JP2001021609A - 半導体集積回路の検査方法 - Google Patents

半導体集積回路の検査方法

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JP2001021609A
JP2001021609A JP11192711A JP19271199A JP2001021609A JP 2001021609 A JP2001021609 A JP 2001021609A JP 11192711 A JP11192711 A JP 11192711A JP 19271199 A JP19271199 A JP 19271199A JP 2001021609 A JP2001021609 A JP 2001021609A
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Chizuru Ishita
ちづる 井下
Kazuo Aoki
青木  一夫
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体集積回路を構成する各素子の静止時電
源電流の電流値とこの電流値のばらつきとが大きく、さ
らにプロセスパラメータによる半導体集積回路間のばら
つきが大きな半導体集積回路であっても、半導体製造プ
ロセスで発生した不具合を確実に検出すること。 【解決手段】 被測定対象の半導体集積回路を構成する
複数素子の論理状態を順次変更設定しつつ、複数素子を
介した静止時電源電流の電流値IDDを複数回測定し、
この測定された複数の電流値から最大電流値と最小電流
値とを抽出し、最大電流値と最小電流値との差分値ΔI
maxが規格値ΔIDDを越えた場合に半導体集積回路は
不良品であると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICテスタによ
って静止時電源電流の電流値を測定し、この測定結果を
もとに半導体集積回路がIC製造工程によって発生した
不良箇所をもつか否かを判定する半導体集積回路の検査
方法に関し、特に相補型金属酸化膜半導体素子(CMO
S)構成を有する半導体集積回路の検査方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、CMOS構成のICやLSI
等の半導体集積回路の製造工程においては、製造工程に
よって生じた不良箇所が半導体集積回路に含まれている
か否かを判定し、その後の製造工程における生産性の効
率化を高めている。
【0003】半導体集積回路に不良箇所が含まれるか否
かの判定は、一般にICテスタを用いて行われる。IC
テスタによる選別方法(テスト方法)は、多種多様であ
るが、その一つとして、ICの非動作時の電源電流(以
下、静止時電源電流と称す。)の電流値を測定し、この
測定した電流値をもとに半導体集積回路に不良箇所が含
まれるか否かを判定する方法がある。
【0004】このCMOS構成の半導体集積回路にIC
テスタを接続して、半導体集積回路の電源電流を測定す
る場合では、電流を測定するテスタの電源と接地との間
に、PMOSトランジスタ、NMOSトランジスタがト
ーテムポール型にシリーズにつながる回路構成(以下、
CMOSトランジスタと称す。)になるため、テスタに
よって、半導体集積回路の各入力端子を電源あるいは、
接地レベルに固定することで、PMOSトランジスタ、
NMOSトランジスタのどちらか一方をオフさせること
ができ、静止時電源電流の測定が可能になる。この場
合、非動作時においても、半導体集積回路の内部回路に
電源電流が流れる回路を有する場合は別として、通常、
半導体集積回路の静止時電源電流は、この回路上に構成
されるCMOSトランジスタのオフ時における電流値の
合計値となるが、その値は非常に小さく、μAオーダー
以下の値となることが多い。
【0005】一般に、半導体製造工程においては、その
半導体製造工程に何らかの不具合が発生すると、半導体
集積回路の内部回路に不要な電流経路が形成される。こ
の不要な電流経路を有する半導体集積回路では、CMO
Sトランジスタが非動作時であっても、形成された不要
な電流経路に電源電流が流れてしまう。この不要な電流
経路に流れる電源電流は静止時電源電流に加算されるた
め、不要な電流経路が形成された場合に測定された静止
時電源電流の電流値は、不要な電流経路が形成されない
場合に測定された静止時電源電流の電流値に比べて大き
な値となる。
【0006】この不要な電流経路は、非動作時における
静止時電源電流の電流値を増加させることになるので、
半導体集積回路の消費電力を増加させることはもちろ
ん、動作時においても半導体集積回路の正常な機能や動
作を妨げることになるため、この不要な電流経路を有す
る半導体集積回路は不良品として判定される。
【0007】この静止時電源電流の電流値測定によって
半導体集積回路の不良品判定を行う場合、通常、半導体
集積回路の内部回路を、ある論理状態に固定した後に、
一回あるいは論理状態を変更して複数回測定し、この測
定された電流値を一つの絶対的値である規格値と比較
し、この比較結果をもとに不要な電流経路を有する不良
品の半導体集積回路であるか否かを判定していた。
【0008】図11は、半導体集積回路に対する従来の
静止時電源電流測定回路を示す回路図である。図11に
おいて、ASIC等の被測定対象の半導体集積回路10
1の一端は接地され、他端は電流測定器102に接続さ
れる。電源103は一端を接地し、他端を電流測定器1
02に接続することによって、電源103から電流測定
器102を介して半導体集積回路101に電圧VDDを
印加し、電流を供給する。一方、半導体集積回路101
には、論理状態を設定するテストパターン105が入力
され、これによって半導体集積回路101内の内部回路
の接続状態を種々設定することができる。このテストパ
ターンによって設定された接続状態において、電流測定
器102が電流値IDDを測定し、この測定された電流
値IDDをもとに半導体集積回路101内に不要な電流
経路が存在するか否かを判定する。
【0009】図12は、半導体集積回路101内の内部
回路の一例と不要な電流経路を示す図である。図12
は、PMOSトランジスタ113とNMOSトランジス
タ114とが直列接続されたインバータ回路を示す。図
12(a)は、テストパターン105がゲートに印加さ
れることによって、PMOSトランジスタ113がオフ
状態で、NMOSトランジスタ114がオン状態に設定
された場合を示し、図12(b)は、テストパターン1
05がゲートに印加されることによって、PMOSトラ
ンジスタ113がオン状態で、NMOSトランジスタ1
14がオフ状態に設定された場合を示す。図12(a)
において、電源103とPMOSトランジスタ114の
ドレインとの間に不要な電流経路115が存在すると、
電源103と接地104との間に不要な電流が流れるこ
とになる。このとき、電源103と接地104との間に
流れる電流は、NMOSトランジスタ114の能力に応
じた電流が流れることになる。同様に図12(b)にお
いて、接地104とNMOSトランジスタ114のドレ
インとの間に不要な電流経路115が存在すると、電源
103と接地104との間に不要な電流が流れることに
なる。このとき、電源103と接地104との間に流れ
る電流は、PMOSトランジスタ113の能力に応じた
電流が流れることになる。
【0010】CMOS構成の半導体集積回路は、クロッ
ク信号を含めた各信号の変化時、すなわち、立ち上がり
と立ち下がりに、一時的にPMOSトランジスタ、NM
OSトランジスタが共にオンすることによる貫通電流と
負荷容量のチャージ、ディスチャージ電流が流れる。こ
の状態は、一時的なものであるため、これらの電流は徐
々に減少し、その後各信号が固定された状態では、これ
らの電流は流れなくなる。つまり、内部回路の論理状態
は各入力端子に入力されるテストパターンによって設定
され、その電源電流は各信号が変化した時に一時的に増
加する。通常、クロック信号の立ち上がりあるいは、立
ち下がりのどちらかのアクティブエッジが変化した時
に、内部のフリップフロップが一斉に動作することによ
って、フリップフロップに接続される信号線が一斉に変
化し始めるため、最も電流が流れる。図13は、半導体
集積回路101に入力されるテストパターン105のう
ち、一つのクロック信号と電源電流値IDDとの関係を
示す図であり、クロックの立ち上がりで、内部のフリッ
プフロップが一斉に動作し、電源電流値IDDが一時的
に増加した場合の例を示す。この場合、1周期内で内部
回路の論理状態が固定されている時が、半導体集積回路
101の静止時(t1)であり、通常、静止時電源電流
の測定は、上記クロック信号を含めた、入力される全て
の信号変化が完了し、一つの論理状態が設定された(t
2)後の、上記半導体集積回路101の静止時、つまり
内部回路の論理状態が安定した時(t1)に測定され
る。図13では、時点P(1),P(2)において静止
時電源電流の電流値IDDが測定される。
【0011】図14は、複数回測定時における電源電流
