JPH11321368A - 変速操作装置 - Google Patents

変速操作装置

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JPH11321368A
JPH11321368A JP13802198A JP13802198A JPH11321368A JP H11321368 A JPH11321368 A JP H11321368A JP 13802198 A JP13802198 A JP 13802198A JP 13802198 A JP13802198 A JP 13802198A JP H11321368 A JPH11321368 A JP H11321368A
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shift
shift lever
lever
transmission
selection range
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Masaki Mizutani
正樹 水谷
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】マニュアルモード選択時に伝達レバーの係止を
確実に行うことが出来て、シフトレバーを伝達レバーの
回動から独立させてシフト方向へ移動可能とする変速操
作装置を提供する。 【解決手段】伝達レバー38は、シフトレバー21がセ
レクト方向で且つシフトレバー21の駆動選択レンジ位
置から離れる側の傾倒側である助手席側32に設けられ
ると共に、シフトレバー21を駆動選択レンジ位置から
離れるセレクト方向へ傾倒させることにより、左側面部
ポジションプレート3aの係止孔34eに係止して伝達
レバー38のシフト方向への回動を停止させるピストン
ロッド50を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に、自動車の
自動変速機のシフト装置で、特にマニュアル操作機能を
備えた変速操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の変速操作装置としては、
図9又は図10に示す特開平3−89065号公報に記
載されているようなものが知られている。
【0003】このようなものでは、自動変速機の機能に
マニュアル操作感覚を加えて、A/Tモード(自動変速
モード)におけるDレンジ(ドライブレンジ)からマニ
ュアルモードに移行させることにより、運転者が手動に
より変速段を任意にシフトアップさせたり或いはシフト
ダウンさせて、所望の変速段を選択できるようにしたも
のがある。
【0004】まず、構成を説明すると、車両のフロアパ
ネルに乗員室内上方へ向けて突設形成されたセンタシャ
フトトンネル部1には、変速装置2のハウジング3が、
固定されている。
【0005】このハウジング3には、ベースブラケット
としての一対の左,右側面部ポジションプレート3a,
3bが設けられて、車幅方向断面形状が、上方を開放し
て略ハット状を呈するように構成されている。
【0006】これらの左,右側面部ポジションプレート
3a,3b間には、回動軸4が軸支されている。この回
動軸4には、シフトレバー5及び連行部材6が、車両前
後方向に沿うシフト方向へ回動可能に支持されていると
共に、オートマチックトランスミッションに接続される
伝達レバー12及びケーブル等が、前記左側面部ポジシ
ョンプレート3a側端縁部に連結されていて、少なくと
も駐車選択レンジ及び駆動選択レンジとを有するA/T
モードから一つの選択レンジを選択可能となるように構
成されている。
【0007】また、このシフトレバー5は、軸部材7に
よって、このシフト方向と略直交する方向であるセレク
ト方向へも傾倒可能に構成されている。前記連行部材6
は、このシフトレバー基部5aの駆動選択レンジから離
れる方向へ図9中二点鎖線で示すように傾倒させる前記
右側面部ポジションプレート3b側と反対側に位置する
左側面部ポジションプレート3a側に設けられている。
この連行部材6には、ピン8を介してロック部材9が回
転可能に軸支されている。
【0008】このロック部材9は、爪部9a,9bが前
記ピン8を挟んで略対称位置に設けられると共に、板バ
ネ部材9cによって、図9中白抜き矢印に示す反時計廻
り方向へ向けて付勢されている。
【0009】そして、前記ハウジング3の左側面部ポジ
ションプレート3aと、この連行部材6との間には、プ
レート10aを設けた固定部材10が、前記左側面部ポ
ジションプレート3aと相対移動不能に装着されてい
て、このプレート10aに、前記ロック部材9を係止さ
せる係止孔10bが形成されている。
【0010】次に、この従来の自動変速機の変速操作装
置の作用について説明する。
【0011】このように構成された従来のものでは、シ
フトレバー5を図10に示すA/Tモード用長孔13内
で、車両前後方向であるシフト方向へスライド移動させ
ると、前記基部5aのロック部材9は、前記板バネ部材
9の付勢力に抗して、基部5a下側面5bによって、前
記爪部9bが押圧されて、前記ピン8を回転中心として
回動し、図9中実線で示す様に略直立する。
【0012】前記ロック部材9直立状態では、前記板バ
ネ9c上端部9dが、前記連行部材6と協動すると共
に、板バネ9c下端部9eが、前記回動軸4に形成され
る支承経路11と協動し、前記シフトレバー5の各レン
ジの選択は、このシフトレバー基部5aから、前記伝達
レバー12及びケーブル等を介してオートマチックトラ
ンスミッションに伝えられることにより、シフトセレク
ト制御が行われる。
【0013】次に、A/Tモード用長孔13のドライブ
レンジ13aに存在する前記シフトレバー5を、駆動選
択レンジから離れる方向に、図9中二点鎖線で示すよう
に傾倒させると、前記ロック部材9は、前記板バネ部材
9cの付勢力によって、図中白抜き矢印に示すようにピ
ン8を回動中心として回動して、マニュアルモード用開
口14内にこのシフトレバー5が移動される。
【0014】この際、前記板バネ9c上端部9dの前記
連行部材6に対する協動及び、板バネ9c下端部9eの
前記回動軸4に形成される支承経路11に対する協動が
解除されると共に、前記爪部9aは、前記プレート10
aの係止孔10bに挿入されて係止される。
【0015】ドライブレンジ13aからのセレクト方向
への傾倒で、図10に示すように、シフトレバー5は、
マニュアルモード用開口14内で、プラススイッチ15
と、マイナススイッチ16との間に位置する。このた
め、前記シフトレバー5の前記基部5aの下端部9e側
面に回動を停止させる前記爪部9bを摺接させながら、
このシフトレバー5をシフト方向に回動動作させること
によって、前記プラススイッチ15或いはマイナススイ
ッチ16を押圧することが出来る。
【0016】従って、前記シフトレバー5のセレクト方
向への傾倒により、前記伝達レバー12が、前記固定部
材10に係止されて回動不能とした状態のまま、前記シ
フトレバー5を独立させてシフト方向へ回動させていわ
ゆるマニュアル操作を行うことが出来る。
【0017】なお、他のこの種のものとしては、特開平
7−35224号公報等に記載されているようなものが
知られている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の変速操作装置では、マニュアルモードへの移
行時、前記伝達レバー12が設けられていない前記右側
面部ポジションプレート3b側に向けて図9中二点鎖線
で示す位置までシフトレバー5が、セレクト方向へ傾倒
されて移動されると、傾倒された側と反対側に位置する
空間に設けられた板バネ部材9cの付勢力によって、ロ
ック部材9が回動されて係止孔10b内に爪部9aを係
止させるようにしている。
