JP4584597B2 - 車両用シフトレバー装置 - Google Patents

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    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/0204Selector apparatus for automatic transmissions with means for range selection and manual shifting, e.g. range selector with tiptronic

Description

本発明は、車両に搭載された自動変速機の変速操作を行う車両用シフトレバー装置の改良技術に関する。
一般的な車両用シフトレバー装置は、シフトレバーを自動変速モードで切り換え操作することによって、自動変速機の変速操作を行うものである。ところで近年、自動変速機の操作の多様性を高めるために、自動変速モードの他に手動操作感覚を得ることができる手動変速モードを付加した、車両用シフトレバー装置の開発が進められてきた(例えば、特許文献1−4参照。)。
特開平3−89065号公報(図1) 特開平10−29442号公報(図1、図3) 特開平11−321368号公報(図1−7) 特開2003−104084公報(図1−3、図6)
このような車両用シフトレバー装置の一例として、特許文献4を次の図9及び図10に基づき説明する。
図9は従来のシフトレバー装置を備えた車両の平面的な模式図である。
車両100の動力系は、エンジン101のクランクシャフトにクラッチ102を介して自動変速機103を連結し、この自動変速機103の出力軸にディファレンシャルギヤを介して車輪を連結したものである。自動変速機103は、変速段のギアの切り換えを行うアクチュエータ104と、その変速段の切り換え位置を検出するシフトポジションセンサ105とを備える。
自動変速機103の変速操作を行うシフトレバー装置110は、ガイドプレート111に第1のシフトゲート(切換え通路)112及び第2のシフトゲート113を開け、これら第1・第2のシフトゲート112,113に対するシフトレバー114の位置により、自動変速モード及び手動変速モードに切り換わるものである。
第1・第2のシフトゲート112,113による変速方向に対して、直交する方向にシフトレバー114を変位させることにより、第1・第2のシフトゲート112,113間でシフトレバー114の位置を切り換えることができる。第1のシフトゲート112においてシフトレバー114を操作することで、シフトレバー装置110を自動変速モードにすることができる。一方、第2のシフトゲート113においてシフトレバー114を操作することで、シフトレバー装置110を手動変速モードにすることができる。
シフトレバー装置110を自動変速モードにしたときには、自動変速機103に図示せぬワイヤケーブルで接続された伝達部材、すなわち伝達レバー122(図10参照)に、シフトレバー114を脱着可能に連結することで、シフトレバー114の操作方向に伝達レバーをスイングさせることができる。このように、自動変速モードでの変速操作によって、自動変速機103の変速位置を選択することができる。
一方、シフトレバー装置110を手動変速モードにしたときには、シフトレバー114をシフトアップ位置(+)又はシフトダウン位置(−)へ変速操作をする度に、シフトアップスイッチ115又はシフトダウンスイッチ116はスイッチ信号を出力する。スイッチ信号を受けたトランスミッションコントロールコンピュータ117は、自動変速機103のギアを順番に切り換えるように制御する。このように、手動変速モードでの変速操作によって、自動変速機103のギヤ段(変速段)を選択することができる。
図10(a)〜(d)は従来のシフトレバー装置の模式図である。(a)は手動変速モード状態のシフトレバー装置110を側方から見た構成を示し、(b)は(a)の矢視線b方向から見たシフトレバー装置110を示す。
