JP2002210582A - ビーム加工装置 - Google Patents
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Abstract
段を設けることなく、加工屑をより確実に吸引除去する
ことができるビーム加工装置を提供する。 【解決手段】 透明導電膜103等の加工対象物と所定
の間隙を介して対向し、加工対象物のビームが照射され
る部分の周囲を覆う覆い8aと、吸引ホース5の吸引口
6aに連通するように覆い8aに設けられた連通口と、
覆い8aに設けられた貫通開口8bとを有する覆い部材
を、加工ヘッド3からのレーザービームが貫通開口8b
の内側を通って加工対象物に照射されるように、加工ヘ
ッド3に装着した。
Description
荷電粒子ビームなどのエネルギービームによって樹脂、
セラミック、金属などの加工対象物を加工するビーム加
工装置に関するものである。
ーザー、YAGレーザー、エキシマレーザーなどレーザ
ービームを用い、これによって加工対象物であるワーク
を切断、溶接、エッチング、穴開けして加工するビーム
加工装置が知られている。
略構成図である。図において、ビーム加工装置は、レー
ザー発生部1、光ファイバ2、レーザー照射部としての
加工ヘッド3、載置台4、吸引ホース5、X−Yテーブ
ル7、吸引力発生手段としてのブロワ12などを備えて
いる。
ザービームLは、光ファイバ2によって加工ヘッド3内
に導かれる。この加工ヘッド3は、複数のレンズから構
成されたレンズ群3a、これらを収容するヘッドケース
3b、ビーム出口3cなどを有している。加工ヘッド3
に進入したレーザービームLは、レンズ群3aによって
集光せしめられた後、ビーム出口3cからワーク100
に向けて照射される。そして、ワーク100をレーザー
照射によって部分的に除去して加工する。
によってXY方向(図中左右方向及び前後方向)に移動
せしめられる上記X−Yテーブル7上の載置台4に固定
されており、これと共にXY方向に移動する。ワーク1
00がこのようにXY方向に移動することで、ワーク1
00に対するレーザービームLの照射位置が調整され
る。
分の多くは気化して空気中に混ざるが、一部は加工屑と
なってワーク100表面にワーク100表面に付着す
る。この加工屑がワーク100表面に付着したまま残っ
てしまうと、後に、加工屑除去専用の洗浄工程が必要に
なってしまう。そこで、図示の装置では、吸引管として
の吸引ホース5がその吸気口5aを加工ヘッド3のビー
ム出口3cと、ワーク100との間に向けるような姿勢
で配設されている。この吸引ホース5は、その後端にブ
ロワ12が接続されており、ワーク100のビーム照射
部分から発生した加工屑をエアーとともに吸気口5aか
ら吸引して除去する。かかる構成では、加工屑を吸引ホ
ース5で吸引除去しながらワーク100をビーム加工す
るため、後の加工屑除去専用の洗浄工程を省略すること
ができる。
では、ワーク100の材料によっては、発生した加工屑
を確実に吸引除去することができず、ワーク100表面
に残してしまうという問題があった。例えば、プラスチ
ックなどで構成されたワーク100から発生した比較的
比重の軽い加工屑を吸引除去することができても、金属
などで構成されたワーク100から発生した比較的比重
の重い加工屑を吸引除去することができないとった事態
が生ずるのである。
続するブロワ12として、金属等で構成されたワーク1
00から発生した加工屑を確実に吸引し得る程度に、吸
引能力の高いものを設けることである程度解消すること
ができる。しかしながら、吸引能力の高いブロワを設け
ることによって装置コストを高めたり、騒音を大きくし
たりといった新たな問題が発生してしまう。
としてレーザービームを用いるビーム加工装置において
生ずるものであるが、電子ビームなどの他のエネルギー
ビームを用いるビーム加工装置においても同様の問題が
生じ得る。
であり、その目的とするところは、吸引能力のより高い
ブロワ等の吸引力発生手段を設けることなく、加工屑を
より確実に吸引除去することができるビーム加工装置を
提供することである。
において、比較的比重の重い加工屑がワーク100表面
に残ってしまう原因には、吸引によって発生する気流の
方向の悪さが関与していると考えた。具体的には、吸引
ホース5については、載置台4とともにXY方向に移動
するワーク100に接触させてしまうとワーク100を
傷付けてしまうため、どうしてもワーク100から離し
て配設する必要がある。このような配設において、ワー
ク100に付着した加工屑が吸引ホース5に吸引される
ためには、ワーク100表面上で引きずられるように横
移動するだけでは不十分で、ワーク100表面から浮上
して吸引口5aに至るような縦移動も必要になる。かか
る浮上が実現するためには、鉛直方向上向きの力が加工
屑に強く作用しなければならない。しかしながら、図示
