JP2008023548A - 切断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ光によって切断されるワークから発生した加工屑のワーク両面やレーザ射出面への付着を抑制する。
【解決手段】切断装置100は、ワーク設置領域165に配置されたワーク120をレーザ光により切断する。該切断装置は、レーザ光を発するレーザ発振器110と、レーザ発振器においてレーザ光を射出するレーザ射出面110aと該ワーク設置領域との間のレーザ照射空間Sを囲むカバー部材190とを有する。カバー部材は、第1のエアA1を内部に取り込むための第1の吸気口191と、該第1のエアを排出するための排気口192とを有する。ワーク設置領域に対してレーザ照射空間とは反対側には、第2のエアA2の流路を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体基板等のワークに対してレーザ光を照射することで該ワークを切断する切断装置に関する。
ワークに対してレーザ光を照射してワークを切断する装置は種々提案されている。例えば、BGA(ball grid array)やCSP(chip size package)等の半導体装置領域が複数形成された半導体基板を予定切断線に沿ってレーザ光により切断して個々の半導体装置を切り出す装置として、特許文献1,2において開示されたレーザ切断装置がある。
そして、レーザ切断装置においては、レーザ光をガルバノミラー等の走査手段を用いて予定切断線に沿って走査(スキャン)することで、半導体基板やこれを保持するステージ又はレーザ発振器を移動させることなく、全ての半導体装置領域の予定切断線に沿って半導体基板を切断することも可能である。
このようなレーザ切断装置においては、レーザ光が照射されたワークから発生したすすや塵等の加工屑がワークに付着するために、切断加工後のワークをクリーニングする必要がある。
特開2005−142303号公報(段落0019〜0022等) 特開2005−238246号公報(段落0014等)
しかしながら、ワークから発生する加工屑の量が多く、これらのワークへの付着量も多くなると、切断加工後のクリーニングに長時間を要したり、クリーニングによって除去しきれない加工屑が残存したりする場合がある。
特に、レーザ光はワークをその表面側から裏面側に突き抜けてこれを切断するため、ワークの裏面側においても加工屑が発生し、該ワークの裏面に付着する。したがって、切断加工後のクリーニングをワークの両面に対して行わなければならず、より時間的に不利となったり、加工屑の残存量が増加したりする可能性がある。
さらに、レーザ光は、レーザ発振器の射出面(レンズ面)からワークに向けて射出されるが、ワークから発生した加工屑が該射出面に付着すると、適正なレーザ光照射が行えなくなる。
本発明は、レーザ光によって切断されるワークから発生した加工屑のワーク両面への付着を抑制することができるようにした切断装置を提供することを目的の1つとしている。
また、本発明は、レーザ光によって切断されるワークから発生した加工屑のレーザ射出面への付着を抑制することができるようにした切断装置を提供することを目的の1つとしている。
本発明の一側面としての切断装置は、ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断する。該切断装置は、レーザ光を発するレーザ発振器と、レーザ発振器においてレーザ光を射出するレーザ射出面と該ワーク設置領域との間のレーザ照射空間を囲むカバー部材とを有する。そして、カバー部材は、第1のエアを取り込むための第1の吸気口と、該第1のエアを排出するための排気口とを有し、ワーク設置領域に対して前記レーザ照射空間とは反対側には、第2のエアの流路が形成されていることを特徴とする。
また、本発明の他の側面としての切断装置は、ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断する。該切断装置は、レーザ光を発するレーザ発振器と、レーザ発振器においてレーザ光を射出するレーザ射出面と該ワーク設置領域との間のレーザ照射空間を囲むカバー部材とを有する。そして、カバー部材は、該カバー部材内でレーザ射出面側からワーク設置領域側にエアを流すための吸気口および排気口を有することを特徴とする。
