JP2003078795A - デジタルカメラ - Google Patents

デジタルカメラ

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JP2003078795A
JP2003078795A JP2001264071A JP2001264071A JP2003078795A JP 2003078795 A JP2003078795 A JP 2003078795A JP 2001264071 A JP2001264071 A JP 2001264071A JP 2001264071 A JP2001264071 A JP 2001264071A JP 2003078795 A JP2003078795 A JP 2003078795A
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image pickup
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JP2001264071A
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English (en)
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Masato Kiyota
真人 清田
Nobuyoshi Inoue
信義 井上
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Nidec Precision Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影時にフィルタによって補正された被写体画
像や、予め用意された既成画像と合成された被写体画像
を簡易に得られるようにしたデジタルカメラを提供する
こと。 【解決手段】羽根室を構成する板部材のうち、一番撮像
素子側に配置された補助地板2の撮像素子側の面に取り
つけられる薄板部材12は、補助地板2に装着された状
態で被写体光が透過する位置に、透過領域12aを有し
ている。この透過領域12aは、フィルタ12a−1で
構成される場合と、その一部を画像で構成される場合が
ある。それによって、被写体光がこの透過領域12aを
透過すると、フィルタ12a−1で補正された被写体画
像や、透過領域12aに施された画像と合成された被写
体画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD等の光電変
換機能を有する撮像素子と、フォーカルプレンシャッタ
とを備えたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルカメラには、フィルム使用のカ
メラと同様に、交換レンズを用いるものがある。このレ
ンズ交換式のデジタルカメラで、色調補正や偏光補正等
を行うためにフィルタを使用する場合は、交換レンズの
被写体側のレンズ面にフィルタを取り付けるか、交換レ
ンズの撮影者側のレンズ面にフィルタを取り付けること
になる。
【0003】また、デジタルカメラで撮影された被写体
画像は、その画像信号をメモリーカード等の電子媒体に
記録した後、フィルム使用のカメラと同様にそのまま印
刷等によって再現し、観察するようにするのが普通であ
るが、パソコン等の機器を用いることによって撮影され
た被写体画像と予め用意された画像とを合成処理してか
ら、印刷等によって再現し、観察するようにする場合も
ある。そして、そのような予め用意された画像として
は、例えば、日付やタイトル等の定型文字、キャラクタ
ーや縁取り模様等があるが、専門業者が用意したものの
中から選択して使用する場合もあるし、撮影者自身が作
成したものを使用する場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した交換
レンズにフィルタを取り付ける場合には、交換レンズの
レンズ径がそれぞれ異なるため、個々のレンズ径に合わ
せたフィルタを複数用意しなければならない。そのた
め、屋外で撮影するときにはそれらの多数のフィルタを
持ち運ばなくてはならないし、また、フィルタを使用す
る際にはそれらの中から使用する交換レンズのレンズ径
に合うフィルタを選択して取り付けなくてはならなく、
更には、これらのフィルタをそれぞれ手入れし保管する
必要があるので、その取り扱いが非常に煩わしく、不便
である。
【0005】一方、上記した被写体画像と予め用意され
た画像とを合成して合成画像を得るためには、撮影とは
