JP4571513B2 - 巾木固定用金具及び枠組み足場 - Google Patents

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Description

本発明は、建築現場等における枠組み足場に使用される布板を巾木として使用するための巾木固定金具及びこの巾木固定金具を用いる枠組み足場に関する。
建築現場等で用いられる枠組足場は、通常、横桟と縦柱から構成される鳥居形状やH形状の建枠を複数個組み立てることによって形成される。
建枠の複数個を所定の間隔で建物とは直角に立設し、建枠に筋違(すじかい)を取り付け固定して複数個の建枠を自立させた後、建枠の横桟の間には布板(足場板)を架け渡すことで、1単位の足場を形成する。そして、隣接する縦柱の間には、布板の道路側あるいはさらに建物側に巾木が設置される。
この巾木は、枠組み足場における作業者の安全を守るために設置されるものであり、枠組み足場を組立・解体する作業中に、又は枠組み足場内を移動中に、枠組み足場の隙間から作業者が転落することを防止するために設置されるものである。また、巾木は、枠組み足場の隙間から工具や建築材等が落下するのを防止するという機能も有している。
図9に巾木を設置したときの枠組み足場の一例を示す。(a)が正面図であり、(b)は右側面図、そして、(c)は(b)の部分拡大図である。枠組み足場18は、円筒形の縦柱20と円筒形の横桟21からなる建枠19を所定の間隔で建物22とは直角に立設し、隣接する建枠19の間に筋違(すじかい)23を取り付け固定して、横方向に複数個の建枠を自立させた後、隣接する建枠の横桟21の間には水平方向に設置される布板24を架け渡すことで、1単位の足場が形成される。その後、円筒形の縦柱20の上部に、縦柱の内径と同じ外径の先端を有する縦柱連結ピン6を差し込み、その上に上段用の建枠の円筒形の縦柱20を差し込み、上下の縦柱を連結することによって、上段用の建枠を建物22とは直角に立設する。あとは、同様の作業を繰り返すことによって、上段の足場が形成される。これを繰り返すことで、全体の枠組み足場が形成される。
ここでは、さらに、隣接する建枠の縦柱20の間に巾木12が設置されている。したがって、図9の(c)に示すように作業者30が水平方向に設置される布板24の上で足31を滑らしても、巾木12に足31の先が当たるので、転倒が防止されるし、もし転倒しても作業者30が足場の外に転落することが防止される。
また、水平方向に設置される布板24の上に工具等が置いてあって、作業者30が誤ってつま先で蹴ってしまうおそれがあるが、これも巾木12によってガードされて、工具等が落下することが防止される。なお、巾木12は、足場の通路が広い場合には建物側にも設置されるが、足場の通路が狭い場合は省くことがある。ここでは、建物22の側での巾木の設置は省かれている。
図10は、従来の巾木12の断面形状の例を示すものであり、(a)は木材で形成したものであり、(b)は鋼板を折り曲げて形成したものである。いずれも、高さ10〜15cm程度の板状物であって、平らな面を布板(図示せず)の側に面して、建枠の横桟21の上にスパン方向(枠間方向)に踏面を立てた状態で載置され、建枠の縦柱20に固定される。巾木12の長さは、隣接して設置される建枠の縦柱20の間隔に対応するが、通常、1.8m程度である。(b)の場合は、通常、厚さ0.8〜1.2mm程度の鋼板が使用される。
しかしながら、このような巾木の場合、次に掲げる問題点がある。
