JP2006066009A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract


【課題】 不揮発性メモリに対して読み出し速度の高速化と書き換え回数を多く保証することを両方させる。
【解決手段】 半導体集積回路は、閾値電圧の相違によって情報記憶を行う第1の不揮発性メモリ領域(PGM)と第2の不揮発性メモリ領域(DAT)とを有する。前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、消去ベリファイ判定メモリゲート電圧、消去ベリファイ判定メモリ電流、書込みベリファイ判定メモリゲート電圧、書込みベリファイ判定メモリ電流、消去電圧、消去電圧印加時間、書込み電圧、及び書込み電圧印加時間のうちの何れか一つの条件又は複数の条件に差がつけれら、第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域よりも記憶情報の読み出し速度が速く、第2の不揮発性メモリ領域は第1の不揮発性メモリ領域よりも書き換え保証回数が多くされる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、書き換えを繰り返すことで特性劣化が発生する不揮発性メモリを備えた半導体集積回路に関し、例えばマイクロコンピュータに適用して有効な技術に関する。
特許文献1には、フラッシュメモリのユーザメモリ領域にユーザプログラムなどのデータを書き込み、マスクROMのマスクメモリ領域にはデフォルトのフラッシュファームとパラメータ及びフラッシュ識別情報が予め保存され、不揮発性メモリにはバージョン情報又はロット情報などが格納され、CPUはバージョン情報に基づいて最適なフラッシュファーム及びパラメータを選択して実行することによって、フラッシュメモリに対する書き換え処理を最適条件で行なうことを可能にする技術が記載される。
特許文献2には、データ用EEPROMとプログラム用EEPROMを有し、その指定された領域にはロックコードが記憶されており、このロックコードを利用してデータ用EEPROMとプログラム用EEPROMなどの書き換え可能なメモリに記憶されている金額データやプログラムが改ざんされる虞を抑制する技術について記載がある。
特開2001−306543号公報 特開2002−245023号公報
本発明者は、フラッシュメモリに代表される書き換え可能な不揮発性メモリにおける記憶情報の書き換え保証回数と記憶情報の読出し速度とについて検討した。例えばマイクロコンピュータなどにオンチップされたフラッシュメモリに対しては通常、読み出し速度や書き換え回数の保証はメモリ領域にかかわらず同一とされている。本発明者はこれによる不都合に着眼した。
読出し動作を高速化するためにはメモリ電流を大きくする必要があり、そのためにはメモリセルの読出し判定レベルに対して閾値電圧を大きく下げることが必要になる。これは、書き込み状態の閾値電圧と消去状態の閾値電圧との閾値電圧差(Vth window)を広げることを意味する。閾値電圧差を大きくすればそれに応じてメモリセルは大きなストレスを受けることになり、特性劣化の進行が速くなる。この結果、書き換えサイクルの寿命が短くなり、10万回の様な書き換え回数を保証することが難しくなる。一方で、書き換えのストレスを緩和するために閾値電圧差(Vth window)を小さくすると、メモリセルの読出し判定レベルに対して閾値電圧を左程下げることができなくなり、要するに深い消去が行えず、メモリ電流を大きく採ることができない。メモリ電流が小さいと、100MHzの様な高速リードは困難である。マイクロコンピュータに内蔵されるフラッシュメモリは、プログラムを格納する用途ではプログラムの実行速度と同じ読み出し速度が要求されるため、高速読み出しが優先され、記憶情報の書き換え回数を多く保証することができない。そのようなオンチップフラッシュメモリを、例えば10万回程度の書き換え回数が必要となるデータ用途に適用することはできず、マイクロコンピュータの外付けEEPROMや外付けフラッシュメモリで対応しなければならない。
上記特許文献に記載の技術も不揮発性メモリや不揮発性メモリ領域を用途によって分けることはなされているが、用途に応じた読み出し速度と書き換え回数の保証という観点から不揮発性メモリ領域を分けるということについて着目されていない。本発明者は一つの半導体集積回路の中で不揮発性メモリに対して用途に応じた読み出し速度の高速化と書き換え回数を多く保証することの両方を満足させることの必要性を見出した。
本発明の目的は、不揮発性メモリに対して用途に応じた読み出し速度の高速化と書き換え回数を多く保証することの両方を満足させることが可能な半導体集積回路を提供することにある。
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
〔1〕半導体集積回路は、中央処理装置と、前記中央処理装置のアドレス空間に配置された書き換え可能な不揮発性メモリ領域とを有し、前記不揮発性メモリ領域は閾値電圧の相違によって情報記憶を行う第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域とを有する。第1の不揮発性メモリ領域は、例えば消去時のメモリ閾値電圧が十分低く、書込み時のメモリ閾値電圧が十分高く制御されることによって、比較的大きなメモリ電流が確保され、高速読み出しが可能とされる。第2の不揮発性メモリ領域は、例えば消去時のメモリ閾値電圧は低速で読み出し可能な程度の低さに、書き込み時のメモリ閾値電圧はS/比が低下し過ぎない程度の高さに制御され、書き換え動作電圧による大きなストレスがメモリセルにかからないことから、メモリ特性の経時的劣化の進行を軽減でき、書き換え保証回数が多くなる。不揮発性メモリセルが目的とする閾値電圧に到達したかはベリファイ判定によって行い、そのベリファイは電圧値、電流値に基づいて判定が行われる。本明細書において消去とは不揮発性メモリセルの閾値電圧を低くすること等価であり、それに対して書き込みとは不揮発性メモリセルの閾値電圧を高くすること等価である。
