JP2008287606A - 情報処理装置およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】紙面イメージに基づく検索の効率を向上させること。
【解決手段】紙面、記事、および画像の検索が可能な情報処理装置において、紙面を構成する各領域に配置される素材を特定するコンポーネントＩＤと当該素材の種類を示す素材種別情報とが領域毎に付されている紙面イメージを含む画面２２を表示し、入力装置を通じて前記紙面イメージ上の任意の領域２３が指定された場合に、その領域２３に配置される素材のコンポーネントＩＤと当該素材の素材種別情報とに対応するものとして予めデータベース上で関連付けられている関連素材を含む画面２４を表示する。
【選択図】 図１３

Description

本発明は、紙面、記事、および画像の検索が可能な情報処理装置およびプログラムに関する。

新聞社においては、記者などによる記事作成業務の効率化を図るため、過去の記事に係わる各種のデータを管理するコンテンツデータベースシステムが活用されている。データベースには、紙面の画像データ（紙面イメージ）が保管されるほか、紙面に使用される記事や画像などの素材のデータも保管される。また、これらのデータのほか、識別情報（ＩＤ）等を含む書誌情報も保管される。検索の際には、この書誌情報を利用することにより、例えば過去のある記事に関連する画像や紙面のデータを取り出すことが可能である。

なお、各種の情報を関連付ける技術には、様々なものがある。例えば、特許文献１には、テキストや写真などからなる直読素材と、これに対応するテキストや音声、画像などからなる関連素材（付加素材）とを記した印刷物を作成する情報処理装置において、直接素材と付加素材との対応等をリンク情報としてデータベースに登録することが記載されている。
特許第３６５９４７１号公報

しかしながら、上記特許文献１を含む従来技術では、端末の利用者がある紙面イメージを画面表示させている状態において、その紙面イメージの中に配置されている任意の素材（記事、画像など）に関連している関連素材（記事、画像、紙面など）を見たくなった場合、その関連素材を直接見ることができない。そのような要求を満たす検索を実現するには、例えば専用の紙面閲覧用アプリケーションを援用するなどの工夫が必要であり、利用者にとって負担が大きい。

本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、紙面イメージに基づく検索の効率を向上させることが可能な情報処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。

本発明に係る情報処理装置は、紙面、記事、および画像の検索が可能な情報処理装置であって、紙面を構成する各領域に配置される素材を特定するコンポーネントＩＤと当該素材の種類を示す素材種別情報とが領域毎に付されている紙面イメージを含む画面を表示する手段と、入力装置を通じて前記紙面イメージ上の任意の領域が指定された場合に、その領域に配置される素材のコンポーネントＩＤと当該素材の素材種別情報とに対応するものとして予めデータベース上で関連付けられている関連素材を含む画面を表示する手段と、を具備することを特徴とする。

本発明に係るプログラムは、紙面、記事、および画像の検索が可能なコンピュータに、紙面を構成する各領域に配置される素材を特定するコンポーネントＩＤと当該素材の種類を示す素材種別情報とが領域毎に付されている紙面イメージを含む画面を表示する機能と、入力装置を通じて前記紙面イメージ上の任意の領域が指定された場合に、その領域に配置される素材のコンポーネントＩＤと当該素材の素材種別情報とに対応するものとして予めデータベース上で関連付けられている関連素材を含む画面を表示する機能とを実現させることを特徴とする。

本発明によれば、紙面イメージに基づく検索の効率を向上させることが可能となる。

以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。

図１は、本発明の一実施形態に係るコンテンツデータベースシステムの構成を示すブロック図である。

このコンテンツデータベースシステムは、複数のクライアント端末１、受信サーバ２、データベースサーバ（ＤＢサーバ）３、および共有ストレージ４を含む。これらに搭載される各種の機能は、コンピュータが実行可能なコンピュータプログラムとして実現することが可能である。

