JP4583724B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明は、自発光型の発光素子を有する表示装置、及びその駆動方法に関する。特に、表示装置の画素構成に関する。
【0001】
【従来の技術】
近年、発光素子(自発光素子)を用いた表示装置の研究開発が進められている。このような表示装置は、高画質、薄型、軽量などの利点を生かして、携帯電話の表示画面やパソコンのモニターとして幅広く利用されている。特に、このような表示装置は動画表示に適した速い応答速度、低電圧、低消費電力駆動などの特徴を有しているため、新世代の携帯電話や携帯情報端末(PDA)をはじめ、幅広い用途が見込まれている。
【0002】
発光素子は有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode : OLED)ともよばれ、陽極と、陰極と、前記陽極と前記陰極との間に有機化合物を有する層(以下、有機化合物層と表記する)が挟まれた構造を有している。この発光素子に流れる電流量と、発光素子の輝度は一定の関係があり、発光素子は有機化合物層に流れる電流量に応じた輝度で発光を行っている。
【0003】
ところで、発光素子を用いた表示装置に多階調の画像を表示するときの駆動方法としては、アナログ駆動方式(アナログ階調方式)とデジタル駆動方式(デジタル階調方式)が挙げられる。両方式の相違点は、発光素子の発光、非発光のそれぞれの状態において該発光素子を制御する方法にある。
【0004】
アナログ駆動方式は、発光素子に流れる電流の大きさを連続的に制御して階調を得るという方式である。またデジタル駆動方式は、発光素子がオン状態(輝度がほぼ100%である状態)と、オフ状態(輝度がほぼ0%である状態)の2つの状態のみによって駆動するという方式である。
【0005】
しかしデジタル駆動方式は、このままでは2階調しか表示出来ないため、時間階調方式や面積階調方式と組み合わせて多階調の画像を表示する駆動方法が提案されている。例えば時間階調表示とは、1フレームをいくつかのサブフレームに分け、それぞれの発光時間に重みを漬け、その選択によって階調表示を行うものである。また面積階調方式とは、画素内にサブ画素を設け、その発光面積に重みを付けて、その選択により階調表示を行う方法である。
【0006】
また画素に信号を入力する場合、電圧入力方式がよく用いられている。電圧入力方式は、画素に入力するビデオ信号として電圧を駆動用素子のゲート電極に入力して、該駆動用素子を用いて発光素子の輝度を制御する方式である。
【0007】
以上のような表示装置の駆動方法、多階調表示方式等は、非特許文献1を参照するとよい。
【0008】
【非特許文献1】
「有機ELディスプレイにおける材料技術と素子の作製」 技術情報協会、2002年1月、p.179−196
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような電圧入力方式を用いる場合、発光素子を駆動する(電流を供給する)ためのトランジスタ(以下、駆動用トランジスタと表記する)の電流特性がばらつくと、発光素子の輝度もばらついてしまった。特に、アナログ階調方式の場合において、低階調表示を行うとき、駆動用トランジスタの電気特性ばらつきの影響が大きくなってしまった。これはトランジスタの電流特性は(Vgs−Vth)に依存して決まるため、低階調表示を行う場合、Vgsが小さく、相対的にVthの影響を大きく受けてしまうためである。トランジスタのVthとは、しきい値電圧であり成膜条件や膜厚等の作製工程によりばらつきが大きく現れてしまう。特に、結晶化工程を経る多結晶シリコン膜を有する半導体素子では、結晶粒界や配向性が一要因としてVthがばらついてしまう。
【0010】
図10(A)に示すトランジスタ及び発光素子を用いて具体的に説明する。図10(B)には、低階調表示を行う場合の発光素子及びトランジスタのIds−Vds特性を示し、その交点が動作点となっている。図10(B)に示すように、低階調表示を行う場合、トランジスタが発光素子へ供給する電流値(Ids)が小さく、Vgsも小さくなり、相対的にVthのばらつきの影響を受けやすくなってしまることがわかる。その結果、トランジスタと発光素子を有する表示装置において、輝度ムラが生じ、品質低下の原因となってしまった。上述のようなしきい値電圧の影響を小さくするために、トランジスタのチャネルサイズW/Lをより小さく設計し、Vgsを大きくして動作させることが考えられる。
【0011】
一方、発光素子の電圧電流特性が変動しても、発光素子に一定の電流が流れるようにするため、トランジスタを飽和領域で動作させている。図10(C)に示すが、飽和領域とはVds>(Vgs−Vth)の範囲であって、トランジスタのソース・ドレイン間電圧が変化してもソース・ドレイン電流が変動しない。そのため常に、発光素子に一定の電流を供給することができる。
【0012】
しかし高階調表示を行う場合、トランジスタの飽和領域が狭くなってしまった。図10(C)には高階調表示における、トランジスタ特性と、発光素子特性のIds−Vds特性を示す。図10(C)をみると、発光素子の劣化に伴い、発光素子特性は低電圧側へシフトし、Vdsは低下していくことがわかる。その結果、トランジスタの動作範囲となる飽和領域が狭くなり、さらにはトランジスタが線形領域で動作してしまうことも考えられた。
【0013】
このような高階調表示における問題を解決するためには、飽和領域の動作範囲を広くするとよい。例えば図10(A)に示すα−β間の電圧を大きくすることが考えられる。その結果、発光素子が劣化しても飽和領域で動作することができる。しかしこの場合電圧が大きくなるため、消費電力が大きくなってしまう。そこで別の方法として、トランジスタのチャネルサイズW/Lをより大きく設計し、Vgsを小さくすることが考えられる。
【0014】
これらを踏まえると、トランジスタの電気特性からみると、しきい値電圧のばらつきの影響を小さくするため、チャネルサイズW/Lを小さく設計してVgsを大きくすると好ましく、発光素子の特性からみると、飽和領域の動作範囲を広げるため、Vgsが小さくなるようにチャネルサイズW/Lを大きく設計する方が好ましかった。このように、しきい値電圧のばらつきの影響を低減することと、発光素子の劣化による輝度低下を防止するため飽和領域で動作する範囲を広くすることとは、トレードオフの関係にある。
【0015】
そこで本発明は、多結晶シリコン膜や非晶質シリコン膜を有する半導体素子を備える表示装置であって、高階調表示及び低階調表示において、駆動用トランジスタを飽和領域で動作させ、且つ当該トランジスタのしきい値電圧のばらつきが低減される表示装置、及びその駆動方法を提供することを課題とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を鑑み本発明は、複数の駆動用トランジスタ、例えば第1の駆動用トランジスタと、第2の駆動用トランジスタとを各画素に備え、さらに発光素子の点灯期間(発光期間ともいう)を制御する回路(点灯期間制御回路という)を有する表示装置を特徴とする。
【0017】
駆動用トランジスタの数は任意でよいが、上記のように二つ設ける場合、第1の駆動用トランジスタは電流能力を高くする。例えば、チャネルサイズW/L(以下、単にW/Lと表記する)を大きく設計する。また第2の駆動用トランジスタは電流能力を第1の駆動用トランジスタほど高める必要がないため、例えばW/Lを小さく設計することができる。
【0018】
