JP2778556B2 - テストパタン選択システム - Google Patents

テストパタン選択システム

Info

Publication number
JP2778556B2
JP2778556B2 JP7284744A JP28474495A JP2778556B2 JP 2778556 B2 JP2778556 B2 JP 2778556B2 JP 7284744 A JP7284744 A JP 7284744A JP 28474495 A JP28474495 A JP 28474495A JP 2778556 B2 JP2778556 B2 JP 2778556B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
test
patterns
test pattern
detection rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7284744A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09127213A (ja
Inventor
一夫 涌井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP7284744A priority Critical patent/JP2778556B2/ja
Publication of JPH09127213A publication Critical patent/JPH09127213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2778556B2 publication Critical patent/JP2778556B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテストパタン選択シ
ステムに関し、特に半導体集積回路(以下、ICと称す
る)における静止電源電流(以下、IDDQと称する)
検査用のテストパタン選択システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IC等の回路大規模化、複雑化に
伴い、ICに対するテストの困難性は増す一方で、ユー
ザの要求する品質は日増しに厳しくなっており、従来の
電圧テストやファンクションテストだけでは品質を向上
することが困難になってきている。そこで、品質向上の
ため新たなテスト手法としてIDDQテスト(IDDQ
検査)という手法が注目されている。一般に、IDDQ
テストとは、ICにおいてショート故障やブリッジ故障
等があると定常状態で過度のIDDQが流れて欠陥のあ
ることが分かるため、そのIDDQをモニタすることで
故障の有無を判定するテスト手法である。
【0003】IDDQ測定をするためには、IC内の信
号の状態が、“1”から“0”、“0”から“1”等に
状態遷移する時の過渡電流が落ち着くまで待たなければ
ならず、一回の測定に時間がかかるため、テストパタン
が多いと非常にテスト時間が長くなってしまう。そのた
め、IDDQテストを行うためには、テストパタンから
IDDQテスト用の電流測定パタンを少数選択する必要
がある。
【0004】すなわち、実際のテスタ等でテストする時
は、検査するICに1パタンずつテストパタンを印加し
ていく。そして、IDDQテストを行うための測定ポイ
ントにきたら一旦止めて、現在印加しているテストパタ
ンを固定的に印加し続けて電流を測定する。そこで、そ
の一旦止めるべきテストパタンを少数選択して測定ポイ
ントを決定する必要があるのである。
【0005】このIDDQテストにおけるパタン選択法
として従来知られているものに、文献“INTERNA
TIONAL TEST CONFERENCE 19
92:Detection of “undetect
able” fault using IDDQ te
sting,P770〜777”に記載されている方法
がある。この方法について図8を参照して説明する。図
8は従来のパタン選択法の一例を示すフローチャートで
ある。
【0006】まず、テストパタンから1パタンを読込む
(ステップ501)。次に、テストパタンが終了したか
どうかを確認する(ステップ502)。終了したら、そ
の結果を出力する。終了しなければ、次にその読込んだ
パタンによって、少なくとも1つは新しいIDDQテス
トのためのターゲットとなる故障が検出されるかどうか
を判断する(ステップ503)。
【0007】検出される故障がある場合には、そのパタ
ンを選択する(ステップ504)。そして、次のパタン
を読込む(ステップ503→501)。テストパタンが
終了するまで以上の処理を繰返す(ステップ501→5
02→503→…)。
【0008】従来の他のパタン選択法としては、特開平
4―198782号公報に記載されているものがある。
この方法について図9を参照して説明する。図9は従来
のパタン選択法の他の例を示すフローチャートである。
【0009】まず、テストパタン(ステップ601)の
各ノードに対応したIC内の各内部マクロセルの出力デ
ータ(ステップ602)を基に、計算機においてパタン
を選択し(ステップ603)、そのパタンを選択パタン
