JP2013034756A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】特別図柄の変動および抽選結果の報知に伴い、画像表示装置に装飾図柄を表示して演出を行う。この装飾図柄の演出において、停止図柄として特定の配列で個々の単位図柄11を並べたチャンス目を表示することにより、リーチ予告等の情報の報知を行う。この装飾図柄の演出に際し、装飾図柄の変動開始後、装飾図柄を構成する単位図柄11の一部を先に停止させる先停止図柄とし、残りを後に停止させる後停止図柄とする。そして、先に停止した先停止図柄と変動中の後停止図柄の配列との組み合わせにより、チャンス目が出現することを予告する。
【選択図】図23
Description
3個以上の単位図柄11の配列によって、遊技に関して行われる抽選の結果を示す図柄を表示する表示手段114と、
前記抽選の実行に応じて前記表示手段114に表示される前記図柄を変動させた後、抽選結果に対応付けられた前記単位図柄11の配列で当該図柄を停止させて、当該抽選の結果を示す図柄である停止図柄を当該表示手段114に表示させる表示制御手段300、310と、を備え、
前記表示制御手段300、310は、
変動する前記図柄を停止させる際に、当該図柄を構成する前記単位図柄11のうち、一部を先に停止させ、その後に残りの単位図柄11を停止させ、
先に停止する前記単位図柄11である先停止図柄を停止させた際に、当該先停止図柄を固定したことを示す画像を前記表示手段114に表示させ、
前記先停止図柄が複数ある場合、当該先停止図柄の配列は、特定の前記停止図柄を構成する単位図柄11の配列の一部を構成し、
後に停止する前記単位図柄11である後停止図柄が複数ある場合、当該後停止図柄の変動中の配列は、特定の前記停止図柄を構成する単位図柄11の配列の一部であって、前記先停止図柄と組み合わせて特定の当該停止図柄が完成するものを構成するように、表示制御を行うことを特徴とする。
3個以上の単位図柄11の配列によって、遊技に関して行われる抽選の結果を示す図柄を表示する表示手段114と、
前記抽選の実行に応じて前記表示手段114に表示される前記図柄を変動させた後、抽選結果に対応付けられた前記単位図柄11の配列で当該図柄を停止させて、当該抽選の結果を示す図柄である停止図柄を当該表示手段114に表示させる表示制御手段300、310と、
動作することにより前記表示手段114における前記単位図柄11が表示される位置へ移動可能な可動役物115と、
前記可動役物115の動作を制御する役物制御手段300、320と、を備え、
前記表示制御手段300、310は、
変動する前記図柄を停止させる際に、当該図柄を構成する前記単位図柄11のうち、一部を先に停止させ、その後に残りの単位図柄11を停止させ、
先に停止する前記単位図柄11である先停止図柄が複数ある場合、当該先停止図柄の配列は、特定の前記停止図柄を構成する単位図柄11の配列の一部を構成し、
後に停止する前記単位図柄11である後停止図柄が複数ある場合、当該後停止図柄の変動中の配列は、特定の前記停止図柄を構成する単位図柄11の配列の一部であって、前記先停止図柄と組み合わせて特定の当該停止図柄が完成するものを構成するように、表示制御を行い、
前記役物制御手段300、320は、前記先停止図柄を停止させた際に、前記単位図柄11の表示位置に前記可動役物115を移動させることを特徴とする。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ(開閉部材)123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。本実施の形態では、第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223は、各々LEDを配列した表示装置で構成されている。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、普通電動役物である電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技制御部200は、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
さらにまた、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、特別電動役物である大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン161または演出キー162を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。
