JP3669836B2 - Iddqテスト用サイクルの選択抽出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、論理シミュレーションを利用して、半導体集積回路のIDDQテスト用のサイクルを選択抽出する装置及び選択抽出の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CMOS集積回路の微細化、高集積化が進むにつれて、テスト工程の負担が急激に増加している。実際、テストパターンの数は年々増加している。厄介なことに、現在主流のファンクションテストでは発見しにくいタイプの新たな故障が増加する傾向にある。この新たな故障は、例えば、開放故障やスイッチング動作時の過渡状態でしか発生しない故障等である。
このため、上記ファンクションテストのみを実施した場合、上記新たな故障を含んでいるものが良品として出荷されてしまい、機器に組み込まれてしまうケースが増加しつつある。
【0003】
上記のファンクションテストでは検出できない新たな故障を検出するための新たなテスト方法としてIDDQテストが着目されている。IDDQテストは、スタンバイ状態にあるCMOS集積回路に流れる微少な電源電流を測定し、その電流値の大小によって故障を検出するものである。これは、正常なCMOS回路では、そのスタンバイ状態において、電源電流は僅かしか流れないことを利用するものである。即ち、スタンバイ状態においてCMOS回路に多量の電流が流れる場合には、回路内に何らかの欠陥(故障)を含んでいることを意味する。通常の集積回路の動作時、その内部状態は時々刻々変化するが、動作中の各サイクルの内、スタンバイ状態を実現しているサイクルを検出し、検出したサイクルにおけるスタンバイ電流を測定することでIDDQテストを実行することができる。
【0004】
ところで、論理シミュレーションを使って、あるサイクルにおいてスタンバイ状態が実現されているかどうかを知る技術については周知である。例えば、特開平4−44172号公報では、以下の4つの条件が満たされている時が電源電流を測定するべきスタンバイ状態であるとしている。
(1)複数のゲートの出力信号が競合する(バスコンフリクトの)状態でないこと。
(2)バスに接続されている全てのゲート出力がハイインピーダンス”Z”の状態ではないこと。
(3)プルアップ付きのノードの論理値が”H”であること。
(4)プルダウン付きのノードの論理値が”L”であること。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
テストの品質(=そのテストによる故障検出能力)だけを考慮するならば、できるだけ多様な内部状態でのテストを行った方がよい。従って、スタンバイ状態が実現されている全てのサイクルについてテストを行うことが最も望ましい。しかし、実際には、テスト時間がそのまま製造コストに影響してくるため、テストの品質を一定のレベルに維持しつつ、できるだけテスト時間を短くすることが要求される。
【0006】
また、IDDQテストは、電流を測定するものである。一般に電流測定は電圧測定よりも時間がかかるため、テスト時間を短くするには、電流の測定回数を減らすことが望まれる。それには、全スタンバイサイクルでテストするのではなく、テストの品質を維持するのに必要にして十分なスタンバイサイクルを選択抽出することが要求される。
【0007】
既に述べたように、実際に製造された半導体集積回路に対して、その機能動作をテストするいわゆるファンクションテストは必ず実施される。ところが、このファンクションテストでは、検出される故障の一部は、当該ファンクションテストを補うために実施するIDDQテストにおいても検出される場合がある。
【0008】
しかし、従来のテスト装置は、このことについて何等考慮しておらず、IDDQテストにおいては、全ての故障をターゲットとしてテストサイクル(若しくはテストパターン)を選択・抽出する。このため、以下のような問題が生じる。
【0009】
第1に半導体集積回路のテスト時間が不必要に長くなる。これは、そのまま半導体集積回路のコストアップにつながる。
第2にIDDQテスト装置が1つの半導体集積回路に占有される時間が不必要に長くなる。これは半導体集積回路の開発期間、開発効率を悪化させ、結果的に半導体集積回路のコストアップにつながる。
【0010】
本発明は、上記従来の装置の有する課題を解決すべくなされたものであり、ファンクションテストで検出されない故障のみをターゲットとする必要にして十分な数のIDDQテスト用サイクルを迅速に選択・抽出する装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置は、CMOS集積回路の論理シミュレーション中に現れたn個のスタンバイ状態のサイクルにおける各m個のネットの状態を表すmビットデータの中から、mビットデータを構成する全てのビットの値が少なくとも1回は“1”及び“0”となる組み合わせとなるmビットデータの組み合わせを、IDDQテスト用のサイクルとして選択抽出するIDDQテスト用サイクル選択抽出装置であって、n個のスタンバイ状態のサイクルにおけるmビットデータを保存するデータ保存手段と、所定のテストパターンを用いて実行したCMOS集積回路の故障シミュレーションの結果に基づいて、テストパターンにより故障が検出されたネットを特定する故障シミュレーション手段と、n個のスタンバイ状態のサイクルにおける各mビットデータの内、故障シミュレーション手段により特定される、故障が検出されたネットに対応する位置のビットデータを、IDDQテスト用サイクル選択抽出の処理対象外とする制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項2記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置は、上記請求項1記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置において、更に、mビットデータを構成する各ビットに一対一に対応する、m個のトグル済みフラグを記憶する記憶手段と、mビットデータ順次与えられ、与えられたmビットデータに基づいてトグル済みフラグを更新する更新手段であって、新たに与えられたmビットデータと、その前に与えられたmビットデータとに関し、未だトグル済みフラグのセットされていない位置のビットデータ同士の比較を行い、一方が“1”で他方が“0”のデータ値を持つビットデータについてはトグル済みフラグをセットするフラグ更新手段と、データ保存手段に記憶するn個のmビットデータの内、トグル済みフラグのセットされていない位置のビットデータ同士に着目し、互いのハミング距離の最も遠い2つのmビットデータを選択し、選択した2つのmビットデータを、第1及び第2のIDDQテスト用のサイクルのmビットデータとして、順にフラグ更新手段に与える第1データ選択手段と、フラグ更新手段によるトグル済みフラグの更新後、mビットデータの内、未だトグル済みフラグがセットされていないビットデータの位置を認識する認識手段と、認識手段により未だトグル済みフラグがセットされていないと認識された位置のビットデータだけに着目して、既に選択抽出されたIDDQテスト用のサイクルのmビットデータとのハミング距離が最も遠く、かつ、未だ選択されていないIDDQテスト用のサイクルのmビットデータを、データ保存手段に保存されているmビットデータ内から選択し、選択したmビットデータを、新たなIDDQテスト用のサイクルのmビットデータとして、フラグ更新手段に与える第2データ選択手段とを備え、制御手段は、第1データ選択手段が2つのmビットデータを選択する前に、故障シミュレーション手段により故障が検出されたネットに対応するビット位置のトグル済みフラグをセットしてIDDQテスト用サイクル選択抽出の処理対象外とすることを特徴とする。