値IDDの時間経過を示す図である。図14において、
テストパターン105による論理設定がテスト周期とし
て複数回行われる。図14では、論理設定の周期がj回
行われている。静止時電源電流の電流値測定は、論理設
定が行われた後の静止時(t1)において行われる。な
お、図14には、半導体集積回路101が不良箇所を含
むか否かを判定するための絶対的基準値である規格値I
DD1と、不良のCMOS素子がない場合における静止
時電源電流の平均値Iave1と、測定誤差を含めた半導
体集積回路自体による静止時電源電流値のばらつき範囲
ΔTR1とを併せて示している。
【0012】図14において、時点P(1),P(2)
における電流値IDDは、いずれも規格値IDD1以下
であるので、不要な電流経路が存在しないと判定され
る。しかし、時点P(3)における電流値IDDは、規
格値IDD1を越えているため、この論理設定における
回路には不要な電流経路が存在すると判定される。そし
て、一つの不要な電流経路を有した半導体集積回路10
1は、不良品として判定される。
【0013】この一連の検査処理は、まずテストパター
ン105によって半導体集積回路が動作し、内部の論理
状態が決定される(t2)。その後、静止時(t1)電
源電流の電流値IDDを測定し、この電流値IDDと規
格値IDD1とを比較する。電流値IDDが規格値ID
D1を越えない場合には、さらに半導体集積回路101
にテストパターン105を供給して論理状態を決定し、
この決定した論理状態の後に、静止時電源電流の電流値
IDDを再度測定し、この再度測定したIDDと規格値
IDD1とを比較する。このような比較処理の繰り返し
時に、電流値IDDが規格値IDD1を越えた場合、こ
の時点で半導体集積回路101内に不要な電流回路が存
在すると判断し、半導体集積回路101は不良品である
と判定し、その後の測定と比較処理は行わない。一方、
所定回数の測定と比較処理とを行っても、電流値IDD
が規格値IDD1を越えない場合には、半導体集積回路
101は良品と判定する。
【0014】すなわち、この半導体集積回路の検査方法
では、全ての比較結果が、 IDD<IDD1 であれば、良品として判定し、一以上の比較結果が、 IDD≧IDD1 であれば、不良品として判定する。
【0015】ところで、トランジスタ1個の静止時電源
電流の電流値を「Idd(tr)」とし、その電流値のばら
つきを「ΔIdd(tr)」とし、半導体集積回路101全
体でN個のトランジスタがあるとすると、不要な電流経
路をもたない半導体集積回路101全体の静止時電源電
流の電流値IDD(static)は、 IDD(static)=Idd(tr)・N+ΔIdd(tr)・N で表すことができる。このとき、測定された静止時電源
電流の電流値IDD(measue)は、測定誤差を「ΔIdd
(measure)」とすると、 IDD(measure)=IDD(static)+ΔIdd(measure) となる。
【0016】また、不要な電流経路による電流変化分を
「ΔIdd(fault)」とすると、不要な電流経路をもっ
た半導体集積回路101全体の静止時電源電流の電流値
IDD(fault)は、 IDD(fault)=IDD(static)+ΔIdd(fault) で表される。このとき、半導体集積回路101の測定誤
差ΔIdd(measure)と不要な電流経路による電流変化
分ΔIdd(fault)とを比較すると、半導体集積回路1
01の規模が小さいときは、 ΔIdd(fault)≫ΔIdd(measure) であり、電流変化分ΔIdd(fault)と測定誤差ΔId
d(measure)とを明確に区別することができるので、 IDD(measure)(=IDD(static)+ΔIdd(measur
e))≪IDD(fault)(=IDD(static)+ΔIdd(fa
ult)) となる。
【0017】ここで、図15は、静止時電源電流の電流
値IDDのばらつき範囲の一例を示す図である。図15
において、静止時電源電流の電流値IDDの平均値(黒
丸「●」で示す。)が小さいときは、電流値のばらつき
範囲も小さいことがわかる。たとえば、サンプルA,
B,Dの平均値は、いずれも規定値IDD1未満で小さ
く、ばらつき範囲ΔIa1,ΔIb1,ΔId1も小さ
い。これに対し、サンプルCの平均値は、規定値IDD
1を超え、ばらつき範囲ΔIc1も大きい。
【0018】したがって、静止時電源電流の電流値Id
d(tr)・Nが小さいときは、半導体集積回路自体のばら
つきΔIdd(tr)・Nの値も小さくなるため、 IDD(static)(≒Idd(tr)・N)≦IDD(measur
e)<IDD1≪IDD(fault) を満足する一つの絶対的基準値である規格値IDD1を
設定することによって、静止時電源電流の電流値IDD
(measure)と規格値IDD1とを比較することによっ
て、不要な電流経路の有無、すなわち不良品の半導体集
積回路であるか否かを判定することができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
技術進歩によって益々、高速高集積かつ大規模な半導体
集積回路の製造が可能となっているのが現実であり、こ
の高速高集積かつ大規模な半導体集積回路では、半導体
集積回路を構成する各トランジスタ間の静止時電源電流
の電流値Idd(tr)と、この電流値のばらつきΔIdd
(tr)とが大きくなるとともに、さらに半導体製造プロセ
スのプロセスパラメータによる各半導体集積回路間のば
らつきΔIdd(IC)も大きくなり、この半導体集積回路
間のばらつきΔIdd(IC)と、不要な電流経路による電
流変化分ΔIdd(fault)とが同程度、あるいは、ばら
つきΔIdd(IC)が電流変化分ΔIdd(fault)を超え
る場合が発生し、従来の半導体集積回路の検査方法で
は、ばらつきと電流変化分との区別が困難になり、半導
体集積回路が不良品であるか否かを正確に判定すること
ができないという問題点があった。
【0020】すなわち、不要な電流経路が存在しない半
導体集積回路における静止時電源電流IDD(static)
(=Idd(tr)・N+ΔIdd(tr)・N)自体が、半導
体集積回路間でおおきくばらつくことから、不要な電流
経路が存在しない静止時電源電流IDD(static)であっ
ても、他の不要な電流経路を有する他の半導体集積回路
の静止時電源電流IDD(fault)と比較すると、 IDD(static)≧IDD(fault) となる場合が生じ、この場合、一つの絶対的基準値であ
る規格値IDD1を用いても、不要な電流経路の有無を
確実に検出することができず、結果として不良品の半導
体集積回路であるか否かの判別を行うことが困難である
という問題点があった。
【0021】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
半導体集積回路を構成する各素子の静止時電源電流の電
流値とこの電流値のばらつきとが大きく、さらにプロセ
スパラメータによる半導体集積回路間のばらつきが大き
な半導体集積回路であっても、半導体製造プロセスで発
生した不具合を静止時電源電流の電流値を測定すること
によって確実に検出することができる半導体集積回路の
検査方法を得ることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にかかる半導体集積回路の検査方法は、被
測定対象の半導体集積回路を構成する複数素子の論理状
態を順次変更設定しつつ、前記複数素子を介した静止時
電源電流の電流値を複数回測定する測定工程と、前記測
定工程によって測定された複数の電流値から最大値と最
小値とを抽出する抽出工程と、前記最大値と前記最小値
との差分値が所定の差分値を越えた場合に前記半導体集
積回路は不良品であると判定する判定工程と、を含むこ
とを特徴とする。
【0023】この発明によれば、測定工程によって、被
測定対象の半導体集積回路を構成する複数素子の論理状
態を順次変更設定しつつ、前記複数素子を介した静止時
電源電流の電流値を複数回測定し、抽出工程によって、
前記測定工程によって測定された複数の電流値から最大
値と最小値とを抽出し、判定工程によって、前記最大値
と前記最小値との差分値が所定の差分値を越えた場合に
前記半導体集積回路は不良品であると判定するようにし
ている。
【0024】つぎの発明にかかる半導体集積回路の検査
方法は、被測定対象の半導体集積回路を構成する複数素
子の論理状態を変更設定しつつ、前記複数素子を介した
静止時電源電流の電流値を複数回測定する測定工程と、
前記測定工程によって測定された複数の電流値に対して
連続測定した電流値間の差分値を算出する算出工程と、
前記算出工程によって算出された差分値のうちの少なく
とも一つの差分値が所定の差分値を越えた場合に前記半
導体集積回路は不良品であると判定する判定工程と、を
含むことを特徴とする。
【0025】この発明によれば、測定工程によって、被
測定対象の半導体集積回路を構成する複数素子の論理状
態を変更設定しつつ、前記複数素子を介した静止時電源
電流の電流値を複数回測定し、算出工程によって、前記
