JP4578650B2 - 養生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エレベータ,エスカレータ等昇降機の改修工事などに利用される養生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
客先のニーズの多様化に伴い、建物内店舗の営業時間中であっても、建物内に設置されるエレベータ,エスカレータ等の昇降機(以下,説明の便宜上,専らエスカレータについて説明するが、エレベータも含むものである)の改修工事が求められるようになり、その結果、一般利用者の安全を確保する観点からエスカレータの周囲に養生を設ける必要が出てきた。
【0003】
従来、エスカレータの周囲に設置する養生は、図13に示すように、周辺の建屋状況を含むエスカレータ101の全体寸法を測定した後、その測定寸法に合わせて形状,サイズ等について詳細に設計し、ベニヤ板102などを設計内容に従って所要の形状,サイズとなるように製作し、この製作された各ベニヤ板102を現地に運搬し、組み立てていくといった方法をとっている。103は防火シャッターである。
【0004】
ところで、各エスカレータは、1台ごとに機種、階、建屋などの取り合いが異なることから、エスカレータごとに個別に養生の設計を行い、さらに設計内容に従って種々の形状,サイズのベニヤ板102などを製作し、しかも現地に出向いて設計内容に従って組立て作業を実施するのが一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従って、以上のようなエスカレータの養生は、エスカレータの改修工事ごとに測定寸法に合わせて設計し、製作し、設置する手順をとることから、養生の設計、製作、設置に多くの時間がかかり、工事の終了後には他のエスカレータに使用できずに全て廃棄するので、コストの面から大きな負担となっている。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、エスカレータの機種、形式、寸法等に左右されずに繰り返し利用可能とし、改修工事の時間短縮、コストの低減化および産業廃棄物の低減化を実現する養生装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係わる養生装置は、エスカレータ上下乗降部を周囲から間仕切りするエスカレータ乗降部幅に応じて幅調整可能な養生扉と、前記エスカレータの両側面に適宜な間隔をもって設置される伸縮可能な支持柱と、前記エスカレータ上下乗降部の養生扉および各支持柱に固定されるワイヤと、前記エスカレータ両側面を覆うように前記ワイヤに吊下される中間囲い体とを備えた構成である。
【0013】
本発明は以上のような構成とすることにより、エスカレータの上下乗降部にそれぞれエスカレータ乗降部幅に応じて幅調整可能な養生扉を設置し、さらにエスカレータの両側面に適宜な間隔をもって伸縮可能な支持柱を設置し、その後、エスカレータの乗降部の養生扉および各支持柱にワイヤを固定し、このワイヤに中間囲い体を固定するので、エスカレータの養生を迅速に行うことが可能であり、しかも容易に組立・分解できることから、エスカレータの機種、形式、寸法等に左右されずに繰り返し利用可能であり、改修工事の時間短縮、コストの低減化および産業廃棄物の低減化に貢献する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1は本発明に係る養生装置とエスカレータとの関係を示す概略側面図である。
【0016】
このエスカレータの養生装置は、昇降機である例えばエスカレータ1の周囲を囲むことにより、改修工事を行う工事区域と一般第3者の通行区域とを分離し、作業の円滑化および通行人の安全を確保するものであって、具体的には、エスカレータ上下乗降部を周囲から間仕切りする養生扉2と、エスカレータ両側欄干を少なくとも外側から支持する支持壁3上に所要の間隔をもって設置される支持柱4,…と、エスカレータ左側支持柱4,…およびエスカレータ右側支持柱4,…ごとにそれぞれ各支持柱4の動きを封じるように固定されるワイヤ5と、エスカレータ上下乗降部に設置される養生扉2に両端部側を支持し、かつ、支持柱3に上端部側を固定することにより、少なくともエスカレータ1の両側面を囲う中間囲い体6とによって構成されている。7は防火シャッターである。
【0017】
なお、養生扉2は、鍵付きとするとともに、軽量化を重視する場合には例えばプラスチック材料などが用いられ、防火区域内に設置される場合には防火の観点から例えば鋼製の材料が用いられる。
【0018】