また、演出制御部300は、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。
ROM312には、さらに、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
続いて、遊技制御部200の機能構成を説明する。
図4は、遊技制御部200の機能構成を示すブロック図である。同図に示すように、遊技制御部200は、各種抽選処理を実行する機能部として、特別図柄抽選部231と、普通図柄抽選部232と、特別図柄変動制御部233と、特別図柄抽選結果判定部234と、普通図柄制御部237と、を備えている。
また、遊技制御部200は、特別図柄変動に伴う処理を実行する機能部として、変動パターン選択部235と、遊技進行制御部236と、を備えている。
さらに、遊技制御部200は、各種役物の動作制御や賞球等に関するデータ処理を実行する機能部として、大入賞口動作制御部238と、電動チューリップ動作制御部239と、賞球処理部240と、出力制御部241と、乱数制御部242と、を備えている。
普通図柄抽選部232は、ゲート124を遊技球が通過した場合に、普通図柄抽選を行う。
特別図柄変動制御部233は、特別図柄の抽選が行われた場合に、その抽選結果に応じて特別図柄の変動を制御する。
また、「はずれ」では、「大当たり」でも「小当たり」でもなく、遊技者に有利となる上記の遊技状態の何れも設定されない。
また、変動パターン選択部235は、「リーチ演出を行うか否か」を判定する。ここでの「リーチ演出」とは、遊技者に大当たりを期待させるための画像表示部114等にて行われる演出である。
遊技進行制御部236は、各遊技状態において遊技の進行を制御する。
「当選」と判定された場合には、電動チューリップ123を規定時間および規定回数だけ開放し、第2始動口122への遊技球の入賞確率が高まる状態を発生させる。上記の入賞サポート(電チューサポート)時には、入賞サポートがない場合と比べて、この規定回数や規定時間が増える。また、「はずれ」と判定された場合には、電動チューリップ123のこのような開放状態は発生しない。
電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123の開放動作を制御する。
賞球処理部240は、入賞や抽選に関する種々の役物への入賞個数の管理および入賞に応じた賞球の払い出しを制御する。
出力制御部241は、遊技制御部200から演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドの出力を制御する。
乱数制御部242は、メイン制御手段やサブ制御手段による処理で用いられる各種の乱数値の更新を制御する。
次に、上記のように構成されたパチンコ遊技機100の基本動作を説明する。
パチンコ遊技機100の基本的な動作は、メイン制御手段である遊技制御部200により行われる。そして、この遊技制御部200の制御の下、サブ制御手段である演出制御部300により遊技上の演出の制御が行われ、払出制御部400により賞球の払い出しの制御が行われる。
遊技制御部200は、電源投入時や電源断時等の特殊な場合を除く通常の動作時において、図5に示す各処理を一定時間(例えば4ミリ秒)ごとに繰り返し実行する。図4を参照すると、乱数更新処理、スイッチ処理、図柄処理、電動役物処理、賞球処理、出力処理が順次実行される(ステップ501〜506)。
始動口スイッチ処理では、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、図2の第1始動口スイッチ211および第2始動口スイッチ212の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、特別図柄抽選のための処理を実行する。
ゲートスイッチ処理では、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、図2のゲートスイッチ214の状態を監視し、スイッチがONとなった場合に、普通図柄抽選のための処理を実行する。
これらのスイッチ処理の詳細な内容については後述する。
特別図柄処理では、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233、特別図柄抽選結果判定部234、変動パターン選択部235、および遊技進行制御部236により、特別図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