端末１は、例えば、記者などが記事作成業務において、紙面、記事、および画像の検索を行うために使用される情報処理装置である。

受信サーバ２は、このコンテンツデータベースシステムの上位システムにおける組版保存端末から送信されてくる個々のデータを受信し、受信したデータを共有ストレージ４内の所定の場所に保管したり、保管されているデータを整理したりする機能を有する情報処理装置である。この受信サーバ２は、サーバ処理部２ａ、クラスタ処理部２ｂ、データ登録処理部２ｃ、日次処理部２ｄなどの各種の機能を有する。その詳細については後で述べる。

ＤＢサーバ３は、検索に必要なデータを共有ストレージ４内の所定の場所に保管させたり、共有ストレージ４に保管されているデータを検索したり、検索した結果を要求元の端末に表示させたりする機能を有する情報処理装置である。このＤＢサーバ３は、サーバ処理部３ａ、クラスタ処理部３ｂ、検索処理部３ｃ、記事訂正処理部３ｄ、ジャンル登録処理部３ｅ、記事全体表示処理部３ｆ、実画像表示処理部３ｇ、紙面表示処理部３ｈなどの各種の機能を有する。その詳細については後で述べる。

共有ストレージ４は、受信サーバ２が受信したデータや、ＤＢサーバ３が検索の際に使用するデータを記憶する情報記憶装置である。この共有ストレージ４は、受信サーバ２に使用される領域として、受信ワーク領域４ａ、登録済書誌情報保存領域４ｂ、登録失敗データ保存領域４ｃ、およびアプリケーションログ出力領域４ｄを有する。また、ＤＢサーバ３に使用される領域として、受信イメージデータ保存領域４ｅ、データ保存機能出力領域４ｆ、アプリケーションログ出力領域４ｇ、およびリソース保存部４ｈを有する。

受信ワーク領域４ａは、所定の端末から送信される書誌情報や紙面イメージ、画像データ等を受信する領域である。

登録済書誌情報保存領域４ｂは、データ登録処理部２ｃが、リソース保存部４ｈに格納した書誌情報項目ファイルを移動させるための領域である。本領域に移動されたファイルは、日次処理にて削除されることになる。

登録失敗データ保存領域４ｃは、データ登録処理部２ｃが、リソース保存部４ｈへの登録に失敗した書誌情報項目ファイルや、受信紙面イメージ保存領域に移動させることができなかった紙面イメージファイル、サムネイルファイル（ＪＰＥＧ形式）、画像ファイル（ＪＰＥＧ形式）を移動させるための領域である。本領域に移動されたファイルは、日次処理にて削除されることになる。

アプリケーションログ出力領域４ｄは、受信サーバ２上で稼動するプロセスが出力するアプリケーションログを保存するための領域である。

受信イメージデータ保存領域４ｅは、受信ワーク領域４ａに書き込まれた紙面イメージファイル、サムネイルファイル（ＪＰＥＧ形式）、画像ファイル（ＪＰＥＧ形式）をデータ検索処理部３ｃ等が使用できるようにデータ登録処理部２ｃが移動させるための領域である。

データ保存機能出力領域４ｆは、データ保存機能が出力する書誌情報項目ファイル（ＸＭＬ形式）、紙面イメージファイルを保存するための領域である。

アプリケーションログ出力領域４ｇは、ＤＢサーバ３上で稼動するプロセスが出力するアプリケーションログを保存するための領域である。

リソース保存部４ｈは、書誌情報項目ファイルなどのＸＭＬ形式のデータを格納するコンテンツＤＢに相当するものである。

次に、受信サーバ２に備えられる各種の機能について説明する。

サーバ処理部２ａは、受信サーバ２全体の動作を司り、受信サーバ２に備えられる各機能を制御する機能である。

クラスタ処理部２ｂは、ＤＢサーバ３側のクラスタ処理部３ｂとの連携を通じてクラスタシステムを実現し、障害時などにおけるリソースや各種機能の保護などを行う機能である。