上記閾値電圧差を実現するのに、前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、消去ベリファイ判定メモリゲート電圧、消去ベリファイ判定メモリ電流、書込みベリファイ判定メモリゲート電圧、書込みベリファイ判定メモリ電流、消去電圧、消去電圧印加時間、書込み電圧、及び書込み電圧印加時間のうちの何れか一つの条件又は複数の条件に差をつければよい。具体的には、(i)第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して消去ベリファイ判定メモリゲート電圧が低く設定され、(ii)第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して消去ベリファイ判定メモリ電流が大きく設定され、(iii)第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して書込みベリファイ判定メモリゲート電圧が高く設定され、(iv)第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して書込みベリファイ判定メモリ電流が小さく設定され、(v)第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して書込みベリファイ判定メモリゲート電圧が高く設定され、且つ消去ベリファイ判定メモリゲート電圧が低く設定され、(vi)第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して消去電圧が高く設定され、(vii)第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して消去電圧印加時間が長く設定され、(viii)第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して書込み電圧が高く設定され、(ix)第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して書込み電圧印加時間が長く設定される。
〔2〕上記手段では消去・書き込み条件の相違に着目した。本発明の別の観点では不揮発性メモリセル構造の相違に着目する。すなわち、半導体集積回路は、中央処理装置と、前記中央処理装置のアドレス空間に配置された書き換え可能な不揮発性メモリ領域とを有し、前記不揮発性メモリ領域は閾値電圧の相違によって情報記憶を行う第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域とを有し、前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、メモリセルゲート長、メモリセルゲート幅のうちの何れか一方又は双方の条件に相違を有し、第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域よりも記憶情報の読み出し速度が速く、第2の不揮発性メモリ領域は第1の不揮発性メモリ領域よりも書き換え保証回数が多い。具体的には、第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、メモリセルゲート長に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対してメモリセルゲート長が短く設定される。前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、メモリセルゲート幅に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対してメモリセルゲート幅が大きく設定される。メモリセルゲート長が短いほど、メモリゲート幅が大きいほどメモリセルトランジスタのコンダクタンスが大きくなり、読み出し速度の高速化に資することができる。なお、上記消去・書き込み条件の相違と共に、不揮発性メモリセルのゲート長等の構造の相違の双方を採用することも可能である。
〔3〕本発明のデータ処理方法は、閾値電圧の相違によって情報記憶を行う第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域と、前記第1のメモリ領域と第2のメモリ領域とをアクセス可能な中央処理装置とを有するデータ処理システムにおいて、前記第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域に対して書き換えを行う方法であって、前記第1の不揮発性メモリ領域と前記第2の不揮発性メモリ領域との間では、消去ベリファイ判定メモリゲート電圧、消去ベリファイ判定メモリ電流、書込みベリファイ判定メモリゲート電圧、書込みベリファイ判定メモリ電流、消去電圧、消去電圧印加時間、書込み電圧、及び書込み電圧印加時間のうちの何れか一つの条件又は複数の条件を相違させ、前記第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域よりも記憶情報の読み出し速度を速くし、前記第2の不揮発性メモリ領域は第1の不揮発性メモリ領域よりも書き換え保証回数を多くする。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、不揮発性メモリに対して読み出し速度の高速化と書き換え回数を多く保証することの両方を満足させることができる。
《マイクロコンピュータ》
図1にはマイクロコンピュータが例示される。マイクロコンピュータ(MCU)1は例えばCMOS集積回路製造技術によって単結晶シリコンなどの1個の半導体基板に形成される。マイクロコンピュータ1は、中央処理装置(CPU)2、CPU2のワーク領域などに用いられる揮発性メモリとしてのランダムアクセスメモリ(RAM)3、前記CPU2及びRAM3などが接続される第1バスとしてのCPUバス(BUSc)4、前記CPUバス4に接続されたバスコントローラ(BSC)5、バスコントローラ5に接続された第2バスとしての周辺バス(BUSp)6などを有し、階層化されたバス構成を備える。前記周辺バス6にはタイマ(TMR)7、アナログ・ディジタル変換回路(A/D)8、入出力ポート(I/Oprt)9及びシリアルインタフェースコントローラ(SCI)10などの周辺回路が接続される。前記CPUバス4には閾値電圧の相違によって情報記憶を行なう電気的に書き換え可能な第1の不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリ11が接続される。前記周辺バス6には閾値電圧の相違によって情報記憶を行なう電気的に書き換え可能な第2の不揮発性メモリとしてのフラッシュメモリ12が接続される。前記フラッシュメモリ11は第1の不揮発性メモリ領域として、CPU2が実行するプログラムの格納領域(プログラム領域PGM)を有する。前記フラッシュメモリ12は第2の不揮発性メモリ領域として、CPU2がプログラムを実行するとき利用するデータの格納領域(データ領域DAT)を有する。