【0013】
請求項3記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置は、請求項1記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置において、更に、CMOS集積回路の論理シミュレーションを実行する論理シミュレーション手段と、論理シミュレーション手段によるシミュレーション実行時における動作サイクル毎に、当該サイクルに前記集積回路がスタンバイ状態にあるか否かを判断する判断手段と、判断手段により最初にスタンバイ状態であると判断されたサイクルを第1のIDDQテスト用サイクルとして選択する第1サイクル選択手段と、mビットのデータを構成する各ビットに一対一に対応するトグル済みフラグの記憶手段と、第1サイクル選択手段による選択の後に、判断手段によりスタンバイ状態にあると判断されるサイクルの中から、上記選択された第1のIDDQテスト用のサイクルにおける上記CMOS集積回路内のm個のネットの状態を表すmビットのデータの内、トグル済みフラグのセットされていないビットの位置のみに着目した場合に、ハミング距離が上記着目するビットの数に応じて決まるしきい値よりも大きなmビットのデータを有する最初のサイクルを、第2のIDDQテスト用のサイクルとして選択する第2サイクル選択手段と、第1及び第2サイクル選択手段により第1及び第2のIDDQテスト用として選択された2つのサイクルにおける回路内のm個のネットの状態を表す2つのmビットデータを保存するデータ保存手段と、mビットデータが順次与えられ、与えられたmビットデータに基づいて、トグル済みフラグを更新する更新手段であって、新たに与えられたmビットデータ及びその前に与えられたmビットデータのトグル済みフラグのセットされていないビットのデータについて、ビット単位の比較を行い、一方が“1”で他方が“0”のデータ値を持つビットに対応するトグル済みフラグをセットするフラグ更新手段と、データ保存手段に保存する2つのmビットデータを第1及び第2の選択抽出データとして選択し、順にフラグ更新手段に与える第1データ選択手段と、フラグ更新手段によるトグル済みフラグの更新後、未だトグル済みフラグがセットされていないビットデータの位置を認識する認識手段と、既に選択したmビットデータの内、認識手段により未だトグル済みフラグがセットされていないと認識されたビット位置のみに着目し、判断手段によりスタンバイ状態であると判断されたサイクルであって、上記着目するビット位置でのハミング距離が上記しきい値よりも大きいmビットデータを示すサイクルを選択し、選択したサイクルのmビットデータを、フラグ更新手段に与える第2データ選択手段とを備え、制御手段は、第1データ選択手段による選択の前に、故障シミュレーション手段により故障が検出されたネットに対応するビット位置のトグル済みフラグをセットしてIDDQテスト用サイクル選択抽出の処理対象外とすることを特徴とする。
【0014】
請求項4記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置は、請求項2又は請求項3に記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置において、第2データ選択手段は、トグル認識レジスタ内におけるトグル済みフラグが立ったビットの個数が所定値以上になった場合に、新たな選択抽出データとして選択したmビットデータの上記フラグ更新手段への出力を停止することを特徴とする。
【0015】
請求項5記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置は、請求項2又は請求項3に記載のIDDQテスト用サイクル抽出装置において、第2データ選択手段は、予め決めた数のIDDQテスト用のサイクルが選択抽出された場合に、新たな選択抽出データとして選択したmビットデータの上記フラグ更新手段への出力を停止することを特徴とする。
【0016】
なお、上記課題を解決するため、コンピュータを請求項1記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置として機能させるプログラム、を記録した記録媒体を提供してもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明のIDDQテスト用サイクルの選択装置は、ファンクションテストでは検出できない故障のみをターゲットとしてIDDQテストを実行することを特徴とする。
以下、上記特徴を具備するIDDQテスト用サイクル選択抽出装置の実施の形態について、添付の図面を用いて説明する。
【0018】
(1)実施の形態1
(1-1)機能ブロック
図1は、実施の形態1にかかるIDDQテスト用サイクル選択抽出装置150のブロック構成図である。
外部装置として設けられている論理シミュレーション装置100は、所定のハードウェア記述言語を用いて記述されたCMOS集積回路の論理シミュレーションを実行し、論理シミュレーションの結果より得られるスタンバイサイクルについての情報、及び、当該論理回路の内部ネットに関する情報をIDDQテスト用サイクル選択抽出装置150へと出力する。
【0019】
また、同様に外部装置として設けられている故障シミュレーション装置110は、所定のテストパターンを用いて故障シミュレーションを実行し、どこのネットにおいてどのような故障(”0”縮退故障又は”1”縮退故障)が検出されるのか、又は、どのネットではどのような故障を検出できないのかといった情報を未検出故障データ格納部157に出力する。なお、所定のテストパターンを用いて実行した故障シミュレーションの結果に基づいて特定される故障は、同じテストパターンを用いて行うファンクションテストにより検出される故障と同じである。
【0020】
DDQテスト用サイクル選択抽出装置150内部において、データ編集部151は、論理シミュレーション装置100より送られてくる論理シミュレーションの結果、及び、スタンバイサイクルについての情報から、回路内に全部でM個ある内部ネットの内、IDDQテスト用サイクルの選択抽出処理の対象として取り扱うm個の内部ネットを特定し、特定した各ネットの信号状態を表すmビットデータを出力する。論理シミュレーション中にスタンバイサイクルがn回現れる場合、上記mビットデータはn個出力される。
