JP4934454B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オフィスや家庭の文書、もしくは伝票や郵便物,紙幣などの帳票類、その他の立体物を、エリアイメージセンサを用いたカメラで読取り、補正,加工する画像読取装置に関するものである。


近年、上向きに置かれたドキュメントを支柱に固定されたカメラで真上から読取る読取装置が製品として出ている。これらの読取装置は、照明条件(天井蛍光燈のチラツキ,照明光の種類,特性,個数,支柱や操作者などの影)や文書の位置・形状(傾きや光軸からのずれによる変形など2次元的歪み)などによって読取った画像データには不要な歪みや影が発生しているため、キャリブレーションを行って環境光の影響を取り除く必要がある。一般的なキャリブレーション方法としては、白紙を読ませることでホワイトバランス調整やシェーディングデータの取得を行っている。
特許文献1のように、書画カメラなどは読取面を白にしてキャリブレーション時は読取面の白を読取るものがある。読取った画像に対してOCR認識を行うニーズがあるが、OCR認識を行う際、原稿の切り出し処理を行う必要がある。原稿と原稿台が同じ色であると原稿の縁の見分けが難しいため、OCR認識を主に行う読取装置では、反射率の高い原稿が多いので原稿台は黒にしている。そのため、OCR認識を主に行う読取装置では白紙を用いてキャリブレーションを行っている。しかし、キャリブレーション時にはユーザーに白紙を置いてもらう手間が必要となる。そこでこの問題を解決する方法として、特許文献2のように、原稿台上に表示部を設けてキャリブレーション時には表示部に白を表示させ、読取時は黒を表示させることで白紙を不要とできる方法がある。
また、コンピュータグラフィックスの分野では、環境光の計測を行うために、画像取り込み時に、対象物の代わりに鏡面球や立体構造物を置いて、鏡面球に写った画像や立体構造物の影を利用した手法が提案されている。
特開2001−045244号公報 特開2004−200842号公報
しかし、上記従来技術によれば、オープンスキャナの照明環境が変化するたびに、原稿台に基準シートを置いてシェーディング波形読込み、補正処理を実施する必要があり、基準シートの管理や操作法の習得が必要であり作業効率が悪かった。
また、特許文献2の方法は、表示部が必要になりコスト高になる。また原稿を置く部分が表示部になるので、本等重い物を置く際は耐圧の問題がある。さらに、表示部で白を表示させる際、高精細カメラで読取って一様になるレベルで均一に表示させることは難しい。またRGBで白を表示させる際、高精細カメラで読取っても白で見えるレベルで表示部も高精細であることが必要である。そのような表示部は高価な物になる。
また、正しくシェーディング波形を読取りキャリブレーションを実行したとしても、原稿をセットした後に、読取り装置の近くに操作者や顧客が接近した際、照明環境が変化し、原稿に操作者や支柱の影が発生し読取り精度が落ちるという問題があった。
また、コンピュータグラフィックスの照明環境の計算には多大な時間がかかるという問題点もあった。
上記の課題を解決するための本発明の画像読取方法は、撮像対象物を置く原稿台と、入射光量に対応する信号を出力するエリアイメージセンサと、該エリアイメージセンサで前記原稿台及び前記原稿台に置かれた原稿をカラー撮影するための光学系を有するカメラとを用いた画像読取方法において、原稿台を読取って得た原稿台読取画像データと原稿台反射率に対応する値を用いて白色の読取画像データを推定してシェーディングデータを生成するシェーディングデータの推定を行うことを特徴とする。
また、本発明の画像読取方法の原稿台反射率は、読取画像データ内に存在する既知の反射率のマーカー領域画像データと前記読取画像データ内に存在する原稿台読取領域の画像データを用いて原稿台読取領域の反射率を求めることを特徴とする。
また、本発明の画像読取方法は、撮像対象物を置く原稿台と、入射光量に対応する信号を出力するエリアイメージセンサと、該エリアイメージセンサで前記原稿台及び前記原稿台に置かれた原稿をカラー撮影するための光学系を有するカメラとを用いた画像読取方法において、原稿台上の読取領域を読取って得た原稿台読取画像データと、原稿台上の読取領域に均一な反射率の読取媒体を置いて読取って得た基準均一画像データを基に原稿台ムラ情報を生成する原稿台ムラ情報を生成すること、前記原稿台ムラ生成段階で得た原稿台ムラ情報と、原稿台を読取って得た原稿台読取画像データと予め既知の若しくは画像データから得た原稿台反射率に対応する値を用いて白色の読取画像データを推定してシェーディングデータを生成するシェーディングデータを推定することを特徴とする。
また、本発明の画像読取方法は、撮像対象物を置く原稿台と入射光量に対応する信号を出力するエリアイメージセンサと、該エリアイメージセンサで前記原稿台及び前記原稿台に置かれた原稿をカラー撮影するための光学系を有するカメラとを用いた画像読取方法において、原稿台上の読取領域を読取って原稿の有無を判定すること、該判定により原稿が無いと判定された場合に、原稿台上の読取領域を読取り、前記読取った原稿台読取画像データを用いてシェーディングデータ生成することを特徴とする。
また、本発明の画像読取方法は、原稿台上の読取領域の反射率が5%以上かつ75%以下であることを特徴とする。