の装置では、ワーク100表面に接している空気が主に
ワーク100表面に沿って横移動しようとするため、加
工屑に対して鉛直方向上向きの力を作用させ難い。ま
た、ワーク100の加工部分(ビーム照射部分)からは
高熱の気化ガスによって上昇気流が発生するが、これは
ワーク100表面に沿って移動しようとする吸引気流の
影響ですぐに乱流となってしまうため、加工屑の浮上を
上手く補助することが難しくなる。これらの結果、比較
的比重の重い加工屑が浮上することができず、ワーク1
00表面に残ってしまったと考えられた。
成のビーム加工装置を試作して、加工屑の吸引テストを
行った。図示の試作機において、吸引管6はその先端側
がT字状に構成されており、T字状に分かれた一方は加
工ヘッド3の先端に連結している。また、もう一方は、
載置台4上に向けて延びており、吸引口6aをワーク1
00表面に臨ませている。加工ヘッド3のビーム出口3
cから射出したレーザービームは、吸引管6のT字状に
分かれた部分の中を真っ直ぐに通過してから、吸引口6
aを経由してワーク100を照射する。
れ、更にこの吸引ホース5の後端には、図21のビーム
加工装置の上記ブロワ12と同じもの(図示せず)が接
続されている。
101上に形成されたITO(インジウム酸化スズ)膜
からなる透明導電膜103を加工してみた。すると、加
工屑を透明導電膜103上やその除去部分のガラス基板
101上に残してしまうといった事態を生ずることな
く、加工屑を確実に吸引除去することができた。
3表面からこれに臨む吸引口6aへと移動する気流が、
ビーム照射部分で発生した加工屑に対して主に鉛直方向
上向きの力を作用させ、この加工屑を確実に浮上させて
吸引口6aまで運んだためと考えられる。また、高熱の
気化ガスによって発生した上昇気流が上昇側である吸引
口6aに向けてそのまま引かれるため、乱流になり難
く、加工屑の浮上を上手く補助したことも、確実な吸引
除去の要因になっていると考えられる。
透明導電膜103等の加工対象物の表面に向けるように
吸引管6を配設し、加工屑が発生する加工対象物のビー
ム照射部分で、鉛直方向上向きの吸引気流を発生させれ
ば、より高い吸引能力の吸引力発生手段を設けることな
く、加工屑をより確実に吸引除去することができる。し
かしながら、吸引口6aを加工対象物の表面に向けなが
ら、加工対象物の100のビーム照射部分に鉛直方向上
向きの吸引気流を発生させるためには、例えば図1に示
した試作機のように、加工ヘッド3の先端と加工対象物
である透明導電膜103表面との間に吸引管6を介在さ
せる必要がある。介在させるだけのスペースが確保でき
れば問題ないが、従来のビーム加工装置ではかかるスペ
ースがないものも少なくない。
うな構成のビーム加工装置を試作して、加工屑の吸引テ
ストを行った。図示の試作機において、吸引管としての
吸引ホース5の先端には、覆い部材8が設けられてい
る。この覆い部材8は、透明導電膜103と所定の間隙
を介して対向してそのビーム加工部分(ビーム照射部
分)の周囲を覆う覆い8aと、吸引口6aに連通するよ
うにこの覆い8aに設けられた連通口と、覆い8aに設
けられた2つの貫通開口部8bとを備えており、加工ヘ
ッド3の先端を貫通開口部8bに挿入させるように加工
ヘッド3に装着されている。また、連通口の周囲は図中
上側に突出しており、この突出した部分に吸引ホース5
が接続されている。
5の後端に、図21のビーム加工装置の上記ブロワ12
と同じものを接続し、ガラス基板101上に形成された
ITO膜からなる透明導電膜103を加工してみた。す
ると、図1に示した試作機と同様に、加工屑を透明導電
膜103やその除去部分のガラス基板101上に残こし
てしまうといった事態を生ずることなく、加工屑を確実
に吸引除去することができた。
引除去が可能になった理由は次のように考えられる。即
ち、加工屑が発生する透明導電膜103のビーム照射部
分では、膜表面に沿って横移動する吸引気流が発生す
る。この吸引気流は、覆い部材8と加工対象物である透
明導電膜103表面との間の限られた空間を移動する必
要がある。かかる構成では、図21に示したビーム加工
装置のように透明導電膜103表面上での吸引気流の移
動空間が限られておらず、吸引気流の大半が透明導電膜
103から比較的離れた位置で移動して吸引口5aに至
ってしまうものとは異なり、吸引気流の大半が透明導電
膜103の表面近傍を通過する。このため、より多くの
吸引気流が加工屑にぶつかるようになる。また、吸引気
流の移動空間が限られているにもかかわらず、単位時間
あたりに吸引される気流の量がそれほど変化しないこと
から、限られた移動空間内での吸引気流の流速が速ま
る。これらのことから、吸引気流から加工屑に対して付
与される鉛直方向上向きの力の総量が増加したり、この
力が強まったりして、加工屑が浮上し易くなる。更に、
鉛直方向上向きの力だけでなく、透明導電膜103の表
