JP4240219B2 - 画像投映装置及び画像投映方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像投映装置及び画像投映方法に関する。詳しくは、任意の原稿を撮像してその画像をメモリに記憶し、必要に応じてメモリから読み出してスクリーンに拡大投映する、たとえば、オーバーヘッドプロジェクタとも称される画像投映装置及び画像投映方法に関する。
オーバーヘッドプロジェクタ(以下「OHP」と略記する)は、OHPシートと呼ばれる透明フィルムを原稿に用いる透過型と、雑誌等の既存印刷物をそのまま投映できる反射型の二つのタイプがあり、原稿の種類を問わない点で後者の反射型が優れている。以下、特に説明しない限り、OHPという場合は反射型のものを指すことにする。
従来より、プレゼンテーション等の現場でセットした原稿の拡大画像を直接的にスクリーンに投映する仕組みのOHPが一般的であった(たとえば、特許文献1参照)。しかし、このタイプのOHPは、OHPから原稿を取り除いてしまうと、スクリーン上の投映画像も消えてしまうという不都合があるため、画像データを記憶できるようにした改良型のOHPが知られている(たとえば、特許文献2参照)。
この改良型のOHPは、内部に画像メモリを備えており、あらかじめ又はプレゼンテーション等の現場でセットした原稿の画像をメモリに保存できるようになっている。このため、メモリから読み出した画像をスクリーンに投映することができるので、プレゼンテーション等の際には原稿が不要であり、上記の不都合を解消できる。
特開平7−104713号公報(〔0006〕−〔0008〕、第1図) 特開2000−20697号公報(〔0005〕−〔0016〕、第1図)
しかしながら、上記の改良型のOHPにあっては、単に、任意の原稿の画像をメモリに保存できるようにしたに過ぎず、たとえば、OHPの最大読み取りサイズを越える大きさの原稿を映し出す際に、以下の不都合があり、この点において未だ改善すべき技術課題がある。
今、OHPの最大読み取りサイズを便宜的にA4(297mm×210mm:JIS P0202)相当とした場合、当然ながら、そのサイズを超える大きさの原稿はOHPにセットできない。このような場合は、(1)原稿を折り畳んで上記の最大サイズ以下にし、それぞれの折り畳み面を順次にOHPにセットしながらプレゼンテーション等を行う、または、(2)原稿を縮小コピーした印刷物を作り、その印刷物をOHPにセットしてプレゼンテーション等を行う、という二つの対策のどちらかがとられる。
しかしながら、(1)の対策は、原稿の全てを一度に投映できないため、原稿の全体像を把握できない。また、(2)の対策は、別途に縮小コピー機等の印刷装置を必要とし、且つ、その印刷に相応の手間がかかるため、たとえば、プレゼンテーション中にそのような原稿の投映に迫られた場合は、縮小コピーを行っている間、プレゼンテーションを中断しなければならない。
そこで、本発明は、OHPの最大読み取りサイズを越える大きさの原稿を映し出す際の不都合((1)、(2))を解消し、利便性を改善して使い勝手の良い画像投映装置及び画像投映方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の画像投映装置は、原稿の画像の分割数を設定する設定手段と、原稿載置面に載置された原稿の画像を撮像する撮像手段と、前記画像を記憶するとともに前記設定手段の設定に基づいて前記原稿のどの部分の画像であるかを示す情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から画像及びその画像とともに記憶された前記情報を読み出し、該情報に基づいて画像同士を結合して前記原稿の全体画像を作り出す画像再生手段と、前記撮像手段で撮像中の画像と前記記憶手段に記憶済の画像とを一緒に投映し、また前記画像再生手段によって作られた画像を投映するための投映手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、原稿載置面の大きさを超えるサイズの原稿であっても、その原稿を原稿載置面の大きさ相当に区分し、各区分ごとに複数の画像として記憶し、且つ、その複数の画像を合成して投映することができる。したがって、原稿載置面の大きさに制限されることなく、大きなサイズの原稿を一度に投映することができ、利便性を改善して使い勝手の良い画像投映装置を提供することができる。
また、原稿のどの部分の画像であるかを示す情報を一緒に記憶することにより、画像同士を結合する際の正確度を高め、前記原稿の全体画像を正しく再生することができる。
また、前記記憶手段に画像を記憶する際に、該画像の平面上の向きを180度回転させ得ることとされるので、たとえば、見開き原稿の左右の頁を撮影するときの利便性が図られる。
また、前記撮像手段で撮像中の画像の向きや位置を、前記記憶手段に記憶済の画像に合わせて微調整できる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明における様々な細部の特定ないし実例および数値や文字列その他の記号の例示は、本発明の思想を明瞭にするための、あくまでも参考であって、それらのすべてまたは一部によって本発明の思想が限定されないことは明らかである。また、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)についてはその細部にわたる説明を避けるが、これも説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
まず、構成を説明する。
図1は、実施形態における画像投映装置の外観図である。この図において、画像投映装置(以下「OHP」と称する)1の筐体2の上面には、所定の大きさの板状透明素材(強化ガラス等)で作られた原稿載置面3が設けられており、その原稿載置面3の一辺側には、原稿載置面3の全体を覆って外部光を遮ることができ、且つ、原稿載置面3に適宜に載置される物体(一般的には書籍や紙等の印刷物である。以下、これらを総称して「原稿」という)に対して、上から若干の質量をもって押圧することができる押さえ板4が取り付けられている。ここで、原稿載置面3の大きさ(縦横の平面寸法)は、規格化された定型用紙サイズ相当である。以下、そのサイズを便宜的にA4サイズとする。したがって、この原稿載置面3には、最大A4サイズまでの原稿を載置することができる。なお、対象とする定型用紙のサイズはA判に限定されない。B判であってもよい。A判、B判のいずれも、JIS規格(JIS P0138)で、それぞれ0番から10番までのサイズが決められており、とりわけA判は国際規格ともなっている。
また、筐体2の任意面(図では上面)には、操作部5が設けられており、この操作部5には、タッチパネル付の平面表示装置6や各種の操作ボタン(図示の例ではメモリボタン7、改行ボタン8及び終了ボタン9)が操作性や視認性などを考慮した適当なデザインで配置されている。
また、筐体2の一つの側面には、投映レンズ10が設けられており、このOHP1を使用する際は、同図(b)に示すように、スクリーン11の方向に投映レンズ10が向くように筐体2の置き場所が適宜に調節される。なお、筐体2の下面に取り付けられた足12のすべて又はその一部は、投映レンズ10の軸線の仰角を所定範囲内で変更できるように高さ調節式になっている。
図2は、OHP1の簡略的な内部ブロック図である。この図において、OHP1は、筐体2の内部に、原稿照明ランプ20a、20b、撮像レンズ21、色分離フィルタ22、モータ23、撮像素子24、信号処理部25、透過率補正アンプ26、A/D変換部27、第一記憶部28、第二記憶部29、投映画像生成部30、D/A変換部31、画像投映部32、及び、制御部33などを実装する。
原稿照明ランプ20a、20bは、原稿載置面3に載置された原稿34を下から照明するためのものである。ここで、原稿34とは、OHP1を用いてスクリーン(図1(b)の符号11参照)に投映しようとする文字(文字列を含む)、図形、記号、写真、絵などの像又はそれらの混在像が描かれた(もしくは印刷された)モノのことをいう。このようなモノとしては、たとえば、紙等の印刷物(手書き物を含む)や書籍などがあるが、これらに限らず、金属等の固形物であってもよいし、あるいは、たとえば、ガラスやOHPシートのような透明素材であってもよい。
撮像レンズ21は、原稿34からの反射光Paを集光し、色分離フィルタ22を介して撮像素子24の受光面に原稿34の像を結ばせる。色分離フィルタ22は、モータ23によって一定方向に回転駆動される円盤状のプレートである。そのプレートは周方向に3等分されており、各分割部に光の三原色(赤:R、緑:G、青:B)のフィルタが嵌め込まれている。それぞれのフィルタ(Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタ)は、プレートの回転に伴って順次に撮像レンズ21の光軸上に位置する。このため、Rフィルタが光軸上に位置しているときは、撮像素子24の受光面に原稿34の赤色成分像が結像し、Gフィルタが光軸上に位置しているときは、撮像素子24の受光面に原稿34の緑色成分像が結像し、Bフィルタが光軸上に位置しているときは、撮像素子24の受光面に原稿34の青色成分像が結像する。これにより、一つの撮像素子24で光の三原色の像を順次に取り出すことができる。
なお、かかる例(色分離フィルタ22を用いる例)は、撮像素子の設置個数を少なくするための一構成例に過ぎず、本発明は、それ以外の構成(たとえば、光の三原色ごとの撮像素子を備えるもの)を排除しない。
撮像素子24は、被写体の二次元画像を撮像するものであり、典型的には毎秒数十フレームの画像を撮像するCCD(Charge Coupled Diode)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの固体撮像デバイスである。また、本実施形態では、色分離フィルタ22を用いて光の三原色の成分分離を行っているため、撮像素子24の数は1個でよいが、上記の他の構成を採用する場合は、各色成分ごとの3個の撮像素子を備えることになる(たとえば、3CCD方式)。なお、この場合、色分離フィルタ22とモータ23は不要になる。
信号処理部25は、撮像素子24からの信号を処理(増幅や暗電流補正及び帯域調整等の処理)して毎秒数十フレームの画像信号として出力するためのものである。また、透過率補正アンプ26は、各色成分ごとの信号振幅差(本実施形態の構成では主に色分離フィルタ22のR、G、B各フィルタの透過率の違いによって生じる)を補正するためのものである。
A/D変換部27は、透過率補正アンプ26の出力(アナログ画像信号)をデジタル画像信号に変換するためのものである。この変換は、次の第一記憶部28や第二記憶部29にデジタルの記憶デバイスを用いる場合に必要である。
第一記憶部28は、A/D変換部27から出力されたデジタル画像信号を記憶するためのものであり、たとえば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のデジタル半導体記憶デバイスが用いられる。第一記憶部28の記憶容量は、少なくとも、デジタル画像信号の1フレーム分(最大A4サイズの画像を記憶できる程度の容量)であり、この第一記憶部28の記憶内容は、デジタル画像信号の各フレームごとに書き換えられる。つまり、第一記憶部28は、撮像素子24の最新の撮像情報をフレーム単位で順次に更新記憶する。
一方、第二記憶部29は、A/D変換部27から出力されたデジタル画像信号を記憶する点で第一記憶部28と同様の働きをするが、デジタル画像信号をそのまま記憶するのではなく、ユーザの操作指示に対応して加工されたデジタル画像信号を記憶する点で第一記憶部28と相違する。また、この第二記憶部29の記憶容量は第一記憶部28に比べて遙かに大きい点でも相違する。
すなわち、第一記憶部28の記憶容量は最大A4サイズの画像を記憶できる程度の容量であるが、この第二記憶部29の記憶容量はA4サイズ以上の大きさの画像(以下「最大映写サイズ」という)を記憶できる程度の容量である。ここで、A0サイズはA4サイズの約16倍、A1サイズはA4サイズの約8倍、A2サイズはA4サイズの約4倍、A3サイズはA4サイズの約2倍の大きさであるから、たとえば、最大映写サイズをA0とした場合、第二記憶部29の記憶容量は第一記憶部28の約16倍の大きさになる。また、同様に、最大映写サイズをA1とした場合、第二記憶部29の記憶容量は第一記憶部28の約8倍の大きさになり、また、最大映写サイズをA2とした場合、第二記憶部29の記憶容量は第一記憶部28の約4倍の大きさになり、また、最大映写サイズをA3とした場合、第二記憶部29の記憶容量は第一記憶部28の約2倍の大きさになる。
本発明の課題は、先にも述べたとおり、「OHPの最大読み取りサイズを越える大きさの原稿を映し出す際の不都合を解消」する点にある。OHPの最大読み取りサイズは原稿載置面3の寸法で決まり、本実施形態の原稿載置面3の寸法はA4サイズ相当である。そして、最大映写サイズは可能な限り大きいことが望ましいから、最大映写サイズを定型用紙の最大サイズ、たとえば、A0とすると、第二記憶部29の所要記憶容量は、第一記憶部28の少なくとも16倍になる。こうした大容量の記憶部(第二記憶部29)を構成する場合、第一記憶部28と同様の記憶デバイス(DRAM等のデジタル半導体記憶デバイス)を用いてもよいが、ビット単価(デジタル信号1ビットあたりのコスト)の点で、たとえば、ハードディスクなどの大容量記憶装置も好ましい選択肢になる。
既述のとおり、第一記憶部28はA/D変換部27から出力されたデジタル画像信号をフレーム単位に記憶する。このため、第一記憶部28には1枚のフレーム画像に相当する単純な構造のデータファイルが記憶されるが、第二記憶部28には、ユーザの操作指示に対応して加工された多数の単位画像からなる所定構造のデータファイルが記憶される。
図3は、第二記憶部29に記憶されるデータファイルの模式的構造図である。このデータファイル35は、多数のレコードからなり、各レコードは、ヘッダ部35a、データ部35b及び制御コード部35cを有している。ヘッダ部35aには単位画像の配置座標を表す情報が格納され、データ部35bには単位画像の情報が格納される。また、制御コード部35cには必要に応じて所定の制御コード(改行コードや終了コード)が格納される。これらの情報の意味については後述する。
再び、図2において、投映画像生成部30は、最終的に、図1(b)のスクリーン11に投映される画像(投映画像)を生成するためのものである。この投映画像は、第一記憶部28の記憶情報と第二記憶部29の記憶情報のいずれか一方又はそれらの混在情報から生成される。第一記憶部28の記憶情報から生成された場合、投映画像は撮像素子24によって現在撮像中の画像そのものとなり、また、第二記憶部29の記憶情報から生成された場合、投映画像は過去に撮像素子24によって過去に撮像された画像の加工画像となる。あるいは、第一記憶部28の記憶情報と第二の記憶部29の記憶情報との混在画像の場合、投映画像は撮像素子24によって現在撮像中の画像と、過去に撮像素子24によって撮像された画像の加工画像とを混在した画像となる。
D/A変換部31は、投映画像をアナログ変換するためのものであり、画像投映部32はアナログ変換された投映画像のR、G、B混合照射光Pbを生成し、その照射光Pbを投映レンズ10を介してスクリーン11に投射するものである。
ここで、画像投映部32は、特に限定しないが、次の構成を有している。すなわち、D/A変換部31から出力された投映画像信号をR、G、Bの各色成分ごとの液晶駆動信号に変換してR、G、Bの各液晶パネル32a、32b、32cに出力する駆動部32dと、光の三原色を含む照明光(白色光)Pcを照射するランプ32eと、一つのコールドミラー32fと、三つの全反射ミラー32g、32h、32iと、四つのダイクロイックミラー32j、32k、32m、32nとを有する。
ランプ32eから出た光Pcは、まず、コールドミラー32fによって反射され、その光軸が90度曲げられる。コールドミラー32fは光Pcの不要成分(R、G、B以外の成分;特に人間の目に有害な赤外線成分)を取り除くためのものである。不要成分はコールドミラー32fを素通りする。
不要成分が取り除かれた光Pcは、ダイクロイックミラー32jによって緑色成分光(G成分光)とそれ以外の成分光(R及びB成分光)とに分離される。G成分光は全反射ミラー32gによってその光軸が90度曲げられ、G成分画像用の液晶パネル32aに照射される。一方、R及びB成分光は、ダイクロイックミラー32kによって青色成分光(B成分光)とそれ以外の成分光(R成分光)とに分離され、B成分光はB成分画像用の液晶パネル32bに照射され、また、R成分光はR成分画像用の液晶パネル32cに照射される。液晶パネル32aと液晶パネル32bによってそれぞれ光変調されたG成分光及びB成分光はダイクロイックミラー32mで合成され、この合成光は、ダイクロイックミラー32mに照射される。
このダイクロイックミラー32mには、液晶パネル32cによって光変調され、さらに、全反射ミラー32hで全反射されたR成分光も照射されており、ダイクロイックミラー32mはこれらの光の合成光を生成し、全反射ミラー32i及び投映レンズ10を介して外部に照射する。
制御部33は、OHP1の全体動作を統括制御するものであり、たとえば、特に限定しないが、マイクロコンピュータによって構成されている。制御部33は、操作部5からの操作入力に従って様々な動作制御を行うが、その制御の主要なものは、第1に第二記憶部29への加工画像の記憶制御、第2に投映画像生成部30における投映画像の生成制御である。
次に、作用を説明する。
(第1実施形態)
まず、はじめに、本実施形態のOHP1は、従来と同様に、原稿載置面3の寸法以下の大きさの原稿34、すなわち、A4までの大きさの原稿34を投映することができる。このことについては、従来と同様であるため、敢えて説明を加えない。本実施形態のOHP1の特徴とするところは、原稿載置面3の寸法(A4)を越える大きさの原稿34、たとえば、最大投映サイズをA3やA2又はA1やA0などとする原稿34を投映できることにある。以下、この特徴点について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、簡単化のために原稿34のサイズを便宜的にA2とする。A2サイズの原稿34を四つ折りにしたとき、各々がA4サイズの四つの面を形成する。
図4は、A2サイズの原稿34の平面図である。(a)は折り畳む前のもの、(b)は四つ折りしたときのものである。折り畳むことにより、各々がA4サイズの四つの面34a〜34dを形成する。ここで、各面34a〜34dの位置を、横方向の「列」と縦方向の「行」の組み合わせ座標で表すことにすると、面34aは「1(列),1(行)」、面34bは「2(列),1(行)」、面34cは「1(列),2(行)」、面34dは「2(列),2(行)」になる。
図5は、制御部33で定期的に実行される制御プログラムの概念的なフローチャートを示す図である。このフローチャートでは、まず、変数iと変数jに初期値“1”をセットし(ステップS11)、次いで、操作部5のメモリボタン7が押されるまで待機する(ステップS12)。このメモリボタン7は、原稿34の読み取り対象面(図4の面34a〜34d)のいずれかが原稿載置面3に正しく載置された後に、ユーザによって押圧操作される。原稿34の読み取り順番は、面34a→面34b→面〜34c→面34dである。
<第一面(面34a)の読み取り>
ユーザは、この順番に従って、まず、原稿載置面3に「1(列),1(行)」の面34aを載置し、スタートボタン7を押す。スタートボタン7の押圧を検知して、ステップS12の判定結果が“YES”になると、次に、i列j行の画像を生成し(ステップS13)、データファイル35の第1レコードのデータ部35bにi列j行の画像を保存すると共に、そのレコードのヘッダ部35aに変数i、jの値から生成された画像座標情報を保存する(ステップS14)。ここで、変数iは列番号、変数jは行番号であり、画像座標情報の書式は「列,行」、つまり(i,j)である。
今、変数i及び変数jはどちらも“1”であるから、ステップS13で生成される画像は、「1(列),1(行)」画像(つまり、面34aの画像)となり、この「1(列),1(行)」の画像と、その画像の座標情報(1,1)をデータファイル35に保存した後、操作部5の改行ボタン8が押されたか否かを判定する(ステップS15)。
この改行ボタン8は、原稿34の各読み取り面34a〜34dのうち最右列に位置し且つ最下行でない面(図4の例では面34b)を撮像した後に、ユーザによって押圧される。現在の読み取り面は面34aであり、この条件に当てはまらないため、この段階では改行ボタン8は押されない。したがって、ステップS15の判定結果が“NO”となり、次に、操作部5の終了ボタン9が押されたか否かを判定する(ステップS16)。
この終了ボタン9は、原稿34の各読み取り面34a〜34dのうち最右列に位置し且つ最下行にも位置する面(図4の例では面34d)を撮像した後に、ユーザによって押圧される。現在の読み取り面は面34aであり、この条件に当てはまらないため、この段階では終了ボタン9は押されない。したがって、ステップS16の判定結果も“NO”となり、次に、変数iを+1して(ステップS17)、再びステップS12に戻る。
<第二面(面34b)の読み取り>
ユーザは、原稿34の次の面34bを原稿載置面3に載置してスタートボタン7を押す。このスタートボタン7の押圧を検知して、ステップS12の判定結果が“YES”になると、次に、i列j行の画像を生成し(ステップS13)、データファイル35の第2レコードのデータ部35bにi列j行の画像を保存すると共に、そのレコードのヘッダ部35aに変数i、jの値から生成された画像座標情報を保存する(ステップS14)。
今、i=2、j=1であるから、ステップS13で生成される画像は、「2(列),1(行)」の画像(つまり、面34bの画像)となり、この「2(列),1(行)」の画像と、その画像の座標情報(2,1)をデータファイル35に保存した後、操作部5の改行ボタン8が押されたか否かを判定する(ステップS15)。
既述のとおり、改行ボタン8は、原稿34の各読み取り面34a〜34dのうち最右列に位置し且つ最下行でない面(図4の例では面34b)を撮像した後に、ユーザによって押圧されるものである。現在の読み取り面は面34bであるから、この条件に当てはまる。したがって、ステップS15の判定結果が“YES”となって、改行コードを発生し(ステップS18)、その改行コードをデータファイル35のカレントレコードの制御コード部35cに保存(ステップS19)した後、変数iに初期値“1”をセット(ステップS20)すると共に、変数jを+1して(ステップS21)、再びステップS12に戻る。
<第三面(面34c)の読み取り>
ユーザは、原稿34のさらに次の面34cを原稿載置面3に載置してスタートボタン7を押す。このスタートボタン7の押圧を検知して、ステップS12の判定結果が“YES”になると、次に、i列j行の画像を生成し(ステップS13)、データファイル35の第3レコードのデータ部35bにi列j行の画像を保存すると共に、そのレコードのヘッダ部35aに変数i、jの値から生成された画像座標情報を保存する(ステップS14)。
今、i=1、j=2であるから、ステップS13で生成される画像は、「1(列),2(行)」の画像(つまり、面34cの画像)となり、この「1(列),2(行)」の画像と、その画像の座標情報(1,2)をデータファイル35に保存した後、操作部5の改行ボタン8が押されたか否かを判定する(ステップS15)。
既述のとおり、改行ボタン8は、原稿34の各読み取り面34a〜34dのうち最右列に位置し且つ最下行でない面(図4の例では面34b)を撮像した後に、ユーザによって押圧される。現在の読み取り面は面34cであり、この条件に当てはまらないため、この段階では改行ボタン8は押されない。したがって、ステップS15の判定結果が“NO”となり、操作部5の終了ボタン9が押されたか否かを判定する(ステップS16)。
既述のとおり、この終了ボタン9は、原稿34の各読み取り面34a〜34dのうち最右列に位置し且つ最下行にも位置する面(図4の例では面34d)を撮像した後に、ユーザによって押される。現在の読み取り面は面34cであり、この条件に当てはまらないため、この段階では終了ボタン9は押されない。したがって、ステップS16の判定結果も“NO”となり、変数iを+1して(ステップS17)、再びステップS12に戻る。
<第四面(面34d)の読み取り>
ユーザは、原稿34の最後の面34dを原稿載置面3に載置してスタートボタン7を押す。このスタートボタン7の押圧を検知して、ステップS12の判定結果が“YES”になると、次に、i列j行の画像を生成し(ステップS13)、データファイル35の第4レコードのデータ部35bにi列j行の画像を保存すると共に、そのレコードのヘッダ部35aに変数i、jの値から生成された画像座標情報を保存する(ステップS14)。
今、i=2、j=2であるから、ステップS13で生成される画像は、「2(列),2(行)」の画像(つまり、面34dの画像)となり、この「2(列),2(行)」の画像と、その画像の座標情報(2,2)をデータファイル35に保存した後、操作部5の改行ボタン8が押されたか否かを判定する(ステップS15)。
既述のとおり、改行ボタン8は、原稿34の各読み取り面34a〜34dのうち最右列に位置し且つ最下行でない面(図4の例では面34b)を撮像した後に、ユーザによって押圧される。現在の読み取り面は面34dであり、この条件に当てはまらないため、この段階では改行ボタン8は押されない。したがって、ステップS15の判定結果が“NO”となり、操作部5の終了ボタン9が押されたか否かを判定する(ステップS16)。
既述のとおり、この終了ボタン9は、原稿34の各読み取り面34a〜34dのうち最右列に位置し且つ最下行にも位置する面(図4の例では面34d)を撮像した後に、ユーザによって押圧される。現在の読み取り面は面34dであり、この条件に当てはまるため、この段階で終了ボタン9が押される。したがって、ステップS16の判定結果が“YES”となり、終了コードを発生すると共に(ステップS22)、その終了コードをデータファイル35のカレントレコードの制御コード部35cに保存(ステップS23)する。
<全体画像(ジョイント画像)の投映>
そして、最後に、データファイル35の各レコードから画像データ(面34a〜34dの各画像データ)を読み出し、それらの座標情報に基づいて各画像データをつなぎ合わせて(ジョイントして)原稿34の全体画像(ジョイント画像)を再構成し、このジョイント画像をスクリーン11に投映(ステップS24)してフローチャートを終了する。なお、この例では、原稿34の画像を読み取った後に、続けてジョイント画像の投映を行っているが、これに限定されない。画像の読み取りとジョイント画像の投映とを別々の時点で行ってもよい。
以上のとおりであるから、本実施形態によれば、原稿載置面3の寸法(A4)を超えるサイズ(たとえば、A2)の原稿34を投映する場合は、まず、その原稿34を折り畳むなどして、原稿載置面3の寸法相当の読み取り面34a〜34d(第一面〜第四面)を作り、各面を順番に原稿載置面3に載置しながら操作部5のメモリボタン7を押し、また、最右列の面で且つ最下行でない面(面34b)を載置してメモリボタン7を押した後は、続けて改行ボタン8を押し、さらに、最右列の面で且つ最下行の面(面34d)を載置してメモリボタン7を押した後は、続けて終了ボタン9を押すという一連の操作を行うだけで、原稿34の全ての面34a〜34dの画像をデータファイル35に保存することができ、しかも、そのデータファイル35の保存データから再構築されたジョイント画像(原稿34の全体画像)をスクリーン11に投映することができる。
したがって、原稿34の全てを余すことなく一度に投映できるため、従来の不都合(1)を解消することができる。また、別途に原稿34の縮小コピーを作る必要もないため、従来の不都合(2)も解消することができる。それらの結果、利便性を改善して使い勝手の良いオーバーヘッドプロジェクタを提供することができる。
さらに、本実施の形態によればOHP1の大幅な小型化を図ることができる。つまり、本実施形態では、「原稿載置面3の寸法を超えるサイズの原稿34の“全体画像”を投映できる」ので、原稿の最大投映サイズが原稿載置面3の寸法に全く制限されない。このため、たとえば、原稿載置面3の寸法をハガキ程度のA6判(148mm×105mm)とした場合でも、それ以上のサイズの原稿の“全体画像”を支障なく投映することができ、OHP1の筐体2の大きさをハガキ程度の原稿載置面3の寸法に対応させて大幅に小型化でき、とりわけ、携帯性に優れたもの(モバイル型OHP)にすることもできる。
(第2実施形態)
なお、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、その技術思想の範囲内において様々な変形例や発展例を包含することは当然である。
たとえば、上記の実施の形態では、「改行コード」と「終了コード」の発生をユーザ操作に基づいて行っているが、すなわち、ユーザは、原稿34の最右列の面で且つ最下行でない面(面34b)を読み込んだ後に、改行ボタン8を押し、また、原稿34の最右列の面で且つ最下行の面(面34d)を読み込んだ後に、終了ボタン9を押すようにしているが、たとえば、改行ボタン8や終了ボタン9の押し忘れ、あるいは、不適切なボタン操作(改行ボタン8を押すべきところ、終了ボタン9を押してしまうなど)を否めず、この点において改善の余地がある。
以下に説明する改良例は、以上のことに鑑みて、改行コードの発生と終了コードの発生を自動化したものである。
図6〜図8は、操作部5のタッチパネル付平面表示装置6の表示例を示す図である。これらの図において、モード選択画面38は、このOHP1を従来どおりの使い方で原稿34の投映に用いるか、または、本実施形態特有の使い方で原稿34の投映に用いるかを指定するためのものである。ユーザは、従来どおりの使い方を希望する場合に通常投映モードボタン38aにタッチし、本実施形態特有の使い方を希望する場合にジョイント投映モードボタン38bにタッチする。
ここで、“従来どおりの使い方”とは、原稿載置面3の寸法を超えないサイズの原稿34を投映する場合である。具体的には、本実施形態の原稿載置面3の寸法は前記の例示に従えばA4相当であるから、最大A4までの大きさの原稿34を投映する使い方である。一方、“本実施形態特有の使い方”とは、原稿載置面3の寸法を超えるサイズの原稿34を投映する場合である。具体的には、A4を越える大きさの原稿34を投映する使い方である。いずれのモードを指定しているかは、ボタンの反転表示によって明示される。図6(a)に示されているモード選択画面38は通常投映モードボタン38aが反転しており、この場合、OHP1は通常投映モードで動作している。また、図6(b)に示されているモード選択画面38はジョイント投映モードボタン38bが反転しており、この場合、OHP1はジョイント投映モードで動作している。
ジョイント投映モードを選択したとき、図7(a)に示すジョイント投映詳細設定画面39が表示される。このジョイント投映詳細設定画面39は、ジョイント投映モードの詳細指定を行うためのものであり、画面上には、固定分割ボタン39a、可変分割ボタン39b及び戻るボタン39cなどが表示されている。固定分割ボタン39aにタッチすると、図7(b)に示す固定分割詳細設定画面40を表示し、また、可変分割ボタン39bにタッチすると、図8に示す可変分割詳細設定画面41を表示する。あるいは、戻るボタン39cにタッチすると、図6のモード選択画面38に戻る。
図7(b)に示す固定分割詳細設定画面40は、固定分割の詳細指定を行うためのものであり、画面上には、2×1分割ボタン40a、2×2分割ボタン40b及び戻るボタン40cなどが表示されている。“2×1分割”とは、原稿載置面3の2×1倍のサイズ(A3)の原稿34を投映する場合、A3はA4を横に二枚並べた大きさであるので、横方向に2分割(すなわち2×1分割)すれば、各分割部分が原稿載置面3のサイズ(A4)相当になることを意味する。2×1分割ボタン40aにはその意味をイメージする絵40dが描かれている。
また、“2×2分割”とは、原稿載置面3の2×2倍のサイズ(A2)の原稿34を投映する場合、A2はA4を縦横に二枚ずつ並べた大きさであるので、横方向に2分割すると共に縦方向にも2分割(すなわち2×2分割)すれば、各分割部分が原稿載置面3のサイズ(A4)相当になることを意味する。2×2分割ボタン40bにはその意味をイメージする絵40eが描かれている。
なお、固定分割を2種類(2×1分割と2×2分割)としたことに特段の意味はない。強いていえば、A4を越える大きさの原稿34でよく用いられるのはA3やA2が多いからである。
ユーザは、投映しようとする原稿34のサイズがA3であれば、2×1分割ボタン40aにタッチし、A2であれば2×2分割ボタン40bにタッチする。また、A4を越え且つA3やA2以外の大きさの原稿34であれば、戻るボタン40cにタッチして、再びジョイント投映詳細設定画面39を表示し、当該画面の可変分割ボタン39bにタッチする。
図8に示す可変分割詳細設定画面41は、可変分割の詳細指定を行うためのものであり、画面上には、横方向にn列、縦方向にm行に区切られたn×m升のイメージオブジェクト41aと、nの値を任意に指定するためのリストボックス41bと、mの値を任意に指定するためのリストボックス41cと、n及びmの指定値を確定するためのOKボタン41dと、可変分割を中止して、図7(a)のジョイント投映詳細設定画面39に戻るための戻るボタン41eとが表示されている。
図9は、制御部33で定期的に実行される制御プログラムの概念的なフローチャートを示す図である。このフローチャートでは、まず、現在の動作モードを判定する(ステップS31)。すなわち、モード選択画面38の二つのボタン(通常投映モードボタン38aとジョイント投映モードボタン38b)のいずれがタッチされたかを判定する。通常投映モードボタン38aがタッチされていた場合には従来どおりの通常投映処理を実行し(ステップS32)、一方、ジョイント投映モードボタン38bがタッチされていた場合には、以下の特徴的な処理を実行する。
すなわち、最初に固定分割であるか否かを判定する(ステップS33)。固定分割の場合には、次に、分割数を判定し(ステップS34)、「2×1分割」であれば変数nに“2”をセットすると共に変数mに“1”をセットし(ステップS35)、「2×2分割」であれば変数nに“2”をセットすると共に変数mに“2”をセットする(ステップS36)。
一方、ステップS33の判定結果が“NO”であった場合、つまり、固定分割でない場合は、可変分割のn及びmの入力操作を待ち(ステップS37)、n及びmの値が入力されると(ステップS38の“YES”判定)、それらの入力値を変数n及び変数mにセットする(ステップS39)。
このようにして、変数n及び変数mに値をセットすると、次に、ジョイント処理(ステップS40)を実行した後、その処理によって生成された原稿34の全体画像(ジョイント画像)を、データファイル35から読み出して画像投映部32に出力し、スクリーン11に投映する(ステップS41)。なお、この例でも、原稿34の画像を読み取った後に、続けてジョイント画像の投映を行っているが、これに限定されない。画像の読み取りとジョイント画像の投映とを別々の時点で行ってもよい。
図10は、ジョイント処理のフローチャートを示す図である。このフローチャートでは、まず、変数i、jに初期値“1”をセットすると共に、変数imaxに変数nの値を代入し、且つ、変数jmaxに変数mの値を代入する(ステップS40a)。
次に、操作部5のメモリボタン7が押圧操作されたか否かを判定し(ステップS40b)、メモリボタン7が押圧操作されていれば、i列j行の画像を生成し(ステップS40c)、データファイル35の第1レコードのデータ部35bにi列j行の画像を保存すると共に、そのレコードのヘッダ部35aに変数i、jの値から生成された画像座標情報を保存する(ステップS40d)。ここで、変数iは列番号、変数jは行番号であり、画像座標情報の書式は「列,行」、つまり(i,j)である。
図11は、i列j行の画像を示す概念図である。この図において、n×m個の升目はそれぞれi列j行の画像であり、たとえば、ハッチングで示されている升目は、i=1、j=1の画像(座標情報(1,1))である。このi列j行の画像(一つの升目)の大きさは、原稿載置面3のサイズ(A4)相当である。
再び、図10において、今、変数i及び変数jはどちらも“1”であるから、ステップS40cで生成される画像は、「1(列),1(行)」の画像となり、この「1(列),1(行)」の画像と、その画像の座標情報(1,1)をデータファイル35に保存した後、変数iを+1して(ステップS40e)、式「i>imax」を評価する(ステップS40f)。
今、説明の便宜上、imax=2(n=2)とすると、この段階ではi=2であるから、ステップS40fの評価結果が“NO”となり、再びステップS40cを実行して、i列j行の画像を生成する。すなわち、i=2、j=1であるから、「2(列),1(行)」の画像を生成し、その「2(列),1(行)」の画像と、その画像の座標情報(2,1)をデータファイル35の第2レコードに保存した後、変数iを+1して(ステップS40e)、式「i>imax」を再評価する(ステップS40f)が、この段階ではi=3であり、ステップS40fの評価結果が“YES”となるので、ループを抜け出し、変数jを+1して(ステップS40g)、式「j>jmax」を評価する(ステップS40h)。
今、説明の便宜上、jmax=2(m=2)とすると、この段階ではj=2であるから、ステップS40hの評価結果が“NO”となり、変数iを初期値“1”に戻し(ステップS40i)、改行コードを発生し(ステップS40j)、その改行コードをデータファイル35のカレントレコードの制御コード部35cに保存(ステップS40k)した後、再びステップS40bに復帰する。そして、操作部5のメモリボタン7が押圧操作されたか否かを判定し(ステップS40b)、メモリボタン7が押圧操作されていれば、i列j行の画像を生成する。
すなわち、i=1、j=2であるから、「1(列),2(行)」の画像を生成し、その「1(列),2(行)」の画像と、その画像の座標情報(1,2)をデータファイル35の第3レコードに保存した後、変数iを+1して(ステップS40e)、式「i>imax」を再評価する(ステップS40f)。
この段階ではi=2であるから、ステップS40fの評価結果が“NO”となり、再び操作部5のメモリボタン7が押圧操作されたか否かを判定し(ステップS40b)、メモリボタン7が押圧操作されていれば、i列j行の画像を生成する。すなわち、i=2、j=2であるから、「2(列),2(行)」の画像を生成し、その「2(列),2(行)」の画像と、その画像の座標情報(2,2)をデータファイル35の第4レコードに保存した後、変数iを+1して(ステップS40e)、式「i>imax」を再評価する(ステップS40f)が、この段階ではi=3であり、ステップS40fの評価結果が“YES”となるので、ループを抜け出し、変数jを+1して(ステップS40g)、式「j>jmax」を再評価する(ステップS40h)。
今、j=3、jmax=2であるから、ステップS40hの評価結果が“YES”となるので、ループを抜け、終了コードを発生し(ステップS40m)、その終了コードをデータファイル35のカレントレコードの制御コード部35cに保存(ステップS40n)した後、図9のフローチャートに復帰する。
図12は、図10のフローチャートを実行した後のデータファイル35の状態を示す図である。この図において、ヘッダ部35aに保存されている(1,1)、(2,1)、(3,1)、・・・・は、変数i、変数jから生成された画像座標情報であり、その書式は既述のとおり、「列,行」、つまり(i,j)である。したがって、第1レコードのデータ部35bに保存されているデータは「1(列),1(行)」の画像であり、第2レコードのデータ部35bに保存されているデータは「2(列),1(行)」の画像であり、第3レコードのデータ部35bに保存されているデータは「3(列),1(行)」の画像である。
ここで、画像座標情報の列の値が“n”になっているデータは行末に位置する画像である。そのこと(行末)を示すために、当該レコードの制御コード部35cには改行コードが保存されている。また、画像座標情報の行の値が“m”になっているデータは最終画像であり、そのこと(最終画像)を示すために、当該レコードの制御コード部35cには終了コードが保存されている。
図13は、投映画像(ジョイント画像)を示す概念図であり、図12のデータファイル35に保存されたそれぞれの画像を各々の座標情報に従って展開したものである。すなわち、図示の投映画像37は、横方向にn列、縦方向にm行のn×m個の単位画像で構成されており、それぞれの単位画像は、図12のデータファイル35の各レコードの保存画像に相当する。たとえば、座標(1,1)の画像はデータファイル35の第1レコードの保存画像、座標(2,1)の画像はデータファイル35の第2レコードの保存画像、座標(3,1)の画像はデータファイル35の第3レコードの保存画像、・・・・である。
このように、本実施形態によれば、原稿34のサイズに見合った適切な分割方式(「2×1分割」や「2×2分割」又は「可変分割」)を選択するだけで、改行コードや終了コードを自動的に発生することができる。このため、原稿34の読み込みの際にはメモリボタン7だけを押圧操作すればよく、前記の実施の形態のように、いちいち改行ボタン8や終了ボタン9を押圧操作する必要がないので、操作を簡略化して操作ミスをなくすことができる。また、当然ながら、改行ボタン8や終了ボタン9を備える必要がなく、部品点数を少なくしてコストの削減も図ることができる。
なお、以上の各実施形態では、データファイル35に単位画像を保存する際の画像の位置合わせについては言及しなかったが、好ましくは、以下のようにしても良い。
図14は、画像位置合わせの概念図である。図(a)において、スクリーン11には、すでにデータファイル35に保存済の単位画像42が投映されていると共に、これからデータファイル35に保存しようとする単位画像43も投映されている。同様に、図(b)において、スクリーン11には、すでにデータファイル35に保存済の単位画像44、45が投映されていると共に、これからデータファイル35に保存しようとする単位画像46も投映されている。
単位画像42、43、44、45の投映位置はそれらの画像42、43、44、45の座標情報に基づいて設定されている。すなわち、単位画像42は、図4の面34aに対応する画像であり、また、単位画像44、45は、図4の面34a、34bに対応する画像である。一方、これから保存しようとする単位画像43は、図4の面34bに対応する画像であり、また、同単位画像46は、図4の面34cに対応する画像である。原稿載置面3に載置されている原稿34の位置を微調整すれば、単位画像43、46の位置合わせを行うことができる。
したがって、図中の白抜き矢印で示すように、隣接画像(画像43に対しては左隣の画像42、画像46に対しては上隣の画像44)と正しく接合し、又は、若干重なり合うように、各々の画像43、46の位置合わせを行った後に、メモリボタン7を押圧操作すればよい。ずれのないジョイント画像をスクリーン11に投映することができる。
また、以上の実施形態では、反射型のOHP、すなわち、原稿載置面3に載置された原稿34を下から撮像するものに適用したが、それに限定されない。たとえば、コピースタンドとも称される画像投映装置(いわゆる書画カメラ)にも適用することができる。書画カメラとは、原稿載置テーブルの一辺に立設したアームの先端にカメラと投映装置を取り付けたものであり、テーブル上の原稿をカメラで撮像し、その画像をスクリーンに投映するというものである。カメラの撮像レンズには所定の画角(撮影範囲)があり、その画角を越える大きさの原稿は撮影できない。したがって、この書画カメラにおいても、前記の反射型のOHPと同様の欠点、つまり、最大読み取りサイズを越える大きさの原稿を映し出す際に、その全体画像を一度に投映できないという欠点を有しているからである。
さらに、原稿34の画像を第二記憶部29のデータファイル35に保存する際に、必要に応じて画像の“回転”処理を行うようにすると好ましい。たとえば、雑誌の見開き頁(左頁と右頁)を2度にわたって撮像する場合、押さえ板4が邪魔になることがある。このようなときは、雑誌を180度回転させて撮像すれば押さえ板4が邪魔にならないが、そのままでは画像の向きが一致しないため、原稿の全体画像を生成する際に不都合を来す。そこで、操作部5に「画像回転ボタン」(不図示)を設けておき、このボタンが押されたときには画像を180度回転処理するようにしておけばよい。
実施形態におけるオーバーヘッドプロジェクタの外観図である。 OHP1の簡略的な内部ブロック図である。 第二記憶部29に記憶されるデータファイルの模式的構造図である。 A2サイズの原稿34の平面図である。 制御部33で定期的に実行される制御プログラムの概念的なフローチャートを示す図(第1実施形態)である。 モード選択画面38を示す図である。 図10のフローチャートを実行した後のデータファイル35の状態を示す図である。 i列j行の画像を示す概念図である。 モード選択画面38を示す図である。 ジョイント投映詳細設定画面39及び固定分割詳細設定画面40を示す図である。 可変分割詳細設定画面41を示す図である。 制御部33で定期的に実行される制御プログラムの概念的なフローチャートを示す図(第2実施形態)である。 ジョイント処理のフローチャートを示す図である。 画像位置合わせの概念図である。
符号の説明
1 画像投映装置
3 原稿載置面
24 撮像素子(撮像手段)
29 第二記憶部(記憶手段)
32 画像投映部(投映手段)
33 制御部(画像合成手段、画像再生手段)
34 原稿

Claims (4)

  1. 原稿の画像の分割数を設定する設定手段と、
    原稿載置面に載置された原稿の画像を撮像する撮像手段と、
    前記画像を記憶するとともに前記設定手段の設定に基づいて前記原稿のどの部分の画像であるかを示す情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段から画像及びその画像とともに記憶された前記情報を読み出し、該情報に基づいて画像同士を結合して前記原稿の全体画像を作り出す画像再生手段と、
    前記撮像手段で撮像中の画像と前記記憶手段に記憶済の画像とを一緒に投映し、また前記画像再生手段によって作られた画像を投映するための投映手段と
    を備えたことを特徴とする画像投映装置。
  2. 原稿の画像の分割数を設定する工程と、
    原稿載置面に載置された原稿の画像を撮像する工程と、
    前記画像を記憶するとともに前記設定する工程の設定に基づいて前記原稿のどの部分の画像であるかを示す情報を記憶する工程と、
    前記撮像手段で撮像中の画像と記憶済の画像とを一緒に投映する工程と、
    前記記憶手段から画像及びその画像とともに記憶された前記情報を読み出し、該情報に基づいて画像同士を結合して前記原稿の全体画像を作り出す工程と、
    前記作り出す工程によって作られた画像を投映する工程
    を含むことを特徴とする画像投映方法。
  3. 前記分割数の設定は、行、列の2方向ごとに設定されることを特徴とする請求項1に記載の画像投映装置。
  4. 前記記憶手段に画像を記憶する際に、該画像の平面上の向きを180度回転させ得ることを特徴とする請求項1に記載の画像投映装置。
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