また、原稿の周辺に基準マーカーを配置し、これらの濃度を検出することで、あらかじめ記憶したシェーディング波形を修正することで、原稿をセットした後での照明変動に対応できるようにした。
また、原稿の周辺に配置するマーカーを立体形状とし、照明の方向,強さ,大きさなどの照明環境を推定可能とし、シェーディング波形の補正精度を向上させた。
また、上記推定した光源形状,強度を元に、オープンスキャナの支柱や操作者や顧客など障害物による影の発生を推定し、補正の精度を向上させた。
また、マーカーとして、鏡面球による概略の障害物や照明の方向を求めた上で、これを初期値として、原稿台の上に投影された立体構造物の影で検証することにより、精度の高い照明環境の推定を実現した。
予め既知の若しくは原稿台反射率検出部で読取画像データから得た原稿台読取領域の反射率を用いて、原稿を置かない状態で白と異なる色の原稿台読取領域の読取画像データを基に白色の読取画像データを推定しシェーディングデータ推定部でシェーディングデータを生成する。白と異なる色の原稿台読取領域の読取画像データを取得して、その原稿台読取領域の反射率を求めて白の反射率(1.0 )になるように演算を行うことで白紙読取画像データを用いたシェーディングデータに近似させることができる。このように生成したシェーディングデータで補正すれば白紙(基準シート)読取画像データを用いたシェーディング補正と同等の出力画像を得ることができる。
また、原稿台読取領域の反射率が均一でない場合が多いと考えられるが、原稿台上の読取領域の原稿台読取画像データと、原稿台上の読取領域に白紙(基準シート)を置いて白画像を読取って得た白画像データから原稿台読取領域の反射率のムラ情報を求める原稿台ムラ生成段階を設ける。そうすれば、原稿台読取領域の反射率が均一でない場合でも、前記原稿台ムラ生成段階で得た原稿台ムラ情報と、原稿台を読取って得た原稿台読取画像データと予め既知の若しくは画像データから得た原稿台反射率に対応する値を用いて、原稿台読取領域の反射率のムラを除去した白色の読取画像データを推定しシェーディングデータを生成することができる。原稿台ムラ情報の取得は基本的には1度行うことで済み、以降で行うことはない。そのため、通常は白紙(基準シート)を必要とせずにシェーディングデータを取得でき、使い勝手が向上する。
さらに、定期的に原稿台上の読取領域を読取って原稿の有無を判定する判定部を備えることで、前記判定部で原稿が無いと判定された場合に、原稿台上の読取領域を読取り、読取った原稿台読取画像データを用いて、上記のシェーディングデータ推定部でシェーディングデータ生成すれば、ユーザーが意識しないでも自動的にシェーディングデータを取得でき、使い勝手が飛躍的に向上する。
また、原稿や読取り対象物の周囲に配置した立体マーカーにより、照明環境を推定することで、原稿への照明条件を把握でき、キャリブレーション用のシェーディング波形を修正することで、原稿設定後に照明環境が変化した際でも、ダイナミックに補正を実行できる。
また、鏡面球の画像を初期値として、立体構造物の影を推定し、実際観測した影のデータとの差異を補正することにより、高速で、高精度な計算処理を実現できた。このことにより、従来のコンピュータグラフィックスの照明環境の計算には多大な時間がかかるという問題点を解決出来る。
以下本発明の実施例について図1を用いて説明する。
読取り装置は、読取部1と画像処理部2とで構成される。読取部1はカメラ部11と固定する支柱12と、撮像物を置く原稿台13、原稿台13上のカメラ撮像範囲132の内にある読取領域131と、マーカー領域134とで構成される。原稿は読取領域131に置いて読取る。読取画像データ1aにはカメラ撮像範囲132の画像が収まっている。つまり、画像を読取ると読取領域131だけでなく、その外側のマーカー領域134の画像データも取得することができる。
画像処理部2は読取部1で読取った画像データ1aから原稿台13上の読取領域131の反射率を求める原稿台反射率検出部21と、求めた反射率及び読取った読取領域131の画像データを基に、白紙読取画像を推定しシェーディングデータを生成するシェーディングデータ推定部22と、生成したシェーディングデータを記憶するシェーディングメモリ23と、生成したシェーディングデータを用いて原稿読取画像に対してシェーディングの補正を行うシェーディング補正部24とからなる。
従来、白紙を読取った画像データをシェーディングデータとして使用していたが、シェーディングという照明ムラ等の歪みは、白でない色でも同様に発生する。つまり、白でない色でも発生したシェーディングを用いても、照明ムラ等の歪みを除去できるはずである。
但し、あまり反射率が低いとSN比が悪くノイズばかりとなる。また、信号レベルの小さい範囲は信号の線形性が確保された信号範囲とならない場合もありうる。信号の線形性が確保されていないデータでシェーディングデータを生成してシェーディング補正してもRGBの色合いがずれてしまう可能性もある。そのため、原稿台の読取領域131の反射率Rは0.05(5%)以上で行うことが考えられる。
また、原稿台の反射率Rを1.0(100%)にすると原稿読取を行い2値化すると原稿台も白紙と同様に白になる。後処理でOCR認識を行う場合は、原稿と原稿台の境界を見つけたいため、原稿台は2値化時に黒になることが望まれる。そのためには2値化時に黒になる反射率にすることが考えられる。OCR認識処理を行う場合のみ2値化閾値を変えることも考えられる。また、原稿の反射率は実際には1.0(100%)にはならず、90〜75%程度と考えるので、原稿台の読取領域131の反射率Rは75%以下にすることが考えられる。原稿台の読取領域131の反射率については、反射率Rは0.05(5%)以上で、かつ原稿台の読取領域131の反射率Rは75%以下にすることが考えられる。