シフトレバー装置110は、支持軸121に対して径方向((a)の表裏方向)にスイング可能に取付けた伝達レバー122と、支持軸121に対して径方向にスイング可能に且つ支持軸121の軸長手方向((a)の左右方向)にスイング可能に取付けたシフトレバー114と、を備える。シフトレバー114は、隣接した伝達レバー122へ向かって延びる係合凸部114aと、係合凸部114aに対して平行に貫通した第1貫通孔114bとを備える。伝達レバー122は、係合凸部114aが嵌合可能な第2貫通孔122aと、第1貫通孔114bに嵌合するように延びる板バネ123とを備える。第1貫通孔114bと板バネ123との組合せ構造は、ロック機構124を成す。
(a)及び(b)は、手動変速モード状態のシフトレバー装置110を示す。この状態では、伝達レバー122に対してシフトレバー114が離れるものの、板バネ123の先端部123aは第1貫通孔114bに嵌合した状態にある。その後、シフトレバー114を(a)の図手前側にスイング操作した結果を(c)に示す。板バネ123は弾性変形するものの、先端部123aが第1貫通孔114bに嵌合した状態にある。一方、(a)の状態において、シフトレバー114を矢印Ru方向にスイング操作させて自動変速モードに切り換えた結果を(d)に示す。板バネ123は基端部123b近くまで第1貫通孔114bに嵌合する。
このようなロック機構124であるから、伝達レバー122の第2貫通孔122aに対するシフトレバー114の係合凸部114aの係合状態を解除した後に、再び両者を係合させることができる。しかも、上記特許文献1〜3に比べてロック機構124の構成は簡単になる。しかしながら、ロック機構124の構成要素として板バネ123を採用したのであるから、板バネ123のバネ定数を適切な値にすることが極めて重要になる。バネ定数が過小であると、ロック機構124の構成要素としての役割を達成できない虞がある。一方、バネ定数が過大であると、シフトレバー114を操作する操作力が過大になるので、操作性が劣る。バネ定数を実用的に適切な値に設定することは容易でない。このようなことから、ロック機構124には改良の余地がある。
本発明は、自動変速モードの他に手動操作感覚を得ることができる手動変速モードを付加した車両用シフトレバー装置において、伝達部材に対するシフトレバーの操作係合状態を解除した後に再び両者を円滑に且つ確実に係合させることができるロック機構を、より簡単な構成とすることができ、しかも、車両用シフトレバー装置の操作性をより高めることができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、互いに平行な第1切換え通路と第2切換え通路との間を連通路により連通し、この連通路に沿ってシフトレバーをスイングさせて自動変速モード又は手動変速モードに切換え、第1切換え通路に沿ってシフトレバーをスイングさせて自動変速モードにおける変速操作をし、第2切換え通路に沿ってシフトレバーをスイングさせて手動変速モードにおける変速操作をする車両用シフトレバー装置であって、
この車両用シフトレバー装置は、シフトレバーに隣接する伝達部材と、この伝達部材に設けられた操作力伝達凹部と、この操作力伝達凹部に係合可能にシフトレバーに設けられた操作力伝達凸部とを備え、自動変速モードのときだけ操作力伝達凸部及び操作力伝達凹部は互いに係合され、シフトレバーの操作力を伝達部材にて自動変速機へ機械的に伝達し、手動変速モードのときにはシフトレバーが伝達部材から離れることで、操作力伝達凸部及び操作力伝達凹部は係合状態を解除され、操作力の伝達を解除する車両用シフトレバー装置において、
シフトレバー又は伝達部材に係合凸部を設けるとともに、伝達部材又はシフトレバーに係合凹部を設け、
これらの係合凸部及び係合凹部は、自動変速モードのときには互いに係合し合う位置関係にあり、一方、手動変速モードのときには、第2切換え通路でのシフトレバーのスイング量にかかわらず隙間を有して嵌合し合う位置関係にあるように、係合凸部をシフトレバーのスイング先端側から見たときに先細りテーパ形状とし
