JPH0980589A - ファインダ装置 - Google Patents

ファインダ装置

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JPH0980589A
JPH0980589A JP23844695A JP23844695A JPH0980589A JP H0980589 A JPH0980589 A JP H0980589A JP 23844695 A JP23844695 A JP 23844695A JP 23844695 A JP23844695 A JP 23844695A JP H0980589 A JPH0980589 A JP H0980589A
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JP
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hologram
field frame
light
photographing mode
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JP23844695A
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Inventor
Kazumi Koike
和己 小池
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ファインダを複数のプリントモードに対応し
た視野枠に切替えを可能にし、且つ、小型化が可能なフ
ァインダ装置を提供する。 【解決手段】 ファインダ装置6は、図1に示すよう
に、接眼レンズ6a、対物レンズ6b、ホログラム1
3、及びこのホログラム13を回動させる操作部材7と
からなっている。ホログラム13は、ほぼ透明な透過型
であり、ハイビジョン撮影モード、パノラマ撮影モー
ド、及びLサイズ撮影モードの3種類の撮影モードに対
応した各々のファインダ視野枠の干渉縞が記録されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラやレンズ付
きフイルムユニットのファインダ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラやレンズ付きフイルムユニ
ットによるプリント写真の魅力や楽しみをより一層一般
のユーザーに広げるために、アスペクト比の異なるプリ
ント写真が提供されている。このようなプリント写真と
して、従来の標準サイズであるLサイズプリント(89
mm×127mm)に加えて、横方向の長さを倍にした
パノラマプリント(89mm×252mm)、ハイビジ
ョンテレビ放送でのアスペクト比に近似させたハイビジ
ョンプリント(89mm×158mm)等が一般に知ら
れている。
【0003】このような、アスペクト比の異なるプリン
ト写真を得る方法として、1本の写真フイルムを撮影し
ていく途中で、写真フイルムに対する露光範囲を、カメ
ラやレンズ付きフイルムユニットに設けられた遮光板等
により制限して、Lサイズプリント露光範囲(24mm
×36mm)、パノラマプリント露光範囲(13mm×
36mm)、及びハイビジョンプリント露光範囲(20
mm×36mm)の各撮影モードを設定し、これにより
得られた露光範囲の異なるネガフイルムから、上述した
各モードのプリント写真を得る方法が知られている。
【0004】また、撮影時には露光範囲を固定した単一
の露光範囲で全撮影コマを撮影すると同時に撮影モード
を記録し、現像所等でのプリント時にこの撮影モードに
応じて、各々のモードのプリント写真を得る方法も考え
られている。
【0005】一方、特開平6−301157号公報で知
られるように、リーダー部をパトローネから突出させる
ことなく、フイルムを全てパトローネ内に巻き込んだ写
真フイルムパトローネが提案されている。この様な写真
フイルムパトローネにおいては、ハイビジョンプリント
露光範囲(30.2mm×16.7mm)を標準の露光
サイズとし、この標準の露光サイズの横方向を制限した
Lサイズプリント露光範囲(23.4mm×16.7m
m)、及び標準の露光サイズの縦方向を制限したパノラ
マプリント露光範囲(30.2mm×9.5mm)が設
定される。
【0006】このように、露光範囲を制限したり、或い
はプリント範囲を指定する等の撮影モード切り換え機能
を有するカメラやレンズ付きフイルムユニットは、通
常、各撮影モードに対応してファインダの視野枠も変え
ることにより、各撮影モードにおける正確なプリント範
囲を、撮影者が把握できるようにしたものが多い。カメ
ラやレンズ付きフイルムユニットのファインダの視野枠
