JP4572084B2 - カバーシートを印刷する装置及び方法 - Google Patents

Description

本発明は、一般に書類管理に関連し、特にマルチメディア文書集合へのアクセス及び拡散に関連する。

コンピュータの普及が約束してきたペーパレス環境の理念にもかかわらず、紙はオフィス環境を支配し続けている。皮肉なことに、コンピュータ自身が紙の増殖に主要に寄与する原因となっている。コンピュータは書類作成業務を簡単にし、更に多くの出版者を可能にしてきた。コンピュータは、従来のテキスト編集に加えて、グラフィックツール、画像捕捉装置、画像支援ツール等の利用によって各自の表現を促進する。しばしば書類は仲間内で共有され、その結果更に多くの書類を生成する必要がある。

（関連出願）
本願は、以下の共通に所有される及び係属中の米国特許出願に関連し、これらは本願の参考に供される：
目下出願中の“Ｍｅｔｈｏｄ ａｎｄ Ａｐｐａｒａｔｕｓ ｆｏｒ Ｃｏｍｐｏｓｉｎｇ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｄｏｃｕｍｅｎｔｓ”と題する代理人管理番号０１５３５８−００９０００ＵＳ；
西暦２０００年３月８日付出願の“Ｍｅｔｈｏｄ ａｎｄ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ ｔｏ Ｆａｃｉｌｉｔａｔｅ ｔｈｅ Ｅｘｃｈａｎｇｅ ｏｆ Ｉｄｅａｓ Ｄｕｒｉｎｇ ａ Ｃｏｌｌａｂｏｒａｔｉｖｅ Ｅｆｆｏｒｔ”と題する米国特許出願番号第０９／５２１，２５２号；
西暦２００１年１１月１９日付出願の“Ｐａｐｅｒ−Ｂａｓｅｄ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ ｆｏｒ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ”と題する米国特許出願番号第１０／００１，８９５号；
西暦２００２年２月２１日付出願の“Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｖｉｓｕａｌｉｚａｔｉｏｎ ＆ Ｉｎｔｅｇｒａｔｉｏｎ Ｅｎｖｉｒｏｎｍｅｎｔ”と題する米国特許出願番号第１０／０８１，１２９号；
西暦２００２年２月２６日付出願の“Ａ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ Ｄｉｓｔｒｉｂｕｔｉｏｎ ａｎｄ Ｓｔｏｒａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ”と題する米国特許出願番号第１０／０８５，５６９号；
西暦２００２年６月１７日付出願の“Ｔｅｌｅｖｉｓｉｏｎ−ｂａｓｅｄ Ｖｉｓｕａｌｉｚａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ”と題する米国特許出願番号第１０／１７４，５２２号；
西暦２００２年６月１８日付出願の“Ｄｅｖｉｃｅ Ｆｏｒ Ｇｅｎｅｒａｔｉｎｇ Ａ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｐａｐｅｒ Ｄｏｃｕｍｅｎｔ”と題する米国特許出願番号第１０／１７５，５４０号；及び
西暦２００２年１１月２９日付出願の“Ｍｕｔｉｍｏｄａｌ Ａｃｃｅｓｓ ｏｆ Ｍｅｅｔｉｎｇ Ｒｅｃｏｒｄｉｎｇｓ”と題する米国特許出願番号第１０／３０７，２３５号。

技術進歩にもかかわらず、紙に代わる代替物として適切なパーソナル出力装置は、まだ開発されていない。パーソナルデータアシスタンス（３コムによるパームパイロット（Ｐａｌｍ Ｐｉｌｏｔ）（登録商標）のようなＰＤＡ及び類似する携帯式装置）は、一般的には、便利且つ有用な方法でユーザに効果的に書類を提示するための、記憶容量、処理能力、表示能力又は接続性を備えていない。紙とは異なり、ＰＤＡのような装置は一般的ではない。情報を表示する多くの書類フォーマットが存在するが、全ての書類を読み取るのに必要な全てのソフトウエアを有する装置はない。悪いことに、ＰＤＡ書類は、デスクトップやラップトップＰＣでは容易に利用することのできないフォーマットを利用する。通常は、書類は複数フォーマットの間で変換される必要がある。紙は、情報を蓄えること（例えば、記録保持）、情報を分散させること及び情報へのアクセスを制御する多くの状況における最も簡易な手法であり続けている。

紙は数千年の間文明の不可欠な要素であった。たとえコンピュータ技術の遍在性（ｕｂｉｑｕｉｔｙ）があったとしても、その置き換えは、直ちに生じる傾向にはない。電子情報は、ほとんど常に少なくとも部分的に紙を必要とする。そして、おそらくはコンピュータはペーパレス社会を達成するものではない。むしろ、コンピュータの役割は、文書業務量を減らすツールのようなもの；即ち、ペーパレス環境ではなく、「少ない書類」の環境を達成するものになるであろう。一般に、情報をより効果的に共用し、その情報へアクセスするためにコンピュータを利用する要請がある。加うるに、加うるに、その情報は、何らかの特定の表現様式に限定されず、全ての形式の通信媒体を許容すべきである。

本発明の様々な態様は、ユーザ間でマルチメディア書類の共用化を促進する。本発明の態様によれば、複数の書類は１以上の集合（ｃｏｌｌｅｃｔｉｏｎ）に組織化され得る。その集合に情報が付加され、集合の様々な階層又はレイヤ（バージョン）を作成する。集合を表現する集合の概要（ｏｖｅｒｖｉｅｗ）は、例えば紙のような適切な媒体に印刷されることが可能である。この集合の「カバーシート」はその集合へのアクセスを与えることができる。このように、集合中の書類は、カバーシートのコピーを受信者に配布することで共有されることが可能である。

本発明の他の態様によれば、集合のカバーシートは、集合を閲覧するために及び集合中の要素への操作を指示するために使用されることが可能である。集合に関するナビゲーションを支援するため、注釈的な情報が使用され得る。注釈的な情報は、集合中の要素に実行される動作を特定するために使用されることが可能である。

より具体的には、本発明の一形態で使用される装置は、
電子情報の文書を１つ以上含む集合に属する文書のサムネイル及び該文書の格納場所を示す第１の集合の集合識別子を、第１のカバーシートから取り込む取込部と、
前記第１のカバーシートの画像を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記第１のカバーシートの画像の中で、集合識別子により特定される１つ以上のサムネイルを含む領域の選択を受け付ける領域選択部と、
前記選択された領域に含まれているサムネイルが示す文書の読み取り又は変更が制限される設定をユーザから受け付ける設定受付部と、
前記設定受付部がユーザから受け付けた設定内容を、前記集合を管理している集合サーバにネットワークを介して通知し、前記設定内容が示す特定の文書の読み取り又は変更が制限されていることを示す第２の集合の集合識別子を、前記集合サーバから前記ネットワークを介して取得する取得部と、
前記集合中の文書のサムネイル、前記領域及び前記第２の集合の集合識別子を少なくとも示す第２のカバーシートを印刷する印刷部と
を有する装置である。
以下の説明及び図面により、本発明の更なる理解が得られるであろう。

書類の集合は多くの目的に使用される。多くの人々は、彼らの机に又は特定の業務若しくは特定の人物に関連する彼らのファイルシステム内に、書類のフォルダを保持している。法律事務所は特定の事件又はクライアント用に紙の「見出し（ｄｏｃｋｅｔ）」を保持する。病院は、その病院に通う患者各々に少なくとも１つの紙のファイルを保持する。それらの紙に関連する業務を促すためには、それらの書類を一緒に保持することが重要である。例えば、病院では、医者が患者の医療履歴を見ようとする場合に、患者のフォルダをめくり、どのような検査が行なわれてきたか、又はその患者が過去にかかった病気が何であるかを探すことが可能である。

本願で使用される「紙」、「紙媒体」又は「シート」なる用語は、印刷プロセス、書き込み、描画、押印、型押等によって情報が形成されることの可能な任意の有形媒体を示すように意図されている。本発明に関し、「印刷」なる用語は、光学的に、機械的に、熱的に若しくは電気的に又はそれらの組合せによって画像を表現する媒体に画像を形成する全ての手法を包含するように意図される。

情報は電子形式でも益々捕捉及び保持される。例えば、ディジタルカメラで撮影された写真であっても印刷され、電子的に生成され、電子的に格納されることが可能である。ディジタルファイルは、多くの場合に紙よりも容易に複製すること及び動かすことが可能である。紙及び電子媒体は共に別々の利点を有する。

これまで、紙は電子媒体の利点なしに済ませる必要があった。プログラム可能なＭＦＰや多機能周辺機器の登場により、紙を電子形式に変換することが非常に容易になった。書類のページを捕捉し、それらを電子形式に変換し、それらの書類を集合的に格納するようにＭＦＰを設定することが可能である。

本明細書における集合は、特定の意味を有する。「集合」は、ディジタル画像、音声記録、書類のページからスキャンされた画像、マイクロソフト（登録商標）ワード書類やマイクロソフト（登録商標）エクセルスプレッドシートのようなファイルを含む電子書類又はメディアの１以上のグループを包含することが可能である。また、集合は他の集合に対するポインタを含むことが可能である。集合は、ユーザの与える印や注釈等を包含することが可能である。また、集合は、作成日、修正日、アクセス許可等のような関連する情報を表現するメタデータを含むことが可能である。

集合は、集合サーバに格納され、ＵＲＬやユニフォームリソースロケータに類似する特定のアドレスや識別子を有し、その識別子は固有であってその集合へのポインタを与える。集合は、サムネイルを示す概要（ｏｖｅｒｖｉｅｗ）の画像と共にその集合の内容の表現物を表示するカバーシートを有し、そのサムネイルは集合中の書類の全てを表現するものである。集合に関する更なる詳細は、本明細書の別の部分で説明されるであろう。

図１に示されるシステム例は、本発明の一部である様々な要素を示す実施例を表す図である。対応するブロック図は、様々な機能要素を示す図２に与えられる。複数のデータ捕捉装置例が、本発明のデータ捕捉機能を説明するために示されている。特定の実施例では、多機能周辺機器（ＭＦＰ）１００は、書類１０２，１０４をスキャンし、電子情報のソースとして機能するように設けられる。限定ではないが、マイクロフォン１１０、ディジタルカメラ１１２、映像カメラ１１４、メモリカードその他の取り外し可能な媒体１１６更にはネットワークに接続されるＭＦＰ１００の近くではない又は同じ部屋の中ではない付加的な装置を含む付加的な捕捉装置が設けられる。ＭＦＰ１００はネットワーク２００を通じて集合サーバ１０８に接続され、その集合サーバは、ＭＦＰが、メディアの集合を作成、格納及び修正することを可能にし、これについては後に詳細に説明される。

各ＭＦＰ１００は制御パネル１０６を有し、制御パネルは、限定ではないがキーパッド１１８、ボタン及びタッチスクリーンディスプレイ１２０を含む様々な手段を通じてＭＦＰ１００を制御する方法を与える。また、制御パネル１０６は、ディスプレイ１２０及びインジケータ光１２２によりユーザにフィードバックを与える。このフィードバックは、ＭＦＰの現在の状態を示し、又はＭＦＰにて完了したタスクを示す。

また、図１には、書類１０４及び集合のカバーシートと呼ばれる特別な書類１０２も示されている。集合のカバーシート１０２は、本発明による方法を実行するためにＭＦＰと共に使用されることが可能である。

ＭＦＰ１００は、単独の又は複数のページを連続的にスキャニングし、それらを内部に格納し、又はそれらのページに画像処理を実行する機能を有する。また、ＭＦＰ１００は、内部記憶部３１６から、メモリ３１８から、又は多の捕捉装置から画像を印刷する機能を有する。他の捕捉装置は、限定ではないが、マイクロフォン１１０、ディジタルカメラ１１２、ビデオカメラ１１４その他の装置を含み、音声のようなメディア、ミーティングのような活動、監視動作等を記録するために設けられることが可能である。

図３は、本発明の様々な態様を具現化する装置例を示す。典型的な多機能周辺機器（ＭＦＰ）１００は、図３に示される様々な要素から成り、いくつかは本発明の動作に必須ではない。ＭＦＰ１００は、書類のページを画像処理し、自動書類フィーダ３０８と共に複数のページを速やかに画像処理することの可能なスキャナ３０２を有する。ページの画像は、メモリ３１８のようなディスクドライブその他任意のメモリ記憶領域であり得る不揮発性記憶領域３１６に格納されることが可能である。また、ＭＦＰ１００は、用紙供給部３０６から用紙を抽出し及び印刷画像を抽出するプリンタ機構３０４を含み、その画像は、メモリ３１８や記憶部３１６に格納され、スキャナ３０２から直接的に取得され、プロセッサ３２２から又はネットワークインターフェースカード３２０から取得され、そのカードは外部ネットワーク２００から画像印刷要求及び画像を受信することが可能である。また、印刷される画像は、メモリカードリーダ３１４や、メディア捕捉ポート３１０又はＵＳＢ若しくは他のポート３１２を介するメディア捕捉装置３２６から到来することが可能である。また、画像はファックスインターフェース３２４を通じて受信され又は送信されることが可能である。

ＭＦＰは、電子データ入力周辺機器によりメディアの他の形式にアクセスすることが可能であり、その周辺機器は、フロッピディスク、磁気テープ、固定されたハードディスク、取り外し可能なハードディスク、メモリカード等のような磁気媒体用の磁気媒体リーダを含む。また、周辺機器は、ＣＤ、ＤＶＤ、磁気光学ディスク等のような光格納媒体用の光メディアリーダを含む。これらの周辺機器から得られた情報は、組み込まれ又はスキャンした画像に関連付けられ、書類内容を充実させる。

プロセッサ３２２は図３に示されるＭＦＰの要素の動作を制御する。制御パネル１０６は、ＭＦＰ１００の要素が、書類をコピーさせる、スキャンさせる又はファックスを印刷させるようにプロセッサ３２２に指示するために使用されることが可能である。ＭＦＰは、日本国東京都のリコー株式会社を含む多くの企業から入手することが可能であり、その会社は図３に示される多くの要素を含むアフィシオ（Ａｆｉｃｉｏ）１０４５と呼ばれるプログラム可能なＭＦＰを作成している。適切に備えられたＭＦＰは本発明を実施するのに使用されることが可能である。