具体的には、第1の駆動用トランジスタのW/Lは、第2の駆動用トランジスタのW/Lより大きくなるように設計することができる。例えば飽和領域で動作するためにはLの長さを数百から数十μmとすると好ましい。すなわち低階調領域で、W/Lの小さな第2の駆動用トランジスタを用いれば、Vgsをより大きくすることができ、駆動用トランジスタのVthバラツキの影響が低減される。
別の方法としては、駆動用トランジスタの結晶性を高めるとよく、例えば連続発振レーザを用いて結晶性を高めてもよい。従って、高階調表示では少なくとも第1の駆動用トランジスタを用いることで飽和領域を広くとることができる。そして低階調表示では点灯期間制御回路を用いることで、Vgsを大きくできる。その結果、Vthばらつきの影響を低減することができる。
【0019】
なお本発明の点灯期間制御回路は、少なくとも低階調表示を行う場合、発光素子を非発光とするよう配置すればよい。またさらに高階調表示を行う場合、発光素子を非発光とするように配置しても構わない。
【0020】
なお、トランジスタは、多結晶シリコン薄膜トランジスタや非晶質シリコン薄膜トランジスタ、又はその他のトランジスタで形成してもよい。つまり本発明はトランジスタの構成に限定されない。
【0021】
また非晶質シリコン薄膜トランジスタを用いる場合、すべてnチャネル型薄膜トランジスタで形成すると好ましい。このように一方の極性のみから構成する場合、ブートストラップ回路等を利用すればよく、特願2002−327498号の記載を参照すればよい。
【0022】
なお本発明は上面出射型及び下面出射型のいずれの発光装置に適応することができる。さらには両面から出射する両面出射型の発光装置にも適応することができる。このように本発明は、発光装置の構造には限定されない。しかし、配線やトランジスタの数が増えるにつれ、上面出射型の発光装置が好ましい。
【0023】
このような第1のトランジスタにより低いVgsでも大きな電流を供給することができ、Vdsが低くなっても動作領域が線形領域になることを防止できる。
このため劣化しても輝度低下を発生しにくく、またより低い電圧で駆動できるため低消費電力、低発熱となる。また第2のトランジスタはより高いVgsを印加することで電流を供給することができ、トランジスタの電気特性のバラツキの影響を少なくすることができる。特にVgsが低くなる低階調において効果が大きく、表示品質を高めることができる。これは点灯期間制御回路により、Vgsを大きくすることができ、Vthバラツキを低減することができるためである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0025】
(実施の形態1)
本実施の形態では、二つの駆動用トランジスタを有する画素構成であって、ビデオ信号としてアナログ信号、特にアナログ電圧が入力される場合について説明する。例えば、第1及び第2の駆動用トランジスタ、及び点灯期間制御回路を備える画素構成である。
【0026】
図1(A)には、第1の信号線10a及び第2の信号線10bと、走査線11と、発光素子12とを有する画素構成を示す。第1の信号線10aに接続される第1のスイッチング用のトランジスタTr13と、第2の信号線10bに接続される第2のスイッチング用のトランジスタTr14と、Tr13、14にそれぞれ接続される容量素子Cs15、16と、Cs15及び16の他端が接続される電源線17と、Cs15の両端に接続される点灯期間制御回路18と、発光素子及び電源線に接続される第1の駆動用のトランジスタTr19、第2の駆動用のトランジスタTr20とを有する。なお本実施の形態では、Tr13、14は、nチャネル型トランジスタ、Tr19、20はpチャネル型トランジスタとする。
【0027】
また駆動用トランジスタTr20のW/Lは、駆動用トランジスタTr19のW/Lより小さくなるように設計する。なおW/Lを小さくする場合、Lの値を大きくしても、Wを大きくしても、さらに両方行ってもよい。その結果、Vgsをより大きくすることができ駆動用トランジスタのVthバラツキの影響が低減される。
【0028】
このような画素構成において、高階調表示を行う場合を説明する。まず、走査線11によりTr13、14が選択されると、第1の信号線10a、第2の信号線10bから所定の輝度となるようなアナログ電圧が入力される。それらに基づき、Cs15、16に電荷が蓄積され、Tr19、20がオンとなると、発光素子が発光する。容量素子Cs15、16は、それぞれTr19、20のゲート・ソース間電圧を保持する役目を担う。このとき、Tr19とTr20の合計の電流が発光素子へ供給され、高階調表示を行うことができる。もちろんTr19のみを用いて高階調表示を行っても構わない。
【0029】
なお本実施の形態では、高階調表を行う場合第1及び第2の信号線を使用してアナログ電圧を供給する例を示すが、一方の信号線、例えば図1(E)にしめすように第1の信号線のみを使用してアナログ電圧を供給してもよい。
【0030】
次いで、低階調表示を行う場合を説明する。高階調表示と同様に走査線11によりTr13、14が選択される。このときTr20のみに電流が流れるような信号が入力される。そのためVgsは大きくなる。そして、より低階調表示を行うときは、点灯期間制御回路により、発光素子の発光を短くなるように、つまりTr20から電流が流れる期間が短くなるように制御する。その結果、さらにVgsを大きくすることができる。
【0031】
なお、図1(A)では、点灯期間制御回路18を一つの容量素子Cs15の両端に配置しているが、さらに容量素子Cs16の両端に配置しても構わない。そして、各々のTrに流れる電流の大きさと、Vgsの大きさと、点灯期間とを階調に合わせて制御する。なお点灯期間制御回路の数や配置は、表示の仕様(階調数等)に基づき、実施者が設定することができる。
【0032】
点灯期間制御回路18について説明すると、アナログ電圧に基づき蓄積された電荷を、所定の点灯期間後に放電するような回路、つまりTr20がオフとなるような回路を有していればよい。例えば、トランジスタや容量素子を有する構成により、このような制御を行う。
【0033】
また点灯期間制御回路は発光素子へ所定の電流を供給する時間を制御できる位置に配置されればよく、例えば図1(B)に示すように、発光素子と、駆動用トランジスタTr19、20との間に点灯期間制御回路を設けてもよい。
【0034】
図1(B)のように点灯期間制御回路を配置する場合、駆動用トランジスタTr19、20の特性、特にしきい値電圧(Vth)に依らず、確実に消去動作期間を設けることができる。すなわち、駆動用トランジスタの特性が電圧をゼロとするときに電流が流れてしまうノーマリーオンのような場合であっても、点灯期間制御回路が発光素子とTr17の接続を遮断するため、確実に消去動作期間を設けることができ、低階調表示を行うことができる。
【0035】
また図1(B)に示す画素構成の場合、高階調表示を行うときであっても発光素子の発光を制御することができる。すなわち、点灯期間制御回路により発光素子の発光を制御することが、高階調表示又は低階調表示のいずれでも行うことができる。
【0036】
また複数の点灯期間制御回路を配置する例として、図1(C)に示すように、二つの点灯期間制御回路18a、18bをそれぞれ、Tr19と発光素子との間、及びTr20と発光素子12との間に配置してもよい。
【0037】
またさらに、図1(D)に示すように二つの点灯期間制御回路18a、18bをそれぞれ、容量素子Cs16の両端と、Tr19と発光素子12との間に配置することもできる。
【0038】
また図1(E)には、第1の信号線10aと、第2の信号線10bを共通とする場合の例を示し、第1の走査線11a、及び第2の走査線11bを有し、それぞれTr14、Tr13が接続される。
【0039】