【0021】
ここで、データ編集部151では上記M個全ての内部ネットを、IDDQテスト用サイクルの選択抽出処理の対象として取り扱うこととしてもよいし、インバータやバッファ等、入力と出力が一対一に対応している素子については、その入出力ネットの何れか一方だけを、IDDQテスト用サイクルの選択抽出処理の対象として取り扱うこととしてもよい。
【0022】
また、IDDQテスト用サイクルの選択抽出処理の対象として取り扱う内部ネットは、操作者の設定に基づいて直接指定してもよいし、所定の規則に基づき区画される単位(機能ブロック、階層構造、電源系統)で指定してもよい。論理回路内に存在するM個の内部ネットは、論理シミュレーション装置100内部に備える当該論理回路の記述データに基づいて特定することができる。なお、データ編集部151は、論理シミュレーション装置100内部に設けられていてもよい。
【0023】
mビットデータ格納部152は、データ編集部151より出力されるmビットのデータを格納する。
【0024】
処理終了条件入力部153は、IDDQテスト用サイクル選択抽出部154において実行するIDDQテスト用サイクルの選択抽出条件、及び、処理終了条件を外部より設定するためのマン・マシンインターフェースである。
【0025】
未検出故障認識及びトグル認識レジスタ設定部156は、未検出故障データ格納部157に格納されている各ネットにおける故障についての情報に基づいて、トグル認識レジスタの設定を行う。後に詳しく説明するが、このトグル認識レジスタは、上記データ編集部151で処理対象として取り扱うとしたm個の内部ネットの状態を表すmビットデータの各ビットが”1”及び”0”となったか否かを示すトグル済みフラグ及び未だ”1”及び”0”となっていないデータの値を記憶しておくものである。未検出故障認識及びトグル認識レジスタ設定部156は、未検出故障データ格納部157に格納されているデータに基づいてファンクションテストで故障の検出できるネットの対応するビットのトグル済みフラグを予め”1”にセットする。
【0026】
mビットデータ格納部152には、テスト対象の回路におけるm個のネットの状態を表すmビットデータが、スタンバイサイクルの個数(n個)分格納されている。これらn個のmビットデータの中から、mビットデータを構成する各ビットの値が少なくとも1回は”1”及び”0”となる最小の組み合わせを選択抽出する。なお、上記選択抽出処理を行う際、上記データ編集部151において特定したm個のネットの内、後に実行するファンクションテストで故障の検出されるネットをテストサイクル選択抽出処理の対象外とする。このように同一のネットに対して2重に故障検出が行われるのを排除してIDDQテストに要する時間を短縮する。
【0027】
印刷・表示部155は、上記IDDQテスト用サイクル選択抽出部154により選択抽出された各サイクルについて、論理シミュレーションの開始より何番目のサイクルであるのかを表す情報を印刷または表示する。
【0028】
(1-2)ハードウェア構成
図2は、IDDQテスト用サイクルの選択抽出装置150のハードウェア構成を示す図である。本装置150は、キーボード200、マウス201、記憶装置202、データ処理装置203、ディスプレイ204、及び、プリンタ205より構成される。
【0029】
キーボード200及びマウス201は、図1に示した処理終了条件入力部153として機能する。
記憶装置202は、図1に示したmビットデータ格納部152及び未検出故障データ格納部157として機能する。
データ処理装置203は、中央演算処理装置(CPU)、及び、IDDQテスト用サイクル選択抽出処理プログラムや必要なデータを格納するメモリより構成される。データ処理装置203を構成する中央演算処理部は、IDDQテスト用サイクル選択抽出処理プログラムを実行することにより、図1に示したデータ編集部151、IDDQテスト用サイクルの選択抽出部154、及び、未検出故障認識及びトグル認識レジスタ設定部156として機能する。
ディスプレイ204及びプリンタ205は、図1に示した印刷・表示部155として機能する。
【0030】
(1-3)IDDQテスト用サイクルの選択抽出処理
図3は、データ処理装置203の実行するIDDQテスト用サイクルの選択抽出処理のフローチャートである。以下、このフローチャートを参照しつつIDDQテスト用サイクルの選択抽出処理について説明する。
【0031】
まず、論理シミュレーション装置100より送られてくる処理対象のCMOS集積回路の内部ネットについての情報に基づいて、IDDQテスト用サイクルの選択抽出処理の対象として取り扱うm個のネットを特定する(ステップS1)。ここで、上記M個全ての内部ネットを、IDDQテスト用サイクルの選択抽出処理の対象として取り扱うこととしてもよいし、インバータやバッファ等、入力と出力が一対一に対応している素子については、その入出力ネットの何れか一方だけを、IDDQテスト用サイクルの選択抽出処理の対象として取り扱うこととしてもよい。また、IDDQテスト用サイクルの選択抽出処理の対象として取り扱う内部ネットは、操作者の設定に基づいて直接指定してもよいし、所定の規則に基づき区画される単位(機能ブロック、階層構造、電源系統)で指定してもよい。
【0032】
処理対象のCMOS集積回路に対する論理シミュレーションの結果より、上記ステップS1において特定されたm個の内部ネットについて、動作サイクル(その数は回路の規模などにより変動する)中に存在したn個のスタンバイ状態の全サイクルを検出し、検出したサイクルにおける各ネットの論理値を所定の順序で並べてmビットのデータとした後に、記憶装置202に保存する(ステップS2)。
【0033】
なお、上記n個のmビットのデータは、論理シミュレーションの開始から何番目の動作サイクルであるのかを特定するデータと共に、以下の処理の便宜のため、出現タイミングの早いものから順に第1〜第nの識別番号を付して記憶装置202に保存しておく。
なお、ある動作サイクルにおいてスタンバイ状態が実現されているか否かを判断する技術については、周知であるため(例えば、特開平4−44172号公報)、ここでの説明は省略する。
【0034】
次に、トグル認識レジスタの設定を行う(ステップS3)。トグル認識レジスタは、図4に示すように各々mビット(最大でMビットである)のトグル済みフラグ記憶部250と未トグルデータ記憶部251を並べてなる合計で2×mビットのレジスタであり、データ処理装置203内に備えるメモリを用いて実現される。上記トグル済みフラグ記憶部250に記憶するトグル済みフラグは、ビットデータが”0”及び”1”の値をとり、トグル済みであると判断された場合に”1”にセットされるフラグである。また、上記未トグルデータ記憶部251は、トグルが未だ済んでいないビット位置のデータ値を記憶する。