として決定し出力する(ステップ604)。
【0010】検査すべきICのIDDQリーク不良検出
率を最大にするには、IC内の各マイクロセルの論理出
力値が“1”の場合と、“0”の場合とに固定し、それ
ぞれIDDQを測定しなければならない。そのため、選
択パタンを決定するための計算機(ステップ603)で
は、出力マクロセルの出力データ(ステップ602)に
より、各マクロセルの論理出力値の“1”及び“0”の
二値を包含し、かつ選択すべきテストパタンを最小にす
るようにパタン選択を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術に
は以下のような欠点がある。
【0012】すなわち、上述した文献に記載されている
パタン選択法では、IDDQテストのためのターゲット
となる故障がテストパタンによって検出されるならば、
それらのパタン全てを選択していた。このため、全テス
トパタンから最終的に選択されるパタン数が不定で多く
なってしまい。実際にテスタで電流を測定する場合、微
小電流測定が必要であるため、電流を測定するためのパ
タン数が多いと非常にテスト時間が長くなってしまうと
いう欠点があった。
【0013】さらに、全テストパタンが、IDDQテス
ト用のパタンを選択するための処理の対象となっていた
ため、パタン選択を行うことに関しての処理時間が大き
くなるという欠点もあった。
【0014】また、上述した特許公報に記載されている
パタン選択法では、検査すべきIC内のマクロセルの出
力値が“1”及び“0”の二値を包含する全てのパタン
を選択するため、最小の数を選択するといっても上記同
様に選択されるパタンが不定で多くなるため、結果的に
実用的でないテスト時間が必要であるという欠点もあっ
た。
【0015】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的はテスト時間を
より短くすることのできるテストパタン選択システムを
提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明によるテストパタ
ン選択システムは、集積回路検査用のテストパタンをL
個(Lは2以上の整数)含んでなるテストパタンファイ
ルからN個(Nは正の整数、かつN<L)のテストパタ
ンを選択するテストパタン選択システムであって、前記
テストパタンファイル内のテストパタンのうちのN個の
仮選択パタンとして読出す読出手段と、この読出された
N個の仮選択パタンの故障検出率を算出する手段と、N
個の仮選択パタンのうちの1つのパタンを前記テストパ
タンファイル内のテストパタンのうちの他のパタンと順
に置き換えて故障検出率を算出する手段とを含み、この
算出した故障検出率が最も高いN個のテストパタンを最
終的に選択したパタンとするようにしたことを特徴とす
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の作用は以下の通りであ
る。
【0018】テストパタンファイル内のテストパタンの
うちのN個の仮選択パタンとして読出す。この読出され
たN個の仮選択パタンの故障検出率を算出する。N個の
仮選択パタンのうちの1つのパタンをテストパタンファ
イル内のテストパタンのうち他のパタンと順に置き換え
て故障検出率を算出する。この算出した故障検出率が最
も高いN個のテストパタンを最終的に選択したパタンと
し、このN個のテストパタン用いてテストを行う。
【0019】次に、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0020】図1は本発明によるテストパタン選択シス
テムの第1の実施例の動作を示すフローチャートであ
る。
【0021】同図において、まず、テストパタンから最
初のNパタンを仮選択する(ステップ101)。ここで
用いるテストパタンは、一例として、シミュレーション
ツール等により生成されたものとする。
【0022】次に、既に仮選択したNパタンによる故障
検出率を算出する。この故障検出率は、例えば、次の式
によって算出する。
【0023】 故障検出率=(S0+S1)/(S*2) …(1) 式(1)において、S0は仮選択されたテストパタンで
一度でも“0”になったノードの数、S1は仮選択され
たテストパタンで一度でも“1”になったノードの数、
Sは全ノード数である。なお、ここで「ノード」とは、
IC内部のそれぞれの信号線のことである。
【0024】式(1)では故障モデルとして、縮退故障
モデルを用いているため、テストパタンからより多くの
ノードが“0”及び“1”にセットされるパタンを検索
すれば良い。この式は、全ノードの数の内のどれだけの
ノードが“0”及び“1”にセットされているか表した
ものなので、値が大きいと検出率が高いということにな
る。なお、縮退故障モデルは、単に一例にすぎないの
で、他の故障を検出したいならば、その故障モデルに見
合った式を用いれば良い。
【0025】図1に戻り、テストパタンのファイルから
次のパタンを読込む(ステップ103)。そして、テス
トパタンが終了したかどうかを確認する(ステップ10
4)。
【0026】次に、ステップ103で読込んだパタンが
IDDQテストをする際に適さない状態を持つパタンで