上記階層バス構造において、CPUバス4は、CPU2やRAM3などデータ処理能力を決定する回路モジュールが接続される性質上、配線負荷などを制限した高速バスとされ、高速データ転送が企図されている。周辺バス6に接続されたタイマ7やA/D8など多くの周辺回路モジュールはCPU2からパラメータなどの設定が行われて動作され、また、データの一時保持を行うEEPROMなどの外部メモリは周辺バス6に繋がったI/Oポート9を介して接続される。したがって周辺バス6は比較的低速なバスであってよい。
このバス階層構造において、前記プログラム領域PGMを有するフラッシュメモリ11は、CPUバス4に接続され、CPU2の実行速度での読み出し可能であることが必要になる。一方、データ領域DATを有するフラッシュメモリ12は周辺バス6に接続され、他の周辺モジュールと同じ比較的低速な読み出しが可能であればよいが、プログラム領域PGMに比べて頻繁に書き換えられることが予想される。一方で書き換え回数の多いデータ領域DATは、プログラム実行とは直接関係しないパラメータ情報などのデータの格納などに利用されるから高速で記憶情報を読み出す必要性は低い。
マイクロコンピュータ1には上記事情が考慮されており、オンチップの不揮発性メモリ領域を高速で読み出し可能なプログラム領域PGMと書き換え回数の多いデータ領域DATに分割している。
《フラッシュメモリ》
図2にはフラッシュメモリ11の構成が例示される。フラッシュメモリ11は、電気的に消去及び書き込み可能な多数の不揮発性メモリセル(MC11〜MCmn)20がマトリクス配置されたメモリアレイ(MARY)21を有する。前記不揮発性メモリセル20は、特に制限されないが、スプリットゲート構造とされ、ソース、ドレイン、チャネル、前記チャネル上で隣合って相互に絶縁形成された選択ゲート(コントロールゲート)及びメモリゲートを持つ。ソースは対応行のソース線SLに接続され、ドレインは対応列のビット線BLに接続され、選択ゲートは対応行のコントロールゲート制御線(ワード線)CLに接続され、メモリゲートは対応行のメモリゲート制御線MLに接続される。不揮発性メモリセル20には、ソース(ソース線接続)、ドレイン(ビット線接続)、チャネル、チャネル上に相互に絶縁形成されて積み上げられたフローティングゲート及びコントロールゲート(ワード線接続)を持つスタックドゲート構造を採用してもよい。
前記ビット線BLは列選択回路(CSEL)22で選択されたものが入出力回路(I/O)23に接続される。読出し動作又はベリファイ動作ではビット線BLに読み出されメモリセル20の記憶情報がセンスアンプアレイ(SAA)24の対応センスアンプで増幅されて入出力回路23からデータバス25Dに出力される。ビット線BLに接続されたデータラッチ(DL)26は書き込みデータを保持する。書き込みデータは入出力回路23から列選択回路22を介して順次入力される。データラッチ26の出力は書き込み制御回路(PCNT)27に与えられ、書き込み制御回路27は書き込みデータに従ってビット線BLに対する書き込み用電圧の印加を制御する。
不揮発性メモリセル20のコントロールゲート制御線CLは行デコーダ(RDEC)28によるアドレス信号のデコード結果に従って選択的に駆動される。駆動レベルはフラッシュメモリ11に対する消去、書込み、又は読出し処理に応じて決まる。列選択回路22によるビット線BLの選択は列デコーダ(CDEC)29によるアドレス信号のデコード結果に従って行われる。アドレス信号はアドレスバッファ(ABUF)33Aから供給される。アドレスバッファ33はアドレスバス25Aに接続される。
制御回路(MCNT)30にはCPU2からデータバス25Dを経由して制御情報が設定され、それに従って読出し、消去及び書き込みの動作に応じた制御シーケンス並びに動作電源の切換え制御を行う。各種動作電源は内部電源回路(PSPL)31で生成する。発振回路(OSC)32は内部電源回路31が保有する昇圧回路の昇圧クロック及び制御回路30の同期クロックを生成する。
《不揮発性メモリセル》
図3には不揮発性メモリセル20のデバイス構造が例示される。不揮発性メモリセル20は、シリコン基板上に設けたp型ウエル領域35に、情報記憶に用いるMOS型の第1トランジスタ36と、前記第1トランジスタ36を選択するMOS型の第2トランジスタ37(選択MOSトランジスタ)とを有して成る。第1トランジスタ36は、ソース線に接続するソース線電極となるn型拡散層(n型不純物領域)38、電荷蓄積領域(例えばシリコン窒化膜)39、電荷蓄積領域39の表裏に配置された絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)40,41、書込み・消去時に高電圧を印加するためのメモリゲート電極(例えばn型ポリシリコン層)42、及びメモリゲート電極保護用の酸化膜(例えば酸化シリコン膜)43を有する。前記第2トランジスタ37は、ビット線に接続するビット線電極となるn型拡散層(n型不純物領域)44、ゲート絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)45、コントロールゲート電極(例えばn型ポリシリコン層)46、前記コントロールゲート電極46とメモリゲート電極42を絶縁する絶縁膜(例えば酸化シリコン膜)47を有する。
前記第1トランジスタ36の電荷蓄積領域39とその表裏に配置された絶縁膜40及び絶縁膜41(併せてメモリゲート絶縁膜39,40,41と称する)との膜厚の総和をtm、コントロールゲート電極46のゲート絶縁膜45の膜厚をtc、コントロールゲート電極46と電荷蓄積領域39との間の絶縁膜の膜厚をtiとすると、tc<tm≦tiの関係が実現されている。ゲート絶縁膜45とメモリゲート絶縁膜39,40,41との寸法差より、第2トランジスタ37のゲート絶縁耐圧は第1トランジスタ36のゲート絶縁耐圧よりも低くされる。
尚、拡散層44の部分に記載されたドレイン(drain)の語はデータ読み出し動作において当該拡散層44がトランジスタのドレイン電極として機能し、拡散層38の部分に記載されたソース(source)の語はデータ読み出し動作において当該拡散層38がトランジスタのソース電極として機能することを意味する。消去・書き込み動作ではドレイン電極,ソース電極の機能はドレイン(drain),ソース(source)の表記に対して入れ替ることがある。
電荷蓄積領域39にホットエレクトロンを注入するとき、ドレイン側から高電圧が供給されるメモリトランジスタ36のチャネルのソースサイドと選択トランジスタ37のチャネルのドレインサイドは電気的に低抵抗な導通状態とはされない。前記ソースサイドとドレインサイドは拡散領域などの低抵抗領域を共有しないからである。よって、このとき選択トランジスタ37にはメモリトランジスタ36側の高電圧が印加されない。したがって、前記選択トランジスタ37のゲート絶縁膜は前記メモリトランジスタ36のゲート絶縁膜よりも薄く形成しても書き換え動作時に選択トランジスタのゲート酸化膜が破壊されることはない。このことが、薄いゲート酸化膜によって選択トランジスタのコンダクタンスを大きくして読み出し速度を高速化することを保証する。
