JP4558677B2 - 集砂設備及び集砂方法 - Google Patents

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Description

本発明は、集砂設備及び集砂方法に関する。
浄水場や下水処理場等に設けられる沈砂槽は、原水に含まれる沈降性物質(例えば、砂)、缶、ビニール等を原水から除去するためのものである。以下では、沈砂槽の底部に堆積した沈降性物質を沈砂と称す。そして、従来から、沈砂槽の底部に堆積した沈砂を効果的に除去する沈砂設備が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この沈砂設備では、底部に設けられた噴射ノズルから圧力水を噴射して噴射ノズル前方の沈砂を押し流すことで、沈砂を集砂ピットに収集する。そして、集砂ピットに収集された沈砂をジェットポンプによって沈砂槽の外へと排出する。
特開2004―122042号公報
ところで、従来の沈砂設備では、清澄水源と噴射ノズルとを接続する圧力水供給ラインに噴射弁が設けられており、この噴射弁を開放又は閉鎖することで噴射ノズルからの圧力水の噴射を開始又は停止している。そのため、噴射弁の開放又は閉鎖の際に噴射弁の開度が徐々に大きく又は小さくなることで噴射ノズルから噴射される圧力水の流速が速くなってしまい、沈砂の舞い上がりが発生してしまうという問題があった。
本発明は、沈砂の舞い上がりの発生を抑制することが可能な集砂設備を提供することを課題とする。
本発明に係る集砂設備は、原水を滞留する沈砂槽の底部に堆積した堆積物を集砂ピットに収集する集砂設備であって、沈砂槽の底部に配設されており集砂ピット側へ向けて圧力水を噴射する噴射ノズルと、清澄水源の水を圧縮して圧力水として噴射ノズルに送出する圧力水ポンプと、圧力水ポンプを介して清澄水源と噴射ノズルとを接続し、噴射ノズルに圧力水を供給する圧力水供給ラインと、圧力水供給ラインの圧力水ポンプと噴射ノズルとの間において圧力水供給ラインから分岐して圧力水ポンプから送出された圧力水の少なくとも一部を清澄水源に戻す戻しラインとを備えることを特徴とする。
本発明に係る集砂設備では、戻しラインにより圧力水の少なくとも一部を清澄水源に戻している。そのため、噴射ノズルから噴射される圧力水の流量が減少し、噴射ノズルから噴射される圧力水の流速が小さくなる。その結果、沈砂の舞い上がりを抑制することが可能となる。また、戻しラインによって清澄水源へと戻された水を再び圧力水として用いることができるので、清澄水源の水の使用量を低減することが可能となる。
また、戻しラインには、該戻しラインの流路を絞る絞り手段が設けられていることが好ましい。このようにすると、絞り手段の開度に応じて、戻しラインを通って清澄水源に戻る圧力水の流量が調節される。そのため、噴射ノズルから噴射される圧力水の流速が一定となるように絞り手段の開度を調節することで、沈砂の舞い上がりをより抑制することが可能となる。
また、絞り手段の開度を制御する制御手段を備えることが好ましい。このようにすると、絞り手段の開度を制御手段によって調節することが可能となる。
また、集砂ピットと噴射ノズルとの間の堆積物の厚さを計測する計測手段を備え、制御手段は、計測手段によって計測された堆積物の厚さに応じて絞り手段の開度を制御することが好ましい。このように、堆積物の厚さに応じて制御手段が絞り手段の開度を調節することで、噴射ノズルからの圧力水の噴射量が制御される。その結果、堆積物の厚さが薄い場合には、絞り手段の開度を大きくして圧力水を清澄水源に戻す量を増やすことで、沈砂の舞い上がりを抑制しつつ堆積物を集砂ピットに集めることが可能となる。一方、堆積物の厚さが厚い場合には、絞り手段の開度を小さくして圧力水を清澄水源に戻す量を減らすことで、効果的に堆積物を集砂ピットに収集することが可能となる。
また、計測手段は、堆積物の厚さを検出するセンサ部と、センサ部を沈砂槽の深さ方向に昇降させる昇降手段とを備え、センサ部は、光を投光する投光部と、該投光部から投光された光を受光するために投光部と対向するように配設された受光部とで構成されるセンサを複数有し、複数のセンサは、センサ部において沈砂槽の深さ方向にアレイ状に配置されていることが好ましい。このようにすると、センサ部を下降させたときに、堆積物よりも上部に位置するセンサでは投光部から投光された光が受光部によって受光される一方、堆積物内に埋まったセンサでは投光部から投光された光が堆積物によって遮られて受光部に達しにくくなる。その結果、入力信号のあるセンサの数によって、堆積物の厚さが、予め設定された閾値に対応する所定の厚さであるか否かを判別することが可能となる。
ところで、噴射ノズルから圧力水を噴射する際に圧力水供給ラインの流路の開度が徐々に大きくなる場合や、噴射ノズルによる圧力水の噴射を終了するにあたって圧力水供給ラインの流路の開度が徐々に小さくなる場合には、圧力水供給ラインや戻しラインにおける圧力水の圧力が高くなり、噴射ノズルから噴射される圧力水の流速が大きくなって堆積物gが舞い上がりやすくなることがある。