データ登録処理部２ｃは、上位システムからの受信データを本システムのコンテンツＤＢ（リソース保存部４ｈ）に登録する機能である。

日次処理部２ｄは、不要な書誌情報項目ファイルおよびＴＩＦＦファイルの削除や、リソース保存部４ｈ内に格納されている要素名（ＸＭＬデータ中のタグ＜＞で挟まれた文字列）および要素値（要素の具体的内容）の取得を行う機能である。

次に、ＤＢサーバ３に備えられる各種の機能について説明する。

サーバ処理部３ａは、ＤＢサーバ３全体の動作を司り、ＤＢサーバ３に備えられる各機能を制御する機能である。

クラスタ処理部３ｂは、受信サーバ２側のクラスタ処理部２ｂとの連携を通じてクラスタシステムを実現し、障害時などにおけるリソースや各種機能の保護などを行う機能である。

検索処理部３ｃは、データ登録処理部２ｃにより本システムのコンテンツＤＢ（リソース保存部４ｈ）に格納されている紙面データ、記事データ、画像データを検索する機能である。この検索処理部３ｃの機能によれば、図２に示されるように、紙面から記事や画像への検索、記事から紙面や画像への検索、画像から紙面や記事への検索をそれぞれ行うことが可能である。

記事訂正処理部３ｄは、上位システムから受信する記事／見出し／エトキ（写真や図に付く説明文）の書誌情報項目データ（ＸＭＬ）に誤りがあった場合に訂正する機能である。

ジャンル登録処理部３ｅは、紙面の検索効率を向上させるために紙面単位にジャンル、見出し、キーワードを登録する機能である。

記事全体表示処理部３ｆは、記事／見出し／エトキ／キーワードの全体、掲載紙面サムネイル、関連画像サムネイルを含む記事全体表示画面を要求元の端末の表示部に表示させる機能である。

実画像表示処理部３ｇは、実画像とその書誌、掲載紙面サムネイル、関連記事／見出し／エトキ／キーワードを含む実画像表示画面を要求元の端末の表示部に表示させる機能である。

紙面表示処理部３ｈは、紙面イメージを含む紙面表示画面を要求元の端末の表示部に表示させる機能である。このとき表示される紙面イメージは、特に、紙面を構成する各領域に配置される素材を特定するコンポーネントＩＤと当該素材の種類を示す素材種別情報とが領域毎に付されているものとする。そして、端末１側の入力装置を通じて紙面イメージ上の任意の領域が指定された場合、その領域に配置される素材のコンポーネントＩＤと当該素材の素材種別情報とに対応するものとして予めデータベース上で関連付けられている関連素材を含む画面が端末１側で表示されることになる。

ここで、上述したデータ登録処理部２ｃについて詳細に説明する。

上記データ登録処理部２ｃは、共有ストレージ４内の受信ワーク領域４ａに書き込まれた書誌情報、紙面イメージなどのデータを、種類ごとに決まった方式で共有ストレージ４内の所定の場所に格納する。

上記データ登録処理部２ｃは、登録の対象が「記事」もしくは「画像」である場合、受信ワーク領域４ａに書き込まれている記事もしくは画像の書誌情報項目（「記事」と「画像」のいずれの場合も、掲載日、面名、版名、版属性、コンポーネントＩＤ、素材種別、ページを共通に含む）を有するＸＭＬ方式のファイル（書誌情報項目ファイル）をリソース保存部４ｈに登録し、記事もしくは画像のコンポーネントＩＤおよび座標情報をリンク情報（後述）のコレクション下に登録する。すべての書誌情報登録が正常終了した場合は、書誌情報項目ファイルを書誌情報項目ファイルを登録済書誌情報保存領域４ｂへ移動させる。最後に、登録処理の終了メッセージをアプリケーションログ出力領域４ｄ内のアプリケーションログに出力する。

