JP3562081B2 - 取付装置を備えた撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラやカメラ一体型ビデオテープレコーダ(以下「カメラ一体型VTR」という。)等の撮像装置に、ストロボ装置や照明装置等の付属装置を取り付けるために用いられるアクセサリーシューである取付装置を備えた撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般に、撮影レンズを通して物体の像を感光材料面に記録させるカメラや、カメラ機構とVTR(ビデオテープレコーダ)機構とが一体化されたカメラ一体型VTR等には、ストロボ装置や照明装置等を取り付けるためにアクセサリーシューが一体的に取り付けられている。このようなアクセサリーシューとしては、例えば、図11に示すようなものがある。
【0003】
図11に示すアクセサリーシュー1は、全体が板金によって形成されたアクセサリーシュー本体からなり、板金に折曲加工を施すことによって底面片1aと一対の側面片1bと一対の上面片1cとが一体に形成されている。アクセサリーシュー本体の底面片1aは中央部に配置されていて、その両側を90度折り曲げることによって一対の側面片1bが形成され、更に、その両側を90度折り曲げることによって一対の上面片1cが形成されている。従って、一対の上面片1cは底面片1aと平行になっていると共に、上面片1c間には、ストロボ装置等のアクセサリー2の取付部材3の固定ねじ4が挿通される隙間が設けられている。そして、上記構成を有するアクセサリーシュー1が、カメラやカメラ一体型VTR等の上面に一体的に固定されている。
【0004】
また、アクセサリー2に設けられた取付部材3は、アクセサリー本体の下面に固定された上記固定ねじ4と、この固定ねじ4に螺合された締付リング5と、固定ねじ4の先端に固定された固定板6とからなり、固定板6がアクセサリーシュー1の収納部1d内に挿入される。そして、図12に示すように、締付リング5を回して固定板6との間でアクセサリーシュー1の上面片1cを挟持することにより、ストロボ装置等がカメラ一体型VTR等に着脱可能に固定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来のアクセサリーシュー1においては、上面片1cが平滑な平板状をなしていて、この上面片1cを締付リング5と固定板6とで挟持する挟持力だけで付属装置を撮像装置に取り付けて支持する構成となっており、その挟持力に基づく摩擦力だけで取付部材3の脱落を防止し、他には取付部材3の脱落を防止するための手段が設けられていなかった。そのため、カメラ一体型VTR等に様々な振動や衝撃力が加えられることによって締付リング5と固定板6との間に緩みを生じると、上面片1cとの間の摩擦力が低下して取付部材3の移動が容易になり、取付部材3がアクセサリーシュー1から外れてストロボ装置等がカメラ一体型VTR等から容易に抜け落ちるおそれがあるという課題があった。
【0006】
本発明は、このような従来の課題に鑑みて成されたものであり、付属装置を撮像装置に締付固定するため、撮像装置に固定された取付装置であるアクセサリーシューに装着された取付部材に緩みが生じたような場合にも、取付部材の移動を制限して付属装置が撮像装置から容易には抜け落ちないようにすることにより、上記課題を解決することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の取付装置を備えた撮像装置は、付属装置を取り付けるために撮像装置に固定される、撮像装置のアクセサリーシューであるところの取付装置であって、互いに平行な一対の被挟持部を有し、付属装置に設けられ固定ねじによって連結された一対の挟持部材の一方を一対の被挟持部内に、被挟持部の隙間に固定ねじを挿通するように挿入して一対の挟持部材で一対の被挟持部を挟持することにより、付属装置を撮像装置に取付可能とした取付装置を備えた撮像装置において、撮像装置に固定されると共に一対の被挟持部が設けられたアクセサリーシュー本体と、アクセサリーシュー本体に取り付けられると共に撮像装置と電気的に接続されるコネクタ部材とを備え、一対の被挟持部の、一方の挟持部材が挿入される側の端部に、一方の挟持部材の抜け出しを阻止するストッパをそれぞれ一体に設け、被挟持部は板金でできていて、ストッパは被挟持部の長手方向の端部を内角が鈍角をなすように折り曲げることにより形成されると共に、コネクタ部材は付属装置の接続端子と接触可能に構成されていることを特徴としている。
