JP3202722B2 - クロック同期式回路用動作速度評価回路及び方法 - Google Patents
クロック同期式回路用動作速度評価回路及び方法Info
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- JP3202722B2 JP3202722B2 JP07401299A JP7401299A JP3202722B2 JP 3202722 B2 JP3202722 B2 JP 3202722B2 JP 07401299 A JP07401299 A JP 07401299A JP 7401299 A JP7401299 A JP 7401299A JP 3202722 B2 JP3202722 B2 JP 3202722B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック同期式回
路の動作を計測するために用いられる評価回路及び方法
に関する。
路の動作を計測するために用いられる評価回路及び方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】クロック同期式回路(単に、同期回路と
呼ばれることも多い)は、コンピュータをはじめとする
各種ディジタル機器を構成する回路として広く利用され
ている。そのため、このクロック同期式回路の動作速度
を正確に計測することは、極めて重要である。
呼ばれることも多い)は、コンピュータをはじめとする
各種ディジタル機器を構成する回路として広く利用され
ている。そのため、このクロック同期式回路の動作速度
を正確に計測することは、極めて重要である。
【0003】従来のクロック同期式回路の速度を評価す
る評価回路の回路図が図6に示されている。この図に示
されているように、半導体チップ30の中に、測定対象
であるクロック同期式回路21(以下、単に同期回路2
1と呼ぶ)と、従来の評価回路22とが設けられてい
る。この従来の評価回路22は出力データラッチ23
と、入力クロックラッチ29と、から構成されている。
る評価回路の回路図が図6に示されている。この図に示
されているように、半導体チップ30の中に、測定対象
であるクロック同期式回路21(以下、単に同期回路2
1と呼ぶ)と、従来の評価回路22とが設けられてい
る。この従来の評価回路22は出力データラッチ23
と、入力クロックラッチ29と、から構成されている。
【0004】外部からのデータは、データ入力端子24
を介して同期回路21に供給される。このデータは、同
時に入力クロックラッチ29にも供給される。同期回路
21の出力信号は、出力データラッチ23に出力され
る。
を介して同期回路21に供給される。このデータは、同
時に入力クロックラッチ29にも供給される。同期回路
21の出力信号は、出力データラッチ23に出力され
る。
【0005】また、同期回路21の回路動作用クロック
は、回路動作用クロック入力端子25を介して同期回路
21に供給される。この回路動作用クロックは、同時に
入力クロックラッチ29にも供給される。また、評価回
路22の評価用クロックは、評価用クロック入力端子2
6を介して、入力クロックラッチ29と出力データラッ
チ23に供給される。
は、回路動作用クロック入力端子25を介して同期回路
21に供給される。この回路動作用クロックは、同時に
入力クロックラッチ29にも供給される。また、評価回
路22の評価用クロックは、評価用クロック入力端子2
6を介して、入力クロックラッチ29と出力データラッ
チ23に供給される。
【0006】また、出力データラッチ23の出力信号
は、データ出力端子27を介して外部に取り出される。
入力クロックラッチ29の出力信号は、補正データ出力
端子28を介して外部に取り出される。
は、データ出力端子27を介して外部に取り出される。
入力クロックラッチ29の出力信号は、補正データ出力
端子28を介して外部に取り出される。
【0007】以下、動作を説明する。従来の評価回路2
2を用いて同期回路21の評価動作を表すタイムチャー
トが図7、図8に示されている。
2を用いて同期回路21の評価動作を表すタイムチャー
トが図7、図8に示されている。
【0008】図7には、回路動作用クロック入力端子2
5から入力された回路動作用クロックが同期回路21に
到達するのに要する時間(ディレイ)を求める動作を表
すタイムチャートが示されている。
5から入力された回路動作用クロックが同期回路21に
到達するのに要する時間(ディレイ)を求める動作を表
すタイムチャートが示されている。
【0009】まず、回路動作用クロック入力端子25か
ら回路動作用クロック信号を入力する。図7に示す様
に、回路動作用クロック信号の立ち上がりタイミングは
固定しておく。次に、評価回路用クロック入力端子26
から評価回路用クロック信号を入力する。評価回路用ク
ロック信号の立ち上がりタイミングは、最初は回路動作
用クロック信号と同一のタイミングに設定しておき、補
正データ出力端子28から期待値通りのデータが出力さ
れるか否か検査する。期待値通りのデータが出力されて
いない場合には、評価回路用クロック信号の立ち上がり
タイミングを、徐々に未来方向にずらしていき、補正デ
ータ出力端子28から期待値通りのデータが出力される
タイミングを探す。
ら回路動作用クロック信号を入力する。図7に示す様
に、回路動作用クロック信号の立ち上がりタイミングは
固定しておく。次に、評価回路用クロック入力端子26
から評価回路用クロック信号を入力する。評価回路用ク
ロック信号の立ち上がりタイミングは、最初は回路動作
用クロック信号と同一のタイミングに設定しておき、補
正データ出力端子28から期待値通りのデータが出力さ
れるか否か検査する。期待値通りのデータが出力されて
いない場合には、評価回路用クロック信号の立ち上がり
タイミングを、徐々に未来方向にずらしていき、補正デ
ータ出力端子28から期待値通りのデータが出力される
タイミングを探す。
【0010】このようにして、補正データ出力端子28
から期待値通りのデータが出力されるような評価回路動
作用クロック信号の立ち上がりタイミングと、同期回路
動作用クロック信号の立ち上がりタイミングの時間差の
最小値を求める。この最小の時間差が、入力された回路
動作用クロック信号が、回路動作用クロック入力端子2
5から同期回路21に到達するまでのディレイt1とな
る。
から期待値通りのデータが出力されるような評価回路動
作用クロック信号の立ち上がりタイミングと、同期回路
動作用クロック信号の立ち上がりタイミングの時間差の
最小値を求める。この最小の時間差が、入力された回路
動作用クロック信号が、回路動作用クロック入力端子2
5から同期回路21に到達するまでのディレイt1とな
る。