また、上記データ登録処理部２ｃは、登録の対象が「紙面データ」である場合、受信ワーク領域４ａに書き込まれている画像の書誌情報項目（「記事」や「画像」の場合と同様に、掲載日、面名、版名、版属性、コンポーネントＩＤ、素材種別、ページを含む）を有するＸＭＬ方式のファイル（書誌情報項目ファイル）をリソース保存部４ｈに登録する。リソース保存部４ｈへの登録が成功した紙面については、記事、画像の登録の際に蓄積したリンク情報（コンポーネントＩＤおよび座標情報を含む）をもとに、紙面イメージファイルに特定の情報を埋め込む加工処理を行う。また、加工が成功した紙面については、紙面イメージファイルおよびサムネイルファイル（ＪＰＥＧ形式）を受信イメージデータ保存領域４ｅへ移動させる。最後に、登録処理の終了メッセージをアプリケーションログ出力領域４ｄ内のアプリケーションログに出力する。

上述の紙面イメージファイルは、既存のＷｅｂ配信用超高圧縮画像フォーマット技術に基づく特定形式のファイルである。当該技術は、画面上に表示されるイメージに対し、任意の領域（範囲）を座標情報に基づいて定義する機能を提供する。定義される個々の領域には、ＩＤなどの情報を付すことができる。そして、画面上に表示されるイメージ上の任意の位置がクリック操作などにより指示された際には、当該イメージの下に備えられるレイヤーにおいて該当する位置を座標情報として検知し、その位置が属している領域を認識し、その領域に関わるＩＤなどの情報を外部へ出力することができる。

本実施形態ではこうした機能を利用することにより、紙面イメージ上の任意の領域が指定された場合に、その領域に配置される素材のコンポーネントＩＤと当該素材の素材種別情報とをＤＢサーバ３などへ通知できるようにする。これを実現するため、上記紙面イメージファイルの加工処理においては、メタデータエディタによるメタデータの編集を行う。すなわち、メタデータエディタにより、任意の位置を押下した際にイベントを発生させるためのプログラム（オブジェクト指向スクリプト言語）と、受け渡しパラメータとなるコンポーネントＩＤとが、紙面イメージファイルに埋め込まれる。例えば、紙面イメージが図３に示されるような複数の領域に区分されている場合には、個々の領域ごとに配置される素材のコンポーネントＩＤ（および素材種別情報）が対応付けされる。

図４は、図１中のリソース保存部４ｈに格納されているリンク情報の項目を示す図である。

リンク情報の項目は、図４に示されるように、「紙面」に関する項目（媒体、掲載日、面名、版名、版属性）と、「記事」に関する項目（記事、リンクコンポーネントＩＤ、位置情報、形状、位置座標）と、「画像」に関する項目（画像、リンクコンポーネントＩＤ、位置情報、形状、位置座標）とに分けられる。図１中の検索処理部３ｃは、このように紙面と記事と画面との関連付け（リンク）が定義されているリンク情報を用いることにより、端末１からの要求に応じて、紙面から記事や画像への検索、記事から紙面や画像への検索、画像から紙面や記事への検索を自在に行うことができる。

図５は、図４に示されるリンク情報項目に基づくＸＭＬデータの一例を示す図である。

例えば、「記事」が新たに登録される毎に、符号Ｔ１に示される<kiji no=1>がＸＭＬデータ中に追加されたり、その後に符号Ｔ２に示される<kiji no=2>が追加されたりする。同様に、「画像」が新たに登録される毎に、符号Ｔ３に示される<sgazo no=1>がＸＭＬデータ中に追加されたりする。

次に、図６〜図１４を参照して、検索により閲覧が可能な各種の画面の例について説明する。個々の画面には、検索条件（記事、画像、紙面のいずれか）の指定などが可能な領域１１、検索結果を表示する領域１２、および関連素材情報を表示する領域１３を有するウインドウ１０が共通して適用される。

図６は、記事検索画面の一例を示す図である。

記事検索画面では、領域１１において検索条件設定を「記事」にし、必要な条件を入力し、検索ボタンを押下操作すると、領域１２に記事の検索結果一覧が表示される。同時に関連ボタンも表示されている場合には、この一覧の中から所望の記事に対応する関連ボタンを押下操作すると、その記事に関連する紙面や画像が領域１３に表示される。

