装置11に特殊図柄組み合わせが確定停止表示される。なお、特殊図柄組み合わせは、丸を模した丸図柄「○」(特殊装飾図柄)を含み装飾図柄の組み合わせである。本実施形態において特殊図柄組み合わせは、2列の装飾図柄が同一の数字の装飾図柄であって残り1列の装飾図柄が丸図柄となる図柄組み合わせ(本実施形態では、[1○1]、[2○2]、[3○3]、[4○4]、[5○5]、[6○6]、[7○7]及び[8○8])と定めている。
また、本実施形態において、演出表示装置11における各列の装飾図柄は、装飾図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って変動表示される。また、装飾図柄変動ゲームが開始すると(各列の装飾図柄が変動を開始すると)、演出表示装置11において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に、変動表示された装飾図柄が一旦停止表示される。そして、一旦停止表示された左図柄と右図柄が同一の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では、左列と右列)の装飾図柄が同一となって一旦停止表示され、且つ前記特定列以外の列(本実施形態では、中列)の装飾図柄が変動表示されている状態である。
なお、演出表示装置11における装飾図柄の表示には、「変動表示」、「一旦停止表示」及び「確定停止表示」がある。演出表示装置11における装飾図柄の変動表示とは、装飾図柄の種類が変化して表示されている状態(表示)である。また、演出表示装置11における装飾図柄の一旦停止表示とは、確定停止していないことを報知するため一定の停止位置に停止されている装飾図柄が所定の動作(例えば、上下方向に揺れる)を伴って停止して表示されている状態である。また、演出表示装置11における装飾図柄の確定停止表示とは、装飾図柄が確定停止表示されたこと(特別図柄変動ゲームが終了したこと)を報知するため動作を伴わずに確定停止している状態である。
また、第1特別図柄表示装置12及び第2特別図柄表示装置13における特別図柄の表示には、「変動表示」及び「確定停止表示」がある。第1特別図柄表示装置12における特別図柄の変動表示とは、特別図柄の種類が変化しているように見せるため、7セグメント型の第1特別図柄表示装置12を形成する7つの発光体のうち少なくとも1つの発光体が点滅している状態である。また、第1特別図柄表示装置12における特別図柄の確定停止表示とは、7セグメント型の第1特別図柄表示装置12を形成する各発光体の点灯や消灯の組み合わせによって構成される特別図柄が表示されている状態である。同様に、第2特別図柄表示装置13における特別図柄の変動表示とは、特別図柄の種類が変化しているように見せるため、7セグメント型の第2特別図柄表示装置13を形成する7つの発光体のうち少なくとも1つの発光体が点滅している状態である。また、第2特別図柄表示装置13における特別図柄の確定停止表示とは、7セグメント型の第2特別図柄表示装置13を形成する各発光体の点灯や消灯の組み合わせによって構成される特別図柄が表示されている状態である。
そして、第1特別図柄変動ゲームが終了する際には、演出表示装置11の装飾図柄と、第1特別図柄表示装置12の特別図柄が同時に確定停止表示する。同様に、第2特別図柄変動ゲームが終了する際には、演出表示装置11の装飾図柄と、第2特別図柄表示装置13の特別図柄が同時に確定停止表示する。
本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1特別図柄変動ゲームと、当該第1特別図柄変動ゲームの実行中に演出表示装置11にて行われる装飾図柄変動ゲームが、変動ゲームとなる。このため、第1特別図柄変動ゲームが行われる第1特別図柄表示装置12と、当該第1特別図柄変動ゲームの実行に伴う装飾図柄変動ゲームが行われる演出表示装置11が、本実施形態においてゲーム実行手段として機能する。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10は、演出表示装置11にてリーチ演出を実行可能に構成されている。リーチ演出は、装飾図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが一旦停止表示されてから、最終的に装飾図柄によって構成される図柄組み合わせ(表示結果)が導出されるまでの間に行われる演出である。このため、リーチ演出は、実行中の特別図柄変動ゲームが大当りとなるか否かを期待させるための演出となる。
また、演出表示装置11の下方には、遊技球が入球するための第1入球口14を有する始動契機手段としての第1始動入賞装置15が配設されている。そして、第1始動入賞装置15の奥方には、入球した遊技球を検知する始動入球検知手段としての第1始動口スイッチSW1(図5に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1始動口スイッチSW1で第1始動入賞装置15に入球した遊技球を検知することにより、第1特別図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。更に、第1始動口スイッチSW1によって第1始動入賞装置15に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(第1始動入賞装置15に定めた賞球個数)の遊技球を賞球として払い出す。
また、第1始動入賞装置15の下方には、遊技球が入球するための電動入球口16を有する開閉装置としての電動用第2始動入賞装置17が配設されている。電動用第2始動入賞装置17は普通電動役物とされ、電動役物ソレノイドSOL1(図5に示す)の作動により開閉動作を行う開閉部材としての電動用開閉羽根18を備えている。電動用第2始動入賞装置17は、電動用開閉羽根18が開状態となることにより電動入球口16(入口)が拡大されて遊技球が入球し易い開放状態となる。一方、電動用第2始動入賞装置17は、電動用開閉羽根18が閉状態となることにより電動入球口16(入口)が拡大されず、遊技球が入球し難い閉鎖状態となる。また、電動用第2始動入賞装置17の奥方には、電動用第2始動入賞装置17に入球した遊技球を検知する電動用第2始動口スイッチSW2(図5に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、電動用第2始動口スイッチSW2で電動用第2始動入賞装置17に入球した遊技球を検知することにより、第2特別図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。更に、電動用第2始動口スイッチSW2によって電動用第2始動入賞装置17に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(電動用第2始動入賞装置17に定めた賞球個数)の遊技球を賞球として払い出す。
また、電動用第2始動入賞装置17の下方には、上大入賞口ソレノイドSOL2(図5に示す)の作動により開閉動作を行う上大入賞口扉19を備えた特別入賞手段としての上大入賞口20が配設されている。上大入賞口20の奥方には、入球した遊技球を検知する特別入球検知手段としての上カウントスイッチSW3(図5に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、上カウントスイッチSW3で上大入賞口20に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(上大入賞口20に定めた賞球個数)の遊技球を賞球として払い出す。
また、上大入賞口20の下方には、下大入賞口ソレノイドSOL3(図5に示す)の作動により開閉動作を行う下大入賞口扉21を備えた特別入賞手段としての下大入賞口22が配設されている。
また、図3に示すように、下大入賞口22の奥方には、下大入賞口22に入球した遊技球が転動する筒状の転動路23が形成されている。この転動路23は、遊技盤YBの裏側に形成されている。この転動路23には、下大入賞口22に入球した遊技球を検知する特別入球検知手段としての下カウントスイッチSW4(図5に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、下カウントスイッチSW4で下大入賞口22に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(下大入賞口22に定めた賞球個数)の遊技球を賞球として払い出す。
また、転動路23において、下カウントスイッチSW4よりも下流側には、可動レバー24が配設されている。可動レバー24は、転動路23を遮る位置(閉鎖位置(図3では、実線で示す))と、転動路23を遮らない位置(開放位置(図3では、二点鎖線で示す))との間で変位可能に配設されている。可動レバー24が閉鎖位置のとき、転動路23を遊技球が転動する(下大入賞口22に遊技球が入球する)と、当該遊技球が可動レバー24に衝突し、遊技球の重量によって可動レバー24が閉鎖位置から開放位置へと変位する。
また、可動レバー24には、リンク機構25が連結されている。このリンク機構25は、可動レバー24の位置が変位することに伴って、動作する。すなわち可動レバー24が閉鎖位置のときに下大入賞口22に遊技球が入球すると、当該遊技球の入球に連動して、可動レバー24及びリンク機構25が動作することになる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10において、転動路23を転動した遊技球は、パチンコ遊技機10の外部へ排出される。
また、図2に示すように、演出表示装置11の左方には、遊技球が入球するための非電動入球口26を有する特殊開閉手段としての非電動用第2始動入賞装置27が配設されている。非電動用第2始動入賞装置27は、開閉部材としての非電動用開閉羽根28を有する。非電動用第2始動入賞装置27は、非電動用開閉羽根28が開状態となることにより、非電動入球口26(入口)が拡大され、遊技球の入球を許容する開放状態となる。一方、非電動用第2始動入賞装置27は、非電動用開閉羽根28が閉状態となることにより、非電動入球口26(入口)が拡大されず、遊技球の入球を許容しない閉鎖状態となる。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において非電動用第2始動入賞装置27の開放状態は、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球を許容する許容状態に相当する。また、非電動用第2始動入賞装置27の閉鎖状態は、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球を許容しない非許容状態に相当する。
また、非電動用第2始動入賞装置27の奥方には、遊技球の入球(通過)毎に変位する可動体が配設されている。この可動体は、リンク機構25を介して可動レバー24と連結されている。また、可動体は、非電動用第2始動入賞装置27の閉鎖状態を維持するために非電動用開閉羽根28の閉状態を保持する機能を有する。更に、可動体は、非電動用第2始動入賞装置27が開放状態となってから規定個数(本実施形態では、2個)の遊技球の入球によって、非電動用第2始動入賞装置27を開放状態から閉鎖状態に復帰させるための機能を有する。
そして、可動レバー24が閉鎖位置から開放位置に変位した場合、リンク機構25の動作に応じて可動体が非電動用開閉羽根28の閉鎖状態の保持を解除する。この非電動用開閉羽根28は、自重により閉状態から開状態へと動作する。
また、非電動用開閉羽根28が閉状態から開状態へと動作してから、規定個数の遊技球が非電動用第2始動入賞装置27へ入球すると、非電動用開閉羽根28を開状態から閉状態に動作させる。そして、可動体は非電動用開閉羽根28の閉状態を保持する。このとき可動体は、リンク機構25を介して、可動レバー24を開放位置から閉鎖位置へと変位させる。
また、非電動用第2始動入賞装置27の奥方には、可動体の他に、入球した遊技球を検知する特殊入球検知手段としての非電動用第2始動口スイッチSW5(図5に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、非電動用第2始動口スイッチSW5で非電動用第2始動入賞装置27に入球した遊技球を検知することにより、第2特別図柄変動ゲームの始動条件を付与し得る。更に、非電動用第2始動口スイッチSW5によって非電動用第2始動入賞装置27に入球した遊技球を検知することにより、予め定めた個数(非電動用第2始動入賞装置27に定めた賞球個数)の遊技球を賞球として払い出す。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、電動用第2始動入賞装置17又は非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させることにより、第2特別図柄変動ゲームの始動条件を獲得することが可能となる。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10において、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球を契機に実行され得る第2特別図柄変動ゲームが、特殊変動ゲームに相当する。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2特別図柄変動ゲームが行われる第2特別図柄表示装置13と、当該第2特別図柄変動ゲームの実行に伴う装飾図柄変動ゲームが行われる演出表示装置11が、本実施形態において特殊変動ゲーム実行手段として機能する。
また、非電動用第2始動入賞装置27は、遊技領域YBaにおいて、特別入賞手段としての下大入賞口22へ遊技球を入球させるために遊技球を発射した際に当該遊技球が転動し得る領域内に配置されている。このため、下大入賞口22へ遊技球を入球させるための発射ハンドルY6aの操作態様と、非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させるための発射ハンドルY6aの操作態様とは、同じ操作態様となる。
また、第1特別図柄表示装置12の下方には、複数個(本実施形態では、4個)の第1保留発光部を備えた第1特別図柄保留表示装置29が配設されている。第1特別図柄保留表示装置29は、機内部で記憶した第1特別図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「第1保留記憶数」という)を遊技者に報知する。第1保留記憶数は、遊技盤YBに配設した第1始動入賞装置15に遊技球が入球することで1加算される一方、第1特別図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、特別図柄変動ゲーム中に第1始動入賞装置15に遊技球が入球すると、第1保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、4個)まで累積される。そして、本実施形態における4個の第1保留発光部は、第1保留記憶数に応じて点灯又は消灯する。なお、第1保留記憶数は、実行が保留されている第1特別図柄変動ゲームの数を示す。
また、第2特別図柄表示装置13の下方には、複数個(本実施形態では、4個)の第2保留発光部を備えた第2特別図柄保留表示装置30が配設されている。第2特別図柄保留表示装置30は、機内部で記憶した第2特別図柄用の始動保留球の記憶数(以下、「第2保留記憶数」という)を遊技者に報知する。第2保留記憶数は、遊技盤YBに配設した電動用第2始動入賞装置17又は非電動用第2始動入賞装置27に遊技球が入球することで1加算される一方、第2特別図柄変動ゲームの開始により1減算される。したがって、特別図柄変動ゲーム中に電動用第2始動入賞装置17又は非電動用第2始動入賞装置27に遊技球が入球すると、第2保留記憶数は更に加算されるとともに、所定の上限数(本実施形態では、4個)まで累積される。そして、本実施形態における4個の第2保留発光部は、第2保留記憶数に応じて点灯又は消灯する。なお、第2保留記憶数は、実行が保留されている第2特別図柄変動ゲームの数を示す。
また、第2特別図柄表示装置13の右方には、7セグメント型の普通図柄表示装置31が配設されている。普通図柄表示装置31では、普通図柄を変動させて表示する普通図柄変動ゲームが行われる。普通図柄は、電動用第2始動入賞装置17を開放状態とする普通当り遊技を付与するか否か、つまり、普通当りか否かの内部抽選(普通当り抽選)の抽選結果を示す報知用の図柄である。また、普通図柄変動ゲームは、普通当り抽選の抽選結果を導出するために行われる。普通図柄表示装置31には、普通当り抽選に当選した場合、普通当り抽選に当選したことを認識できる普通当り図柄が確定停止表示される。一方、普通図柄表示装置31には、普通当り抽選に非当選した場合、普通当り抽選に当選しなかったことを認識できる普通はずれ図柄が確定停止表示される。そして、普通当り抽選に当選すると(普通当り図柄が普通図柄表示装置31に確定停止表示されると)、電動用開閉羽根18が開状態となることで電動用第2始動入賞装置17へ遊技球を入球させ易くなり、遊技者は、第2特別図柄変動ゲームの始動条件を容易に獲得できる機会を得ることができる。