白でない(反射率5%以上〜75%以下の)原稿台読取領域131をシェーディング読取媒体と兼ねることで基準シート(をシェーディング読取媒体)を不要にできる。
原稿台反射率検出部21では原稿を置いていない状態の読取領域、つまり原稿台そのものの反射率を求める。図2に原稿台反射率検出部21の実施例のブロック図を示す。ここでは説明を簡単にするためにマーカー領域134を白(反射率:1.0)領域の場合の実施例を示すことにする。マーカー領域134すなわち、白領域134の画像の信号値を求める白領域データ検出部211と、読取領域131の画像の信号値を求める読取領域データ検出部212と、除算部213とから実現できる。白領域データ検出部211では、読取った撮像範囲の画像データ1aから白領域4に対応する画像データ位置の画像データの値を白領域データとして検出する。同様に読取領域データ検出部212でも読取った撮像範囲の画像データ1aから読取領域131に対応する画像データ位置の画像データの値を読取領域データとして検出する。画像データ位置は予め既知の座標としても良い。ユーザーが指定しても良いし、一般的なパターン検出処理で自動的に検出してもよい。先に述べたが、マーカーは白でなくてもよく、反射率が既知であれば、その反射率を基に白(反射率:1.0)に変換して計算できる。例えば、つまり、白領域データ検出部211であるマーカー領域データ検出部211の信号に対して、1.0/マーカーの反射率の値を掛算すればよい。具体的には0.5の反射率であれば、21aの信号を2倍すれば白(反射率:1.0)に変換できる。
除算部213では検出した白領域データ21aと読取領域データ21bとから21b/21aの演算を求めて反射率2aとして出力する。ここで反射率(1.0〜0.0)は白領域データを1.0として読取領域データの割合を求めている。例えば、白領域データが255で読取領域データが127の場合は反射率0.5となる。読取領域131の反射率は読取領域の物性により決まっている場合もある。求める原稿台反射率が予め判っていれば、画像から求めることはなく、例えば、原稿台反射率検出部21をレジスタに置き換えて、固定値を設定しておくことが考えられる。
図3に本発明のシェーディングデータ推定部22の実施例を示す。シェーディングデータ推定部22では原稿台反射率検出部21で求めた反射率2aに対して逆数1/N 211で逆数をとり、画像メモリ223に格納している原稿台読取領域の画像データと乗算部222で掛算を行う。実際の白画像を読取って得たシェーディングデータではないが、原稿台読取領域の画像データを白になるような値(1/反射率)で倍されるので、白領域を読取った画像データに近似させてシェーディングデータを生成できる。例えば、反射率0.5 の場合は原稿台読取領域の画像データの信号値を2倍する。
上記、原稿台反射率検出部21やシェーディングデータ推定部22の実施例では1色しか記していないが、R(赤),G(緑),B(青)とも色毎に分けて同様に行うことで実現できるので説明は省く。この方法を用いることで原稿台読取領域は灰色でも良いし、青や赤等の様々な色にしても、シェーディングデータの取得が可能となる。マーカー領域もカラフルでよい。生成したシェーディングデータ2bはシェーディングメモリ23に格納させる。
また、原稿台が無彩色であれば、例えば、シャッタースピードやセンサ出力のGainなどのカメラパラメータ調整で白紙を読取った値の信号値がある特定の範囲D(245〜254)に収まるように調整されていれば、原稿台反射率を用いずに、原稿台読取領域の画像データのピーク値PGを求めて、そのピーク値が範囲D(245〜254)に収まる倍率(D/PG)を求めて、原稿台読取領域の画像データに掛算することでシェーディングデータを生成することも考えられる。しかし、原稿台の反射率が低いとシェーディングデータはデジタル的に拡大されているたけなので精度が劣化し、補正後の画質も劣化することが考えられる。
そのため、シェーディング取得時にはカメラパラメータ(シャッタースピード及びまたはセンサ出力のGain値)を変えてアナログ信号の時点で値を大きくして読取ることも考えられる。そのカメラパラメータは調整された値で読取った原稿台読取領域131の画像データのピーク値が範囲D(245〜254)に収まる倍率(D/PG)を求めて、その倍率を基にカメラパラメータを変更することも考えられる。また、原稿台反射率検出部21で求めた反射率から白に近似するその倍率を基にカメラパラメータを変更することも考えられる。そうすれば、精度劣化を抑えることができる。
環境光が暗い場合は上記のようにアナログ信号の時点で値を大きくしても、白紙を読取った値の信号値がある特定の範囲D(245〜254)に収まらないこともありえる。その場合は白に近似するその倍率を基にカメラパラメータを変更した後に、再度、原稿台読取領域を読取り、原稿台読取領域の画像データのピーク値P′Gを求めて、範囲D(245〜254)に収まる倍率を求めて、原稿台読取領域の画像データにデジタル的に掛算してシェーディングデータを生成すればよい。そうすることで、極力、精度劣化は抑えることができると考えられる。しかし、その際、ここで求めたカメラパラメータは実際の原稿読取りでは使用できない場合があるので、原稿を読取る際にはカメラパラメータを元に戻すことが考えられる。つまり、シェーディング推定段階と、原稿を読取り、画像の補正を行う場合のカメラパラメータが異なる場合がある。このようにシェーディング推定段階と原稿を読取り、画像の補正を行う段階でカメラパラメータを切り替えることで、極力、シェーディングデータの精度劣化は抑えることができると考えられる。