普通図柄処理では、遊技制御部200の普通図柄制御部237により、普通図柄変動およびこの図柄変動に伴う処理が行われる。
これらの図柄処理の詳細な内容については後述する。
大入賞口処理では、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、所定の条件に基づいて大入賞口125の開放動作を制御する。
電動チューリップ処理では、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、所定の条件に基づいて電動チューリップ123の開放動作を制御する。
これらの電動役物処理の詳細な内容については後述する。
出力処理(ステップ506)では、遊技制御部200の出力制御部241は、演出制御部300および払出制御部400へ制御用コマンドを出力する。制御用コマンドは、ステップ505までの各処理において生成され、RAM203にセットされており、この出力処理で出力される。
図6は、図5のステップ502に示したスイッチ処理のうちの始動口スイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
この始動口スイッチ処理は、第1始動口121における入賞に対する処理と、第2始動口122における入賞に対する処理とが順次行われる。図6を参照すると、遊技制御部200の特別図柄抽選部231は、まず、第1始動口121に遊技球が入賞して第1始動口スイッチ211がONとなったか否かを判断する(ステップ601)。第1始動口スイッチ211がONとなったならば、次に特別図柄抽選部231は、第1始動口121の入賞における未抽選分の保留数U1が上限値未満か否かを判断する(ステップ602)。図6に示す例では、上限値を4個としている。保留数U1が上限値に達している場合は(ステップ602でNo)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。
この後、特別図柄抽選部231は、ステップ603による保留数U1の増加を演出制御部300に通知するための保留数U1増加コマンドをRAM203にセットし(ステップ606)、第1始動口121における入賞に対する処理を終了する。ステップ605の事前判定処理が行われた場合は、保留数U1増加コマンドには、ステップ605で得られた事前判定の判定結果の情報が含まれる。
この後、特別図柄抽選部231は、ステップ609による保留数U2の増加を演出制御部300に通知するための保留数U2増加コマンドをRAM203にセットし(ステップ612)、第2始動口122における入賞に対する処理を終了する。ステップ611の事前判定処理が行われた場合は、保留数U2増加コマンドには、ステップ611で得られた事前判定の判定結果の情報が含まれる。
図7は、ゲート124を遊技球が通過した場合のゲートスイッチ処理の内容を示すフローチャートである。
このゲートスイッチ処理において、遊技制御部200の普通図柄抽選部232は、まず、ゲート124を遊技球が通過してゲートスイッチ214がONとなったか否かを判断する(ステップ701)。ゲートスイッチ214がONとなったならば、次に普通図柄抽選部232は、未抽選分の保留数Gが上限値未満か否かを判断する(ステップ702)。図7に示す例では、上限値を4個としている。保留数Gが上限値に達している場合は(ステップ702でNo)、それ以上未抽選分の入賞を保留することができないので、ゲートスイッチ処理を終了する。
図8は、図5のステップ503に示した図柄処理のうちの特別図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この特別図柄処理において、遊技制御部200の特別図柄変動制御部233は、まず、RAM203においてセットされるフラグの設定(以下、フラグ設定)において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ801)。ここで、当たり遊技フラグは、特別図柄抽選の結果が大当たりまたは小当たりである場合に、これらの当たりに応じた遊技状態であることを識別するためにセットされるフラグである。当たりの種類に応じて、長当たり遊技フラグ、短当たり遊技フラグ、小当たり遊技フラグのいずれかがセットされる。本実施の形態では、これらを総称して当たり遊技フラグと呼ぶ。
図9は、大当たり判定処理(図8のステップ808)の内容を示すフローチャートである。