あるかどうかを判断する(ステップ105)。
【0027】ここで、パタンが適当か不適当かの判断基
準について図2を参照して説明する。同図には、3つの
トライステートバッファ302―1、302―2及び3
02―3の出力をワイヤードオア接続した回路が示され
ている。同図において、太線で示されている部分が、こ
こでいう1つのノードに該当する。
【0028】かかる回路において、その出力線301に
バスファイトが生じると、定常状態で過度のIDDQが
流れてしまい、回路には欠陥がないにもかかわらず、欠
陥があると認識されてしまう。このため、かかるバスフ
ァイトを生じるパタンがテストパタン中に存在する場
合、そのパタンはIDDQテストパタンとして不適当で
あるため、選択対象外にしなければならない。
【0029】ここで、ステップ105における処理につ
いて図3のフローチャートを参照して説明する。
【0030】IDDQテストに適しているかどうかを判
断するためには、検査対象のICを構成する内部におい
て、定常状態で電流が流れる可能性のある部分を探出
し、適当か不適当かを決定することになる。そのため、
検査対象のICの内部構成がわかるネットリスト記述情
報が必要になる。そのネットリストは、ステップ105
において毎回読込むことにすると、テストパタンが終了
するまで毎回読込むことになり、処理時間がかかるの
で、それ以前に読込んでおくようにする。
【0031】同図において、検査対象のICの構成がわ
かるネットリスト記述情報等を読込む(ステップ105
1)。次に、その読込んだ記述情報等からファンイン
(fanin)が2以上の信号線(ワイヤードオア接続
になっている信号線)を全て探出す(ステップ105
2)。ファンインが2以上の信号線が存在しなければ、
図1中のステップ103に戻る(ステップ1053)。
【0032】ファンインが2以上の信号線が存在する場
合には、図1の中のステップ103で読込んだパタンを
用いてテストを行うとバスファイトの状態になるかどう
かを調べる(ステップ1054)。バスファイトの状態
になる場合には、図1中のステップ103に戻り、バス
ファイトの状態にならない場合には、図1中のステップ
106に移行する(ステップ1054)。
【0033】なお、バスファイトとは、信号線同士がワ
イヤード接続になっていて、その信号線の値が不定であ
る状態をいう。
【0034】ステップ105において不適当とされたパ
タンは選択対象外とされ、再び図1中のステップ103
に戻り、テストパタンのファイルから次のパタンを読込
む。適当なパタンになるまで、ステップ103からステ
ップ105までの動作を繰返す。バスファイト以外の不
適当な状態についても、ステップ105において選択対
象外とすれば良い。この場合、シミュレーションによっ
て不適当と判断されたものを選択対象外とすれば良い。
【0035】次に、適当だと判断されたパタンと既に仮
選択されているパタンとを順に入換え、夫々の検出率を
算出する。この場合、N個のパタンの1番目のパタンか
らN番目のパタンまで順に入換えて算出することにな
り、検出率がN回算出されることになる。この入換えを
行って算出した検出率の中で最も検出率が向上し、かつ
既に仮選択されていたパタンの検出率と比べて高くなっ
ているものがあれば、その最も検出率が向上したパタン
を、新たな仮選択パタンとする(ステップ106)。な
お、本例では、検出率の値が同一である場合には、先に
入換えたパタンを優先するものとする。
【0036】ここで、ステップ106における処理につ
いて図4のフローチャートを参照して説明する。
【0037】まず最初に、初期値として変数Iに“1”
を代入する(ステップ1061)。次に、仮選択パタン
のうち、Iパタン目と図1中のステップ103において
読込んだパタンとを仮に入換える(ステップ106
2)。この仮入換えを行ってできたパタンについて検出
率を算出する(ステップ1063)。
【0038】ここで、Iの値がNの値以下であれば、変
数Iに“I+1”を代入する(ステップ1064→10
65)。そして、同様に、ステップ1062及びステッ
プ1063の処理を行う。
【0039】ステップ1064において、Iの値がNの
値よりも大きければ、仮選択パタンの検出率に対して、
入換えてできるパタンによる検出率の方が向上する場合
には、最も検出率が向上したものを新たな仮選択パタン
とする(ステップ1064→1066)。
【0040】図1に戻り、再びステップ103におい
て、テストパタンのファイルから次のパタンを読込み、
全てのテストパタンについての処理が終了するまで、ス
テップ103からステップ106までの動作を繰返す。
全てのテストパタンについての処理の終了が確認されれ
ば、そこでパタンの選択は終了し、仮選択されていたN
個のパタンを最終的に選択されたパタンとして結果出力
する(ステップ107)。
【0041】次に、より具体的なパタン選択処理の例に
ついて説明する。テストパタン数が“5”、そのテスト
パタン内のノード数が“5”である場合のパタン選択処
理について図5を参照して説明する。選択パタン数は
“3”とする。
【0042】図5(a)にはテストパタンファイルの内
容が示されており、本例では1パタン目から5パタン目
までの5パタンが含まれている(つまり、S=5)。な