布板は、その両端部に設けられた掴み金具を建枠の横桟上に載置することによって、隣接する建枠の横桟の間に架設されるのであるが、建枠の幅、即ち、建枠の横桟の長さに応じて、複数枚の布板(幅:500mm、240mm等)を並べることによって、通路が形成される。建枠の横桟の長さは、インチサイズとメーターサイズがあるが、インチサイズを例として挙げると、大きく分けて、3種類のものがある。610mm、914mm及び1219mmである。上記の巾木を布板の道路側に設置したときの布板と巾木との隙間は、610mm幅の建枠の場合は3〜6cm、914mm幅の建枠の場合は7〜10cm、そして、1219mm幅の建枠の場合は11〜14cmとなり、どの建枠の場合であっても、隙間が生じている。
図11に、水平方向に設置される布板24と巾木12の間に形成される隙間25の例を示す。(a)が610mm幅の建枠の場合、(b)が1219mm幅の建枠の場合である。水平方向に設置される布板24の端部に設けられた掴み金具(図示せず)が建枠の横桟21に載置され、かつ、隣接する布板の端部24’に設けられた掴み金具(図示せず)が同じ建枠の横桟20に載置されることにより、通路が形成される。なお、図11に示すように、建枠の横桟21の上にはさらに遮蔽板28が固定されることによって、水平方向に設置される布板24、24’が連結されて1本の通路が形成される場合もある。そして、同じ建枠の横桟21の縦柱側の端部には、巾木12をスパン方向に踏面を立てた状態で取り付けられている。(a)と(b)のいずれの場合であっても、作業者がその隙間25に足を踏み込んだり、あるいは、工具等の小物を落としたりするというおそれがある。ただし、610mm幅の建枠の場合には、隙間25が狭い分、このような可能性は小さい。
このため、布板と巾木の間に隙間が形成されない工夫がなされた専用の巾木が、提案されている。
図12は、幅広の巾木接続金具10を介して巾木12を建枠の縦柱20に取り付けてなる例を示す。(a)は巾木を直立設置した場合であり、(b)は巾木を斜めに設置した場合である。いずれも、巾木接続金具10の幅の分だけ、巾木を水平方向に設置される布板24の側にずらして設置されるため、隙間は形成されないものの、水平方向に設置される布板24の側にずらして設置される分だけ、足場の通路幅を狭めることになる。特に、610mm幅の建枠の場合には、狭い通路幅がさらに狭くなるという問題がある。
特許文献1には、巾木の布板側に隙間塞ぎ金具を取り付けることによって、足場の通路幅を狭めることなく、隙間が形成されない工夫をした巾木が提案されている。
図13は、特許文献1に記載された専用の巾木12の例であり、巾木接続金具10を介して巾木12が建枠の縦柱20に取り付けられ、さらに、隙間塞ぎ金具26が巾木12に取り付けられている。(a)は断面L形状の隙間塞ぎ金具26を巾木の布板側に取り付けた例であり、(b)は蝶番27により隙間塞ぎ金具26を矢印方向に折り畳み可能に巾木の布板側に取り付けた例である。
しかしながら、(a)の断面L形状の隙間塞ぎ金具を布板側に取り付けた巾木の場合、足場の通路幅を狭めることはないが、隙間塞ぎ金具が巾木に固定されているため、巾木の運搬時に嵩張るという問題がある。
そして、(b)の蝶番により折り畳み可能に隙間塞ぎ金具を布板側に取り付けた巾木の場合、足場の通路幅を狭めることはなく、また巾木の運搬時には折り畳めるので嵩張るということもないが、巾木に蝶番で取り付けられただけの軽量の隙間塞ぎ材であるため、強風時には風に煽られて隙間塞ぎ材が折り畳まれ、隙間が生じてしまうおそれがある。
また、これらの従来の専用の巾木は、いずれも巾木接続金具を介して建枠の縦柱に取り付けられているだけであるので、布板が建枠の横桟に載置されているだけで横方向に固定されていない場合には、布板が建枠の横桟の上を横滑りすることがあるが、この際には、布板間に隙間が生じるという問題がある。
図14は、これらの従来の専用の巾木12が巾木接続金具10を介して建枠の縦柱20に取り付けられているときに、水平方向に設置される布板24が矢印方向に横滑りして、2つの布板24の間に隙間25が形成されることを示している。