また、中間囲い体6は、エスカレータ1の両側面を囲うだけでなく、エスカレータ1の上部側を囲うようにしてもよく、また好ましくは防火の観点から難燃性の材料で構成するのが望ましい。
【0019】
従って、以上のような実施の形態によれば、エスカレータ上下乗降部の養生扉2を出入り口とし、エスカレータ1の両側面に立てられた支持柱4,…を介してエスカレータ1の両側面を中間覆い体6で覆う構成としたので、工事区域と通行区域とを完全に分離でき、しかも養生扉2の鍵を除けば開口部分が存在しないので、第3者が工事区域に過って侵入することを防ぐことができ、通行人の安全を確保できる。
【0020】
また、エスカレータ1の上下乗降部にそれぞれ養生扉2を設置し、さらにエスカレータ1の両側面に適宜な間隔をもって支持柱4を設置し、さらに養生扉2および各支持柱4にワイヤ5を固定し、このワイヤ5に中間覆い体6を固定するので、エスカレータ1の養生を迅速に行うことが可能であり、組立・分解が容易に行えることから、エスカレータ1の機種、形式、寸法等に左右されずに繰り返し利用可能であり、エスカレータ1の新設,改修工事の時間短縮、コストの低減化および産業廃棄物の低減化にも大きく貢献できる。
【0021】
次に、本発明に係わる昇降機用養生扉2の一実施の形態について図2を参照して説明する。同図は昇降機用養生扉の外観斜視図である。
【0022】
この養生扉2は、扉正面両端部側にそれぞれ縦方向に配列される固定サイズの正面パネル2aと、扉正面中央部側にそれぞれ縦方向に配列され、内側に開く固定サイズの扉パネル2bと、これら正面パネル2aと扉パネル2bとの間に介在される調整パネル2cと、扉両側面側に配列される側面パネル2dと、正面パネル2a、調整パネル2cおよび側面パネル2dのうち、少なくとも正面パネル2aと側面パネル2dの差込みを可能にする差込み溝が形成されている養生扉ベース2eと、屋根パネル2f,2f′とによって構成されている。
【0023】
図3および図4は上部から養生扉を見た図であり、更に詳しくは養生扉ベース2eと正面パネル2a,側面パネル2dとの関係を説明する図である。但し、図3はエスカレータ等の間口が狭く調整パネル2cを不要とした例であり、図4はエスカレータ等の間口が広いために調整パネル2cを介在させた例である。
【0024】
すなわち、養生扉ベース2eは、図3,図4に示すごとくほぼ直交する2方向にそれぞれ差込み溝2gが形成され、そのうち側面方向に向く差込み溝2gに正面パネル2a、また背面方向に向く差込み溝2gに側面パネル2dをそれぞれ差込むことにより、正面パネル2a、側面パネル2dを支持する構成となっている。
【0025】
さらに、養生扉ベース2eの内側は、図5に示すように構成されている。図5は上部から養生扉のコーナ部分を見た図であって、具体的には養生扉ベース2eの内側にはファスナ2hおよび爪2iが取付けられ、それぞれ差込み溝2gに差し込まれる正面パネル2aおよび側面パネル2dの内側に形成される切欠き部2jに対し、前記爪2iを引っかけることにより、養生扉ベース2eに正面パネル2a、側面パネル2dを固定する。つまり、正面パネル2a、側面パネル2dは、養生扉ベース2eの差込み溝2gに差込むことおよび各ファスナ2hに付設される爪2iを正面パネル2a、側面パネル2d内側の切欠き部2jに係合させることにより、正面パネル2a、側面パネル2dが養生扉ベース2eから外れることなく、確実に固定できるものである。
【0026】
また、両端部側の正面パネル2aと調整パネル2c、この調整パネル2cと扉パネル2bとはそれぞれ蝶番2kを介して抜き差し可能に取着され、エスカレータの上下乗降部幅の大きさに応じて例えば図3に示すごとく調整パネル2c無しの状態或いは図4に示すごとく正面パネル2aと扉パネル2bとの間に1枚以上の調整パネル2cを介在することにより、養生扉2の正面幅を任意に広げることが可能であり、また各パネル2a〜2dが抜き差し可能になっているので、組立および分解が非常に容易である。
【0027】
図6ないし図8は養生扉2における屋根部の構成を示す図であって、そのうち、図6は養生扉内側から屋根部下面を見たときの屋根幅調整機構が付された屋根下面図、図7は養生扉内側から屋根部下面を見たときの屋根幅調整機構が付された図6に示す屋根部下面の状態から屋根幅を広げたときの屋根部下面図、図8は屋根幅調整機構のうち特にパイプ固定部の断面を示す図である。
【0028】