また、演出表示装置11の左方には、入球装置としてのゲート32が配設されている。また、ゲート32の奥方には、入球(通過)した遊技球を検知するゲートスイッチSW6(図5に示す)が配設されている。本実施形態のパチンコ遊技機10では、ゲートスイッチSW6でゲート32への遊技球の入球を検知することにより、普通図柄変動ゲームの始動条件が付与され得る。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技状態が、通常の低確率抽選状態から、通常よりも高確率となる高確率抽選状態へ変動(向上)して大当り抽選が行われる確率変動状態(以下、「確変状態」という)となる場合がある。確変状態でないとき(以下、「非確変状態」という)は、確変状態であるときよりも、大当り抽選に当選し難くなる。すなわち、確変状態であるときは、大当り抽選の当選確率が高いため、大当り遊技が生起され易くなる。したがって、確変状態であるときは、遊技者にとって有利な状態であるといえる。なお、本実施形態における確変状態は、大当り遊技が生起されるまでの間、継続する。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、遊技状態が、遊技者にとって有利な変動時間短縮状態(以下、「変短状態」という)となる場合がある。変短状態であるときは、変短状態でないとき(以下、「非変短状態」という)と比較して、普通図柄変動ゲームの変動時間が短縮される。また、変短状態であるときは、非変短状態であるときと比較して、普通当り抽選の当選確率が低確率(通常の確率)から高確率へと変動(向上)する。また、変短状態であるときは、非変短状態であるときと比較して、電動用開閉羽根18の開放時間が長くなる。このため、変短状態であるときは、非変短状態であるときよりも単位時間あたりの電動用開閉羽根18の開放時間が長くなる。この結果、変短状態であるときには電動用第2始動入賞装置17へ遊技球が入球する確率が非変短状態であるときよりも高確率となる。このように、変短状態であるときは電動用第2始動入賞装置17への遊技球の入球率が高確率であることから入球率向上状態といえる。一方、非変短状態であるときは電動用第2始動入賞装置17への遊技球の入球率が低確率であることから非入球率向上状態(入球率向上状態でない)といえる。なお、本実施形態における変短状態は、変短状態となってから予め決められた変短回数(本実施形態では、50回)の特別図柄変動ゲームの実行が終了するまでの間、若しくは、大当り遊技が生起されるまでの間、継続する。
なお、通常よりも単位時間あたりに電動用第2始動入賞装置17が開放状態となる時間や回数を多くすることができれば、電動用第2始動入賞装置17への遊技球の入球率を向上させることができる。このためには、普通図柄変動ゲームの変動時間を、通常よりも短くすれば、単位時間あたりに実行される普通図柄変動ゲームの回数が多くなることから、単位時間あたりに電動用第2始動入賞装置17が開放状態となる回数を多くすることが可能となる。その他にも、普通当り抽選の当選確率を、通常よりも高確率とすれば、単位時間あたりに電動用第2始動入賞装置17が開放状態となる回数を多くすることが可能となる。また、普通当り遊技中に電動用第2始動入賞装置17が開放状態となる時間を、通常よりも長くすれば、単位時間あたりに電動用第2始動入賞装置17が開放状態となる時間を長くすることが可能となる。すなわち、「普通図柄変動ゲームの変動時間を短くすること」、「普通当り抽選の当選確率を高確率とすること」及び「普通当り遊技にて電動用第2始動入賞装置17が開放状態となる時間を長くすること」のうち少なくとも1つの要素を備えれば、電動用第2始動入賞装置17への遊技球の入球率を向上させることができる。なお、本実施形態における変短状態は、上記要素の全てを備えていなくても、少なくとも1つの要素を備えていれば良い。
次に、図4(a),(b)に基づき、本実施形態のパチンコ遊技機10に規定する大当りの種類及び小当りについて説明する。
大当り遊技は、特別図柄表示装置12,13に大当り図柄が確定停止表示された後、開始される。大当り遊技が開始すると、オープニング時間として設定される時間が経過するまでの間、演出表示装置11や装飾ランプLa、スピーカSpにて所定の演出が行われる。また、オープニング時間として設定される時間の経過後は、上大入賞口20又は下大入賞口22が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では、16ラウンド、8ラウンド又は4ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技中に大入賞口20,22は、入球上限個数(本実施形態では、9個)の遊技球が入球するまでの間、又はラウンド遊技時間(本実施形態では、25秒又は1秒)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技中は、演出表示装置11や装飾ランプLa、スピーカSpにて所定の演出が行われる。そして、予め定めた規定ラウンド数のラウンド遊技の終了後には、エンディング時間として設定される時間が経過するまでの間、演出表示装置11や装飾ランプLa、スピーカSpにて所定の演出が行われる。
また、小当り遊技は、第1特別図柄表示装置12に小当り図柄が確定停止表示された後、開始される。小当り遊技が開始すると、オープニング時間として設定される時間が経過するまでの間、演出表示装置11や装飾ランプLa、スピーカSpにて所定の演出が行われる。また、オープニング時間として設定される時間の経過後は、予め決められた回数(本実施形態では、4回)を上限として下大入賞口22が1又は複数回、開放される。この下大入賞口22の開閉中には、演出表示装置11や装飾ランプLa、スピーカSpにて所定の演出が行われる。そして、下大入賞口22の1又は複数回の開放が終了すると、エンディング時間として設定される時間が経過するまでの間、演出表示装置11や装飾ランプLa、スピーカSpにて所定の演出が行われる。
図4(a),(b)に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、大当り抽選に当選した場合、5種類の大当りの中から1つの大当りが決定される。そして、決定された大当りの種類に対応付けられた開閉態様で大入賞口20,22の開放及び閉鎖が制御されることにより大当り遊技が生起(付与)される。それとともに、大当り遊技の終了後は、決定された大当りの種類に対応付けられた遊技状態となる。そして、5種類の大当りのうち何れの種類が決定されるかは、大当り抽選に当選した場合に決定される特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定される。
また、本実施形態のパチンコ遊技機10では、小当り抽選に当選した場合、小当り図柄(特別図柄Za4)に対応付けられた開閉態様で大入賞口20,22(本実施形態では、下大入賞口22のみ)の開放及び閉鎖が制御されることにより小当り遊技が生起(付与)される。それとともに、小当り遊技の終了後は、当該小当り遊技が生起されたことを契機として遊技状態が変化し得ない(図4(a)では、「現状維持」と示す)。このように、大当り遊技は、付与されたことを契機として遊技状態が変化し得る当り遊技となり、小当り遊技は、付与されたことを契機として遊技状態が変化し得ない当り遊技となる。
図4(a)に示すように本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1特別図柄表示装置12に確定停止表示される大当り図柄は、特別図柄Za1、特別図柄Za2又は特別図柄Za3としている。なお、第1特別図柄表示装置12に確定停止表示される小当り図柄は、特別図柄Za4としている。一方、図4(b)に示すように本実施形態のパチンコ遊技機10において、第2特別図柄表示装置13に確定停止表示される大当り図柄は、特別図柄Zb1又は特別図柄Zb2としている。
図4(a)に示すように、特別図柄Za1が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、規定ラウンド数として「8回」が設定され、大当り遊技終了後が確変状態となる大当り遊技である。また、特別図柄Za1が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、大当り遊技終了後が変短状態となる大当り遊技であって、当該変短状態が次の大当り遊技が生起されるまで(図4(a),(b)では、「次回まで」と示す)継続する大当り遊技である。以下、特別図柄Za1が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技を「8R確変大当り」という。
また、特別図柄Za2が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、規定ラウンド数として「8回」が設定され、大当り遊技終了後が非確変状態となる大当り遊技である。また、特別図柄Za2が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、大当り遊技終了後が変短状態となる大当り遊技であって、当該変短状態が50回の特別図柄変動ゲームの実行が終了する(又は、50回の特別図柄変動ゲームの実行が終了するよりも前に大当り遊技が生起される)まで継続する大当り遊技である。以下、特別図柄Za2が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技を「8R非確変大当り」という。
8R確変大当り及び8R非確変大当りにおいて、オープニング時間とエンディング時間は、予め決められた時間が設定されている。また、8R確変大当り及び8R非確変大当りにおける全て(図4(a)では、「1R〜8R」と示す)のラウンド遊技では、上大入賞口20が開放され、各ラウンド遊技における上大入賞口20の開放時間(ラウンド遊技時間)は「25秒」が設定されている。また、8R確変大当り及び8R非確変大当りでは、ラウンド間インターバルとして「2秒」が定められている。なお、ラウンド間インターバルとは、ラウンド遊技が終了した後、次のラウンド遊技又はエンディング時間の設定を開始するまでの時間をいう。
また、特別図柄Za3が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、規定ラウンド数として「4回」が設定され、大当り遊技終了後が確変状態となる大当り遊技である。また、特別図柄Za3が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、当該大当り遊技が生起されるときの遊技状態が非変短状態であれば大当り遊技終了後が非変短状態となる大当り遊技であって、大当り遊技が生起されるときの遊技状態が変短状態であれば大当り遊技終了後が変短状態となる大当り遊技である。なお、特別図柄Za3が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技の終了後が変短状態となる場合、当該変短状態は次の大当り遊技が生起されるまで継続する。以下、特別図柄Za3が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技を「短縮確変大当り」という。
短縮確変大当りにおいて、オープニング時間とエンディング時間は、予め決められた時間が設定されている。また、短縮確変大当りにおける全て(図4(a)では、「1R〜4R」と示す)のラウンド遊技では、下大入賞口22が開放され、各ラウンド遊技における下大入賞口22の開放時間(ラウンド遊技時間)は「1秒」が設定されている。また、短縮確変大当りでは、ラウンド間インターバルとして「2秒」が定められている。
因みに、本実施形態のパチンコ遊技機10では、1分間あたりの遊技球の発射個数が約100個に設定されている。このため、遊技球を1個発射させるために要する時間は、「0.6秒」となる。すなわち、「1秒」だけ大入賞口20,22が開放されたとしても、当該開放中に入球上限個数(本実施形態では、9個)分の遊技球を大入賞口20,22へ入球させることは非常に困難となっている。つまり、「1秒」だけ大入賞口20,22が開放されたとしても、当該開放中に遊技球を大入賞口20,22へ入球させることは困難となる。因みに、入球上限個数となる9個分の遊技球を入球させることが可能な時間は、発射された遊技球の全てが開放している大入賞口20,22へ入球することを前提としても、1個の遊技球を発射させるために要する時間が「0.6秒」であることから、最低でも「5.4秒(=0.6×9)」と想定できる。このため、「25秒」だけ大入賞口20,22が開放されたときには、当該開放中に入球上限個数分の遊技球を大入賞口20,22へ入球させることは容易となっている。つまり、「25秒」だけ大入賞口20,22が開放されたときは、当該開放中に遊技球を大入賞口20,22へ入球させることが容易となる。
したがって、短縮確変大当りにおいて下大入賞口22を開放可能な時間となる「1秒」は、入球上限個数分の遊技球を入球させることの可能な時間(規定時間)未満の時間といえる。一方、8R確変大当りや8R非確変大当りにおいて上大入賞口20を開放可能な時間となる「25秒」は、入球上限個数分の遊技球を入球させることの可能な時間(規定時間)以上の時間といえる。
また、特別図柄Za4が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される小当り遊技は、下大入賞口22の開放回数として「4回」が定められた小当り遊技である。以下、特別図柄Za4が第1特別図柄表示装置12に確定停止表示されたときに生起される小当り遊技を、単に「小当り」という。
小当りにおいて、オープニング時間とエンディング時間は、予め決められた時間が設定されている。なお、本実施形態において小当りに設定されたオープニング時間とエンディング時間は、短縮確変大当りに設定されたオープニング時間とエンディング時間と、それぞれ同一時間が定められている。また、小当りにおいて、1回あたりの下大入賞口22の開放時間は「1秒」が定められている。このため、小当りにおいて下大入賞口22を開放可能な時間は、入球上限個数分の遊技球を入球させることの可能な時間(規定時間)未満の時間といえる。また、小当りでは、下大入賞口22の各開放終了後の開放間インターバルとして「2秒」が定められている。
また、図4(b)に示すように、特別図柄Zb1が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、規定ラウンド数として「16回」が設定され、大当り遊技終了後が確変状態となる大当り遊技である。また、特別図柄Zb1が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、大当り遊技終了後が変短状態となる大当り遊技であって、当該変短状態が次の大当り遊技が生起されるまで継続する大当り遊技である。以下、特別図柄Zb1が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技を「16R確変大当り」という。
また、特別図柄Zb2が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、規定ラウンド数として「16回」が設定され、大当り遊技終了後が非確変状態となる大当り遊技である。また、特別図柄Zb2が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技は、大当り遊技終了後が変短状態となる大当り遊技であって、当該変短状態が50回の特別図柄変動ゲームの実行が終了するまで(又は、大当り遊技が生起されるまで)継続する大当り遊技である。以下、特別図柄Zb2が第2特別図柄表示装置13に確定停止表示されたときに生起される大当り遊技を「16R非確変大当り」という。
16R確変大当り及び16R非確変大当りにおいて、オープニング時間とエンディング時間は、予め決められた時間が設定されている。また、16R確変大当り及び8R非確変大当りにおける全て(図4(b)では、「1R〜16R」と示す)のラウンド遊技では、上大入賞口20が開放され、各ラウンド遊技における上大入賞口20の開放時間(ラウンド遊技時間)は「25秒」が設定されている。このため、16R確変大当りや16R非確変大当りにおいて上大入賞口20を開放可能な時間となる「25秒」は、入球上限個数分の遊技球を入球させることの可能な時間(規定時間)以上の時間といえる。また、16R確変大当り及び16R非確変大当りでは、ラウンド間インターバルとして「2秒」が定められている。
このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選(第1始動入賞装置15への遊技球の入球を契機とする大当り抽選)に当選した場合、8R確変大当り、8R非確変大当り又は短縮確変大当りが生起(付与)される。一方、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選(電動用第2始動入賞装置17又は非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球を契機とする大当り抽選)に当選した場合、16R確変大当り又は16R非確変大当りが生起(付与)される。
また、本実施形態において、変動ゲームとしての第1特別図柄変動ゲームが大当りとなったときに生起され得る8R確変大当り、8R非確変大当り、短縮確変大当り及び小当りが、当り遊技に相当する。一方、本実施形態において、特殊変動ゲームとしての第2特別図柄変動ゲームが大当りとなったときに生起され得る16R確変大当り及び16R非確変大当りが、有利状態に相当する。また、8R確変大当り、8R非確変大当り、短縮確変大当り及び小当りのうち、大入賞口20,22の開放可能な時間が規定時間以上に設定された8R確変大当りと8R非確変大当りが第1種の当り遊技に相当し、大入賞口20,22の開放可能な時間が規定時間未満に設定された短縮確変大当りと小当りが第2種の当り遊技に相当する。
また、8R確変大当り及び8R非確変大当りにおいて、入球上限個数分の遊技球を入球させることの可能な時間以上の時間だけ上大入賞口20を開放可能な回数は、「8回」となっている。また、短縮確変大当りにおいて、入球上限個数分の遊技球を入球させることの可能な時間以上の時間だけ下大入賞口22を開放可能な回数は、「0回」となっている。一方、16R確変大当り及び16R非確変大当りにおいて、入球上限個数分の遊技球を入球させることの可能な時間以上の時間だけ上大入賞口20を開放可能な回数は、「16回」となっている。
