JP4557526B2 - 半導体集積回路及び半導体集積回路の故障検出方法 - Google Patents

半導体集積回路及び半導体集積回路の故障検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積回路の構造、及び当該半導体集積回路の故障検出方法に係るものであり、特に微細CMOS集積回路の故障検出を容易に行えるようにする構造に関するものである。
近年、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)集積回路のプロセス微細化とゲート規模拡大に伴い、スキャン及びファンクションテスト等のテストパターンを使用した検査では検出困難な、配線間ショートやトランジスタリーク等の故障モードが顕著になってきている。このような故障を検出する方法としてはIDDQテストが有効であり、より高精度なIDDQテスト手法が開発されてきた。
IDDQテストとは、定常状態におけるCMOS回路においては、通常微小な電源電流(以下、静止電源電流と称す)が流れるものであるところ、回路内に故障がある場合は、定常状態に比べて数倍の電流が流れるという特性を用いて、CMOS回路の内部状態を変化させながら数箇所の測定ポイントにおいて静止電源電流を測定し、その測定結果と所定の基準値とを比較することにより回路内に存在する故障を検出していくものである。
IDDQテストは、電源が供給される全トランジスタがテスト対象になるため、ファンクションテストでは検出できない故障も検出することが可能となる。また、IDDQテストの際に、できるだけ多くの内部ノードを動作させ、静止電源電流を測定する測定ポイントを増やすことで、非常に高精度な故障検出が可能となる。
しかし、近年の更なるプロセス微細化技術の進歩により、チャネル長が0.15マイクロメータ以下のトランジスタを用いて1千万を越すトランジスタが集積された半導体集積回路が開発されており、このような半導体集積回路においては、微細化によって供給電源電圧の低電圧化が進み、回路内の故障が原因で発生するリーク電流が微小化すると共に、トランジスタのオフ電流増加により、回路内に故障が存在しなくても流れるバックグラウンド電流の増加が著しくなっている。このような半導体集積回路を用いて前記のIDDQテストを実行すると、以下のような問題が生じる場合がある。
例えば、図18(a),(b),(c)は、複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、当該複数の機能回路ブロックの内部状態をそれぞれ変化させ、7つの測定ポイントで静止電源電流を測定した際の各機能回路ブロック毎の測定値のばらつきを表した図である。なお、以下においては、一つの測定ポイントで静止電源電流を測定する場合を1サイクルとする。また、図18(d)は、図18(a)〜図18(c)の各サイクル毎の測定値を加算したものであり、実際のIDDQテストにおいては当該測定値が各サイクル毎に測定され、所定の基準値との比較が行われることになる。
ここで、図18(b)に示す機能回路ブロックの第3サイクル測定時の内部状態においては静止電源電流の測定値が突出しており、当該異常電流が検出されている機能回路ブロックに故障が存在しているものと判断することができる。
しかし、IDDQテスト時は前述のとおり全トランジスタがテスト対象であることから、実際には図18(d)に示すように回路全体の静止電源電流を測定し、判定基準を設定して良否判定を行うことになる。この際に、CMOS回路の定常状態において流れる電流のうち、故障によるリーク電流成分よりもバックグラウンド電流成分の占める割合が大きくなると、本来であれば、図18(d)において第3サイクルにおける静止電源電流の測定値は、故障の検出されない他のサイクルの測定値に比べて突出すべきにもかかわらず、図18(d)に示すように他のサイクルにおいて測定されたバックグラウンド電流のばらつき範囲に隠れてしまうことが起こり得る。
このような状態になると、測定した静止電源電流に対して判定基準を設けることが困難となり、ある程度のマージンをもたせた判定基準を設定せざるを得なくなる。かかる判定基準のもとで故障検査が行われれば、必然的に不良品の流出の増加を招くことになる。また、このようなIDDQテストのもう一つの問題点として、測定する電源が供給される全トランジスタがテスト対象であるために、被検査半導体集積回路において故障を検出した場合であっても、当該故障箇所の特定が困難であるという点が挙げられる。
上記の問題点に関する従来の対処法としては、例えば特許文献1に記載されているように、複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路においてIDDQテストを実施する際に、それぞれの機能回路ブロックへの電源供給を制御することで静止電源電流を測定する際のバックグラウンド電流の影響を減少させ、故障した機能回路ブロックの特定を行うものがある。以下に、特許文献1に記載された従来のIDDQテスト回路を図19を用いて説明する。
図19において100Aは複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路、101はテスト対象となる被測定集積回路、102〜104は被測定集積回路101を構成する機能回路ブロック、500は電源供給経路200に流れる電流を測定する電流検出回路、をそれぞれ表す。
機能回路ブロック102〜104は電源供給経路200を介して外部電源端子302に接続されており、GND経路201を介してGND端子303に接続されている。また、機能回路ブロック102〜104はクロック供給経路202を介しクロック供給端子301へと接続されるとともに、データ入力経路203を介して、データ入力端子300に接続されている。半導体集積回路100Aの電源供給経路200は、機能回路ブロック102〜104に接続される際に、それぞれ電源供給遮断回路1〜3を介して接続されており、それぞれの電源供給遮断回路は、制御経路204〜206を介して遮断回路制御装置4に接続されている。さらに、前記機能回路ブロック102〜104間の接続は回路分離装置5、6を介して接続されている。
次に、以上のように構成されたIDDQテスト回路の動作について説明する。
まず、IDDQテスト実行の際に遮断制御装置4を用いて電源供給遮断回路1〜3の制御を行い、電源供給を行う機能回路ブロックを選択する。
次に、電流検出回路500で電源経路200に流れる電流の測定を行った後、電源供給を行う機能回路ブロックを切り替えて、同様に電流測定を行っていく。
例えば、前記機能回路ブロック102のみ電源供給を行う状態になるよう遮断制御装置4を制御した状態において電流を測定し、その後、前記機能回路ブロック103のみ電源供給を行う状態になるよう遮断制御装置4を制御して同様に電流の測定を行い、最後に前記機能回路ブロック104のみ電源供給を行い、電流を測定する。
このような手順でIDDQテストを実施することで、テスト対象を全トランジスタから機能回路ブロック単位に限定することができ、その結果、測定した電流値におけるバックグラウンド電流成分の占める割合が減少することで、故障によるリーク電流成分の検出を高精度に行うことが可能となる。また、テスト対象を機能回路ブロックに絞ったことで故障箇所の特定についても容易に行うことができる。
特開平8−271584号公報
しかしながら、前記従来のIDDQテストでは機能回路ブロック間で信号の受け渡しがある場合、電源を遮断された機能回路ブロックが他の機能回路ブロックに影響を与えないことが大前提となっている。
例えば、機能回路ブロック間において、信号の受け渡しがある場合、電源を遮断された機能回路ブロックの出力がフローティングになることで、後段のテスト対象機能回路ブロックにおいて貫通電流が流れることが予測される。このため、当該貫通電流が流れないようにするためには、バスホールド等の動作を行う回路分離装置5,6の設置が必要となる。
また、従来例によれば、機能回路ブロックそれぞれの電源供給経路ごとに電源供給遮断回路が必要であり、追加した電源供給遮断回路による電圧降下の影響を最小限に留めるための対処が必要となる。以上のように、IDDQテスト時のバックグラウンド電流が与える影響を減少させる手段を、機能回路ブロックへの電源供給の遮断によることとすれば、半導体集積回路の構成が複雑になりかねない。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、微細プロセスを使用した半導体集積回路、特にチャネル長が0.15マイクロメータ以下であるような半導体集積回路のIDDQテスト時において、従来の半導体集積回路に比べて簡易な構成により、バックグラウンド電流が与える影響を減少させ、高精度なIDDQテストを可能とする半導体集積回路、及び半導体集積回路の故障検出方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の請求項1に係る半導体集積回路は、内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、静止電源電流測定を実行する際に、前記複数の機能回路ブロックのうち、外部端子から入力される制御信号に基づいて機能回路ブロックを一つ以上選択し、外部端子から入力したクロック信号を、当該選択された機能回路ブロックに対して内部クロックとして出力するクロック供給選択回路を備え、前記複数の機能回路ブロックのうち当該選択された機能回路ブロックの内部状態のみが前記内部クロックによりトグル変化し、当該選択された機能回路ブロックの定常状態における静止電源電流のみを測定することが可能である、ことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る半導体集積回路は、内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、外部端子から入力したクロック信号に同期して動作するカウンタと、機能回路ブロックの選択を制御する制御信号の生成、及び出力を行い、前記カウンタからの出力を受けて、所定の周期毎に前記制御信号の出力内容を切り替える制御信号生成回路と、前記制御信号の出力を受けて、前記複数の機能回路ブロックの中から機能回路ブロックを一つ以上選択し、外部端子から入力したクロック信号を、当該選択された機能回路ブロックに対して内部クロックとして出力するクロック供給選択回路と、前記複数の機能回路ブロックに電源を供給する電源供給経路を流れる静止電源電流を測定する電流検出回路と、当該電流検出回路の測定値と所定の基準値との比較を行うコンパレータと、前記コンパレータの比較結果を外部に出力する比較結果出力端子と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る半導体集積回路は、請求項2に記載の半導体集積回路において、前記制御信号生成回路から出力される制御信号を、外部に出力する制御信号出力端子をさらに備える、ことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る半導体集積回路は、請求項2に記載の半導体集積回路において、記憶回路が出力すべき周期設定値を指示するアドレス信号を生成し、当該アドレス信号を記憶回路に対して出力するアドレス生成回路と前記制御信号の出力周期として1つ以上の周期設定値を格納し、当該周期設定値のいずれかを前記アドレス信号に従って前記制御信号生成回路に対して出力する記憶回路とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る半導体集積回路は、請求項1に記載の半導体集積回路において、前記複数の機能回路ブロックは、それぞれが独立したスキャンチェーンであることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る半導体集積回路は、内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、前記複数の機能回路ブロックのうち、外部端子から入力される制御信号に基づいて機能回路ブロックを一つ以上選択し、外部端子から入力したクロック信号を、当該選択された機能回路ブロックに対して内部クロックとして出力するクロック供給選択回路と、前記複数の機能回路ブロックに電源を供給する電源供給経路を流れる静止電源電流を測定する電流検出回路と、当該電流検出回路の測定値と所定の基準値との比較を行うコンパレータと、前記コンパレータの比較結果を外部に出力する比較結果出力端子と、を備え、前記複数の機能回路ブロックは、それぞれが独立したスキャンチェーンであり、前記独立した複数のスキャンチェーンのうち、2つ以上のスキャンチェーンがスキャンイン端子を共有していることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係る半導体集積回路は、請求項5に記載の半導体集積回路において、前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは外部から入力したキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項8に係る半導体集積回路は、請求項5に記載の半導体集積回路において、前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは半導体内部に備えるカウンタにより生成されたキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項9に係る半導体集積回路は、請求項1、5、7、8の何れかに記載の半導体集積回路において、前記複数の機能回路ブロックに電源を供給する電源供給経路を流れる静止電源電流を測定する電流検出回路と、当該電流検出回路の測定値と所定の基準値との比較を行うコンパレータと、前記コンパレータの比較結果を外部に出力する比較結果出力端子とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に係る半導体集積回路は、請求項9に記載の半導体集積回路において、前記電流検出回路が静止電源電流を測定するタイミングを制御するトリガ信号を生成し、当該トリガ信号を前記電流検出回路に対して出力するカウンタをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項11に係る半導体集積回路は、請求項9に記載の半導体集積回路において、前記所定の基準値を格納し、当該基準値を前記コンパレータに対して出力する記憶回路をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項12に係る半導体集積回路は、請求項9に記載の半導体集積回路において、前記電流検出回路が測定した測定値の最大値と最小値を記憶する記憶回路と、当該記憶回路に格納された最大値と最小値の差分を計算し、当該差分値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する演算回路とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項13に係る半導体集積回路は、請求項9に記載の半導体集積回路において、前記電源供給経路に流れる静止電源電流の変化量を計測し、当該変化量が所定の値以下に達したときに、前記電流検出回路が電流測定を行うことを許可する測定許可信号を、前記電流検出回路に対して出力する電流変化量検出回路をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項14に係る半導体集積回路は、請求項9に記載の半導体集積回路において、半導体集積回路の内部温度を測定し、当該測定温度と所定の温度補正係数とに基いて前記電流検出回路の測定値に対して補正を行い、当該補正値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する温度補正回路をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項15に係る半導体集積回路は、内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路の静止電源電流を測定することにより、当該半導体集積回路の故障を検出する半導体集積回路の故障検出方法において、静止電源電流測定を実行する際に、内部クロックを供給する機能回路ブロックを一つ以上選択し、所定のデータ信号を印加することにより前記選択された機能回路ブロックのみ内部状態を変化させ、所定の内部状態における静止電源電流を測定し、静止電源電流の測定値と所定の基準値との比較を行うことにより被検査半導体集積回路の良否判定を行い、前記良否判定において被検査半導体集積回路の故障が検出されるか、あるいは予め定めた全ての機能回路ブロックが、内部クロックを供給する機能回路ブロックとして選択されて前記良否判定が行われるまで、前記機能回路ブロックの選択から被検査半導体集積回路の良否判定までの動作を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項16に係る半導体集積回路は、請求項15に記載の半導体集積回路のテスト方法において、前記被検査半導体集積回路の良否判定は、静止電源電流の測定値の最大値と最小値とを記憶し、当該最大値と最小値との差分値を求め、前記差分値と所定の基準値との比較を行うものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項17に係る半導体集積回路は、内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、前記複数の機能回路ブロックのうち、外部端子から入力される制御信号に基づいて機能回路ブロックを一つ以上選択し、外部端子から入力したクロック信号を、当該選択された機能回路ブロックに対して内部クロックとして出力するクロック供給選択回路と、前記複数の機能回路ブロックに電源を供給する電源供給経路を流れる静止電源電流を測定する電流検出回路を備え、前記電流検出回路が静止電源電流を測定するタイミングを制御するトリガ信号を生成し、当該トリガ信号を前記電流検出回路に対して出力するカウンタをさらに備ることを特徴とする。
また、本発明の請求項18に係る半導体集積回路は、請求項17に記載の半導体集積回路において、前記制御信号生成回路から出力される制御信号を、外部に出力する制御信号出力端子をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項19に係る半導体集積回路は、請求項17に記載の半導体集積回路において、記憶回路が出力すべき周期設定値を指示するアドレス信号を生成し、当該アドレス信号を記憶回路に対して出力するアドレス生成回路と、前記制御信号の出力周期として1つ以上の周期設定値を格納し、当該周期設定値のいずれかを前記アドレス信号に従って前記制御信号生成回路に対して出力する記憶回路とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項20に係る半導体集積回路は、請求項17に記載の半導体集積回路において、前記複数の機能回路ブロックは、それぞれが独立したスキャンチェーンであることを特徴とする。
また、本発明の請求項21に係る半導体集積回路は、請求項20に記載の半導体集積回路において、前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは外部から入力したキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項22に係る半導体集積回路は、請求項20に記載の半導体集積回路において、前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは半導体内部に備えるカウンタにより生成されたキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項23に係る半導体集積回路は、請求項17ないし請求項22の何れかに記載の半導体集積回路において、前記電流検出回路の測定値と所定の基準値との比較を行うコンパレータと、前記コンパレータの比較結果を外部に出力する比較結果出力端子とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項24に係る半導体集積回路は、請求項23に記載の半導体集積回路において、前記所定の基準値を格納し、当該基準値を前記コンパレータに対して出力する記憶回路をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項25に係る半導体集積回路は、請求項23に記載の半導体集積回路において、前記電流検出回路が測定した測定値の最大値と最小値を記憶する記憶回路と、当該記憶回路に格納された最大値と最小値の差分を計算し、当該差分値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する演算回路とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項26に係る半導体集積回路は、請求項23に記載の半導体集積回路において、前記電源供給経路に流れる静止電源電流の変化量を計測し、当該変化量が所定の値以下に達したときに、前記電流検出回路が電流測定を行うことを許可する測定許可信号を、前記電流検出回路に対して出力する電流変化量検出回路をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項27に係る半導体集積回路は、請求項23に記載の半導体集積回路において、半導体集積回路の内部温度を測定し、当該測定温度と所定の温度補正係数とに基いて前記電流検出回路の測定値に対して補正を行い、当該補正値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する温度補正回路をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項28に係る半導体集積回路は、内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、前記複数の機能回路ブロックのうち、外部端子から入力される制御信号に基づいて機能回路ブロックを一つ以上選択し、外部端子から入力したクロック信号を、当該選択された機能回路ブロックに対して内部クロックとして出力するクロック供給選択回路と、前記複数の機能回路ブロックに電源を供給する電源供給経路を流れる静止電源電流を測定する電流検出回路と、前記電源供給経路に流れる静止電源電流の変化量を計測し、当該変化量が所定の値以下に達したときに、前記電流検出回路が電流測定を行うことを許可する測定許可信号を、前記電流検出回路に対して出力する電流変化量検出回路を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項29に係る半導体集積回路は、請求項28に記載の半導体集積回路において、前記制御信号生成回路から出力される制御信号を、外部に出力する制御信号出力端子をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項30に係る半導体集積回路は、請求項28に記載の半導体集積回路において、記憶回路が出力すべき周期設定値を指示するアドレス信号を生成し、当該アドレス信号を記憶回路に対して出力するアドレス生成回路と、前記制御信号の出力周期として1つ以上の周期設定値を格納し、当該周期設定値のいずれかを前記アドレス信号に従って前記制御信号生成回路に対して出力する記憶回路とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項31に係る半導体集積回路は、請求項28に記載の半導体集積回路において、前記複数の機能回路ブロックは、それぞれが独立したスキャンチェーンであることを特徴とする。