この屋根部の調整機構は、両側面パネル2d,2d側からそれぞれ延在されてその突き合わせ端部側が上下方向で一部重なり合うように掛け渡されている屋根パネル2f,2f′と、この屋根パネル2f,2f′のうち、下側屋根パネル2f′の下面奥行方向に所定の間隔をもって並行に固定されたパイプ支持体2l′および上側屋根パネル2fの下面の比較的端部側奥行方向に固定された前記パイプ支持体2l′と並行に配置されるパイプ支持体2lと、各パイプ支持体2l′,2l群のほぼ中央部分に位置して下側屋根パネル2l′側の奥行方向に取付けられたパイプ固定部2m,2m′と、各パイプ支持体2l′,2l群に跨るように遊動貫通され、それぞれ一端部側がパイプ支持体2l′,2lに固定されているパイプ2nとが設けられている。2oはボルトである。
【0029】
因みに、図6に示す状態から図7に示すように屋根部を広げる場合、図8に示すパイプ固定部2m,2m′に取付けられているボルト2oを緩め、屋根パネル2f′に設けられている挿入溝に養生扉2両側の側面パネル2dが差込めるまで屋根パネル2f,2f′を広げた後、屋根パネル2f,2f′に側面パネル2dを差込み、パイプ固定部2m,2m′のボルト2oを締め付ければ、屋根幅を広げることが可能となる。
【0030】
従って、以上のように屋根パネル2f,2f′に所定の間隔をもって並行に配列されたパイプ支持体2l,2l′に一端固定、かつ、他端遊動状態とするパイプ2nを挿通し、さらにパイプ支持体2l,2l群の中間部分に位置させてパイプ固定部2m,2m′を設け、屋根部を広げたり、狭くするとき、パイプ固定部2m,2m′に螺合されているボルト2oを緩めた後、パイプ支持体2l,2l群のガイドに沿ってパイプ2oを摺動させつつ屋根パネル2f,2f′の重なり部分を調整する屋根幅調整機構を設けたことにより、形式、機種に左右されずにエスカレータの幅の違いに十分対応することが可能であり、各エスカレータごとに養生を設計、製作する時間とコストを削減することが可能である。
【0031】
なお、上記実施の形態では、屋根部に屋根パネル2f,2f′を用いた例を説明したが、この屋根パネル2f,2f′を使用せずに、図9に示すように複数のネジ穴2pが形成されたパイプ2qと長孔2rが形成されたパイプ2sとを嵌合させた状態で各側面パネル2d上に掛け渡し、ボルト2tを緩めた後、扉正面幅の大きさに応じて適宜なネジ穴2pを選択し、長孔2rを介してボルト2tを選択ネジ穴2pにネジ止めすれば、屋根幅を調整できる。なお、パイプ2qとパイプ2sとを1対とし、1対以上のパイプ2q−2sを用いて屋根幅調整機構を構成する。
【0032】
このような実施の形態によれば、ネジ穴2pを選択することにより、形式、機種によるエスカレータの幅の違いに対応でき、また屋根パネル2f,2f′を用いたものに比べて材料の節減、運搬スペースの縮小化を実現できる。
【0033】
図10は既設エスカレータトラスに養生扉2を据え付け固定する例を説明する図である。
【0034】
同図において11はエスカレータ上下乗降部分に敷設される踏板下側に設置されている既設のエスカレータトラスであって、このエスカレータトラス11上端のL字部材の平行部分に養生扉固定専用治具12を取り付け、この養生扉固定専用治具12を介して養生扉2の養生扉ベース2eをエスカレータトラス11に固定する。具体的には、既設エスカレータトラス11のL字部材の平行部分と専用治具12の下部L字部材の平行部分とを重ね合わせ、専用治具側のエレベータ用レールクリップ12aを用いて既設エスカレータトラス11に挟み込み、ナット12bを締め付けることにより、既設エスカレータトラス11に養生扉固定専用治具12を取り付け固定する。
【0035】
次に、養生扉固定専用治具12にスタッド状に取付けられた養生扉固定ボルト12cとナット12dとの間に養生扉2の養生扉ベース2cを挟み込み、ナット12dを締め付けることにより、養生扉固定専用治具12に養生扉2を取り付け固定する。
【0036】
以上のような手段を用いて養生扉2を据え付け固定することにより、エスカレータの機種などに左右されずに養生扉2の据え付けが可能となり、しかも既設エスカレータトラス11や養生扉2に穴開けなどの追加加工を行うことなく養生扉2を固定でき、作業時間の短縮化を図ることができる。なお、予め養生扉ベース2eに固定ボルト12cを挿通する孔を設けてもよい。また、養生扉固定専用治具12にエレベータ用レールクリップ12aおよびスタッド状の固定ボルト12cを設けたが、エレベータ用レールクリップ12aのみ、或いはスタッド状の固定ボルト12cのみを用いて、既設エスカレータトラスに養生扉2を据え付け固定することもできる。
【0037】
次に、図11はエスカレータ1を外側から支持する支持壁3に設置される伸縮調整機構をもった支持柱4の構成を示す図である。なお、支持壁3はエスカレータ外側側面に設けられるエスカレータデッキやエスカレータ側面と建物壁との間に存在する傾斜部を含むものである。