つまり、第1特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選に当選した場合には、入球上限個数分の遊技球を入球させることの可能な時間だけ大入賞口20,22が開放される回数は、「8回」又は「0回」となる。一方、第2特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選に当選した場合には、入球上限個数分の遊技球を入球させることの可能な時間だけ大入賞口20,22が開放される回数は、「16回」となる。この結果、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選に当選した場合は、第1特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選に当選した場合よりも、遊技者にとって有利となっている。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、非電動用第2始動入賞装置27へ入球する遊技球の個数が想定よりも多い個数となった場合、エラー演出が実行される。このエラー演出は、装飾ランプLaにて実行される。
前述したように、本実施形態において非電動用第2始動入賞装置27が開放状態となった場合、規定個数の遊技球が非電動用第2始動入賞装置27へ入球することで閉鎖状態となる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、非電動用第2始動入賞装置27が開放状態となる契機が到来してから下大入賞口22へ遊技球が入球するまでの間に、非電動用第2始動入賞装置27に規定個数を超える個数(想定よりも多い個数)の遊技球が入球した場合に、エラー演出が実行される。このエラー演出を実行することによって、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球が不正に行われている可能性があることを報知する。因みに、本実施形態のパチンコ遊技機10では、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球によるエラー演出の実行契機となる個数(エラー個数)を「5個」に定めている。
次に、図5に基づき、パチンコ遊技機10の制御構成について説明する。
パチンコ遊技機10の裏側には、パチンコ遊技機10全体を制御する主制御基板40が装着されている。主制御基板40は、パチンコ遊技機10全体を制御するための各種処理を実行するとともに、該処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)を出力する。また、パチンコ遊技機10の裏側には、演出制御基板41が装着されている。演出制御基板41は、主制御基板40が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置11の表示態様(装飾図柄、背景図柄、文字などの表示画像など)や、装飾ランプLaの発光態様、スピーカSpの音声出力態様を制御する。また、パチンコ遊技機10の裏側には、賞球としての遊技球を払い出すための払出装置45が配置されている。
以下、主制御基板40及び演出制御基板41の具体的構成を説明する。
まず、主制御基板40について説明する。
図5に示すように、主制御基板40には、制御動作を所定の手順で実行する主制御用CPU40a、主制御用CPU40aの制御プログラムを格納する主制御用ROM40b、必要なデータの書き込み及び読み出しができる主制御用RAM40c及びハードウェア乱数を生成する乱数生成器40dが設けられている。
そして、主制御用CPU40aには、各種スイッチSW1〜SW6が接続されている。また、各種スイッチSW1〜SW6は、各種スイッチが遊技球を検知した際に出力する検知信号を主制御用CPU40aが入力できるように、主制御用CPU40aに接続されている。
また、主制御用CPU40aには、第1特別図柄表示装置12、第2特別図柄表示装置13、第1特別図柄保留表示装置29、第2特別図柄保留表示装置30及び普通図柄表示装置31が接続されている。また、主制御用CPU40aには、電動役物ソレノイドSOL1、上大入賞口ソレノイドSOL2及び下大入賞口ソレノイドSOL3が接続されている。また、主制御用CPU40aには、払出装置45が接続されている。
また、乱数生成器40dでは、内部クロックの1周期毎に1更新されるハードウェア乱数が生成される。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10では内部クロックが10MHzに設定されているため、0.1μ秒毎にハードウェア乱数の値が1更新される。また、ハードウェア乱数の取り得る数値は、0〜65535までの全部で65536通りの整数となっている。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10において、ハードウェア乱数は当り判定用乱数及び普通当り判定用乱数として使用される。当り判定用乱数は、大当り抽選(大当り判定)及び小当り抽選(小当り判定)に用いる乱数である。普通当り判定用乱数は、普通当り抽選(普通当り判定)に用いる乱数である。
また、主制御用RAM40cには、所定の周期(ハードウェア乱数の値が更新される時間よりも長い時間(例えば、4m秒))毎に主制御用CPU40aが行う乱数更新処理によって、値が更新されるソフトウェア乱数が記憶されている。なお、本実施形態のパチンコ遊技機10において主制御用RAM40cには、第1のソフトウェア乱数、第2のソフトウェア乱数及び第3のソフトウェア乱数が記憶されており、各ソフトウェア乱数は取り得る数値の範囲が異なる。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10において、第1のソフトウェア乱数は特別図柄振分用乱数、第2のソフトウェア乱数はリーチ判定用乱数、第3のソフトウェア乱数は変動パターン振分用乱数としてそれぞれ使用される。特別図柄振分用乱数は、第1特別図柄表示装置12又は第2特別図柄表示装置13に確定停止表示させる特別図柄の種類(大当りの種類)を決定する際に用いる乱数である。また、リーチ判定用乱数は、リーチ演出を行うか否かを決定するためのリーチ判定(リーチ抽選)に用いる乱数である。また、変動パターン振分用乱数は、変動パターンを決定する際に用いる乱数である。
また、主制御用ROM40bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、特別図柄変動ゲームが開始してから当該特別図柄変動ゲームが終了するまでの変動時間を特定し得る。また、本実施形態における変動パターンは、演出表示装置11、装飾ランプLa及びスピーカSpにて行われる演出の演出内容を特定し得る。また、変動パターンには、大当り又は小当りのときに決定される当り演出用の変動パターンと、はずれのときに決定されるはずれ演出用の変動パターンと、がある。また、当り演出用の変動パターンには、大当り抽選に当選して特定の大当り以外が大当りの種類が決められたときに決定される大当り系演出用の変動パターンと、大当り抽選に当選して特定の大当りが大当りの種類として決められたとき若しくは小当り抽選に当選したときに決定される小当り系演出用の変動パターンと、がある。なお、本実施形態において特定の大当りとは、短縮確変大当りである。つまり、特定の大当り以外とは、8R確変大当り、8R非確変大当り、16R確変大当り及び16R非確変大当りである。また、はずれ演出用の変動パターンには、リーチ演出の演出内容を含むはずれリーチ演出用の変動パターンと、リーチ演出を演出内容に含まないはずれ通常演出用の変動パターンと、がある。
また、主制御用ROM40bには、各種の判定値が記憶されている。例えば、主制御用ROM40bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当り抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数(ハードウェア乱数)の取り得る数値の中から定められている。なお、確変状態であるときの大当り判定値の個数は、非確変状態であるときの大当り判定値の個数よりも多くなっている。それとともに、確変状態であるときの大当り判定値には、非確変状態であるときの大当り判定値が含まれるように、大当り判定値としての値が定められている。また、主制御用ROM40bには、小当り判定値が記憶されている。小当り判定値は、小当り抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数(ハードウェア乱数)の取り得る数値の中から定められている。なお、小当り判定値は、大当り判定値に定められた数値以外の数値が定められている。
また、主制御用ROM40bには、普通当り判定値が記憶されている。普通当り判定値は、普通当り抽選で用いる判定値であり、普通当り判定用乱数(ハードウェア乱数)の取り得る数値の中から定められている。なお、変短状態であるときの普通当り判定値の個数は、非変短状態であるときの普通当り判定値の個数よりも多くなっている。それとともに、変短状態であるときの普通当り判定値には、非変短状態であるときの普通当り判定値が含まれるように、普通当り判定値としての値が定められている。また、主制御用ROM40bには、リーチ判定値が記憶されている。リーチ判定値は、リーチ抽選で用いる判定値であり、リーチ判定用乱数(第2のソフトウェア乱数)の取り得る数値の中から定められている。
また、主制御用RAM40cには、パチンコ遊技機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)される。例えば、主制御用RAM40cには、確変状態であるか否かを示す値が設定される確変フラグが記憶されている。また、主制御用RAM40cには、変短状態であるか否かを示す値が設定される作動フラグが記憶されている。また、主制御用RAM40cには、変短状態から非変短状態へ切り替わるまでの特別図柄変動ゲームの回数が設定される作動リミッタが記憶されている。因みに、次の大当り遊技が生起されるまで(次回まで)変短状態が継続する際には、次の大当り遊技が生起されるまで変短状態が継続することを示す値が作動リミッタに設定される。
次に、図5に基づき、演出制御基板41について説明する。
演出制御基板41には、制御動作を所定の手順で実行する演出制御用CPU41aと、演出制御用CPU41aの制御プログラムを格納する演出制御用ROM41bと、必要なデータの書き込み及び読み出しができる演出制御用RAM41cが設けられている。また、演出制御用CPU41aには、演出表示装置11が接続されている。また、演出制御用CPU41aには、装飾ランプLaが接続されている。また、演出制御用CPU41aには、スピーカSpが接続されている。
また、演出制御用ROM41bには、各種画像表示データ(装飾図柄、背景、文字などの画像データ)、各種の発光用データ及び各種の音声用データが記憶されている。
また、演出制御用RAM41cには、所定の周期(ハードウェア乱数の値が更新される時間よりも長い時間)毎に演出制御用CPU41aが行う乱数更新処理によって、値が更新されるソフトウェア乱数が記憶されている。そして、演出制御用CPU41aは、演出制御用RAM41cにて値が更新されるソフトウェア乱数を使用して、各種演出内容(例えば、予告演出などの種類)の決定(選択)を行う。
次に、主制御基板40の主制御用CPU40aが、主制御用ROM40bに記憶されている制御プログラムにしたがって実行する特別図柄入力処理や特別図柄開始処理、普通図柄入力処理、普通図柄開始処理、非電動入賞口エラー処理などの各種処理について説明する。本実施形態において主制御用CPU40aは、所定の制御周期毎に特別図柄入力処理や特別図柄開始処理、普通図柄入力処理、普通図柄開始処理、非電動入賞口エラー処理などの各種処理を実行する。
最初に、特別図柄入力処理について説明する。
特別図柄入力処理において主制御用CPU40aは、第1始動入賞装置15に遊技球が入球したか否かの第1入球判定を行う。第1入球判定において主制御用CPU40aは、第1始動口スイッチSW1が遊技球を検知したときに出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、第1入球判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、後から説明する第2入球判定に係る処理へと進む。一方、第1入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第1保留記憶数が上限数の4未満であるか否かの第1保留上限判定を行う。そして、第1保留上限判定の判定結果が否定(第1保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU40aは、後から説明する第2入球判定に係る処理へと進む。
一方、第1保留上限判定の判定結果が肯定(第1保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU40aは、第1保留記憶数に1加算し、第1保留記憶数を書き換える。このとき主制御用CPU40aは、1加算後の第1保留記憶数を表すように第1特別図柄保留表示装置29を形成する第1保留発光部の点灯態様を制御する。続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40c及び乱数生成器40dから各種乱数の値を取得し、主制御用RAM40cの所定の記憶領域(第1保留記憶数に対応する記憶領域)に記憶する。このとき主制御用CPU40aは、乱数生成器40dから当り判定用乱数の値を取得し、主制御用RAM40cから特別図柄振分用乱数、リーチ判定用乱数及び変動パターン振分用乱数の値を取得する。その後、主制御用CPU40aは、第2入球判定に係る処理へと進む。
第2入球判定に係る処理を行うとき、主制御用CPU40aは、電動用第2始動入賞装置17又は非電動用第2始動入賞装置27に遊技球が入球したか否かの第2入球判定を行う。第2入球判定において主制御用CPU40aは、電動用第2始動口スイッチSW2又は非電動用第2始動口スイッチSW5が遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、第2入球判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。一方、第2入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている第2保留記憶数が上限数の4未満であるか否かの第2保留上限判定を行う。そして、第2保留上限判定の判定結果が否定(第2保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。
一方、第2保留上限判定の判定結果が肯定(第2保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU40aは、第2保留記憶数に1加算し、第2保留記憶数を書き換える。このとき主制御用CPU40aは、1加算後の第2保留記憶数を表すように第2特別図柄保留表示装置30を形成する第2保留発光部の点灯態様を制御する。続いて、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40c及び乱数生成器40dから各種乱数の値を取得し、主制御用RAM40cの所定の記憶領域(第2保留記憶数に対応する記憶領域)に記憶する。このとき主制御用CPU40aは、乱数生成器40dから当り判定用乱数の値を取得し、主制御用RAM40cから特別図柄振分用乱数、リーチ判定用乱数及び変動パターン振分用乱数の値を取得する。その後、主制御用CPU40aは、特別図柄入力処理を終了する。
次に、特別図柄開始処理について説明する。
特別図柄開始処理において主制御用CPU40aは、特別図柄変動ゲーム中又は大当り遊技や小当り遊技中であるか否かの実行中判定を行う。この実行中判定の判定結果が肯定の場合、つまり、特別図柄変動ゲーム中又は大当り遊技や小当り遊技中である場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、実行中判定の判定結果が否定の場合、つまり、特別図柄変動ゲーム中でなく且つ大当り遊技や小当り遊技中でもない場合、主制御用CPU40aは、第2保留記憶数を読み出し、当該第2保留記憶数が「0(零)」よりも大きいか否かの第2保留有無判定を行う。この第2保留有無判定の判定結果が肯定(第2保留記憶数>0)の場合、主制御用CPU40aは、第2特別図柄変動ゲームの実行に係る第2特別図柄変動処理を行う。一方、第2保留有無判定の判定結果が否定(第2保留記憶数=0)の場合、主制御用CPU40aは、第1保留記憶数を読み出し、当該第1保留記憶数が「0(零)」よりも大きいか否かの第1保留有無判定を行う。この第1保留有無判定の判定結果が肯定(第1保留記憶数>0)の場合、主制御用CPU40aは、第1特別図柄変動ゲームの実行に係る第1特別図柄変動処理を行う。一方、第1保留有無判定の判定結果が否定(第1保留記憶数=0)の場合、主制御用CPU40aは、特別図柄開始処理を終了する。
ここで、第1特別図柄変動処理について説明する。