また、本発明の請求項32に係る半導体集積回路は、請求項31に記載の半導体集積回路において、前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは外部から入力したキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項33に係る半導体集積回路は、請求項31に記載の半導体集積回路において、前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは半導体内部に備えるカウンタにより生成されたキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行うことを特徴とする。
また、本発明の請求項34に係る半導体集積回路は、請求項28ないし請求項33の何れかに記載の半導体集積回路において、前記電流検出回路の測定値と所定の基準値との比較を行うコンパレータと、前記コンパレータの比較結果を外部に出力する比較結果出力端子とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項35に係る半導体集積回路は、請求項34に記載の半導体集積回路において、前記所定の基準値を格納し、当該基準値を前記コンパレータに対して出力する記憶回路をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項36に係る半導体集積回路は、請求項34に記載の半導体集積回路において、前記電流検出回路が測定した測定値の最大値と最小値を記憶する記憶回路と、当該記憶回路に格納された最大値と最小値の差分を計算し、当該差分値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する演算回路とをさらに備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項37に係る半導体集積回路は、請求項34に記載の半導体集積回路において、半導体集積回路の内部温度を測定し、当該測定温度と所定の温度補正係数とに基いて前記電流検出回路の測定値に対して補正を行い、当該補正値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する温度補正回路をさらに備えることを特徴とする。
本発明の請求項1に係る半導体集積回路によれば、IDDQテスト時に内部状態を変化させる機能回路ブロックを選択し、当該機能回路ブロックに対してのみ動作クロックを供給し、前記選択された機能回路ブロックの内部状態のみを前記内部クロックによりトグル変化させ、当該選択された機能回路ブロックの定常状態における静止電源電流のみを測定することができるものとしたので、従来の半導体集積回路に比べて簡易な構造によりバックグラウンド電流が静止電源電流の測定に与える影響を除去することができ、高精度なIDDQテストの実施が可能となる。また選択された機能回路ブロックのみがテスト対象になるため、故障検出時に故障箇所を容易に特定することが可能となる。
また、本発明の請求項2に係る半導体集積回路によれば、請求項1に係る半導体集積回路において外部入力としていた前記制御信号を、半導体集積回路の内部で生成することとし、所定の周期で当該制御信号の出力を切り替えることとしたので、制御信号入力のための外部入力端子を削減することが可能となる。
また、本発明の請求項3に係る半導体集積回路によれば、請求項2に記載の発明において、前記制御信号の出力状況を外部出力可能としたので、IDDQテストの良否判定時に出力されている制御信号を検出することにより、故障している機能回路ブロックの特定を容易に行うことが可能となる。
また、本発明の請求項4に係る半導体集積回路によれば、請求項2に記載の発明において、前記制御信号の出力期間を機能回路ブロック毎に可変制御することとしたので、複雑な機能回路ブロックについては長時間内部状態を変化させ、簡単な機能回路ブロックについては短時間内部状態を変化させることができ、これによりIDDQテスト時のトグル率の向上、及びテスト時間の短縮を図ることが可能となる。
また、本発明の請求項5に係る半導体集積回路によれば、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の発明において、前記機能回路ブロックのそれぞれをスキャンチェーンとして構成しているので、目標とするトグル率に達成するための静止電源電流測定回数を減少させることができ、テスト時間を短縮することが可能となる。
また、本発明の請求項6に係る半導体集積回路によれば、内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、前記複数の機能回路ブロックのうち、外部端子から入力される制御信号に基づいて機能回路ブロックを一つ以上選択し、外部端子から入力したクロック信号を、当該選択された機能回路ブロックに対して内部クロックとして出力するクロック供給選択回路を備え、前記複数の機能回路ブロックは、それぞれが独立したスキャンチェーンであり、2つ以上の機能回路ブロックについてはスキャンイン端子を共有させることとしたので、例えば、複雑な機能回路ブロックについては独立したスキャンイン端子を設け、簡単な機能回路ブロックが複数ある場合についてはスキャンイン端子を共有させることにより、スキャンデータの長さを長大にすることなくスキャンイン端子の数を削除することが可能となる。
また、本発明の請求項7に係る半導体集積回路によれば、請求項5に記載の発明において、スキャンデータを当該機能回路ブロック自身で生成することとし、各機能回路ブロックは、キャプチャ信号を受けてキャプチャ動作をさせることとしたので、スキャンデータ作成のためのパターンジェネレータが不要になるとともに、スキャンイン、及びスキャンアウトに要する外部入力端子、及び外部出力端子の削減が可能となる。
また、本発明の請求項8に係る半導体集積回路によれば、請求項7に記載の発明において、前記キャプチャ信号を内部生成することとしたので、キャプチャ信号入力端子の削減が可能となる。
また、本発明の請求項9に係る半導体集積回路によれば、請求項1ないし請求項8の何れかに記載の発明において、IDDQテストに使用する電流検出回路と、当該電流検出回路の測定値と所定の基準値とを比較するコンパレータを内蔵することとし、当該電流検出回路はトリガ信号の出力を受けて、所定のタイミングで静止電源電流を測定することとしたので、外部の電流検出回路を使用する場合よりもインダクタンス成分を抑えることができ、従来と比べて高速な静止電源電流の測定が可能となる。また、外部に電流検出回路が不要となるため、MCMパッケージング後や基板実装後など、集積回路ごとに電流検出回路の接続が困難な環境においても、IDDQテストの実施が可能となる。
また、本発明の請求項10に係る半導体集積回路によれば、請求項9に記載の発明において、前記トリガ信号を半導体集積回路内部で生成することとしたので、当該半導体集積回路の外部入力端子の削減が可能となる。
また、本発明の請求項11に係る半導体集積回路によれば、請求項9に記載の発明において、前記コンパレータに出力する前記基準値を、半導体集積回路内の記憶回路に格納することとしたので、当該半導体集積回路の外部入力端子の削減が可能となる。
また、本発明の請求項12に係る半導体集積回路によれば、請求項9に記載の発明において、測定した静止電源電流の最大値と最小値との差分値を使用してIDDQテストを行うこととしたので、静止電源電流の測定値に占めるバックグラウンド電流の影響が大きく、静止電源電流の測定値そのものに対してIDDQテストの良否判定基準を設けることが困難な場合であっても、高精度なIDDQテストの実施が可能となる。
また、本発明の請求項13に係る半導体集積回路によれば、請求項9に記載の発明において、電源電流の変化量が所定の値以下に達したときに出力される測定許可信号により静止電源電流の測定を開始することとしたので、静止電源電流の測定に適する定常状態になるまで不必要に長時間待つ必要がなくなり、IDDQテスト時間の大幅な短縮が可能となる。
また、本発明の請求項14に係る半導体集積回路によれば、請求項9に記載の発明において、半導体集積回路内部の温度を測定することにより静止電源電流の測定値に対して温度補正を行うこととしたため、静止電源電流が有する温度特性を考慮することなくIDDQテストの実施を行うことが可能となる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における半導体集積回路100Aの構成を示すブロック図である。なお、先に説明した図19と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図1において、クロック供給選択回路10は、半導体集積回路100Aを構成する複数の機能回路ブロックの中から、外部端子を介して取り込んだクロック信号を供給する1つ以上の機能回路ブロックを外部入力した制御信号に基づいて選択し、当該選択された機能回路ブロックに対してクロック信号を供給するものである。クロック供給選択回路10は、クロック供給端子301から機能回路ブロック102〜104へのクロック供給経路上に設けられており、クロック供給経路202を介してクロック供給端子301から外部クロック信号を取り込む。また、取り込んだ外部クロック信号を内部クロックとして機能回路ブロック102〜104へと供給するために、独立した機能回路ブロック用クロック供給経路(以下、ブロック用クロック供給経路と称する)207〜209を介して機能回路ブロック102〜104に接続されている。
クロック供給制御端子304,305は、当該端子からクロック供給選択回路10に対して制御信号を出力するものである。本実施の形態1においてはクロック供給制御端子304,305はそれぞれ1ビットの信号を出力し、当該2つの信号の組み合わせによる2ビットの制御信号に基づきクロック供給選択回路10の制御を行うこととしている。クロック供給制御端子304,305はクロック供給制御経路210,211を介してクロック供給選択回路10に接続されている。
次に、以上のように構成された半導体集積回路100Aの動作について図2を用いて説明する。
図2は本実施の形態1に記載の半導体集積回路100Aの動作を示すタイミングチャートである。図2において、CLK202は、クロック供給端子301から入力されたクロック信号を、CLKCNT210,211は、クロック供給制御端子304,305が出力する制御信号の出力内容を、207,208,209は、クロック供給選択回路10が機能回路ブロック102,103,104へ出力するクロック信号の出力状況を、102,103,104,の内部状態は、機能回路ブロック102〜104の内部状態の模式図を、測定タイミング は、IDDQテストを測定するポイントをそれぞれ示している。
まず、クロック供給選択回路10はクロック供給制御端子304,305から入力された制御信号の組み合わせにより、クロック供給端子301から取り込んだ外部クロック信号を供給する機能回路ブロックを選択する。