さらに、枠組み足場では、上下の建枠を構成する縦柱が縦柱連結ピンを介して連結されている。縦柱連結ピンには、上下の縦柱を連結した後に、連結部分が外れないようにストッパーが設けられている。ストッパーが縦柱連結ピン内に収まる構造を有している場合には巾木の設置の邪魔にならないが、ストッパーが縦柱連結ピンからはみ出す構造を有する場合には、そのはみ出した部分が巾木の設置の邪魔になるという問題がある。
特開2002−250123号公報
このような専用の巾木は、隙間の発生防止に不充分であることに加えて、建枠や布板等の他の枠組み足場部材に比して使用数量が少ないため、その購入料金あるいはリース料金が割高となるという問題点がある。
このため、枠組み足場の最下部の通路に用いられる鋼製又は木製の長尺足場板や、上述した枠組み足場の通路を形成するために用いられる布板を巾木に転用することが考えられる。これらは、いずれも、保有数が多いために割安な部材である上、通路を形成する部材であるために枠組み足場を設置する現場において転用すること自体が容易であるという利点もある。
しかしながら、枠組み足場の最下部の通路に用いられる鋼製又は木製の長尺足場板の長さは2m、3m又は4mであって、隣接して設置される建枠の間隔(通常、1.8m程度)とは一致しない。したがって、長尺足場板を隣接する建枠の横桟の間に巾木として架け渡した場合、どうしてもオーバーラップする部分が生じる。
図15は、長尺足場板35、35’を隣接する建枠の横桟21の間に巾木として架設したときの一例であり、(a)は枠組み足場に巾木として設置される長尺足場板35、35’の接続部分を建物側から見た背面図であり、(b)はその接続部分を左側面から見たA−A線の縦断面図である。
建枠の縦柱20の近傍において、巾木として設置される長尺足場板35、35’の端部にオーバーラップ部分36が生じることが分かる。長尺足場板の厚みは43mm以上あるため、オーバーラップ部分の厚みは86mm以上となる。その分、通路が狭くなってしまうことになる。また、これらの長尺足場板35、35’を横方向に立てて巾木として使用するためには、スパン方向に踏面を立てた状態で固定する必要があるが、専用の巾木ではないため、番線又はゴムバンド37で建枠の縦柱20に固定するという手間が生じる。
これに対して、本来は枠組み足場の通路を形成するために用いられる布板を巾木に転用したときには、長尺足場板を巾木に転用する場合のようにオーバーラップ部分は生じないが、次の問題点がある。
図16は、枠組み足場の通路を形成するために用いられる布板を巾木に転用したときの一例であり、(a)は巾木として設置される布板34、34’の端部を建物側から見た背面図であり、(b)は左側面から見たA−A線の縦断面図である。
巾木として設置される布板34、34’の長さは隣接して設置される建枠の縦柱20の間隔と同じであるため、巾木として設置される布板34、34’は隣接する建枠の縦柱20の間に収まり、その布板の端部に設けられた掴み金具5、5’は建枠の縦柱20を横方向から掴むことになる。したがって、長尺足場板を巾木として用いる場合のようにオーバーラップ部分は生じないが、上下の縦柱20、20’を連結する縦柱連結ピン6のストッパー9が縦柱連結ピンからはみ出す構造を有する場合には、そのはみ出した部分が巾木の設置の邪魔になって、巾木として設置される布板34、34’の下面と、水平方向に設置される布板24、24’の上面の間に、大きな隙間25が生じることになる。さらに、この巾木として設置される布板34、34’は、長尺足場板を横方向に立てて巾木として使用するときと同様に、スパン方向に踏面を立てた状態で固定する必要があるが、専用の巾木ではないため、番線又はゴムバンド37で建枠の縦柱に固定するという手間が生じる。
本発明の目的は、専用の巾木を用いることなく、建築現場等における枠組み足場に使用される布板を巾木として使用して、隙間の発生を防止することができる巾木固定金具及びこの巾木固定金具を用いる枠組み足場を提供することである。