図７は、記事検索画面での検索の一例を示す図である。

記事検索画面で領域１２に記事の検索結果一覧が表示されるとき、同時にサムネイルボタンも表示されている場合には、この一覧の中から所望の記事に対応するサムネイルボタンを押下操作すると、その記事に関連する紙面イメージのサムネイル画像１５が領域１３に表示される。このサムネイル画像１５をクリック操作すると、このサムネイル画像１５の中の対象となっている記事および関連する画像の部分をズームアップしたものが別ウインドウ１６として表示され、その中の対象となっている記事１７がハイライト表示される。なお、別の例として、サムネイル画像１５をクリック操作した際に、このサムネイル画像１５の中の対象となっている記事や関連する画像が存在する位置を基準にしてオートパン処理およびオートズーム処理が実行されるようにしてもよい。

図８は、記事検索画面での検索の別の例を示す図である。

記事検索画面で領域１３にサムネイル画像１８が表示されているときに、このサムネイル画像１８をクリック操作すると、対象となっている記事に関連する書誌、掲載紙面サムネイル、関連記事／見出し／エトキ／キーワードを含む実画像表示画面が表示される。

図９は、画像検索画面の一例を示す図である。

画像検索画面では、領域１１において検索条件設定を「画像」にし、必要な条件を入力し、検索ボタンを押下操作すると、領域１２に画像の検索結果一覧が表示される。同時にその画像に関連する紙面イメージのサムネイル画像などが領域１３に表示される。

図１０は、画像検索画面での検索の別の例を示す図である。

画像検索画面で領域１３にサムネイル画像２５が表示されているときに、このサムネイル画像２５をクリック操作すると、このサムネイル画像２５の中の対象となっている画像および関連する記事の部分をズームアップしたものが別ウインドウ２７として表示され、その中の対象となっている記事２７がハイライト表示される。なお、別の例として、サムネイル画像２５をクリック操作した際に、このサムネイル画像２５の中の対象となっている画像や関連する記事が存在する位置を基準にしてオートパン処理およびオートズーム処理が実行されるようにしてもよい。

図１１は、紙面検索画面の一例を示す図である。

紙面検索画面では、領域１１において検索条件設定を「紙面」にし、必要な条件を入力し、検索ボタンを押下操作すると、領域１２に紙面の検索結果一覧が表示される。同時に関連ボタンも表示されている場合には、この一覧の中から所望の紙面に対応する関連ボタンを押下操作すると、その紙面に関連する画像などが領域１３に表示される。

図１２は、紙面検索画面での検索の一例を示す図である。

画像検索画面で領域１２に紙面の検索結果一覧が表示されるとき、この一覧の中から所望の紙面のサムネイル画像２０をクリック操作すると、紙面を含む紙面表示画面もしくは他の用途の画面を別ウインドウとして表示するようにしてもよい。

図１３は、紙面イメージを含む画面での検索の一例を示す図である。

紙面イメージを含む画面が表示されているときに、その紙面イメージに含まれる記事／見出し／エトキをクリック操作すると、これに関連する書誌情報を含む記事全体表示画面が別ウインドウとして表示される。

図１４は、紙面イメージを含む画面での検索の別の例を示す図である。

紙面イメージを含む画面が表示されているときに、その紙面イメージをクリック操作すると、これに関連する書誌、掲載紙面サムネイル、関連記事／見出し／エトキ／キーワードを含む実画像表示画面が表示される。

次に、図１５のシーケンス図を参照して、特定の情報が埋め込まれた紙面イメージファイルを作成する処理手順について説明する。

組版保存端末において、記事データもしくは画像データの登録の指示が生じ、記事データもしくは画像データが受信サーバへ渡されると（ステップＳ１）、受信サーバにおいて、記事データもしくは画像データがデータベースに登録される（ステップＳ２）。また、記事データもしくは画像データの掲載日、面、版、版属性からリンク情報が作成され（ステップＳ３）、作成したリンク情報がデータベースに登録される（ステップＳ４）。また、記事データもしくは画像データの登録を行った結果が組版保存端末に通知される（ステップＳ５）。