お、同図中の“x”は不定であることを示し、“z”は
「ハイインピーダンス」を示すものとする。
【0043】選択パタン数が“3”であるため、図1の
フローチャートに従い、ステップ101において1パタ
ン目から3パタン目までが読込まれ、仮選択される。こ
の選択されたものが同図(b)に示されている。そし
て、その1パタン目から3パタン目までの3パタンによ
る検出率を、先述した式(1)を用いて算出する。
【0044】同図(b)に示されているように、仮選択
されたパタンのうち、一度でも“0”になるノードはノ
ード番号0、ノード番号2の2つ(S0=2)であり、
一度でも“1”になるノードはノード番号1、ノード番
号3の2つ(S1=2)である。よって、 検出率=(2+2)/(5*2)=0.4 となる。
【0045】次に、テストパタンファイルから次のパタ
ンである4パタン目を読込む(ステップ103)。そし
て、テストパタンファイルについての処理が全て終了し
たかどうかを判断するが(ステップ104)、テストパ
タン数は“5”であるので終了せず、その4パタン目が
IDDQテストをする際に適当であるかどうかを判断す
る(ステップ105)。この場合、全てのパタンが適当
であるものとし、そのまま次のステップに進む。
【0046】次に、この4パタン目と既に仮選択されて
いる3つのパタンとを順に入換えて夫々検出率を算出す
る(ステップ106)。この入換えた状態が図6(a)
〜(c)に示されている。
【0047】同図(a)に示されているように、1パタ
ン目を4パタン目と入換えると(下線部分)、一度でも
“0”になるノードはノード番号0、ノード番号1、ノ
ード番号2の3つ(S0=3)であり、一度でも“1”
になるノードはノード番号0、ノード番号1、ノード番
号3、ノード番号4の4つ(S1=4)である。よっ
て、 検出率=(3+4)/(5*2)=0.7 となる。
【0048】次に、同図(b)に示されているように、
2パタン目を4パタン目と入換えると(下線部分)、一
度でも“0”になるノードはノード番号0、ノード番号
1、ノード番号2の3つ(S0=3)であり、一度でも
“1”になるノードはノード番号0、ノード番号1、ノ
ード番号3、ノード番号4の4つ(S1=4)である。
よって、 検出率=(3+4)/(5*2)=0.7 となる。
【0049】さらに、同図(c)に示されているよう
に、3パタン目を4パタン目と入換えると(下線部
分)、一度でも“0”になるノードはノード番号1、ノ
ード番号2の2つ(S0=2)であり、一度でも“1”
になるノードはノード番号0、ノード番号1、ノード番
号3、ノード番号4の4つ(S1=4)である。よっ
て、 検出率=(2+4)/(5*2)=0.6 となる。
【0050】以上により、検出率が最も向上したのは、
同図(a)、(b)及び(c)の場合のうち、同図
(a)及び(b)の場合である。先述したように、検出
率が同一の場合には先に入換えた方を優先するため、1
パタン目を4パタン目と入換えることになる。この入換
えを行うことによって、4パタン目、2パタン目及び3
パタン目が仮選択されたことになる。
【0051】次に、図1に戻り、テストパタンファイル
から次のパタンである5パタン目を読込む(ステップ1
03)。そして、テストパタンファイルについての処理
が全て終了したかどうかを判断するが(ステップ10
4)、テストパタン数は“5”であるので終了せず、そ
の5パタン目がIDDQテストをする際に適当であるか
どうかを判断する(ステップ105)。この場合、全て
のパタンが適当であるものとし、そのまま次のステップ
に進む。
【0052】次に、この5パタン目と既に仮選択されて
いる3つのパタンとを順に入換えて夫々検出率を算出す
る(ステップ106)。この入換えた状態が図6(d)
〜(f)に示されている。
【0053】同図(d)に示されているように、4パタ
ン目を5パタン目と入換えると(下線部分)、一度でも
“0”になるノードはノード番号0、ノード番号2、ノ
ード番号3、ノード番号4の4つ(S0=4)であり、
一度でも“1”になるノードはノード番号1、ノード番
号3、の2つ(S1=2)である。よって、 検出率=(4+2)/(5*2)=0.6 となる。
【0054】次に、同図(e)に示されているように、
2パタン目を5パタン目と入換えると(下線部分)、一
度でも“0”になるノードはノード番号0、ノード番号
1、ノード番号2、ノード番号3、ノード番号4の5つ
(S0=5)であり、一度でも“1”になるノードはノ
ード番号0、ノード番号1、ノード番号3、ノード番号
4の4つ(S1=4)である。よって、 検出率=(5+4)/(5*2)=0.9 となる。
【0055】さらに、同図(f)に示されているよう
に、3パタン目を5パタン目と入換えると(下線部
分)、一度でも“0”になるノードはノード番号0、ノ
ード番号1、ノード番号2、ノード番号3、ノード番号
4の5つ(S0=5)であり、一度でも“1”になるノ
ードはノード番号0、ノード番号1、ノード番号3、ノ
ード番号4の4つ(S1=4)である。よって、 検出率=(5+4)/(5*2)=0.9 となる。
【0056】以上により、検出率が最も向上したのは、
同図(d)、(e)及び(f)の場合のうち、同図