本発明の他の目的は、さらに、水平方向に設置される布板の横滑りも防止できる巾木固定金具及びこの巾木固定金具を用いる枠組み足場を提供することである。
本発明にかかる巾木固定金具は、掴み金具を両端部に設けてなる布板を巾木として使用するために建枠の横桟上に縦方向に載置される巾木固定金具であって、スパン方向に踏面を立てた状態で巾木として使用される布板の両端部に設けられた掴み金具を支持するための支持部材を有することを特徴とするものである。
本発明は、具体的には、次の(1)〜(3)のいずれかの巾木固定金具及び(4)〜(6)のいずれかの枠組み足場に関する。以下、(1)〜(6)にかかる発明を、総称して本発明ということがある。
(1) 掴み金具を両端部に設けてなる布板を巾木として使用するために建枠の横桟上に縦方向に載置される長尺部材からなる巾木固定金具であって、スパン方向に踏面を立てた状態で巾木として使用される布板の両端部に設けられた掴み金具を支持するための底面部と側面部からなる支持部材と、巾木固定金具を建枠の縦柱に固定するための孔を設けてなる固定用部品を有し、かつ、巾木固定金具の下端が横桟上から外れないようにガイド部を有することを特徴とする巾木固定金具。
(2)スパン方向に踏面を立てた状態で巾木として使用される布板の両端部に設けられた掴み金具を支持部材で支持したのちに掴み金具が支持部材から外れないように固定する手段を有することを特徴とする、上記(1)の巾木固定金具。
(3) 巾木として使用される布板とは別に水平方向に設置される布板が横滑りしないための当て部を有することを特徴とする、上記(1)又は(2)の巾木固定金具。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれかの巾木固定金具が、建枠の横桟上に縦方向に載置されるとともに建枠の縦柱に固定用部品を介して固定されていることを特徴とする枠組み足場。
(5) 上記(4)の枠組み足場であって、隣接する巾木固定金具の間に、掴み金具が両端部に設けられている布板をスパン方向に踏面を立てた状態で、その掴み金具が巾木固定金具に設けられた支持部材で支持されることによって巾木として使用されていることを特徴とする枠組み足場。
(6) 巾木として使用される布板に加えて、水平方向に設置される布板を備えることを特徴とする、上記(4)又は(5)の枠組み足場。
本発明に依れば、専用の巾木を用いることなく、建築現場等における枠組み足場に使用される布板を巾木として使用することができるので、巾木の購入あるいはリースのコストを削減することができるとともに、隙間の発生を防止することができる。
また、巾木固定金具に当て部を設けた場合には、水平方向に設置される布板の横滑りも防止することができる。
本発明に係る巾木固定金具及びその巾木固定金具が建枠の横桟上に縦方向に載置されるとともに建枠の縦柱に固定用部品を介して固定されている枠組み足場について、以下に、図面を用いて説明する。
図1に、本発明にかかる巾木固定金具の一例を示す。(a)が正面図(通路側から見たもの)、(b)が側面図、(c)が背面図、(d)が(b)のA−A線における断面図、(e)が(b)のB−B線における断面図、そして、(f)が(b)のC−C線における断面図である。
巾木固定金具1は、断面半円形の長尺部材からなる巾木固定金具本体3の曲面側に、巾木として設置される布板(図示せず)の両端部に設けられた掴み金具(図示せず)を支持するための支持部材2、2’が設けられている。支持部材2は、掴み金具を載置する底面部の他に側面部を有するため、一旦支持部材上に載置した掴み金具は外れにくい構造となっている。掴み金具を支持部材2、2’から外すためには側面部の高さ以上に持ち上げる必要があるためである。そして、巾木固定金具本体3の下端には、巾木固定金具1を建枠の横桟に載置した際に横桟上から外れないようにガイド部4が設けられている。