【0011】次に、図8には、同期回路21の動作速度
を求める動作を表すタイムチャートが示されている。ま
ず、データ入力端子24からデータを、回路動作用クロ
ック入力端子25から回路動作用クロック信号を入力す
る。図8のタイムチャートに示されているように、デー
タと回路動作用クロック信号の立ち上がりタイミングは
固定しておく。そして、最初は評価回路用クロック信号
の立ち上がりタイミングをほぼ回路動作用クロック信号
の立ち上がりタイミングと同一に設定しておく。この状
態で、データ出力端子27から期待値通りのデータが出
力されるか否か検査する。期待値通りのデータが出力さ
れていない場合には、評価回路用クロック信号の立ち上
がりタイミングを徐々に未来方向にずらしていき、デー
タ出力端子27から期待値通りのデータが出力されるタ
イミングを探す。
を求める動作を表すタイムチャートが示されている。ま
ず、データ入力端子24からデータを、回路動作用クロ
ック入力端子25から回路動作用クロック信号を入力す
る。図8のタイムチャートに示されているように、デー
タと回路動作用クロック信号の立ち上がりタイミングは
固定しておく。そして、最初は評価回路用クロック信号
の立ち上がりタイミングをほぼ回路動作用クロック信号
の立ち上がりタイミングと同一に設定しておく。この状
態で、データ出力端子27から期待値通りのデータが出
力されるか否か検査する。期待値通りのデータが出力さ
れていない場合には、評価回路用クロック信号の立ち上
がりタイミングを徐々に未来方向にずらしていき、デー
タ出力端子27から期待値通りのデータが出力されるタ
イミングを探す。
【0012】ここで探した回路動作用クロック信号の立
ち上がりタイミングと、評価回路用クロック信号の立ち
上がりタイミングの時間差の最小値t2を求める。この
求めた最小の時間差t2は、回路動作用クロック入力端
子25から同期回路21に到達するまでのディレイt1
と、同期回路21の動作時間と、の和である。したがっ
て、この求めた最小の時間差t2から、すでに測定した
回路動作用クロック信号のディレイt1を差し引いた値
が同期回路21のスピードとなる。
ち上がりタイミングと、評価回路用クロック信号の立ち
上がりタイミングの時間差の最小値t2を求める。この
求めた最小の時間差t2は、回路動作用クロック入力端
子25から同期回路21に到達するまでのディレイt1
と、同期回路21の動作時間と、の和である。したがっ
て、この求めた最小の時間差t2から、すでに測定した
回路動作用クロック信号のディレイt1を差し引いた値
が同期回路21のスピードとなる。
【0013】なお、特開平4−110677号公報に
は、ICテストシステムが開示されている。同号公報に
記載されているICテストシステムは、ICの1個の出
力ピンに対して複数のコンパレータを接続し、そのIC
の動作速度の分類を迅速に行うことができる装置が示さ
れている。
は、ICテストシステムが開示されている。同号公報に
記載されているICテストシステムは、ICの1個の出
力ピンに対して複数のコンパレータを接続し、そのIC
の動作速度の分類を迅速に行うことができる装置が示さ
れている。
【0014】また、特開平9−121147号公報に
は、タイミング信号発生回路が示されている。同号公報
に記載されているタイミング信号発生回路は、遅延回路
のタップにサンプル・ホールド回路を設けることによっ
て、基準クロック信号より早い位相タイミングを有する
信号を短いセットアップ時間で供給しうる回路が示され
ている。
は、タイミング信号発生回路が示されている。同号公報
に記載されているタイミング信号発生回路は、遅延回路
のタップにサンプル・ホールド回路を設けることによっ
て、基準クロック信号より早い位相タイミングを有する
信号を短いセットアップ時間で供給しうる回路が示され
ている。
【0015】また、特開平9−223396号公報に
は、半導体記憶装置が示されている。同号公報に記載さ
れている半導体記憶装置は、同期型半導体記憶装置の出
力ラッチに関して改良したものである。この出力ラッチ
のラッチタイミングを調整する回路を設けて、高速動作
時にも、誤動作を生じない同期型半導体記憶装置が提供
できると同号公報には記載されている。
は、半導体記憶装置が示されている。同号公報に記載さ
れている半導体記憶装置は、同期型半導体記憶装置の出
力ラッチに関して改良したものである。この出力ラッチ
のラッチタイミングを調整する回路を設けて、高速動作
時にも、誤動作を生じない同期型半導体記憶装置が提供
できると同号公報には記載されている。
【0016】さらに、特開平6−118122号公報に
は、遅延時間測定回路が示されている。同号公報に記載
されている遅延時間測定回路は、被測定回路の動作を測
定するためのクロック信号を遅延させる遅延回路と、こ
の遅延回路の遅延時間を制御する電圧によって発信する
VCOを備えている。このような構成により、VCOの
発信周波数によって、被測定回路の動作速度が測定でき
ると同号公報には記載されている。
は、遅延時間測定回路が示されている。同号公報に記載
されている遅延時間測定回路は、被測定回路の動作を測
定するためのクロック信号を遅延させる遅延回路と、こ
の遅延回路の遅延時間を制御する電圧によって発信する
VCOを備えている。このような構成により、VCOの
発信周波数によって、被測定回路の動作速度が測定でき
ると同号公報には記載されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】さて、近年、拡散プロ
セスの進歩によって、半導体装置の動作速度は急激に向
上している。その結果、0.25ミクロンのプロセスを
使用した半導体装置においては、300MHz以上の動
作クロック周波数で動作する高速な同期回路も発表され
ている。このような高速な半導体装置のスピードを高精
度に評価・計測するためには、その評価(測定)装置に
は、0.1ns程度の計測精度が要求される。
セスの進歩によって、半導体装置の動作速度は急激に向
上している。その結果、0.25ミクロンのプロセスを
使用した半導体装置においては、300MHz以上の動
作クロック周波数で動作する高速な同期回路も発表され
ている。このような高速な半導体装置のスピードを高精
度に評価・計測するためには、その評価(測定)装置に
は、0.1ns程度の計測精度が要求される。
【0018】しかし、従来のテスターは、一般に100
MHz〜200MHz程度の速度でしか動作しない。し
たがって、評価用クロックや回路動作用クロック信号の
タイミングをずらすステップ幅は、1ns程度となって
しまう。そのため、上述した従来の半導体装置に内蔵さ
れていた評価回路を用いていたのでは、十分に高精度な
測定を行うことが困難であった。
MHz〜200MHz程度の速度でしか動作しない。し