第1特別図柄変動処理を行う際(第2保留記憶数=0、第1保留記憶数>0)、主制御用CPU40aは、第1保留記憶数を1減算する。このとき、主制御用CPU40aは、減算後の第1保留記憶数を表すように第1特別図柄保留表示装置29を形成する第1保留発光部の点灯態様を制御する。その後、主制御用CPU40aは、所定の記憶領域に記憶されている各種乱数(当り判定用乱数、特別図柄振分用乱数、リーチ判定用乱数及び変動パターン振分用乱数)の値を読み出す第1の乱数読出処理を行う。そして、主制御用CPU40aは、大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。このとき主制御用CPU40aは、第1の乱数読出処理にて読み出した当り判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する。また、主制御用CPU40aは、確変状態であるときには確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行い、非確変状態であるときには非確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行う。なお、第1特別図柄変動処理における大当り抽選は、第1特別図柄変動ゲームを実行する際の大当り抽選(第1特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選)に相当する。
そして、第1特別図柄変動処理における大当り抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、第1の乱数読出処理にて読み出した特別図柄振分用乱数の値に基づき第1特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄として大当り図柄を決定する。このとき主制御用CPU40aは、特別図柄Za1〜特別図柄Za3の中から特別図柄振分用乱数の値に基づき大当り図柄を決定する。この大当り図柄の決定によって、大当りの種類が決定されることになる。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10において、当り遊技の種類を決定する主制御用CPU40aが、当り種決定手段として機能する。
その後、主制御用CPU40aは、第1の乱数読出処理にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類の当り演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。このとき主制御用CPU40aは、大当り図柄として特別図柄Za1又は特別図柄Za2を決定している場合、複数種類の大当り系演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。一方、主制御用CPU40aは、大当り図柄として特別図柄Za3を決定している場合、複数種類の小当り系演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
一方、第1特別図柄変動処理における大当り抽選に非当選した場合、主制御用CPU40aは、小当りか否かの小当り判定(小当り抽選)を行う。このとき主制御用CPU40aは、第1の乱数読出処理にて読み出した当り判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されている小当り判定値と一致するか否かを判定する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選及び小当り抽選が当り抽選に相当する。このため、第1特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選及び小当り抽選を行う主制御用CPU40aが、当り抽選手段として機能する。
そして、第1特別図柄変動処理における小当り抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、第1特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄として小当り図柄(本実施形態では、特別図柄Za4)を決定する。その後、主制御用CPU40aは、第1の乱数読出処理にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類の小当り系演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
一方、第1特別図柄変動処理における小当り抽選に非当選した場合、主制御用CPU40aは、リーチ演出を行うか否かのリーチ判定(リーチ抽選)を行う。このとき主制御用CPU40aは、第1の乱数読出処理にて読み出したリーチ判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されているリーチ判定値と一致するか否かを判定する。そして、第1特別図柄変動処理におけるリーチ抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、第1特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。その後、主制御用CPU40aは、第1の乱数読出処理にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類のはずれリーチ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
一方、第1特別図柄変動処理におけるリーチ抽選に非当選の場合、主制御用CPU40aは、第1特別図柄表示装置12に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。その後、主制御用CPU40aは、第1の乱数読出処理にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類のはずれ通常演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
また、第1特別図柄変動処理にて変動パターンを決定すると、主制御用CPU40aは、演出制御用CPU41aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等の各種処理を行う。具体的には、主制御用CPU40aは、変動パターンを指定するとともに、装飾図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、主制御用CPU40aは、特別図柄を変動表示させて第1特別図柄変動ゲームを開始するように第1特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、第1特別図柄変動ゲームの変動時間の計測を開始する。それとともに、主制御用CPU40aは、確定停止表示させる特別図柄を指定する特別図柄指定コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。その後、主制御用CPU40aは、第1特別図柄変動処理及び特別図柄開始処理を終了する。
また、特別図柄開始処理とは別の処理において、主制御用CPU40aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、確定停止表示させる特別図柄として決定した特別図柄を確定停止表示させるように第1特別図柄表示装置12の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、装飾図柄変動ゲームを終了させるための終了コマンドを出力する。
次に、第2特別図柄変動処理について説明する。
第2特別図柄変動処理を行う際(第2保留記憶数>0)、主制御用CPU40aは、第2保留記憶数を1減算する。このとき、主制御用CPU40aは、減算後の第2保留記憶数を表すように第2特別図柄保留表示装置30を形成する第2保留発光部の点灯態様を制御する。その後、主制御用CPU40aは、所定の記憶領域に記憶されている各種乱数(当り判定用乱数、特別図柄振分用乱数、リーチ判定用乱数及び変動パターン振分用乱数)の値を読み出す第2の乱数読出処理を行う。そして、主制御用CPU40aは、大当りか否かの大当り判定(大当り抽選)を行う。このとき主制御用CPU40aは、第1特別図柄変動処理と同様、第2の乱数読出処理にて読み出した当り判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定する。また、主制御用CPU40aは、確変状態であるときには確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行い、非確変状態であるときには非確変状態における大当り判定値を用いて大当り抽選を行う。なお、第2特別図柄変動処理における大当り抽選は、第2特別図柄変動ゲームを実行する際の大当り抽選(第2特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選)に相当する。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選が特殊当り抽選に相当する。このため、第2特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選を行う主制御用CPU40aが、特殊当り抽選手段として機能する。
そして、第2特別図柄変動処理における大当り抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、第2の乱数読出処理にて読み出した特別図柄振分用乱数の値に基づき第2特別図柄表示装置13に確定停止表示させる特別図柄として大当り図柄を決定する。このとき主制御用CPU40aは、特別図柄Zb1及び特別図柄Zb2の中から特別図柄振分用乱数の値に基づき大当り図柄を決定する。この大当り図柄の決定によって、大当りの種類が決定されることになる。その後、主制御用CPU40aは、第2の乱数読出処理にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類の大当り系演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
一方、第2特別図柄変動処理における大当り抽選に非当選の場合、主制御用CPU40aは、リーチ演出を行うか否かのリーチ判定(リーチ抽選)を行う。このとき主制御用CPU40aは、第2の乱数読出処理にて読み出したリーチ判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されているリーチ判定値と一致するか否かを判定する。そして、第2特別図柄変動処理におけるリーチ抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、第2特別図柄表示装置13に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。その後、主制御用CPU40aは、第2の乱数読出処理にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類のはずれリーチ演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
一方、第2特別図柄変動処理におけるリーチ抽選に非当選の場合、主制御用CPU40aは、第2特別図柄表示装置13に確定停止表示させる特別図柄としてはずれ図柄を決定する。その後、主制御用CPU40aは、第2の乱数読出処理にて読み出した変動パターン振分用乱数の値に基づき、複数種類のはずれ通常演出用の変動パターンの中から変動パターンを決定する。
また、第2特別図柄変動処理にて変動パターンを決定すると、主制御用CPU40aは、演出制御用CPU41aに対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等の各種処理を行う。具体的には、主制御用CPU40aは、変動パターンを指定するとともに、装飾図柄変動ゲームの開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、主制御用CPU40aは、特別図柄を変動表示させて第2特別図柄変動ゲームを開始するように第2特別図柄表示装置13の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、第2特別図柄変動ゲームの変動時間の計測を開始する。それとともに、主制御用CPU40aは、確定停止表示させる特別図柄を指定する特別図柄指定コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。その後、主制御用CPU40aは、第2特別図柄変動処理及び特別図柄開始処理を終了する。
また、特別図柄開始処理とは別の処理において、主制御用CPU40aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、確定停止表示させる特別図柄として決定した特別図柄を確定停止表示させるように第2特別図柄表示装置13の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、指定した変動パターンに定められている変動時間の経過時、装飾図柄変動ゲームを終了させるための終了コマンドを出力する。
次に、大当り抽選に当選した場合又は小当り抽選に当選した場合に、当該当選の対象となる特別図柄変動ゲームの終了後、主制御用CPU40aが行う当り遊技処理について説明する。
大当り抽選に当選した場合に行う当り遊技処理において主制御用CPU40aは、最初にオープニング演出の実行を指示するオープニングコマンドを演出制御用CPU41aに出力するとともに、オープニング時間を計測する。次に、主制御用CPU40aは、オープニング時間の経過後、各ラウンド遊技を制御する。このとき主制御用CPU40aは、決定した大当りの種類に基づく開閉態様で、大入賞口20.22の開放および閉鎖を制御する。そして、主制御用CPU40aは、最終回のラウンド遊技が終了すると、エンディング演出の実行を指示するエンディングコマンドを演出制御用CPU41aに出力するとともに、エンディング時間を計測する。その後、主制御用CPU40aは、エンディング時間の経過後、大当り遊技を終了させる。
また、小当り抽選に当選した場合に行う当り遊技処理において主制御用CPU40aは、最初にオープニング演出の実行を指示する小当りオープニングコマンドを演出制御用CPU41aに出力するとともに、オープニング時間を計測する。次に、主制御用CPU40aは、オープニング時間の経過後、決定した小当りの種類に基づく開閉態様で下大入賞口22の開放及び閉鎖を制御する。このとき、小当り遊技における下大入賞口22の開放が開始したことを示す小当り開放コマンドを演出制御用CPU41aに出力する。そして、主制御用CPU40aは、小当り遊技の開閉態様での下大入賞口22の開放及び閉鎖の制御を終了すると、エンディング演出の実行を指示する小当りエンディングコマンドを演出制御用CPU41aに出力するとともに、エンディング時間を計測する。その後、主制御用CPU40aは、エンディング時間の経過後、小当り遊技を終了させる。
ところで、本実施形態のパチンコ遊技機10では、上大入賞口20へ遊技球が入球した場合、当該遊技球が、可動レバー24が配置された作動契機手段としての転動路23を転動しない。一方、本実施形態のパチンコ遊技機10では、下大入賞口22へ遊技球が入球した場合、当該遊技球が転動路23を転動する。したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10において、下大入賞口22を開放させる制御が、作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御に相当する。一方、本実施形態のパチンコ遊技機10において、上大入賞口20を開放させる制御が、作動契機手段へ遊技球が入球することを許容しないための制御に相当する。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10において、上大入賞口20を開閉させる制御と、下大入賞口22を開閉させる制御と、を行う主制御用CPU40aが、許容制御手段として機能する。また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、当り遊技となる8R確変大当りや8R非確変大当り、短縮確変大当り、小当りを生起(付与)する主制御用CPU40aが、本実施形態において当り遊技付与手段として機能する。また、本実施形態のパチンコ遊技機10において、有利状態となる16R確変大当りや16R非確変大当りを生起する主制御用CPU40aが、本実施形態において有利状態生起手段として機能する。
次に、確変状態や変短状態などの各種遊技状態の設定を行うために主制御用CPU40aが行う情報設定処理について説明する。
情報設定処理において主制御用CPU40aは、8R確変大当り、短縮確変大当り又は16R確変大当りの終了後、確変フラグに確変状態であることを示す値を設定する。一方、主制御用CPU40aは、8R非確変大当り又は16R非確変大当りの終了後、確変フラグに非確変状態であることを示す値を設定する。
また、主制御用CPU40aは、8R確変大当り、8R非確変大当り、16R確変大当り又は16R非確変大当りの終了後、作動フラグに変短状態であることを示す値を設定する。このとき、8R確変大当り又は16R確変大当りの終了後であれば、主制御用CPU40aは、作動リミッタに次の大当り遊技が生起されるまで変短状態が継続することを示す値を設定する。一方、8R非確変大当り又は16R非確変大当りの終了後であれば、主制御用CPU40aは、作動リミッタに変短回数となる「50回」を設定する。