このように二つの点灯期間制御回路を配置させることにより、それぞれ発光素子を非発光とすることができるため、同じ輝度を出す場合、より大きなVgsとなるように設計することができる。その結果、駆動用トランジスタのVthのバラツキ影響を防止することが顕著となる。
【0040】
なお本発明において、pチャネル型の駆動用トランジスタの場合で説明したが、nチャネル型のトランジスタであっても構わない。さらに、トランジスタの極性をすべてnチャネル型又はpチャネル型とすることも可能である。
【0041】
すなわち本発明は、高階調表示と低階調表示を行うために駆動用トランジスタを複数設け、各画素に設けられた点灯期間制御回路により、低階調表示を正確に行うことを可能とする。なお画素構成やトランジスタの構成や極性、又は点灯期間制御回路の配置や数は図1に限定されるものではない。
【0042】
(実施の形態2)
本実施の形態では、図1(A)に示すように容量素子Cs16の両端に点灯期間制御回路を配置した画素構成の具体例を、図2を用いて説明する。
【0043】
図2(A)に示す画素は、走査線11と、第1の信号線10a、及び第2の信号線10bとにそれぞれ接続されるスイッチング用トランジスタTr13、14と、スイッチング用トランジスタTr13、14にそれぞれ接続される容量素子Cs15、Cs16と、スイッチング用トランジスタTr13と、Cs15とにゲート電極が接続される駆動用トランジスタTr19と、スイッチング用トランジスタTr14と、Cs16とにゲート電極が接続される駆動用トランジスタTr20と、駆動用トランジスタTr19、20の一方に接続される発光素子12と、他方に接続される電源線17とを有し、容量素子Cs16の両端には直列に接続されたトランジスタTr22、23を有する点灯期間制御回路18が設けられ、Tr22のゲート電極は消去用信号線20に接続され、Tr23のゲート電極は消去用走査線21に接続されている。なお本実施の形態では、Tr13、14、22、23は、nチャネル型トランジスタ、Tr19、20はpチャネル型トランジスタとする。
【0044】
また駆動用トランジスタTr20のW/Lは、駆動用トランジスタTr19のW/Lより小さくなるように設計する。その結果、Vgsをより大きくすることができ駆動用トランジスタのVthバラツキの影響が低減される。
【0045】
このような画素構成の動作について説明する。高階調表を行う場合、走査線11によりTr13、14が選択され、第1の信号線10a、第2の信号線10bから所定の輝度となるようなアナログ電圧が入力される。それらに基づき、Cs15、16に電荷が蓄積され、Tr19、20がオンとなると、発光素子が発光する。このとき、Tr19、20の合計、又はTr19の電流が発光素子へ供給され、高階調表示を行うことができる。
【0046】
なお本実施の形態では、高階調表示を行う場合第1及び第2の信号線を使用してアナログ電圧を供給する例を示すが、第1の信号線のみを使用してアナログ電圧を供給してもよい。
【0047】
そして低階調表示を行う場合、少なくとも点灯期間制御回路が配置されるCs16に接続されるTr14を介して接続している第2の信号線10bからアナログ電圧を供給する。この低階調表示において、アナログ電圧を大きくすることができる。さらに低階調表示の場合、点灯期間制御回路により発光素子を所定の期間で非発光とする。なおこのとき、信号線から入力されるアナログ電圧は、点灯期間に応じた大きさになっている。
【0048】
このとき具体的には、消去用走査線21が選択され、Tr23がオンとなる。
Tr23がオンとなるのに同期して、消去用信号線20から消去用の信号(消去信号)が入力されTr22がオンとなる。Tr22とTr23が共にオンとなると、Cs15に蓄積される電荷が放電し、発光素子は非発光となる。別の画素でTr23がオンとなっていても、Tr22がオフとなっているためCs15は放電されず、発光し続ける。よって、画素毎に点灯期間を制御することができる。
【0049】
実際の画素はマトリクス状に配列され、順次走査線が選択されてアナログ電圧が入力されていく。従って消去用走査線21が選択されるタイミングは、走査線11が選択されるタイミングより遅くなり、順次選択されていく。なお、消去用走査線が選択されるタイミングは実施者が、点灯期間の長さに合わせて設定することができる。
【0050】
消去用走査線を選択するタイミングをn×T(0<n<1)後としたタイミングチャートを図2(B)に示す。時間が経過するにつれて、各行の走査線が順次選択され、Tr13、若しくはTr14、または両Trが列毎にオンとなり、信号線10からアナログ電圧が供給される。その後、アナログ電圧に基づく電荷がそれぞれCs15、16へ蓄積され、Tr19、20がそれぞれオンとなる。その後、発光素子12がそれぞれのアナログ電圧に応じた輝度で発光を開始する。
【0051】
そして、n×T後に各行の消去用走査線が順次選択され、Tr23が列毎にオンとなる。しかし実際に消去したい、すなわち低階調表示を行いたい画素は列毎に様々である。そこで、低階調表示を行いたい画素のみ、消去用信号線20を介して、Tr22へ消去信号が入力される。具体的な消去信号として、消去用信号線20からHighの信号が入力され、これによりnチャネル型のTr22はオンとなる。すなわち、消去用走査線21が選択されるタイミングと同期して、消去用信号線20より消去信号が入力される画素の発光素子12が非発光となり、低階調表示が行われる。
【0052】
次に具体的な数値を挙げて走査線と、消去用走査線との選択のタイミングについて説明する。
【0053】
例えば64階調表示を行う場合、1フレーム期間Tにおいて、走査線が選択され、信号線から画素へ、各階調のアナログ電圧が入力される。そして、1〜8階調目までの低階調領域では、点灯期間を短くするものとする。
【0054】
(1/4=0.25)T後に消去動作期間を設け、(Tr19のW/L):(Tr20のW/L):=2:1とし、図2(A)のように点灯期間制御回路はTr20に接続するように設けられている場合の、具体的な階調数やビデオ信号の値について説明する。なお、表1にはその一例を示し、階調数(輝度)、点灯期間(0.25又は1、1とは消去動作を行っていないことを表す)、Tr20及びTr19へのビデオ信号の相対比、発光素子へ流れる電流の相対比を示す。
【0055】
【表1】
Figure 0004583724
【0056】
例えば、1階調(2番目)を表示する場合、Tr20へ4階調分のビデオ信号を入力する。このとき点灯期間制御回路により、点灯期間を(1/4)Tとする。ことのき、発光素子へ流れる電流値は1となる。但し、電流値は相対的に表記しているものであり、実際の電流値とは異なる。このように、点灯期間制御回路を用いて点灯期間を短くして低階調表示(表1においては16階調まで)を行う。
【0057】
32階調(33番目)を表示する場合、Tr19を用いればよく、Tr19へは16階調分のビデオ信号を入力する。このときTr19のW/Lの相対比が2、つまり電流能力がTr20の2倍となっているため、発光素子へは電流が32流れる。
【0058】
33階調(34番目)を表示する場合、Tr19及びTr20を用いればよく、Tr19へは16階調部のビデオ信号を入力し、Tr20へは4階調分のビデオ信号を入力し、さらに点灯期間制御回路により点灯期間を(1/4)Tとする。その結果、発光素子へは電流が32+1=33流れる。
【0059】
点灯期間をどのように短くするかは、実施者が適宜決定すればよい。 すなわち、表示装置の仕様で決まる最大階調を越えないように、消去動作のタイミング(点灯期間の長さ)を考慮して、低階調表示の階調範囲を設定すると好ましい。
【0060】
