JP4582882B2 - 操作レバー固定構造 - Google Patents
操作レバー固定構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4582882B2 JP4582882B2 JP2000262072A JP2000262072A JP4582882B2 JP 4582882 B2 JP4582882 B2 JP 4582882B2 JP 2000262072 A JP2000262072 A JP 2000262072A JP 2000262072 A JP2000262072 A JP 2000262072A JP 4582882 B2 JP4582882 B2 JP 4582882B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- operation lever
- protrusion
- rotating shaft
- insertion hole
- fixing structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
- Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)
- Mechanical Control Devices (AREA)
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は軸を回転操作する操作レバー固定構造に関するもので、特に自動車座席においてシートバックの傾斜角度を調整するリクライニング装置やシートクッションの昇降を調整するハイト装置等に好適な操作レバー固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の操作レバー固定構造を用いたものとして、例えば図4に示すリクライニング装置が公知である。図4においてシート1はシートクッション2とシートバック3を備え、シートバック3の下端がリクライニング装置4を介してシートクッション2の後端に取り付けられている。リクライニング装置4は、第1ブラケット7、第2ブラケット8、ロック装置9から構成されており、またロック装置9は操作部材を兼ねた回転軸5を有し、回転軸5の端部に操作レバー6が固定されており、操作レバー6の先端にはノブ11が固定されている。
【0003】
図5(a)、(b)に示すように、回転軸5の端部には略小判形の突起部5aが形成されており、操作レバー6に前記突起部5aと略同一形状の挿通穴12が形成されており、前記突起部5aが前記挿通穴12に挿通されると共に、突起部5aの先端がカシメ処理されて操作レバー6が回転軸5の端部に相対回転不能に固定される構成となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の図5(a)、(b)に示す従来の操作レバー固定構造では、回転軸5に設けられた突起部5aと操作レバー6に設けられた挿通穴12との間には製造上の寸法精度のバラツキを必ず生じ、このバラツキによって回転軸5と操作レバー6との相対回転位置が大きく変化する。つまり、上記寸法精度のバラツキのため、図5(a)に実線と二点鎖線で示すように回転軸5に対する操作レバー12の取り付け位置が大きく変化し、その結果、図4に示すようにカバー10とノブ11の相対位置が二点鎖線のようにずれ、外観や意匠が悪くなる不具合があった。
【0005】
このため、従来の操作レバー固定構造を実施する場合には、各部品の加工精度を過度に向上させる管理を行ったり、あるいは組立加工時に操作レバーを二次加工によって変形または位置調整する必要があり、生産性が悪くまたコスト高となる不都合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、これらの不都合、不具合を解消する操作レバー固定構造を提供することを目的とするものであり、回転軸と回転軸の端部に固定される操作レバーとを備え、前記回転軸の端部には略小判状で中空部を有する突起部が形成されており、当該突起部が前記操作レバーに設けられた挿通穴に挿通され、また、前記突起部の端部がカシメ処理された操作レバー固定構造において、前記突起部が2つの面部と2つの円周部とを有する略小判状に形成されており、また、前記挿通穴が前記突起部の2つの面部と一定の間隙を有する面部と前記突起部の円周部に摺接する2つの円弧部とからなっており、更に、当該円弧部には複数の凹部が形成されており、前記突起部が前記挿通穴に一定の回転幅で回転調整可能に遊嵌され、操作レバーと回転軸との相対回転が調整された後に前記突起部がカシメ処理されることによって前記突起部の一部が前記凹部に入り込んで操作レバーが回転軸の端部に相対回転不能に取り付け固定される構成を特徴とするものである。
【0007】
また、前記突起部の面部が2つの平面部として形成され、また、前記挿通穴が前記突起部の2つの平面部の略中央で接する2つの略V字状面と前記突起部の円周部に摺接する2つの円弧部とから形成されたことを特徴とするものである。
【0008】
更に、前記突起部の面部が2つのV字状面として形成され、また、前記挿通穴が前記突起部の2つのV字状面の略中央で接する2つの平面と前記突起部の円周部に摺接する2つの円弧部とから形成されたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図1〜図4を参照し説明する。始めに図1および図2を参照して全体の構成を説明すると、本発明の回転軸固定構造はリクライニング装置等に設けられた回転軸5と、板材が折り曲げ加工されて形成された公知な操作レバー6とを備え、前記回転軸5の端部には2つの平面部5bと2つの円周部5cとを有する左右が対称な略小判状の突起部5aが形成されており、前記操作レバー6には前記突起部5aを挿通するための挿通穴12が形成されている。挿通穴12は前記突起部5aの平面部5bの略中央で接触する2つのV字面部12bと、前記突起部5aの円周部5cと略同一の2つの円弧部12cとを有し、前記V字面12bの両端が前記円弧部12cによってつながった左右対称な形状となっている。また、前記2つの円弧部12cには複数の凹部12aが各々設けられている。