面に沿った横方向の力の総量も増加したり、この力が強
まったりするため、浮上するに至らなかった加工屑でも
吸引口5aの直下まで容易に横移動せしめられ、この直
下で鉛直方向上向きの力が集中的に付与されることにな
る。以上の結果、より確実な吸引除去が可能になったと
考えられる。
1の発明は、加工対象物を載置する載置台と、該載置台
上の加工対象物に向けてエネルギービームを照射するビ
ーム照射部と、吸引口から空気を吸引する吸引管とを備
え、該エネルギービームの照射によって加工対象物を加
工し、加工によって生じた加工屑を該吸引管で吸引して
除去するビーム加工装置において、該吸引管がその吸引
口を該載置台上の加工対象物表面に向け、該ビーム照射
部からの該エネルギービームを管内に受け入れて該吸引
口から加工対象物に照射し得る構造を、該吸引管の先端
側に設けたことを特徴とするものである。
物の表面に向けた吸引口からエネルギービームを出す吸
引管が、加工屑の発生する加工部分(加工対象物のビー
ム照射部分)で、主に、加工対象物の表面に直交する方
向の吸引気流を発生させる。かかる構成では、加工部分
で主に加工対象物の表面に沿った方向の吸引気流を発生
させる従来のビーム加工装置に比べ、加工屑に対して浮
上方向の力をより強く作用させる。また、高熱の気化ガ
スによって加工部分で発生した上昇気流が上昇側である
吸引管の吸引口に向けてそのまま引かれて乱流となり難
くなるため、加工屑の浮上を補助し易くなる。これらの
結果、より高い吸引能力の吸引力発生手段を設けること
なく、加工屑をより確実に吸引除去することができる。
載置台と、該載置台上の加工対象物に向けてエネルギー
ビームを照射するビーム照射部と、吸引口から空気を吸
引する吸引管とを備え、該エネルギービームの照射によ
って加工対象物を加工し、加工によって生じた加工屑を
該吸引管で吸引して除去するビーム加工装置において、
該加工対象物と所定の間隙を介して対向し、該加工対象
物のビームが照射される部分の周囲を覆う覆いと、該吸
引口に連通するように該覆いに設けられた連通口と、該
覆いに設けられた貫通開口とを有する覆い部材を、該ビ
ーム照射部からの該エネルギービームが該貫通開口の内
側を通って加工対象物に照射されるように、該ビーム照
射部に装着したことを特徴とするものである。
によって発生する吸引気流が、覆い部材の周囲から該覆
い部材と加工対象物との間の限られた空間に進入し、該
加工対象物の加工部分の近傍を経由して連通口(吸引
口)に至る。かかる構成では、加工対象物表面上での吸
引気流の移動空間が限られておらず、吸引気流の大半が
該加工対象物表面から比較的離れた位置で移動して吸引
口に至ってしまう従来のビーム加工装置とは異なり、吸
引気流の大半が加工対象物の加工部分の近傍を通過す
る。このため、より多くの吸引気流が加工屑にぶつかる
ようになる。また、吸引気流の移動空間が限られている
にもかかわらず、単位時間あたりに吸引される気流の量
がそれほど変化しないことから、限られた移動空間内で
の吸引気流の流速が速まる。これらのことから、吸引気
流から加工屑に対して付与される加工対象物表面と直行
する方向の力の総量が増加したり、この力が強まったり
して、加工屑が浮上し易くなる。更に、この方向の力だ
けでなく、加工対象物表面に沿った横方向の力の総量も
増加したり、この力が強まったりするため、浮上するに
至らなかった加工屑でも加工対象物表面に沿って引きず
られるようにして連通口との対向位置まで横移動せしめ
られる。この対向位置では、吸引気流の全体的な向きが
上記横方向から加工対象物表面に直交する方向に変わる
ため、加工屑が更に浮上し易くなる。以上の結果、吸引
能力のより高い吸引手段を設けたり、ビーム照射部の先
端と加工対象物表面との間に吸引管を介在させたりする
ことなく、加工屑をより確実に吸引除去することができ
る。
図1の試作機では、吸引管6の内部に吸引された加工屑
がレンズ群3aの最も先端側のレンズに固着して、レー
ザービームLの光路を遮るなど種々の不具合を発生させ
るおそれがある。また、請求項2の発明の構成を備える
図2の試作機でも、覆い部材8と加工対象物である透明
導電膜103表面との間を流れる吸引気流の影響によっ
て舞い上がった加工屑がレンズに固着して同様の不具合
を発生させるおそれがある。
2のビーム加工装置において、上記ビーム照射部に、上
記エネルギービームであるレーザービームを集光させる
レンズと、該ビーム照射部の先端と該レンズとの間に気
体を送気する送気手段とを設けたことを特徴とするもの
である。
よって集光せしめたレーザービームの照射によって加工
対象物を加工することができる。また、送気手段から送
気された気体がビーム照射部の先端から排気され、該先
端からビーム照射部内への加工屑の進入がこの排気によ
って阻止される。よって、ビーム照射部内のレンズに加
工屑が付着するようなことがなく、該レンズへの加工屑