次に、組版保存端末において、紙面データの登録の指示が生じ、紙面データが受信サーバへ渡されると（ステップＳ６）、受信サーバにおいて、紙面データがデータベースに登録される（ステップＳ７）。また、紙面データの掲載日、面、版、版属性に該当するリンク情報の検索がデータベースに要求され（ステップＳ９）、これに応じてデータベースからリンク情報が抽出される（ステップＳ１０）。

次に、受信サーバにおいては、抽出されたリンク情報に基づき、紙面データに埋め込むべき情報が作成される（ステップＳ１１）。そして、作成された情報と紙面データとがメタデータエディタに渡され、埋め込みイメージの作成がデータエディタに要求される（ステップＳ１２）。

メタデータエディタにおいて、情報が埋め込まれたイメージが作成され（ステップＳ１３）、作成された結果が通知されると（ステップＳ１４）、受信サーバから組版保存端末へ紙面データの登録を行った結果が組版保存端末に通知される（ステップＳ１５）。

次に、図１６のシーケンス図を参照して、紙面から記事や図面を検索する処理手順について説明する。

紙面イメージの画面が表示された端末において、当該紙面イメージ上の任意の点がクリック操作されると、該当する領域の素材（記事もしくは画像）を特定するコンポーネントＩＤと素材種別とがＤＢサーバへ渡される（ステップＳ３１）。

ＤＢサーバにおいては、コンポーネントＩＤと素材種別とから選択素材が特定され、当該コンポーネントＩＤと素材種別とに基づく検索がデータベースに要求される（ステップＳ３２）。

コンポーネントＩＤと素材種別とから記事データもしくは画像データが抽出されると（ステップＳ３３）、ＤＢサーバにおいては、抽出された記事データもしくは画像データから関連素材が特定される。上述の選択素材（選択記事もしくは選択画像）は一時的に保存されており（ステップＳ３４）、一方で、上述の抽出された記事データもしくは画像データをもとに、同一の掲載日、面、版、版属性の関連素材（記事、画像、紙面）の検索がデータベースに要求される（ステップＳ３５）。

同一の掲載日、面、版、版属性の関連素材（記事、画像、紙面）のデータが抽出され（ステップＳ３６）、また、一時保存した選択記事データもしくは選択画像データが参照されると（ステップＳ３７）、検索結果から画面の生成が行われ、選択素材（記事もしくは画像）のデータと関連素材（記事、画像、もしくは紙面）のデータとを含む画面が端末に返される（ステップＳ３８）。

次に、図１７のシーケンス図を参照して、記事や画像から紙面を検索して更にハイライトおよびズームを行う処理手順について説明する。

記事全体表示画面もしくは実画像表示画面が表示された端末において、当該画面上のサムネイルがクリック操作されると、紙面のコンポーネントＩＤ、選択記事もしくは選択画像のコンポーネントＩＤ、ハイライトの有無（例えば「有」）といった情報がＤＢサーバに渡される（ステップＳ４１）。

次に、ＤＢサーバにおいて、選択紙面とハイライト記事もしくはハイライト画像とを特定する処理が行われる。すなわち、ＤＢサーバから、紙面コンポーネントＩＤに該当する紙面の検索がデータベースに要求されると（ステップＳ４２）、紙面データが抽出される（ステップＳ４３）。次に、記事コンポーネントＩＤもしくは画像コンポーネントＩＤに該当するリンク情報の検索がデータベースに要求されると（ステップＳ４４）、リンク情報が抽出され、そのリンク情報内のハイライト座標が抽出される（ステップＳ４５）。