係合凸部は、先細りテーパ形状を呈した基端部分のテーパ凸部と、このテーパ凸部の先端部分から更に先端側に延びるストレート凸部とからなり、
係合凹部は、テーパ凸部が嵌合されるテーパ凹部と、このテーパ凹部の底部分から更に先端側でストレート凸部が嵌合されるストレート凹部とからなり、
自動変速モードのときには、テーパ凸部及びテーパ凹部は、互いに係合し合う位置関係にあり、
手動変速モードのときには、ストレート凸部とストレート凹部とが対向することで、第2切換え通路でのシフトレバーのスイング量にかかわらず、隙間を有して嵌合し合う位置関係にあることを特徴とする。
ここで、「自動変速モードにおける変速操作」とは、自動変速機の変速位置を選択する操作のことである。また、「手動変速モードにおける変速操作」とは、自動変速機のギヤ段(変速段)を選択する操作のことである。
請求項に係る発明では、テーパ凸部のテーパ角は、テーパ凹部のテーパ角と同一であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ロック機構を係合凸部及び係合凹部の組合せ構造とし、自動変速モード及び手動変速モードのどちらのモードにおいても、係合凸部及び係合凹部が互いに嵌合状態にあるように構成した。このため、伝達部材が正規の中立位置からずれても、係合凸部と係合凹部との嵌合関係を確実に維持することができる。この結果、自動変速モードから手動変速モードに切り換えることにより、シフトレバーが伝達部材から離れることで操作力の伝達を解除した後に、再び手動変速モードから自動変速モードに切り換えたときに、シフトレバーと伝達部材とを再び円滑に且つ確実に係合させることができる。従って、車両用シフトレバー装置の操作性をより高めることができる。しかも、ロック機構を、単なる係合凸部及び係合凹部だけの組合せからなる、より簡単な構成とすることができる。
さらには、従来のシフトレバー装置のように、板バネを弾性変形させることがないので、その分、シフトレバーの操作力を低減させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る車両用シフトレバー装置の側部断面図であり、車両に搭載された車両用シフトレバー装置10を車両の後部側から見た断面構成を示す。図2は図1の2−2線断面図である。
図1及び図2に示すように、車両用シフトレバー装置10は、車両に設置したブラケット11と、車幅方向に延ばしてブラケット11に取付けた水平な支持軸12と、支持軸12に前後に(軸の径方向に)スイング可能に取付けた伝達部材13と、伝達部材13に隣接させて支持軸12に前後に(軸の径方向に)スイング可能に取付けた連結部材14と、連結部材14に連結軸15で左右に(軸の長手方向に)スイング可能に取付けたシフトレバー16と、シフトレバー16のスイング方向を案内するガイドプレート17と、からなる。18,19はスペーサである。
伝達部材13は、ワイヤケーブル21を介して自動変速機22の変速制御部23に機械的に連結する、細長い板状のバーである。伝達部材13がスイングすることで、自動変速機22の変速位置を切り換えることができる。シフトレバー16は、伝達部材13と同じ方向に延びる細長い操作部材であり、スイング基部31が例えばフォーク状を呈するともに、スイング先端32に取付けたグリップ33を備える。連結軸15は、支持軸12とは直交する方向に延び且つシフトレバー16の延長方向とは直交する方向に延びる。スイング基部31を連結軸15を介して連結部材14に取付けたので、シフトレバー16は、伝達部材13のスイング方向と同方向にスイング可能であり、しかも、伝達部材13に対して、接近・離反する方向にもスイング可能である。
図3は本発明に係るガイドプレートの平面図であり、ガイドプレート17をシフトレバー16のグリップ側から見た要部の構成を示す。
図1及び図3に示すように、ガイドプレート17は、シフトレバー16が貫通する切換え通路(シフトゲート)40を開けるとともに、表面にレバー選択位置を表示する表示部50を設けた薄い板材である。切換え通路40は、シフトレバー16のスイング方向を案内する孔であって、互いに平行な第1切換え通路41及び第2切換え通路42と、これら第1・第2切換え通路41,42間を連通する連通路43とからなる。第1切換え通路41に対して第2切換え通路42を短い長孔とすることで、シフトレバー16のスイング範囲を小さく抑制した。