なおアナログ電圧は、第1又は第2の信号線から入力される。具体的には、低階調表示を行う場合のアナログ電圧は第2の信号線10bから入力される必要がある。一方、高階調表示を行う場合のアナログ電圧は、第1の信号線10aから入力される、又は第1及び第2の信号線10a、bの両信号線から入力してもよい。
【0061】
このように点灯期間制御回路を設けることにより、低階調表示を正確に行うことができる。すなわち本発明により、Vgsが大きくなるように設計でき、しきい値電圧のばらつきの影響を低減することと、発光素子の劣化による輝度低下を防止するため飽和領域で動作する範囲を広くすることとを両立することができる。
【0062】
本実施の形態において、点灯期間制御回路18を容量素子Cs15に配置してもよく、さらに容量素子Cs15及びCs16に配置してもよい。二つの点灯期間制御回路を配置させることにより、それぞれ発光素子を非発光とすることができるため、同じ輝度を出す場合、より大きなVgsとなるように設計することができる。その結果、駆動用トランジスタのVthのバラツキ影響を防止することが顕著となる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、図1(A)に示すように容量素子の両端に点灯期間制御回路を配置し、実施の形態2とは異なり、点灯期間の長さをより増やした場合の例を、図3を用いて説明する。
【0063】
図3(A)に示す点灯期間制御回路18が有するトランジスタはTr22、23、24、25と4つである。Tr22、24のゲート電極はそれぞれ第1及び第2の消去用信号線20a、20bに接続されている。またTr23、25のゲート電極はそれぞれ第1及び第2の消去用走査線21a、21bに接続されている。なお本実施の形態では、Tr22、23、24、25は、nチャネル型トランジスタとする。
【0064】
また駆動用トランジスタTr20のW/Lは、駆動用トランジスタTr19のW/Lより大きくなるように設計する。その結果、Vgsをより大きくすることができる。
【0065】
このように消去用走査線、消去用信号線が2つある場合、図3(B)に示すように、点灯期間がn×Tの場合と、m×T後の場合とを設けることができる。すなわち、n×T後に第1の消去動作期間が開始し、m×T後に第2の消去動作期間が開始する。つまり、点灯期間は、T、n×T、及びm×Tの3種類となる。
【0066】
また表2は、本実施の形態の場合の一例を示し、階調数(輝度)、点灯期間(0.25又は1、1とは消去動作を行っていないことを表す)、Tr20及びTr19へのビデオ信号の相対比、発光素子へ流れる電流の相対比を示す。
【0067】
【表2】
Figure 0004583724
【0068】
実施の形態2と同様な規則に基づき、点灯期間を(1/4=0.25)Tと(1/8=0.125)Tと短くする点が異なっている。
【0069】
例えば33階調(34番目)を表示する場合、Tr19及びTr20を用いればよく、Tr19へは16階調部のビデオ信号を入力し、Tr20へは8階調分のビデオ信号を入力し、さらに点灯期間制御回路により点灯期間を(1/8=0.125)Tとする。その結果、発光素子へは電流が32+1=33流れる。
【0070】
本発明は、消去用走査線、消去用信号線、それぞれに接続されるトランジスタに応じて、複数の消去動作期間を設けることができる。また消去動作期間を設けるタイミングや数等は、実施者が設定することができる。
【0071】
本実施の形態において、点灯期間制御回路18を容量素子Cs15に配置してもよく、さらに容量素子Cs15及びCs16に配置してもよい。二つの点灯期間制御回路を配置させることにより、それぞれ発光素子を非発光とすることができるため、同じ輝度を出す場合、より大きなVgsとなるように設計することができる。その結果、駆動用トランジスタのVthのバラツキ影響を防止することが顕著となる。
【0072】
特に本実施の形態では、配線やトランジスタが増加し、開口率の低下が懸念される。しかし、配線やトランジスタの配置の設計や、発光素子がトランジスタの配置と逆方向に発光する上面出射型の発光装置を採用することで、開口率の低下を防止することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、図1(A)に示すように容量素子の両端に点灯期間制御回路を配置する画素構成であって、実施の形態2、3とは異なるTrの具体例を、図4を用いて説明する。
【0073】
図4に示すように、消去用信号線20に接続されるトランジスタTr26と、Tr26のドレイン電極にゲート電極が接続されるトランジスタTr22と、Tr22と直列に接続され、ゲート電極が消去用走査線21に接続されるTr23と、Tr22のゲート電極と、電源線15との間に設けられる消去用Cs27とを有する。なお本実施の形態では、Tr22、23、26は、nチャネル型トランジスタとする。
【0074】
また駆動用トランジスタTr20のW/Lは、駆動用トランジスタTr19のW/Lより大きくなるように設計する。その結果、Vgsをより大きくすることができ駆動用トランジスタのVthバラツキの影響が低減される。
【0075】
この画素構成の低階調表示の動作について説明する。まず、走査線11によりTr14とTr26は同時に選択され、信号線10、消去用信号線20のそれぞれからアナログ電圧と消去信号とが入力される。このとき消去信号に基づき、消去用Cs27に電荷が蓄積され、Tr22がオンとなる。この状態で、所定の点灯期間が経過した後、消去用走査線21によりTr23がオンとなると、容量素子Cs16は放電し、発光素子は非発光となり、低階調表示を行うことができる。
【0076】
具体的には消去用信号線21から、低階調表示を行う画素のTr26にHighの信号が入力され、Tr22がオンとなる状態を消去用Cs27が保持する。
一方、高階調表示を行う画素のTr26にはLowの信号が入力され、Tr22がオフとなる状態を消去用Cs27が保持する。この状態で、所定の期間が経過した後、順に消去用走査線が選択され、Tr22、23共にオンとなるとき、発光素子が非発光となる。つまり本実施の形態では、消去するタイミングを消去動作期間における消去用走査線の選択により制御している。
【0077】
なお実施の形態1乃至3と同様に、Tr14には信号線10から各階調に対応するアナログ電圧が入力され、容量素子Cs16にはアナログ電圧に応じた電荷が蓄積され、Tr17がオンとなると発光素子12が所望の輝度で発光している。
【0078】
このような本実施の形態の点灯期間制御回路により、消去用信号線からの消去信号と、消去用走査線が選択されるタイミングを同期させる必要がないため、駆動回路を簡易的に制御することができる。
【0079】
本実施の形態において、点灯期間制御回路18を容量素子Cs15に配置してもよく、さらに容量素子Cs15及びCs16に配置してもよい。二つの点灯期間制御回路を配置させることにより、それぞれ発光素子を非発光とすることができるため、同じ輝度を出す場合、より大きなVgsとなるように設計することができる。その結果、駆動用トランジスタのVthのバラツキ影響の低減が顕著となる。
【0080】
(実施の形態5)
本実施の形態では、図1(B)に示すように点灯期間制御回路を配置する画素構成を、図5を用いて説明する。
【0081】