本発明によれば、カバー部材内を流れる第1のエアによってワーク表面側で発生した加工屑を除去できるとともに、第2のエアによってワーク裏面側で発生した加工屑を除去することができる。したがって、ワークからの加工屑の発生量が多くても、ワークの両面への付着を効果的に抑制することができる。
また、本発明によれば、カバー部材内においてレーザ射出面側からワーク側へのエアの流れを生じさせるので、ワークからの加工屑の発生量が多くても、レーザ射出面への付着を効果的に抑制することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1であるレーザ切断装置の構成を上方から見て示している。図1において、100はレーザ切断装置である。
レーザ切断装置100は、基台101と、該基台101上に設置されたレーザ発振器110とを有する。102はレーザ切断加工前の半導体基板120が多数収納された第1基板マガジンであり、不図示の第1搬送機構によって該第1基板マガジン102から半導体基板120が基台101上の第1ポジションIに1つずつ搬送される。
切断加工前の半導体基板120を図4に示す。ここでは、半導体基板の1つとして、メモリカード基板120を例として示す。メモリカード基板120は、複数個のメモリカード用の回路が形成されたプリント配線板上に、メモリチップやコントローラチップが搭載された後、樹脂によって封止(コーティング)されたものである。
点線130は、メモリカード基板120の予定切断線である。予定切断線130は、図中の水平方向に連続して延びる第1の直線部分131と、垂直方向に連続して延びる第2の直線部分132と、これら第1および第2の直線部分131,132をつなぐ異形線部分としての1/4円弧曲線形状を有する4つのコーナー部分133a〜133dとを有する。但し、予定切断線130は仮想の線であり、実際にメモリカード基板120上に描かれている訳ではなく、レーザ切断部100およびブレード切断部200に設けられたコントローラ(コンピュータ)150内のメモリに記憶されている。
それぞれ2本の直線部分131,132と4つのコーナー部分133a〜133dとによって囲まれた1つ1つの領域135は、該予定切断線130に沿って基板120を切断することで、そのまま個々の半導体装置としてのメモリカードとなる半導体装置領域である。以下、切断前の該各半導体装置領域(予定切断領域)をメモリカード領域135という。なお、半導体装置としては、IC,LSIといったチップ素子等、メモリカード以外のものであってもよい。
図1において、第1ポジションIに配置された基板120は、不図示の第2搬送機構によってレーザ発振器110の正面である第2ポジションIIに搬送される。第2ポジションIIには、後述する可動ステージが設けられており、該可動ステージ上に搬送された基板120は、その下面が負圧吸着されることによって可動ステージ上に固定される。可動ステージに固定された基板120は、可動ステージの駆動によって、図2に示すようにメモリカード領域135の中心がレーザ発振器110の中心軸LO上に位置するレーザ光照射位置に移動される。
また、レーザ光照射位置に移動した基板120は、カバー部材190によって囲まれた空間内に配置される。カバー部材190については後述する。
レーザ発振器110は、例えば図3に示すように構成されている。レーザ光源111から発せられたレーザ光Lは、ビームエキスパンダ112によってその光束径が拡大された後、走査(スキャン)手段としてのY軸およびX軸用ガルバノミラー113,114によって順次反射される。ガルバノミラー113,114で反射されたレーザ光Lは、f−θレンズ等の集光光学系115によって、切断加工ポジションに配置された基板120上にスポット像を形成する。
スポット像は、ガルバノミラー113,114の回転に応じてY軸方向(図4における垂直方向)およびX軸方向(図4における水平方向)に走査される。このため、ガルバノミラー113,114の回転角を制御することによって、レーザ光Lのスポット像を予定切断線130に沿って移動させることができ、これにより基板120における該スポット像の移動軌跡が気化および溶融されて切削される。こうして、メモリカード135を切り出すことができる。