この大当たり判定処理において、遊技制御部200の特別図柄抽選結果判定部234は、まず、今回の特別図柄抽選における大当たり乱数の判定を行い(ステップ901)、大当たりまたは小当たりしたか否かを判断する(ステップ902、905)。大当たりまたは小当たりしたか否かは、図6のステップ604またはステップ610で取得した大当たり乱数の値が、大当たりの当選値として設定された値または小当たりの当選値として設定された値と一致したか否かを判断することによって決定される(図17(a)参照)。
図10は、変動パターン選択処理(図8のステップ809)の内容を示すフローチャートである。
この変動パターン選択処理において、遊技制御部200の変動パターン選択部235は、まず、今回の特別図柄抽選で大当たりしたか否かを判断する(ステップ1001)。この判断は、大当たり判定処理(図9)のステップ901、902と同様である(ステップ902の判断結果を用いても良い)。そして、大当たりだった場合(ステップ1001でYes)、変動パターン選択部235は、大当たり用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1002)。
乱数を用いた判定の結果、リーチ演出を行う場合(ステップ1004でYes)、変動パターン選択部235は、リーチ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1005)。また、リーチ演出を行わない場合(ステップ1004でNo)、変動パターン選択部235は、はずれ用の変動パターンテーブルをROM202から読み出してRAM203にセットする(ステップ1006)。
ここで、変動パターンテーブルとは、予め用意されている複数の変動パターン(変動時間10秒、30秒、60秒、90秒など)と変動パターン乱数の値とを対応付けたテーブルである。
図11は、停止中処理(図8のステップ815)の内容を示すフローチャートである。
この停止中処理において、遊技制御部200の遊技進行制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において時短フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1101)。時短フラグとは、パチンコ遊技機100の遊技状態が時短遊技状態であることを識別するためのフラグである。時短フラグがONである場合(ステップ1101でYes)、遊技進行制御部236は、時短遊技状態での抽選回数(変動回数)Jの値を1減算し(ステップ1102)、抽選回数Jが0になったか否かを調べる(ステップ1103)。そして、抽選回数J=0であれば(ステップ1103でYes)、時短フラグをOFFにする(ステップ1104)。なお、時短フラグをONにする操作と、抽選回数Jの初期値の設定は、後述の大入賞口処理(図14)における遊技状態設定処理(図15)で行われる。
一方、小当たりであった場合(ステップ1115でYes)、遊技進行制御部236は、小当たり遊技フラグをONにする(ステップ1116)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が小当たり遊技状態となる。
この後、遊技進行制御部236は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたオープニング動作における演出を行うためのオープニングコマンドをRAM203にセットして(ステップ1118)、停止中処理を終了する。このオープニングコマンドは、図5のステップ506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
図12は、客待ち設定処理(図8のステップ816)の内容を示すフローチャートである。
この客待ち設定処理において、遊技制御部200の遊技進行制御部236は、まず、RAM203のフラグ設定において客待ちフラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1201)。ここで、客待ちフラグは、パチンコ遊技機100が客待ち状態であることを識別するためにセットされるフラグである。
図13は、図5のステップ503に示した図柄処理のうちの普通図柄処理の内容を示すフローチャートである。
この普通図柄処理において、遊技制御部200の普通図柄制御部237は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1301)。ここで、補助遊技フラグは、普通図柄抽選で当選した場合に、これに応じた遊技状態(補助遊技状態)であることを識別するためにセットされるフラグである。補助遊技状態では、電動チューリップ123が後述の電動チューリップ処理(図16)にしたがって開放され、第2始動口122に入賞し易くなる(補助される)。