そこで、制御手段は、戻しラインによって清澄水源に戻される圧力水の圧力の大きさに関する情報に応じて絞り手段の開度を制御することが好ましい。このように、戻しラインによって清澄水源に戻される圧力水の圧力の大きさに関する情報に応じて制御手段が絞り手段の開度を調節することで、噴射ノズルからの圧力水の噴射量が制御される。その結果、戻しラインにおける圧力水の圧力が高くなった場合には、絞り手段の開度を大きくするように絞り手段を制御手段によって制御して、戻しラインを通って清澄水源に戻される圧力水の量を増やすことで、堆積物の舞い上がりを抑制しつつ噴射ノズルから噴射される圧力水の流速が一定となるように絞り手段の開度を調整することが可能となる。
一方、本発明に係る集砂方法は、沈砂槽の底部に配設された噴射ノズルと清澄水源とを圧力水供給ラインによって接続し、圧縮された清澄水源の水を圧力水として噴射ノズルから噴射することで底部に堆積した堆積物を集砂ピットに収集する集砂方法であって、圧力水供給ラインから分岐して圧力水の少なくとも一部を清澄水源に戻す戻しラインに設けられた絞り手段を制御して、戻しラインの流路を開放する工程と、戻しラインの流路を開放した後に噴射ノズルから圧力水を噴射する工程と、噴射ノズルによる圧力水の噴射を終了するにあたって戻しラインの流路を開放状態とする工程とを備えることを特徴とする。
本発明に係る集砂方法では、噴射ノズルから圧力水を噴射する工程の前に絞り手段を制御して戻しラインの流路を開放し、噴射ノズルによる圧力水の噴射を終了するにあたって戻しラインの流路を開放状態としている。そのため、噴射ノズルから圧力水を噴射する際に圧力水供給ラインの流路の開度が徐々に大きくなったり、噴射ノズルによる圧力水の噴射を終了するにあたって圧力水供給ラインの流路の開度が徐々に小さくなったりしても、圧力水が戻しラインによって清澄水源に戻されるので、噴射ノズルから噴射される圧力水の流量が減少して噴射ノズルから噴射される圧力水の流速が小さくなる。その結果、沈砂の舞い上がりを抑制することが可能となる。また、戻しラインにより清澄水源に戻した水を再び圧力水として用いることができるので、清澄水源の水の使用量を低減することが可能となる。
本発明によれば、沈砂の舞い上がりの発生を抑制することが可能な集砂設備を提供することができる。
本発明の好適な実施形態について、図面を参照して説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
(第1実施形態)
図1及び図2を参照して、沈砂池設備10及び沈砂池設備10に備えられた集砂設備22Aの構成について説明する。図1は、第1実施形態に係る集砂設備を備えた沈砂池設備を示す側面断面図である。図2は、第1実施形態に係る集砂設備を備えた沈砂池設備を示す上面図である。
沈砂池設備10は、処理対象である原水に含まれる砂等の沈降性物質を除去し、沈降性物質を除去した水を前処理水として後工程に導入するための設備であり、例えば浄水場や下水処理場に適用される。沈砂池設備10は、原水を滞留させる沈砂池(沈砂槽)12を備えている。沈砂池設備10では、沈砂池12の上流側に配設された取水設備等(図示せず)から流入される原水(例えば、汚水や汚水と雨水との混合水)が、原水流入ラインL1を通って連続的に沈砂池12へと流入する。以下では、この原水流入ラインL1における原水の沈砂池12への流入方向(図1及び図2に示される矢印A方向)を沈砂池12の長手方向と称し、この沈砂池12の長手方向に直交する方向を沈砂池12の幅方向と称し、沈砂池12の深さ方向を沈砂池12の鉛直方向と称する。
沈砂池12の原水流入ラインL1側には、スクリーンSが取り付けられている。スクリーンSは、原水中に含まれる缶、ビニール、布類等の比較的大きい浮遊物を原水中から除去する。
沈砂池12には、原水の流入側(上流側)に配された集砂ピット14が形成されている。集砂ピット14は、沈砂池12の底部16よりも窪んだ凹状となっている。集砂ピット14の下流側には、流入してくる原水に含まれる砂等の比較的粒径の大きな沈降性物質を堆積させるための堆積領域18が設けられている。
この堆積領域18には、複数(第1実施形態では3つ)の階段状の段部18a〜18cが形成されており、これらの段部18a〜18cは、下流側に向かうのに従ってその高さが順次高くなっている。そのため、原水流入ラインL1から流入した原水の流速が下流に向かうのに従って徐々に小さくなり、原水の流速の低下に伴い原水中に含まれる沈降性物質が沈降する。従って、沈降性物質は、沈砂池12の底部16である堆積領域18の各段部18a〜18cに堆積物gとして堆積することとなる。
また、沈砂池12には、堆積領域18を通過して沈降性物質が沈降した後の処理水を前処理水として滞留させるポンプ井20が堆積領域18の下流側に形成されている。ポンプ井20は、底部16よりも窪んだ凹状となっている。ポンプ井20に滞留した前処理水は、前処理水排出ポンプP1及び前処理水排出ラインL2によって排出され、沈砂池12の下流側に配設された後設備(図示せず)に導入される。
また、沈砂池設備10は、堆積領域18の各段部18a〜18cに堆積した堆積物gを集砂ピット14に収集する集砂設備22Aを備えている。この集砂設備22Aは、第1〜第3噴射ノズル群24A〜24C、ジェットポンプ26及び制御装置(制御手段)28を有している。