(e)及び(f)の場合である。先述したように、検出
率が同一の場合には先に入換えた方を優先するため、2
パタン目を5パタン目と入換えることになる。この入換
えを行うことによって、4パタン目、5パタン目及び3
パタン目が仮選択されたことになる。
【0057】次に、図1に戻り、テストパタンファイル
から次のパタンを読込もうとするが(ステップ10
3)、6パタン目は存在しないので、テストパタンファ
イルについての処理が全て終了したものと判断され、パ
タン選択処理は終了となってその結果が出力される(ス
テップ104→107)。結局、本例の場合には、4パ
タン目、5パタン目及び3パタン目がテストパタンとし
て選択されたことになる。なお、パタンの入換えを行っ
た場合でも、パタンを印加する順序は昇順であり、実際
のテストにおいては3パタン目、4パタン目、5パタン
目の順序で印加されることになる。
【0058】以上のように、仮選択パタン内の夫々のパ
タンを毎回読込んだ次のパタンと順に入換えていくた
め、最終的にテストパタンが終了した時、指定したパタ
ン数内において、検出率の高いパタンが選択されること
になるのである。また、全パタンを一度に読込むのでは
なく、1パタンずつ読込んで選択を行っているため、本
システムにおけるメモリの使用量を最低限度に抑えるこ
とができるのである。
【0059】一方、図7は本発明によるテストパタン選
択システムの第2の実施例の動作を示すフローチャート
であり、図1と同等部分は同一符号により示されてい
る。上述した第1の実施例(図1)の場合と異なり、本
実施例ではステップ108〜111を追加したことによ
ってテストパタンファイルをMパタンおきに読出すので
ある。すなわち、テストパタンファイル内のパタンを、
指定されたMパタン数分読み飛ばしながら第1の実施例
の場合と同様な処理を行うのである。なお、このMをパ
タン読み飛ばし数とする。
【0060】まず最初に、テストパタン読み飛ばしをカ
ウントするための初期設定を行う(ステップ108)。
【0061】ただし、このステップ108は、ステップ
103〜106を繰返すループ内になければ、ステップ
101とステップ102との間に設定しなくても良い。
一例として、このカウント変数MMは正の整数であるも
のとし、ステップ108ではカウント変数MMに“1”
を代入する。ステップ102からステップ105まで
は、上述した第1の実施例の場合と同様である。
【0062】次に、ステップ109において、パタン読
み飛ばし数Mとカウント変数MMとを比較する。カウン
ト変数MMの値がパタン読み飛ばし数M以上の値であれ
ば、ステップ106に移行する。
【0063】ここで、パタン読み飛ばし数Mが“1”の
場合、常にステップ109の比較式(MM≧M)の条件
を満たしてしまう。このため、かかる場合は第1の実施
例の場合と同様に、テストパタンの1パタンずつに対し
てステップ106の処理が行われることになる。
【0064】一方、パタン読み飛ばし数Mが2以上の値
の場合、最初は上記比較式の条件を満たさないのでステ
ップ110においてカウント変数MMに“1”が加えら
れた後、次のパタンが読込まれる。そして、上記比較式
の条件を満たすと、ステップ111において、カウント
変数数MMは初期値にリセットされ、ステップ106の
処理が行われることになる。
【0065】つまり、本実施例では、以上のようにパタ
ン読み飛ばし数を指定できるようにしているので、パタ
ン選択の処理時間を大きく左右するステップ106の処
理時間を短縮でき、第1の実施例の場合よりもトータル
の処理時間を短くすることができるのである。
【0066】テストパタンの種類にもよるが、あるテス
トパタンの前後のテストパタンでは、通常IC内部の状
態はあまり変化しないと考えられる。そのため、1パタ
ンずつ読込んだパタン全てを選択の対象とするのではな
く、間隔を空けてパタンを読込んで選択の対象として
も、検出率の向上を大きく妨げることはないのである。
したがって、このように指定数分だけパタンを読み飛ば
すことによって、パタン選択処理自体の時間を短縮する
ことができるのである。
【0067】指定した読み飛ばし数の値が大きければ1
パタンずつ読込んでパタン選択処理を行う場合に比べて
検出率は低下するが、高速に選択処理が行える。また、
読み飛ばし数を小さくすれば検出率の低下は少なくて済
むが、選択処理の高速性は低下する。このように、読み
飛ばし数に応じて選択処理の処理速度を自在に変化させ
ることができるのである。
【0068】例えば、テストパタンが1000種類ある
ものとすると、第1の実施例(図1)による場合は、1
パタン目から1000パタン目まで1パタンずつ読込む
ので、ステップ106の処理は1000回行われる。こ
れに対し、第2の実施例(図7)においてパタン飛ばし
数を“2”にすれば、2パタン毎にパタンを読込むこと
になるので、ステップ106の処理は500回行われる
ことになり、ステップ106の処理回数は第1の実施例
に比べて1/2になる。
【0069】以上のように、本発明のテストパタン選択
システムにおいては、集積回路検査用のテストパタンを
L個(Lは2以上の整数、上記実施例ではL=5)含ん
でなるテストパタンファイルから選択パタンとして指定
されたN個(Nは正の整数、かつN<L、上記実施例で