図14は、図5のステップ504に示した電動役物処理のうちの大入賞口処理の内容を示すフローチャートである。
この大入賞口処理において、遊技制御部200の大入賞口動作制御部238は、まず、RAM203のフラグ設定において当たり遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1401)。当たり遊技フラグがOFFである場合、大入賞口125への入賞はないので、大入賞口処理を終了する(ステップ1401でNo)。一方、当たり遊技フラグがONである場合(ステップ1401でYes)、次に大入賞口動作制御部238は、パチンコ遊技機100が停止中処理(図11)で開始された大当たり時の動作制御におけるオープニング動作の最中か否かを判断する(ステップ1402)。
この後、大入賞口動作制御部238は、演出制御部300において当たり遊技フラグに応じたエンディング動作における演出を行うためのエンディングコマンドをRAM203にセットする(ステップ1413)。このオープニングコマンドは、図5のステップ506に示した出力処理で演出制御部300へ送信される。
エンディング時間が経過した場合(ステップ1417でYes)に実行される、遊技進行制御部236による遊技状態設定処理(ステップ1418)の内容を図15に示す。
遊技状態設定処理が行われる場合、前提として、図14のステップ1401で当たり遊技フラグがONとなっている。そこで、図15に示すように、遊技進行制御部236は、まず、その当たりの種類を判断する(ステップ1501、1502、1503、1506)。これらの判断は、例えば大当たり判定処理(図9)でRAM203に設定情報としてセットされた図柄の種類に基づいて判断することができる。なお、これらの判断は大当たり判定処理(図9)のステップ902、903、905と概ね同様であるので、ステップ902、903、905の判断結果を用いても良い。
当たりの種類が確変無し+時短有りの大当たりである場合(ステップ1501でNo、ステップ1502、1503でYes)、遊技進行制御部236は、時短フラグをONにする(ステップ1504)。これにより、RAM203の遊技状態の設定が時短遊技状態となる。また、遊技進行制御部236は、抽選回数Jの初期値を設定し(ステップ1505)、遊技状態設定処理を終了する。抽選回数Jの初期値は、図示の例では100回である。したがって、時短遊技状態における抽選が100回行われたならば、時短遊技状態が終了する。
図16は、図5のステップ504に示した電動役物処理のうちの電動チューリップ処理の内容を示すフローチャートである。
電動チューリップ処理において、遊技制御部200の電動チューリップ動作制御部239は、まず、RAM203のフラグ設定において補助遊技フラグがONになっているか否かを調べる(ステップ1601)。補助遊技フラグがOFFである場合、電動チューリップ123は開放しないため、電動チューリップ処理を終了する(ステップ1601でNo)。一方、補助遊技フラグがONである場合(ステップ1601でYes)、次に電動チューリップ動作制御部239は、電動チューリップ123が作動中か否かを判断する(ステップ1602)。
ここで、大当たり判定処理(図9)、変動パターン選択処理(図10)、普通図柄処理(図13)等で行われる、乱数による判定の手法について詳細に説明する。
図17は、本実施の形態で用いられる乱数(乱数テーブル)の構成例を示す図である。
図17(a)には大当たり乱数の構成例、図17(b)には大当たり図柄乱数の構成例、図17(c)にはリーチ乱数の構成例、図17(d)には当たり乱数の構成例が、それぞれ示されている。
通常図柄Bでは、第1始動口121および第2始動口122ともに、当選値として15個の値が割り当てられている。したがって、大当たりに当選した場合に通常図柄Bでの当選(確変無し+時短無し)となる確率は、15/250(=3/50)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として175個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に確変図柄Aでの当選(確変有り+時短有り)となる確率は、175/250(=7/10)である。
一方、第2始動口122に入賞した場合の当選値として25個の値が割り当てられている。したがって、第2始動口122に入賞したことによって開始された特別図柄抽選において大当たりに当選した場合に確変図柄Bでの当選(確変有り+時短無し)となる確率は、25/250(=1/10)である。
