JP2004245910A - 視度調整システムおよび視度調整装置並びに視度調整方法 - Google Patents

視度調整システムおよび視度調整装置並びに視度調整方法 Download PDF

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Hirokazu Kobayashi
寛和 小林
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Abstract

【課題】視度調整の操作煩雑性を解消する視度調整システムおよび視度調整装置並びに視度調整方法を提供する。
【解決手段】眼鏡12に取り付けられた無線タグ10から送出される撮影者情報に基づいて視度値を求め自動的に視度調整を行うようにしたので、視度調整を行うためにファインダー窓42を覗きながら視度調整レバー43の操作を行う必要がない。デジタルカメラ16は撮影者情報と当該撮影者情報に対応する視度値を記録でき、記録されている撮影者情報と取得した撮影者情報を照合し、該撮影者に対応する視度値が記録済みならば記録されている視度値を使用し、該撮影者に対応する視度値が未記録ならば取得した撮影者情報から演算で視度値を求めて視度調整を行うので、撮影者が代わったときにも撮影者に合わせて速やかに視度調整が行われる。撮影者情報から演算で求められた視度値を新たに記録できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は視度調整システムおよび視度調整装置並びに視度調整方法に係り、特に視度調整の操作煩雑性を解消する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラファインダーの視度調整とは、撮影者が近視者や遠視者である場合にファインダーの接眼レンズを光軸方向に進退移動させて撮影者の目の屈折力を補うことで、ファインダー内像の裸眼状態での観察を助けるものである。
【0003】
従来の視度調整機構は、カメラ外部に設けられた調整レバーや調整ダイヤルを指で動かして、接眼レンズを進退させるように構成されており、また、撮影者が代わるときには撮影者に合わせて視度調整を行う必要がある。
【0004】
特許文献1に開示されたズームカメラの視度調整機構は、ズームカメラのズームスイッチによってファインダー部の接眼レンズを進退移動可能とし、カメラを保持した手の指によって容易に視度調整操作を可能としている。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−211454号公報
【0006】
【非特許文献1】
日経エレクトロニクス2002年2月25日号
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、撮影者がカメラを両手で構え、ファインダーをのぞきながら、カメラを保持した手(指)で調整レバーや調整ダイヤルなどの操作を行うことは難しい操作である。
【0008】
特許文献1に開示されたズームカメラの視度調整機構では、ズームスイッチで接眼レンズの移動を可能としたが、ズーム調整と視度調整とを切り換える切換ボタンを押しながら視度調整を行うので、視度調整の操作煩雑性は解消されておらず、また、撮影者が代わる度に視度調整を行わなければならない。
【0009】
本発明はこのような事情を鑑みてなされたもので、視度調整の操作煩雑性を解消する視度調整システムおよび視度調整装置並びに視度調整方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明に係る視度調整システムは、使用者情報を非接触の信号伝送形式によって外部に送出する情報送出手段と、前記情報送出手段から伝送される使用者情報を取得する情報取得手段と、少なくともレンズを備えた光学系を有し被観察物を観察する観察手段と、前記観察手段の光学系を構成する光学部材を移動させ視度調整を行う視度調整駆動手段と、前記情報取得手段を介して取得した使用者情報に基づいて前記視度調整駆動手段の制御を行う制御手段と、から成ることを特徴としている。
【0011】
本発明によれば、情報送出手段から送出される使用者情報に基づいて自動的に視度調整を行うようにしたので、視度調整を行うために接眼部をのぞきながらダイヤルやレバー等の操作を行う必要がない。
【0012】
非接触の信号伝送形式には、電磁波による通信や赤外線通信を含んでいる。
【0013】
本発明の一態様に係る視度調整システムは、前記情報送出手段は、送出する使用者情報を記録する送出情報記録手段と、前記送出情報記録手段に記録されている前記使用者情報を外部伝送用の信号に変換する伝送信号変換手段と、前記信号変換手段により変換された信号を電磁波によって外部に出力する出力手段と、を備えたことを特徴としている。
【0014】
かかる態様によれば、情報送出手段では使用者情報を外部伝送用の信号に変換し、情報送出手段から非接触の信号伝達形式で情報送出手段外部に使用者情報を送出できる。したがって、ケーブルによる接続の手間がなく便利である。
【0015】
送出情報記録手段には不揮発性メモリが適している。また、送出情報記録手段は読み出し専用であるROMでもよいし、記録情報を変更可能なフラッシュメモリでもよい。
【0016】
本発明の他の態様に係る視度調整システムは、前記使用者情報送出手段は眼鏡に設けられ、前記情報取得手段は前記観察手段、前記視度調整駆動手段および前記制御手段を具備した光学装置に設けられていることを特徴としている。
【0017】
かかる態様によれば、視度調整は眼鏡をかけた使用者が活用することが多いので、眼鏡を使用者情報の発信元とすると、正確で有効な情報を当該光学装置に与えることができる。
【0018】
また、前記目的を達成するために本発明に係る視度調整装置は、使用者情報を非接触の信号伝送形式によって外部に送出する情報送出手段から伝送される使用者情報を取得する情報取得手段と、少なくともレンズを備えた光学系を有し被観察物を観察する観察手段と、前記観察手段の光学系を構成する光学部材を移動させ視度調整を行う視度調整駆動手段と、前記情報取得手段で取得した使用者情報に基づいて、当該使用者に適した視度調整値を決定する視度調整値決定手段と、前記視度調整値決定手段で決定した視度調整値に従って視度調整駆動手段の制御を行う制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0019】
本発明によれば、情報送出手段から送出される使用者情報を取得して、当該使用者情報に基づいて視度調整値を決定し、決定された視度調整値に従って視度調整を行うようにしたので、視度調整を極めて容易に行うことができる。
【0020】
視度調整値には、実現すべき視度値や観察手段の移動量および観察手段の移動位置を含んでんいる。
【0021】
本発明の一態様に係る視度調整装置は、前記使用者情報には、当該使用者を識別する使用者識別情報、当該使用者の目の矯正に必要な屈折力のうち少なくとも1つが含まれていることを特徴としている。
【0022】
使用者識別情報には使用者毎に決められた符号、記号、番号およびこれらの組み合わせから成る情報を含んでいる。また、使用者情報は、使用者の目の矯正に必要な屈折力の他に、眼鏡を使用した使用者の矯正視力とすることも考えられる。
【0023】
本発明のさらに他の態様に係る視度調整装置は、前記情報取得手段は、前記情報送出手段から送出される使用者情報である電磁波を受信する受信手段と、受信した電磁波を電気信号に変換する電気信号変換手段と、を備えたことを特徴としている。
【0024】
取得した使用者情報を記録する記録手段を備えてもよい。
【0025】
さらに、本発明の他の態様に係る視度調整装置は、使用者と当該使用者に対応した視度調整値とを関連させて記録する使用者情報記録手段を備えたことを特徴としている。
【0026】
かかる態様によれば、使用者情報と当該使用者に対応した視度調整値を関連させて記録しておけば、使用者が代わったときにも使用者に合わせて速やかに視度調整を行うことができる。
【0027】
また記録する使用者情報は、使用者の眼鏡の製造番号や形式番号とすることも可能である。
【0028】
使用者情報記録手段は、視度調整装置に備えてもよいし情報取得手段に備えてもよい。また、視度調整値の外部に備えてもよい。
【0029】
使用者情報記録手段にはデータ書き換え可能なフラッシュメモリを用いることが好ましい。
