JP2004061719A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】左右どちらの手でも無理なく操作可能で、かつ、カメラの配置方向による扱い難さを改善した位置にレリーズスイッチを配置したカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】カメラ本体12背面には、カメラ本体12の両側面および底面からの距離と略等しい距離の位置にレリーズスイッチ30が配置され、このレリーズスイッチ30の上方位置には、モニタ表示部20が設けられている。これにより、利き手によらず、左右どちらの手でも無理なくレリーズスイッチ30を操作できる。また、縦撮りのように撮影方向を変化させても、レリーズスイッチ30の操作が可能である。さらに、モニタ表示部20は、カメラ10の背面におけるレリーズスイッチ30の上方位置に配置されているので、カメラ10を保持する手がモニタ表示部20に被さることなく、モニタ表示部20の良好な視認性を得る。
【選択図】 図2
【解決手段】カメラ本体12背面には、カメラ本体12の両側面および底面からの距離と略等しい距離の位置にレリーズスイッチ30が配置され、このレリーズスイッチ30の上方位置には、モニタ表示部20が設けられている。これにより、利き手によらず、左右どちらの手でも無理なくレリーズスイッチ30を操作できる。また、縦撮りのように撮影方向を変化させても、レリーズスイッチ30の操作が可能である。さらに、モニタ表示部20は、カメラ10の背面におけるレリーズスイッチ30の上方位置に配置されているので、カメラ10を保持する手がモニタ表示部20に被さることなく、モニタ表示部20の良好な視認性を得る。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラに係り、特に、利き手の違いによる撮影時の扱い難さを解消したカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカメラでは周知の如く、レリーズスイッチ(シャッタボタン)は右手の人差し指で押すように配置されているため、カメラの上部右側に配置されているものが一般的であり、利き手が反対(左利き)の撮影者には操作し難い欠点があった。特に、このようなカメラを用いて左利きの撮影者による縦撮り(すなわちカメラの配置方向を略直角に回転させて行われる撮影)を行う場合などには、レリーズスイッチの操作が困難となる不具合があった。
【0003】
このような利き手やカメラの配置方向による扱い難さを改善するために、特開平10−31254号公報に示されるカメラでは、レリーズスイッチをカメラ周囲に複数個配置して、それぞれのレリーズスイッチを撮影者の利き手や配置方向に応じて操作させる技術が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような構成のカメラでは、複数の同一部材(レリーズスイッチ)を多数個備えたものであるため、コストを考慮する場合には好ましいものではなく、加えて、利用していないレリーズスイッチを誤って操作してしまう欠点があった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、左右どちらの手でも無理なく操作可能で、かつ、カメラの配置方向による扱い難さを改善した位置にレリーズスイッチを配置したカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
本発明は前記目的を達成する為に、シャッタレリーズを行うために押圧操作されるレリーズスイッチがカメラ背面に設けられたカメラであって、前記レリーズスイッチは、前記カメラの両側面から略等距離の位置に配置されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、カメラの背面に設けられたレリーズスイッチを、カメラの両側面から略等距離の位置に配置したので、利き手によらずレリーズスイッチを操作できる。すなわち、カメラの両側面から略等距離の位置にレリーズスイッチを配置することで、左右どちらの親指でもレリーズスイッチの操作を可能とした。
【0008】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のカメラにおいて、このレリーズスイッチは、カメラの両側面および底面から略等距離の位置に配置されているので、カメラの配置方向を変化させても、利き手によらずにレリーズスイッチを操作できる。すなわち、たとえば縦撮りなどのようにカメラの配置方向を変化させた場合でも、カメラの底面から略等距離の位置にレリーズスイッチを配置することで、利き手によらずに親指によるレリーズスイッチの操作を可能とした。