すなわち、本実施例のレーザ切断装置100では、1つのメモリカード領域135を切断する際に、基板120をX軸方向およびY軸方向に移動させず、レーザ光Lを走査する。
なお、本実施例では、レーザ光源111としてはYAGレーザ(例えば、波長:1.06μm)が用いられる。また、本実施例では、プリント基板を樹脂コーティングした基板120を切断するに際して、レーザ光の波長を一定とした上で、樹脂部分を切断する場合とプリント基板部分を切断する場合とでレーザ光のパルス照射周波数(Qスイッチ周波数)、電流値および切断スピード等を変更する。また、本実施例では、基板120をガス雰囲気中に入れることなくレーザ切断を行う。これにより、レーザ切断部100の構成が簡単になるとともに、直線切断以外を行うことが難しいガス雰囲気中でのレーザ切断とは異なり、曲線等の異形線部分を含む予定切断線130をレーザ光の走査によって基板120を移動させることなく切断することができる。
また、本実施例のレーザ切断装置100では、基板120における1つのメモリカード領域135の予定切断線130に対する所定量(少量)ずつの切削、すなわちレーザ光の周回走査を複数回繰り返すことで、該メモリーカード領域135を完全に切断する。
図1において、全てのメモリカード領域135の切断が完了した半導体基板120′は、不図示の第3搬送機構によって第2ポジションII(可動ステージ)上から基台101上の第3ポジションIIIに取り出される。なお、基板120′は、実際にはレーザ切断によって個片化された複数のメモリカードである。
この第3ポジションIIIでは、レーザ切断加工により基板120′上に付着したすすや塵等の加工屑が不図示のクリーニング機構によって取り除かれる。但し、ここでのクリーニングは、後述する集塵用エアによって除去しきれなかった加工屑が基板120′上に残存している可能性があるため、これを完全に除去するために行われる念のための工程である。
そして、クリーニングされた基板120′は、不図示の第4搬送機構によって第3ポジションIIIから第2基板マガジン103に収納される。
図2において、160は前述した可動ステージであり、該可動ステージ160には、基板120(メモリカード領域135)の下面を負圧により吸着する吸着ヘッド(支持部材)161が設けられている。
また、165は、吸着ヘッド161によって吸着されることで基板120が位置決め設置されるワーク設置領域である。ワーク設置領域165の上下面およびワーク設置領域165に配置された基板120の上面(表面)および下面(裏面)は、レーザ発振器110の中心軸(走査中心軸)LOに対して直交する。
可動ステージ160の内部には、すなわち、ワーク設置領域165に対してレーザ照射空間Sとは反対側には、集塵用エア(第2のエア)A2の流路162が左右方向(X方向)に延びるように形成されている。本実施例では、可動ステージ160自体が流路162を形成する流路形成部材としての役割を果たしている。
該流路162には、集塵ポンプ170が接続されており、該集塵ポンプ170の吸引力によって流路162内に集塵用エアA2の流れが発生する。
図のようにレーザ発振器110からレーザ光Lを基板120に照射してこれを切断する際には、基板120の表面および裏面からすすや塵等の加工屑が発生する。集塵用エアA2は、特に基板120の裏面側で発生した加工屑が該基板120の裏面や後述するレーザ受け部材180に付着するのを防止し、集塵ポンプ170に取り付けられたフィルタ上に集める役割を有する。図2中のA2′は、基板120の裏面側で発生した加工屑を含み集塵ポンプ170により吸引される集塵用エアA2を示す。
レーザ受け部材180は、流路162内におけるワーク設置領域165の下方に、該ワーク設置領域165と同等な面積を有するように設けられている。このレーザ受け部材180の上面は、ワーク設置領域165に設置された基板120を切断してこれを通過したレーザ光Lを受け、該レーザ光による可動ステージ160のダメージを防止するための部材である。なお、本実施例では、レーザ発振器110の走査中心軸LO上に吸着ヘッド161が設けられているため、レーザ受け部材180はXY面上で該吸着ヘッド161を囲むように設けられている。
レーザ受け部材180は、アルミやセラミックス等、耐熱性(耐火性)や放熱性に優れた材料により形成するのが好ましい。