図4にシェーディング補正部の実施例のブロック構成図を示す。実際に読取を行う際は読取領域に原稿が置かれる。原稿読取の0〜255の画像データ1aに対してシェーディング補正を行う際、シェーディングメモリ23に格納しているシェーディングデータ2cを用いて、演算部241で(255*1a)/2cの演算を行うことでシェーディング補正を行うことができる。シェーディングデータは白紙相当のデータとなっているため、シェーディングムラの少ない良好な出力画像3を得ることができる。
上記方法により、原稿台13の読取領域131を用いてシェーディングデータを低コストに作成できる。画像補正のためのシートも不要になり、キャリブレーション時にユーザーがシートを置く手間も不要となる。
上記は原稿台の読取領域が均一な反射率であることを前提にしているが、実際には読取領域が均一な反射率とならない場合が多い。また均一な反射率にするとコストがかかる場合もある。反射率が均一でないムラのある読取領域の画像でシェーディングデータを生成するとシェーディングデータに反射率のムラが反映される。その場合、読取画像の環境光の影響は除去できるが、ムラの部分は補正不足または過補正される可能性があり、出力画像3の画質が劣化してしまう。
以下本発明の実施例について図5を用いて説明する。
読取り装置は、読取部1と画像処理部2とで構成される。読取部1は図1と同様で説明を省く。
画像処理部2は読取部1で読取った画像データ1aから原稿台ムラ情報を求める原稿台ムラ情報生成部25と、画像データ1aから原稿台13上の読取領域131の反射率を求める原稿台反射率検出部21と、求めた反射率、原稿台ムラ情報及び読取った読取領域131の画像データを基に白紙読取画像を推定しシェーディングデータを生成するシェーディングデータ推定部26と、シェーディングデータ推定部26でシェーディングデータ生成時、原稿台ムラ情報を使用するか否で出力を切り替えるスイッチ4と、生成したシェーディングデータを記憶するシェーディングメモリ23と、生成したシェーディングデータを用いて原稿読取画像に対してシェーディングの補正を行うシェーディング補正部24とからなる。
図6に原稿台ムラ情報のグラフを示す。
横軸に主走査方向の画素位置、縦軸に信号値を示す。白紙画像をWとし、白紙画像の画像位置P点の信号をPWとする。図1のシェーディングデータ推定部22で生成したシェーディングデータ(白紙の近似データ)をHWとし、P点の信号をPHWとする。原稿台読取領域131が均一でなく、原稿台読取領域131の左端近辺の反射率が低いと、PWとPHWに差が生じる。この差分のムラ情報を求めて補正できれば、原稿台読取領域131が均一でなくても良好なシェーディングデータの生成と良好なシェーディング補正後の出力画像が得られる。
白紙の読取画像は環境光による画像出力のムラは生じるが、白紙媒体自体は色ムラ、輝度ムラは無いと考えられる。そこで、原稿台ムラ情報を得るために白紙の読取画像データを用いることを考えた。しかし、特に白紙である必要はなく、反射率が均一の物であればよい。しかし、最も手に入りやすいのは白紙であるので、以下の実施例の説明は白紙を用いる方法で説明する。
図7に本発明の原稿台ムラ情報生成部25の実施例を示す。まず、図1のシェーディングデータ推定部22で生成する方法により、原稿台反射率と原稿台読取領域131の画像を用いて、白紙の近似データ(シェーディングデータ2b)を生成し、画像メモリ252に格納する。その後に白紙を読取領域131に置いて白紙画像データ1aを読取り、除算部251において白紙画像データ1a/白紙の近似データ(シェーディングデータ25b)の演算出力25aを求め、原稿台ムラ情報記憶部253に記憶する。環境光の影響は白紙の読取画像データも白紙の近似データも同じであれば除算することで環境光の影響を除去することが可能であり、原稿台のムラ情報のみを取得することが可能となる。
図8に本発明のシェーディングデータ推定部26の実施例を示す。原稿台ムラ情報を取得する場合若しくは原稿台ムラ情報を使用せずにシェーディングデータを生成する場合は切替信号2eによりセレクタ225が26aの出力を選択する。原稿台ムラ情報を用いてシェーディングデータを生成する場合は切替信号2eによりセレクタ225が26bの出力を選択する。
乗算部222の出力までは図1のシェーディングデータ推定部22と同じであるので説明を省く。原稿台反射率及び原稿台読取領域の画像データにより求めたシェーディングデータ26aと原稿台ムラ情報2dを乗算部224により掛算することでムラ情報を除去することができる。
原稿台ムラ情報を用いて原稿台のムラを補正するのは製品のばらつき等をカバーするためであり、つまり、原稿台ムラ情報を一度取得していれば、そのムラ情報の取得は特に必要ないと考えられる。環境光のシェーディング除去は原稿台読取領域を用いたシェーディングデータ推定によるシェーディングデータ生成を行うことで対応できるので、通常は画像補正のためのシートは不要で、キャリブレーション時にユーザーがシートを置く手間も不要となる。白紙を用いる原稿台ムラ情報生成は保守モードのように一般的には使用しないようにすることが考えられる。例えば、後々原稿台に拭いてもとれない汚れがついた場合や経時劣化の特性により原稿台反射率のムラが変わる場合は、白紙を用いて再度、原稿台ムラ情報生成を行うことにより対応が可能となる。
