JP4554616B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

本発明は閾値電圧の相違によって情報記憶を行なう書き換え可能な不揮発性メモリ領域を有する半導体集積回路に関し、特に記憶情報の書き換え保証回数と記憶情報の読出し速度との関係に着目した技術に関し、例えば中央処理装置と共に書き換え可能な不揮発性メモリをオンチップしたマクロコンピュータに適用して有効な技術に関する。
特許文献1には、フラッシュメモリのユーザメモリ領域にユーザプログラムなどのデータを書き込み、マスクROMのマスクメモリ領域にはデフォルトのフラッシュファームとパラメータ及びフラッシュ識別情報が予め保存され、不揮発性メモリにはバージョン情報又はロット情報などが格納され、CPUはバージョン情報に基づいて最適なフラッシュファーム及びパラメータを選択して実行することによって、フラッシュメモリに対する書き換え処理を最適条件で行なうことを可能にする技術が記載される。
特許文献2には、データ用EEPROMとプログラム用EEPROMを有し、その指定された領域にはロックコードが記憶されており、このロックコードを利用してデータ用EEPROMとプログラム用EEPROMなどの書き換え可能なメモリに記憶されている金額データやプログラムが改ざんされる虞を抑制する技術について記載がある。
特開2001−306543号公報 特開2002−245023号公報
本発明者は、フラッシュメモリに代表される書き換え可能な不揮発性メモリにおける記憶情報の書き換え保証回数と記憶情報の読出し速度とについて検討した。例えばマイクロコンピュータなどにオンチップされたフラッシュメモリに対しては通常、読み出し速度や書き換え回数の保証はメモリ領域にかかわらず同一とされている。本発明者はこれによる不都合に着眼した。
読出し動作を高速化するためにはメモリ電流を大きくする必要があり、そのためにはメモリセルの読出し判定レベルに対して閾値電圧を大きく下げることが必要になる。これは、書き込み状態の閾値電圧と消去状態の閾値電圧との閾値電圧差(Vth window)を広げることを意味する。閾値電圧差を大きくすればそれに応じてメモリセルは大きなストレスを受けることになり、特性劣化の進行が速くなる。この結果、書き換えサイクルの寿命が短くなり、10万回の様な書き換え回数を保証することが難しくなる。一方で、書き換えのストレスを緩和するために閾値電圧差(Vth window)を小さくすると、メモリセルの読出し判定レベルに対して閾値電圧を左程下げることができなくなり、要するに深い消去が行えず、メモリ電流を大きく採ることができない。メモリ電流が小さいと、100MHzの様な高速リードは困難である。マイクロコンピュータに内蔵されるフラッシュメモリは、プログラムを格納する用途ではプログラムの実行速度と同じ読み出し速度が要求されるため、高速読み出しが優先され、記憶情報の書き換え回数を多く保証することができない。そのようなオンチップフラッシュメモリを、例えば10万回程度の書き換え回数が必要となるデータ用途に適用することはできず、マイクロコンピュータの外付けEEPROMや外付けフラッシュメモリで対応しなければならない。
上記特許文献に記載の技術も不揮発性メモリや不揮発性メモリ領域を用途によって分けることはなされているが、用途に応じた読み出し速度と書き換え回数の保証という観点から不揮発性メモリ領域を分けるということについて着目されていない。本発明者は一つの半導体集積回路の中で不揮発性メモリに対して用途に応じた読み出し速度の高速化と書き換え回数を多く保証することの両方を満足させることの必要性を見出した。
本発明の目的は、不揮発性メモリに対して用途に応じた読み出し速度の高速化と書き換え回数を多く保証することの両方を満足させることが可能な半導体集積回路を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
〔1〕半導体集積回路は、中央処理装置と、前記中央処理装置のアドレス空間に配置された書き換え可能な不揮発性メモリ領域とを有する。前記不揮発性メモリ領域は閾値電圧の相違によって情報記憶を行なう第1の不揮発性メモリ領域(PGM)と第2の不揮発性メモリ領域(DAT)とを有する。前記第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域に比べて情報記憶のための閾値電圧の最大変化幅が大きくされる。情報記憶のための閾値電圧の最大変化幅とは、記憶情報の一のデータ論理値に応ずるところの閾値電圧の初期化レベル(消去による閾値電圧レベル)と、記憶情報の他のデータ論理値に応ずるところの閾値電圧レベル(書き込みによる閾値電圧レベル)との最大の差を意味する。最大とは、1個のメモリセルに対する記憶情報が1ビットの場合だけでなく、2ビット以上の場合も考慮していることを意味する。
情報記憶のための閾値電圧の最大変化幅が大きければ、記憶情報の書き換えによるメモリセルに対するストレスは大きくなるので書き換え回数の保証という点では劣るが、読出し電流が大きくなり、記憶情報の読出し速度を高速化することができる。オン状態にされる不揮発性メモリセルのコンダクタンスを大きくし易いからである。したがって、第1の不揮発性メモリ領域には記憶情報の読出し速度を高速化することを優先させることができ、第2の不揮発性メモリ領域には記憶情報の書き換え回数を多く保証することを優先させることができる。
前記閾値電圧の最大変化幅が大きくするには、前記第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域に比べて閾値電圧の初期化レベルの分布が低くされればよい。或いは、前記第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域に比べて前記書き込みによる閾値電圧レベルのような閾値電圧レベルの分布が高くされればよい。前者において前記第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域の各々における読出しワード線選択レベルのような読出し判定レベルは同一であってよい。後者の場合、読出し判定レベルは第2の不揮発性メモリ領域に比べて第1の不揮発性メモリ領域の方が高くなければならない。
則ち、それぞれのメモリ領域に於いてメモリセルに印可する読み出しワード線選択レベルを基準とした場合に、前記第1の不揮発性メモリ領域のしきい値電圧の初期化レベルの分布までの電圧差を、前記第2の不揮発性メモリ領域のしきい値電圧の初期化レベルの分布までの電圧差に比べて大きくすることで、前記第1の不揮発性メモリ領域のメモリセルの読み出し電流を大きくすることができる。
上記より、当然前記第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域に比べて記憶情報の読出し速度が速くされることになる。
具体的な形態として、前記第1の不揮発性メモリ領域を備えた第1の不揮発性メモリ(11,11A)と、前記第2の不揮発性メモリ領域を備えた第2の不揮発性メモリ(12,12A)とを別々に有してよい。或いは、前記第1の不揮発性メモリ領域と前記第2の不揮発性メモリ領域の双方を備えた一つの不揮発性メモリ(11B)を有してもよい。
一つの望ましい形態として、前記第1の不揮発性メモリ領域はプログラムの格納に用いられ、前記第2の不揮発性メモリ領域はデータの格納に用いられる。プログラムを格納する用途ではプログラムの実行速度と同じ読み出し速度が要求されるため、高速読み出しが優先されるからである。プログラムの書き換えは通常、データほど頻繁に行われないから、書き換え回数の保証は少なくても支障はない。データは頻繁に書き換えられると予想されるので、データ領域に対しては書き換え回数が多いことを保証する必要があるからである。ここで想定しているデータ領域は中央処理装置のワークRAMのような揮発性メモリではなく、初期設定のためのパラメータなどが格納される領域であり、ワークRAMのような高速アクセスが必須とされるようなメモリ領域ではないから、読出し速度が遅くても実質的な実害はない。