の固着によって生ずる種々の不具合を解消することがで
きる。但し、このビーム加工装置において、送気手段か
らの送気を強く設定し過ぎると、ビーム照射部の先端か
ら勢い良く飛び出した排気によって加工屑を加工対象物
表面に向けて押し当ててしまい、該加工対象物表面から
の加工屑の浮上を阻害してしまう可能性が残る。
ーム加工装置において、上記ビーム照射部の先端からの
排気が上記載置台上の加工対象物表面に到達する前に上
記吸引管に吸引される程度に、該上記送気手段からの送
気の強さを弱く設定したことを特徴とするものである。
射部の先端から出る排気が加工対象物表面の加工屑に到
達する前に吸引管に吸引される。よって、排気が加工屑
を加工対象物表面に向けて押し当てて該加工屑の浮上を
阻害するといった事態を解消することができる。
4のビーム加工装置であって、上記加工対象物として、
透明基板上に形成された透明導電膜を加工することを特
徴とするものである。
グ処理を伴うフォトリソグラフィー法を用いることな
く、ガラス基板等の透明基板上に形成された加工対象物
であるITO膜やネサ膜(酸化スズ膜)等の透明導電膜
をエネルギービームの照射によって加工する。かかる構
成では、フォトレジストの現像液やエッチング液の廃液
によって環境を汚すことなく透明基板上の透明導電膜を
加工して、タッチパネル用基板や液晶パネル用基板を製
造することができる。また、透明電極のパターンを変え
る場合でも、フォトリソグラフィー用の遮光マスクを用
いることなく透明導電膜を加工してパターンに応じた複
数の透明電極を形成することができる。このため、異な
った電極パターンのタッチパネル用基板や液晶パネル用
基板についてそれぞれ専用の遮光パターンの遮光マスク
を用意しなければならないといったフォトリソグラフィ
ー法による不具合が起こらず、他品種少量生産というい
わゆるオンデマンドの要求に対しても十分に対応するこ
とができる。
のタッチパネルの絶縁性透明基板上に形成された透明導
電膜の一部を、スリット状に除去して透明電極を形成す
る透明導電膜のビーム加工装置に適用した実施形態につ
いて説明する。
係るビーム加工装置の概略構成図である。まず、このビ
ーム加工装置の基本的な構成について説明する。図にお
いて、Qスイッチ10aで制御されるYAGレーザー光
源部10から出射した波長λ=1064[nm]の近赤
外光からなるYAGレーザービーム(以下、単にレーザ
ービームという)は、ステップインデックス型の光ファ
イバ2によって、加工ヘッド3に導かれる。この加工ヘ
ッド3は、複数のレンズから構成されたレンズ群3a、
これらを収容するヘッドケース3b、ビーム出口3cな
どを有している。加工ヘッド3に進入したレーザービー
ムは、レンズ群3aによって集光せしめられながらビー
ム出口3cから出射する。そして、透明なガラスやプラ
スチック材(例えばPET、ポリカーボネート)からな
る絶縁性透明基板102に形成されたITO膜やネサ膜
などからなる透明導電膜103を照射する。この照射に
より、加工対象物としての透明導電膜103が蒸発する
ことで、透明導電膜103が部分的に剥離除去される。
レーザービームが加工ヘッド3内で集光することで、絶
縁性透明基板102に対する照射面積を小さくするた
め、そのエネルギー密度を高めて加工効率を向上させる
ことができる。しかも、寸法の小さな加工パターンまで
加工できるため、加工パターンの微細化も可能となる。
された絶縁性透明基板102は、リニアモータ7aで駆
動されるX−Yテーブル7上の載置台4に固定され、図
中水平方向に2次元的に移動可能となっている。YAG
レーザー光源部10、X−Yテーブル7は、パーソナル
コンピュータ11a、シーケンサ11b、同期連動型運
転用の制御回路基板11c等からなる制御部11で制御
される。例えば、制御部11はYAGレーザー光源部1
0の駆動部を制御し、これによってレーザービームの繰
り返し周期等が変更される。
ザー光源部10からのレーザービームの出力に応じてリ
ニアモータ7aを駆動制御して絶縁性透明基板102を
移動させたり、X−Yテーブル7の移動状態に応じてY
AGレーザー光源部10からのレーザービームの出力を
変化させたりすることもできる。例えば、X−Yテーブ
ル7の移動開始および移動終了の際の加減速時に、透明
導電膜103上のレーザービームのエネルギー密度を一
定にして均一な加工形状(テーパ形状)を形成できるよ
うにする等の目的のために、X−Yテーブル7の移動速
度に応じて繰り返し周期等をリアルタイムに変化させる
ように制御する。このような制御を行うことにより、X
−Yテーブル7の加速及び減速にそれぞれ100mm程
度の助走を必要としてX−Yテーブル7の全体移動量が
700mm×700mmであるところ、この助走が不要
となって全体移動量を500mm×500mm程度まで
短縮することができる。このことにより、従来のエッチ
ング加工と同等もしくはそれ以上の加工速度(例えば1
