JPH1115072A - 可動グリップ付デジタルカメラ - Google Patents

可動グリップ付デジタルカメラ

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Publication number
JPH1115072A
JPH1115072A JP9162372A JP16237297A JPH1115072A JP H1115072 A JPH1115072 A JP H1115072A JP 9162372 A JP9162372 A JP 9162372A JP 16237297 A JP16237297 A JP 16237297A JP H1115072 A JPH1115072 A JP H1115072A
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JP
Japan
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movable grip
camera body
camera
grip
optical system
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JP9162372A
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English (en)
Inventor
Tetsuji Shono
鉄司 庄野
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラボディの小型化を図る一方で、CCD
で撮像した画像を表示するためのLCD(モニタ装置)
を備えるデジタルカメラでは、LCDを大型化すること
によりカメラボディを保持する部分が少なくなり、安定
した保持が困難になる。 【解決手段】 LCD4とファインダ光学系3を有する
デジタルカメラのカメラボディ1に、カメラボディ1の
側面位置から後面位置にわたる角度範囲で回動可能な可
動グリップ8を備える。カメラボディ1を小型化する一
方でLCD4を大画面化した場合でも、可動グリップ8
を側面位置としたときにはLCD4の表示画面を確認し
ながらの撮影が可能となり、また、可動グリップ8を後
面位置としたときには、カメラの小型化を損なうことな
く携帯性に優れ、かつ同時にファインダ光学系3で被写
体を確認しながらの撮影が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮影画面を確認する
ためのモニタ表示部及び光学ファインダを有するデジタ
ルカメラに関し、特に可動グリップを備えるデジタルカ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影光学系で結像した被写体像を
CCDで撮像して記録、再生を行う所謂デジタルカメラ
が種々提案されている。この種のカメラでは、撮影光学
系により結像した被写体像をCCDで結像して画像信号
を得るとともに、この画像信号によりモニタ装置、例え
ばLCD(液晶表示素子)に表示して撮影画面を確認す
るように構成されている。また、その一方で、従来の銀
塩フィルムを用いるレンズシャッタ方式のカメラのよう
に、撮影する被写体を光学系を利用して確認する光学フ
ァインダを併設したデジタルカメラも提案されている。
【0003】ところで、近年においては、この種のデジ
タルカメラのカメラボディの小型化、薄型化が進められ
ている。このようなカメラの小型化、薄型化により、カ
メラの携帯には有利なものとされているが、その一方で
小型化、薄型化が極端に進められると、カメラの使い勝
手が悪くなるおそれが生じる。例えば、前記したような
モニタ表示部や光学ファインダを備えるデジタルカメラ
では、カメラボディの後面(背面)にモニタ表示部や光
学ファインダの接眼窓を配置する必要があり、人間工学
的に前記接眼窓はカメラボディの後面の上部の後面から
見て左寄りの位置に配置される。また、前記LCDの表
示面の大画面化が進められると、LCDの表示面の一部
は必然的にカメラボディの後面の右側の下部寄りの位置
に配置されることになる。さらに、レリーズボタンは通
常カメラボディの上面の後面側から見て右寄りの位置に
配置される。このため、撮影を行う場合に、右手でカメ
ラボディの右側部分を握持したときに、手の一部がモニ
タ表示部の上方に被さることになり、モニタ表示部の一
部を見ることができなくなることがある。また、手がモ
ニタ表示部の表面に触れて表面を汚し、あるいは表面に