上記ステップS3では、後に実行するファンクションテストにより検出される故障がIDDQテストの対象外になるように、トグル済みフラグ記憶部250及び未トグルデータ記憶部251の各値を設定する。例えば、所定のテストパターンを用いて行った故障シミュレーションの結果より”0”縮退故障及び”1”縮退故障の両方の故障が検出されたネットについて、対応するトグル済みフラグの値を”1”にセットする。
なお、当該処理の内容については、後に詳しく説明する。
【0035】
既に選択したmビットデータの内、トグル認識レジスタ内のトグル済みフラグ記憶部250に記憶されているフラグの値が”0”であって、かつ、未トグルデータ記憶部251に記憶されているデータの値が”0”又は”1”のデータ(以下、未トグルデータという)に着目する。
この未トグルデータと、未だ選択抽出されていない複数の各mビットデータの中から上記未トグルデータに対応するビット位置のデータを並べて構成されるデータについて、ハミング距離の最も大きなmビットデータを選択抽出する(ステップS4)。
【0036】
上記ステップS4における処理の内容について補足説明する。例えば、上記トグル認識レジスタの設定(ステップS3)において設定されたトグル済みフラグ記憶部250の内容が”1111…000”であり、未トグルデータ記憶部251の内容が”XXXX…001”(但し、Xは未確定なデータを表す)である場合を想定する。なお、該当するビットが未確定データXであるといった情報は、データ処理装置203内に備えるメモリに記録しておく。
ここで、説明の便宜のため、”…”の部分のデータについては全てトグル済みフラグが”1”であると仮定すると、未トグルデータは3ビットのデータ”001”となる。
上記ステップS4においては、上記未トグルデータ”001”について、同じく対応するビット位置のデータを並べて構成される3ビットのデータとのハミング距離が最も大きくなるmビットデータを、未だ選択抽出されていない複数のmビットデータの中から選択抽出する。例えば、”△△△△…110”(但し、△は任意のデータ)のようなmビットデータが存在する場合には、このmビットデータを選択抽出する。
【0037】
上記ステップS4において選択抽出したmビットデータとの比較を行い、上記残りのビットに関してトグル認識レジスタ内のトグル済みフラグ記憶部250の対応するビットのフラグの値を更新する(ステップS5)。なお、この更新時に未確定データXであったビットの値を、ステップS4において選択抽出したmビットデータの該当するビットの値とする。トグル認識レジスタ内のトグル済みフラグ記憶部250に記憶するトグル済みフラグの内、未だ1にセットされていないビットが存在するか、n個のmビットデータの内、未だ選択抽出されていないmビットデータが存在する場合であって(ステップS6でYES)、更に操作者により指定された処理終了条件が満足されていない場合には(ステップS7でNO)、ステップS4に戻り処理を継続する。
【0038】
他方、トグル認識レジスタ内のトグル済みフラグ250に記憶するトグル済みフラグの全ての値が1にセットされている場合、又は、n個あるmビットデータの全てが選択抽出された場合(ステップS6でNO)、処理を終了して、処理結果の出力処理を実行するステップS8へと進む。
また、上記ステップS6でYESの場合であっても、キーボード100又はマウス101の入力部を介して操作者により指定された所定の処理終了条件が満足された場合には(ステップS7でYES)、処理結果の出力を実行するステップS8へと進む。ステップS8では、選択抽出したサイクルを全てIDDQテスト用サイクルとして、これらのサイクルが論理シミュレーションの開始から何番目の動作サイクルであるのかを特定する情報(データ)をディスプレイ104に表示出力すると共に、プリンタ105により印刷出力を行う。
【0039】
(1-4)トグル認識レジスタの設定処理
図5は、トグル認識レジスタの設定処理(図3、ステップS3)のフローチャートである。また図6は、トグル認識レジスタの設定の一例について示す図である。以下、図6を参照しつつ当該処理内容についてフローに従って説明する。
【0040】
まず、トグル認識レジスタの初期化を行う(ステップS31)。この初期化では、トグル済みフラグ記憶部250及び未トグルデータ記憶部251の各mビットデータの全てを未確定データXに設定する(図6の(a)を参照)。なお、データ処理装置203に備えるメモリには、各ビット毎に未確定データXであるか否かの情報を記憶しておく。
【0041】
次に、所定のテストパターンを用いて実行した故障シミュレーションの結果を未検出故障データ格納部157より読み出す(ステップS32)。上記読み出したデータより、”0”縮退故障(stuck-at-0 fault)及び”1”縮退故障(stuck-at-1 fault)の両方が検出されているネットについては、IDDQテストで再度故障検出を行う必要がないため、トグル済みフラグの値を”1”にセットする(ステップS33)。例えば、図6の(a)に示す状態において、mビットデータの上位第1及び第2ビットがこれに該当する場合、トグル済みフラグ記憶部250の中のこれらに対応するビットの値を”1”にセットする(図6の(b)を参照)。なお、上記未トグルデータ記憶部251の第1及び第2ビットの値については未確定Xのままとする。
【0042】
上記ステップS32において読み出したデータより、”0”縮退故障及び”1”縮退故障の何れも検出されていないネットについては、該ネットを”0”及び”1”にした状態でのIDDQテストを行う必要があるため、対応する未トグルデータの値を未確定データXにした状態で、対応するビットのトグル済みフラグの値を”0”にセットする(ステップS34)。例えば、図6の(b)に示す状態において、mビットデータの上位第3及び第4ビットがこれに該当する場合、これらのビットのトグル済みフラグの値を”0”にセットする(図6の(c)を参照)。
【0043】
上記ステップS32において読み出したデータより、”0”縮退故障のみが検出されるネットについては、”1”縮退故障を検出するために該ネットを”0”にセットした状態でのIDDQテストが必要であり、対応するビットのデータの値を”1”にセットすると共に、対応するビットのトグル済みフラグの値を”0”にセットする(ステップS35)。例えば、図6の(c)に示す状態において、mビットデータの下位第3ビット目のデータがこれに該当する場合において、これらのビットのデータを”1”にセットすると共に、トグル済みフラグの値”0”にセットする(図6の(d)を参照)。
【0044】
上記ステップS32において読み出したデータより、”1”縮退故障のみが検出されたネットについては、”0”縮退故障を検出するために該ネットを”1”にセットした状態でのIDDQテストが必要であり、対応するビットのデータの値を”0”にセットすると共に、対応するビットのトグル済みフラグの値を”0”にセットする(ステップS36)。例えば、図6の(d)に示す状態において、mビットデータの下位第1及び第2ビット目のデータがこれに該当する場合において、これらのビットのデータを”0”にセットすると共に、トグル済みフラグの値”0”にセットする(図6の(e)を参照)。