基板あたり35秒〜15秒程度)でスリット加工が可能
となるとともに、寸法精度の向上を図り、焦げ付きや未
加工部分の発生を防止することができる。
度、加工精度をより向上させるために、X−Yテーブル
7については、発泡チタン、マグネジウム、酸化アルミ
ナ系、アルミ合金系の超軽量素材で形成することが好ま
しい。
軽量化を図ってもよい。この貫通孔は、絶縁性透明基板
102と透明導電膜103との一体物がシート状のもの
である場合の真空チャック用の気流経路を兼ねることも
できる。
絶縁性透明基板102の少なくともレーザービームが照
射される部分の下側に凹部4aを形成し、絶縁性透明基
板102の下面と載置台4の上面との間の距離をできる
だけ長くするように構成することが好ましい。かかる構
成により、絶縁性透明基板102を通過して載置台4の
表面で反射した反射レーザーが透明導電膜103にあた
ることによってその加工に悪影響を及ぼすことを抑制す
ることができる。
103の加工によって電極パターンが形成されるタッチ
パネルの断面図である。また、図6(a)及び(b)は
それぞれ、同タッチパネルの分解斜視図及び平面図であ
る。図5に示すように、タッチパネルは、各透明導電膜
103からなる透明電極が通常状態で接触しないように
1組の上下タッチパネル基板104、105を所定の高
さ(例えば9〜12μm)のスペーサ106を介して対
向させた構造になっている。そして、このタッチパネル
を図5中の上方から押圧すると、上タッチパネル基板1
04が2点鎖線で示すように変形し、上下のタッチパネ
ル基板104、105の透明電極同士が接触する。この
接触による上下透明電極間の抵抗の変化から、押圧され
たか否か及び押圧された位置を知ることができる。ま
た、このタッチパネルは、図6(a)及び(b)に示す
ように上下のタッチパネル基板104、105のそれぞ
れに、互いに直交するスリット106、107が各透明
導電膜103に形成されている。
図6(a)及び(b)に示すスリット106、107
を、透明導電膜103に形成するものである。真空蒸
着、イオンプレーティング、スパッタリング等によって
表面に透明導電膜103(厚さ=約500オングストロ
ーム)が形成された絶縁性透明基板102は、透明導電
膜103側の上方に向けて載置台4上にセットされる。
セットされた絶縁性透明基板102上の透明導電膜10
3は、所定のスポット径に絞られたレーザービームが照
射されながらX−Yテーブル7によって一方向に移動せ
しめられる。この移動の過程で、幅500〜1000
[μm]程度のレーザービームの照射によって発生した
熱によってビーム照射部分が蒸発して透明導電膜103
から除去され、各電極領域を絶縁するスリット106、
107が形成される。
い吸引管を備えているが、これについては後述する。
ング処理を伴うフォトリソグラフィー法を用いることな
く、透明導電膜103を加工して絶縁性透明基板102
上に複数の透明電極を形成することができる。このた
め、フォトレジストの現像液やエッチング液の廃液によ
って環境を汚すことなく、上下のタッチパネル基板10
4、105を製造することができる。また、透明電極の
パターン形状を変える場合でも、フォトリソグラフィー
用の遮光マスクを用いることなくCADデータで透明導
電膜103を加工してパターンに応じた複数の透明電極
を形成することができる。このため、異なった電極パタ
ーンのタッチパネル用基板104、105についてそれ
ぞれ専用の遮光パターンの遮光マスクを用意しなければ
ならず他品種少量生産が困難になったり、残留レジスト
液によってワークを汚したりなどフォトリソグラフィー
法による不具合が起こらず、リードタイムを短縮化して
オンデマンドの要求に対しても十分に対応することがで
きる。
極加工では、フォトレジストの現像液やエッチング液等
の廃液が発生して環境を汚してしまうという不具合があ
る。また、透明電極のパターンを変える場合は、フォト
リソグラフィー用の遮光マスクを新規に作成しなければ
ならないため、加工効率が悪く、他品種少量生産への対
応及び低コスト化が難しかった。特に、アナログ方式の
タッチパネルのように透明導電膜103に数本のスリッ
トを形成するような場合でも、数百本のスリットを形成
するデジタル方式のタッチパネルの場合と同じフォトリ
ソグラフィー工程が必要になってくるため、加工部分が
少ないにもかかわらず廃液の低減及び低コスト化を図る
ことが難しかった。
置の特徴的な構成について説明する。図7、図8は、そ
れぞれ上記加工ヘッド3の先端部分の斜視図、断面図で
ある。これらの図に示すように、このビーム加工装置の
吸引管6はその先端側がT字状に分かれており、一方は
加工ヘッド3の先端に連結している。また、もう一方
は、載置台4に向けて延びており、吸引口6aを加工対
象物である透明導電膜103の表面に向けている。吸引