外力を加えることになって、LCDにダメージを与える
ことになる。
【0004】このため、カメラの右側部分にグリップを
装着し、このグリップを握持することで、前記したよう
な問題を解消することが考えられている。しかしなが
ら、グリップを装着することによってカメラボディの寸
法、特に幅寸法が大きくなり、カメラボディを小型化す
るという目的に反することになる。また、グリップを必
要に応じて着脱する構成も考えられているが、グリップ
をカメラと共に携帯する必要があり、携帯性に劣るとと
もに、グリップを装着したときには前記したと同様にカ
メラボディの幅寸法が大きくなり、カメラの小型化を達
成する上での障害となる。
【0005】本発明の目的は、カメラの小型化を実現し
て携帯性を改善する一方で、カメラの保持性を改善して
好適な撮影を可能にした可動グリップ付デジタルカメラ
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体を撮影
するための撮影光学系と、前記撮影光学系で撮影された
被写体像を表示するためにカメラボディの後面に配置さ
れたモニタ装置と、前記被写体を光学的に確認するため
のファインダ光学系とを備えるデジタルカメラにおい
て、前記カメラボディに枢支され、前記カメラボディの
側面位置から後面位置にわたる角度範囲で回動可能な可
動グリップを備える。特に、前記カメラボディは前後方
向の奥行き寸法が薄型化され、前記可動グリップは前記
カメラボディの奥行き寸法にほぼ等しい幅寸法とされる
ことが好ましい。
【0007】また、本発明においては、前記可動グリッ
プを、前記カメラボディの側面位置と、後面位置のそれ
ぞれにおいてロック状態とするロック機構を備えること
が好ましい。また、前記可動グリップは、前記カメラボ
ディの後面位置に回動位置されたときに、前記モニタ装
置の表示面を覆う位置に回動位置されるように構成さ
れ、この場合に、前記可動グリップの回動位置に基づい
てオン、オフ動作されるグリップスイッチを備え、可動
グリップが前記モニタ装置の表示面を覆う前記カメラボ
ディの後面位置に回動位置されたときに、前記モニタ装
置での表示を停止させる構成とすることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明をズーム構成の薄型デ
ジタルカメラに適用した実施形態の斜視図であり、同図
(a)は前面方向から見た図、同図(b)は後面方向か
ら見た図である。カメラボディ1は、横幅寸法、高さ寸
法に比較して奥行き寸法が小さくされた薄型の矩形筐体
として形成されており、その前面には前面に向かって右
上位置に撮影光学系2が配置され、この撮影光学系2に
隣接する位置にファインダ光学系3の対物窓31が配置
される。また、前記カメラボディ1の後面には、上部左
寄りの位置に前記ファインダ光学系3の接眼窓32が配
置され、右側の下側領域には撮影した画像をモニタする
ためのLCD(液晶表示装置)4が配置される。また、
前記カメラボディ1の上面にはレリーズボタン5や電源
スイッチ6等の各種スイッチが配置される。そして、前
記カメラボディ1の前面から見て左側面部の位置に、そ
の上端部と下端部がそれぞれカメラボディの上面、下面
に枢支されてカメラボディに対して水平方向に回動可能
とされ、前記カメラボディの左側面と後面との間の約9
0度の角度範囲で回動位置される可動グリップ8が設け
られている。なお、この可動グリップ8の回動を可能と
するために、前記カメラボディ1の後面右側の角部は平
面形状が円弧状に形成されている。
【0009】図2は前記デジタルカメラのカメラボディ
1内における各部の配置を示す模式的な斜視図である。
前記撮影光学系2はズームレンズとして構成されてお
り、この撮影光学系2を構成する複数のレンズ21,2
2,23のうちの一部が、撮影光学系の鏡筒周囲に配置
されたカム環24によって主光軸方向に移動され、その
焦点距離、すなわちズーム倍率が変化調整可能に構成さ
れている。前記カム環24は隣接配置されている小型モ
ータ25によって光軸回りに回転駆動される。また、前
記撮影光学系2の結像位置には、回路基板71に搭載さ
れているCCD7が配設されており、前記撮影光学系2
で結像した被写体像を撮像し、撮像信号として出力す
る。なお、このCCD7の構成および動作原理は既に知
られている技術であるので、ここでは詳細な説明は省略
する。
【0010】また、前記ファインダ光学系3は、前記対
物窓31から接眼窓32にわたる光路上に第1から第4
のレンズ34a〜34dと、第1から第4の反射ミラー
35a〜35dと、視野枠33が配置され、前記撮影光
学系2で撮影する被写体を目視可能なファインダとして
構成されている。このファインダ光学系3では対物窓3
1から接眼窓32にわたる光路を前記した複数の反射ミ
ラー35a〜35dによってカメラの高さ方向および幅
方向に屈曲させ、かつこの屈曲された光軸上に前記レン
ズのうちの一部のレンズ34b,34cを光軸方向に沿
って移動可能な構成とすることで、前記カメラボディ1
の薄型化にかかわらず光路長を長くでき、高倍率のファ
インダとして構成することが可能とされている。また、
前記レンズ34a〜34dのうちの一部を光軸方向に沿
って移動可能とすることで、ズーム構成のファインダ光
学系として構成することも可能である。
【0011】また、前記LCD4はLCDを照明するた
めのバックライト41と共に回路基板42に搭載されて
前記カメラボディ1の後面の右寄りの位置に配置され、
カメラボディ1の当該領域に開設された矩形窓1aから
表示面が露呈されている。このLCD4には、前記CC
D7から出力される撮像信号に基づいて撮影する直前、
ないし撮影した画像を表示し得るように構成されてい
る。
【0012】なお、前記カメラボディ1の内部の、前記
撮影光学系2、ファインダ光学系3、CCD7、LCD
4等と干渉しない領域に、デジタルカメラを総合的に制
御するための中央処理回路を搭載した回路基板91、電
池92、記録カード93等がそれぞれ配置されている。
また、図2には示されないが、前記可動グリップ8に対
向される領域には、この可動グリップの回動位置をロッ
クするための機構や、可動グリップの回動位置に応じて
オン、オフ動作されるスイッチ等の機構が配置されてお
り、これらの構成については次に説明する。
【0013】図1に示されるように、前記可動グリップ
8は前記カメラボディ1の奥行き寸法に略等しい幅寸法
で、かつその中央辺部8aがカメラボディの高さ寸法に
略等しいコ字型に形成されており、その上辺部8bと下
辺部8cにおいて前記カメラボディ1に対して水平方向
に回動可能に枢支されている。この枢支構造により可動
グリップ8は前記枢支部Cを中心にしてカメラボディ1
に対して水平方向に回動可能とされるが、ここでは前記
カメラボディ1の前面から見て左側面位置から後面に沿
う位置の間の、約90度の角度範囲で回動可能とされて
いる。なお、この実施形態では、撮影時に図1に示した
ように、可動グリップ8をカメラボディ1の前面から見
て左側面位置に回動位置した状態でグリップを握持した
場合には、前記LCD4のモニタ画像を確認しながらの
撮影を行うようにしていることから、この可動グリップ
の左側面位置を便宜的に「モニタ撮影位置」と称する。
また、図5に示すように、可動グリップ8がカメラボデ
ィ1の後面位置に回動位置した状態でグリップを握持し
た場合には、可動グリップ8によってLCD4の表示面
の一部が覆い隠されてモニタ画像が確認し難くなり、そ
の際にはファインダ光学系3を利用して被写体を確認し
ながらの撮影を行うようにしていることから、この回動
位置を便宜的に「ファインダ撮影位置」と称する。
【0014】前記可動グリップ8の上辺部8bにおける
枢支構造は、図3にその部分分解斜視図を、図4にその
断面図をそれぞれ示すように、前記カメラボディ1の上
面に円筒状のボス11が突設され、このボス11の外側
に前記上辺部8bの軸穴81が嵌合される。このボス1
1の筒内には圧縮コイルバネ12が内装され、さらにこ
の圧縮コイルバネ12の内部には、大径頭部13aを有
する短ロッド状のロックボタン13が内装される。この
ロックボタン13の内端にはL字型をしたロックアーム
14がネジ15により一体に結合されており、このロッ
クアーム14の上方を向いた先端部14aは、前記カメ
ラボディ1の上面部を貫通するロック穴16内にカメラ
ボディ1の内側から挿通されている。このため、一体化
されているロックボタン13とロックアーム14は、前
記圧縮コイルバネ12によって上方への付勢力が付与さ
れている。一方、前記可動グリップ8の上辺部8bの内
面には、前記軸穴81を中心にして中心角度が90度を
なす円弧状の浅い凹溝82が形成されており、かつこの
凹溝82の両端部にはこれよりも深いロック凹部83,
84が形成されている。そして、これらの凹溝82およ
びロック凹部83,84には前記カメラボディ1の上面
部の前記ロック穴16から露出される前記ロックアーム
14の先端部14aが挿入可能とされている。
【0015】また、前記可動グリップ8の上辺部8bの
内面には、前記一方のロック凹部83に隣接する位置に
スイッチ凹部85が設けられている。一方、このスイッ