【0045】
以上の処理を実行することで、故障シミュレーションの結果より特定される故障以外の故障をターゲットとするトグル認識レジスタが設定される。
【0046】
(1-5)具体例
図7は、ネット数がmのCMOS集積回路に対して論理シミュレーションを実行し、合計で10個のスタンバイ状態が検出された場合に記憶装置202に保存される10個のmビットデータに対して、上記図3を用いて説明したIDDQテスト用のサイクルの選択抽出処理を実行した場合の処理内容を説明するための図である。
【0047】
上記図3に示したフローチャートのステップS3において設定されたトグル認識レジスタが(a)に示す状態である場合を想定する。この場合、次に実行するステップS4の処理においては、トグル済みフラグが”0”であって、データが”0”又は”1”のビットを並べてなる未トグルデータ”01…100”と、該当するビットを並べてなるデータとのハミング距離が最も大きくなるmビットデータを選択する。本例の場合、識別番号n=5のmビットデータを選択する。ステップS5におけるトグル認識フラグの更新により、更新後のトグル認識フラグは(b)に示す状態になる。なお、この場合において、未確定データXであったビットの値は、識別番号n=5のmビットデータの該当するビットの値に置き換える。
【0048】
(b)に示す状態では、未だ、トグル済みフラグの”0”の未トグルデータが残っている(ステップS6でYES)。この場合において、ユーザ指定の終了条件が満たされていない場合には(ステップS7でNO)、引き続き、mビットデータの選択処理(ステップS4)及びトグル認識レジスタの更新処理(ステップS5)を繰り返し実行する。(b)に示す状態において、トグル済みフラグが”0”であって、未トグルデータが”0”又は”1”のビットを並べてなるデータ”10”と、該当するビットを並べてなるデータとのハミング距離が最も大きくなるmビットデータは、識別番号n=6のmビットデータである。ステップS4では、識別番号n=6のmビットデータを選択する。このデータを選択抽出することにより(c)に示すように、トグル認識レジスタ内のトグル済みフラグ記憶部250の全てのビットの値が”1”にセットされる。
【0049】
このようにトグル認識レジスタ内のトグル済みフラグ記憶部250のmビット全ての値が”1”にセットされた場合に、これら2つのmビットデータに対応するサイクルをIDDQテスト用のサイクルとして選択抽出し、論理シミュレーションの開始から何番目のサイクルであるのかを示す情報(データ)をディスプレイ204に表示すると共に、プリンタ205により印刷出力を行う。
【0050】
以上に説明したように、実施の形態1にかかるIDDQテスト用サイクル選択抽出装置によれば、論理シミュレーション装置100によるシミュレーションの実行により得られるn個のスタンバイサイクルにおける回路内のm個のネットの内、ファンクションテストで故障の検出されるα個のネットのデータを処理対象外とし、残りのm−α個のネットの状態を表すビットデータを構成する各ビットの値が少なくとも1回は1及び0となる最小の組み合わせを正確かつ迅速に選択抽出し、当該選択抽出したmビットデータに対応するサイクルをIDDQテスト用のサイクルとして選択抽出することができる。
【0051】
(2)実施の形態2
上記本発明の実施の形態1にかかる装置では、まず、論理シミュレーション装置100によるCMOS集積回路の論理シミュレーションを実行した後にIDDQテスト用のサイクルの検出処理を実行した。これに対して実施の形態2にかかる装置では、CMOS集積回路に対する論理シミュレーションの実行に連動して、IDDQテスト用のサイクルを検出することを特徴とする。
【0052】
(2-1)機能ブロック
図8は、実施の形態2にかかるIDDQテスト用サイクル選択抽出装置300のブロック構成図である。論理シミュレーション部301は、以下に説明するテスト用サイクル選択抽出部303によるタイミング制御に基づいて、所定のハードウェア記述言語で記述されたCMOS集積回路の論理シミュレーションを実行し、1サイクル毎のシミュレーション結果を出力する。
【0053】
データ編集部302は、論理シミュレーション部301より送られてくる論理シミュレーションの結果及びCMOS集積回路の情報から、スタンバイサイクルにおいて、全部でM個ある内部ネットの内、有効に取り扱うm個の内部ネットを特定し、特定した各ネットの信号状態を表すmビットデータを出力する。なお、このデータ編集部302は、上記実施の形態1のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置150内に備えられるデータ編集部151と同じ処理を実行するものであり、ここでの重複した説明は省略する。
【0054】
テスト用サイクル選択抽出部303は、データ編集部302を介して送られてくるスタンバイサイクルのmビットデータが、直前に選択抽出したサイクルのmビットデータと、ハミング距離に関して所定の条件を満足する場合にのみ、当該サイクルをIDDQテスト用のサイクルとして選択する。テスト用サイクル選択抽出部303は、この判断を行った後に、論理シミュレーション部301に対して、次のサイクルのシミュレーションを実行させる。
【0055】
処理終了条件入力部304は、上記テスト用サイクル選択抽出部303において実行するIDDQテスト用サイクルの選択抽出条件、及び、処理終了条件を外部より設定するためのマン・マシンインターフェースである。
【0056】
故障シミュレーション部307は、所定のテストパターンを用いて実行した故障シミュレーションの結果に基づいて、上記所定のテストパターンによりどこのネットにおいてどのような故障(”0”縮退故障又は”1”縮退故障)が検出されるのか、又は、どのネットではどのような故障を検出できないのかといった情報を未検出故障データ格納部306に出力する。
なお、故障シミュレーション部307は、図1に示した故障シミュレーション装置110と同じである。また、未検出故障データ格納部306は、上記実施の形態1のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置150内の未検出故障データ格納部157と同じである。
【0057】
テスト用サイクル選択抽出部303において上記選択抽出処理を行う際には、ファンクションテストで検出される故障をテストサイクル選択抽出処理の対象外とする。このように、同一の故障に対して2重に故障検出が行われるのを排除してIDDQテストに要する時間を短縮する。
【0058】
未検出故障認識及びトグル認識レジスタ設定部305は、未検出故障データ格納部306に格納されている各ネットにおける故障についての情報に基づいて、トグル認識レジスタの設定を行う。トグル認識レジスタの設定処理の内容は、上記実施の形態1のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置150内の備えられる未検出故障認識及びトグル認識レジスタ設定部156と同じ処理を実行するものであり、ここでの重複した説明は省略する。