【0009】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、カメラの背面におけるレリーズスイッチの上方位置には、カメラによって撮像される画像を表示可能なモニタ表示部が備えられているので、撮影者によるレリーズスイッチの操作時において、カメラを保持する手がモニタ表示部に被さることなく、モニタ表示部の良好な視認性を得る。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って、本発明に係るカメラの好ましい実施の形態について詳説する。図1は、本発明に係るカメラ10の外観を示した斜視図である。
【0011】
カメラ10は、主として矩形状の筐体からなるカメラ本体12、レンズ鏡筒14などから構成されており、カメラ本体12の上面には、撮影ステータスを表示などさせる液晶表示部16が設けられている。
【0012】
カメラ本体12の正面には、略中央位置にレンズ鏡筒14が設けられている。このレンズ鏡筒14は、同図に示すように略円筒状で形成され、その内部には複数のレンズ(不図示)が設けられている。これらレンズの結像位置には、不図示のCCDが内蔵され、このCCDによって被写体が静止画/動画として撮像される。なお、これらレンズは、レンズ鏡筒14の内部に設けられた内蔵モータ(不図示)などによってレンズ間の距離を変化するように駆動可能で、これにより、被写体に対する焦点距離や倍率を変化調整可能としている。
【0013】
また、カメラ本体12の正面にはストロボ発光部18が設けられ、同図に示すように、手指で隠される可能性の少ないレンズ鏡筒14の上方の位置に配置されている。
【0014】
図2に示すように、カメラ本体12の背面には、撮影時のシャッタ操作のためのレリーズスイッチ(シャッタボタン)30が配置されている。同図に示すようにこのレリーズスイッチ30は、カメラ本体12の両側面および底面の夫々から略等しい距離となる位置に配置されている。
【0015】
カメラ本体12の内部には、カメラ10を総合的に制御する不図示の制御基板が内蔵され、レリーズスイッチ30とこの制御基板とは、不図示の回路を介して接続されている。前述したCCDもこの制御基板に回路接続されており、レリーズスイッチ30の押圧操作によってCCDによる動画/静止画の撮像が行われる。なお、レリーズスイッチ30は、押圧の程度(押され方)によって半押し/全押し操作が可能で、レリーズスイッチ30を半押しすることで撮影者による画像確認のための仮撮像が行われ、全押しすることで撮像が行われる。
【0016】
制御基板は、上述したようにレリーズスイッチ30やCCDなどと回路接続されているほかに、画像処理装置、メモリ、リーダ・ライタ装置(これらは図示しない)などを備えている。CCDによって撮像された被写体の光学像はこの画像処理装置によって電子画像データ(デジタルデータ)に変換され、得られたデジタルデータはメディアスロット内の不図示のスマートメディア(記録媒体)に、リーダ・ライタ装置を介して書き込まれて記録される。符号22は、スマートメディアをカメラ本体12の内部に収納するためのメディアスロットのカバー(スロットカバー)であり、スマートメディアは、このスロットカバー22を開閉して取り出し可能で交換できる。
【0017】
カメラ本体12の背面には、LCD(液晶表示装置)が用いられたモニタ表示部20が設けられ、レリーズスイッチ30の上方位置に配置されている。このモニタ表示部20は、モニタ表示部20全体を照明するバックライトとともに制御基板に搭載されて、カメラ本体12の当該領域に開設された矩形窓からモニタ表示部20の表示面を露呈するように配置されている。このモニタ表示部20には、撮影する直前、もしくは撮影した画像が表示され、撮影者は、モニタ表示部20にて被写体を確認でき、ピントや露出を確認しながら撮影することができるほか、撮影した画像を確認できる。なお、カメラ本体12の背面の上部で、モニタ表示部20上方に光学系ファインダ(不図示)を設けて、この光学系ファインダによって撮影者により被写体を確認できる構成としてもよい。
【0018】
カメラ本体12の背面には主電源スイッチ32やモード切替スイッチ34が設けられ、これらはレリーズスイッチ30の下方に配置されている。主電源スイッチ32は電源オン/オフを、また、モード切替スイッチ34は撮影モード/再生モードを夫々切り換えるための操作手段である。なお、撮影モードとしては、動画を撮影する動画モードと、静止画を撮影する静止画モードなどが選択可能である。
【0019】