〔2〕別の観点による半導体集積回路は、上記半導体集積回路に対して、第1バスと第2バスを有する2バス構成を備え、各バスに不揮発性メモリが接続された具体的な構成を明示する。すなわち、半導体集積回路は、中央処理装置(2)と、揮発性メモリ(3)と、前記中央処理装置及び前記揮発性メモリが接続された第1バス(4)と、前記第1バスに接続されたバスコントローラ(5)と、前記バスコントローラに接続された第2バス(6)とを有する。前記第1バスには閾値電圧の相違によって情報記憶を行なう電気的に書き換え可能な第1の不揮発性メモリ(11,11A)が接続される。前記第2バスには閾値電圧の相違によって情報記憶を行なう電気的に書き換え可能な第2の不揮発性メモリ(12,12A)が接続される。前記第1の不揮発性メモリは第2の不揮発性メモリに比べて情報記憶のための閾値電圧の最大変化幅が大きくされる。この発明においても、上記同様に、第1の不揮発性メモリには記憶情報の読出し速度を高速化することを優先させることができ、第2の不揮発性メモリには記憶情報の書き換え回数を多く保証することを優先させることができる。
一つの具体的な形態として、前記第1の不揮発性メモリは第2の不揮発性メモリに比べて閾値電圧の初期化レベルの分布が低くされることによって前記閾値電圧の最大変化幅が大きくされる。
一つの望ましい形態として、前記第1の不揮発性メモリは前記中央処理装置が実行するプログラムの格納に利用され、前記第2の不揮発性メモリは前記中央処理装置がプログラムを実行するとき利用するデータの格納に利用される。
一つの具体的な形態として、前記第1の不揮発性メモリは、前記第1バスへの読出しアクセスに利用される第1アクセスポート(50)と、前記第2バスから記憶情報を書き換えるためのアクセスに利用される第2のアクセスポート(51)とを有し、第1メモリに対する記憶情報を書き換えるためのアクセス制御は前記中央処理装置が行なう。アクセスポートを記憶情報の読み出し用と書き換え用途に分けることにより、読み出し用ポートを読み出し動作の高速化のために最適化することが容易になる。例えば、読み出し用ポートには書き換えデータを受ける入力バッファが不要である。入力バッファはデータ出力用信号線にとって負荷となる入力容量を伴う。また、前記第1アクセスポートと第1バスとの間に、前記第1アクセスポートから読み出されたデータに対して誤り検出及び訂正が可能なECC回路(13)を設ける場合にも書き換え動作におけるベリファイ動作を考慮することを要しない。ベリファイ動作ではその性質上読み出しデータに対して誤り訂正を行うことは不都合であり、記憶情報の読み出しと書き換えに同一アクセスポートを兼用する場合には、書き換え動作においてECC回路を迂回する信号経路を追加することが必要になり、そのような経路追加は記憶情報の読み出し動作にとって不所望な負荷を構成することになる。
更に具体的な形態として、第1バスに接続された中央処理装置が第2バスを経由して第2のアクセスポートから記憶情報の書き換え制御を行うことを考慮すると、前記第1アクセスポートから見た第1の不揮発性メモリに対するアドレス空間と、第2アクセスポートから見た第1の不揮発性メモリに対するアドレス空間とを相違させることが望ましい。
不揮発性メモリに対する記憶情報の書き換え制御は例えば中央処理装置が書き換え制御プログラムを実行して行う。前記書き換え制御プログラムは例えば前記第1の不揮発性メモリが保有する。中央処理装置は第1の不揮発性メモリから揮発性メモリに内部転送された書き換え制御プログラムを実行する。記憶情報の書き換え動作の指示は中央処理装置が実行するプログラムによって与えられる。或いは、外部のEPROMライタのような書き込み装置から与えられる書き換えコマンドによって指示される。前記中央処理装置は、外部から書き換えコマンドが入力されると、これを解読し、解読結果にしたがって前記第1の不揮発性メモリが保有する書き換え制御プログラムを実行することによって、第1の不揮発性メモリが保有する記憶情報を書き換え制御する。
更に具体的な形態として、前記第1の不揮発性メモリが保有する不揮発性メモリセルは、電荷蓄積領域の電荷保持状態に応じて閾値電圧が相違されるメモリトランジスタと前記メモリトランジスタを選択的にビット線に接続可能な選択トランジスタとを有する。前記選択トランジスタのゲート絶縁膜は前記メモリトランジスタのゲート絶縁膜よりも薄く形成される。前記選択トランジスタのゲート電極直下の半導体領域に形成されるチャネルと前記メモリトランジスタの電荷蓄積領域直下の半導体領域に形成されるチャネルとの間の電位差によって形成されるホットエレクトロンが電荷蓄積領域に注入されることによって閾値電圧が高くされ、前記電荷蓄積領域が保持するエレクトロンが減少されることによって閾値電圧が低い方向に初期化される。電荷蓄積領域にホットエレクトロンを注入するとき、ドレイン側から高電圧が供給されるメモリトランジスタのチャネルのソースサイドと選択トランジスタのチャネルのドレインサイドが電気的に低抵抗で導通状態にされないから、選択トランジスタにはメモリトランジスタ側の高電圧が印加されない。したがって、前記選択トランジスタのゲート絶縁膜は前記メモリトランジスタのゲート絶縁膜よりも薄く形成しても書き換え動作時に選択トランジスタのゲート酸化膜が破壊されることはない。このことが、薄いゲート酸化膜によって選択トランジスタのコンダクタンスを大きくして読み出し速度を高速化することを保証する。
〔3〕更に別の観点による半導体集積回路は、上記半導体集積回路に対して、第1バスと第2バスを有する2バス構成を備え、第1バスに接続された不揮発性メモリ(11B)に第1の不揮発性メモリ領域(PGM)と第2の不揮発性メモリ領域(DAT)を割り当てた具体的な構成を明示する。すなわち、半導体集積回路は、中央処理装置と、揮発性メモリと、前記中央処理装置及び前記揮発性メモリが接続された第1バスと、前記第1バスに接続されたバスコントローラと、前記バスコントローラに接続された第2バスとを有し、前記第1バスには不揮発性メモリが接続される。前記不揮発性メモリは、閾値電圧の相違によって情報記憶を行なう第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域とを有し、前記第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域に比べて情報記憶のための閾値電圧の最大変化幅が大きくされる。この発明においても、上記同様に、第1の不揮発性メモリ領域には記憶情報の読出し速度を高速化することを優先させることができ、第2の不揮発性メモリ領域には記憶情報の書き換え回数を多く保証することを優先させることができる。
一つの具体的な形態として、前記第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域に比べて閾値電圧の初期化レベルの分布が低くされることによって前記閾値電圧の最大変化幅が大きくされる。
一つの具体的な形態として、前記第1の不揮発性メモリ領域において不揮発性メモリセルから閾値電圧に応じた記憶情報を読み出すとき前記不揮発性メモリセルに与えられる読出し判定レベルは、前記第2の不揮発性メモリ領域において不揮発性メモリセルから閾値電圧に応じた記憶情報を読み出すとき前記不揮発性メモリセルに与えられる読出し判定レベルと同じである。
一つの望ましい形態として、前記第1の不揮発性メモリ領域は前記中央処理装置が実行するプログラムの格納に利用され、前記第2の不揮発性メモリ領域は前記中央処理装置がプログラムを実行するとき利用するデータの格納に利用される。
更に具体的な形態として、前記第1の不揮発性メモリ領域及び前記第2の不揮発性メモリ領域の夫々に、複数の分割領域(61)と、各々の分割領域に固有の複数の第1のビット線(LBL)と、複数の分割領域に共通の第2のビット線(GBLr)と、分割領域から前記第1ビット線を選択する選択回路(62)と、前記選択回路の出力と第2ビット線の間に配置したセンスアンプとによる階層化ビット線構造を採用し、前記各々の第1のビット線の負荷は前記第2の不揮発性メモリ領域の方が前記第1の不揮発性メモリ領域よりも小さくなるようにする。これにより、一つの不揮発性メモリに特性の異なる第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域が構成されるときに、情報記憶のための閾値電圧の最大変化幅が相対的に小さくされる第2のメモリ領域からの読出し速度の遅れを改善することができ、第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域の何れに対しても第1バスを介するアクセスタイムを同一にすることも可能になるであろう。更に別の形態として、前記中央処理装置は前記不揮発性メモリに対する読出しアクセス制御において、第1の不揮発性メモリ領域に対するアクセスサイクル数より第2の不揮発性メモリ領域対するアクセスサイクル数の方を大きく制御して、読出し速度差に対処することも可能である。