図5には、第1の信号線10a及び第2の信号線10bと、走査線11との交差部に設けられた発光素子12と、点灯期間制御回路18を介して発光素子12に接続される駆動用トランジスタTr19、Tr20と、走査線11と、第1の信号線10a及び第2の信号線10bとにそれぞれ接続されるスイッチング用トランジスタTr13、Tr14と、Tr13、Tr14を介して入力されるアナログ電圧を保持し、Tr19、Tr20のそれぞれのゲート電極と、電源線15との間にそれぞれ設けられた容量素子Cs15、Cs16とを有する画素構成を示す。また点灯期間制御回路18は、走査線11と、消去用信号線20とに接続されるトランジスタTr32と、Tr32とTr17とに接続され、互いに並列接続されるTr30、31と、Tr30のゲート電極に接続される消去用走査線21と、Tr32と電源線15とに接続される消去用容量素子Cs17とを有する。なお本実施の形態では、Tr30、31はpチャネル型トランジスタ、Tr32はnチャネル型トランジスタとする。
【0082】
また駆動用トランジスタTr20のW/Lは、駆動用トランジスタTr19のW/Lより大きくなるように設計する。その結果、Vgsをより大きくすることができ駆動用トランジスタのVthバラツキの影響が低減される。
【0083】
このような画素構成の動作について説明する。なお信号線からアナログ電圧が入力され、Cs16に保持された電荷に基づき発光素子12が所定の輝度で発光する動作は、実施の形態1乃至4と同様である。
【0084】
まず低階調表示の場合を説明すると、走査線11が選択されるとTr13、Tr14と同時にTr32がオンとなる。そして消去用信号線20から消去信号が入力され、消去用容量素子Cs27に電荷が保持される。すなわち、消去信号としてHighの信号が入力され、Tr31がオフとなる電荷がCs27に蓄積される。このときTr17はオンとなり、Cs16に蓄積された電荷に基づき発光素子12が所定の輝度で発光している。次いで消去動作期間において、順に消去用走査線21が選択され、Highの信号が入力されると、pチャネル型のTr31はオフとなり、発光素子が非発光となる。
【0085】
一方、高階調表示を行う場合、Cs27にTr31がオンとなる電荷が保持されている。そのため、消去用走査線21が選択され、Highの信号が入力され、Tr30がオフとなっても、発光素子は発光する。
【0086】
このように発光素子12と駆動用トランジスタTr17との間に、点灯期間制御回路18を配置することにより、Tr17の特性がノーマリーオンであっても、正確に発光素子が非発光となることができる。
【0087】
また図5では、Tr13、Tr14とTr27を共通の走査線に接続しているが、それぞれ別の走査線に接続してもよい。この場合、実施の形態2のように、消去用信号線と、消去用走査線とが選択されるタイミングが同期するときに発光素子が非発光となる。
【0088】
またさらに本実施の形態において、点灯期間制御回路18をTr19及びTr20と発光素子12との間にそれぞれ配置してもよい。二つの点灯期間制御回路を配置させることにより、それぞれ発光素子を非発光とすることができるため、同じ輝度を出す場合、より大きなVgsとなるように設計することができる。その結果、駆動用トランジスタのVthのバラツキ影響を防止することが顕著となる。
【0089】
(実施の形態6)
これまでは電圧入力方式の場合について説明してきたが、本発明は電流入力方式の場合にも適用することができる。また電流入力方式とは、ビデオ信号として電流(信号電流ともいう)を発光素子に流すことにより、該発光素子の輝度を制御する方式である。電流入力方式の場合、発光素子へ流れる信号電流の値により多階調を表示する。そこで本実施の形態では、点灯期間制御回路をビデオ信号として、アナログ電流が供給される電流入力方式の画素に適応した場合を説明する。
【0090】
図6には電流入力方式の画素の一例を示し、信号線10に接続されるスイッチSw41、Sw42と、Sw41、Sw42にそれぞれ接続される駆動用トランジスタTr19、Tr20と、Tr19、Tr20のそれぞれのゲート電極と電源線15の間に設けられた容量素子Cs15、Cs16と、Cs16の両端に設けられる点灯期間制御回路18と、発光素子12に接続されるSw45と、Tr19のゲート電極とスイッチ45との間に接続されるSw43と、Tr20のゲート電極、Cs16、点灯期間制御回路18と、Sw45間に設けられるSw44とを有する。
【0091】
また駆動用トランジスタTr20のW/Lは、駆動用トランジスタTr19のW/Lより大きくなるように設計する。その結果、Vgsをより大きくすることができ駆動用トランジスタのVthバラツキの影響が低減される。
【0092】
このような電流入力方式の画素の場合、低階調表示を行うとき、非常に小さな電流を信号線から入力することとなる。すると、信号線等の配線抵抗により、正確な電流値を供給することができない恐れがある。しかし、本発明のように点灯期間制御回路を設けることにより、所定の電流値より大きな電流を供給して点灯期間を制御することができ、書き込み速度が向上し、正確な低階調表示を行うことが可能となる。
【0093】
また電流入力方式においていずれの画素構成を用いることができ、例えばカレントミラー回路を有する画素構成において、低階調表示を行う場合、点灯期間制御回路を設けることにより、入力する信号電流を大きくできるので、書き込み速度が速くなる。
【0094】
このように本発明の点灯期間制御回路は、いずれの電流入力方式の画素にも適応することができ、点灯期間制御回路は、実施の形態1乃至5のいずれの構成を採用してもよい。
(実施の形態7)
本実施の形態では、図2の点灯期間制御回路を適応した画素を備えた表示装置全体について説明する。
【0095】
図7には、消去信号と、ビデオ信号a、bが入力される配線にそれぞれに接続されるSw804、Sw805a、Sw805bと、Sw804、Sw805a、Sw805bのオン・オフを制御するシフトレジスタ800を有する。そしてビデオ信号aはSw805aを介して第1の信号線10aへ入力され、ビデオ信号bはSw805bを介して第2の信号線10bへ入力される。
【0096】
また初期化電源線808と、初期化信号線809を有し、初期化電源線808とSw804と間にSw806が設けられる。選択用シフトレジスタ802は、フリップフロップ回路等を有し、走査線11を順に選択するよう制御する機能を有する。また消去用シフトレジスタ801も同様にフィリップフロップ回路等を有し、消去用走査線21を順に選択するよう制御する機能を有する。但し、消去用シフトレジスタ801と消去用走査線21との間には、パルス幅信号が入力されるAND回路807が設けられている。
【0097】
次に、AND回路を設ける理由を説明する。図2に示すような画素構成は、消去用走査線21を選択したとき、消去用信号線20へTr22がオンとなる信号が入力されていると、容量素子Cs16の電荷は放電されてしまう。つまり、消去用信号線20に前行の消去する信号がそのまま保持されていると、Cs16の電荷が放電されてしまい、消去用走査線21が選択された後に消去用信号線20へオフとなる信号を入力しても電荷は戻らない。そのため、ある行の消去用走査線を選択する場合、一端全列の消去用信号線の電位を初期化して、容量素子Cs16の電荷が放電しないようにする必要がある。このためパルス幅信号が入力されるAND回路807が設けられている。そしてさらに、初期化電源線808、及び初期化信号線809が設けられ、消去用走査線21が選択される前に、初期化信号を入力するように設定する。
【0098】
このような構成におけるタイミングチャートについて説明する。図8には、(i+1)行1列目、i行j列目、i行(j+1)列目、(i+1)行(j+1)列目の画素を、低階調表示を行う、すなわち点灯期間を短くする場合の例を示す。まず、i行目、(i+1)行目の消去用走査線が選択されるタイミング、及び初期化信号線が選択されるタイミングについて説明する。消去用シフトレジスタ801からパルス幅信号がAND回路807の一方の端子へ入力される。そして別のパルス幅信号がAND回路807の他方の端子へ入力される。AND回路は両端子からHighの信号が入力されるときのみ、Highの信号を出力する。
