本発明の実施例との比較のため、図1、図2、図3、図4、および、図5を参照に、窒化膜ゲートを電荷蓄積層とするSONOS型フラッシュメモリを使用した半導体装置の構成およびメモリセルアレイの消去動作の一例を説明する。
図1を参照に、不揮発性メモリを使用した半導体装置10の構成を説明する。図1は、半導体装置10の構成を示すブロック図である。半導体装置10は、例えば、CPU(中央処理演算装置)等の外部装置と接続される。半導体装置10は、メモリ領域12と、アドレス入力バッファ14と、グローバルデコーダ16と、Xデコーダ18と、Yデコーダ20と、グローバルワードライン22と、グローバルビットライン24と、入出力バッファ26と、ライトバッファ28と、プログラム回路30と、センスアンプ32と、リファレンスセル34と、ページセレクタ36と、ステートマシン40と、クロック生成器42と、消去制御回路48と、を有する。
半導体装置10に対して、外部装置から、基準クロック信号と、消去、プログラムおよび読み出し等の動作を指示するコマンドが入力される。半導体装置10は、クロック生成器42にて基準クロック信号の入力を受ける。クロック生成器42は、基準クロック信号を内部クロック信号に変換する。ステートマシン40は、内部クロック信号の入力を受ける。ステートマシン40は、内部クロック信号に従って、コマンドの解釈を行い、コマンドに応じた動作を行う。
半導体装置10は、外部装置から読み出しコマンドが入力されると、メモリセルアレイ44から、ページ単位で読み出したデータを外部装置へ出力する。その手順は、まず、メモリセルアレイ44から読み出されたデータは、微小な信号であるため、センスアンプ32においてリファレンスセル34の基準信号との間で差動増幅される。増幅されたデータから、指定ページのデータがページセレクタ36により選択される。指定ページのデータは、入出力バッファ26を経由して、外部装置に出力される。
半導体装置10は、外部装置からプログラムコマンドが入力されると、メモリセルアレイ44に対して、外部装置から入力されたデータをプログラムする。その手順は、まず、外部装置から入力されたデータをライトバッファ28に一時蓄積する。プログラム回路30は、ライトバッファ28に蓄積されたデータを、メモリセルアレイ44にプログラムする。
メモリ領域12は、グローバルワードライン22とグローバルビットライン24とに沿ってマトリックス状に配置された複数のメモリセルアレイ44を有する。Xデコーダ18は、グローバルワードライン22を選択する回路である。Yデコーダ20は、グローバルビットライン24を選択する回路である。グローバルワードライン22と、グローバルビットライン24とにより、メモリセルアレイ44が選択される。
消去制御回路48は、消去動作を行うメモリセルアレイを選択する消去メモリセルアレイ選択回路46と、消去動作に必要な高電圧を生成する高電圧生成回路38と、から形成される。消去制御回路48は、図2を参照に、Xサブデコーダ選択回路56と、第1ビットライン選択回路58と、第2ビットライン選択回路60と、Xサブデコーダ選択回路74と、第1ビットライン選択回路76と、第2ビットライン選択回路78と、接続される。
図2を参照に、ビットラインの方向に隣接して配置されるメモリセルアレイ50および52ならびにその周辺の回路の一例を説明する。
メモリセルアレイ50は、ワードライン(図中ではWLと示す。)66および68とビットライン(図中ではBLと示す。)70の交差する位置にマトリックス状に配置された複数のメモリセル(図中ではMCと示す。)64を有する。メモリセルアレイ52は、ワードライン67および69とビットライン71の交差する位置にマトリックス状に配置された複数のメモリセル64を有する。
Xサブデコーダ54とXサブデコーダ選択回路56は、互いに接続され、グローバルワードライン(図中ではGWLと示す。)62に対応するワードライン66および68を選択する回路である。Xサブデコーダ選択回路56は、Xサブデコーダ54を選択する回路である。Xサブデコーダ72とXサブデコーダ選択回路74は、互いに接続され、グローバルワードライン80に対応するワードライン67および69を選択する回路である。Xサブデコーダ選択回路74は、Xサブデコーダ72を選択する回路である。
第1ビットライン選択回路58と第2ビットライン選択回路60は、図2に示すように、互いにメモリセルアレイ50を挟むように配置され、グローバルビットライン(図中ではGBLと示す。)24に対応するビットライン70を選択する回路である。第1ビットライン選択回路76と第2ビットライン選択回路78は、図2に示すように、互いにメモリセルアレイ52を挟むように配置され、グローバルビットライン24に対応するビットライン71を選択する回路である。
図3を参照に、図1および図2に示した、Xデコーダ18、メモリセルアレイ50およびその周辺、ならびに、メモリセルアレイ52およびその周辺の内部回路の一例を説明する。
Xデコーダ18の入力の一方は、グローバルデコーダ16からの出力信号DECであり、他方は、消去制御回路48からの消去制御信号ERBである。Xデコーダ18の出力は、グローバルワードライン90(図中ではGBLAと示す。)およびグローバルワードライン92(図中ではGBLBと示す。)により、Xサブデコーダ54に入力される。グローバルワードライン90および92は、図2のグローバルワードライン62を形成している。同様に、グローバルワードライン90および92は、図2のグローバルワードライン80を形成している。グローバルワードライン90および92に対して、互いに相補的な信号が印加される。