たがって、評価用クロックや回路動作用クロック信号の
タイミングをずらすステップ幅は、1ns程度となって
しまう。そのため、上述した従来の半導体装置に内蔵さ
れていた評価回路を用いていたのでは、十分に高精度な
測定を行うことが困難であった。
【0019】さらに、上述した従来の評価回路を利用し
た測定動作においては、評価回路22と、同期回路21
とに供給されるクロック信号の入力端子は異なるもので
ある。そのため、それらの端子間のタイミング誤差が生
じるおそれがある。上述したような動作速度が100M
Hz〜200MHz程度のテスターにおいては、端子間
のタイミング誤差が1ns程度存在する。したがって、
半導体装置に内蔵される従来の評価回路を用いた測定で
は、十分に高精度な測定を行うことが一層困難であっ
た。
た測定動作においては、評価回路22と、同期回路21
とに供給されるクロック信号の入力端子は異なるもので
ある。そのため、それらの端子間のタイミング誤差が生
じるおそれがある。上述したような動作速度が100M
Hz〜200MHz程度のテスターにおいては、端子間
のタイミング誤差が1ns程度存在する。したがって、
半導体装置に内蔵される従来の評価回路を用いた測定で
は、十分に高精度な測定を行うことが一層困難であっ
た。
【0020】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、評価対象であるクロック同期式回路
と同一のチップ上に設けられた評価回路であって、外部
のテスター等の評価措置の評価可能な動作速度より高速
なクロック同期式回路の動作速度を測定しうる評価回路
及び方法を提供することである。
あり、その目的は、評価対象であるクロック同期式回路
と同一のチップ上に設けられた評価回路であって、外部
のテスター等の評価措置の評価可能な動作速度より高速
なクロック同期式回路の動作速度を測定しうる評価回路
及び方法を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のクロック同期式回路用動作
速度評価回路は、同期回路の動作速度を計測するための
評価回路において、複数の遅延手段を直列に複数個接続
したディレイラインと、このディレイライン中の各遅延
手段の出力信号のうち、いずれかを選択するクロックセ
レクタとを備え、前記同期回路の動作クロック信号を遅
延させるとともに、その遅延時間を変更可能な可変遅延
回路と、この可変遅延回路における前記遅延手段の一段
分の遅延時間を測定する手段と、前記可変遅延回路が出
力する遅延された動作クロック信号で規定されるタイミ
ングで、前記同期回路の出力信号をラッチし、出力する
ラッチ回路とを含む構成としてある。このような構成に
よれば、可変遅延回路の遅延時間で同期回路の動作速度
を計測することができる。
に、本発明の請求項1記載のクロック同期式回路用動作
速度評価回路は、同期回路の動作速度を計測するための
評価回路において、複数の遅延手段を直列に複数個接続
したディレイラインと、このディレイライン中の各遅延
手段の出力信号のうち、いずれかを選択するクロックセ
レクタとを備え、前記同期回路の動作クロック信号を遅
延させるとともに、その遅延時間を変更可能な可変遅延
回路と、この可変遅延回路における前記遅延手段の一段
分の遅延時間を測定する手段と、前記可変遅延回路が出
力する遅延された動作クロック信号で規定されるタイミ
ングで、前記同期回路の出力信号をラッチし、出力する
ラッチ回路とを含む構成としてある。このような構成に
よれば、可変遅延回路の遅延時間で同期回路の動作速度
を計測することができる。
【0022】また、このような構成によれば、クロック
セレクタがどの出力信号を選択するかによって、遅延時
間を容易に調整することができる。
セレクタがどの出力信号を選択するかによって、遅延時
間を容易に調整することができる。
【0023】また、請求項2記載のクロック同期式回路
用動作速度評価回路は、同期回路の動作速度を計測する
ための評価回路において、複数の遅延手段を直列に複数
個接続したディレイラインと、前記遅延手段の一段分の
遅延時間を測定する手段と、前記同期回路の動作クロッ
ク信号の入力端子、または、前記ディレイライン中の各
遅延手段の出力端子のいずれか、を選択するクロックセ
レクタと、前記クロックセレクタが出力する遅延された
動作クロック信号で規定されるタイミングで、前記同期
回路の出力信号をラッチし、出力するラッチ回路と、を
含む構成としてある。
用動作速度評価回路は、同期回路の動作速度を計測する
ための評価回路において、複数の遅延手段を直列に複数
個接続したディレイラインと、前記遅延手段の一段分の
遅延時間を測定する手段と、前記同期回路の動作クロッ
ク信号の入力端子、または、前記ディレイライン中の各
遅延手段の出力端子のいずれか、を選択するクロックセ
レクタと、前記クロックセレクタが出力する遅延された
動作クロック信号で規定されるタイミングで、前記同期
回路の出力信号をラッチし、出力するラッチ回路と、を
含む構成としてある。
【0024】このような構成によれば、クロックセレク
タが、可変遅延回路を通過しない動作クロック信号を選
択可能であるため、可変遅延回路を含まないクロックセ
レクタ及びラッチ回路自身の遅延時間を測定することが
できる。したがって、より一層同期回路の動作速度を正
確に求めることができる。
タが、可変遅延回路を通過しない動作クロック信号を選
択可能であるため、可変遅延回路を含まないクロックセ
レクタ及びラッチ回路自身の遅延時間を測定することが
できる。したがって、より一層同期回路の動作速度を正
確に求めることができる。
【0025】また、請求項3記載のクロック同期式回路
用動作速度評価回路は、前記遅延手段が、バッファから
構成されている。このような構成によれば、単なるバッ
ファで遅延手段を構成するので、容易に遅延手段を形成
することができるとともに、その遅延時間を短くするこ
とができる。その結果、その遅延手段の遅延時間を単位
として同期回路の動作速度を計測すれば、一層正確に同
期回路の動作速度を計測可能である。
用動作速度評価回路は、前記遅延手段が、バッファから
構成されている。このような構成によれば、単なるバッ
ファで遅延手段を構成するので、容易に遅延手段を形成
することができるとともに、その遅延時間を短くするこ
とができる。その結果、その遅延手段の遅延時間を単位
として同期回路の動作速度を計測すれば、一層正確に同
期回路の動作速度を計測可能である。
【0026】また、請求項4記載のクロック同期式回路
用動作速度評価回路は、前記バッファが、前記バッファ
の製造に適用されている半導体プロセスにおいて製造可
能な最も高速なバッファである構成としてある。このよ
うな構成によれば、高速なバッファによって遅延手段の