そのため別のパルス幅信号として、Lowの信号を入力するタイミングにより、初期化信号線を選択するタイミングと、消去用走査線の非選択のタイミングを同期させるように消去用走査線の選択を制御する。その結果、各行の消去用走査線が選択される前に、初期化信号線からHighの信号を入力し、消去用信号線の電位を初期化する消去用走査線が非選択となる期間を設けることができる。
【0099】
また低階調表示を行う各画素、1列目、j列目、及び(j+1)列目の各画素へ入力される消去信号について説明する。消去信号は、消去動作期間に消去用信号線から順に書き込まれる。そして消去が行われる所定の画素の消去用走査線が選択されるタイミング前に、Highの消去信号が入力される。すなわち消去動作期間において、1列目の消去用信号線は(i+1)行目の消去用走査線が選択されるとき、j列目の消去用信号線はi行目の消去用走査線が選択されるとき、(j+1)列目の消去用信号線は、i行目、及び(i+1)行目の消去用走査線が選択されるときに消去信号としてHighが入力される。この消去用走査線の選択と、消去用信号線からの消去信号に同期して、発光素子が非発光となる。
【0100】
このように各画素において発光素子を非発光とし、低階調表示を行うことができる。
【0101】
(実施の形態8)
本実施の形態では、図4の点灯期間制御回路を適応した画素を備えた表示装置全体について説明する。
【0102】
図9には、消去信号と、ビデオ信号a、bが入力される配線にそれぞれに接続されるSw804、Sw805a、Sw805bと、Sw804、Sw805a、Sw805bのオン・オフを制御するシフトレジスタ800を有する。そしてビデオ信号aはSw805aを介して第1の信号線10aへ入力され、ビデオ信号bはSw805bを介して第2の信号線10bへ入力される。また消去用走査線21の選択を制御する消去用シフトレジスタ801、走査線11の選択を制御する選択用シフトレジスタ802を有する。
【0103】
このような画素構成では、ビデオ信号a、bと消去信号を入力すればよい。そのため、スイッチやその他の論理回路を設ける必要がなく、表示装置の構成を簡便なものとすることができる。
【0104】
(実施の形態9)
本実施の形態では、各画素に点灯期間制御回路を設ける別の効果について説明する。
【0105】
上述したようなデジタル階調方式を用い、1フレームを分割したサブフレームを用いる時間階調方式を適応して多階調表示を行うと、擬似輪郭の問題が発生する。そこで本発明の単数又は複数の点灯期間制御回路を用いて、画素毎にサブフレームの順序を変え、擬似輪郭を防止する。例えば発光、非発光が各画素でランダムに起こるように、サブフレームの順序、又はサブフレーム期間が開始若しくは終了する時間等を各行、更には各画素で変えるように制御する。その結果、発光、又は非発光が連続する部分の面積を狭くして人間の目が認識する擬似輪郭を低減する。
【0106】
具体的には図12に示すように、点灯期間制御回路によりk行目と、k+1行目でサブフレームにおける点灯期間の終了を変える場合について説明する。
【0107】
図12(A)には、1フレーム:Tを4つのサブフレーム期間:t1〜t4に分割し、4bit、16階調表示を行うタイミングチャートを示す。図12(A)をみると、t1〜t4期間はそれぞれ信号線から書き込みが行われる書き込み動作期間Tw1〜Tw4を有し、t1及びt4期間には消去動作期間Teが設けられている。
【0108】
そして図12(B)には、16階調、すなわち全てのサブフレーム期間において発光する白表示の場合のk行目とk+1行目の状態を示す。t1期間では、k行目に書き込みTw1が行われ、点灯期間Ta1となる。このときk+1行目では、同様に書き込みTw1が行われ、次いで消去動作期間Teにより消去が行われ、点灯期間Ta4となる。t2期間では、k行目に書き込みTw2が行われ、点灯期間Ta2となる。このときk+1行目では、同様に書き込みTw2が行われ点灯期間Ta2となる。t3期間では、k行目に書き込みTw3が行われ、点灯期間Ta3となる。このときk+1行目では、同様に書き込みTw3が行われ点灯期間Ta3となる。t4期間では、k行目に書き込みTw4が行われ、次いで消去動作期間Teにより消去が行われ、点灯期間Ta4となる。このときk+1行目では、同様に書き込みTw4が行われ点灯期間Ta1となる。
【0109】
また白表示以外でても、同様に点灯期間の順序を入れ替えればよい。またさらに16階調以外でも、同様に点灯期間の順序を入れ替えればよい。
【0110】
具体的に消去動作期間では、順に消去用走査線が選択されていく。このとき消去用信号線から消去信号が入力されると、非発光となる。そのため、点灯期間の長さを制御することができ、結果として点灯期間の順を入れ替えることが可能となる。図12では、点灯期間Ta4の点灯時刻を行によって大きく変えることが可能となる。
【0111】
図12は、消去動作期間が2つ設けられており、例えば図3に示すような点灯期間制御回路を利用すればよい。もちろん図3以外のいずれの点灯期間制御回路を利用することができる。
【0112】
また図13(A)には、1フレーム:Tを5つのサブフレーム期間:t1〜t5に分割し、32階調表示を行うタイミングチャートを示す。なお、このとき消去期間SEが設けられている。これは時間階調方式を用いると、多階調を表示する、つまりサブフレームが短くなるにつれて、デューティー比が低くなってしまう。そこで消去期間SEを設け、発光素子を非発光とし、書き込み動作期間を設けることができ、デューティー比の低下を防止できる。
【0113】
図13(A)をみると、t1〜t5期間はそれぞれ信号線から書き込みが行われる書き込み動作期間Tw1〜Tw5を有し、t1、t3及びt5期間には消去動作期間Te、t4期間には消去期間SEが設けられている。
【0114】
そして図13(B)には、32階調、すなわち全てのサブフレーム期間において発光する白表示の場合の、k行目とk+1行目の状態を示す。t1期間では、k行目に書き込みTw1が行われ、点灯期間Ta1となる。このときk+1行目では、同様に書き込みTw1が行われ、次いで消去動作期間Teにより消去が行われ、点灯期間Ta3となる。t2期間では、k行目に書き込みTw2が行われ、点灯期間Ta2となる。このときk+1行目では、同様に書き込みTw2が行われ点灯期間Ta2となる。t3期間では、k行目に書き込みTw3が行われ、点灯期間Ta3となる。このときk+1行目では、同様に書き込みTw3が行われ、次いで消去動作期間Teにより消去が行われ、点灯期間Ta5となる。t4期間では、k行目に書き込みTw4が行われ、次いで消去期間SEにより消去が行われ、点灯期間Ta4となる。このときk+1行目では、同様に書き込みTw4が行われ、次いで消去期間SEにより消去が行われ、点灯期間Ta4となる。
t5期間では、k行目に書き込みTw5が行われ、次いで消去動作期間Teにより消去が行われ、点灯期間Ta5となる。このときk+1行目では、同様に書き込みTw5が行われ、点灯期間Ta1となる。
【0115】
また白表示以外でも、同様に点灯期間の順序を入れ替えればよい。またさらに32階調以外の表示においても、同様に点灯期間の順序を入れ替えればよい。
【0116】
具体的に消去動作期間では、消去用走査線が順に選択されていく。このとき消去用信号線から消去信号が入力されると、非発光となる。そのため、点灯期間の長さを制御することができ、結果として点灯期間の順を入れ替えることが可能となる。
【0117】