各噴射ノズル群24A〜24Cは、原水の流入方向に沿って各段部18a〜18cにそれぞれ配設されている。各噴射ノズル群24A〜24Cは、沈砂池12の幅方向に並列に配設された複数の噴射ノズル24a〜24cをそれぞれ有している。各噴射ノズル24a〜24cは、その噴射口が集砂ピット14に向くようにそれぞれ配されている。
各噴射ノズル群24A〜24Cは、圧力水供給ライン30によってそれぞれ清澄水源32と接続されている。清澄水源32としては、例えば水槽に溜めた清澄水やポンプ井20の前処理水を利用することができる。圧力水供給ライン30は、基幹ライン30aと、基幹ライン30aから分岐して各噴射ノズル群24A〜24Cにそれぞれ接続された分岐ライン30b〜30dとにより構成されている。
基幹ライン30aには、清澄水源32の水(清澄水)を圧縮して圧力水として各噴射ノズル群24A〜24Cに送出する高圧ポンプ(圧力水ポンプ)P2が清澄水源32側に設けられている。分岐ライン30b〜30cには、第1〜第3電動弁34A〜34Cが基幹ライン30a側にそれぞれ設けられている。従って、この第1〜第3電動弁34A〜34Cをそれぞれ開放することで、各噴射ノズル群24A〜24Cにおける各噴射ノズル24a〜24cの噴射口から集砂ピット14に向けて圧力水が噴射され、この圧力水によって堆積物gが集砂ピット14に収集されることとなる。
ここで、圧力水供給ライン30には、圧力水供給ライン30の基幹ライン30aから分岐した戻しライン38が接続されている。この戻しライン38は、清澄水源32と接続され、高圧ポンプP2から送出された基幹ライン30aを流れる圧力水を清澄水源32に戻す。戻しライン38には、電動弁である戻し弁(絞り手段)40が設けられている。従って、この戻し弁40を開放することで基幹ライン30aを流れる圧力水の一部が清澄水源32に戻され、戻し弁40を閉鎖することで戻しライン38の流路が遮断されることとなる。
ジェットポンプ26は、その吸入口26aが集砂ピット14内に位置するように配置されている。ジェットポンプ26では、圧力水供給ライン30の基幹ライン30aと接続されており、高圧ポンプP2から送出された基幹ライン30aを流れる圧力水を利用して、集砂ピット14内の堆積物gを吸引することができるようになっている。ジェットポンプ26によって吸引された堆積物gは、堆積物排出ラインL3を介して沈砂池設備10の外に排出される。なお、集砂ピット14内から堆積物gを排出することができれば、ジェットポンプ26以外の他の揚砂装置を用いることができる。
制御装置28は、高圧ポンプP2、ジェットポンプ26、各電動弁34A〜34C及び戻し弁40と接続されており、高圧ポンプP2及びジェットポンプ26の駆動並びに各電動弁34A〜34C及び戻し弁40の開閉を制御する。
続いて、図3を参照して、上述した構成を有する集砂設備22Aの動作について説明する。図3は、第1実施形態に係る集砂設備の運転開始から運転終了までの動作手順を示すフローチャートである。なお、図3及び後述する図11〜図13では、ステップをSと略記している。
まず、高圧ポンプP2及びジェットポンプ26が停止しており各電動弁34A〜34C及び戻し弁40が閉鎖されている初期状態において、集砂を行うために沈砂池設備に設けられた集砂設備22の運転を開始する。集砂設備22Aの運転が開始されると、ステップ100に進んで、制御装置28が戻し弁40に指示して戻し弁40を開放させる。続いて、ステップ102に進んで、制御装置28が高圧ポンプP2に指示して高圧ポンプP2の駆動を開始させ、清澄水源32の水を圧縮して圧力水として圧力水供給ライン30に送出する。このとき、各電動弁34A〜34Cが全て閉鎖されていると共に戻し弁40が開放されているので、高圧ポンプP2から送出された圧力水は戻しライン38を通って清澄水源32へと戻されることとなる。
続いて、戻し弁40が予め設定された開度まで開放されたと制御装置28によって判定されるとステップ104に進み、制御装置28がジェットポンプ26に指示してジェットポンプ26を駆動させ、集砂ピット14内の堆積物gを排出する。続いて、ステップ106に進んで、制御装置28が第3電動弁34Cに指示して第3電動弁34Cを開放させる。このとき、第3電動弁34Cが開放されることにより、高圧ポンプP2から送出された圧力水が圧力水供給ライン30(基幹ライン30a及び分岐ライン30d)を通って噴射ノズル群24Cにおける各噴射ノズル24cから噴射されることとなる。そして、第3電動弁34Cが開放されてから所定時間(例えば、30秒)が経過したと制御装置28によって判定されるとステップ108に進み、制御装置28が第3電動弁34Cに指示して第3電動弁34Cを閉鎖させる。これにより、段部18c上の堆積物gが集砂ピット14側に押し流され、段部18c上に堆積物gがほとんど堆積していない状態となる。