ＭＦＰのメモリ３１８は、ＭＦＰの動作に加えて本発明の動作を可能にするモジュールを含む。

図４は、本発明の別の態様によるＭＦＰを動作させるメモリ３１８にある様々なプログラムモジュールの上位概念的な図である。スキャニングモジュール４００は、スキャナ３０２と協働するプロセッサ３２２が、書類１０４のページをスキャンするために使用することの可能な命令を包含する。印刷モジュール４０４は、画像又は画像の記述を受信し且つプリンタ３０４に用紙の一部に画像を印刷させる制御命令を包含する。ＭＦＰは当該技術分野で既知であり、多くの企業で製造されているので、ＭＦＰの動作の完全な説明は必要はない。ファックス４０８、ネットワーク４０２、記憶部４０６、画像変換部４２４、メモリカードリーダ４２２、メディア捕捉部４２６、ＵＳＢ及び他のポート４３０のモジュールは、その用途及び機能は周知であるので更には説明されない。

典型的なＭＦＰ機能に加えて、本発明の動作には以下のモジュールが必要である。集合管理モジュール４１０が利用可能でなければならず、それはプロセッサに、集合サーバとの通信の仕方や集合を作成及び修正する方法を伝える。サムネイル生成モジュール４２０は、画像、映像からの単独フレーム、更には記憶された音声信号からの波形に関する小さな形式を含む、メディアのサムネイル表現を作成することが可能である。これらのサムネイルは、概要生成モジュール４１０によって少なくとも使用され、概要生成モジュールは集合の概要を作成するために使用される。概要は、後に詳細に説明され、概要生成モジュールは、その書類及びメディアを表現するサムネイルを、その書類及びメディアにアクセスするために表示され又は印刷され及び使用される単独の画像と共に置く。

機械読み取り可能なコード生成モジュール４２８は、特定の集合を表現するバーコードのような機械読み取り可能宇なコードを作成する機能をＭＦＰに与える。機械読み取り可能なコードロケータ／リーダモジュールは、どのカバーシートがスキャン機構３０２でスキャンされたかを判別するために、集合のカバーシートにおける機械読み取り可能なコードを発見及びデコードするために使用されることが可能である。好ましくは、機械読み取り可能なコードはバーコードであるが、様々な機械読み取り可能な印が存在し得る。バーコードは頑丈又はロバスト（ｒｏｂｕｓｔ）であり、僅かなスペースしかとらず、標準的なハードウエア及びソフトウエアで容易にデコードされる。様々なバーコードを見出す及びデコードするためのソフトウエアを販売する１つの企業は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ビスタのアクステルアプライドテクノロジ（Ａｘｔｅｌ Ａｐｐｌｉｅｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ）である。読み取り可能なコードをデコードする機器は当該技術分野でよく知られている。

制御パネルは、制御パネルモジュール４１２の一部をなす、ユーザインターフェースモジュール４１４及びディスプレイ生成モジュール４１６からの情報を利用してプロセッサ３２２によって制御される。

ハードウエア要素及びモジュール各々の用途及び動作は、本発明の動作説明を通じて明確になるであろう。

図５Ａは、空の集合による集合カバーシート５００の例を示す。空の集合は何らのメディアも書類も含まない。これはまさに将来書類を格納するためのプレースホルダである。図５Ｂは８つの書類を有する集合のカバーシート１０２を示す。これらの書類の３つはディジタルカメラによる画像であり、４つの書類はＭＦＰによりスキャンされたページであり、左下の書類は、２つの書類を含む別の集合へのポインタである。この集合概要は集合のサムネイル表現として使用される。

集合のカバーシート１０２は、集合を表現する紙であり、ヘッダ５０２、機械読み取り可能な形式で印刷された文字列５０４、集合の概要画像５０６、選択的に、メモが記載される領域５０８、及び選択的に、機械読み取り可能なコード５０４にエンコードされた文字の人が読み取ることの可能な形式５１０より成る。

ヘッダ５０２は、集合に関する印刷された情報を含み、その情報は、集合の作者、その集合が修正された場合に通知される０，１又はそれ以上の人のリスト、集合が最後に修正された時点やカバーシートが印刷された時点に関する日時情報、及び選択的な集合の話題又はテーマ等を包含する。

機械読み取り可能なコード５０４は、集合サーバにおけるその集合固有のポインタのエンコードされたものを包含する。人が読み取ることの可能な形式５１０で提示される場合にこの同じポインタは、ワールドワイドウェブで使用されるユニフォームリソースロケータ又はＵＲＬと同様であり、集合識別子、分散リソース識別子又はＤＲＩと呼ばれる。集合サーバの好適実施例は、固有の集合ポインタとしてこれらの「分散リソース識別子」又はＤＲＩを利用する。ＤＲＩは、大域的に固有であり、予測困難であり、インターネット上のどこからでも集合へのアクセスを与えることが可能である。バーコード形式で記憶された又は人が読み取ることの可能な形式で書かれたポインタデータは、ＤＲＩである。バーコードはまさにＤＲＩの機械読み取り可能な形式である。

本明細書において、「集合識別子」、「分散リソース識別子」及び「ＤＲＩ」なる用語は、交換可能に使用され、同じこと−集合サーバに記憶されたメディア及び書類の集合を示す固有の識別子−を意味するように理解されるべきである。ある場合では、集合にアクセスする異なる経路を与えるために複数の識別子が厳密に同じ集合を示すが、１つの識別子が複数の集合を示すことは決してあり得ない。また、識別子は、人が読み取ることの可能な形式又は機械読み取り可能な形式で記載される。印刷される形式は双方共に同じ識別子を表現し、たとえそれらが互いに似ていなくても同一の集合を示す。

ＤＲＩのバーコード表現５０４は、ユーザにその場所を手動で入力することを要求することなしに、集合への自動的アクセスを可能にする。バーコードシステムの代りに、人の読み取り可能なＤＲＩ５１０の光文字認識（ＯＣＲ）を含む、任意の機械読み取り可能な印が使用され得ることは、当然に理解されるであろう。

バーコード５０４及び対応する人の読み取り可能なＤＲＩ（分散リソース識別子）５１０は、集合の位置を示すカバーシートの要素である。本発明の特定の実施例では、２−Ｄバーコード形式が使用される。集合に使用されるＤＲＩはディレクトリを示し、そのディレクトリは、書類の集合に加えて、集合概要及び何らの付加的なメタデータを構築するのに使用される情報をも含む。また、ＤＲＩは、ＵＲＬがディレクトリやファイルを指し示すことができるのと同様な方法で、個々のファイルを直接的に示すことも可能である。

集合は典型的には多数の書類から構成されるので、ＤＲＩは、特定のファイルに対するリファレンスというよりもむしろディレクトリのリファレンスであることが間々ある。例えば、ユニックスのようなＯＳ（オペレーティングシステム）では、ＤＲＩは、／ｕｓｒ／集合 のようなディレクトリリファレンスとすることが可能である。或いは、ＤＲＩは、集合の構成要素の身元を導出するファイルを代りに示すことが可能である。更に別の例では、ＤＲＩは集合を格納するデータベースに対するリファレンスとすることが可能である。集合の情報を格納する更に他の例が適用可能であることが、理解されるであろう。

本発明の一形態によれば、ＤＲＩ５１０のテキストは、ランダムなテキスト要素を含む文字列より成る。ランダムに（従って、予測困難に）生成されたテキストは、それは事実上予測不可能であるので、集合へのアクセスを遮るよう機能する。集合の内容と何ら関連性を有しない識別子を用いて集合を確認することは、ハッキング行為に対して強固な障害を与え；ハッカーは、その集合が位置していること又は集合が存在していることの推測を一切することができない。

ＤＲＩの例の「／ルート／ｕｓｒ／集合」は、単一の機械的アーキテクチャを想定する。２以上の装置のより一般化された態様では、ＤＲＩは、機械名の部分を含むことが可能である。例えば、ワールドワイドウェブ（ＷＷＷ）ページを識別するＵＲＬ（ユニバーサルリソースロケータ）フォーマットのような一層アクセス可能なフォーマットが適切である。本発明のこの特定の実施例によれば、ＤＲＩはＵＲＬの経路部分を構成する。本発明のこの態様に関する特定の実施例によれば、単なる規約により、経路部分は以下の名称フォーマットを利用する：
．．．／−ＤＤＳ−／ＯＲＩＧＩＮ／．．．，
ここで、ＤＤＳは集合の特定の記憶場所の名称であり、ＯＲＩＧＩＮは、ＤＲＩによって識別される集合に関する当初のサーバの充分に限定されたホスト名である。

例えば、集合は以下のＵＲＬによって識別される：
ｈｔｔｐ：／／ｍａｃｈｉｎｅ１．ｃｏｍ／−ｍｓｇ−／ｍａｃｈｉｎｅ２．ｃｏｍ／２００２／１０２２／３９８ｈｙ９ｙ８ｈ８＃＄３０ｅｒ＃／１／
装置のＩＰアドレスは「ｍａｃｈｉｎｅ１．ｃｏｍ．」によって判別される。経路部分は「−ｍｓｇ−」と名付けられる格納部に記憶された集合を示す。集合の当初のコピー（即ち、その生成場所）は「ｍａｃｈｉｎｅ２．ｃｏｍ．」と名付けられる装置に位置付けられる。この場合に、「ｍａｃｈｉｎｅ１」はその集合のコピーを含んでいる。本発明のこの特定の実施例では、集合はディレクトリに含まれるが、他のデータ格納規則が利用されることも可能である；例えば、集合はデータベース内で格納及び併合されることが可能である。上記に示される集合例は、次のように呼ばれるディレクトリに格納される：
「２００２／１０２２／３９８ｈｙ９ｙ８ｈ８＃＄３０ｅｒ＃／１／」。
パスネーム部分「／２００２／１０２２」は、例えば集合の作成日を表現する。文字列「３９８ｈｙ９ｙ８ｈ８＃＄３０ｅｒ＃」はランダムに生成されたテキストを表現する。最後に、以下に説明されるように、サムネイルパスネーム「／１／」で表現されるディレクトリは、その集合の第１の（最初の、当初の、基礎的な等の）バージョンを示す。

この特定の実施例では、ホスト装置（ｍａｃｈｉｎｅ１）及び当初の装置（ｍａｃｈｉｎｅ２）の双方が、後続のディレクトリ構造及びＵＲＬネーミング構造を使用する。ホスト装置は、集合を格納するために、各自の「ルート」ディレクトリに含まれる「−ｍｓｇ−」と呼ばれるディレクトリを有する。「−ｍｓｇ−」ディレクトリは、「ｍａｃｈｉｎｅ２．ｃｏｍ」と呼ばれるサブディレクトリを有し、このサブディレクトリは「ｍａｃｈｉｎｅ２．ｃｏｍ．」にて発生する全ての集合を含む。一般に、サブディレクトリは、集合の発信元となり得る装置各々に与えられる。

ＤＲＩは、固有の安全なポインタをディレクトリに、又は集合サーバにおけるそのディレクトリ内のファイルに与えることで集合を表現する。ＤＲＩの与えられた人物又は装置は、集合に付加する又は修正するためにその集合にアクセスするのに充分な情報を有している。

新たな書類を追加すること、集合の概要にて注釈を作成すること、概要中のサムネイルの位置を変更すること又は既存の書類を削除することによって集合を修正することが可能である。集合が修正される毎に、集合中のターミナルパスネームが増やされ、当初のＤＲＩを有する当初の集合が不変にされ且つ新たな集合が新たなディレクトリにある用にすることが可能である。このことは、ＤＲＩが常に同一の非修正集合を指し示し、と同時に、集合の新たなバージョンが発見に容易であるようにする。即ち、最新のファイルシステム及びオペレーティングシステムは、ファイル間に象徴的なリンク即ち「エイリアス」が存在することを可能にし、単独のデータファイルが２つの別々のディレクトリ内に位置付けられるようにする。そのようなリンクを用いると、集合の異なるバージョンは、何らのデータファイルも重複せずに構築されることが可能である、というのは、／１／及び／２／のバージョンで登場するファイルは重複せずにリンクされることが可能だからである。

集合サーバが集合を修正する場合には、／２／のような新たなディレクトリを作成し、何らのファイルも重複せずに、／１／内のファイルを示す／２／内の象徴的なリンクを生成することが可能である。集合のこの新たなバージョンの付加された新たなファイルは、／２／内に直接的に位置し、／１／内にあったが／２／にはないファイルはリンクなしに残る。／２／内の注釈、概要及びメタデータは適切に修正される。このことは当業者に十分に理解されるであろう。

本発明の好適実施例では、スケール化可能な（尺度変更可能な）ベクトルグラフィックスファイル又はＳＶＧファイルが、概要及び注釈５０６を表現するために使用される。ＳＶＧファイルは、ワールドワイドウェブにおける視覚的な表現を作成する標準的な手法であり、ＳＶＧを作成するためのビューア及びツールが数多く存在する。好ましくは、集合は固有に名付けられたＳＶＧファイルを含み、そのファイルはカバーシート１０２又は任意の表示用の概要画像５０６を構築するために使用されることが可能である。

ＳＶＧファイルは、集合に格納されている個々の書類及びメディアのサムネイルを表示する情報を含む。また、個々の書類の一部ではない注釈やスケッチマークも見逃さずに記録する。例えば、集合概要では、集合の作者は、複数のファイルを含む円を描くことで又はそれらの間に線を引くことで、２つのメディアフィル又は書類の間の関連性を示すことを希望するであろう。その円や線は、ＳＶＧファイル中の集合概要に格納されるに過ぎず、書類の一部ではない。注釈は、複数の円、複数のスケッチマーク、透明な強調、適すトラベル、その他任意のＳＶＧグラフィックフォーマットでサポートされるものを含むことが可能である。