測定工程によって測定された複数の電流値に対して連続
測定した電流値間の差分値を算出し、判定工程によっ
て、前記算出工程によって算出された差分値のうちの少
なくとも一つの差分値が所定の差分値を越えた場合に前
記半導体集積回路は不良品であると判定するようにして
いる。
【0026】つぎの発明にかかる半導体集積回路の検査
方法は、被測定対象の半導体集積回路を構成する複数素
子の論理状態を変更設定して前記複数素子を介した静止
時電源電流の電流値を測定する第一測定工程と、前記半
導体集積回路を構成する複数素子の論理状態を変更設定
して前記複数素子を介した静止時電源電流の電流値を測
定する第二測定工程と、前記第一測定工程によって測定
された電流値と前記第二測定工程によって測定された電
流値との間の差分値を算出する算出工程と、前記算出工
程によって算出された差分値が所定の差分値を越えた場
合に前記半導体集積回路は不良品であると判定する判定
工程と、前記判定工程によって不良品でないと判定され
た場合、前記第二測定工程によって測定された電流値を
前記第一測定工程によって測定された電流値に置き換え
前記第二測定工程、前記算出工程および前記判定工程を
所定回数繰り返す繰り返し工程と、を含むことを特徴と
する。
【0027】この発明によれば、第一測定工程によっ
て、被測定対象の半導体集積回路を構成する複数素子の
論理状態を変更設定して前記複数素子を介した静止時電
源電流の電流値を測定し、第二測定工程によって、前記
半導体集積回路を構成する複数素子の論理状態を変更設
定して前記複数素子を介した静止時電源電流の電流値を
測定し、算出工程によって、前記第一測定工程によって
測定された電流値と前記第二測定工程によって測定され
た電流値との間の差分値を算出し、判定工程によって、
前記算出工程によって算出された差分値が所定の差分値
を越えた場合に前記半導体集積回路は不良品であると判
定し、前記判定工程によって不良品でないと判定された
場合、前記第二測定工程によって測定された電流値を前
記第一測定工程によって測定された電流値に置き換え前
記第二測定工程、前記算出工程および前記判定工程を所
定回数繰り返すようにしている。
【0028】つぎの発明にかかる半導体集積回路の検査
方法は、被測定対象の半導体集積回路を構成する複数素
子の論理状態を順次変更設定しつつ、前記複数素子を介
した静止時電源電流の電流値を複数回測定する測定工程
と、前記測定工程によって測定された複数の電流値の標
準偏差を算出する算出工程と、前記標準偏差が所定の標
準偏差を越えた場合に前記半導体集積回路は不良品であ
ると判定する判定工程と、を含むことを特徴とする。
【0029】この発明によれば、測定工程によって、被
測定対象の半導体集積回路を構成する複数素子の論理状
態を順次変更設定しつつ、前記複数素子を介した静止時
電源電流の電流値を複数回測定し、算出工程によって、
前記測定工程によって測定された複数の電流値の標準偏
差を算出し、判定工程によって、前記標準偏差が所定の
標準偏差を越えた場合に前記半導体集積回路は不良品で
あると判定するようにしている。
【0030】つぎの発明にかかる半導体集積回路の検査
方法は、被測定対象の半導体集積回路を構成する複数素
子の論理状態を順次変更設定しつつ、前記複数素子を介
した静止時電源電流の電流値を複数回測定する測定工程
と、前記測定工程によって測定された複数の電流値から
最大値と最小値とを抽出する抽出工程と、前記測定工程
によって測定された複数の電流値の平均値を算出する算
出工程と、前記平均値と前記最大値との差分値あるいは
前記平均値と前記最小値との差分値のいずれか一方が所
定の差分値を越えた場合に前記半導体集積回路は不良品
であると判定する判定工程と、を含むことを特徴とす
る。
【0031】この発明によれば、測定工程によって、被
測定対象の半導体集積回路を構成する複数素子の論理状
態を順次変更設定しつつ、前記複数素子を介した静止時
電源電流の電流値を複数回測定し、抽出工程によって、
前記測定工程によって測定された複数の電流値から最大
値と最小値とを抽出し、算出工程によって、前記測定工
程によって測定された複数の電流値の平均値を算出し、
判定工程によって、前記平均値と前記最大値との差分値
あるいは前記平均値と前記最小値との差分値のいずれか
一方が所定の差分値を越えた場合に前記半導体集積回路
は不良品であると判定するようにしている。
【0032】つぎの発明にかかる半導体集積回路の検査
方法は、上記の発明において、前記測定工程あるいは前
記第一測定工程によって設定された初回の論理状態に再
設定し、該再設定された初回の論理状態における静止時
電源電流の電流値を再測定する再測定工程と、前記初回
の論理状態における電流値と前記再測定工程によって測
定された電流値との差分が所定値以下である場合に前記
半導体集積回路は良品であると判定する最終判定工程
と、をさらに含むことを特徴とする。
【0033】この発明によれば、再測定工程によって、
前記測定工程あるいは前記第一測定工程によって設定さ
れた初回の論理状態に再設定し、該再設定された初回の
論理状態における静止時電源電流の電流値を再測定し、
最終判定工程によって、前記初回の論理状態における電
流値と前記再測定工程によって測定された電流値との差
分が所定値以下である場合に前記半導体集積回路は良品
であると判定するようにしている。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる半導体集積回路の検査方法の好適な実施の
形態を詳細に説明する。
【0035】実施の形態1.まず、この発明の実施の形
態1について説明する。図1は、この発明の実施の形態
1である半導体集積回路の検査方法によって検出される
静止時電源電流のタイミングチャートであり、図2は、
この発明の実施の形態1である半導体集積回路の検査方
法を実施する装置の全体構成を示す図である。図2にお
いて、ASIC等の被測定対象の半導体集積回路1の一
端は接地され、他端は電流測定器2に接続される。電源
3は一端を接地し、他端を電流測定器2に接続すること
によって、電源3から電流測定器2を介して半導体集積
回路1に電圧VDDを印加し、電流を供給する。
【0036】一方、半導体集積回路1および電流測定器
2には、IC検査装置11が接続される。IC検査装置
11は、テストパターン生成部12、演算部13および
判定部14を有する。テストパターン生成部12は、半
導体集積回路1に接続され、論理状態を設定するテスト
パターン5を半導体集積回路1に入力する。これによっ
て、半導体集積回路1内の内部回路の接続状態を種々設
定することができる。このテストパターン5によって設
定された接続状態において、演算部13が電流測定器2
からテストパターン5のクロックに同期して電流値ID
Dを測定し、この測定された電流値IDDをもとに後述
する演算処理を行い、判定部14が、半導体集積回路1
内に、図12に示したような不要な電流回路が存在する
か否かを判定し、結果として半導体集積回路1が不良品
であるか否かを判定する。
【0037】図1において、半導体集積回路1の各入力
端子にテストパターン5が入力され、その一つであるク
ロック信号が立ち上がることによって、半導体集積回路
1内の内部回路における所望素子の論理状態が決定され
る。これら各信号線の変化によって、内部回路の論理状
態が変化している時(t2)、半導体集積回路1は動作
状態であり、全ての信号の変化が完了し、内部回路の論
理状態が固定されている時(t1)、半導体集積回路1
は非動作状態、すなわち静止時となり、この静止時にお
ける電源電流IDDの値が電流測定器2によって検出さ
れる。
【0038】テストパターンのテスト周期は、そのクロ
ック信号によって決定され、図1では、j(j=1,
2,3,…,i,i+1,i+2,…,j−1,j)回
のテスト周期を有する。したがって、各テスト周期で
は、それぞれ異なる論理状態が設定されることになる。
【0039】静止時電源電流の電流値IDDの測定は、
上述したように全ての信号の変化が完了し、内部回路の
論理状態が固定された静止時(t1)において行われ、
図1では、m(m=1,2,3,…,n−1,n,n+
1,…,m−1,m)回の測定が行われる。この測定
は、テスト周期毎に行う必要はなく、任意のテスト周期
に対する静止時電源電流の電流値IDDを測定すること
ができる。なお、静止時電源電流を時点P(1)からP
(m)までのm回測定しているが、各時点における電流
値をそれぞれI(1)〜I(m)とする。
【0040】この実施の形態1では、m回測定された電
流値I(1)〜I(m)のうちの最大電流値と最小電流
値とを抽出し、この抽出した最大電流値IDDmaxと最
小電流値IDDminとの差分値ΔImaxの絶対値、すなわ
ち |ΔImax|=IDDmax−IDDmin を求め、この差分値ΔImaxの絶対値が所定の電流値範
囲である規格値ΔIDDと比較し、 |ΔImax|≦ΔIDD であるならば、被検査対象の半導体集積回路1は良品で
あると判定し、 |ΔImax|>ΔIDD であるならば、被検査対象の半導体集積回路1は不良品
であると判定する。なお、規格値ΔIDDは、絶対的基