また、主制御用CPU40aは、非変短状態であるときに生起された短縮確変大当りの終了後であれば、作動フラグに非変短状態であることを示す値を設定する。一方、主制御用CPU40aは、変短状態であるときに生起された短縮確変大当りの終了後であれば、作動フラグに変短状態であることを示す値を設定する。このとき、主制御用CPU40aは、作動リミッタに次の大当り遊技が生起されるまで変短状態が継続することを示す値を設定する。
また、主制御用CPU40aは、特別図柄変動ゲームの終了時に作動リミッタに設定されている値が、「0」又は「次の大当り遊技が生起されるまで変短状態が継続することを示す値」でない場合、当該作動リミッタの値を1減算し、当該値を書き換える。また、減算後の作動リミッタの値が「0」となった場合、主制御用CPU40aは、作動フラグに非変短状態であることを示す値を設定し、変短状態から非変短状態へと切り替える。
また、主制御用CPU40aは、大当り遊技の生起時、大当りの種類に関係なく、確変フラグには非確変状態であることを示す値を設定し、作動フラグには非変短状態であることを示す値を設定する。因みに、小当り遊技の生起時において主制御用CPU40aは、当該生起を契機として作動フラグ及び確変フラグに設定されている値を変更しない。
次に、普通図柄入力処理について説明する。
普通図柄入力処理において主制御用CPU40aは、ゲート32へ遊技球が入球したか否かのゲート入球判定を行う。主制御用CPU40aは、ゲートスイッチSW6が遊技球を検知したときに出力する検知信号を入力したか否かを判定することで、ゲート入球判定を行う。そして、ゲート入球判定の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。一方、ゲート入球判定の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、乱数生成器40dから普通当り判定用乱数の値を取得し、取得した値を主制御用RAM40cの所定の記憶領域に記憶する。そして、主制御用CPU40aは、普通図柄入力処理を終了する。
次に、普通図柄開始処理について説明する。
普通図柄開始処理において主制御用CPU40aは、普通図柄変動ゲーム中又は普通当り遊技中であるか否かの普通図柄実行中判定を行う。この普通図柄実行中判定の判定結果が肯定の場合、つまり、普通図柄変動ゲーム中又は普通当り遊技中である場合、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。一方、普通図柄実行中判定の判定結果が否定の場合、つまり、普通図柄変動ゲーム中でなく、且つ普通当り遊技中でない場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cの所定の記憶領域に記憶されている普通当り判定用乱数の値を読み出す。続いて、主制御用CPU40aは、読み出した普通当り判定用乱数の値が、主制御用ROM40bに記憶されている普通当り判定値と一致するか否かの普通当り抽選を行う。このとき、主制御用CPU40aは、変短状態であるときには変短状態であるときの普通当り判定値を用いて普通当り抽選を行い、非変短状態であるときには非変短状態であるときの普通当り判定値を用いて普通当り抽選を行う。このように、本実施形態のパチンコ遊技機10では、普通当りとなるか否かの普通当り抽選が、導出演出に相当する普通図柄変動ゲームにおいて普通当り図柄が確定停止表示されるか否か(特定結果が導出されるか否か)の導出抽選に相当する。このため、本実施形態のパチンコ遊技機10において普通当り抽選を行う主制御用CPU40aが、導出抽選手段として機能する。
そして、普通当り抽選に当選した場合、主制御用CPU40aは、普通図柄変動ゲームの終了時に普通図柄表示装置31に確定停止表示させる普通図柄として普通当り図柄を決定する。一方、普通当り抽選に非当選の場合、主制御用CPU40aは、普通図柄変動ゲームの終了時に普通図柄表示装置31に確定停止表示させる普通図柄として普通はずれ図柄を決定する。また、普通図柄表示装置31に確定停止表示させる普通図柄を決定した主制御用CPU40aは、普通図柄変動ゲームの変動時間を決定する。このとき、主制御用CPU40aは、変短状態であるときには、非変短状態であるときよりも普通図柄変動ゲームの変動時間として短い時間を決定する。
その後、主制御用CPU40aは、普通図柄変動ゲームにかかわる各種処理を行う。具体的には、主制御用CPU40aは、普通図柄を変動表示させて普通図柄変動ゲームを開始するように普通図柄表示装置31の表示内容を制御する。また、主制御用CPU40aは、普通図柄変動ゲームの変動時間の計測を開始する。そして、主制御用CPU40aは、普通図柄開始処理を終了する。
また、普通図柄開始処理とは別の処理において、主制御用CPU40aは、決定した変動時間の経過時、確定停止表示させる普通図柄として決定した普通図柄を確定停止表示させるように普通図柄表示装置31の表示内容を制御する。このように、普通図柄表示装置31における導出演出としての普通図柄変動ゲームの実行を制御する主制御用CPU40aが、本実施形態において導出演出制御手段として機能する。
また、主制御用CPU40aは、普通当り抽選に当選した場合、当該当選の対象とする普通図柄変動ゲームの終了後、電動用開閉羽根18の開状態及び閉状態を制御し、普通当り遊技を生起(付与)する。なお、主制御用CPU40aは、普通当り遊技の生起時が変短状態である場合には、非変短状態である場合と比較して、電動用開閉羽根18を開状態とさせる時間を長くする。
因みに、電動用開閉羽根18が開状態となる1回あたりの時間を変短状態であるか否かに応じて変化させなくても、1回の普通当り抽選の当選に対して電動用開閉羽根18を開状態とする回数を多くすれば、電動用開閉羽根18が開状態となる時間を長くすることができる。また、1回の普通当り抽選の当選に対して電動用開閉羽根18を開状態とする回数を変短状態であるか否かに応じて変化させなくても、電動用開閉羽根18が開状態となる1回あたりの時間を長くすれば、電動用開閉羽根18が開状態となる時間を長くすることができる。当然、非変短状態であるときよりも1回の普通当り抽選の当選に対して電動用開閉羽根18を開状態とする回数を多くするとともに、電動用開閉羽根18が開状態となる1回当りの時間を長くすれば、変短状態において電動用開閉羽根18が開状態となる時間を長くすることができる。
このように、本実施形態において、普通当り抽選に当選した際に開閉装置となる電動用第2始動入賞装置17が開閉される普通当り遊技が、開閉遊技状態に相当する。そして、電動用第2始動入賞装置17の開放状態及び閉鎖状態を制御する主制御用CPU40aが、本実施形態において開閉遊技状態生起手段として機能する。
また、主制御用CPU40aは、エラー演出を実行するための非電動入賞口エラー処理を行う。以下、非電動入賞口エラー処理について説明する。
図6に示すように、非電動入賞口エラー処理において主制御用CPU40aは、下大入賞口22に遊技球が入球したか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11において主制御用CPU40aは、下カウントスイッチSW4が遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、ステップS11の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、ステップS13の処理へと進む。一方、ステップS11の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている非電動入賞計数をリセットし(ステップS12)、ステップS13の処理へと進む。ステップS12において主制御用CPU40aは、非電動入賞計数に「0(零)」を設定する。ステップS12にて非電動入賞計数をリセットすることで、非電動入賞計数には、下大入賞口22に遊技球が入球してから次に下大入賞口22へ入球するまでに非電動用第2始動入賞装置27へ入球した遊技球の個数が設定される。
ステップS13において主制御用CPU40aは、非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球が入球したか否かを判定する。ステップS13において主制御用CPU40aは、非電動用第2始動口スイッチSW5が遊技球を検知した際に出力する検知信号を入力したか否かを判定する。そして、ステップS13の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、非電動入賞口エラー処理を終了する。一方、ステップS13の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、主制御用RAM40cに記憶されている非電動入賞計数に1加算し、非電動入賞計数を書き換える(ステップS14)。その後、主制御用CPU40aは、書き換え後の非電動入賞計数が、エラー個数(本実施形態では、5個)以上であるか否かを判定する(ステップS15)。このステップS15の判定結果が否定の場合、主制御用CPU40aは、非電動入賞口エラー処理を終了する。一方、ステップS15の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU40aは、エラー演出の実行を指示するエラーコマンドを演出制御用CPU41aに出力し(ステップS16)、非電動入賞口エラー処理を終了する。
次に、賞球として遊技球を払い出すために主制御用CPU40aが行う賞球処理について説明する。
賞球処理において主制御用CPU40aは、第1始動口スイッチSW1からの検知信号を入力した場合、第1始動入賞装置15に定めた賞球個数の遊技球を払い出すように、パチンコ遊技機10の機裏側に装着されている払出装置45を制御する。また、主制御用CPU40aは、電動用第2始動口スイッチSW2からの検知信号を入力した場合、電動用第2始動入賞装置17に定めた賞球個数の遊技球を払い出すように、払出装置45を制御する。また、主制御用CPU40aは、上カウントスイッチSW3からの検知信号を入力した場合、上大入賞口20に定めた賞球個数の遊技球を払い出すように、払出装置45を制御する。また、主制御用CPU40aは、下カウントスイッチSW4からの検知信号を入力した場合、下大入賞口22に定めた賞球個数の遊技球を払い出すように、払出装置45を制御する。また、主制御用CPU40aは、非電動用第2始動口スイッチSW5からの検知信号を入力した場合、非電動用第2始動入賞装置27に定めた賞球個数の遊技球を払い出すように、払出装置45を制御する。このように本実施形態において、賞球としての遊技球の払い出しを行うように払出装置45を制御する主制御用CPU40aが、払出制御手段として機能する。
次に、演出制御基板41の演出制御用CPU41aが、演出制御用ROM41bに記憶されている制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。
演出制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該コマンドの指示内容に応じて演出表示装置11に確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせ(表示結果)を決定する。具体的には、演出制御用CPU41aは、大当り系演出用の変動パターンが指定された場合、大当りの図柄組み合わせ(例えば、[222]や[777])の中から確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU41aは、小当り系演出用の変動パターンが指定された場合、特殊図柄組み合わせ(例えば、[4○4]や[8○8])の中から確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU41aは、はずれリーチ演出用の変動パターンが指定された場合、リーチの図柄組み合わせを含むはずれの図柄組み合わせ(例えば、[323]や[676])の中から確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU41aは、はずれ演出用の変動パターンが指定された場合、はずれの図柄組み合わせ(例えば、[122]や[426])の中から確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせを決定する。
また、演出制御用CPU41aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、各列の装飾図柄を変動表示させて装飾図柄変動ゲームを開始するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。そして、演出制御用CPU41aは、終了コマンドを入力すると、確定停止表示させる装飾図柄の組み合わせ(表示結果)を確定停止表示させて装飾図柄変動ゲームを終了するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU41aは、指定された変動パターンに基づき、装飾ランプLaの発光態様を制御する。また、演出制御用CPU41aは、指定された変動パターンに基づき、スピーカSpの音声出力態様を制御する。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、第1特別図柄表示装置12における第1特別図柄変動ゲームの実行を制御する主制御用CPU40aと、当該第1特別図柄変動ゲームの実行に伴う装飾図柄変動ゲームの実行を制御する演出制御用CPU41aが、変動ゲーム制御手段として機能する。同様に、本実施形態のパチンコ遊技機10では、第2特別図柄表示装置13における第2特別図柄変動ゲームの実行を制御する主制御用CPU40aと、当該第2特別図柄変動ゲームの実行に伴う装飾図柄変動ゲームの実行を制御する演出制御用CPU41aが、特殊変動ゲーム制御手段として機能する。
また、演出制御用CPU41aは、オープニングコマンドを入力すると、特別図柄指定コマンドから特定可能な大当りの種類に対応する演出内容のオープニング演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU41aは、最初のラウンドコマンドを入力すると、エンディングコマンドを入力するまでの間、特別図柄指定コマンドから特定可能な大当りの種類に対応する演出内容のラウンド演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU41aは、エンディングコマンドを入力すると、特別図柄指定コマンドから特定可能な大当りの種類に対応する演出内容のエンディング演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。また、演出制御用CPU41aは、オープニングコマンド、各ラウンドコマンド、エンディングコマンドを入力すると、演出表示装置11の他に、装飾ランプLaの発光態様及びスピーカSpの音声出力態様を制御する。
また、演出制御用CPU41aは、小当りオープニングコマンドを入力すると、小当りに対応する演出内容の開始演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。なお、本実施形態において、小当りに対応する演出内容の開始演出は、短縮確変大当りに対応する演出内容のオープニング演出と、同一としている。また、演出制御用CPU41aは、小当り開放コマンドを入力すると、小当りエンディングコマンドを入力するまでの間、小当りに対応する演出内容の開閉演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。なお、本実施形態において、小当りに対応する演出内容の開閉演出は、短縮確変大当りに対応する演出内容のラウンド演出と、同一としている。また、演出制御用CPU41aは、小当りエンディングコマンドを入力すると、小当りに対応する演出内容の終了演出を実行するように、演出表示装置11の表示内容を制御する。なお、本実施形態において、小当りに対応する演出内容の終了演出は、短縮確変大当りに対応する演出内容のエンディング演出と、同一としている。また、演出制御用CPU41aは、小当りオープニングコマンド、小当り開放コマンド、小当りエンディングコマンドを入力すると、演出表示装置11の他に、装飾ランプLaの発光態様及びスピーカSpの音声出力態様を制御する。
また、演出制御用CPU41aは、エラーコマンドを入力すると、所定時間が経過するまでエラー演出を実行するように、装飾ランプLaの発光態様を制御する。因みに、エラー演出が行われる際、装飾ランプLaは黄色に発光する。なお、演出制御用CPU41aは、エラーコマンドの入力時、エラー演出以外の演出(例えば、予告演出)を装飾ランプLaに実行させている場合には当該演出の実行を中断し、エラー演出を実行させる。すなわち、演出制御用CPU41aは、エラー演出の実行を、エラー演出以外の演出の実行よりも優先させる。
ここで、図7(a)〜(d)に基づき、本実施形態のパチンコ遊技機10での遊技の流れについて説明する。なお、大当り遊技又は小当り遊技の生起時において、非電動用第2始動入賞装置27は閉鎖状態であることを前提とする。
本実施形態のパチンコ遊技機10では、8R確変大当り、8R非確変大当り、16R確変大当り又は16R非確変大当りが生起された際には、上大入賞口20が開放及び閉鎖する。このとき、上大入賞口20へ遊技球を入球させたとしても、非電動用第2始動入賞装置27が開放状態となることはなく、非電動用第2始動入賞装置27は閉鎖状態が維持される。