続いて、ステップ110に進んで、制御装置28が第2電動弁34Bに指示して第2電動弁34Bを開放させる。このとき、第2電動弁34Bが開放されることにより、高圧ポンプP2から送出された圧力水が圧力水供給ライン30(基幹ライン30a及び分岐ライン30c)を通って噴射ノズル群24Bにおける各噴射ノズル24bから噴射されることとなる。そして、第2電動弁34Bが開放されてから所定時間(例えば、30秒)が経過したと制御装置28によって判定されるとステップ112に進み、制御装置28が第2電動弁34Bに指示して第2電動弁34Bを閉鎖させる。これにより、段部18b上の堆積物gが集砂ピット14側に押し流され、段部18b上に堆積物gがほとんど堆積していない状態となる。なお、圧力水供給ライン30内における圧力水の圧力を一定に保つために、ステップ108における第3電動弁34Cの閉鎖と同時に第2電動弁34Bを開放させると好ましい。
続いて、ステップ114に進んで、制御装置28が第1電動弁34Aに指示して第1電動弁34Aを開放させる。このとき、第1電動弁34Aが開放されることにより、高圧ポンプP2から送出された圧力水が圧力水供給ライン30(基幹ライン30a及び分岐ライン30b)を通って噴射ノズル群24Aにおける各噴射ノズル24aから噴射されることとなる。そして、第1電動弁34Aが開放されてから所定時間(例えば、30秒)が経過したと制御装置28によって判定されるとステップ116に進み、制御装置28が第1電動弁34Aに指示して第1電動弁34Aを閉鎖させる。これにより、段部18a上の堆積物gが集砂ピット14側に押し流され、段部18a上に堆積物gがほとんど堆積していない状態となる。なお、圧力水供給ライン30内における圧力水の圧力を一定に保つために、ステップ112における第2電動弁34Bの閉鎖と同時に第1電動弁34Aを開放させると好ましい。
続いて、ステップ118に進んで、制御装置28がジェットポンプ26を駆動させて、ステップ106〜116の動作により集砂ピット14内に収集された堆積物gを排出する。続いて、ステップ120に進んで、制御装置28が高圧ポンプP2に指示して高圧ポンプP2の駆動を停止させる。続いて、ステップ122に進んで、制御装置28が戻し弁40に指示して戻し弁40を閉鎖させることで、集砂設備22Aの運転が終了する。なお、より確実に堆積物gを集砂ピット14に収集するために、ステップ106〜118の動作を3〜6回繰り返し行うと好ましい。
以上のように、第1実施形態においては、集砂設備22Aが高圧ポンプP2から送出された圧力水の少なくとも一部を清澄水源32に戻す戻しライン38を備えている。そのため、戻しライン38によって圧力水が清澄水源32に戻されることで、各噴射ノズル群24A〜24Cにおける各噴射ノズル24a〜24cからそれぞれ噴射される圧力水の流量が減少し、各噴射ノズル24a〜24cから噴射される圧力水の流速が小さくなる。その結果、沈砂の舞い上がりを抑制することが可能となる。また、戻しライン38によって清澄水源32へと戻された水を再び圧力水として用いることができるので、清澄水源32の水の使用量を低減することが可能となる。さらに、各電動弁34A〜34Cが全て閉鎖された状態であっても戻しライン38によって圧力水を清澄水源32へと戻すことで、圧力水供給ライン30内における圧力水の圧力の変動幅が小さくなる。そのため、高圧ポンプP2の運転負荷を低減することが可能となる。
また、第1実施形態においては、各電動弁34A〜34Cの開放の前に戻し弁40を開放し、各電動弁34A〜34Cを閉鎖するにあたって戻し弁40を開放状態としている。そのため、各電動弁34A〜34Cの開放時に各電動弁34A〜34Cの開度が徐々に大きくなる場合や、各電動弁34A〜34Cの閉鎖時に各電動弁34A〜34Cの開度が徐々に小さくなる場合でも、圧力水が戻しライン38によって清澄水源32に戻されるので、各噴射ノズル24a〜24cから噴射される圧力水の流量が減少して各噴射ノズル24a〜24cから噴射される圧力水の流速が小さくなる。その結果、沈砂の舞い上がりを抑制することが可能となる。
(第2実施形態)
続いて、図4〜図8を参照して、沈砂池設備10に備えられた集砂設備22Bの構成について説明する。図4は、第2実施形態に係る集砂設備を備えた沈砂池設備を示す側面断面図、図5は、第2実施形態に係る集砂設備を備えた沈砂池設備を示す上面図、図6は、第2実施形態に係る集砂設備の計測装置を示す縦断面図、図7は、センサ部の斜視図、図8は、図7のVIII−VIII線断面図である。第2実施形態に係る集砂設備22Bでは、計測装置(計測手段)100を備えている点で第1実施形態に係る集砂設備22Aと相違する。以下では、第1実施形態に係る集砂設備22Aとの相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
計測装置100は、段部18aにおける堆積物gの厚さを計測するものである。そのため、計測装置100は、原水の流入方向(図4及び図5の矢印A方向)に沿って各段部18a〜18cにそれぞれ配設された各噴射ノズル24a〜24cのうち最上流(図4及び図5の最も左側)に位置する噴射ノズル24aの前方に設けられている。
