JPH07307820A - 画像入力装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像入力装置の背景を操作性良く容易に着脱
交換可能とする。 【構成】 原稿台（３）上に載置された被写体（１５）
の像を撮像してその画像信号を生成するための画像入力
装置（１）であって、原稿台（３）上に載置され被写体
（１５）の画像を撮像する際の背景を提供するための取
り外し可能な背景板（１１）と、原稿台（３）上で背景
板（１１）の位置決めを行なう背景板ガイド（９ａ，９
ｂ）と、画像入力装置（１）に取付けられまたは一体化
され背景板（１１）を収納する収納手段（１７，２３，
２７）とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、画像入力装置に関し、
特に被写体の像を撮像してその画像信号を生成する画像
入力装置において、被写体像の背景を提供するための背
景板を容易に交換および収納可能にする技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】原稿台上に載置された書画原稿その他の
被写体の像を撮像してその画像信号を生成し、この画像
信号をモニタテレビジョンまたは投影型テレビジョンな
どに入力して画像表示を行ない、あるいはＶＴＲなどに
入力して録画するために画像入力装置が使用されてい
る。従来、このような画像入力装置において、原稿を載
置する原稿台シートを常に清浄に保つために取り外し自
在としたものが知られている（特開平５−２２７３４３
号）。このような従来の画像入力装置では、原稿台シー
トが汚れた場合に、新しいものに交換することによって
常に汚れのない原稿台で撮像を行なうことが可能にな
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
従来の画像入力装置は、被写体の種類、形状、大きさそ
の他に応じて撮像画像の背景、例えば背景の色、模様そ
の他を変更できるものではなかった。特に、従来の画像
入力装置では、原稿台シートを交換した場合には古い原
稿台シートは捨てられ同じ色の新しい原稿台シートと取
り替えられる。したがって、被写体の種類などに応じて
最も適切な背景を取り入れることは考慮されていなかっ
た。

【０００４】本発明の目的は、前記従来例の装置におけ
る問題点に鑑み、画像入力装置において、簡単な操作で
画像入力の際の背景を提供する背景板を交換可能とし、
しかも各種の背景を提供する複数の背景板を画像入力装
置に収納可能とし、以て被写体の種類、形状、大きさ、
色その他に応じて最適の色、明るさ、模様などを有する
背景を容易に導入できるようにすることにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば原稿台（３）上に載置された被写体
（１５）の像を撮像してその画像信号を生成するための
画像入力装置（１）において、前記原稿台上に載置され
被写体の画像を撮像する際の背景を提供するための取り
外し可能な背景板（１１）と、前記原稿台上で前記背景
板の位置決めを行なう背景板ガイド（９ａ，９ｂ）と、
前記画像入力装置に取付けられまたは前記画像入力装置
と一体化されて前記背景板を収納するための収納手段
（１７，２３，２７）とを設ける。

【０００６】前記背景板ガイドは前記背景板を原稿台に
押圧固定する仮固定手段を含むと好都合であり、この仮
固定手段としては前記背景板ガイドにスポンジ、発泡ス
チロール、ネオプレンゴム、ラシャ、フェルトまたは板
バネ部材のいずれかを取付けて構成することができる。

【０００７】また、前記背景板ガイドは取り外し可能と
することもできる。

【０００８】さらに、前記背景板は撮像側表面が艶消し
処理されていることが好ましく、例えばアクリル板、塩
化ビニール板またはアルミニウム合金板の撮像側表面を
艶消し処理して構成することができる。

【０００９】

【作用】上記構成に係わる画像入力装置では、被写体の
像を撮像してその画像信号を生成する場合に、所望の色
および／または模様などを有する背景板を原稿台上に載
置する。この場合、背景板ガイドに沿って背景板を挿入
するだけでよいから、背景板の取付けおよび位置決めを
極めて容易に行なうことができる。また、被写体の種
類、形状、大きさ、色その他に応じて最適の背景を提供
できる。また、画像入力装置に背景板を収納するための
収納手段を取付けあるいは画像入力装置と一体化したか
ら、必要な背景板を収納手段から取り出し容易に画像入
力装置に設定し、あるいは画像入力装置から取り外した
背景板を容易に収納手段に収めることができる。このた
め、撮像操作が極めて効率的に行なわれ、この場合被写
体に最も適した背景を取り入れて適確に撮像を行なうこ
とも可能になる。さらに、単体ではかさばる背景板も画
像入力装置本体に収納できるから、背景板の置き場所に
労することもなく画像入力装置周辺の環境も整理され
る。