【0059】
印刷・表示部308は、上記テスト用サイクル選択抽出部303により選択抽出された各サイクルについて、論理シミュレーションの開始より何番目のサイクルであるのかを表す情報を印刷又は表示する。
【0060】
(2-2)ハードウェア構成
図9は、IDDQテスト用サイクル選択抽出装置300のハードウェア構成を示す図である。本装置300は、キーボード400、マウス401、記憶装置402、データ処理装置403、ディスプレイ404、及び、プリンタ405より構成される。
【0061】
キーボード400及びマウス401は、図8に示した処理終了条件入力部304として機能する。記憶装置402は、図8に示した未検出故障データ格納部306として機能する。データ処理装置403は、中央演算処理装置(CPU)及びプログラムを格納するメモリより構成され、中央演算処理部がメモリに書き込まれているIDDQテスト用サイクル選択抽出処理プログラムを実行することで、図8に示したデータ編集部302、IDDQテスト用サイクルの選択抽出部303、及び、未検出故障認識及びトグル認識レジスタ設定部305として機能する。ディスプレイ404及びプリンタ405は、図8に示した印刷・表示部155として機能する。
【0062】
また、データ処理装置403の備えるメモリには、論理シミュレーションプログラム及び故障シミュレーションのプログラムが格納されている。データ処理装置403の備えるCPUは、必要に応じてこれらのプログラムを実行する。
【0063】
(2-3)IDDQテスト用サイクルの選択抽出処理
図10は、データ処理装置403の実行するIDDQテスト用サイクル選択抽出処理のフローチャートである。以下、本フローチャートに従ってIDDQテスト用のサイクルの選択抽出処理について説明する。
【0064】
まず、論理シミュレーション部301によるCMOS集積回路の論理シミュレーションを開始し、各動作サイクルにおける各ネットの状態より最初のスタンバイ状態を検出する(ステップS60)。論理シミュレーション部301から送られてくるCMOS集積回路の内部ネットについての情報に基づいて、有効に取り扱うm個のネットを特定し、各ネットの論理値を所定の順序で並べてmビットのデータとして出力する(ステップS61)。なお、この処理内容は、上記実施の形態1のデータ処理装置203の実行するステップS1の処理と同じであり、ここでの重複した説明は省く。
【0065】
所定のテストパターンを用いて故障シミュレーションを実行し、どのネットにおいてどんな故障(”0”縮退故障又は”1”縮退故障)が検出されたのか、又は、どのネットではどんな故障を検出することができなかったのかといった情報を取得する(ステップS62)。
【0066】
故障シミュレーションの実行後、トグル認識レジスタの設定を行う(ステップS63)。ここでは、ファンクションテストにより検出される故障をIDDQテストの対象外とするため、トグル済みフラグ記憶部及び未トグルデータ記憶部の各値を設定する。例えば、所定のテストパターンを用いた故障シミュレーションの結果より”0”縮退故障及び”1”縮退故障の両方の故障が検出されたネットについては、対応するトグル済みフラグの値を”1”にセットする。
なお、このトグル認識レジスタの構成は、実施の形態1のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置150が用いるものと同じであり、図4に示すようにトグル済みフラグ記憶部250及び未トグルデータ記憶部251よりなり、データ処理装置403内に備えるメモリを用いて実現される。上記ステップS63において実行するトグル認識レジスタの設定処理は、図5及び図6を用いて説明したトグル認識レジスタの設定(図3、ステップS3)と同じであるため、ここでの重複した説明は省く。
【0067】
最初に検出されたスタンバイ状態におけるサイクルを第1のIDDQテスト用のサイクルとし、論理シミュレーションの開始より何番目のサイクルであるのかを特定する情報、第1番目にIDDQテスト用のサイクルとして選択抽出されたことを表すデータ、及び、このサイクルにおける各ネットの論理値を所定の順序で並べて表したmビットのデータを記憶装置402に保存すると共に、トグル認識レジスタ内に記憶するトグル済みフラグ及び未トグルデータの値を更新する(ステップS64)。
【0068】
この後、論理シミュレーションを続行して1サイクル分時計を進め(ステップS65)、次のサイクルがスタンバイ状態であるか否かについての判断を行う(ステップS66)。ここで、論理シミュレーションを実行したサイクルがスタンバイサイクルでない場合(ステップS66でNO)、上記ステップS65に戻り、次のサイクルについての論理シミュレーションを実行する。
【0069】
論理シミュレーションを実行したサイクルがスタンバイサイクルの場合(ステップS66でYES)、当該サイクルにおけるmビットデータと、1つ前のタイミングでIDDQテスト用のサイクルであるとして選択抽出されたサイクルのmビットデータについて、トグル済みフラグの値が”0”のビット位置のデータに着目した場合のハミング距離が所定の基準値以上であるか否かについての判断を行う(ステップS67)。
【0070】
ここで、ハミング距離が所定値以上でない場合(ステップS67でNO)、上記ステップS65に戻り、次のサイクルについての論理シミュレーションを実行する。なお、上記所定の基準値は、mビットデータの内、トグル済みフラグが”0”のビットの数に応じて、所定の規則に従い変更する。例えば、トグル済みフラグが”0”のビット数がp(但し、m≧p)である場合、上記所定の基準値をp−2(但し、p≦2の場合には1)に設定する。
【0071】
一方、当該サイクルがスタンバイ状態にあると判断された場合であって(ステップS66でYES)、ハミング距離が上記所定の基準値以上の場合には(ステップS67でYES)、当該サイクルを次のIDDQテスト用のサイクルとして選択抽出し、当該サイクルが論理シミュレーションの開始より何番目のサイクルであるのかを特定するデータ、第1番目にIDDQテスト用のサイクルとして選択抽出されたことを表すデータ、及び、このサイクルにおける各ネットの論理値を所定の順序で並べて表したmビットのデータを記憶装置202に保存する(ステップS68)。
【0072】
トグル済みフラグの値が”0”のビット位置のデータに着目し、上記ステップS68で選択したIDDQテスト用のサイクルにおけるmビットデータと、その直前に選択したmビットデータとの比較を行い、トグル済みフラグの更新を行う(ステップS69)。
未処理のサイクルが存在する場合、又は、トグル済みフラグに”0”にセットされているビットが未だ存在している場合であって(ステップS70でYES)、操作者により設定された終了条件を未だ満足していない場合(ステップS71でNO)、上記ステップS65に戻り、次のサイクルについての処理を行う。
【0073】