計測装置100は、図6に示されるように、保護管102、収容管104、駆動部106及び計測部108を有している。保護管102は、沈砂池12の鉛直方向の長さよりも短い管状部材であり、その内部に収容管104が配置されている。保護管102は、その上端部から保護管102内に原水が流入するのを抑制するため、上端部が水面よりも高くなるようにサポートs1,s2を介して沈砂池12の側壁部12aに取り付けられている。そのため、保護管102によって収容管104が原水の流れ等から保護されることとなる。
収容管104は、沈砂池12の鉛直方向に伸びる管状部材であり、その内部に計測部108を保持している。
駆動部106は、収容管104の上端部とシャフト106aを介して連結されており、制御装置28によって駆動されることで収容管104を沈砂池12の鉛直方向に昇降させる昇降手段となっている。駆動部106は、サポートs3を介して沈砂池12における側壁部12aの上部に取り付けられている。
計測部108は、沈砂池12の鉛直方向に伸びる連結部110と、連結部110を介して収容管104に連結されるセンサ部112とを有している。
センサ部112は、図7及び図8に示されるように、鉛直方向に伸びる棒状部材114と、棒状部材114の上部に設けられたセンサ制御部116とにより構成されている。棒状部材114には、その一の側面(表面)114aよりも内側に窪んだ凹部118が鉛直方向に沿って形成されている。凹部118は、互いに対向する側面118a,118bを有しており、この一方の側面118aの内部には、複数の投光器(投光部)120が一定間隔で鉛直方向に配設され、他方の側面118bの内部には、各投光器120とそれぞれ対向するように受光器(受光部)122が一定間隔で鉛直方向に配設されている。そして、投光器120と、この投光器120から投光された光Lを受光するためにこの投光器120と対向する位置に配設された受光部122とによって一つのセンサ124が構成されている。そのため、センサ部112は、鉛直方向に沿って並列(アレイ状)に配置された複数のセンサ124を有することとなる。なお、投光器120としては、可視光、赤外光及び紫外光のうちいずれかの光Lを発する半導体レーザや発光ダイオードを用いることができる。また、受光器122としては、フォトダイオード等を用いることができる。
センサ制御部116は、各センサ124の動作を制御し、各投光器120及び各受光器122を駆動させる。各受光器122における受光状態(受光して得られた信号強度の大きさ)は電気信号に変換され、その電気信号はセンサ制御部116からケーブル126内に設けられた配線ラインを介して制御装置28へと出力される。
上記のように構成された計測装置100では、収容管104を下降させたとき、図9に示されるように、センサ部112(棒状部材114)の一部が堆積物g内に挿入されることとなる。そのため、堆積物g内にセンサ124が埋まった場合には、そのセンサ124を構成する投光器120から投光された光Lが堆積物gに遮断又は吸収されて、そのセンサ124を構成する受光器122に達しにくくなる。図9のように堆積物gの厚さが薄い場合よりも図10のように堆積物gの厚さが厚い場合により多くのセンサが堆積物g内に埋まるので、受光器122が投光器120からの光Lを受光しなくなったセンサの数によって堆積物gの厚さを計測することができる。ここで、受光器122が投光器120からの光Lを受光しなくなった状態には、受光器122が光Lを受光することで得られた信号強度の大きさが所定の閾値より小さい状態も含まれる。
そして、制御装置28は、計測装置100によって計測された堆積物gの厚さが予め設定された堆積物gの厚さよりも厚いと判定したとき、各電動弁34A〜34C及びジェットポンプ26の駆動を制御させる。
続いて、図11〜図13を参照して、上述した構成を有する集砂設備22Bの動作について説明する。図11は、第2実施形態に係る集砂設備の運転開始から運転終了までの動作手順を示すフローチャート、図12は、堆積物排出第1処理の処理手順を示すフローチャート、図13は、堆積物排出第2処理の処理手順を示すフローチャートである。
集砂設備22Bの運転が開始されると、ステップ130に進んで、制御装置28が計測装置100の駆動部106に指示して計測部108を収容した収容管104を底部11まで下降させる。続いて、ステップ132に進んで、制御装置28がセンサ制御部116に指示してセンサ部112の全てのセンサ124を駆動させ、各投光器120から各受光器122に向かって光Lを投光させる。続いて、ステップ134に進むと、受光器122が投光器120から光Lを受光した旨の入力信号のあるセンサ124の数が予め設定していた閾値以下であるか否か、すなわち堆積物gの厚さが予め設定された堆積物gの厚さよりも厚いか否かが制御装置28によって判定される。
そして、ステップ134において入力信号のあるセンサ124の数が閾値より大きい(堆積物gの厚さが予め設定された堆積物gの厚さよりも厚い)と制御装置28によって判定されると、ステップ136に進んで堆積物排出第1処理が開始される。堆積物排出第1処理が開始されると、図12に示されるステップ140に進んで、制御装置28が計測装置100の駆動部106に指示して計測部108が収容された収容管104を保護管102内に収容するように上昇させる。続いて、ステップ142に進んで、制御装置28が戻し弁40に指示して戻し弁40を開放させる。続いて、ステップ144に進んで、制御装置28が高圧ポンプP2に指示して高圧ポンプP2の駆動を開始させ、清澄水源32の水を圧縮して圧力水として圧力水供給ライン30に送出する。