また、白紙でない均一な反射率の特定の媒体を使用して原稿台ムラ情報生成を行う場合についても簡単に触れておく。一実施例の考え方として、原稿台読取領域131を読取って白紙の近似データ(シェーディングデータ2b)を生成するように、特定の媒体を読取ったデータに対しても同様に白紙の近似データにすれば、後は白紙を用いた方法と同様にムラ情報を取得できる。特定の媒体を読取ったデータを白紙の近似データにするには、例えば、原稿台反射率検出部21で特定の媒体の読取画像データとマーカー領域画像データから、特定の媒体の反射率Nを求めて、求めた1.0 /反射率Nの値を媒体読取画像データに掛算すればよい。そのためには原稿台反射率検出部21の出力2aを原稿台ムラ情報生成部25に繋げて、原稿台ムラ情報生成部25内の1aと出力2aの逆数(1.0 /出力2a)の値を掛算する乗算部を追加して、乗算部の出力を1aの変わりに除算部251に入力することも考えられる。
また、この図5の方法においても、原稿台及び原稿台ムラ情報生成時に用いる均一媒体が無彩色であれば、上記で説明したように、シャッタースピードやセンサ出力のGainなどのカメラパラメータ調整で白紙を読取った値の信号値がある特定の範囲D(245〜254)に収まるように調整されていれば、原稿台反射率を用いずに、原稿台読取領域の画像データのピーク値PGと範囲D(245〜254)から倍率(D/PG)を求め、原稿台読取領域の画像データに掛算して白紙の近似データを作成して原稿台ムラ情報生成段階及びシェーディング推定段階を行うことが考えられる。
また、ここでもシェーディング取得時にはカメラパラメータ(シャッタースピード及びまたはセンサ出力のGain値)を変えてアナログ信号の時点で値を大きくして読取ることも考えられる。また、環境光が暗い場合で、カメラパラメータ変えても範囲D(245〜254)にならない場合も先に述べたと同様に、白に近似するその倍率を基にカメラパラメータを変更した後で再度、読取って、原稿台読取領域の画像データのピーク値PGを求めて、足りない分をデジタル的に掛算してシェーディングデータを生成すればよい。
図9にシェーディングデータ取得及び読取の処理フローの概略を示す。シェーディングデータ取得を行う際、S10で原稿台ムラ情報が無いか若しくは原稿台ムラが変化したかどうが判定を行う。この判定はユーザーが行うことでもよいし、ソフトで自動的に判定してもよい。例えば、原稿台ムラ情報生成を行うと特定のファイル名を特定のフォルダ内に作成するようにしておき、判定の際に特定のフォルダ内に特定のファイル名が存在するか否かで原稿台ムラ情報が無いかどうか判定できる。また、原稿台ムラが変化したかどうかは、画像からは判定しにくいが、例えば、既知の情報若しくは実験等で得た情報から推測した原稿台の経時劣化の特性から予めシーディングデータとして耐えうる日数を求めておき、その日数が経ると定期的に原稿台ムラ情報を更新することも考えられる。もし、原稿台ムラ情報が無いか若しくは原稿台ムラが変化した場合はS20の原稿台(読取領域)ムラ情報生成を行う原稿台(読取領域)ムラ情報生成段階となる。原稿台ムラ情報がある場合で原稿台ムラが変化していない場合は原稿台(読取領域)ムラ情報生成段階は行わない。
次にS30のシェーディングデータが無い若しくは環境光が変化したかどうかを判定する。この判定もユーザーが行うことでもよいし、ソフトで自動的に判定してもよい。例えば、原稿読取時に原稿が置かれる読取領域の外側特定箇所の画像信号を記憶しておき、画像信号の履歴を作成し、履歴の変化を基に環境光が変わったかどうか判定することも考えられる。環境光が変わった場合はS40でシェーディングデータ推定段階に入り、原稿台読取領域を読取ってシェーディングデータを推定し生成する。
環境光が変化していなければS40のシェーディングデータ推定段階は行わない。
実際に原稿の読取を行う場合、S50 の読取画像補正段階に入り、読取った画像データに対してシェーディング補正を施して出力画像を得る。S20の原稿台(読取領域)ムラ情報生成段階は実施する機会は少ない。画像補正(シェーディング)データを作成する主な段階は基本的にはS40のシェーディングデータ推定段階となる。
また、ここでは必要なデータが揃うように連続的な処理にしているが、特にS20の原稿台(読取領域)ムラ情報生成段階、S40のシェーディングデータ推定段階、S50の読取画像補正段階は個別に行うことでもよいし、それぞれの個別の段階をユーザーが自由に起動を指示することの方がよいかもしれない。
図10に各段階の概要処理フローを示す。図10(a)、S20の原稿台(読取領域)ムラ情報生成段階では、最初にS21で原稿台の読取領域を読取り、読取領域の画像データを得る。S22で原稿台反射率と読取領域の画像データからシェーディングデータ(白紙画像データ)を推定する。次にS23で白紙を原稿台の読取領域に置いて白紙の読取画像データを取得する。この場合、原稿台の読取領域に白紙を置く必要がある。S24ではS22で推定した白紙画像データとS23で得た白紙の読取画像データを基に原稿台ムラ情報を取得する。求める方法の詳細は図7で説明したので省く。