集合中の個々のファイルに関するメタデータ及び集合中の他のファイルとの相互関係は、ＸＭＬ（拡張可能マーク付け言語）ファイルに格納されることが好ましい。この情報は、典型的には、画像幅及び高さ、画像及びそれらのサムネイル間のリンク、並びに書類及びその書類を表現する画像の間のリンクを包含する。集合サーバがそのフォーマットを読み書きする方法を理解する限り、厳密なフォーマットは重要ではない。

全体として集合に関連付けられる付加的な情報は、メタデータファイルに格納されることも可能である。この情報は、メッセージが作成された時間、メッセージのテーマ、集合の作者名、連絡先情報を含むことが可能であり、連絡先情報は、集合が変更された場合に通知されるべき人に帰属するｅメールアドレス、ファクシミリ番号等のようなものである。

図６は、本発明によるステップ及び情報の流れを示すフローチャートである。本発明により説明されるＭＦＰ、方法及び装置を利用すると、集合サーバにて集合を作成及び修正することが可能である。ある新たな空の集合が作成され得る。新たな空でない集合は、利用可能な書類及びメディアを用いて作成されることが可能である。電子媒体及び書類は既存の集合に付加されることが可能である。集合は印刷されることが可能である。集合中のメディアはＭＦＰ１００のディスプレイにて調査又は精査されることが可能である。集合に所定の操作のみを許容する特殊なカバーシートが作成されることが可能であり、そのカバーシートは、メディアが印刷又は閲覧されることは可能であるが、集合を修正することはできないところの読み取り専用カバーシートを含む。

集合は併合されることが可能である。集合は付加的なｅメールアドレスに転送されることが可能である。また、カバーシートに記載されたメモ又は操作を利用して、集合中のメディア各々に操作を施すことが可能である。図７乃至１４の各々は、本発明による方法及びプロセスの詳細を示す。

新たな空の集合が以下の手法で作成されることが可能である。既存のＤＲＩ又は集合は、新たな空の集合には必要とされず、図７のブロック７００にて、「いいえ」の分岐が採用される。７１２にて、何らの付加的な書類も必要とされず、以後のブロック７１６にて、何らのディジタルオブジェクトも作成されず、プロセスは図８のブロック８００に移る。

ブロック８００では、ユーザは、新たな空の集合の作成を開始するために「空集合を作成」の選択肢を選択する。システムはその後に図９のブロック９００に移り、このプロセスにメディアが必要とされるか否かを判別する。空の集合は何らのメディアも要しないので、ブロック６０４の残りの部分は全てスキップ（迂回）される。

ブロック９００の判定は、選択されたタスクに基づく判定というよりもむしろ、メディアの不存在によって判別されることが可能である。新たな空集合を作成することと新たな空でない集合を作成することとの相違は、前者の場合には、ＭＦＰ１００の自動書類フィーダに何らの書類も置かれておらず、ブロック６００にてＭＦＰ１００に利用可能な何らの電子媒体も作成されないという点で簡明であることに留意を要する。言い換えれば、システムは、双方のタスクを開始するのに「新たな集合の作成」のラベルのボタンを単に使用し、ＭＦＰ１００に書類が利用可能であったか否かに依存して異なる手法でタスクを完了することが可能である。従って、判定ブロック９００は「メディアは利用可能？」と書き直すことも可能である。

図１０内のブロックは、次の判定地点を示す。空の集合を作成する場合には、何らのメディアも利用可能でなく、従って１００２，１００４，１００６，１００８，１０１０及び１０１２はスキップされる。

図１１を参照するに、ブロック１１００，１１０４，１１０８，１１１２，１１１６，１１２４，１１２０は、ユーザにより又はＭＦＰ１００により全てなされる判定である。ユーザはＭＦＰ１００の制御パネル１０６によって選択肢（オプション）を選択することが可能であることが望ましい。例えば、図２５Ａに示されるダイヤログボックス２５００や図２５Ｂに示される仮想的なキーボード２５０２入力は、趣向及びオプションブロック６０８内部に示されるステップを実行する一方、集合テーマ２５０６やｅメールアドレス２５０８を入力するために使用されることが可能である。図２５Ａは、ＭＦＰ１００のユーザから何らかの情報を要求するために使用されることの可能なダイヤログボックス２５００の例を示す。図２５Ｂはリコーのアフィシオ（Ａｆｉｃｉｏ）１０４５ＭＦＰ１００のタッチスクリーンに表示される仮想的なキーボード２５０２のスクリーンショットを示し、このキーボードはＭＦＰ１００のユーザから情報を捕捉するのに利用可能である。この種のやりとりは当該技術分野でよく知られている。

新たな集合を作成する場合に、印刷物が生成される必要がある、又は少なくともＤＲＩを含む新たな集合についての情報が誰かにｅメールされる又はファックスされる必要がある。或いは、ＤＲＩはその集合サーバを除く全部に失われ、書類を付加するのに利用可能にならない、というのは、誰もＤＲＩを有しない又は推測することができないからである。

ステップ１１００では、ユーザが、カバーシートの印刷が起こるべきことを示す場合に、ステップ１１０２にてＭＦＰ１００は、カバーシートの印刷が実行されるべきことのインジケータを格納する。このインジケータは、当該技術分野でよく知られた手段を用いて、メモリや別の適切な場所に格納されることが可能である。ユーザがカバーシートの印刷を要求しないならば、ユーザ及びＭＦＰは次のステップのブロック１１０４に移る。

ブロック１１００，１１０４，１１０８，１１１２，１１１６，１１２４，１１２０に示される選択肢は特定の順序で図示されているが、それらはその順序に限って与えられる必要はないことが理解されるべきである。異なる順序でそれらを与えることや、ＭＦＰ１００のユーザにとって同時に選択肢の全部又は一部を与えることも可能である。従って、ユーザは、選択肢を選ぶ順序や、そのままにするものを決定することが可能である。典型的には、ブロック６０８に示されるような一群の選択肢が、図２５Ａに示されるダイアログ２５００のようなダイアログボックス形式で同時に提示される。任意の時点で、ユーザは、適切なチェックボックス２５０４をチェックすることで、テーマボックス２５０６内のテーマをタイプ入力すること、ｅメールボックス２５０８内のｅメールアドレスをタイプすること、注釈を選択すること、修正すること、又は印刷することを選択することが可能である。ユーザがオプションを選択することを終了すると、そのオプションを記録することを認める「ＯＫ」ボタン又は選択したオプションをキャンセルする「キャンセル」ボタンの何れかのボタン２５１２を押すことが可能である。

新たな、空の集合を作成するために、ブロック１１００，１１０４，１１０８，１１１２に示されるオプションが、ユーザに何らかの形式で提示されるべきである。これらのオプションが選択されると、対応するステップ１１０２，１１０６，１１１０，１１１４が実行される。新たな集合の作成の場合には、カバーシートを印刷ること、集合識別子／ＤＲＩをファックスすること又はｅメールすることの１つが実行されるべきである。ユーザが１１００にて印刷しないことを指示し、１１０８にて何らの連絡先情報も与えない場合には、ＭＦＰ１００はカバーシートを印刷する又はｅメールアドレスが必要とされることをユーザに知らせるべきである。これらオプションの１つもアクティブにされないならば、残りのタスクを完了させる必要はない、というのは集合は誰にも利用可能でないものになるからである。

ユーザが既存の集合に付加する場合には、ｅメールアドレスを取得したり印刷したりする必要はない、というのは、ユーザはそこに集合ＩＤを有するカバーシートを既に所有しており、その集合は１以上のｅメールアドレス群に関連付けられているからである。

ステップ１１１６は、新たな集合を作成する場合には、修正するレイアウトは存在しないので、無視され及びスキップされる。しかしながら、前述したようなＳＶＧファイルに格納されるスケッチマークや注釈を付することによって新たな空の集合に注釈を付けることが可能である。ユーザが１１１２にて新たな空の集合に注釈を付けることを選択する場合に、ＭＦＰはあるインジケータを格納し、そのプロセスにおける適切な以後の時点で、ユーザに注釈を付加するオプションが与えられるようにする。

ステップ１１２４はスキップされる、というのは、新たな空の集合の全部又は一部は「付加専用」として確立されることが可能だからである。新たな「付加専用」の集合は、ディレクトリ列挙を除いてアップロードを許可する匿名のｆｔｐサイトに類似する。そのようなｆｔｐサイトは、多くの人々が書類をディレクトリに付加することを可能にするために頻繁に使用され、ほんの僅かの人々にそのディレクトリ内の書類を閲覧することが許可されている。

ステップ１１２０は、新たな集合を作成する場合には、空の集合を閲覧することは不可能であるのでスキップされる。

明示的には示されていないが、ユーザがブロック６０８で選択することの可能な当業者に明白な多くの他のオプションが存在する。ユーザに利用可能なオプションの全てを列挙することは不可能であり、従って代表的な部分が選択されていることが、理解されるべきである。図示されていないオプションがＭＦＰ１００により提示され、ユーザにより選択され、そのようなやりとりも本発明の範疇にあると考えられることが理解されるべきである。

図１２では、ステップ１２００にて、これは新たな集合であるので、「はい」の分岐が選択される。ＭＦＰ１００は、新たな集合識別子又はＤＲＩを要求するために、ネットワーク２００を介して集合サーバ１０８に連絡する。集合サーバが忙しい又は一時的にオフラインである場合にも依然としてＭＦＰ１００が新たな集合を作成することができるように、ＭＦＰ１００が前もって要求を行ない得ることが、理解されるべきである。但し、本発明の動作中に集合サーバが利用可能であることが好ましい。

ブロック１２０２の後に、新たな空の集合を作成する場合には、図１２による他のタスクは実行されない。ブロック１２０４，１２１０，１２１２，１２１４，１２１６，１２１８，１２２０又は１２２２は空の集合には適用されず、これらのブロックはスキップされる。

図１３では、ユーザに、集合を修正する選択肢が与えられる。ブロック１３０６，１３１０及び１３１４のみがこの場合に適用される。ユーザが、この新たな空の集合に注釈を付けることを要求すると、ＭＦＰ１００はカンバス（ｃａｎｖａｓ）と、描画プログラムに見受けられるような描画ツールとを与えることが可能である。好適実施例では、ペンのツールとテキストのツールがユーザに与えられ、ユーザが空白のカンバスにスケッチしたり描画すること又はテキストメモやラベルを付することを可能にする。空白のカンバスに描画したり文字を付したりするためのインターフェースは周知である。注釈ステップが完了したことをユーザが指示すると、ＭＦＰ１００はそのスケッチマーク及びテキストを適切なＳＶＧ要素に変換し、新たな空の集合を表現するＳＶＧファイルにそれらを格納する。

本発明では、「付加専用」又は「読み取り専用」の集合を作成することが可能である。「付加専用」集合は、ユーザが、書類やメディアを集合に付加することを許容するが、ユーザがその集合中のどの書類にもアクセスすることを許容しない。「付加専用」集合の各々に対して、対応する「読み書き」集合又は非制限（ｆｕｌｌ ｐｅｒｍｉｓｓｉｏｎ）集合が存在する必要があり、それは書類の正確に同一の集合を示すが、そのアクセスに制約がないものである。異なるアクセス制限を有する２つの集合の主な相違はポインタであり、集合はそのポインタを利用してアクセスされる。

本発明を利用して、局地的な販売責任者が、販売員全員に売り上げを電子的に提出するよう要求するものとする。その人は、集合に販売データを付加する指示を含むテキストメモを有する集合を作成することができる。その人は、その集合の「付加専用」バージョンを作成することができる。集合の「付加専用」バージョンを利用して、全販売員は、他の販売員からの販売情報にアクセスし得る権限なしに、販売情報のページを集合に付加するために同じ集合のカバーシートを利用することができる。局地的な販売責任者は、その人が、報告する販売員からの情報の全てにアクセスすることができるように、非制限の集合カバーシートを保有する。

「読み取り専用」又はロック（固定）された集合を作成することで、何らかの方法でそれを改変することを防止しつつ、多くの人々が、書類やメディアの集合にアクセスすることが可能になる。「読み取り専用」集合は、基礎となる非制限集合を有し得る。

空の集合を作成する場合には読み取るものは何もないので、ブロック１３１０では、ユーザは読み取り専用集合を作成することをおそらくは希望しないであろう。しかしながら、空の「付加専用」集合を作成する可能性はあり、オプション及び趣向を示しながらステップ６１８でユーザがそのオプションを選択する場合には、付加専用集合が作成される。

また、１以上の読み取り専用又は付加専用の領域を有する集合を作成することが可能であり、その領域は完全な概要の部分集合である。ブロック１３１２にて、集合の概要はＭＦＰ制御パネルディスプレイ１２０に表示されることが好ましく、ユーザには、制限される認可領域の境界を描くのに使用されることの可能なツール一式が備えられる。これらのツールは、アドーブコーポレーションフォトショップに見受けられる選択ツールのようなものとすることが可能である。そのような選択ツール及び技術は周知である。

選択された領域に関し、「非制限」又は「読み書き」（これらはデフォルトである）、「読み取り専用」又は「書き込み専用」を含む許可が設定されることが可能である。更に異なる許可が割り当てられることが可能であり、それらも本発明の範疇に含まれる。そのような許可領域は、主要なメタデータファイルや許可に特有の特殊なメタデータファイルを含む、集合中の何らかのメタデータファイルに記載されることが可能である。

ブロック１３１６では、集合は「集合印刷」又は「集合内容閲覧」のタスクの間でのみ閲覧されるので、「いいえ」の経路が選択される。

ブロック１３１４では、全ての注釈が集合サーバに送られる。言い換えれば、ＳＶＧファイルが作成され、集合識別子又はＤＲＩによって示されるディレクトリにて、集合サーバに格納される。また、必要ならば、メタデータファイルがアップロードされる。