図4には図3の不揮発性メモリセルに対する特徴が代表的に示される。図4には階層型ビット線構造における不揮発性メモリセル20の接続形態を例示する。前記拡散層44はビット線BLに、拡散層38はソース線SLに、メモリゲート電極42はメモリゲート制御線MLに、コントロールゲート電極46はコントロールゲート制御線CLに接続される。ビット線BLはnチャンネル型のスイッチMOSトランジスタ(ZMOS)50を介してグローバルビットGLに接続される。特に図示はしないが、ビット線BLには複数個の不揮発性メモリセル20が接続され、1本のグローバルビット線GLには夫々前記ZMOS50を介して複数本のビット線BLが接続される。
図4では前記コントロールゲート制御線CLを駆動する第1ドライバ(ワードドライバ)51、メモリゲート制御線MLを駆動する第2ドライバ52、前記ZMOS40をスイッチ駆動する第3ドライバ(Zドライバ)53、前記ソース線SLを駆動する第4ドライバ54が代表的に図示されている。前記ドライバ52,54はゲート絶縁耐圧が高耐圧のMOSトランジスタを用いた高耐圧MOSドライバによって構成される。ドライバ51,53はゲート絶縁耐圧が比較的低いMOSトランジスタを用いたドライバによって構成される。
不揮発性メモリセル1の第1トランジスタ36に比較的高い閾値電圧を設定する書き込み動作では、例えば、メモリゲート電圧Vmg及びソース線電圧Vsを高電圧とし、制御ゲート電圧Vcgに1.8Vを与え、書き込み選択ビット線を0V(回路の接地電位)、書き込み非選択ビット線を1.8Vとして、書き込み選択ビット線の第2トランジスタ37をオン動作させて、拡散層38から拡散層44に電流を流す。この電流により、コントロールゲート電極46側の電荷蓄積領域39近傍で発生したホットエレクトロンを電荷蓄積領域39に保持させればよい。書き込み電流を定電流で書き込む場合、書き込み選択ビット線電位は接地電位に限らず、例えば0.5V程度印加し、チャネル電流を流せばよい。書き込み動作においては、nチャンネル型のメモリセルにとって、拡散層38がドレインとして機能し、拡散層44がソースとして機能する。この書き込み形式はホットエレクトロンのソースサイドインジェクションとなる。
第1トランジスタ36に比較的低い閾値電圧を設定する消去動作では、例えば、メモリゲート電圧Vmgに高電圧を印加し、第2トランジスタ37をオン動作させて拡散層44,38を回路の接地電位とし、電荷蓄積領域39に保持されているエレクトロンをメモリゲート電極42に放出させる。このとき、第2トランジスタ37をオフ状態とし、或いは第2トランジスタ37をオフ状態且つソース線SLをフローティングにしても消去は可能である。
第1トランジスタ36に対する上記書き込み・消去動作より明らかなように、コントロールゲート制御線CLやビット線BLに高電圧を印加することなく実現することが可能である。このことは、第2トランジスタ37のゲート耐圧が比較的低くてよいことを保証する。ZMOS50も高耐圧であることを要しない。
特に制限されないが、閾値電圧が低くされた消去状態の第1トランジスタ36はデプレション型とされ、閾値電圧が高くされた書き込み状態の第1トランジスタ36はエンハンスメント型とされる。
図4の不揮発性メモリセル20に対する読み出し動作では、ソース線電圧Vs,メモリゲート電圧Vmgを0Vにし、読み出し選択すべきメモリセルのコントロールゲート電圧Vcgを1.8Vの選択レベルにすればよい。第2トランジスタ37がオン状態にされたとき、第1トランジスタ36の閾値電圧状態に従って電流が流れるか否かに応じてビット線BLに記憶情報が読み出される。第2トランジスタ37は第1トランジスタ36よりもゲート酸化膜厚が薄く、また、ゲート耐圧も小さいから、記憶保持用のMOSトランジスタと選択用のMOSトランジスタの双方を高耐圧で形成する場合に比べて不揮発性メモリセル20全体のコンダクタンスを相対的に大きくする事ができ、データ読み出し速度を高速化することができる。
なお、特に図示はしないが、フラッシュメモリ12にも図2乃至図4の構成を採用することが可能である。
《書き換え条件の最適化》
フラッシュメモリ11のプログラム領域PGMには高速読み出しに必要な十分なメモリ電流を確保できるように、他方のフラッシュメモリ12のデータ領域DATには電圧ストレスが軽減されるように(多くの書き換え回数を保証できるように)、不揮発性メモリセルの書き換え条件を最適化する。その最適化の手法として、プログラム領域PGMとデータ領域DATに対して、消去ベリファイ判定メモリゲート電圧、消去ベリファイ判定メモリ電流、書込みベリファイ判定メモリゲート電圧、書込みベリファイ判定メモリ電流、消去電圧、消去電圧印加時間、書込み電圧、及び書込み電圧印加時間のうちの何れか一つの条件又は複数の条件を相違させ、フラッシュメモリ11のプログラム領域PGMにはフラッシュメモリ12のデータ領域DSATよりも読み出し速度性能に優位性をもたせ、フラッシュメモリ12のデータ領域DATにはフラッシュメモリ11のプログラム領域PGM領域よりも書き換え保証回数において優位性を持たせる。
ここでは、例えばメモリ閾値電圧が低い状態を消去状態、高い状態を書込み状態とする。読み出し電圧と消去状態のメモリ閾値電圧差が大きいほど、読み出し時のメモリ電流が大きくなる。消去の際には、読み出し時に十分なメモリ電流が確保できるように、判定レベルを設けてメモリ閾値電圧が必ずそのレベル以下になるように判定しながら消去電圧を印加する。この判定動作を消去ベリファイと呼び、判定レベルはメモリゲートに印加する電圧とそのとき流れるメモリ電流値で定義できる。一方、読み出し電圧と書込み状態のメモリ閾値電圧差が大きいほど、読み出し時のメモリ電流が小さくなり、消去状態との差が明確になる。書き込みの際には、基準レベルを設けてメモリ閾値電圧が必ずそのレベル以上になるように判定しながら書込み電圧を印加する。この判定動作を書込みベリファイと呼ぶ。判定レベルは消去ベリファイと同様に、メモリゲートに印加する電圧とそのとき流れるメモリ電流値で定義できる。
上記書き換え条件の最適化はフラッシュメモリ11,12に対する消去制御と書き込み制御を用いて行う。個々の最適化条件について説明する前に、消去と書き込みの制御フローについて予め説明する。