一方、第2始動口122には潜確図柄での当選値が割り当てられておらず、第2始動口122に入賞した場合に潜確図柄での当選となることはない。
図17(c)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜249の250個であり、リーチ演出を行う抽選結果(リーチ有)に22個の乱数値が割り当てられ、リーチ演出を行わない抽選結果(リーチ無)に228個の乱数値が割り当てられている。すなわち図示の例では、特別図柄抽選で大当たりしなかった場合に、22/250(=11/125)の確率でリーチ演出が行われる。
図17(d)を参照すると、乱数の値の範囲は0〜9の10個であり、時短フラグOFFのときの当選値として1個の値が割り当てられ、時短フラグONのときの当選値として9個の値が割り当てられている。したがって、時短遊技状態が発生していないときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選(開閉抽選)が行われると、1/10の確率で当選する。これに対し、時短遊技状態が発生しているときにゲート124を遊技球が通過して普通図柄抽選(開閉抽選)が行われると、9/10の確率で当選する。
なお、図17の各乱数の構成例に示した乱数の範囲、当選値の割合、当選値の各値は例示に過ぎず、図示の値に限定されるものではない。
次に、演出制御部300の動作を説明する。
図18は、演出制御部300の動作を示すフローチャートである。
演出制御部300の動作は、図18(a)に示すメイン処理と、図18(b)に示す割り込み処理とからなる。図18(a)を参照すると、演出制御部300は、まず起動時に初期設定を行い(ステップ1801)、CTC(Counter/Timer Circuit)の周期設定を行った後(ステップ1802)、設定された周期にしたがって、演出制御において用いられる乱数を更新しながら(ステップ1803)、割り込み処理を受け付ける。
次に、本実施の形態における装飾図柄について説明する。
本実施の形態によるパチンコ遊技機100は、演出制御部300および画像/音響制御部310の制御により、画像表示部114に画像を表示させて演出を行う。この演出の一つとして、第1特別図柄表示器221または第2特別図柄表示器222(以下の説明において、これらの図柄表示器をまとめて「特別図柄表示機221、222」と記述する)による特別図柄の表示に合わせて、画像表示部114に装飾図柄が表示される。すなわち、装飾図柄は、特別図柄表示器221、222の表示の変動に合わせて変動し、停止図柄により特別図柄抽選の抽選結果を提示する。この装飾図柄を用いる演出に関して、演出制御部300および画像/音響制御部310は、画像表示部114による装飾図柄の表示を制御する図柄表示制御手段として機能する。
図19に示す装飾図柄は、複数の単位図柄11をそれぞれ含む3組の図柄列12により構成される。装飾図柄の変動時には、各図柄列12の単位図柄11が、例えば上から下へ循環的に順送りされ、表示画面114a上で各図柄列12がスクロールするような表示が行われる。各図柄列12における個々の単位図柄11には、それぞれ一桁の数字が割り当てられている。したがって、停止図柄において3組の図柄列12の単位図柄11が1列に揃うと、各単位図柄11に割り当てられた数字により3桁の数字が構成される。そして、この3桁の数字により、特別図柄抽選の抽選結果が提示される。通常、同じ数字が3つ揃うような停止図柄が当たりを表す図柄とされる。以下の説明において、図示の3組の図柄列12を区別する場合は、左から順に第1図柄12a、第2図柄12b、第3図柄12cと記述する。
次に、装飾図柄を用いて行われる、チャンス目演出について説明する。
上記のように、装飾図柄は、特別図柄抽選の抽選結果を遊技者に報知するために行われる演出であるが、単に抽選の当否を報知するだけでなく、さらに他の情報を報知する演出に用いることが行われる。そのような演出の一つにチャンス目を用いた演出(チャンス目演出)がある。チャンス目とは、特別図柄抽選の停止図柄(目)のうち、特別の意味を持たせた特定の図柄である。言い換えれば、チャンス目とは、停止図柄を用いて特別図柄抽選の抽選結果以外の情報を報知するための報知画像である。通常、チャンス目としては、特別図柄抽選におけるはずれを表す停止図柄が用いられる。また、チャンス目演出は、パチンコ遊技機100が何らかの遊技者に有利な状態へ移行する際の予告演出として用いられる。具体的には、例えば、装飾図柄が変動する時点で保留球がある場合に、後続の保留球の消化時(抽選時)にリーチとなること等を予告する。