また、ＤＢサーバにおいては、抽出された検索結果が取得され（ステップＳ４６）、さらに、システム設定ファイルからズーム倍率の情報が取得され（ステップＳ４７）、これらの情報に基づいて紙面イメージファイルのＵＲＬが作成され（ステップＳ４７）、紙面ＵＲＬを含む画面が端末に返される（ステップＳ４８）。

このように本実施形態によれば、例えば、端末の利用者がある紙面イメージを画面表示させている状態において、その紙面イメージの中に配置されている任意の素材（記事、画像など）に関連している関連素材（記事、画像、紙面など）を見たくなった場合、その関連素材を直接的に見ることができる。また、そのような検索を実現するにあたり、専用の紙面閲覧用アプリケーションを別途用意するようなことを必要としない。また、ハイライト（またはパンニング）およびズームの機能を利用することによって、更に使い勝手の良い検索処理を実現できる。

なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。

本発明の一実施形態に係るコンテンツデータベースシステムの構成を示すブロック図。 紙面から記事や画像への検索、記事から紙面や画像への検索、画像から紙面や記事への検索をそれぞれ行えることを示す図。 紙面イメージが複数の領域に区分されている状態を示す図。 図１中のリソース保存部に格納されているリンク情報の項目を示す図。 図４に示されるリンク情報項目に基づくＸＭＬデータの一例を示す図。 記事検索画面の一例を示す図。 記事検索画面での検索の一例を示す図。 記事検索画面での検索の別の例を示す図。 画像検索画面の一例を示す図。 画像検索画面での検索の別の例を示す図。 紙面検索画面の一例を示す図。 紙面検索画面での検索の一例を示す図。 紙面イメージを含む画面での検索の一例を示す図。 紙面イメージを含む画面での検索の別の例を示す図。 特定の情報が埋め込まれた紙面イメージファイルを作成する処理手順を示すシーケンス図。 紙面から記事や図面を検索する処理手順を示すシーケンス図。 記事や画像から紙面を検索して更にハイライトおよびズームを行う処理手順を示すシーケンス図。

符号の説明

１…クライアント、２…受信サーバ、３…ＤＢサーバ、４…共有ストレージ。

Claims (5)

1. 紙面、記事、および画像の検索が可能な情報処理装置であって、
   紙面を構成する各領域に配置される素材を特定するコンポーネントＩＤと当該素材の種類を示す素材種別情報とが領域毎に付されている紙面イメージを含む画面を表示する手段と、
   入力装置を通じて前記紙面イメージ上の任意の領域が指定された場合に、その領域に配置される素材のコンポーネントＩＤと当該素材の素材種別情報とに対応するものとして予めデータベース上で関連付けられている関連素材を含む画面を表示する手段と、
   を具備することを特徴とする情報処理装置。
2. 記事から紙面への検索が行われた場合に紙面イメージを含む画面を表示するとともに、その紙面イメージ上の当該記事が存在する位置を基準にしてオートパン処理およびオートズーム処理を実行する手段を具備することを特徴とする請求項１に記載の情報処理装置。
3. 前記データベースには、紙面、記事、および画像の間での関連付けを示すリンク情報が保管されていることを特徴とする請求項１又は２に記載の情報処理装置。
4. 前記リンク情報は、少なくとも、紙面の掲載日、面名、版名、および版属性と、当該紙面に配置されている記事のコンポーネントＩＤと、当該紙面に配置されている画像のコンポーネントＩＤとを含んでいることを特徴とする請求項３記載の情報処理装置。
5. 紙面、記事、および画像の検索が可能なコンピュータに、
   紙面を構成する各領域に配置される素材を特定するコンポーネントＩＤと当該素材の種類を示す素材種別情報とが領域毎に付されている紙面イメージを含む画面を表示する機能と、
   入力装置を通じて前記紙面イメージ上の任意の領域が指定された場合に、その領域に配置される素材のコンポーネントＩＤと当該素材の素材種別情報とに対応するものとして予めデータベース上で関連付けられている関連素材を含む画面を表示する機能と、
   を実現させることを特徴とするプログラム。

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