例えば、CLKCNT210,211で示すようにクロック供給制御端子304,305から入力した制御信号が305:304=00である場合は、クロック供給選択回路10が選択する機能回路ブロックが102となるように予めクロック供給選択回路10に設定し、同様に305:304=01の場合は機能回路ブロック103を、305:304=10の場合は機能回路ブロック104をそれぞれ選択するものと設定する。
これにより、クロック供給制御端子304,305からの制御信号が00であれば、クロック供給選択回路10は機能回路ブロック102に対してのみ内部クロックを供給し、その内部状態を変化させることができる。制御信号を01に切り替えれば、クロック供給選択回路10は機能回路ブロック102へのクロック信号の供給を停止し、替わりに機能回路ブロック103にのみ内部クロックを供給し、その内部状態を変化させることが可能となる。同様に制御信号を10に切り替えれば、クロック供給選択回路10は機能回路ブロック103へのクロック信号の供給を停止し、替わりに機能回路ブロック104にのみ内部クロックを供給し、その内部状態を変化させることが可能となる。
次に、図3を用いて、以上の構成による半導体集積回路100Aを用いたIDDQテスト方法について説明する。
まず、ステップ1(以下S1と称する。ステップ2以降についても同じ)として、所定の制御信号をクロック供給制御端子304,305に印加して外部クロックが供給される機能回路ブロックを選択する。例えば、クロック供給制御端子304,305に対して305:304=01と印加する。これによりクロック供給先として機能回路ブロック103が選択される。
次に、S2として、外部よりデータ入力端子300を介してテストパターンを印加し、S1で選択された機能回路ブロック103に対してクロック信号とデータ信号を供給する。これにより機能回路ブロック103のみその内部状態が変化し、クロック信号が供給されない機能回路ブロック102,104は定常状態を保つことになる。
次に、S3として、機能回路ブロック103の内部状態を変化させた状態で静止電源電流を測定するポイントを予め定めておき、当該測定ポイントにおける静止電源電流を電流検出回路500にて測定する。例えば、本実施の形態1においては7つの測定ポイントでの測定を予定しており、それぞれのサイクルにおける静止電源電流を測定する。
次に、S4として、S3の静止電源電流の測定結果に基き被測定半導体集積回路100Aの良否判定を行う。良否判定は電流検出回路500の測定結果と、所定の基準値とを比較することにより行う。
判定結果が否であれば被測定半導体集積回路内100Aに故障があると判断し、不良品としてIDDQテストを終了する。ここで、故障が検出されたときにトグルしているトランジスタが存在するのはS1において選択された機能回路ブロック103のみであることから、故障が発生した箇所についても機能回路ブロック103内に存在するものと特定できる。一方、判定結果が良である場合には、次ステップへと手順を進める。
次にS5として、機能回路ブロック103だけを内部変化させたときに、予め測定ポイントとして定めておいたすべての内部状態で静止電源電流を測定したか否かの確認を行う。例えば、本実施の形態1においては、予め定めた7サイクルの測定を全て行ったか否かの確認を行う。予定するすべての内部状態での測定が完了していた場合は次工程へ進み、完了していない場合にはS2へと帰還して、予定する全ての内部状態で静止電源電流を測定するまでS2、S3、及びS4を行う。S2への帰還後の手順については、上記の手順と同様であるため説明を省略する。
次にS6として、予定していた機能回路ブロックの選択がすべて完了したか否かの確認を行う。例えば、上記説明ではクロック信号が供給される機能回路ブロックは機能回路ブロック103であるが、機能回路ブロック104のみ内部状態を変化させた状態においてもIDDQテストを予定している場合には、クロック供給選択回路10が選択する機能回路ブロックを104に切り替える。この場合は、先に説明したように、クロック供給制御端子304、305に対して305:304=10と印加する。これによりクロック供給先として機能回路ブロック104を選択する。機能回路ブロック104の選択後の手順については、上記の手順と同様であるため説明を省略する。
このように、機能回路ブロックの選択が複数の機能回路ブロックに及ぶ場合、その選択がすべて完了しているか否かの確認を行い、完了していない場合にはS1へ帰還し、外部クロックを供給する機能回路ブロックを切り替え、予定する全ての機能回路ブロックが選択され、良否判断がなされるまでS1からS6までのステップを繰り返し行う。一方、すべての機能回路ブロックの選択が完了した場合には、被測定半導体集積回路100Aは良品であると判定してIDDQテストを終了する。
次に、上記の構成による半導体集積回路100Aを用いてIDDQテストを実施した際の効果を図4(a)〜図4(d)を用いて説明する。
図4(a),(b),(c)は、機能回路ブロック103のみ内部状態を変化させた場合における、機能回路ブロック102,103,104のそれぞれに流れる静止電源電流値を表したものであり、内部状態数(測定サイクル数)を横軸に取り、各測定サイクルにおける静止電源電流値を縦軸に取っている。図4(d)は図4(a),(b),(c)を加算した被測定集積回路101に流れる静止電源電流値であり、IDDQテストの際にはこの値を測定して被検査半導体集積回路100Aの良否判定を行う。
先の動作説明において述べたとおり、外部からクロック信号、及びデータ信号300を印加しても機能回路ブロック103しか内部状態は変化しないため、図4(a),(b),(c)に示すように静止電源電流の測定ばらつきが発生するのは前記機能回路ブロック103のみであり、内部状態が変化しない機能回路ブロック102,104では、バックグラウンド電流に基づく大きなばらつきは発生しない。したがって、図4(d)に示すように、機能回路ブロック103で発生した静止電源電流値のばらつきが、IDDQテスト時に測定する静止電源電流値のばらつきにそのまま反映されることになり、他の機能回路ブロックにおいて生じるバックグラウンド電流のばらつきの影響を受けることはない。
このため、図4(b)に示すように、第3サイクル測定時に機能回路ブロック103において故障によるリーク電流増加が発生した場合においても、図4(d)に示すようにマージンをとることなく良否判定の基準値を設定することができるため、高精度なIDDQテストの実現が可能となる。
以上のように、本実施の形態1の半導体集積回路100Aによれば、IDDQテストを行う際に、特定の機能回路ブロックに対してのみ動作クロックを供給し、当該機能回路ブロックの内部状態だけを変化させて静止電源電流を測定するので、バックグラウンド電流のばらつきによる影響を容易に除去することができ、高精度なIDDQテストの実施が可能となる。また選択された機能回路ブロックのみがテスト対象になるため、故障検出時に故障箇所を容易に特定することが可能となる。
なお、上記実施の形態1においては、半導体集積回路100Aを構成する機能回路ブロック数が3つの場合について説明したが、N個の機能回路ブロックで構成する半導体集積回路であっても、クロック供給選択回路10に対して出力する制御信号のビット数、及びブロック用クロック供給経路を増加させることにより本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、クロック供給選択回路10の制御のために、クロック供給制御端子を2つ設けているが、シリアルに制御信号を伝達するなどの手段でクロック供給制御端子の数を削減してもよい。
また、上記実施の形態1においては、クロック供給選択回路10が選択する機能回路ブロックが1つの場合について説明したが、テスト時間短縮などのため複数の機能回路ブロックを選択してもよい。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における半導体集積回路100Bの構成を示すブロック図である。図5において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図5において、12はクロック供給端子301から入力されるクロック信号に同期して動作するカウンタを表す。11は2ビットの制御信号を生成し、当該制御信号をクロック供給選択回路10に対して出力する制御信号生成回路であり、カウンタ12の出力値をカウンタ出力経路213を介して入力とする。なお当該制御信号は、前記実施の形態1において説明した制御信号と同様の制御を行うものである。
次に、以上のように構成された半導体集積回路100Bの動作について図6を用いて説明する。
図6は実施の形態2の動作を示すタイミングチャートを表す。CLK202は、クロック供給端子301から入力されたクロック信号を、COUNTERは、カウンタ12の出力値を、CLKCNT212は、制御信号生成回路11が出力する制御信号の出力内容をそれぞれ表す。
まず、カウンタ12は外部より取り込んだクロック信号に同期してカウントアップを行い、制御信号生成回路11に対してその値を出力する。制御信号生成回路11は、00から11までの2ビットの制御信号を生成しており、前記カウンタ12が出力するカウント値が予め定めた値に達する毎に、クロック供給選択回路10への前記制御信号の出力内容を切り替える。
例えば、制御信号の出力周期としてNを設定したとすると、CLKCNT212に示すように、制御信号生成回路11はカウンタ12の出力値が0〜N−1を示す期間は00を出力し、N〜2N−1を示す期間は01を出力し、2N〜2N−1を示す期間は10を出力する。
ここで、前記2ビットの制御信号の組み合わせに関して、00は機能回路ブロック102を選択し、01は機能クロック回路103を選択し、10は機能クロック回路104を選択するものと予めクロック供給選択装置10に設定しておけば、クロック供給選択装置10は周期N毎に、内部クロックを供給する機能回路ブロックを、機能回路ブロック102→103→104と切り替えていくことになる。以降の半導体集積回路100Bの動作については、前記本発明の実施の形態1と同様であるために説明を省略する。
以上のように、本実施の形態2の半導体集積回路100Bによれば、制御信号を半導体集積回路100Bの内部で生成することとし、所定の周期で当該制御信号の出力を切り替えることとしたので、前記実施の形態1において必要とされていた制御信号入力端子を削減することが可能となり、外部からの制御信号の入力動作も必要なくなる。
なお、上記実施の形態2においては、クロック供給選択回路10は2ビットのクロック供給制御信号を出力しているため、選択する機能回路ブロックについては4通りの組み合わせとなるが、Nビットのクロック供給制御信号を出力することで2N通りの選択の組み合わせを実現できる。
また、上記実施の形態2においては、クロック供給選択回路10への制御信号の出力を切り替えるタイミングの生成手段として、アップカウンタを使用したが、ダウンカウンタを用いることも可能である。例えば、予め初期設定値Nを定めておき、Nからカウントダウンを行い、カウントダウンが完了した時点でクロック供給制御信号の出力を切り替えるようにすることも可能である。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3における半導体集積回路100Cの構成を示すブロック図である。図7において、図5と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図7において、306は制御信号生成回路11がクロック供給選択回路10へ出力する制御信号を外部出力可能とするクロック制御信号出力端子であり、図6のCLKCNT212に示す信号が出力される。