はN=3)のテストパタンを選択するテストパタン選択
システムであって、テストパタンファイル内のテストパ
タンのうちのN個の仮選択パタンとして読出し、この読
出されたN個の仮選択パタンの故障検出率を算出し、N
個の仮選択パタンのうちの1つのパタンをテストパタン
ファイル内のテストパタンのうちの他のパタンと順に置
き換えて故障検出率を算出し、この算出した故障検出率
が最も高いN個のテストパタンを最終的に選択している
のである。
【0070】また、第2の実施例では、故障検出率の算
出前に置き換えるべき他のパタンを、テストパタンファ
イルからM個おき(Mは正の整数)に読出すようにして
いるのである。これによって、読み飛ばし数に応じて選
択処理の処理速度を自在に変化させることができる。
【0071】さらにまた、検査に適さないパタンである
かどうかを故障率の算出前に判断し、検査に適さないパ
タンであるときは故障検出率を算出しないようにしてい
るのである。これによって、バスファイトが原因で欠陥
があると誤って検出されることを防止できる。
【0072】なお、上述した各実施例においては、ID
DQのテストにおけるパタン選択について説明したが、
その場合に限らず、種々のテストにおけるパタン選択に
ついて本発明が適用できることは明らかである。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、テストパ
タンファイル内のテストパタンのうちのN個の仮選択パ
タンとして読出し、このN個の仮選択パタンの故障検出
率を算出し、さらにN個の仮選択パタンのうちの1つの
パタンをテストパタンファイル内のテストパタンのうち
他のパタンと順に置き換えて故障検出率を算出し、故障
検出率が最も高いN個のテストパタンを最終的に選択し
たパタンとし、このN個のテストパタン用いてテストを
行うことにより、テストパタンファイルから少数のパタ
ンを指定することにより、少数のパタンで高い検出率が
得られ、トータルのテスト時間をより短くすることがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるテストパタン選択
システムの動作を示すフローチャートである。
【図2】IDDQテストに適さない状態を有するパタン
を説明するための図である。
【図3】図1中のステップ105における詳細な動作を
示すフローチャートである。
【図4】図1中のステップ106における詳細な動作を
示すフローチャートである。
【図5】テストパタンの例を示す図であり、(a)は全
てのテストパタン、(b)は仮選択されたテストパタン
である。
【図6】図1中のステップ106において変更されるテ
ストパタンを示す図であり、(a)〜(c)は4パタン
目と入換えた場合を示し、(d)〜(f)は5パタン目
と入換えた場合を示す。
【図7】本発明の第2の実施例によるテストパタン選択
システムの動作を示すフローチャートである。
【図8】従来のテストパタン選択システムの動作を示す
フローチャートである。
【図9】従来の他のテストパタン選択システムの動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
301 出力線 302―1、302―2、302―3 トライステート
バッファ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路検査用のテストパタンをL個
    (Lは2以上の整数)含んでなるテストパタンファイル
    から選択パタンとして指定されたN個(Nは正の整数、
    かつN<L)のテストパタンを選択するテストパタン選
    択システムであって、前記テストパタンファイル内のテ
    ストパタンのうちのN個の仮選択パタンとして読出す読
    出手段と、この読出されたN個の仮選択パタンの故障検
    出率を算出する手段と、N個の仮選択パタンのうちの1
    つのパタンを前記テストパタンファイル内のテストパタ
    ンのうちの他のパタンと順に置き換えて故障検出率を算
    出する手段とを含み、この算出した故障検出率が最も高
    いN個のテストパタンを最終的に選択したパタンとする
    ようにしたことを特徴とするテストパタン選択システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記故障検出率の算出前に置き換えるべ
    き他のパタンは、前記テストパタンファイルからM個お
    き(Mは正の整数)に読出すようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載のテストパタン選択システム。
  3. 【請求項3】 前記故障率の算出前に前記他のパタンが
    前記検査に適さないパタンであるかどうかを判断する手
    段を更に含み、前記検査に適さないパタンであるときは
    故障検出率を算出しないようにしたことを特徴とする請
    求項1又は2記載のテストパタン選択システム。
  4. 【請求項4】 前記検査は、半導体集積回路の静止電源
    電流の検査であることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のテストパタン選択システム。