ここで、シフトレバー16が第1切換え通路41にあるとき、すなわち、図1においてシフトレバー16が実線で示す位置(中心線X1位置)にあるときに、シフトレバー16が自動変速モード位置にあると言う。また、シフトレバー16が第2切換え通路42にあるとき、すなわち、図1においてシフトレバー16が想像線で示す位置(中心線X2位置)にあるときに、シフトレバー16が手動変速モード位置にあると言う。
連通路43に沿ってシフトレバー16をスイングさせることで、自動変速モード位置又は手動変速モード位置に切換えることができる。第1切換え通路41に沿ってシフトレバー16をスイングさせ、自動変速モードにおける変速操作をすることによって、自動変速機22の変速位置を選択することができる。
第2切換え通路42に沿ってシフトレバー16をスイングさせ、手動変速モードにおける変速操作をすることによって、自動変速機22のギヤ段(変速段)を選択することができる。すなわち、シフトレバー16を手動変速モードに切り換えたときには、シフトレバー16をシフトアップ位置(+)又はシフトダウン位置(−)へ変速操作をする度に、シフトアップスイッチ46又はシフトダウンスイッチ47はスイッチ信号を出力する。この結果、スイッチ信号を受けたトランスミッションコントロールコンピュータ(図示せず)によって、自動変速機22のギアを順番に切り換えるように制御することができる。
表示部50において、「P」は駐車位置、「R」は後退位置、「N」は中立位置、「D」は走行位置、「3」は3速位置、「2」は2速位置、「1」は1速位置、「M」は手動変速モード位置をそれぞれ示す。
図4は図1の4−4線断面図である。図5は本発明に係る車両用シフトレバー装置の要部斜視図であり、シフトレバー16を手動変速モード位置にスイングさせた状態を示す。
図1及び図5に示すように、シフトレバー16は、その長手中間位置から伝達部材13に向かって延びる操作力伝達凸部61と、スイング基部31近傍から伝達部材13に向かって延びる係合凸部65とを一体に備える。操作力伝達凸部61は、略角柱状又は略円柱状を呈する。一方、伝達部材13は、スイング先端13aに形成した操作力伝達凹部71と、スイング基部13b側に形成した係合凹部75とを一体に備える。操作力伝達凹部71は操作力伝達凸部61が嵌合するための、角形状の切欠き溝又は貫通孔からなる。
これらの操作力伝達凸部61及び操作力伝達凹部71は、図1においてシフトレバー16が実線で示す位置(自動変速モード位置)にあるときだけ、互いに係合し合う位置関係にある。
係合凸部65及び係合凹部75の組合せ構造はロック機構60を成す。図4及び図5に示すように、係合凸部65は一定厚みの水平な板材である。このような係合凸部65は、シフトレバー16のスイング先端32側から見たときに、伝達部材13に向かって細くなる先細りテーパ形状を呈した部材である。より詳しくは、係合凸部65は、先細りテーパ形状を呈した基端部分のテーパ凸部66と、テーパ凸部66の先端部分から更に先端側に延びる細いストレート凸部67とからなる。
一方、係合凹部75は、支持軸12(図1参照)の先端側から見たときに、支持軸12を中心とした略円弧状を呈する、貫通孔又は溝である。このような係合凹部75は、伝達部材13のスイング先端13a側から見たときに、係合凸部65の形状に概ね合わせた孔形状であって、シフトレバー16側から伝達部材13の厚み方向に細くなるテーパ形状を呈した部分である。より詳しくは、係合凹部75は、テーパ凸部66が嵌合するテーパ凹部76と、テーパ凹部76の底部分から更に先端側でストレート凸部67が嵌合する細いストレート凹部77とからなる。
次に、上記構成の車両用シフトレバー装置10の作用について、図1、図4〜図8に基づき説明する。