また、巾木固定金具本体3の背面側には、巾木固定金具1を建枠の縦柱(図示せず)に固定するための固定用部品7、8が取り付けられている。固定用部品7、8は、巾木固定金具本体3の補強を兼ねている。固定用部品7、8には、孔13、14が設けられ、この孔13、14が建枠の縦柱に設けられている突起状の筋違取付用ロック(図示せず)に通される。ここでは、この巾木固定金具1を、横桟の長さが914mmの建枠と1219mmの建枠の両方に用いることができるように、914mm建枠用の固定用部品7と1219mm建枠用の固定用部品8の2つが取り付けられている。914mm建枠用の固定用部品7が平板状であるのに対して、1219mm建枠用の固定用部品8は断面コの字状となっていて巾木固定金具本体3から飛び出ている。これは、巾木として設置される布板と水平方向に設置される布板との隙間が、914mm建枠よりも1219mm建枠を用いたときの方が大きいためである。巾木固定金具1を建枠の縦柱に固定するための固定用部品は、建枠によって突起状の筋違取付用ロックの位置が異なるため、巾木固定金具本体の複数位置に設けるのが好ましいが、使用する建枠が1種類に限られている場合には1個所のみに設置しても良い。
なお、図1では、巾木固定金具本体3の形状として断面半円形のものを用いたが、これは、建枠の縦柱と巾木固定金具本体3との間に、クランプ等を取り付ける場合には好ましい形状である。しかし、巾木固定金具本体3の断面形状は、半円形に限定されない。円形、四角形、あるいは板を折り曲げて形成される溝形でもよい。
図2及び図3に、本発明にかかる巾木固定金具において、巾木として設置される布板の両端部に設けられた掴み金具(図示せず)を支持するための支持部材2の他の例を、側面図によって示す。
図2において、巾木固定金具1に設けられる支持部材2は、図1に示す上下2個の支持部材を一体化したものである。そして、図3において、巾木固定金具1に設けられる支持部材は、図2に示す一体化した支持部材2を取り外し可能にしたものであり、矢印方向に支持部材2を落とし込むことによって、支持部材2が巾木固定金具本体3に取り付けられる。
なお、支持部材は、上述のとおり、掴み金具を載置する底面部の外に側面部を有するため、一旦支持部材上に載置した掴み金具は外れにくい構造となっているが、ストッパーを設ければさらに外れにくくなる。
図4に、図1に示す上下2個の支持部材を有する巾木固定金具1に、さらにストッパー15を設ける例を、側面図によって示す。
上方の支持部材2に、掴み金具(図示せず)を載置した後に、ホゾ16を設けたストッパーを用いて、巾木固定金具本体の管内にホゾ16を上方から落とし込むか、又は巾木固定金具本体の管内に落とし込んでおいたホゾ16を回転させることによって、一旦支持部材上に載置した掴み金具(図示せず)が支持部材から外れないようにすることができる。
次に、巾木固定金具を建枠に取り付ける手順を、図5を用いて説明する。
図5の(a)において、水平方向に設置される布板24の両端に設けられた掴み部材5、5’を建枠の横桟21に載置して通路を形成する。その後、図5の(b)において、図1に示した巾木固定金具を斜め上の方向から横桟21の上に落とし込む。最後に、図5の(c)において、巾木固定金具1を下端を支点として回転させて巾木固定金具1を立てるとともに、巾木固定金具本体3の背面側に取り付けられた固定用部品に設けられた孔13を、建枠の縦柱に設けられた筋違取付用ロック11に通すことで、巾木固定金具を建枠に取り付けることができる。
ここでは、固定用部品に設けられた孔を、建枠の縦柱に設けられた筋違取付用ロックに通すだけで巾木固定金具を建枠に固定する例を示したが、筋違取付用ロックに通した後にバネ開閉によってロックしてもよい。


続いて、巾木として設置される布板を、巾木固定金具に取り付ける手順を、図6を用いて説明する。