図１４にて、カバーシート１０２が印刷されるならば１４００、ブロック１４０２にてＭＦＰ１００はカバーシート１０２を構成する。新たな集合の作成日時を少なくとも含むヘッダブロック５０２が作成される。集合サーバから得られたＤＲＩ又は識別子は、人の読み取ることの可能な形式５１０における下部の場所でカバーシートに付加され、好適実施例では工業規格２次元ＰＤＦ４１７形式バーコード５０４にエンコードされ、カバーシートの右上隅部に付加される。概要５０６を表現するＳＶＧは、画像形式に変換され、カバーシート中の適切な場所に付加される。また、適切な付加情報が付加されることも可能である。ここに説明されるカバーシートの構成は好ましいある１つの可能性であるが、本発明の範疇で、多くのレイアウト方法やカバーシートを構成する方法が存在することは当業者に理解されるであろう。

カバーシート１０２が構成されると、ＭＦＰ１００のプリンタ３０４を用いてそれが印刷される。この集合は空であり、カバーシート以外に印刷するものは何もないので、ブロック１４０４にて「いいえ」の判定が選択される。ｅメールアドレスがブロック１１１０にて与えられていたならば、判定１４０８にて「はい」の分岐が選択され、ブロック１４１０にて、指定されるｅメール受信者に通知が送信され、タスクが完了する６１６。カバーシートが要求されていたならば、ユーザはプリンタから印刷されたカバーシートを拾い上げることが可能であり、ｅメール通知の受信者はその通知に関する彼らのｅメールを確認することができる。

好適実施例では、集合サーバ１０８は、その集合がアップロードされ適切に設けられる場合に、ｅメール通知を送信する責務を有する。ｅメールの特定の内容は、受信者がその集合にアクセスすることができるように、ＤＲＩが受信者に与えられる限り重要ではない。集合サーバは、一旦アップロードされるとその集合へのアクセスを与えるウェブサーバのような何らかの形式のサーバを走らせる必要があることに留意を要する。これは、コンピュータの技術分野では既知であり良く理解されているので、更になる説明は必要とされない。

図６及び詳細に図８に示されるブロック６０２は、本発明を用いて実行されることの可能な１０より多くのタスクを示す。新たな空の集合を作成する１つのタスクが説明された。他の付加的なタスクも図６のフローチャートの実質的に同様な経路に従うが、タスクに依存して、フローチャートの詳細の各々にて異なる動作が選択される。必要に応じて、付加的なタスクのいくつかが詳細に説明されるが、多くの動作は当業者に容易に理解されるので、余すところ無く説明がなされるわけではない。

既存の集合に付加するタスクは、存在する集合を必要とする。ＭＦＰ１００にてその集合に付加するために、ユーザは既存の集合からカバーシート１０２を入手する必要がある。上述したように、集合識別子の各々は単独の集合を表現するが、集合は時間と共に変化することが可能である。集合が変化する毎に、ＤＲＩにおける最終パスエレメントが修正される。これにより、単独の集合にアクセスする者は、その集合の全てのバージョンへのアクセスが容易に与えられる。本発明に関し、バージョン名又は／０／の最終パスネームは、特別な意味を有し、「最新の」又は「最も新しく作成された」バージョンを意味する。

好ましくは、パスネーム／１／は集合の第１バージョンを示し、／２／は第２バージョンを表現する、等々である。新たな集合が集合サーバにアップロードされると、次の整数を用いて新たなディレクトリが作成される。／２／の後の次の集合はおそらくは／３／と呼ばれるであろう。固有のバージョン番号を維持するために、１つの装置のみが、即ちその集合サーバが、最終的なパスネームのバージョン番号を作成することが重要である。複数のＭＦＰが同時にある番号を生成し、同じ名称を選択するかもしれないので、バージョン番号がＭＦＰで作成されるようにはできない。その代りに、ＭＦＰは集合を作成し、集合サーバ上の一時的なディレクトリにそれをアップロードし、全てがアップロードされた場合に、集合サーバがそれを移動させ、最終的なパスネームを割り当てる。図２１は、集合２１００の新たなバージョンである集合２１０２と、これも２１００の新たなバージョンである２００２を示す。２つの別個のＭＦＰが同時に／１／の集合２１００の新たなバージョンを作成することが容易に想像される。仮にそれらがバージョン番号をそれぞれ選択したとすると、共に／２／を選択するであろう。その代りに、好ましくは、ＭＦＰは、集合の新たなバージョンが基礎とした集合を集合サーバに通知し、集合サーバは新たなバージョン番号を割り当て、名称の矛盾を回避する。

書類が集合に付加されると、カバーシートにあるＤＲＩのバージョンによらず、集合の最新バージョンにそれを付加することが好都合である。好適実施例では、集合の最新の又は最も新しいバージョンを示すために、／０／パスネームが選択される。／０／は、最新のバージョン又は最新の利用可能なバージョンで動作が行なわれることを常に示す。例えば、誰かが新たな集合を作成すると、／１／とラベル付けされる。５回の修正の後に、好適実施例では、最新バージョンのＤＲＩは／６／の結果になる。集合の当初の作者は、最新バージョンのＤＲＩをそこに有する集合カバーシートを有しないかもしれない。

ブロック８００で列挙された任意の動作に関して／０／でラベル付けされたカバーシートを利用することは、その動作に最新バージョンが使用されるべきことをＭＦＰに示す。例えば、集合の印刷が必要とされる場合に、ＭＦＰは、ＤＲＩで指定されるバージョンを通常的に印刷するであろう。仮にＤＲＩがその末端に／０／を有するならば、これは、集合サーバにアクセスすることの可能なＭＦＰに、その集合の最新バージョンを印刷するよう通知する。当然に、／０／で終了していないＤＲＩを有するカバーシートでさえも、最新のバージョンを印刷するようにＭＦＰ１００に問い合せることが可能である。ＭＦＰ１００が、カバーシートのバージョン又は最新バージョンの何れかを印刷するようにユーザに選択肢を与えるならば、ユーザは、ＭＦＰ１００の制御パネル１０６を用いて自身の好みを指示することが可能である。本発明によりなされ得る動作例の各々において、ＭＦＰはユーザに、その動作について集合の所与のバージョン又は最新のバージョンの何れを使用するかを問い合せることができる。

新たな集合を作成する場合には、ユーザ及びＭＦＰによってなされる多くのステップは、新たな空の集合を作成する場合と同様である。第１の相違は、図７のフローチャートに強調されている。既存のＤＲＩはこのタスクに必要とされず、何らのメディアもカバーシートも必要とされず、ブロック７００から「いいえ」の経路でブロック７１２に続く。

判定ポイント７１２にてユーザが付加的な書類１０４を有しているならば、それらはステップ７１４にて自動書類フィーダ３０８に設定される。ユーザがメモリカードや何らかの他のメディア１１６に画像その他の書類を有しているならば、そのメディア１１６はステップ７１４で適切なリーダ３１０，３１２又は３１４に設けられる。新たな集合に付加する何らの既存の書類もメディアも存在しないならば、ブロック７１４は迂回される。

ブロック７１６にて、ユーザが、新たな集合の作成時に何らかの電子メディアを作成することを希望するならば、ステップ７１８にて、ユーザは、マイクロフォン１１０、ディジタルカメラ１１２、ビデオカメラ１１４その他のメディア捕捉装置を用いて、音声、映像、更には画像その他の電子メディアを記録する。何らの新たなメディアも必要とされないならば、ブロック７１８は迂回される。

図８のブロック８００では、ユーザは、新たな集合が作成されるべきことを指示する。図９のブロック９００は、メディアが新たな空でない集合に必要とされた後の「はい」の経路に沿うフローを示す。ステップ９０２，９０４，９０６及び９０８は、ユーザにより置かれた若しくはユーザによりＭＦＰ内における又はユーザにより記録された任意の媒体を検索するよう行なわれる。当業者は、センサを確認すること、スキャナを作動させること、又はメモリカードに接続されたファイルシステムを探索することによって、メディアを発見できることを理解するであろう。ＭＦＰ１００が記録装置１１０，１１２又は１１４の何れかを用いて音声又は画像を記録したならば、おそらくはメモリ３１８内又は内部格納装置３１６におけるその新たなメディアにポインタを合わせ、ＭＦＰ１００はその新たに作成されたメディアも選択することも可能になる。

ブロック６０４において、ユーザがスキャナ又はリーダに何らのメディアも置かず、何らの新たなメディアも記録されなかったことに起因して、何らのメディアも発見されなかったならば、ＭＦＰ１００は、制御パネル１０６により、ユーザが新たな空の集合を作成するつもりであるか否かを問い合せることができる。応答が肯定的であったならば、図６−１４のフローチャートの残りの経路は、既に説明された新たな空集合を作成するものと同様である。つまり、空の集合を作成することと新たな空でない集合を作成することとを区別することはユーザにとって必要とされないことが明白であろう、なぜならタスクフローを通じて行なう経路についての判断は、いくつかの重要な場所を除いて双方のタスクで同じだからである。そのような場所では、利用可能なメディアが存在する場合にある経路が選択され、利用可能なメディアが存在しない場合には別の経路が選択される。ユーザは、単に「新たな集合」のラベルの付されたボタンを押し、何らのメディアも利用可能でなかったならば新たな空の集合が作成され、メディアが存在したならば、メディアと共に新たな集合が作成される。

空でない集合を作成する場合には、利用可能なメディアが存在するので、ブロック１０００にて、「はい」の経路が選択される。ブロック１００２にて、ＭＦＰ１００は、ＤＲＩ５０４を含む機械読み取り可能な印を発見するために、スキャンされた画像１０４や、ディジタルカメラ１１２，１１４又はメモリカード１１６から捕捉された画像等の画像をサーチする。画像にバーコードを設ける技術は当該技術分野で既知であり、様々な供給元から入手することが可能である。

バーコードをサーチすることに加えて、ＭＦＰ１００は、その集合中の特定の書類に何らかのアクションを実行するために、「アクション要求」又は書き込まれた命令を探索する。新たな集合を作成する場合には、何らのアクション要求も処理されず、ブロック１００２にてそれらを探す必要はない。アクション要求は、ブロック８００から「書き留めたアクションを実行」のタスクを実行する場合に、詳細に説明される。

ブロック１００４では、各ＤＲＩが、それが発見された書類又は画像のページに関連付けられる。新たな集合が作成されるので、ＤＲＩは必要とされない。しかしながら、ＭＦＰ１００は、ＤＲＩを含むページが集合を表現することを認識することが可能である。ＤＲＩを有するページを、新たな又は既存の集合に設けることは、その集合を新たな集合に付加する要求として理解されることが可能である。言い換えれば、ＤＲＩを含むページは、そのＤＲＩにより示される集合を新たな集合に付加する要求を表現する。その集合の概要画像は検索され、サムネイルとして新たな集合に付加され、集合のテーマはそのサムネイルのタイトルとして使用される。

新たな集合の作成の際には何らのアクション要求も実行されないので、ブロック１００６にて、「いいえ」の分岐が選択される。

新たな空の集合の作成のように、趣向及びオプションをユーザに問い合せることが望ましい。ユーザが新たな集合のＤＲＩを誰かにｅメールするつもりであるならば、ユーザはどのｅメールアドレス又はアドレスが通知されるべきかをステップ６０８にて指示することが可能である。ブロック１１１６及び１１１８のみが、上述した新規の空集合タスクと異なるタスクである。空の集合に関し、修正するレイアウトは存在しない。しかしながら、空でない新たな集合に関しては、ユーザは、集合に付加される書類を表すサムネイルを動かすことを希望するかもしれない。ブロック１１１６は、ユーザの趣向に関するユーザの問い合わせを表し、ブロック１１１８はＭＦＰ１００が適切な時点で後に使用するためにその趣向を記憶する。作成後に新たな集合を閲覧することが可能であり、ブロック１１２０，１１２２は主に「集合閲覧」タスクに関連し、これらはタスクが説明される場合に詳細に説明される。ブロック１１２４，１１２６は新たな空の集合に適用可能である。

ブロック６１０の図１２におけるブロック１２００に移ると、目下の場合は新たな集合であるので、ブロック１２０２に向かう「はい」の経路が選択される。１以上の新たな識別番号が要求され、集合サーバ１０８から受信される。典型的には、単独の集合識別子のみが新たな集合に必要とされる。しかしながら、ユーザが何らかの制約を集合に付加することを望むならば、単独の集合ＩＤより多くのものが必要とされる。書類が付加されることは可能であるが検索されることはできない「付加専用」集合を作成する場合には、２つの集合識別子が必要とされる。それら識別子の双方が同一のその集合を指し示す。一方の識別子は、ユーザが書類又はメディアを集合に付加することを許容するが、ユーザがその集合中の書類にアクセスすることは許容しない。他方の識別子は、その集合に対する完全な読み書きのアクセスを許容する。単独の集合ＩＤのみが取得された場合は、その集合の内容にアクセスする方法はなく、そこに付加するだけである。許可を利用する集合ＩＤは、本明細書中で後に詳細に説明される。

ブロック１２０４では、機械読み取り可能な形式でＤＲＩを含むことの発見された書類又はページの各々は、そのＤＲＩによって示される集合を表現する画像で置換される。

ブロック１２１０及び１２１２は、アクション要求に関連し、新たな空でない集合を作成する現在のタスクに適用可能ではない。ブロック１２１４は、制約された集合に関連するタスクのみに適用され、これもスキップされる。１２１６では、各ページ又は書類その他のメディアについてサムネイルが作成される。サムネイルは、同様な体裁であるが、記憶容量及び画素数がより小さな小型のページ形式であることが好ましい。記録された音声に関しては、サムネイルはその音声を単に表現するものであり、波形とすること又は音声を表す標準的なコンピュータアイコンとすることが可能である。好適実施例では、音声は、波形を含む四角形として表示され、その形状は音声内容に基づくものであり、その長さは音声記録の持続時間に対応するものである。映像サムネイルは、単独のフレーム、又は単独の小さな画像に構築される、映像からの少数の代表的フレームとすることが可能である。当業者は、メディアを表現するサムネイルを作成する多くの様々な手法が存在することを理解するであろう。ブロック１２０４では、集合カバーシートの各々は、サムネイルを形成するために減縮された集合概要画像で置き換えられ得る。