次に、以上の構成による半導体集積回路100Cの動作について説明する。まず、クロック供給制御端子304,305から入力した制御信号が305:304=00である場合は、クロック供給選択回路10は機能回路ブロック102を選択し、305:304=01の場合は機能回路ブロック103を、305:304=10の場合は機能回路ブロック104をそれぞれ選択するものとクロック供給選択装置10に設定し、かかる設定のもとで実施の形態1において説明したIDDQテストを行う。
IDDQテストの良否判定において、被検査半導体集積回路100Cが不良であると判定された場合、当該不良検出時にクロック供給制御端子304,305が出力していた制御信号をクロック制御信号出力端子306から検出する。このときに例えば、制御信号01が検出されたとすれば、不良判定の根拠となる異常静止電源電流は、内部状態が変化している機能ブロック103の内部における故障が原因であるものと判断することができ、被検査半導体集積回路100Cの故障箇所も機能回路ブロック103に存在するものと容易に特定することが可能となる。
以上のように本実施の形態3の半導体集積回路によれば、IDDQテストの良否判定において故障が検出された場合、故障が検出された時点において出力されている制御信号を、クロック制御信号出力端子306から検出することにより、半導体集積回路の故障箇所を容易に特定することが可能となる。
(実施の形態4)
図8は、本発明の実施の形態3における半導体集積回路100Dの構成を示すブロック図である。図8において、図5と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図8において、記憶回路13は、制御信号生成回路11が制御信号を出力する期間を示す周期設定値を1つ以上格納している。当該記憶回路13は、後述するアドレス生成回路14から所定のタイミングで出力されるアドレス信号を受けて、当該アドレス信号に対応する周期設定値を制御信号生成回路11、及びアドレス生成回路14に対して出力する。記憶回路13は、データ経路214を介して前記制御信号生成回路11、及びアドレス生成回路14に接続されている。
アドレス生成回路14はカウンタ12の出力信号、及び記憶回路13が出力した周期設定値を入力とし、記憶回路13に対し所定のタイミングでアドレス信号を出力する。当該アドレス信号は、記憶回路13に格納される周期設定値にそれぞれ対応するアドレスであり、アドレス生成回路14の出力するアドレス信号が切り替えられることにより、記憶回路13の出力する周期設定値も切り替わる。アドレス生成回路14は、アドレス経路215を介して記憶回路13に接続されている。
上記構成による半導体集積回路100Dの動作を、図9を用いて説明する。
図9は実施の形態4の動作を示すタイミングチャートである。なお、以下の説明は本実施の形態4に係る半導体集積回路100Dが動作している一過程を説明するものであり、タイミングチャートの始点が当該半導体集積回路100Dの動作開始点を示すものではない。
図9において、CLK202は、クロック供給端子301から入力されたクロック信号を、COUNTERは、カウンタ12の出力値を、ROM ADR215は、アドレス生成回路14が記憶回路13へと出力するアドレス信号の内容を、ROM DATA214は、記憶回路13が制御信号生成回路11、及びアドレス生成回路14へと出力する周期設定値を、CLKCNTは、制御信号生成回路11が出力する制御信号の内容をそれぞれ表す。
まず、アドレス生成回路14は、記憶回路13に対して、例えばアドレス信号 0を出力する。記憶回路13のアドレス0にNという周期設定値が格納されている場合、記憶回路13は、アドレス生成回路14から出力されるアドレス信号0を受けて、周期設定値としてNを制御信号生成回路11、及びアドレス生成回路14へと出力する。
制御信号生成回路11は、記憶回路13からの周期設定値Nの出力を受けて、制御信号出力期間としてNを設定し、カウンタ12から出力されるカウント値がN−1に達するまでCLKCNTに示すように制御信号01を出力し続ける。したがって、制御信号のビットデータ01が機能回路ブロック102を選択するものと設定してある場合は、カウント値がN−1に達するまで機能回路ブロック102のみその内部状態を変化させることができる。
その一方で、カウント値がNに達すると、制御信号生成回路11は制御信号の出力を以下に説明するように切り替える。
すなわち、前記記憶回路13が出力したデータNは、アドレス生成回路14に対しても同時に出力されているため、アドレス生成回路14はカウンタ12から出力されるカウント値がNに達すると新たなアドレス信号を生成し、例えば、新たなアドレス信号1を記憶回路13に対して出力する。
記憶回路13のアドレス1にN+Mというデータが格納されている場合、記憶回路13は、アドレス生成回路14が新たに出力したアドレス信号1を受けて、周期設定値としてN+Mを制御信号生成回路11、及びアドレス生成回路14へと出力する。
制御信号生成回路11は、制御信号出力期間としてN+Mを設定し、前記カウンタ12から出力されるカウント値がN+M−1に達するまで制御信号10を出力し続ける。したがって、制御信号のビットデータ10が機能回路ブロック103を選択するものと設定している場合は、カウント値がNからN+M−1に達するまで機能回路ブロック103のみその内部状態を変化させることができる。
その一方で、カウント値がN+Mに達すると、制御信号生成回路11は制御信号の出力を上記説明と同じように切り替える。
すなわち、前記記憶回路13が出力したデータN+Mは、アドレス生成回路14に対しても同時に出力されているため、アドレス生成回路14はカウンタ12から出力されるカウント値がN+Mに達すると新たなアドレス信号を生成し、例えば、新たなアドレス信号2を記憶回路13に対して出力する。ここで、アドレス2に対応する周期設定値がN+M+Lであり、制御信号のビットデータ11に対応する機能回路ブロックが機能回路ブロック104である場合は、カウンタ12が出力するカウント値がN+MからN+M+L−1に達するまで、機能回路ブロック104のみその内部状態を変化させることができる。
以上のような本実施の形態4の半導体集積回路100Dを用いてIDDQテストを行えば、記憶回路13に予め任意の周期設定値を記憶させておき、前記クロック供給選択回路10が制御信号を出力する期間を、機能回路ブロック毎に可変制御することが可能となる。したがって例えば、複雑な回路にて構成された機能回路ブロックへのクロック供給時は、数多くの内部状態にて静止電源電流の測定を行いたいので周期設定値として大きな値を設定し、比較的簡単な回路構成をもつ機能回路ブロックへのクロック供給時には、複数の内部状態にて静止電源電流を測定する必要がないので、周期設定値として小さな値を設定する、などによって、クロック供給期間を機能回路ブロックごとに制御し、無駄な内部状態変化を削減することができ、IDDQテスト時におけるトグル率の向上を図ることが可能となる。
なお、本実施の形態4においては、記憶回路13に格納するデータが、制御信号生成回路11が制御信号を出力する期間を表す周期設定値である場合について説明したが、前記クロック供給制御装置10がどの機能回路ブロックを選択するかを表す信号CLKCNTについても併せて前記記憶回路13に格納し、当該信号を制御信号生成回路11に対して周期設定値とともに出力させることにより、クロックを供給する機能回路ブロックの選択順序についても制御可能とすることができる。
(実施の形態5)
図10は、本発明の実施の形態5における半導体集積回路100Eの構成を示すブロック図である。図10において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図10において、105,106,107は被測定集積回路101を複数のスキャンチェーンに分割した際のスキャンチェーンブロックである。前記スキャンチェーンブロック105,106,107はスキャンイン経路216〜218を介して、スキャンイン端子307〜309に接続され、スキャンインデータを入力するとともに、スキャンアウト経路219〜221を介してスキャンアウト端子310〜312に接続され、スキャンアウトデータを外部出力する。また、スキャンシフトクロック経路222,223,224を介して前記クロック供給選択回路10に接続され、内部クロック信号の供給を受ける。
次に以上のように構成された半導体集積回路100Eの動作、及び当該半導体集積回路100Eを用いたIDDQテストの手順について説明する。
まず、実施の形態1において説明した手順により内部状態を変化させる機能回路ブロック(以下、本実施の形態5においてはスキャンチェーンブロックという)を選択する。例えば、スキャンチェーンブロック106を選択する。
次に、前記選択された機能回路ブロック106に対して所定のスキャンデータを入力する。スキャンチェーンブロック106は、スキャンデータ、及びスキャンシフトクロックの供給を受けて、その内部のフリップフロップ回路を順次シフトさせ、スキャンチェーンブロックを構成する理論回路の内部状態を変化させていく。
当該半導体集積回路100Eを用いてIDDQテストを行う場合は、上記説明のようにスキャンチェーンブロックの内部状態を変化させた後、予め定める測定ポイントにおける静止電源電流を電流検出回路500により測定する。以下の手順については、先に説明した実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。
以上のように本実施の形態5の半導体集積回路100Eによれば、各機能回路ブロックをスキャンチェーンとして構成しているため、機能回路ブロックの内部状態の変化は、入力するスキャンパターンにより容易に制御することができるようになる。このため、ファンクション動作により内部状態を変化させる場合に比べてトグル率の向上が容易となり、目標とするトグル率に到達するために必要な静止電源電流の測定回数を削減でき、IDDQテストに要する時間の短縮を図ることが可能となる。
(実施の形態6)
図11は、本発明の実施の形態6における半導体集積回路100Fの構成を示すブロック図である。図11において、図10と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図11において、スキャンチェーンブロック105は独立したスキャンイン端子307を備えており、スキャンチェーンブロック106,107はスキャンイン経路225を介して、スキャンイン端子313を共有している。
本実施の形態6に係る半導体集積装置100Fは、前記実施の形態5に記載の半導体集積装置100Eにおいて各スキャンチェーン毎にスキャンイン端子を設けていたところを、スキャンイン端子を集約させたスキャンチェーンをも含む構成としている。その動作については実施の形態5と同様であるためその説明を省略する。
以上のような本実施の形態6の半導体集積回路100Fによれば、複雑な組み合わせ回路からなるスキャンチェーンと比較的簡単な組み合わせ回路からなるスキャンチェーンとが混在する場合、複雑な組み合わせ回路からなるスキャンチェーンについては独立したスキャンデータを供給する一方で、比較的簡単な組み合わせ回路からなるスキャンチェーンについては、それぞれのスキャンチェーンに入力するスキャンデータを組み合わせたスキャンデータを作成し、集約したスキャンイン端子から入力することができるようになる。これにより、スキャンデータの長さを長大にすることなくスキャンイン端子の削減を図ることが可能となる。
なお、本実施の形態6においてはスキャンイン端子2本に集約したが、1本のスキャンイン端子に集約することも可能である。
(実施の形態7)