【0010】
上述のように構成したことにより、本発明の取付装置を備えた撮像装置では、取付部材がアクセサリーシューから抜け出すのを防止して付属装置の落下事故等の発生を防止もしくは抑制し、また、アクセサリーシューを介して付属装置に電源や電気信号を供給できる撮像装置を提供することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図8は本発明の実施例を示すもので、図1は本発明が適用されたカメラ一体型VTRの背面側の斜視図、図2は本発明の第1実施例を示すアクセサリーシューの斜視図、図3は図2のアクセサリーシューに取付部材を装着する前の状態を示す説明図、図4は図2のアクセサリーシューに取付部材を装着して締付固定した状態を示す説明図、図5は本発明の第2実施例を示すアクセサリーシューの斜視図、図6は本発明の第3実施例を示すアクセサリーシューの分解斜視図、図7は図6に示すコネクタ部材をアクセサリーシュー本体に取り付けると共にスライドカバーをスライドさせてコネクタ端子を露出させた状態を示す斜視図、図8は図6に示すブロック部材の端子受け部と取付部材の接続端子との接触状態を示す説明図である。
【0012】
また、図9は取付部材の接続端子と平面部との接触状態を示す説明図、図10は図6に示すブロック部材の好ましくない形状の端子受け部と取付部材の接続端子との接触状態を示す説明図である。
【0013】
図1に示すように、撮像装置の一具体例を示すカメラ一体型VTR7は、被写体である像を光としてとらえて電気信号に変換するカメラ機構部と、このカメラ機構部からの電気信号を処理してテープ状記録媒体に情報として記録すると共に記録された情報を任意に再生することができるビデオ機構部と、これらカメラ機構部及びビデオ機構部が収容されるキャビネットとしての装置筐体8とから構成されている。
【0014】
カメラ機構部は、被写体の像を光としてとらえるレンズの一具体例を示すズームレンズ9と、光の像を電気信号に変換する3つのCCD撮像素子等を有する光電変換部と、ズームレンズ9でとらえた像を目で見るためのビューファインダ10と、ズームレンズ9のピント合わせや絞り量の調整等を行うモータ等をコントロールする電子部品の組み合わせからなるカメラ回路等から構成されている。そして、カメラ回路の電子部品は、主としてプリント基板に搭載されて、装置筐体8内に収容されている。
【0015】
また、ビデオ機構部は、図示しないが、情報記録媒体の一具体例を示す磁気テープが収容されたカセットテープが着脱可能に装着されるメカデッキと、このメカデッキ等を駆動して磁気テープをローディングすると共に磁気テープに対して情報を記録し、又は記録された情報を再生する等のコントロールを行うためのビデオ回路等から構成されている。そして、メカデッキは、磁気ヘッド等を有する回転ドラムと、この回転ドラムに磁気テープをローディングするテープローディング機構と、このテープローディング機構等を支持するシャーシ等を有している。このビデオ回路の電子部品もまた、主としてプリント基板に搭載されて、装置筐体8内に収容されている。
【0016】
装置筐体8の一側部(図1においてレンズの光軸の左側)には、ビデオ機構部のメカデッキを収容するメカデッキ収容部11が設けられていると共に、他側部には、カメラ機構部及びビデオ機構部のプリント基板を収容する基板収容部が設けられている。そして、メカデッキ収容部11には、側方に開閉可能な蓋体12が設けられていて、蓋体12の側面には、内部に収容したメカデッキの駆動ハブ等が透視できる透明部材からなる窓部13が設けられ、また、蓋体12の上面にはLED等のバックライトを有するタッチパネル式の操作ボタン群14が設けられている。
【0017】