図5にはフラッシュメモリの消去フローが例示される。消去の開始が指示されると、CPU2は消去対象ブロックを設定し(S1)、設定した消去対象ブロックに消去電圧を所定時間だけ印加させる(S2)。これに続いて消去対象の不揮発性メモリセルに対する消去ベリファイを行ってその閾値電圧が消去判定レベル以下になったか否かを判別する(S3)。消去判定レベル以下でなければ更に消去電圧の印加を行い(S2)、消去判定レベル以下になるまでステップS2,S3を繰り返し、消去判定レベル以下になったところで消去動作を終了する。前記消去ベリファイ判定メモリゲート電圧又は消去ベリファイ判定メモリ電流の消去条件はステップS3の判定処理における判定条件とされる。前記消去電圧又は消去電圧印加時間に関する消去条件はステップS2の電圧印加処理の条件とされる。例えば、消去ベリファイ判定メモリゲート電圧をプログラム領域PGMとデータ領域DATとで変えることにより、プログラム領域PGMとデータ領域DATで異なった閾値電圧分布を生成することができる。この時、印加する消去電圧、消去電圧印加時間を規定するパルス幅なども特性劣化に影響するパラメータであるため、両領域の最適値をユニークに設定して閾値電圧の制御を行ってよい。
図6にはフラッシュメモリに対する書き込みフローが示される。書き込みを開始すると、CPU2は書き込みアドレスをバスに出力し(S11)、書き込みデータを書き込み対象のフラッシュメモリに内部転送し(S12)、アドレスにしたがって書き込み対象メモリセルに書き込み電圧を印加させる(S13)。これに続いて書き込み対象の不揮発性メモリセルに対する書き込みベリファイを行ってその閾値電圧が書き込み判定レベル以上になったか否かを判別する(S14)。書き込み判定レベル以上でなければ更に書き込み電圧の印加を行い(S13)、書き込み判定レベル以上になるまでステップS13,S14を繰り返し、書き込み判定レベル以上になったところで書き込み動作を終了する。書き込みベリファイの判定レベル、書き込み電圧、書き込み電圧印加時間を規定するパルス幅についてプログラム領域PGMとデータ領域DATの両領域で最適値をユニークに設定する制御を行えばよい。
《消去ベリファイ判定メモリゲート電圧条件の相違》
書き換え条件の最適化の第1の例として、消去ベリファイ判定メモリゲート電圧条件を相違させる場合について説明する。消去ベリファイ処理S3においてプログラム領域PGMに対しデータ領域DATより低い消去ベリファイ判定メモリゲート電圧を印加する。消去対象がフラッシュメモリ11かフラッシュメモリ12かに応じて消去ベリファイ判定メモリゲート電圧を変えればよい。図7に例示されるように、プログラム領域PGMの消去ベリファイ判定メモリゲート電圧をVev1、データ領域DATの消去ベリファイ判定メモリゲート電圧をVev2とするとき、Vev1<Vev2とされる。図8にはそのときの閾値電圧分とメモリ電流との関係が示される。不揮発性メモリセル20のメモリゲートに読出し電圧Vrvが与えられたとき、消去状態のメモリセルに流れる読出し電流はプログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べて大きくなる。図7においてプログラム領域PGMの読出し速度をS1、データ領域DATの読出し速度をS2とするとき、S1>S2とされる。図9には読み出し系の回路例が示される。ビット線BL1とビット線BL2の負荷は等しくし、読出し動作の開始前に双方のビット線BL1,BL2はチャージMOSトランジスタ60,61を介してプリチャージされる。定電流回路62、63は、消去状態のメモリ電流の約1/2の電流を発生する。ビット線BL1側のメモリセル(MCi)20を読み出し対象とするとき、対象メモリセル(MCi)20のコントロールゲートとメモリゲートに選択電圧を印加するとともにセンス期間制御信号ビットφSP1にて線BL2側の定電流回路63を活性化する。要するに、ビット線BL1側をセンス側、ビット線BL2側をリファレンス側とする。センスアンプ64の最小検知信号量δ以上にビット線電位差が生ずるタイミングでセンスアンプ64を起動し、メモリ閾値電圧判定信号66が確定する。φSEはセンスアンプ64の活性化制御信号、φPCはプリチャージ制御信号である。図10にはプログラム領域PGMにおける消去状態のメモリセルに対する読出し信号波形が示される。図11にはデータ領域DATにおける消去状態のメモリセルに対する読出し信号波形が示される。プリチャージをやめて定電流回路63を活性化させてから、センスアンプ64を起動するまでがセンス時間Tspである。プログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べて消去状態のメモリセル20の閾値電圧が低くされるから、センス時間Tspはプログラム領域PGMの方がデータ領域DATよりも短い。したがってプログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べてデータ読み出し速度を高速化でききる。
図12には消去/書込み時におけるメモリ閾値電圧変化と書き換え回数の関係が示される。特性Aは書き換え時のメモリ閾値電圧変化が大きくされるプログラム領域PGMの特性であり、特性Bは書き換え時のメモリ閾値電圧変化が小さくされるデータ領域DATの特性である。消去/書き込みに要する時間が増大し始めるときの書き換え回数を書き換え保証回数と考えると、プログラム領域PGMの書き換え保証回数はデータ領域DATの書き換え保証回数よりも少なくなる。消去/書込み時のメモリ閾値電圧変化が大きい場合は大きな電圧ストレスを受けるため、メモリ閾値電圧変化が小さい場合よりも特性の劣化が早まるからである。
図13には消去ベリファイ判定メモリゲート電圧を生成する回路が例示される。チャージポンプ回路のような降圧回路(STPD)68の動作は抵抗分圧回路70とコンパレータ69を介して負帰還制御される。コンパレータ69は基準電圧発生回路(GVRF)67の基準電圧をリファレンス電圧として、抵抗分圧回路70から出力される分圧電圧と比較し、分圧電圧が基準電圧より低ければ降圧動作を停止し、分圧電圧が基準電圧より高ければ降圧動作を開始させる。消去動作で用いる消去ベリファイ判定メモリゲート電圧はプログラム領域PGMで用いる電圧Vev1の方がデータ領域DATで用いる電圧Vev2よりも低いから、抵抗分圧回路70はプログラム領域PGMの消去とデータ領域DATの消去では異なる分圧ノードを選択する。プログラム領域PGMの消去ではPGM選択信号によって分圧ノードNpの選択を行う。データ領域DATの消去ではDAT選択信号によって分圧ノードNdの選択を行う。尚、図13はフラッシュメモリ11と12で同じ回路を用いて消去ベリファイ判定メモリゲート電圧を生成する例とされる。PGM選択信号、DAT選択信号は例えば書き換え対象とするフラッシュメモリに応じてCPU又は図示を省略するメモリコントローラなどが出力すればよい。フラッシュメモリ11と12で別々の回路を用いて消去ベリファイ判定メモリゲート電圧を生成してもよい。この場合には、プログラム領域PGM用の回路ではPGM選択信号を固定的に選択状態とし、データ領域DAT用の回路ではDAT選択信号を固定的に選択状態とすればよい。