別の時期に合成処理を行なう必要がある。そして、この
合成処理を撮影者自身が行う場合は、合成処理に用いる
機器を駆使して被写体画像をトリミングして合成処理す
る必要があるが、そのような作業は簡単なものではない
ので、手間や時間がかかってしまう。また、そのような
合成処理を専門業者に任せる場合は、時間がかかる上に
費用がかかってしまう。したがって、撮影と合成処理と
いう二段階の作業で合成画像を得ることは、非常に煩わ
しく面倒である。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、透
過領域を有する着脱可能な薄板部材を使用し、その透過
領域にフィルタを構成したり、被写体画像と合成したい
画像を施したりすることにより、撮影時に所望の画像を
簡易に得られるようにしたデジタルカメラを提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のデジタルカメラは、撮影レンズの結像面
に撮像面を配置した撮像素子と、複数の板部材の間に少
なくとも一つの羽根室を構成し前記撮像素子の前方に配
置されたフォーカルプレンシャッタと、前記撮像面を覆
う透過領域を有していて前記撮像素子と前記フォーカル
プレンシャッタとの間において着脱可能に配置されてい
る薄板部材と、を備えていて、前記薄板部材は、少なく
とも前記透過領域がフィルタで構成されている。
【0008】また、上記の目的を達成するために、本発
明のデジタルカメラは、撮影レンズの結像面に撮像面を
配置した撮像素子と、複数の板部材の間に少なくとも一
つの羽根室を構成し前記撮像素子の前方に配置されたフ
ォーカルプレンシャッタと、前記撮像面を覆う透過領域
を有していて前記撮像素子と前記フォーカルプレンシャ
ッタとの間で最も撮像素子側にある板部材に着脱可能に
配置されている薄板部材と、を備えていて、前記透過領
域の一部には、予め画像を施してある。
【0009】更に、本発明の各デジタルカメラにおいて
は、前記複数の板部材のうち最も前記撮像素子側にある
板部材に、前記薄板部材の着脱作動を案内するガイド部
と、前記薄板部材の取付状態を維持するための取付部と
が設けられているようにすると、カメラの全体構成上で
有利になる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図示した
二つの実施例によって説明する。図1から図6までは、
本発明の第一実施例を説明する図であり、図7は、本発
明の第二実施例を説明する図である。尚、以下の二つの
実施例の構成の説明にあたっては、被写体側を表面側と
称し、撮影者側を背面側と称する。
【0011】〔第一実施例〕第一実施例に用いられてい
るフォーカルプレンシャッタは、フィルムを使用するカ
メラに用いられているフォーカルプレンシャッタと同様
に、先羽根と後羽根との二つのシャッタ羽根を備えてい
て、それらのシャッタ羽根が、いずれも、二つのアーム
に対して2枚の羽根を枢支した構成のフォーカルプレン
シャッタである。そして、図1及び図2はそのフォーカ
ルプレンシャッタを被写体側から視た平面図であって、
図1はセット状態を示し、図2は露光開口の全開状態を
示している。また、図3は薄板部材の装着方法を説明す
るための図であって、フォーカルプレンシャッタは撮影
者側から視た平面図である。更に、図4(a)、(b)
は薄板部材の平面図、図4(c)は図4(a)を用いて
撮影した合成画像の一例を示す説明図である。また、図
5は薄板部材がカメラに装着された状態を撮影者側から
視た要部の透視図であり、図6は図5の下方から視た要
部の透視図である。
【0012】先ず、第一実施例に採用されているフォー
カルプレンシャッタの構成と作動から説明するが、この
シャッタの基本構成自体は周知のものと余り変わったも
のではないので、それらの周知の構成部については簡単
に説明することにする。シャッタ地板1は、その略中央
部に、長方形を横長にした開口部1aを形成している。
また、シャッタ地板1の背面側には、所定の間隔を空け
て、周知の中間板と、補助地板2(図3、図5、図6参
照)が、図示していない手段によって順に取り付けられ
ているが、それらの三つの板部材のうち中間板について
は図示を省略してある。
【0013】それらの三つの板部材は、シャッタ地板1
と中間板との間に先羽根の羽根室を形成し、中間板と補
助地板2との間に後羽根の羽根室を形成している。ま
た、中間板と補助地板2は、シャッタ地板1と略同じ外
形をしており、それらの略中央部にも、開口部1aと類
似の形状をした開口部が形成されているが、補助地板2
に形成された開口部2aの平面形状は、図3に示されて
いる。そして、それらの三つの開口部を重ねて配置する
ことにより、露光開口が規制されるようにしたものもあ
るが、このシャッタの場合には、開口部1aの形状が露
光開口を規制するようになっている。
【0014】シャッタ地板1の表面側には三つの軸1
b,1c,1dが立設され、背面側には四つの軸1e,
1f,1g,1hが立設されている。また、シャッタ地
板1の表面側には、開口部1aの左側の領域に複雑な構
成のシャッタ制御機構3が取り付けられているが、本実
施例においては、周知の構成を採用しているだけである
ため、その具体的な構成を示さず、図1、図2、図6に
おいてブロックとして全体を二点鎖線で示してある。そ
して、そのシャッタ制御機構3のうち、軸1bに回転可
能に取り付けられた先羽根用駆動部材は、その駆動ピン
を、シャッタ地板1に円弧状に形成された長孔に挿入
し、先羽根の羽根室内に臨ませている。また、軸1cに
回転可能に取り付けられた後羽根用駆動部材も、その駆
動ピンを、シャッタ地板1のもう一つの円弧状の長孔に
挿入して、後羽根の羽根室内に臨ませている。
【0015】また、シャッタ地板1の軸1dには、周知
のセット部材が回転可能に取り付けられていて、セット
作動時には、初期位置から回転して、先羽根用駆動部材
と後羽根用駆動部材を、先羽根用駆動ばねと後羽根用駆
動ばねの付勢力に抗してセット位置へ回転させ、夫々の
駆動部材に設けられた鉄片部材を先羽根用電磁石と後羽
根用電磁石に接触状態にさせる。また、撮影に際して夫
々の電磁石に通電され、夫々の鉄片部材が吸着保持され
た後には、先羽根が露光作動を開始する前に、初期位置
へ復帰するようになっている。
【0016】次に、シャッタ地板1の背面側に取り付け
られている先羽根と後羽根の構成を説明する。先ず、先
羽根は、シャッタ地板1の背面側の軸1e,1fに回転
可能に取り付けられた二つのアーム4,5と、それらの
先端に向けて順に枢支された2枚の羽根6,7とで構成
されており、先端に枢支され且つシャッタ地板1側に配
置された羽根7がスリット形成羽根となっている。ま
た、この先羽根の一方のアーム4には、長孔4aが形成
されていて、そこに、上記した先羽根用駆動部材の駆動
ピンが嵌合している。
【0017】他方、後羽根は、構成が先羽根と全く同じ
であるが、先羽根を裏返した状態で配置されている。即
ち、この後羽根は、シャッタ地板1の背面側の軸1g,
1hに回転可能に取り付けられた二つのアーム8,9
と、それらの先端に向けて順に枢支された2枚の羽根1
0,11とで構成されていて、先端に枢支され且つ補助
地板2側に配置された羽根11がスリット形成羽根とな
っている。そして、アーム8に形成された長孔8aに
は、上記した後羽根用駆動部材の駆動ピンが嵌合してい
る。
【0018】ここまで説明した構成が、シャッタとして
の機能に関係した構成部分である。そこで、それ以外の
構成説明を行う前に、このシャッタの作動を説明する。
図1は、シャッタのセット状態を示したものである。そ
のため、開口部1aは、展開状態にある先羽根の2枚の
羽根6,7によって覆われている。他方、後羽根の2枚
の羽根10,11は重畳状態となっていて、開口部1a
の上方位置に格納されている。また、この状態において
は、上記したように、各駆動部材は、セット部材によっ
て、それらの鉄片部材を夫々の電磁石に接触状態とさせ
られている。
【0019】撮影に際してカメラのレリーズボタンが押
されると、先ず、先羽根用電磁石と後羽根用電磁石に通
電される。そのため、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動
部材は、夫々の鉄片部材が夫々の電磁石によって吸着保
持されるので、この段階でセット部材が初期位置へ復帰
される。その後、制御回路からの信号によって先羽根用
電磁石の通電が断たれると、軸1bに取り付けられてい
る先羽根用駆動部材は、先羽根用駆動ばねの付勢力によ
って時計方向へ回転させられ、その駆動ピンによってア
ーム4を急速に時計方向へ回転させる。そのため、先羽
根の2枚の羽根6,7は、相互の重なりを大きくしつつ
下方へ作動され、スリット形成羽根7が開口部1aを全
開にして停止した状態が、図2に示された状態である。
【0020】その後、制御回路からの信号によって後羽
根用電磁石の通電が断たれると、軸1cに取り付けられ
ている後羽根用駆動部材が、後羽根用駆動ばねの付勢力
によって時計方向へ回転させられ、その駆動ピンによっ
てアーム8を急速に時計方向へ回転させる。そのため、
後羽根の2枚の羽根10,11は、相互の重なりを小さ
くしつつ下方へ作動され、開口部1aを完全に覆ってか
ら停止し、露光作動が終了する。尚、この露光作動の説
明においては、先羽根が開口部1aを完全に全開にして
から後羽根の作動が開始する場合で説明したが、実際に
は、先羽根の作動中に後羽根の作動が開始される場合の
方が多く、その場合には、二つのスリット形成羽根7,
11によってスリットが形成され、そのスリットの移動
によって露光作動が行われる。
【0021】このようにして露光作動が終了すると、次
に、軸1dに取り付けられているセット部材が初期位置
から回転され、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材
が、先羽根用駆動ばねと後羽根用駆動ばねに抗して回転
させられる。そして、夫々の駆動部材に設けられた鉄片
部材が先羽根用電磁石と後羽根用電磁石に接触した段階
で、セット部材の回転が停止され、図1の状態に復帰す
る。尚、この作動説明は、光学ファインダを有する一眼
レフカメラの場合を想定して説明したが、電子ファイン
ダを有するカメラとして構成したい場合には、図2に示
された状態で被写体を観察可能にし、撮影時には、先羽
根を図1の状態に作動させておいてから上記の説明のよ
うに露光作動を開始させ、露光作動終了後は、後羽根の
みをセット位置へ作動させ、被写体の観察可能状態に復
帰させればよい。
【0022】ところで、既に述べたように、交換レンズ
を採用するデジタルカメラは、フィルタを用いて撮影を
するためには、個々のレンズ径に合わせた複数のフィル
タを必要とし、また、合成画像を得るためには、撮影後
に合成処理が必要となる。ところが、この第一実施例に
は、上記した複数のフィルタや撮影後における合成処理
を不要とする構成が採用されている。そこで、以下に、
その構成を具体的に説明する。
【0023】上記したフォーカルプレンシャッタは、カ
メラ筐体14(図5及び図6参照)に適宜な方法で取り
付けられていて内部に撮像面を有しているCCD等の撮
像素子13の前方に近接して配置される。そして、その
シャッタの中でも一番撮像素子13側に配置された補助
地板2には、その撮像素子13側の面に、従来のフォー
カルプレンシャッタには採用されていない特別の構成が
採用されている。先ず、図3から分かるように、開口部
2aの左右の縁に沿ってガイド部2b,2cが形成され
ている。そして、図6から分かるように、このガイド部
2b,2cは、補助地板2の背面側の板面と共に断面が
コ字状となる溝を形成している。
【0024】また、図3において、上記のガイド部2
b,2cの下方位置には、夫々取付部2d,2eが設け
られている。そして、その取付部2d,2eは、その上
下方向の中程を支点にして、それらの下半分が可撓部2
d−1,2e−1となっており、両者によってハの字が
形成されるように左右方向に撓み得るようになってい
る。また、それらの可撓部2d−1,2e−1には、そ
れらの上下方向の中程に、互いに向かい合うようにして
凸部2d−2,2e−2が形成されている。更に、開口
部2aの上方位置には、開口部1aの長辺と平行にスト
ッパ2fが形成されており、上記の取付部2d,2eの
中程にも鉤状のストッパ2d−3,2e−3が形成され
ている。
【0025】このような特殊な形状をした補助地板2の
背面側には、図3に示されているような平面形状をした
薄板部材12が着脱可能に取り付けられるようになって
いる。そして、この薄板部材12は、被写体光が通過す
る透過領域12aを有しており、また、左右両側の外周
部には段部12b,12cと凹部12d,12eが形成
され、下方位置には摘み部12fが形成されている。
【0026】上記した透過領域12aには、図3に示す
ように、被写体画像の色調を薄いセピア色に補正するフ
ィルタ12a−1が構成されている。しかし、本発明に
かかるフィルタはこれに限定されるものではなく、セピ
ア色以外の色調補正フィルタや紫外線カットフィルタ、
偏光フィルタ、NDフィルタ、ソフトフィルタ、クロス
フィルタ等の各種フィルタで構成することもできる。ま
た、薄板部材12を全て同一のフィルタ材料で構成して
も構わない。
【0027】また、上記した透過領域12aは、図4
(a),(b)に示すように、その一部を、透明、半透
明又は不透明な画像を予め施した画像領域12a−2と
することもできる。即ち、画像領域12a−2は、例え
ば、図4(a)に示す文字の画像で構成することもでき
るし、図4(b)に示す模様の画像で構成することもで
きる。このほか、絵の画像で構成してもよい。更に、画
像領域12a−2は、文字、模様、絵の何れか二種類又
はすべての種類を組合せて構成される画像であっても構
わない。
【0028】次に、薄板部材12の着脱操作について説
明する。図3に示すように、補助地板2の下方から薄板
部材12を上方へ移動させて、取付部2d,2eの対向
面をガイド面としてスライドさせ、上端の両側をガイド
部2b,2cの溝内に挿入する。そして、そのまま上方
へ移動させていくと、段部12b,12cが取付部2
d,2eの凸部2d−2,2e−2を押し、可撓部2d
−1,2e−1をハの字状に押し広げていく。その後、
薄板部材12の先端がストッパ2fに当接し、段部12
b,12cがストッパ2d−3,2e−3に当接する段
階になると、薄板部材12の凹部12d,12eが取付
部2d,2eの凸部2d−2,2e−2と対向するよう
になり、凸部2d−2,2e−2は、可撓部2d−1,
2e−1の弾性によって、凹部12d,12eに係合す
る。従って、その段階で手を離しても、薄板部材12
は、その装着状態を維持している。
【0029】このようにして装着された状態において、
透過領域12aは、その一方の面が補助地板2の開口部
2aに対向し、他方の面が撮像素子13(ローパスフィ
ルタなど撮像素子13の前方に配置される光学部品があ
る場合はそれを含む)にその直前で対向している。この
ため、透過領域12aがフィルタ12a−1で構成され
ている場合には、被写体光が透過領域12aを透過する
と、フィルタ12a−1の色調等が補正された被写体画
像が、撮像面に現れる。また、透過領域12aの一部が
画像領域12a−2で構成される場合には、被写体光が
透過領域12aを透過すると、合成画像が撮像面に現れ
る。例えば、図4(a)に示す薄板部材12を用いて山
を撮影すると、図4(c)に示す合成画像を得ることが
できる。尚、フィルタ12a−1で補正された画像や合
成画像は撮影者によりモニタで観察され、所望の画像で
あることを確認してからカメラのレリーズボタンを押
し、撮影をすることができる。
【0030】そして、装着状態にある薄板部材12は、
別の薄板部材12と交換したいとき、または単に必要が
なくなったときに、カメラの外へ取り出される。このと
きには、薄板部材12の摘み部12fに指をかけ下方へ
引くと、取付部2d,2eの可撓部2d―1,2e―1
を押し広げつつ引き出せるようになっている。
【0031】このように、第一実施例で透過領域12a
をフィルタ12a−1で構成して、この透過領域12a
を有する薄板部材12を手動で着脱可能とした場合に
は、透過領域12aを被写体光が透過することにより、
撮影時にフィルタ12a−1で補正した被写体画像を簡
易に得ることができ、交換レンズの個々のレンズ径に合
わせた複数のフィルタを運搬・使用・保管する必要がな
いという特徴を有している。また、透過領域12aの一
部を画像領域12a−2で構成した場合には、透過領域
12aを被写体光が透過することにより、撮影時に合成
画像を簡易に得ることができ、撮影後の合成処理を必要
しないという特徴を有している。尚、ガイド部2b,2
c、取付部2d,2eは、シャッタユニットの中で一番
撮像素子13側に配置された補助地板2に設けられるの
で、この補助地板2に取り付けられる画像領域12a−
2が、撮像素子13の直前に対向して配置されることに
なり、画像領域12a−2に施された画像がぼけて撮影
されてしまうことはまったくない。
【0032】更に、上記した補助地板2のガイド部2
b,2c、取付部2d,2eの構成は、カメラの設計や
組立作業においてシャッタユニットとして取り扱うこと
ができるので、カメラ内の構造を複雑にすることがな
く、カメラの生産効率を一段と向上させるものである。
しかしながら、本発明は上記した補助地板2の構成に限
定されるものではなく、上記に相当するガイド部や取付
部などをカメラ本体側に構成しても差し支えない。
【0033】次に、上記のように構成されたシャッタユ
ニットが、カメラ内に取り付けられた場合の一例を説明
する。図5及び図6はカメラ筐体14を透視して、カメ
ラ内に配置されたシャッタユニットを示したものであっ
て、図5は撮影者側から視たものであり、図6は図5の
下方から視たものである。上記のようなシャッタユニッ
トは、シャッタ地板1の三隅に形成された孔1i,1
j,1kを利用し、ビスによって取り付けられている。
【0034】また、カメラ筐体14の底部には、薄板部
材12を外部へ取り出すための開口部が形成されてい
て、そこから指を挿入して薄板部材12の摘み部12f
に掛けることが可能になっている。しかし、その開口部
から光やゴミが入るのは好ましいことではない。そこ
で、本実施例の場合には、その開口部を開閉することの
可能な蓋として、ヒンジ式の蓋15が設けられている。
そして、図5は、その蓋15が開いた状態を示し、図6
は閉じた状態を示している。
【0035】〔第二実施例〕本発明の薄板部材の着脱操
作は、カメラ底部から上方向に挿入するものに限られな
い。以下に、撮影者側から視てカメラの左側面から、本
発明における薄板部材を着脱する第二実施例について説
明する。図7は、第二実施例における薄板部材の装着方
法を説明するための図である。尚、第一実施例と共通す
る部材、部位には、図7において同一符号を付し、それ
らについての説明を省略する。
【0036】シャッタの中で一番撮像素子13側に配置
される補助地板2´は、シャッタ地板1の外形よりも左
側に広げた略横長長方形に形成されている。そして、こ
の補助地板2´の略中央でシャッタ地板1の開口部1a
と重なる位置に、第一実施例の開口部2a(図3参照)
と略同様の開口部2a´が形成されている。
【0037】この補助地板2´には、第一実施例におけ
る補助地板2に設けられたガイド部、取付部(図1から
3までを参照)と類似の外形のガイド部及び取付部が、
補助地板2を基準として時計回りに90°回転させた位
置に、設けられている。具体的には、図7に示すよう
に、開口部2a´の上下の縁に沿ってガイド部2b´,
2c´が設けられ、右の縁に沿ってストッパ2f´が設
けられ、また、この開口部2a´の左側には取付部2d
´,2e´が設けられている。この取付部2d´,2e
´は、第一実施例の取付部2d,2eと同様の外形で構
成されており、可撓部2d´−1,2e´−1、凸部2
d´−2,2e´−2、鉤状のストッパ2d´−3,2
e´−3を有している。
【0038】上記した構成の補助地板2´には、薄板部
材12´が取り付けられる。この薄板部材12´は、開
口部2a´と略等しい横長形状の透過領域12a´を有
する平板であり、また、上下両側の外周部には段部12
b´,12c´と凹部12d´,12e´が形成され、
左方位置には摘み部12f´が形成されている。そし
て、この薄板部材12´の透過領域12a´には、第一
実施例と同様に、フィルタ12a−1を構成することも
できるし、その一部を画像領域12a−2で構成するこ
ともできる。
【0039】次に、この薄板部材12´の着脱について
説明するが、第一実施例における薄板部材12が下方か
ら上方へ移動するのに対し、この薄板部材12´は左方
から右方へ移動する点で異なるものの、その他の操作は
第一実施例の着脱とほぼ同様であるので、簡単に説明す
る。
【0040】薄板部材12´を補助地板2´の左方から
右方へ移動させていくと、可撓部2d´−1,2e´−
1をハの字状に押し広げながら、上下両側をガイド部2
b´,2c´の溝内に挿入されていく。そして、段部1
2b´,12c´をストッパ2d´−3,2e´−3に
当接させた状態で、凹部12d´,12e´を凸部2d
´−2,2e´−2に係合させると、薄板部材12´の
装着が完了し、装着状態が維持される。そして、この薄
板部材12´をカメラの外へ取り出すときは、摘み部1
2f´に指をかけ左方へ引くと、取付部2d´,2e´
の可撓部2d´−1,2e´−1を押し広げつつ引き出
せるようになっている。
【0041】尚、上記した二つの実施例においては、先
羽根と後羽根が各々4枚の羽根を備えているが、本発明
は、羽根の枚数に制限がなく、各々1枚であっても差し
支えない。また、上記の各実施例においては、シャッタ
地板1と図示していない中間板との間に先羽根の羽根室
を形成し、その中間板と補助地板2,2´との間に後羽
根の羽根室を形成しているが、本発明は、シャッタ地板
1と中間板との間に後羽根の羽根室を形成し、中間板と
補助地板2,2´との間に先羽根の羽根室を形成したも
のにも適用することができる。更に、デジタルカメラ用
のフォーカルプレンシャッタとしては、シャッタ羽根を
一つしか備えていないものも知られているが、本発明
は、そのようなシャッタにも適用することが可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明は、フィルタや画
像を施した領域に構成されている透過領域を有した着脱
可能な薄板部材を選択的に使用し、撮影が行えるように
したので、フィルタによって補正された被写体画像や被
写体画像と合成したい画像との合成画像を、撮影時に簡
易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例に用いられているフォーカルプレン
シャッタを被写体側から視た平面図であって、シャッタ
のセット状態を示したものである。
【図2】図1に示したフォーカルプレンシャッタが露光
開口を全開にした状態を、図1同様にして視た平面図で
ある。
【図3】第一実施例における薄板部材の装着方法を説明
するための図であって、フォーカルプレンシャッタは図
2の状態を撮影者側から視た平面図である。
【図4】第一実施例における薄板部材を説明するための
図であって、図4(a)及び図4(b)は異なる種類の
薄板部材の平面図であり、図4(c)は図4(a)をカ
メラに挿入して撮影した合成画像の一例を示したもので
ある。
【図5】第一実施例における薄板部材がカメラに装着さ
れた状態を撮影者側から視た要部の透視図である。
【図6】図5の下方から視た要部の透視図である。
【図7】第二実施例における薄板部材の装着方法を説明
するための図であって、撮影者側から視た要部の平面図
である。
【符号の説明】
1 シャッタ地板 1a,2a,2a´ 開口部 1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h 軸 1i,1j,1k 孔 2,2´ 補助地板 2b,2c,2b´,2c´ ガイド部 2d,2e,2d´,2e´ 取付部 2d−1,2e−1,2d´−1,2e´−1 可
撓部 2d−2,2e−2,2d´−2,2e´−2 凸
部 2d−3,2e−3,2f,2d´−3,2e´−3,
2f´ストッパ 3 シャッタ制御機構 4,5,8,9 アーム 4a,8a 長孔 6,7,10,11 羽根 12 薄板部材 12a 透過領域 12a−1 フィルタ 12a−2 画像領域 12b,12c,12b´,12c´ 段部 12d,12e,12d´,12e´ 凹部 12f,12f´ 摘み部 13 撮像素子 14 カメラ筐体 15 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/56 G03B 17/56 Z 5C022 19/02 19/02 // H04N 101:00 H04N 101:00 Fターム(参考) 2H054 AA01 2H081 AA21 AA29 2H083 AA03 AA04 AA05 AA06 AA10 AA26 AA34 2H100 AA01 BB08 CC07 2H105 EE21 EE31 5C022 AA13 AC52 AC55

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズの結像面に撮像面を配置した
    撮像素子と、複数の板部材の間に少なくとも一つの羽根
    室を構成し前記撮像素子の前方に配置されたフォーカル
    プレンシャッタと、前記撮像面を覆う透過領域を有して
    いて前記撮像素子と前記フォーカルプレンシャッタとの
    間において着脱可能に配置されている薄板部材と、を備
    えていて、前記薄板部材は少なくとも前記透過領域がフ
    ィルタで構成されていることを特徴とするデジタルカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 撮影レンズの結像面に撮像面を配置した
    撮像素子と、複数の板部材の間に少なくとも一つの羽根
    室を構成し前記撮像素子の前方に配置されたフォーカル
    プレンシャッタと、前記撮像面を覆う透過領域を有して
    いて前記撮像素子と前記フォーカルプレンシャッタとの
    間で最も撮像素子側にある板部材に着脱可能に配置され
    ている薄板部材と、を備えていて、前記透過領域の一部
    には、予め画像を施してあることを特徴とするデジタル
    カメラ。
  3. 【請求項3】 前記複数の板部材のうち最も前記撮像素
    子側にある板部材に、前記薄板部材の着脱作動を案内す
    るガイド部と、前記薄板部材の取付状態を維持するため
    の取付部と、が設けられていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載のデジタルカメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009186845A (ja) * 2008-02-07 2009-08-20 Seiko Precision Inc シャッタ装置
JP2010066561A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Panasonic Corp 光学フィルターを有する撮像装置
JP2012088685A (ja) * 2010-09-22 2012-05-10 Panasonic Corp カメラ装置

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