続いて、ステップ146に進み、制御装置28がジェットポンプ26に指示してジェットポンプ26を駆動させ、集砂ピット14内の堆積物gを排出する。続いて、ステップ148に進んで、制御装置28が第1電動弁34Aに指示して第1電動弁34Aを開放させて、噴射ノズル群24Aにおける各噴射ノズル24aから圧力水を噴射させることで段部18a上の堆積物gを集砂ピット14側に押し流す。そして、第1電動弁34Aが開放されてから所定時間(例えば、30秒)が経過したと制御装置28によって判定されるとステップ150に進み、制御装置28が第1電動弁34Aに指示して第1電動弁34Aを閉鎖させる。続いて、ステップ152,154に進んで、ステップ148,152と同様に第2電動弁34Bを開放及び閉鎖させて、噴射ノズル群24Bにおける各噴射ノズル24bから圧力水を噴射させることで段部18b上の堆積物gを集砂ピット14側に押し流す。続いて、ステップ156,158に進んで、ステップ148,152及びステップ154,156と同様に第3電動弁34Cを開放及び閉鎖させて、噴射ノズル群24Cにおける各噴射ノズル24cから圧力水を噴射させることで段部18c上の堆積物gを集砂ピット14側に押し流す。これにより、段部18c上の堆積物gが集砂ピット14側に押し流され、段部18c上に堆積物gがほとんど堆積していない状態となる。
続いて、ステップ160に進み、制御装置28がジェットポンプ26に指示してジェットポンプ26を駆動させ、集砂ピット14内の堆積物gを排出する。続いて、ステップ162に進んで、制御装置28が第1電動弁34Aに指示して第1電動弁34Aを開放させて、噴射ノズル群24Aにおける各噴射ノズル24aから圧力水を噴射させることで段部18a上の堆積物gを集砂ピット14側に押し流す。そして、第1電動弁34Aが開放されてから所定時間(例えば、30秒)が経過したと制御装置28によって判定されるとステップ164に進み、制御装置28が第1電動弁34Aに指示して第1電動弁34Aを閉鎖させる。続いて、ステップ166,168に進んで、ステップ162,164と同様に第2電動弁34Bを開放及び閉鎖させて、噴射ノズル群24Bにおける各噴射ノズル24bから圧力水を噴射させることで段部18b上の堆積物gを集砂ピット14側に押し流す。これにより、段部18b上の堆積物gが集砂ピット14側に押し流され、段部18b上に堆積物gがほとんど堆積していない状態となる。
続いて、ステップ170に進み、制御装置28がジェットポンプ26に指示してジェットポンプ26を駆動させ、集砂ピット14内の堆積物gを排出する。続いて、ステップ172に進んで、制御装置28が第1電動弁34Aに指示して第1電動弁34Aを開放させて、噴射ノズル群24Aにおける各噴射ノズル24aから圧力水を噴射させることで段部18a上の堆積物gを集砂ピット14側に押し流す。そして、第1電動弁34Aが開放されてから所定時間(例えば、30秒)が経過したと制御装置28によって判定されるとステップ174に進み、制御装置28が第1電動弁34Aに指示して第1電動弁34Aを閉鎖させる。これにより、段部18a上の堆積物gが集砂ピット14側に押し流され、段部18a上に堆積物gがほとんど堆積していない状態となる。
続いて、ステップ176に進んで、制御装置28がジェットポンプ26を駆動させて、集砂ピット14内の堆積物gを排出する。続いて、ステップ178に進んで、制御装置28が高圧ポンプP2に指示して高圧ポンプP2の駆動を停止させる。続いて、ステップ180に進んで、制御装置28が戻し弁40に指示して戻し弁40を閉鎖させることで、堆積物排出第1処理が終了し、集砂設備22Bの運転が終了する。なお、より確実に堆積物gを集砂ピット14に収集するために、ステップ148〜176の動作を3〜6回繰り返し行うと好ましい。
一方、入力信号のあるセンサ124の数が閾値以下(堆積物gの厚さが、予め設定された堆積物gの厚さ以下)であると制御装置28によって判定されると、図11に示されるステップ138に進んで堆積物排出第2処理が行われる。堆積物排出第1処理が開始されると、図13に示されるステップ182に進んで、制御装置28が計測装置100の駆動部106に指示して計測部108が収容された収容管104を保護管102内に収容するように上昇させる。続いて、第1実施形態に係る集砂設備22Aと同じステップ100〜122の動作を行った後に、堆積物排出第2処理が終了し、集砂設備22Bの運転が終了する。これにより、堆積物gが集砂ピット14に収集され、集砂ピット14内に収集された堆積物gがジェットポンプ26によって沈砂池設備10の外に排出される。
以上のように、第2実施形態においては、第1実施形態に係る集砂設備22Aと同様の作用効果を奏することとなる。
また、第2実施形態においては、計測装置100のセンサ部112によって堆積物gの厚さを計測し、その計測結果に応じて各噴射ノズル24a〜24cからの圧力水の噴射を制御装置28により制御しながら堆積物gの排出を行っている。そのため、堆積物gの厚さによらず堆積物gの舞い上がりを抑制でき、より確実に堆積物を集砂ピット14内に収集できる。その結果、堆積物gを効率良く沈砂池12から排出可能となる。