【0019】このように、前記ロック部材9は、前記板
バネ部材9cのみの付勢力でピン9を回動中心として回
動し、図9中二点鎖線で示すように係止孔10b内にそ
の爪部9aを挿入するため、例えば、図10中白抜き矢
印で示すように、前記シフトレバー5をA/Tモード用
長孔13のニュートラルレンジ13bから、マニュアル
モード用開口14のマイナススイッチ16方向へ向けて
クイック操作したり、或いは、A/Tモード用長孔13
の低速段レンジ13cから、マニュアルモード用開口1
4のプラススイッチ15方向へ向けてクイック操作する
際に、前記ロック部材9の回動が遅れて、係止孔10b
内に、爪部9aが挿入されない虞があった。
【0020】また、マニュアルモードで走行中には、車
体振動等で、前記ロック部材9が、前記板バネ部材9c
の付勢力に抗して、図9中時計回りに前記ピン8を回動
中心として回動し、係止孔10bから外れてしまう虞も
あった。
【0021】そこで、この発明は、マニュアルモード選
択時に伝達レバーの係止を確実に行うことが出来て、シ
フトレバーを伝達レバーの回動から独立させてシフト方
向へ移動可能とする変速操作装置を提供することを課題
としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本願発明の請求項1に記載されたものでは、車体側に固
定されるベースブラケットと、該ベースブラケットに軸
支される回動軸周りでシフトレバーをA/Tモード用長
孔のシフト方向に回動させて少なくとも駐車選択レンジ
及び駆動選択レンジとを有するA/Tモードから一つの
選択レンジを選択可能であると共に、該A/Tモードの
駆動選択レンジでは、前記シフト方向と交差するセレク
ト方向で且つ前記駆動選択レンジ位置から離れる側に傾
倒可能に軸支されたシフトレバーと、前記A/Tモード
選択状態で、該シフトレバーの選択レンジを伝達して、
シフトセレクト制御を行わせる伝達レバーとを、有する
変速操作装置であって、前記伝達レバーは、前記シフト
レバーが前記セレクト方向で且つシフトレバーの駆動選
択レンジ位置から離れる側の傾倒側に設けられると共
に、該シフトレバーを駆動選択レンジ位置から離れるセ
レクト方向へ傾倒させることにより、前記ベースブラケ
ットに係止して該伝達レバーのシフト方向への回動を停
止させるロック機構を設けた変速操作装置を特徴として
いる。
【0023】このように構成された請求項1記載のもの
では、前記セレクト方向で且つ前記駆動選択レンジ位置
から離れる側にシフトレバーを傾倒させると、ロック機
構が、前記ベースブラケットに係止して該伝達レバーの
シフト方向への回動を停止させる。
【0024】前記伝達レバーは、前記シフトレバーが前
記セレクト方向で且つシフトレバーの駆動選択レンジ位
置から離れる側の傾倒側に設けられているので、該シフ
トレバーの傾倒による押圧力を用いて、該伝達レバーを
係止させることが出来る。
【0025】このため、マニュアルモード選択時に伝達
レバーの係止を確実に行うことが出来て、シフトレバー
を伝達レバーの回動から独立させてシフト方向へ移動可
能とすることが出来る。
【0026】また、請求項2に記載されたものでは、前
記ロック機構は、前記駆動選択レンジ位置から離れて傾
倒した際に前記シフトレバーが近接する側のベースブラ
ケットに設けられた側壁に形成された係止孔と、前記回
動軸延設方向に沿ってスライド移動して該係止孔内へ挿
抜可能に設けられる係止部材と、前記伝達レバーに固着
されて該係止部材を摺動自在に収納するケースと、該係
止部材を前記ケース内で前記シフトレバー方向へ付勢す
る付勢手段と、前記シフトレバーに一体的に形成される
と共に、シフトレバーが駆動選択レンジ位置から離れる
方向に傾倒した際には、該付勢手段の付勢力に抗して、
前記係止部材のシフトレバー側の後端部を押圧し、該端
部の反対側の先端部を前記係止孔内へ突入させた状態
で、しかも、該係止部材後端部を摺接させる摺接面部と
を有する請求項1記載の変速操作装置を特徴としてい
る。
【0027】このように構成された請求項2記載のもの
では、前記シフトレバーに一体的に形成された摺接面部
が、シフトレバーが駆動選択レンジ位置から離れる方向
に傾倒した際には、該付勢手段の付勢力に抗して、前記
係止部材のシフトレバー側の後端部を押圧し、該端部の
反対側の先端部を前記係止孔内へ突入させた状態のま
ま、該係止部材後端部を摺接させながら、該シフトレバ
ーのシフト方向への回動を許容する。
【0028】このため、係止部材の先端部を、前記シフ
トレバーの傾倒によって発生する押圧力で前記係止孔内
に保持し、該伝達レバーの係止を確実に行うことが出来
ると共に、該シフトレバーを前記伝達レバーの回動から
独立させてシフト方向へ移動可能として、例えば、マニ
ュアルモード選択状態では、マニュアル操作を行うこと
が出来る。
【0029】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記ケースは、略断面ハット状に形成されて周縁に形成
される鍔部を前記伝達レバーのシフトレバー側側面部に
形成されたロッド孔周囲に固着させると共に、該ハット
頭頂部にロッド挿通開口を形成し、前記係止部材は、先
端部を前記ロッド孔から出没可能となるように該ケース
内へ、軸方向に沿って摺動可能に収納されると共に、略
中央部に環状のフランジ部を形成した略円柱形状を呈す
るピストンロッドから構成され、前記ピストンロッド後
端部を前記ロッド挿通開口から前記シフトレバー方向へ
突出させ、しかも、前記フランジ部を該開口周縁に押接
する方向へ、前記付勢手段によって付勢した状態で、前
記先端部が、前記ロッド孔内に没すると共に、前記シフ
トレバーのセレクト方向への傾倒によって、前記後端部
が前記フランジ部を該開口周縁から離間させる方向へ押
圧されて、ピストンロッドが摺動した状態で、前記ロッ
ド孔から突出して、前記係止孔に係合する請求項2記載
の変速操作装置を特徴としている。
【0030】このように構成された請求項3記載のもの
では、前記ピストンロッド後端部を前記ロッド挿通開口
から前記シフトレバー方向へ突出させているので、前記
摺接面部を該後端部に当接させることによって、前記シ
フトレバーのセレクト方向への駆動選択レンジから離れ
る方向への傾倒で、該ピストンロッドを該ケース内で、
軸方向に沿って摺動移動させ、前記先端部が、前記ロッ
ド孔内に没した状態から、突出して前記係止孔に係止さ
れる。
【0031】該ピストンロッドの後端部は、該傾倒によ
る押圧で、該先端部が前記係止孔に係止されたまま、前
記摺動面部と摺接して、前記シフトレバーのシフト方向
への回動が許容される。
【0032】このため、クイック操作時に、従来のもの
に比して、係止不良が発生する虞を減少させることがで
きると共に、走行中の車体振動にも影響されずに、係止
が外れる虞がない。
【0033】また、請求項4に記載されたものでは、前
記摺接面部は、前記シフトレバーの回動軸周りの回動方
向に沿った略円弧状の摺接面本体片と、この摺接面本体
片と略直交する補強片とを有して構成される各請求項2
又は3記載の変速操作装置を特徴としている。
【0034】このように構成された請求項4記載のもの
では、前記摺接面部は、前記シフトレバーの回動軸周り
の回動方向に沿った略円弧状の摺接面本体片に対して略
直交する補強片によって補強されているので、前記シフ
トレバーを傾倒させた際に、前記ロック機構の係止部材
後端部を、付勢部材の付勢力に抗して押圧しても、変型
等しない強度を確保できる。
【0035】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記ロック機構は、前記駆動選択レンジ位置から離れて
傾倒した際に前記シフトレバーが近接する側のベースブ
ラケットに設けられた側壁に形成された係止孔と、前記
回動軸延設方向に沿ってスライド移動して該係止孔内へ