【0030】
また、本発明のさらに他の態様に係る視度調整装置は、前記視度調整値決定手段は、前記使用者情報に前記使用者識別情報が含まれている場合に、前記使用者情報記録手段から当該使用者に関連付けられている視度調整値を読み出す制御を行うことを特徴としている。
【0031】
かかる態様によれば、使用者情報に使用者識別情報が含まれている場合は使用者情報記録手段に記録されている視度調整値を読み出すようにしたので、視度調整値を演算等で求めるより、容易に決定することができる。
【0032】
本発明の一態様に係る視度調整装置は、前記視度調整値決定手段は、前記使用者情報に当該使用者の目の矯正に必要な屈折力が含まれる場合には、当該使用者情報から演算によって視度調整値を求める制御を行うことを特徴としている。
【0033】
かかる態様によれば、視度調整値を当該使用者の目の矯正に必要な屈折力から演算によって決定するので、当該視度調整装置には視度調整値を記録しなくてもよい。
【0034】
本発明の他の態様に係る視度調整装置は、前記情報取得手段により取得した使用者情報と前記使用者情報記録手段に記録されている使用者情報とを照合し、取得した使用者情報に対応する視度調整値が前記情報記録手段に記録されている場合には、当該使用者情報から求められた視度調整値を前記使用者情報記録手段から読み出し、取得した使用者情報に対応する視度調整値が前記情報記録手段に記録されていない場合には、当該使用者情報から演算によって視度調整値を求める制御を行う使用者情報照合手段を備えたことを特徴としている。
【0035】
かかる態様によれば、使用者情報に使用者を識別する使用者識別情報と当該使用者の目の矯正に必要な屈折力とが含まれていれば、使用者情報記録手段に使用者に対応した視度調整値が記録されていても、使用者情報記録手段に使用者に対応した視度調整値が記録されていなくても、当該視度調整装置は自動的に視度調整を行うことが可能である。
【0036】
さらに、本発明の他の態様に係る視度調整方法は、前記情報取得手段により取得した使用者情報から演算によって求められた視度調整値を当該使用者情報と関連付けて前記使用者情報記録手段に記録する記録制御手段を備えたことを特徴としている。
【0037】
かかる態様によれば、使用者情報制御手段に当該使用者に対応する視度調整値が記録されていない使用者の視度調整値を使用者情報制御手に記録することができるので、再度視度調整を行うときには使用者情報記録手段に記録した当該使用者に対応した視度調整を使用できる。
【0038】
本発明に係る視度調整方法は、使用者情報を非接触の信号伝送形式によって外部に送出する工程と、前記非接触の信号伝送形式によって送出される使用者情報を取得する工程と、前記使用者情報から視度調整値を決定する工程と、前記視度値に基づいて視度調整機構を制御する工程と、を含むことを特徴としている。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る視度調整システムおよび視度調整装置並びに視度調整方法の好ましい実施の形態について説明する。
【0040】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る視度調整システムの概念図である。
【0041】
図1には、無線タグ10を備えた眼鏡12と無線タグリーダー14を備えたデジタルカメラ16が示されている。無線タグリーダー14はデジタルカメラ16の背面に備えられている。
【0042】
無線タグ10には撮影者を識別できる情報(撮影者識別情報)が記録されており、無線タグ10は撮影者識別情報を無線信号形式で送出する。撮影者識別情報には氏名や撮影者ID等が含まれており、撮影者識別情報に記録される情報は上述した情報のうち少なくとも1つでよい。
【0043】
無線タグ10は眼鏡12のブリッジに設置されているが、無線タグ10の設定位置はこれに限定されず、リム、パッドプレート、耳当て、丁番、フレーム等他の位置に取り付け可能である。
【0044】
眼鏡12をかけた撮影者が撮影を行う際に、眼鏡12に設けられた無線タグ10と無線タグリーダー14とが至近距離になるように無線タグリーダー14はデジタルカメラ16の背面に設置されている。
【0045】
無線タグリーダー14の設置位置はデジタルカメラ16の背面に限定されず、デジタルカメラ16の側面でもよいし上面や底面でもよい。また、正面に取り付けてもよいが無線タグ10と無線タグリーダー14との距離が離れてしまうと良好な撮影者情報の伝達ができないことがある。
【0046】
無線タグリーダー14はデジタルカメラ16の表面に設置したがデジタルカメラ16の内部に設置してもよい。無線タグリーダー14をデジタルカメラ16の内部に設置すると無線タグリーダー14とデジタルカメラ16の制御回路との接続が容易である。
【0047】
デジタルカメラ16の正面の略中央に着脱可能な撮影レンズ17、右端にグリップ部18が設けられており、他には、図1に図示しない、撮影レンズ17を取り付けるFマウント、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り換えるフォーカスモード切り換えボタン、セルフタイマーランプ、端子収納部が設けられている。端子収納部にには電源入力端子(図2の121)、ビデオ出力端子(図2の97)およびデジタル端子(図2の124)が備えられている。デジタル出力端子にはUSB端子が多く用いられているが、デジタル端子はUSBに限定されずIEEE1394や他の方式を適用してもよい。
【0048】
グリップ部18の上面には回動式の電源スイッチ20、電源スイッチ20の中央部にはレリーズボタン22、露出補正ボタン24、絞りボタン26が設けられており、さらに、グリップ部18の内部は電池収納部になっている。電池収納部には、デジタルカメラ16に電源供給を行う電池が収納されている。収納される電池は一次電池でもよいし二次電池でもよい。
【0049】
また、専用のバッテリーパックでもよいし単三型電池でもよい。電池収納部を小型化し、且つ、所望の電力供給力を持つためには単三型電池程度の大きさがよい。
【0050】
電源スイッチ20は、電源オン、電源オフの2ポジションを持つ回動式スイッチであり、操作ツマミ回動操作することによりデジタルカメラ16の主電源のオン/オフの切り換えを行う。
【0051】
レリーズボタン22は2段階式に構成され、レリーズボタン22を軽く押して止める「半押し」の状態で自動ピント合わせ(AF)および自動露出制御(AE)が作動してAFとAEをロックし、「半押し」から更に押し込む「全押し」の状態で撮影が実行される。レリーズボタン22は、画像の記録開始の指示を与える。
【0052】
本実施形態で示したように、レリーズボタン22は回動操作式電源スイッチ20の中央部に設けると小スペース化に寄与する。
【0053】
露出補正ボタン24および絞りボタン26は手動で露出補正および絞り値設定を行うときに使用する。
【0054】
デジタルカメラ16の上面には露出モードダイヤル28、セルフタイマーボタン30、ファインダー光学系収納部32、ポップアップ式のストロボ発光器34、アクセサリシュー36、ドットマトリクス液晶モニタである上面表示パネル38が設けられている。
【0055】
モードダイヤル28を回動操作することにより、デジタルカメラ16の露出モードの切り換えを行うことができる。デジタルカメラ16の露出モードには、デジタルカメラ16がすべて露出制御を行うオートモード、デジタルカメラ16が露出制御を行うが露出補正などを反映することができるマルチプログラムモード、シャッタースピードをセットすれば絞りはデジタルカメラ16が制御するシャッター優先モード、絞り値をセットすればシャッタースピードはデジタルカメラ16が制御する絞り優先モード、シャッタースピードも絞り値も撮影者が設定するマニュアルモードがある。
【0056】
さらに、被写体や風景に合わせて露出およびシャッタースピードの制御を行う露出モードもある。被写体深度を浅くし背景をきれいにぼかして立体感のある人物撮影に適したポートレートモード、被写体深度を深くして近景から遠景までピントの合った写真撮影に適した風景モード、被写体深度を比較的浅くして背景が美しくぼけたクローズアップ写真の撮影に適したクローズアップモード、シャッタースピードを速くして一瞬の動きを止めたスポーツ写真等の撮影に適したスポーツモードおよび暗い被写体に適した露出制御により夕景写真や夜景写真の撮影に適した夜景モードがある。