また、装置筐体8の上部には把手15が固定されている。この把手15の先端には、ステレオ特性を有するステレオマイクロホン16が前方に突出するように設けられている。そして、把手15の前部上面には、取付装置の一具体例を示すアクセサリーシュー17が一体的に固定されている。このアクセサリーシュー17は、図2に拡大して示すように、板金を所定形状に打ち抜くことによって形成された1枚の板金部材からなり、その板金部材に折曲加工を施すことによって底面片17aと一対の側面片17bと一対の上面片17cと一対のストッパ片17dとが一体に形成されている。
【0018】
アクセサリーシュー17の底面片17aは中央部に配置されていて、その両側を90度折り曲げて立ち上げることによって一対の側面片17bが形成され、更に、各側面片17bの両側を互いに内側へ90度折り曲げて水平に対向させることによって一対の上面片17cが形成されており、従って、上面片17cと底面片17aは互いに平行になっている。これにより、アクセサリーシュー17には、一対の上面片17cと一対の側面片17bと底面片17aとで囲まれた収納部18が形成されており、この収納部18には、付属装置に設けられた取付部材3の固定板6が挿入されると共に、一対の上面片17c間の隙間内には固定板6を固定する固定ねじ4が挿入される。
【0019】
更に、アクセサリーシュー17の各上面片17cの長手方向の一端を底面片17a側へ折り曲げることによって、ストッパの一具体例を示す一対のストッパ片17dが形成されている。このストッパ片17dの折曲高さHは、取付部材3の締付リング5を固定板6からある程度離した距離Lよりも小さくする(H<L)と共に、取付部材3の取付後は固定板6の抜け出しを防止するために十分な引掛りシロMが得られるように設定する。このストッパ片17dには適当な角度の傾斜角θを与えているが、これは、締付リング5の締付け時に固定板6がスムースに収納部18内に入り込むことができるようにすると共に、板金の加工性を良くすることを考慮したものである。
【0021】
かかる構成を有するアクセサリーシュー17には、付属装置の一具体例を示すストロボ装置や照明装置、集音マイクその他のアクセサリー2が、これに設けられた取付部材3によって着脱可能に取り付けられる。この取付部材3は、アクセサリー2の下端部において下方へ突出するように固定された固定ねじ4と、この固定ねじ4に螺合された円盤状の締付リング5と、固定ねじ4の下端部に固定された平板状の固定板6とからなり、締付リング5と固定板6とが挟持部材の一具体例を構成している。この取付部材3の締付リング5及び固定板6は、固定板6がアクセサリーシュー17の収納部18内に挿入できると共に、締付リング5と固定板6とで協働して一対の上面片17cを上下から挟持することができる大きさとされている。
【0022】
このような構成を有する取付部材3は、従来のアクセサリーシューに取付可能であって、かつ、上記寸法条件H<Lを満足するものであれば、本実施例におけるアクセサリーの取付部材として用いることができる。また、取付部材の構成としては、上記ねじを用いた締付手段に限られるものではなく、例えば、カムを用いて一対の挟持部材を相対移動させて被挟持部を挟持できるようにした締付手段を適用できることは勿論のこと、その他にも各種の締付手段を適用することができる。
【0023】
また、装置筐体8の背面部には、バッテリー電源が挿入されるバッテリー収容部を開閉可能に閉じている開閉蓋20がヒンジ止めされていると共に、この開閉蓋20には、操作入力に関する情報や情報記録媒体に記録されている情報その他の情報を表示する表示窓21が設けられている。そして、開閉蓋20の周囲には、カメラ機構部及びビデオ機構部等に駆動電流を供給する電源スイッチ22と、オートロックスイッチ23とコントロールダイヤル24と蓋開放スイッチ25とその他の操作スイッチ群26とが設けられている。
【0024】
かかる構成を有するカメラ一体型VTRのアクセサリーシュー17にアクセサリー2を取り付ける場合は、まず、図3に示すように、収納部18の挿入側にアクセサリー2の取付部材3を臨ませ、締付リング5を固定板6から十分に離した状態(L>H)で固定板6を収納部18内に挿入する。この場合、収納部18の挿入側と反対側は装置筐体8の壁によって閉じられており、その壁が差込方向の位置決めをなしている。そのため、一対のストッパ片17dを越えて固定板6を収納部18内に挿入し、これを装置筐体8の壁に当接することによって取付部材3が所定位置に位置決めされる。