を変える方法としては、例えば、ファインダの視野範囲
を最大の撮影モードに対応させておき、他の撮影モード
に対応した大きさの開口を設けた視野制限板を、このフ
ァインダに挿脱することにより、各撮影モードに対応し
た視野範囲に切り替える方法が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、視野
制限板をファインダに挿脱することによりファインダの
視野範囲を切替える場合、この視野制限板の退避領域を
ユニット本体に確保する必要がある。特に、3つ以上の
撮影モードに対応したファインダ視野に切替えを可能に
する場合、視野制限板は少なくとも2種類以上必要にな
る。
【0008】しかしながら、カメラやレンズ付きフイル
ムユニットは、多くの場合ファインダの直下に露光光路
があり、必然的にユニット本体の横方向に視野制限板を
退避させるスペースを設けざるを得ない。その結果、特
にユニット本体の横方向のサイズに制約ができ、カメラ
やレンズ付きフイルムユニットの小型化に対する大きな
障害となっている。
【0009】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、カメラやレンズ付きフイルム
ユニットのファインダを複数の撮影モードに対応した視
野枠に切替え可能にし、且つ、カメラやレンズ付きフイ
ルムユニットの小型化が可能なファインダ装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のファインダ装置では、ファインダ光路中
に、複数種類の視野枠像を択一的に再生させる干渉縞を
記録したホログラムプレートを回動自在に配置し、ファ
インダ対物窓から入射する光束に対して前記ホログラム
プレートを撮影モードに対応した角度に傾けることによ
って、所定の視野枠がファインダ視野内に再生されるよ
うにしたものである。
【0011】請求項2においては、ファインダ光路中
に、複数種類の視野枠像を択一的に再生させる干渉縞を
記録したホログラムプレートを回動自在に配置するとと
もに、前記ホログラムプレートに再生光を照射する再生
光源を設け、前記再生光の照射角度を撮影モードに対応
して可変することによって、所定の視野枠がファインダ
視野内に再生されるようにしたものである。また、請求
項3においては、前記ホログラムプレートを透明な基盤
で形成し、被写体像はこのホログラムプレートを透過し
て観察されるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、本発明のファインダ装置を搭載し、撮影モードを切
り換えることが記録可能なレンズ付きフイルムユニット
について説明する。図2は、本発明のファインダ装置が
搭載されたレンズ付きフイルムユニットの外観斜視図で
あり、図1は、図2のファインダ部分の説明図である。
レンズ付きフイルムユニット2は、ハイビジョン撮影モ
ード、パノラマ撮影モード、及びLサイズ撮影モードの
3種類の撮影モードから、何れか1つを選択することに
より、プリント処理を行うときのプリント範囲を表すプ
リントデータを写真フイルムに記録することが可能であ
る。
【0013】レンズ付きフイルムユニット2はユニット
本体3と、これを覆う外箱4とからなっている。ユニッ
ト本体3には、周知の撮影機構(図示せず)、写真フイ
ルムパトローネ(図示せず)、及び後述する撮影モード
記録装置20が内蔵されている。
【0014】ユニット本体3の前面には、撮影レンズ
5、及びファインダ装置6が露出しており、また、上面
には、撮影モードを選択する操作部材7の操作ツマミ7
b、撮影枚数表示板8、及びレリーズボタン9が露出し
ている。ユニット本体3の背面には、写真フイルムを巻
き上げるための巻き上げノブ11が露出している。
【0015】ファインダ装置6は、図1に示すように、
接眼レンズ6a、対物レンズ6b、ホログラムプレート
13、及びこのホログラムプレート13を回動させる操
作部材7とからなっている。ホログラムプレート13
は、ほぼ透明な透過型であり、前述したハイビジョン撮
影モード、パノラマ撮影モード、及びLサイズ撮影モー
ドの3種類の撮影モードに対応した各々のファインダ視
野枠の干渉縞が、1枚のホログラムプレート13に記録
されている。
【0016】このようなホログラムプレートは、その記
録方式により、主に振幅ホログラムと位相ホログラムと
がある。振幅ホログラムは、被写体像の干渉縞が感光材
料の振幅透過率、或いは振幅反射率の変化、つまり濃度
の変化として記録されたものである。位相ホログラム
は、被写体像の干渉縞が感光材料の厚みの変化、屈折率
の変化として記録されたものであり、振幅ホログラムと