新たな集合に関するメディア及び書類の全ては、ブロック１２１８にて集合に付加され、これは、それらが集合サーバ１０８にアップロードされ、新たな集合のＤＲＩによって示されるディレクトリに設けられることを意味する。ｆｔｐ、ｓｃｐ、ｈｔｔｐ ＰＵＴを含む、サーバにファイルをアップロードする多くの周知のプロトコルが存在する。好ましくは、ＨＴＴＰ ＰＵＴプロトコルが使用され、ＭＦＰ１００が、アップロードされるメディアファイル各々のロケーション及びコンテンツを指定することを可能にする。

ブロック１２２０では、新たなメディア項目を表現するサムネイルが集合概要内で編集される。サムネイルは、必要ならば概要サイズを拡張しながら、概要の中で適切な方法で設けられる。概要を表現するＳＶＧファイルは、集合サーバ１０８に記載及びアップロードされ、また、サムネイルの全てがブロック１２２２にてアップロードされる。

概要中のサムネイルの配列及び配置は、図１８のフローチャート及び図１９に示される。サムネイルを設ける１つの好適な方法は、サムネイルが、他のどのサムネイルとも重複しないで位置することの可能な、概要画像中の場所を発見することである。概要の中でサムネイルを様々な場所に動かし、他のサムネイルとの重複を調べることで、徹底的に調査することは、非常に遅い（時間がかかりすぎる）。別の手法及び好ましい方法は、単一のポイントを設けることの問題を軽減することである。これは、設定するサムネイルの幅及び高さによって概要のサイズを減らすこと、及び同じ寸法で既存のサムネイルを拡大することによって行なわれることが可能である。新たなサムネイルの起点は、既存のサムネイルと重複せずに概要中の残りのスペースの中の任意の場所に配置されることが可能である。これは、「コンフィギュレーションスペース（構成空間）」法として知られている、というのは、概要の当初の２次元空間内で新たなサムネイルの場所を探す代りに、サムネイルの起点がそのサムネイル全体の代りに設けられる、新たな「利用可能な空間」領域が算出されるからである。干渉検査用のコンフィギュレーションスペース法は、ロボディクス及びパス計画の技術分野で周知である。

ブロック１８００では、概要に加わるサムネイルのサイズが判定される。サムネイルのサイズは通常は画素で測定される。しばしば、何らかの標準的サイズであるようにサムネイルが選択される−その幅も高さも所定の際材サイズを超えないように選択される−おそらくは標準的なディスプレイ分解能に対して１５０画素又は印刷されるサムネイルに対して２インチである。いくつかの画像は非常に大きな又は非常に小さなアスペクト比を有するかもしれないので、最大の幅及び高さではなく、サムネイルを最大領域−四角形画素又は平方インチ−に限定することが一層適切である。

例えば、１０００×２０画素（幅×高さ）の画像は、１５０×１５０画素の最大サイズに基づくサムネイルに形成されるならば、１５０×３になる。高さが３画素しかないサムネイルは非常に有用ではない。

１５０画素×１５０画素のサムネイルは、全体で２２，５００平方画素の領域を有する。或いは、各画像が、せいぜい２２，５００画素を含むように尺度変更されると（スケーリングされると）、同じ１０００×２０の画像は、既に２０，０００画素を有し、サイズを減縮されず、当初の画像がサムネイルとして使用される。５００×８０画素を有する画像は４０，０００画素を有し、合計で２２，５００以内になる３２５×６０画素に減縮され、当初のアスペクト比を維持する。

幅及び高さをある最大値より小さくする制限の代りに、画素の総数を超えないように制約する画像のスケーリングは、サムネイルの全体様式を改善し、サムネイルサイズを選択する好適な方法である。しかしながら、本発明には、サムネイルサイズを選択する任意の方法が使用されることが可能である。

ブロック１８０２では、「境界ボックス又は境界枠」が、集合の現在の概要における全てのサムネイル及び注釈について判定される。画像１９０２は、概要の中でサムネイルの全てを完全に網羅する算出された境界ボックス１９０４を示す。境界ボックスの算出は、当該技術分野でよく知られている。

ブロック１８０４では、サムネイル配置に関する概要の利用可能な領域が、付加されるサムネイルの幅及び高さによって減縮される。画像１９０６は領域１９０８によってこの減縮を示す。ブロック１８０６では、既存のサムネイルの境界ボックスが、選択されたサムネイルの幅及び高さによって拡大される。この例では、画像１９１０にも示されるように、新たな境界ボックスが概要の上に及び右に拡張され、概要の境界を越える拡張は無視される。新たな境界ボックス１９１２は画像１９１０に示される。

１８０８にて、利用可能な余白が算出され、１８１０にてそのサムネイルの起点又は左上隅の位置であるポイントが選択される。好ましいポイントは画像１９１４中のポイント１９１６に示される。画像１９１８は１９２０に配置されるサムネイルと共に最終的な概要を示す。

ボックス１８０２では、概要中に前もって設けられている全てのサムネイルに対して１つの境界ボックスが算出され、新たなサムネイルの起点がその境界ボックスの外側に設けられた。単独の境界ボックスのみを算出して拡張する代りに、各サムネイルに関する個々の境界ボックスが算出され、新たなサムネイルが概要中の任意の利用可能な位置に設けられることが可能であるように拡張されることも可能であり且つ理解されるであろう。これは、経路計画アルゴリズムで経験されることによって理解され、ロボットに全障害物の周囲を進行することを要求せずに障害物の間を機器が進行するのを可能にすることに類似する。

１９１８に示されるように、概要に第２の新たなサムネイルを付加することは、図１８に示されるステップを利用して達成されることが可能である。しかしながら、全てのサムネイルを網羅する１つの境界ボックスを付加する代りに、新たに付加されるサムネイルを表す単独のボックスを単に付加することが、好ましい手法である。このボックスは新たに付加されるサムネイルのサイズであるように算出され、丁度第１の境界ボックスのように、付加されるサムネイルの幅及び高さによって上に及び左に拡張される。図１８に示される全てのステップをやり直す代りに、新たな付加的な境界ボックスを付加する利点は、丁度付加されたものに並んで次のサムネイルが付加されることが可能なことである。新たな概要境界ボックスが代りに作成されるならば、新たなサムネイル全てについて、メッセージ中に相当の余白を残しつつ付加したものの下に設けられる傾向を示すであろう。

境界ボックスの算出及び概要のサイズの減縮の後に、概要に利用可能なスペースが存在しない場合は、新たなサムネイルを収容するために概要を下に拡張することが可能なことに留意を要する。

図１２に示されるブロック１２２２に戻って、新たな概要記述ファイル及びメタデータファイルに加えて、新たなサムネイルは集合サーバにアップロードされる。

図１３では、読み取り専用集合ではないので、ブロック１３０２から「いいえ」の経路が選択され、ブロック１３０２に向かう。ユーザが概要を修正可能であることを要求したならば、１３０４にて、概要はＭＦＰ制御パネルディスプレイ１２０に表示され、ユーザは新たに加えた書類のサムネイルを写す又はサイズを変更することができる。また、ユーザは、そのように望まれるならば、集合からオブジェクトを分離することが可能である。

要求されるならば、「はい」の経路がブロック１３０６から続き、ユーザはステップ１３０８にて同じ概要ディスプレイ１２０により注釈を付加することができる。概要を修正すること及び注釈を付加することは、マイクロソフト（登録商標）のパワーポイントソフトウエアやアドーブインストレータで利用可能なツール又は他の類似するツールのようなオブジェクト形式の描画ツールを利用して達成されることが可能である。これらのツール及び技術は当該技術分野で周知である。新たな注釈は適切なＳＶＧエレメントに変換され、集合概要ファイルに格納される。

ブロック１３１０にて、ユーザが、許可領域に付加するためのブロック１１２４における趣向を示した場合は、その概要が表示され、概要における様々な形式の領域を選択することを可能にする選択ツールがユーザに提示される。「読み書き」、「読み取り専用」又は「付加専用」の許可が概要に描かれた又は選択された形の中で適用されることが可能である。「読み取り専用」選択領域配下の書類は固定され、集合の将来的なやりとりの際に不変である。「付加専用」領域によって囲まれる書類は、ブロック１４０６にて印刷される「制約された」カバーシートでは閲覧されず、制約された集合識別子又はＤＲＩを用いてはアクセスできない。

ブロック１３１４では、メタデータファイル、ＳＶＧ概要ファイル及び任意の集合中の変化を含む、修正された全ての情報が集合サーバに送られる。

１４００では、必要とされるならば、「はい」の経路が選択され、カバーシートが印刷される。このカバーシート１０２は、概要領域５０６は空ではないが、ユーザによってなされた注釈及び修正を含むメディア及び書類のサムネイルを示す点を除いて、新たな空の集合に関して説明したような図５Ｂに示される要素を含むことが好ましい。ユーザが少なくとも１つの付加専用領域を有する集合を要求したならば、２つのカバーシートが印刷されるべきである。一方の印刷されたカバーシートは、何らの許可の制約を有しない通常のカバーシートである。言い換えれば、カバーシート上のバーコードにエンコードされるＤＲＩは、メディア及び書類全てを含む非制限集合に関連付けられる。非制限カバーシートを利用することで、将来付加される書類を含む集合に格納される書類の全てにアクセスすることが可能である。制約なしに利用可能なカバーシートを有することが重要である。仮に、「付加専用」集合に対して、制約されたカバーシートしか利用可能でなかったならば、書類は付加されるが決して検索されることはできない。

他方の印刷されるカバーシートは制約された集合に関するものである。制約されたカバーシートに印刷された集合識別子又はＤＲＩは、制約された集合を示し、その制約で許容される方法でしか使用されることができない。例えば、集合の付加専用のカバーシートは、ユーザが書類を付加することを許容するが、付加された書類を見ることは許容しない。

ユーザが「集合の印刷」タスクを選択しなかった場合は、ブロック１４０４からの「いいえ」の経路が選択される。ｅメールアドレスがブロック６０８で指定されているならば、集合識別子及び選択的に概要画像が、通知されることが想定されている人々にｅメールされる。制約された集合の場合には、２種類のｅメールアドレスが存在する可能性があり−制約された集合識別子を受信する人々及び非制約識別子を受信する人々のためである。ｅメール受信者はブロック１４１０にて適切に通知される。

図１４に示されてはいなが、ｅメールに加えてファクシミリで通知することも可能である。受信者に利用可能な集合を通知する多くの方法が、当業者に既知であり、それらも本発明の範疇にあるものとして認識される。例えば、ファックス番号が本発明のユーザにより与えられおり、ファックスの通知が要求されていたならば、ＭＦＰ１００はその指定された番号に、適切なカバーシートをファックス送信することができる。

本発明のユーザが既存の集合に１以上の書類又はメディアを付加しようとすることを想定する。このタスクは、ブロック８００に示される「既存の集合への付加」に対応する。

「新たな集合の作成」のタスクのように、ユーザはＭＦＰ１００にメディアを持ち込み、又はメディア記録装置１１０，１１２，１１４，１１６その他ＭＦＰ１００やネットワーク２００に接続されているようなものを用いてそれを作成する。書類及びメディアを作成すること又は集めることは、「新たな集合の作成タスク」に関連して説明されている。集合を作成することと集合を付加することの主な相違は、ＭＦＰが新たなメディアを付加する集合がどれであるかを知る必要があることである。

カバーシートにて機械読み取り可能な集合識別子を有することの利点は、機械読み取り可能なコードを発見及びデコードすることの可能なＭＦＰ又は装置が、どの集合がカバーシートによって表現されるかを判別できることである。「集合への付加」のタスクに関し、「はい」の経路がブロック７００から続く。ユーザは、新たな媒体が付加される集合を、集合識別子又はＤＲＩをタイプ入力することで指定することが可能であるが、これは困難なタスクである、というのは、ＤＲＩは長いランダムな文字列である傾向があるからである。ＤＲＩは、スキャンされた画像から発見若しくはデコードされ、又はそれらがバーコード形式でエンコードされているならば携帯用のバーコードスキャナを用いて読み取られることが可能である。１次元及び２次元のバーコードに関する様々な多くの形式を読み取る携帯用スキャナは、アメリカ合衆国カリフォルニア州パロアルトのヒューレットパッカード社のような様々な企業から入手可能である。また、それらは、光文字認識技術を用いてテキスト形式で読み取られること又は適切にエンコードされているならば磁気テープからデコードされることが可能である。集合のカバーシートが利用可能であるならば、そのカバーシートは、スキャンされることの可能なＭＦＰ上に、自動書類フィーダ３０８内に又はガラスプラテン３０９上に直接的に設けられるべきである。或いは、バーコードは携帯用スキャナ７１０を用いてスキャンされることが可能である。例えばディジタルカメラ１１２を用いて、バーコードがディジタル画像で捕捉されると、カメラ１１２はＭＦＰ１００に直接的に接続され、又はカメラからのメモリカード１１６がカードリーダ３１４にプラグイン接続されることが可能である。ＭＦＰ１００に機械読み取り可能なＤＲＩを与える他の多くの方法が存在し、それらは当業者に理解されているので、それらの方法や手法はここでは列挙されない。

本発明は機械読み取り可能なＤＲＩを集合のカバーシートの一部として簡便に印刷する。好適実施例では、ＤＲＩは、カバーシート上のＰＤＦ４１７形式の２次元バーコードに含まれており、そのカバーシートはＭＦＰ１００の自動書類フィーダ３０８に設けられる。集合に付加される更なる書類やページはカバーシートの背後に位置付けられる。付加的なページは任意の書類ページとすることが可能であり、又はそれらは他のメッセージのカバーシートとすることが可能である。