管6の後端には吸引ホース5が接続され、更にこの吸引
ホース5の後端には図示しない吸引力発生手段であるブ
ロワが接続されている。
たレーザービームは、吸引管6のT字状に分かれた部分
の中を真っ直ぐに通過してから、吸引口6aを経由して
加工対象物である透明導電膜103を照射する。
である透明導電膜103表面に向けた吸引口6aからレ
ーザービームが出る吸引管6は、加工屑が発生する透明
導電膜103のビーム照射部分の真上で吸引することに
よってこのビーム照射部分に鉛直方向上向きの吸引気流
を発生させる。かかる構成では、主にビーム照射部分に
横方向の吸引気流を発生させる従来のビーム加工装置よ
りも、透明導電膜103の表面に付着した比較的比重の
重い加工屑に対して、鉛直方向上向きに強い力を作用さ
せ、加工屑を浮上させ易くする。また、高熱の気化ガス
によって透明導電膜103の加工部分で発生した上昇気
流が上昇側である吸引口6aに向けてそのまま引かれて
乱流となり難くなるため、加工屑の浮上を補助し易くな
る。以上の結果、吸引力発生手段である上記ブロワとし
てより吸引能力の高いものを設けることなく、加工屑を
より確実に吸引除去することができる。
て、レンズ群3aの最もヘッド先端側のレンズと、ヘッ
ド先端(ビーム出口3c)との間にはある程度の空隙が
確保されるようになっている。加工ヘッド3には、送気
ホース9が継ぎ手を介してこの空隙に連通するように接
続されており、この送気ホース9の後端には図示しない
送気扇が接続されている。
気体は、加工ヘッド3のビーム出口3cから吸気管6内
へと排気される。この排気により、ビーム出口3cから
加工ヘッド3内への加工屑の進入が阻止されるため、加
工ヘッド3内のレンズに加工屑が付着するようなことが
なく、レンズへの加工屑の固着によって生ずる種々の不
具合が解消される。
を強くし過ぎると、加工ヘッド3のビーム出口3cから
勢い良く飛び出した排気によって加工屑を透明導電膜1
03に向けて押し当ててしまい、その表面からの加工屑
の浮上を阻害してしまうことになりかねない。よって、
上記送気扇の送気力については、ビーム出口3cからの
排気が載置台4上の透明導電膜103の表面に到達する
前に吸引管6に吸引される程度に弱く設定することが望
ましい。このように設定すれば、ビーム出口3cから出
る排気を透明導電膜103の加工屑に到達させる前に吸
引管6によって吸引させ、この排気が加工屑を透明導電
膜103表面に向けて押し当てて加工屑の浮上を阻害す
るといった事態を解消することができる。
吸引口6aを透明導電膜103等の加工対象物の表面に
向けながら、加工ヘッド3のビーム出口3cから射出さ
れたレーザービームを管内に受け入れた後、吸引口6a
から加工対象物に向けて出すことができるものであれ
ば、図示のようなT字状でなくてもよい。
在しながら吸引口6aを下側に向けるように配設した吸
引管6の径を先端側で大きくし、径を異ならせたことに
よって生じた段差部分に加工ヘッド3を接続してもよ
い。
の一部又は全部をレーザービームの照射によって変性し
ないガラス等の透明部6bで構成し、この透明部6bに
レーザービームを透過させるようにしてもよい。
るビーム加工装置について説明する。なお、このビーム
加工装置の基本的な構成については、第1実施形態のビ
ーム加工装置と同様であるので説明を省略する。
装置の加工ヘッド3の先端部分を示す斜視図、断面図で
ある。これらの図において、吸引管としての吸引ホース
5の先端には覆い部材8が接続されている。この覆い部
材8は、透明導電膜103と所定の間隙を介して対向し
てその加工部分の周りを覆う覆い8a、この覆い8aに
設けられた貫通開口部8b、連通口などを備えており、
加工ヘッド3の先端を貫通開口部8bに挿入させるよう
に加工ヘッド3に装着されている。また、連通口の周り
は図中上側に突出しており、この突出した部分に吸引ホ
ース5の先端が接続されている。この吸引ホース5の後
端には、図示しない吸引力発生手段であるブロワが接続
されている。
引によって発生する吸引気流は、覆い部材8の周囲から
覆い部材8と透明導電膜103との間の限られた空間に
進入し、透明導電膜103の加工部分の近傍を経由して
連通口(吸引口5aとの連通部分)に至る。かかる構成
では、透明導電膜103上での吸引気流の移動空間が限
られていない従来の装置に比べ、吸引気流から加工屑に
対して付与される図中鉛直方向上向きの力の総量が増加
したり、この力が強まったりして、加工屑が浮上し易く
なる。更に、鉛直方向上向きの力だけでなく、透明導電
膜103表面に沿った横方向の力の総量も増加したり、
この力が強まったりするため、浮上するに至らなかった
加工屑でも透明導電膜103表面に沿って引きずられる
ようにして連通口との対向位置まで横移動せしめられ
る。この対向位置では、吸引気流の全体的な向きが上記
横方向から鉛直方向上向きに変わるため、加工屑が更に
浮上し易くなる。以上の結果、吸引能力のより高い吸引