図1に示すように、シフトレバー16が実線で示す位置(自動変速モード位置)にあるときには、操作力伝達凸部61及び操作力伝達凹部71は、互いに係合し合う位置関係にある。このため、第1切換え通路41(図3参照)でシフトレバー16をスイングさせ、すなわち図1の表裏方向にスイングさせることで、自動変速モードにおける変速操作をすることができる。この自動変速モードでの変速操作によって、自動変速機22の変速位置を選択することができる。
シフトレバー16をスイング操作したときの操作力は、シフトレバー16→操作力伝達凸部61→操作力伝達凹部71→伝達部材13→ワイヤケーブル21→変速制御部23の経路で自動変速機22に伝わる。自動変速モードのときだけシフトレバー16の操作力を伝達部材13にて自動変速機22へ機械的に伝達することができる。
この状態においては、図1及び図4に示すように、第1切換え通路41でのシフトレバー16のスイング量にかかわらず、係合凸部65のテーパ凸部66及び係合凹部75のテーパ凹部76は、若干の大きさδ1の隙間S1,S1を有して互いに係合し合う位置関係にある。
その後、図1に示すようにシフトレバー16を矢印Ma方向へ倒す、すなわち連通路43(図3参照)でシフトレバー16をスイングさせることで、手動変速モードに切り換える。その結果を図6に示す。
図6は本発明に係る車両用シフトレバー装置の作用図であり、上記図5に対応させて表した。図7は図6の7−7線断面図である。図8は本発明に係るロック機構の作用図であり、ロック機構60の更なる作用を図7に対応させて表した。
図6に示すように、シフトレバー16が実線で示す位置(手動変速モード位置)にあるときには、シフトレバー16が伝達部材13から離れることで、操作力伝達凸部61及び操作力伝達凹部71は係合状態を解除した位置関係にある。このため、シフトレバー16から伝達部材13への操作力の伝達は解除されることになる。
第2切換え通路42(図3参照)でシフトレバー16をスイングさせて、手動変速モードにおける変速操作をすることによって、トランスミッションコントロールコンピュータ(図示せず)を介して自動変速機22のギアを順番に切り換えることができる。すなわち、手動変速モードでの変速操作によって、自動変速機22のギヤ段(変速段)を選択することができる。
ところで、連通路43(図3参照)でシフトレバー16をスイングさせて、手動変速モードに切り換えたときには、図6に示すようにシフトレバー16が伝達部材13から一定距離だけ離れる。シフトレバー16が離れる距離は、連通路43の長さによって定まる。このとき、ロック機構60は次のような作用をなす。
図6及び図7に示すようにロック機構60は、係合凹部75に対して係合凸部65が抜け出る方向に変位する。しかし、図7に示すように係合凸部65を設けた位置において、伝達部材13からシフトレバー16が離れる距離、すなわち最大距離L1は、係合凸部65の長さL2よりも小さく設定したものである。このため、先細りテーパ形状を呈した係合凸部65の先端部分が係合凹部75に嵌合した状態で止まる。
図7は手動変速モードにおいて、シフトレバー16を中立位置Nuにセットしたことを示す。係合凸部65のストレート凸部67が係合凹部75のストレート凹部77に嵌合する。この状態での隙間S2の大きさはδ2である。テーパ凸部66のテーパ角θ1はテーパ凹部76のテーパ角θ2と同一(略同一を含む)である。
その後、第2切換え通路42(図3参照)でシフトレバー16を矢印Ad方向にスイングさせ、手動変速モードにおける変速操作を行って、シフトレバー16のスイング量が最大のときには、ロック機構60は図8に示す状態になる。
図8は手動変速モードにおいて、シフトレバー16を中立位置Nuから最大スイング量Swだけスイングさせた限界スイング位置Liにセットしたことを示す。この状態での隙間S3の大きさはδ3である。図7に示す隙間S2の大きさδ2は、図8に示す最大スイング量Swに隙間S3の大きさδ3を加算した値である(δ2=Sw+δ3)。この結果、手動変速モードのときには、第2切換え通路42(図3参照)でのシフトレバー16のスイング量にかかわらず、隙間を有して嵌合し合う位置関係にある。