なお、堆積物g内に埋まったセンサ124の数に応じて制御装置28が各電動弁34A〜34Cを制御して、各噴射ノズル24a〜24cから圧力水を噴射せしめるようにすると、堆積物gの舞い上がりをより効果的に抑制することができるため好ましい。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。例えば、第1及び第2実施形態においては各電動弁34A〜34Cの開放の前に戻し弁40を予め設定された開度まで開放し、各電動弁34A〜34Cを閉鎖するにあたって戻し弁40を開放状態としたが、これに限られない。すなわち、各噴射ノズル24a〜24cから噴射される圧力水の流量が一定となるように、各電動弁34A〜34Cの開度に応じて戻し弁40の開度を制御するようにしてもよい。このようにすると、沈砂の舞い上がりをより抑制することができる。
また、第1及び第2実施形態においては、特に好適であるとして、戻し弁40を開閉させることで戻しライン38の流路を絞っていたが、このような戻し弁40を設けず、戻しライン38の絞り量が一定であるオリフィスを設けるようにしたり、戻しライン38のみとするようにしてもよい。また、戻し弁40として電動弁に代えて定流量弁等を用いてもよい。
また、第2実施形態においては計測装置100のセンサ部112によって計測された堆積物gの厚さに応じて各噴射ノズル24a〜24cからの圧力水の噴射を制御装置28により制御していたが、計測装置100のセンサ部112によって計測された堆積物gの厚さに応じて戻し弁40の開度を制御装置28によって制御してもよい。具体的には、堆積物gの厚さが厚い場合には戻し弁40の開度を小さくして各噴射ノズル24a〜24cから噴射させる圧力水の量を多くし、堆積物gの厚さが薄い場合には戻し弁40の開度を大きくして各噴射ノズル24a〜24cから噴射させる圧力水の量を少なくするように戻し弁40を制御してもよい。このようにすると、堆積物gの厚さが薄い場合には、戻し弁40の開度を大きくして圧力水を清澄水源32に戻す量を増やすことで、沈砂の舞い上がりを抑制しつつ堆積物gを集砂ピット14に集めることが可能となる。一方、堆積物gの厚さが厚い場合には、戻し弁40の開度を小さくして圧力水を清澄水源32に戻す量を減らすことで、効果的に堆積物gを集砂ピット14に収集することが可能となる。
また、第2実施形態においては計測装置100によって段部18aにおける堆積物gの厚さを計測していたが、計測装置100を噴射ノズル24cの前方にもそれぞれ設け、段部18cにおける堆積物gの厚さを計測するようにしてもよい。また、計測装置100を噴射ノズル24b、24cの前方にもそれぞれ設け、段部18b、18cにおける堆積物gの厚さを計測するようにしてもよい。大雨等により原水の流入量や流入速度が速い場合、原水に含まれる砂等の沈降性物質は、下流側に堆積しやすく、段部18aでは堆積物gの厚さが薄くなり、段部18cでは堆積物gの厚さが厚くなるおそれがある。このように堆積物gの厚さが厚くなりすぎると、圧力水を噴射ノズル24cから噴射させても堆積物gが移動しないおそれがあるが、上記のように計測装置100を噴射ノズル24cの前方であって集砂ピット14との間の堆積物gの厚さを計測可能な位置に配置することによって、より確実に各段部18a〜18cの堆積物gを集砂ピット14内に収集できるようになる。
また、第2実施形態においては、堆積物gの厚さが、予め設定された堆積物gの厚さ以下である場合に堆積物排出第2処理を行っていたが、この堆積物排出第2処理を行わなくてもよい。このようにすると、堆積物gの厚さによらずに定期的に各噴射ノズル24a〜24cから圧力水を噴射させる場合に比べて、堆積物gの収集に要する水量を低減することが可能となる。
ところで、各噴射ノズル24a〜24cから圧力水を噴射する際に圧力水供給ライン30の流路の開度(各電動弁34A〜34Cの開度)が徐々に大きくなる場合や、各噴射ノズル24a〜24cによる圧力水の噴射を終了するにあたって圧力水供給ライン30の流路の開度(各電動弁34A〜34Cの開度)が徐々に小さくなる場合には、圧力水供給ライン30や戻しライン38における圧力水の圧力が高くなり、各噴射ノズル24a〜24cから噴射される圧力水の流速が大きくなって堆積物gが舞い上がりやすくなることがある。
そこで、第3実施形態に係る集砂設備22Cでは、図14に示されるように第1実施形態に係る集砂設備22Aの戻しライン38に圧力計200を設け、圧力計200によって計測された戻しライン38の圧力の大きさに関する情報(例えば、戻しライン38の流量)に応じて戻し弁40の開度を制御装置28により制御している。このように、戻しライン38によって清澄水源32に戻される圧力水の圧力の大きさに関する情報に応じて制御装置28が戻し弁40の開度を調節することで、各噴射ノズル24a〜24cからの圧力水の噴射量が制御される。その結果、戻しライン38における圧力水の圧力が高くなった場合には、戻し弁40の開度を大きくするように戻し弁40を制御装置28によって制御して、戻しライン38を通って清澄水源32に戻される圧力水の量を増やすことで、堆積物gの舞い上がりを抑制しつつ各噴射ノズル24a〜24cから噴射される圧力水の流速が一定となるように戻し弁40の開度を調整することが可能となる。