手段を設けることなく、加工屑をより確実に吸引除去す
ることができる。
ーム加工装置のように、加工ヘッド3の先端と透明導電
膜103表面との間に吸引管6を介在させるようなこと
がない。このため、介在させるスペースのない場合で
も、加工屑をより確実に吸引除去することができる。
ヘッド3のヘッドケース3b内におけるレンズと、ヘッ
ド先端との間にある程度の空隙が確保され、これに継ぎ
手を介して送気ホース9が連通している。よって、レン
ズへの加工屑の固着によって生ずる種々の不具合が解消
される。
に、吸引ホース5側の根本部分から外縁部分に向かう下
り勾配が生ずるように斜めに取り付けるか、図14に示
すように傘状の形状に構成することが望ましい。かかる
構成では、覆い部材8の周囲から覆い部材8と透明導電
膜103との間に吸い込まれた空気が、全体的に、斜め
上側の吸引口5aに向けて移動するようになるため、水
平方向に真っ直ぐに延びる覆い部材8に比べ、加工屑に
対して作用する鉛直方向上向きの力が大きくなり、加工
屑が浮上し易くなる。
は、図15に示すように、加工屑に対し、その浮上に大
きく関与する鉛直方向上向きの力を最も強く作用させる
吸引口5aが、透明導電膜103の加工位置P(ビーム
照射位置)から離れた位置にある。ここで、この加工位
置Pに付着したまま取り残された加工屑が生じたとして
も、この加工位置Pがその後の上記X−Yテーブル7の
移動に伴って図示のように吸引口5aの直下を通過すれ
ば、鉛直方向上向きの吸引気流によって加工屑を吸引さ
せ得る場合がある。ところが、上X−Yテーブル7は、
1方向だけでなく、図中左方向、右方向、手前側方向、
奥側方向の4方向に移動するため、加工位置Pを常に吸
引口5aの直下に移動させ得るわけではない。図16に
示すように、逆に加工位置Pが吸引口5aから離れてし
まう場合もある。
工ヘッド3の走査軌跡を示す平面図である。図示のよう
に、本ビーム加工装置は、まず、図示しない透明導電膜
に対してX方向の走査を行い、その走査位置をX走査開
始地点P1からX走査終了地点P2へと移動させる。こ
の移動により、加工ヘッド3は透明導電膜表面のほぼ全
域を全体的にX方向に走査する。また、この走査に伴っ
て、透明導電膜表面のほぼ全域が図示しない吸引口との
対向位置を通過する。なお、図では、透明導電膜に対す
る加工ヘッド3の走査軌跡を示しており、あたかも加工
ヘッド3が移動しているような描写となっているが、実
際には加工ヘッド3ではなくX−Yテーブル7が移動し
ている。
明導電膜に対してY方向の走査を行い、その走査位置を
X走査終了地点P2からX走査開始地点P1の付近まで
戻す。このY方向の走査により、図示しない透明導電膜
表面のほぼ全域が吸引口(連通口)との対向位置を再び
通過する。このため、先に実施されたX方向の走査の際
に透明導電膜の表面に加工屑が取り残されていても、加
工屑を吸引口の直下まで確実に移動させて除去すること
ができる。しかしながら、Y方向の走査によって新たに
取り残された加工屑については、覆い部材8における連
通口(吸引口)の位置によっては、連通口の直下まで移
動させることなくY方向の走査を終了させてしまう。
(連通口と同じ位置)が加工ヘッド3とX方向に並び、
且つ加工ヘッド3の相対移動方向の下流側に位置してい
ると、Y方向の走査によって新たに発生した加工屑を吸
引口5aの直下に一度も移動させないまま、Y方向の走
査を終了させてしまう。また、図19に示すように、吸
引口5aが同様に加工ヘッド3とX方向に並び、且つ加
工ヘッド3の相対移動方向の上流側に位置している場合
には、走査終了直前に実施される数往復分の加工領域R
で、加工屑を吸引口5aの直下まで移動させることがで
きない。
うに加工ヘッド3とY方向に並んでいる場合には、Y方
向の走査によって生じた新たな加工屑を吸引口5aの直
下まで確実に移動させることができる。なお、図20の
Y方向の走査において、図中上側から下側に向かう方向
の走査時には、加工屑を吸引口5aの直下から遠ざけて
しまう。しかしながら、Y方向に1往復走査される毎の
X方向のシフト量は、実際には図示の量よりも遙かに少
ない。このため、図中下側に向かうY方向の走査の際に
生じた加工屑については、図中上側に向かうY方向の走
査の際に吸引口5aの直下まで移動させることができ
る。
引口5aを加工ヘッド3と第2番目の走査方向(図示の
例ではY方向)に並べるように、設定することが望まし
い。
としてステップインデックス型のものを設けたビーム加
工装置について説明したが、内部の光伝送路での屈折や
反射によってレーザービームのエネルギー分布を均一化
しながらガイドできるものであれば、他の種類の光ファ
イバを用いてもよい。
て透明導電膜103に対するレーザービームの走査を行
わせているが、絶縁性透明基板102や透明導電膜10
3を固定したまま、レーザービームをガルバノミラー等