その後、図8に示すシフトレバー16から手を放すと、図示せぬリターンスプリングの弾発作用によって、シフトレバー16は図7に示す中立位置Nuに自動的に復帰する。
その後、図6に示すようにシフトレバー16を矢印Au方向へ戻す、すなわち連通路43(図3参照)でシフトレバー16をスイングさせることで、自動変速モード位置に切り換える。このとき、係合凸部65は係合凹部75内を変位して、上記図4に示す元の係合状態に戻る。
ところで、上述のように自動変速モードから手動変速モードに切り換えることで、図6に示すようにシフトレバー16は伝達部材13から離れる。この結果、操作力伝達凹部71から操作力伝達凸部61が外れる。この状態で、車体振動等の何等かの要因によって、伝達部材13が図7に示す中立位置Nuから、ずれることがあり得る。しかし、係合凹部75内に隙間S2,S2を有して係合凸部65が嵌合している。このため、中立位置Nuに対する伝達部材13のずれ量(偏心量)、すなわちシフトレバー16に対する伝達部材13のずれ量は、隙間S2,S2の範囲に規制される。伝達部材13の位置がずれていても、係合凹部75は係合凸部65から外れることはない。
例えば、伝達部材13が図8に示すように、中立位置Nuからずれていたと仮定する。
このとき、ストレート凸部67はストレート凹部77に嵌合した状態にある。この状態において、シフトレバー16を矢印Au方向(図6参照)にスイングさせることで、図8に示すシフトレバー16は伝達部材13に接近する(すなわち、矢印Aus方向に変位する)。このため、テーパ凸部66は矢印Aus方向に変位し、テーパ凹部76の一方の面に当たって、スイング矢印Aus方向とは直角な矢印Aur方向にスイングさせる。この結果、伝達部材13を中立位置Nu側へ押し出すことができる。
このように、正規の中立位置Nuからスイング方向にずれていた伝達部材13を、元の中立位置Nuに移動させて、ずれを解消することができる。このため、伝達部材13が正規の中立位置Nuからずれても、係合凸部65と係合凹部75との嵌合関係を確実に維持することができる。従って、互いの嵌合関係を一旦解除した、操作力伝達凸部61と操作力伝達凹部71とを、再び円滑に且つ確実に嵌合させることができる。この結果、シフトレバー16から伝達部材13への操作力の伝達を解除した後に、再び手動変速モードから自動変速モードに切り換えたときに、シフトレバー16と伝達部材13とを、再び円滑に且つ確実に係合させることができる。
以上の説明をまとめると、車両用シフトレバー装置10は、シフトレバー16に隣接する伝達部材13を備え、自動変速モードのときだけシフトレバー16の操作力を伝達部材13にて自動変速機22へ機械的に伝達し、手動変速モードのときにはシフトレバー16が伝達部材13から離れることで操作力の伝達を解除するものである。
この車両用シフトレバー装置10は、シフトレバー16に係合凸部65を設けるとともに、伝達部材13に係合凹部75を設け、これらの係合凸部65及び係合凹部75が、自動変速モードのときには互いに係合し合う位置関係にあり、一方、手動変速モードのときには、第2切換え通路42でのシフトレバー16のスイング量にかかわらず隙間S2,S3を有して嵌合し合う位置関係にあるように、係合凸部65をシフトレバー16のスイング先端32側から見たときに先細りテーパ形状としたことを特徴とする。
このように、ロック機構60を係合凸部65及び係合凹部75の組合せ構造とし、自動変速モード及び手動変速モードのどちらのモードにおいても、係合凸部65及び係合凹部75が互いに嵌合状態にあるように構成した。このため、伝達部材13が正規の中立位置からずれても、係合凸部65と係合凹部75との嵌合関係を確実に維持することができる。この結果、自動変速モードから手動変速モードに切り換えることにより、シフトレバー16が伝達部材13から離れることで操作力の伝達を解除した後に、再び手動変速モードから自動変速モードに切り換えたときに、シフトレバー16と伝達部材13とを再び円滑に且つ確実に係合させることができる。従って、車両用シフトレバー装置10の操作性をより高めることができる。しかも、ロック機構60を、単なる係合凸部65及び係合凹部75だけの組合せからなる、より簡単な構成とすることができる。