挿抜可能に設けられる係止部材と、前記伝達レバーに固
着されて該係止部材を摺動自在に収納するケースと、該
係止部材を前記ケース内で前記シフトレバー方向へ付勢
する付勢手段と、前記シフトレバーに一体的に形成され
ると共に、シフトレバーが駆動選択レンジ位置から離れ
る方向に傾倒した際には、該付勢手段の付勢力に抗し
て、前記係止部材のシフトレバー側の後端部を押圧し、
該端部の反対側の先端部を前記係止孔内へ突入させた状
態で、しかも、該係止部材後端部を摺接させる摺接面部
とを有して、前記シフトレバーが該A/Tモードに位置
してシフト方向へ回動可能状態で、前記伝達レバーのシ
フト方向への回動を該シフト方向に協調させると共に、
前記シフトレバーが前記駆動選択レンジから離れる側に
傾倒された状態で、前記伝達レバーのシフト方向への回
動を該シフトレバーのシフト方向への回動と独立させる
係合手段を設け、前記ロック機構は、前記係合手段の位
置に対してシフト方向に沿って縦列となる位置に設定さ
れる請求項1記載の変速操作装置を特徴としている。
【0036】このように構成された請求項5記載のもの
では、前記ロック機構が、前記係合手段の位置に対して
シフト方向に沿って縦列となる位置に設定されているの
で、セレクト方向の大きさを減少させることが出来る。
【0037】また、請求項6に記載されたものでは、前
記摺接面部は、前記シフトレバーの回動軸周りの回動方
向に沿うと共に、前記シフトレバー基部の駆動選択レン
ジ位置側から略円弧状を呈する摺接面本体と、該摺接面
本体及び該シフトレバー基部からシフト方向に沿って延
設されると共に、該摺接面本体から前記伝達レバー側に
延設される補強片とによって、セレクト方向断面略L字
状を呈して構成される請求項5記載の変速操作装置を特
徴としている。
【0038】このように構成された請求項6記載のもの
では、前記摺接面部が、該摺接面本体から前記伝達レバ
ー側に延設される補強片によって、セレクト方向断面略
L字状を呈するように構成されているので、該摺接面部
の強度を確保できると共に、摺接面本体を、シフトレバ
ー基部の最も、駆動選択レンジ位置側に設けて、ロック
機構のセレクト方向のストロークを所定量確保しつつ、
セレクト方向の大きさの増大を抑制できる。
【0039】また、前記シフトレバー基部に一体的に形
成が容易な形状を呈し、更に確実な係止を得られると共
に、成形型等の製造コストの増大を抑制できる。
【0040】そして、請求項7に記載されたものでは、
前記シフトレバー基部に対して、シフト方向における前
記摺接面部及び前記ロック機構の配設位置の反対側に
は、A/Tモードにシフトレバーが存在する際にシフト
方向への回動が行われる際、又は、シフトレバーがA/
Tモードの駆動選択レンジ位置から離れたマニュアルモ
ードに存在する際の切換え操作の際、或いはシフトレバ
ーを前記A/Tモード及びマニュアルモードとの間で切
換える際に、節度感を付与するチェック機構を有してい
る請求項1乃至6のうち何れか1項記載の変速操作装置
を特徴としている。
【0041】このように構成された請求項7記載のもの
では、節度感を付与するチェック機構が、前記シフトレ
バー基部に対して、シフト方向における前記摺接面部及
び前記ロック機構の配設位置の反対側に設けられて、前
記摺接面部及び前記ロック機構、前記シフトレバー、及
び該チェック機構が、シフト方向に沿って縦列に並び、
セレクト方向の大きさを増大させることなく、変速操作
装置全体の大きさを小型化出来る。
【0042】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の具体的な実施の
形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0043】図1乃至図7は、この発明の実施の形態1
を示すものである。なお、前記従来例と同一乃至均等な
部分については、同一符号を付して説明する。
【0044】まず、構成を説明すると、この実施の形態
1の変速操作装置では、車両AのフロアパネルBに乗員
室C内上方へ向けて凸設形成されたセンタシャフトトン
ネル部1には、図3に示す様に金属製のアンダカバー2
0及び防塵用ゴムブーツ30を介して、変速装置のシフ
トレバー21を支持するベースブラケットとしての樹脂
製ハウジング34が、固定されている。
【0045】この樹脂製ハウジング34は、主に、側壁
としての左,右側面部ポジションプレート34a,34
bと、これらの左,右側面部ポジションプレート34
a,34b間を接続する上面部34cとによって車幅方
向断面略ハット状を呈するように構成されている。
【0046】このうち、シフトレバー21が駆動選択レ
ンジから離れて傾倒した際に、このシフトレバー21が
近接する左側面部ポジションプレート34aの助手席側
側面には、補強円形隆起リブ34dが形成されている。
この補強円形隆起リブ34dの略中央位置には、後述す
るピストンロッドを挿通する係止孔34eが軸方向をセ
レクト方向に沿わせると共に、内外を貫通して形成され
ている。
【0047】この樹脂製ハウジング34の上面部は、樹
脂製のカバーパネル24によって覆われている。このカ
バーパネル24には、前記上面部34cに形成された上
部開口34eに適合する位置に、シフト開口25が形成
されている。
【0048】このシフト開口25では、運転席側31に
位置するA/Tモード側に、車両前後方向に沿ってA/
Tモード用長孔26が形成されている。このA/Tモー
ド用長孔26には、図2又は図3に示すように駐車選択
レンジ26a及び駆動選択レンジ26b等が、車両前後
方向であるシフト方向に並べられて設けられている。そ
して、このA/Tモード用長孔26内でシフトレバー2
1をシフト方向に回動させてスライド移動させることに
より、これらの駐車選択レンジ26a及び駆動選択レン
ジ26b等のうち何れか一つを選択可能に構成されてい
る。
【0049】このA/Tモード用長孔26のうち、駆動
選択レンジ26b形成位置からは、このA/Tモード用
長孔26に略直交して、交差するセレクト方向に前記シ
フトレバー21をスライド移動可能な横孔27が連設形
成されている。また、このシフト開口25の助手席側3
2には、前記A/Tモード用長孔26に、この横孔27
を介して連設すると共に、前記A/Tモード用長孔26
と略平行なマニュアルモード用開口28が併設されてい
る。そして、この横孔27内でシフトレバー21をセレ
クト方向に傾倒させてスライド移動させて、A/Tモー
ド或いはマニュアルモードの何れかを選択可能となるよ
うに構成されている。
【0050】また、前記樹脂製ハウジング34下面に
は、フランジ状の突起部34d,34dが、車幅方向に
一対突設されている。この突起部34d,34dには、
シフト方向回動軸としてのピン22aを挿通する軸孔3
4f,34fが形成されている。
【0051】このうち、左側面部ポジションプレート3
4aには、概略凸形のスイッチ開口17が形成されてい
て、このスイッチ開口17の前後には、取り付けピン3
5,35が一組づつ突設されている。
【0052】この取り付けピン35,35には、マニュ
アルモード選択状態におけるシフトセレクト制御用スイ
ッチとしてのプラス(アップシフト)スイッチ15及び
マイナス(ダウンシフト)スイッチ16が取り付けられ
ている。
【0053】これらのプラススイッチ15及びマイナス
スイッチ16には、駆動選択レンジD位置26bから離
れ、マニュアルモード用開口28内にシフトレバー21
をセレクト方向へ傾倒させたマニュアルモード選択状態
において、前記シフトレバー21をシフト方向(車両
前,後方向)へ回動させた場合に、後述するスイッチ操
作片36の係合伝達部36bが当接して押圧可能な箇所
に、金属製の当接片15a及び16aが設けられてい
る。
【0054】このスイッチ開口6の下方には、ポジショ