チ凹部85に対向する前記カメラボディ1の上面部に
は、上下方向に貫通される小孔17が開口され、この小
孔17内にスイッチロッド18が挿通されている。この
スイッチロッド18の内端部は前記カメラボディ1内に
固定支持されているグリップスイッチ19の可動接片1
9aに当接されており、この可動接片19aの弾性力に
よって上方に付勢されている。前記グリップスイッチ1
9には、前記可動接片19aと対向する上側位置に固定
接片19bが配置されている。
【0016】この構成によれば、図1に示したように、
可動グリップ8がモニタ撮影位置に回動位置されている
ときには、前記コイルバネ12の付勢力によって前記ロ
ックアーム14の先端部14aが一方のロック凹部83
に挿入される。また、図5に示したように、可動グリッ
プ8がファインダ撮影位置に回動位置されているときに
は、前記ロックアーム14の先端部14aは他方のロッ
ク凹部84に挿入されるように、前記凹溝82とロック
アーム14との位置が設定されている。このため、可動
グリップ8のこれらの回動位置では、図4(a),
(b)にそれぞれの状態を示すように、ロックアーム1
4の先端部14aがロック凹部83,84に嵌入され、
かつこれらロック凹部83,84と凹溝82との段差部
によってその離脱が係止されるため、この状態では可動
グリップ8を回動することはできなくなり、可動グリッ
プ8は各回動位置においてロック状態とされる。したが
って、この状態で可動グリップ8を握持すれば、カメラ
が小型化されているのにもかかわらず、カメラを安定し
た状態に保持することが可能となる。特に、図5のよう
なファインダ撮影位置では、可動グリップ8がLCD4
の表面面を覆う状態とされるため、可動グリップ8を握
持する手がLCD4の表示面に触れることが防止でき、
LCD4の表示面の汚れが防止でき、また多少強い力で
握持した場合でもこの表示面の損傷が防止できる。
【0017】また、前記した各回動位置でのロック状態
のうち、特に図1に示したように、可動グリップ8がモ
ニタ撮影位置に回動位置されているときには、図4
(b)に示したように、グリップスイッチ19の可動接
片19aの付勢力によってスイッチロッド18の上端部
が、対向位置されているスイッチ凹部85に進入される
ため、これに伴って可動接片19aが上動して固定接片
19bに接触し、グリップスイッチ19をオンさせる。
【0018】また、前記した各ロック状態を解除するた
めには、図4(c)に示すように、ロックボタン13を
圧縮コイルバネ12の付勢力に抗して押し込めば、ロッ
クアーム14が下方に移動されてその先端部14aがロ
ック凹部83,84内から退避されるため、可動グリッ
プ8を回動させることが可能となる。そして、可動グリ
ップ8がモニタ撮影位置に回動位置されていないとき、
例えばファインダ撮影位置に向けて回動される途中の状
態のときには、同図のようにスイッチロッド18の上端
部は上辺部8bの内面に当接されて押し下げられてお
り、可動接片19aは下動されて固定接片19bから離
反され、グリップスイッチ19をオフさせる。
【0019】図6は前記グリップスイッチ19を含むデ
ジタルカメラの主要部の回路構成を示す図である。前記
撮像光学系2に組み付けられているCCD7には、CC
D駆動回路101が接続され、このCCD駆動回路10
1によって撮像動作が駆動される。また、前記CCD7
の信号出力側には撮像した信号を処理してデジタルデー
タとするための撮像信号処理回路102が接続され、得
られたデジタルデータを内蔵メモリ103に一時的に記
録することが可能とされる。また、得られたデジタルデ
ータは前記記録カード93に記録することも可能とされ
る。前記LCD4はLCD駆動回路104に接続され、
このLCD駆動回路104によってバックライトと共に
駆動されて前記内蔵メモリ103あるいは記録カード9
3に記録されたデジタルデータに対応する画像を表示す
ることが可能とされる。そして、前記CCD駆動回路1
01、撮像信号処理回路102、内蔵メモリ103、L
CD駆動回路104は中央処理装置105によって制御
可能とされている。この中央処理装置105には、電源
スイッチ6a、レリーズボタン5と共に前記グリップス
イッチ19が接続されており、前記グリップスイッチ1
9のオン、オフ状態が中央処理装置105に入力される
よう構成される。
【0020】このように構成されたデジタルカメラの動
作を図7のフローチャートを参照して説明する。電源ス
イッチ6aをオンしたのち(ステップS11、以下同
じ)、レリーズボタン5を半押しすることにより(S1