なお、本発明は実施の形態では、伝達部材13に係合凸部65を設けるとともに、シフトレバー16に係合凹部75を設ける構成であっても、実質的に上記実施例と同様の作用、効果を達成することができる。
本発明における、自動変速モードと手動変速モードとに切り換えることができる車両用シフトレバー装置10は、自動車に搭載された自動変速機22の変速操作を行うのに好適である。
本発明に係る車両用シフトレバー装置の側部断面図である。 図1の2−2線断面図である。 本発明に係るガイドプレートの平面図である。 図1の4−4線断面図である。 本発明に係る車両用シフトレバー装置の要部斜視図である。 本発明に係る車両用シフトレバー装置の作用図である。 図6の7−7線断面図である。 本発明に係るロック機構の作用図である。 従来のシフトレバー装置を備えた車両の平面的な模式図である。 従来のシフトレバー装置の模式図である。
符号の説明
10…車両用シフトレバー装置、13…伝達部材、16…シフトレバー、22…自動変速機、32…シフトレバーのスイング先端、41…第1切換え通路、42…第2切換え通路、43…連通路、60…ロック機構、61…操作力伝達凸部、65…係合凸部、66…テーパ凸部、67…ストレート凸部、71…操作力伝達凹部、75…係合凹部、76…テーパ凹部、77…ストレート凹部、S1,S2,S3…隙間。

Claims (2)

  1. 互いに平行な第1切換え通路と第2切換え通路との間を連通路により連通し、この連通路に沿ってシフトレバーをスイングさせて自動変速モード又は手動変速モードに切換え、前記第1切換え通路に沿って前記シフトレバーをスイングさせて自動変速モードにおける変速操作をし、前記第2切換え通路に沿って前記シフトレバーをスイングさせて手動変速モードにおける変速操作をする車両用シフトレバー装置であって、
    この車両用シフトレバー装置は、前記シフトレバーに隣接する伝達部材と、この伝達部材に設けられた操作力伝達凹部と、この操作力伝達凹部に係合可能に前記シフトレバーに設けられた操作力伝達凸部とを備え、前記自動変速モードのときだけ前記操作力伝達凸部及び前記操作力伝達凹部は互いに係合され、前記シフトレバーの操作力を前記伝達部材にて自動変速機へ機械的に伝達し、前記手動変速モードのときには前記シフトレバーが前記伝達部材から離れることで、前記操作力伝達凸部及び前記操作力伝達凹部は係合状態を解除され、操作力の伝達を解除する車両用シフトレバー装置において、
    前記シフトレバー又は前記伝達部材に係合凸部を設けるとともに、前記伝達部材又は前記シフトレバーに係合凹部を設け、
    これらの係合凸部及び係合凹部は、前記自動変速モードのときには互いに係合し合う位置関係にあり、一方、前記手動変速モードのときには、前記第2切換え通路での前記シフトレバーのスイング量にかかわらず隙間を有して嵌合し合う位置関係にあるように、前記係合凸部を前記シフトレバーのスイング先端側から見たときに先細りテーパ形状とし
    前記係合凸部は、先細りテーパ形状を呈した基端部分のテーパ凸部と、このテーパ凸部の先端部分から更に先端側に延びるストレート凸部とからなり、
    前記係合凹部は、前記テーパ凸部が嵌合されるテーパ凹部と、このテーパ凹部の底部分から更に先端側で前記ストレート凸部が嵌合されるストレート凹部とからなり、
    前記自動変速モードのときには、前記テーパ凸部及び前記テーパ凹部は、互いに係合し合う位置関係にあり、
    前記手動変速モードのときには、前記ストレート凸部と前記ストレート凹部とが対向することで、前記第2切換え通路での前記シフトレバーのスイング量にかかわらず、隙間を有して嵌合し合う位置関係にあることを特徴とする車両用シフトレバー装置。
  2. 前記テーパ凸部のテーパ角は、前記テーパ凹部のテーパ角と同一であることを特徴とする請求項記載の車両用シフトレバー装置。
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