図10(b)、S40のシェーディングデータ推定段階では、最初にS41で原稿台の読取領域を読取り、S42で原稿台反射率と読取領域の画像データからシェーディングデータ(白紙画像データ)を推定する。シェーディングデータ推定の方法の詳細は図2,図3,図8で説明したので省く。図10(c)、S5の読取画像補正段階では、S51で原稿を原稿台読取領域に置いて読取りを行い、S52シェーディングデータを用いて読取画像のシェーディングを補正し、S53の出力画像を得る。シェーディング補正の詳細は4で説明したので省く。
シェーディングデータ取得時に白紙を読取領域に置く必要が無いことで、使い勝手が拡大する可能性がある。図11に自動シェーディングデータ取得方法の概略処理フローを示す。S410で原稿台の読取領域を読取り、S420で読取画像データを基に原稿台の読取領域に原稿が存在するか否かを判定する原稿有り無し判定を行う。具体的な方法としては、原稿台反射率検出部21により、原稿台の読取領域の反射率は判っているので、その反射率の付近が黒になるように2値化閾値を求めて2値化する。原稿は明度が原稿台より高い場合が殆どなので読取領域の2値化結果が黒であれば、原稿台読取領域には原稿が無いと判断できる。また、読取領域の2値化結果が白であれば、原稿台読取領域には原稿が在ると判断できる。この結果で原稿がある場合は再度、S410の原稿台読取領域を読取り、S420原稿有り無し判定を繰り返す。原稿台読取領域に原稿が無い場合、S40のシェーディングデータ推定段階に入り、シェーディングデータを推定する。このようにすると、ユーザーが意識的にシェーディング推定段階の指示を行わなくても、自動で行うことができ、使い勝手が飛躍的に拡大する。自動シェーディングデータ取得の起動タイミングとしては常に行うことも考えられるし、定期的に行うことも考えられる。また、自動シェーディングデータ取得処理を行うか否かの選択スイッチを設けることも考えられる。
上記ではシェーディング推定段階、つまりシェーディングデータをメモリに記憶する段階で白紙データ相当に補正しているが、特に原稿読取時に白紙データ相当に補正しても問題は無い。
図12に本発明の実施例のブロック構成図を示す。原稿台読取領域の画像データをそのまま画像メモリ27に記憶する。その際、原稿台反射率検出部21では原稿台反射率を求めて置く。原稿台反射率は予め既知であれば固定値でもよい。そして、実際の原稿読取の際、画像メモリ27から原稿台読取領域の画像データを読出し、シェーディング推定部22で原稿台反射率2aを用いて原稿台読取領域の画像データを白紙画像データ相当(シェーディングデータ)に補正する。シェーディング補正部24では図1と同等の補正を実現できる。
また、図13に本発明の実施例のブロック構成図を示す。図12と同様に原稿台読取領域の画像データをそのまま画像メモリ27に記憶する。その際、原稿台反射率検出部21では原稿台反射率を求めて置く。また、原稿台ムラ情報生成部25では図8と同様に原稿台ムラ情報を生成しておく。そして、実際の原稿読取の際、画像メモリ27から原稿台読取領域の画像データを読出し、シェーディング推定部26で原稿台反射率2a,原稿台ムラ情報2dを用いて原稿台読取領域の画像データを白紙画像データ相当(シェーディングデータ)に補正する。シェーディング補正部24では図5と同等の補正を実現できる。
次に、本発明の他の実施例について図14を用いて説明する。
読取部1は、カメラ部11と固定する支柱12と撮像物を置く原稿台13と原稿台撮影面の読取対象物周辺に配置されたマーカー14〜19とで構成される。
カメラ部11は単板式のカラーセンサを使用しており、下向きに設置され、下の原稿台13におかれた読取対象物20を読取る。この場合、基本的には、読取対象物20を置いてもマーク14〜19が隠れない位置に配置することとするが、一部のマーカーが隠れたとしても、他のマーカーの画像によって補完することは可能である。
画像処理部2は読取部1で読取った画像データから読取対象物20を取り囲むように配置された鏡面球マーカー及び構造物マーカー14−19の画像情報を用いて照明環境を推定する照明環境推定部110と推定した照明環境を元に修正したシェーディング波形で入力画像を補正するシェーディング補正部120とからなる。
照明環境推定部110は、カメラ部11からの画像を入力し、画像分離部でマーカー14−19の画像と読取り対象物20の画像を読取り位置によって分離する。マーカー画像のうち、鏡面球マーカー14,16,17,19の画像は、鏡面球解析部112に入力し、反射光のベクトルを計算する。概略推定部113においては、各鏡面球マーカー14,16,17,19の出力ベクトルを合成することで、概略の照明光源位置の推定を行う。次に、この概略の光源位置によって生成されるであろう、構造物マーカー15,18の影を推定影計算部114で計算する。
次に、マーカー画像のうち構造物マーカー15,18で生成される実際の影画像を影抽出部115に入力し、詳細検証部116で、推定した光源で作成した影と実際の影を比較し、これが合致するように概略光源の位置を補正し光源の明るさ,大きさを含め推定する。このようにして、高精度な照明環境の推定を実施することができる。
図15は、原稿台13上の取り込み画像を示している。読取対象物20の周辺に鏡面球マーカー14,16,17,19と構造物マーカー15,18を配置し、概略と詳細の検出器を別個に行うことで、それぞれの得意な検出を組み合わせることができた。カメラ部11から見たマーカー14−19の位置は、工場出荷時に位置関係を固定しているため、鏡面マーカー検出エリア201,構造物検出エリア202のように、画像上から容易に切り出しが可能である。