【0057】
セルフタイマーボタン30を押下するとセルフタイマーを使用した撮像が可能になる。
【0058】
ファインダー光学系収納部32には、図1には示されていないファインダー光学系(図2の130)が収納されている。ファインダー光学系の詳細は後述する。
【0059】
ポップアップ式のストロボ発光器34は、これを使用しない場合にはデジタルカメラ内部に形成されたストロボ収納部に収納される。ストロボ発光器34は、デジタルカメラ16がストロボ発光器34を使用する撮影モードに設定されると自動的にデジタルカメラ16本体の上面に露出する。なお、図示せぬストロボポップアップボタンの押下に応動して、ストロボ発光器34をポップアップさせる構成でもよい。図1にはストロボ発光部34をストロボ収納部に収納した状態を示している。
【0060】
デジタルカメラ16に内蔵されたストロボ発光器34ではストロボ光量が不足する場合等では、アクセサリシュー36に外付けストロボ発光器を接続してストロボ光量を上げることが可能である。
【0061】
上面表示パネル38には電池残量、シャッタースピード、絞り値等が表示可能である。上面表示パネル34の表示内容は上述した項目に限定されず、セルフタイマー使用時に表示されるセルフタイマーマークや露出補正が必要なときに表示される露出補正マーク、撮影モード(オート/マニュアル)、感度、記録画素数(解像度)、圧縮率(画質)、マクロモードのON/OFF、ストロボ発光モード(オート/マニュアル)、日付等を表示してもよい。
【0062】
上面表示パネル38は上述した情報を文字や記号で表示できればよく、ドットマトリクス液晶モニタに限定されない。上面表示パネル38にはLED表示装置や他の表示装置を用いてもよい。
【0063】
デジタルカメラ16の背面には無線タグリーダー14、ファインダー窓42、視度調整レバー43、自動視度調整ボタン44、コマンドダイヤル45、カラー液晶モニタ46、表示キー48、キャンセル/戻るキー50、メニュー/実行キー52、十字ボタン54、スロットカバー56が設けられている。
【0064】
ファインダー窓42は、ファインダー光学系収納部28に収納されたファインダー光学系(図2の130)を介して得られる被写体像を撮影者が確認するのぞき窓である。
【0065】
視度調整レバー43は上下にスライドするスライド式のレバーであり、視度調整レバー43を上または下に操作することによりファインダー光学系(図2の130)内にある接眼レンズ(図2の138)を光軸方向に移動させて視度を調整することができる。
【0066】
視度調整とは、撮影者が近視者または遠視者である場合、ファインダー光学系(図2の130)の一部を動かして撮影者の屈折力を補う機能である。眼鏡をかけた撮影者が視度調整を使用するケースが多い。
【0067】
視度とはアイポイントの位置から結像位置までの距離の逆数であり、D(ディオプター、1/m)で表される。
【0068】
自動視度調整ボタン44を押下すると、自動視度調整が行われる。自動視度調整の詳細は後述する。
【0069】
露出補正ボタン24あるいは絞りボタン26を押しながらコマンドダイヤル45を回動操作することにより、露出補正値および絞り値を手動で変更することができる。露出補正ボタン24や絞りボタン26を押しながらコマンドダイヤル45を回動操作して手動露出補正や手動絞り設定を行う形態を示したが、露出補正ボタン24あるいは絞りボタン26を押下すると手動調整モードになり、露出補正ボタン24や絞りボタン26を押さずにコマンドダイヤル45を回動操作して手動露出補正や手動絞り設定を行う形態も可能である。
【0070】
液晶モニタ46は、記録済み画像を再生表示する手段として利用される。また、液晶モニタ46は、ユーザインターフェース用表示画面としても利用され、必要に応じてメニュー情報や選択項目、設定内容などの情報が表示される。また、液晶モニタ46を電子ビューファインダーとして使用してもよい。なお、本実施形態では表示装置には液晶ディスプレイを用いたが、有機ELなど他の方式の表示装置(表示手段)を用いることも可能である。
【0071】
表示キー48は、液晶モニタ46をオン/オフ操作したり、再生方法や再生中のコマ番号等の表示/非表示を切り換えたりするための操作手段である。
【0072】
キャンセル/戻るキー50は、メニューから選んだ項目の取消(キャンセル)や一つ前の操作状態に戻る時などに使用される。
【0073】
メニュー/実行キー52は、各モードの通常画面からメニュー画面へ遷移させる時(撮影モードから記録画像再生モードに切り換えるときや記録画像再生モードから撮影モードに切り換えるときのメニュー画面表示等)、あるいは、選択内容の確定、処理の実行(確認)指示の時などに使用される。
【0074】
十字ボタン54は、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、上下方向に操作すると、再生ズーム機能や撮影時の電子ズーム機能における倍率調整用のズームキーとして用いられ、左右方向に操作すると再生モード時に1コマ逆送りボタン、1コマ順送りボタンとして機能する。
【0075】
また、十字ボタン54は、メニュー/実行キー52の押下によって表示されるメニュー画面からメニュー項目を選択したり、各メニューにおける各種設定項目の選択を指示したりする操作手段として機能する。
【0076】
スロットカバー56の奥には、図1に図示せぬメモリカードスロットが形成されている。メモリカードスロットを複数備えてもよい。また、同種のメモリカードスロットを複数備えてもよいし、異種のメモリカードスロットを備えてもよい。
【0077】
デジタルカメラ16の右側面および左側面には、ストラップを取り付けるストラップ取り付け部58が設けられている。
【0078】
図2は、第1実施形態に係るデジタルカメラ16の内部構成を示したブロック図である。撮影レンズ17は、1枚または複数枚のレンズで構成され、単焦点レンズでもよいし、ズームレンズ等の焦点距離可変のものでもよい。
【0079】
撮影レンズ17を通過した光は、絞り66によって光量が調節された後、CCDイメージセンサ(以下CCDと記載)68に入射する。CCD68の受光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、撮影レンズ17を介してCCD68の受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。なお、CCD68は、シャッターゲートパルスのタイミングによって各フォトセンサの電荷蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0080】
各フォトセンサに蓄積された信号電荷は、CCDドライバ70から与えられるパルスに基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出される。CCD68から出力された画像信号は、アナログ処理部72に送られる。アナログ処理部72は、サンプリングホールド回路、色分離回路、ゲイン調整回路等の信号処理回路を含み、このアナログ処理部72において、相関二重サンプリング(CDS)処理並びにR,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整(プリホワイトバランス処理)が行われる。
【0081】
アナログ処理部72から出力された信号は、A/D変換器74によりデジタル信号に変換された後、一旦RAM75に格納される。なお、タイミングジェネレータ(TG)78は、CPU80の指令に従ってCCDドライバ70、アナログ処理部72およびA/D変換器74に対してタイミング信号を与えており、このタイミング信号によって各回路の同期がとられている。
【0082】
画像信号処理回路76は、所定の信号処理を行う。画像処理回路76は輝度・色差信号生成回路、ガンマ補正回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、ホワイトバランス補正回路等を含むデジタルシグナルプロセッサ(DSP)で構成された画像処理手段であり、CPU80からのコマンドに従って画像信号を処理する。一時記憶された画像データは画像信号処理回路76により輝度信号(Y信号)および色差信号(Cr,Cb 信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、VRAM82に格納される。