Xデコーダ18の入力信号の一方である信号DECは、NANDゲート94に入力される。NANDゲート94の出力の一方は、インバータ96に入力される。インバータ96の出力は、インバータ96の入力が負論理の場合は電圧VPXGとなり、正論理の場合は電圧XDSGとなる。Xデコーダ18のインバータ96の出力は、グローバルワードライン90を経由して、Xサブデコーダ54および72に入力される。
Xデコーダ18の入力信号の他方である信号ERBと、NANDゲート94の出力の他方とは、NANDゲート98に入力される。NANDゲート98の出力は、インバータ100に入力される。インバータ100の出力は、グローバルワードライン92を経由して、Xサブデコーダ54およびXサブデコーダ72に入力される。
Xサブデコーダ54および72に対して、グローバルワードライン90および92により、Xデコーダ18の出力が入力される。Xサブデコーダ54の出力は、ワードライン66および68により、メモリセルアレイ50に入力される。Xサブデコーダ72の出力は、ワードライン67および69により、メモリセルアレイ52に入力される。グローバルワードライン90は、N−FET102および106のゲートと接続される。グローバルワードライン92は、N−FET104および108のゲートと接続される。ワードライン66および67は、N−FET102のソースおよびN−FET104のドレインと接続される。ワードライン68および69は、N−FET106のソースおよびN−FET108のドレインと接続される。N−FET102および106のドレインは、バーチカルワードライン(図中ではVWLと示す。)82と接続される。N−FET102および106のドレインに対して、高電圧生成回路38からの出力電圧が印加される。Xサブデコーダ54が有するN−FET104および108のソースに対して、Xサブデコーダ選択回路56の出力電圧(図中では、XDSと示す。)が印加される。Xサブデコーダ72が有するN−FET104および108のソースに対して、Xサブデコーダ選択回路74の出力電圧XDSが印加される。N−FET102および106がオフ、および、N−FET104および108がオンの場合、ワードライン66および68に対して、Xサブデコーダ選択回路56の出力電圧XDSが印加される。また、ワードライン67および69に対して、Xサブデコーダ選択回路74の出力電圧XDSが印加される。
Xサブデコーダ選択回路56および74に対して、それぞれ高電圧生成回路38の出力電圧であるVNEGP、VNEGPZ2、および、ENVSSが印加される。Xサブデコーダ選択回路56の出力電圧XDSは、Xサブデコーダ54に印加される。Xサブデコーダ選択回路74の出力電圧XDSは、Xサブデコーダ72に印加される。
Xサブデコーダ選択回路56および74の内部回路は、まず、P−FET110およびN−FET112が、インバータ回路を形成する。P−FET110およびN−FET112のゲートに、VNEGPZ2が入力される。N−FET112のドレインに、VNEGPが入力される。P−FET110のソースおよびN−FET114のソースに、動作電圧Vssが印加される。N−FET114のゲートに、ENVSSが入力される。P−FET110およびN−FET112により形成されるインバータ回路の出力は、N−FET114のソースに入力される。
第1ビットライン選択回路58および76の内部回路は、N−FET116を有する。N−FET116のソース又はドレインはグローバルビットライン24と接続され、N−FET116のゲート(図中ではSSELと示す。)は消去メモリセルアレイ選択回路46と接続される。同様に、第2ビットライン選択回路60および78の内部回路は、N−FET118を有する。N−FET118のソース又はドレインはグローバルビットライン24と接続され、N−FET118のゲートは消去制御回路48と接続される。消去制御回路48がN−FET116および118のゲートに正電圧を印加すると、N−FET116および118はオンになる。N−FET116および118がオンの場合、N−FET116および118と接続されたビットライン70および71に対して、グローバルビットライン24の電圧が印加される。
図1および図2を参照に、メモリセルアレイ50の消去動作の一例を説明する。
まず、半導体装置10に対して、外部装置から、メモリセルアレイ50に対応したアドレスが入力される。アドレスは、アドレス入力バッファ14を経由して、グローバルデコーダ16に入力され、内部アドレスに変換される。内部アドレスは、グローバルデコーダ16から、Xデコーダ18およびYデコーダ20へ入力される。Xデコーダ18およびYデコーダ20は、それぞれ、内部アドレスに対応するグローバルワードライン62およびグローバルビットライン24を選択する。
次に、半導体装置10に対して、外部装置から、消去コマンドが入力される。消去コマンドは、ステートマシン40に保持される。ステートマシン40は、消去コマンドの解釈と、消去制御回路48への消去動作の指示を行う。