図6の(a)において、図5で示される建枠に縦方向に載置された巾木固定金具1の横方向から、巾木として設置される布板34をスパン方向に踏面を立てた状態で差し込む。そして、図6の(b)において、巾木として設置される布板34の両端に設けられた掴み金具5、5’を、巾木固定金具1の支持部材2、2’の底部に落とし込む。最後に、図6の(c)において、掴み金具5が巾木固定金具1の支持部材の底部に載置される。図6においては、上下の縦柱を連結する縦柱連結ピンのストッパー9が縦柱連結ピンからはみ出す構造を有しているが、そのはみ出した部分を避けて巾木固定用金具が設置され、その結果、その巾木固定用金具に取り付けられた、巾木として設置される布板34と水平方向に設置される布板24の間の隙間が発生しない状態となる。なお、ここでは、縦方向に載置された巾木固定金具1の横方向から、巾木として設置される布板34をスパン方向に踏面を立てた状態で差し込む方法を説明したが、巾木として設置される布板34を回転させることによって、掴み金具5を巾木固定金具1の支持部材の底部に落とし込んでもよい。
このようにして、本来は枠組み足場の通路を形成するために用いられる布板を巾木に転用することができるとともに、上下の縦柱を連結する縦柱連結ピンのストッパーが縦柱連結ピンからはみ出す構造を有する場合であっても、巾木として設置される布板と水平方向に設置される布板の間の隙間の発生を防止することができる。また、巾木として設置される布板の両端に設けられた掴み金具が支持部材で載置されるため、巾木として設置される布板が転倒することはなく、したがって、番線又はゴムバンドで建枠の縦柱に固定するという手間は生じない。
次に、水平方向に設置される布板が横滑りしないための当て部を有する巾木固定金具について、説明する。
図7は、巾木固定金具の支持部の下方に当て部17が形成されている巾木固定金具1を建枠に取り付けてなる側面図である。図5で説明したのと同様に、水平方向に設置される布板24の両端に設けられた掴み部材5、5’を建枠の横桟21に載置して通路を形成し、その後、巾木固定金具を斜め上の方向から横桟21の上に落とし込み、最後に、巾木固定金具1を下端を支点として回転させて巾木固定金具1を立てるとともに、巾木固定金具本体3の背面側に取り付けられた固定用部品に設けられた孔13を、建枠の縦柱20に設けられた筋違取付用ロック11に通すことで、巾木固定金具が建枠に取り付けられている。
巾木固定金具の支持部の下方に当て部17が存在するので、水平方向に設置される布板24が横滑りしてきても、その布板の端部が当て部17にぶつかって止まるため、水平方向に設置される布板24の横滑りを防止することができる。
なお、当て部の位置は、支持部の下方に限定されず、水平方向に設置される布板の端部に当たる個所であればよく、例えば、・巾木固定金具本体の中央付近に当て部を別々に形成してもよい。
なお、以上は、巾木として設置される布板をスパン方向に踏面を垂直に立てた状態で取り付けることで説明してきたが、踏面を斜めに立てた状態で取り付けても良い。
図8は、巾木として設置される布板34をスパン方向に踏面を斜めに立てた状態で取り付けてなる例である。この例では、ガイド部4が当て部の機能を果たすため、殊更に当て部を形成しなくても、水平方向に設置される布板の横滑りを防止することができる。
本発明によれば、専用の巾木を用いることなく、建築現場等における枠組み足場に使用される布板を巾木として使用することができる巾木固定金具及びこの巾木固定金具を用いる枠組み足場を提供することができる。
また、巾木固定金具に当て部を設けた場合には、水平方向に設置される布板の横滑りも防止することができる。