図20に示すチャンス目は、上述したように、第1図柄12aに1コマ(中段)、第2図柄12bに1コマ(中段)、第3図柄12cに2コマ(上段および下段)の単位図柄11が表示されている。ただし、図20においては、ブランク(空白コマ)の箇所は何も記載していない。また、図示の例では、第1図柄12aおよび第2図柄12bと第3図柄12cの下段における単位図柄11の数字が全て「3」で揃っている。なお、チャンス目を構成する値は、図示の「3」には限定されない。また、同じ値に統一されている必要もない。例えば、「1、2、3」のように連続する値、他の演出に基づいて類推される特定の値の組み合わせや語呂合わせによる値等を用いても良い。チャンス目自体は、上記のように特別図柄抽選におけるはずれを表す停止図柄であるので、演出の内容等に応じて任意に設定して良い。また、設定されるチャンス目は、1種類である必要はなく、種々の状態をそれぞれ予告する複数のチャンス目を設定しても良い。さらにまた、図20に示した例では、チャンス目を構成する単位図柄11の並び(形)として、第3図柄12cは下段の単位図柄11を用いたが、下段だけでなく、上段または下段のいずれかに特定の値があればチャンス目が成立するような設定としても良い。
次に、装飾図柄の変動中にチャンス目を示唆する演出について説明する。
上述したように、本実施の形態では、装飾図柄の各図柄列12において特定の値が特定の形で並ぶ構成をチャンス目に設定する。そこで、本実施の形態ではさらに、装飾図柄の変動中に停止図柄がチャンス目となることを示唆する演出を行う。すなわち、チャンス目は停止図柄であるので、本来、変動中に停止図柄がチャンス目となるか否かはわからないが、これを変動中に示唆することによって、変動中における遊技者の期待感を高めることができる。
図21は、先停止図柄および後停止図柄の停止時間(タイミング)の例を示す。同図には、装飾図柄の変動時間を12秒とし、先停止図柄である第1図柄12aを変動開始から2秒後に停止させ、後停止図柄である第2図柄12bおよび第3図柄12cを変動終了時に停止させる変動態様の例が示されている。なお、図示の例における秒数等は例示に過ぎず、全体の変動時間、変動開始から先停止図柄の停止までの時間、後停止図柄の停止時間は適宜に設定して良い。例えば、図21に示す例では、後停止図柄の停止と同時に変動を終了しているが、変動終了時よりも一定時間だけ(例えば1秒程度)早いタイミングで後停止図柄を停止させても良い。ただし、遊技者が、先停止図柄を停止させてから、停止した先停止図柄と変動中の後停止図柄との組み合わせにより停止図柄を予想するためには、先停止図柄が停止してから十分に長い時間だけ後停止図柄が変動し続けることが望ましい。具体的には、例えば、装飾図柄の変動時間全体の前半で先停止図柄を停止させ、変動終了時またはその直前で後停止図柄を停止させることが考えられる。また、先停止図柄を停止させた後、変動時間全体の半分に相当する時間以上の時間が経過した後に後停止図柄を停止させることが考えられる。
図22において、先停止図柄である第1図柄12aは既に停止しており、図柄が確定している。一方、後停止図柄である第2図柄12bおよび第3図柄12cは変動中である。なお、図22において、後停止図柄が変動していることを下向き点線の矢印で示し、変動している後停止図柄の単位図柄11は灰色で示している。また、図22に示す表示画面114aにおいて、第1図柄12aの表示位置には、停止した単位図柄11(図示の例では「3」の図柄)の周囲に、図柄を固定するような印象を与える画像(以下、ロック画像)20が表示されている。このロック画像20は、先停止図柄が停止した図柄で固定され、確定したことを遊技者に示すための演出画像である。
図示の例では、まず、図23(a)に示すように、特別図柄抽選における特別図柄の変動に伴って、画像表示部114に表示された装飾図柄が変動する。そして、図23(b)に示すように、変動開始から一定時間経過後に、先停止図柄である第1図柄12aが停止する。このとき、変動中の後停止図柄である第2図柄12bおよび第3図柄12cは、停止した第1図柄12aの単位図柄11との組み合わせによりチャンス目を構成する配列(停止図柄の一部)を保持している。この後、図23(c)に示すように、後停止図柄である第2図柄12bおよび第3図柄12cが停止し、チャンス目(停止図柄)が確定する。