準値ではなく、予め設定された範囲の大きさを示す値で
ある。
【0041】したがって、図1に示すタイミングチャー
トにおける最大電流値IDDmaxは、時点P(n)で測
定した電流値I(n)であり、最小電流値IDDmin
は、時点P(m−1)で測定した電流値I(m−1)で
あるので、差分値ΔImaxの絶対値は、 |ΔImax|=I(n)−I(m−1) となり、この値と規格値ΔIDDとの大小比較が行われ
て、半導体集積回路1が不良品であるか否かが判定され
る。なお、図1では、測定誤差を含めた半導体集積回路
1自体のばらつきΔTRと、その平均値Iaveとが示さ
れている。
【0042】ここで、図3に示すフローチャートを参照
して、半導体集積回路の検査手順について説明する。図
3において、まず、テストパターン生成部12からクロ
ック信号を含むテストパターン5を半導体集積回路1に
入力することによって、半導体集積回路1の内部回路の
論理状態の変更設定を行う(ステップS11)。その
後、一つのテスト周期内の静止時に静止時電源電流の電
流値IDDを測定する(ステップS12)。その後、電
流値IDDの測定をm回行ったか否かを判断し(ステッ
プS13)、m回測定していない場合(ステップS1
3,NO)には、ステップS11に移行して上述した論
理状態の変更処理と静止時電源電流の電流値測定とを繰
り返して行う。
【0043】一方、電流値IDDの測定をm回行った
(ステップS13,YES)場合には、m回測定した電
流値IDD(I(1)〜I(m))の中から、最大電流
値Imaxと最小電流値Iminとを抽出し(ステップS1
4)、この抽出した最大電流値Imaxと最小電流値Imin
との差分値ΔImaxを算出する(ステップS15)。な
お、この差分値Imaxは、最大電流値Imaxから最小電流
値Iminを減算するため、常に正であることから絶対値
演算は行わない。
【0044】その後、算出した差分値ΔImaxが所定の
差分値である規格値ΔIDDを超えたか否かを判断し
(ステップS16)、超えた場合(ステップS16,Y
ES)には、不要な電流経路が存在するとして、半導体
集積回路1を不良品と判定し(ステップS17)、超え
ない場合(ステップS16,NO)には、不要な電流経
路が存在しないとして、半導体集積回路1を良品として
判定し(ステップS18)、本処理を終了する。
【0045】図4は、このような検査手順を複数の半導
体集積回路に対して行った場合における結果内容を示す
図であり、各半導体集積回路(サンプル)A〜Dに対す
る電流値IDDの平均値Ia〜Idと、そのばらつきΔ
Ia〜ΔIdを示している。図4において、サンプルA
〜Cは、差分値Imax、すなわち、ばらつきΔIa〜Δ
Icが規格値ΔIDD以下であるため、良品と判定され
るが、サンプルDは、差分値Imax、すなわち、ばらつ
きΔIdが規格値ΔIDDを超えるため、不良品と判定
される。
【0046】この実施の形態1によれば、半導体集積回
路を構成する一つのトランジスタ等の素子の静止時電源
電流の電流値Idd(tr)と、この電流値Idd(tr)のば
らつきΔIdd(tr)とが大きい場合だけでなく、さらに
半導体製造プロセスにおけるプロセスパラメータによる
半導体集積回路間のばらつきΔIdd(IC)が大きくな
り、半導体集積回路間のばらつきΔIdd(IC)と半導体
製造プロセスによって生じた不具合に基づく電流変化分
ΔIdd(fault)が同程度、あるいは、ばらつきΔId
d(IC)が電流変化分ΔIdd(fault)以上となる場合が
発生し、このばらつきと不要な電流経路による電流変化
分の判別が困難な半導体集積回路であっても、静止時電
源電流の電流値IDDをもとに半導体製造プロセス上に
おいて生じた不具合を検出することができ、結果として
半導体集積回路が不良品であるか否かを確実に判定する
ことができる。
【0047】さらに、半導体集積回路間で静止時電源電
流の電流値IDD(static)(=Idd(tr)・N+ΔId
d(tr)・N)自体が大きくばらつく場合であっても、半
導体製造プロセス上で生じた不具合を確実に検出できる
ことから、極微構造技術を用いたサブミクロンプロセス
の大規模かつ高速高集積されたCMOSICの品質を格
段に向上させることができるとともに、この不具合の判
別では、静止時電源電流の電流値測定結果を用いるよう
にしているので、テストパターンの追加作成は不要とな
り、結果としてテストプログラムあるいはテストベクタ
の簡略化が可能である。
【0048】実施の形態2.つぎに、実施の形態2につ
いて説明する。実施の形態1では、m回測定した電流値
IDDのうちの最大電流値Imaxと最小電流値Iminとの
差分値ΔImaxと、予め設定された範囲をもつ規定値Δ
IDDとを比較し、この比較結果をもとに半導体集積回
路が不良品であるか否かを判定するようにしていたが、
この実施の形態2では、m回測定した電流値IDDのう
ちの連続する電流値IDD間の差分値と、予め設定され
た範囲をもつ規定値ΔIDD2とを比較し、この比較結
果をもとに半導体集積回路が不良品であるか否かを判定
するようにしている。
【0049】図5は、この発明の実施の形態2である半
導体集積回路の検査方法によって検出される静止時電源
電流のタイミングチャートである。この実施の形態2に
よる半導体集積回路の検査は、図2に示した装置を用い
て行われる。図5において、テストパターン5によって
供給されるクロック、テスト周期の回数、およびm回の
測定回数および各測定時点P(1)〜P(m)は、すべ
て実施の形態1と同じである。すなわち、静止時電源電
流の電流値IDDの測定結果は、実施の形態1と全く同
じである。
【0050】実施の形態2では、この電流値IDDの測
定結果に対し、連続して測定された二つの電流値間の差
分値ΔIの絶対値を算出する。たとえば、n番目の電流
値I(n)とn+1番目の電流値I(n+1)との差分
値ΔI(n)の絶対値を算出する。すなわち、 |ΔI(n)|=I(n)−I(n+1) を算出する。そして、この差分値ΔIの絶対値と予め設
定された範囲をもつ規定値ΔIDD2とを比較し、 |ΔI|≦ΔIDD2 であるならば、被検査対象の半導体集積回路1は良品で
あると判定し、 |ΔI|>ΔIDD2 であるならば、被検査対象の半導体集積回路は不良品で
あると判定する。なお、実施の形態1と同様に、規格値
ΔIDD2は、絶対的基準値ではなく、予め設定された
範囲の大きさを示す値である。
【0051】したがって、図5に示す測定結果では、差
分値ΔI(n−1)の絶対値が規定値ΔIDD2の値を
超えているので、この半導体集積回路は不良品であると
判定する。すなわち、差分値ΔIの絶対値のうちの一つ
でも、規定値ΔIDD2の値を超えるものがある場合に
は、不良品として判定される。
【0052】ここで、図6に示すフローチャートを参照
して、実施の形態2における半導体集積回路の検査手順
について説明する。図6において、まず、テストパター
ン生成部12からクロック信号を含むテストパターン5
を半導体集積回路1に入力することによって、半導体集
積回路1の内部回路の論理状態の変更設定を行う(ステ
ップS21)。その後、一つのテスト周期内の静止時に
静止時電源電流の電流値IDDを測定する(ステップS
22)。その後、電流値IDDの測定をm回行ったか否
かを判断し(ステップS23)、m回測定していない場
合(ステップS23,NO)には、ステップS21に移
行して上述した論理状態の変更処理と静止時電源電流の
電流値測定とを繰り返して行う。
【0053】一方、電流値IDDの測定をm回行った
(ステップS23,YES)場合には、m回測定した電
流値IDD(I(1)〜I(m))に対して、連続する
二つの電流値IDD間の差分値ΔIの絶対値を算出する
(ステップS24)。この差分値ΔIは、差分値ΔIが
負の値をとる場合があるので必ず、絶対値を演算する。
【0054】その後、算出した差分値ΔIの絶対値が所
定の差分値である規格値ΔIDD2を超えたか否かを判
断し(ステップS25)、超えた場合(ステップS2
5,YES)には、不要な電流経路が存在するとして、
半導体集積回路1を不良品と判定し(ステップS2
6)、超えない場合(ステップS25,NO)には、不
要な電流経路が存在しないとして、半導体集積回路1を
良品として判定し(ステップS27)、本処理を終了す
る。
【0055】この実施の形態2によれば、半導体集積回
路を構成する一つのトランジスタ等の素子の静止時電源
電流の電流値Idd(tr)と、この電流値Idd(tr)のば
らつきΔIdd(tr)とが大きい場合だけでなく、さらに
半導体製造プロセスにおけるプロセスパラメータによる
半導体集積回路間のばらつきΔIdd(IC)が大きくな
り、半導体集積回路間のばらつきΔIdd(IC)と半導体
製造プロセスによって生じた不具合に基づく電流変化分
ΔIdd(fault)が同程度、あるいは、ばらつきΔId
d(IC)が電流変化分ΔIdd(fault)以上となる場合が
発生し、このばらつきと不要な電流経路による電流変化
分の判別が困難な半導体集積回路であっても、静止時電