【0038】
この支持柱3は、縦方向ラインにそって複数の孔が貫通された筒状体4aおよびこの筒状体4aの底部に所定の傾斜角度をもって取付けられ支持壁3に面接触可能な例えば方形状の板体4bからなる柱基礎部4cと、縦方向ラインにそって複数の孔が貫通された筒状の柱上部4dと、縦方向ラインにそって複数の孔が貫通され前記柱基礎部4cの筒状体4aと柱上部4dとに挿入される柱中間部4eと、支持柱4の高さ調整時に柱基礎部4c側および柱上部4d側の孔を適宜に選択し、柱基礎部4cの孔と柱中間部4eの孔、柱上部4dの孔と柱中間部4eの孔とにそれぞれ挿入し固定するボルト4fおよびナット4gとで構成されている。
【0039】
支持柱4の高さを上下方向に調整する場合、柱基礎部4cおよび柱上部4dの何れか一方または両方に貫通固定されているボルト4fおよびナット4gを抜き取り、柱上部4dが所要の高さとなるように位置決めした後、柱基礎部4cと柱中間部4eとの間で一致する孔、柱上部4dと柱中間部4eとの間で一致する孔にボルト4fを挿入し反対側からナット4gで締め付けることにより、所要とする高さに設定できる。
【0040】
従って、以上のような実施の形態によれば、伸縮調整機構をもった支持柱4を設けることにより、工事作業に必要な高さに自在に調整し設定することができる。
【0041】
なお、支持柱4は、柱基礎部4c、柱中間部4eおよび柱上部4dによって構成されているが、例えば柱基礎部4cの筒状体4aを比較的長く形成すれば、柱基礎部4cおよび柱中間部4eだけで構成させても良い。また、柱基礎部4cの板体4b底面は摩擦抵抗の大きな材料を用いるとか、或いは梨地状に形成するとか、或いは摩擦抵抗の大きい弾性部材を張り付けるなどすれば、より安定に支持壁3に設置できる。
【0042】
前記ワイヤ6は、エスカレータ1の上側および下側の養生扉2,2と各支持柱4,…とに固定するが、このとき養生扉2および支持柱4の上部位置だけでなく、適宜な高さ位置例えば中間位置或いは比較的低い位置など、複数の高さ位置に固定すれば、各支持柱4,…が非常に安定な状態に設置することができる。
【0043】
さらに、エスカレータ1が防火区画内に設置されている場合、防火シャッター7が整備されているので、エスカレータ側面またはエスカレータ側面と上部とを覆う中間囲い体6には防災シート6aが使用される。
【0044】
図12は防災シート6aの取付け例を説明する図である。
【0045】
防災シート6aは、その両端部がエスカレータ1の上下乗降部に設置される養生扉2,2に取付けられ、また各支持柱4,…およびワイヤ6を介してエスカレータ1の両側面および上部を覆うような構成となる。なお、非防災シート,つまり非防災用の一般的な中間囲い体6の場合、エスカレータ1の両側面だけに張設すればよく、この場合には中間囲い体の上端部は各支持柱4,…およびワイヤ6に取付けられる。
【0046】
先ず、養生扉2に防災シート6を取付ける例について説明する。
【0047】
各側面パネル2dの背面(養生扉背面相当面)上下方向に所定の間隔をもってネジ山を形成したスタッド2uが取付けられ、一方、防災シート6aとしては、その両端上下方向に所要の間隔でハトメ6bが取付けられている。さらに、側面パネル2dのスタッド2uと同一ピッチの孔を形成したアングル6cを用意する。
【0048】
以上のような状態において、側面パネル2dに付設されたスタッド2uに防災シート5aのハトメ6bを通し、その上からアングル6dの孔を通すことにより、側面パネル2dとアングル6dとを用いて防災シート6aを挟み込んだ後、各スタッド2uに対しナット6dを締め付けるようにすれば、隙間が生じることなく、養生扉2に防災シート6aを取付けることができ、通行人が過って侵入するようなことがなくなり、通行人の安全性を確保できる。
【0049】
また、各支持柱4,…およびワイヤ6に非防災シート等の中間囲い体6を取付ける場合、エスカレータ1の両側面を覆うことになるが、この場合の最も簡単な取付け方法は中間囲い体6の上端部に所定の距離ごとに爪を設け、各支持柱4,…やワイヤ6に引っかけて固定する。
【0050】
さらに、防災シート6aを含む中間囲い体6は、例えば一定長さの単位シート6eで構成し、これら単位シート6eの両端部にそれぞれチャック,ホックその他爪などの結合部材6fを取付け、必要な枚数の単位シート6eを使用し、結合部材6fを介して結合することにより、エスカレータ1の階高に応じた防災シート6aを含む中間囲い体6を作成できる。
【0051】