のスキャン機構によって走査させたり、加工ヘッド3の
移動によって走査させたりしてもよい。
明導電膜の加工に適用した場合について説明したが、本
発明は、タッチパネルに限定されることなく、例えば液
晶パネルの透明電極形成用の透明導電膜を加工する場合
にも適用することができ、同様な効果が得られるもので
ある。
ー光源としてのYAGレーザーを用いているが、本発明
は、CO2レーザー等の他の赤外光レーザー、可視光レ
ーザー、上記透明導電膜を主にアブレーションで除去す
るKrFエキシマレーザー等の紫外光レーザーを用いた
場合にも適用が可能である。
ムや、荷電粒子ビーム等の他のエネルギービームを用い
た場合にも適用が可能である。
れば、より高い吸引能力の吸引力発生装置を設けること
なく、加工屑をより確実に吸引除去することができると
いう優れた効果がある。
射部の先端と加工対象物表面との間に吸引管を介在させ
ないので、介在させるスペースのないビーム加工装置で
も加工屑をより確実に吸引除去することができるという
優れた効果がある。
ズによって集光せしめたレーザービームの照射によって
加工対象物を加工することができるという優れた効果が
ある。また、ビーム照射部内のレンズに加工屑が固着す
ることによって生ずる種々の不具合を解消することがで
きるという優れた効果がある。
ム照射部の先端から出る排気が加工屑を加工対象物表面
に向けて押し当てて該加工屑の浮上を阻害するといった
事態を解消することができるという優れた効果がある。
トリソグラフィー法で用いるフォトレジストの現像液や
エッチング液の廃液によって環境を汚すことなく、タッ
チパネル用基板や液晶パネル用基板を製造することがで
きるという優れた効果がある。また、フォトリソグラフ
ィー法で透明導電膜を加工する場合とは異なり、他品種
少量生産といういわゆるオンデマンドの要求に対しても
十分に対応することができるという優れた効果がある。
略構成図。
機を示す概略構成図。
構成図。
明基板とともに示す拡大断面図。
同タッチパネルの平面図。
す斜視図。
ッドの先端部分を示す断面図。
分を示す断面図。
ッドの先端部分を示す斜視図。
部材を示す断面図。
図。
するビーム加工済みエリアを吸引口に近づける方向のX
−Yテーブルの移動を説明する模式図。
するビーム加工済みエリアを吸引口から遠ざける方向の
X−Yテーブルの移動を説明する模式図。
示す平面図。
方向に並ばせ、且つ加工ヘッドの相対移動方向の下流側
に位置させている状態と、同走査軌跡とを示す平面図。
つ加工ヘッドの相対移動方向の上流側に位置させている
状態と、同走査軌跡とを示す平面図。
方向に並ばせた状態、同走査軌跡とを示す平面図。
Claims (5)
- 【請求項1】加工対象物を載置する載置台と、該載置台
上の加工対象物に向けてエネルギービームを照射するビ
ーム照射部と、吸引口から空気を吸引する吸引管とを備
え、該エネルギービームの照射によって加工対象物を加
工し、加工によって生じた加工屑を該吸引管で吸引して
除去するビーム加工装置において、該吸引管がその吸引
口を該載置台上の加工対象物表面に向け、該ビーム照射
部からの該エネルギービームを管内に受け入れて該吸引
口から加工対象物に照射し得る構造を、該吸引管の先端
側に設けたことを特徴とするビーム加工装置。 - 【請求項2】加工対象物を載置する載置台と、該載置台
上の加工対象物に向けてエネルギービームを照射するビ
ーム照射部と、吸引口から空気を吸引する吸引管とを備
え、該エネルギービームの照射によって加工対象物を加
工し、加工によって生じた加工屑を該吸引管で吸引して
除去するビーム加工装置において、該加工対象物と所定
の間隙を介して対向し、該加工対象物のビームが照射さ
れる部分の周囲を覆う覆いと、該吸引口に連通するよう
に該覆いに設けられた連通口と、該覆いに設けられた貫
通開口とを有する覆い部材を、該ビーム照射部からの該
エネルギービームが該貫通開口の内側を通って加工対象
物に照射されるように、該ビーム照射部に装着したこと
を特徴とするビーム加工装置。 - 【請求項3】請求項1又は2のビーム加工装置におい
て、上記ビーム照射部に、上記エネルギービームである
レーザービームを集光させるレンズと、該ビーム照射部
の先端と該レンズとの間に気体を送気する送気手段とを
設けたことを特徴とするビーム加工装置。 - 【請求項4】請求項3のビーム加工装置において、上記
ビーム照射部の先端からの排気が上記載置台上の加工対
象物表面に到達する前に上記吸引口に向けて引かれる程
度に、該上記送気手段からの送気の強さを弱く設定した
ことを特徴とするビーム加工装置。 - 【請求項5】請求項1、2、3又は4のビーム加工装置
であって、上記加工対象物として、透明基板上に形成さ
れた透明導電膜を加工することを特徴とするビーム加工
装置。
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