【0083】
撮影画像を液晶モニタ46に表示出力する場合には、VRAM82から画像データが読み出され、バス84を介してビデオエンコード回路86に転送される。ビデオエンコード回路86に送られたデータは、表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換された後、外部インターフェイス88を介して液晶モニタ(LCD)48に出力される。こうして、当該画像データの画像内容が液晶モニタ46の画面上に表示される。
【0084】
CCD68から出力される画像信号によってVRAM82内の画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が液晶モニタ46に供給されることにより、CCD68を介して入力する画像がリアルタイムに液晶モニタ46に表示される。撮影者は、液晶モニタ46に映し出される画像(スルー画)、あるいはファインダー42によって撮影画角を確認できる。
【0085】
また、上面モニタ38には電池残量、シャッタースピード、絞り値等が表示される。上面モニタ38に表示される文字情報はキャラクタジェネレータ(CGEM)89により文字情報のデータが生成され、外部インターフェイス88を介して文字情報が表示される。
【0086】
メニュー/実行キー52を押下すると、撮影モードと記録画像再生モードを切り換えるモード切り換えメニューが表示される。モード切り換えメニューにより撮影モードが設定され、レリーズボタン22が押されると撮影開始指示(レリーズON)信号が発せられる。CPU80は、この指示信号の受入に呼応して、記録用の画像データの取り込みを開始する。また、CPU80は圧縮伸張回路90にコマンドを送り、これにより圧縮伸張回路90は、RAM75上の画像データをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮する。
【0087】
圧縮された画像データは、カードインターフェイス(カードI/F)92を介してメモリカード94に記録される。また、デジタルカメラ16はメモリカードを2つ備えたダブルスロットタイプであり、カードI/F95およびメモリカード96を備えている。
【0088】
本例のデジタルカメラ16では、画像データを保存する手段として、例えばxD−Picture Card が適用される。記録メディアの形態はこれに限定されず、PCカード、コンパクトフラッシュ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリースティック(登録商標)などでもよく、電子的、磁気的、若しくは光学的、またはこれらの組み合わせによる方式に従って読み書き可能な種々の媒体を用いることができる。使用される媒体に応じた信号処理手段とインターフェイスが適用される。異種、同種の記録メディアを問わず、複数の媒体を装着可能な構成にしてもよい。また、画像ファイルを保存する手段は、カメラ本体に着脱可能なリムーバブルメディアに限らず、デジタルカメラ16に内蔵された記録媒体(内部メモリ)であってもよい。
【0089】
また、前記モード設定メニューにより画像再生モードが設定されると、メモリカード94(またはメモリカード95)から画像ファイルが読み出される。読み出された画像データは、圧縮伸張回路90によって伸張処理され、ビデオエンコード回路86を介して液晶モニタ46に出力される。
【0090】
また、デジタルカメラ16には再生画像を外部モニタに映し出すために外部モニタを接続するビデオ出力端子97を備えている。
【0091】
本実施形態では、ダブルスロットタイプを例示したが、カードI/Fおよびカードスロットを1つにする(シングルスロット)形態が可能である。
【0092】
CPU80は、電源スイッチ20、レリーズボタン22その他の操作部から受入する入力信号に基づいて、対応する回路の動作を制御し、液晶モニタ46における表示の制御、ストロボ発光制御、オートフォーカス(AF)制御および自動露出(AE)制御等を行う。CPU80は、CCD68を介して入力された画像データに基づいて焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算結果に基づいてレンズ駆動部104を制御して撮影レンズ17を合焦位置に移動させる一方、図示せぬアイリス駆動部を制御して絞り66を適正絞り値に設定するとともにCCD68の電荷蓄積時間を制御する。
【0093】
ROM106にはCPU80が処理するプログラムおよび制御に必要な各種データ等が格納され、RAM75は画像処理領域の他、CPU80が各種の演算処理等を行う作業用領域を有する。EEPROM(不揮発性メモリ)108には、各種設定情報などが格納される。
【0094】
デジタルカメラ16の電源は、バッテリ120または電源入力端子121に接続される外部電源(不図示)を用いることができる。バッテリ120等から供給される電力は、DC/DCコンバータを含む電源回路122によって所要の電圧に変換された後、各回路ブロックに電源供給される。
【0095】
デジタルカメラ16には周辺機器を接続するためのデジタル(USB)端子124を備えている。接続する周辺機器にはパソコンやプリンタ等があり、パソコンを接続して該パソコンから撮影制御を行う形態や、プリンタを接続してデジタルカメラ16から直接プリンタにデータを転送し撮影した画像を印刷する形態が考えられる。
【0096】
デジタルカメラ16はファインダー光学系130を備えている。ファインダー光学系130は、撮影レンズ17とCCD68の間にあり、45°傾けた可動ミラー132、被写体像を形成するフォーカシングスクリーン134、該被写体像を左右反転させ正立正像とするペンタプリズム136、該被写体像の正立正像を拡大する接眼レンズ138を含んでいる。
【0097】
図2では、撮影レンズ17および接眼レンズ138を単一レンズ構成で示しているが、撮影レンズ17および接眼レンズ138は複数のレンズで構成されていてもよい。
【0098】
撮影レンズ17を透過した光束は可動ミラー132により上方に反射され、CCD68の感光面と共役位置に配置されたフォーカシングスクリーン134のマット面上に被写体像を左右逆像として形成する。
【0099】
この被写体像をペンタプリズム136により左右反転させ、正立正像として接眼レンズ138で拡大し、撮影者がファインダー窓42をのぞくと、被写体像を観察することができる。
【0100】
接眼レンズ138はフォーカシングスクリーン134のマット面上の被写体像や表示情報を拡大して適当な位置(通常−1D程度)に虚像を作る役割を果たすもので、全体として正レンズになっている。
【0101】
デジタルカメラ16は自動視度調整機能を備えており、CPU80に制御されたファインダー光学系駆動部140によって接眼レンズ138を光軸方向に進退移動させることができる。
【0102】
また、デジタルカメラ16は視度調整レバー43を操作すると、ファインダー光学系駆動部140を介して接眼レンズ138を光軸方向に進退移動させることが可能である。また、ファインダー光学系駆動部140を介さず視度調整レバー43を操作すると接眼レンズ138を移動させることができる接眼レンズ駆動機構を備えてもよい。
【0103】
撮影レンズ138をペンタプリズム136側からアイポイント(ファインダー窓42)側に移動させると、全系の焦点距離が短くなり、視度はマイナスからプラスに変化する。
【0104】
本実施形態では、接眼レンズ138を光軸方向に進退移動させて視度調整を行う形態を示したが、ペンタプリズム136を移動させてもよいし、ペンタプリズム136および接眼レンズ138の両方が移動させてもよい。
【0105】
また、本実施形態では、実像式ファインダーを例示したが、虚像式ファインダーにも適用可能である。ファインダーは光学式に限らず液晶ファインダーなどの電子ファインダーでもよい。
【0106】
電子ファインダーには、ファインダー部に小型液晶モニタおよび小型CRTなどの画像表示装置を備え、液晶モニタ46に被写体像を映し出す方法と同じ方法を用いて画像表示装置に被写体像を映し出し、接眼レンズ138で拡大させる形態がある。
【0107】