《消去ベリファイ判定メモリ電流条件の相違》
書き換え条件の最適化の第2の例として、消去ベリファイ判定メモリ電流条件を相違させる場合について説明する。消去ベリファイ処理S3においてプログラム領域PGMに対しデータ領域DATより大きな消去ベリファイ判定メモリ電流を用いてベリファイを行う。消去対象がフラッシュメモリ11かフラッシュメモリ12かに応じて消去ベリファイ判定メモリ電流を変えればよい。図14に例示されるように、プログラム領域PGMの消去ベリファイ判定メモリ電流をIev1、データ領域DATの消去ベリファイ判定メモリ電流をIev2とするとき、Iev1>Iev2とされる。図15にはそのときの閾値電圧分とメモリ電流との関係が示される。不揮発性メモリセル20のメモリゲートに読出し電圧Vrvが与えられたとき、消去状態のメモリセルに流れる読出し電流はプログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べて大きくなる。図14においてプログラム領域PGMの読出し速度をS1、データ領域DATの読出し速度をS2とするとき、S1>S2とされる。消去ベリファイ判定メモリゲート電圧Veは双方の領域で同じとする。
図16には消去ベリファイメモリ電流判定回路の例が示される。ここではビット線BL1側をセンス側とする場合の回路構成を例示する。76はデータ領域DATにおける消去ベリファイ判定メモリ電流Iev2を規定する電流発生回路、77はプログラム領域PGMにおける消去ベリファイ判定メモリ電流Iev1を規定する電流発生回路である。定電流源78に流れる定電流はカレントミラー回路によってMOSトランジスタQ1に流れ、当該MOSトランジスタQ1のゲート電圧を前記電流発生回路77,76のMOSトランジスタQ2,Q3,Q4が受ける。これにより、PGM選択信号によって電流発生回路77が活性化されると、MOSトランジスタ74には例えば定電流源78の2倍の電流が流れ、DAT選択信号によって電流発生回路76が活性化されると、MOSトランジスタ74には例えば定電流源78と同じ電流が流れる。MOSトランジスタ73にはMOSトランジスタ74と同じ電流を流すことが可能になる。したがって、ベリファイ動作において、ベリファイ対象メモリセルに流れる最大電流をプログラム領域PGMとデータ領域DATで相違させることができる。ベリファイ対象メモリセルに比較的多いメモリ電流を生ずる場合にはビット線BL1の電圧が基準電源電圧よりも低下し、逆の場合には基準電源電圧よりも高くなり、その相違によって、メモリ閾値電圧を判定することができる。ベリファイ対象メモリセルが属するフラッシュメモリがプログラム領域PGMであるかデータ領域DATであるかに応じて、ベリファイ対象メモリセルが流すべきメモリ電流に差を設定することができる。MOSトランジスタ74に流れる電流が大きければ、それに応じて、消去ベリファイされるメモリセルトランジスタも大きな電流を流すことが必要になり、換言すれば、消去ベリファイ対象のメモリセルは大きなコンダクタンスを持つこと、要するに低い閾値電圧が設定されるということになる。尚、消去ベリファイ判定メモリ電流を生成する回路はプログラム領域PGMとデータ領域DATで共通でなくてもよいが、共通化すれば電源回路の共用化が進んで、チップ面積の縮小に資することができる。
上述のように、消去ベリファイ判定メモリ電流条件を相違させることによっても、消去ベリファイ判定メモリゲート電圧条件を相違させる場合と同じように、フラッシュメモリ11のプログラム領域PGMにおいては大きな読み出し電流が得られるため、読み出し速度が高速になる。フラッシュメモリ12のデータ領域DATにおいては、メモリ閾値電圧変化が小さいため、書き換え保証回数を大きくすることができる。
《書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧条件の相違》
書き換え条件の最適化の第3の例として、書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧条件を相違させる場合について説明する。書き込みベリファイ処理S14においてプログラム領域PGMに対しデータ領域DATより高い書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧を印加する。書き込み対象がフラッシュメモリ11かフラッシュメモリ12かに応じて書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧を変えればよい。図17に例示されるように、プログラム領域PGMの書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧をVpv1、データ領域DATの書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧をVpv2とするとき、Vpv1>Vpv2とされる。図18にはそのときの閾値電圧分とメモリ電流との関係が示される。不揮発性メモリセル20のメモリゲートに読出し電圧Vrvが与えられたとき、書き込み状態のメモリセルに対する読出し電流(この場合はオフ電流)は、プログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べて小さく抑えられる。図19にはプログラム領域PGMにおける書き込み状態のメモリセルに対する読出し信号波形が示される。図20にはデータ領域DATにおける書き込み状態のメモリセルに対する読出し信号波形が示される。プログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べて書き込み状態のメモリセル20の閾値電圧が高くされるから、センス時間Tspはプログラム領域PGMの方がデータ領域DATよりも短い。したがってプログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べてデータ読み出し速度を高速化できる。図17においてプログラム領域PGMの読出し速度をS1、データ領域DATの読出し速度をS2とするとき、S1>S2とされる。フラッシュメモリ12のデータ領域DATにおいては、メモリ閾値電圧変化が小さいため、書き換え保証回数を大きくすることができる。