更に具体的な形態として、前記不揮発性メモリは、前記第1バスへの読出しアクセスに利用される第1アクセスポートと、前記第2バスから記憶情報を書き換えるためのアクセスに利用される第2のアクセスポートとを有し、前記不揮発性メモリに対する記憶情報を書き換えるためのアクセス制御は前記中央処理装置が行なう。アクセスポートを記憶情報の読み出し用と書き換え用途に分けることにより、読み出し用ポートを読み出し動作の高速化のために最適化することが容易になる。例えば、読み出し用ポートには書き換えデータを受ける入力バッファが不要である。入力バッファはデータ出力用信号線にとって負荷となる入力容量を伴う。また、前記第1アクセスポートと第1バスとの間に、前記第1アクセスポートから読み出されたデータに対して誤り検出及び訂正が可能なECC回路を設ける場合にも書き換え動作におけるベリファイ動作を考慮することを要しない。ベリファイ動作ではその性質上読み出しデータに対して誤り訂正を行うことは不都合であり、記憶情報の読み出しと書き換えに同一アクセスポートを兼用する場合には、書き換え動作においてECC回路を迂回する信号経路を追加することが必要になり、そのような経路追加は記憶情報の読み出し動作にとって不所望な負荷を構成することになる。
更に具体的な形態として、第1バスに接続された中央処理装置が第2バスを経由して第2のアクセスポートから記憶情報の書き換え制御を行うことを考慮すると、前記第1アクセスポートから見た前記不揮発性メモリに対するアドレス空間と、前記第2アクセスポートから見た前記不揮発性メモリに対するアドレス空間とを相違させることが望ましい。
不揮発性メモリに対する記憶情報の書き換え制御は例えば中央処理装置が書き換え制御プログラムを実行して行う。前記書き換え制御プログラムは例えば前記第1の不揮発性メモリが保有する。中央処理装置は第1の不揮発性メモリから揮発性メモリに内部転送された書き換え制御プログラムを実行する。記憶情報の書き換え動作の指示は中央処理装置が実行するプログラムによって与えられる。或いは、外部のEPROMライタのような書き込み装置から与えられる書き換えコマンドによって指示される。前記中央処理装置は、外部から前記外部インタフェース回路に書き換えコマンドが入力されると、これを解読し、解読結果にしたがって前記第1の不揮発性メモリが保有する書き換え制御プログラムを実行することによって、不揮発性メモリが保有する記憶情報を書き換え制御する。
更に具体的な形態として、前記不揮発性メモリが保有する不揮発性メモリセルは、電荷蓄積領域の電荷保持状態に応じて閾値電圧が相違されるメモリトランジスタと前記メモリトランジスタを選択的にビット線に接続可能な選択トランジスタとを有する。前記選択トランジスタのゲート絶縁膜は前記メモリトランジスタのゲート絶縁膜よりも薄く形成される。前記選択トランジスタのゲート電極直下の半導体領域に形成されるチャネルと前記メモリトランジスタの電荷蓄積領域直下の半導体領域に形成されるチャネルとの間の電位差によって形成されるホットエレクトロンが電荷蓄積領域に注入されることによって閾値電圧が高くされ、前記電荷蓄積領域が保持するエレクトロンが減少されることによって閾値電圧が低い方向に初期化される。薄いゲート酸化膜によって選択トランジスタは大きなコンダクタンスを有することができ、読み出し速度の高速化に資することができる。
〔4〕更に別の観点による半導体集積回路は、中央処理装置と、前記中央処理装置のアドレス空間に配置された書き換え可能な不揮発性メモリ領域とを有し、前記不揮発性メモリ領域はメモリセルを流れる電流量の相違によって情報記憶を行なう第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域とを有する。前記第1のメモリ領域のメモリセルと前記第2のメモリ領域のメモリセルとは、夫々第1状態(例えば書き込み状態)と第2状態(例えば消去状態)とを有する。前記第1のメモリ領域のメモリセルの第1状態と前記第2のメモリ領域のメモリセルの第1状態とは、メモリセルを流れる電流量が共に第1の範囲内に含まれるようにされ、前記第1のメモリ領域のメモリセルの第2状態は、メモリセルを流れる電流量が第2の範囲内に含まれるようにされ、前記第2のメモリ領域のメモリセルの第2状態は、メモリセルを流れる電流量が前記第2の範囲とは異なる第3の範囲内に含まれるようにされる。本発明の具体的な形態として、前記第2の範囲と前記第3の範囲とは一部において重複する。本発明の更に具体的な形態として、前記メモリセルを流れる電流が、前記第1乃至第3の範囲のいずれの範囲に含まれるかを検出する検出回路を有する。検出回路は例えばセンスアンプであり、センス側の電流量に応じて前記第1乃至第3の範囲のいずれの範囲に含まれるかを検出可能にするものである。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。すなわち、半導体集積回路にオンチップされた不揮発性メモリに対して読み出し速度の高速化と書き換え回数を多く保証することの両方を満足させることができる。
図1はデータプロセッサの第1の例を示すブロック図である。 図2はデータ領域とプログラム領域における不揮発性メモリセルの閾値電圧分布を例示する得製図である。 図3は書き換え時間と書き換えサイクル数の関係を例示する説明図である。 図4はプログラム領域PGMとデータ領域DAに分割した場合におけるフラッシュメモリに対する消去手順を示すフローチャートである。 図5はフラッシュメモリに対する書き込み手順を示すフローチャートである。 図6はプログラム領域PGMとデータ領域DATにメモリ領域を分割した場合のフラッシュメモリの仕様を示す説明図である。 図7は階層バス構成におけるアクセスタイミングを例示するタイミングチャートである。 図8はフラッシュメモリの不揮発性メモリセルのデバイス構造を例示する断面図である。 図9は階層型ビット線構造における図8の不揮発性メモリセルの接続形態とその特徴を代表的に示す説明図される。 図10はデータプロセッサの第2の例を示すブロック図である。 図11はフラッシュメモリの構成を例示する回路図である。 図12はデータプロセッサの第3の例を示すブロック図である。 図13はデータプロセッサの第4の例を示すブロック図である。 図14はプログラム領域(PGM)とデータ領域(DAT)のメモリアレイの構成を等しくしたときプログラム領域(PGM)とデータ領域(DAT)に対し異なったバスサイクルでアクセスする例を示すタイミングチャートである。 図15はデータ領域(DAT)とプログラム領域(PGM)に対して読み出し速度を等しくするメモリアレイの構成を例示する回路図である。 図16はCPUバスと周辺バスに2個のフラッシュメモリを別々に接続する形態を示す回路図である。
符号の説明
1、1A、1B、1C データプロセッサ
2 CPU(中央処理装置)
3 RAM
4 CPUバス
5バスコントローラ
6 周辺バス
9 入出力ポート
11,11A プログラム領域を有するフラッシュメモリ
11B プログラム領域及びデータ領域を有するフラッシュメモリ
13 ECC回路
PGM プログラム領域
12,12A データ領域を有するフラッシュメモリ
DAT データ領域
VthP データ領域とプログラム領域に共通の書き込み判定レベル
VthEp プログラム領域の消去判定レベル
VthEd データ領域の消去判定レベル
21 スプリットゲート型の不揮発性メモリセル
23 メモリトランジスタ
24 選択トランジスタ
31 電荷蓄積領域
34 メモリゲート電極
38 コントロールゲート電極