電子ファインダーでは、画像表示装置を接眼レンズ138の光軸方向に進退移動させ視度調整を行う形態が考えられる。画像表示装置を進退移動させると、相対的に接眼レンズ138と画像表示装置の位置関係を変えることになる。したがって、接眼レンズ138の焦点距離を変えることと同じであり、視度調整を行うときには画像表示装置を接眼レンズ138の光軸方向に進退移動させてもよい。
【0108】
図3は、第1実施形態に係る視度調整システムのブロック図である。
【0109】
無線タグ10は撮影者情報が記録されたROM200、ROM200に記録されたデータの読み出しを行い、所望の信号処理を施すロジック回路202(以下ロジック回路1と記載)、ロジック回路202から送られた信号を無線信号に変換し、無線タグ10外部に送出するRF回路204(以下RF回路1と記載)を備えている。なお、無線タグ10への電源供給は無線タグリーダー(RFIDリーダー)14から送出される誘導信号をRF回路1が受信すると、RF回路1内にて電力に変換し、無線タグ10の電子回路に電源が供給される。ただし、無線タグ10に電池を備えてもよい。
【0110】
また、デジタルカメラ16に備えられた無線タグリーダー14は、無線タグ10から送出される無線信号を受信し、所望の電気信号に変換するRF回路206(以下RF回路2と記載)、RF回路2によって変換された電気信号に信号処理を施すロジック回路208(以下ロジック回路2と記載)、デジタルカメラ16のCPU80と無線タグリーダー14を接続するIF回路210を備えている。
【0111】
無線タグリーダー14の制御はデジタルカメラ16に備えられたCPU80により行われる。ただし、無線タグリーダー14にCPUを備えてもよい。
【0112】
無線タグリーダー14が取得した撮影者情報はデジタルカメラ16に備えられたRAM75に一時記憶される。無線タグリーダー14が取得した撮影者情報を一時記憶するRAMを無線タグリーダー14に備えてもよい。
【0113】
無線タグリーダー14への電源供給は、デジタルカメラ16の電源回路122によって行われる。ただし、無線タグリーダー14が電池を備えてもよい。
【0114】
デジタルカメラ16に備えられたEEPROM108には、撮影者情報と前記撮影者の視度値が関連付けられて記録されている。記録媒体はEEPROM108だけでなくRAM75でもよいし、ROM106でもよい。
【0115】
デジタルカメラ16には無線タグリーダーが取得した撮影者情報とEEPROM108に記録されているデータを照合するデータ解析部212を備えている。
【0116】
前記視度値は、自動視度調整機能によって求められた値でもよいし、視度調整レバー43を操作して視度調整を行って求められた値でもよい。
【0117】
次に自動視度調整機能について説明する。
【0118】
図4は第1実施形態に係るデジタルカメラ16の自動視度調整の制御の流れを示したフローチャートである。
【0119】
デジタルカメラ16の主電源がオンになり、電源オン時のイニシャル動作が終了すると、デジタルカメラ16の制御はスタンバイ状態になり(ステップS10)、ステップS12に進む。
【0120】
ステップS12において、視度調整レバー43が押下されない場合には(NO判定)、手動で視度調整をすることができる(ステップS14)。
【0121】
ステップS14において手動視度調整を行わない場合には(NO判定)、デジタルカメラ16の制御は撮影スタンバイ状態になり(ステップS44)、視度調整レバー43の押下を監視する(ステップS12)。
【0122】
ステップS14において手動視度調整を行う場合には(YES判定)、視度調整レバー43が操作して(ステップS18)、ファインダー光学系130内にある接眼レンズ138を所望の位置に移動させて視度調整を行うことができる。
【0123】
接眼レンズ138が所望の位置に移動し(ステップS20)、視度調整が完了すると、デジタルカメラ16の制御は撮影スタンバイ状態になる(ステップS44)。
【0124】
一方、ステップS12において視度調整レバー43が押下されると(YES判定)、接眼レンズ138はホームポジションに移動し(ステップS22)、無線タグリーダー14から誘導電波が発信される(ステップS24)。
【0125】
このとき、無線タグ10はスタンバイ状態であり(ステップS25)、無線タグリーダー14から発信される誘導電波の受け待ち状態である(ステップS26)。
【0126】
無線タグリーダー14から発信される誘導電波を無線タグ10が受信しなければ(NO判定)、無線タグ10は無線タグリーダー14から発信される誘導電波受け待ちを継続し(ステップS26)、無線タグリーダー14から発信される誘導電波を無線タグ10が受信すると(YES判定)、無線タグ10に備えられたRF回路2によって、該誘導電波は無線タグ10の電源に変換される。
【0127】
無線タグ10に電源が供給され、動作を開始すると(ステップS28)、無線タグ10は、無線タグ10に備えられたROM200に記録された撮影者情報を無線信号に変換して送出する(ステップS30)。
【0128】
無線タグリーダー14は誘導電波を発信すると(ステップS24)、撮影者情報取得待ち状態になり(ステップS32)、無線タグリーダー14から誘導電波が発信されてから所定の時間が経過しても、無線タグリーダー14が撮影者情報を取得できないと(NO判定)、自動視度調整は強制的にオフになり(ステップS42)、撮影スタンバイ状態になる(ステップS44)。
【0129】
ステップS32において、無線タグリーダー14が撮影者情報を取得すると(YES判定)、データ解析部212において、取得した撮影者情報がEEPROM108に記録されているか否かを確認する(ステップS34)。
【0130】
取得した撮影者情報がEEPROM108に記録されていない場合には(NO判定)、自動視度調整がオフになり(ステップS35)、ステップS14に進み、手動視度調整を行うか否かを選択する。
【0131】
取得した撮影者情報がEEPOROM108に記録されている場合には(YES判定)、EEPROM108から撮影者情報に対応する視度値を読み出し(ステップS36)、CPU80は読み出した視度値から接眼レンズ138の移動量を演算によって求め(ステップS38)、ステップS38によって求められた移動量に従って接眼レンズ138を移動させる(ステップS40)。
【0132】
接眼レンズ138の移動が完了すると、自動視度調整はオフになり(ステップS42)、デジタルカメラ16の制御は撮影スタンバイ状態に遷移する(ステップS44)。
【0133】
本実施形態では撮影レンズ138の移動量をEEPROM108に記録されている視度値から演算で求める形態を示したが、接眼レンズの絶対位置が管理されている場合には、EEPROM108には撮影者情報と接眼レンズ138の位置を関連付けさせて記録し、無線タグリーダー14により撮影者情報を取得するとEEPROM108から接眼レンズ138位置を得る形態も可能である。
【0134】
無線タグリーダー14は撮影者がファインダー窓42をのぞいたときに眼鏡12に備えられた無線タグ10との距離が近くなるような位置、例えば、ファインダー窓42の至近に設置することが好ましい。
【0135】
図5はユーザ登録の制御の流れを示したフローチャートである。
【0136】
ユーザ登録では、撮影者情報と撮影者情報に対応する視度値をデジタルカメラ16に備えられたEEPROM108に登録する。
【0137】
メニュー/実行キー52を押下し、液晶モニタ46にメニュー画面を表示させ、メニュー画面上でユーザ登録を選択する。
【0138】
デジタルカメラ16の制御がユーザ登録モードになると(ステップS100)、液晶モニタ46にはユーザ登録をするかしないかを選択する画面が表示される(ステップS102)。
【0139】
ユーザ登録をしないが選択されると(NO判定)、ユーザ登録を終了し(ステップS130)、ユーザ登録をするが選択されると(YES判定)、撮影者情報の読み取りが開始される(ステップS104)。ここで無線タグ10に記録されている撮影者情報が無線タグリーダー14を介してデジタルカメラ16に読み込まれる。
【0140】
撮影者情報の読み込みが終了すると、視度値を手動入力するか、あるいは手動視度調整を行い、視度調整の結果から視度値を割り出すかのいずれかを選択する画面が表示される(ステップS106)。
【0141】