比較して参照光の吸収がないので、振幅ホログラムより
も遙かに明るい再生像を観察することができる。一例と
して、位相ホログラム方式によるホログラムプレート
は、以下のような手順により製造される。
【0017】まず、ホログラムプレート13の元となる
ホログラム原盤を作成する。図3に示すように、ホログ
ラム記録装置41には、光源であるレーザー光装置4
2、ハーフミラー43、ミラー44、及びレーザー光を
拡散させる拡散レンズ45,46が設けられている。最
初に、ホログラム記録装置41の所定位置に、標準のプ
リントサイズであるハイビジョン撮影モードに対応した
ファインダ視野枠である、ハイビジョン視野枠47aを
取り付ける。また、このハイビジョン視野枠47aと平
行な位置にホログラム用の写真乾板48をセットする。
そして、ミラー44を写真乾板48と平行な第1位置に
セットしておく。
【0018】レーザー光装置42を起動させると単色の
レーザー光が照射され、ハーフミラー43に入射する。
ここで、レーザー光はハーフミラー43により2つに分
光され、一方は参照光として拡散レンズ45に、他方は
投影光としてミラー44に各々入射する。参照光は、拡
散レンズ45に入射すると拡散して広げられ、そのまま
写真乾板48に入射する。一方、拡散レンズ46に入射
し、拡散した投影光は、第1位置にセットされたミラー
44に反射してハイビジョン視野枠47aを透過する。
そして、ハイビジョン視野枠47aの画像を投影して写
真乾板48に入射する。すると、直接拡散レンズ46に
入射した参照光と、ハイビジョン視野枠47aの画像を
投影した投影光との間で干渉縞が生じ、写真乾板48に
は、ハイビジョン視野枠の干渉縞が、第1位置にセット
されたミラー44からの入射角度で記録される。
【0019】次に、ハイビジョン視野枠47aを外し
て、今度はパノラマ撮影モードに対応したファインダ視
野枠である、パノラマ視野枠47bを取り付ける。ま
た、ミラー44を、第1位置から一定角度傾けた第2位
置に回動させる。再びレーザー光装置42を起動させる
と、パノラマ視野枠47bの画像を投影した投影光と参
照光との間で、今度はパノラマ視野枠の干渉縞が生じ
る。従って、写真乾板48には、パノラマ視野枠の干渉
縞が、第2位置にセットされたミラー44からの入射角
度で記録される。
【0020】更に、パノラマ視野枠47bを外して、L
サイズ撮影モードに対応したファインダ視野枠である、
Lサイズ視野枠47cを取り付ける。また、ミラー44
を、第1位置から第2位置とは反対側に一定角度傾け
た、第3位置に回動させる。再びレーザー光装置42を
起動させると、Lサイズ視野枠47cの画像を投影した
投影光と参照光との間で、今度はLサイズ視野枠の干渉
縞が生じる。従って、写真乾板48には、Lサイズ視野
枠の干渉縞が、第3位置にセットされたミラー44から
の入射角度で記録される。
【0021】このように、ハイビジョン撮影モード、パ
ノラマ撮影モード、及びLサイズ撮影モードの3種類の
撮影モードに対応した各々のファインダ視野枠の干渉縞
が、第1〜3位置の角度から入射した投影光と、参照光
とにより各々記録された写真乾板48は、現像、定着
後、さらに漂白、エタノール処理が行われ、表面に干渉
縞が厚み方向の凹凸で記録された位相ホログラムの原盤
となる。そして、このホログラム原盤にメッキを施して
から剥がしたプレス原版をもとに、容易に、且つ大量に
ホログラムプレート13がプレス工程で作成される。
【0022】以上のように作成されるホログラムプレー
ト13は、垂直方向に突設された垂直軸17a、17b
により、ユニット本体3に垂直方向に回動自在に軸着さ
れている。さらに、垂直軸17aの一端は、ユニット本
体3に設けられた定位置保持部材3aにより、ファイン
ダ装置6の光軸と直角を成す位置で停止するように付勢
されている。また、ホログラムプレート13の上端に
は、ホログラムプレート13の溝13aに摺動自在に嵌
入する突起7aと操作ツマミ7bとからなる操作部材7
が設けられている。
【0023】操作部材7の一端は、図4に示す撮影モー
ド記録装置20を構成する選択スイッチ21のスイッチ
操作部材21aに連結されている。撮影モード記録装置
20は、操作部材7による撮影モードの選択により、ユ
ニット本体3に内蔵される写真フイルムに、撮影モード
を指定するプリントデータを記録するものであり、選択
スイッチ21、2つの発光ダイオード22a、22b、
電源23、ワンショットマルチバイブレータ24、及び
メインスイッチ25等から構成される。
【0024】発光ダイオード22a、22bは、一定時
間発光することにより、図5に示す写真フイルム30の
各撮影コマ30aの下部に設定されたデータ記録領域3
0bに、矩形のマークを露光する。メインスイッチ25