一方、全てのサイクルに対する処理が終了した場合、又は、トグル済みフラグの全てが”1”にセットされた場合には(ステップS70でNO)、処理を終了し、ディスプレイ204及びプリンタ205等へ処理結果を出力するステップS72へと進む。また、未処理サイクルが残っている場合、又は、トグル済みフラグに”0”にセットされているビットが残存している場合であっても(ステップS70でYES)、操作者が指定した終了条件を満足した場合には(ステップS71でYES)、処理を終了し、ディスプレイ204及びプリンタ205等へ処理結果を出力するステップS72へと進む。ステップS72では、記憶装置202に保存したIDDQテスト用の各サイクルについて、論理シミュレーションの開始から何番目の動作サイクルであるのかを特定する情報(データ)をディスプレイ204に表示出力すると共に、プリンタ205により印刷出力する。
【0074】
以上に説明したように、実施の形態2にかかるIDDQテスト用サイクルの選択抽出装置300は、上記実施の形態1のIDDQテスト用サイクルの選択抽出装置150と同様にファンクションテストで検出される故障を処理対象外とすることで、短時間で必要十分な数のIDDQテスト用サイクルを選択抽出することができる。
また、実施の形態2にかかるIDDQテスト用サイクルの選択抽出装置300は、論理シミュレーション部301における論理シミュレーションの実行に連動してIDDQテスト用のサイクルを選択抽出するため、論理シミュレーションの終了と共に、IDDQテスト用サイクルの選択処理を終了する。これにより、実施の形態1にかかるIDDQテスト用サイクルの選択抽出装置150に比べて処理に要する時間を短くすることができる。
【0075】
【発明の効果】
請求項1記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置、及び、請求項6記載の記録媒体に記録得してあるプログラムを実行することによりコンピュータ上に実現されるIDDQテスト用サイクル選択抽出装置では、所定のテストパターンを用いた故障シミュレーションの結果より、n個のスタンバイ状態のサイクルにおける各mビットデータの内、故障シミュレーション手段により特定される、故障が検出されたネットに対応する位置のビットデータを、IDDQテスト用サイクル選択抽出の処理対象外とすることで、効果的にIDDQテスト用サイクルの選択を行い、使用するmビットデータの数を低減し、テストに要する時間を短縮することができる。
【0076】
請求項2記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置は、請求項1記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置において、更に、n個のmビットデータの内、最もハミング距離の遠い2つのmビットデータを、最初に必ず選択することができ、最も効果的にIDDQテスト用サイクルの選択を行い、使用するmビットデータの数を低減し、テストに要する時間を短縮することができる。
【0077】
請求項3記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置は、請求項1記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置において、論理シミュレータによる論理シミュレーションの実行と連動して動作するため、論理シミュレーションの終了と同時にIDDQテスト用のサイクル選択抽出処理を終了することができる。このように、迅速に処理結果が得られるので、テストに要する時間を短縮することができる。
【0078】
請求項4又は請求項5に記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置は、処理終了条件としてトグル済みフラグの数や選択したサイクルの数を定めておくことで、処理の迅速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1にかかるIDDQテスト用サイクル選択装置の機能ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態1にかかるIDDQテスト用サイクル選択装置のハードウェア構成図である。
【図3】 データ処理装置の実行する処理を示すフローチャートである。
【図4】 トグル認識レジスタのデータ構成を示す図である。
【図5】 トグル認識レジスタの設定処理のフローチャートである。
【図6】 トグル認識レジスタの設定処理を具体的に説明するための図である。
【図7】 10個のmビットデータに対するデータ処理装置による処理例を示す図である。
【図8】 実施の形態2にかかるIDDQテスト用サイクル選択抽出装置の機能ブロックを示す図である。
【図9】 実施の形態2にかかるIDDQテスト用サイクル選択抽出装置のハードウェア構成図である。
【図10】 実施の形態2にかかるIDDQテスト用サイクル選択抽出装置の処理のフローチャートである。
【符号の説明】
100…論理シミュレーション装置
110…故障シミュレーション装置
150,300…IDDQテスト用サイクル選択抽出装置
151,302…データ編集部
152…スタンバイサイクルのmビットデータ格納部
153,304…処理終了条件入力部
154,303…IDDQテスト用サイクル選択抽出部
155,308…選択抽出済みサイクル印刷・表示部
156,305…未検出故障認識及びトグル認識レジスタ設定部
157,306…未検出故障データ格納部
200,400…キーボード
201,401…マウス
202,402…記憶装置
203,403…データ処理装置
204,404…ディスプレイ
205,405…プリンタ
250…トグル済みフラグ記憶部
251…未トグルデータ記憶部
301…論理シミュレーション部
307…故障シミュレーション部

Claims (6)

  1. CMOS集積回路の論理シミュレーション中に現れたn個のスタンバイ状態のサイクルにおける各m個のネットの状態を表すmビットデータの中から、mビットデータを構成する全てのビットの値が少なくとも1回は“1”及び“0”となる組み合わせとなるmビットデータの組み合わせを、IDDQテスト用のサイクルとして選択抽出するIDDQテスト用サイクル選択抽出装置であって、
    n個のスタンバイ状態のサイクルにおけるmビットデータを保存するデータ保存手段と、
    所定のテストパターンを用いて実行したCMOS集積回路の故障シミュレーションの結果に基づいて、テストパターンにより故障が検出されたネットを特定する故障シミュレーション手段と、
    n個のスタンバイ状態のサイクルにおける各mビットデータの内、故障シミュレーション手段により特定される、故障が検出されたネットに対応する位置のビットデータを、DDQテスト用サイクル選択抽出の処理対象外とする制御手段とを備えることを特徴とするIDDQテスト用サイクル選択抽出装置。
  2. 更に、mビットデータを構成する各ビットに一対一に対応する、m個のトグル済みフラグを記憶する記憶手段と、
    mビットデータ順次与えられ、与えられたmビットデータに基づいてトグル済みフラグを更新する更新手段であって、新たに与えられたmビットデータと、その前に与えられたmビットデータとに関し、未だトグル済みフラグのセットされていない位置のビットデータ同士の比較を行い、一方が“1”で他方が“0”のデータ値を持つビットデータについてはトグル済みフラグをセットするフラグ更新手段と、
    データ保存手段に記憶するn個のmビットデータの内、トグル済みフラグのセットされていない位置のビットデータ同士に着目し、互いのハミング距離の最も遠い2つのmビットデータを選択し、選択した2つのmビットデータを、第1及び第2のI DDQ テスト用のサイクルのmビットデータとして、順にフラグ更新手段に与える第1データ選択手段と、
    フラグ更新手段によるトグル済みフラグの更新後、mビットデータの内、未だトグル済みフラグがセットされていないビットデータの位置を認識する認識手段と、
    認識手段により未だトグル済みフラグがセットされていないと認識された位置のビットデータだけに着目して、既に選択抽出されたIDDQテスト用のサイクルのmビットデータとのハミング距離が最も遠く、かつ、未だ選択されていないIDDQテスト用のサイクルのmビットデータを、データ保存手段に保存されているmビットデータ内から選択し、選択したmビットデータを、新たなIDDQテスト用のサイクルのmビットデータとして、フラグ更新手段に与える第2データ選択手段とを備え、
    制御手段は、第1データ選択手段が2つのmビットデータを選択する前に、故障シミュレーション手段により故障が検出されたネットに対応するビット位置のトグル済みフラグをセットしてI DDQ テスト用サイクル選択抽出の処理対象外とすることを特徴とする請求項1記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置。
  3. 更に、CMOS集積回路の論理シミュレーションを実行する論理シミュレーション手段と、
    論理シミュレーション手段によるシミュレーション実行時における動作サイクル毎に、当該サイクルに前記集積回路がスタンバイ状態にあるか否かを判断する判断手段と、
    判断手段により最初にスタンバイ状態であると判断されたサイクルを第1のIDDQテスト用サイクルとして選択する第1サイクル選択手段と、
    mビットのデータを構成する各ビットに一対一に対応するトグル済みフラグの記憶手段と、
    第1サイクル選択手段による選択の後に、判断手段によりスタンバイ状態にあると判断されるサイクルの中から、上記選択された第1のIDDQテスト用のサイクルにおける上記CMOS集積回路内のm個のネットの状態を表すmビットのデータの内、トグル済みフラグのセットされていないビットの位置のみに着目した場合に、ハミング距離が上記着目するビットの数に応じて決まるしきい値よりも大きなmビットのデータを有する最初のサイクルを、第2のIDDQテスト用のサイクルとして選択する第2サイクル選択手段と、
    第1及び第2サイクル選択手段により第1及び第2のIDDQテスト用として選択された2つのサイクルにおける回路内のm個のネットの状態を表す2つのmビットデータを保存するデータ保存手段と、
    mビットデータが順次与えられ、与えられたmビットデータに基づいて、トグル済みフラグを更新する更新手段であって、新たに与えられたmビットデータ及びその前に与えられたmビットデータのトグル済みフラグのセットされていないビットのデータについて、ビット単位の比較を行い、一方が“1”で他方が“0”のデータ値を持つビットに対応するトグル済みフラグをセットするフラグ更新手段と、
    データ保存手段に保存する2つのmビットデータを第1及び第2の選択抽出データとして選択し、順にフラグ更新手段に与える第1データ選択手段と、
    フラグ更新手段によるトグル済みフラグの更新後、未だトグル済みフラグがセットされていないビットデータの位置を認識する認識手段と、
    既に選択したmビットデータの内、認識手段により未だトグル済みフラグがセットされていないと認識されたビット位置のみに着目し、判断手段によりスタンバイ状態であると判断されたサイクルであって、上記着目するビット位置でのハミング距離が上記しきい値よりも大きいmビットデータを示すサイクルを選択し、選択したサイクルのmビットデータを、フラグ更新手段に与える第2データ選択手段とを備え、
    制御手段は、第1データ選択手段による選択の前に、故障シミュレーション手段により故障が検出されたネットに対応するビット位置のトグル済みフラグをセットしてI DDQ テスト用サイクル選択抽出の処理対象外とすることを特徴とする請求項1記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置。
  4. 第2データ選択手段は、トグル認識レジスタ内におけるトグル済みフラグが立ったビットの個数が所定値以上になった場合に、新たな選択抽出データとして選択したmビットデータの上記フラグ更新手段への出力を停止することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置。
  5. 第2データ選択手段は、予め決めた数のIDDQテスト用のサイクルが選択抽出された場合に、新たな選択抽出データとして選択したmビットデータの上記フラグ更新手段への出力を停止することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のIDDQテスト用サイクル選択抽出装置。
  6. コンピュータを、CMOS集積回路の論理シミュレーション中に現れたn個のスタンバイ状態のサイクルにおける各m個のネットの状態を表すmビットデータの中から、mビットデータを構成する全てのビットの値が少なくとも1回は“1”及び“0”となる組み合わせを選択抽出し、選択抽出したmビットデータに対応するサイクルをIDDQテスト用のサイクルとして選択抽出する処理を実行するIDDQテスト用サイクル選択抽出装置として機能させる為のIDDQテスト用サイクル選択抽出処理プログラムを記録した記録媒体であって、
    コンピュータを
    上記n個のスタンバイ状態のサイクルにおける各m個のネットの状態を表すmビットデータを保存するデータ保存手段と、
    所定のテストパターンを用いて実行した上記CMOS集積回路の故障シミュレーションの結果に基づいて、テストパターンにより故障が検出されたネットを特定する故障シミュレーション手段と、
    n個のスタンバイ状態のサイクルにおける各mビットデータの内、故障シミュレーション手段により特定される、故障が検出されたネットに対応する位置のビットデータを、DDQテスト用サイクル選択抽出の処理対象外とする制御手段と、
    して機能させるためのIDDQテスト用サイクル選択抽出処理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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