一方、図7(a)に示すように、短縮確変大当り又は小当りが生起された際には、「1秒」だけ下大入賞口22が開放する。そして、図7(b)に示すように下大入賞口22が開放しているときに当該下大入賞口22へ遊技球が入球すると、図7(c)に示すように非電動用第2始動入賞装置27が閉鎖状態から開放状態へと変位(変遷)する。その後、図7(d)に示すように、開放状態となった非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球が入球すると、第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得することが可能となる。なお、本実施形態では、非電動用第2始動入賞装置27の規定個数を「2個」と定めているため、非電動用第2始動入賞装置27を閉鎖状態から開放状態へと変遷させることができれば、2回分の第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得することができる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。下大入賞口22
(1)特別入賞手段となる大入賞口20,22が開閉される当り遊技の生起(付与)中、大入賞口20,22へ遊技球を入球させると、当該遊技球が転動路23(作動契機手段)へと入球する可能性がある。具体的には、下大入賞口22が開閉される短縮確変大当り又は小当りの付与中、当該下大入賞口22へ遊技球が入球すると、当該遊技球は転動路23へと入球(転動)する。そして、遊技球が転動路23へ入球した場合には、当該転動路23への遊技球の入球に伴い、特殊開閉手段としての非電動用第2始動入賞装置27が閉鎖状態(非許容状態)から開放状態(許容状態)へと変遷する。このため、当り遊技の付与中は、大入賞口20,22へ遊技球が入球するか否かについて注目させることができることはもちろんのこと、下大入賞口22への遊技球の入球に伴って非電動用第2始動入賞装置27の状態が変遷するか否かについても注目させることで、遊技に対する興趣の向上を図ることが可能となる。
更に、下大入賞口22へ遊技球を入球させると、非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させることができない状況(閉鎖状態)から、非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させることができる状況(開放状態)へと変遷される。このため、下大入賞口22へ遊技球を入球させて非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させることが可能な状態(開放状態)になると、当該非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させてみたいという遊技者の好奇心を煽り、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(2)特殊開閉手段となる非電動用第2始動入賞装置27は、遊技領域内において当り遊技が生起された際に開閉される下大入賞口22とは別体で配設されている。この結果、下大入賞口22が開放される当り遊技が生起された際には、遊技球が入球するか否かについて注目する場所(注目点)を、「下大入賞口22から非電動用第2始動入賞装置27」又は「非電動用第2始動入賞装置27から下大入賞口22」へと切り替えることが可能となる。この結果、注目する場所が単一となる場合よりも、遊技が単調になってしまうことを抑制することができる。
(3)複数種類の当り遊技のうち特定の種類の当り遊技となる短縮確変大当り又は小当りの生起(付与)中には、転動路23(作動契機手段)へ遊技球が入球することを許容するための制御が行われ易い。一方、複数種類の当り遊技のうち特定の種類以外の当り遊技となる8R確変大当り又は8R非確変大当りの生起中には、転動路23へ遊技球が入球することを許容するための制御が行われ難い。このように、生起される当り遊技の種類によって、転動路23へ入球する割合が異なる。このため、付与された当り遊技が、転動路23への転動(入球)し得る割合が高い種類(特定の種類)の当り遊技であるか否かについて注目させるとともに、大入賞口20,22へ遊技球が入球した後に非電動用第2始動入賞装置27が開放状態(許容状態)となるか否かについて注目させて、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(4)生起(付与)されたことを契機として遊技状態が変化し得ない小当り(当り遊技)の生起中には、転動路23(作動契機手段)へ遊技球が入球することを許容するための制御が行われる。このため、小当りが付与された場合であっても、賞球の獲得以外に、特殊開閉手段としての非電動用第2始動入賞装置27を開放状態(許容状態)に変遷させることを狙って遊技球を積極的に発射させるように促し、遊技に対する興趣の向上を図ることが可能となる。
また、小当りにおいて下大入賞口22が開放される時間は、遊技球を入球させることが困難な時間に設定されている。このように、下大入賞口22の開放時間が遊技球を入球させることの困難な時間に設定された小当りが生起されたとしても、積極的に遊技球を発射させることを促し、遊技に対する興趣の向上を図ることが可能となる。
(5)当り遊技には、特別入賞手段としての大入賞口20,22の開放可能な時間が規定時間以上に設定された第1種の当り遊技となる8R確変大当り及び8R非確変大当りと、大入賞口20,22の開放可能な時間が規定時間未満に設定された第2種の当り遊技となる短縮確変大当り及び小当りと、がある。そして、短縮確変大当り又は小当りの生起(付与)中には、転動路23へ遊技球が入球することを許容するための制御が行われ易い。一方、8R確変大当り又は8R非確変大当りの生起中には、転動路23へ遊技球が入球することを許容するための制御が行われ難い。このように、当り遊技の生起中に大入賞口20,22を開放可能な時間の長短によって、転動路23(作動契機手段)へ入球するか否かの割合が異なる。このため、大入賞口20,22の開放時間が短い時間(規定時間未満)であっても、積極的に遊技球を発射させることを促し、遊技に対する興趣の向上を図ることが可能となる。
また、短縮確変大当り及び小当りにおいて下大入賞口22が開放される時間は、遊技球を入球させることが困難な時間に設定されている。しかし、下大入賞口22へ遊技球を入球させることができれば、非電動用第2始動入賞装置27を開放状態へ変遷させることが可能となるため、下大入賞口22の開放時間が遊技球を入球させることの困難な時間に設定された当り遊技が生起されたとしても、積極的に遊技球を発射させることを促し、遊技に対する興趣の向上を図ることが可能となる。
(6)特別入賞手段としての下大入賞口22へ遊技球を入球させることにより賞球を獲得することができる。また、下大入賞口22へ入球した遊技球が転動路23へ入球すると、当該入球に伴って開放状態に変遷した非電動用第2始動入賞装置27(特殊開閉手段)へ遊技球を入球させれば、更に賞球を獲得することができる。この結果、下大入賞口22への遊技球の入球に伴う賞球と、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球に伴う賞球と、を段階的に獲得する遊技性を実現できる。このため、単に下大入賞口22へ遊技球を入球させて賞球を獲得するだけの遊技性よりも、遊技者を楽しませることができる。
(7)特殊開閉手段としての非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させれば、第2特別図柄変動ゲーム(特殊変動ゲーム)の実行権利を獲得するとともに、16R確変大当りや16R非確変大当りなどの有利状態が生起されるチャンスが与えられる。このため、特別入賞手段としての下大入賞口22へ遊技球を入球させることによって、第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得できるか否かについて注目させ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(8)特別入賞手段としての下大入賞口22への遊技球の入球動作に連動して、非電動用第2始動入賞装置27が閉鎖状態(非許容状態)から開放状態(許容状態)へ変遷し得るため、下大入賞口22への遊技球の入球によって非電動用第2始動入賞装置27が閉鎖状態から開放状態へと変遷したことを遊技者に認識させ易くなる。
(9)遊技領域YBaにおいて、特殊開閉手段となる非電動用第2始動入賞装置27は、特別入賞手段となる下大入賞口22へ遊技球を入球させるために遊技球を発射した際に当該遊技球が転動し得る領域内に配置した。このため、下大入賞口22への遊技球の入球を狙いながら、非電動用第2始動入賞装置27への入球を狙うことができる。したがって、非電動用第2始動入賞装置27が開放状態(許容状態)に変遷する毎に、発射操作手段としての発射ハンドルY6aの操作態様を変更するような手間を省くことができる。つまり、遊技を行う上で遊技者に負担をかけることなく、下大入賞口22へ遊技球を入球させることによって非電動用第2始動入賞装置27を閉鎖状態から開放状態へ変遷させる遊技性を楽しませることができる。
(10)特殊開閉手段となる非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させた場合には、始動契機手段となる第1始動入賞装置15へ遊技球を入球させたことを契機に生起される当り遊技(8R確変大当り、8R非確変大当り及び小当り)よりも遊技者にとって有利な有利状態(16R確変大当り及び16R非確変大当り)が生起される。このため、非電動用第2始動入賞装置27への入球を契機とする第2特別図柄変動ゲーム(特殊変動ゲーム)が行われるか否かへの遊技者の注目度を高めることができるとともに、第2特別図柄変動ゲームが大当り(当り)となるか否かについての遊技者の注目度も高めることができ、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(11)転動路23(作動契機手段)への入球を許容しない上大入賞口20と、転動路23への入球を許容する下大入賞口22と、を設けた。そして、転動路23への遊技球の入球を許容する制御が行われる場合には、下大入賞口22を開放させる制御が行われる。一方、転動路23への遊技球の入球を許容しない制御が行われる場合には、上大入賞口20を開放させる制御が行われる。このため、開放する大入賞口20,22を視認すれば、転動路23へ入球することが許容されているか否かについて遊技者が容易に判断できる。
(12)短縮確変大当りや小当りが生起(付与)された際には、特別入賞手段としての下大入賞口22が開放される回数が複数回となる場合がある。このため、短縮確変大当り又は小当りが1回生起されるだけで、非電動用第2始動入賞装置27を閉鎖状態から開放状態へと変遷させるチャンスが何度も到来する。すなわち、短縮確変大当り又は小当りが1回生起されるだけで、遊技に対する興趣を向上させる場面を複数備えることができ、より遊技に対する興趣を向上させることができる。
(13)非電動用第2始動入賞装置27へ、想定するよりも多い個数の遊技球が入球した際には、エラー演出を実行する。このため、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球が不正に行われている可能性を報知することができる。
(14)エラー演出は、パチンコ遊技機10の前枠Y3の前面側に配置される装飾ランプLaにて行われる。このため、エラー演出が行われていること、つまり、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球が不正に行われている可能性を周囲(例えば、遊技場の従業員)に報知することができる。
(15)非電動用第2始動入賞装置27は、電気信号を利用することなく開放状態又は閉鎖状態へ変位(変遷)したり、各状態を維持したりするように構成されている。このため、電気信号を利用して開放状態又は閉鎖状態へ変位したり、各状態を維持したりするよりも電力エネルギーの消費を抑制することができる。また、電流を流さないので、非電動用第2始動入賞装置27などが発熱することを防ぐこともできる。
(第2実施形態)
次に、遊技機の第2実施形態を図8及び図9に基づき説明する。なお。第1実施形態と同様の構成は、第1実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明及び図面は省略する。
第2実施形態のパチンコ遊技機10では、上大入賞口20を配置しないで、どの大当り遊技が生起された場合でも下大入賞口22が開放される。このため、8R確変大当り、8R非確変大当り、16R確変大当り及び16R非確変大当りにおける全てのラウンド遊技では、下大入賞口22が開放される。
また、第2実施形態のパチンコ遊技機10では、下大入賞口22へ入球した遊技球が入球(転動)する転動路23の構成が、第1実施形態のパチンコ遊技機10とは異なる。
以下、図8に基づき、本実施形態における下大入賞口22へ入球した遊技球が入球する転動路23の構成について説明する。
図8に示すように、下大入賞口22の奥方には、下大入賞口22に入球した遊技球が転動する転動路23が形成されている。この転動路23は、遊技盤YBの裏側に形成されている。この転動路23には、下カウントスイッチSW4が配設されている。
また、転動路23の最下流には、左振分路51及び右振分路52の2つの分岐流路が形成されている。この左振分路51と右振分路52は、転動路23に連通しており、下大入賞口22に入球した遊技球が転動路23を介して転動(入球)可能に形成されている。
また、転動路23の最下流であって、左振分路51及び右振分路52の間には、下大入賞口22へ入球して転動路23を転動した遊技球を、左振分路51又は右振分路52へ振り分け可能な振分手段としての振分シャッタFsが配設されている。振分シャッタFsは、振分アクチュエータの作動により、転動路23を転動してきた遊技球を左振分路51へ振り分ける位置(左振分位置(図8では、実線で示す))と、転動路23を転動してきた遊技球を右振分路52へ振り分ける位置(右振分位置(図8では、二点鎖線で示す))との間で変位可能に配設されている。
振分シャッタFsが左振分位置のとき、振分シャッタFsは右振分路52への遊技球の転動を遮る一方で左振分路51への遊技球の転動を遮らない。このため、左振分位置であるときの振分シャッタFsは、転動路23を転動してきた遊技球が右振分路52へ転動することを規制する一方で、転動路23を転動してきた遊技球が左振分路51へ転動することを許容するとともに左振分路51へ誘導する。
また、振分シャッタFsが右振分位置のとき、振分シャッタFsは左振分路51への遊技球の転動を遮る一方で右振分路52への遊技球の転動を遮らない。このため、右振分位置であるときの振分シャッタFsは、転動路23を転動してきた遊技球が左振分路51へ転動することを規制する一方で、転動路23を転動してきた遊技球が右振分路52へ転動することを許容するとともに右振分路52へ誘導する。したがって、振分シャッタFsは、下大入賞口22へ入球した遊技球を、左振分路51と右振分路52の何れかに振り分ける。
また、左振分路51には、リンク機構25が連結された可動レバー24が配設されている。本実施形態における可動レバー24は、左振分路51を遮る位置(閉鎖位置(図8では、実線で示す))と、左振分路51を遮らない位置(開放位置(図8では、二点鎖線で示す))との間で変位可能に配設されている。そして、左振分路51を転動した遊技球は、パチンコ遊技機10の外部に排出される。同様に、可動レバー24が配設されていない右振分路52を転動した遊技球は、パチンコ遊技機10の外部に排出される。
このため、下大入賞口22へ入球した遊技球が振分シャッタFsによって左振分路51へ振り分けられれば、当該遊技球によって可動レバー24の閉鎖位置から開放位置へと変位させることで非電動用第2始動入賞装置27を閉鎖状態から開放状態へと変遷させることができる。一方、下大入賞口22へ入球した遊技球が振分シャッタFsによって右振分路52へ振り分けられた場合には、当該遊技球によって可動レバー24の位置を変位させることができないため、非電動用第2始動入賞装置27を閉鎖状態から開放状態へと変遷させることができない。
したがって、本実施形態のパチンコ遊技機10では、左振分路51が作動契機手段として機能する。そして、本実施形態のパチンコ遊技機10では、振分シャッタFsの位置を左振分位置とする制御が、作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御に相当する。一方、本実施形態のパチンコ遊技機10では、振分シャッタFsの位置を右振分位置とする制御が、作動契機手段へ遊技球が入球することを許容しないための制御に相当する。
以下、振分シャッタFsの振分態様に係る制御について説明する。
本実施形態のパチンコ遊技機10において、振分アクチュエータは、主制御用CPU40aに接続されている。そして、主制御用CPU40aが、振分アクチュエータの作動を制御し、振分シャッタFsの振分態様を制御する。
本実施形態における主制御用CPU40aは、生起される大当り遊技の種類に応じて、当該大当り遊技生起中における振分シャッタFsの振分態様を制御する。具体的に、主制御用CPU40aは、8R確変大当り、8R非確変大当り、16R確変大当り又は16R非確変大当りが生起される場合、当該大当り遊技の生起が開始してから終了するまでの間、振分シャッタFsの位置を右振分位置に制御する。一方、主制御用CPU40aは、短縮確変大当りが生起される場合、当該大当り遊技の生起が開始してから終了するまでの間、振分シャッタFsの位置を左振分位置に制御する。因みに、主制御用CPU40aは、小当りが生起される場合、当該小当り遊技の生起が開始してから終了するまでの間、振分シャッタFsの位置を左振分位置に制御する。
ここで、図9(a)〜(e)に基づき、本実施形態のパチンコ遊技機10での遊技の流れについて説明する。なお、大当り遊技又は小当り遊技の生起時において、非電動用第2始動入賞装置27は閉鎖状態であることを前提とする。