は、ユニット本体3のレリーズボタン9に連動して閉じ
られる(オン状態になる)。また、ワンショットマルチ
バイブレータ24は、メインスイッチ25のオンによ
り、一定幅のパルスを出力する。
【0025】このような構成により、操作ツマミ7bを
パノラマ位置にセットすると、操作部材7に連結してい
るスイッチ操作部材21aにより、選択スイッチ21は
発光ダイオード22aだけを撮影モード記録装置20の
回路に接続する。そして、レリーズボタン9を押圧する
と、レンズ付きフイルムユニット2のシャッタ機構が動
作すると共に、メインスイッチ25が閉じられ、ワンシ
ョットマルチバイブレータ24が一定幅のパルスを発生
する。これにより、発光ダイオード22aは一定時間発
光し、図5(A)に示すように、写真フイルム30のデ
ータ記録領域30bに、矩形のマークを1つ露光する事
で表現される、パノラマプリントデータ32を記録す
る。
【0026】また、操作ツマミ7bをLサイズ位置にセ
ットすると、選択スイッチ21は発光ダイオード22
a、22bの両方を回路に接続するので、レリーズボタ
ン9を押圧すると、シャッタ機構が動作すると共に、発
光ダイオード22a、22bを一定時間発光する。そし
て、図5(B)に示すように、写真フイルム30のデー
タ記録領域30bに、矩形のマークを2つ露光する事で
表現される、Lサイズプリントデータ33が記録され
る。
【0027】さらに、操作ツマミ7bをハイヒジョン位
置にセットすると、選択スイッチ21は発光ダイオード
22a、22bを共に回路に接続しないので、レリーズ
ボタン9を押圧しても、図5(C)に示すように、写真
フイルム30のデータ記録領域30bには、矩形のマー
クは全く露光されない。これにより、この撮影コマはハ
イヒジョンプリントに指定される。
【0028】以上のような構成の実施の形態の作用につ
いて説明する。本発明のファインダ装置6が搭載された
レンズ付きフイルムユニット2を用いて写真撮影を行う
場合、まず、巻き上げノブ11を回動させて未露光の撮
影コマをセットする。そして、被写体の構成等に応じ
て、操作ツマミ7bを操作して希望する撮影モードにセ
ットする。
【0029】まず、標準の撮影モードであるハイビジョ
ン撮影モードを指定する場合、操作ツマミ7bは真ん中
のハイビジョン撮影モードのままにしておく。この時、
ホログラムプレート13は、ファインダ6の光軸に対し
て垂直になっている。そして、対物レンズ6bから入射
する観察光(自然光)が、このホログラムプレート13
に垂直に入射すると、ホログラム原盤の作成時に、投影
光が写真乾板48に対して垂直に入射する第1位置の角
度で記録されているハイビジョン視野枠47aの虚像4
9が、対物レンズ6bと被写体との間に生ずる(図6参
照)。
【0030】これにより、操作ツマミ7bをハイビジョ
ン撮影モードにしてファインダ6を覗くと、図7(B)
に示すように、透過型のホログラムプレート13を通し
て、対物レンズ6bと被写体との間にハイビジョン視野
枠47aの虚像49を観察することができる。
【0031】また、操作部材7の切替えに連動してスイ
ッチ操作部材21aが操作され、選択スイッチ21は発
光ダイオード22a、22bを両方共撮影モード記録装
置20の回路に接続しない位置に切り替えられる。そし
て、撮影者は、このハイビジョン視野枠47aの虚像4
9の中に被写体が収まっていることを確認し、レリーズ
ボタン9を押圧する。
【0032】レリーズボタン9を押圧すると、レンズ付
きフイルムユニット2のシャッタ機構が動作すると共
に、メインスイッチ25が閉じられ、ワンショットマル
チバイブレータ24が一定幅のパルスを発生する。しか
し、選択スイッチ21は、発光ダイオード22a、22
bが共に回路に接続されない位置に切り替えられている
ので、発光ダイオード22a、22bは共に全く発光し
ない。そして、図5(C)に示すように、写真フイルム
30のデータ記録領域30bには、矩形のマークは露光
されない。
【0033】再び巻き上げノブ11を回動させて、今度
は操作ツマミ7bをパノラマ撮影モードにセットする
と、ホログラムプレート13の溝13aに嵌入している
操作部材7の突起7aが、定位置保持部材3aの付勢に
抗して、ホログラムプレート13を垂直軸17a、17
bを中心に、時計方向に一定角度回動させる。この時
の、ホログラムプレート13の観察光(自然光)に対す
る角度は、ホログラム原盤の作成時に、ミラー44が第
2位置にある時の写真乾板48に対する投影光の入射角
度と同一である。
【0034】そして、対物レンズ6bから入射する観察
光(自然光)が、このホログラムプレート13に垂直に
入射すると、ホログラム原盤の作成時に、ミラー44を