【0025】
次に、図4に示すように、締付リング5を回して固定板6側に移動し、この締付リング5の締め込みによる締付リング5と固定板6との挟持力によって、一対の上面片17cを上下から挟むように挟持する。これにより、アクセサリーシュー17を介してアクセサリー2がカメラ一体型VTR7に取り付けられる。
【0026】
このようなアクセサリー2の取付状態において、例えば、本機を持ち運ぶ人の動き等によって様々な振動や衝撃力等がカメラ一体型VTR7に加えられ、これがために締付リング5に緩みが生じると、締付リング5と上面片17c間及び固定板6と上面片17c間の摩擦力が低下して取付部材3がアクセサリーシュー17から外れやすくなる。
【0027】
ところが、本実施例では、固定板6が挿入される差込側の各上面片17cの端部にはストッパ片17dがそれぞれ設けられており、このストッパ片17dが固定板6の移動を阻止することになる。そのため、上記振動や衝撃力等によって取付部材3の締付リング5と固定板6との間に緩みが生じたような場合にも、アクセサリーシュー17のストッパ片17dによって収納部18から固定板6が抜け出すのを防止することができ、従って、アクサリー2が抜け落ちる落下事故を防止又は効果的に抑制することができる。しかも、従来のアクセサリー固定手段は、ユーザーの手作業による締付力のみであったため、ユーザーによって締付力に個人差が生じており、比較的非力な女性や子供の締付力では落下防止に不安があったが、本実施例によれば、大きな締付力を発揮できない非力な者の取扱いによっても、十分な抜け落ち防止効果を期待することができる。
【0028】
図5に示すアクセサリーシュー27は、本発明の第2実施例を示すもので、上面片27cの奥行き側に突当ストッパの一具体例を示す突当て片27eを一体に設けるようにしたものである。他の構成は上記アクセサリーシュー17と同様であり、底面片27aと一対の側面片27bと一対の上面片27cと一対のストッパ片27dとを備えている。突当て片27eは、上面片27cのストッパ片27dと反対側の端部を内側へ90度折り曲げることによって形成されており、この突当て片27eによって固定部材3の固定板6の奥行き方向への移動を制限している。このような突当て片27eを設けたアクセサリーシュー27によれば、このアクセサリーシューのみで寸法管理を行うことができ、従って、装置筐体8への取付時の自由度を高めることができる。
【0029】
また、図6及び図7に示すように、本発明の第3実施例を示すアクセサリーシュー30は、板金によって形成されたアクセサリーシュー本体31と、このアクセサリーシュー本体31の収納部32内に選択的に収納されて取り付けられるコネクタ部材33及びブロック部材34とから構成されている。アクセサリーシュー本体31は、上記実施例のアクセサリーシュー17と側面片の高さの点を除いて、同様の形状及び大きさを有しており、従って、底面片31aと一対の側面片31bと一対の上面片31cと一対のストッパ片31dとを備えている。そして、外形寸法が同一に設定されたコネクタ部材33又はブロック部材34を収納部32に収納するため、これら部材33,34の高さ分だけ側面片31bが高く設定されている。
【0030】
更に、アクセサリーシュー本体31の底面片31aには、カシメ孔35aと位置決め孔35bとねじ孔35cとがそれぞれ複数設けられている。カシメ孔35aはコネクタ部材33又はブロック部材34をアクセサリーシュー本体31に固定するために設けられたものであり、また、位置決め孔35bはコネクタ部材33又はブロック部材34をアクセサリーシュー本体31の所定位置に位置決めするために設けられたものであり、このため、コネクタ部材33及びブロック部材34の底面には、それぞれ複数個のカシメ突起33a,34aと位置決め突起33b,34bとが設けられている。
【0031】