当然に、カバーシートが自動書類フィーダに位置付けられる場合に、ＭＦＰ１００に別の方法で付加的なメディアが捕捉され又は供給されることが可能である。

ブロック６０８又は特にブロック８００にて、ユーザは「既存の集合に付加」の要求を示すことが可能である。ブロック９００にて、メディアは処理に必要とされるので、自動書類フィーダ（ＡＤＦ）３０８に位置付けられた書類は処理され、スキャンされ、これらの書類からの画像は更なる処理のためにＭＦＰ１００の格納部３１６に記憶される。プラテン３０９上の任意の書類もスキャンされ、メモリカード１１６及び他の装置からのメディアがブロック９０６及び９０８にて検索される。これらのメディア及び書類は、指定された集合に付加される。

利用可能なメディアが存在するので、ブロック１０００から「はい」の経路が続く。書類及びメディアの各々は機械読み取り可能なＤＲＩのためにサーチされる。バーコード化されたＤＲＩが携帯用スキャナを用いてスキャンされる場合は、ＤＲＩはＭＦＰ１００のメモリ３１８に格納され、新たなメディアを付加する集合がどれであるかを判別する時にそれがアクセスされ得るようにする。ＡＤＦ３１８又はプラテン３０９がカバーシートにおけるスキャンに使用されているならば、又はＤＲＩがディジタルカメラからの画像に含まれているならば、ＤＲＩはステップ１００２にてスキャンされ又は捕捉された画像から読み取られる必要はない。ＤＲＩのソースは許容可能であり、典型的には、カバーシートの携帯式スキャンに起因してメモリ３１８に保持される何らのＤＲＩも存在しない場合には、最初のスキャンされたシート又は最初の画像がＤＲＩを含む。当業者は、ＭＦＰ１００にＤＲＩを与える多くの手法が存在することを認識するであろう。従って網羅的な列挙がなされる必要はないであろう。

ブロック１００２にて、既存の集合に付加するが、何らのアクション要求も予測されないので、このタスクのために発見される又はデコードされるものはない。何もデコードされないので、１００６から「いいえ」の経路が選択される。

ブロック６０８では、典型的なオプション及び趣向の全てがユーザに利用可能であり、このブロックは以前に説明したように処理される。

ブロック１２００におけるブロック６１０にて、これは新たな集合ではなく、従って「いいえ」の経路でブロック１２０６に向かう。前述されたように、ＤＲＩが携帯式でスキャンされたならば、「既存の集合」のＤＲＩは、最初のスキャンされた画像又は最初のディジタル画像から取得される。ＤＲＩが発見されると、ユーザが新たな集合を作成することを希望するか否かがユーザに問われる。ＤＲＩが一箇所より多く発見されると、ユーザには、既存の集合としてどれを使用するかが問われ、又はあるロケーションに高優先度が与えられ最初に使用されることが可能である。

ステップ１２０６で発見されたＤＲＩが読み取り専用集合であることが判明すると、何らの書類も付加されない。この場合に、何らかの指標又はエラーメッセージがＭＦＰ１００の制御パネル１０６に表示され、集合は修正されることができないこと及びタスクが完了したことを指示する。

それが読み取り専用でないならば、ステップ１２０４が選択される。書類ページのスキャンである画像を含む画像メディアの全ては、ステップ１００２にて機械読み取り可能なコードについて探索される。典型的には、ページ又は書類を集合に付加する場合に、そのページの画像が集合格納領域に付加され、サムネイルが概要に付加される。そのページがたまたま機械読み取り可能なＤＲＩを含んでいるならば、ユーザの趣向に基づいて、そのページを書類に付加する代りに、ＤＲＩが表現する集合がその集合に付加されることが可能である。ステップ１２０４では、ＤＲＩを含むページ又は画像の各々について、「ページ付加」要求が、集合を表現する適切なＤＲＩと共に、「集合付加」要求に変換される。

ブロック１２１０はアクション要求の結果を表現し、そのブロックは「既存の集合に付加」のタスクに関して説明済みなので、ここでは説明されない。

ブロック１２１２は、カバーシートで発見された注釈が既存の集合に付加されるべきことを指示する。言い換えれば、ＭＦＰ１００によって、集合概要が修正されていたことが発見された場合には、その新たなメディアが付加されるときに、その集合概要になされている印が集合概要に付加されるべきである。

集合概要でマークを発見することは、様々な多くの方法で行なわれることが可能である。１つの方法が詳細に説明される。集合概要が白黒又はグレースケールプリンタで印刷されるものとする。印は、赤ペンでカバーシートの概要部分になされることが可能である。これらのマークは着色されたフィルタを用いて当初の画像から容易に分離されることが可能である。例えば、多くのディジタルカメラは、それらの画像検出素子上にて赤、緑及び青のフィルタの配列を利用する。いくらかの赤を含む画素の全てが別の画像に分離されるならば、その画像はオーバーレイ（上掛け）として使用されることが可能であり、オーバーレイでは、赤でない画素は透明であり、赤の画素は当初の概要の上部表面で着色される。

概要はＳＶＧファイルでプログラム可能に規定されるので、集合に予測される概要画像を構築することも可能であり、その予測される画像は、スキャンされ又は撮影された画像と比較され、相違を調べることが可能である。先ず、実際の画像の画素の全てが、全体的なコントラスト及び捕捉された画像の輝度と合うように等しく調整されるべきである。次に、特に相違する全ての画素が抽出され、例えば、当初は白で現われているが今は黒である画素が分離され、新たな注釈を考察する。

どのような注釈が発見されるかによらず、それらは、当初の概要の上面で半透明なオーバーレイに変換され、又は線及び他の形状に変換され、ＳＶＧファイルに注釈として挿入される。

ブロック１２１４は目下のタスクに適用せず、ブロック１２１６に至る。

ブロック１２１６では、新たな画像、書類、ページ及びメディアの全てについて、サムネイルが作成される。他の集合を表現するこれらのページに関し、そのページの代りに集合についてサムネイルが形成される。１２１８では、収集された全てのメディアが集合サーバにアップロードされる。

新たな集合識別子は必要とされなかったので、ステップ１２０２はスキップされる。しかしながら、集合の現在の状態又はバージョンを後に利用可能にする方法で、既存の集合が変更されることが重要である。新たなメディアは、既存の集合と同じ格納領域に設けられるべきではない。誰かが同じ集合を修正し、もはやそこに無い情報やメディアにアクセスしようとするかもしれないからである。

ＤＲＩに関する部分で説明されたように、集合は複数のバージョンを有することが可能である。言い換えれば、集合の第１のバージョンは末尾に／１／のパスネームを有し得る。第２のバージョンは末尾に／２／のパスネームを有し得る、等々である。集合が修正されると、その集合はほとんど同じＤＲＩを維持するが、それが異なる集合のバージョンであることを示すために末尾に異なるパスネームを有する。これは、集合の古いバージョンを、集合が修正される場合でさえも利用可能にする。

一般的には、集合中の新たなメディア及びサムネイルは、集合サーバにおける準備領域又はステージング領域（ｓｔａｇｉｎｇ ａｒｅａ）にアップロードされる。ステージング領域は、集合識別子に関連付けられるが、永続的な最終パスネームを有しない。情報の全てがアップロードされ完了すると間もなく、集合サーバはその集合を、永続的な最終的なパスネームと共に最終的なディレクトリ又は格納領域に移す。永続的な最終的なパスネームは、通常的には最新のアップロードされた集合に続く次の整数である。

ブロック１２２０及び図１８，１９に示されるように、新たなメディアを表現するサムネイルの全ては、集合概要に付加される。図１６Ａ及び１６Ｂは、新たな書類が付加される前後のカバーシートの例を示す。図１６Ａは、前画像１６００であり、スキャンされたページ及びディジタル画像の組合せを表す７つのサムネイルを含む。図１６Ｂは、後画像１６０２であり、その集合に付加された集合を表現するサムネイル１６０４を含む。サムネイル１６０４は、付加された集合概要の小さなバージョン（小型版）である。

ブロック１２２２では、サムネイル、メタデータ、概要ＳＶＧファイル及び新たな注釈（概要ＳＶＧファイル内で記述される）の全てが、集合サーバのステージング領域にアップロードされる。

これは読み取り専用集合ではないので、「いいえ」の経路がブロック１３００から選択され、集合に修正が許容される。全ての自動修正がブロック６１０でなされ、目下のユーザは修正を行なうことを許可される。ユーザの趣向に依存して、ブロック１３０４にて、ユーザは、サムネイルを写すこと若しくはサイズ変更（リサイズ）すること又は集合から書類やメディアを除去することを許容される。ブロック１３０４は概要及び集合自身の双方に対する変更を表す。書類は１３０４にて集合から除去されることが可能である。１３０８にて、注釈は集合概要に付加され又はそこから消去される。このブロック１３０８は、概要ＳＶＧファイルに登場する注釈又は事項になされる変更を表現するのみである。

ユーザが、この集合の許可を修正する要請を指示した場合に、ブロック１３１４にて、それらの修正がなされ、可能な修正は他のタスクを説明する際に述べられるので、ここでは繰り返さない。

１３１４では、変更及び修正の全てが集合サーバ１０８に最終的にアップロードされ、この時点で、サーバは、ステージング領域から集合を、バージョン番号を割り当てながら最終的なディレクトリに移すのに必要なもの全てを備える。

修正された集合にユーザが制約された許可領域を作成した場合には、その制約された集合を表現する第２の識別子を集合サーバから取得する必要があることに留意を要する。

許可は、集合識別子を用いて処理され区別されることが好ましい。言い換えれば、集合サーバ１０８は、ある単独の集合が異なるポインタ又は識別子を用いてアクセスされることを知っているべきであり、その識別子でどの許可が認められているかを識別することができる。これは、ユニックスファイルシステムの許可及び象徴的リンクに類似するものである。ユニックスファイルシステム内のデータファイルの各々は、ディレクトリに格納されるファイルに対する少なくとも１つのポインタを有する。他の複数のディレクトリに存在する又は同一ディレクトリであるが別の名称でもって存在する複数のリンクが作成されることが可能である。これらのリンクは、当初のファイルとディスク上で正確に同一であるが異なるメタデータを有するデータを指し示す。このメタデータはファイルネーム及び完全なパスネームに加えて、ファイル許可を含む。ユニックスファイルには、所定の者がそのファイルに読み書きすることを制限する又は許容する、制限されたアクセス権が与えられる。ファイルは誰かによって、それが読み取られ、書き込まれ、又は消去されることが可能であるように設定されることが可能である。リンクを通じて同じファイルに、より限定的な一群の許可が与えられ、１人又は少数の者にファイルを読み取らせること及び誰にもそれを削除させないようにすることが可能である。２つの異なるポインタによって同一のデータが指し示される場合であっても、そのデータと供に行なわれ得ることは、そのポインタで指定される制約に依存し、そのデータに依存するのではない。

集合サーバ１０８は、集合ディレクトリに対する集合識別子の対応関係（マッピング）を保持し、どの識別子が読み取り及び書き込みの許可を有しているかを追跡することができる。ＭＦＰ１００が集合サーバに対する修正要求を行なう場合に、要求を作成するのに使用した識別子が、その修正形式を許容しない方法に制約されるならば、集合サーバは否定的に応答する。

許可情報を維持する２つの可能なオプションが図２４Ａ及び２４Ｂに示されている。図２４Ａに示されるように、許可のメタデータは、集合中の書類を含むディレクトリ内に保持されることが可能である。これは、データに重複がなく、１つの集合のバージョンの各々に１つの単独のディレクトリしかないことを要する。図２４Ｂは、等しく利用可能な代替例を示し、ディレクトリが区別されるが、データの重複を避けるためにデータファイル間で複数のリンクを使用している。図２４Ｂの場合には、許可情報は、許可制限のあるディレクトリにおいてのみ保持される。

集合は階層的に格納されることが可能であるので、「読み取り専用」集合が、「読み取り専用」でない別の集合を含む場合がある。「読み取り専用」集合内部の階層を取り扱う好適な方法は、含まれる集合の「読み取り専用」バージョンにリンクを設けることである。言い換えれば、読み取り専用としてマークされた集合Ａは、他の読み取り専用集合へのリンクのみを与えることができる。集合Ｂが読み取り専用集合Ａに付加されるが、それが読み取り専用バージョンを有しないならば、新たな読み取り専用集合Ｃが集合Ｂのために作成され、新たな集合Ｃに対する識別子が当初の読み取り専用集合Ａの中で共用され又は記憶されることが可能である。

１４００では、カバーシートが印刷される場合に、上述したように、ブロック１４０２にてそれが印刷される。場合によっては、非制限のカバーシートに加えて制限された許可のカバーシートも利用可能であるように、複数のカバーシートが印刷される。

これは印刷タスクではないので、「いいえ」の経路がブロック１４０４で選択される。１４０８では、既存の集合がそれに既に附随する連絡先情報を有するならば、それらはそのユーザによっては除去されず、或いは受信者のリストが１１１０にてユーザに与えられたならば、それらの受信者には、限定ではないがｅメールやファックスを含む適切な方法で通知される。

「既存の集合を修正」と題するタスクを説明する。「既存の集合を修正」は、付加されるものが何もないところの「既存の集合に付加」と本質的には同じである。これら２つのタスク間の相違を簡単に説明する。付加されるメディアが必要とされず予想もされないので、ブロック７１２，７１６から「いいえ」の経路に続く。「ブロック８００」にて「既存の集合を修正」が選択される。しかしながら、「既存の集合に付加」が選択されたが、ＭＦＰ１００に利用可能にされる唯一のメディアが修正される集合のカバーシートであったならば、新たなメディアなしに新たなバージョンが、修正される及び注釈付けされることを許容する「既存の集合を修正」に戻り、選択的に、様々な受信者のグループに転送される。また、「既存の集合を修正」が選択され、幾つかのアクションがその集合のカバーシートに要求されたならば、それらのアクションは、あたかも「書き留められたアクションを要求」が代りに選択されたかのように実行されることが可能である。ブロック６１０では、集合の新たなバージョンが作成されるが、何らのサムネイルも作成されず、集合サーバ１０８に何らの新たなメディアも書類もアップロードされない。他の全てのブロックは「既存の集合に付加」と実質的に同じである。