上述したような各機器に加えて、カメラ本体12には、カメラ10に電力を供給させる電源供給手段としてのバッテリ(不図示)が内蔵されている。このバッテリによってカメラ本体12の各機器に、その駆動に必要な電力が不図示の回路を介して供給される。また、カメラ本体12の下部には開閉式の電池蓋(不図示)が設けられ、この電池蓋を開閉することでバッテリを取り出して交換できる。
【0020】
次に、カメラ10における静止画の撮像について、以下に手順を説明する。
【0021】
図2において、主電源スイッチ32をオンとし、モード切替スイッチ34を撮影モード(静止画モード)とする。この後、撮影者はモニタ表示部20によって被写体を捕らえ、被写体を撮影範囲に収めるようにカメラ10を操作(フレーミング)する。レリーズスイッチ30を半押しすることにより、結像された被写体像がCCDによって仮撮像される。この仮撮像に伴いフォーカシング(ピント合わせ)や露出制御が行われ、かつCCDからの撮像信号に基づいてデジタルデータが不図示の撮像信号処理回路によって出力され、デジタルデータが制御基板のメモリに記録される。モニタ表示部20では仮に撮像された画像が表示され、ピントや露出をモニタ表示部20で確認できる。
【0022】
この後、撮影者によってレリーズスイッチ30を全押しすることによって静止画の撮像が行われる。撮像した静止画像のデジタルデータは一旦メモリに記録された後、スマートメディアに記録される。
【0023】
デジタルカメラ10にて動画を撮影する場合には、モード切替スイッチ34を撮影モード(動画モード)とした後、静止画モードと同様に撮影を行う。すなわち、レリーズスイッチ30を半押しすることにより、結像された被写体像がCCDによって連続して撮像される。モニタ表示部20では仮に撮像された画像が表示され、撮影者は、ピントや露出をモニタ表示部20で確認できる。
【0024】
この後、撮影者によってレリーズスイッチ30を全押しすることによって動画の撮像が開始され、撮像した動画画像のデジタルデータは、連続してスマートメディアに記録される。なお、撮影者によってレリーズスイッチ30を再度全押しすることによって動画の撮像は停止される。
【0025】
次に、上記の如く構成された本発明に係るカメラ10について、その作用を以下に説明する。
【0026】
図3(a),(b)は、本発明の実施の形態のカメラ10の使用例を示している。同図に示すように、レリーズスイッチ30がカメラ10の背面において、カメラの両側面から略等距離の位置に配置されているので、利き手によらず、左右どちらの手でも無理なくレリーズスイッチ30を操作可能である。すなわち、左利きの撮影者の場合は、図3(a)に示すようにカメラ10を左手で把持するとともに、その左手の親指でレリーズスイッチ30を押圧操作できる構成となっている。一方、右利きの撮影者の場合は、図3(b)に示すようにカメラ10を右手で把持するとともに、右手の親指でレリーズスイッチ30を押圧操作できる構成となっている。
【0027】
さらに、図4(a),(b)に示すように、カメラ10の底面から略等距離の位置にレリーズスイッチを配置することで、カメラの配置方向を変化させた際でも、利き手によらずに親指によるレリーズスイッチの操作が可能である。すなわち、縦撮りなどの場合においては、左利きの撮影者の場合は図4(a)に示すようにカメラ10を左手で把持して、モニタ表示部20が図4(a)における右側となるようにカメラ10を保持して撮影を行う。同様に、右利きの撮影者の場合は、図4(b)に示すようにカメラ10を右手で把持して、モニタ表示部20が図4(b)における左側となるようにカメラ10を保持して撮影を行う。
【0028】
特に、レリーズスイッチ30の上方位置にモニタ表示部20が配置されることで、撮影者によるレリーズスイッチ30の押圧操作時において、カメラ10を保持する手がモニタ表示部20に被さることなく、モニタ表示部20の良好な視認性を得るとともに、モニタ表示部の表示面の汚れの付着や表示面の損傷なども防止できる。
【0029】
なお、撮影者によってモード切替スイッチ34が再生モードに切り替えられると、撮像された画像(スマートメディアに記録された動画/静止画像)がモニタ表示部20に表示されるが、これら詳細の説明は省略する。
【0030】
前述した実施の形態に示したカメラ10の構成は、前記実施の形態に限定されるものではない。たとえば、片手のみでカメラ10を保持し難い場合には、図2に示すように、レリーズスイッチ30の淵部に、土手状に形成された突部36を形成すれば、この突部36に親指をかけたまま、カメラ10の片手保持を容易にできる。特に、押し易さを考慮して、レリーズスイッチ30の押圧面を突部36より内側(カメラ本体12側)となるように形成すれば、不用意にレリーズスイッチ30を押すことがない構成とすることができる。
【0031】
また、本実施の形態に係るカメラ10としては、例としてレンズ交換などを不要としたカメラ(デジタルカメラ、コンパクトカメラなど)を用いて示したが、これに限らずレンズ交換が可能なカメラ(レフレックスデジタルカメラ:一眼レフデジタルカメラ)などにも本発明を適用できる。また、カメラ10としてはデジタルカメラに限らず、銀塩カメラでもよいことは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明に係るカメラによれば、カメラの背面に設けられたレリーズスイッチを、カメラの両側面から略等距離の位置に配置したので、利き手によらずレリーズスイッチを操作できる。
【0033】
また、このレリーズスイッチは、カメラの両側面および底面から略等距離の位置に配置されているので、カメラの配置方向を変化させても、利き手によらずにレリーズスイッチを操作できる。
【0034】
さらに、カメラの背面におけるレリーズスイッチの上方位置には、カメラによって撮像される画像を表示可能なモニタ表示部が備えられているので、撮影者によるレリーズスイッチの操作時において、カメラを保持する手がモニタ表示部に被さることなく、モニタ表示部の良好な視認性を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラの外観を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態に係るカメラの背面の外観を示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態に係るカメラの作用を示す背面図
【図4】本発明の実施の形態に係るカメラの別の作用を示す背面図
【符号の説明】
10…カメラ、12…カメラ本体、20…モニタ表示部、30…レリーズスイッチ
【発明の属する技術分野】
本発明はカメラに係り、特に、利き手の違いによる撮影時の扱い難さを解消したカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカメラでは周知の如く、レリーズスイッチ(シャッタボタン)は右手の人差し指で押すように配置されているため、カメラの上部右側に配置されているものが一般的であり、利き手が反対(左利き)の撮影者には操作し難い欠点があった。特に、このようなカメラを用いて左利きの撮影者による縦撮り(すなわちカメラの配置方向を略直角に回転させて行われる撮影)を行う場合などには、レリーズスイッチの操作が困難となる不具合があった。
【0003】
このような利き手やカメラの配置方向による扱い難さを改善するために、特開平10−31254号公報に示されるカメラでは、レリーズスイッチをカメラ周囲に複数個配置して、それぞれのレリーズスイッチを撮影者の利き手や配置方向に応じて操作させる技術が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような構成のカメラでは、複数の同一部材(レリーズスイッチ)を多数個備えたものであるため、コストを考慮する場合には好ましいものではなく、加えて、利用していないレリーズスイッチを誤って操作してしまう欠点があった。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、左右どちらの手でも無理なく操作可能で、かつ、カメラの配置方向による扱い難さを改善した位置にレリーズスイッチを配置したカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決する為の手段】
本発明は前記目的を達成する為に、シャッタレリーズを行うために押圧操作されるレリーズスイッチがカメラ背面に設けられたカメラであって、前記レリーズスイッチは、前記カメラの両側面から略等距離の位置に配置されていることを特徴とする。
【0007】
本発明によれば、カメラの背面に設けられたレリーズスイッチを、カメラの両側面から略等距離の位置に配置したので、利き手によらずレリーズスイッチを操作できる。すなわち、カメラの両側面から略等距離の位置にレリーズスイッチを配置することで、左右どちらの親指でもレリーズスイッチの操作を可能とした。
【0008】
また、請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載のカメラにおいて、このレリーズスイッチは、カメラの両側面および底面から略等距離の位置に配置されているので、カメラの配置方向を変化させても、利き手によらずにレリーズスイッチを操作できる。すなわち、たとえば縦撮りなどのようにカメラの配置方向を変化させた場合でも、カメラの底面から略等距離の位置にレリーズスイッチを配置することで、利き手によらずに親指によるレリーズスイッチの操作を可能とした。