ステップS106において視度値を手動入力しないが選択されると(NO判定)、手動視度調整が可能になり(ステップS112)、視度調整レバー43が操作され(ステップS114)、接眼レンズ138が移動される(ステップS116)。
【0142】
接眼レンズの移動が完了すると接眼レンズ138の移動量から視度値の割り出しが行われる(ステップS118)。
【0143】
視度値が決定すると、求められた視度値を登録するか否かを選択し(ステップS126)、登録しないが選択されると(NO判定)、ユーザ登録を終了し(ステップS130)、登録するが選択されると(YES判定)、当該視度値がEEPROM108に登録され(ステップS128)、ユーザ登録が終了する(ステップS130)。
【0144】
一方、ステップS106において、視度値を手動入力するを選択すると(YES判定)、液晶モニタ48には設定できる視度値が表示され、表示された視度値の中から所望の視度値が選択される(ステップS124)。ステップS124において、所望の視度値が選択されると、デジタルカメラ16の制御はステップS126に進む。
【0145】
ステップS124において、いくつかの視度値から所望の視度値を選択する形態を例示したが、デジタルカメラ16に文字入力機能を備え、所望の視度値を入力する形態も可能である。
【0146】
上記の如く構成されたデジタルカメラ16では、撮影者の眼鏡12に備えられた無線タグ10から送出された撮影者情報をデジタルカメラ16に備えられた無線タグリーダー14が受信し、当該撮影者情報に対応した視度値をEEPROM108から読み出し、読み出された視度値から演算により接眼レンズ138の移動量を求め、ファインダー光学系130内の接眼レンズ138を移動させ視度調整を行う。したがって、視度調整の際の操作煩雑性が解消され、容易に視度調整をすることができる。
【0147】
デジタルカメラ16に備えられたEEPROM108に撮影者情報に対応した視度値が記録されていないときには、手動視度調整により接眼レンズ138を移動させて視度調整を行い、その接眼レンズ138の移動量から視度値を割り出し、撮影者情報と関連付けされてEEPROM108に記録することができる。
【0148】
情報伝達に無線タグを用いてデジタルカメラの自動視度調整を行うことは、視度調整が近視者または遠視者が裸眼でファインダーをのぞく際に必要であることを考えれば、眼鏡を発信源とすることで正確、且つ、有効な手段を与えることができる。
【0149】
眼鏡以外の発信元としては、腕時計(懐中時計)や携帯電話、等が考えられる。
【0150】
本実施形態ではレンズ交換可能な一眼レフタイプのデジタルカメラを例示したが、本発明の適用範囲は一眼レフタイプのデジタルカメラに限定されない。レンズ交換ができないコンパクトカメラや銀塩カメラ、ビデオカメラ、双眼鏡、望遠鏡、顕微鏡などファインダー光学系あるいは被観察物を観察する光学系を有し当該光学系の視度調整が必要であり、当該光学系を駆動する光学系駆動部と光学系駆動部を制御する光学系制御部を有する機器、装置に適用可能である。
【0151】
[第2実施形態]
本発明に係る第2実施形態を以下に示す。第2実施形態では第1実施形態と同一または類似する部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0152】
図6は、第2実施形態に係る視度調整システムのブロック図である。図6中図3と同一または類似する部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
【0153】
第1実施形態に示した無線タグ10には視度調整に必要な撮影者の目の矯正に必要な屈折力が記録されている。
【0154】
デジタルカメラ16に備えられた無線タグリーダー14は、無線タグ10から送出される撮影者の目の矯正に必要な屈折力を取得し、当該屈折力のデータをRAM75に記憶する。
【0155】
CPU80では、取得した屈折力から演算によって接眼レンズ138の移動量を求め、求められた接眼レンズの移動量に従ってファインダー光学系駆動部140を介して接眼レンズ138を移動する。
【0156】
本実施形態では、接眼レンズ138の移動量を撮影者の目の矯正に必要な屈折力から演算で求めたが、屈折力と接眼レンズ138の移動量との関係をデータテーブル化して、屈折力を取得すると、前記データテーブルから接眼レンズ138の移動量を割り出し、割り出された接眼レンズ138の移動量に従って接眼レンズ138を移動させる形態も可能である。
【0157】
図7は、本実施形態における自動視度調整の制御の流れを示したフローチャートである。
【0158】
デジタルカメラ16の主電源がオンになり、電源オン時のイニシャル動作が終了すると、デジタルカメラ16の制御はスタンバイ状態になり(ステップS200)、ステップS202に進む。
【0159】
ステップS202において、視度調整レバー43が押下されない場合には(NO判定)、手動で視度調整をすることができる(ステップS204)。
【0160】
手動視度調整を行わない場合には(NO判定)、デジタルカメラ16の制御は撮影スタンバイ状態になり(ステップS230)、視度調整レバー43の押下を監視する(ステップS202)。
【0161】
手動視度調整を行う場合には(YES判定)、視度調整レバー43を操作すると(ステップS206)、ファインダー光学系130内にある接眼レンズ138を所望の位置に移動させて(ステップS208)、視度調整を行うことができる。
【0162】
接眼レンズ138が所望の位置に移動し、視度調整が完了すると、デジタルカメラ16の制御は撮影スタンバイ状態に遷移する(ステップS230)。
【0163】
一方、ステップS102において視度調整レバー43が押下されると(YES判定)、接眼レンズ138がホームポジションに移動され(ステップS210)、無線タグリーダー14から誘導電波が発信される(ステップS212)。
【0164】
このとき、無線タグ10はスタンバイ状態であり(ステップS214)、無線タグリーダー14から発信される誘導電波の受け待ち状態である(ステップS216)。
【0165】
ステップS216において、無線タグリーダー14から発信される誘導電波を無線タグ10が受信しなければ(NO判定)、無線タグ10は無線タグリーダー14から発信される誘導電波受け待ちを継続し(ステップS216)、無線タグリーダー14から発信される誘導電波を無線タグ10が受信すると(YES判定)、無線タグ10に備えられたRF回路2によって、該誘導電波は無線タグ10の電源に変換される。
【0166】
無線タグ10に電源が供給され、動作を開始すると(ステップS218)、無線タグ10は、無線タグ10に備えられたROM200に記録された撮影者の目の矯正に必要な屈折力(撮影者情報)を無線信号に変換して送出する(ステップS220)。
【0167】
一方、ステップS212において、無線タグリーダー14から誘導電波が発信されると、デジタルカメラ16の制御は撮影者情報取得待ち(ステップS222)に遷移し、無線タグリーダー14から誘導電波が発信されてから所定の時間が経過しても無線タグリーダー14が撮影者情報を取得できないときには(NO判定)、自動視度調整は強制的にオフになり(ステップS228)、撮影スタンバイ状態になる(ステップS230)。
【0168】
ステップS222において、無線タグリーダー14が撮影者情報である撮影者の目の矯正に必要な屈折力を取得すると(YES判定)、CPU80は取得した撮影者の目の矯正に必要な屈折力から撮影レンズ138の移動量を演算で求め(ステップS224)、求められた接眼レンズ138の移動量に従って、ファインダー光学系駆動部140を介し接眼レンズ138を光軸方向に進退移動させる(ステップS226)。
【0169】
接眼レンズ138の移動が完了すると、自動視度調整はオフになり(ステップS228)、デジタルカメラ16の制御は撮影スタンバイ状態に遷移する(ステップS230)。
【0170】
本実施形態では、撮影者の目の矯正に必要な屈折力から演算により接眼レンズ138の移動量を求めたが、眼鏡12を使用する撮影者の視度値を無線タグ10に記録し、前記視度値をデジタルカメラ16が取得して、前記視度値から接眼レンズ138の移動量を求めてもよい。
【0171】