また、カバー部材190は、レーザ発振器110のうちレーザ光が射出されるレーザ射出面110a(例えば、図3に示した集光光学系115の最終レンズ面に相当する)とワーク設置領域165との間の空間であるレーザ照射空間Sを囲むように形成されている。言い換えれば、カバー部材190によって覆われたレーザ照射空間Sは、レーザ発振器110のうちレーザ射出面110aとワーク設置領域165に面した空間である。具体的には、カバー部材190は、レーザ射出面110aをレーザ照射空間Sに露出させる開口を有し、ワーク設置領域165の上方に設けられた上面190aと、レーザ照射空間Sの前後左右を囲む側面190bとを有する。
なお、本実施例とは異なるが、カバー部材190をレーザ発振器110の全体を囲むように形成してもよい。
図2において、カバー部材190の側面190bのうち左側面(X方向の一端面)における下部、すなわちレーザ射出面110aよりもワーク設置領域165に近い位置には、吸気口(第1の吸気口)191が形成されている。一方、側面190bのうち右側面(X方向の他端面)、すなわちワーク設置領域165を挟んで左側面とは反対側に設けられた面における下部には、排気口192が形成されている。
排気口192には、前述した集塵ポンプ170が接続されている。このため、該集塵ポンプ170の吸引力によって、吸気口191からカバー部材190内、すなわちレーザ照射空間S内に流入して排気口192から流出する集塵用エア(第1のエア)A1の流れが発生する。吸気口191および排気口192がともにカバー部材190の下部に形成されているため、集塵用エアA1の大部分はワーク設置領域165に配置された基板120の表面に沿って流れる。
つまり、集塵用エアA1は、特に基板120の表面側で発生した加工屑が該基板120の表面に付着するのを防止し、集塵ポンプ170に取り付けられたフィルタ上に集める役割を有する。図2中のA1′は、基板120の表面側で発生した加工屑を含み集塵ポンプ170により吸引される集塵用エアA1を示す。
以上説明したように、本実施例によれば、カバー部材190内を流れる集塵用エアA1と可動ステージ160内の流路162を流れる集塵用エアA2とによって、ワークとしての基板120の表面側および裏面側で発生した加工屑を除去することができる。したがって、基板120からの加工屑の発生量が多くても、基板120の両面への付着を効果的に抑制することができる。
また、集塵用エアA1は、レーザ照射空間Sのうちレーザ射出面110aから離れた下層を流れるため、基板120の表面側で発生した加工屑が上昇し、レーザ射出面110aに付着するのを抑制する効果もある程度有する。
なお、図5に示すように、カバー部材190の吸気口191に、ルーバー等、集塵用エアA1の流れを強制的に基板120(ワーク設置領域165)側に向けるエア偏向部材196を設けてもよい。これにより、集塵用エアA1による加工屑の除去効果を一層高めることができる。
また、図6に示すように、レーザ受け部材180′の上面(表面)181を、その外側部分E1,E2から内側(中心側)の部分C1,C2に向かって、ワーク設置領域165に連続して近づくように、すなわち斜め上方に向かって延びるように傾斜させてもよい。なお、部分C1,C2は、吸着ヘッド161の側面に沿った部分である。また、図6において、図2に示した構成要素と共通する構成要素には同符号を付している。
図6では、言い換えれば、レーザ受け面181を、レーザ光の走査中心軸LOおよび吸着ヘッド161に近いほどワーク設置領域165に連続して近づくように傾斜させている。
この場合、レーザ受け面181のうち吸着ヘッド161よりも左側の部分(以下、上流側レーザ受け面という)181aに注目すると、該上流側レーザ受け面181aは、流路162(つまりは集塵用エアA2の流れ)の上流側から下流側に向かってワーク設置領域165に徐々に近づくように傾斜している。これにより、流路162の断面積は、上流側レーザ受け面181aの外側部分E1の位置から中心側部分C1の位置にかけて徐々に小さくなる。このため、ここを流れる集塵用エアA2の流速が、中心側部分C1に向かって増加する。しかも、基板120付近の集塵用エアA2の流れが、上流側レーザ受け面181aのガイド機能によって基板120側に偏向される。したがって、集塵ポンプ170の吸引能力を変更することなく、集塵性能を向上させることができる。