図12は、本発明の実施の形態7における半導体集積回路100Gの構成を示すブロック図である。図12において、図10と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図12において、スキャンチェーンブロック105,106,107をそれぞれ構成するフリップフロップ回路の再後段から出力されるスキャンアウト信号は、ループバック経路227,228,229を介して、それぞれのスキャンチェーンブロックの初段のフリップフロップ回路のスキャンイン信号として帰還接続される。また、前記スキャンチェーンブロック105〜107はスキャンキャプチャ経路226を介して、キャプチャ信号入力端子314に接続されている。
次に、以上のように構成された半導体集積回路100Gの動作について説明する。
予め所定の定常状態に設定された前記スキャンチェーンブロック105,106,107を構成する各シフトレジスタは、クロック供給選択回路10からクロックを供給されると、自身の信号を後段のフリップフロップにシフト、あるいは反転シフトを行い、最終段フリップフロップの出力信号は、それぞれのスキャンチェーンブロックの初段フリップフロップに帰還される。
その際、外部からの入力無しでループシフト動作を行うのみでは、選択されたスキャンチェーンブロックのトグル率向上が困難である。このため、スキャンチェーンのシフトデータに変化を持たせトグル率の向上を図るため、キャプチャ信号入力端子314から所定のタイミングでキャプチャ信号を入力し、各フリップフロックにキャプチャ動作を行わせる。
上記のような本実施の形態7の半導体集積回路100Gによれば、内部状態を変化させるための入力データを、スキャンチェーンとして構成されている機能回路ブロック自身で生成することとしたので、当該半導体集積回路100Gを用いてIDDQテストを行えば、スキャンデータ信号作成のためのパターンジェネレータが不要になるとともに、スキャンイン、及びスキャンアウトに要する外部入力端子および外部出力端子の削減も可能となる。
なお、本実施の形態7においては、キャプチャ信号を外部端子314より入力したが、半導体集積回路内にカウンタ等を設けて、キャプチャ信号を内部生成させることで、更にキャプチャ信号入力端子314を削減することができる。
(実施の形態8)
図13は、本発明の実施の形態8における半導体集積回路100Hの構成を示すブロック図である。図13において、図1と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図13において、15は電源供給経路200上に配置され、当該電源供給経路200の経路上に流れる電流を検出する電流検出回路である。電流検出のタイミングを制御するトリガ信号を測定トリガ入力端子315から外部入力し、動作クロックとしてクロック供給端子301から入力されたクロック信号を、クロック供給選択回路10を介さずにクロック供給経路230から取り込む。
16は電流検出回路15が出力する測定結果と、基準信号入力端子317から入力された基準信号との比較を行うコンパレータであり、その比較結果を比較結果出力端子316へと外部出力する。
以上のように構成された半導体集積回路100Hの動作について説明する。
電流検出回路15は測定トリガ入力端子315から外部入力されるトリガ信号を受けると、当該トリガ信号の入力をきっかけとして電源供給経路200上に流れる電流を所定のサイクル数測定し、当該計測結果をコンパレータ16に対して出力する。
コンパレータ16は、前記測定結果と基準信号入力端子317から入力された基準値との比較を行い、比較結果を比較結果出力端子316に外部出力する。IDDQテストの際には、当該比較結果に基づき被検査半導体集積回路100Hの良否判定が行われる。
以上のような本実施の形態8の半導体集積回路100Hによれば、電源検出回路を外部に設置する場合に比べて、電源検出回路の接続により生じるインダクタンス成分の発生を抑えることができ、高速な静止電源電流の測定を行うことが可能となる。
また、電流検出回路の接続作業が不要となるため、MCMパッケージング後や基板実装後など、複数の集積回路が集約されており各集積回路毎に電流検出回路を接続することが困難な環境においても、IDDQテストの実施が可能となる。
なお、本実施の形態においては、基準信号を基準信号入力端子317より入力しているが、基準信号を記憶回路に予め格納し、且つ当該記憶回路を半導体集積回路100Hに内蔵させることによって、基準信号入力端子317の削減が可能となる。
また、本実施の形態においては、測定トリガ信号を測定トリガ入力端子315より入力しているが、半導体集積回路内にカウンタ等を設けて、測定トリガ信号を内部生成させることで、測定トリガ信号入力端子315の削減が可能となる。
(実施の形態9)
図14は、本発明の実施の形態9における半導体集積回路100Iの構成を示すブロック図である。図14において、図13と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図14において、17は電流検出回路15の検出結果の最大値と最小値との差分値を求め、当該差分値を電流検出回路15の検出結果としてコンパレータ16に出力する演算回路である。なお、演算回路17は前記最大値と最小値とを記憶する記憶回路と、差分値を求めるための減算回路とを備えているが、図上にはいずれも描画していない。
以上のように構成された半導体集積回路100Iの動作について説明する。
前記実施の形態8で説明した手順によって電流検出回路15は静止電源電流を所定のサイクル数計測する。当該検出結果は検出結果処理回路17に出力される。
検出結果処理回路17は、例えば、図4(d)のような7サイクル分の静止電源電流の測定値が電流検出回路15から出力された場合、第3サイクルにおける静止電源電流値を最大値と認識して記憶回路に格納し、第5サイクルにおける静止電源電流値を最小値と認識して記憶回路13に格納するとともに、最大値と最小値の差分値を計算し当該差分結果をコンパレータ16へ出力する。
コンパレータ16は、前記差分値と所定の基準値との比較を行い、比較結果を比較結果出力端子316に外部出力する。
以上のような本実施の形態9の半導体集積回路100Iによれば、測定した静止電源電流の相対値に対してIDDQテストの良否判定基準を設けることができるようになる。このため、静止電源電流の測定値に占めるバックグラウンド電流の影響が大きく、静止電源電流の測定値そのものに対してIDDQテストの良否判定基準を設けることが困難な場合であっても、高精度なIDDQテストの実施が可能となる。
(実施の形態10)
図15は、本発明の実施の形態10における半導体集積回路100Jの構成を示すブロック図である。図15において、図13と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図15において、18は電源供給経路200上に配置され、当該電源電流経路200上に流れる電源電流の変化量を検出する電流変化量検出回路である。電流変化量検出回路18は、電流変化量が所定値以下になったときに、電流検出回路15が静止電源電流を測定することを許可する測定許可信号231を出力する。当該電流変化量検出回路18は測定許可信号経路231を介して電流検出回路15に接続される。
次に、以上のように構成された半導体集積回路100Jの動作について図16を用いて説明する。
図16は実施の形態10の動作を示すタイミングチャートである。CLK230は、外部入力クロックを、電源電流は、電源供給経路200上に流れる電流量を、電流変化量は、電源電流が示す電流の変化量を、測定許可信号231は、電流変化量検出回路18が出力する測定許可信号の出力状況を、測定トリガ信号は、トリガ入力端子315から入力される測定トリガ信号の入力状況を、検出タイミングは電流検出回路15の静止電源電流検出タイミングをそれぞれ表している。
まず、電流変化量検出回路18は、電源供給経路200を流れる電流の変化量を測定する。当該変化量が予め定めた基準値より小さくなると、半導体集積回路100Jの内部状態が定常状態になったものとして、電流検出回路15に対して測定許可信号231を出力する。
検出装置15は前記測定トリガ入力端子315から入力された測定トリガ信号とともに測定許可信号231が入力されると、電源供給経路200上を流れる電流を検出し、コンパレータ16に対し検出結果を出力する。
コンパレータ16は、前記検出結果の出力を受けて、基準信号入力端子317から入力された基準値と前記検出結果との比較を行い、比較結果を比較結果出力端子316に外部出力する。
次に、本実施の形態の半導体集積回路100Jを用いてIDDQテストを行った際の効果を以下に説明する。
図16の電源電流が示すように、電源供給経路200を流れる電流は外部クロックの入力に従い、被測定集積回路101内のトランジスタのトグルによる貫通電流が瞬間的に発生し、その後、定常状態に落ち着く。静止電源電流はこの定常状態における電源電流を指すため、静止電源電流を測定するタイミングは定常状態に落ち着くまで十分待つ必要がある。
しかし、定常状態に落ち着くまでの時間は、検査条件やプロセス条件によってばらつきが発生するため、静止電源電流測定にあたっては余裕をもって測定トリガ信号を入力する必要がある。このため、トグル率を向上させるためのテストパターン、及び外部クロックの入力周波数は数100Hzから数10kHzと非常に遅くする必要があり、テスト時間が非常に長くなる。
この点につき、本実施の形態10の半導体集積回路100Jを用いてIDDQテストを行えば、電流検出回路15は、測定トリガ信号とともに、電源供給経路200を流れる電流が定常状態になったことを示す測定許可信号231の出力を受けた時に静止電源電流の測定を開始するため、従来のように静止電源電流の測定に際して時間的な余裕をもって測定トリガ信号を入力する必要はなく、テストパターンの入力周波数も高く設定できるため、テスト時間の大幅な短縮が可能となる。
(実施の形態11)
図17は、本発明の実施の形態11おける半導体集積回路100Kの構成を示すブロック図である。図17において、図13と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図17において、19は電流検出回路15の検出結果に対して温度補正を実施後、後段のコンパレータ16へと補正結果を出力する温度補正回路であり、電流検出回路15からコンパレータ16への信号出力経路上に設置されている。
次に、以上のように構成された半導体集積回路100Kの動作について説明する。
まず、電流検出回路15は、前記実施の形態8において説明したように電源供給経路200を流れる静止電源電流を所定サイクル数測定していく。
温度補正回路19装置は、当該装置に内蔵する温度検出装置によって半導体集積回路100Kの内部温度を測定し、当該測定温度に対応した温度補正係数に基き電流検出回路15が出力した静止電源電流の測定結果に対して所定の補正を行い、当該補正値をコンパレータ16へ出力する。なお、図上において温度検出装置は描画していない。
コンパレータ16は、前記補正値の出力を受けて、基準信号入力端子317から入力された所定の基準値と当該補正値との比較を行い、比較結果を比較結果出力端子316に外部出力する。
以上のような本実施の形態11の半導体集積回路100Kによれば、以下に説明する効果を得ることができる。すなわち、静止電源電流の測定値は、静止電源電流を測定したときの半導体集積回路の内部温度によって大きく変化するといった特徴を有している。このため、IDDQテストを実施するにあたっては半導体集積回路、及びその周辺の温度を考慮したうえで良否判定の判定基準値を設けなければ高精度なIDDQテストを行うことはできない。
この点につき、本実施の形態11の半導体集積回路100Kによれば、静止電源電流の測定値に対して適切な温度補正を行い、当該補正値に基づいてIDDQテストを行うことが可能となり、IDDQテスト時の半導体集積回路の内部温度を考慮することなく判定基準を決定することができる。