上記の如く構成されたデジタルカメラ16では、撮影者の眼鏡12に備えられた無線タグ10に撮影者の目の矯正に必要な屈折力を記録しておき、撮影者の目の矯正に必要な屈折力を撮影者情報として送出し、デジタルカメラ16は無線タグリーダー14を介して撮影者の目の矯正に必要な屈折力を取得する。デジタルカメラ16は撮影者の目の矯正に必要な屈折力から演算により接眼レンズ138の移動量を求め、ファインダー光学系130内の接眼レンズ138を移動させ視度調整を行う。したがって、デジタルカメラ16のファインダー部の視度調整を容易に行うことができる。
【0172】
さらに、撮影者の目の矯正に必要な屈折力から接眼レンズ138の移動量を演算で求める形態としたので、撮影者情報や撮影者毎の視度値等をデジタルカメラ16に記録する必要がない。
【0173】
無線タグ10に記録される情報は、撮影者の目の矯正に必要な屈折力だけでなく、眼鏡12を使用する撮影者の視度値でもよい。
【0174】
[第3実施形態]
本発明に係る第3実施形態を以下に示す。第3実施形態では第1実施形態および第2実施形態と同一または類似する部分については同一の符号を付し、その説明を省略する。第3実施形態に係る視度調整システムは、図3に示したとおりである。
【0175】
第3実施形態では、眼鏡12に備えられた無線タグ10には撮影者IDおよび撮影者の目の矯正に必要な屈折力が記録されている。
【0176】
デジタルカメラ16に撮影者IDに対応する視度値が記録されているときには、当該視度値から接眼レンズ138の移動量を演算で求め、デジタルカメラ16に撮影者IDに対応する視度値が記録されていないときには、撮影者の目の矯正に必要な屈折力から視度値を求め、さらに接眼レンズ138の移動量を求める。上述したように求められた接眼レンズ138の移動量に従って、ファインダー光学系駆動部140を介して接眼レンズ138は移動される。
【0177】
また、デジタルカメラ16はユーザ登録機能を備えており、撮影者の目の矯正に必要な屈折力から求められた視度値は、撮影者IDと関連付けされてEEPROM108に記録することができる。撮影者の目の矯正に必要な屈折力から求められた視度値だけでなく、手動視度調整による接眼レンズ138の移動量から視度値を求めて記録するも可能である。
【0178】
図8は、第3実施形態における自動視度調整の流れを示したフローチャートである。
【0179】
デジタルカメラ16の主電源がオンになり、電源オン時のイニシャル動作が終了すると、デジタルカメラ16の制御はスタンバイ状態になり(ステップS30)、ステップS302に進む。
【0180】
ステップS302において、視度調整レバー43が押下されない場合には(NO判定)、手動で視度調整をすることができる(ステップS304)。
【0181】
ステップS304において手動視度調整を行わない場合には(NO判定)、デジタルカメラ16の制御は撮影スタンバイ状態になり(ステップS350)、視度調整レバー43の押下を監視する(ステップS302)。
【0182】
ステップS304において手動視度調整を行う場合には(YES判定)、視度調整レバー43が操作して(ステップS306)、ファインダー光学系130内にある接眼レンズ138を所望の位置に移動させて視度調整を行うことができる。
【0183】
接眼レンズ138が所望の位置に移動し(ステップS308)、視度調整が完了すると、手動視度調整によって求められた接眼レンズ138の移動量から視度値を割り出して、割り出された視度値を登録するか否かを選択する(ステップS310)。
【0184】
ステップS310において、登録しないが選択されると(NO判定)、デジタルカメラ16の制御は撮影スタンバイ状態になり(ステップS350)、自動視度調整オンを監視する(ステップS302)。
【0185】
ステップS310において、割り出された視度値を登録するが選択されると(YES判定)、接眼レンズ138の移動量から視度値の割り出しが行われ(ステップS312)、割り出された視度値はEEPROM108に記録される(ステップS313)。
【0186】
視度値の記録が終了すると、デジタルカメラ16の制御は撮影スタンバイ状態に遷移する(ステップS350)。
【0187】
一方、ステップS302において視度調整レバー43が押下されると(YES判定)、接眼レンズ138はホームポジションに移動し(ステップS314)、無線タグリーダー14から誘導電波が発信される(ステップS316)。
【0188】
このとき、無線タグ10はスタンバイ状態であり(ステップS318)、無線タグリーダー14から発信される誘導電波の受け待ち状態である(ステップS320)。
【0189】
無線タグリーダー14から発信される誘導電波を無線タグ10が受信しなければ(NO判定)、無線タグ10は無線タグリーダー14から発信される誘導電波受け待ちを継続し(ステップS320)、無線タグリーダー14から発信される誘導電波を無線タグ10が受信すると(YES判定)、無線タグ10に備えられたRF回路2によって、該誘導電波は無線タグ10の電源に変換される。
【0190】
無線タグ10に電源が供給され、動作を開始すると(ステップS322)、無線タグ10は、無線タグ10に備えられたROM200に記録された撮影者情報を無線信号に変換して送出する(ステップS324)。
【0191】
無線タグリーダー14は誘導電波を発信すると(ステップS316)、撮影者情報取得待ち状態になり(ステップS326)、無線タグリーダー14から誘導電波が発信されてから所定の時間が経過しても、無線タグリーダー14が撮影者情報を取得できないと(NO判定)、自動視度調整は強制的にオフになり(ステップS348)、このときに液晶モニタ48には撮影者情報を取得できない旨のメッセージが表示される。
【0192】
自動視度調整がオフになると(ステップS348)、デジタルカメラ16の制御は撮影スタンバイ状態に遷移する(ステップS350)。
【0193】
ステップS326において、無線タグリーダー14が撮影者情報を取得すると(YES判定)、データ解析部212において、取得した撮影者情報に対応する視度値がEEPROM108に記録されているか否かを確認する(ステップS328)。
【0194】
取得した撮影者情報に対応する視度値がEEPROM108に記録されていない場合には(NO判定)、撮影者情報のうち、撮影者の目の矯正に必要な屈折力をRAM75に記憶し(ステップS330)、CPU80は演算によって撮影者の目の矯正に必要な屈折力から接眼レンズ138の移動量を求め(ステップS332)、求められた接眼レンズ138の移動量に従って、ファインダー光学系駆動部140を介して接眼レンズ138が移動される(ステップS334)。
【0195】
接眼レンズ138が所望の位置に移動し(ステップS334)、視度調整が完了すると、自動視度調整によって求められた接眼レンズ138の移動量から視度値を割り出して、割り出された視度値を登録するか否かを選択する(ステップS336)。
【0196】
ステップS336において、登録しないを選択すると(NO判定)、自動視度調整をオフし(ステップS348)、割り出された視度値を登録するを選択すると(YES判定)、接眼レンズ138の移動量から視度値の割り出しが行われ(ステップS338)、割り出された視度値はEEPROM108に記録される(ステップS339)。
【0197】
視度値の記録が終了すると、自動視度調整はオフになる(ステップS348)。
【0198】
取得した撮影者情報の視度値がEEPOROM108に記録されている場合には(YES判定)、EEPROM108から撮影者情報に対応する視度値を読み出し(ステップS340)、CPU80は読み出した視度値から接眼レンズ138の移動量を演算によって求め(ステップS342)、ステップS342によって求められた移動量に従って接眼レンズ138を移動させる(ステップS346)。
【0199】
接眼レンズ138の移動が完了すると、自動視度調整はオフになり(ステップS348)、デジタルカメラ16の制御は撮影スタンバイ状態に遷移する(ステップS350)。
【0200】
自動視度調整によって求められた視度値を登録する際には、登録時に手動で接眼レンズの位置を微調整する工程を備えるとよい。
【0201】