図16は、鏡面球解析部112の処理内容を説明する概念図である。図16(a)に示すように、鏡面マーカー検出エリア201の鏡面球マーカー14の画像は、球の外形2010と照明の反射光2011,2012が観測できる。この反射光は、図16(b)のように、球面上の反射位置に応じて光源の位置を示していると考えられる。この反射は、球の中心位置からの法線に対して鏡面反射が起こっているため、中心位置からのずれ量を計測すれば、球面の法線ベクトルが求まり、カメラから見た反射境界2016に対する、反射ベクトル2017は容易に計算が可能である。
鏡面球マーカー14,16,17,19に対する反射ベクトル2021−2024をそれぞれ合成することによって、図16(c)のように、カメラ部11と鏡面球マーカー2010,2011、概略推定光源2050の位置関係を計算する。
図17は、構造物マーカーの処理を説明する概念図である。構造物260は、照明によって原稿台13に影261を生成する。図17(a)は、前述した概略推定光源250で生成される影を示している。これは、図17(c)で示すように、概略推定光源250の光は、構造物270,271で遮られるために影が発生し、これをカメラ部11で観測した場合、どのような画像となるかを推定することができる。これに対し、図17(b)は、実際の読取画像において観測される構造物260の影262を観測したものである。もし、概略推定光源と、実際の光源が一致していれば、これらの二つの影は一致するはずであるが、推定に誤りがあるとずれが発生する。逆に、ずれが少なくするための推定光源位置を見つけられれば、実際の光源位置を計算できたことになる。このように、推定した光源位置を少しずつ変化させて、推定した影と観察した影の差を少なくすることで詳細な光源位置の検証を行う。
以上述べた照明環境推定部110の処理フローチャートを図18に示した。鏡面球位置,構造物位置からマーカーを抽出のための座標を決定し、画像を切り出しS1131、鏡面球の反射画像の中心位置からのずれ量で反射ベクトルを計算しS1132、すべての鏡面球の反射ベクトルを計算したS1133後、概略光源位置の推定S1134を行う。次に、概略光源位置から構造物で生成されるであろう影を推定S1135する。これと、実際に構造物で生成される影の画像と推定した影を比較しS1136,許容誤差範囲に入ればS1137,光源の方向,位置,照度の計算S1138を行う。誤差以上であれば、推定光源位置を修正S1140し、再度推定光源による影の計算を行う。
次に、図19を用いて、シェーディング補正部の説明を行う。読取部1で観測する画像は、照明の位置によって大きく変化する。読取対象物20を白紙とした場合の、線305における読取波形は、例えば図19(b)のように遠方の光源であれば図19(d)のシェーディング波形321のようになだらかとなる。中央の窪みは、たとえば光学系での汚れやセンサの一部の劣化などを示しており、白紙を読んで基準情報とすることで、これらの劣化を補正することができる。しかし、図19(c)のような近接光源においては、光源の近くは極めて明るく、離れると急激に暗くなるといったシェーディング波形となる。このように、光源の位置,方向によってシェーディング波形の修正が不可欠である。
図20は、シェーディング波形の修正を説明する概念図である。図20(a)は、照明位置によってカメラ部11や支柱の影が発生する場合を示している。図20(b)のように、部11が、照明313と原稿台13の間に位置した場合、影が発生する。このケースで、図20(c)における、従来のように基準シートで読取ったシェーディング波形331では、影をそのまま読取ってしまう。しかし、図20(d)のように修正したシェーディング波形333を作成すれば、影の影響を相殺することができる。
図21に、シェーディング補正部のフローチャートを示す。まず、基準のシート、もしくはグレーの原稿台を読込みシェーディング波形を記憶S1231する。次に、照明環境指定部の結果を取り込みS1232、原稿台上の輝度分布を計算し、シェーディング波形を修正S1233する。次に、補正計算によって整合性が損なわれていないか、たとえば原稿台を白く読むことがないかなどのチェックを行いS1234、異常がなければ入力画像に修正したシェーディング補正を行いS1235,補正結果出力S1236を行う。整合性に問題があれば、補正係数を調節し、再度シェーディング波形の修正を行う。
本発明の画像処理部2についてはソフト処理で行ってもよい。またその際、パソコンでソフト処理を行ってもいいし、LSIに組み込んでハード処理で行ってもいい。
本発明によれば、基準シートを用いずにシェーディングデータ取得が可能となり、基準シートを置く煩わしい手間を省くことができ、使い勝手の向上を図れる。
これにより、本発明は、オフィスや家庭の文書、もしくは伝票や郵便物,紙幣などの帳票類、その他の立体物をイメージセンサを用いたカメラで読取ることが可能になるものである。