図9(a)に示すように、大当り遊技又は小当り遊技が生起された際には、下大入賞口22が開放する。そして、図9(b)に示すように下大入賞口22が開放しているときに当該下大入賞口22へ遊技球が入球したとする。
このとき、短縮確変大当り又は小当りが生起されている際には、振分シャッタFsが左振分位置に制御されているため、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51へ振り分けられる。その結果、図9(c)に示すように非電動用第2始動入賞装置27が閉鎖状態から開放状態へと変遷する。その後、図9(d)に示すように、開放状態となった非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球が入球すると、第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得することが可能となる。なお、本実施形態では、非電動用第2始動入賞装置27の規定個数を「2個」と定めているため、非電動用第2始動入賞装置27を閉鎖状態から開放状態へと変遷させることができれば、2回分の第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得することができる。
一方、8R確変大当り、8R非確変大当り、16R確変大当り又は16R非確変大当りが生起されている際には、振分シャッタFsが右振分位置に制御されているため、図9(b)にて下大入賞口22へ入球した遊技球が右振分路52へ振り分けられる。その結果、図9(e)に示すように非電動用第2始動入賞装置27は、開放状態とならず、閉鎖状態が維持される。
以上詳述したように、本実施形態は、第1実施形態の効果(2)、(7)〜(10)、(12)〜(15)に加え、以下の効果を有する。
(16)特別入賞手段となる下大入賞口22が開閉される当り遊技の生起中、下大入賞口22へ遊技球を入球させると、当該遊技球が左振分路51(作動契機手段)へと入球する可能性がある。具体的には、振分シャッタFsが左振分位置に制御される短縮確変大当り又は小当りの生起中、当該下大入賞口22へ遊技球が入球すると、当該遊技球は左振分路51へと入球(転動)する。そして、遊技球が左振分路51へ入球した場合には、当該左振分路51への遊技球の入球に伴い、特殊開閉手段としての非電動用第2始動入賞装置27が閉鎖状態(非許容状態)から開放状態(許容状態)へと変遷する。このため、当り遊技の生起中は、下大入賞口22へ遊技球が入球するか否かについて注目させることができることはもちろんのこと、下大入賞口22への遊技球の入球に伴って非電動用第2始動入賞装置27の状態が変遷するか否かについても注目させることで、遊技に対する興趣の向上を図ることが可能となる。
更に、下大入賞口22へ遊技球を入球させると、非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させることができない状況(閉鎖状態)から、非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させることができる状況(開放状態)へと変遷される。このため、下大入賞口22へ遊技球を入球させて非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させることが可能な状態(開放状態)になると、当該非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させてみたいという遊技者の好奇心を煽り、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(17)複数種類の当り遊技のうち特定の種類の当り遊技となる短縮確変大当り又は小当りの生起(付与)中には、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51へ入球することを許容するための制御が行われ易い。一方、複数種類の当り遊技のうち特定の種類以外の当り遊技となる8R確変大当り又は8R非確変大当りの生起中には、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51(作動契機手段)へ入球することを許容するための制御が行われ難い。このように、生起される当り遊技の種類によって、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51へ入球する割合が異なる。このため、生起された当り遊技が、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51へ入球する割合が高い種類(特定の種類)の当り遊技であるか否かについて注目させることができる。それとともに、下大入賞口22へ遊技球が入球した後に非電動用第2始動入賞装置27が開放状態(許容状態)となるか否かについて注目させることもでき、遊技に対する興趣の向上を図ることができる。
(18)生起(付与)されたことを契機として遊技状態が変化し得ない小当り(小当り遊技)の生起中には、左振分路51(作動契機手段)へ遊技球が入球することを許容するための制御が行われる。このため、小当りが生起された場合であっても、賞球の獲得以外に、特殊開閉手段としての非電動用第2始動入賞装置27を開放状態(許容状態)に変遷させることを狙って遊技球を積極的に発射させるように促し、遊技に対する興趣の向上を図ることが可能となる。
また、小当りにおいて下大入賞口22が開放される時間は、遊技球を入球させることが困難な時間に設定されている。このように、下大入賞口22の開放時間が遊技球を入球させることの困難な時間に設定された小当りが生起されたとしても、積極的に遊技球を発射させることを促し、遊技に対する興趣の向上を図ることが可能となる。
(19)当り遊技には、特別入賞手段としての下大入賞口22の開放可能な時間が規定時間以上に設定された第1の当り遊技となる8R確変大当り及び8R非確変大当りと、下大入賞口22の開放可能な時間が規定時間未満に設定された第2種の当り遊技となる短縮確変大当り及び小当りと、がある。そして、短縮確変大当り及び小当りの生起(付与)中には、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51(作動契機手段)へ入球することを許容するための制御が行われ易い。一方、8R確変大当り又は8R非確変大当りの生起中には、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51へ入球することを許容するための制御が行われ難い。このように、当り遊技の生起中に下大入賞口22の開放可能な時間の長短によって、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51へ入球するか否かの割合が異なる。このため、下大入賞口22の開放時間が短い時間(規定時間未満)であっても、積極的に遊技球を発射させることを促し、遊技球に対する興趣の向上を図ることが可能となる。
また、短縮確変大当り及び小当りにおいて下大入賞口22が開放される時間は、遊技球を入球させることが困難な時間に設定されている。しかし、下大入賞口22へ遊技球を入球させることができれば、非電動用第2始動入賞装置27を開放状態へ変遷させることが可能となるため、下大入賞口22の開放時間が遊技球を入球させることの困難な時間に設定された当り遊技が生起されたとしても、積極的に遊技球を発射させることを促し、遊技に対する興趣の向上を図ることが可能となる。
(20)特別入賞手段としての下大入賞口22へ遊技球を入球させることにより賞球を獲得することができる。また、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51(作動契機手段)へ入球すると、当該入球に伴って開放状態に変遷した非電動用第2始動入賞装置27(特殊開閉手段)へ遊技球を入球させれば、更に賞球を獲得することができる。この結果、下大入賞口22への遊技球の入球に伴う賞球と、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球に伴う賞球と、を段階的に獲得する遊技性を実現できる。このため、単に下大入賞口22へ遊技球を入球させて賞球を獲得するだけの遊技性よりも、遊技者を楽しませることができる。
(21)下大入賞口22に入球した遊技球を、左振分路51(作動契機手段)と、右振分路52(作動契機手段以外)と、に振分可能な振分手段としての振分シャッタFsを備えた。そして、振分シャッタFsの振分態様を制御することによって、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51へ入球することを許容する制御と、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51へ入球することを許容しない制御と、を実行可能とした。このため、遊技盤YBに配設する大入賞口(特別入賞手段)の数が1つであっても、特殊開閉手段としての非電動用第2始動入賞装置27を開放状態に変遷させる制御と、非電動用第2始動入賞装置27を開放状態に変遷させない制御と、を行うことが可能となる。このように大入賞口の数を1つにすることができれば、遊技盤YBのデザイン(各部材の配置や、キャラクタの絵の大きさなど)の自由度を高めることができる。更に、大入賞口の数を複数ではなく1つにすれば、領域に制限がある遊技領域YBaにおいて大入賞口以外の部材を配置する領域を確保することができる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、大当り遊技終了後の遊技状態が変短状態となる当り遊技が生起された際に、作動契機手段(第1実施形態では転動路23、第2実施形態では左振分路51)へ入球し得るように構成しても良い。このように構成する場合、大当り遊技が生起されているときに第2特別図柄変動ゲームの実行を保留することができるようになる。このため、非変短状態において大当り遊技が生起された後に変短状態となる状況であっても、変短状態に切り替わって最初の特別図柄変動ゲームを第1特別図柄変動ゲームよりも有利な第2特別図柄変動ゲームとすることができる。したがって、第2特別図柄変動ゲームが実行され易い変短状態であるにもかかわらず、第1特別図柄変動ゲームが大当りとなる場面を抑制することができる。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、大当り遊技の種類を変更しても良い。同様に、小当り遊技の種類を増やしても良い。更に、小当り遊技を複数種類備える場合、第1実施形態では小当り遊技の種類に応じて下大入賞口22が開放する回数や時間を異ならせても良いし、第2実施形態では小当り遊技の種類に応じて振分シャッタFsが左振分位置に制御される時間等を異ならせても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、遊技盤YBにおける各部材(例えば、第1始動入賞装置15や電動用第2始動入賞装置17)の配置を変更しても良い。例えば、遊技領域YBaにおいて、非電動用第2始動入賞装置27は、下大入賞口22へ遊技球を入球させるために遊技球を発射した際に当該遊技球が転動し得る領域とは異なる領域に配置しても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、小当りにおいて下大入賞口22を開放可能な時間は、遊技球を入球させることが容易な時間であっても良い。同様に、短縮確変大当りにおいて下大入賞口22を開放可能な時間は、遊技球を入球させることが容易な時間であっても良い。また、例えば、8R確変大当りにおいて大入賞口を開放可能な時間を、遊技球を入球させることが困難な時間に変更しても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、第2特別図柄変動ゲームを、第1特別図柄変動ゲームよりも優先的に実行させなくても良い。例えば、特別図柄変動ゲームの種類に関係なく、特別図柄変動ゲームの実行が保留された順番に特別図柄変動ゲームを実行するように構成しても良い。また、第1特別図柄変動ゲームを、第2特別図柄変動ゲームよりも優先的に実行させても良い。また、第1特別図柄変動ゲームと第2特別図柄変動ゲームを同時に実行可能に構成しても良い。このように構成する場合、演出表示装置11では、第1特別図柄変動ゲームの実行に伴う装飾図柄変動ゲームと、第2特別図柄変動ゲームの実行に伴う装飾図柄変動ゲームが別々に行われることが望ましい。例えば、演出表示装置11の画像表示部GHの領域を上下2つに分け、上部領域では第1特別図柄変動ゲームの実行に伴う装飾図柄変動ゲームを実行させ、下部領域では第2特別図柄変動ゲームの実行に伴う装飾図柄変動ゲームを実行させるように構成しても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、作動リミッタに設定される「次の大当り遊技が生起されるまで変短状態が継続することを示す値」は、実質的に次の大当り遊技が生起されるまで変短状態が継続することを示す値(例えば、10000回)として良い。この場合、作動リミッタに設定されている値が「0」でなければ、特別図柄変動ゲームを実行する毎に作動リミッタの値を1減算するように構成しても良い。また、作動リミッタに設定される「次の大当り遊技が生起されるまで変短状態が継続することを示す値」は、制御的に次の大当り遊技が生起されるまで変短状態が継続することを示す値としても良い。例えば、作動フラグに「変短状態であることを示す値」を設定して作動リミッタに「0」を設定すれば、作動リミッタの値が「0」であることから作動リミッタの値が減算されることがない。したがって、減算後の作動リミッタが「0」であるか否かが判定されることもないため、作動フラグの値が書き換えられることもなく、次の大当り遊技が生起されるまで変短状態が継続する。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、第1特別図柄変動処理の大当り抽選当選時(第1特別図柄変動ゲーム実行時)に決定され得る大当りの種類と、第2特別図柄変動処理の大当り抽選当選時(第2特別図柄変動ゲーム実行時)に決定され得る大当りの種類と、を同一としても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、第1特別図柄変動ゲームを実行する際の大当り抽選に当選した場合の遊技者にとっての有利度(所謂、出球率)と、第2特別図柄変動ゲームを実行する際の大当り抽選に当選した場合の遊技者にとっての有利度と、を同じとしても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、エラーコマンドが外部情報出力回路等を介して、パチンコ遊技機10の外部(例えば、ホールコンピュータなど)へ出力されるように構成しても良い。例えば、ホールコンピュータへエラーコマンドが出力されるように構成する場合には、ホールコンピュータによって、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球に異常があることを確認することが可能となる。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、エラー演出は、装飾ランプLaに限らず、スピーカSpや演出表示装置11にて実行するように構成しても良い。また、装飾ランプLaとスピーカSpなど、複数の演出装置を使用してエラー演出を実行するように構成しても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、エラー演出を行わなくても良い。この場合、非電動入賞口エラー処理を行わないように構成しても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、非電動用第2始動入賞装置27のように作動契機手段(第1実施形態では転動路23、第2実施形態では左振分路51)への入球によって閉鎖状態から開放状態へ変遷する非電動用始動入賞装置を複数備えても良い。更に、この場合、遊技球の入球が不正に行われている可能性のある非電動用始動入賞装置の種類に応じて、エラーコマンドの種類を変更したり、エラー演出の演出内容を異ならせたりしても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、非電動用第2始動入賞装置27は、電気信号などを利用して開放状態や閉鎖状態を変更するものであっても良い。例えば、可動レバー24に代えて遊技球の通過を検知するセンサを配置する。そして、センサにより遊技球の通過が検知された場合には非電動用第2始動入賞装置27を開放状態とするように構成しても良い。このとき、非電動用第2始動入賞装置27の開放状態や閉鎖状態を、アクチュエータなどによって制御するように構成しても良い。更に、このように構成する場合、前記センサにて遊技球を検知したことを契機に抽選を行い、当該抽選に当選(又は、非当選)した場合には非電動用第2始動入賞装置27を開放状態とするように制御しても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球を契機に、第2特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得可能に構成しなくても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球を契機に、賞球の払い出しを行わなくても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球を契機に、大当りとなった際に、第2特別図柄変動ゲームが大当りとなる場合よりも遊技者にとって有利な状態が生起される第3特別図柄変動ゲームの実行権利が獲得できるように構成しても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、電動用第2始動入賞装置17を設けなくても良い。