第2位置にした時の投影光の入射角度で写真乾板48に
記録されているパノラマ視野枠47bの虚像が、対物レ
ンズ6bと被写体との間に生ずる。これにより、操作ツ
マミ7bをパノラマ撮影モードにしてファインダ6を覗
くと、図7(C)に示すように、透過型のホログラムプ
レート13を通して、対物レンズ6bと被写体との間に
パノラマ視野枠47bの虚像を観察することができる。
【0035】また、操作部材7の切替えに連動してスイ
ッチ操作部材21aが操作され、選択スイッチ21は発
光ダイオード22aだけを撮影モード記録装置20の回
路に接続する位置に切り替えられる。そして、撮影者
は、このパノラマ視野枠47bの虚像の中に被写体が収
まっていることを確認し、レリーズボタン9を押圧す
る。
【0036】レリーズボタン9を押圧すると、レンズ付
きフイルムユニット2のシャッタ機構が動作すると共
に、メインスイッチ25が閉じられ、ワンショットマル
チバイブレータ24が一定幅のパルスを発生する。選択
スイッチ21は、発光ダイオード22aだけが回路に接
続される位置に切り替えられているので、発光ダイオー
ド22aだけが一定時間発光する。その結果、図5
(A)に示す写真フイルム30のデータ記録領域30b
に、矩形のマークを1つ露光する事で表現される、パノ
ラマプリントデータ32が記録される。
【0037】さらに巻き上げノブ11を回動させて、操
作ツマミ7bをLサイズ撮影モードにセットすると、ホ
ログラムプレート13の溝13aに嵌入している操作部
材7の突起7aが、定位置保持部材3aの付勢に抗し
て、ホログラムプレート13を垂直軸17a、17bを
中心に、今度は反時計方向に一定角度回動させる。この
時の、ホログラムプレート13の観察光(自然光)に対
する角度は、ホログラム原盤の作成時に、ミラー44が
第3位置にある時の写真乾板48に対する投影光の入射
角度と同一である。
【0038】そして、対物レンズ6bから入射する観察
光(自然光)が、このホログラムプレート13に垂直に
入射すると、ホログラム原盤の作成時に、ミラー44を
第3位置にした時の投影光の入射角度で写真乾板48に
記録されているLサイズ視野枠47cの虚像が、対物レ
ンズ6bと被写体との間に生ずる。これにより、操作ツ
マミ7bをパノラマ撮影モードにしてファインダ6を覗
くと、図7(C)に示すように、透過型のホログラムプ
レート13を通して、対物レンズ6bと被写体との間に
Lサイズ視野枠47cの虚像を観察することができる。
【0039】また、操作部材7の切替えに連動してスイ
ッチ操作部材21aが操作され、選択スイッチ21は発
光ダイオード22a、22bの両方を撮影モード記録装
置20の回路に接続する位置に切り替えられる。そし
て、撮影者は、このLサイズ視野枠47cの虚像の中に
被写体が収まっていることを確認し、レリーズボタン9
を押圧する。
【0040】レリーズボタン9を押圧すると、レンズ付
きフイルムユニット2のシャッタ機構が動作すると共
に、メインスイッチ25が閉じられ、ワンショットマル
チバイブレータ24が一定幅のパルスを発生する。選択
スイッチ21は、発光ダイオード22a、22bの両方
を回路に接続される位置に切り替えられているので、発
光ダイオード22a22bの両方が一定時間発光する。
その結果、図5(B)に示す写真フイルム30のデータ
記録領域30bに、矩形のマークを2つとも露光する事
で表現される、Lサイズプリントデータ33が記録され
る。
【0041】この様にして撮影されたレンズ付きフイル
ムユニット2の写真フイルムは、各撮影コマの下側にプ
リントデータが露光されていない撮影コマは、印画紙に
ハイビジョンサイズでプリントし、パノラマプリントデ
ータ32、又はLサイズプリントデータ33が露光され
ている撮影コマは、各々パノラマサイズ、Lサイズで印
画紙にプリントする。
【0042】なお、上記実施の形態では、ホログラムプ
レートによるファインダ視野枠の虚像を形成するための
観察光として、ファインダーの対物レンズ側から入射す
る自然光(外光)を利用し、また、角度を変えて記録さ
れている、各モードのファインダ視野枠の虚像を切り替
えるためにホログラムプレートを回転させて行ってい
る。しかし、これ以外にも、例えば、図8に示すよう
に、ファインダ50の対物レンズ51と接眼レンズ52
との間にホログラムプレート53を固定し、また、レー
ザ光を発する光源54からの光を拡散させ、ホログラム
プレート53に入射する入射角を、光入射角可変機構5
6により変えられるような構成にしてもよい。
【0043】この場合、予め異なる角度で複数のファイ
ンダ視野枠の干渉縞が記録されたホログラムプレートに
入射する光の角度を、光入射角可変機構56で変えるこ