《書き込みベリファイ判定メモリ電流条件の相違》
書き換え条件の最適化の第4の例として、書き込みベリファイ判定メモリ電流条件を相違させる場合について説明する。書き込みベリファイ処理S14においてプログラム領域PGMに対しデータ領域DATより小さな書き込みベリファイ判定メモリ電流を用いてベリファイを行う。書き込み対象がフラッシュメモリ11かフラッシュメモリ12かに応じて書き込みベリファイ判定メモリ電流を変えればよい。図21に例示されるように、プログラム領域PGMの書き込みベリファイ判定メモリ電流をIpv1、データ領域DATの書き込みベリファイ判定メモリ電流をIpv2とするとき、Ipv1<Ipv2とされる。図22にはそのときの閾値電圧分とメモリ電流との関係が示される。不揮発性メモリセル20のメモリゲートに読出し電圧Vrvが与えられたとき、書き込み状態のメモリセルに対する読出し電流(この場合はオフ電流)は、プログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べて小さく抑えられる。プログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べて書き込み状態のメモリセル20の閾値電圧が高くされるから、センス時間Tspはプログラム領域PGMの方がデータ領域DATよりも短い。したがってプログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べてデータ読み出し速度を高速化できる。図21においてプログラム領域PGMの読出し速度をS1、データ領域DATの読出し速度をS2とするとき、S1>S2とされる。フラッシュメモリ12のデータ領域DATにおいては、メモリ閾値電圧変化が小さいため、書き換え保証回数を大きくすることができる。尚、書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧Vpvは双方の領域で同じとする。
書込みベリファイ判定メモリ電流の判定回路は、図16と同様に複数の異なる定電流を発生する定電流回路から構成することができる。ベリファイ対象メモリセルが属するフラッシュメモリに応じて、定電流回路を切り替える。
上述のように、書き込みベリファイ判定メモリ電流条件を相違させることによっても、書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧条件を相違させる場合と同じように、フラッシュメモリ11のプログラム領域PGMにおいては大きな読み出し電流が得られるため、読み出し速度が高速になる。フラッシュメモリ12のデータ領域DATにおいては、メモリ閾値電圧変化が小さいため、書き換え保証回数を大きくすることができる。
《消去及び書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧条件の相違》
書き換え条件の最適化の第5の例として、消去ベリファイ判定メモリゲート電圧条件と書き込みベリファイ判定メモリゲートで電圧条件の双方を相違させる場合について説明する。消去ベリファイ処理S3においてプログラム領域PGMに対しデータ領域DATより低い消去ベリファイ判定メモリゲート電圧を印加する。消去対象がフラッシュメモリ11かフラッシュメモリ12かに応じて消去ベリファイ判定メモリゲート電圧を変えればよい。更に、書き込みベリファイ処理S14においてプログラム領域PGMに対しデータ領域DATより高い書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧を印加する。書き込み対象がフラッシュメモリ11かフラッシュメモリ12かに応じて書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧を変えればよい。図23に例示されるように、Vev1<Vev2、VpV1>Vpv2とされる。図24にはそのときの閾値電圧分とメモリ電流との関係が示される。不揮発性メモリセル20のメモリゲートに読出し電圧Vrvが与えられたとき、消去状態のメモリセルに流れる読出し電流はプログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べて大きくなる。また、不揮発性メモリセル20のメモリゲートに読出し電圧Vrvが与えられたとき、書き込み状態のメモリセルに対する読出し電流(この場合はオフ電流)は、プログラム領域PGMの方がデータ領域DATに比べて小さく抑えられる。書き換え条件の最適化の第1の例と第2の例の双方の効果を併せ持つことができる。
特に図示はしないが、第3の例による消去ベリファイ判定メモリ電流条件の相違と第4の例による書き込みベリファイ判定メモリ電流条件の相違との双方を適用することも可能である。或いは第1の例と第3の例、第2の例と第4の例との組み合わせも可能である。
《消去電圧条件の相違》
書き換え条件の最適化の第6の例として、消去電圧条件を相違させる場合について説明する。消去電圧印加処理S2においてプログラム領域PGMに対しデータ領域DATより絶対値的に高い消去電圧を印加する。消去対象がフラッシュメモリ11かフラッシュメモリ12かに応じて消去電圧を変えればよい。或いは、消去電圧印加処理S2においてプログラム領域PGMに対しデータ領域DATより消去電圧印時間を長くする。消去電圧と消去電圧印加時間の双方を相違させてもよい。図25に例示されるように、プログラム領域PGMの消去電圧をVe1、データ領域DATの消去電圧をVe2とするとき、|Ve1|>|Ve2|とされる。また、プログラム領域PGMの消去電圧印加時間をPe1、データ領域DATの消去電圧印加時間をPe2とするとき、Pe1>Pe2とされる。図26にはそのときの閾値電圧分とメモリ電流との関係が示される。プログラム領域PGMにおいては、メモリ閾値電圧を低く下げることができ、データ領域DATの読出し電流よりもプログラム領域の読出し電流を大きくすることができる。データ領域DATにおいては、メモリ閾値電圧が下がり過ぎず、また電圧印加後のメモリ閾値電圧分布が狭まるため、メモリ閾値電圧変化を抑えることができる。そのため、書き換え保証回数を大きくすることができる。
図27には消去電圧印加パルスの発生回路が例示される。発振既器80から出力されるクロック信号が直列された複数段の倍周期回路81に伝達される。データ領域DATを消去するときはDAT選択信号によって初段の倍周期回路81の出力を選択し、これを消去電圧印加パルスPLSとして利用する。プログラム領域PGMを消去するときはPGM選択信号によって終段の倍周期回路81の出力を選択し、これを消去電圧印加パルスPLSとして利用する。図28には倍周期回路81の回路構成が例示される。