【0009】
また、請求項3に記載の発明によれば、請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、カメラの背面におけるレリーズスイッチの上方位置には、カメラによって撮像される画像を表示可能なモニタ表示部が備えられているので、撮影者によるレリーズスイッチの操作時において、カメラを保持する手がモニタ表示部に被さることなく、モニタ表示部の良好な視認性を得る。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って、本発明に係るカメラの好ましい実施の形態について詳説する。図1は、本発明に係るカメラ10の外観を示した斜視図である。
【0011】
カメラ10は、主として矩形状の筐体からなるカメラ本体12、レンズ鏡筒14などから構成されており、カメラ本体12の上面には、撮影ステータスを表示などさせる液晶表示部16が設けられている。
【0012】
カメラ本体12の正面には、略中央位置にレンズ鏡筒14が設けられている。このレンズ鏡筒14は、同図に示すように略円筒状で形成され、その内部には複数のレンズ(不図示)が設けられている。これらレンズの結像位置には、不図示のCCDが内蔵され、このCCDによって被写体が静止画/動画として撮像される。なお、これらレンズは、レンズ鏡筒14の内部に設けられた内蔵モータ(不図示)などによってレンズ間の距離を変化するように駆動可能で、これにより、被写体に対する焦点距離や倍率を変化調整可能としている。
【0013】
また、カメラ本体12の正面にはストロボ発光部18が設けられ、同図に示すように、手指で隠される可能性の少ないレンズ鏡筒14の上方の位置に配置されている。
【0014】
図2に示すように、カメラ本体12の背面には、撮影時のシャッタ操作のためのレリーズスイッチ(シャッタボタン)30が配置されている。同図に示すようにこのレリーズスイッチ30は、カメラ本体12の両側面および底面の夫々から略等しい距離となる位置に配置されている。
【0015】
カメラ本体12の内部には、カメラ10を総合的に制御する不図示の制御基板が内蔵され、レリーズスイッチ30とこの制御基板とは、不図示の回路を介して接続されている。前述したCCDもこの制御基板に回路接続されており、レリーズスイッチ30の押圧操作によってCCDによる動画/静止画の撮像が行われる。なお、レリーズスイッチ30は、押圧の程度(押され方)によって半押し/全押し操作が可能で、レリーズスイッチ30を半押しすることで撮影者による画像確認のための仮撮像が行われ、全押しすることで撮像が行われる。
【0016】
制御基板は、上述したようにレリーズスイッチ30やCCDなどと回路接続されているほかに、画像処理装置、メモリ、リーダ・ライタ装置(これらは図示しない)などを備えている。CCDによって撮像された被写体の光学像はこの画像処理装置によって電子画像データ(デジタルデータ)に変換され、得られたデジタルデータはメディアスロット内の不図示のスマートメディア(記録媒体)に、リーダ・ライタ装置を介して書き込まれて記録される。符号22は、スマートメディアをカメラ本体12の内部に収納するためのメディアスロットのカバー(スロットカバー)であり、スマートメディアは、このスロットカバー22を開閉して取り出し可能で交換できる。
【0017】
カメラ本体12の背面には、LCD(液晶表示装置)が用いられたモニタ表示部20が設けられ、レリーズスイッチ30の上方位置に配置されている。このモニタ表示部20は、モニタ表示部20全体を照明するバックライトとともに制御基板に搭載されて、カメラ本体12の当該領域に開設された矩形窓からモニタ表示部20の表示面を露呈するように配置されている。このモニタ表示部20には、撮影する直前、もしくは撮影した画像が表示され、撮影者は、モニタ表示部20にて被写体を確認でき、ピントや露出を確認しながら撮影することができるほか、撮影した画像を確認できる。なお、カメラ本体12の背面の上部で、モニタ表示部20上方に光学系ファインダ(不図示)を設けて、この光学系ファインダによって撮影者により被写体を確認できる構成としてもよい。
【0018】
カメラ本体12の背面には主電源スイッチ32やモード切替スイッチ34が設けられ、これらはレリーズスイッチ30の下方に配置されている。主電源スイッチ32は電源オン/オフを、また、モード切替スイッチ34は撮影モード/再生モードを夫々切り換えるための操作手段である。なお、撮影モードとしては、動画を撮影する動画モードと、静止画を撮影する静止画モードなどが選択可能である。
【0019】
上述したような各機器に加えて、カメラ本体12には、カメラ10に電力を供給させる電源供給手段としてのバッテリ(不図示)が内蔵されている。このバッテリによってカメラ本体12の各機器に、その駆動に必要な電力が不図示の回路を介して供給される。また、カメラ本体12の下部には開閉式の電池蓋(不図示)が設けられ、この電池蓋を開閉することでバッテリを取り出して交換できる。
【0020】
次に、カメラ10における静止画の撮像について、以下に手順を説明する。
【0021】
図2において、主電源スイッチ32をオンとし、モード切替スイッチ34を撮影モード(静止画モード)とする。この後、撮影者はモニタ表示部20によって被写体を捕らえ、被写体を撮影範囲に収めるようにカメラ10を操作(フレーミング)する。レリーズスイッチ30を半押しすることにより、結像された被写体像がCCDによって仮撮像される。この仮撮像に伴いフォーカシング(ピント合わせ)や露出制御が行われ、かつCCDからの撮像信号に基づいてデジタルデータが不図示の撮像信号処理回路によって出力され、デジタルデータが制御基板のメモリに記録される。モニタ表示部20では仮に撮像された画像が表示され、ピントや露出をモニタ表示部20で確認できる。
【0022】
この後、撮影者によってレリーズスイッチ30を全押しすることによって静止画の撮像が行われる。撮像した静止画像のデジタルデータは一旦メモリに記録された後、スマートメディアに記録される。
【0023】
デジタルカメラ10にて動画を撮影する場合には、モード切替スイッチ34を撮影モード(動画モード)とした後、静止画モードと同様に撮影を行う。すなわち、レリーズスイッチ30を半押しすることにより、結像された被写体像がCCDによって連続して撮像される。モニタ表示部20では仮に撮像された画像が表示され、撮影者は、ピントや露出をモニタ表示部20で確認できる。
【0024】
この後、撮影者によってレリーズスイッチ30を全押しすることによって動画の撮像が開始され、撮像した動画画像のデジタルデータは、連続してスマートメディアに記録される。なお、撮影者によってレリーズスイッチ30を再度全押しすることによって動画の撮像は停止される。
【0025】
次に、上記の如く構成された本発明に係るカメラ10について、その作用を以下に説明する。
【0026】
図3(a),(b)は、本発明の実施の形態のカメラ10の使用例を示している。同図に示すように、レリーズスイッチ30がカメラ10の背面において、カメラの両側面から略等距離の位置に配置されているので、利き手によらず、左右どちらの手でも無理なくレリーズスイッチ30を操作可能である。すなわち、左利きの撮影者の場合は、図3(a)に示すようにカメラ10を左手で把持するとともに、その左手の親指でレリーズスイッチ30を押圧操作できる構成となっている。一方、右利きの撮影者の場合は、図3(b)に示すようにカメラ10を右手で把持するとともに、右手の親指でレリーズスイッチ30を押圧操作できる構成となっている。
【0027】
さらに、図4(a),(b)に示すように、カメラ10の底面から略等距離の位置にレリーズスイッチを配置することで、カメラの配置方向を変化させた際でも、利き手によらずに親指によるレリーズスイッチの操作が可能である。すなわち、縦撮りなどの場合においては、左利きの撮影者の場合は図4(a)に示すようにカメラ10を左手で把持して、モニタ表示部20が図4(a)における右側となるようにカメラ10を保持して撮影を行う。同様に、右利きの撮影者の場合は、図4(b)に示すようにカメラ10を右手で把持して、モニタ表示部20が図4(b)における左側となるようにカメラ10を保持して撮影を行う。
【0028】
特に、レリーズスイッチ30の上方位置にモニタ表示部20が配置されることで、撮影者によるレリーズスイッチ30の押圧操作時において、カメラ10を保持する手がモニタ表示部20に被さることなく、モニタ表示部20の良好な視認性を得るとともに、モニタ表示部の表示面の汚れの付着や表示面の損傷なども防止できる。
【0029】
なお、撮影者によってモード切替スイッチ34が再生モードに切り替えられると、撮像された画像(スマートメディアに記録された動画/静止画像)がモニタ表示部20に表示されるが、これら詳細の説明は省略する。
【0030】
前述した実施の形態に示したカメラ10の構成は、前記実施の形態に限定されるものではない。たとえば、片手のみでカメラ10を保持し難い場合には、図2に示すように、レリーズスイッチ30の淵部に、土手状に形成された突部36を形成すれば、この突部36に親指をかけたまま、カメラ10の片手保持を容易にできる。特に、押し易さを考慮して、レリーズスイッチ30の押圧面を突部36より内側(カメラ本体12側)となるように形成すれば、不用意にレリーズスイッチ30を押すことがない構成とすることができる。
【0031】
また、本実施の形態に係るカメラ10としては、例としてレンズ交換などを不要としたカメラ(デジタルカメラ、コンパクトカメラなど)を用いて示したが、これに限らずレンズ交換が可能なカメラ(レフレックスデジタルカメラ:一眼レフデジタルカメラ)などにも本発明を適用できる。また、カメラ10としてはデジタルカメラに限らず、銀塩カメラでもよいことは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明に係るカメラによれば、カメラの背面に設けられたレリーズスイッチを、カメラの両側面から略等距離の位置に配置したので、利き手によらずレリーズスイッチを操作できる。
【0033】
また、このレリーズスイッチは、カメラの両側面および底面から略等距離の位置に配置されているので、カメラの配置方向を変化させても、利き手によらずにレリーズスイッチを操作できる。
【0034】
さらに、カメラの背面におけるレリーズスイッチの上方位置には、カメラによって撮像される画像を表示可能なモニタ表示部が備えられているので、撮影者によるレリーズスイッチの操作時において、カメラを保持する手がモニタ表示部に被さることなく、モニタ表示部の良好な視認性を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカメラの外観を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態に係るカメラの背面の外観を示す斜視図
【図3】本発明の実施の形態に係るカメラの作用を示す背面図
【図4】本発明の実施の形態に係るカメラの別の作用を示す背面図
【符号の説明】
10…カメラ、12…カメラ本体、20…モニタ表示部、30…レリーズスイッチ
Claims (3)
- シャッタレリーズを行うために押圧操作されるレリーズスイッチがカメラ背面に設けられたカメラであって、前記レリーズスイッチは、前記カメラの両側面から略等距離の位置に配置されていることを特徴とするカメラ。
- 前記レリーズスイッチは、前記カメラの両側面および底面から略等距離の位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載されたカメラ。
- 前記カメラの背面における前記レリーズスイッチの上方位置には、前記カメラによって撮像される画像を表示可能なモニタ表示部が備えられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載されたカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002218110A JP2004061719A (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002218110A JP2004061719A (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004061719A true JP2004061719A (ja) | 2004-02-26 |
Family
ID=31939395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002218110A Pending JP2004061719A (ja) | 2002-07-26 | 2002-07-26 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004061719A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006343429A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Olympus Imaging Corp | カメラ |
-
2002
- 2002-07-26 JP JP2002218110A patent/JP2004061719A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006343429A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Olympus Imaging Corp | カメラ |
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