源電流の電流値IDDをもとに半導体製造プロセス上に
おいて生じた不具合を検出することができ、結果として
半導体集積回路が不良品であるか否かを確実に判定する
ことができる。
【0056】さらに、半導体集積回路間で静止時電源電
流の電流値IDD(static)(=Idd(tr)・N+ΔId
d(tr)・N)自体が大きくばらつく場合であっても、半
導体製造プロセス上で生じた不具合を確実に検出できる
ことから、極微構造技術を用いたサブミクロンプロセス
の大規模かつ高速高集積されたCMOSICの品質を格
段に向上させることができるとともに、この不具合の判
別では、静止時電源電流の電流値測定結果を用いるよう
にしているので、テストパターンの追加作成は不要とな
り、結果としてテストプログラムあるいはテストベクタ
の簡略化が可能である。
【0057】実施の形態3.つぎに、実施の形態3につ
いて説明する。実施の形態2では、m回測定した電流値
IDDのうちの連続する電流値IDD間の差分値ΔIの
絶対値と、予め設定された範囲をもつ規定値ΔIDD2
とを比較し、この比較結果をもとに半導体集積回路が不
良品であるか否かを判定するようにしていたが、この実
施の形態3では、電流値IDDの測定とともに、差分値
ΔIの絶対値を算出し、差分値ΔIの絶対値が規定値Δ
IDD2を超えた時点で、被検査対象の半導体集積回路
が不良品であると判定し、その後の測定および判定処理
を行わないようにしている。
【0058】この発明の実施の形態3である半導体集積
回路の検査方法を実施する装置は、図2に示した装置を
用いて行われ、実施の形態2と同様に、演算部13が差
分値ΔIの絶対値を算出し、判定部14が差分値ΔIの
絶対値と規定値ΔIDD2とを比較し、この比較結果を
もとに半導体集積回路が不良品であるか否かを判定す
る。
【0059】ここで、図7に示すフローチャートを参照
して、実施の形態3における半導体集積回路の検査手順
について説明する。図7において、まず、テストパター
ン生成部12からクロック信号を含むテストパターン5
を半導体集積回路1に入力することによって、半導体集
積回路1の内部回路の論理状態の変更設定を行う(ステ
ップS31)。その後、一つのテスト周期内の静止時に
静止時電源電流の電流値IDDを測定する(ステップS
32)。その後、さらに半導体集積回路1の内部回路の
論理状態の変更設定を行い(ステップS33)、一つの
テスト周期内の静止時において静止時電源電流の電流値
IDDを測定する(ステップS34)。
【0060】その後、ステップS32,S34で測定し
た各電流値IDDの差分値ΔIの絶対値を算出し(ステ
ップS35)、この算出した差分値ΔIの絶対値が所定
の差分値である規格値ΔIDD2を超えたか否かを判断
し(ステップS36)、超えた場合(ステップS36,
YES)には、不要な電流経路が存在するとして、半導
体集積回路1を不良品と判定し(ステップS39)、本
処理を終了する。
【0061】一方、差分値ΔIの絶対値が規定値ΔID
D2の値を超えない(ステップS36,NO)場合に
は、さらにm回の電流値測定が終了したか否かを判断し
(ステップS37)、m回測定していない場合(ステッ
プS37,NO)には、ステップS33に移行して、さ
らにつぎの論理状態に変更設定し、この論理状態におけ
る電流値IDDを測定する。そして、前回のステップS
34で測定した電流値IDDと今回のステップS34で
測定した電流値IDDの差分値ΔIの絶対値を算出し、
再度、この差分値ΔIの絶対値と規定値ΔIDD2とを
比較し、規定値ΔIDD2を超えない場合には、上述し
た処理を繰り返す。
【0062】これに対し、m回測定している場合(ステ
ップS37,YES)には、不要な電流経路が存在しな
いとして、半導体集積回路1を良品として判定し(ステ
ップS38)、本処理を終了する。
【0063】この実施の形態3によれば、実施の形態2
と同様な作用効果を奏するとともに、電流値IDDの測
定途中において差分値ΔIの絶対値が規定値ΔIDD2
を超えた場合に直ちに測定および判定処理を終了するこ
とができるので、検査時間を短縮することができること
になる。
【0064】実施の形態4.つぎに、実施の形態4につ
いて説明する。実施の形態1では、m回測定した電流値
IDDのうちの最大電流値Imaxと最小電流値Iminとの
差分値ΔImaxと、予め設定された範囲をもつ規定値Δ
IDDとを比較し、この比較結果をもとに半導体集積回
路が不良品であるか否かを判定するようにしていたが、
この実施の形態4では、m回測定した電流値IDDの標
準偏差を求め、この標準偏差が規定値を超えるか否かに
よって半導体集積回路が不良品であるか否かを判定する
ようにしている。
【0065】この実施の形態4による半導体集積回路の
検査は、図2に示した装置を用いて行われ、テストパタ
ーン5によって供給されるクロック、テスト周期の回
数、およびm回の測定回数および各測定時点P(1)〜
P(m)は、すべて実施の形態1と同じである。すなわ
ち、静止時電源電流の電流値IDDの測定結果は、実施
の形態1と全く同じである。
【0066】実施の形態4では、この電流値IDD(I
(1)〜I(m))の測定結果から、電流値IDDの標
準偏差σを算出する。すなわち、 σ=SQRT(1/mΣ(I(i)−Iave)2 ) を求める。なお、SQRT(x)は、xの平方根を示
し、I(i)は、i番目に測定された電流値を示し、I
aveは、測定された電流値I(1)〜I(m)の平均値
を示す。また、Σは、i=1〜mの加算を示す。この平
均値Iaveは、 Iave=1/mΣI(i) として求められる。判定部14は、この求められた標準
偏差σと予め設定される標準偏差に対応する規定値σL
とを比較し、 σ≦σL であるならば、被検査対象の半導体集積回路1は良品で
あると判定し、 σ>σL であるならば、被検査対象の半導体集積回路は不良品で
あると判定する。
【0067】ここで、図8に示すフローチャートを参照
して、実施の形態4における半導体集積回路の検査手順
について説明する。図8において、まず、テストパター
ン生成部12からクロック信号を含むテストパターン5
を半導体集積回路1に入力することによって、半導体集
積回路1の内部回路の論理状態の変更設定を行う(ステ
ップS41)。その後、一つのテスト周期内の静止時に
静止時電源電流の電流値IDDを測定する(ステップS
42)。その後、電流値IDDの測定をm回行ったか否
かを判断し(ステップS43)、m回測定していない場
合(ステップS43,NO)には、ステップS41に移
行して上述した論理状態の変更処理と静止時電源電流の
電流値測定とを繰り返して行う。
【0068】一方、電流値IDDの測定をm回行った
(ステップS43,YES)場合には、m回測定した電
流値IDD(I(1)〜I(m))に対する標準偏差σ
を算出する(ステップS44)。その後、算出した標準
偏差σが規格値σLを超えたか否かを判断し(ステップ
S45)、超えた場合(ステップS45,YES)に
は、不要な電流経路が存在するとして、半導体集積回路
1を不良品と判定し(ステップS46)、超えない場合
(ステップS45,NO)には、不要な電流経路が存在
しないとして、半導体集積回路1を良品として判定し
(ステップS47)、本処理を終了する。
【0069】この実施の形態4によれば、半導体集積回
路を構成する一つのトランジスタ等の素子の静止時電源
電流の電流値Idd(tr)と、この電流値Idd(tr)のば
らつきΔIdd(tr)とが大きい場合だけでなく、さらに
半導体製造プロセスにおけるプロセスパラメータによる
半導体集積回路間のばらつきΔIdd(IC)が大きくな
り、半導体集積回路間のばらつきΔIdd(IC)と半導体
製造プロセスによって生じた不具合に基づく電流変化分
ΔIdd(fault)が同程度、あるいは、ばらつきΔId
d(IC)が電流変化分ΔIdd(fault)以上となる場合が
発生し、このばらつきと不要な電流経路による電流変化
分の判別が困難な半導体集積回路であっても、静止時電
源電流の電流値IDDをもとに半導体製造プロセス上に
おいて生じた不具合を検出することができ、結果として
半導体集積回路が不良品であるか否かを確実に判定する
ことができる。
【0070】さらに、半導体集積回路間で静止時電源電
流の電流値IDD(static)(=Idd(tr)・N+ΔId
d(tr)・N)自体が大きくばらつく場合であっても、半
導体製造プロセス上で生じた不具合を確実に検出できる
ことから、極微構造技術を用いたサブミクロンプロセス
の大規模かつ高速高集積されたCMOSICの品質を格
段に向上させることができるとともに、この不具合の判
別では、静止時電源電流の電流値測定結果を用いるよう
にしているので、テストパターンの追加作成は不要とな
り、結果としてテストプログラムあるいはテストベクタ
の簡略化が可能である。
【0071】実施の形態5.つぎに、実施の形態5につ
いて説明する。実施の形態1では、m回測定した電流値
IDDのうちの最大電流値Imaxと最小電流値Iminとの
差分値ΔImaxと、予め設定された範囲をもつ規定値Δ
IDDとを比較し、この比較結果をもとに半導体集積回