この場合、普通図柄変動ゲームを行わなくても良いため、普通図柄表示装置31、ゲート32及びゲートスイッチSW6を備えなくても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、非電動用第2始動入賞装置27に定めた賞球個数は、大当り遊技中に遊技者が獲得可能と想定される遊技球の個数に影響を与えない個数であることが好ましい。なお、「影響を与えない個数」とは、大当り遊技中に獲得した遊技球の個数が多い(又は、少ない)と遊技者が気付かない程度の個数や、非電動用第2始動入賞装置27へ入球させる場合と入球させない場合において設計者の想定と略同等の個数を意味している。例えば、非電動用第2始動入賞装置27に定めた賞球個数は、4個以下であることが好ましい。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、非電動用第2始動入賞装置27が閉鎖状態から開放状態へ変遷する動作中や、非電動用第2始動入賞装置27が開放状態から閉鎖状態へ変遷する動作中は、遊技球の衝突などの事象を伴ったとしても非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球が入球可能な状態であれば、許容状態としても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、非電動用第2始動入賞装置27への遊技球の入球に基づき行われる特別図柄変動ゲームの実行中は、第1始動入賞装置15や電動用第2始動入賞装置17への入球に基づき行われる特別図柄変動ゲームの実行中と、各種演出装置(例えば、演出表示装置11)における演出態様を異ならせても良い。例えば、決定され得る変動パターンの種類を異ならせて、特別図柄変動ゲームの変動時間等を異ならせても良い。その他にも、ゲーム中に実行される演出(例えば、予告演出)や、背景画像などを異ならせても良い。更に、特別図柄変動ゲームの実行中に限らず、大当り遊技中における各種演出の演出態様(オープニング演出の演出内容など)を異ならせても良い。このように構成する場合、非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させると、第1始動入賞装置15や電動用第2始動入賞装置17へ遊技球を入球させた場合とは異なる演出で遊技者を楽しませることができる。この結果、非電動用第2始動入賞装置27が開放状態となった場合、当該非電動用第2始動入賞装置27へ遊技球を入球させることへの意欲を向上させることができる。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、電動用第2始動入賞装置17へ遊技球を入球させることにより、第2特別図柄変動ゲームではなく第1特別図柄変動ゲームの実行権利を獲得できるように構成しても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、小当り抽選を行わなくても良い。すなわち、小当りを生起可能に構成しなくても良い。
・上記第1実施形態及び第2実施形態において、第2特別図柄変動ゲームの実行に係る小当り抽選を行うように構成しても良い。例えば、第2特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選に非当選した場合、小当り抽選を行うように構成しても良い。
・上記第1実施形態において、8R確変大当り又は8R非確変大当りの生起中において下大入賞口22が開放されるように構成しても良い。そして、8R確変大当り又は8R非確変大当りが生起された際に下大入賞口22が開放される割合と、短縮確変大当り又は小当りが生起された際に下大入賞口22が開放される割合と、を異ならせても良い。
・上記第1実施形態において、第1特別図柄変動ゲームが大当りとなった際には大入賞口20,22のうち一方の大入賞口が開閉される大当り遊技が生起される一方、第2特別図柄変動ゲームが大当りとなった際には他方の大入賞口が開閉される大当り遊技が生起されるように構成しても良い。そして、下大入賞口22が開閉される大当り遊技を生起する特別図柄変動ゲームを変動ゲームとし、他方の特別図柄変動ゲームを導出演出として規定できる。例えば、変動ゲームに相当する第1特別図柄変動ゲームが大当りとなった際には下大入賞口22が開閉される一方、導出演出に相当する第2特別図柄変動ゲームが大当りとなった際には上大入賞口20が開閉されるものとする。この場合、下大入賞口22が特別入賞手段に相当し、上大入賞口20が開閉装置に相当する。また、電動用第2始動入賞装置17及び非電動用第2始動入賞装置27が入球装置に相当し、第2特別図柄変動ゲームに係る大当り抽選が導出抽選に相当する。更に、第2特別図柄変動ゲームが実行される第2特別図柄表示装置13と、当該第2特別図柄変動ゲームの実行に伴う装飾図柄変動ゲームが実行される演出表示装置11が、導出演出実行手段に相当する。
・上記第1実施形態において、変動ゲームを普通図柄変動ゲームとして、導出演出を特別図柄変動ゲームと規定できるように構成しても良い。このように構成する場合、電動用第2始動入賞装置17が特別入賞手段に相当することから、電動用第2始動入賞装置17へ遊技球が入球することに伴って、非電動用第2始動入賞装置27が閉鎖状態から開放状態へと変遷する遊技性となる。
・上記第1実施形態において、8R確変大当り、8R非確変大当り、16R確変大当り及び16R非確変大当りが生起された場合であっても、下大入賞口22が開放し得るように構成しても良い。例えば、大当り遊技終了後が非確変状態となる大当りが生起された場合には、複数回のラウンド遊技のうち一部又は全てのラウンド遊技にて下大入賞口22が開放されるように構成しても良い。その他、第2特別図柄変動ゲームが大当りとなった際に生起され得る16R確変大当り及び16R非確変大当りが生起された場合には、複数回のラウンド遊技のうち一部又は全てのラウンド遊技にて下大入賞口22が開放されるように構成しても良い。
・上記第2実施形態において、8R確変大当り又は8R非確変大当りの生起中において、下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51へ振り分けられるように構成しても良い。そして、8R確変大当り又は8R非確変大当りが生起された際に下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51へ振り分けられる割合と、短縮確変大当り又は小当りが生起された際に下大入賞口22へ入球した遊技球が左振分路51へ振り分けられる割合と、を異ならせても良い。
・上記第2実施形態において、振分シャッタFsの振分態様を遊技者が視認可能に構成しても良いし、視認不可能に構成しても良い。例えば、遊技盤YBを、透過性を有するアクリル板などで構成すれば、振分シャッタFsの振分態様を遊技者が視認可能に構成できる。一方、遊技盤YBを、透過性を有さない木材などで構成すれば、振分シャッタFsの振分態様を遊技者が視認不可能に構成できる。
・上記第2実施形態において、大当り遊技又は小当り遊技の終了後、例えば、振分シャッタFsを予め決められた位置(例えば、右振分位置)に制御するように構成しても良い。その他、大当り遊技又は小当り遊技の終了時における振分シャッタFsの位置を維持させても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)前記特殊開閉手段は、前記作動契機手段への遊技球の入球動作に連動して前記閉鎖状態から前記開放状態へと変遷し得ることを特徴とする遊技機。
(ロ)遊技盤の遊技領域へ遊技球を発射させる発射装置と、前記発射装置による遊技球の発射を調節可能とするとともに、遊技者が操作可能な発射操作手段と、を備え、前記特殊開閉手段は、前記遊技領域のうち、前記特別入賞手段へ遊技球を入球させるために遊技球を発射した際に当該遊技球が転動し得る領域内に配置されていることを特徴とする遊技機。
(ハ)前記小当り抽選の当選を契機に付与される当り遊技の付与中に前記特別入賞手段が開放可能な時間は、当該特別入賞手段が開放しているときに遊技球を入球させることが困難な時間に設定されていることを特徴とする遊技機。
(ニ)前記第2種の当り遊技の付与中に前記特別入賞手段が開放可能な時間は、当該特別入賞手段が開放しているときに遊技球を入球させることが困難な時間に設定されていることを特徴とする遊技機。
(ホ)前記特殊当り抽選に当選した場合に生起される有利状態の遊技者にとっての有利度は、前記当り抽選に当選した場合に付与される当り遊技の遊技者にとっての有利度よりも高くなりやすいことを特徴とする遊技機。
(ヘ)前記特別入賞手段には、前記作動契機手段への入球を許容しない第1の特別入賞手段と、前記作動契機手段への入球を許容する第2の特別入賞手段と、があり、前記許容制御手段は、前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御及び前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容しないための制御を実行可能であって、前記第1の特別入賞手段を開放させる制御を行うことで前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容しないための制御を実行する一方、前記第2の特別入賞手段を開放させる制御を行うことで前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御を実行することを特徴とする遊技機
(ト)前記特別入賞手段へ入球した遊技球を前記作動契機手段へ振り分け可能な振分手段を備え、前記許容制御手段は、前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御及び前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容しないための制御を実行可能であって、前記振分手段の振分態様を前記作動契機手段へ振り分けない振分態様に制御することで前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容しないための制御を実行する一方、前記振分手段の振分態様を前記作動契機手段へ振り分ける振分態様に制御することで前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御を実行することを特徴とする遊技機。
(チ)前記始動契機手段とは異なる入球装置への遊技球の入球を契機に導出演出にて特定結果が導出されるか否かの導出抽選を行う導出抽選手段と、前記導出抽選の抽選結果に応じた導出演出を導出演出実行手段に実行させる導出演出制御手段と、前記導出抽選の当選対象となる導出演出の終了後から前記特別入賞手段とは異なる開閉装置を開閉させる開閉遊技状態を生起する開閉遊技状態生起手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
(リ)始動契機手段への遊技球の入球を検知する始動入球検知手段と、前記始動入球検知手段による遊技球の検知を契機に、変動ゲームが当りとなるか否かの当り抽選を行う当り抽選手段と、前記当り抽選の抽選結果に応じた変動ゲームを変動ゲーム実行手段に実行させる変動ゲーム制御手段と、前記当り抽選の当選対象となる変動ゲームの終了後、特別入賞手段を開閉させる当り遊技を付与する当り遊技付与手段と、前記特別入賞手段への遊技球の入球により当該遊技球の入球が可能となる作動契機手段と、閉鎖状態から開放状態へ変遷可能な特殊開閉手段と、前記始動契機手段とは異なる入球装置への遊技球の入球を契機に導出演出にて特定結果が導出されるか否かの導出抽選を行う導出抽選手段と、前記導出抽選の抽選結果に応じた導出演出を導出演出実行手段に実行させる導出演出制御手段と、前記導出抽選の当選対象となる導出演出の終了後から前記特別入賞手段とは異なる開閉装置を開閉させる開閉遊技状態を生起する開閉遊技状態生起手段と、を備え、前記特殊開閉手段は、前記作動契機手段への遊技球の入球に伴い、前記閉鎖状態から前記開放状態へと変遷し得ることを特徴とする遊技機。
(ヌ)前記特殊開閉手段は、前記特別入賞手段とは別体で配設されていることを特徴とする技術的思想(リ)に記載の遊技機。
(ル)前記当り抽選に当選した場合に付与する当り遊技の種類を決定する当り種決定手段と、前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御を実行可能な許容制御手段と、を備え、前記許容制御手段は、複数種類の当り遊技のうち特定の種類の当り遊技の付与中には前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御を実行し易い一方、前記特定の種類以外の当り遊技の付与中には前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御を実行し難いことを特徴とする技術的思想(リ)又は技術的思想(ヌ)に記載の遊技機。
(ヲ)前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御を実行可能な許容制御手段を備え、前記当り抽選には、付与されたことを契機として遊技状態が変化し得る当り遊技を付与するか否かを決定するための大当り抽選と、付与されたことを契機として遊技状態が変化し得ない当り遊技を付与するか否かを決定するための小当り抽選と、があり、前記許容制御手段は、前記小当り抽選の当選に伴う当り遊技の付与中には、前記特別入賞手段に入球した遊技球を前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御を実行することを特徴とする技術的思想(リ)、技術的思想(ヌ)及び技術的思想(ル)のうち何れか一項に記載の遊技機。
(ワ)前記当り抽選に当選した場合に付与する当り遊技の種類を決定する当り種決定手段と、前記作動契機手段へ遊技球が入球することを許容するための制御を実行可能な許容制御手段と、を備え、前記当り遊技には、前記特別入賞手段の開放可能な時間が規定時間以上に設定された第1種の当り遊技と、前記特別入賞手段の開放可能な時間が前記規定時間未満に設定された第2種の当り遊技と、があり、前記許容制御手段は、前記第1種の当り遊技の付与中には前記特別入賞手段に入球した遊技球を前記作動契機手段へ入球することを許容するための制御を実行し難い一方、前記第2種の当り遊技の付与中には前記特別入賞手段に入球した遊技球を前記作動契機手段へ入球することを許容するための制御を実行し易いことを特徴とする技術的思想(リ)、技術的思想(ヌ)、技術的思想(ル)及び技術的思想(ヲ)のうち何れか一項に記載の遊技機。
(カ)賞球としての遊技球の払い出しを行う払出装置を制御する払出制御手段と、前記特別入賞手段への遊技球の入球を検知する特別入球検知手段と、前記特殊開閉手段への遊技球の入球を検知する特殊入球検知手段と、を備え、前記払出制御手段は、前記特別入球検知手段が遊技球を検知する毎に予め決められた個数の遊技球を払い出すように前記払出装置を制御し、前記特殊入球検知手段が遊技球を検知する毎に予め決められた個数の遊技球を払い出すように前記払出装置を制御することを特徴とする技術的思想(リ)、技術的思想(ヌ)、技術的思想(ル)、技術的思想(ヲ)及び技術的思想(ワ)のうち何れか一項に記載の遊技機。
(ヨ)前記特殊開閉手段への遊技球の入球を検知する特殊入球検知手段と、前記特殊入球検知手段による遊技球の検知を契機に、特殊変動ゲームが当りとなるか否かの特殊当り抽選を行う特殊当り抽選手段と、前記当り抽選の抽選結果に応じた特殊変動ゲームを特殊変動ゲーム実行手段に実行させる特殊変動ゲーム制御手段と、前記特殊当り抽選の当選対象となる特殊変動ゲームの終了後、遊技者にとって有利な有利状態を生起させる有利状態生起手段と、を備えたことを特徴とする技術的思想(リ)、技術的思想(ヌ)、技術的思想(ル)、技術的思想(ヲ)、技術的思想(ワ)及び技術的思想(カ)のうち何れか一項に記載の遊技機。
Fs…振分シャッタ、GH…画像表示部、La…装飾ランプ、Sp…スピーカ、YB…遊技盤、YBa…遊技領域、Y6…発射装置、Y6a…発射ハンドル、10…パチンコ遊技機、11…演出表示装置、12…第1特別図柄表示装置、13…第2特別図柄表示装置、15…第1始動入賞装置、17…電動用第2始動入賞装置、20…上大入賞口、22…下大入賞口、23…転動路、24…可動レバー、25…リンク機構、27…非電動用第2始動入賞装置、31…普通図柄表示装置、40…主制御基板、40a…主制御用CPU、40b…主制御用ROM、40c…主制御用RAM、40d…乱数生成器、41…演出制御基板、41a…演出制御用CPU、41b…演出制御用ROM、41c…演出制御用RAM、45…払出装置、51…左振分路、52…右振分路。

Claims (1)

  1. 始動契機手段への遊技球の入球を検知する始動入球検知手段と、
    前記始動入球検知手段による遊技球の検知を契機に、変動ゲームが当りとなるか否かの当り抽選を行う当り抽選手段と、
    前記当り抽選の抽選結果に応じた変動ゲームを変動ゲーム実行手段に実行させる変動ゲーム制御手段と、
    前記当り抽選の当選対象となる変動ゲームの終了後、特別入賞手段を開閉させる当り遊技を付与する当り遊技付与手段と、
    前記特別入賞手段への遊技球の入球により当該遊技球の入球が可能となる作動契機手段と、
    閉鎖状態から開放状態へ変遷可能な特殊開閉手段と、を備え、
    前記特殊開閉手段は、前記作動契機手段への遊技球の入球に伴い、前記閉鎖状態から前記開放状態へと変遷し得ることを特徴とする遊技機
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