従って、以上のような実施の形態によれば、養生扉2への取付け部分を除いて所定の長さの単位シート6eを結合組立する構成とすることにより、防災シート6aを含む中間囲い体6の保管管理、運搬等に便利であり、組立・分解が容易であり、またエスカレータの機種,形式に左右されずに利用することができる。
【0052】
なお、本願発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、各実施の形態は可能な限り組み合わせて実施することが可能であり、その場合には組み合わせによる効果が得られる。さらに、上記各実施の形態には種々の上位,下位段階の発明が含まれており、開示された複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得るものである。例えば問題点を解決するための手段に記載される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されうることで発明が抽出された場合には、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、エスカレータの上下乗降部にそれぞれ養生扉を設置し、さらにエスカレータの両側面に適宜な間隔で支持柱を設置し、その後、エスカレータの乗降部の養生扉および各支持柱にワイヤを固定し、このワイヤに中間囲い体を吊下するので、迅速にエスカレータの養生を構築でき、組立・分解が容易であり、さらに繰り返し利用でき、エスカレータ改修工事の短縮化、コストおよび産業廃棄物の低減化に大きく貢献できる養生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る養生装置の一実施の形態を示す側面図。
【図2】本発明に係わる昇降機用養生扉の一実施の形態を示す外観斜視図。
【図3】上部から養生扉内側を見たときの図であって、養生扉幅方向の調整機構を説明する図。
【図4】図3に示す調整機構を用いて養生扉を幅方向に広げたときの上部から養生扉内側を見たときの図。
【図5】養生扉ベースに対して正面パネルを固定する状態を説明する扉コーナ内側の部分図。
【図6】養生扉内側から屋根部を見たときの屋根部下面図。
【図7】図6の状態から屋根調整部材を用いて屋根部を広げたときの屋根部下面図。
【図8】屋根部に設けられた固定部の側断面図。
【図9】屋根調整部材の他の実施の形態を示す図。
【図10】エスカレータトラスに専用治具を介して養生用扉を固定した図。
【図11】エスカレータの両側面に設置する支持柱の構成図。
【図12】中間囲い体の構成を示す図。
【図13】従来の養生装置を説明する側面図。
【符号の説明】
1…エスカレータ
2…養生扉
4…支持柱
5…ワイヤ
6…中間囲い体
7…防火シャッター
2a…正面パネル
2b…扉パネル
2c…調整パネル
2d…側面パネル
2f,2f'…屋根パネル
2g…差込み溝
2h…ファスナ
2i…爪
2m,2m'…パイプ固定部
6f…結合部材
11…エスカレータトラス
12…専用治具
Claims (5)
- エスカレータの新設・改修工事などのときに当該エスカレータの周囲を養生する養生装置において、
エスカレータ上下乗降部を周囲から間仕切りするエスカレータ乗降部幅に応じて幅調整可能な養生扉と、
前記エスカレータの両側面に適宜な間隔をもって設置される伸縮可能な支持柱と、
前記エスカレータ上下乗降部の養生扉および各支持柱に固定されるワイヤと、
前記エスカレータ両側面を覆うように前記ワイヤに吊下される中間囲い体と
を備えたことを特徴とする養生装置。 - 前記養生扉は、扉正面側両端部に配置される正面パネルと扉正面側中央部に配置される扉パネルとの間に着脱自在に調整パネルを介在することを特徴とする請求項1記載の養生装置。
- 前記養生扉は、レールクリップおよびスタッドの何れか一方または両方を備えた専用治具を用い、当該レールクリップ,スタッドにより既設のエスカレータトラスに固定することを特徴とする請求項1記載の養生装置。
- 前記支持柱は、前記エスカレータの外側支持壁に面接触可能な板体上に突設され、上下方向に複数の第1の貫通孔が形成された柱基礎部と、この柱基礎部に伸縮自在に嵌合され、複数の第2の貫通孔が形成された柱状部材と、この柱状部材を適宜高さに伸縮し、前記第1および第2の貫通孔を通して前記柱基礎部に前記柱状部材を固定する取付固定部材とを備えたことを特徴とする請求項1記載の養生装置。
- 前記中間囲い体は、適宜な長さの単位シートの両端部に結合部材が設けられ、前記エスカレータの階高に応じて必要枚数の前記単位シートを前記結合部材を介して順次結合することを特徴とする請求項1記載の養生装置。
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