2)、CCD駆動回路101が動作され、撮影光学系2
で結像される被写体像がCCD7により動画モードとし
て撮像される(S13)。この撮像動作に伴いフォーカ
シングや露出制御が行われ(S14)、かつCCD7か
らの撮像信号に基づいて撮像信号処理回路102からデ
ジタルデータが出力され、このデジタルデータは内蔵メ
モリ103に記録される(S15)。そして、このと
き、撮影者が可動グリップ8をモニタ撮影位置に回動位
置させてこれを握持してカメラを保持しているときに
は、グリップスイッチ19がオンされるため(S1
6)、LCD駆動回路104が駆動され、LCD4は内
蔵メモリ103に記録されたデジタルデータに基づいて
撮像した画像を表示する(S17)。これにより、撮影
者はカメラを眼から離した位置に構えて、LCD4の表
示画像を確認し、ステップS14で設定されたピントや
露出を確認した上でレリーズボタン5を全押しすること
によって撮影が行われる(S18)。撮影した静止画像
のデジタルデータは内蔵メモリ103に記録される(S
19)。なお、このとき、可動グリップ8はカメラボデ
ィ1の側面位置にあるため、可動グリップ8がLCD4
の表示画面上を覆う状態にはなく、LCD4に表示され
るモニタ画像が可動グリップによって隠されて見にくく
なるようなことはない。
【0021】次いで、内蔵メモリ103に記録された前
記静止画像のデータを記録カード93に記録する(S2
0)。再び、グリップスイッチ19の状態をみて(S2
1)、グリップスイッチ19がオンの場合、すなわち可
動グリップ8がモニタ撮影位置にあるときには、内蔵メ
モリ93に記録したデータが書き換えられないように内
蔵メモリ93への書き込みを禁止し(S22)、かつほ
ぼ同時に内蔵メモリ93に記録したデータの静止画像を
LCD4に表示する(S23)。これにより、撮影した
画像がLCD4に表示されることになる。そして、撮影
者がLCD4の表示画像を確認するのに最低限必要な時
間、ここでは5秒の経過を待った後(S24)、内蔵メ
モリ93への書き込みを許可し、次の撮影を可能とする
(S25)。なお、ステップS18においてレリーズボ
タンが全押しされない場合には、ステップS12に戻
る。また、ステップS21において、グリップスイッチ
19がオフの場合、すなわち可動グリップ8がファイン
ダ撮影位置に移動されたときには、撮影した静止画像を
LCD4に表示しても、可動グリップ8に覆われて確認
することができないため、撮影者が確認することを必要
としていないと判断して、直ちに次の撮影を可能とすべ
く、ステップS12に戻る。
【0022】また、前記ステップS16において、撮影
者が可動グリップ8をファインダ撮影位置に回動位置さ
せているときには、グリップスイッチ19はオフされる
ため、それまでのステップS13〜S15であるレリー
ズボタン5の半押しに伴うCCD7における撮像とその
フォーカシングや露出制御、撮像したデータを内蔵メモ
リ93に記録する動作は行われるが、記録した画像をL
CD4において表示させることはない。したがって、撮
影者は接眼窓32に眼を近接させるようにカメラを保持
し、ファインダ光学系3を利用して被写体を確認し、レ
リーズボタン5を全押しすることで、最終的な撮影を完
了することになる(S18)。このとき、LCD4では
モニタ画像の表示が行われないため、可動グリップ8が
LCD4の表示面の一部を覆い隠す位置に存在していて
も何ら問題はない。また、LCD4およびそのバックラ
イト41は自動的にオフされているため、電池消耗を抑
制する上で有効となる。さらに、可動グリップ8がLC
D4の表示面を覆っているため、カメラボディ1の前面
と可動グリップ8とを挟むようにして握持することが可
能となり、カメラをしっかりと保持して安定な保持状態
の撮影が可能となる。なお、非撮影時には、可動グリッ
プ8をこのファインダ撮影位置に回動位置しておけば、
カメラ全体の幅寸法を大きくすることなくカメラの携帯
が可能となり、カメラの小型化、薄型化を阻害すること
もない。
【0023】なお、本発明は、可動グリップの枢支構
造、回転角度を規制するための構造、可動グリップの回
動位置に伴ってオン、オフされるグリップスイッチ等の
構成は、前記実施形態に示した構成に限定されるもので
はない。また、グリップスイッチを利用することで、前
記した実施形態で説明した以外の種々の切替えを行うこ
とにより、LCDを用いたモニタ撮影と、ファインダ光
学系を用いたファインダ撮影のそれぞれをより効果的に
行う構成とすることも可能である。また、可動グリップ
の枢支構造に十分な強度が得られる場合には、カメラボ
ディの上面、あるいは下面のいずれか一方においてのみ
可動グリップを保持するように構成してもよい。この場
合には、枢支構造が存在する箇所にロック機構やグリッ
プスイッチを配設することが好ましい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、モニタ装
置とファインダ光学系を有するデジタルカメラのカメラ
ボディに、カメラボディの側面位置から後面位置にわた
る角度範囲で回動可能な可動グリップを備えることによ
り、カメラボディを小型化し、かつモニタ装置を大画面
化した場合でも、可動グリップを側面位置としたときに
はモニタ装置の表示画面を確認しながらの撮影が可能と
なり、可動グリップを後面位置としたときには、カメラ
の小型化を損なうことなく携帯性に優れ、かつ同時にフ
ァインダ光学系で被写体を確認しながらの撮影が可能と
なり、これによりカメラの小型化、モニタ表示装置の大
画面化を可能とした携帯性に優れたデジタルカメラが実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタルカメラの一実施形態の前面方
向及び後面方向の各概略斜視図である。
【図2】図1のデジタルカメラの全体構成を示す概略斜
視図である。
【図3】可動グリップの枢支構造を示す要部の部分分解
斜視図である。
【図4】可動グリップの枢支構造とその動作を説明する
ための断面図である。
【図5】可動グリップの可動状態を示す斜視図である。
【図6】図1のデジタルカメラの回路構成の主要部を示
すブロック回路図である。
【図7】図1のデジタルカメラの動作の一部を説明する
ためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラボディ 2 撮影光学系 3 ファインダ光学系 4 LCD(モニタ装置) 5 レリーズボタン 6 スイッチ 7 CCD 8 可動グリップ 19 グリップスイッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体を撮影するための撮影光学系と、
    前記撮影光学系で撮影された被写体像を表示するために
    カメラボディの後面に配置されたモニタ装置と、前記被
    写体を光学的に確認するためのファインダ光学系とを備
    えるデジタルカメラにおいて、前記カメラボディに枢支
    され、前記カメラボディの側面位置から後面位置にわた
    る角度範囲で回動可能な可動グリップを備えることを特
    徴とする可動グリップ付デジタルカメラ。
  2. 【請求項2】 前記カメラボディは前後方向の奥行き寸
    法が薄型化され、前記可動グリップは前記カメラボディ
    の奥行き寸法にほぼ等しい幅寸法とされる請求項1に記
    載の可動グリップ付デジタルカメラ。
  3. 【請求項3】 前記可動グリップを、前記カメラボディ
    の側面位置と、後面位置のそれぞれにおいてロック状態
    とするロック機構を備える請求項1または2に記載の可
    動グリップ付デジタルカメラ。
  4. 【請求項4】 前記可動グリップは、前記カメラボディ
    の後面位置に回動位置されたときに、前記モニタ装置の
    表示面を覆う位置に回動位置されるように構成される請
    求項3に記載の可動グリップ付デジタルカメラ。
  5. 【請求項5】 前記可動グリップの回動位置に基づいて
    オン、オフ動作されるグリップスイッチを備え、可動グ
    リップが前記モニタ装置の表示面を覆う前記カメラボデ
    ィの後面位置に回動位置されたときに、前記モニタ装置
    での表示を停止させる請求項4に記載の可動グリップ付
    デジタルカメラ。
JP9162372A 1997-06-19 1997-06-19 可動グリップ付デジタルカメラ Pending JPH1115072A (ja)

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JP9162372A JPH1115072A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 可動グリップ付デジタルカメラ

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JP9162372A JPH1115072A (ja) 1997-06-19 1997-06-19 可動グリップ付デジタルカメラ

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