JP4076966B2 - 回転式巾木、手摺枠及び枠組み足場 - Google Patents

回転式巾木、手摺枠及び枠組み足場 Download PDF

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Description

本発明は、建築現場等における枠組み足場に使用される回転式巾木、この回転式巾木を取り付けてなる手摺枠、及びこの手摺枠を設置してなる枠組み足場に関する。
建築現場等で用いられる枠組足場は、通常、横桟と縦柱から構成される鳥居形状やH形状の建枠を複数個組み立てることによって形成される。
建枠の複数個を所定の間隔で建物とは直角に立設し、建枠に筋違(すじかい)を取り付け固定して複数個の建枠を自立させた後、建枠の横桟の間には布板(足場板)を架け渡すことで、1単位の足場を形成する。そして、隣接する縦柱の間には、布板の道路側あるいはさらに建物側に巾木が設置される。
この巾木は、枠組み足場における作業者の安全を守るために設置されるものであり、枠組み足場を組立・解体する作業中に又は枠組み足場内を移動中に、枠組み足場の隙間から作業者が転落することを防止するために設置されるものである。また、巾木は、枠組み足場の隙間から工具や建築材等が落下するのを防止するという機能も有している。
図9に巾木を設置したときの枠組み足場の一例を示す。(a)が正面図であり、(b)は右側面図、そして、(c)は(b)の部分拡大図である。枠組み足場18は、建枠19を所定の間隔で建物22とは直角に立設し、隣接する建枠19の間に筋違(すじかい)23を取り付け固定して複数個の建枠を自立させた後、隣接する建枠の横桟21の間には布板24を架け渡すことで、1単位の足場が形成される。ここでは、さらに、隣接する建枠の縦柱20の間に巾木12が設置されている。したがって、(c)に示すように作業者30が布板24の上で足31を滑らしても、巾木12に足31の先が当たるので、転倒が防止されるし、もし転倒しても作業者30が足場の外に転落することが防止される。なお、枠組み足場18には、通常、道路側には手摺枠(図示せず)が設置されるので、手摺枠によって作業者の転落を防止することができるが、作業者の両手がふさがっている場合には、作業者が転倒するおそれがある。通常、枠組み足場を下から組み立てていくときは、1段下の足場において、作業者が上の段の足場用の手摺枠を取り付けるので、「先行手摺枠」とも呼ばれる。この手順を踏むことによって、作業者が上の段の足場に上ったときに、すでに、その段の手摺枠が形成されているというものである。以下、先行手摺枠の意味で、単に、手摺枠というときがある。
また、布板24の上に工具等が置いてあって、作業者30が誤ってつま先で蹴ってしまうおそれがあるが、これも巾木12によってガードされて、工具等が落下することが防止される。なお、巾木12は、足場の通路が広い場合には建物側にも設置されるが、足場の通路が狭い場合は省くことがある。ここでは、建物側の巾木の設置は省かれている。
図10は、従来の巾木の断面形状の例を示すものであり、(a)は木材で形成したものであり、(b)は鋼板を折り曲げて形成したものである。いずれも、高さ10〜15cm程度の板状物であって、その長さは、隣接して設置される建枠の間隔に対応するが、通常、180〜183cm程度であり、平らな面を布板(図示せず)の側に面して設置される。(b)の場合は、通常、厚さ0.8〜1.2mm程度の鋼板が使用される。そして、巾木12は、建枠の横桟21に載置し、建枠の縦柱20に固定される。
しかしながら、このような巾木の場合、次に掲げる問題点がある。
布板は、隣接する建枠の横桟の間に架設されるのであるが、建枠の幅、即ち、建枠の横桟の長さに応じて、複数枚の布板を並べることによって、通路が形成される。建枠の横桟の長さは、インチサイズとメーターサイズがあるが、インチサイズを例として挙げると、大きく分けて、3種類のものがある。610mm、914mm及び1219mmである。上記の巾木を布板の道路側に設置したときの布板と巾木との隙間は、610mm幅の建枠の場合は3〜6cm、914mm幅の建枠の場合は7〜10cm、そして、1219mm幅の建枠の場合は11〜14cmとなり、どの建枠の場合であっても、隙間が生じている。
図11に、布板24と巾木12の間に形成される隙間25の例を示す。(a)が610mm幅の建枠の場合、(b)が1219mm幅の建枠の場合である。布板24の端部が建枠の横桟21に載置され、かつ、隣接する布板の端部24’が同じ建枠の横桟20に載置されることにより、通路が形成される。なお、図11に示すように、建枠の横桟21の上にはさらに遮蔽板28が固定されることによって、布板24、24’が連結されて1本の通路が形成される場合もある。そして、同じ建枠の横桟21の縦柱側の端部には、巾木12が取り付けられている。(a)と(b)のいずれの場合であっても、作業者がその隙間25に足を踏み込んだり、あるいは、工具を落としたりするというおそれがある。ただし、610mm幅の建枠の場合には、隙間25が狭い分、このような可能性は小さい。
このため、布板と巾木の間に隙間が形成されない工夫がなされた巾木が従来、提案されている。
図12は、幅広の巾木接続金具10を介して巾木12を建枠の縦柱20に取り付けてなる例を示す。(a)は巾木を直立設置した場合であり、(b)は巾木を斜めに設置した場合である。いずれも、巾木接続金具10の幅の分だけ、巾木を布板24の側にずらして設置されるため、隙間は形成されないものの、布板24の側にずらして設置される分だけ、足場の通路幅を狭めることになる。特に、610mm幅の建枠の場合には、狭い通路幅がさらに狭くなるという問題がある。
特許文献1には、巾木の布板側に隙間塞ぎ金具を取り付けることによって、足場の通路幅を狭めることなく、隙間が形成されない工夫をした巾木が提案されている。
図13は、特許文献1に記載された巾木12の例であり、巾木接続金具10を介して巾木12が建枠の縦柱20に取り付けられ、さらに、隙間塞ぎ金具26が巾木12に取り付けられている。(a)は断面L形状の隙間塞ぎ金具26を巾木の布板側に取り付けた例であり、(b)は蝶番27により隙間塞ぎ金具26を矢印方向に折り畳み可能に巾木の布板側に取り付けた例である。
しかしながら、(a)の断面L形状の隙間塞ぎ金具を布板側に取り付けた巾木の場合、足場の通路幅を狭めることはないが、隙間塞ぎ金具が巾木に固定されているため、巾木の運搬時に嵩張るという問題がある。
そして、(b)の蝶番により折り畳み可能に隙間塞ぎ金具を布板側に取り付けた巾木の場合、足場の通路幅を狭めることはなく、また巾木の運搬時には折り畳めるので嵩張るということもないが、巾木に蝶番で取り付けられただけの軽量の隙間塞ぎ材であるため、強風時には風に煽られて隙間塞ぎ材が折り畳まれ、隙間が生じてしまうおそれがある。
さらに、これらの従来の巾木は、いずれも巾木接続金具を介して建枠の縦柱に取り付けられているだけであるので、布板が建枠の横桟に載置されているだけで横方向に固定されていない場合には、布板が建枠の横桟の上を横滑りするときがあるが、この際には、布板間に隙間が生じるという問題がある。
図14は、これらの従来の巾木12が巾木接続金具10を介して建枠の縦柱20に取り付けられているときに、布板24が矢印方向に横滑りして、2つの布板24の間に隙間25が形成されることを示す。
特開2002−250123号公報
本発明の目的は、建枠の幅にかかわらず、布板との間の隙間を減少させ、運搬時にも嵩張らない回転式巾木と、この回転式巾木を取り付けてなる手摺枠と、この手摺枠を設置してなる枠組み足場を提供することである。
本発明の他の目的は、さらに、布板の横滑りも防止できる回転式巾木と、この回転式巾木を取り付けてなる手摺枠と、この手摺枠を設置してなる枠組み足場を提供することである。
本発明にかかる回転式巾木は、巾木接続金具の上部を回転軸として巾木と巾木接続金具を回転可能でかつ一定角度に固定可能に構成することによって、巾木を垂直に立てて用いることと、巾木を傾斜させて用いることを切替可能にしたものである。
本発明は、具体的には、次の(1)〜(4)のいずれかの回転式巾木、(5)又は(6)の手摺枠、及び(7)又は(8)の枠組み足場に関する。以下、(1)〜(8)にかかる発明を、総称して本発明ということがある。
(1)巾木接続金具を有する巾木であって、巾木接続金具の上部を回転軸として巾木と巾木接続金具が回転可能でかつ一定角度で固定可能であることを特徴とする回転式巾木。
(2)開き防止金具が巾木の下部に取り付けられていることを特徴とする、上記(1)の回転式巾木。
(3)開き防止金具が巾木の下部に取り付けられ、かつ巾木の下部を回転軸として開き防止金具が巾木に対して垂直方向に回転可能であることを特徴とする、上記(2)の回転式巾木。
(4)開き防止金具の他端が固定可能であることを特徴とする、上記(2)又は(3)の回転式巾木。
(5)建地材を有する手摺枠であって、上記(1)〜(3)のいずれかの回転式巾木が巾木接続金具により建地材に取り付けられていることを特徴とする手摺枠。
(6)建地材を有する手摺枠であって、上記(4)の回転式巾木が巾木接続金具により建地材に取り付けられているとともに、開き防止金具の他端が手摺枠の建地材に固定可能であることを特徴とする手摺枠。
(7)縦柱と横桟を有する建枠からなる枠組み足場であって、隣接する縦柱の間に上記(5)又は(6)の手摺枠が設置されかつ隣接する横桟の間に布板が架設されていることを特徴とする枠組み足場。
(8)巾木の下端が布板の上面よりも低い位置に設置されていることを特徴とする、上記(7)の枠組み足場。
本発明によれば、通路幅の狭いときには巾木を垂直に立てて用い、そして、通路幅の広いときには巾木を傾斜させて用いることができる。したがって、建枠の幅にかかわらず、隙間を減少することができ、また、巾木を垂直に立てることができるので、運搬時には嵩張ることもない回転式巾木と、この回転式巾木を取り付けてなる手摺枠と、この手摺枠を設置してなる枠組み足場を提供することができる。
また、本発明にかかる回転式巾木は、予め手摺枠の建地材に取り付けておくこともできるので、この場合は手摺枠とともに運搬することもできる。
さらに、本発明にかかる回転式巾木の下端を布板の上面よりも低い位置に設置する場合には、布板の横滑りを防止することができる。
本発明に係る回転式巾木と、その回転式巾木が取り付けてなる手摺枠と、その手摺枠を設置されている枠組み足場について、以下に、図面を用いて、説明する。
図1に、本発明にかかる回転式巾木1の一例を示す。(a)が背面図(巾木の裏面からみたもの。端部のみ表示)、(b)が側面図である。
この巾木12の端部の近傍の上部には、巾木接続金具10が溶接により巾木12の上部の縁の裏側に取り付けられ、その巾木接続金具10の上部には孔3が穿たれている。この孔3にボルト(図示せず)を挿入することによって、巾木接続金具の上部孔3を回転軸(回転軸A)として、巾木12と巾木接続金具10を垂直方向に回転可能としている。なお、巾木接続金具10は、ここでは溶接によって巾木12に取り付けられているが、溶接に限定されるものではなく、ボルトナット等で取り付けてもよい。
そして、巾木12の端部の近傍の下部には、アングル4が溶接により巾木12の下部の縁の内面に取り付けられ、そのアングル4には孔6が穿たれている。開き防止金具(図示せず)を取り付ける場合には、この孔6にボルト(図示せず)を挿入することによって、開き防止金具(図示せず)が巾木12の下部を回転軸(回転軸B)として、垂直方向に回転可能となる。なお、アングル4は、ここでは溶接によって巾木12に取り付けられているが、溶接に限定されるものではなく、ボルトナット等で取り付けてもよい。また、アングルに代えて、プレート等を溶接等によって取り付けてもよい。
図2は、図1に示した回転式巾木1を、足場枠組みに設置された手摺枠の建地材41に取り付けてなる一例(側面図)である。(a)は巾木12が垂直に立った状態を、そして、(b)は巾木12と巾木接続金具10が巾木接続金具の上部を回転軸として引き出されて一定角度で固定された状態を、それぞれ、示す。
巾木接続金具10の上部孔にボルト61を挿入し、さらに手摺枠の建地材41に穿たれた孔(図示せず)に通し、ねじ先にはナット(図示せず)を締めることによって、回転式巾木1を手摺枠の建地材41に取り付けることができる。このとき、矢印で示すように、巾木12と巾木接続金具10が、巾木接続金具の上部孔を回転軸(回転軸A)として垂直方向に回転可能となるように、取り付けられることは、上述したとおりである。
また、巾木12の端部の近傍の下部に取り付けられたアングル4に穿たれた孔(図示せず)には、長円形の孔9を巾木側に有する開き防止金具5が、次のようにして取り付けられる。開き防止金具5の長円形の孔9にボルト71を挿入し、さらに、アングル4の孔(図示せず)に通し、ねじ先にはナット(図示せず)を締めることによって、開き防止金具5をアングル4に取り付ける。このとき、開き防止金具5は、巾木12の下部を回転軸(回転軸B)として、垂直方向に回転可能となるように取り付けられることも、上述したとおりである。
そして、開き防止金具5には、巾木と反対の側にL字形の溝8が切られており、L字形の溝にボルト81が挿入され、さらに手摺枠の建地材41に穿たれた、もう一つの孔(図示せず)に通し、ねじ先にはナット(図示せず)を締めることによって、開き防止金具5を手摺枠の建地材41に取り付けることができる。
そして、巾木12が垂直に立った状態のときは、開き防止金具5を取り付けているボルト81は、L字形の溝8の巾木側にあって、開き防止金具5を閉じた状態で固定している。
これに対して、巾木12が巾木接続金具10の上部を回転軸(回転軸A)として引き出されたときは、開き防止金具5は巾木12の下部に取り付けられたアングル4の孔の回りに垂直方向に回転(回転軸B)して、開き防止金具5を取り付けているボルト81は、L字形の溝8の窪みにあって、開き防止金具5を開いた状態で固定している。したがって、引き出しされた巾木12が一定角度で固定された状態となる。
このようにして、回転式巾木1は、巾木12が垂直に立った状態と、巾木12が巾木接続金具10の上部を回転軸として引き出されて一定角度で固定された状態とを、切り替えて用いることができる。
したがって、610mm幅の建枠からなる枠組み足場においては、巾木12を垂直に立った状態で用いることができるので、狭い通路幅がさらに狭くなるという問題はなくなる。これに対して、914mm幅の建枠の場合及び1219mm幅の建枠の場合は、巾木12を巾木接続金具10の上部を回転軸として引き出して一定角度で固定した状態で用いれば、隙間を解消することができる。また、引き出した巾木を固定することができるので、風に煽られて折り畳まれることはない。したがって、強風時であっても、隙間が生じてしまうおそれはない。
なお、ここでは、開き防止金具5を用いて巾木12の下部を固定するケースを説明したが、他の方法であっても、引き出した巾木12を一定角度で固定することができればよく、開き防止金具5の設置にこだわるものではない。開き防止金具5に代えて、たとえば、端部金具2と巾木接続金具10との間にスペーサーを挟んで、角度固定機能を持たせてもよい。また、引き出した巾木12の下部を布板に固定することによって、巾木12を固定してもよい。
また、ここでは、本発明にかかる回転式巾木1を足場枠組みの手摺枠の建地材41に取り付けてなる例を示したが、回転式巾木1を取り付ける個所に限定はなく、建枠の縦柱など、手摺枠以外の個所にとりつけてもよい。
図3は、本発明の他の例にかかる回転式巾木1を、手摺枠の建地材41に取り付けてなる一例(側面図)である。(a)は巾木12が垂直に立った状態を、そして、(b)は巾木12と巾木接続金具10が巾木接続金具の上部を回転軸として引き出されて一定角度で固定された状態を、それぞれ、示す。
この回転式巾木1は巾木接続金具10が取り付けられており、巾木接続金具10の上部孔にボルト61を挿入し、さらに手摺枠の建地材41に穿たれた孔(図示せず)に通し、ねじ先にはナット(図示せず)を締めることによって、回転式巾木1を手摺枠の建地材41に取り付けることができる。このとき、矢印で示すように、巾木12と巾木接続金具10が、巾木接続金具の上部孔を回転軸(回転軸A)として垂直方向に回転可能となるように、取り付けられることは、図2の場合と同じである。また、開き防止金具5を、巾木12の端部の近傍の下部の縁の内側に取り付けられたアングルに取り付けて、巾木12の下部を回転軸(回転軸B)として、垂直方向に回転可能としていることも、図2の場合と同じである。異なるところは、開き防止金具5として、折り畳み式のステーが用いられていることである。
開き防止金具5の一端は、アングルに穿たれた孔(図示せず)を回転軸(回転軸B)として垂直方向に回転可能となるように、アングル用のボルト71とナット(図示せず)によって回転可能に接続されている。この開き防止金具5の他端は、開き防止金具用のボルト81とナット(図示せず)によって手摺枠の建地材41に回転可能に接続されている。巾木12が垂直に立った状態のときは、開き防止金具の中間に設けられた中間ピン14の回りに、折り畳まれている。そして、巾木12が巾木の上部を回転軸として引き出されたときは、開き防止金具5が開き、ストッパー13によって、引き出された巾木12が一定角度で固定された状態となる。なお、巾木12を垂直に立てた状態で固定するためには、たとえば、手摺枠の第2補強材と巾木12の間に固定具を取り付けるとよい。
このようにして、本発明に係る回転式巾木1は、巾木12が垂直に立った状態と、巾木12と巾木接続金具10が巾木接続金具の上部を回転軸として引き出されて一定角度で固定された状態とを、切り替えて用いることができる。
次に、巾木接続金具10を、例えば、手摺枠の建地材41に取り付けて、回転式巾木1を枠組み足場に固定する際の使用態様を説明する。
図4は、本発明に係る回転式巾木を手摺枠40に取り付けたときの正面図(足場枠組みの正面から見た図)である。巾木12は手摺枠40の内側に取り付けられているので、巾木12の裏面が見えている状態を示している。巾木の陰に隠れているが、布板(図示せず)が巾木12の下端のレベルに設置されている。手摺枠40は、右左の2本の建地材41、41’並びに上部横地材42及び下部横地材43でもって枠形状の周囲が形成され、さらに、ここでは、建地材同士を結ぶ第1補強材44とこの第一補強材と下部横地材を結ぶ第2補強材45が枠内に設けられている。
手摺枠40は隣接する建枠の間に取り付けられるが、そのために、建地材には、上から順に、上部固定金具46、位置決め金具47、下部固定金具48が設けられている。手摺枠40を取り付ける手順は、次のとおりである。
手摺枠40を上下逆さまに持ち上げ、左右の位置決め金具47を、隣接する建枠の横桟21の縦柱近傍に、それぞれ載置してから、位置決め金具47を回転軸として手摺枠を外回りに半回転する。その後、下部固定金具48を、建枠の縦柱に固定してから、上部固定金具46を一つ上の足場を構成する建枠の縦柱に固定する。
図5は、図2に示す回転式巾木を手摺枠の建地材41に取り付ける手順の一例である。(a)が背面図(巾木の裏面からみたもの。端部のみ表示)、(b)が側面図である。
まず、回転式巾木1の巾木接続金具10を、手摺枠の建地材41に、巾木12と巾木接続金具10が垂直方向に回転可能(回転軸A)となるように取り付ける。この巾木接続金具10の上部に穿たれた孔3にボルト61を挿入し、さらに手摺枠の建地材41に穿たれた孔63に通し、ねじ先にはナット62を締めることによって、回転式巾木1の一方の端部を巾木接続金具10を介して、手摺枠の建地材41の片方に取り付ける。
次に、巾木12の端部の近傍の下部に取り付けられたアングル4に穿たれた孔(図示せず)に、開き防止金具5の一端を取り付ける。開き防止金具5の長円形の孔9にボルト71を挿入し、さらに、アングル4の孔(図示せず)に通し、ねじ先にはナット(図示せず)を締めることによって、開き防止金具5をアングル4に取り付ける。このとき、開き防止金具5は、巾木12の下部を回転軸(回転軸B)にして垂直方向に回転可能となるように取り付ける。
さらに、開き防止金具5の他端を、手摺枠の建地材41に取り付ける。L字形の溝8の最下部にボルト81が挿入され、さらに手摺枠の右側の建地材41に穿たれた孔83に通し、ねじ先にはナット82を締めることによって、開き防止金具5を手摺枠の右側の建地材41に取り付けることができる。
以上、図5によって、図4で示される手摺枠の右側の建地材41に、回転式巾木1の右側の端部を取り付ける手順を説明した。
その後、図4で示される手摺枠の左側の建地材41’に、同様にして、回転式巾木1の左側側の端部の取り付ける。
このようにして、回転式巾木1は、巾木12が垂直に立った状態で手摺枠の両側の建地材41、41’に取り付けられる。
なお、ここでは、巾木12が垂直に立った状態で手摺枠の縦柱に取り付ける手順を説明した。しかしながら、開き防止金具5の他端を手摺枠の建地材41に取り付ける際に、L字形の溝8の最上部の窪みにボルト81を挿入してボルトナットを締めることによって、開き防止金具5が開いた状態で回転式巾木1を手摺枠の建地材41に取り付けることができる。したがって、この場合は、当初から巾木12が引き出されて一定角度で固定された状態で、回転式巾木1を手摺枠の建地材41に取り付けることもできる。
もちろん、回転式巾木1を手摺枠の両側に巾木12が立った巾木12を手でもって引き出すことによって、開き防止金具を開くこともできる。このとき、L字形の溝の最上部の窪みにボルト81が移動するので、巾木12は一定角度で固定された状態となる。
このような作業は、手摺枠を枠組み足場に取り付ける前に予め行っておくことができるし、枠組み足場に取り付けた後に行うこともできる。しかも、予め手摺枠に回転式巾木を取り付ける場合には、巾木を垂直に立てた状態で回転式巾木を取り付けたまま、手摺枠ごと、枠組み足場まで運搬することもできる。
したがって、本発明に係る回転式巾木は、枠組み足場の建枠の幅、すなわち、枠組み足場の通路幅に応じて、巾木を垂直に立てた状態と巾木が引き出されて一定角度で固定された状態とを選択することができるので、建枠の幅にかかわらず、布板との間に隙間が形成されないようにすることができる。
図6は、本発明に係る回転式巾木1を、610mm幅の建枠から形成される枠組み足場に設置した場合を示す。このような狭い幅の通路のときは、もともと、巾木12と布板24の間に隙間は生じていないので、巾木は垂直に立てたままの状態となっている。
図7は、本発明に係る回転式巾木1を、914mm幅又は1219mm幅の建枠から形成される枠組み足場に設置した場合を示す。このような中幅又は広幅の通路のときは、巾木12と布板24の間に隙間25が生じないように、巾木12を引き出して一定角度で固定された状態となっている。
ここで、巾木と布板の上下の位置関係については、巾木と布板の間の隙間が生じない範囲にあれば、特に限定するものではない。ただし、布板が建枠の横桟に載置されているだけで横方向に固定されていない場合には、布板が横桟の上を横滑りすることを防止すべく、巾木の下端が布板の上面よりも低い位置に設置されることが好ましい。
図8は、本発明に係る回転式巾木1を、巾木12の下端32が布板24の上面33よりも低い位置に設置したものである。この場合、布板24が横桟(図示せず)の上を横滑りしようとしても、布板の横滑りは巾木の下端によって阻止される。したがって、布板が横滑りして、布板間に隙間が生じるという問題はなくなる。
本発明によれば、建枠の幅にかかわらず、布板との間に隙間が形成されない回転式巾木であって、運搬時にも嵩張らない回転式巾木と、この回転式巾木を取り付けてなる手摺枠と、この手摺枠を設置してなる枠組み足場を提供することができる。
また、本発明にかかる回転式巾木の下端が布板の上面よりも低い位置に設置されている枠組み足場においては、さらに、布板の横滑りも防止することができる。
本発明にかかる回転式巾木の一例を示す側面図、正面図及び断面図である。 本発明にかかる回転式巾木を手摺枠の建地材に取り付けてなる態様の一例を示す側面図である。 本発明の他の例にかかる回転式巾木を手摺枠の建地材に取り付けてなる態様の一例を示す側面図である。 本発明にかかる回転式巾木を手摺枠に取り付けてなる態様の一例を示す正面図である。 図2に示す回転式巾木を建枠の縦柱に取り付ける手順の一例を示す正面図及び側面図である。 本発明に係る回転式巾木を610mm幅の建枠に設置した場合を示す側面図である。 本発明に係る回転式巾木を914mm幅又は1219mm幅の建枠に設置した場合を示す側面図である。 本発明に係る回転式巾木を巾木の下端が布板の上面よりも低い位置に設置した場合を示す側面図である。 巾木を設置したときの枠組み足場の一例を示す正面図、右側面図及びその部分拡大図である。 従来の巾木の断面形状の例を示す側面図である。 布板と巾木の間に形成される隙間の例を示す平面図である。 幅広の巾木接続金具を介して巾木を建枠の縦柱に取り付けてなる態様を例を示す側面図である。 特許文献1に記載された巾木の例を示す側面図である。 布板が矢印方向に横滑りして、布板間に隙間が形成されることを示す側面図である。
符号の説明
1 回転式巾木
3 巾木接続金具の孔
4 アングル
5 開き防止金具
6 アングルの孔
8 開き防止金具のL字形の溝
9 開き防止金具の長円形の孔
10 巾木接続金具
12 巾木
13 ストッパー
14 中間ピン
18 枠組み足場
19 建枠
20 建枠の縦柱
21 建枠の横桟
22 建物
23 筋違
24 布板
25 隙間
26 隙間塞ぎ金具
27 蝶番
28 遮蔽板
30 作業者
31 作業者の足
32 巾木の下端
33 布板の上面
40 手摺枠
41 手摺枠の建地材
42 手摺枠の上部横地材
43 手摺枠の下部横地材
44 手摺枠の第1補強材
45 手摺枠の第2補強材
46 手摺枠の上部固定金具
47 手摺枠の位置決め金具
48 手摺枠の下部固定金具
61 巾木接続金具用のボルト
62 巾木接続金具用のナット
63 巾木接続金具用の孔
71 アングル用のボルト
81 開き防止金具用のボルト
82 開き防止金具用のナット
83 開き防止金具用の孔

Claims (8)

  1. 巾木接続金具を有する巾木であって、巾木接続金具の上部を回転軸として巾木と巾木接続金具が回転可能でかつ一定角度で固定可能であることを特徴とする回転式巾木。
  2. 開き防止金具が巾木の下部に取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の回転式巾木。
  3. 開き防止金具が巾木の下部に取り付けられ、かつ巾木の下部を回転軸として開き防止金具が巾木に対して垂直方向に回転可能であることを特徴とする、請求項2に記載の回転式巾木。
  4. 開き防止金具の他端が固定可能であることを特徴とする、請求項2又は3に記載の回転式巾木。
  5. 建地材を有する手摺枠であって、請求項1から3までのいずれかに記載の回転式巾木が巾木接続金具により建地材に取り付けられていることを特徴とする手摺枠。
  6. 建地材を有する手摺枠であって、請求項4に記載の回転式巾木が巾木接続金具により建地材に取り付けられているとともに、開き防止金具の他端が手摺枠の建地材に固定可能であることを特徴とする手摺枠。
  7. 縦柱と横桟を有する建枠からなる枠組み足場であって、隣接する縦柱の間に請求項5又は6に記載の手摺枠が設置されかつ隣接する横桟の間に布板が架設されていることを特徴とする枠組み足場。
  8. 巾木の下端が布板の上面よりも低い位置に設置されていることを特徴とする、請求項7記載の枠組み足場。
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