また、コネクタ部材33は、上記コネクタが内蔵されていない台座であり、このコネクタ部材33の上面にはスライド溝33cが所定の幅で前後方向に延在されて設けられていると共に、このスライド溝33cにはスライドカバー36が前後方向へスライド可能に嵌合されている。このスライドカバー36は、図示しないコイルばねによって常時前側に付勢されており(図6に示す状態)、そのコイルばねの付勢力に抗してスライドカバー36を後退させることにより、図7に示すように、内蔵された複数のコネクタ端子37が露出される。これらのコネクタ端子37は、背面側に設けた接続部に、撮像装置の配線の接続部を接続することによって当該撮像装置と電気的に接続される。
【0032】
かくして、アクセサリー2の配線の接続部を取付部材3の固定板6に設け、アクセサリーシュー30への装着時に固定板6でスライドカバー36を開いてアクセサリー端子をコネクタ端子37と接触させる構成とすると共に、アクセサリーシュー30が取り付けられる撮像装置の配線の接続部をコネクタ端子37の接続部に接続することにより、このアクセサリーシュー30を介して撮像装置と付属装置を電気的に接続することができる。
【0033】
尚、コネクタ部材33のコネクタ端子37の前部には、水切り用の凹部38が設けられており、この凹部38で水滴の溜まりを防ぐことによって、水滴によるコネクタ端子37のショートを防止している。この水切り用の凹部38は、溝等の他の手段であってもよい。
【0034】
また、ブロック部材34の上面には、コネクタ部材33のスライド溝33cに対応する端子受け部34cが設けられている。この端子受け部34cは、ブロック部材34の上面から前面にかけて切欠きを設けることによって形成されており、その底面には山歯状の凹凸40が前後方向へ延在するように形成されている。このブロック部材34の端子受け部34cは、アクセサリー2の取付部材3に設けられる接点端子44との干渉を避けると共に、当該接点端子44にストレスを与えないようにするために設けられたものであり、その凹凸40のピッチは、接点端子44の1/2程度に設定されている。
【0035】
このように、ブロック部材34の端子受け部34cに凹凸40を設けると共に、凹凸40のピッチを接点端子44のピッチの1/2程度に設定することにより、図8に示すように、必ず凹凸40の頂上部分に接点端子44を接触させることができ、従って、端子受け部34cに接点端子44によるすり傷が生じないようにすることができる。因みに、図9に示すように、接点端子44が平滑面45に接触するものとすると、接点ばねの捩じれ等によってそのエッジ部が平滑面45に接触することがあり、この場合には平滑面45に傷ができるおそれがある。また、図10に示すように、凹凸40のピッチを接点端子44のピッチよりも大きくすると、例えば、凹凸の谷間に入り込んだ接点端子44のエッジ部が凹凸40の斜面に接触し、その接触部分に傷をつけるおそれがあるため、好ましいものではない。
【0036】
また、図6に示す41は、シュー取付板である。このシュー取付板41は、アクセサリーシュー30を装置筐体8に着脱可能に取り付けることができるようにするためのものであり、アクセサリーシュー本体31の底面片31aとほぼ同程度の大きさに形成されている。このシュー取付板41には、その一部を90度折り曲げることによって把持部41aが形成されていると共に、これとアクセサリーシュー本体31を取付ねじ42で締結するための複数の挿通孔41bが、アクセサリーシュー本体31のねじ孔35cに対応させて複数設けられている。
尚、コネクタ部材33及びブロック部材34の材質としては、例えば、POM(ポリアセタール)等の合成樹脂が好適ではあるが、その他の合成樹脂を用いることができることは勿論のこと、合成樹脂以外にも、例えば、焼結合金やガラス等のように各種の材質のものを用いることができる。
【0037】
このような構成を有するアクセサリーシュー30は、例えば、次のようにして用いることができる。アクセサリーシュー本体31との組み合わせをコネクタ部材33にするか、又はブロック部材34にするかの選択は、アクセサリーへの電源供給の有無や電気信号の供給の有無等を考慮して決定する。即ち、電源等の供給を必要とする場合には、コネクタ部材33を選択し、また、その供給を必要としない場合には、ブロック部材34を選択する。