本発明にかかる巾木固定金具の一例を示す、正面図、側面図、背面図及び3つの断面図である。 本発明にかかる巾木固定金具における上下2個の支持部材を一体化して1個にした例を示す側面図である。 本発明にかかる巾木固定金具における上下2個の支持部材を一体化して1個にしたものを取り外し可能にした例を示す側面図である。 上下2個の支持部材を有する巾木固定金具1にストッパーを設けた例を示す側面図である。 巾木固定金具を建枠に取り付ける手順を説明する側面図である。 巾木として設置される布板を巾木固定金具に取り付ける手順を説明する側面図である。 水平方向に設置される布板が横滑りしないための当て部を有する巾木固定金具を示す側面図である。 巾木として設置される布板を斜めに立てて取り付けてなる例を示す側面図である。 巾木を設置したときの枠組み足場の一例を示す正面図、右側面図及びその部分拡大図である。 従来の巾木の断面形状の例を示す側面図である。 水平方向に設置される布板と巾木の間に形成される隙間の例を示す平面図である。 幅広の巾木接続金具を介して巾木を建枠の縦柱に取り付けてなる態様を示す側面図である。 特許文献1に記載された巾木の例を示す側面図である。 布板が矢印方向に横滑りして、布板間に隙間が形成されることを示す側面図である。 長尺足場板を巾木として架設したときの一例を示す、背面図及び縦断面図である。 枠組み足場の通路を形成するために用いられる布板を巾木に転用したときの一例を示す、背面図及び縦断面図である。
符号の説明
1 巾木固定金具
2 支持部材
3 巾木固定金具本体
4 ガイド部
5 掴み金具
6 縦柱連結ピン
7 914mm建枠用の固定用部品
8 1219mm建枠用の固定用部品
9 縦柱連結ピンのストッパー
10 巾木接続金具
11 筋違取付用ロック
12 巾木
13 孔
14 孔
15 掴み金具のストッパー
16 ホゾ
17 当て部
18 枠組み足場
19 建枠
20 建枠の縦柱
21 建枠の横桟
22 建物
23 筋違
24 水平方向に設置される布板
25 隙間
26 隙間塞ぎ金具
27 蝶番
28 遮蔽板
30 作業者
31 作業者の足
34 巾木として設置される布板
35 長尺足場板
36 オーバーラップ部分
37 番線又はゴムバンド

Claims (6)

  1. 掴み金具を両端部に設けてなる布板を巾木として使用するために建枠の横桟上に縦方向に載置される長尺部材からなる巾木固定金具であって、スパン方向に踏面を立てた状態で巾木として使用される布板の両端部に設けられた掴み金具を支持するための底面部と側面部からなる支持部材と、巾木固定金具を建枠の縦柱に固定するための孔を設けてなる固定用部品を有し、かつ、巾木固定金具の下端が横桟上から外れないようにガイド部を有することを特徴とする巾木固定金具。
  2. スパン方向に踏面を立てた状態で巾木として使用される布板の両端部に設けられた掴み金具を支持部材で支持したのちに掴み金具が支持部材から外れないように固定する手段を有することを特徴とする、請求項1に記載の巾木固定金具。
  3. 巾木として使用される布板とは別に水平方向に設置される布板が横滑りしないための当て部を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の巾木固定金具。
  4. 請求項1から3までのいずれかに記載の巾木固定金具が、建枠の横桟上に縦方向に載置されるとともに建枠の縦柱に固定用部品を介して固定されていることを特徴とする枠組み足場。
  5. 請求項4に記載の枠組み足場であって、隣接する巾木固定金具の間に、掴み金具が両端部に設けられている布板をスパン方向に踏面を立てた状態で、その掴み金具が巾木固定金具に設けられた支持部材で支持されることによって巾木として使用されていることを特徴とする枠組み足場。
  6. 巾木として使用される布板に加えて、水平方向に設置される布板を備えることを特徴とする、請求項4又は5に記載の枠組み足場。
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