図13は、消去動作期間が3つ設けられており、例えば図3に示すような点灯期間制御回路を応用し、消去用走査線、消去用信号線、及びトランジスタを増やして利用すればよい。さらにその他の点灯期間制御回路を応用しても構わない。
【0118】
なおサブフレームを入れ替える順や消去動作期間の数は、図12、図13に限定されるものではない。また点灯期間制御回路は実施の形態1乃至5に示したいずれを用いても構わない。
【0119】
このように、各行で点灯期間の順序を入れ替える、すなわち点灯期間の終了を変えることにより擬似輪郭を防止することができる。さらに、各行及び各列、さらには各画素で点灯期間の順序を入れ替えるとよい。特に、隣接する各画素で点灯期間の順序を入れ替え、擬似輪郭を防止するとよい。
【0120】
(実施の形態10)
本発明により作製されたアクティブマトリクス基板は、様々な電子機器に適用することができる。電子機器としては、携帯情報端末(携帯電話機、モバイルコンピュータ、携帯型ゲーム機又は電子書籍等)、ビデオカメラ、デジタルカメラ、ゴーグル型ディスプレイ、表示ディスプレイ、ナビゲーションシステム等が挙げられる。これら電子機器の具体例を図11に示す。
【0121】
図11(A)はディスプレイであり、筐体4001、音声出力部4002、表示部4003等を含む。本発明により発光素子を有する表示部4003を完成することができる。表示装置は、パソコン用、TV放送受信用、広告表示用など全ての情報表示装置が含まれる。
【0122】
図11(B)はモバイルコンピュータであり、本体4101、スタイラス4102、表示部4103、操作ボタン4104、外部インターフェイス4105等を含む。本発明により発光素子を有する表示部4103を完成することができる。
【0123】
図11(C)はゲーム機であり、本体4201、表示部4202、操作ボタン4203等を含む。本発明により発光素子有する表示部4202を完成することができる。図11(D)は携帯電話機であり、本体4301、音声出力部4302、音声入力部4303、表示部4304、操作スイッチ4305、アンテナ4306等を含む。本発明により発光素子を有する表示部4304を完成することができる。
【0124】
図11(E)は電子ブックリーダーであり、表示部4401等を含む。本発明により発光素子を有する表示部4202を完成することができる。
【0125】
以上のように、本発明の適用範囲は極めて広く、あらゆる分野の電子機器に用いることが可能である。特に、アクティブマトリクス基板の絶縁基板をフレキシブル基板とすることで薄型や軽量が実現することができる。
【0126】
【発明の効果】
第1の駆動用トランジスタと、第2の駆動用トランジスタと、点灯期間制御回路とを各画素に備え、第1の駆動用トランジスタのW/Lは第2の駆動用トランジスタのW/Lより大きくなるように設計する本発明により、低階調領域で、W/Lの小さな第2の駆動用トランジスタを用いれば、Vgsをより大きくすることができる。その結果、駆動用トランジスタのVthバラツキの影響が低減され、正確な表示を行うことが可能となる。特に、点灯期間制御回路を複数設けると、駆動用トランジスタのVgsをさらに大きくすることができ好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の画素構成を示す図。
【図2】本発明の表示装置の画素構成を示す図。
【図3】本発明の表示装置の画素構成を示す図。
【図4】本発明の表示装置の画素構成を示す図。
【図5】本発明の表示装置の画素構成を示す図。
【図6】本発明の表示装置の画素構成を示す図。
【図7】本発明の表示装置を示す図。
【図8】本発明の表示装置のタイミングチャートを示す図。
【図9】本発明の表示装置を示す図。
【図10】発光素子及びトランジスタの特性を示す図。
【図11】本発明の電子機器を示す図。
【図12】本発明の表示装置のタイミングチャートを示す図。
【図13】本発明の表示装置のタイミングチャートを示す図。
【図14】本発明の表示装置の画素構成を示す上面図。

Claims (10)

  1. 第1のアナログ信号が入力される第1の信号線と、
    第2のアナログ信号が入力される第2の信号線と、
    走査線と、
    ソース又はドレインの一方が前記第1の信号線に接続され、ゲートが前記走査線に接続される第1のトランジスタと、
    ゲートが前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が発光素子に接続される第2のトランジスタと、
    ソース又はドレインの一方が前記第2の信号線に接続され、ゲートが前記走査線に接続される第3のトランジスタと、
    ゲートが前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が前記発光素子に接続される第4のトランジスタと、
    前記発光素子の点灯期間を制御する回路と、を有し、
    前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとは、チャネルサイズW/L(Wはトランジスタのチャネル幅、Lはトランジスタのチャネル長)が異なることを特徴とする表示装置。
  2. 第1のアナログ信号が入力される第1の信号線と、
    第2のアナログ信号が入力される第2の信号線と、
    走査線と、
    ソース又はドレインの一方が前記第1の信号線に接続され、ゲートが前記走査線に接続される第1のトランジスタと、
    ゲートが前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が発光素子に接続される第2のトランジスタと、
    ソース又はドレインの一方が前記第2の信号線に接続され、ゲートが前記走査線に接続される第3のトランジスタと、
    ゲートが前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が前記発光素子に接続される第4のトランジスタと、
    前記第4のトランジスタのソースとゲートとの間に設けられた点灯期間制御回路と、を有し、
    前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとは、チャネルサイズW/L(Wはトランジスタのチャネル幅、Lはトランジスタのチャネル長)が異なることを特徴とする表示装置。
  3. 第1のアナログ信号が入力される第1の信号線と、
    第2のアナログ信号が入力される第2の信号線と、
    第3の信号線と、
    第1及び第2の走査線と、
    ソース又はドレインの一方が前記第1の信号線に接続され、ゲートが前記第1の走査線に接続される第1のトランジスタと、
    ゲートが前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が発光素子に接続される第2のトランジスタと、
    ソース又はドレインの一方が前記第2の信号線に接続され、ゲートが前記第1の走査線に接続される第3のトランジスタと、
    ゲートが前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が前記発光素子に接続される第4のトランジスタと、
    ゲートが前記第3の信号線に接続され、ソース又はドレインの一方が前記第4のトランジスタのゲートに接続される第5のトランジスタと、
    ゲートが前記第2の走査線に接続され、ソース又はドレインの一方が前記第4のトランジスタのソースに接続される第6のトランジスタと、を有し、