50 第1アクセスポート
51 第2アクセスポート
52 スタックドゲート型の不揮発性メモリセル
60 メモリマット
61 メモリアレイ
61A プログラム領域用のメモリアレイ
61B データ領域用のメモリアレイ
LBL ローカルビット線
SA センスアンプ
GBLr 読み出しグローバルビット線
GBLw 書き込みグローバルビット線
図1にはデータプロセッサの第1の例が示される。データプロセッサ(MCU)1は例えばCMOS集積回路製造技術によって単結晶シリコンなどの1個の半導体基板に形成される。データプロセッサ1は、中央処理装置(CPU)2、CPU2のワーク領域などに用いられる揮発性メモリとしてのランダムアクセスメモリ(RAM)3、前記CPU2及びRAM3などが接続される第1バスとしてのCPUバス(BUSc)4、前記CPUバス4に接続されたバスコントローラ(BSC)5、バスコントローラ5に接続された第2バスとしての周辺バス(BUSp)6などを有し、階層化されたバス構成を備える。前記周辺バス6にはタイマ(TMR)7、アナログ・ディジタル変換回路(A/D)8、入出力ポート(I/Oprt)9及びシリアルインタフェースコントローラ(SCI)10などの周辺回路が接続される。前記CPUバス4には閾値電圧の相違によって情報記憶を行なう電気的に書き換え可能な第1の不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリ11が接続される。前記周辺バス6には閾値電圧の相違によって情報記憶を行なう電気的に書き換え可能な第2の不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリ12が接続される。前記フラッシュメモリ11は第1の不揮発性メモリ領域として、CPU2が実行するプログラムの格納領域(プログラム領域PGM)を有する。前記フラッシュメモリ12は第2の不揮発性メモリ領域として、CPU2がプログラムを実行するとき利用するデータの格納領域(データ領域DAT)を有する。
上記階層バス構造において、CPUバス4は、CPU2やRAM3などデータ処理能力を決定する回路モジュールが接続される性質上、配線負荷などを制限した高速バスとされ、高速データ転送が企図されている。周辺バス6に接続されたタイマ7やA/D8など多くの周辺回路モジュールはCPU2からパラメータなどの設定が行われて動作され、また、データの一時保持を行うEEPROMなどの外部メモリは周辺バス6に繋がったI/Oポート9を介して接続される。したがって周辺バス6は比較的低速なバスであってよい。図7には上記階層バス構成におけるアクセスタイミングが例示される。CPU2の動作基準クロック(CPUクロック)に対して周辺回路モジュールの同期クロック(周辺クロック)は1/4に逓倍されて、CPU2に繋がるRAM3などに比べて、周辺バスに繋がる周辺モジュールは低速でアクセスされる。リードデータはアドレスバス上のアドレス確定サイクルの次のサイクルでデータバス上に確定する。
このバス階層構造において、前記プログラム領域PGMを有するフラッシュメモリ11は、CPUバス4に接続され、CPU2の実行速度での読み出し可能であることが必要になる。一方、データ領域DATを有するフラッシュメモリ12は周辺バス6に接続され、他の周辺モジュールと同じ比較的低速な読み出しが可能であればよいが、プログラム領域PGMに比べて頻繁に書き換えられることが予想される。一方で書き換え回数の多いデータ領域DATは、プログラム実行とは直接関係しないパラメータ情報などのデータの格納などに利用されるから高速で記憶情報を読み出す必要性は低い。
データプロセッサ1には上記事情が考慮されており、オンチップの不揮発性メモリ領域を高速で読み出し可能なプログラム領域PGMと書き換え回数の多いデータ領域DATに分割している。
図2にはデータ領域とプログラム領域における不揮発性メモリセルの閾値電圧分布が例示される。プログラム領域PGMは、高速読み出しに必要な十分なメモリ電流を確保するため、消去状態のメモリ閾値電圧を十分低く設定する。この例ではそのときの消去ベリファイの判定レベル(消去判定レベル)はVthEpとされる。一方データ領域DATは、書き換え回数の保証を多くするため、低速で読み出せる程度の少ないメモリ電流で消去を止め、消去状態におけるメモリ閾値電圧をプログラム領域の場合よりも高く設定し、書き換えによって不揮発性メモリセルが受けるストレスを緩和し、特性劣化を抑えるようにしている。この例ではデータ領域DATにおける消去ベリファイの判定レベル(消去判定レベル)はVthEdとされる。図2では書き込みベリファイの判定レベル(書き込み判定レベル)はプログラム領域PGMとデータ領域DATで同じレベルVthPとされる。特に図示はしないが、書き込みにおいても、書き込みストレスを低減するためにプログラム領域PGMとデータ領域DATで、書き込み判定レベルを変えてもよい。この様に一つのデータプロセッサ1にオンチップされたフラッシュメモリに対してプログラム領域PGMとデータ領域DATに各々要求される性能を得るために、不揮発性メモリセルの閾値電圧に差を持たせている。要するに、プログラム領域PGMはデータ領域DATに比べて情報記憶のための閾値電圧の最大変化幅が大きくされる。図2においてWpはプログラム領域の最大変化幅、Wdはデータ領域の最大変化幅である。最大変化幅は消去判定レベルと書き込み判定レベルの差として把握すればよい。要するに、VthP−VthEp>VthP−VthEdとされる。なお、図2に例示される夫々の閾値電圧分布は正規分布とされる。
ただし、図2はプログラム領域の消去状態のしきい値電圧分布とデータ領域の消去状態のしきい値分布とで、一部において分布が重なっていることを排除するものではない。
図3には書き換え時間と書き換えサイクル数の関係が例示される。フラッシュメモリは、書き換えを繰り返すことで、特性劣化を起こし、例えば所定の閾値電圧を得るのに必要な消去時間や書き込み時間が増加する。この劣化の発生は、例えば消去の閾値電圧の深さ(書き込み状態の閾値電圧に対する消去状態の閾値電圧の差)に依存し、浅い消去で止めることで、特性劣化を抑えて、書き換え回数を延ばすことができる。上述より、プログラム領域PGMに比べてデータ領域DATの書き換え保証回数の方が多くなる。
フラッシュメモリ11,12に対する記憶情報の書き換え制御は例えばCPU2が書き換え制御プログラムを実行して行う。前記書き換え制御プログラムは例えば前記フラッシュメモリ11が保有する。CPU2はフラッシュメモリ11からRAM3に内部転送された書き換え制御プログラムを実行する。記憶情報の書き換え動作の指示はCPU2が実行するプログラムによって与えられる。或いは、外部のEPROMライタのような書き込み装置から与えられる書き換えコマンドによって指示される。前記CPU2は、外部から書き換えコマンドが入力されると、これを解読し、解読結果にしたがって前記書き換え制御プログラムを実行することによって、フラッシュメモリ11,12が保有する記憶情報を書き換え制御する。要するに、データプロセッサ1がシステムに実装された状態ではCPU2がフラッシュメモリ11、12に対する消去及び書き込み制御を行なう。デバイステスト又は製造段階では外部の書き込み装置(図示せず)が入出力ポート9を介してフラッシュメモリ11,12の消去及び書き込みを指示する様になっている。電源投入後、リセット信号のローレベル期間にデータプロセッサ11の内部が初期化される。リセット信号のハイレベルによりリセットが解除されると、CPU2はアドレス0番地のベクタ等によって指定されるプログラム領域のプログラムの実行を開始する。
図4にはプログラム領域PGMとデータ領域DAに分割した場合のフラッシュメモリの消去フローが示される。消去の開始が指示されると、CPU2はその消去対象アドレス判定する。プログラム領域PGMとデータ領域DATは、メモリ空間が異なるため、消去対象アドレスによってどちらの領域の消去(または書き込み)を実行するかを判別することができる。フラッシュメモリ11に対する消去であれば、プログラム領域の消去対象ブロックを選択し(S1p)、選択した消去対象ブロックに消去電圧を所定時間だけ印加させる(S2p)。これに続いて消去対象の不揮発性メモリセルに対する消去ベリファイを行ってその閾値電圧が消去判定レベルVthEp以下になったか否かを判別する(S3p)。消去判定レベルVthEp以下でなければ更に消去電圧の印加を行い(S3p)、消去判定レベルVthEp以下になるまでステップS2p,S3pを繰り返し、消去判定レベルVthEp以下になったところで消去動作を終了する。フラッシュメモリ12に対する消去であれば、データ領域の消去対象ブロックを選択し(S1d)、選択した消去対象ブロックに消去電圧を所定時間だけ印加させる(S2d)。これに続けて消去対象の不揮発性メモリセルに対する消去ベリファイを行ってその閾値電圧が消去判定レベルVthEd以下になったか否かを判別する(S3d)。消去判定レベルVthEd以下でなければ更に消去電圧の印加を行い(S2d)、消去判定レベルVthEd以下になるまでステップS2d,S3dを繰り返し、消去判定レベルVthEd以下になったところで消去動作を終了する。消去判定レベルVthEp,VthyEdを領域毎に変えることで、プログラム領域PGMとデータ領域DATで異なった閾値電圧分布を生成することができる。この時、印加する消去電圧、消去電圧印加時間を規定するパルス幅などが特性劣化に影響するパラメータであるため、両領域の最適値をユニークに設定して閾値電圧の制御を行ってもよい。
図5にはフラッシュメモリに対する書き込みフローが示される。ここではプログラム領域PGMとデータ領域DAに対する書き込み判定レベルを等しくした場合を示す。書き込み開始が指示されると、CPU2は書き込みデータを書き込み対象のフラッシュメモリに内部転送し(S11)、アドレスにしたがって書き込み対象ワードを選択させ(S12)、書き込み対象メモリセルに書き込み電圧を印加させる(S13)。これに続いて書き込み対象の不揮発性メモリセルに対する書き込みベリファイを行ってその閾値電圧が書き込み判定レベルVthP以上になったか否かを判別する(S14)。書き込み判定レベルVthP以上でなければ更に書き込み電圧の印加を行い(S13)、書き込み判定レベルVthP以上になるまでステップS13,S14を繰り返し、書き込み判定レベルVthP以上になったところで書き込み動作を終了する。特に図示はしないが、書き込みベリファイの判定レベル、書き込み電圧、書き込み電圧印加時間を規定するパルス幅についてもプログラム領域PGMとデータ領域DATの両領域で最適値をユニークに設定する制御を行ってもよい。
図6にはプログラム領域PGMとデータ領域DATにメモリ領域を分割した場合のフラッシュメモリ11,12の仕様が例示される。プログラム領域PGMとデータ領域DATに領域を分割する場合に、その領域に仕様上の特徴を持たせることでユーザの使い勝手を向上させることができる。書き換え保証回数及び読み出し速度は、既に説明している。そのほかに、一括消去の単位、書き込みの単位は、書き換え保証回数の多いデータ領域DATの方を小さくすることで使い勝手を向上させることができる。なお、同図に示された書き換え保証回数や読出し速度等の具体的な数値は一例である。
図8にはフラッシュメモリ11,12の不揮発性メモリセルのデバイス構造が例示される。不揮発性メモリセル21は、シリコン基板上に設けたp型ウエル領域22に、情報記憶に用いるMOS型の第1トランジスタ23と、前記第1トランジスタ23を選択するMOS型の第2トランジスタ24(選択MOSトランジスタ)とを有して成る。第1トランジスタ23は、ソース線に接続するソース線電極となるn型拡散層(n型不純物領域)30、電荷蓄積領域(例えばシリコン窒化膜)31、電荷蓄積領域31の表裏に配置された絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)32,33、書込み・消去時に高電圧を印加するためのメモリゲート電極(例えばn型ポリシリコン層)34、及びメモリゲート電極保護用の酸化膜(例えば酸化シリコン膜)35を有する。前記第2トランジスタ24は、ビット線に接続するビット線電極となるn型拡散層(n型不純物領域)36、ゲート絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)37、コントロールゲート電極(例えばn型ポリシリコン層)38、前記コントロールゲート電極38とメモリゲート電極34を絶縁する絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)29を有する。
前記第1トランジスタ23の電荷蓄積領域31とその表裏に配置された絶縁膜32及び絶縁膜33(併せてメモリゲート絶縁膜31,32,33と称する)との膜厚の総和をtm、コントロールゲート電極38のゲート絶縁膜37の膜厚をtc、コントロールゲート電極38と電荷蓄積領域31との間の絶縁膜の膜厚をtiとすると、tc<tm≦tiの関係が実現されている。ゲート絶縁膜37とメモリゲート絶縁膜31,32,33との寸法差より、第2トランジスタ24のゲート絶縁耐圧は第1トランジスタ23のゲート絶縁耐圧よりも低くされる。
尚、拡散層36の部分に記載されたドレイン(drain)の語はデータ読み出し動作において当該拡散層36がトランジスタのドレイン電極として機能し、拡散層30の部分に記載されたソース(source)の語はデータ読み出し動作において当該拡散層30がトランジスタのソース電極として機能することを意味する。消去・書き込み動作ではドレイン電極,ソース電極の機能はドレイン(drain),ソース(source)の表記に対して入れ替ることがある。
電荷蓄積領域31にホットエレクトロンを注入するとき、ドレイン側から高電圧が供給されるメモリトランジスタのチャネルのソースサイドと選択トランジスタのチャネルのドレインサイドは電気的に低抵抗で導通状態にされない。前記ソースサイドとドレインサイドは拡散領域などの低抵抗領域を共有しないからである。よって、このとき選択トランジスタにはメモリトランジスタ側の高電圧が印加されない。したがって、前記選択トランジスタのゲート絶縁膜は前記メモリトランジスタのゲート絶縁膜よりも薄く形成しても書き換え動作時に選択トランジスタのゲート酸化膜が破壊されることはない。このことが、薄いゲート酸化膜によって選択トランジスタのコンダクタンスを大きくして読み出し速度を高速化することを保証する。
図9には図8の不揮発性メモリセルに対する特徴が代表的に示される。図9には階層型ビット線構造における不揮発性メモリセル21の接続形態が例示される。前記拡散層36は副ビット線BL(以下単にビット線BLとも記す)に、拡散層30はソース線SLに、メモリゲート電極34はメモリゲート制御線MLに、コントロールゲート電極38はコントロールゲート制御線CLに接続される。副ビット線BLはnチャンネル型のスイッチMOSトランジスタ(ZMOS)39を介して主ビット線(グローバルビット線とも記す)GLに接続される。特に図示はしないが、副ビット線BLには複数個の不揮発性メモリセル21が接続され、1本の主ビット線GLには夫々前記ZMOS39を介して複数本のビット線BLが接続される。
図9では前記コントロールゲート制御線CLを駆動する第1ドライバ(ワードドライバ)41、メモリゲート制御線MLを駆動する第2ドライバ42、前記ZMOS39をスイッチ駆動する第3ドライバ(Zドライバ)43、前記ソース線SLを駆動する第4ドライバ44が代表的に図示されている。前記ドライバ42,44はゲート絶縁耐圧が高耐圧のMOSトランジスタを用いた高耐圧MOSドライバによって構成される。ドライバ41,43はゲート絶縁耐圧が比較的低いMOSトランジスタを用いたドライバによって構成される。
不揮発性メモリセル1の第1トランジスタ23に比較的高い閾値電圧を設定する書き込み動作では、例えば、メモリゲート電圧Vmg及びソース線電圧Vsを高電圧とし、制御ゲート電圧Vcgに1.8Vを与え、書き込み選択ビット線を0V(回路の接地電位)、書き込み非選択ビット線を1.8Vとして、書き込み選択ビット線の第2トランジスタ24をオン動作させて、拡散層30から拡散層36に電流を流す。この電流により、コントロールゲート電極38側の電荷蓄積領域31近傍で発生したホットエレクトロンを電荷蓄積領域31に保持させればよい。書き込み電流を定電流で書き込む場合、書き込み選択ビット線電位は接地電位に限らず、例えば0.5V程度印加し、チャネル電流を流せばよい。書き込み動作においては、nチャンネル型のメモリセルにとって、拡散層30がドレインとして機能し、拡散層36がソースとして機能する。この書き込み形式はホットエレクトロンのソースサイドインジェクションとなる。
第1トランジスタ23に比較的低い閾値電圧を設定する消去動作では、例えば、メモリゲート電圧Vmgに高電圧を印加し、第2トランジスタ24をオン動作させて拡散層36,30を回路の接地電位とし、電荷蓄積領域31に保持されているエレクトロンをメモリゲート電極34に放出させる。このとき、第2トランジスタ24をオフ状態とし、或いは第2トランジスタ24をオフ状態且つソース線をフローティングにしても消去は可能である。
第1トランジスタ23に対する上記書き込み・消去動作より明らかなように、コントロールゲート制御線CLやビット線BLに高電圧を印加することなく実現することが可能である。このことは、第2トランジスタ24のゲート耐圧が比較的低くてよいことを保証する。ZMOS39も高耐圧であることを要しない。
特に制限されないが、閾値電圧が低くされた消去状態の第1トランジスタ24はデプレション型とされ、閾値電圧が高くされた書き込み状態の第1トランジスタ24はエンハンスメント型とされる。
図9の不揮発性メモリセル21に対する読み出し動作では、ソース線電圧Vs,メモリゲート電圧Vmgを0Vにし、読み出し選択すべきメモリセルのコントロールゲート電圧Vcgを1.8Vの選択レベルにすればよい。第2トランジスタ24がオン状態にされたとき、第1トランジスタ23の閾値電圧状態に従って電流が流れるか否かに応じてビット線BLに記憶情報が読み出される。第2トランジスタ24は第1トランジスタ23よりもゲート酸化膜厚が薄く、また、ゲート耐圧も小さいから、記憶保持用のMOSトランジスタと選択用のMOSトランジスタの双方を高耐圧で形成する場合に比べて不揮発性メモリセル21全体のコンダクタンスを相対的に大きくする事ができ、データ読み出し速度を高速化することができる。
図10にはデータプロセッサの第2の例が示される。図10のデータプロセッサ1Aは、プログラム領域に利用されるフラッシュメモリ11Aの書き換えを周辺バスから行うようにしたことが図1と相違される。このとき、フラッシュメモリ11Aは前記CPUバス4への読出しアクセスに利用される第1アクセスポート(PRTr)50と、前記周辺バス6から記憶情報を書き換えるためのアクセスに利用される第2のアクセスポート(PRTep)51とを別々に有し、フラッシュメモリ11Aに対する記憶情報を書き換えるためのアクセス制御は前記CPU2がバスコントローラ5を介して行なう。前記第1アクセスポート50から見たフラッシュメモリ11Aに対するアドレス空間と、第2アクセスポート51から見たフラッシュメモリ11Aに対するアドレス空間とは相違される。フラッシュメモリ11Aに対する記憶情報の書き換え制御は例えばCPU2が書き換え制御プログラムを実行して行う。前記書き換え制御プログラムは例えば前記フラッシュメモリ11Aが保有する。CPU2はフラッシュメモリ11AからRAM3に内部転送された書き換え制御プログラムを実行する。記憶情報の書き換え動作の指示はCPU2が実行するプログラムによって与えられる。或いは、外部のEPROMライタのような書き込み装置からI/Oポート9などを介して与えられる書き換えコマンドによって指示される。前記CPU2は、外部から書き換えコマンドが入力されると、これを解読し、解読結果にしたがって前記フラッシュメモリ11Aが保有する書き換え制御プログラムを実行することによって、フラッシュメモリ11Aが保有する記憶情報を書き換え制御する。書き換えコマンドには、書き換え制御コード、書き換え対象アドレス、及び書き換えデータなどを含む。
図11にはフラッシュメモリ11Aの構成が例示される。フラッシュメモリ11Aは、電気的に消去及び書き込み可能な多数の不揮発性メモリセル52がマトリクス配置されたメモリマット60を有する。ここでは代表的に一つのメモリマットが示されている。前記不揮発性メモリセル52は、特に制限されないが、ソース(ソース線接続)、ドレイン(ビット線接続)、チャネル、チャネル上に相互に絶縁形成されて積み上げられたフローティングゲート及びコントロールゲート(ワード線接続)を持つスタックドゲート構造とされる。或いは、図8及び図9で説明したソース(ソース線に接続)、ドレイン(ビット線に接続)、チャネル、前記チャネル上で隣合って相互に絶縁形成された選択ゲート(ワード線に接続)及びメモリゲート(メモリゲート制御線に接続)を持つスプリットゲート構造等とされてもよい。
メモリマット60は複数のメモリアレイ61を備える。メモリアレイ61毎に、複数のローカルビット線LBLを設け、ローカルビット線LBLを列選択回路(CSEL)62で選択し、列選択回路62の出力をセンスアンプアレイ(SAA)63で受ける。図のセンスアンプアレイ63には代表して2個のセンスアンプSAが図示される。センスアンプアレイ63の出力を各メモリアレイに共通の読出しグローバルビット線GBLrに接続する。要するに、ビット線は階層ビット線構造とされ、センスアンプによる増幅は階層センス方式とされる。センスアンプアレイ63は図の上下一対のメモリアレイ61に共有される。相互に一方のメモリアレイのローカルビット線がセンス側とされるとき他方のメモリアレイのローカルビット線がリファレンス側とされる。書込み系として読出し系とは分離された書込みグローバルビット線GBLwを有し、書込みグローバルビット線GBLwは各メモリアレイ61に共通化される。書込みグローバルビット線GBLwと対応するローカルビット線LBLは、分離スイッチDSWを介して接続又は分離が選択可能にされる。読出し動作時は、分離スイッチDSWは少なくとも、読出し対象メモリアレイにおいて書込みグローバルビット線GBLwをローカルビット線LBLから分離する。特に制限されないが、読出しグローバルビット線GBLrは32本、書込みグローバルビット線GBLwは1024本とされる。書き込みグローバルビット線GBLwはベリファイ読出しにも利用される。
不揮発性メモリセル52のワード線WLは行デコーダ(RDEC)65によるアドレス信号のデコード結果に従って選択的に駆動される。駆動レベルはフラッシュメモリに対する消去、書込み、又は読出し処理に応じて決まる。列選択回路62によるローカルビット線LBLの選択は列デコーダ(CDEC)66によるアドレス信号のデコード結果に従って行われる。分離スイッチDSWやセンスアンプSAはメモリアレイに対する読み出し、消去又は書き込みの動作に応じて行デコーダ65により制御される。アドレス信号はアドレスバス(ABUS)54から供給される。アドレスバス54は図において一種類のように図示されているが、前記第1アクセスポート50から見たフラッシュメモリ11Aに対するアドレス空間と、第2アクセスポート51から見たフラッシュメモリ11Aに対するアドレス空間とは相違されているから、実際にはCPUバス4側のアドレスバスと周辺バス6側のアドレスバスが別々に接続されている。
前記読出しグローバルビット線GBLrは高速読出しセンスアンプ回路(RAMP)67を介してCPUバス4のデータバスに接続される。書込みグローバルビット線GBLwは書込み回路(PE)68及びベリファイ読出し回路(VRF)69に接続される。書込み回路68及びベリファイ読出し回路69は列選択回路70を介して周辺バス6のデータバスに接続される。列選択回路70は、1024ビットのデータラッチを有し、書き込み動作において1024ビットのデータラッチを32ビット単位で選択的に周辺バス6のデータバスに接続する。その選択は列デコーダ(CDEC)71からの選択信号によって行われる。書き込み動作において前記列選択回路70は、CPU2から例えば順次32ビット単位で出力されて、バスコントローラを介して周辺バス6に供給される書込み制御データを順次32ビット単位でデータラッチにロードする。書き込み回路68は列選択回路70を介してデータラッチにラッチされた1024ビットの書き込み制御データの各ビットの論理値に応じて対応する書き込みビット線GBLwに書き込み電圧を印加する。ベリファイリード動作において、各々の書き込みビット線GBLwに読み出されたデータを1024ビット並列に前記データラッチにラッチし、ラッチデータは列選択回路70により順次32ビット単位で選択され、ベリファイ読出し回路69で増幅されて周辺バス6のデータバスに出力される。ベリファイリードで周辺バス6に読み出されたデータはCPU2によりベリファイ判定が行なわれる。書き込み動作におけるベリファイ判定ではビット単位で書き込み論理値になったが判定され、その判定結果が対応ビット毎に新たな書込み制御データとしてCPU2から書き込み回路68に供給される。消去動作におけるベリファイ判定では全ビットが消去状態の論理値になったかを判定する。制御回路(CNT)69にはCPU2からCPUバス4を経由して、或いは周辺バス6を経由して、メモリ制御情報が設定され、それに従って読出し、消去及び書き込みの動作に応じた制御シーケンス並びに動作電源の切換え制御を行う。
前記スタックドゲート構造の不揮発性メモリセル52は、ソース線に接続されるソース領域とローカルビット線LBLに接続するドレイン領域の間にチャネル領域が形成され、このチャネル領域の上に、ゲート絶縁膜を介してフローティングゲート電極が形成され、その上に酸化膜を介してコントロールゲート電極が形成される。フローティングゲート電極はポリシリコン層によって構成される。コントロールゲート電極はポリシリコン配線などによって構成され、ワード線WLの一部になる。
書き込みをホットキャリア注入とする場合の動作電圧は以下の通りである。例えば書き込みは、ワード線電圧を10V、ビット線電圧を5V、ソース線電圧を0V、ウェル電圧を0Vとし、ドレイン領域からフローティングゲートへのホットキャリア注入によって行なう。消去はワード線電圧を負の−10V、ウェル電位を10V、ビット線及びソース線を高インピーダンスとし、フローティングゲートから電子をウェル領域に引き抜くことによって行なう。読み出しは、ワード線電圧を電源電圧、ビット線電圧を電源電圧、ソース線電圧を0V、ウェル電位を0Vとして行う。消去及び書き込み処理では、ワード線及びウェル領域に高電圧を印加することが必要になる。
図10で説明したように、アクセスポートを記憶情報の読み出し用と書き換え用途に分け、周辺バス6から記憶情報の書き換えを行うようにすることにより、読み出し用ポートである第1アクセスポート(PRTr)50を読み出し動作の高速化のために最適化することが容易になる。例えば、読み出し用ポートには書き換えデータを受ける入力バッファが不要である。入力バッファはデータ信号線にとって負荷となる入力容量を伴うことになるので、高速バスにとってそのような入力容量は極力小さい方が望ましいからである。書き込みデータはI/Oポートから入力される場合もあり、また、ベリファイ読み出し動作は低速バスである周辺バス6を使用しても記憶情報の書き換え特性には影響しないからである。
図12にはデータプロセッサの第3の例が示される。図12に示されるデータプロセッサ1Bはフラッシュメモリ11A,12Aから読み出されるデータに対して誤り検出及び訂正を行う誤り検出訂正回路(ECC回路)13,14を設けた点が図1と相違する。ECC回路13はフラッシュメモリ11Aの第1アクセスポート(PRTr)50とCPUバス4のデータバスとの間に配置される。データ格納用途のフラッシュメモリ12Aも、周辺バス6への読出しアクセスに利用される第1アクセスポート(PRTr)54と、前記周辺バス6から記憶情報を書き換えるためのアクセスに利用される第2のアクセスポート(PRTep)55とを別々に有し、ECC回路14はフラッシュメモリ12Aの第1アクセスポート(PRTr)54と周辺バス6のデータバスとの間に配置される。
ベリファイ動作ではその性質上読み出しデータに対して誤り訂正を行うことは不都合であり、記憶情報の読み出しと書き換えに同一アクセスポートを兼用する場合には、書き換え動作においてECC回路13を迂回する信号経路を追加することが必要になり、そのような経路追加は記憶情報の読み出し動作にとって不所望な負荷を構成することになる。このとき、アクセスポート50,51を記憶情報の読み出し用と書き換え用途に分け、周辺バス6から記憶情報の書き換えを行うようにすることにより、前記第1アクセスポート50とCPUバス4との間にECC回路13を設ける場合にも、読み出し動作の高速化を保証するのが容易である。
特に図示はしないが、ECC回路13を内蔵しエラー訂正を実施する場合、データ領域DATの場合は、低速で読み出す特性を利用して、フラッシュメモリ12A側にはハードウェアとしてのECC回路13を配置せず、それに代えて、ECCの訂正コードを格納データと一緒に読み出し、CPU2でECC用のプログラムを実行してソフトウエアでエラー訂正を行うようにしてもよい。また、プログラム領域を構成するフラッシュメモリ11Aを複数個オンチップする場合は、共通なECC回路を介してCPUバス4にリードデータを出力するように構成してもよい。
図13にはデータプロセッサの第4の例が示される。同図に示されるデータプロセッサ1Cは一つのフラッシュメモリ11Bのメモリアレイにデータ領域(DAT)とプログラム領域(PGM)を設けた点が図12と相違される。データ領域専用のフラッシュメモリ12又は12Aは設けられていない。第1のアクセスポート50はCPUバス4に接続され、CPUバス4のデータバスとの間には前記ECC回路13が介在される。特に図示はしないが、一つのフラッシュメモリ11Bのメモリアレイにデータ領域(DAT)とプログラム領域(PGM)を構成する場合に、ECC回路13を設けず、或いはプログラムによるソフトウェアECCをCPU2で実現し、又はフラッシュメモリ11BをCPUバス4だけに接続する構成を採用してもよい。
同一フラッシュメモリ11Bに構成されたプログラム領域(PGM)とデータ領域(DAT)に対して第2のアクセスポート51から図4の手順に従って書き換えを行うことによりプログラム領域(PGM)には比較的低い電圧レベルの消去の閾値電圧分布を得ることができ、データ領域(DAT)には比較的高い電圧レベルの消去の閾値電圧分布を得ることができる。例えばフラッシュメモリ11Bが図11で説明した構成を備える場合には、プログラム領域(PGM)とデータ領域(DAT)のメモリアレイの構成は等しいから、データ領域(DAT)のメモリセルから記憶情報を読み出す速度は比較的遅く、プログラム領域(PGM)のメモリセルから記憶情報を読み出す速度は比較的速い。この相違に対し、例えばCPU2は、図14に例示されるように、プログラム領域(PGM)とデータ領域(DAT)に対し異なったバスサイクルでアクセスすればよい。すなわち、データ領域(DAT)を読み出す時はレイテンシを大きくする。図14に従えば、プログラム領域(PGM)をアクセスするときレイテンシは1、データ領域(DAT)をアクセスするときレイテンシはn=4とされる。
図15にはフラッシュメモリ11Bにおいてデータ領域(DAT)とプログラム領域(PGM)に対して読み出し速度を等しくするメモリアレイの構成が例示される。読み出しメモリ電流の小さなデータ領域(DAT)を、プログラム領域(PGM)と同じメモリアレイ内に設けた場合に、階層センスアンプ構造におけるセンスアンプSAに接続するメモリセルのビット数、換言すればローカルビット線LBLの長さを、プログラム領域(PGM)より十分小さくする。要するに、プログラム領域(PGM)のメモリアレイ61Aに比べてデータ領域(DAT)のメモリアレイ61Bを小さくする。これにより、メモリ電流が小さいデータ領域(DAT)も読み出し速度を低下させることなく読み出すことができる。なお、図15には書き込み系などの構成は図示を省略しているが、それらは図11と同様である。図14においてDECは列デコーダ及び行デコーダを総称し、BIFはバスインタフェースを意味し、CNTは制御回路を意味する。
若しくは、プログラム領域(PGM)の読み出し速度をより高速化し、データ領域(DAT)の読み出し速度を相対的により低速化するのであれば、プログラム領域(PGM)のメモリアレイ61Aのローカルビット線LBLの長さをデータ領域(DAT)のローカルビット線LBLよりも短くすればよい。これによりプログラム領域(PGM)のローカルビット線LBLの負荷が小さくなり、読み出し速度をより高速化することが可能となる。
図16には2個のフラッシュメモリをCPUバスと周辺バスに別々に接続する形態が示される。CPUバス4に接続するフラッシュメモリ11には階層センスアンプ構造を採用して読み出し速度の高速化を図るようにしてよい。周辺バス6に接続するフラッシュメモリ12には高速化を企図しないから階層センスアンプ構造を採用するメリットは少ない。MAT(PGM)はプログラム領域とされるメモリマット、MAT(DAT)はデータ領域とされるメモリマットである。
以上説明したデータプロセッサによれば以下の作用効果を得ることができる。
(1)プログラム領域(PGM)とデータ領域(DAT)の2つの領域に分割し、フラッシュメモリの性能や劣化を決める印加電圧や印加時間などの消去・書き込み条件を変えることで、それぞれが必要とする性能を得ることができる。高速読み出しを実現したものと、書き換え回数の向上に特化したものとの、使用用途の異なる不揮発性メモリを同一チップ上でその製造条件を変えることなく実現することができる。
(2)フラッシュメモリのアクセスポートを記憶情報の読み出し用と書き換え用途に分けることにより、読み出し用ポートを読み出し動作の高速化のために最適化することが容易になる。例えば、読み出し用ポート50には書き換えデータを受ける入力バッファが不要である。入力バッファはデータ出力用信号線にとって負荷となる入力容量を伴う。また、前記第1アクセスポート50とCPUバス4との間に、前記第1アクセスポート50から読み出されたデータに対して誤り検出及び訂正が可能なECC回路13を設ける場合にも書き換え動作におけるベリファイ動作を考慮することを要しない。ベリファイ動作ではその性質上読み出しデータに対して誤り訂正を行うことは不都合であり、記憶情報の読み出しと書き換えに同一アクセスポートを兼用する場合には、書き換え動作においてECC回路13を迂回する信号経路を追加することが必要になり、そのような経路追加は記憶情報の読み出し動作にとって不所望な負荷を構成することになる。
(3)前記第1アクセスポート50から見たフラッシュメモリ11Aに対するアドレス空間と、第2アクセスポート51から見たフラッシュメモリ11Aに対するアドレス空間とを相違させることにより、CPUバス4に接続されたCPU2が周辺バス6を経由して第2のアクセスポート51から記憶情報の書き換え制御を行うのに便利である。
(4)階層センス構造の一つのフラッシュメモリ11Bにデータ領域DATとプログラム領域PGMを構成するとき、前者のビット線負荷を後者のビット線負荷よりも小さくすることにより、プログラム領域PGMに対して書き換え保証回数を多くすることができるとともに、データ領域DATとプログラム領域PGMの双方に対するリードアクセスサイクルを等しくすることが可能になる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、プログラム領域のメモリセルとデータ領域のメモリセルの各々における閾値電圧の最大変化幅を大きくするのに、プログラム領域のメモリセルの消去閾値電圧分布をデータ領域のメモリセルの消去閾値電圧分布よりも低くしたが、プログラム領域のメモリセルの書き込み閾値電圧分布をデータ領域のメモリセルの書き込み閾値電圧分布よりも高くしてもよい。前者においてプログラム領域とデータ領域の各々における読出しワード線選択レベルのような読出し判定レベルは同一であってよが、後者の場合には、読出し判定レベルはデータ領域に比べてプログラム領域の方が高くなって良い。
データプロセッサのバス構成は2バスに限定されない。3バス構成や1バス構成などであってもよい。データプロセッサには上記以外の違回路モジュールをオンチップすることが当然可能である。電気的に書き換え可能な不揮発性メモリはフラッシュメモリに限定されず、EEPROMなどであってもよい。
また、図2等ではメモリセルのしきい値電圧を設定するためにワード線の印加電圧を変化させることを説明したが、ワード線電圧を変化させるのではなく、センスアンプを流れる電流量を測定し、メモリセルの消去状態を決定するものであって良い。そのような不揮発性メモリの場合、メモリセルのしきい値電圧の状態がメモリセルに格納されている値を決定するための主たる要因であったとしても、メモリセルに接続される配線の負荷容量や抵抗により影響を受けることとなるため、メモリセルのしきい値電圧分布は図2とは異なることも考えられる。そのような不揮発性メモリの場合、図2の横軸のメモリVthをメモリ電流量とすることで読み替えることができる。
本発明はフラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリをオンチップしたマイクロコンピュータやシステムLSIなどの半導体集積回路、そのような半導体集積回路と別の半導体集積回路をパッケージ基板に搭載したマルチチップモジュールなどに広く適用することができる。

Claims (8)

  1. 中央処理装置と、揮発性メモリと、前記中央処理装置及び前記揮発性メモリが接続された第1バスと、前記第1バスに接続されたバスコントローラと、前記バスコントローラに接続された第2バスとを有し、
    前記第1バスには閾値電圧の相違によって情報記憶を行なう電気的に書き換え可能な第1の不揮発性メモリが接続され、
    前記第2バスには閾値電圧の相違によって情報記憶を行なう電気的に書き換え可能な第2の不揮発性メモリが接続され、
    前記第1の不揮発性メモリは第2の不揮発性メモリに比べて情報記憶のための閾値電圧の最大変化幅が大きくされる半導体集積回路。
  2. 前記第1の不揮発性メモリは第2の不揮発性メモリに比べて閾値電圧の初期化レベルの分布が低くされることによって前記閾値電圧の最大変化幅が大きくされる請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記第1の不揮発性メモリは前記中央処理装置が実行するプログラムの格納に利用され、前記第2の不揮発性メモリは前記中央処理装置がプログラムを実行するとき利用するデータの格納に利用される請求項1記載の半導体集積回路。
  4. 第1の不揮発性メモリは、前記第1バスへの読出しアクセスに利用される第1アクセスポートと、前記第2バスから記憶情報を書き換えるためのアクセスに利用される第2のアクセスポートとを有し、第1メモリに対する記憶情報を書き換えるためのアクセス制御は前記中央処理装置が行なう請求項3記載の半導体集積回路。
  5. 第1アクセスポートから見た第1の不揮発性メモリに対するアドレス空間と、第2アクセスポートから見た第1の不揮発性メモリに対するアドレス空間とは相違される請求項4記載の半導体集積回路。
  6. 前記第2バスには外部インタフェース回路が接続され、前記中央処理装置は、外部から前記外部インタフェース回路に書き換えコマンドが入力されると、これを解読し、解読結果にしたがって前記第1の不揮発性メモリが保有する書き換え制御プログラムを実行することによって、第1の不揮発性メモリが保有する記憶情報を書き換えるための制御をする請求項5記載の半導体集積回路。
  7. 前記第1アクセスポートと第1バスとの間に、前記第1アクセスポートから読み出されたデータに対して誤り検出及び訂正が可能なECC回路を有する請求項6記載の半導体集積回路。
  8. 前記第1の不揮発性メモリは多数の不揮発性メモリセルを有し、前記不揮発性メモリセルは、電荷蓄積領域の電荷保持状態に応じて閾値電圧が相違されるメモリトランジスタと前記メモリトランジスタを選択的にビット線に接続可能な選択トランジスタとを有し、
    前記選択トランジスタのゲート絶縁膜は前記メモリトランジスタのゲート絶縁膜よりも薄く形成され、
    前記選択トランジスタのゲート電極直下の半導体領域に形成されるチャネルと前記メモリトランジスタの電荷蓄積領域直下の半導体領域に形成されるチャネルとの間の電位差によって形成されるホットエレクトロンが電荷蓄積領域に注入されることによって閾値電圧が高くされ、前記電荷蓄積領域が保持するエレクトロンが減少されることによって閾値電圧が低い方向に初期化される請求項3記載の半導体集積回路。
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