路が不良品であるか否かを判定するようにしていたが、
この実施の形態5では、m回測定した電流値IDDの中
から最大電流値と最小電流値と電流値IDDの平均値と
を求め、最大電流値と平均値との第一差分値と、最大電
流値と平均値との第二差分値とをさらに求め、この第一
差分値と第二差分値とがともに予め設定された規定値以
下である場合に半導体集積回路が良品であると判定する
ようにしている。
【0072】この実施の形態5による半導体集積回路の
検査は、図2に示した装置を用いて行われ、テストパタ
ーン5によって供給されるクロック、テスト周期の回
数、およびm回の測定回数および各測定時点P(1)〜
P(m)は、すべて実施の形態1と同じである。すなわ
ち、静止時電源電流の電流値IDDの測定結果は、実施
の形態1と全く同じである。
【0073】実施の形態5では、この電流値IDD(I
(1)〜I(m))の測定結果から、最大電流値Imax
と最小電流値Iminとを抽出するとともに、各電流値I
(1)〜I(m)をもとに平均値Iaveを算出する。図
1に示した測定結果では、最大電流値Imaxは、電流値
I(n)であり、最小電流値Iminは、電流値I(m−
1)である。さらに最大電流値Imaxと平均値Iaveとの
差分である第一差分値ΔIDDmaxの絶対値を |ΔIDDmax|=Imax−Iave として求め、最小電流値Iminと平均値Iaveとの差分で
ある第二差分値ΔIDDminの絶対値を |ΔIDDmin|=Imin−Iave として求める。そして、判定部14は、この求められた
第一差分値ΔIDDmaxの絶対値と規定値IDDLおよ
び第二差分値ΔIDDminの絶対値と規定値IDDLを
比較し、|ΔIDDmax|≦IDDL かつ |ΔID
Dmin|≦IDDLであるならば、被検査対象の半導体
集積回路1は良品であると判定し、|ΔIDDmax|>
IDDL または |ΔIDDmin|>IDDLである
ならば、被検査対象の半導体集積回路は不良品であると
判定する。なお、規定値IDDLは、予め設定された範
囲をもつ値である。
【0074】ここで、図9に示すフローチャートを参照
して、実施の形態5における半導体集積回路の検査手順
について説明する。図9において、まず、テストパター
ン生成部12からクロック信号を含むテストパターン5
を半導体集積回路1に入力することによって、半導体集
積回路1の内部回路の論理状態の変更設定を行う(ステ
ップS51)。その後、一つのテスト周期内の静止時に
静止時電源電流の電流値IDDを測定する(ステップS
52)。その後、電流値IDDの測定をm回行ったか否
かを判断し(ステップS53)、m回測定していない場
合(ステップS53,NO)には、ステップS51に移
行して上述した論理状態の変更処理と静止時電源電流の
電流値測定とを繰り返して行う。
【0075】一方、電流値IDDの測定をm回行った
(ステップS53,YES)場合には、m回測定した電
流値IDD(I(1)〜I(m))の中から最大電流値
Imaxと最小電流値Iminとを抽出する(ステップ5
4)。さらに、電流値IDDの平均値Iaveを算出する
(ステップS55)。さらに、最大電流値IDDmaxと
平均値Iaveとの差分である第一差分値ΔIDDmaxと、
最小電流値IDDminと平均値Iaveとの差分である第二
差分値ΔIDDminとを算出する(ステップS56)。
【0076】その後、算出した第一差分値ΔIDDmax
の絶対値または第二差分値ΔIDDminの絶対値が規定
値IDDLを超えたか否かを判断し(ステップS5
7)、いずれかが規定値を超えた場合(ステップS5
7,YES)には、不要な電流経路が存在するとして、
半導体集積回路1を不良品と判定し(ステップS5
8)、いずれも超えない場合(ステップS58,NO)
には、不要な電流経路が存在しないとして、半導体集積
回路1を良品として判定し(ステップS59)、本処理
を終了する。
【0077】この実施の形態5によれば、実施の形態1
と同様な作用効果を奏するとともに、複数回の電流値測
定による半導体集積回路1自体の温度上昇等によって測
定結果が時間の経過とともに傾斜(偏向)が生じるよう
な場合であっても、この傾斜による影響を軽減し、精度
の高い判定処理を行うことができる。
【0078】実施の形態6.つぎに、実施の形態6につ
いて説明する。実施の形態1では、m回測定した電流値
IDDのうちの最大電流値Imaxと最小電流値Iminとの
差分値ΔImaxと、予め設定された範囲をもつ規定値Δ
IDDとを比較し、この比較結果をもとに半導体集積回
路が不良品であるか否かを判定するようにしていたが、
この実施の形態6では、電流値IDDのm回測定後に再
度初回の電流値IDDを再測定し、最初に測定した電流
値と再測定した電流値とが変化しない場合に実施の形態
1と同様な判定処理を行うようにしている。
【0079】この実施の形態6による半導体集積回路の
検査は、図2に示した装置を用いて行われ、テストパタ
ーン5によって供給されるクロック、テスト周期の回
数、およびm回の測定回数および各測定時点P(1)〜
P(m)は、すべて実施の形態1と同じである。すなわ
ち、静止時電源電流の電流値IDDの測定結果は、実施
の形態1と全く同じである。
【0080】ここで、図10に示すフローチャートを参
照して、実施の形態6における半導体集積回路の検査手
順について説明する。図6において、まず、テストパタ
ーン生成部12からクロック信号を含むテストパターン
5を半導体集積回路1に入力することによって、半導体
集積回路1の内部回路の論理状態の変更設定を行う(ス
テップS61)。その後、一つのテスト周期内の静止時
に静止時電源電流の電流値IDDを測定する(ステップ
S62)。その後、電流値IDDの測定をm回行ったか
否かを判断し(ステップS63)、m回測定していない
場合(ステップS63,NO)には、ステップS61に
移行して上述した論理状態の変更処理と静止時電源電流
の電流値測定とを繰り返して行う。
【0081】一方、電流値IDDの測定をm回行った
(ステップS63,YES)場合、さらに初回を同じ論
理状態に設定変更し(ステップS64)、この論理状態
が解除された後の静止時における電流値I(R)を再測
定する(ステップS65)。その後、初回の電流値I
(1)と再測定された電流値I(R)との誤差が所定範
囲内であるか否かを判断し(ステップS66)、誤差が
所定範囲内でない場合には、測定結果に信頼性がないた
め、再検査として判定し(ステップS70)、本処理を
終了する。
【0082】これに対し、誤差が所定範囲内である場合
には、測定結果が信頼できるため、実施の形態1におけ
るステップS14〜S18と同じ処理を行う。すなわ
ち、m回測定した電流値IDD(I(1)〜I(m))
の中から、最大電流値Imaxと最小電流値Iminとを抽出
し(ステップS67)、この抽出した最大電流値Imax
と最小電流値Iminとの差分値ΔImaxを算出する(ステ
ップS68)。
【0083】その後、算出した差分値ΔImaxが所定の
差分値である規格値ΔIDDを超えたか否かを判断し
(ステップS69)、超えた場合(ステップS69,Y
ES)には、不要な電流経路が存在するとして、半導体
集積回路1を不良品と判定し(ステップS71)、超え
ない場合(ステップS69,NO)には、不要な電流経
路が存在しないとして、半導体集積回路1を良品として
判定し(ステップS72)、本処理を終了する。
【0084】この実施の形態6によれば、実施の形態1
と同様な作用効果を奏するとともに、室温やICテスタ
の異常等の検査環境の変化、あるいは半導体集積回路の
動作時におけるリーク電流等による半導体集積回路自体
の温度上昇が存在すると、半導体集積回路内の不要な電
流経路の有無にかかわらず、静止時電源電流の電流値が
変化してしまう場合があり、このような状態における誤
った判定を未然に防止することができる。
【0085】また、この誤った判定を防止できることに
よって、正確な静止時電源電流の測定結果を得ることが
でき、サブミクロンプロセスにおける大規模CMOSI
Cの品質向上と誤判定による歩留まり低下を防止するこ
とができる。なお、この実施の形態6では、実施の形態
1に対応させた実施の形態として説明したが、実施の形
態2〜5に対しても同様に適用することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、測定工程によって、被測定対象の半導体集積回路を
構成する複数素子の論理状態を順次変更設定しつつ、前
記複数素子を介した静止時電源電流の電流値を複数回測
定し、抽出工程によって、前記測定工程によって測定さ
れた複数の電流値から最大値と最小値とを抽出し、判定
工程によって、前記最大値と前記最小値との差分値が所
定の差分値を越えた場合に前記半導体集積回路は不良品
であると判定するようにしているので、半導体集積回路
を構成する一つの素子の静止時電源電流の電流値と、こ
の電流値のばらつきとが大きい場合だけでなく、さらに
半導体製造プロセスにおけるプロセスパラメータによる
複数の半導体集積回路間のばらつきが大きくなり、複数
の半導体集積回路間のばらつきと半導体製造プロセスに
よって生じた不具合に基づく電流変化分が同程度、ある
いは、半導体集積装置間のばらつきが電流変化分以上と
なる場合が発生し、このばらつきと不要な電流経路によ
る電流変化分の判別が困難な半導体集積回路であって
も、静止時電源電流の電流値をもとに半導体製造プロセ
ス上において生じた不具合を検出することができ、結果
として半導体集積回路が不良品であるか否かを確実に判
定することができるという効果を奏する。
【0087】また、この発明によれば、複数の半導体集
積回路間で静止時電源電流の電流値自体が大きくばらつ
く場合であっても、半導体製造プロセス上で生じた不具
合を確実に検出できることから、サブミクロンプロセス
の大規模かつ高速高集積されたCMOSIC等の半導体
集積回路の品質を格段に向上させることができるととも
に、この不具合の判別では、静止時電源電流の電流値測
定結果を用いるようにしているので、テストパターンの
追加作成は不要となり、結果としてテストプログラムあ
るいはテストベクタの簡略化が促進されるという効果を
奏する。
【0088】つぎの発明によれば、測定工程によって、
被測定対象の半導体集積回路を構成する複数素子の論理
状態を変更設定しつつ、前記複数素子を介した静止時電
源電流の電流値を複数回測定し、算出工程によって、前
記測定工程によって測定された複数の電流値に対して連
続測定した電流値間の差分値を算出し、判定工程によっ
て、前記算出工程によって算出された差分値のうちの少
なくとも一つの差分値が所定の差分値を越えた場合に前
記半導体集積回路は不良品であると判定するようにして
いるので、半導体集積回路を構成する一つの素子の静止
時電源電流の電流値と、この電流値のばらつきとが大き
い場合だけでなく、さらに半導体製造プロセスにおける
プロセスパラメータによる複数の半導体集積回路間のば
らつきが大きくなり、複数の半導体集積回路間のばらつ
きと半導体製造プロセスによって生じた不具合に基づく
電流変化分が同程度、あるいは、半導体集積装置間のば
らつきが電流変化分以上となる場合が発生し、このばら
つきと不要な電流経路による電流変化分の判別が困難な
半導体集積回路であっても、静止時電源電流の電流値を
もとに半導体製造プロセス上において生じた不具合を検
出することができ、結果として半導体集積回路が不良品
であるか否かを確実に判定することができるという効果
を奏する。
【0089】また、この発明によれば、複数の半導体集
積回路間で静止時電源電流の電流値自体が大きくばらつ
く場合であっても、半導体製造プロセス上で生じた不具
合を確実に検出できることから、サブミクロンプロセス
の大規模かつ高速高集積されたCMOSIC等の半導体
集積回路の品質を格段に向上させることができるととも
に、この不具合の判別では、静止時電源電流の電流値測
定結果を用いるようにしているので、テストパターンの
追加作成は不要となり、結果としてテストプログラムあ
るいはテストベクタの簡略化が促進されるという効果を
奏する。
【0090】つぎの発明によれば、第一測定工程によっ
て、被測定対象の半導体集積回路を構成する複数素子の
論理状態を変更設定して前記複数素子を介した静止時電
源電流の電流値を測定し、第二測定工程によって、前記
半導体集積回路を構成する複数素子の論理状態を変更設
定して前記複数素子を介した静止時電源電流の電流値を
測定し、算出工程によって、前記第一測定工程によって
測定された電流値と前記第二測定工程によって測定され
た電流値との間の差分値を算出し、判定工程によって、
前記算出工程によって算出された差分値が所定の差分値
を越えた場合に前記半導体集積回路は不良品であると判
定し、前記判定工程によって不良品でないと判定された
場合、前記第二測定工程によって測定された電流値を前
記第一測定工程によって測定された電流値に置き換え前
記第二測定工程、前記算出工程および前記判定工程を所
定回数繰り返すようにしているので、半導体集積回路を
構成する一つの素子の静止時電源電流の電流値と、この
電流値のばらつきとが大きい場合だけでなく、さらに半
導体製造プロセスにおけるプロセスパラメータによる複
数の半導体集積回路間のばらつきが大きくなり、複数の
半導体集積回路間のばらつきと半導体製造プロセスによ
って生じた不具合に基づく電流変化分が同程度、あるい
は、半導体集積装置間のばらつきが電流変化分以上とな
る場合が発生し、このばらつきと不要な電流経路による
電流変化分の判別が困難な半導体集積回路であっても、
静止時電源電流の電流値をもとに半導体製造プロセス上
において生じた不具合を検出することができ、結果とし
て半導体集積回路が不良品であるか否かを確実に判定す
ることができるという効果を奏する。
【0091】また、この発明によれば、複数の半導体集
積回路間で静止時電源電流の電流値自体が大きくばらつ
く場合であっても、半導体製造プロセス上で生じた不具
合を確実に検出できることから、サブミクロンプロセス
の大規模かつ高速高集積されたCMOSIC等の半導体
集積回路の品質を格段に向上させることができるととも
に、この不具合の判別では、静止時電源電流の電流値測
定結果を用いるようにしているので、テストパターンの
追加作成は不要となり、結果としてテストプログラムあ
るいはテストベクタの簡略化が促進されるという効果を
奏する。
【0092】さらに、この発明によれば、静止時電源電
流の電流値測定途中において差分値が所定の差分値を超
えた場合に直ちに測定および判定処理を終了するように
しているので、半導体集積回路の検査時間を短縮するこ
とができるという効果を奏する。
【0093】つぎの発明によれば、測定工程によって、
被測定対象の半導体集積回路を構成する複数素子の論理
状態を順次変更設定しつつ、前記複数素子を介した静止
時電源電流の電流値を複数回測定し、算出工程によっ
て、前記測定工程によって測定された複数の電流値の標
準偏差を算出し、判定工程によって、前記標準偏差が所
定の標準偏差を越えた場合に前記半導体集積回路は不良
品であると判定するようにしているので、半導体集積回
路を構成する一つの素子の静止時電源電流の電流値と、
この電流値のばらつきとが大きい場合だけでなく、さら
に半導体製造プロセスにおけるプロセスパラメータによ
る複数の半導体集積回路間のばらつきが大きくなり、複
数の半導体集積回路間のばらつきと半導体製造プロセス
によって生じた不具合に基づく電流変化分が同程度、あ
るいは、半導体集積装置間のばらつきが電流変化分以上
となる場合が発生し、このばらつきと不要な電流経路に
よる電流変化分の判別が困難な半導体集積回路であって
も、静止時電源電流の電流値をもとに半導体製造プロセ
ス上において生じた不具合を検出することができ、結果
として半導体集積回路が不良品であるか否かを確実に判
定することができるという効果を奏する。
【0094】また、この発明によれば、複数の半導体集
積回路間で静止時電源電流の電流値自体が大きくばらつ
く場合であっても、半導体製造プロセス上で生じた不具
合を確実に検出できることから、サブミクロンプロセス
の大規模かつ高速高集積されたCMOSIC等の半導体
集積回路の品質を格段に向上させることができるととも
に、この不具合の判別では、静止時電源電流の電流値測
定結果を用いるようにしているので、テストパターンの
追加作成は不要となり、結果としてテストプログラムあ
るいはテストベクタの簡略化が促進されるという効果を
奏する。
【0095】つぎの発明によれば、測定工程によって、
被測定対象の半導体集積回路を構成する複数素子の論理
状態を順次変更設定しつつ、前記複数素子を介した静止
時電源電流の電流値を複数回測定し、抽出工程によっ
て、前記測定工程によって測定された複数の電流値から
最大値と最小値とを抽出し、算出工程によって、前記測
定工程によって測定された複数の電流値の平均値を算出
し、判定工程によって、前記平均値と前記最大値との差
分値あるいは前記平均値と前記最小値との差分値のいず
れか一方が所定の差分値を越えた場合に前記半導体集積
回路は不良品であると判定するようにしているので、半
導体集積回路を構成する一つの素子の静止時電源電流の
電流値と、この電流値のばらつきとが大きい場合だけで
なく、さらに半導体製造プロセスにおけるプロセスパラ
メータによる複数の半導体集積回路間のばらつきが大き
くなり、複数の半導体集積回路間のばらつきと半導体製
造プロセスによって生じた不具合に基づく電流変化分が
同程度、あるいは、半導体集積装置間のばらつきが電流
変化分以上となる場合が発生し、このばらつきと不要な
電流経路による電流変化分の判別が困難な半導体集積回
路であっても、静止時電源電流の電流値をもとに半導体
製造プロセス上において生じた不具合を検出することが
でき、結果として半導体集積回路が不良品であるか否か
を確実に判定することができるという効果を奏する。
【0096】また、この発明によれば、複数の半導体集
積回路間で静止時電源電流の電流値自体が大きくばらつ
く場合であっても、半導体製造プロセス上で生じた不具
合を確実に検出できることから、サブミクロンプロセス
の大規模かつ高速高集積されたCMOSIC等の半導体
集積回路の品質を格段に向上させることができるととも
に、この不具合の判別では、静止時電源電流の電流値測
定結果を用いるようにしているので、テストパターンの
追加作成は不要となり、結果としてテストプログラムあ
るいはテストベクタの簡略化が促進されるという効果を
奏する。
【0097】さらに、この発明によれば、複数回の電流
値測定による半導体集積回路自体の温度上昇等によって
測定結果が時間の経過とともに傾斜(偏向)するような
場合であっても、この傾斜による影響を軽減し、精度の
高い判定を行うことができるという効果を奏する。
【0098】つぎの発明によれば、再測定工程によっ
て、前記測定工程あるいは前記第一測定工程によって設
定された初回の論理状態に再設定し、該再設定された初
回の論理状態における静止時電源電流の電流値を再測定
し、最終判定工程によって、前記初回の論理状態におけ
る電流値と前記再測定工程によって測定された電流値と
の差分が所定値以下である場合に前記半導体集積回路は
良品であると判定するようにしているので、室温やIC
テスタの異常等の検査環境の変化、あるいは半導体集積
回路の動作時におけるリーク電流等による半導体集積回
路自体の温度上昇が存在すると、半導体集積回路内の不
要な電流経路の有無にかかわらず、静止時電源電流の電
流値が変化してしまう場合があり、このような状態にお
ける誤った判定を未然に防止することができるという効
果を奏する。
【0099】また、この誤った判定を防止できることに
よって、正確な静止時電源電流の測定結果を得ることが
でき、サブミクロンプロセスにおける大規模CMOSI
C等の半導体集積回路の品質向上と誤判定による歩留ま
り低下を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である半導体集積回
路の検査方法によって検出される静止時電源電流を示す
タイミングチャートである。
【図2】 この発明の実施の形態1である半導体集積回
路の検査方法を実施する装置構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態1である半導体集積回
路の検査方法による検査処理手順を示すフローチャート
である。
【図4】 この発明の実施の形態1である半導体集積回
路の検査方法を複数の半導体集積回路に適用した場合の
結果を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2である半導体集積回
路の検査方法によって検出される静止時電源電流を示す
タイミングチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態2である半導体集積回
路の検査方法による検査処理手順を示すフローチャート
である。
【図7】 この発明の実施の形態3である半導体集積回
路の検査方法による検査処理手順を示すフローチャート
である。
【図8】 この発明の実施の形態4である半導体集積回
路の検査方法による検査処理手順を示すフローチャート
である。
【図9】 この発明の実施の形態5である半導体集積回
路の検査方法による検査処理手順を示すフローチャート
である。
【図10】 この発明の実施の形態6である半導体集積
回路の検査方法による検査処理手順を示すフローチャー
トである。
【図11】 半導体集積回路の検査方法を実施する装置
構成の一例を示す図である。
【図12】 半導体集積回路の内部回路状態および不要
な電流経路の具体例を示す図である。
【図13】 テストパターンのクロックとテスト周期と
電源電流との関係を示す図である。
【図14】 従来の半導体集積回路の検査方法によって
検出される静止時電源電流を示すタイミングチャートで
ある。
【図15】 従来における半導体集積回路の検査方法に
よる検査結果の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体集積回路、2 電流測定器、3 電源、4
接地、5 テストパターン、10 電源電流、11 I
C評価装置、12 テストパターン生成部、13 演算
部、14 判定部、IDD 電源電流値、ΔIDD 規
格値、ΔImax差分値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G003 AA07 AB02 AE01 AF01 AF06 AH01 2G032 AA01 AC03 AD01 AE08 AE12 AE14 AG07 4M106 AA04 BA14 CA04 CA70 DG23 DJ14 DJ20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定対象の半導体集積回路を構成する
    複数素子の論理状態を順次変更設定しつつ、前記複数素
    子を介した静止時電源電流の電流値を複数回測定する測
    定工程と、 前記測定工程によって測定された複数の電流値から最大
    値と最小値とを抽出する抽出工程と、 前記最大値と前記最小値との差分値が所定の差分値を越
    えた場合に前記半導体集積回路は不良品であると判定す
    る判定工程と、 を含むことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  2. 【請求項2】 被測定対象の半導体集積回路を構成する
    複数素子の論理状態を変更設定しつつ、前記複数素子を
    介した静止時電源電流の電流値を複数回測定する測定工
    程と、 前記測定工程によって測定された複数の電流値に対して
    連続測定した電流値間の差分値を算出する算出工程と、 前記算出工程によって算出された差分値のうちの少なく
    とも一つの差分値が所定の差分値を越えた場合に前記半
    導体集積回路は不良品であると判定する判定工程と、 を含むことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  3. 【請求項3】 被測定対象の半導体集積回路を構成する
    複数素子の論理状態を変更設定して前記複数素子を介し
    た静止時電源電流の電流値を測定する第一測定工程と、 前記半導体集積回路を構成する複数素子の論理状態を変
    更設定して前記複数素子を介した静止時電源電流の電流
    値を測定する第二測定工程と、 前記第一測定工程によって測定された電流値と前記第二
    測定工程によって測定された電流値との間の差分値を算
    出する算出工程と、 前記算出工程によって算出された差分値が所定の差分値
    を越えた場合に前記半導体集積回路は不良品であると判
    定する判定工程と、 前記判定工程によって不良品でないと判定された場合、
    前記第二測定工程によって測定された電流値を前記第一
    測定工程によって測定された電流値に置き換え前記第二
    測定工程、前記算出工程および前記判定工程を所定回数
    繰り返す繰り返し工程と、 を含むことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  4. 【請求項4】 被測定対象の半導体集積回路を構成する
    複数素子の論理状態を順次変更設定しつつ、前記複数素
    子を介した静止時電源電流の電流値を複数回測定する測
    定工程と、 前記測定工程によって測定された複数の電流値の標準偏
    差を算出する算出工程と、 前記標準偏差が所定の標準偏差を越えた場合に前記半導
    体集積回路は不良品であると判定する判定工程と、 を含むことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  5. 【請求項5】 被測定対象の半導体集積回路を構成する
    複数素子の論理状態を順次変更設定しつつ、前記複数素
    子を介した静止時電源電流の電流値を複数回測定する測
    定工程と、 前記測定工程によって測定された複数の電流値から最大
    値と最小値とを抽出する抽出工程と、 前記測定工程によって測定された複数の電流値の平均値
    を算出する算出工程と、 前記平均値と前記最大値との差分値あるいは前記平均値
    と前記最小値との差分値のいずれか一方が所定の差分値
    を越えた場合に前記半導体集積回路は不良品であると判
    定する判定工程と、 を含むことを特徴とする半導体集積回路の検査方法。
  6. 【請求項6】 前記測定工程あるいは前記第一測定工程
    によって設定された初回の論理状態に再設定し、該再設
    定された初回の論理状態における静止時電源電流の電流
    値を再測定する再測定工程と、 前記初回の論理状態における電流値と前記再測定工程に
    よって測定された電流値との差分が所定値以下である場
    合に前記半導体集積回路は良品であると判定する最終判
    定工程と、 をさらに含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    一つに記載の半導体集積回路の検査方法。
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