    前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとは、チャネルサイズW/L(Wはトランジスタのチャネル幅、Lはトランジスタのチャネル長)が異なることを特徴とする表示装置。
  4. 請求項3において、
    第4の信号線と、
    第3の走査線と、
    ゲートが前記第4の信号線に接続され、ソース又はドレインの一方が前記第4のトランジスタのゲートに接続される第7のトランジスタと、
    ゲートが前記第3の走査線に接続され、ソース又はドレインの一方が前記第4のトランジスタのソースに接続される第8のトランジスタと、を有することを特徴とする表示装置。
  5. 第1のアナログ信号が入力される第1の信号線と、
    第2のアナログ信号が入力される第2の信号線と、
    第3の信号線と、
    第1及び第2の走査線と、
    ソース又はドレインの一方が前記第1の信号線に接続され、ゲートが前記第1の走査線に接続される第1のトランジスタと、
    ゲートが前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が発光素子に接続される第2のトランジスタと、
    ソース又はドレインの一方が前記第2の信号線に接続され、ゲートが前記第1の走査線に接続される第3のトランジスタと、
    ゲートが前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が前記発光素子に接続される第4のトランジスタと、
    容量素子と、
    ゲートが前記容量素子に接続され、ソース又はドレインの一方が前記第4のトランジスタのゲートに接続される第5のトランジスタと、
    ゲートが前記第2の走査線に接続され、前記第5のトランジスタと直列に接続される第6のトランジスタと、
    ソース又はドレインの一方が前記第5のトランジスタのゲートに接続され、ソース又はドレインの他方が前記第3の信号線に接続される7のトランジスタと、を有し、
    前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとは、チャネルサイズW/L(Wはトランジスタのチャネル幅、Lはトランジスタのチャネル長)が異なることを特徴とする表示装置。
  6. 第1のアナログ信号が入力される第1の信号線と、
    第2のアナログ信号が入力される第2の信号線と、
    走査線と、
    ソース又はドレインの一方が前記第1の信号線に接続され、ゲートが前記走査線に接続される第1のトランジスタと、
    ゲートが前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が発光素子に接続される第2のトランジスタと、
    ソース又はドレインの一方が前記第2の信号線に接続され、ゲートが前記走査線に接続される第3のトランジスタと、
    ゲートが前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が前記発光素子に接続される第4のトランジスタと、
    前記発光素子と、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方との間に設けられ、且つ、前記発光素子と、前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方との間に設けられた点灯期間制御回路と、を有し、
    前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとは、チャネルサイズW/L(Wはトランジスタのチャネル幅、Lはトランジスタのチャネル長)が異なることを特徴とする表示装置。
  7. 請求項6において、
    前記点灯期間制御回路は、
    一方の端子が電源線に接続される容量素子と、
    ソース又はドレインの一方が前記発光素子に接続される第5のトランジスタと、
    ソース又はドレインの一方が前記第5のトランジスタのソース又はドレインの一方に接続され、ソース又はドレインの他方が前記第5のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ゲートが前記容量素子の他方の端子に接続される第6のトランジスタと、
    ソース又はドレインの一方が前記第6のトランジスタのゲートに接続される第7のトランジスタと、を有することを特徴とする表示装置。
  8. 第1のアナログ信号が入力される第1の信号線と、
    第2のアナログ信号が入力される第2の信号線と、
    走査線と、
    ソース又はドレインの一方が前記第1の信号線に接続され、ゲートが前記走査線に接続される第1のトランジスタと、
    ゲートが前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が発光素子に接続される第2のトランジスタと、
    ソース又はドレインの一方が前記第2の信号線に接続され、ゲートが前記走査線に接続される第3のトランジスタと、
    ゲートが前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が前記発光素子に接続される第4のトランジスタと、
    前記発光素子と、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方との間に設けられた第1の点灯期間制御回路と、
    前記発光素子と、前記第4のトランジスタのソース又はドレインの一方との間に設けられた第2の点灯期間制御回路と、を有し、
    前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとは、チャネルサイズW/L(Wはトランジスタのチャネル幅、Lはトランジスタのチャネル長)が異なることを特徴とする表示装置。
  9. 第1のアナログ信号が入力される第1の信号線と、
    第2のアナログ信号が入力される第2の信号線と、
    走査線と、
    ソース又はドレインの一方が前記第1の信号線に接続され、ゲートが前記走査線に接続される第1のトランジスタと、
    ゲートが前記第1のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が発光素子に接続される第2のトランジスタと、
    ソース又はドレインの一方が前記第2の信号線に接続され、ゲートが前記走査線に接続される第3のトランジスタと、
    ゲートが前記第3のトランジスタのソース又はドレインの他方に接続され、ソース又はドレインの一方が前記発光素子に接続される第4のトランジスタと、
    前記第4のトランジスタのソースとゲートとの間に設けられた第1の点灯期間制御回路と、
    前記発光素子と、前記第2のトランジスタのソース又はドレインの一方との間に設けられた第2の点灯期間制御回路と、を有し、
    前記第2のトランジスタと前記第4のトランジスタとは、チャネルサイズW/L(Wはトランジスタのチャネル幅、Lはトランジスタのチャネル長)が異なることを特徴とする表示装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一において、
    前記第1のトランジスタを介して、第1の階調表示を行う第1のアナログ信号が前記第2のトランジスタのゲートに入力され、
    前記第3のトランジスタを介して、前記第1の階調よりも低い第2の階調表示を行う第2のアナログ信号が前記第4のトランジスタのゲートに入力されることを特徴とする表示装置。
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