消去制御回路48の消去メモリセルアレイ選択回路46は、メモリセルアレイ50の内部アドレスを参照に、Xサブデコーダ選択回路56を選択する。Xサブデコーダ選択回路56は、Xサブデコーダ54を選択する。Xサブデコーダ54は、ワードライン66および68を選択する。消去制御回路48の高電圧生成回路38は、Xサブデコーダ選択回路56に対して、負電圧(例えば−9V)を印加する。Xサブデコーダ選択回路56は、ワードライン66および68に対して、負電圧を印加する。
消去制御回路48の消去メモリセルアレイ選択回路46は、メモリセルアレイ50の内部アドレスを参照に、第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60を選択する。消去制御回路48の高電圧生成回路38は、第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60に対して、正電圧(例えば+5V)を印加する。第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60は、ビットライン70に対して、正電圧を印加する。
以上より、メモリセルアレイ50のワードライン66および68に対して負電圧が印加され、メモリセルアレイ50のビットライン70に対して正電圧が印加される。したがって、メモリセルアレイ50が有する全てのメモリセル64の窒化膜ゲートに対してホットホールが注入されて、メモリセル64に記憶されたデータが消去される。
メモリセルアレイ52に対応するXサブデコーダ72に対して、電圧0Vが印加され、ワードライン67および69に対して、電圧0Vが印加される。また、メモリセルアレイ52に対応する第1ビットライン選択回路76および第2ビットライン選択回路78は選択されないため、ビットライン71はフローティング状態となる。したがって、メモリセルアレイ52は消去されない。
図3および図4を参照に、メモリセルアレイ50の消去動作における内部回路の動作の一例を説明する。図4に、以下で説明する各回路の電圧値の一覧を示す。
Xデコーダ18の入力信号の一方であるDECに対して0Vが入力され、他方であるERBに対して0Vが入力される。また、Xデコーダ18のVPXGに対して動作電圧Vcc(例えば+3V)が印加され、XDSGに対して−9Vが印加される。よって、グローバルワードライン90に対して−9Vが印加され、グローバルワードライン92に対して0Vが印加される。
Xサブデコーダ54において、N−FET102および106に対して、グローバルワードライン90により−9Vが印加される。また、N−FET104および108に対して、グローバルワードライン92により0Vが印加される。よって、Xサブデコーダ54が有するN−FET102および106はオフとなり、N−FET104および108は、XDSノードが負電圧の場合にオンとなる。
Xサブデコーダ72についてもXサブデコーダ54と同様に、N−FET102および106はオフとなり、N−FET104および108は、XDSノードが負電圧の場合にオンとなる。
Xサブデコーダ選択回路56のVNEGPに対して−9Vが印加され、VNEGPZ2に対して0Vが印加され、ENVSSに対して−9Vが印加される。よって、Xサブデコーダ選択回路56の出力電圧XDSは−9Vとなる。Xサブデコーダ54に対して、Xサブデコーダ選択回路56の出力電圧XDSである−9Vが印加される。したがって、メモリセルアレイ50が有するワードライン66および68に対して、−9Vが印加される。
Xサブデコーダ選択回路74のVNEGPに対して0Vが印加され、VNEGPZ2に対して動作電圧Vcc(例えば+3V)が印加され、ENVSSに対して−9Vが印加される。よって、Xサブデコーダ選択回路74の出力電圧XDSは0Vとなる。Xサブデコーダ72に対して、Xサブデコーダ選択回路74の出力電圧XDSである0Vが印加される。したがって、メモリセルアレイ52が有するワードライン67および69は、フローティング状態になる。
第1ビットライン選択回路58が有するN−FET116のゲートおよび第2ビットライン選択回路60が有するN−FET118のゲートは、消去メモリセルアレイ選択回路46と接続される。消去メモリセルアレイ選択回路46は、第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60を選択する。消去メモリセルアレイ選択回路46は、第1ビットライン選択回路58が有するN−FET116のゲートおよび第2ビットライン選択回路60が有するN−FET118のゲートに対して、+10Vを印加する。よって、第1ビットライン選択回路58が有するN−FET116および第2ビットライン選択回路60が有するN−FET118はオンとなる。第1ビットライン選択回路58が有するN−FET116のソース又はドレインおよび第2ビットライン選択回路60が有するN−FET118のソース又はドレインは、グローバルビットライン24と接続される。グローバルビットライン24に対して、+5Vが印加される。したがって、メモリセルアレイ50が有するビットライン70に対して、+5Vが印加される。