【0010】
続いて、上記の回転軸5と操作レバー6との固定について説明する。図2および図3に示されるように、回転軸5の突起部5aが操作レバー6の挿通穴12に挿通されると、突起部5aの平面部5bの略中央部分が挿通穴12のV字面部12bの略中央に接触され、また、突起部5aの円周部5cが挿通穴12の円弧部12cに摺接され、突起部5aは挿通穴12に遊嵌される。この状態においては、突起部5aの平面部5bと挿通穴12のV字面部12bとの間に間隙が存在し、操作レバー6は例えば図2に矢印Aにて示されるように回転軸5に対してこの間隙分だけ回転可能となっている。
【0011】
従って、図2に示される状態においては、操作レバー6を回転軸5に対して調整のため相対回転させることができ、図4に示される操作レバー6に固定されているノブ11の初期位置を調整できる。操作レバー6の回転軸への取り付け位置が調整された後に、公知な手段を用いて突起部5aがカシメ処理されると図3(a)、(b)、(c)にて示される状態となる。この状態においては、特に図3(b)に示されるように突起部5aの円周部5cが変形してその一部が挿通穴12の凹部12a内に入り込み、操作レバー6と回転軸5とが相対回転が不能な状態で結合される。
【0012】
なお、本発明は上記の実施態様に限定されるものではなく、回転軸の突起部が操作レバーの挿通穴に対して一定の調整幅を有する遊びを備えておればよく、上記実施例の構成のように突起部5aの平面部5bの略中央部分が挿通穴12のV字面部12bの略中央に接触支持された構成された場合には、操作レバーを回転軸に対して調整回転させる場合に前記の接触支持によってより円滑に調整回転を行える効果がある。
【0013】
また、例えば図6に示すように回転軸5の突起部5aの面部が2つのV字状面50bとして形成され、また、前記挿通穴12の面部が2つの平面部120bとして形成されることも可能である。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の操作レバーの固定構造においては、操作レバーの挿通穴とそこに挿入される回転軸の突起部の形状との間に調整回転可能な間隙が設けられると共に、突起部のカシメ処理によって確実に操作レバーを回転軸の端部に固定することができ、カバー等との相対位置を合わせるために部品精度を過度に厳しく管理したり、組立作業時に困難な調整を行う必要がない。
【0015】
また、カシメ処理によって操作レバーを回転軸に固定する場合、回転軸が操作レバーにくいつく形で結合しているため、操作レバーへの回転方向の固定強度が優れている。
【0016】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様に係わる操作レバー固定構造を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の実施態様に係わる操作レバー固定構造の要部を示す平面図である。
【図3】本発明の実施態様に係わる操作レバー固定構造のカシメ処理を説明する図である。
【図4】従来例の操作レバー固定構造を採用したリクライニング装置を示す側面図である。
【図5】従来例の操作レバー固定構造における固定部を説明する図である。
【図6】本発明の他の実施様態の要部を示す平面図である。
【符号の説明】
1 シート
2 シートクッション
3 シートバック
4 リクライニング機構
5 回転軸
6 操作レバー
7 第1ブラケット
8 第2ブラケット
9 ロック装置
10 カバー
11 ノブ
12 挿通穴
Claims (1)
- 回転軸と回転軸の端部に固定される操作レバーとを備え、前記回転軸の端部には略小判状で中空部を有する突起部が形成されており、当該突起部が前記操作レバーに設けられた挿通穴に挿通され、また、前記突起部の端部がカシメ処理された操作レバー固定構造において、
前記突起部が2つの面部と2つの円周部とを有する略小判状に形成されており、また、前記挿通穴が前記突起部の2つの面部と一定の間隙を有する面部と前記突起部の円周部に摺接する2つの円弧部とからなっており、更に、当該円弧部には複数の凹部が形成されており、
前記突起部が前記挿通穴に一定の回転幅で回転調整可能に遊嵌され、操作レバーと回転軸との相対回転が調整された後に前記突起部がカシメ処理されることによって前記突起部の一部が前記凹部に入り込んで操作レバーが回転軸の端部に相対回転不能に取り付け固定される構成を特徴とする、操作レバーの固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000262072A JP4582882B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 操作レバー固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000262072A JP4582882B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 操作レバー固定構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002073186A JP2002073186A (ja) | 2002-03-12 |
JP4582882B2 true JP4582882B2 (ja) | 2010-11-17 |
Family
ID=18749807