「書き留められたアクションを実行」のタスクは、カバーシートの注釈によって起動される。複数のカバーシートがマーク付けされることが可能であり、全てのカバーシートが一度にＡＤＦ３０８に置かれるならば、全てのアクションが順に実行される。

「書き留められたアクションを実行」は、カバーシート上の集合概要になされたマークに基づく。図１５Ａ，１５Ｂ及び１５Ｃは、集合カバーシートの概要部分になされる可能性のある様々なマークを示す。図１５Ａは、円で囲まれた書類近辺の１５００に記載されたＦ！のマークと番号とを有するカバーシートを示す。１５０８には、「私に知らせる」メモが概要に記載されている。これらのメモはオリジナルのカバーシートの部分ではない。

カバーシート上のマークは、ブロック１００８で様々な手法で抽出されることが可能である。赤色のような特殊なペンの色が使用されるならば、その色はカバーシートの色彩スキャン又は画像で検出されることが可能であり、画像中の全ての色彩例はユーザによってなされたマークの一部と考えることができる。代替例は、画像を、上述したような概要ＳＶＧファイルに基づく画像と比較することであろう。相違部分がマークと考えられる。

本発明に関連するマークの種別は、例えば、“Ｆ”，“Ｅ！”，“Ｐ！”，又は“Ｇ！”を含むアクションマークである。これらのマークは、“ファックス”，“ｅメール”，“印刷”及び“グループ化”を表し、集合中の１以上の書類やメディアになされることの可能な動作を表現する。これは可能性の網羅的なリストではなく、書類やメディアになされる可能性のある事項の代表的なリストであることは、認識されるであろう。

概要からマークが抽出されると、１０１０にて、アクション要求及び囲まれた書類を見つけるためにそれらが分析される。光文字認識ソフトウエア、即ちＯＣＲソフトウエアは、マークに記載された文字を発見及びデコードするために使用されることが可能である。アメリカ合衆国マサチューセッツ州ピーボディのスキャンソフト・インコーポレーテッドによるオムニページオフィスは、画像中の文字を発見するためのソフトウエアを販売している。

囲まれた領域は、様々な既知の技法を用いて識別されることが可能である。アメリカ合衆国ミシガン州アンアーバーのアーバーイメージコーポレーション、英国ロンドンのアークエンシールのような多くの企業が、ベクトル変換ツールのためのラスタを有する。これらのツールはラスタ画像における円を認識することができる。そのようなツールは囲まれた書類を発見するために使用されることができる。

囲まれた書類は、それらの付近のアクション命令を取り入れる必要がある。ある命令は、ファックス番号又はｅメールアドレスのような更なる情報を必要とする。アクション要求が曖昧であると、ユーザにフィードバックを与えることが可能であり、ユーザは、ＭＦＰ制御パネル１０６を用いてアクション要求を明確にすることが可能である。

１０１２にて、文字でも円でもないマークは、１２１２にて概要に付加する注釈として認識されることが可能である。

図１５Ａ，１５Ｂ及び１５Ｃはアクション要求の幾つかの例を与える。図１５Ａにおけるユーザは、カバーシート１０２上で囲まれた書類近辺の１５００に描かれた“Ｆ！”マークと番号とを設ける。“Ｆ！”付近の番号は要求されるファックス番号であり、“Ｆ！”は、円で示される書類をファックスすべきことを指示する。単独の円内に複数の書類が含まれることが可能であり、これは、そのアクションがその全ての書類について実行されるべきことを示す。１５０８では、「私に通知する」メモが概要に記載されている。アクション要求は何もないので、このマークは注釈として概要に付加される。

図１５Ｂは２つの円と２つのアクション命令を示す。一方の書類は“Ｅ！”と共に円で囲まれ、ｅメールアドレスが１５０２の円の付近に記載されている。１５０４では、別の書類が囲まれ、“Ｐ！”アクション命令は、印刷のユーザ要求を示す。

図１５Ｃは、複数の書類が囲まれて“Ｇ！”が記載されている１５０６にて、グループ化要求を示す。グループ化動作は、新たな集合を作成すること、２つの書類又はメディアを新たな集合に移動させること（それらを新たな集合に加えて古い集合からそれらを削除することによってなされる）から成る。そして、新たな集合は、オリジナルのファイルと近似的に同じ場所で古い集合に加えられる。

多くのそのようなアクション要求は、標準的なＯＣＲ及びラスタ・ベクトル変換ソフトウエアによって画像処理及び起動されることが可能である。

「集合の印刷」タスクは、何らの新たな集合もバージョンも形成されないので、他の多くのタスクと相違する。ディジタル画像で又はＡＤＦ３０８にて、ＭＦＰ１００に複数のカバーシートを与えることで、複数の集合が一度に印刷されることが可能である。画像又はスキャンにて発見されたＤＲＩの各々に関し、ＭＦＰ１００は集合サーバ１０８と連絡を取り、書類及びメディアを検索する。

ブロック６００から始まり、ユーザは、他のタスクに関して既に説明した方法を用いて、印刷される集合の１以上のＤＲＩをＭＦＰに与える。８００にて「集合の印刷」が選択される。６０４にて、ＤＲＩが、携帯用スキャナによって与えられたならば、ＡＤＦ３０８によって、プラテン３０９にて、又は何らかの他の装置１１２，１１４又は１１６によって何らかのメディアが与えられる必要がある。他のタスクのように、１００２にて機械読み取り可能なコードが発見されデコードされる必要がある。ある印刷アクションは、「書き留められたアクション」の説明部分で議論されたようなアクション要求によって起動されることが可能である。これらのアクション要求はブロック１００２で発見され、１００４にて適切な書類に関連付けられる。１００６にて、目下選択されているタスクが、例えば「既存の集合を修正」のような発見される必要のあるアクション要求を有するならば、「はい」の経路が選択され、マークが抽出され１００８、分析され１０１０、その集合に関する後の処理のために保持される１０１２。

「集合の印刷」タスクの間に、他のタスクに表示されるものとは異なり、より限定された一群のユーザオプション及び趣向が、ＭＦＰ制御パネルディスプレイ１２０に表示される。ステップ６０８の実行後に、ステップ１２００からステップ１２０６に向かう「いいえ」の経路を進み、カバーシートに関連するＤＲＩが、集合サーバ１０８にて印刷された集合にアクセスするために使用される。これは印刷要求なので、「はい」の経路が選択あされる。

ブロック６１２では、メッセージの何らかの修正が、他のタスクのように許容され得るが、これは厳密には印刷タスクなので、ブロック６１２は何らの修正もなしに及び新たな集合バージョンのアップロードもなしに迂回されることが可能である。

ブロック１４００にて、印刷要求に何らのカバーシートも必要とされず、ブロック１４０４に向かう「いいえ」の経路が選択される。特に印刷が要求されるので、ブロック１４０６に向かう「はい」の経路が選択され、要求されるように各自の書類各々が印刷される。

ユーザ趣向ブロック６０８におけるステップ１１２０にて、ユーザが集合を閲覧する機会を要求した場合には、ブロック１３１６にて、ブロック１３１８に向かう「はい」の経路が選択され、ユーザは、ＭＦＰ１００の制御パネル１０６を利用してその集合を閲覧することが可能である。書類の集合の閲覧はワールドワイドウェブにおけるブラウジングと類似する。メディア書類が集合中に示され且つ印刷されることが可能である場合には、ユーザは書類を選別して印刷を選択することを許容される。書類のような選択可能なオブジェクトの間で移動させるために、マウスと用いて直接的に操作する又はカーソルやタブキーを用いる様々な閲覧形式が存在する。当業者は、ブラウジング及び選択する多くの様々な手法を理解しており、ユーザインターフェースはここでは説明されないが、以下の性質を有する：集合中の全ての書類及びメディアオブジェクトへのアクセスを与えること、ディスプレイに示される現在の集合概要を、限定ではないが現在の集合に含まれる集合を含む、選択されたオブジェクトに置き換える機会を与えること、‘印刷’，‘表示’，‘消去’，又は適切な他の命令のよう命令を実行する方法を与えること、及び他の集合に降下した後に集合階層をバックアップ移動する方法を与えること。

図１７（Ａ）乃至（Ｃ）は、ＭＦＰ制御パネル１０６のディスプレイに現われるようにブラウジングされる集合を示す。図１７（Ａ）は集合カバーシート１７００を示す。図１７（Ｂ）にて、カバーシート１７００内の概要１７０２が、ＭＦＰ１００のディスプレイ１２０にて表示される。図示される集合は１つのテキストボックスと７つの集合を含む。１つの集合１７０４が選択され拡大され、その集合内の概要１７０６がＭＦＰ１００のディスプレイ１２０に表示される。新たに表示される概要１７０６は、その集合が２つの集合、テキストメモ、及び書類の１ページを含むことを示す。

幾つかの集合が１３１８にて印刷されると、１４０４にて印刷する必要はなく、「いいえ」の経路が選択されることに加えて、印刷の際に通知の必要はないので１４０８に関する「いいえ」の経路が選択される。

考察すべき他のタスクは、ブロック８００における「集合の併合」と題するタスクである。ユーザは、１以上の集合の中で書類及びメディアを表す複数のカバーシートを有する。ユーザが集合の全てに含まれる書類及びメディアを単独の集合に合成することを望むならば、ユーザは「集合を併合」タスクを選択する。図２０（Ａ）乃至（Ｃ）及び図２１は、異なるバージョンの集合を併合する特殊な場合を示すが、集合の任意のグループを併合する為の技術が適用可能である。

集合を「併合」する最も自明な方法は、当然に、階層メッセージの中に他の全ての集合を含む新たな集合を作成することであり、併合された集合の各々は新たな集合概要中でサムネイルとして表現され、新たな集合からアクセス可能であるようなものである。しかしながら、ユーザは、階層なしに単独の集合に併合された書類及びメディアを希望することが間々ある。

併合を行なう場合のタスクは、書類及びメディアの全てを集合サーバ上の単独の集合に置くことである。同時に、そのメディアのサムネイル全部を含む１つの概要が作成されるべきである。

特に、集合の併合バージョンの特殊な場合では、幾つかのメディアは、集合のバージョンの双方に含まれているように冗長的であり、幾つかのメディアが一方にのみ含まれる。例えば、図２１では、集合の５つの様々なバージョンの概要が示される２１００，２００２，２１０２，２０００及び２００４。バージョン２の２１０２及びバージョン３の２００２は、共にバージョン１の２０００を基礎とし、従って幾つかの共通する書類を有する。バージョン４の２０００はバージョン３の２００２に基づいている。バージョン５の２００４は、バージョン４の２０００に基づく新たに併合されたバージョンを表す、というのは、集合のバージョン４は、更なる固有の書類即ちおそらくは全てのバージョンの中で最近作成されたものを含むからである。

ユーザは、集合の既存のバージョンにカバーシートを採用し、ＡＤＦ３０８にそれを置き、「集合の併合」を選択する。唯一のカバーシートが存在するので、ＭＦＰ１００は、指定される集合の最終バージョンを併合しようとすることが可能であり、ユーザが集合の様々なバージョンを単独の集合に併合することを希望することを確認することによって、それを開始することができる。ユーザが肯定的に応答すると、ＭＦＰ１００は、カバーシート上のＤＲＩによって表される集合２１００，２００２，２１０２及び２０００の全てのバージョンについての情報を収集する。全ての場合に、集合の唯一の最終バージョンは併合されることを必要とする。説明する他の方法は、バージョン階層が、バージョン１の２１００がツリーのルートであるところのグラフを形成する場合に、グラフの葉（リーフ）はバージョン４の２０００及びバージョン３の２００２のみであることを利用する。集合のこの階層を眺めるに、バージョン４の２０００とバージョン３の２００２のみが、メッセージの他のバージョンにおける作成に使用されていない。

図２０（Ａ）乃至（Ｃ）は、併合動作のより詳細な図を示す。併合する際の第１のタスクは、集合を比較し、双方の集合又は双方のバージョンにある書類及びメディアの全てを見つけることである。図２０（Ａ）及び（Ｂ）では、概要２０１６の左上の画像と、画像２０１８直下の音声が、双方の集合にある。残りの書類及びメディア２００８，２０１０，２０１２，２０２０及び２０２２は、集合の一方のバージョンにのみ存在する。

第１に、共通する書類及びメディアが、可能な限りそれら当初の位置と同じように設けられる。第２に、一方の書類に固有の書類及びメディアが、新たな集合又は新たなバージョンに設けられる。新たに併合されるバージョンを作成する場合には、そのリーフの一方からのメッセージの新たなバージョンを作成することで最初の２つのステップを行なうことが好ましい、例えば、バージョン４の２０００が、バージョン３の２００２より多くの書類を有するので、選択される。そして、バージョン３の２００２から固有の書類を取り出し、各書類が集合サーバ１０８にコピーされ、図１８，１９に示されるように集合概要にサムネイルが付加される。或いは、残りの書類は、共通書類の境界ボックスの下で、現在の態様で新たなバージョンに付加されることが可能である。図２０（Ｃ）は、併合バージョンの最終結果を示し、単独のバージョンの集合、即ちバージョン５に、メディア及び書類の全てが含まれており、その概要２００４が図２０（Ｃ）及び図２１に示される。ユーザの自由裁量又は要求により、双方の集合又は集合の双方のバージョンからの注釈も移管される。書類上の終点又は続く書類（ｃｒｏｓｓ ｄｏｃｕｍｅｎｔ）を有する注釈は、その書類で維持され、他の注釈は適切に設けられる。ブロック６０８におけるユーザの要求にて、新たな集合はブロック６１２における修正に与えられ、注釈が再度描かれ又は削除され、その書類及びメディアのサムネイルは、移動又はサイズ変更され、更には望まれるならば削除される。最後に、ブロック１４００にて、新たに併合された集合のカバーシートが印刷される。その集合に関連するｅメールアドレス又は連絡先情報が存在したならば、その連絡先情報は同様な方法で併合され、双方の集合で通知の受信者として列挙されている全員が新たな集合に加わるようにする。

上述したように、集合の新たなバージョンは、集合の任意の既存のバージョンから作成されることが可能である。バージョン３の２００２及びバージョン４の２０００は、同じ集合からのものであるが、異なるメディアを含み、集合の異なるバージョンから作成されていた。集合バージョンの分岐を減らすために、ユーザが、集合の最新バージョンに情報を常に付加し、それをそのバージョンに付加しないように希望することが間々ある。／０／で終了するバージョンは、「最新の」バージョンを意味する特殊なバージョンである。ユーザがＭＦＰ１００での動作にて／０／ＤＲＩを利用するときはいつでも、ＭＦＰは、集合サーバ内の集合の最新バージョンにおける動作を基礎にしようとする。

本発明のユーザに利用可能な１つのタスクは、他の任意のバージョンの与えられるカバーシートの／０／バージョンを印刷することである。このタスクに関し、ユーザはカバーシートの任意のバージョンを、上述した任意の方法でＭＦＰ１００に示し、ブロック８００にて制御パネル１０６により、／０／のカバーシートが印刷されるべきことをＭＦＰに指示する。ＭＦＰ１００は集合サーバ１０８に、集合の最新バージョンを抽出するように伝える。カバーシート１０２が印刷され場合に、機械読み取り可能な５０４及び人の読み取ることの可能な５１０ＤＲＩの双方は／０／にて終了し、そのカバーシートが集合を修正するために使用されるときはいつでも、その修正は、最新のアップロードされた集合になされる。

本明細書は単独の集合サーバに特に言及していたが、集合が複数の場所で維持され、複数の場所からアクセス可能にされるように、情報を分散する多くの手法が存在することが、理解されるべきである。それらがどこか遠くで作成されたとしても、それらが局所的に利用可能であるようにする分散ファイル方法は、当業者に良く理解されているであろう。また、複数の集合サーバを設けることを妨げるものは何もなく、特に本発明の一部として説明された、集合が最初に作成された機器の名称を一部として含むＤＲＩを利用する場合に有利である。

集合全ての部分が読み取り専用又は付加専用であるように制約されるべき場合が存在する。ブロック８００に示される残りの２つのタスクは、「読み取り専用カバーシートを作成」及び「付加専用カバーシートを作成」である。これらのタスク双方の内容は、「既存の集合に付加」及び「既存の集合を修正」のタスクの説明におけるブロック１１２４，１３１０及び１３１２に関連して既に説明されている。既存の集合に対する１つの可能な修正は、その集合になされることの可能な操作を単に制限することである。

ユーザが、修正されることのできない集合を作成するつもりならば、ユーザは既存の集合のカバーシートを取り出し、ブロック８００にて「読み込み専用集合を作成」のタスクを選択する。関連する他のタスクで説明されたように、図７−１３を通じて本発明のフローに適切に従った後に、ＭＦＰ１００はブロック１３１２にて集合概要を提示する。１３１２では、その集合の書類及びメディアの各々に対する操作を制約するために、ユーザには、領域を描き又はスケッチすること及びそれらの領域に許可を割り振ることが許容される。

ユーザが、修正されることを希望しないが、他のユーザがその集合に書類及び注釈を付加できることは希望する何らかの命令を作成することを希望したとする。図２２Ａに示されるように、ユーザは領域２２０２を描くことが可能であり、その領域は、ユーザが不変のままにしようとする概要部分を保護し、残りの概要領域は、メモ、注釈及び他のメディアを付加するのに利用可能にされる。

第２のユーザが、何らかの書類を加えるために、ＭＦＰ１００に、読み取り専用領域を有するカバーシートを持ってきたとすると、それらの書類は、図２２Ｂに示されるような保護されていない領域にのみ付加される。書類２２０８及び２２０６は図２２Ｂに付加され、それらは第１ユーザによって規定された読み取り専用領域の外に設けられる。

３つの領域が規定される第２の例は、図２３（Ａ）及び（Ｂ）に示される。カバーシート２３００における領域２３０２及び２３０４は共に読み取り専用である。領域２３０６のみが読み取り及び書き込みの双方を許容する。何らかの書類を集合に付加するためにカバーシート２３００を用いた後で、カバーシートは、書類２３０８及び２３１０が付加されたところの図２３（Ｂ）のようになる。他者は、２３０４が非制限であるが２３０２及び２３０６が読み取り専用として制限されているカバーシートを有することができる。その者は領域２３０４に物事を付加及び修正することのみ可能である。これは、各カバーシートが１つの領域を表現する共用された空間を与え、その領域は、修正されることが可能であり、他の領域に付加される情報へのアクセスを同時に与える。

「付加専用」カバーシートは、読み取り専用カバーシートと同様な手法で形成されることが可能であるが、人々が付加専用領域に書類を付加することは可能であるが付加されたものが何かを見ることはできない制約がある。

本発明は典型例の特定の実施例に関連して説明されてきた。本発明の真の精神及び範囲から逸脱することなしに、多くの変更が可能であることが当業者により理解されるであろう。従って、特許請求の範囲は、本発明の真の精神及び範囲の範疇から得られるそのような変更や変形の全てを網羅することが意図されている。

本発明の様々な態様に関する実施例の概要を示す図である。 図１Ａに示される多機能スキャナ／プリンタの制御パネル及びディスプレイを示す図である。 本発明で使用されるカバーシート及び書類の山を示す図である。 本発明の様々な実施例の要素を示すブロック図である。 本発明の実施例による多機能周辺機器例のブロック図を示す。 本発明の実施例による多機能周辺機器のメモリ例のブロック図を示す。 本発明の実施例による空白の集合のカバーシート例を示す。 本発明の実施例による空白でない集合のカバーシート例を示す。 集合を作成又は修正するための典型的なステップ及び情報の流れを示す図である。 集合に関するメディアを発見又は生成するステップを強調したフローチャートである。 本発明に関するユーザにより選択されることの可能な幾つかのタスクを示す図である。 本発明による新たな又は修正された集合に関するメディアを収集する及び検索するための幾つかのステップを示す図である。 本発明における機械読み取り可能なコード又は情報を発見するためのステップを強調したフローチャートである。 本発明の一実施例にてどのようにユーザオプション及び趣向を要求及び格納するかを示すフローチャートである。 本発明を用いて集合を電子的に又は自動的に作成若しくは修正する場合の様々なステップを示すフローチャートである。 集合に関する可能なユーザ変更を強調したフローチャートである。 集合の印刷中に、及び新規の又は修正された集合の存在することの通知の印刷中に行なわれるステップを示すフローチャートである。 １つのファックス動作マークと１つの注釈を有するカバーシート例を示す図である。 ｅメール動作マークと印刷動作マークを有するカバーシート例を示す図である。 グループ化動作マークを有するカバーシート例を示す図である。 新たなメディアを集合に付加する前のカバーシート例を示す図である。 新たなメディアを集合に付加した後のカバーシート例を示す図である。 （Ａ）は探索される集合のカバーシート例を示し、（Ｂ）は表示装置に現われるような、カバーシートが（Ａ）に示される集合に関する集合概要を示し、（Ｃ）は包含する集合を探索する間に選択された新たな集合概要を示す図である。 新たなメディアのサムネイルを新規の又は既存の集合概要に自動的に付加するのに必要なステップを強調したフローチャートである。 図１８に示されるステップ及びサムネイルを既存の集合概要に良好に付加する様子を示す図である。 （Ａ）は幾つかの書類、絵その他のメディアを含む集合の概要例を示し、（Ｂ）は幾つかの同じ書類、絵その他のメディアを含むが、異なるメディアも含む別の集合の概要例を示し、（Ｃ）は２つの同様な集合を１つの集合に併合した結果の集合の概要を示す図である。 別々のものに分かれる１つの集合が、双方の集合の形式から、全集合を含む単独のものにどのようにして併合して戻されるかを示す図である。 概要の部分が読み取り専用である集合を表すカバーシート例を示す図である。 メディアが集合に付加された後は概要の部分が読み取り専用であるところの集合を示すカバーシート例を示す。 （Ａ）は領域の２つが読み取り専用の認可を有し、残りの領域は読み書きの認可を有する３つの別々の領域に概要が分割されるカバーシート例を示し、（Ｂ）は新たなメディアが集合に付加された後の（Ａ）に示される同一の集合のカバーシートを示す図である。 集合サーバで領域の認可が行なわれる方法例を示す図である。 集合カバーシートに関する領域認可を実行する別の例を示す図である。 集合を作成又は修正する場合に、タイトル及び通知情報を付加し、印刷及び修正を要求するために本発明で使用されるユーザ入力画面を示す図である。 いくつかの多機能周辺機器で使用されるような小型タッチスクリーンで文字列を取り込むためのユーザ入力画面を示す図である。

符号の説明

１００ 多機能周辺装置（ＭＦＰ）
１０２，１０４ 書類
１０６ 制御パネル
１０８ 集合サーバ
１１０ マイクロフォン
１１２ ディジタルカメラ
１１４ ビデオカメラ
１１６ 着脱可能な媒体
１１８ キーボード
１２０ ボタン及びタッチスクリーンディスプレイ
１２２ インジケータ光
２００ ネットワーク
２０２ 他のメディア
３０２ スキャナ
３０４ プリンタ
３０６ 用紙供給部
３０８ 自動書類フィーダ
３０９ プラテン
３１０ メディア捕捉ポート
３１２ ＵＳＢその他のポート
３１４ メモリカードリーダ
３１６ 格納部
３１８ メモリ
３２０ ネットワークインターフェースカード
３２２ プロセッサ
３２４ ファクシミリインターフェース
３２６，３２８ メディア捕捉装置
４００ スキャニング装置
４０２ ネットワークモジュール
４０４ 印刷モジュール
４０６ 格納モジュール
４０８ ファクシミリモジュール
４１０ 集合管理モジュール
４１２ 制御パネルモジュール
４１４ ユーザインターフェースモジュール
４１６ 表示生成モジュール
４１８ 概要生成モジュール
４２０ サムネイル生成モジュール
４２２ メモリカードリーダモジュール
４２４ 画像変換モジュール
４２６ メディア捕捉モジュール
４２８ 機械読み取り可能なコードの生成モジュール
４３０ ＵＳＢその他のポートによる通信モジュール
４３２ 機械読み取り可能なコードのロケータ及びリーダモジュール
５００ 集合カバーシート
５０２ ヘッダ
５０４ 機械読み取り可能な文字列
５０６ 集合概要の画像
５０８ メモ領域
５１０ 人の読み取ることの可能なバージョンのテキスト
１６００，１６０２ 画像
１６０４ サムネイル
１７００ 集合カバーシート
１７０２，１７０６ 概要
１７０４ 集合
１９０２，１９０６，１９１０，１９１４，１９１８ 画像
１９０４，１９１２ 境界ボックス
１９０８ 領域
２０００，２００２，２００４ 集合
２００８，２０１０，２０１２，２０２０，２０２２ メディア
２０１６ 画像
２０１８ 音声メディア
２２０２ 領域
２２０６，２２０８ 書類
２３００ カバーシート
２３０２，２３０４，２３０６ 領域
２３０８，２３１０ 書類
２５００ ダイヤログボックス
２５０２ キーボード
２５０６ テーマ
２５０８ ｅメールアドレス

Claims (6)

1. 電子情報の文書を１つ以上含む集合に属する文書のサムネイル及び該文書の格納場所を示す第１の集合の集合識別子を、第１のカバーシートから取り込む取込部と、
   前記第１のカバーシートの画像を表示する表示部と、
   前記表示部に表示された前記第１のカバーシートの画像の中で、集合識別子により特定される１つ以上のサムネイルを含む領域の選択を受け付ける領域選択部と、
   前記選択された領域に含まれているサムネイルが示す文書の読み取り又は変更が制限される設定をユーザから受け付ける設定受付部と、
   前記設定受付部がユーザから受け付けた設定内容を、前記集合を管理している集合サーバにネットワークを介して通知し、前記設定内容が示す特定の文書の読み取り又は変更が制限されていることを示す第２の集合の集合識別子を、前記集合サーバから前記ネットワークを介して取得する取得部と、
   前記集合中の文書のサムネイル、前記領域及び前記第２の集合の集合識別子を少なくとも示す第２のカバーシートを印刷する印刷部と
   を有する装置。
2. 前記集合はバージョン毎に管理され、前記集合サーバは、前記第１又は第２の集合識別子を利用して集合にアクセスし、バージョンが異なる複数の集合を比較し、集合に含まれる文書の電子情報が重複しないように該複数の集合を併合することで、新たなバージョンの集合を作成する、請求項１記載の装置。
3. 前記カバーシートの画像は、前記集合に属する文書全てのサムネイルを含む、請求項１又は２に記載の装置。
4. 電子情報の文書を１つ以上含む集合に属する文書のサムネイル及び該文書の格納場所を示す第１の集合の集合識別子を、第１のカバーシートから取込部により取り込むステップと、
   ディスプレイに表示された前記第１のカバーシートの画像の中で、集合識別子により特定される１つ以上のサムネイルを含む領域の選択を領域選択部により受け付けるステップと、
   前記選択された領域に含まれているサムネイルが示す文書の読み取り又は変更が制限される設定を設定受付部によりユーザから受け付けるステップと、
   前記設定受付部がユーザから受け付けた設定内容を、前記集合を管理している集合サーバにネットワークを介して通知し、前記設定内容が示す特定の文書の読み取り又は変更が制限されていることを示す第２の集合の集合識別子を、前記集合サーバから前記ネットワークを介して取得するステップと、
   前記集合中の文書のサムネイル、前記領域及び前記第２の集合の集合識別子を少なくとも示す第２のカバーシートを印刷部により印刷するステップと
   を有する方法。
5. 前記集合はバージョン毎に管理され、前記集合サーバは、前記第１又は第２の集合識別子を利用して集合にアクセスし、バージョンが異なる複数の集合を比較し、集合に含まれる文書の電子情報が重複しないように該複数の集合を併合することで、新たなバージョンの集合を作成する、請求項４記載の方法。
6. 前記カバーシートの画像は、前記集合に属する文書全てのサムネイルを含む、請求項４又は５に記載の方法。

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