【0038】
この選択をした後の作業は、いずれの部材33,34を選択した場合にも同様であり、そのカシメ突起33a(又は34a)をアクセサリーシュー本体31のカシメ孔35aに嵌合させると共に、位置決め突起33b(又は34b)をアクセサリーシュー本体31の位置決め孔35bに嵌合させる。これにより、アクセサリーシュー本体31に対してコネクタ部材33(又はブロック部材34)が位置決めされるため、この状態でカシメ突起33a(又は34a)をカシメてアクセサリーシュー本体31とコネクタ部材33(又はブロック部材34)を固定する。これによって、アクセサリーシュー30の組立が完了する。
【0039】
次に、アクセサリーシュー30をカメラ一体型VTR7の装置筐体8に取り付ける場合について説明する。この場合には、まず、装置筐体8の所定位置にアクセサリーシュー30を配置すると共に、これに対応するよう装置筐体8の内側にシュー取付板41を配置し、シュー取付板41側から、その挿通孔41bに取付ネジ42を挿通させ、先端のねじ部をアクセサリーシュー本体31のねじ孔35cに螺合させる。そして、取付ネジ42を締めこむことによってアクセサリーシュー本体31とシュー取付板41とで装置筐体8が挟持され、これにより、アクセサリーシュー30がカメラ一体型VTR7に取り付けられる。
【0040】
かくして、アクセサリーシュー本体31にコネクタ部材33を取り付ける場合には、アクセサリーシュー30に電源の供給機能や電気信号の通信機能が付加されるため、アクセサリー用の電源を別個独立に搭載する必要がなくなり、また、アクセサリーの動作をカメラ一体型VTR7の動作に連動させることが可能となり、配線の簡略化及び装置の小型化等を図ることができる。因みに、従来のアクセサリーシューでは、アクセサリーを取り付ける際に電源線や信号線等の接続が必要であり、ビデオライト等は別にバッテリー電源を用意しなければならなかった。そのため、これらの手間がかかる故に、一般ユーザーにとってはアクセサリーの使用自体が「面倒くさい、難しそう」等の思惑が生じ、アクセサリーの使用が敬遠されがちであったが、本実施例によれば、かかる不具合をなくして、誰でも容易にアクセサリーを使用することができるようになる。
【0041】
更に、コネクタ部材33のコネクタ端子37を覆うスライドカバー36は、アクセサリーの着脱動作に連動して開閉され、非使用時にはスライドカバー36によってコネクタ端子37が覆われるため、コネクタ端子37を有効に保護することができる。更に又、アクセサリーシュー30は、一般に、装置筐体8の上面に取り付けられるため、水滴の付着は好ましいものではないが、本実施例においては、水抜き用の凹部38を設けるようにしたため、水滴の付着によるコネクタ端子37間のショートを防止することができる。
【0042】
また、コネクタ部材33の代わりにブロック部材34を取り付ける場合には、装置本体の取付構造を変えないで、コネクタが無い形式の装置本体に容易に対応することができる。しかも、ブロック部材34の端子受け部34cには凹凸40が設けられているため、コネクタ部材33に対応する接続部を有するアクセサリー2を連結した場合であっても、その接点ばねによる傷の発生を無くし、或いは傷を目立ち難くすることができ、この種装置の商品価値を向上させることができる。
【0043】
以上説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば、アクセサリーシュー本体やコネクタ部材33及びブロック部材34の形状、大きさ等は、上記実施例のものに限定されるものではない。
【0044】
また、上記実施例においては、撮像装置としてカメラ一体型VTRを適用した例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、一般的なカメラは勿論のこと、カメラ以外にも、撮像装置に付属装置を着脱可能に取り付けるために使用される各種の取付装置に適用することができる。このように、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ストロボ装置や照明装置等のアクセサリーとしての付属装置を、アクセサリーシューである取付装置を介してカメラやカメラ一体型VTR等の撮像装置に取り付ける場合に、撮像装置の振動や衝撃力等によって取付装置に緩みが生じたような場合においても、付属装置の抜け落ちによる落下事故の発生を防止することができると共に、比較的非力な女性や子供が取り扱う場合にも、十分な抜け落ち防止効果を得ることができるという効果が得られる。
