JP4556618B2 - レーザ加工装置 - Google Patents
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Description
近年、デバイスを構成する基板や配線などの部材は急速に微小化、複雑化が進んでいることから、このような微細加工の重要性は益々高まっている。
このレーザ加工技術によれば、対象とする部材の余剰部を被照射部としてパルスレーザ光の照射を行い、被照射部の温度を上昇させて気化させることによって、部材の所定位置のみの材料を選択的に除去することができる。
また、このような問題は、目的とする半導体デバイスや映像デバイスを構成する上で欠陥の原因となることから、製造における歩留まりの低下をも招いてしまう。
また、本発明によるレーザ加工装置は、パルスレーザ光源からのパルスレーザ光が導入される透明窓と、この透明窓の下部に設けられた局所排気部と、この局所排気部を規定し、被照射体に対向して設けられ、短径2mm以下の平面形状とされた開口と、局所排気部を中心として略同心円状に設けられた吸引口と、吸引口の外側に局所排気部を中心として略同心円状に設けられた通気手段とを含む、局所加工ヘッドも備える。
またさらに、本発明によるレーザ加工装置は、局所排気部内を排気し、局所排気部内の圧力及び気流を調整する局所排気手段と、通気手段より不活性気体を噴出させ、局所加工ヘッドを静圧浮上させる気体供給手段を備える。
また、本発明によるレーザ加工装置は、局所吸引口からの排気により、局所加工ヘッドの浮上によって形成される支持台と局所加工ヘッドとの間の空間を大気圧よりも減圧させる排気手段も備える。
また、本発明は、上記レーザ加工装置において、上記局所排気部に、局所排気手段に連結された複数の局所排気流路が形成されたことを特徴とする。
また、本発明は、上記レーザ加工装置において、上記複数の局所排気流路が、上記局所排気部に、互いに略対称な位置で連結されたことを特徴とする。
また、本発明は、上記レーザ加工装置において、上記複数の局所排気流路が、上記局所排気部に、互いに略対称な角度で連結されたことを特徴とする。
また、本発明は、上記レーザ加工装置において、上記不活性気体に対する加熱手段が設けられたことを特徴とする。
また、後述するように、局所加工ヘッド内に形成された複数の局所排気流路が、局所排気部に対して互いに対称な位置で局所排気部に連結される構成とすることによって、被照射部から発生する気化物の排気効率の向上が図られ、ダストの付着発生が更に抑制される。
この実施の形態において、本発明によるレーザ加工装置1は、図1Aに示すように、少なくとも、パルスレーザ光源2と、このパルスレーザ光源からのパルスレーザ光Lが導入される透明窓38を有する局所加工ヘッド3と、部材5の支持台4とを有する。
なお、不活性気体としては、上述のアルゴン及び窒素のほか、ヘリウム(He)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)、ネオン(Ne)などが挙げられる。
また、上述の溶融物は、加工対象の部材を構成する材料の結合性にも影響を受けるが、特に金属などの熱伝導の良い材料においては、加工部周辺に盛り上がりが生じやすく、上述の飛散距離も大きくなることから、本発明によれば、熱伝導性が良好である部材を対象とする場合に、特段のダスト低減を図ることが可能となる。
図3A及び図3Bは、それぞれ、本発明によるレーザ加工装置の一例の局所排気部における気流を示す模式図と、従来のレーザ加工装置の局所排気部における気流を示す模式図である。
一方、局所排気部37に周囲から流入する不活性気体の量は、例えば第1の排気手段32aと第1の吸引溝31aとの間の流路内の圧力を、この流路に連結された副流路(図示せず)から不活性気体を注入することによって選択的に上昇させることにより、局所加工ヘッド3の浮上量を変化させることなく調整することもできる。
図4A及び図4Bは、それぞれ、この実施の形態における、本発明によるレーザ加工装置を構成する局所加工ヘッドの一例の構成を示す概略断面図と、その要部の構成を示す模式的上面図である。