上記において、本実施の形態による示唆演出は、チャンス目を示唆する演出として説明したが、チャンス目以外の種々の停止図柄を示唆する演出として用いることもできる。例えば、各図柄列12において単位図柄11の「7」が表示画面114aの表示範囲における中段に一列に並ぶ停止図柄を特別図柄抽選における特定の当たりを示す図柄であるものとする(図24(a)参照)。そして、先停止図柄である第1図柄12aが「7」で停止し、変動中の後停止図柄である第2図柄12bおよび第3図柄12cにおいて単位図柄11の「7」が横並びの位置関係を保っている場合を考える(図24(b)参照)。この場合、遊技者は、停止している第1図柄12aと変動中の第2図柄12bおよび第3図柄12cとの組み合わせを観察することにより、停止図柄が「7」の横並びとなり、特別図柄抽選で特定の当たりに当選する可能性があると予想することができる。
以上説明したチャンス目演出および示唆演出は、画像表示部114を用いた画像による演出である。したがって、演出制御部300および画像/音響制御部310の制御によって実行される。すなわち、この場合、演出制御部300および画像/音響制御部310は、チャンス目演出や示唆演出を含む装飾図柄の表示制御を行う図柄表示制御手段として機能すると共に、示唆演出で用いられるロック画像20の表示制御を行う画像表示制御手段として機能する。
図25は、示唆演出を補助する可動役物115の構成例を示す図である。図25(a)は、可動役物115が画像表示部114の周辺に隠れている様子を示す。また、図25(b)は、先停止図柄の停止に合わせて可動役物115が出現した様子を示す。
Claims (4)
- 3個以上の単位図柄の配列によって、遊技に関して行われる抽選の結果を示す図柄を表示する表示手段と、
前記抽選の実行に応じて前記表示手段に表示される前記図柄を変動させた後、抽選結果に対応付けられた前記単位図柄の配列で当該図柄を停止させて、当該抽選の結果を示す図柄である停止図柄を当該表示手段に表示させる表示制御手段とを備え、
前記表示制御手段は、
変動する前記図柄を停止させる際に、当該図柄を構成する前記単位図柄のうち、一部を先に停止させ、その後に残りの単位図柄を停止させ、
先に停止する前記単位図柄である先停止図柄を停止させた際に、当該先停止図柄を固定したことを示す画像を前記表示手段に表示させ、
前記先停止図柄が複数ある場合、当該先停止図柄の配列は、特定の前記停止図柄を構成する単位図柄の配列の一部を構成し、
後に停止する前記単位図柄である後停止図柄が複数ある場合、当該後停止図柄の変動中の配列は、特定の前記停止図柄を構成する単位図柄の配列の一部であって、前記先停止図柄と組み合わせて特定の当該停止図柄が完成するものを構成するように、表示制御を行う
ことを特徴とする、遊技機。 - 前記表示制御手段は、停止した前記先停止図柄と変動中の前記後停止図柄とで構成される図柄の配列が、前記抽選の結果がはずれであることを示す前記単位図柄の配列のうち特定の配列を構成するように、表示制御を行うことを特徴とする、請求項1に記載の遊技機。
- 前記表示制御手段は、前記図柄の変動時間全体の前半で前記先停止図柄を停止させ、当該変動時間全体の半分に相当する時間以上の時間が経過した後に前記後停止図柄を停止させることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の遊技機。
- 3個以上の単位図柄の配列によって、遊技に関して行われる抽選の結果を示す図柄を表示する表示手段と、
前記抽選の実行に応じて前記表示手段に表示される前記図柄を変動させた後、抽選結果に対応付けられた前記単位図柄の配列で当該図柄を停止させて、当該抽選の結果を示す図柄である停止図柄を当該表示手段に表示させる表示制御手段と、
動作することにより前記表示手段における前記単位図柄が表示される位置へ移動可能な可動役物と、
前記可動役物の動作を制御する役物制御手段と、を備え、
前記表示制御手段は、
変動する前記図柄を停止させる際に、当該図柄を構成する前記単位図柄のうち、一部を先に停止させ、その後に残りの単位図柄を停止させ、
先に停止する前記単位図柄である先停止図柄が複数ある場合、当該先停止図柄の配列は、特定の前記停止図柄を構成する単位図柄の配列の一部を構成し、
後に停止する前記単位図柄である後停止図柄が複数ある場合、当該後停止図柄の変動中の配列は、特定の前記停止図柄を構成する単位図柄の配列の一部であって、前記先停止図柄と組み合わせて特定の当該停止図柄が完成するものを構成するように、表示制御を行い、
前記役物制御手段は、前記先停止図柄を停止させた際に、前記単位図柄の表示位置に前記可動役物を移動させることを特徴とする、遊技機。
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