本発明の装置構成を示すブロック図。 原稿台反射率検出部の実施例を示す図。 本発明のシェーディングデータ推定部の実施例を示すブロック図。 シェーディング補正の実施例を示す図。 本発明の装置構成を示すブロック図。 原稿台ムラの信号を表す図。 本発明の原稿台ムラ情報生成部の実施例を示す図。 本発明のシェーディングデータ推定部の実施例を示す図。 シェーディングデータ取得及び読取の処理フローの概略を示す図。 各段階の概要処理フローを示す図。 自動シェーディングデータ取得方法の概略処理フローを示す図。 本発明の装置構成のブロック図。 本発明の装置構成のブロック図。 他の実施例の装置構成ブロック図。 他の実施例の原稿台を示す図。 鏡面球の解析処理の概念図。 構造体の解析処理の概念図。 照明環境推定部のフローチャート。 シェーディング補正部の概念図。 シェーディング波形の修正を示す概念図。 シェーディング補正部のフローチャート。
符号の説明
1 読取部
2 画像処理部
3,130 出力画像
4 スイッチ
11 カメラ部
12 支柱
13 原稿台
14,16,17,19 各鏡面球マーカー
15,18 構造物マーカー
20 読取対象物
21 原稿台反射率検出部
22,26 シェーディングデータ推定部
23,121 シェーディングメモリ
24,120,123 シェーディング補正部
25 原稿台ムラ情報生成部
27,222,224 画像メモリ
110 照明環境推定部
111 画像分離部
112 鏡面球解析部
113 概略推定部
114 推定影計算
115 影抽出部
116 詳細検証部
122 シェーディング波形修正部
131 読取領域
132 カメラ撮像範囲
134 マーカー領域
201 鏡面マーカー検出エリア
202 構造物検出エリア
211 白領域データ検出部
212 読取領域データ検出部
213,251 除算部
221 逆数
225 セレクタ
241 演算部
253 原稿台ムラ情報記憶部
260,270,271 構造物
261,262 影
2010 球の外形
2011,2012 反射光
2015 中心位置
2016 反射境界
2017,2021−2024 反射ベクトル
2050 概略推定光源

Claims (11)

  1. 撮像対象物である原稿を置く読取領域とマーカー領域とを有する原稿台と、前記読取領域及び前記読取領域に置かれた原稿をカラー撮影する光学系を有し、入射光量に対応する信号を出力するエリアイメージセンサを用いたカメラと、を有する画像読取装置において、
    原稿を置いていない状態の読取領域と前記マーカー領域とを読み取って得た画像データから検出された前記読取領域のデータと前記マーカー領域のデータとを用いて、前記読取領域の反射率を演算する反射率検出部と、
    前記反射率検出部で演算された前記読取領域の反射率を用いて、前記読取領域を読み取って得た画像データを補正し、シェーディングデータを推定するシェーディングデータ推定部と、
    原稿を置いていない状態の読取領域を読み取って得た画像データと、前記読取領域に均一な反射率の読取媒体を置いて読み取って得た画像データと、を基に原稿台ムラ情報を生成する原稿台ムラ情報生成部と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、
    前記読取領域を読み取る読取領域の反射率は、5%以上かつ75%以下であることを特徴とする画像読取装置。
  3. 請求項1に記載の画像読取装置において、
    前記マーカー領域が、前記原稿台に置かれた読取対象物を取り囲む位置に複数設置され、
    前記カメラで撮影し取得した複数のマーカー画像データから、照明環境を推定する照明環境推定部と、推定した照明環境からシェーディング波形を修正するシェーディング波形修正部と、を有することを特徴とする画像読取装置。
  4. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記マーカー領域に立体形状のマーカーを用いたことを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記立体形状のマーカーが、鏡面球であること特徴とする画像読取装置。
  6. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記立体形状のマーカーが、拡散反射表面の立体構造物であること特徴とする画像読取装置。
  7. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記立体形状のマーカーが、複数種類の立体形状のマーカーを混在させて用いたことを特徴とする画像読取装置。
  8. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記立体形状のマーカーが、鏡面球と拡散反射表面の立体構造物とを混在させて用いたことを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記鏡面球の画像を用いて照明環境を推定することを特徴とする画像読取装置。
  10. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記拡散反射表面の立体構造物が前記原稿台につくる影の画像を用いて照明環境を推定することを特徴とする画像読取装置。
  11. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記鏡面球の画像を用いて照明環境を求め、これを初期値として前記拡散反射表面の立体構造物が原稿台につくる影の画像を用いて詳細な照明環境を推定することを特徴とする画像読取装置。
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