なお、このような気流の規定が必要とされない場合は、局所排気流路34aの端面は、局所排気部37の最近傍において、第1及び第2の吸引溝36a及び36bなどと同様に、開口39を中心として同心環状に配置形成する構成とすることもできる。
また、局所加工ヘッド内に形成された複数の局所排気流路が、局所排気部に対して互いに略対称な位置及び角度で局所排気部に連結される構成とすることによって、被照射部から発生する気化物の排気効率の向上が図られ、ダストの付着発生が更に抑制されることから、対象とする部材によって構成されるデバイスの製造におけるコストや手間も軽減される。
例えば、上述の開口は、気流の均等性の観点から楕円や略真円などの非屈曲性曲線による形状が好ましいが、開口を構成する複数の辺を2mm以下の直線で結ぶことのできる矩形もしくは多角形の開口による構成とすることも可能である。
なお、加熱温度は、例えば上述の多孔質通気手段35や部材5に過度の熱的負担を与えない程度に、例えば200℃程度とすることが望ましく、局所加工ヘッド3自体にも同様の加熱を施すことにより、部材や不活性気体の温度低下を回避することが可能とされる。
図1に示した装置を用い、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)基板を加工対象部材としてレーザ加工を行った。
また、図5B及び図5Cより、減圧条件下においても、局所加工ヘッドの開口をより小とすることによって、被照射部の周辺部におけるダストの付着発生を更に抑制することができることが確認できる。
図6A〜図6Cは、それぞれ、本発明によるレーザ加工装置を用い、上述のレーザ出力条件において照射強度を70mJ/cm2とし、減圧条件下で局所加工ヘッドの開口を短径4mmの略真円形状として加工を行った部材と、減圧条件下で局所加工ヘッドの開口を短径2mmの略真円形状として加工を行った部材と、減圧条件下で局所加工ヘッドの開口を短径1mmの略真円形状として加工を行った部材に対する、光学顕微鏡による表面観察結果である。
なお、光学顕微鏡で視認可能なダスト数は、局所加工ヘッドの開口を短径4mmの略真円形状とした場合が43個、局所加工ヘッドの開口を短径2mmの略真円形状とした場合が12個、局所加工ヘッドの開口を短径1mmの略真円形状とした場合が8個であった。
Claims (6)
- パルスレーザ光源と、
前記パルスレーザ光の被照射体を設置する支持台と、
前記パルスレーザ光源からのパルスレーザ光が導入される透明窓と、前記透明窓の下部に設けられた局所排気部と、前記局所排気部を規定し、前記被照射体に対向して設けられ、短径2mm以下の平面形状とされた開口と、前記局所排気部を中心として略同心円状に設けられた吸引口と、前記吸引口の外側に前記局所排気部を中心として略同心円状に設けられた通気手段とを含む、局所加工ヘッドと、
前記局所排気部内を排気し、前記局所排気部内の圧力及び気流を調整する局所排気手段と、
前記通気手段より不活性気体を噴出させ、前記局所加工ヘッドを静圧浮上させる気体供給手段と、
前記吸引口からの排気により、前記局所加工ヘッドの浮上によって形成される前記支持台と前記局所加工ヘッドとの間の空間を大気圧よりも減圧させる排気手段とを含む、
レーザ加工装置。 - 前記被照射体に対する加熱手段が設けられた請求項1に記載のレーザ加工装置。
- 前記局所排気部に、前記局所排気手段に連結された複数の局所排気流路が連結された請求項1に記載のレーザ加工装置。
- 前記複数の局所排気流路が、上記局所排気部に、互いに略対称な位置で連結された請求項3に記載のレーザ加工装置。
- 前記複数の局所排気流路が、上記局所排気部に、互いに略対称な角度で連結された請求項3に記載のレーザ加工装置。
- 前記不活性気体に対する加熱手段が設けられた請求項1に記載のレーザ加工装置。
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