遅延時間をより短くすることができる。その結果、より
正確な同期回路の動作速度の計測が可能となる。
用動作速度評価回路は、前記バッファが、前記バッファ
の製造に適用されている半導体プロセスにおいて製造可
能な最も高速なバッファである構成としてある。このよ
うな構成によれば、高速なバッファによって遅延手段の
遅延時間をより短くすることができる。その結果、より
正確な同期回路の動作速度の計測が可能となる。
【0027】また、請求項5記載のクロック同期式回路
用動作速度評価回路によれば、前記評価回路が、前記同
期回路と同一チップ上に配置されている構成としてあ
る。したがって、同期回路と評価回路とを同一の半導体
プロセスで製造でき、どうか位階路の動作速度を計測す
るのに十分な速度を有する可変遅延回路を構成できる。
その結果、同期回路の動作速度を一層正確に計測可能で
ある。
用動作速度評価回路によれば、前記評価回路が、前記同
期回路と同一チップ上に配置されている構成としてあ
る。したがって、同期回路と評価回路とを同一の半導体
プロセスで製造でき、どうか位階路の動作速度を計測す
るのに十分な速度を有する可変遅延回路を構成できる。
その結果、同期回路の動作速度を一層正確に計測可能で
ある。
【0028】また、請求項6記載のクロック同期式回路
用動作速度評価方法は、同期回路の動作速度を計測する
評価方法において、前記同期回路の動作クロック信号を
遅延させる、直列に接続された複数個の遅延部のうち一
段分の遅延部における遅延時間を測定し、かつ、前記遅
延部が出力する遅延された動作クロック信号で規定され
るタイミングを求め、このタイミングで前記同期回路の
出力信号をラッチするとともに、ラッチした状態のうち
前記遅延部の最も小さい段数を求め、この段数に前記遅
延時間を乗じることによって前記同期回路の動作時間を
求める方法としてある。このような方法によっても、同
期回の動作速度を容易かつ正確に計測することができ
る。
用動作速度評価方法は、同期回路の動作速度を計測する
評価方法において、前記同期回路の動作クロック信号を
遅延させる、直列に接続された複数個の遅延部のうち一
段分の遅延部における遅延時間を測定し、かつ、前記遅
延部が出力する遅延された動作クロック信号で規定され
るタイミングを求め、このタイミングで前記同期回路の
出力信号をラッチするとともに、ラッチした状態のうち
前記遅延部の最も小さい段数を求め、この段数に前記遅
延時間を乗じることによって前記同期回路の動作時間を
求める方法としてある。このような方法によっても、同
期回の動作速度を容易かつ正確に計測することができ
る。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を用いて説明する。[第一実施形態] 図1には、本発明の好適な第一実施形態にかかる評価回
路を説明する回路図が示されている。
について、図面を用いて説明する。[第一実施形態] 図1には、本発明の好適な第一実施形態にかかる評価回
路を説明する回路図が示されている。
【0030】この図に示されているように、半導体チッ
プ10上には、測定対象である同期回路1と、本実施の
形態にかかる評価回路2とが設けられている。評価回路
2は、ディレイライン9と、クロックセレクタ8と、出
力データラッチ8とから構成されている。ディレイライ
ン9は、図に示されているように、複数のバッファ等を
直列に接続した回路であり、各バッファの出力信号は、
クロックセレクタ8に供給されている。
プ10上には、測定対象である同期回路1と、本実施の
形態にかかる評価回路2とが設けられている。評価回路
2は、ディレイライン9と、クロックセレクタ8と、出
力データラッチ8とから構成されている。ディレイライ
ン9は、図に示されているように、複数のバッファ等を
直列に接続した回路であり、各バッファの出力信号は、
クロックセレクタ8に供給されている。
【0031】クロックセレクタ8は、ディレイライン9
に含まれる複数のバッファ中からいずれか1個のバッフ
ァの出力信号を選択し、出力する。このようなディレイ
ライン9とクロックセレクタ8との組み合わせによっ
て、遅延時間が可変な可変遅延時間回路を構成している
のである。
に含まれる複数のバッファ中からいずれか1個のバッフ
ァの出力信号を選択し、出力する。このようなディレイ
ライン9とクロックセレクタ8との組み合わせによっ
て、遅延時間が可変な可変遅延時間回路を構成している
のである。
【0032】出力データラッチ3は、同期回路1の出力
信号をラッチし、出力する。このラッチタイミングはク
ロックセレクタ8が出力するクロック信号のタイミング
で規定される。
信号をラッチし、出力する。このラッチタイミングはク
ロックセレクタ8が出力するクロック信号のタイミング
で規定される。
【0033】半導体チップ10にはデータ入力端子4が
設けられており、このデータ入力端子4を介してデータ
が同期回路1に供給される。また、半導体チップ10に
はクロック入力端子5が設けられており、このクロック
入力端子5を介して、外部からクロック信号が同期回路
1及びディレイライン9に供給されている。
設けられており、このデータ入力端子4を介してデータ
が同期回路1に供給される。また、半導体チップ10に
はクロック入力端子5が設けられており、このクロック
入力端子5を介して、外部からクロック信号が同期回路
1及びディレイライン9に供給されている。
【0034】さらに、半導体チップ10には、クロック
セレクタ切り替え端子11が設けられている。外部か
ら、このクロック切り替え端子11を介してクロックセ
レクタ8に切り替え信号を供給することによって、クロ
ックセレクタ8がどのバッファの出力信号を選択するか
を制御することができる。換言すれば、クロック切り替
え端子11を介して切り替え信号を入力することによっ
て、ディレイライン9及びクロックセレクタ8から構成
される可変遅延回路のディレイ時間を制御することがで
きる。
セレクタ切り替え端子11が設けられている。外部か
ら、このクロック切り替え端子11を介してクロックセ
レクタ8に切り替え信号を供給することによって、クロ
ックセレクタ8がどのバッファの出力信号を選択するか
を制御することができる。換言すれば、クロック切り替
え端子11を介して切り替え信号を入力することによっ
て、ディレイライン9及びクロックセレクタ8から構成
される可変遅延回路のディレイ時間を制御することがで
きる。
【0035】また、半導体チップ10には、データ出力
端子6が設けられており、このデータ出力端子6を介し
て、出力データラッチ3の出力信号が外部に取り出され
る。半導体チップ10には、クロックスルー端子7も設
けられている。このクロックスルー端子7を介して、ク
ロックセレクタ8の出力信号を外部に取り出すことがで
きる。
端子6が設けられており、このデータ出力端子6を介し
て、出力データラッチ3の出力信号が外部に取り出され
る。半導体チップ10には、クロックスルー端子7も設
けられている。このクロックスルー端子7を介して、ク
ロックセレクタ8の出力信号を外部に取り出すことがで
きる。
【0036】以下、本第一実施形態にかかる評価回路2
を用いた同期回路1の動作速度の計測動作について、図
2及び図3に示されているタイムチャートを用いて説明
する。まず、クロックセレクタ切り替え端子11から、
ディレイライン9の最終段のバッファを選択するように
切り替え信号を供給する。すると、クロックセレクタ8
は、ディレイライン9の最終段のバッファの出力信号を
選択し、出力する。
を用いた同期回路1の動作速度の計測動作について、図
2及び図3に示されているタイムチャートを用いて説明
する。まず、クロックセレクタ切り替え端子11から、
ディレイライン9の最終段のバッファを選択するように
切り替え信号を供給する。すると、クロックセレクタ8
は、ディレイライン9の最終段のバッファの出力信号を
選択し、出力する。
【0037】この状態から、図2のタイムチャートに示
すように、クロック信号をクロック入力端子5を介して
入力する。すると、同図に示すように、ディレイライン
9のすべてのバッファを通過した時間だけ遅延したクロ
ック信号が、クロックセレクタ8及びクロックスルー出
力端子7を介して外部に出力される。
すように、クロック信号をクロック入力端子5を介して
入力する。すると、同図に示すように、ディレイライン
9のすべてのバッファを通過した時間だけ遅延したクロ
ック信号が、クロックセレクタ8及びクロックスルー出
力端子7を介して外部に出力される。
【0038】図2に示すように、クロック入力端子5に
おけるクロック信号と、クロックスルー端子7における
クロック信号とは、ディレイライン全段文のディレイ時
間だけ時間差が生じている。したがって、この時間を、
ディレイライン9の段数で除算すれば、ディレイライン
9を構成するバッファ1段あたりのディレイ(遅延時
間)が算出される。
おけるクロック信号と、クロックスルー端子7における
クロック信号とは、ディレイライン全段文のディレイ時
間だけ時間差が生じている。したがって、この時間を、
ディレイライン9の段数で除算すれば、ディレイライン
9を構成するバッファ1段あたりのディレイ(遅延時
間)が算出される。
【0039】次に、同期回路1の動作速度を求める。ま
ず、データ入力端子4からデータを同期回路1に入力す
る。さらに、クロック入力端子5から、クロック信号を
入力する。すると、同期回路1は、クロック信号に同期
して動作を開始し、ある時間が経過した後に、所望の出
力データを、出力データラッチ3に対して出力する。こ
こで、ある時間とは、同期回路1における動作時間であ
る。出力データラッチ3が所望の正しいデータを受け取
ったタイミングを求めれば、この動作時間、すなわち動
作速度を求めることができる。
ず、データ入力端子4からデータを同期回路1に入力す
る。さらに、クロック入力端子5から、クロック信号を
入力する。すると、同期回路1は、クロック信号に同期
して動作を開始し、ある時間が経過した後に、所望の出
力データを、出力データラッチ3に対して出力する。こ
こで、ある時間とは、同期回路1における動作時間であ
る。出力データラッチ3が所望の正しいデータを受け取
ったタイミングを求めれば、この動作時間、すなわち動
作速度を求めることができる。
【0040】図3のタイムチャートに示すように、デー
タ入力端子4からデータを同期回路1に入力し、引き続
いて、クロック入力端子5からクロック信号を入力す
る。すると、上述したように、同期回路1の動作時間経
過後に正しい所望のデータが出力データラッチ3に対し
て出力される。したがって、クロックセレクタ8から出
力される遅延されたクロック信号の遅延時間が上記動作
時間より長ければ、出力データラッチ3は、正しいデー
タが出力された後にこの正しいデータをラッチすること
ができる。
タ入力端子4からデータを同期回路1に入力し、引き続
いて、クロック入力端子5からクロック信号を入力す
る。すると、上述したように、同期回路1の動作時間経
過後に正しい所望のデータが出力データラッチ3に対し
て出力される。したがって、クロックセレクタ8から出
力される遅延されたクロック信号の遅延時間が上記動作
時間より長ければ、出力データラッチ3は、正しいデー
タが出力された後にこの正しいデータをラッチすること
ができる。
【0041】一方、クロックセレクタ8から出力される
遅延されたクロック信号の遅延時間が上記動作時間より
短ければ、出力データラッチ3は、正しいデータが同期
回路1から出力される前にデータをラッチしてしまうの
で、そのラッチ・出力するデータは一般に正しい所望の
データではなくなる。
遅延されたクロック信号の遅延時間が上記動作時間より
短ければ、出力データラッチ3は、正しいデータが同期
回路1から出力される前にデータをラッチしてしまうの
で、そのラッチ・出力するデータは一般に正しい所望の
データではなくなる。
【0042】さて、遅延時間は、クロックセレクタ8が
選択するバッファの段数から知ることができる。既に、
図2で説明した検査によって、ディレイライン9のバッ
ファ1段あたりの遅延時間は判明している。したがっ
て、クロックセレクタ8が選択するバッファの段数を調
整し、正しいデータが出力データラッチ3においてラッ
チされる状態のうち、最も小さい段数を求め、その段数
に上記1段あたりの遅延時間を乗じれば、その値が同期
回路1の動作時間と等しくなる。以上のような手法によ
って、同期回路1の動作時間を、バッファ1段あたりの
遅延時間を単位として求めることができる。
選択するバッファの段数から知ることができる。既に、
図2で説明した検査によって、ディレイライン9のバッ
ファ1段あたりの遅延時間は判明している。したがっ
て、クロックセレクタ8が選択するバッファの段数を調
整し、正しいデータが出力データラッチ3においてラッ
チされる状態のうち、最も小さい段数を求め、その段数
に上記1段あたりの遅延時間を乗じれば、その値が同期
回路1の動作時間と等しくなる。以上のような手法によ
って、同期回路1の動作時間を、バッファ1段あたりの
遅延時間を単位として求めることができる。
【0043】本第一実施形態において特徴的なことは、
同期回路1と同一の半導体チップ10上に設けたディレ
イライン9に含まれるバッファの段数に基づいて、同期
回路1の動作速度を求めたことである。このような手法
によって、外部のテスターは高速な動作を要求されるこ
とがない。なお、データの供給や、クロック信号の供給
は、従来と同様のテスターによって行われる。また、出
力データラッチ3の出力データの検査も従来と同様のテ
スターによって行われる。
同期回路1と同一の半導体チップ10上に設けたディレ
イライン9に含まれるバッファの段数に基づいて、同期
回路1の動作速度を求めたことである。このような手法
によって、外部のテスターは高速な動作を要求されるこ
とがない。なお、データの供給や、クロック信号の供給
は、従来と同様のテスターによって行われる。また、出
力データラッチ3の出力データの検査も従来と同様のテ
スターによって行われる。
【0044】このように、本第一実施形態によれば、従
来のテスターを用いつつ、そのテスターの動作速度より
高速な動作速度を有する同期回路の評価を行うことがで
きる。
来のテスターを用いつつ、そのテスターの動作速度より
高速な動作速度を有する同期回路の評価を行うことがで
きる。
【0045】さらに、本第一実施形態によれば、より正
確な動作速度の計測が可能である。同期回路1とディレ
イライン9とを同一の半導体チップ10上に設ければ、
同期回路1と評価回路2とは同じプロセスで製造され
る。その結果、評価回路2のディレイライン9は、その
プロセスで製造可能な最も高速なバッファで構成するこ
とができる。したがって、同期回路1を評価するのに十
分小さい遅延時間を実現することができ、同期回路1の
動作速度を十分高精度に計測することができる。なお、
例えば0.25ミクロンクラスでのバッファ1段文のデ
ィレイ(遅延時間)は、約50〜100psである。
確な動作速度の計測が可能である。同期回路1とディレ
イライン9とを同一の半導体チップ10上に設ければ、
同期回路1と評価回路2とは同じプロセスで製造され
る。その結果、評価回路2のディレイライン9は、その
プロセスで製造可能な最も高速なバッファで構成するこ
とができる。したがって、同期回路1を評価するのに十
分小さい遅延時間を実現することができ、同期回路1の
動作速度を十分高精度に計測することができる。なお、
例えば0.25ミクロンクラスでのバッファ1段文のデ
ィレイ(遅延時間)は、約50〜100psである。
【0046】また、同期回路1と評価回路2とが同一の
クロック信号で動作するため、いわゆる端子間スキュー
による測定誤差を排除して測定を行うことができる。
クロック信号で動作するため、いわゆる端子間スキュー
による測定誤差を排除して測定を行うことができる。
【0047】なお、上述した特開平6−118122号
公報に記載の発明は、本発明と目的を一部共通とする
が、以下のように構成に顕著な相違点がある。
公報に記載の発明は、本発明と目的を一部共通とする
が、以下のように構成に顕著な相違点がある。
【0048】本発明では、いわば評価用ディレイライン
の段数をサーチし、期待値と一致する最小段数を測定し
ている。そして、その段数にあらかじめ測定した1段あ
たりのディレイを乗することによって、対象となる評価
回路の遅延を求めている。
の段数をサーチし、期待値と一致する最小段数を測定し
ている。そして、その段数にあらかじめ測定した1段あ
たりのディレイを乗することによって、対象となる評価
回路の遅延を求めている。
【0049】これに対して、同号公報では、ディレイラ
インの段数は不変であり、ディレイラインが動作する電
圧を制御してディレイを変化させ、期待値と一致する最
小の位相差を測定し、評価回路の遅延を求めている。こ
の際位相差の測定のために、VCOが必要である。測定
誤差を最小にするためには、VCO(電圧制御発信回
路)は、基本的に評価用ディレイラインと同一の構成と
する必要があり、さらに、VCO、評価用ディレイライ
ン共に評価回路の近傍に配置する必要がある。
インの段数は不変であり、ディレイラインが動作する電
圧を制御してディレイを変化させ、期待値と一致する最
小の位相差を測定し、評価回路の遅延を求めている。こ
の際位相差の測定のために、VCOが必要である。測定
誤差を最小にするためには、VCO(電圧制御発信回
路)は、基本的に評価用ディレイラインと同一の構成と
する必要があり、さらに、VCO、評価用ディレイライ
ン共に評価回路の近傍に配置する必要がある。
【0050】さて、同号公報では、評価回路の近傍に評
価用ディレイラインとVCOという、別個に動作する2
つのディレイラインを配置しなければならない。そのた
め電源にノイズが発生するおそれがあり、評価回路の遅
延を正確に測定することが困難である場合も想定され
る。また、ディレイラインを2個も配置する必要があ
り、さらに、上記ノイズの対策もしなければならないた
め、測定回路の配置に必要な面積が大になる可能性があ
る。
価用ディレイラインとVCOという、別個に動作する2
つのディレイラインを配置しなければならない。そのた
め電源にノイズが発生するおそれがあり、評価回路の遅
延を正確に測定することが困難である場合も想定され
る。また、ディレイラインを2個も配置する必要があ
り、さらに、上記ノイズの対策もしなければならないた
め、測定回路の配置に必要な面積が大になる可能性があ
る。
【0051】さらに、実際に評価回路の遅延を測定する
場合に、通常の使用条件(これをTYPと呼ぶ)の他に
半導体装置全体に供給する電源電圧と温度を変化させ、
最も速い条件(これをBESTと呼ぶ)と、最も遅い条
件(これをWORSTと呼ぶ)をも測定する。
場合に、通常の使用条件(これをTYPと呼ぶ)の他に
半導体装置全体に供給する電源電圧と温度を変化させ、
最も速い条件(これをBESTと呼ぶ)と、最も遅い条
件(これをWORSTと呼ぶ)をも測定する。
【0052】WORSTで測定する場合には、半導体装
置に供給する電圧を下げる。したがって、DCINから
の信号で、VCOや評価用ディレイラインに供給する電
圧を制御した場合に、VCOや評価用ディレイラインが
電圧不足で動作しなくなる可能性がある。
置に供給する電圧を下げる。したがって、DCINから
の信号で、VCOや評価用ディレイラインに供給する電
圧を制御した場合に、VCOや評価用ディレイラインが
電圧不足で動作しなくなる可能性がある。
【0053】また、評価回路の前後のFF(フリップフ
ロップ)にクロックを供給するディレイ段数が固定であ
るが、この段数は上記TYPを想定して決定するものと
思われる。これは、同号公報の明細書の例では12段で
ある。このようにして段数を決定すると、BESTで測
定する場合、評価回路の遅延が、12段分のディレイよ
り小さくなり、測定できない可能性がある。逆にWOR
STで測定する場合には、評価回路の遅延が12段分の
ディレイより大きくなる可能性があり、ディレイライン
を最も遅くしても測定できないおそれがある。
ロップ)にクロックを供給するディレイ段数が固定であ
るが、この段数は上記TYPを想定して決定するものと
思われる。これは、同号公報の明細書の例では12段で
ある。このようにして段数を決定すると、BESTで測
定する場合、評価回路の遅延が、12段分のディレイよ
り小さくなり、測定できない可能性がある。逆にWOR
STで測定する場合には、評価回路の遅延が12段分の
ディレイより大きくなる可能性があり、ディレイライン
を最も遅くしても測定できないおそれがある。
【0054】[第二実施形態] 図4には、本発明の他の好適な実施形態にかかる評価回
路2の回路図が示されている。上述した第一実施形態に
おいては、クロックセレクタ8の機能は、ディレイライ
ン9の出力の選択のみであった。そのため、クロック入
力端子5から入力されたクロック信号は必ずディレイラ
イン9を通過してからクロックセレクタ8に入力してい
る。
路2の回路図が示されている。上述した第一実施形態に
おいては、クロックセレクタ8の機能は、ディレイライ
ン9の出力の選択のみであった。そのため、クロック入
力端子5から入力されたクロック信号は必ずディレイラ
イン9を通過してからクロックセレクタ8に入力してい
る。
【0055】これに対して、本第二実施形態において
は、クロックセレクタ8が、クロック入力端子5も選択
できるように構成してある。換言すれば、クロック入力
端子5は、ディレイライン9だけでなく、クロックセレ
クタ8にも直接接続されているのである。
は、クロックセレクタ8が、クロック入力端子5も選択
できるように構成してある。換言すれば、クロック入力
端子5は、ディレイライン9だけでなく、クロックセレ
クタ8にも直接接続されているのである。
【0056】このような構成を採用することで、ディレ
イライン9以外の回路部分にかかるディレイ(遅延時
間)を測定することができ、より正確な同期回路1の動
作速度を計測することができる。
イライン9以外の回路部分にかかるディレイ(遅延時
間)を測定することができ、より正確な同期回路1の動
作速度を計測することができる。
【0057】具体的な計測手法を説明する。本第二実施
形態においても、第1実施形態と同様に、ディレイライ
ン9全段分のディレイタイムをまず最初に求める(上記
図2参照)。
形態においても、第1実施形態と同様に、ディレイライ
ン9全段分のディレイタイムをまず最初に求める(上記
図2参照)。
【0058】次に、クロックセレクタ8を切り替えて、
クロック入力端子5を選択させる。この選択は、切り替
え信号をクロックセレクタ切り替え端子11から入力す
ることによって行わせる。そして、クロック入力端子5
におけるクロック信号が立ち上がってから、クロックス
ルー出力端子7におけるクロック信号が立ち上がるまで
の時間差を求める。この時間差を説明するタイムチャー
トが図5に示されている。この時間差は、外部のテスタ
ーによって求める。
クロック入力端子5を選択させる。この選択は、切り替
え信号をクロックセレクタ切り替え端子11から入力す
ることによって行わせる。そして、クロック入力端子5
におけるクロック信号が立ち上がってから、クロックス
ルー出力端子7におけるクロック信号が立ち上がるまで
の時間差を求める。この時間差を説明するタイムチャー
トが図5に示されている。この時間差は、外部のテスタ
ーによって求める。
【0059】さて、この求めた時間差は、クロック入力
端子5からクロックセレクタ8間での伝達遅延時間と、
クロックセレクタ8の内部遅延時間と、クロックセレク
タ8からクロックスルー出力端子7までの伝達遅延時間
と、の3個の遅延時間を合計した計測系の遅延時間を意
味する。
端子5からクロックセレクタ8間での伝達遅延時間と、
クロックセレクタ8の内部遅延時間と、クロックセレク
タ8からクロックスルー出力端子7までの伝達遅延時間
と、の3個の遅延時間を合計した計測系の遅延時間を意
味する。
【0060】上記図2の手法で求めたディレイライン9
の全段分のディレイには、正確にはこの計測系の遅延時
間を含んだ値であった。したがって、本第2実施形態に
おいては、図4の手法で求めたディレイライン9の全段
分のディレイから、この計測系の遅延時間を減算し、よ
り正確なディレイライン9の全段分のディレイを求める
ことができる。
の全段分のディレイには、正確にはこの計測系の遅延時
間を含んだ値であった。したがって、本第2実施形態に
おいては、図4の手法で求めたディレイライン9の全段
分のディレイから、この計測系の遅延時間を減算し、よ
り正確なディレイライン9の全段分のディレイを求める
ことができる。
【0061】その結果、本第二実施形態によれば、バッ
ファ1段あたりのディレイをより正確に求めることがで
きるため、より正確に同期回路1の動作速度を計測する
ことが可能である。なお、上記図3で説明した、同期回
路1の動作時間の計測処理自体は、本第二実施形態で
も、全く同様である。
ファ1段あたりのディレイをより正確に求めることがで
きるため、より正確に同期回路1の動作速度を計測する
ことが可能である。なお、上記図3で説明した、同期回
路1の動作時間の計測処理自体は、本第二実施形態で
も、全く同様である。
【0062】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、半導
体の動作速度を計測するテスターより高速に動作する同
期回路の動作速度を評価可能である。本発明において
は、同期回路の動作速度を可変遅延回路の遅延時間に基
づき計測しているため、その可変遅延回路の遅延時間の
設定可能なステップ幅の精度で、動作速度を計測するこ
とができる。
体の動作速度を計測するテスターより高速に動作する同
期回路の動作速度を評価可能である。本発明において
は、同期回路の動作速度を可変遅延回路の遅延時間に基
づき計測しているため、その可変遅延回路の遅延時間の
設定可能なステップ幅の精度で、動作速度を計測するこ
とができる。
【0063】特に、遅延手段を複数個接続して、そのう
ち、いずれかの遅延手段の出力信号を選択するクロック
セレクタを備えれば、各遅延手段の遅延時間を単位とし
て同期回路の動作速度を測定可能である。
ち、いずれかの遅延手段の出力信号を選択するクロック
セレクタを備えれば、各遅延手段の遅延時間を単位とし
て同期回路の動作速度を測定可能である。
【0064】また、評価回路が同期回路と同一の半導体
チップ上に設けられていれば、評価回路中の遅延手段
は、同期回路と同程度の速度で動作可能であり、十分に
小さい時間を単位として同期回路の動作速度を計測可能
である。
チップ上に設けられていれば、評価回路中の遅延手段
は、同期回路と同程度の速度で動作可能であり、十分に
小さい時間を単位として同期回路の動作速度を計測可能
である。
【図1】本第一実施形態にかかる評価回路を説明する回
路図である。
路図である。
【図2】第一実施形態における計測動作を説明するタイ
ムチャートである。
ムチャートである。
【図3】第一実施形態における計測動作を説明する他の
タイムチャートである。
タイムチャートである。
【図4】本第二実施形態にかかる評価回路を説明する回
路図である。
路図である。
【図5】第二実施形態における計測動作を説明するタイ
ムチャートである。
ムチャートである。
【図6】従来の同期回路の速度を評価する評価回路を含
む回路図である。
む回路図である。
【図7】従来の評価回路を用いて、同期回路を評価する
動作を表すタイムチャートである。
動作を表すタイムチャートである。
【図8】従来の評価回路を用いて、同期回路を評価する
動作を表す他のタイムチャートである。
動作を表す他のタイムチャートである。
1 同期回路 2 評価回路 3 出力データラッチ 4 データ入力端子 5 クロック入力端子 6 データ出力端子 7 クロックスルー端子 8 クロックセレクタ 9 ディレイライン 10 半導体チップ 11 クロックセレクタ切り替え端子 21 同期回路 22 評価回路 23 出力データラッチ 24 データ入力端子 25 回路動作用クロック入力端子 26 評価用クロック入力端子 27 データ出力端子 28 補正データ出力端子 29 入力クロックラッチ 30 半導体チップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/28 - 31/3193
Claims (6)
- 【請求項1】 同期回路の動作速度を計測するための評
価回路において、複数の遅延手段を直列に複数個接続し
たディレイラインと、このディレイライン中の各遅延手
段の出力信号のうち、いずれかを選択するクロックセレ
クタとを備え、前記同期回路の動作クロック信号を遅延
させるとともに、その遅延時間を変更可能な可変遅延回
路と、 この可変遅延回路における前記遅延手段の一段分の遅延
時間を測定する手段と、 前記可変遅延回路が出力する遅延された動作クロック信
号で規定されるタイミングで、前記同期回路の出力信号
をラッチし、出力するラッチ回路と、 を含むことを特徴とするクロック同期式回路用動作速度
評価回路。 - 【請求項2】 同期回路の動作速度を計測するための評
価回路において、 複数の遅延手段を直列に複数個接続したディレイライン
と、 前記遅延手段の一段分の遅延時間を測定する手段と、 前記同期回路の動作クロック信号の入力端子、または、
前記ディレイライン中の各遅延手段の出力端子のいずれ
か、を選択するクロックセレクタと、 前記クロックセレクタが出力する遅延された動作クロッ
ク信号で規定されるタイミングで、前記同期回路の出力
信号をラッチし、出力するラッチ回路と、 を含むことを特徴とするクロック同期式回路用動作速度
評価回路。 - 【請求項3】 前記遅延手段は、バッファから構成され
ていることを特徴とする請求項1または2記載のクロッ
ク同期式回路用動作速度評価回路。 - 【請求項4】 前記バッファは、前記バッファの製造に
適用されている半導体プロセスにおいて製造可能な最も
高速なバッファであることを特徴とする請求項3記載の
クロック同期式回路用動作速度評価回路。 - 【請求項5】 前記評価回路は、 前記同期回路と同一チップ上に配置されていることを特
徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のクロック同期
式回路用動作速度評価回路。 - 【請求項6】 同期回路の動作速度を計測する評価方法
において、 前記同期回路の動作クロック信号を遅延させる、直列に
接続された複数個の遅 延部のうち一段分の遅延部におけ
る遅延時間を測定し、 かつ、前記遅延部が出力する遅延された動作クロック信
号で規定されるタイミングを求め、 このタイミングで前記同期回路の出力信号をラッチする
とともに、ラッチした状態のうち前記遅延部の最も小さ
い段数を求め、 この段数に前記遅延時間を乗じることによって前記同期
回路の動作時間を求めることを特徴としたクロック同期
式回路用動作速度評価方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07401299A JP3202722B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | クロック同期式回路用動作速度評価回路及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07401299A JP3202722B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | クロック同期式回路用動作速度評価回路及び方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000266819A JP2000266819A (ja) | 2000-09-29 |
JP3202722B2 true JP3202722B2 (ja) | 2001-08-27 |
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ID=13534768
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07401299A Expired - Fee Related JP3202722B2 (ja) | 1999-03-18 | 1999-03-18 | クロック同期式回路用動作速度評価回路及び方法 |
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---|---|---|---|---|
JP4725159B2 (ja) * | 2005-03-30 | 2011-07-13 | 日本電気株式会社 | オープン検出回路、オープン検出方法及び半導体集積回路 |
JP2007235908A (ja) | 2006-02-02 | 2007-09-13 | Sharp Corp | リング発振回路、遅延時間測定回路、テスト回路、クロック発生回路、イメージセンサ、パルス発生回路、半導体集積回路、及び、そのテスト方法 |
JP5205881B2 (ja) * | 2007-09-10 | 2013-06-05 | 株式会社リコー | 半導体集積回路および半導体集積回路の電源電圧降下量測定方法 |
JPWO2012059986A1 (ja) * | 2010-11-02 | 2014-05-12 | 富士通株式会社 | 遅延測定回路、および遅延測定方法 |
-
1999
- 1999-03-18 JP JP07401299A patent/JP3202722B2/ja not_active Expired - Fee Related
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