JP7284744A 1995-11-01 1995-11-01 テストパタン選択システム Expired - Fee Related JP2778556B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7284744A JP2778556B2 (ja) 1995-11-01 1995-11-01 テストパタン選択システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7284744A JP2778556B2 (ja) 1995-11-01 1995-11-01 テストパタン選択システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09127213A JPH09127213A (ja) 1997-05-16
JP2778556B2 true JP2778556B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=17682442

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7284744A Expired - Fee Related JP2778556B2 (ja) 1995-11-01 1995-11-01 テストパタン選択システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2778556B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09127213A (ja) 1997-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7308660B2 (en) Calculation system of fault coverage and calculation method of the same
US5844909A (en) Test pattern selection method for testing of integrated circuit
Yang et al. Quick scan chain diagnosis using signal profiling
JP3018996B2 (ja) 故障個所特定化方法
US20050182587A1 (en) Circuit quality evaluation method and apparatus, circuit quality evaluation program, and medium having the program recorded thereon
US6567946B1 (en) Evaluation device of weighted fault coverage and evaluation method of the same
JP2005172549A (ja) 半導体集積回路の検証方法及びテストパターンの作成方法
KR20010040210A (ko) 반도체 집적회로의 고장검사방법 및 레이아웃방법
JP2001021609A (ja) 半導体集積回路の検査方法
JPH11149491A (ja) 故障検出率評価方法
Virazel et al. Delay fault testing: Choosing between random SIC and random MIC test sequences
CN101315412A (zh) 一种扫描链故障诊断方法及系统
JPH11142482A (ja) タイミング故障診断方法及び装置
JP3669836B2 (ja) Iddqテスト用サイクルの選択抽出装置
JP2778556B2 (ja) テストパタン選択システム
JP2008268062A (ja) テストパターン作成及び故障検出率算出装置並びにテストパターン作成及び故障検出率算出方法
JP2003107138A (ja) テストパターン選別装置及びテストパターン選別方法
US6093212A (en) Method for selecting operation cycles of a semiconductor IC for performing an IDDQ test by using a simulation
JP2669968B2 (ja) 回路故障擬似試験装置及び回路故障擬似試験方法
JP2008527322A (ja) 回路配置並びにその検査および/または診断方法
JPH01156680A (ja) 論理回路の故障診断方法
JP2715989B2 (ja) Iddqを用いたCMOS論理回路の故障箇所の絞り込み方法
JP2005114623A (ja) Iddq測定ポイント選別方法、検査装置、およびiddq測定ポイント用プログラム
JP3104739B2 (ja) Lsiの不良解析に用いるlsiテスター
Inuyama et al. Critical-area-aware test pattern generation and reordering

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees