JP2001219290A - レーザエッチング方法及びレーザエッチング装置 - Google Patents

レーザエッチング方法及びレーザエッチング装置

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JP2001219290A JP2000360613A JP2000360613A JP2001219290A JP 2001219290 A JP2001219290 A JP 2001219290A JP 2000360613 A JP2000360613 A JP 2000360613A JP 2000360613 A JP2000360613 A JP 2000360613A JP 2001219290 A JP2001219290 A JP 2001219290A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】無機材料からなる被加工物のレーザエッチング
において、エッチング位置周辺に加工副産物が付着しな
いように加工することができ、さらにはマイクロマシ
ン、またはICおよびダイオードデバイス等の材料を微
細加工することができるレーザエッチング方法及びレー
ザエッチング装置を提供する。 【解決手段】フェムト秒レーザから放射されたレーザ光
を、前記無機材料からなる被加工物に照射することによ
って、光アブレーション加工するレーザエッチング方法
または装置であって、前記レーザ発振器から放射された
レーザ光を、所定のパターン、所定エネルギー密度に
て、前記無機材料からなる被加工物に照射して前記被加
工物をレーザエッチングするに際し、エッチング位置周
辺に加工副産物が付着しないようにして加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いて
被加工物を加工するレーザエッチング方法及びレーザエ
ッチング装置に関し、特に、無機材料からなる被加工物
のレーザエッチングにおいて、エッチング位置周辺に加
工副産物が付着しないように加工することができ、さら
にはマイクロマシン、またはICおよびダイオードデバ
イス等の材料を微細加工することができるレーザエッチ
ング方法及びレーザエッチング装置の実現を目指すもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ加工によって構造体を微細
加工形成する場合、エキシマレーザまたはYAGレーザ
の高調波を用いるのが一般的である。ところが、これら
の加工方法においては、レーザ光のエネルギー密度は発
振パルスにおいて最大でも100メガワットのレベルで
しかないため、無機材料からなる被加工物においては加
工が困難であり、主に有機樹脂材料からなる被加工物に
対する昇華アブレーション加工しか出来なかった。この
ため、これらの無機材料からなる被加工物に微細加工を
施す場合には、リソグラフィープロセスを用いて、各個
々の異材質材料に対してそれぞれ、レジストコート、レ
ジストパターニング露光、レジスト現像、レジストパタ
ーンを利用したエッチング、レジストアッシング、等の
一連のプロセスを踏むことによって、構造体の加工をし
ているが、このような加工方法に寄る場合には、加工工
程が複雑となることからコスト的な問題点が生じ、また
工程タクトタイムに対して生産設備投資が膨大になると
いった問題点がある。
【0003】このような点を改善するため、本出願人
は、特願平11−316760号等において、無機材料
からなる被加工物に構造を微細加工形成する場合、1ピ
コ秒以下のパルス放射時間でレーザ光を出力するレーザ
発振器から発振されたレーザ光の時間的エネルギー密度
が飛躍的に高い特徴と、レーザの照射時間が非常に短い
ためレーザ光が熱エネルギーとして変換されず格子結合
切断エネルギーに直接変換される特性とを利用して、昇
華アブレーション加工するレーザ加工方法を提案してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記昇
華アブレーション加工するレーザ加工方法では、無機材
料からなる被加工物にアブレーション昇華を引き起こし
てエッチング加工することは可能であるが、加工材料に
よっては、昇華され気化した原子または分子粒子が瞬時
に再結合を起こしてしまい、エッチング位置または、す
ぐ周辺に液化して付着し、それが固化して固まってしま
うことによって、エッチング位置周辺がきれいに保てな
い、またさらに、加工副産物の付着によって、エッチン
グを妨げてしまうという、別の問題を生じさせてしま
う。特に、このような問題は、共有結合によって結晶ま
たはアモルファス固体化している材料において顕著に発
生する。その原因については現在のところ必ずしも明確
ではないが、金属結合、イオン結合性結晶またはイオン
結合性アモルファス材料に関しては、上記したような問
題が顕著でないことから、結合エネルギーの高い共有結
合材料においてより顕著に生じる問題であるものと予想
される。
【0005】そこで、本発明は、上記課題を解決し、無
機材料からなる被加工物のレーザエッチングにおいて、
エッチング位置周辺に加工副産物が付着しないように加
工することができ、さらにはマイクロマシン、またはI
Cおよびダイオードデバイス等の材料を微細加工するこ
とができるレーザエッチング方法及びレーザエッチング
装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、つぎの(1)〜(35)のように構成し
たレーザエッチング方法及びレーザエッチング装置を提
供するものである。 (1)1ピコ秒以下のパルス放射時間で空間的時間的な
エネルギー密度の大きい光パルスを連続放射するレーザ
発振器からのレーザ光を、無機材料からなる被加工物に
照射することによって、光アブレーション加工するレー
ザエッチング方法であって、前記レーザ発振器から放射
されたレーザ光を、所定のパターン、所定エネルギー密
度にて、前記無機材料からなる被加工物に照射して前記
被加工物をレーザエッチングするに際し、エッチング位
置周辺に加工副産物が付着しないようにする手段を用い
て加工することを特徴とするレーザエッチング方法。 (2)前記エッチング位置周辺に加工副産物が付着しな
いようにする手段が、前記レーザ光を前記被加工物に照
射するに際し、前記被加工物への照射をパルスレーザ発
振周波数よりも長い時間のインターバルによる間欠照射
によって行い、前記被加工物を加工する手段であること
を特徴とする上記(1)に記載のレーザエッチング方
法。 (3)前記エッチング位置周辺に加工副産物が付着しな
いようにする手段が、前記レーザ光を前記被加工物に照
射するに際し、前記被加工物の加工位置において気体流
を流した状態で前記レーザ光を照射し、前記被加工物を
加工する手段であることを特徴とする上記(1)に記載
のレーザエッチング方法。 (4)前記被加工物の加工位置において流される気体流
が、空気の流れであることを特徴とする上記(3)に記
載のレーザエッチング方法。 (5)前記被加工物の加工位置において流される気体流
が、窒素ガスの流れであることを特徴とする上記(3)
に記載のレーザエッチング方法。 (6)前記エッチング位置周辺に加工副産物が付着しな
いようにする手段が、前記レーザ光を前記被加工物に照
射するに際し、前記被加工物を空気以外の雰囲気中に配
した状態で前記レーザ光を照射し、前記被加工物を加工
する手段であることを特徴とする上記(1)に記載のレ
ーザエッチング方法。 (7)前記空気以外の雰囲気は、その媒質が窒素分子の
原子量よりも軽い原子量の気体ガスであることを特徴と
する上記(6)に記載のレーザエッチング方法。 (8)前記気体ガスが、ヘリウムガスであることを特徴
とする上記(7)に記載のレーザエッチング方法。 (9)前記気体ガスが、水素ガスであることを特徴とす
る上記(7)に記載のレーザエッチング方法。 (10)前記空気以外の雰囲気は、その媒質がレーザ光
を透過する液体であることを特徴とする上記(6)に記
載のレーザエッチング方法。 (11)前記レーザ光を透過する液体が、水であること
を特徴とする上記(10)に記載のレーザエッチング方
法。 (12)前記レーザ光を透過する液体が、シリコーンオ
イルであることを特徴とする上記(10)に記載のレー
ザエッチング方法。 (13)前記エッチング位置周辺に加工副産物が付着し
ないようにする手段が、前記レーザ光を前記被加工物に
照射するに際し、前記被加工物を200℃以上に加熱し
た状態で前記レーザ光を照射し、前記被加工物を加工す
ることを特徴とする上記(1)に記載のレーザエッチン
グ方法。 (14)前記エッチング位置周辺に加工副産物が付着し
ないようにする手段が、前記レーザ光を前記被加工物に
照射するに際し、前記被加工物を10Torr以下の気
圧雰囲気中に配した状態で前記レーザ光を照射し、前記
被加工物を加工することを特徴とする上記(1)に記載
のレーザエッチング方法。 (15)前記無機材料が、共有結合結晶であることを特
徴とする上記(1)〜(14)のいずれかに記載のレー
ザエッチング方法。 (16)前記無機材料が、シリコンアモルファスまたは
結晶であることを特徴とする上記(1)〜(14)のい
ずれかに記載のレーザエッチング方法。 (17)前記無機材料が、シリコン化合物であることを
特徴とする上記(1)〜(14)のいずれかに記載のレ
ーザエッチング方法。 (18)前記レーザ発振器が、光伝播の空間圧縮装置を
有しているレーザ発振器であることを特徴とする上記
(1)〜(17)のいずれかに記載のレーザエッチング
方法。 (19)前記光伝播の空間圧縮装置が、チャーピングパ
ルス生成手段と、光波長分散特性を利用した縦モード同
期手段によって構成されていることを特徴とする上記
(18)に記載のレーザエッチング方法。 (20)1ピコ秒以下のパルス放射時間で空間的時間的
なエネルギー密度の大きい光パルスを連続放射するレー
ザ発振器を有し、該レーザ発振器からのレーザ光を、所
定のパターン、所定エネルギー密度にて、前記無機材料
からなる被加工物に照射することによって、光アブレー
ション加工するレーザエッチング装置であって、前記無
機材料からなる被加工物に照射して前記被加工物をレー
ザエッチングするために、エッチング位置周辺に加工副
産物が付着しないようにする手段を有することを特徴と
するレーザエッチング装置。 (21)前記エッチング位置周辺に加工副産物が付着し
ないようにする手段が、前記レーザ発振器からのレーザ
光をシャッター開閉制御によって間欠照射するメカニカ
ルシャッターを備え、前記被加工物への照射をパルスレ
ーザ発振周波数よりも長い時間のインターバルによる間
欠照射によって行い、前記被加工物を加工する手段であ
ることを特徴とする上記(20)に記載のレーザエッチ
ング装置。 (22)前記エッチング位置周辺に加工副産物が付着し
ないようにする手段が、前記無機材料からなる被加工物
の加工位置に気体流を流す手段を備え、該無機材料から
なる被加工物の加工位置において気体流を流した状態
で、前記レーザ光を前記被加工物に照射し、前記被加工
物を加工する手段であることを特徴とする上記(20)
に記載のレーザエッチング装置。 (23)前記被加工物の加工位置に気体流を流す手段
が、空気流を流す手段であることを特徴とする上記(2
2)に記載のレーザエッチング装置。 (24)前記被加工物の加工位置に気体流を流す手段
が、窒素ガスを流す手段であることを特徴とする上記
(22)に記載のレーザエッチング装置。 (25)前記エッチング位置周辺に加工副産物が付着し
ないようにする手段が、チャンバーと該チャンバーを密
閉できる光透過性部材とを備え、前記無機材料からなる
被加工物を、空気以外の媒質が充填され前記光透過性部
材によって密閉された前記チャンバー内に配置し、前記
レーザ光を前記光透過性部材を介して前記被加工物に照
射し、前記被加工物を加工する手段であることを特徴と
する上記(20)に記載のレーザエッチング装置。 (26)前記チャンバー内に充填された空気以外の媒質
が、窒素分子の原子量よりも軽い原子量の気体ガスであ
ることを特徴とする上記(25)に記載のレーザエッチ
ング装置。 (27)前記気体ガスが、ヘリウムガスであることを特
徴とする上記(26)に記載のレーザエッチング装置。 (28)前記気体ガスが、水素ガスであることを特徴と
する上記(26)に記載のレーザエッチング装置。 (29)前記チャンバー内に充填された空気以外の媒質
が、レーザ光を透過する液体であることを特徴とする上
記(25)に記載のレーザエッチング装置。 (30)前記レーザ光を透過する液体が、水であること
を特徴とする上記(29)に記載のレーザエッチング装
置。 (31)前記レーザ光を透過する液体が、シリコーンオ
イルであることを特徴とする上記(29)に記載のレー
ザエッチング装置。 (32)前記エッチング位置周辺に加工副産物が付着し
ないようにする手段が、調温手段によって所定温度に制
御される加熱ヒータを備え、前記無機材料からなる被加
工物を、所定温度に保ち、前記レーザ光を前記被加工物
に照射し、前記被加工物を加工する手段であることを特
徴とする上記(20)に記載のレーザエッチング装置。 (33)前記エッチング位置周辺に加工副産物が付着し
ないようにする手段が、チャンバーと該チャンバーを密
閉できる光透過性部材とを備え、前記無機材料からなる
被加工物を、10Torr以下に減圧され前記光透過性
部材によって密閉された前記チャンバー内に配置し、前
記レーザ光を前記光透過性部材を介して前記被加工物に
照射し、前記被加工物を加工する手段であることを特徴
とする上記(20)に記載のレーザエッチング装置。 (34)前記レーザ発振器が、光伝播の空間圧縮装置を
有しているレーザ発振器であることを特徴とする上記
(20)〜(33)のいずれかに記載のレーザエッチン
グ装置。 (35)前記光伝播の空間圧縮装置が、チャーピングパ
ルス生成手段と、光波長分散特性を利用した縦モード同
期手段によって構成されていることを特徴とする上記
(34)に記載のレーザエッチング装置。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態においては、
上記構成を適用することにより、無機材料からなる被加
工物のレーザエッチングにおいて、エッチング位置周辺
に加工副産物が付着しないように加工することができ
る。また、その第1の実施形態として、例えば被加工物
への照射をパルスレーザ発振周波数よりも長い時間のイ
ンターバルによる間欠照射によるエッチング休憩時間を
設けることによって、エッチング位置周辺に加工副産物
が付着しないように加工することができ、さらにはマイ
クロマシン、またはICおよびダイオードデバイス等の
材料を微細加工することが可能となる。
【0008】すなわち、アブレーションによって放出さ
れた原子または分子粒子は、エッチング位置の周辺にプ
ラズマ雲を形成するため、連続的に加工を進行させる
と、前記プラズマ雲がアブレーションによって放出され
た原子または分子粒子の放出の妨げとなってしまう。こ
のことによって、加工位置の周辺に昇華した材料が液
化、固体化してエッチング位置周辺に固着してしまうこ
ととなる。これに対して、上記構成によれば、被加工物
への照射をパルスレーザ発振周波数よりも長い時間のイ
ンターバルによる間欠照射を行うことで、所定エッチン
グを行った後に、エッチング休憩時間を設けることがで
き、原子または分子粒子のプラズマ雲が飛散した後に、
エッチングを再開する加工シーケンスを行うことによっ
て、エッチング位置周辺に固着物を付着しずらくするこ
とが可能となり、エッチング位置周辺に加工副産物が付
着しないようにすることができる。
【0009】また、その第2の実施形態として、被加工
物の加工位置において気体流を流した状態で加工するこ
とにより、エッチング位置周辺に加工副産物が付着しな
いように加工することができ、さらにはマイクロマシ
ン、またはICおよびダイオードデバイス等の材料を微
細加工することが可能となる。すなわち、前述したアブ
レーションによって放出された原子または分子粒子は、
気体の流れによって加工位置から衝突排除されることに
より、エッチング位置周辺に留まりにくくなるため、エ
ッチング位置周辺に加工副産物が付着しないようにする
ことができる。
【0010】また、その第3の実施形態として、被加工
物を空気以外の雰囲気中に配した状態で、レーザ光を照
射して加工することにより、エッチング位置周辺に加工
副産物が付着しないように加工することができ、さらに
はマイクロマシン、またはICおよびダイオードデバイ
ス等の材料を微細加工することが可能となる。 ここで、例えば、空気以外の雰囲気を形成するため、
ヘリウムガスを用いる場合には、アブレーションによっ
て放出された原子または分子粒子が、原子量の小さいヘ
リウムに衝突しても、進行方向の変位を受けにくくなっ
て、これらが直進することで、エッチング位置周辺に留
まりにくくなるため、エッチング位置周辺に付着物が生
じなくなる。 また、空気以外の雰囲気を形成するため、水素ガスを
用いる場合には、取扱上危険性が高いが、上記した原子
量に関連した効果以外に、特に、被加工物がシリコンの
場合に効果を発揮するもので、アブレーションによって
放出されたシリコン原子が水素原子と化学結合してシラ
ンガス(SiH4)となり、気体状態で安定な状態に変
換されるため、エッチング位置周辺に付着しにくくなる
ため、エッチング位置周辺に付着物が生じなくなる。 また、空気以外の雰囲気を形成するため、水を用いる
場合には、アブレーションによって飛び出した原子また
は分子粒子が、エッチング位置周辺に付着しようとして
も、水分子が回り込んで介在するため、アブレーション
によって飛び出した原子または分子粒子は水中にとり込
まれてしまい、再付着を起こすことがないため、エッチ
ング位置周辺に付着物が生じなくなる。ただし、この場
合、被加工物の光吸収率が水の光吸収率よりも高いこと
と、アブレーションによって気体状態の副産物が発生し
ないこと(注:水は表面張力が大きいため、気体状態の
副産物が発生すると、泡として加工位置にとどまってし
まうため、光の進行を屈折によって乱してしまうために
高精度加工が行えないことによる)が条件となる。ま
た、空気以外の雰囲気を形成するため、シリコーンオイ
ルを用いる場には、アブレーションによって飛び出した
原子または分子粒子が、エッチング位置周辺に付着しよ
うとしても、シリコーンオイル分子が回り込んで介在す
るため、アブレーションによって飛び出した原子または
分子粒子はシリコーンオイル中にとり込まれてしまい、
再付着を起こすことがないため、エッチング位置周辺に
付着物が生じなくなる。ただしこの場合、被加工物の光
吸収率がシリコーンオイルの光吸収率よりも高いことが
条件となる。(注:アブレーションによって気体状態の
副産物が発生したとしてもシリコーンオイルは表面張力
が小さいため、被加工物に付着した状態は保たれず、シ
リコーンオイルの分子量による粘性を小さくしておけば
気泡は液圧によって流動して被加工物から除去されるた
め、気体状態の副産物はあってもかまわない。)このよ
うに、上記〜のような様々な空気以外の雰囲気を形
成することによって、エッチング位置周辺に加工副産物
が付着しないようにすることができる。
【0011】また、その第4の実施形態として、被加工
物を200℃以上に加熱した状態で加工することによ
り、エッチング位置周辺に加工副産物が付着しないよう
に加工することができ、さらにはマイクロマシン、また
はICおよびダイオードデバイス等の材料を微細加工す
ることが可能となる。すなわち、前述したアブレーショ
ンによって放出された原子または分子粒子は、加熱され
た無機材料からの熱によって冷却液化に要する時間が長
くなるため、その飛翔行程において被加工物である無機
材料の近傍から離れた位置において大気による冷却を受
けて液化、固体化するために、エッチング位置周辺に固
着物を付着しずらくすることが可能となり、エッチング
位置周辺に加工副産物が付着しないようにすることがで
きる。
【0012】また、その第5の実施形態として、被加工
物を10Torr以下の気圧雰囲気中に配した状態で加
工することにより、エッチング位置周辺に加工副産物が
付着しないように加工することができ、さらにはマイク
ロマシン、またはICおよびダイオードデバイス等の材
料を微細加工することが可能となる。すなわち、前述し
たアブレーションによって放出された原子または分子粒
子は、分子または原子の粒子数希薄な低気圧状態の空間
を飛翔するため、粒子間の衝突確率が低下し、平均飛翔
距離が増大して、進行方向の変位を受けにくくなり、こ
れらが直進することで、エッチング位置周辺に留まりに
くくなるため、エッチング位置周辺に付着物が生じなく
なる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。 [実施例1]まず、図1を用いて、本発明の実施例1の
加工方法の概要を説明する。極短パルス放射時間(1ピ
コ秒以下)でレーザ光を放射する不図示のレーザ発振器
から放射されたレーザ光1はメカニカルシャッター4−
1を介して、時間的に切り取られたレーザパルス列光5
−1に変調された後、フォトマスク6を照明しマスクパ
ターン8を通過したレーザ光を投影レンズ7を介して結
像投影する。この結像像は無機材料からなる被加工物2
の表面にフォーカスされる。この状態において、レーザ
光1がパルス照射され、被加工物2が昇華アブレーショ
ンエッチング加工されるのであるが、本実施例では、図
2に示すように、レーザの照射はメカニカルシャッター
4−1のオープンクローズの制御によって、被加工物2
に対するエッチングは間欠シーケンスで行われるように
構成されている。
【0014】本実施例の加工方法においては、レーザ光
の波長は775nm、レーザのパルス発振周波数は1k
Hz、レーザの放射パルス時間は約150フェムト秒
で、フォトマスク6と投影レンズ7を介してφ20μm
の領域に1パルス当り約7μジュールの光エネルギーを
集中させ、すなわち1パルス当り15テラワット/cm
2のエネルギー密度でレーザを照射する条件で、シリコ
ン結晶を常温常圧大気中で、メカニカルシャッター4−
1を介して、0.1秒ON(レーザパルス列照射状態で
約100パルスのレーザパルス光が照射される)0.5
秒OFF(レーザ非照射)の繰り返しを5回行ってレー
ザ照射総パルス数は約500パルスにて間欠レーザ照射
エッチング加工した。エッチングされた穴の深さは約3
0μmである。本実施例で加工した場合には、図4に示
されるように、加工穴の周辺には付着物が無くきれいな
エッチングが行われる。これに対して、レーザの照射条
件は上述と同様でメカニカルシャッター4−1をON状
態(非遮蔽状態)のまま0.5秒照射し、レーザ照射総
パルス数は約500パルスにてシリコン結晶を常温常圧
大気中で連続エッチング加工した場合には、エッチング
された穴の深さは約30μmに達しているが、比較例の
図3に示されるように、加工穴の周辺に、液化シリコン
が付着して固化した状態となる。この固化したシリコン
は簡単な流水洗浄では容易に取り除くことはできなかっ
た。本実施例の加工方法によると、連続エッチング加工
した場合に比して、付着物のないきわめてきれいな加工
穴を形成することができる。
【0015】[実施例2]図5を用いて、本実施例の加
工方法の概要を説明する。図において、極短パルス放射
時間(1ピコ秒以下)でレーザ光を放射する不図示のレ
ーザ発振器から放射されたレーザ光1で、フォトマスク
6を照明し、マスクパターン8を通過したレーザ光を投
影レンズ7を介して結像投影する。この結像像は、無機
材料からなる被加工物2の表面にフォーカスされる。一
方、被加工物2には、気体噴射ノズル4−2によって、
窒素ガス5−2を図中矢印方向に噴射するように構成
し、被加工物2の表面に気体流を流している。この状態
において、レーザ光1がパルス照射され、被加工物2が
昇華アブレーションエッチング加工される。
【0016】本実施例の加工方法においては、レーザ光
の波長は775nm、レーザのパルス発振周波数は1k
Hz、レーザの放射パルス時間は約150フェムト秒
で、フォトマスク6と投影レンズ7を介してφ20μm
の領域に1パルス当り約7μジュールの光エネルギーを
集中させ、すなわち1パルス当り15テラワット/cm
2のエネルギー密度でレーザを照射する条件で、シリコ
ン結晶を常温常圧大気中で窒素ガスを秒速約1m/秒で
吹きつけながら0.5秒照射し、レーザ照射総パルス数
は約500パルスにて連続エッチング加工した。エッチ
ングされた穴の深さは約30μmである。本実施例のよ
うに、シリコン結晶を窒素ガスを吹きつけながら加工し
た場合には、図4に示されるように、加工穴の周辺には
付着物の無い、きれいなエッチングが行われる。これに
対して、シリコン結晶を空気雰囲気中で気体流を吹き付
けずに加工した場合には、比較例の図3に示されるよう
に、加工穴の周辺に、液化シリコンが付着して固化した
状態となる。この固化したシリコンは簡単な流水洗浄で
は容易に取り除くことはできなかったが、本実施例の加
工方法によると、静止状態の大気雰囲気中で加工した場
合に比して、付着物のないきわめてきれいな加工穴を形
成することができることとなる。また、気体流の流速
は、加工領域の大きさ、レーザ照射エネルギー量による
加工スピードによって最適な条件が変化すると考えられ
る。
【0017】[実施例3]図6を用いて、本実施例の加
工方法の概要を説明する。図において、極短パルス放射
時間(1ピコ秒以下)でレーザ光を放射する不図示のレ
ーザ発振器から放射されたレーザ光1で、フォトマスク
6を照明し、マスクパターン8を通過したレーザ光を投
影レンズ7を介して結像投影する。この結像像は、無機
材料からなる被加工物2の表面にフォーカスされる。一
方、被加工物2はチャンバー3とレーザ光を透過するウ
インドウ4−3によって密閉され、被加工物2の周辺雰
囲気には被加工物雰囲気材料5−3が充填された状態に
なっている。この設定において、レーザ光1がパルス照
射され、被加工材料2が昇華アブレーションエッチング
加工される。
【0018】本実施例の加工方法においては、被加工材
料2にはシリコン結晶を用い、被加工物雰囲気材料5−
3にはヘリウムガスを常圧にてチャンバー3内に充填し
たものを用いた。レーザ光の波長は775nm、レーザ
のパルス発振周波数は1kHz、レーザの放射パルス時
間は約150フェムト秒で、フォトマスク6と投影レン
ズ7を介してφ20μmの領域に1パルス当り約7μジ
ュールの光エネルギーを集中させ、すなわち1パルス当
り15テラワット/cm2のエネルギー密度でレーザを
照射する条件で、シリコン結晶を常温で0.5秒照射
し、レーザ照射総パルス数は約500パルスにて連続エ
ッチング加工した。エッチングされた穴の深さは約30
μmである。図4に示されるように、本実施例によると
シリコン結晶をヘリウムガス雰囲気中で加工した場合、
加工穴の周辺には付着物が無くきれいなエッチングが行
われる。これに対して、図3のシリコン結晶を空気雰囲
気中で加工した比較例の場合には、加工穴の周辺に、液
化シリコンが付着して固化した状態となる。この固化し
たシリコンは簡単な流水洗浄では容易に取り除くことは
できなかったが、本実施例の加工方法によると、付着物
が無く空気雰囲気中で加工した場合に比して、きわめて
きれいな加工穴を形成することができることとなる。
【0019】また、それは、上記した実施例の方法に限
られるものではなく、それ以外にも、被加工材料2には
シリコンを用い、被加工物雰囲気材料5−3には水素ガ
スを用いることにより、また、被加工材料2にはシリコ
ンを用い、被加工物雰囲気材料5−3には水を用いるこ
とにより、また、被加工材料2にはシリコンを用い、被
加工物雰囲気材料5−3にはシリコーンオイルを用いる
ことにより、また、被加工材料2にはガリウム砒素を用
い、被加工物雰囲気材料5−3にはヘリウムガスを用い
ることにより、また、被加工材料2にはガリウム砒素を
用い、被加工物雰囲気材料5−3には水を用いることに
より、また、被加工材料2にはガリウム砒素を用い、被
加工物雰囲気材料5−3にはシリコーンオイルを用いる
ことによっても、上記実施例のように、きわめてきれい
な加工穴を形成することができるものである。
【0020】[実施例4]図7を用いて、本実施例の加
工方法の概要を説明する。図において、極短パルス放射
時間(1ピコ秒以下)でレーザ光を放射する不図示のレ
ーザ発振器から放射されたレーザ光1で、フォトマスク
6を照明し、マスクパターン8を通過したレーザ光を投
影レンズ7を介して結像投影する。この結像像は、無機
材料からなる被加工物2の表面にフォーカスされる。一
方、被加工物2は加熱ヒータ4−4によって加熱され、
温度計5−4によって温度が計測され、不図示の温調コ
ントローラによって加熱ヒータ4−4をON,OFFす
ることで一定温度に保たれている。この状態において、
レーザ光1がパルス照射され、被加工材料2が昇華アブ
レーションエッチング加工される。
【0021】本実施例の加工方法においては、レーザ光
の波長は775nm、レーザのパルス発振周波数は1k
Hz、レーザの放射パルス時間は約150フェムト秒
で、フォトマスク6と投影レンズ7を介してφ20μm
の領域に1パルス当り約7μジュールの光エネルギーを
集中させ、すなわち1パルス当り15テラワット/cm
2のエネルギー密度でレーザを照射する条件で、被加工
物2にはシリコン結晶を用い、該シリコン結晶を約25
0℃に加熱温調した状態で0.5秒照射し、レーザ照射
総パルス数は約500パルスにて連続エッチング加工し
た。エッチングされた穴の深さは約30μmである。本
実施例のシリコン結晶を用い、該シリコン結晶を250
℃に加熱した状態で加工した場合には、図4に示される
ように、加工穴の周辺には付着物が無くきれいなエッチ
ングが行われる。これに対して、シリコン結晶を常温
(23℃)で加工した比較例の場合には、比較例の図3
に示されるように、加工穴の周辺に、液化シリコンが付
着して固化した状態となる。この固化したシリコンは簡
単な流水洗浄では容易に取り除くことはできなかった
が、本実施例の加工方法によると、常温で加工した場合
に比して、付着物のないきわめてきれいな加工穴を形成
することができることとなる。また、シリコン結晶の加
熱温度は常温(23℃)から高温にするほど、付着物が
減少する傾向があるが、200℃以下の温度において
は、付着物が残存する状態であった。
【0022】[実施例5]図8を用いて、本実施例の加
工方法の概要を説明する。図において、極短パルス放射
時間(1ピコ秒以下)でレーザ光を放射する不図示のレ
ーザ発振器から放射されたレーザ光1で、フォトマスク
6を照明し、マスクパターン8を通過したレーザ光を投
影レンズ7を介して結像投影する。この結像像は、無機
材料からなる被加工物2の表面にフォーカスされる。一
方、被加工物2はチャンバー3とレーザ光を透過するウ
インドウ4−5によって密閉され、被加工物2の周辺雰
囲気は非図示の減圧ポンプによって減圧され10Tor
r(トール)以下の減圧空気5−5に保たれた状態にな
っている。この設定において、レーザ光1がパルス照射
され、被加工物2が昇華アブレーションエッチング加工
される。
【0023】本実施例の加工方法においては、レーザ光
の波長は775nm、レーザのパルス発振周波数は1k
Hz、レーザの放射パルス時間は約150フェムト秒
で、フォトマスク6と投影レンズ7を介してφ20μm
の領域に1パルス当り約7μジュールの光エネルギーを
集中させ、すなわち1パルス当り15テラワット/cm
2のエネルギー密度でレーザを照射する条件でシリコン
結晶を5Torr(トール)の気圧空気中で0.5秒照
射し、レーザ照射総パルス数は約500パルスにて連続
エッチング加工した。エッチングされた穴の深さは約3
0μmである。本実施例のシリコン結晶を5Torr
(トール)の気圧空気中で加工した場合には、図4に示
されるように、加工穴の周辺には付着物が無くきれいな
エッチングが行われる。これに対して、シリコン結晶を
常大気圧空気雰囲気中で加工した場合には、比較例の図
3に示されるように、加工穴の周辺に、液化シリコンが
付着して固化した状態となる。この固化したシリコンは
簡単な流水洗浄では容易に取り除くことはできなかった
が、本実施例の加工方法によると、常大気圧空気雰囲気
中で加工した場合に比して、付着物のないきわめてきれ
いな加工穴を形成することができることとなる。また、
シリコン結晶の周辺雰囲気の気圧は常圧760トールか
ら低圧にするほど、付着物が減少する傾向があるが、約
10トール以上の気圧においては、付着物が残存する状
態であった。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、無機材料からなる被加工物のレーザエッチングにお
いて、エッチング位置周辺に加工副産物が付着しないよ
うに加工することができ、さらにはマイクロマシン、ま
たはICおよびダイオードデバイス等の材料を微細加工
することができるレーザエッチング方法及びレーザエッ
チング装置を実現することができる。本発明の被加工物
への照射をパルスレーザ発振周波数よりも長い時間のイ
ンターバルによる間欠照射する構成によれば、所定エッ
チングを行った後に、エッチング休憩時間を設けること
ができ、原子または分子粒子のプラズマ雲が飛散した後
に、エッチングを再開する加工シーケンスを行うことが
可能となり、従来の連続エッチング加工のようにエッチ
ング位置周辺に加工副産物が付着することなく、きわめ
てきれいな加工を行うことができる。また、本発明の被
加工物の加工位置において気体流を流した状態で加工す
る構成によれば、アブレーションによって放出された原
子または分子粒子は、気体の流れによって加工位置から
衝突排除されることにより、エッチング位置周辺に留ま
りにくくなるため、エッチング位置周辺に加工副産物が
付着することなく、きわめてきれいな加工を行うことが
できる。また、本発明によれば、空気以外の雰囲気を形
成するため、ヘリウムガスを用いることによって、アブ
レーションによって放出された原子または分子粒子を、
エッチング位置周辺に留まらせることなく、直進させる
ことが可能となり、エッチング位置周辺に加工副産物が
付着しないように加工することができる。また、本発明
によれば、空気以外の雰囲気を形成するため、水素ガス
を用いることによって、特に、被加工物がシリコンの場
合に、上記効果に加えて、このシリコン原子を気体状態
で安定な状態に変換して、エッチング位置周辺に加工副
産物が付着しないように加工することができる。また、
本発明によれば、空気以外の雰囲気を形成するため、水
を用いることによって、アブレーションによって飛び出
した原子または分子粒子を水中にとり込むことで、再付
着を防止し、エッチング位置周辺に加工副産物が付着し
ないように加工することができる。また、本発明によれ
ば、空気以外の雰囲気を形成するため、シリコーンオイ
ルを用いることによって、アブレーションによって飛び
出した原子または分子粒子はシリコーンオイル中にとり
込むことで、再付着を防止し、エッチング位置周辺に加
工副産物が付着しないように加工することができる。ま
た、本発明の被加工物を200℃以上に加熱した状態で
加工する構成によれば、アブレーションによって放出さ
れた原子または分子粒子は、加熱された無機材料からの
熱によって冷却液化に要する時間が長くなるため、その
飛翔行程において被加工物である無機材料の近傍から離
れた位置において大気による冷却を受けて液化、固体化
するために、エッチング位置周辺に固着物を付着しずら
くすることが可能となり、エッチング位置周辺に加工副
産物が付着しないようにすることができる。また、本発
明の被加工物を10Torr以下の気圧雰囲気中に配し
た状態で加工する構成によれば、アブレーションによっ
て放出された原子または分子粒子は、分子または原子の
粒子数希薄な低気圧状態の空間を飛翔するため、粒子間
の衝突確率が低下し、平均飛翔距離が増大して、進行方
向の変位を受けにくくなり、これらが直進することで、
エッチング位置周辺に留まりにくくなるため、エッチン
グ位置周辺に付着物が生じず、きわめてきれいな加工を
行うことができる。また、上記にて説明してきた、五つ
の実施形態において、それぞれの方法を組み合わせた形
態によって、加工領域周辺への付着物の防止を実現する
ものであってもかまわないもので、例えば第1の実施形
態(レーザの間欠照射)と第2の実施形態(気体流の吹
き付け)と第4の実施形態(被加工物の加熱)の組合
せ、または、第3の実施形態(ガス雰囲気中)と第4の
実施形態(被加工物の加熱)の組合せ、または、第1の
実施形態(レーザの間欠照射)と第5の実施形態(減圧
雰囲気中)の組合せ等によって実現するものであっても
かまわないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるレーザエッチング方
法を説明する図。
【図2】本発明の実施例1におけるレーザ照射方法のシ
ーケンスを示す図。
【図3】比較例としての従来のレーザエッチング方法に
よる加工状態を示す図。
【図4】本発明の実施例のレーザエッチング方法による
加工状態を示す図。
【図5】本発明の実施例2におけるレーザエッチング方
法を説明する図。
【図6】本発明の実施例3におけるレーザエッチング方
法を説明する図。
【図7】本発明の実施例4におけるレーザエッチング方
法を説明する図。
【図8】本発明の実施例5におけるレーザエッチング方
法を説明する図。
【符号の説明】
1:レーザ光束 2:被加工物 3:チャンバー 4−1:メカニカルシャッター 4−2:気体噴射ノズル 4−3:ウインドウ 4−4:加熱ヒータ 4−5:ウインドウ 5−1:変調レーザ光束 5−2:ガス 5−3:被加工物雰囲気材料 5−4:温度計 5−5:減圧空気 6:フォトマスク 7:マスク投影レンズ 8:マスクパターン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平11−339559 (32)優先日 平成11年11月30日(1999.11.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平11−339560 (32)優先日 平成11年11月30日(1999.11.30) (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1ピコ秒以下のパルス放射時間で空間的時
    間的なエネルギー密度の大きい光パルスを連続放射する
    レーザ発振器からのレーザ光を、無機材料からなる被加
    工物に照射することによって、光アブレーション加工す
    るレーザエッチング方法であって、 前記レーザ発振器から放射されたレーザ光を、所定のパ
    ターン、所定エネルギー密度にて、前記無機材料からな
    る被加工物に照射して前記被加工物をレーザエッチング
    するに際し、エッチング位置周辺に加工副産物が付着し
    ないようにする手段を用いて加工することを特徴とする
    レーザエッチング方法。
  2. 【請求項2】前記エッチング位置周辺に加工副産物が付
    着しないようにする手段が、前記レーザ光を前記被加工
    物に照射するに際し、前記被加工物への照射をパルスレ
    ーザ発振周波数よりも長い時間のインターバルによる間
    欠照射によって行い、前記被加工物を加工する手段であ
    ることを特徴とする請求項1に記載のレーザエッチング
    方法。
  3. 【請求項3】前記エッチング位置周辺に加工副産物が付
    着しないようにする手段が、前記レーザ光を前記被加工
    物に照射するに際し、前記被加工物の加工位置において
    気体流を流した状態で前記レーザ光を照射し、前記被加
    工物を加工する手段であることを特徴とする請求項1に
    記載のレーザエッチング方法。
  4. 【請求項4】前記被加工物の加工位置において流される
    気体流が、空気の流れであることを特徴とする請求項3
    に記載のレーザエッチング方法。
  5. 【請求項5】前記被加工物の加工位置において流される
    気体流が、窒素ガスの流れであることを特徴とする請求
    項3に記載のレーザエッチング方法。
  6. 【請求項6】前記エッチング位置周辺に加工副産物が付
    着しないようにする手段が、前記レーザ光を前記被加工
    物に照射するに際し、前記被加工物を空気以外の雰囲気
    中に配した状態で前記レーザ光を照射し、前記被加工物
    を加工する手段であることを特徴とする請求項1に記載
    のレーザエッチング方法。
  7. 【請求項7】前記空気以外の雰囲気は、その媒質が窒素
    分子の原子量よりも軽い原子量の気体ガスであることを
    特徴とする請求項6に記載のレーザエッチング方法。
  8. 【請求項8】前記気体ガスが、ヘリウムガスであること
    を特徴とする請求項7に記載のレーザエッチング方法。
  9. 【請求項9】前記気体ガスが、水素ガスであることを特
    徴とする請求項7に記載のレーザエッチング方法。
  10. 【請求項10】前記空気以外の雰囲気は、その媒質がレ
    ーザ光を透過する液体であることを特徴とする請求項6
    に記載のレーザエッチング方法。
  11. 【請求項11】前記レーザ光を透過する液体が、水であ
    ることを特徴とする請求項10に記載のレーザエッチン
    グ方法。
  12. 【請求項12】前記レーザ光を透過する液体が、シリコ
    ーンオイルであることを特徴とする請求項10に記載の
    レーザエッチング方法。
  13. 【請求項13】前記エッチング位置周辺に加工副産物が
    付着しないようにする手段が、前記レーザ光を前記被加
    工物に照射するに際し、前記被加工物を200℃以上に
    加熱した状態で前記レーザ光を照射し、前記被加工物を
    加工することを特徴とする請求項1に記載のレーザエッ
    チング方法。
  14. 【請求項14】前記エッチング位置周辺に加工副産物が
    付着しないようにする手段が、前記レーザ光を前記被加
    工物に照射するに際し、前記被加工物を10Torr以
    下の気圧雰囲気中に配した状態で前記レーザ光を照射
    し、前記被加工物を加工することを特徴とする請求項1
    に記載のレーザエッチング方法。
  15. 【請求項15】前記無機材料が、共有結合結晶であるこ
    とを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の
    レーザエッチング方法。
  16. 【請求項16】前記無機材料が、シリコンアモルファス
    または結晶であることを特徴とする請求項1〜14のい
    ずれか1項に記載のレーザエッチング方法。
  17. 【請求項17】前記無機材料が、シリコン化合物である
    ことを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載
    のレーザエッチング方法。
  18. 【請求項18】前記レーザ発振器が、光伝播の空間圧縮
    装置を有しているレーザ発振器であることを特徴とする
    請求項1〜17のいずれか1項に記載のレーザエッチン
    グ方法。
  19. 【請求項19】前記光伝播の空間圧縮装置が、チャーピ
    ングパルス生成手段と、光波長分散特性を利用した縦モ
    ード同期手段によって構成されていることを特徴とする
    請求項18に記載のレーザエッチング方法。
  20. 【請求項20】1ピコ秒以下のパルス放射時間で空間的
    時間的なエネルギー密度の大きい光パルスを連続放射す
    るレーザ発振器を有し、該レーザ発振器からのレーザ光
    を、所定のパターン、所定エネルギー密度にて、前記無
    機材料からなる被加工物に照射することによって、光ア
    ブレーション加工するレーザエッチング装置であって、 前記無機材料からなる被加工物に照射して前記被加工物
    をレーザエッチングするために、エッチング位置周辺に
    加工副産物が付着しないようにする手段を有することを
    特徴とするレーザエッチング装置。
  21. 【請求項21】前記エッチング位置周辺に加工副産物が
    付着しないようにする手段が、前記レーザ発振器からの
    レーザ光をシャッター開閉制御によって間欠照射するメ
    カニカルシャッターを備え、前記被加工物への照射をパ
    ルスレーザ発振周波数よりも長い時間のインターバルに
    よる間欠照射によって行い、前記被加工物を加工する手
    段であることを特徴とする請求項20に記載のレーザエ
    ッチング装置。
  22. 【請求項22】前記エッチング位置周辺に加工副産物が
    付着しないようにする手段が、前記無機材料からなる被
    加工物の加工位置に気体流を流す手段を備え、該無機材
    料からなる被加工物の加工位置において気体流を流した
    状態で、前記レーザ光を前記被加工物に照射し、前記被
    加工物を加工する手段であることを特徴とする請求項2
    0に記載のレーザエッチング装置。
  23. 【請求項23】前記被加工物の加工位置に気体流を流す
    手段が、空気流を流す手段であることを特徴とする請求
    項22に記載のレーザエッチング装置。
  24. 【請求項24】前記被加工物の加工位置に気体流を流す
    手段が、窒素ガスを流す手段であることを特徴とする請
    求項22に記載のレーザエッチング装置。
  25. 【請求項25】前記エッチング位置周辺に加工副産物が
    付着しないようにする手段が、チャンバーと該チャンバ
    ーを密閉できる光透過性部材とを備え、前記無機材料か
    らなる被加工物を、空気以外の媒質が充填され前記光透
    過性部材によって密閉された前記チャンバー内に配置
    し、前記レーザ光を前記光透過性部材を介して前記被加
    工物に照射し、前記被加工物を加工する手段であること
    を特徴とする請求項20に記載のレーザエッチング装
    置。
  26. 【請求項26】前記チャンバー内に充填された空気以外
    の媒質が、窒素分子の原子量よりも軽い原子量の気体ガ
    スであることを特徴とする請求項25に記載のレーザエ
    ッチング装置。
  27. 【請求項27】前記気体ガスが、ヘリウムガスであるこ
    とを特徴とする請求項26に記載のレーザエッチング装
    置。
  28. 【請求項28】前記気体ガスが、水素ガスであることを
    特徴とする請求項26に記載のレーザエッチング装置。
  29. 【請求項29】前記チャンバー内に充填された空気以外
    の媒質が、レーザ光を透過する液体であることを特徴と
    する請求項25に記載のレーザエッチング装置。
  30. 【請求項30】前記レーザ光を透過する液体が、水であ
    ることを特徴とする請求項29に記載のレーザエッチン
    グ装置。
  31. 【請求項31】前記レーザ光を透過する液体が、シリコ
    ーンオイルであることを特徴とする請求項29に記載の
    レーザエッチング装置。
  32. 【請求項32】前記エッチング位置周辺に加工副産物が
    付着しないようにする手段が、調温手段によって所定温
    度に制御される加熱ヒータを備え、前記無機材料からな
    る被加工物を、所定温度に保ち、前記レーザ光を前記被
    加工物に照射し、前記被加工物を加工する手段であるこ
    とを特徴とする請求項20に記載のレーザエッチング装
    置。
  33. 【請求項33】前記エッチング位置周辺に加工副産物が
    付着しないようにする手段が、チャンバーと該チャンバ
    ーを密閉できる光透過性部材とを備え、前記無機材料か
    らなる被加工物を、10Torr以下に減圧され前記光
    透過性部材によって密閉された前記チャンバー内に配置
    し、前記レーザ光を前記光透過性部材を介して前記被加
    工物に照射し、前記被加工物を加工する手段であること
    を特徴とする請求項20に記載のレーザエッチング装
    置。
  34. 【請求項34】前記レーザ発振器が、光伝播の空間圧縮
    装置を有しているレーザ発振器であることを特徴とする
    請求項20〜33のいずれか1項に記載のレーザエッチ
    ング装置。
  35. 【請求項35】前記光伝播の空間圧縮装置が、チャーピ
    ングパルス生成手段と、光波長分散特性を利用した縦モ
    ード同期手段によって構成されていることを特徴とする
    請求項34に記載のレーザエッチング装置。
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