とにより、対物レンズ51と被写体との間に生じるファ
インダ視野枠の虚像55の種類が変わるようになる。
【0044】また、上記実施の形態では、本発明のファ
インダ装置をレンズ付きフイルムユニットに搭載した例
を示しているが、勿論、各種カメラにも全く同様に実施
可能である。
【0045】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
ファインダ装置によれば、ファインダ光路中に、複数種
類の視野枠像を択一的に再生させる干渉縞を記録したホ
ログラムプレートを回動自在に配置し、ファインダ対物
窓から入射する光束に対して前記ホログラムプレートを
撮影モードに対応した角度に傾けることによって、所定
の視野枠がファインダ視野内に再生されるようにしたの
で、カメラやレンズ付きフイルムユニットのファインダ
を複数の撮影モードに対応した視野に切替えを可能に
し、且つ、カメラやレンズ付きフイルムユニットの小型
化が可能なファインダ装置の提供が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のファインダ装置が搭載されたレンズ付
きフイルムユニットにおけるファインダ部分の説明図で
ある。
【図2】本発明のファインダ装置が搭載されたレンズ付
きフイルムユニットの外観斜視図である。
【図3】ホログラム原盤を作成する工程の概要を示す説
明図である。
【図4】図2のレンズ付きフイルムユニットに内蔵され
る撮影モード記録装置の構成を示す回路図である。
【図5】図2のレンズ付きフイルムユニットにより、各
撮影モードで撮影した写真フイルムの様子を示す説明図
である。
【図6】図1の断面図である。
【図7】各撮影モードにおいて、ファインダを覗いた時
の様子である。
【図8】本発明の別な実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 6 ファインダ装置 6a 接眼レンズ 6b 対物レンズ 7 操作部材 13 ホログラムプレート 20 撮影モード記録装置 21 選択スイッチ 49 虚像

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファインダ視野内に表示される視野枠を
    撮影モードに対応して切り換えできるようにしたファイ
    ンダ装置において、 ファインダ光路中に、複数種類の視野枠像を択一的に再
    生させる干渉縞を記録したホログラムプレートを回動自
    在に配置し、ファインダ対物窓から入射する光束に対し
    て前記ホログラムプレートを撮影モードに対応した角度
    に傾けることによって、所定の視野枠がファインダ視野
    内に再生されるようにしたことを特徴とするファインダ
    装置。
  2. 【請求項2】 ファインダ視野内に表示される視野枠を
    撮影モードに対応して切り換えできるようにしたファイ
    ンダ装置において、 ファインダ光路中に、複数種類の視野枠像を択一的に再
    生させる干渉縞を記録したホログラムプレートを回動自
    在に配置するとともに、前記ホログラムプレートに再生
    光を照射する再生光源を設け、前記再生光の照射角度を
    撮影モードに対応して可変することによって、所定の視
    野枠がファインダ視野内に再生されるようにしたことを
    特徴とするファインダ装置。
  3. 【請求項3】 前記ホログラムプレートは、透明な基盤
    からなり、被写体像はこのホログラムプレートを透過し
    て観察されることを特徴とする請求項1または2記載の
    ファインダ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6122080A (en) * 1998-03-16 2000-09-19 Olympus Optical Co., Ltd. Finder equipped with an indicator
RU2574346C1 (ru) * 2014-07-09 2016-02-10 Татьяна Олеговна Иванова Способ панорамного видеонаблюдения и устройство для его осуществления

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US6122080A (en) * 1998-03-16 2000-09-19 Olympus Optical Co., Ltd. Finder equipped with an indicator
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