なお、本実施の形態11においては、所定の基準値を前記基準信号入力端子317より入力しているが、当該基準値を半導体集積回路に備える記憶回路に予め格納しておいてもよい。
本発明に係る半導体集積回路を用いることにより、高精度且つ迅速な故障検出ができるようになるため、動作の安定した半導体集積回路の提供が可能となり、ひいては半導体集積回路を利用した各種機器類の提供に際して、市場品質の確保を図ることが可能となる点において有用である。
本発明の実施の形態1における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における半導体集積回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態1におけるIDDQテストの測定方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における静止電源電流のばらつきを示す説明図である。 本発明の実施の形態1における静止電源電流のばらつきを示す説明図である。 本発明の実施の形態1における静止電源電流のばらつきを示す説明図である。 本発明の実施の形態1における静止電源電流のばらつきを示す説明図である。 本発明の実施の形態2における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2における半導体集積回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態3における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4における半導体集積回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態5における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態6における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態7における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態8における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態9における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態10における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態10における半導体集積回路の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の実施の形態11における半導体集積回路の構成を示すブロック図である。 従来のIDDQ測定法における静止電源電流のばらつきを示す図である。 従来のIDDQ測定法における静止電源電流のばらつきを示す図である。 従来のIDDQ測定法における静止電源電流のばらつきを示す図である。 従来のIDDQ測定法における静止電源電流のばらつきを示す図である。 従来の半導体集積回路の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1、2、3 電源供給遮断回路
4 遮断制御装置
5、6 回路分離装置
10 クロック供給選択回路
11 制御信号生成回路
12 カウンタ
13 記憶回路
14 アドレス生成回路
15 電流検出回路
16 コンパレータ
17 検出結果処理回路
18 電流変化量検出回路
19 温度補正回路
100、100A〜100K 半導体集積回路
101 被測定集積回路
102、103、104 機能回路ブロック
105、106、107 スキャンチェーンブロック
200 電源供給経路
201 GND経路
202 クロック供給経路
203 データ入力経路
204、205、206 制御経路
207、208、209 ブロック用クロック供給経路
210、211 クロック供給制御経路
212 クロック供給制御経路
213 カウンタ出力経路
214 データ信号経路
215 アドレス信号経路
216、217、218 スキャンイン経路
219、220、221 スキャンアウト経路
222、223、224 スキャンシフトクロック経路
225 スキャンイン経路
226 スキャンキャプチャ経路
227、228,229 ループバック経路
230 クロック供給経路
300 データ入力端子
301 クロック供給端子
302 外部電源端子
303 GND端子
304、305 クロック供給制御端子
306 クロック制御信号出力端子
307、308、309 スキャンイン端子
310、311、312 スキャンアウト端子
313 スキャンイン端子
314 キャプチャ信号入力端子
315 測定トリガ入力端子
316 比較結果出力端子
317 基準信号入力端子
500 電流検出回路

Claims (37)

  1. 内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、
    静止電源電流測定を実行する際に、前記複数の機能回路ブロックのうち、外部端子から入力される制御信号に基づいて機能回路ブロックを一つ以上選択し、外部端子から入力したクロック信号を、当該選択された機能回路ブロックに対して内部クロックとして出力するクロック供給選択回路を備え、
    前記複数の機能回路ブロックのうち当該選択された機能回路ブロックの内部状態のみが前記内部クロックによりトグル変化し、当該選択された機能回路ブロックの定常状態における静止電源電流のみを測定することが可能である、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、
    外部端子から入力したクロック信号に同期して動作するカウンタと、
    機能回路ブロックの選択を制御する制御信号の生成、及び出力を行い、前記カウンタからの出力を受けて、所定の周期毎に前記制御信号の出力内容を切り替える制御信号生成回路と、
    前記制御信号の出力を受けて、前記複数の機能回路ブロックの中から機能回路ブロックを一つ以上選択し、外部端子から入力したクロック信号を、当該選択された機能回路ブロックに対して内部クロックとして出力するクロック供給選択回路と
    前記複数の機能回路ブロックに電源を供給する電源供給経路を流れる静止電源電流を測定する電流検出回路と、
    当該電流検出回路の測定値と所定の基準値との比較を行うコンパレータと、
    前記コンパレータの比較結果を外部に出力する比較結果出力端子と、を備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  3. 請求項2に記載の半導体集積回路において、
    前記制御信号生成回路から出力される制御信号を、外部に出力する制御信号出力端子をさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  4. 請求項2に記載の半導体集積回路において、
    記憶回路が出力すべき周期設定値を指示するアドレス信号を生成し、当該アドレス信号を記憶回路に対して出力するアドレス生成回路と
    前記制御信号の出力周期として1つ以上の周期設定値を格納し、当該周期設定値のいずれかを前記アドレス信号に従って前記制御信号生成回路に対して出力する記憶回路とをさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  5. 請求項1に記載の半導体集積回路において、
    前記複数の機能回路ブロックは、それぞれが独立したスキャンチェーンである、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  6. 内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、
    前記複数の機能回路ブロックのうち、外部端子から入力される制御信号に基づいて機能回路ブロックを一つ以上選択し、外部端子から入力したクロック信号を、当該選択された機能回路ブロックに対して内部クロックとして出力するクロック供給選択回路と、
    前記複数の機能回路ブロックに電源を供給する電源供給経路を流れる静止電源電流を測定する電流検出回路と、
    当該電流検出回路の測定値と所定の基準値との比較を行うコンパレータと、
    前記コンパレータの比較結果を外部に出力する比較結果出力端子と、を備え、
    前記複数の機能回路ブロックは、それぞれが独立したスキャンチェーンであり、
    前記独立した複数のスキャンチェーンのうち、2つ以上のスキャンチェーンがスキャンイン端子を共有している、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  7. 請求項5に記載の半導体集積回路において、
    前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは外部から入力したキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行う、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  8. 請求項5に記載の半導体集積回路において、
    前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは半導体内部に備えるカウンタにより生成されたキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行う、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  9. 請求項1、5、7、8の何れかに記載の半導体集積回路において、
    前記複数の機能回路ブロックに電源を供給する電源供給経路を流れる静止電源電流を測定する電流検出回路と、
    当該電流検出回路の測定値と所定の基準値との比較を行うコンパレータと、
    前記コンパレータの比較結果を外部に出力する比較結果出力端子とをさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  10. 請求項9に記載の半導体集積回路において、
    前記電流検出回路が静止電源電流を測定するタイミングを制御するトリガ信号を生成し、当該トリガ信号を前記電流検出回路に対して出力するカウンタをさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  11. 請求項9に記載の半導体集積回路において、
    前記所定の基準値を格納し、当該基準値を前記コンパレータに対して出力する記憶回路をさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  12. 請求項9に記載の半導体集積回路において、
    前記電流検出回路が測定した測定値の最大値と最小値を記憶する記憶回路と、
    当該記憶回路に格納された最大値と最小値の差分を計算し、当該差分値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する演算回路とをさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  13. 請求項9に記載の半導体集積回路において、
    前記電源供給経路に流れる静止電源電流の変化量を計測し、当該変化量が所定の値以下に達したときに、前記電流検出回路が電流測定を行うことを許可する測定許可信号を、前記電流検出回路に対して出力する電流変化量検出回路をさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  14. 請求項9に記載の半導体集積回路において、
    半導体集積回路の内部温度を測定し、当該測定温度と所定の温度補正係数とに基いて前記電流検出回路の測定値に対して補正を行い、当該補正値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する温度補正回路をさらに備える
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  15. 内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路の静止電源電流を測定することにより、当該半導体集積回路の故障を検出する半導体集積回路の故障検出方法において、
    静止電源電流測定を実行する際に、内部クロックを供給する機能回路ブロックを一つ以上選択し、
    所定のデータ信号を印加することにより前記選択された機能回路ブロックのみ内部状態を変化させ、所定の内部状態における静止電源電流を測定し、
    静止電源電流の測定値と所定の基準値との比較を行うことにより被検査半導体集積回路の良否判定を行い、
    前記良否判定において被検査半導体集積回路の故障が検出されるか、あるいは予め定めた全ての機能回路ブロックが、内部クロックを供給する機能回路ブロックとして選択されて前記良否判定が行われるまで、前記機能回路ブロックの選択から被検査半導体集積回路の良否判定までの動作を行う、
    ことを特徴とする半導体集積回路の故障検出方法。
  16. 請求項15に記載の半導体集積回路の故障検出方法において、
    前記被検査半導体集積回路の良否判定は、静止電源電流の測定値の最大値と最小値とを記憶し、
    前記最大値と最小値との差分値を求め、
    当該差分値と所定の基準値との比較を行うものである、
    ことを特徴とする半導体集積回路の故障検出方法。
  17. 内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、
    前記複数の機能回路ブロックのうち、外部端子から入力される制御信号に基づいて機能回路ブロックを一つ以上選択し、外部端子から入力したクロック信号を、当該選択された機能回路ブロックに対して内部クロックとして出力するクロック供給選択回路と、
    前記複数の機能回路ブロックに電源を供給する電源供給経路を流れる静止電源電流を測定する電流検出回路を備え、
    前記電流検出回路が静止電源電流を測定するタイミングを制御するトリガ信号を生成し、当該トリガ信号を前記電流検出回路に対して出力するカウンタをさらに備る、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  18. 請求項17に記載の半導体集積回路において、
    前記制御信号生成回路から出力される制御信号を、外部に出力する制御信号出力端子をさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  19. 請求項17に記載の半導体集積回路において、
    記憶回路が出力すべき周期設定値を指示するアドレス信号を生成し、当該アドレス信号を記憶回路に対して出力するアドレス生成回路と、
    前記制御信号の出力周期として1つ以上の周期設定値を格納し、当該周期設定値のいずれかを前記アドレス信号に従って前記制御信号生成回路に対して出力する記憶回路とをさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  20. 請求項17に記載の半導体集積回路において、
    前記複数の機能回路ブロックは、それぞれが独立したスキャンチェーンである、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  21. 請求項20に記載の半導体集積回路において、
    前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは外部から入力したキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行う、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  22. 請求項20に記載の半導体集積回路において、
    前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは半導体内部に備えるカウンタにより生成されたキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行う、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  23. 請求項17ないし請求項22の何れかに記載の半導体集積回路において、
    前記電流検出回路の測定値と所定の基準値との比較を行うコンパレータと、
    前記コンパレータの比較結果を外部に出力する比較結果出力端子とをさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  24. 請求項23に記載の半導体集積回路において、
    前記所定の基準値を格納し、当該基準値を前記コンパレータに対して出力する記憶回路をさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  25. 請求項23に記載の半導体集積回路において、
    前記電流検出回路が測定した測定値の最大値と最小値を記憶する記憶回路と、
    当該記憶回路に格納された最大値と最小値の差分を計算し、当該差分値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する演算回路とをさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  26. 請求項23に記載の半導体集積回路において、
    前記電源供給経路に流れる静止電源電流の変化量を計測し、当該変化量が所定の値以下に達したときに、前記電流検出回路が電流測定を行うことを許可する測定許可信号を、前記電流検出回路に対して出力する電流変化量検出回路をさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  27. 請求項23に記載の半導体集積回路において、
    半導体集積回路の内部温度を測定し、当該測定温度と所定の温度補正係数とに基いて前記電流検出回路の測定値に対して補正を行い、当該補正値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する温度補正回路をさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  28. 内部クロック信号に同期して動作する複数の機能回路ブロックで構成された半導体集積回路において、
    前記複数の機能回路ブロックのうち、外部端子から入力される制御信号に基づいて機能回路ブロックを一つ以上選択し、外部端子から入力したクロック信号を、当該選択された機能回路ブロックに対して内部クロックとして出力するクロック供給選択回路と、
    前記複数の機能回路ブロックに電源を供給する電源供給経路を流れる静止電源電流を測定する電流検出回路と、
    前記電源供給経路に流れる静止電源電流の変化量を計測し、当該変化量が所定の値以下に達したときに、前記電流検出回路が電流測定を行うことを許可する測定許可信号を、前記電流検出回路に対して出力する電流変化量検出回路を備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  29. 請求項28に記載の半導体集積回路において、
    前記制御信号生成回路から出力される制御信号を、外部に出力する制御信号出力端子をさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  30. 請求項28に記載の半導体集積回路において、
    記憶回路が出力すべき周期設定値を指示するアドレス信号を生成し、当該アドレス信号を記憶回路に対して出力するアドレス生成回路と、
    前記制御信号の出力周期として1つ以上の周期設定値を格納し、当該周期設定値のいずれかを前記アドレス信号に従って前記制御信号生成回路に対して出力する記憶回路とをさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  31. 請求項28に記載の半導体集積回路において、
    前記複数の機能回路ブロックは、それぞれが独立したスキャンチェーンである、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  32. 請求項31に記載の半導体集積回路において、
    前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは外部から入力したキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行う、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  33. 請求項31に記載の半導体集積回路において、
    前記独立した複数のスキャンチェーンのそれぞれは、各スキャンチェーンを構成する最終段のフリップフロップのスキャンアウト端子が、当該スキャンチェーンの初段のスキャンイン端子へ帰還接続されており、各スキャンチェーンは半導体内部に備えるカウンタにより生成されたキャプチャ信号を受けてキャプチャ動作を行う、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  34. 請求項28ないし請求項33の何れかに記載の半導体集積回路において、
    前記電流検出回路の測定値と所定の基準値との比較を行うコンパレータと、
    前記コンパレータの比較結果を外部に出力する比較結果出力端子とをさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  35. 請求項34に記載の半導体集積回路において、
    前記所定の基準値を格納し、当該基準値を前記コンパレータに対して出力する記憶回路をさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  36. 請求項34に記載の半導体集積回路において、
    前記電流検出回路が測定した測定値の最大値と最小値を記憶する記憶回路と、
    当該記憶回路に格納された最大値と最小値の差分を計算し、当該差分値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する演算回路とをさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
  37. 請求項34に記載の半導体集積回路において、
    半導体集積回路の内部温度を測定し、当該測定温度と所定の温度補正係数とに基いて前記電流検出回路の測定値に対して補正を行い、当該補正値を前記電流検出回路の測定結果として前記コンパレータに対して出力する温度補正回路をさらに備える、
    ことを特徴とする半導体集積回路。
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