第1ビットライン選択回路76が有するN−FET116のゲートおよび第2ビットライン選択回路78が有するN−FET118のゲートは、消去メモリセルアレイ選択回路46と接続される。消去メモリセルアレイ選択回路46は、第1ビットライン選択回路76および第2ビットライン選択回路78を選択しない。第1ビットライン選択回路76が有するN−FET116のゲートおよび第2ビットライン選択回路78が有するN−FET118のゲートに対して、電圧は印加されない。よって、第1ビットライン選択回路76が有するN−FET116および第2ビットライン選択回路78が有するN−FET118はオフとなる。したがって、メモリセルアレイ52が有するビットライン71は、フローティング状態になる。
以上より、メモリセルアレイ50が有するワードライン66および68に対して−9Vが印加され、メモリセルアレイ50が有するビットライン70に対して+5Vが印加される。したがって、メモリセルアレイ50が有する全てのメモリセル64の窒化膜ゲートに対してホットホールが注入されて、メモリセル64に記憶されたデータが消去される。
メモリセルアレイ52に対応するXサブデコーダ72に対して、電圧0Vが印加され、ワードライン67および69に対して、電圧0Vが印加される。また、メモリセルアレイ52に対応する第1ビットライン選択回路76および第2ビットライン選択回路78は選択されないため、ビットライン71はフローティング状態となる。したがって、メモリセルアレイ52は消去されない。
図5を参照に、メモリセルアレイ50の消去動作をまとめる。図5は、メモリセルアレイ50を消去する場合のメモリセルアレイ50、メモリセルアレイ52およびその周辺を示す模式図である。図5では、図2と同じ構成要素を用いて示す。図5では、消去されるメモリセルアレイ50の枠内を斜線格子パターンで示し、メモリセルアレイ50の消去に関係する回路の枠内を斜線パターンで示す。
消去メモリセルアレイ選択回路46により、Xサブデコーダ選択回路56およびXサブデコーダ54を介して、メモリセルアレイ50が有するワードラインが選択される。また、第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60を介して、メモリセルアレイ50が有するビットラインが選択される。したがって、メモリセルアレイ50は消去される。
消去メモリセルアレイ選択回路46により、メモリセルアレイ52が有するワードラインおよびビットラインが共に選択されない。したがって、メモリセルアレイ52は消去されない。
以下、図6、図7、図8および図9を参照に、本発明の実施例であるメモリセルアレイの領域の一部を消去する半導体装置の実施例について説明する。図1、図2および図3と共通の番号で示す箇所については、重複点の説明は省略し、相違点のみを説明する。
半導体装置の構成は、図1の半導体装置10の構成と同様のため、説明を省略する。
図6を参照に、本発明の実施例である、矢印133に示すビットラインの延伸方向に隣接して配置されるメモリセルアレイ50およびメモリセルアレイ52ならびにその周辺の回路の一例を説明する。
メモリセルアレイ50の周辺には、Xサブデコーダ54と、Xサブデコーダ選択回路56および138と、第1ビットライン選択回路58と、第2ビットライン選択回路60と、が配置される。メモリセルアレイ50は、第1メモリセルアレイ130と第2メモリセルアレイ132の2つに分割される。第1メモリセルアレイ130と第2メモリセルアレイ132とは、互いに異なるワードラインを有する。本説明では、第1メモリセルアレイ130と第2メモリセルアレイ132がそれぞれ異なるワードラインを1本ずつ有する例を挙げる。Xサブデコーダ54は、第1Xサブデコーダ134と第2Xサブデコーダ136を有する。第1Xサブデコーダ134は、ワードライン120を選択する回路である。第2Xサブデコーダ136は、ワードライン122を選択する回路である。
メモリセルアレイ52の周辺には、Xサブデコーダ72と、Xサブデコーダ選択回路56および74と、第1ビットライン選択回路76と、第2ビットライン選択回路78と、が配置される。メモリセルアレイ52は、メモリセルアレイ50と同様に、第1メモリセルアレイ140と第2メモリセルアレイ142の2つに分割される。Xサブデコーダ72は、第1Xサブデコーダ144と第2Xサブデコーダ146を有する。第1Xサブデコーダ144は、ワードライン190を選択する回路である。第2Xサブデコーダ146は、ワードライン192を選択する回路である。
Xサブデコーダ選択回路56は、第2Xサブデコーダ136および第1Xサブデコーダ144を選択する回路である。Xサブデコーダ選択回路138は、第1Xサブデコーダ134を選択する回路である。Xサブデコーダ選択回路74は、第2Xサブデコーダ146および第1Xサブデコーダ(不図示)を選択する回路である。
消去メモリセルアレイ選択回路46は、メモリセルアレイ選択制御線150、152、154、156および158により、消去するメモリセルアレイを選択する。メモリセルアレイ選択制御線150、152、154、156および158は、それぞれ、第1メモリセルアレイ130、第2メモリセルアレイ132、第1メモリセルアレイ140、第2メモリセルアレイ142および第1メモリセルアレイ(不図示)を選択する制御線である。
ORゲート170は、メモリセルアレイ選択制御線150および接地接続線160を入力とし、Xサブデコーダ選択回路138を選択する回路である。ORゲート172は、メモリセルアレイ選択制御線152および154を入力とし、Xサブデコーダ選択回路56を選択する回路である。ORゲート174は、メモリセルアレイ選択制御線156および158を入力とし、Xサブデコーダ選択回路74を選択する回路である。
ORゲート180は、メモリセルアレイ選択制御線150および152を入力とし、第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60を選択する回路である。ORゲート182は、メモリセルアレイ選択制御線154および156を入力とし、第1ビットライン選択回路76および第2ビットライン選択回路78を選択する回路である。
図7を参照に、本発明の実施例である、Xデコーダ18、メモリセルアレイ50とその周辺、および、メモリセルアレイ52とその周辺の内部回路の一例を説明する。
Xデコーダ18、Xサブデコーダ選択回路56、74および138、第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60の説明については、図3と同様のため、省略する。
Xサブデコーダ選択回路56は、Xサブデコーダ54およびXサブデコーダ72に対して、それぞれ等しい出力電圧XDSを印加する。Xサブデコーダ選択回路56の内部回路のその他については、図3と同様のため、省略する。
Xサブデコーダ54に対して、グローバルワードライン90および92により、Xデコーダ18の出力が入力される。グローバルワードライン90は、第1Xサブデコーダ134を形成するN−FET102および第2Xサブデコーダ136を形成するN−FET106のゲートと接続される。グローバルワードライン92は、第1Xサブデコーダ134を形成するN−FET104および第2Xサブデコーダ136を形成するN−FET108のゲートと接続される。N−FET102のソースおよびN−FET104のドレインは、ワードライン120と接続される。N−FET106のソースおよびN−FET108のドレインは、ワードライン122と接続される。N−FET102および106のドレインは、バーチカルワードライン82と接続される。N−FET102および106のドレインに対して、高電圧生成回路38からの出力電圧が印加される。N−FET104のソースに対して、Xサブデコーダ選択回路138の出力電圧XDSが印加される。N−FET108のソースに対して、Xサブデコーダ選択回路56の出力電圧XDSが印加される。Xサブデコーダ54の出力の一方は、ワードライン120により、第1メモリセルアレイ130に入力され、他方は、ワードライン122により、第2メモリセルアレイ132に入力される。N−FET102および106がオフ、および、N−FET104および108がオンの場合、ワードライン120に対して、Xサブデコーダ選択回路138の出力電圧XDSが印加され、および、ワードライン122に対して、Xサブデコーダ選択回路56の出力電圧XDSが印加される。
Xサブデコーダ72に対して、グローバルワードライン90および92により、Xデコーダ18の出力が入力される。グローバルワードライン90は、第1Xサブデコーダ144を形成するN−FET102および第2Xサブデコーダ146を形成するN−FET106のゲートと接続される。グローバルワードライン92は、第1Xサブデコーダ144を形成するN−FET104および第2Xサブデコーダ146を形成するN−FET108のゲートと接続される。N−FET102のソースおよびN−FET104のドレインは、ワードライン190と接続される。N−FET106のソースおよびN−FET108のドレインは、ワードライン192と接続される。N−FET102および106のドレインは、バーチカルワードライン82と接続される。N−FET102および106のドレインに対して、高電圧生成回路38からの出力電圧が印加される。N−FET104のソースに対して、Xサブデコーダ選択回路56の出力電圧XDSが印加される。N−FET108のソースに対して、Xサブデコーダ選択回路74の出力電圧XDSが印加される。Xサブデコーダ72の出力の一方は、ワードライン190により、第1メモリセルアレイ140に入力され、他方は、ワードライン192により、第2メモリセルアレイ142に入力される。N−FET102および106がオフ、および、N−FET104および108がオンの場合、ワードライン190に対して、Xサブデコーダ選択回路56の出力電圧XDSが印加され、および、ワードライン192に対して、Xサブデコーダ選択回路74の出力電圧XDSが印加される。
図1および図6を参照に、本発明の実施例である、メモリセルアレイ50の領域の一部である第2メモリセルアレイ132の消去動作の一例を説明する。
まず、半導体装置10は、外部装置からメモリセルアレイ50の領域の一部である第2メモリセルアレイ132に対応したアドレスの入力を受ける。アドレスは、アドレス入力バッファ14を経由して、グローバルデコーダ16に入力され、内部アドレスに変換される。内部アドレスは、グローバルデコーダ16から、Xデコーダ18およびYデコーダ20へ入力される。Xデコーダ18およびYデコーダ20は、それぞれ、内部アドレスに対応するグローバルワードライン62および80ならびにグローバルビットライン24を選択する。
次に、半導体装置10は、外部装置から消去コマンドの入力を受ける。消去コマンドは、ステートマシン40に保持される。ステートマシン40は、消去コマンドの解釈と、消去制御回路48への消去動作の指示を行う。
消去制御回路48は、消去メモリセルアレイ選択回路46により、第2メモリセルアレイ132の内部アドレスを参照に、第2メモリセルアレイ132に対応するメモリセルアレイ選択制御線152を選択する。消去メモリセルアレイ選択回路46は、メモリセルアレイ選択制御線152と接続されたORゲート172を介して、Xサブデコーダ選択回路56を選択する。消去制御回路48は、高電圧生成回路38により、Xサブデコーダ選択回路56への電圧の印加を指示する。高電圧生成回路38は、Xサブデコーダ選択回路56に対して、負電圧(例えば−9V)を印加する。Xサブデコーダ選択回路56は、第2Xサブデコーダ136および第1Xサブデコーダ144に対して、負電圧を印加する。第2Xサブデコーダ136は、第2メモリセルアレイ132が有するワードライン122に対して、負電圧を印加する。第1Xサブデコーダ144は、第1メモリセルアレイ140が有するワードライン190に対して、負電圧を印加する。
消去制御回路48の消去メモリセルアレイ選択回路46は、第2メモリセルアレイ132の内部アドレスを参照に、第2メモリセルアレイ132に対応するメモリセルアレイ選択制御線152を選択する。消去メモリセルアレイ選択回路46は、メモリセルアレイ選択制御線152と接続されたORゲート180を介して、第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60を選択する。消去制御回路48の高電圧生成回路38は、第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60に対して、正電圧(例えば+5V)を印加する。ビットライン70に対して、正電圧が印加される。第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60は、第1メモリセルアレイ130および第2メモリセルアレイ132が有するビットライン70に対して、正電圧を印加する。
以上より、第2メモリセルアレイ132が有するワードライン122および第1メモリセルアレイ140が有するワードライン190に対して負電圧が印加される。第1メモリセルアレイ130および第2メモリセルアレイ132が有するビットライン70に対して正電圧が印加される。したがって、ワードライン122およびビットライン70を共に有する第2メモリセルアレイ132が有するメモリセル64の窒化膜ゲートに対してホットホールが注入されて、メモリセル64に記憶されたデータが消去される。ゆえに、第2メモリセルアレイ132が消去される。
第1メモリセルアレイ130に対応するビットライン70に対して、上記のとおり、正電圧が印加される。一方、第1メモリセルアレイ130に対応する第1Xサブデコーダ134に対して、電圧0Vが印加され、ワードライン120に対して、電圧0Vが印加される。したがって、第1メモリセルアレイ130が有するメモリセル64の窒化膜ゲートに対してホットホールは注入されない。ゆえに、第1メモリセルアレイ130は消去されない。
第1メモリセルアレイ140に対応するワードライン190に対して、上記のとおり、負電圧が印加される。一方、第1メモリセルアレイ140に対応する第1ビットライン選択回路76および第2ビットライン選択回路78は選択されないため、ビットライン71はフローティング状態となる。したがって、第1メモリセルアレイ140が有するメモリセル64の窒化膜ゲートに対してホットホールは注入されない。ゆえに、第1メモリセルアレイ140は消去されない。
第2メモリセルアレイ142に対応する第2Xサブデコーダ146に対して、電圧0Vが印加され、ワードライン192に対して、電圧0Vが印加される。また、メモリセルアレイ142に対応する第1ビットライン選択回路76および第2ビットライン選択回路78は選択されないため、ビットライン71はフローティング状態となる。したがって、第2メモリセルアレイ52が有するメモリセル64の窒化膜ゲートに対してホットホールは注入されない。ゆえに、第2メモリセルアレイ52は消去されない。
図7および図8を参照に、本発明の実施例である、メモリセルアレイ50の領域の一部である第2メモリセルアレイ132の消去動作における内部回路の動作の一例を説明する。図8に、以下で説明する各回路の電圧値の一覧を示す。
Xデコーダ18の入力信号の一方であるDECに対して0Vが入力され、他方であるERBに対して0Vが入力される。また、Xデコーダ18のVPXGに対して動作電圧Vccが印加され、XDSGに対して−9Vが印加される。よって、グローバルワードライン90に対して−9Vが印加され、グローバルワードライン92に対して0Vが印加される。
Xサブデコーダ54が有するN−FET102および106に対して、グローバルワードライン90により、−9Vが印加され、N−FET104および108に対して、グローバルワードライン92により、0Vが印加される。よって、Xサブデコーダ54が有するN−FET102および106はオフ、N−FET104および108はオンとなる。
Xサブデコーダ72についてもXサブデコーダ54と同様に、N−FET102および106はオフとなり、N−FET104および108はオンとなる。
Xサブデコーダ選択回路56のVNEGPに対して−9Vが印加され、VNEGPZ2に対して0Vが印加され、ENVSSに対して−9Vが印加される。よって、Xサブデコーダ選択回路56の出力電圧XDSは−9Vとなる。Xサブデコーダ54が有する第2Xサブデコーダ136およびXサブデコーダ72が有する第1Xサブデコーダ144に対して、Xサブデコーダ選択回路56の出力電圧XDSである−9Vが印加される。したがって、第2メモリセルアレイが有するワードライン122および第1メモリセルアレイ140が有するワードライン190に対して、−9Vが印加される。
Xサブデコーダ選択回路74および138のVNEGPに対して0Vが印加され、VNEGPZ2に対して動作電圧Vcc(例えば+3V)が印加され、ENVSSに対して−9Vが印加される。よって、Xサブデコーダ選択回路74および138の出力電圧XDSは0Vとなる。Xサブデコーダ72が有する第2Xサブデコーダ146に対して、Xサブデコーダ選択回路74の出力電圧XDSである0Vが印加される。Xサブデコーダ54が有する第1Xサブデコーダ134に対して、Xサブデコーダ選択回路138の出力電圧XDSである0Vが印加される。したがって、第1メモリセルアレイ130が有するワードライン120および第2メモリセルアレイ142が有するワードライン192は、フローティング状態になる。
第1ビットライン選択回路58が有するN−FET116のゲートおよび第2ビットライン選択回路60が有するN−FET118のゲートは、消去メモリセルアレイ選択回路46と接続される。消去メモリセルアレイ選択回路46は、第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60を選択する。消去メモリセルアレイ選択回路46は、第1ビットライン選択回路58が有するN−FET116のゲートおよび第2ビットライン選択回路60が有するN−FET118のゲートに対して、+10Vを印加する。よって、第1ビットライン選択回路58が有するN−FET116および第2ビットライン選択回路60が有するN−FET118はオンとなる。第1ビットライン選択回路58が有するN−FET116のソース又はドレインおよび第2ビットライン選択回路60が有するN−FET118のソース又はドレインは、グローバルビットライン24と接続される。グローバルビットライン24に対して、+5Vが印加される。したがって、第1メモリセルアレイ130および第2メモリセルアレイ132が有するビットライン70に対して、+5Vが印加される。
第1ビットライン選択回路76が有するN−FET116のゲートおよび第2ビットライン選択回路78が有するN−FET118のゲートは、消去メモリセルアレイ選択回路46と接続される。消去メモリセルアレイ選択回路46は、第1ビットライン選択回路76および第2ビットライン選択回路78を選択しない。第1ビットライン選択回路76が有するN−FET116のゲートおよび第2ビットライン選択回路78が有するN−FET118のゲートに対して、電圧は印加されない。よって、第1ビットライン選択回路76が有するN−FET116および第2ビットライン選択回路78が有するN−FET118はオフとなる。したがって、第1メモリセルアレイ140および第2メモリセルアレイ142が有するビットライン71は、フローティング状態になる。
以上より、第2メモリセルアレイ132が有するワードライン122および第1メモリセルアレイ140が有するワードライン190に対して−9Vが印加される。第1メモリセルアレイ130および第2メモリセルアレイ132が有するビットライン70に対して+5Vが印加される。したがって、ワードライン122およびビットライン70を共に有する第2メモリセルアレイ132が有するメモリセル64の窒化膜ゲートに対してホットホールが注入されて、メモリセル64に記憶されたデータが消去される。ゆえに、第2メモリセルアレイ132が消去される。
第1メモリセルアレイ130に対応するビットライン70に対して、上記のとおり、+5Vが印加される。一方、第1メモリセルアレイ130に対応する第1Xサブデコーダ134に対して、電圧0Vが印加され、ワードライン120に対して、電圧0Vが印加される。即ち、ワードライン120は、フローティングになる。したがって、第1メモリセルアレイ130が有するメモリセル64の窒化膜ゲートに対してホットホールは注入されない。ゆえに、第1メモリセルアレイ130は消去されない。
第1メモリセルアレイ140に対応するワードライン190に対して、上記のとおり、−9Vが印加される。一方、第1メモリセルアレイ140に対応する第1ビットライン選択回路76および第2ビットライン選択回路78は選択されないため、ビットライン71はフローティング状態となる。したがって、第1メモリセルアレイ140が有するメモリセル64の窒化膜ゲートに対してホットホールは注入されない。ゆえに、第1メモリセルアレイ140は消去されない。
第2メモリセルアレイ142に対応する第2Xサブデコーダ146に対して、電圧0Vが印加され、ワードライン192に対して、電圧0Vが印加される。即ち、ワードライン120は、フローティングになる。また、メモリセルアレイ142に対応する第1ビットライン選択回路76および第2ビットライン選択回路78は選択されないため、ビットライン71はフローティング状態となる。したがって、第2メモリセルアレイ52が有するメモリセル64の窒化膜ゲートに対してホットホールは注入されない。ゆえに、第2メモリセルアレイ52は消去されない。
図9を参照に、第2メモリセルアレイ132の消去動作をまとめる。図9は、第2メモリセルアレイ132を消去する場合の第1メモリセルアレイ130、第2メモリセルアレイ132、第1メモリセルアレイ140、第2メモリセルアレイ142および周辺を示す模式図である。図9では、図6と同じ構成要素を用いて示す。図9では、消去される第2メモリセルアレイ132の枠内を斜線格子パターンで示し、第2メモリセルアレイ132の消去に関係する回路の枠内を斜線パターンで示す。
消去メモリセルアレイ選択回路46により、ORゲート172、Xサブデコーダ選択回路56および第2Xサブデコーダ136を介して、第2メモリセルアレイ132が有するワードラインが選択される。また、第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60を介して、第2メモリセルアレイ132が有するビットラインが選択される。したがって、第2メモリセルアレイ132は消去される。
消去メモリセルアレイ選択回路46により、第1ビットライン選択回路58および第2ビットライン選択回路60を介して、第1メモリセルアレイ130が有するビットラインが選択される。一方、第1メモリセルアレイ130が有するワードラインは選択されない。したがって、第1メモリセルアレイ130は消去されない。
消去メモリセルアレイ選択回路46により、ORゲート172、Xサブデコーダ選択回路56および第2Xサブデコーダ144を介して第1メモリセルアレイ140が有するワードラインが選択される。一方、第1メモリセルアレイ140が有するビットラインは選択されない。したがって、第1メモリセルアレイ140は消去されない。
消去メモリセルアレイ選択回路46により、第2メモリセルアレイ142が有するワードラインおよびビットラインが共に選択されない。したがって、第2メモリセルアレイ142は消去されない。
実施例1の半導体装置は、メモリセルアレイの領域の一部を消去することができる。したがって、メモリセルアレイの領域の利用効率が向上する効果がある。
実施例1において、第1メモリセルアレイ130、第2メモリセルアレイの記憶容量が、それぞれ、メモリセルアレイ50、メモリセルアレイ52と等しいとした場合の図6と図2とを比較する。図6は、図2と比較して、第2ビットライン選択回路60及び第1ビットライン選択回路76が配置されない。よって、実施例1の構成によれば、メモリセルアレイの記憶容量あたりのビットライン選択回路の面積を削減することができる。したがって、コストの低減に効果がある。
実施例1において、例えば、メモリセルアレイ50のワードライン選択回路は、ワードライン120および122を選択するXサブデコーダ54と、Xサブデコーダ54を選択するXサブデコーダ選択回路56と、を有する構成とする一例を説明した。
実施例1において、Xサブデコーダ選択回路56は、Xサブデコーダ54および72と接続される構成とする一例を説明した。この構成によれば、Xサブデコーダ54および72が、Xサブデコーダ選択回路56を共用できる。したがって、メモリセルアレイの領域の利用効率が向上する効果に加え、コストの低減に効果がある。
実施例1において、第1ビットライン選択回路58と第2ビットライン選択回路60とは、ビットライン70の方向に、メモリセルアレイ50を挟み反対側に配置される構成とする一例を説明した。この構成によれば、ビットライン選択回路内部のFETの間隔を狭めることができるため、ビットライン選択回路の面積を削減することができる。したがって、メモリセルアレイの領域の利用効率が向上する効果に加え、コストの低減に効果がある。
実施例1において、第1ビットライン選択回路58が選択するビットライン70と第2ビットライン選択回路60が選択するビットライン70とは、メモリセルアレイ50において交互に配置される構成とする一例を説明した。この構成によれば、ビットラインの間隔を狭めることができるため、メモリセルアレイの面積を削減することができる。したがって、メモリセルアレイの領域の利用効率が向上する効果に加え、コストの低減に効果がある。且つ、ビットライン選択回路内部のFETの間隔を狭めることができるため、ビットライン選択回路の面積を削減することができ、コストの低減に効果がある。
実施例1において、第1メモリセルアレイ130が有するワードラインの数は第2メモリセルアレイ132が有するワードラインの数と等しい例を説明した。この構成によれば、第1メモリセルアレイ130を選択する第1Xサブデコーダ134の構成と第2メモリセルアレイ132を選択する第2Xサブデコーダ136の構成とを共通にすることができる。すなわち、半導体装置内の全てのXサブデコーダの構成を共通にすることができる。したがって、メモリセルアレイの領域の利用効率が向上する効果に加え、コストの低減に効果がある。
実施例1において、消去制御回路48は、ホットホール注入方式によりメモリセルアレイ50および52の消去を行う構成とする一例を説明した。消去制御回路48は、FNトンネリング方式によりメモリセルアレイ50および52の消去を行う構成としてもよい。この構成によれば、メモリセルアレイの領域の利用効率が向上する効果に加え、メモリセルアレイの消去動作時に必要な消費電力を低減することができる。
実施例1において、不揮発性メモリセル64は、窒化膜ゲートを有する構成としてもよい。この構成によれば、SONOS型フラッシュメモリのメモリセルアレイの領域の利用効率が向上する効果がある。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である