上記の如く構成されたデジタルカメラ16では、無線タグ10から送出される撮影者情報は撮影者IDと撮影者が使用する撮影者の目の矯正に必要な屈折力とを含み、デジタルカメラ16に当該使用者IDに対応する視度値が記録されていれば、その視度値を用いて接眼レンズ138の移動量を算出し、デジタルカメラ16に当該使用者IDに対応する視度値が記録されていなければ、撮影者の目の矯正に必要な屈折力から接眼レンズ138の移動量を算出するように構成したので、デジタルカメラ16に、視度値が記録されていても記録されていなくても自動視度調整を行うことができる。したがって、撮影者が代わっても、デジタルカメラ16が撮影者情報を取得できれば自動的に視度調整を行うことができる。
【0202】
さらに、デジタルカメラ16に視度値が記録されていない場合には、視度調整を行った後に、撮影者IDと視度値を関連させてデジタルカメラ16に記録させることができる。
【0203】
第1実施形態および第3実施形態では、撮影レンズ138の移動量をEEPROM108に記録されている視度値から演算で求める形態を示したが、接眼レンズの絶対位置が管理されている場合には、EEPROM108には撮影者情報と接眼レンズ138の位置を関連付けさせて記録し、無線タグリーダー14により撮影者情報を取得するとEEPROM108から接眼レンズ138位置を得る形態も可能である。
【0204】
第3実施形態では、接眼レンズ138の絶対位置が管理されている場合には、図8のステップS312およびステップS338で行われる、接眼レンズ138の移動位置から視度値を割り出す工程を省略することができる。
【0205】
本発明の適用範囲は視度調整に限定されず、自動視度調整と同様に視度値以外の各種設定値を求めて登録することができる。
【0206】
【発明の効果】
本発明によれば、情報送出手段から送出される使用者情報に基づいて視度調整値を決定し、決定した視度調整値に従って自動的に視度調整を行うように構成したので、視度調整を行うために接眼部をのぞきながらダイヤルやレバー等の操作を行う必要がない。
【0207】
また、使用者情報と当該使用者情報から求められた視度調整値を記録しておき、記録されている使用者情報と取得した使用者情報を照合し、取得した使用者情報に対応する視度調整値が記録されていれば、記録されている視度調整値を使用して視度調整を行い、使用者情報に対応する視度調整値が記録されていなければ、当該視度調整値を演算で求めるように構成したので、使用者が代わったときにも、使用者に合わせて速やかに視度調整が行われる。
【0208】
取得した使用者情報に対応する視度調整値が記録されていない場合には、新たに当該使用者情報と当該使用者情報から求められた視度調整値を関連させて記録するように構成したので、2度目に使用するときからは速やかに視度調整が行われて便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る視度調整システムの概念図
【図2】本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラの内部構成を示したブロック図
【図3】第1実施形態係るデジタルカメラの視度調整システムのブロック図
【図4】第1実施形態のデジタルカメラの自動視度調整の制御の流れを示したフローチャート
【図5】第1実施形態のデジタルカメラのユーザ登録の制御の流れを示したフローチャート
【図6】本発明の第2実施形態に係るデジタルカメラの視度調整システムのブロック図
【図7】本発明の第2実施形態のデジタルカメラの自動視度調整の制御の流れを示したフローチャート
【図8】本発明の第3実施形態のデジタルカメラの自動視度調整の制御の流れを示したフローチャート
【符号の説明】
10…無線タグ、12…眼鏡、14…無線タグリーダー、16…デジタルカメラ、75…RAM、80…CPU、108…EEPROM、130…ファインダー光学系、138…接眼レンズ、140…ファインダー光学系駆動部、200…ROM、202,208…ロジック回路、204,206…RF回路、212…データ解析部

Claims (12)

  1. 使用者情報を非接触の信号伝送形式によって外部に送出する情報送出手段と、
    前記情報送出手段から伝送される使用者情報を取得する情報取得手段と、
    少なくともレンズを備えた光学系を有し被観察物を観察する観察手段と、
    前記観察手段の光学系を構成する光学部材を移動させ視度調整を行う視度調整駆動手段と、
    前記情報取得手段を介して取得した使用者情報に基づいて前記視度調整駆動手段の制御を行う制御手段と、
    から成ることを特徴とする視度調整システム。
  2. 前記情報送出手段は、送出する使用者情報を記録する送出情報記録手段と、
    前記送出情報記録手段に記録されている前記使用者情報を外部伝送用の信号に変換する伝送信号変換手段と、
    前記信号変換手段により変換された信号を電磁波によって外部に出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の視度調整システム。
  3. 前記使用者情報送出手段は眼鏡に設けられ、前記情報取得手段は前記観察手段、前記視度調整駆動手段および前記制御手段を具備した光学装置に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の視度調整システム。
  4. 使用者情報を非接触の信号伝送形式によって外部に送出する情報送出手段から伝送される使用者情報を取得する情報取得手段と、
    少なくともレンズを備えた光学系を有し被観察物を観察する観察手段と、
    前記観察手段の光学系を構成する光学部材を移動させ視度調整を行う視度調整駆動手段と、
    前記情報取得手段で取得した使用者情報に基づいて、当該使用者に適した視度調整値を決定する視度調整値決定手段と、
    前記視度調整値決定手段で決定した視度調整値に従って視度調整駆動手段の制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする視度調整装置。
  5. 前記使用者情報には、当該使用者を識別する使用者識別情報、当該使用者の目の矯正に必要な屈折力のうち少なくとも1つが含まれていることを特徴とする請求項4記載の視度調整装置。
  6. 前記情報取得手段は、前記情報送出手段から送出される使用者情報である電磁波を受信する受信手段と、
    受信した電磁波を電気信号に変換する電気信号変換手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項4または5記載の視度調整装置。
  7. 使用者と当該使用者に対応した視度調整値とを関連させて記録する使用者情報記録手段を備えたことを特徴とする請求項4乃至6のいずれか1項に記載の視度調整装置。
  8. 前記視度調整値決定手段は、前記使用者情報に前記使用者識別情報が含まれている場合に、前記使用者情報記録手段から当該使用者に関連付けられている視度調整値を読み出す制御を行うことを特徴とする請求項7記載の視度調整装置。
  9. 前記視度調整値決定手段は、前記使用者情報に当該使用者の目の矯正に必要な屈折力が含まれる場合には、当該使用者情報から演算によって視度調整値を求める制御を行うことを特徴とする請求項4乃至8のいずれか1項に記載の視度調整装置。
  10. 前記情報取得手段により取得した使用者情報と前記使用者情報記録手段に記録されている使用者情報とを照合し、取得した使用者情報に対応する視度調整値が前記情報記録手段に記録されている場合には、当該使用者情報から求められた視度調整値を前記使用者情報記録手段から読み出し、取得した使用者情報に対応する視度調整値が前記情報記録手段に記録されていない場合には、当該使用者情報から演算によって視度調整値を求める制御を行う使用者情報照合手段を備えたことを特徴とする請求項4乃至9のいずれか1項に記載の視度調整装置。
  11. 前記情報取得手段により取得した使用者情報から演算によって求められた視度調整値を当該使用者情報と関連付けて前記使用者情報記録手段に記録する記録制御手段を備えたことを特徴とする請求項4乃至10のいずれか1項に記載の視度調整装置。
  12. 使用者情報を非接触の信号伝送形式によって外部に送出する工程と、
    前記非接触の信号伝送形式によって送出される使用者情報を取得する工程と、前記使用者情報から視度調整値を決定する工程と、
    前記視度調整値に基づいて視度調整機構を制御する工程と、
    を含むことを特徴とする視度調整方法。
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