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000262072A Expired - Fee Related JP4582882B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 操作レバー固定構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4582882B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007051507A (ja) * | 2005-08-19 | 2007-03-01 | Takayama Metal Industrial Co Ltd | 束部材 |
CN103185061B (zh) * | 2011-12-31 | 2016-03-09 | 珠海格力电器股份有限公司 | 轴孔配合机构及其所用转轴 |
JP6933122B2 (ja) * | 2017-12-19 | 2021-09-08 | 株式会社デンソー | アクチュエータ |
JP7290557B2 (ja) * | 2019-11-29 | 2023-06-13 | 株式会社マキタ | レバー装置 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5355469A (en) * | 1976-10-30 | 1978-05-19 | Furonteia Kougiyou Kk | Method of fixing arm plate of pedals to bearing cylinder |
JPS6229145Y2 (ja) * | 1979-07-04 | 1987-07-27 | ||
JP2683497B2 (ja) * | 1993-12-27 | 1997-11-26 | 池田物産株式会社 | リクライニング軸の取付構造 |
JP3672953B2 (ja) * | 1993-12-27 | 2005-07-20 | シロキ工業株式会社 | リクライニング装置 |
JP3121783B2 (ja) * | 1997-05-22 | 2001-01-09 | 株式会社中部テプロ | ボス付きプレート及びボス付きプレートの製造方法 |
-
2000
- 2000-08-31 JP JP2000262072A patent/JP4582882B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002073186A (ja) | 2002-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3540952B2 (ja) | 車両用座席装置の調節及び固定装置 | |
JP3287454B2 (ja) | 両側リクライニング装置 | |
JP2001309832A (ja) | 乗物用シートのヒンジ機構およびそのような機構が取り付けられたシート | |
JPH09131240A (ja) | 内歯式リクライニングデバイス | |
JPH11155670A (ja) | シートリクライニング装置 | |
JP4582882B2 (ja) | 操作レバー固定構造 | |
JP4318793B2 (ja) | シートのリクライナ構造 | |
JPH0336291Y2 (ja) | ||
JP3762188B2 (ja) | リクライニング装置 | |
JP3964639B2 (ja) | リクライニング装置 | |
JP2671134B2 (ja) | ヘツドレストの無段階調節装置 | |
JP6088963B2 (ja) | 前倒式ヘッドレスト | |
JP2577493Y2 (ja) | リクライニング機構 | |
JP2806273B2 (ja) | シートリクライニング装置 | |
JP4132718B2 (ja) | 椅子のロッキング装置 | |
JP4414160B2 (ja) | シート | |
JPH0934575A (ja) | 回転つまみの制動力調整機構 | |
JP2001150945A (ja) | 風向調整装置 | |
JP2533728Y2 (ja) | 車両用リクライニング装置 | |
JP4380027B2 (ja) | シートクッション | |
JP2534291Y2 (ja) | リクライニング装置の係脱機構 | |
JP2003299544A (ja) | リクライニング機構 | |
JPH0625155Y2 (ja) | 車両用リクライニング等の調節レバー | |
JPH0327480Y2 (ja) | ||
JP4220176B2 (ja) | リクライニング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091020 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091218 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100511 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091218 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100630 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100824 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100831 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4582882 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130910 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |