JP4569333B2 - 書画台及び書画システム - Google Patents

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Description

本発明は、書籍などの印刷物や手書き原稿等(以下「原稿」という。)を載置する書画台及びその書画台上の原稿を撮影して、その画像信号を直接又はパソコン等の画像処理機器を経由してプロジェクタに出力し、スクリーンに拡大投映することが可能な書画システムに関する。
一般に、会議やプレゼンテーション等の場で、プロジェクタを用いて原稿の映像をスクリーンに投影しながら説明を加えることが行われている。プロジェクタとは、パソコン等の画像処理機器から出力された画像信号を、液晶やDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)などの光変調素子によって光変調し、その変調光を投影レンズを介してスクリーン上に拡大投射するものである。
プロジェクタに与える画像信号は、たとえば、パソコンに搭載されたワープロや表計算等の各種アプリケーションソフトで作られたものを使用することも多いが、スキャナで読み取った原稿の画像をパソコン等の画像処理機器を経由してプロジェクタに与えることもしばしば行われる。しかしながら、この手法は、原稿の読み取り(パソコン等への取り込み)を事前に行っておかなければならず、即応性に欠ける。
書画システムは、デジタルカメラなどの電子カメラを利用して原稿をその場で撮影し、その画像信号をパソコン等の画像処理機器に出力してプロジェクタで投映するというものであり、スキャナ利用の欠点、すなわち、原稿投影の即応性を克服できる。
書画システムの従来技術として、たとえば、特許文献1に記載された「資料提示装置」が知られている。この従来技術では、原稿を載置するための書画台(特許文献1ではステージと称している。)と、この書画台の原稿載置面を俯瞰する位置に設けられたカラーのCCDカメラと、CCDカメラで撮影した画像信号に対する各種補正(その代表はホワイトバランス)を実行するとともに、補正後の画像信号を外部機器(パソコン等の画像処理機器)に出力するCPUとを備える。
ここで、ホワイトバランスとは、「その場の光源の色温度に合わせて白色を定義する」ことをいう。色温度とは、ある色の光が黒体をどの温度に熱したときに発する色かを判定したときの、そのときの絶対温度のことをいう。単位はK(ケルビン)である。色温度が高い光ほど短波長光を多く含んで青っぽくなり、また、色温度が低い光ほど長波長光を多く含んで赤っぽくなる。たとえば、白熱電球の色温度は約3000K、蛍光灯は約6000K、太陽光は約10000Kである。このため、白熱電球で適正化されたホワイトバランスは、蛍光灯や太陽光の下では青味がかった白色になってしまい、自然さを失う。なお、ホワイトバランスは、厳密には、上記のとおり、光の三原色(赤、緑、青)の配分割合を調整して“白色”を定義することをいうが、本明細書では、必ずしも“白色”に限定しない。光の三原色の配分割合を調整するための補正処理全般を指し、たとえば、カラーバランスと読み替えてもよい。
ホワイトバランスの方法として、上記の従来技術においては、書画台の原稿載置面の“所定位置”に配置された白レベルチャートをCCDカメラで撮影し、その白レベルチャートが“白色”に見えるようにホワイトバランスをとっている。
ここで、“所定位置”について説明する。
図18は、従来技術における白レベルチャートの位置を示す図である。今、CCDカメラで撮影可能な最大の原稿載置面の読み取りサイズ(CCDカメラの撮影レンズの最大画角)をXとするとき、読み取り可能な最大の原稿サイズYは、このX以下(X>Y)でなければならないが、X>Yの差が充分であるとき、すなわち、CCDカメラで撮影可能な最大の原稿載置面の大きさXよりも、原稿サイズYが充分に小さいとき、原稿の周囲には、そのXとYの差に相当する幅を有する“ロ”の字状領域1が生じる。従来技術における白レベルチャート2の位置は、この“ロ”の字状領域1の内部の、たとえば、原稿載置面の読み取りサイズXの四隅付近とされている。
特開2004−23209号公報
しかしながら、上記の従来技術においては、以下の問題点があった。
(1)ホワイトバランス用の白レベルチャートが、原稿載置面の読み取りサイズXの四隅付近に位置しているため、ホワイトバランスの設定を充分な精度で行うことができない。これは、CCDカメラの撮影レンズに径方向の収差(軸上色収差等)があるからであり、レンズの周辺に行くにつれて被写体(白レベルチャート)の色認識に誤差を生じるからである。
(2)CCDカメラの画角が原稿載置面の読み取りサイズXに対応しているため、CCDカメラは、読み取りサイズX内の画像(白レベルチャートと原稿)を区別せずに読み取ってしまう。それゆえ、CPUの画像処理で上記の区別(白レベルチャートと原稿との区別)を行わなければならないが、このような画像処理による区別は信頼性に欠ける。白レベルチャートは単純且つ小さな横長矩形状であり、場合によっては、原稿の内部(特に周縁部)に類似図形の存在があり得るからである。したがって、原稿内の類似図形に基づくホワイトバランスの誤調整を否めない。
(3)なお、原稿載置面の中央部付近に光センサ等の原稿検出手段を設けておけば、原稿の非載置状態(光センサの入射光が原稿で遮られない状態)を判断することができる。このため、原稿の非載置が判断されたときにだけ、上記の白レベルチャートに基づくホワイトバランス調整を行うようにして、上記(2)の欠点、すなわち、原稿内の類似図形に基づくホワイトバランスの誤調整を回避することも考えられるが、このようにすると、別途に光センサ等の原稿検出手段を必要とするので、当然ながらコストアップを招く。
(4)上記の(2)とも関連するが、白レベルチャートと原稿との区別は、原稿用紙それ自体、つまり、原稿の輪郭を検出することによって可能である。たとえば、まず、原稿そのものを認識し、次いで、原稿よりも外側に位置する横長矩図形を白レベルチャートとして認識することによっても可能である。しかしながら、かかる「原稿用紙の輪郭」の検出は、たとえば、背景画像(原稿載置面の画像)と原稿画像との画素情報(輝度情報や色情報)の比較によって行うことができるものの、両者(原稿載置面と原稿)の画素情報に類似性があった場合(原稿載置面と原稿の色が似ている場合)には、正しい「原稿用紙の輪郭」の検出を期待できない。
そこで、本発明の目的は、コストアップを招くことなくホワイトバランスの設定精度を向上でき、または、原稿のみの画像の検出を確実に行うことができる書画台及び書画システムを提供することにある。
請求項1の発明は、原稿載置面に載置された原稿をカラーの撮影デバイスで撮影してその撮影画像をスクリーンに投映する書画システムに用いられる書画台において、前記原稿載置面を下面から照明する光源部と、前記光源部を選択的に二以上の発光色で点灯させる制御手段とを備えたことを特徴とする書画台である。
請求項2の発明は、前記光源部は、各々異なる色で照明する直管状の多数の発光素子から構成されていることを特徴とする請求項1記載の書画台である。
請求項3の発明は、前記光源部は、前記原稿載置面を側面から各々異なる発光色で照明するループ状の複数の発光素子から構成されており、前記原稿載置面は、当該書画台内部で前記光源部が発光する光を拡散させる所定厚さの半透明素材からなることを特徴とする請求項1記載の書画台である。
請求項4の発明は、前記光源部は、前記原稿載置面を側面から各々異なる発光色で照明する多数の発光素子から構成されており、前記原稿載置面は、当該書画台内部で前記光源部が発光する光を拡散させる所定厚さの半透明素材からなることを特徴とする請求項1記載の書画台である
請求項の発明は、原稿載置面に載置された原稿をカラーの撮影デバイスで撮影してその撮影画像をスクリーンに投映する書画システムに用いられる書画台において、前記原稿載置面の下面に所定色のバックパネルを配置すると共に、前記原稿載置面と該バックパネルとの間に、多数の小穴が等間隔に穿設された同色の2枚のプレートを挟み込み、且つ、該2枚のプレートの一方を当該プレートの面方向に移動可能に構成したことを特徴とする書画台である。
請求項の発明は、前記異なる発光色は、それぞれ光の三原色であることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の書画台である
請求項の発明は、請求項1乃至請求項いずれかに記載の書画台を用い、その書画台の原稿載置面に載置された原稿をカラーの撮影デバイスで撮影してその撮影画像をスクリーンに投映する書画システムであって、前記書画台の原稿載置面の略中央部分にホワイトバランス設定用の記号を設けるとともに、前記撮影デバイスで撮影した撮影画像中に前記記号の画像が含まれているか否かを判定する判定工程を実行して、その判定結果が肯定の場合に、前記撮影デバイスのホワイトバランス設定を行う設定工程を実行することを特徴とする書画システムである。
請求項の発明は、請求項1乃至請求項いずれかに記載の書画台を用い、その書画台の原稿載置面に載置された原稿をカラーの撮影デバイスで撮影してその撮影画像をスクリーンに投映する書画システムであって、前記書画台の原稿載置面を所定色にするように制御する制御工程と、原稿載置面の略中央部分にホワイトバランス設定用の記号を設けるとともに、前記撮影デバイスで撮影した撮影画像中に前記記号の画像が含まれているか否かを判定する判定工程を実行して、その判定結果が肯定の場合に、前記撮影デバイスのホワイトバランス設定を行う設定工程を実行する一方、その判定結果が否定の場合に、前記撮影デバイスで撮影した撮影画像から前記原稿載置面の色の部分を取り除いて前記原稿のみの画像を生成する生成工程と、該原稿のみの画像をスクリーンに投映するために出力する出力工程とを実行することを特徴とする書画システムである。
請求項1記載の発明によれば、原稿載置面の色を、各々の発光色と、それらの発光色を組み合わせた混色のいずれかにすることができる。したがって、あらゆる色調の原稿を載置した場合であっても、それらの原稿の輪郭抽出を支障無く行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、原稿載置面の色を、各々の発光色と、それらの発光色を組み合わせた混色のいずれかにすることができる。したがって、あらゆる色調の原稿を載置した場合であっても、それらの原稿の輪郭抽出を支障無く行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、原稿載置面の色を、各々の発光色と、それらの発光色を組み合わせた混色のいずれかにすることができる。したがって、あらゆる色調の原稿を載置した場合であっても、それらの原稿の輪郭抽出を支障無く行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、原稿載置面の色を、各々の発光色と、それらの発光色を組み合わせた混色のいずれかにすることができる。したがって、あらゆる色調の原稿を載置した場合であっても、それらの原稿の輪郭抽出を支障無く行うことができる
請求項記載の発明によれば、原稿載置面を介して一方のプレートの色が見えると共に、2枚のプレートの位置をずらしたときには、上側のプレートの小穴を介して下側に位置するプレートの色も見える。2枚のプレートの色は同じであるから、この場合、原稿載置面の色は上記プレートの色になる。一方、2枚のプレートの位置を合わせると、上側のプレートと下側のプレートの小穴が重なり、その小穴を通してバックパネルの色が見えるようになり、この場合、原稿載置面の色は、上記プレートの色に細かなドット模様(小穴を通して見えるバックパネルの色)を散りばめたものになる。したがって、原稿によって隠されるドットの遮蔽部分を検出することにより、その原稿の輪郭抽出を支障無く行うことができる。
請求項記載の発明によれば、原稿載置面の色を、光の三原色の各構成色である赤、緑、青と、それらの単色の混合色である黄、マゼンタ、薄青、白のいずれかにすることができる
請求項記載の発明によれば、原稿載置時にはホワイトバランス設定が行われないから、仮に、ホワイトバランス設定用の記号に類似した紛らわしい記号が原稿上に存在していたとしても、その類似記号に基づく誤ったホワイトバランスの設定を確実に回避することができる。しかも、この発明では、ホワイトバランス設定用の記号を原稿載置面の略中央部分に設けており、この部分は、撮像デバイスの前面に位置する撮影レンズの光軸中心に対応するから、撮影レンズの径方向の収差(軸上色収差等)の影響を受けることもなく、ホワイトバランスの設定を充分な精度で行うことができる。加えて、この発明では、光センサ等の原稿検出手段を必要としないため、コストアップを招くこともない。
請求項記載の発明によれば、撮影デバイスで撮影した撮影画像から原稿載置面の色の部分を取り除いた原稿のみの画像を生成し、その原稿のみの画像をスクリーンに投映することができる。つまり、原稿載置面の色は所定色であるため、それらの色を原稿と一緒にスクリーンに投映すると見栄えが悪くなるが、本発明のように、原稿載置面の色の部分を取り除いた原稿のみの画像を生成してそれをスクリーンに投映すれば、かかる見栄えの悪さを解消することができる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」という。)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
図1は、本実施形態における書画システムの全体利用概念図である。詳細は後述するが、書画カメラ100は、書画台101の原稿載置面102の上に載置された原稿103(たとえば、書籍103aや印刷物又は手書き原稿103b等)を撮影して、その画像信号を出力するものであり、パソコン200は、書画カメラ100から出力された画像信号を取り込み、その画像信号をRGBやNTSCテレビジョン信号等の汎用形式の画像信号に変換し、ケーブル202を介してプロジェクタ300に出力するものである。さらに、プロジェクタ300は、パソコン200からの画像信号を光変調して、その変調光を投影レンズ301からスクリーン400に向けて投射することにより、スクリーン400の上に上記の原稿の画像を拡大投映するものである。
次に、各部について詳しく説明する。
<書画カメラ100の外観構成>
書画カメラ100は、机の上等に平置きされる書画台101と、その書画台101の中央部一端側(図面に向かって奥側)に立設された本体基部104と、本体基部104に対して少なくとも矢印Aの方向に揺動可能に下端側が取り付けられた本体部105と、この本体部105の上端側に少なくとも矢印Bの方向に揺動可能に取り付けられたアーム部106と、アーム部106の先端に少なくとも矢印Cの方向に揺動可能に取り付けられたカメラ基台107と、カメラ基台107に着脱可能に取り付けられた電子カメラ108(ここでは、汎用のデジタルカメラを使用することにする。)とを備えている。
書画台101の原稿載置面102の略中央部分には、特異形状で且つ白色のホワイトバランス設定用の記号102aが描かれている(又はシール状のものを貼り付けてもよい)。“特異形状”とは、一般的に、原稿内で用いられることが少ないと思われる図形のことをいう。図示の例では、この特異形状として、十文字形状(の記号102a)を示しているが、これはあくまでも便宜上の一例であり、これ以外の図形であっても構わない。
なお、図示の書画カメラ100は、原稿読み取りを行う際の状態(使用状態)を示しているが、未使用状態では、カメラ基台107から電子カメラ108を取り外し、カメラ基台部108とアーム部106とを矢印C、Bに沿って揺動させて本体部105の窪み109の方向に折り畳み、カメラ基台部108とアーム部106を本体部105の窪み109に収納するとともに、本体部105を、本体基部104の揺動軸周りに矢印Aに沿って揺動させることにより、書画台101で本体部105の窪み109を閉鎖して、持ち運びに適した形にすることができるようになっている。
また、本体部105の側面には、パソコン200との接続用のケーブル201の汎用端子(特に限定しないが、たとえば、USB端子)110や電源スイッチ111及び所要の機能スイッチ(ここでは、ホワイトバランス設定スイッチ112のみとするが、他の機能スイッチが存在していても構わない)が設けられている。
図2は、書画台101の要部拡大図である。この図に示すように、書画台101の操作しやすい位置、たとえば、右上隅には、この書画台101の原稿載置面102の色を変更するための3個のスイッチ(以下、赤色スイッチ113、緑色スイッチ114及び青色スイッチ115という。)が設けられている。これらのスイッチは単独押しと同時押しが可能であり、スイッチの押し下げ操作以降、原稿載置面102の色がそのスイッチに対応した色になる。
すなわち、赤色スイッチ113を押すと、それ以降、原稿載置面102の全体の色が赤色になり、緑色スイッチ114を押すと、それ以降、原稿載置面102の全体の色が緑色になり、青色スイッチ115を押すと、それ以降、原稿載置面102の全体が色が青色になる。また、赤色スイッチ113と緑色スイッチ114を同時に押すと、それ以降、原稿載置面102の全体の色が赤色と緑色の光の混合色(黄色)になり、赤色スイッチ113と青色スイッチ115を同時に押すと、それ以降、原稿載置面102の全体の色が赤色と青色の光の混合色(マゼンタ)になり、緑色スイッチ114と青色スイッチ115を同時に押すと、それ以降、原稿載置面102の全体の色が緑色と青色の光の混合色(薄青色)になり、それら三つのスイッチを同時に押すと、それ以降、原稿載置面102の全体の色が赤色と緑色と青色の光の混合色(白色)になる。
図3は、書画台101の構造図である。この図において、書画台101は、所要耐荷重の強度を持ち且つ内部で光を拡散させる任意材質の半透明素材からなる原稿載置面102と、その原稿載置面102の下面を照明する多数の直管状の赤、緑、青の発光素子116aの配列体からなる発光素子群116と、それらの発光素子116aの両端に配置された端子基板117及びインバータ基板118(制御手段)と、発光素子群116の下側に位置するバックパネル119と、上記の3個のスイッチ(赤色スイッチ113、緑色スイッチ114、青色スイッチ115)を有するスイッチ基板120(制御手段)とを備えている。
ここで、スイッチ基板120からインバータ基板118へ三つの信号SR 、SG 、SB が出力されている。これらの信号は、スイッチ基板120の3個のスイッチ(赤色スイッチ113、緑色スイッチ114、青色スイッチ115)の押し下げ操作に応答してアクティブとなり、インバータ基板118は、アクティブになった信号に対応した発光色グループの発光素子116aを選択して点灯する。図(c)に示すように、発光素子116aの好ましい配色順は、たとえば、赤、緑、青の繰り返しである。
発光素子群116を赤色に点灯させる場合は、赤色スイッチ113を押し下げ操作すればよい。信号SR だけがアクティブとなり、これにより、赤発光色グループの発光素子116aのみが点灯する。又は、発光素子群116を緑色に点灯させる場合は、緑色スイッチ114を押し下げ操作すればよい。信号SG だけがアクティブとなり、これにより、緑発光色グループの発光素子116aのみが点灯する。又は、発光素子群116を青色に点灯させる場合は、青色スイッチ115を押し下げ操作すればよい。信号SB だけがアクティブとなり、これにより、青発光色グループの発光素子116aのみが点灯する。
あるいは、発光素子群116を黄色に点灯させる場合は、赤色スイッチ113と緑色スイッチ114を押し下げ操作すればよい。信号SR と信号SG がアクティブとなり、これにより、赤発光色グループと緑発光色グループの発光素子116aが点灯する。又は、発光素子群116をマゼンタに点灯させる場合は、赤色スイッチ113と青色スイッチ115を押し下げ操作すればよい。信号SR と信号SB がアクティブとなり、これにより、赤発光色グループと青発光色グループの発光素子116aが点灯する。又は、発光素子群116を薄青に点灯させる場合は、緑色スイッチ114と青色スイッチ115を押し下げ操作すればよい。信号SG と信号SB がアクティブとなり、これにより、緑発光色グループと青発光色グループの発光素子116aが点灯する。又は、発光素子群116を白色に点灯させる場合は、赤色スイッチ113と緑色スイッチ114と青色スイッチ115を押し下げ操作すればよい。信号SR と信号SGと信号SB がアクティブとなり、これにより、赤発光色グループと緑発光色グループと青発光色グループの発光素子116a(つまり、すべての発光素子116a)が点灯する。
<電子カメラ108の内部構成>
図4は、電子カメラ108の電気的構成を示すブロック図である。電子カメラ108は、光学レンズやフォーカス機構及びズーム機構を含む光学系121と、CCDやCMOSなどのカラーの撮像デバイス(以下、CCD122)と、CDS/AGC/AD123と、TG(タイミングジェネレータ)124と、DSP/CPU125(抽出手段、判定手段、信号出力手段)と、キー入力部126と、液晶モニタ127と、アドレス/データバス128と、DRAM129と、内蔵フラッシュメモリ130と、カードインターフェース131と、このカードインターフェース131に接続されたメモリカード132と、レンズ駆動部133と、USBインターフェース134と、カメラ基台107に接続したり他の外部機器に接続したりするための外部機器接続コネクタ135とを有している。
CCD122は、光学系121を介して結像された被写体の光学像を光電変換し、被写体の光学像に応じたアナログのカラー撮像信号を出力するものであり、たとえば、「1CCD方式」、あるいは、光の三原色ごとのCCDを有する「3CCD方式」のいずれかで構成することができる。DSP/CPU125は、所定の形式(たとえば、JPEG又はJPEG準拠の形式)による画像データの圧縮・伸張を含むデジタル信号処理を行うとともに、電子カメラ108の各部の動作を統括制御するものであり、たとえば、ワンチップマイコンで構成することができる。
DSP/CPU125には、CCD122を駆動するTG124が接続されており、TG124には、CCD122から出力される撮像信号が入力するCDS/AGC/AD123が接続されている。CDS/AGC/AD123は、相関二重サンプリング(CDS)を行ってCCD122の出力信号に含まれるノイズを除去するCDS回路、ノイズが除去された撮像信号を増幅するゲイン調整用アンプ(AGC)、増幅後の撮像信号をデジタル信号に変換するアナログ−デジタル変換器(AD)から構成されており、CCD122の出力信号は、CDS/AGC/AD123にてデジタル信号に変換された後、DSP/CPU125に出力される。
また、DSP/CPU125には、レンズ駆動部133、USBインターフェース134、キー入力部126、液晶モニタ127が接続されるとともに、アドレス/データバス128を介してDRAM129、内蔵フラッシュメモリ130、カードインターフェース131が接続されている。また、USBインターフェース134には外部機器接続コネクタ135が接続されており、カードインターフェース131には、カメラ本体に設けられている図示しないカードスロットに着脱自在に装着されたメモリカード132が接続されている。
レンズ駆動部133は、光学系121の各種光学レンズ(フォーカスレンズやズームレンズ)のそれぞれを光軸方向に駆動するためのアクチュエータ(一般にステッピングモータ)と、そのアクチュエータを、DSP/CPU125からの制御信号に応じて駆動するモータドライバとを含む。キー入力部126は、電子カメラ108の動作モードを切り換えるためのモード設定キーや、ズームキー、メニューキー、シヤツターキー等の各種キーを含み、ユーザによるキー操作に応じた操作信号をDSP/CPU125に出力する。
液晶モニタ127は、カラーの液晶パネルとその駆動回路とを含み、撮影待機モードではCCD122によって撮像された被写体画像をスルー画像として表示し、また、再生モードでは、内蔵フラッシュメモリ130やメモリカード132から読み出され、DSP/CPU125によって伸張された記録画像を表示する。また、操作補助用として、機能選択時の処理ニュー表示や設定用の図形若しくはアイコン等の表示を行う。
DRAM129は、CCD122により撮像され、デジタル化された被写体の画像データを一時記憶するための画像バッファとして用いられるとともに、DSP/CPU125で実行される制御プログラムのワーキングメモリとしても用いられる。そして、撮影待機モードにおいて、シャッターキーが押された撮影時には、DRAM129に一時記憶された画像データが、DSP/CPU125により圧縮され、最終的には所定の形式(JPEG又はJPEG準拠の形式)の画像ファイルとして内蔵フラッシュメモリ130又はメモリカード132に記録される。
内蔵フラッシュメモリ130には、撮影済の画像ファイル、DSP/CPU125で実行される制御プログラム、並びに、その制御プログラムで必要とされる各種データが記憶されている。
図5は、書画カメラ100、パソコン200及びプロジェクタ300の電気的構成の概略を示すブロック図である。
<パソコン200の構成>
パソコン200は、CPU136と、RAM138と、記憶装置139と、入力装置140と、ビデオアダプタ141と、VRAM148と、表示装置143とを備えている。
ビデオアダプタ141は、表示用のビデオ信号(RGB信号又はNTSC信号)を生成し、液晶パネル及びその駆動回路等からなる前記表示装置143に出力し、VRAM148は、ビデオアダプタ141が生成した表示用の画像データを随時記憶する。また、ビデオアダプタ141には、ケーブル202が接続されたビデオ出力端子144が設けられており、ビデオアダプタ141は、CPU136の命令に応じて表示用の画像データをケーブル202を介してプロジェクタ300へ出力する。
また、CPU136には、図示しないUSBインターフェース回路が接続されており、そのUSBインターフェース回路のUSB接続端子145に、ケーブル201が接続されている。そして、書画カメラ100により撮影された撮影画像のデータが、書画カメラ100のUSB端子110及びケーブル201を介してパソコン200に取り込まれるようになっている。
入力装置140は、パソコン200の本体(又はキーボード)に設けられた複数のキーや、本体に接続されたマウス等のポインティングデバイスであり、記憶装置139は、記憶容量の大きなハードデイスク等である。この記憶装置139には、基本プログラムであるオペレーティングシステムが格納されているほか、プレゼンテーション用のドキュメントの作成・編集を行うためのプレゼンテーションプログラムや、画像表示プログラム、その他の応用ソフトが格納されている。
<プロジェクタ300の構成>
プロジェクタ300は、CPU146と、ROM147と、RAM148と、画像入力部149と、光学系を含む表示部150と、キー入力部151と、赤外信号受信部152とを備えている。画像入力部149には、ビデオ入力端子153が接続されており、画像入力部149は、このビデオ入力端子153とケーブル202を介してパソコン200から入力された入力画像信号(RGB信号又はNTSC)に基づき、画像を投影するための表示信号を生成し、表示部150へ送る。表示部150は、クリプトンランプ等の高輝度光源及びこの光源の光を入力表示信号に応じた投影光に変換するための電気−光変換デバイス(液晶やMDMなど)や、その電気−光変換デバイスを画像入力部149から送られた表示信号に基づき駆動する駆動回路、及び、表示部150に設けられている投影レンズ等の光学系を含み、パソコン200から送られた画像データに基づく表示画像をスクリーン(図1のスクリーン400参照)に投影する。
CPU146は、ROM147に格納されているプログラムに従いRAM148を作業用メモリとして動作し、プロジェクタ300の全体動作を統括制御する。キー入力部151は、ユーザーがプロジェクタ300の操作を行うために用意された複数の操作キーにより構成されており、赤外信号受信部152は、不図示の赤外リモコンから送られた赤外線を受光し、その受光信号を復調して得られる操作信号をデコードしてCPU146へ送る。
次に、本実施形態の作用を説明する。
図6は、書画カメラ100の制御プログラムの概略的なフローチャートを示す図である。このフローチャートは、書画カメラ100の電源スイッチ111をオンにすることによって開始される。フローチャートを開始すると、まず、電子カメラ108の装着の有無を判定する(ステップS11)。具体的には、電子カメラ108の外部機器接続コネクタ135と書画カメラ100のカメラ基台部108との間が接続されている場合に電子カメラ108の“装着”を判定し、そうでない場合に“非装着”を判定する。非装着を判定した場合は、ステップS11を繰り返し、一方、装着を判定した場合は、電子カメラ108の撮影方向が書画カメラ100の書画台101の原稿載置面102を臨む方向に向いているか否かを判定する(ステップS12)。たとえば、この判定には、書画カメラ100の本体基部104、アーム部106及びカメラ基台部108の揺動位置を検出して、図1のような使用状態になっているか否かを判断するようにしてもよい。
ステップS12の判定結果が“NO”の場合、すなわち、書画カメラ100が使用状態になっていない場合は、再びステップS11に復帰し、一方、ステップS12の判定結果が“YES”の場合、すなわち、書画カメラ100が使用状態になっている場合は、電子カメラ108を撮影待機モードに設定して、その電子カメラ108でスルー画像を撮影する(ステップS13)。ここで、スルー画像とは、その電子カメラ108で撮影可能な通常の画像(フル画素の画像)よりも低解像度の画像であって、且つ、その電子カメラ108の撮像デバイス(CCD122)のフレーム周期又は間引きされたフレーム周期に相当する毎秒数十フレームの動きを伴ったフレーム画像のことをいう。また、このステップS13は、前記のステップS12の判定結果が“YES”の場合に実行、つまり、電子カメラ108の撮影方向が書画カメラ100の書画台101の原稿載置面102を臨む方向に向いている場合に実行されるから、この場合の上記のスルー画像は、書画台101の原稿載置面102の画像でもある。
このように、電子カメラ108を撮影待機モード(スルー画像の撮影モード)に設定すると、次に、そのスルー画像中に原稿載置面102の記号102a(図1参照)が含まれているか否かを判定する(ステップS14:判定工程)。今、便宜的に、書画台101の原稿載置面102に原稿が未載置であるとすると、電子カメラ108で撮影されたスルー画像は、書画台101の原稿載置面102そのものの画像であるから、当然ながら、そのスルー画像中には、原稿載置面102の記号102aが含まれている。
そして、ステップS14の判定結果が“YES”の場合、すなわち、スルー画像中に原稿載置面102の記号102aが含まれている場合には、原稿載置面102に原稿が載置されていないものと判断して、ホワイトバランス設定処理(ステップS15:設定工程)を実行し、一方、ステップS14の判定結果が“NO”の場合、すなわち、スルー画像中に原稿載置面102の記号102aが含まれていない場合には、原稿載置面102に原稿が載置されているものと判断して、原稿読み取り処理(ステップS16)を実行する。
ここで、本実施形態では、電子カメラ108のスルー画像中に、原稿載置面102の略中央部分に描かれた(又は貼付された)記号102aの画像が含まれているか否かを判定して、原稿載置を検出している。つまり、冒頭で説明したような、光センサ等の原稿検出手段を備えることなく、原稿載置を検出している。言うまでもなく、記号102aのマーキング(又は貼付)に要するコストと、光センサ等の原稿検出手段の設置コストとを比較すると、前者のコストは遙かに安い。それゆえ、本実施形態によれば、コストアップを招くことなく、原稿載置の検出を行うことができ、前記の問題点(3)を解決できる。
<ホワイトバランス設定>
図7は、ホワイトバランス設定処理の概略的なフローチャートを示す図である。このフローチャートを開始すると、まず、書画カメラ100の電源オン直後(電源スイッチ111をオンにした直後)であるか否か(ステップS15a)、書画カメラ100のホワイトバランス設定スイッチ112の押し下げ操作であるか否か(ステップS15b)、原稿非検出タイマーが所定値を超えているか否か(ステップS15c)を順次に判定する。
そして、いずれか一つの判定結果が“YES”の場合には、原稿非検出タイマーをクリア(ステップS15e)し、ホワイトバランス設定を実行(ステップS15f)してから図6のフローチャートに復帰するが、全ての判定結果が“NO”の場合には、原稿非検出タイマーをカウントアップ(ステップS15d)した後、ホワイトバランス設定を実行することなく、図6のフローチャートに復帰する。
ここで、上記の三つの判定条件は、いずれも、ホワイトバランス設定を行うのに相応しい条件ということができる。すなわち、書画カメラ100の電源オン直後は、たとえば、以前の使用環境とは異なる色温度の光源下に移動した可能性があり、ホワイトバランスがズレているおそれがあるからである。また、書画カメラ100のホワイトバランス設定スイッチ112が操作された場合は、ユーザによって、ホワイトバランスのズレが認識されているからである。また、原稿非検出タイマーが所定値を超えている場合は、書画台101に原稿が未載置のまま、ある時間(所定値)を経過しているため、その間の温度変化等により、たとえば、電子カメラ108の撮像デバイス(CCD122)の色特性にズレを生じている可能性があるからである。なお、ここでは、以上三つの条件(ステップS15a〜ステップS15c)に従って、ホワイトバランス設定を行うか否かを判断しているが、これに限定されない。これ以外の適当な条件を加えてもよいし、一つないしはいくつかの条件を省いてもよい。
図8は、ホワイトバランス設定の概念図である。この図において、スルー画像154は、原稿載置面102の画像(以下、背景画像155)と、原稿載置面102の略中央部分の記号102aの画像(以下、記号画像156)とを含む。ホワイトバランス設定(ステップS15f)では、スルー画像154に含まれる記号画像156の内部色、たとえば、クロス部分157の色を構成する光の三原色の割合を調整して“白色”にする。
ここで、本実施形態では、「スルー画像154の略中央部分に位置する記号画像156」をターゲットにしてホワイトバランスを行っている。この記号画像156は、電子カメラ108の撮影レンズ(光学系121に含まれるレンズ)の光軸中心付近を通った画像であり、したがって、撮影レンズの径方向の収差(軸上色収差等)の影響を受けにくいから、ターゲット画像(記号画像156)の色認識を確実にして、ホワイトバランスの設定を充分な精度で行うことができ、前記の問題点(1)を解決できる。
また、本実施形態では、書画台101の原稿載置面102に原稿が載置されているとき、すなわち、電子カメラ108のスルー画像中に、原稿載置面102に描かれた(又は貼付された)記号102aの画像(記号画像156)が含まれてないときには、ホワイトバランス設定を行わないようにしているため、間違ったターゲット画像に基づく、不本意なホワイトバランス設定を確実に回避できる。たとえば、ある原稿の中央部付近に、偶然、白色のクロス記号(つまり、原稿載置面102の記号102aと類似する記号)が描かれていたとしても、本実施形態では、その原稿が原稿載置面102に載置されているときには、必ず、図6のステップS14の判定結果が“NO”となって、ホワイトバランス設定(ステップS15)をパスするので、原稿内の類似図形に基づく誤ったホワイトバランス調整を回避でき、前記の問題点(2)を解決できる。
<原稿読み取り>
図9は、原稿読み取り処理の概略的なフローチャートを示す図である。このフローチャートは、既述のとおり、書画台101の原稿載置面102に原稿が載置されている場合(ステップS14の判定結果が“NO”の場合)に実行される。このフローチャートでは、まず、原稿非検出タイマーをクリアし(ステップS16a)、次いで、電子カメラ108の撮影モードを、スルー画像の撮影待機モードから、フル画素の画像を撮影可能な通常の撮影モードに切り換える(ステップS16b)。そして、その電子カメラ108を用いて、書画台101の原稿載置面102の画像(背景画像155)を撮影し(ステップS16c)、次いで、その背景画像155から不要な部分を取り除いて原稿だけを抽出(ステップS16d:生成工程)した後、その抽出画像(原稿のみの画像)を、パソコン200経由でプロジェクタ300に出力し(ステップS16e:出力工程)、プロジェクタ300からスクリーン400に拡大投映する。ステップS16fとステップS16gについては後で説明する。
図10は、原稿のみの画像の抽出概念図である。この図において、原稿抽出前の元画像158(前記の背景画像155に相当)には、ハッチングで示す原稿載置面102の現在色の画像とともに、原稿画像159が含まれている。ここで、先に説明したように、本実施形態における書画台101の原稿載置面102の色は、3個のスイッチ(赤色スイッチ113、緑色スイッチ114、青色スイッチ115)の押し下げ操作の仕方により、赤、緑、青、黄色、マゼンタ、薄青、白色のいずれかになるから、たとえば、原稿載置面102の現在色を赤色とし、原稿色を白色とすると、矢印D、Eに示すように、元画像158の周縁画素から画像の中心画素に向かって垂直及び水平の方向に巡回しながら、色情報(色度や明・彩度などの情報)が極端に変化する画素境界点を探索して、その画素境界点をつなぎ合わせることにより、実際の原稿の輪郭に一致する大きさの原稿画像159を抽出することができ、前記の問題点(4)を解決できる。
図9のステップS16fでは、「実際の原稿の輪郭に一致する大きさの原稿画像159を抽出」できたか否かを判定するが、この判定は、たとえば、色情報(色度や明・彩度などの情報)が極端に変化する画素境界点をつなぎ合わせてみた場合に、それらの画素境界点がほぼ直線で結ばれれば「実際の原稿の輪郭に一致する大きさの原稿画像159を抽出できた」と判断し、直線で結ばれれなければ「同原稿画像159を抽出できなかった」と判断してもよい。「同原稿画像159を抽出できなかった」場合には、抽出画像の出力を行わず(ステップS16eをパスし)、その代わりに、原稿載置面102の現在色を他の色に変更すべき旨のメッセージをパソコン200経由でプロジェクタ300に出力し(ステップS16e)、プロジェクタ300からスクリーン400に拡大投映して、ユーザに告知する。この場合、ユーザは、3個のスイッチ(赤色スイッチ113、緑色スイッチ114、青色スイッチ115)を適当に操作して、原稿載置面102の現在色を他の色に変更すればよい。原稿色と異なる色に変更することにより、「実際の原稿の輪郭に一致する大きさの原稿画像159」の抽出を支障無く行うことができるようになる。
なお、原稿の輪郭検出とホワイトバランス設定との間には、直接の関連性はない。輪郭検出の狙いの一つは、原稿以外の不要画像を取り除き、原稿の画像だけをスクリーン400に投影することにある。このことを詳しく説明すると、本実施形態の原稿台101の原稿載置面102の色は、白色以外に“赤”、“緑”、“青”、“黄”、“マゼンタ”又は“薄青”といった目立つ色に変更できるため、それらの目立つ色を選択した場合に、仮に原稿の輪郭検出を行わずに電子カメラ10の撮影画像(元画像158)をそのままスクリーン400に投影した場合には、スクリーン400に映し出された原稿が、その目立つ色の帯で取り囲まれてしまい、見栄えが悪くなる。原稿の輪郭を検出することができれば、その帯の部分を、たとえば、スクリーン400と同じ色(白色)にするなどして目立たないようにし、見た目の改善を図ることができるからである。
このように、輪郭検出の狙いの一つは、上記のとおり、原稿以外の不要画像を取り除き、原稿の画像だけをスクリーン400に投影することにあるが、これ以外にも、たとえば、原稿の傾きを補正するためにも利用することができる。
図11は、原稿の傾き補正の概念図である。今、元画像158に含まれる原稿画像159に任意の傾きが生じていたとする。このような場合は、前記のステップS16dにおける原稿画像159の抽出の際に、「元画像158の周縁画素から画像の中心画素に向かって垂直及び水平の方向に巡回しながら、色情報が極端に変化する画素境界点を探索して、その画素境界点をつなぎ合わせることにより、実際の原稿の輪郭に一致する大きさの原稿画像159を抽出することができる」のであるから、その輪郭線を、元画像158の縦横辺に合わせるように、原稿画像159を適量回転(矢印F参照)させることにより、原稿の傾きを自動修正することができる。
なお、以上の実施形態では、汎用のデジタルカメラ(電子カメラ108)を搭載した書画カメラ100について具体的に説明したが、これは、書画カメラの一例を示しているに過ぎず、この例をもって発明の外縁を判断してはならない。
“書画カメラ”の原理的構成は、書画台と、光学系や周辺回路等を含む撮像デバイスと、その撮像デバイスによって撮影された画像をJPEG等の所定形式の画像信号に変換(圧縮等の処理を含む)して出力するための信号処理回路(及び電源部やその周辺回路等を含む)とを備えていればよく、とりわけ、書画台を除く各要素(撮像デバイスや信号処理回路等)については、それらが一体化されているか、又は、別々のブロックやユニットで構成されているかは問わない。
ちなみに、汎用のデジタルカメラ(電子カメラ108)を搭載した書画カメラ100は、書画台を除く各要素(撮像デバイスや信号処理回路等)のほとんどが電子カメラ108に含まれているため“一体化されたもの”ということができる。また、たとえば、信号処理回路を含まないCCDカメラ(光学系とCCD及びCCD周辺回路のみのもの)を用いて書画カメラを構成した場合には、その信号処理部分を別ブロックで構成したり、又は、その信号処理機能の全て若しくは一部をパソコン200に実装してもよい。
また、以上の実施形態では、原稿載置面102の色の変更を“手動”で行っているが、つまり、ユーザ自らの手で3個のスイッチ(赤色スイッチ113、緑色スイッチ114、青色スイッチ115)を選択的に操作して行っているが、これに限定されない。以下に説明するように、自動化してもよい。
図12は、原稿載置面102の色の変更を自動的に行うように改良した原稿読み取り処理の概略的なフローチャートを示す図である。改良前のフローチャート(図9)との相違は、原稿非検出タイマーをクリアする(ステップS16a)前に、色選択変数iを初期化する(ステップS16h)と共に、原稿載置面102の色をCi(i=1であるから、C1となる。このC1は既定色の白色である。)とする(ステップS16i:制御工程)点、及び、原稿抽出判定(ステップS16f)の結果が否定(“NO”)の場合に、色選択変数iを+1し(ステップS16j)、i>7(7は選択可能最大色数)であるか否かを判定(ステップS16k)して、i>7でなければ原稿載置面102の色をCiにする(ステップS16m:制御工程)一方、i>7であれば抽出画像を出力せずに(ステップS16eをパスし)、その代わりに所要のエラーメッセージを出力する(ステップS16n)点にある。
図13は、選択可能な色の種類を示す図である。この図において、色番号はC1〜C7であり、添え字の数字(1〜7)は色選択変数iに対応する。3つの信号SR 、SG 、SB の下に描かれている丸(○)記号は各々の信号をアクティブにすることを表し、罰(×)記号は各々の信号をインアクティブにすることを表している。この図に示すように、信号SR 、SG 、SB のすべてをアクティブにすると、原稿載置面102が光の3原色の混合色(白色)になる。既定色はこの白色(C1)である。白色以外は選択色(C2〜C7)である。選択色は、信号SR のみをアクティブにしたときの赤(C2)、信号SG のみをアクティブにしたときの緑(C3)、信号SB のみをアクティブにしたときの青(C4)、信号SR とSG 2つをアクティブにしたときの黄(C5)、信号SR とSB 2つをアクティブにしたときのマゼンタ(C6)、信号SG とSB 2つをアクティブにしたときの薄青(C7)の6色である。
図12のフローチャートでは、最初に既定色(C1:白色)を使用して原稿の輪郭抽出を行い、そして、原稿抽出判定(ステップS16f)の結果が否定(“NO”)になると、既定色(C1)から1番目の選択色(C2:赤色)に変更して原稿の輪郭抽出を再行する。最悪のケースでは、最後の選択色であるC7(薄青)まで至ることもあり得るが、多くの原稿色は、1番目の選択色(C2:赤色)以外であるから、ほとんどの場合、最初の選択色(C2:赤色)で輪郭検出をパスするはずである。
したがって、この改良されたフローチャートによれば、いちいち手作業で原稿載置第102の色を変更しなくてもよいので、操作を簡便にして使い勝手を改善することができる。
また、上記の実施形態では、原稿載置面102の下面を多数の直管状の赤、緑、青の発光素子116aの配列体からなる発光素子群116で照明しているが、この態様に限定されない。
図14は、書画台の第一の変形例の構造図である。この図において、書画台160は、所要耐荷重の強度を持ち且つ内部で光を拡散させる任意材質の半透明素材からなる所定厚さの原稿載置面102と、その原稿載置面102の側面を照明する赤、緑、青3本のループ状の発光素子161a、161b、161cからなる発光素子群161と、それらの発光素子161a、161b、161cの端子部に配置されたインバータ基板162(制御手段)と、原稿載置面102の下側に位置するバックパネル163と、前記の3個のスイッチ(赤色スイッチ113、緑色スイッチ114、青色スイッチ115)を有するスイッチ基板120とを備えている。
ここで、前記の実施形態と同様に、スイッチ基板120からインバータ基板162へ三つの信号SR 、SG 、SB が出力されている。これらの信号は、スイッチ基板120の3個のスイッチ(赤色スイッチ113、緑色スイッチ114、青色スイッチ115)の押し下げ操作に応答してアクティブとなり、インバータ基板162は、アクティブになった信号に対応した色の発光素子を選択して点灯する。
発光素子群161を赤色に点灯させる場合は、赤色スイッチ113を押し下げ操作すればよい。信号SR だけがアクティブとなり、これにより、赤の発光素子161aのみが点灯する。又は、発光素子群161を緑色に点灯させる場合は、緑色スイッチ114を押し下げ操作すればよい。信号SG だけがアクティブとなり、これにより、緑の発光素子161bのみが点灯する。又は、発光素子群161を青色に点灯させる場合は、青色スイッチ115を押し下げ操作すればよい。信号SB だけがアクティブとなり、これにより、青の発光素子161cのみが点灯する。
あるいは、発光素子群161を黄色に点灯させる場合は、赤色スイッチ113と緑色スイッチ114を押し下げ操作すればよい。信号SR と信号SG がアクティブとなり、これにより、赤と緑の発光素子161a、161bが点灯する。又は、発光素子群161をマゼンタに点灯させる場合は、赤色スイッチ113と青色スイッチ115を押し下げ操作すればよい。信号SR と信号SB がアクティブとなり、これにより、赤と青の発光素子161a、161cが点灯する。又は、発光素子群161を薄青に点灯させる場合は、緑色スイッチ114と青色スイッチ115を押し下げ操作すればよい。信号SG と信号SB がアクティブとなり、これにより、緑と青の発光素子161b、161cが点灯する。又は、発光素子群161を白色に点灯させる場合は、赤色スイッチ113と緑色スイッチ114と青色スイッチ115を押し下げ操作すればよい。信号SR と信号SGと信号SB がアクティブとなり、これにより、赤と緑と青の発光素子(つまり、すべての発光素子161a〜161c)が点灯する。
このようにしても、原稿載置面102の色を、赤、緑、青、黄、マゼンタ、薄青、白色のいずれかに変更することができる。
図15は、書画台の第二の変形例の構造図である。この図において、書画台164は、所要耐荷重の強度を持ち且つ内部で光を拡散させる任意材質の半透明素材からなる所定厚さの原稿載置面102の側面に、赤、緑、青の順で繰り返し配列された多数の光源(好ましくはLED)165aからなる光源群165を備える。
不図示のドライバ回路は、上記の実施形態及び第一の変形例のスイッチ基板120からの信号SR 、SG 、SB iに応答して、赤グループの光源165a、緑グループの光源165a、青グループの光源165aの各々を、グループ単位又は二つのグループ若しくは全グループで点灯駆動する。グループ単位で点灯駆動したとき、原稿載置面102は赤、緑、青のいずれかとなり、又は、二つのグループで点灯駆動したとき、原稿載置面102は黄、マゼンタ、薄青のいずれかとなり、若しくは、全グループで点灯駆動したとき、原稿載置面102は赤白色となる。
このようにしても、原稿載置面102の色を、赤、緑、青、黄、マゼンタ、薄青、白色のいずれかに変更することができる。
図16は、書画台の第三の変形例の構造図である。この図において、書画台166は、所要耐荷重の強度を持ち且つ内部で光を拡散させる任意材質の透明素材からなる原稿載置面167の下面に、この原稿載置面167と同等サイズの液晶シャッタ168を配置し、さらに、その液晶シャッタ168の下に所定色(便宜的に赤色とする)を塗装又は所定色のシールを全面貼着したバックパネル169を配置して構成されている。
液晶シャッタ168は、ITO膜などの2枚の透明電極168a、168bの間に液晶168cを挟み込み、透明電極168a、168bへの印加電圧をオンオフすることによって液晶の配向を制御し、光の透過率を高低2段階に変化させるものである。たとえば、電位ゼロで電極に対して垂直に並ぶホメオトロピック配向液晶の場合は、印加電圧をオフにすると高透過率となり、印加電圧をオンにすると低透過率となる。又は、電位ゼロで電極に対して平行に並ぶホモジニアス配向液晶の場合は、印加電圧をオンにすると高透過率となり、印加電圧をオフにすると低透過率となる。
(c)に示すように、液晶シャッタ168を低透過率にした場合、原稿載置面167の色は、原稿載置面167の素材色と液晶シャッタ168の色(灰色)との混色となるが、(d)に示すように、液晶シャッタ168を高透過率にした場合には、液晶シャッタ168を透してバックパネル169の色(赤色)が見えるから、原稿載置面167の色は赤色になる。
このようにしても、原稿載置面167の色を灰色と赤のいずれかに変更することができる。前記の実施形態や前記の各変形例と比較して選択可能な色数は2と少ないが、発熱や耐久性の問題を抱える発光素子の光源を不要にできるという利点がある。また、液晶シャッタ168の電極電圧をソフトウェアで制御することにより、色変更の自動化も可能である。
図17は、書画台の第四の変形例の構造図である。この図において、書画台170は、所要耐荷重の強度を持ち且つ内部で光を拡散させる任意材質の透明素材からなる原稿載置面171の下面に、多数の小穴を等間隔に穿設した同色(たとえば、白色)の2枚のプレート(以下、上プレート172、下プレート173)を配置し、さらに、下プレート173の下に所定色(便宜的に赤色とする)を塗装又は所定色のシールを全面貼着したバックパネル174を配置して構成されている。2枚のプレート172、173の小穴の位置は揃っており、2枚のプレート172、173を正しく重ね合わせたときに、各々の小穴を通してバックパネル174の色が見えるようになっている。また、2枚のプレート172、173のいずれか一方の位置をずらせるようになっており、位置をずらしたときに、各々の小穴がふさがれて、バックパネル174の色が見えなくなるようにもなっている。