【００１０】また、前記背景板ガイドに、背景板を原稿
台に押圧固定する仮固定手段を設けることによって、背
景板が原稿台に適確に押圧固定され、背景板の浮き上が
りなどがなくなり適切にピントの合ったかつ安定した画
像を得ることが可能になる。

【００１１】また、前記背景板ガイドを取り外し可能に
することにより、例えば原稿台または画像入力装置本体
の幅より大きい板状の被写体などを撮像する場合に、ガ
イドが被写体にぶつかり不安定になることもなくなり、
適切に撮像を行なうことが可能になる。

【００１２】さらに、前記背景板は撮像側表面が艶消し
処理されているものとすることにより、外部の光がカメ
ラに写り込み撮像画像が不鮮明になるなどの不都合が除
去される。

【００１３】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。図１は、本発明の一実施例に係わる画像入力
装置を側面から見た様子を示す。同図の装置において
は、画像入力装置本体１上の原稿載置面上には原稿台３
が設けられている。また、原稿台３の側部から支柱部５
によって上部ハウジング７が取付けられ、該上部ハウジ
ング７内には原稿台３に対向する位置に図示しない撮像
カメラが配置され、かつ原稿を照明するための照明光源
も必要に応じて設けられる。あるいは、前記撮像カメラ
は画像入力装置の原稿台３の下の本体１内に設けられ図
示しないミラーを介して原稿台３上に載置された原稿の
像を取り込むように構成することもできる。この場合、
上部ハウジング７内には原稿を照明するための照明光源
などが配置される。

【００１４】本体１の原稿台３の所定の両側面には例え
ばコの字形状の断面を有する背景用ガイド９ａ，９ｂが
設けられている。背景用ガイド９ａ，９ｂには背景板１
１が挿入されている。背景板１１は原稿台３上に載置さ
れた状態となり、後に詳細に説明するように、背景用ガ
イド９ａ，９ｂに設けられた仮固定材１３ａ，１３ｂに
よって原稿台３上に押圧固定されている。また、撮像さ
れるべき被写体１５はこのような背景板１１の上に載置
されている。

【００１５】また、画像入力装置本体１の下部前面には
引出し式の収納庫１７が設けられている。この引出し式
収納庫１７内には複数の背景板１１が収納できる。ま
た、この引出し式収納庫１７には矢印方向に開閉できる
蓋１９が設けられている。

【００１６】このような画像入力装置においては、原稿
台３上の背景板１１の上に載置された被写体１５の像が
図示しない撮像カメラによって撮像されその画像信号が
得られる。この撮像に当たり、被写体１５に最も適した
色または模様を有する背景板１１を原稿台３の上に配置
して撮像することにより効果的な撮像が行われる。前記
収納庫１７には複数の背景板１１が収納可能であり、必
要な背景板１１を取り出して原稿台３上に配置すること
ができる。また、背景板１１が不必要の場合は、前記収
納庫１７に収納できる。撮像動作中は、前記収納庫１７
の蓋１９は閉じられかつ収納庫１７は画像入力装置の本
体１内に収納され、撮像操作の妨げにならないようにす
ることができる。

【００１７】図２は、図１の画像入力装置の背景用ガイ
ド９ａ，９ｂなどの詳細な構造を示す。図２に示される
ように、背景用ガイド９ａ，９ｂは、画像入力装置本体
１にピン２１ａ，２１ｂ，２１ｃなどによって挿入固定
されている。各背景用ガイド９ａ，９ｂは、断面が例え
ば前記図１に示されるようにコの字形状でもよく、ある
いは図２のように逆Ｌ字形状でもよく、このような断面
を有する細長い部材によって構成されており、この部材
の例えば両端に近い部分にそれぞれ２本のピンが設けら
れている。各背景用ガイド９ａ，９ｂの画像入力装置本
体１に対向する部分に背景板を原稿台３に押圧するため
の仮固定材１３ａ，１３ｂが設けられている。この仮固
定材は、例えば、スポンジ、発泡スチロール、ネオプレ
ンゴム、ラシャ、フェルトまたは板バネを粘着剤あるい
は接着剤による接着によって、あるいはかしめによって
背景用ガイドに固定して構成できる。

【００１８】このような背景用ガイド９ａ，９ｂは、ピ
ン２１ａ，２１ｂ，２１ｃなどによって画像入力装置の
本体１に設けた図示しない穴に挿入することにより該本
体１に固定されており、不要の場合には画像入力装置本
体１から取り外し可能となっている。したがって、例え
ば背景用ガイドで規定される幅より大きめの被写体を撮
像する場合、あるいは背景用ガイドで規定される幅より
大きめの規格外の背景を使用したい場合などに背景用ガ
イド９ａ，９ｂを取り外すことができ、撮像操作の自由
度が増大する。

【００１９】図３は、本発明の他の実施例による画像入
力装置における背景用ガイドなどの構成を示す。図３に
おいては、背景用ガイド９ａ，９ｂは１つの態様では原
稿台３にピン２１ａ，２１ｂ，２１ｃなどを介して固定
され、原稿台３と一体となって画像入力装置１の本体に
取付けあるいは取り外すことができる。

【００２０】あるいは、原稿台３は画像入力装置本体１
に固定しておき、この原稿台３に各背景用ガイド１３
ａ，１３ｂをピンで取付けるよう構成することもでき
る。この場合、各ピン２１ａ，２１ｂ，２１ｃ等は原稿
台４の下部から突出して画像入力装置の本体１に設けら
れた穴に挿入されるようにしてもよい。

【００２１】さらに別の態様として、背景用ガイド１３
ａ，１３ｂと原稿台３とも取り外し可能にし、かつ原稿
台３も画像入力装置本体１から取り外し可能なものとす
ることもできる。この場合は、各背景用ガイド９ａ，９
ｂのピン２１ａ，２１ｂ，２１ｃなどによって各背景用
ガイド９ａ，９ｂと原稿台３とをいっしょに画像入力装
置本体１に固定する。

【００２２】図４は、さらに別の背景用ガイドの断面拡
大図を示す。図４（ａ）は軸３０を中心として回転可能
な背景用ガイド２９を示したものである。背景用ガイド
２９が出ている場合には、支持部２９ｂが原稿台の表面
と面一になっている。背景用ガイド２９を回転させて収
納した際には、ガイド背部２９ａが原稿台の表面と面一
になるようになっている。

【００２３】図４（ｂ）はバネの付勢力によって上下可
能な背景用ガイド３９を示したものである。背景用ガイ
ド３９は、押しボタン４０を押し込んだ際に上昇するよ
うにガイド用バネ４２で付勢されている。押しボタン４
０は、ボタン用バネ４３で付勢されており、押しボタン
４０の先端部４０ａは、係止部材４１の係止を解除させ
るためにテーパが形成されている。係止部材４１は、背
景用ガイド３９の段付き部３９ａと係止するようになっ
ている。係止部材４１には、押しボタン４０のテーパ部
４０ａが挿入するように穴部４１ａが形成されており、
押しボタン４０が押されることで、バネ４４に抗して係
止部材４１が左側に移動する。

【００２４】一旦上昇した背景用ガイド３９を収納する
場合には、背景用ガイド３９を下方に押し込むことによ
り、バネ４４の付勢によって右側に出ている係止部材４
１と段付き部３９ａ下のテーパ部３９ｃとが当接して、
係止部材４１がバネ４４に抗して左側に移動する。背景
用ガイド３９を押し込み終わった際に係止部材４１がバ
ネ４４の付勢によって右側に出て、背景用ガイド３９が
係止される。背景用ガイド３９が係止された状態では、
背景用ガイド３９ｂが原稿台の表面と面一になるように
なっている。

【００２５】図４（ｃ）はモータによって背景用ガイド
４９を上下可能にするものである。背景用ガイド４９の
底部は、背景用ガイド４９の下に配置されたモータ５０
の軸５１と結合している。不図示のスイッチから給電さ
れることにより、背景用ガイド４９を上下可能に移動さ
せることができる。背景用ガイド４９を収納した際に
は、ガイド背部４９ａが原稿台の表面と面一になるよう
になっている。

【００２６】図５は、本発明のさらに他の実施例に係わ
る画像入力装置の概略の構成を示す。図５の画像入力装
置においては、複数の背景板１１を収納するために、画
像入力装置の背面に収納庫２３を設けたものである。収
納庫２３には矢印方向に開閉可能な蓋２５が設けられて
いる。その他の部分は図１の画像入力装置と同じであ
る。

【００２７】図６は、本発明のさらに他の実施例に係わ
る画像入力装置を正面から見た様子を示す。図６では、
複数の背景板１１を収納するために画像入力装置本体の
側面部に引出し式収納庫２７が設けられている。また、
この実施例では、背景用ガイド９ａ，９ｂおよび原稿台
３付近の構造は前記図３に示すものとされている。すな
わち、背景用ガイド９ａ，９ｂが原稿台３を介して画像
入力装置本体１に取り付けられている。その他の部分は
図１の装置のものと同じもので良い。

【００２８】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、画像入
力装置において、被写体の像を撮像する際の背景を極め
て容易に交換および着脱することができ被写体像の撮像
の際における背景選択の自由度を増大し、より適確な撮
像を行なうことが可能になる。また、単体ではかさばる
背景板を画像入力装置本体に収納可能としたから、背景
板の置き場所に労することもなく、画像入力装置周辺な
どの環境が整理される。また、背景板を画像入力装置本
体に収納できるから、画像入力の際に、背景板の着脱お
よび交換を極めて迅速かつ容易に行なうことが可能にな
り、画像入力操作の効率が向上する。さらに、背景用ガ
イドを取り外し可能にすることによって背景用ガイドで
規定される大きさより大きめの被写体または背景を使用
することができ、画像入力の自由度をさらに増大させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係わる画像入力装置の概略
の構成を示す側面説明図である。

【図２】図１の画像入力装置に使用可能な背景用ガイド
などの詳細な構成を示す説明図である。

【図３】本発明による画像入力装置に使用可能な背景用
ガイドなどの他の構成を示す説明図である。

【図４】背景用ガイドの他の構成（収納可能）を示す説
明図である。

【図５】本発明の他の実施例に係わる画像入力装置の概
略の構成を示す側面説明図である。

【図６】本発明のさらに他の実施例に係わる画像入力装
置の概略の構成を示す正面説明図である。

【符号の説明】

１ 画像入力装置本体 ３ 原稿台 ５ 支柱部 ７ 上部ハウジング ９ａ，９ｂ 背景用ガイド １１ 背景板 １３ａ，１３ｂ 仮固定材 １５ 被写体 １７ 引出し式収納庫 １９ 蓋 ２１ａ，２１ｂ，２１ｃ ピン ２３ 背面収納庫 ２５ 蓋 ２７ 側面収納庫

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿台上に載置された被写体の像を撮像
   してその画像信号を生成するための画像入力装置であっ
   て、 前記原稿台上に載置され被写体の画像を撮像する際の背
   景を提供するための取外し可能な背景板と、 前記原稿台上で前記背景板の位置決めを行なう背景板ガ
   イドと、 前記画像入力装置に取付けられまたは前記画像入力装置
   と一体化され、前記背景板を収納するための収納手段
   と、 を具備することを特徴とする画像入力装置。
2. 【請求項２】 前記背景板ガイドは前記背景板を原稿台
   に押圧固定する仮固定手段を含む請求項１に記載の画像
   入力装置。
3. 【請求項３】 前記仮固定手段は前記背景板ガイドに取
   付けられたスポンジ、発泡スチロール、ネオプレンゴ
   ム、ラシャ、フェルトまたは板バネ部材のいずれかを含
   む請求項２に記載の画像入力装置。
4. 【請求項４】 前記背景板ガイドは取外し又は装置本体
   内に収納可能である請求項１に記載の画像入力装置。
5. 【請求項５】 前記背景板は撮像側表面が艶消し処理さ
   れている請求項１に記載の画像入力装置。
6. 【請求項６】 前記背景板はアクリル板、塩化ビニール
   板またはアルミニウム合金板のいずれかによって形成し
   た請求項５に記載の画像入力装置。