なお、戻しライン38の圧力の大きさに関する情報を取得できるものであれば、圧力計200以外の他の装置を用いてもよい。また、第2実施形態に係る集砂設備22Bにおける計測装置100を集砂設備22Cに設け、戻しライン38の圧力の大きさに関する情報に応じた戻し弁40の制御に加えて計測装置100によって計測された堆積物gの厚さに応じた戻し弁40の制御を行ってもよい。
第1実施形態に係る集砂設備を備えた沈砂池設備を示す側面断面図である。 第1実施形態に係る集砂設備を備えた沈砂池設備を示す上面図である。 第1実施形態に係る集砂設備の運転開始から運転終了までの動作手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る集砂設備を備えた沈砂池設備を示す側面断面図である。 第2実施形態に係る集砂設備を備えた沈砂池設備を示す上面図である。 第2実施形態に係る集砂設備の計測装置を示す縦断面図である。 センサ部の斜視図である。 図7のVIII−VIII線断面図である。 計測装置によって堆積物の厚さを計測する様子を示す図である。 計測装置によって堆積物の厚さを計測する様子を示す図である。 第2実施形態に係る集砂設備の運転開始から運転終了までの動作手順を示すフローチャートである。 堆積物排出第1処理の処理手順を示すフローチャートである。 堆積物排出第2処理の処理手順を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る集砂設備を備えた沈砂池設備を示す側面断面図である。
符号の説明
10…沈砂池設備、12…沈砂池(沈砂槽)、14…集砂ピット、16…底部、22A,22B,22C…集砂設備、24a〜24c…噴射ノズル、28…制御装置(制御手段)、30…圧力水供給ライン、32…清澄水源、38…戻しライン、40…戻し弁(絞り手段)、100…計測装置(計測手段)、106…駆動部(昇降手段)、112…センサ部、120…投光部、122…受光部、124…センサ、200…圧力計、g…堆積物、P2…高圧ポンプ(圧力水ポンプ)。

Claims (2)

  1. 原水を滞留する沈砂槽の底部に堆積した堆積物を集砂ピットに収集する集砂設備であって、
    前記沈砂槽の前記底部に配設されており前記集砂ピット側へ向けて圧力水を噴射する噴射ノズルと、
    清澄水源の水を圧縮して圧力水として前記噴射ノズルに送出する圧力水ポンプと、
    前記圧力水ポンプを介して前記清澄水源と前記噴射ノズルとを接続し、前記噴射ノズルに圧力水を供給する圧力水供給ラインと、
    前記圧力水供給ラインの前記圧力水ポンプと前記噴射ノズルとの間において前記圧力水供給ラインから分岐して前記圧力水ポンプから送出された圧力水の少なくとも一部を前記清澄水源に戻す戻しラインと
    前記戻しラインに設けられた、前記戻しラインの流路を絞る絞り手段と、
    前記絞り手段の開度を制御する制御手段と、
    前記集砂ピットと前記噴射ノズルとの間の堆積物の厚さを計測する計測手段とを備え
    前記制御手段は、前記計測手段によって計測された前記堆積物の厚さに応じて前記絞り手段の開度を制御し、
    前記計測手段は、
    前記堆積物の厚さを検出するセンサ部と、
    前記センサ部を前記沈砂槽の深さ方向に昇降させる昇降手段とを備え、
    前記センサ部は、光を投光する投光部と、該投光部から投光された光を受光するために前記投光部と対向するように配設された受光部とで構成されるセンサを複数有し、
    前記複数のセンサは、前記センサ部において前記沈砂槽の深さ方向にアレイ状に配置されていることを特徴とする集砂設備。
  2. 原水を滞留する沈砂槽の底部に堆積した堆積物を集砂ピットに収集する集砂設備であって、
    前記沈砂槽の前記底部に配設されており前記集砂ピット側へ向けて圧力水を噴射する噴射ノズルと、
    清澄水源の水を圧縮して圧力水として前記噴射ノズルに送出する圧力水ポンプと、
    前記圧力水ポンプを介して前記清澄水源と前記噴射ノズルとを接続し、前記噴射ノズルに圧力水を供給する圧力水供給ラインと、
    前記圧力水供給ラインの前記圧力水ポンプと前記噴射ノズルとの間において前記圧力水供給ラインから分岐して前記圧力水ポンプから送出された圧力水の少なくとも一部を前記清澄水源に戻す戻しラインと、
    前記戻しラインに設けられた、前記戻しラインの流路を絞る絞り手段と、
    前記絞り手段の開度を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記戻しラインによって前記清澄水源に戻される圧力水の圧力の大きさに関する情報に応じて前記絞り手段の開度を制御することを特徴とする集砂設備。
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