さらに、レーザ受け部材180に沿って流れる集塵用エアA2の流速が増加することで、レーザ受け部材180を効率良く冷却することができる。
なお、基板120(ワーク設置領域165)を通過してレーザ受け面181に入射したレーザ光Lは、該レーザ受け面181が傾斜していることで、ワーク設置領域165とは異なる方向に反射する。言い換えれば、レーザ受け面181で反射したレーザ光Lがワーク設置領域165に向かわないように、ワーク設置領域165の下面(ワーク設置基準面)および基板120の裏面に対するレーザ受け面181の傾斜角度が設定されている。
なお、図2および図6に示したレーザ受け部材180,180′の表面に、梨地形状や微細な山と谷が交互に並んだ形状等、レーザ光を散乱反射させる形状を設けてもよい。この場合、図6のレーザ受け部材180′においては、微視的に見れば散乱形状の表面は連続的にワーク設置領域165に近づくと言えないとも考えられる。しかし、散乱形状のベース面としてのレーザ受け面181は、連続的にワーク設置領域165に近づいている。本実施例では、このような場合も含めて、レーザ受け面が連続的にワーク設置領域に近づくように傾斜しているという。
また、図6のレーザ受け面181は、中心側部分C1,C2が最もワーク設置領域165に近く、外側部分E1,E2がワーク設置領域165から最も離れている。これに対し、例えば、一方の外側部分E1がワーク設置領域165から最も離れ、他方の外側部分E2がワーク設置領域165に最も近づくように、レーザ受け面を一端側から他端側まで連続的に傾いた一方向傾斜面として形成してもよい。また、レーザ受け面は傾斜した平面に限らず、凹面等の曲面でもよい。
図7には、本発明の実施例2であるレーザ切断装置の構成を示している。図7において、図2に示した構成要素と共通する構成要素には同符号を付している。
実施例1では、カバー部材190におけるレーザ射出面110aよりもワーク設置領域165に近い位置に吸気口191と排気口192とを設けた場合について説明した。本実施例では、さらに導風部材195を一体に有するカバー部材190′を用い、導風部材195(つまりはカバー部材190′)のうちワーク設置領域165よりもレーザ射出面110aに近い位置にも吸気口(第2の吸気口)198を設けている。
カバー部材190′の上面190aは、実施例1に比べてレーザ射出面110aから下方に離れており、該上面190aの中央を円筒状の導風部材195が貫通する形状にカバー部材190′が形成されている。
導風部材195の上部側面195aは、カバー部材190′の上面190aから上方に延び、レーザ射出面110aの周囲を囲んでいる。つまり、レーザ射出面110aは、導風部材195内を含むカバー部材190′内のレーザ照射空間Sに露出している。また、導風部材195の下部側面195bは、カバー部材190′の上面190aから下方に向かってレーザ照射空間S内に延びている。さらに、導風部材195の上部側面195aには、上述した吸気口198が形成されている。
本実施例においても、実施例1と同様に、カバー部材190′のうちレーザ射出面110aよりもワーク設置領域165に近い位置に、吸気口191と排気口192とが形成されている。
このため、集塵ポンプ170の吸引力によって、吸気口191からカバー部材190′内に流入して排気口192から流出する集塵用エアA1の流れが発生し、基板120の表面側で発生した加工屑が該基板120の表面に付着するのを防止できる。
また、本実施例でも、可動ステージ160の内部には、集塵用エアA2の流路162が左右方向(X方向)に延びるように形成されている。このため、集塵ポンプ170の吸引力によって流路162内に集塵用エアA2の流れが発生し、基板120の裏面側で発生した加工屑が該基板120の裏面やレーザ受け部材180の表面に付着するのを防止できる。
さらに、本実施例では、排気口192に接続された集塵ポンプ170の吸引力によって、レーザ射出面110a側の吸気口198からカバー部材190′内に流入して排気口192から流出する集塵用エアA3の流れが発生する。導風部材195は、この集塵用エアA3を吸気口198からワーク設置領域165側(つまりは下方)に向けてガイドする役割を有する。
そして、この集塵用エアA3の下方への流れによって、基板120の表面側で発生した加工屑が導風部材195内を上昇してレーザ射出面110aに到達することが防止される。したがって、加工屑がレーザ射出面110aに付着することを防止でき、レーザ射出面110aに付着した加工屑によってレーザ光Lが遮られる等の不都合を回避することができる。
実施例1でも説明したように、集塵用エアA1がレーザ照射空間Sの下層を流れることで、加工屑のレーザ射出面110aへの付着を抑制する効果もあるが、本実施例のように、積極的にレーザ射出面110aから下方に向かう集塵用エアA3の流れを発生させることにより、基板120からの加工屑の発生量が多くても、効果的に加工屑のレーザ射出面110aへの付着を防止することができる。
なお、図2中のA3′は、基板120の表面側で発生した加工屑を含み、集塵用エアA1(A1′)と共通の排気口192から集塵ポンプ170により吸引される集塵用エアA3を示す。
本実施例においても、実施例1にて図5および図6を用いて説明したエア偏向部材196や傾斜したレーザ受け面を有するレーザ受け部材180′を採用することができる。
本発明の実施例1であるレーザ切断装置の平面図。 実施例1のレーザ切断装置の断面図。 実施例1のレーザ切断装置におけるレーザ発振器の構成を示す概略図。 実施例1のレーザ切断装置により切断される半導体基板の平面図。 実施例1のレーザ切断装置における変形例を示す図。 実施例1のレーザ切断装置における他の変形例を示す断面図。 本発明の実施例2であるレーザ切断装置の断面図。
符号の説明
100 レーザ切断装置
110 レーザ発振器
111 レーザ光源
113,114 ガルバノミラー
120,120′ メモリカード基板
130 予定切断線
135 メモリカード領域
161 吸着ヘッド
162 流路
180,180′ レーザ受け部材
190,190′ カバー部材
191,198 吸気口
192 排気口
195 導風部材
L レーザ光
LO 走査中心軸
A1,A2,A3 集塵用エア

Claims (6)

  1. ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断する切断装置であって、
    レーザ光を発するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器においてレーザ光を射出するレーザ射出面と該ワーク設置領域との間のレーザ照射空間を囲むカバー部材とを有し、
    前記カバー部材は、第1のエアを取り込むための第1の吸気口と、該第1のエアを排出するための排気口とを有し、
    前記ワーク設置領域に対して前記レーザ照射空間とは反対側には、第2のエアの流路が形成されていることを特徴とする切断装置。
  2. 前記第1の吸気口および前記排気口はそれぞれ、前記カバー部材のうち前記レーザ射出面よりも前記ワーク設置領域に近い位置に、該ワーク設置領域を挟んだ互いに反対側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の切断装置。
  3. 前記カバー部材は、該カバー部材内で前記レーザ射出面側から前記ワーク設置領域側に流れる第3のエアを取り込むための第2の吸気口を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の切断装置。
  4. 前記第2の吸気口から前記カバー部材内に取り込まれた前記第3のエアを、前記レーザ射出面側から前記ワーク設置領域側にガイドする導風部材を有することを特徴とする請求項3に記載の切断装置。
  5. ワーク設置領域に配置されたワークをレーザ光により切断する切断装置であって、
    レーザ光を発するレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器においてレーザ光を射出するレーザ射出面と該ワーク設置領域との間のレーザ照射空間を囲むカバー部材とを有し、
    前記カバー部材は、該カバー部材内で前記レーザ射出面側から前記ワーク設置領域側にエアを流すための吸気口および排気口を有することを特徴とする切断装置。
  6. 前記吸気口から前記カバー部材内に取り込まれた前記エアを、前記レーザ射出面側から前記ワーク設置領域側にガイドする導風部材を有することを特徴とする請求項5に記載の切断装置。
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