ンゲート18が設けられている。このポジションゲート
18の上側側縁には、凹凸部18aが形成されていて、
シフトレバー21基部両側面に貫通形成された上下方向
の長孔21hから上下に摺動可能に突設されるポジショ
ンピン19をシフトポジションに応じて係合させるよう
に構成されている。
【0055】このシフトレバー21の基部21aは、車
両前後方向に軸方向を沿わせて設けられたセレクト方向
回動軸としての軸部材7a,及びナット部材7bを介し
て、継手部材23に対して前記シフト方向と略直交して
交差するセレクト方向へ回動可能に軸支されると共に、
この基部21aから略鉛直上方へ延設される筒状のレバ
ー本体21bの上端部21jには、シフトボタン21d
を出没可能に設けたシフトノブ21cが配設されてい
る。
【0056】このシフトボタン18は、シフトレバー2
1空洞内に設けられたコンプレッションロッド19b及
びキャップ19cを介して、前記ポジションピン19に
連結されていて、スプリング19aの付勢力に抗して、
前記ポジションピン19をこのシフトレバー21延設方
向に沿う上下方向へ押し下げるように構成されている。
【0057】また、この基部21aの傾倒側側面である
助手席側側面21eには、前記スイッチ開口17内に、
マニュアルモード選択状態で挿入されて、前記プラスス
イッチ15或いはマイナススイッチ16を押圧するスイ
ッチ操作片36が、前記シフトレバー21のマニュアル
モード用開口側方向である助手席側32へ向けて一体に
突設されている。
【0058】このスイッチ操作片36は、上方へ略L字
状に折曲形成されて、前記シフトレバー21が、前記マ
ニュアルモード選択状態で、後述する伝達レバー38と
車幅方向位置で、重複する際、この伝達レバー38との
係合が解除されるように、所定幅を有して上面略凹字状
に形成された係合回避部の一部としての根元部36aが
設けられている。
【0059】このスイッチ操作片36には、この根元部
36aから更に、助手席32側に向けて延設されて、上
方へ略L字状に折曲形成された先端屈曲部としてのフッ
ク状の係合伝達部36bが設けられている。
【0060】この係合伝達部36bの車両前後方向両側
面には、一対の背向面部36c,36dが形成されてい
る。
【0061】また、シフトレバー21の基部21aのシ
フト方向後側面21fからは、後述するモード切替スイ
ッチ37を作動させるモード選択突片21gが車両後方
へ向けて、一体に突設されている。
【0062】このシフト方向後側面21f上縁部には、
摺接面部41を有する摺接面本体片42と、この摺接面
本体片42と略直交する補強片43とを有して構成され
る押圧片40が一体的に形成されている。
【0063】前記摺接面本体片42は、図1又は図3に
示すように前記シフトレバー21のピン22周りの回動
方向に沿った略円弧状を呈して、この摺接面本体片42
が、シフトレバー基部21aの運転席側側面21hと略
面一となる外側面を有するようにシフトレバー基部21
aの最も、駆動選択レンジ位置側である運転席側側面2
1h寄りに設けられている。
【0064】また、前記補強片43は、この摺接面本体
片42の上縁部42a及び前記基部21aとの接合部4
0aから一体に、後述する伝達レバー38方向へ向けて
延設されて、図4に示すように、前記摺接面本体片42
と共に、セレクト方向断面略L字状を呈するように構成
されている。
【0065】更に、シフト方向における前記摺接面部4
1の配設位置の反対側に位置するように、このシフトレ
バー基部21aのシフト方向前側面21Iからは、チェ
ック機構を構成するチェックボール支持柱21kが、車
両前方へ向けて所定角度傾斜して上方へ突設されてい
る。このチェックボール支持柱21kの上端には、バネ
部材21mによって上方に付勢されるチェックボール2
1gが埋設されていて、図3に示すような前記樹脂製ハ
ウジング上面部34cの裏面側に形成されるスライドチ
ェック凹凸部34gに摺接されている。
【0066】そして、これらのチェック機構により、A
/Tモード用長孔26にシフトレバー21が存在する状
態でシフト方向への回動が行われる際、又は、シフトレ
バー21がA/Tモード用長孔26の駆動選択レンジ位
置から離れたマニュアルモード用開口28内に存在する
状態で、シフト方向への回動を伴う切換え操作の際、或
いはシフトレバー21を前記A/Tモード用長孔26及
びマニュアルモード用開口28との間で、横孔27を通
過して切換える際に、適度の節度感が与えられるように
構成されている。
【0067】前記継手部材23には、シフト方向回動軸
孔23aが、車幅方向に沿って形成されている。このシ
フト方向回動軸孔23aには、前記軸孔34f,34f
に挿通されるシフト方向回動軸としてのピン22aが、
軸方向を車幅方向に沿わせて挿通されると共に、ストッ
パ22bによって、このピン22a先端が抜出不能とな
るように固定されている。そして、この継手部材23と
共に、前記シフトレバー21の基部21aが、このピン
22aを回動中心としてシフト方向である車両前後方向
へ回動可能となるように軸支されている。
【0068】また、この継手部材23内には、A/Tモ
ード選択状態であるかマニュアルモード選択状態である
かを判別するモード切替スイッチ37が設けられてい
る。
【0069】そして、このモード切替スイッチ37に対
して、マニュアルモード選択状態で、押圧してONとな
るように、図1中二点鎖線で示す位置まで、前記モード
選択突片21dが、この継手部材23内に挿入されてい
る。
【0070】前記ピン22は、更にA/Tモード選択状
態で、シフトレバー21のシフトポジションを伝達し
て、シフトセレクト制御を行わせる伝達レバー38の下
部回動軸孔38aへ、挿通されている。この伝達レバー
38は、前記継手部材23及び前記シフトレバー21の
基部21aよりも車両進行方向左側である助手席32側
で、セレクト方向で且つ前記シフトレバー21の駆動選
択レンジD位置から離れる側の傾倒側に位置して、この
ピン22を回動中心としてシフト方向に回動自在となる
ように軸支されている。
【0071】この伝達レバー38は、略扇状に形成され
て、略中央部には前記スイッチ操作片36が、挿入され
る挿入開口38bが形成されている。この挿入開口38
bは、前記マニュアルモード選択状態で、挿通される前
記スイッチ操作片36の根元部36aが、シフト方向へ
沿って移動可能となるように、シフト方向に沿って、こ
の根元部36aの幅よりも大幅に設定された所定幅を設
けて拡がった長孔を有し、この長孔によって係合回避部
の一部としてのシフト方向長孔が構成されている。尚、
この実施の形態1では、この挿入開口38bには、この
スイッチ操作片36よりも、前記下部回動軸孔38a側
に前記ポジションピン19が挿通されて、このポジショ
ンピン19の回避用としても利用されるため、この長孔
に連続して、前記下部回動軸孔38a方向にも前記長孔
が拡開され、弧に相当する部分を前記シフト方向長孔と
する側面視略扇状に形成されている。
【0072】この挿入開口38bの上縁部38cの傾倒
側側面略中央位置には、前記係合伝達部36bが、前記
A/Tモード選択状態である際、近接することにより係
合すると共に、前記マニュアルモード選択状態で、離反
して抜出されて、係合が解除されるように助手席32
(マニュアルモード用開口)側を前記シフトレバー21
側に向けて凹ませる係合手段の一方としての係合凹部3
8dが形成されている。
【0073】この係合凹部38dには、底部38f,及
びセレクト方向に所定幅を有して延設されてシフト方向
に一対、対向並設される前側当接片部38gと後側当接
片部38hとを有し、上面視略ハット状を呈するように
連結されている。このうち、前側当接片部38g及び後
側当接片部38hによって、前記A/Tモード選択状態
で、前記係合伝達部36bの前記各背向面部36c,3
6dと各々対向して係合する対向面部が構成されてい
る。
【0074】そして、この係合凹部38dでは、開放側
を前記マニュアルモード用開口側である助手席32配設
方向とすることにより、前記係合伝達部36bをセレク
ト方向に挿抜可能として、前記係合伝達部36bのシフ
トレバー21側の側面36eと、この底部38fの助手
席32側の側面38iとが対向位置で近接、離反される
ように構成されている。
【0075】また、前記底部38fには、前記シフトレ
バー21を、マニュアルモード用開口28側に傾倒して
いる状態からA/Tモード用長孔26側に戻す際の衝撃
を吸収する衝撃吸収手段としてのストッパ部材39が設
けられている。
【0076】このストッパ部材39は、軟質樹脂製で、
前記底部38fに設けられたストッパ嵌着孔38eに嵌
着されている。そして、前記係合凹部38dに、前記係
合伝達部36bが係合している状態で、前記係合伝達部
36bの運転席31側の側面36eが、このストッパ部
材39に当接する様に構成されている。
【0077】更に、この伝達レバー38の下部回動軸孔
38a近傍には、図示省略のケーブル等を介してオート
マチックトランスミッションと接続されるレバー部材3
8jが設けられていて、この伝達レバー38の回動をオ
ートマチックトランスミッションに伝達するように構成
されている。
【0078】そして、この伝達レバー38の上縁部38
cには、図5に示すように、前記係合凹部38dより
も、車両前後方向後方位置で、シフト方向に沿って縦列
となる位置に、ロック機構の係止部材としてのピストン
ロッド50が、設けられている。 このピストンロッド
50は、前記ピン22a延設方向に沿って摺動自在とな
るように、上縁部38cに固着されるケース51内に収
納されている。このケース51内には、シフトレバー2
1基部21aに形成された前記摺接面部41方向へ付勢
する付勢手段としてのバネ部材53が、一端部53aを
伝達レバー38のシフトレバー側側面部38kに当接さ
せて収納されている。
【0079】前記ケース51は、略断面ハット状に形成
されて周縁に形成される鍔部51aが、前記伝達レバー
38のシフトレバー側側面部38kに形成されたロッド
孔38m周囲のビス孔38n,38nに、前記ビス5
2,52を用いて螺合されて固着されると共に、ハット
頭頂部51bにロッド挿通開口51cが形成されてい
る。
【0080】また、前記ピストンロッド50は、略円柱
形状を呈して、先端部50aを前記ロッド孔38mから
出没可能となるように、軸方向に沿って摺動可能に収納
されると共に、略中央部に環状のフランジ部50bが形
成されて、前記バネ部材53の他端部53bを当接させ
ている。
【0081】更に、このピストンロッド50の後端部5
0cは、軸方向に沿う摺動によって前記ロッド挿通開口
51cから前記シフトレバー21の摺接面部41方向
へ、出没可能に形成されていて、シフトレバー21が、
図4中実線で示すA/Tモード用長孔26内にある起立
状態では、前記フランジ部50bが、ロッド挿通開口5
1c周縁51dに押接する方向へ、前記バネ部材53に
よって付勢された状態となり、図4中実線で示すよう
に、前記先端部50aが、前記ロッド孔38m内に没す
ると共に、このピストンロッド50の後端部50cを前
記ロッド挿通開口51cから所定量突出させていて、前
記シフトレバー21の駆動選択レンジ位置から離れるセ
レクト方向への傾倒によって、前記押圧片40が、この
ピストンロッド50を摺動させて前記樹脂製ハウジング
34の側壁であるポジションプレート34aに形成され
た係止孔34e内に挿抜可能に構成されている。
【0082】そして、図4中二点鎖線で示す位置まで、
前記シフトレバー21を前記駆動選択レンジから離れる
方向へ傾倒させると、前記摺接面部41が、シフトレバ
ー側の前記後端部50cを、前記フランジ部50bをこ
の開口周縁51dから離間させる図中左方向へ押圧し
て、図4中二点鎖線で示す位置までピストンロッド50
を摺動させて、前記バネ部材53が圧縮された状態とな
る。この状態で、この後端部50cの反対側の先端部5
0aが、前記ロッド孔38mから突出して、前記係止孔
34e内に突入させて係合するように、前記摺動面部4
1から係止孔34eまでの距離と、前記ピストンロッド
50の前,後端部50a,50c間の全長との関係が予
め設定されている。
【0083】しかも、この摺動面部41を有する摺動面
本体片42は、略円弧形状を呈して、何れのシフトレバ
ー21のシフト方向の回動角度であっても、前記回動中
心であるピン22からの距離が略一定に保持されてい
て、前端部50a挿入状態で係止されて、伝達レバー3
8のシフト方向への回動が停止されていても、摺動面部
41内で、このピストンロッド50の後端部50cを前
記摺接面部41に当接させる箇所を移動させながら摺接
し、押圧力を失うことなく、前記ピン22aを回動中心
として回動可能となるように構成されている。
【0084】次に、この実施の形態1の作用について説
明する。
【0085】この実施の形態1では、A/Tモード選択
状態では、前記シフトレバー21が前記伝達レバー38
から所定距離離間している。このA/Tモード選択状態
でシフトレバー21を、A/Tモード用長孔26延設方
向に沿うように、車両前後方向であるシフト方向へスラ
イド移動させる。
【0086】この際、図5又は、図6中実線で示すよう
に前記基部21aから助手席32側へ突設形成されたス
イッチ操作片36の係合伝達部36bが、前記伝達レバ
ー38に形成された挿入開口38bに挿通されて、下方
から上方へ向けて突設されるこの係合伝達部36bが、
前記上縁部38cに形成された係合凹部38dの前側当
接片部38g及び後側当接片部38h間に位置すると共
に、底部38fのストッパ39に、シフトレバー21側
の側面36eが、当接されて係合状態となっている。
【0087】このため、シフトレバー21を車両前方へ
回動させると、この係合伝達部36bの前側面36c
が、前記前側当接片部38gに当接して面同士で押圧力
を伝達する。また、シフトレバー21を車両後方へ回動
させると、この係合伝達部36bの後側面36dが、前
記後側当接片部38hに当接して面同士で押圧力を伝達
する。前記伝達レバー38は、このシフトレバー21の
回動に追従して、前記ピン22を回動中心としてシフト
方向へ回動する。
【0088】このように前記シフトレバー21が、図4
中実線で示すA/Tモード用長孔26内にある起立状態
では、前記フランジ部50bが、ロッド挿通開口51c
周縁51dに押接する方向へ、前記バネ部材53によっ
て付勢された状態となり、図4中実線で示すように、前
記先端部50aが、前記ロッド孔38m内に没すると共
に、このピストンロッド50の後端部50cを前記ロッ
ド挿通開口51cから所定量突出させて、前記押圧片4
0の摺接面部41に接触されたまま、相対位置を変化さ
せることなく、伝達レバー38は、シフトレバー21と
協調してシフト方向へ回動する。
【0089】従って、シフトレバー21の各レンジの選
択は、前記伝達レバー38及び前記レバー部材38jに
連結された図示省略のケーブル等を介して、オートマチ
ックトランスミッションに伝えられることにより、シフ
トセレクト制御が行われる。
【0090】次に、A/Tモード選択状態の駆動選択レ
ンジであるドライブレンジ26bに存在する前記シフト
レバー21を、前記横孔27に沿ってセレクト方向へ回
動させて、ドライブレンジ26b位置から離間する方向
の助手席側32に傾倒して、このシフトレバー21を、
前記伝達レバー38に近接させて前記マニュアルモード
用開口28の中立位置までスライド移動させ、マニュア
ルモード操作選択状態とする。
【0091】この際、前記スイッチ操作片36は、前記
挿入開口38bに挿入されたまま、図7に示すように、
前記底部38fから離反し、前記スイッチ開口6から助
手席32側に前記係合伝達部36bが突出すると共に、
前記根元部36aが、車幅方向で、前記伝達レバー38
と重複する位置に来て、前記背向面部36c,36d
と、前,後側当接片部38g,38hとの係合が解除さ
れる。
【0092】この時、前記根元部36aは、シフト方向
に所定の幅を有して拡がった前記挿入開口38b内に位
置するので、前記伝達レバー38と拘わりなく、シフト
方向への回動が許容される。前記係合伝達部36bの前
記背向面部36c,36dは、図5中二点鎖線で示すよ
うに、前記プラススイッチ15と、マイナススイッチ1
6との間に位置するので、前記マニュアルモード用開口
28内で前記シフトレバー21をシフト方向へ回動させ
ることによって、前記プラススイッチ15の当接片15
a或いはマイナススイッチ16の当接片16aを押圧す
ることが出来る。
【0093】例えば、前記シフトレバー21を、車両前
方であるプラス方向へ移動させれば、前記係合伝達部3
6bの前面部36cによって、前記当接片15aが押圧
されて、前記オートマチックトランスミッションのシフ
トセレクト制御によるシフトアップが行われる。
【0094】また、前記シフトレバー21を、車両後方
であるマイナス方向へ移動させれば、前記係合伝達部3
6bの後面部36dによって、前記当接片16aが押圧
されて、前記オートマチックトランスミッションのシフ
トセレクト制御によるシフトダウンが行われる。
【0095】このマニュアルモード選択状態では、前記
スイッチ操作片36は、挿入開口38bから助手席32
方向へ挿通されて、前記根元部36aが、車幅方向で、
前記係合凹部38dと重複する位置に来ている。
【0096】しかも、前記セレクト方向で且つ前記駆動
選択レンジ位置から離れる側にシフトレバー21を傾倒
させると、前記ロック機構が、前記樹脂製ハウジング3
4に係止してこの伝達レバー38のシフト方向への回動
を停止させる。
【0097】即ち、ピストンロッド50の後端部50c
をロッド挿通開口51cから前記シフトレバー21の押
圧片40方向へ突出させているので、前記摺接面部41
をこの後端部50cに当接させることによって、前記シ
フトレバー21のセレクト方向への駆動選択レンジ26
bから離れる方向への傾倒で、このピストンロッド50
をこのケース51内で、軸方向に沿って図5中左方向へ
摺動移動させる。この摺動移動により、前記先端部50
aが、前記ロッド孔38m内に没した状態から、突出し
て前記係止孔34eに係止される。
【0098】マニュアルモード選択状態におけるピスト
ンロッド50の後端部50cは、この傾倒による押圧
で、先端部50aが前記係止孔34eに突入されて係合
された状態のままであるので、シフト方向への移動が行
われない。このため、シフトレバー21の回動によっ
て、シフト方向へ移動する前記摺動面部41に対して
は、この後端部50cの後端面を摺接させて、略円弧状
に形成された摺接面部41内でシフト方向に沿って相対
移動し前記シフトレバー21のシフト方向への回動が、
伝達レバー38から許容される。
【0099】このため、クイック操作時に、従来のもの
に比して、係止不良が発生する虞を減少させることがで
きると共に、押圧片40によって押圧されたままマニュ
アルモード選択状態でシフト方向への前記マニュアルシ
フト操作が行えるので、走行中の車体振動にも影響され
ずに、係止が外れる虞がない。
【0100】このように、前記伝達レバー38が、前記
シフトレバー21に対して前記セレクト方向で且つシフ
トレバー21の駆動選択レンジ位置26bから離れる側
の傾倒側である助手席側32に設けられているので、シ
フトレバー21の傾倒による押圧力を用いて、伝達レバ
ー38に設けられたロック機構を用いて、同じく助手席
側32に位置する左側面部ポジションプレート34aの
係止孔34eに係止させることが出来る。
【0101】また、前記伝達レバー38を前記シフトレ
バー21の車両進行方向左側に配設し、係合手段の係合
凹部38d及びロック機構のケース51,ピストンロッ
ド50等を、前記シフトレバー21と左側面部ポジショ
ンプレート34aとの間の空間を利用して設けているの
で、シフトレバー基部21aと、樹脂製ハウジング34
の右側面部ポジションプレート34bとの間に、シフト
レバー21がA/Tモードを選択している状態で形成さ
れる空間を狭く設定出来る。
【0102】更に、この実施の形態1では、シフトレバ
ー21の傾倒に必要な左側面部ポジションプレート34
aとの間の空間を利用して設けられた係合手段の位置に
対してシフト方向に沿って縦列となる位置にロック機構
が、設定されているので、セレクト方向の大きさを減少
させることが出来る。
【0103】また、前記摺接面部41が、摺接面本体片
42から前記伝達レバー38側に延設される補強片43
によって、セレクト方向断面略L字状を呈するように構
成されているので、摺接面部41の前記ピストンロッド
50押圧に用いられる押圧力に対して、変型しない程度
の所定の強度を容易に確保できる。更に、摺接面本体片
42を、シフトレバー基部21aの運転席側側面21h
と略面一となる外側面を有するように、最も、駆動選択
レンジ位置側である位置に設けて、ロック機構のセレク
ト方向のピストンロッド50のストロークを所定量確保
しつつ、セレクト方向の大きさの増大を抑制でき、装置
全体、特に、車幅方向の小型化が図れるので、例えば、
図6又は図7中二点鎖線で示すように、リヤヒータダク
ト、シフトロック機構34h又は、シフトポジションイ
ンジケータランプ34i等の配設位置の自由度が増大し
てスペース効率が良好である。また、スペース効率が良
好となる分、運転席や助手席のシート幅の拡大が図れた
り、又は、車幅の狭い車両にも適用出来る。
【0104】次に、再び前記シフトレバー21が、マニ
ュアルモード選択状態のドライブレンジからA/Tモー
ド選択状態となるように、前記横孔27に沿って車幅方
向右側に回動され、このシフトレバー21を前記伝達レ
バー38に対して、離間させると、前記係合伝達部36
bのシフト側面36eが前記係合凹部38dの底部38
fに近接して、係合凹部38dの前側当接片部38g及
び後側当接片部38h間に、係合伝達部36bが位置
し、前,後側当接片部38h,38hと、前記背向面部
36c,36dとを各々対向させる係合状態へ移行す
る。
【0105】このとき、前記ロック機構のピストンロッ
ド50は、前記バネ部材53の付勢力で先端部50aを
前記係止孔34eから抜出して、図5中右方向へ摺動移
動し、実線で示す位置で前記フランジ部50bを前記ロ
ッド挿通開口51cの周縁51dに押圧させて停止す
る。
【0106】そして、この実施の形態1では、ロック機
構の押圧片40及び係合手段の前記プラススイッチ15
の当接片15a或いはマイナススイッチ16の当接片1
6aを押圧する役目を兼ねる係合伝達部36bを有する
スイッチ操作片36が、前記シフトレバー21の基部2
1aのうち、シフト方向後側面21f及びマニュアルモ
ード用開口側である助手席側側面21eの側面に一体に
設けられているので、別途押圧部材又はスイッチ押圧片
を個別に設ける必要が無く、成形が容易で、製造コスト
の増大が抑制される。
【0107】しかも、前記押圧片40は、前記シフトレ
バー基部21aに一体的に形成が容易なセレクト方向断
面略L字状形状を呈し、成形型等の製造コストの増大を
抑制できる。
【0108】また、この実施の形態1では、節度感を付
与するチェック機構のチェックボール21nが、チェッ
クボール支持柱21k内に配設されるバネ部材21mに
よって上方へ向けて付勢され、前記樹脂製ハウジング3
4内側面に設けられたスライドチェック凹凸部34gに
当接されている。このため、A/Tモード用長孔26に
シフトレバー21が存在する際にシフト方向への回動が
行われる際、又は、シフトレバー21がA/Tモード用
長孔26のドライブレンジ26b位置から離れたマニュ
アルモード用開口28内に存在する際のマニュアル操作
に伴う切換え操作の際、或いはシフトレバー21を前記
A/Tモード用長孔及びマニュアルモード用開口との間
で、前記横孔27を通過させて切換える際に、節度感が
付与される。
【0109】このチェック機構は、前記シフトレバー基
部21aに対して、シフト方向における前記摺接面部4
1及び前記ロック機構の配設位置の反対側に設けられ
て、シフト方向に沿って縦列に並んでいるので、セレク
ト方向の大きさを増大させることなく、変速操作装置全
体の大きさを小型化出来る。
【0110】
【実施例】図8は、この発明の他の実施例の変速操作装
置を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃
至均等な部分については同一符号を附して説明する。
【0111】この実施例の変速操作装置では、前記実施
の形態1の押圧片40に代えて、形状を相違させる押圧
片140を採用するものである。この押圧片140は、
シフトレバー121の基部121aのシフト方向後側面
121fからは、略扇形の摺接面本体片142が一体に
延設されて形成されている。この摺接面本体片142に
は、前記伝達レバー38配設側にシフト方向へ沿う摺接
面部141が、設けられている。
【0112】また、この摺接面本体片142の裏面側略
中央位置から、略直交するように補強片140が延設さ
れていて、前記摺接面本体片142と共に、シフト方向
断面形状が略T字形状を呈するように構成されている。
【0113】このように構成された実施例の変速操作装
置では、前記摺接面本体片142の摺接面部141によ
って、前記ピストンロッド50の後端部50cが押圧さ
れると共に、シフト方向へのシフトレバー121の回動
時に、前記伝達レバー38が、シフト方向への回動をピ
ストンロッド50の係止により停止されていても、摺接
させながら、先端部50aが前記係止孔34e内に突入
するように押圧する。
【0114】他の構成及び作用,効果については、前記
実施の形態1と略同様であるので説明を省略する。
【0115】以上、この発明の実施の形態1及び他の実
施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの
実施の形態1等に限らず、この発明の要旨を逸脱しない
範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0116】例えば、前記実施の形態1では、マニュア
ルモード用開口28が、A/Tモード用長孔26よりも
助手席32側に形成されているシフト開口25を採用し
ているが、特にこれに限らず、マニュアルモード用開口
28を、A/Tモード用長孔26よりも運転席31側に
形成してもよい。
【0117】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1記載のものによれば、前記セレクト方向で且つ前
記駆動選択レンジ位置から離れる側にシフトレバーを傾
倒させると、ロック機構が、前記ベースブラケットに係
止して該伝達レバーのシフト方向への回動を停止させ
る。
【0118】前記伝達レバーは、前記シフトレバーが前
記セレクト方向で且つシフトレバーの駆動選択レンジ位
置から離れる側の傾倒側に設けられているので、該シフ
トレバーの傾倒による押圧力を用いて、該伝達レバーを
係止させることが出来る。
【0119】このため、マニュアルモード選択時に伝達
レバーの係止を確実に行うことが出来て、シフトレバー
を伝達レバーの回動から独立させてシフト方向へ移動可
能とすることが出来る。
【0120】また、請求項2に記載されたものでは、前
記シフトレバーに一体的に形成された摺接面部が、シフ
トレバーが駆動選択レンジ位置から離れる方向に傾倒し
た際には、該付勢手段の付勢力に抗して、前記係止部材
のシフトレバー側の後端部を押圧し、該端部の反対側の
先端部を前記係止孔内へ突入させた状態のまま、該係止
部材後端部を摺接させながら、該シフトレバーのシフト
方向への回動を許容する。
【0121】このため、係止部材の先端部を、前記シフ
トレバーの傾倒によって発生する押圧力で前記係止孔内
に保持し、該伝達レバーの係止を確実に行うことが出来
ると共に、該シフトレバーを前記伝達レバーの回動から
独立させてシフト方向へ移動可能として、例えば、マニ
ュアルモード選択状態では、マニュアル操作を行うこと
が出来る。
【0122】そして、請求項3に記載されたものでは、
前記ピストンロッド後端部を前記ロッド挿通開口から前
記シフトレバー方向へ突出させているので、前記摺接面
部を該後端部に当接させることによって、前記シフトレ
バーのセレクト方向への駆動選択レンジから離れる方向
への傾倒で、該ピストンロッドを該ケース内で、軸方向
に沿って摺動移動させ、前記先端部が、前記ロッド孔内
に没した状態から、突出して前記係止孔に係止される。
【0123】該ピストンロッドの後端部は、該傾倒によ
る押圧で、該先端部が前記係止孔に係止されたまま、前
記摺動面部と摺接して、前記シフトレバーのシフト方向
への回動が許容される。
【0124】このため、クイック操作時に、従来のもの
に比して、係止不良が発生する虞を減少させることがで
きると共に、走行中の車体振動にも影響されずに、係止
が外れる虞がない。
【0125】また、請求項4に記載されたものでは、前
記摺接面部は、前記シフトレバーの回動軸周りの回動方
向に沿った略円弧状の摺接面本体片に対して略直交する
補強片によって補強されているので、前記シフトレバー
を傾倒させた際に、前記ロック機構の係止部材後端部
を、付勢部材の付勢力に抗して押圧しても、変型等しな
い強度を確保できる。
【0126】そして、請求項5に記載されたものでは、
前記ロック機構が、前記係合手段の位置に対してシフト
方向に沿って縦列となる位置に設定されているので、セ
レクト方向の大きさを減少させることが出来る。
【0127】また、請求項6に記載されたものでは、前
記摺接面部が、該摺接面本体から前記伝達レバー側に延
設される補強片によって、セレクト方向断面略L字状を
呈するように構成されているので、該摺接面部の強度を
確保できると共に、摺接面本体を、シフトレバー基部の
最も、駆動選択レンジ位置側に設けて、ロック機構のセ
レクト方向のストロークを所定量確保しつつ、セレクト
方向の大きさの増大を抑制できる。
【0128】また、前記シフトレバー基部に一体的に形
成が容易な形状を呈し、更に確実な係止を得られると共
に、成形型等の製造コストの増大を抑制できる。
【0129】そして、請求項7に記載されたものでは、
節度感を付与するチェック機構が、前記シフトレバー基
部に対して、シフト方向における前記摺接面部及び前記
ロック機構の配設位置の反対側に設けられて、前記摺接
面部及び前記ロック機構、前記シフトレバー、及び該チ
ェック機構が、シフト方向に沿って縦列に並び、セレク
ト方向の大きさを増大させることなく、変速操作装置全
体の大きさを小型化出来る、という実用上有益な効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の変速操作装置で、要部
の分解斜視図である。
【図2】実施の形態1の変速操作装置で、車両内乗員室
から車両前方方向を見た構成を示す模式図である。
【図3】実施の形態1の変速操作装置で、全体の構成を
説明する分解斜視図である。
【図4】実施の形態1の変速操作装置で、図5中A−A
線に沿った位置での断面図である。
【図5】実施の形態1の変速操作装置で、A/Tモード
選択状態を示す図1中B−B線に沿った位置での断面図
である。
【図6】実施の形態1の変速操作装置で、A/Tモード
選択状態を示す図5中B−B線に沿った位置での断面図
である。
【図7】実施の形態1の変速操作装置で、マニュアルモ
ード選択状態を示す図5中B−B線に沿った位置での断
面図である。
【図8】実施の形態1の他の実施例の変速操作装置で、
要部の斜視図である。
【図9】従来例の変速操作装置で、要部の断面図であ
る。
【図10】従来例の変速操作装置で、カバー部材開口部
の構成を説明する平面図である。
【符号の説明】
21,121 シフトレバー 21a,121a 基部 21h 運転席側側面(駆動選択レンジ側
位置側側面) 22a ピン(回動軸) 25 シフト開口 26 A/Tモード用長孔 26a 駐車選択レンジ 26b ドライブレンジ(駆動選択レン
ジ) 28 マニュアルモード用開口 34 樹脂製ハウジング(ベースブラケ
ット) 34a 左側面部ポジションプレート(側
壁) 38 伝達レバー 38c 上縁部 38k シフトレバー側側面部 38m ロッド孔ロック機構 34e 係止孔 40,140 押圧片 41,141 摺接面部 42,142 摺接面本体片 43,143 補強片 50 ピストンロッド 50a 先端部 50b フランジ部 50c 後端部 51 ケース 51a 鍔部 51b ハット頭頂部 51c ロッド挿通開口 51d 周縁 53 バネ部材(付勢手段)チェック機
構 21k チェックボール支持柱 21m バネ部材 21n チェックボール 34g スライドチェク凹凸部係合手段 36 スイッチ操作片 38d 係合凹部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側に固定されるベースブラケットと、
    該ベースブラケットに軸支される回動軸周りでシフトレ
    バーをA/Tモード用長孔のシフト方向に回動させて少
    なくとも駐車選択レンジ及び駆動選択レンジとを有する
    A/Tモードから一つの選択レンジを選択可能であると
    共に、該A/Tモードの駆動選択レンジでは、前記シフ
    ト方向と交差するセレクト方向で且つ前記駆動選択レン
    ジ位置から離れる側に傾倒可能に軸支されたシフトレバ
    ーと、前記A/Tモード選択状態で、該シフトレバーの
    選択レンジを伝達して、シフトセレクト制御を行わせる
    伝達レバーとを、有する変速操作装置であって、 前記伝達レバーは、前記シフトレバーが前記セレクト方
    向で且つシフトレバーの駆動選択レンジ位置から離れる
    側の傾倒側に設けられると共に、該シフトレバーを駆動
    選択レンジ位置から離れるセレクト方向へ傾倒させるこ
    とにより、前記ベースブラケットに係止して該伝達レバ
    ーのシフト方向への回動を停止させるロック機構を設け
    たことを特徴とする変速操作装置。
  2. 【請求項2】前記ロック機構は、前記駆動選択レンジ位
    置から離れて傾倒した際に前記シフトレバーが近接する
    側のベースブラケットに設けられた側壁に形成された係
    止孔と、前記回動軸延設方向に沿ってスライド移動して
    該係止孔内へ挿抜可能に設けられる係止部材と、前記伝
    達レバーに固着されて該係止部材を摺動自在に収納する
    ケースと、該係止部材を前記ケース内で前記シフトレバ
    ー方向へ付勢する付勢手段と、前記シフトレバーに一体
    的に形成されると共に、シフトレバーが駆動選択レンジ
    位置から離れる方向に傾倒した際には、該付勢手段の付
    勢力に抗して、前記係止部材のシフトレバー側の後端部
    を押圧し、該端部の反対側の先端部を前記係止孔内へ突
    入させた状態で、しかも、該係止部材後端部を摺接させ
    る摺接面部とを有することを特徴とする請求項1記載の
    変速操作装置。
  3. 【請求項3】前記ケースは、略断面ハット状に形成され
    て周縁に形成される鍔部を前記伝達レバーのシフトレバ
    ー側側面部に形成されたロッド孔周囲に固着させると共
    に、該ハット頭頂部にロッド挿通開口を形成し、前記係
    止部材は、先端部を前記ロッド孔から出没可能となるよ
    うに該ケース内へ、軸方向に沿って摺動可能に収納され
    ると共に、略中央部に環状のフランジ部を形成した略円
    柱形状を呈するピストンロッドから構成され、前記ピス
    トンロッド後端部を前記ロッド挿通開口から前記シフト
    レバー方向へ突出させ、しかも、前記フランジ部を該開
    口周縁に押接する方向へ、前記付勢手段によって付勢し
    た状態で、前記先端部が、前記ロッド孔内に没すると共
    に、前記シフトレバーのセレクト方向への傾倒によっ
    て、前記後端部が前記フランジ部を該開口周縁から離間
    させる方向へ押圧されて、ピストンロッドが摺動した状
    態で、前記ロッド孔から突出して、前記係止孔に係合す
    ることを特徴とする請求項2記載の変速操作装置。
  4. 【請求項4】前記摺接面部は、前記シフトレバーの回動
    軸周りの回動方向に沿った略円弧状の摺接面本体片と、
    この摺接面本体片と略直交する補強片とを有して構成さ
    れることを特徴とする各請求項2又は3記載の変速操作
    装置。
  5. 【請求項5】前記ロック機構は、前記駆動選択レンジ位
    置から離れて傾倒した際に前記シフトレバーが近接する
    側のベースブラケットに設けられた側壁に形成された係
    止孔と、前記回動軸延設方向に沿ってスライド移動して
    該係止孔内へ挿抜可能に設けられる係止部材と、前記伝
    達レバーに固着されて該係止部材を摺動自在に収納する
    ケースと、該係止部材を前記ケース内で前記シフトレバ
    ー方向へ付勢する付勢手段と、前記シフトレバーに一体
    的に形成されると共に、シフトレバーが駆動選択レンジ
    位置から離れる方向に傾倒した際には、該付勢手段の付
    勢力に抗して、前記係止部材のシフトレバー側の後端部
    を押圧し、該端部の反対側の先端部を前記係止孔内へ突
    入させた状態で、しかも、該係止部材後端部を摺接させ
    る摺接面部とを有して、前記シフトレバーが該A/Tモ
    ードに位置してシフト方向へ回動可能状態で、前記伝達
    レバーのシフト方向への回動を該シフト方向に協調させ
    ると共に、前記シフトレバーが前記駆動選択レンジから
    離れる側に傾倒された状態で、前記伝達レバーのシフト
    方向への回動を該シフトレバーのシフト方向への回動と
    独立させる係合手段を設け、前記ロック機構は、前記係
    合手段の位置に対してシフト方向に沿って縦列となる位
    置に設定されることを特徴とする請求項1記載の変速操
    作装置。
  6. 【請求項6】前記摺接面部は、前記シフトレバーの回動
    軸周りの回動方向に沿うと共に、前記シフトレバー基部
    の駆動選択レンジ位置側から略円弧状を呈する摺接面本
    体と、該摺接面本体及び該シフトレバー基部からシフト
    方向に沿って延設されると共に、該摺接面本体から前記
    伝達レバー側に延設される補強片とによって、セレクト
    方向断面略L字状を呈して構成されることを特徴とする
    請求項5記載の変速操作装置。
  7. 【請求項7】前記シフトレバー基部に対して、シフト方
    向における前記摺接面部及び前記ロック機構の配設位置
    の反対側には、A/Tモードにシフトレバーが存在する
    際にシフト方向への回動が行われる際、又は、シフトレ
    バーがA/Tモードの駆動選択レンジ位置から離れたマ
    ニュアルモードに存在する際の切換え操作の際、或いは
    シフトレバーを前記A/Tモード及びマニュアルモード
    との間で切換える際に、節度感を付与するチェック機構
    を有していることを特徴とする請求項1乃至6のうち何
    れか1項記載の変速操作装置。
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