【0046】
また、アクセサリーシュー本体にコネクタ部材を取り付ける場合には、アクセサリーシューに電源の供給機能や電気信号の通信機能を付加させることができるため、アクセサリー用の電源を別個独立に搭載する必要がなくなり、また、付属装置の動作を撮像装置の動作に連動させることが可能となり、配線の簡略化及び装置の小型化等を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたカメラ一体型VTRの背面側の斜視図である。
【図2】本発明の一実施例を示すアクセサリーシューの斜視図である。
【図3】図2のアクセサリーシューに取付部材を装着する前の状態を示す説明図である。
【図4】図2のアクセサリーシューに取付部材を装着して締付固定した状態を示す説明図である。
【図5】本発明の第2実施例を示すアクセサリーシューの斜視図である。
【図6】本発明の第3実施例を示すアクセサリーシューの分解斜視図である。
【図7】図6に示すコネクタ部材をアクセサリーシュー本体に取り付けると共にスライドカバーをスライドさせてコネクタ端子を露出させた状態を示す斜視図である。
【図8】図6に示すブロック部材の端子受け部と取付部材の接続端子との接触状態を示す説明図である。
【図9】取付部材の接続端子と平面部との接触状態を示す説明図である。
【図10】図6に示すブロック部材の好ましくない形状の端子受け部と取付部材の接続端子との接触状態を示す説明図である。
【図11】従来のアクセサリーシューを示す斜視図である。
【図12】従来のアクセサリーシューの取付状態を示す説明図である。
【符号の説明】
2 アクセサリー(付属装置)、 5 締付リング(挟持部材)、 6 固定板(挟持部材)、 7 カメラ一体型VTR(撮像装置)、 8 装置筐体、 17,27,30 アクセサリーシュー(取付装置)、 17c,27c,31c 上面片(被挟持部)、 17d,27d,31d ストッパ片(ストッパ)、 27e 突当片(突当ストッパ)、 31 アクセサリーシュー本体、 32 収納部、 33 コネクタ部材、 36 スライドカバー、 40 凹凸
Claims (2)
- 付属装置を取り付けるために撮像装置に固定される、撮像装置のアクセサリーシューであるところの取付装置であって、
互いに平行な一対の被挟持部を有し、上記付属装置に設けられ固定ねじによって連結された一対の挟持部材の一方を上記一対の被挟持部内に、上記被挟持部の隙間に上記固定ねじを挿通するように挿入して当該一対の挟持部材で一対の被挟持部を挟持することにより、付属装置を撮像装置に取付可能とした取付装置を備えた撮像装置において、
上記撮像装置に固定されると共に上記一対の被挟持部が設けられたアクセサリーシュー本体と、上記アクセサリーシュー本体に取り付けられると共に撮像装置と電気的に接続されるコネクタ部材とを備え、
上記一対の被挟持部の、上記一方の挟持部材が挿入される側の端部に、当該一方の挟持部材の抜け出しを阻止するストッパをそれぞれ一体に設け、
上記被挟持部は板金でできていて、上記ストッパは上記被挟持部の長手方向の端部を内角が鈍角をなすように折り曲げることにより形成されると共に、
上記コネクタ部材は上記付属装置の接続端子と接触可能に構成されていることを特徴とする取付装置を備えた撮像装置。 - 請求項1記載の取付装置を備えた撮像装置において、
上記コネクタ部材は、上記付属装置の接続端子と接続されるコネクタ端子を覆うスライドカバーを有し、上記スライドカバーは付属装置の着脱動作に連動して開閉されるように構成されていることを特徴とする取付装置を備えた撮像装置。
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