このようにすると、2枚のプレート172、173の小穴の位置をずらしたときには、(b)に示すように、原稿載置面171から上プレート172の色(白色)と、その上プレート172の小穴172aを介して下プレート173の色(白色)が見えるから、原稿載置面171の色を全面白色とすることができる。そして、この全面白色の原稿載置面171に原稿を載置したときに、その原稿の輪郭抽出が上手く行えなかったときには、(c)に示すように、2枚のプレート172、173の小穴の位置を合わせればよい。このようにすると原稿載置面171から上プレート172の色(白色)と、その上プレート172の小穴172aを介してバックパネル174の色(赤色)が部分的に見えるから、白色をバックに多数の小さな赤ドットが並んだ原稿載置面171とすることができる。この場合、原稿載置面171に載置された原稿によって赤ドットが遮られるので、電子カメラ108の撮影画像の赤ドット遮蔽部分を画像認識することにより、原稿の輪郭抽出を行うことができる。
このようにしても、原稿載置面171の色を、全面白色又は多数の細かな赤ドットの混在模様の2種類のいずれかに変更することができる。前記の第三変形例と比較して一方の選択色が「多数の細かな赤ドットの混在模様」となる点で相違するが、かかる混在模様であっても原稿の輪郭抽出は可能であるから、前記の第三変形例と同様の効果が得られる。また、この変形例においても、発熱や耐久性の問題を抱える発光素子の光源を不要にできるという利点がある。
本実施形態における書画システムの全体利用概念図である。 書画台101の要部拡大図である。 書画台101の構造図である。 電子カメラ108の電気的構成を示すブロック図である。 書画カメラ100、パソコン200及びプロジェクタ300の電気的構成の概略を示すブロック図である。 書画カメラ100の制御プログラムの概略的なフローチャートを示す図である。 ホワイトバランス設定処理の概略的なフローチャートを示す図である。 ホワイトバランス設定の概念図である。 原稿読み取り処理の概略的なフローチャートを示す図である。 原稿のみの画像の抽出概念図である。 原稿の傾き補正の概念図である。 原稿載置面102の色の変更を自動的に行うように改良した原稿読み取り処理の概略的なフローチャートを示す図である。 選択可能な色の種類を示す図である。 書画台の第一の変形例の構造図である。 書画台の第二の変形例の構造図である。 書画台の第三の変形例の構造図である。 書画台の第四の変形例の構造図である。 従来技術における白レベルチャートの位置を示す図である。
符号の説明
S14 ステップ(判定工程)
S15 ステップ(設定工程)
S16d ステップ(生成工程)
S16e ステップ(出力工程)
S16i ステップ(制御工程)
S16m ステップ(制御工程)
101 書画台
102 原稿載置面
102a 記号
103 原稿
116 発光素子群
116a 発光素子
118 インバータ基板(制御手段)
120 スイッチ基板(制御手段)
122 CCD(撮影デバイス)
125 DSP/CPU(抽出手段、判定手段、信号出力手段)
160 書画台
161 発光素子群
161a 発光素子
161b 発光素子
161c 発光素子
162 インバータ基板(制御手段)
164 書画台
165 光源群
165a 光源
166 書画台
167 原稿載置面
168 液晶シャッタ
169 バックパネル
170 書画台
171 原稿載置面
172 プレート
173 プレート
174 バックパネル
400 スクリーン

Claims (8)

  1. 原稿載置面に載置された原稿をカラーの撮影デバイスで撮影してその撮影画像をスクリーンに投映する書画システムに用いられる書画台において、
    前記原稿載置面を下面から照明する光源部群と、
    前記光源部群を選択的に二以上の発光色で点灯させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする書画台。
  2. 前記光源部は、各々異なる色で照明する直管状の多数の発光素子から構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の書画台。
  3. 前記光源部は、前記原稿載置面を側面から各々異なる発光色で照明するループ状の複数の発光素子から構成されており、
    前記原稿載置面は、当該書画台内部で前記光源部が発光する光を拡散させる所定厚さの半透明素材からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の書画台。
  4. 前記光源部は、前記原稿載置面を側面から各々異なる発光色で照明する多数の発光素子から構成されており、
    前記原稿載置面は、当該書画台内部で前記光源部が発光する光を拡散させる所定厚さの半透明素材からなる
    ことを特徴とする請求項1記載の書画台。
  5. 原稿載置面に載置された原稿をカラーの撮影デバイスで撮影してその撮影画像をスクリーンに投映する書画システムに用いられる書画台において、
    前記原稿載置面の下面に所定色のバックパネルを配置すると共に、前記原稿載置面と該バックパネルとの間に、多数の小穴が等間隔に穿設された同色の2枚のプレートを挟み込み、且つ、該2枚のプレートの一方を当該プレートの面方向に移動可能に構成したことを特徴とする書画台。
  6. 前記異なる発光色は、それぞれ光の三原色であることを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の書画台。
  7. 請求項1乃至請求項いずれかに記載の書画台を用い、その書画台の原稿載置面に載置された原稿をカラーの撮影デバイスで撮影してその撮影画像をスクリーンに投映する書画システムであって、
    前記書画台の原稿載置面の略中央部分にホワイトバランス設定用の記号を設けるとともに、前記撮影デバイスで撮影した撮影画像中に前記記号の画像が含まれているか否かを判定する判定工程を実行して、その判定結果が肯定の場合に、前記撮影デバイスのホワイトバランス設定を行う設定工程を実行することを特徴とする書画システム。
  8. 請求項1乃至請求項いずれかに記載の書画台を用い、その書画台の原稿載置面に載置された原稿をカラーの撮影デバイスで撮影してその撮影画像をスクリーンに投映する書画システムであって、
    前記書画台の原稿載置面を所定色にするように制御する制御工程と、原稿載置面の略中央部分にホワイトバランス設定用の記号を設けるとともに、前記撮影デバイスで撮影した撮影画像中に前記記号の画像が含まれているか否かを判定する判定工程を実行して、その判定結果が肯定の場合に、前記撮影デバイスのホワイトバランス設定を行う設定工程を実行する一方、その判定結果が否定の場合に、前記撮影デバイスで撮影した撮影画像から前記原稿載置面の色の部分を取り除いて前記原稿のみの画像を生成する生成工程と、該原稿のみの画像をスクリーンに投映するために出力する出力工程とを実行することを特徴とする書画システム。
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