《書き込み電圧条件の相違》
書き換え条件の最適化の第7の例として、書き込み電圧条件を相違させる場合について説明する。書き込み電圧印加処理S13においてプログラム領域PGMに対しデータ領域DATより絶対値的に高い書き込み電圧を印加する。書き込み対象がフラッシュメモリ11かフラッシュメモリ12かに応じて書き込み電圧を変えればよい。或いは、書き込み電圧印加処理S13においてプログラム領域PGMに対しデータ領域DATより書き込み電圧印時間を長くする。書き込み電圧と書き込み電圧印加時間の双方を相違させてもよい。図29に例示されるように、プログラム領域PGMの書き込み電圧をVp1、データ領域DATの書き込み電圧をVp2とするとき、|Vp1|>|Vp2|とされる。また、プログラム領域PGMの書き込み電圧印加時間をPp1、データ領域DATの書き込み電圧印加時間をPp2とするとき、Pp1>Pp2とされる。図30にはそのときの閾値電圧分とメモリ電流との関係が示される。書き込み処理ではプログラム領域PGMのメモリ閾値電圧を高く上げることができ、書き込み状態のメモリセルに対する読み出し電流を小さな電流に抑えることができるため、相対的に消去状態のメモリセルに対する読み出し速度を高速化することができる。データ領域DATにおいては、メモリ閾値電圧が上がり過ぎず、また電圧印加後のメモリ閾値電圧分布が狭まるため、メモリ閾値電圧変化を比較的小さく抑えることができる。そのため、書き換え保証回数を大きくすることができる。書き込み電圧印加パルスの発生には図27及び図28と類似の回路を採用すればよい。
《不揮発性メモリセル構造の相違》
データ領域とプログラム領域の用途の相違に対するメモリセル特性の最適化には上記書き換え条件の相違のほかに、メモリセルのデバイス構造的条件を相違させて最適化を図ることも可能である。すなわち、前記プログラム領域PGMは、前記データ領域DATに対して、メモリセルゲート長、メモリセルゲート幅のうちの何れか一方又は双方の条件に相違を有し、プログラム領域はデータ領域DATよりも読み出し速度性能において優位性を有し、データ領域DATはプログラム領域PGMよりも書き換え保証回数において優位性を有する。具体的には、プログラム領域PGMは前記データ領域DATに対してメモリセルゲート長が短く設定される。プログラム領域PGMは前記データ領域DATに対してメモリセルゲート幅が大きく設定される。メモリセルゲート長が短いほど、メモリゲート幅が大きいほど、メモリセルトランジスタのコンダクタンスが大きくなり、読み出し速度の高速化に資することができる。なお、上記消去・書き込み条件の相違と共に、不揮発性メモリセルのゲート長等の構造の相違の双方を採用することも可能である。図31には上記メモリセルゲート長とメモリセルゲート幅の相違による特性の優劣が例示される。
上記説明したデータ領域DATとプログラム領域PGMの用途の相違に対する上記書き換え条件の相違とメモリセルのデバイス構造的条件の相違を整理すると図32のようになる。同図に列挙された条件のうちから何れか一つ又は複数個の条件を選んで採用することにより、前述の説明より明らかな如く、プログラム領域PGMにはメモリ電流が十分得られるように、データ領域DATには電圧ストレスが軽減されるように、書き換え条件などを最適化することができ、同一チップ上で読み出し速度の高速化と書き換え保証回数を多くすることの双方を実現することができる。
ここまでの説明では本発明をマイクロコンピュータを一例としたが、マイクロコンピュータのようなデータ処理システムにおけるデータ領域DATとプログラム領域PGMに対する記憶情報書き換えというデータ処理方法として本発明を把握することも可能である。このときの方法は前述の書き換え条件の最適化で説明した手法を用いる。その制御主体はCPU2である。或いはEPROMライタのような外部書き込み装置からの書き換え指示コマンドを受けてCPU2が行ってもよい。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、プログラム領域とデータ領域は別々のフラッシュメモリモジュールでなくてもよい。一つのフラッシュメモリモジュールの一部のメモリアレイをプログラム領域、他のメモリアレイをデータ領域とするようにフラッシュメモリを構成することも可能である。マイクロコンピュータのバス構成は2バスに限定されない。3バス構成や1バス構成などであってもよい。データプロセッサには上記以外の回路モジュールをオンチップすることは当然可能である。電気的に書き換え可能な不揮発性メモリはフラッシュメモリに限定されず、EEPROMなどであってもよい。本発明はフラッシュメモリなどの書き換え可能な不揮発性メモリをオンチップしたマイクロコンピュータやシステムLSIなどの半導体集積回路、そのような半導体集積回路と別の半導体集積回路をパッケージ基板に搭載したマルチチップモジュールなどに広く適用することができる。
本発明の一例に係るマイクロコンピュータのブロック図である。 フラッシュメモリの構成を例示するブロック図である。 不揮発性メモリセルのデバイス構造を例示する断面図である。 図3の不揮発性メモリセルに対する特徴を代表的に示した説明図である。 フラッシュメモリに対する消去フローを例示するフローチャートである。 フラッシュメモリに対する書き込みフローを例示するフローチャートである。 プログラム領域PGMとデータ領域DATで消去ベリファイ判定メモリゲート電圧条件を相違させたときの性能説明図である。 プログラム領域PGMの消去ベリファイ判定メモリゲート電圧をデータ領域DATの消去ベリファイ判定メモリゲート電圧よりも低くしたときの閾値電圧分とメモリ電流との関係を例示する特性説明図である。 読み出し系の回路を例示する回路図である。 プログラム領域PGMにおける消去状態のメモリセルの対する読出し信号波形を例示する波形図である。 データ領域DATにおける消去状態のメモリセルの対する読出し信号波形を例示する波形図である。 消去/書込み時におけるメモリ閾値電圧変化と書き換え回数の関係を示す特性図である。 消去ベリファイ判定メモリゲート電圧を生成する回路を例示する回路図である。 プログラム領域PGMとデータ領域DATで消去ベリファイ判定メモリ電流条件を相違させたときの性能説明図である。 プログラム領域PGMの消去ベリファイ判定メモリ電流をデータ領域DATの消去ベリファイ判定メモリ電流よりも大きくしたときの閾値電圧分とメモリ電流との関係を示す特性図である。 消去ベリファイメモリ電流判定回路を例示する回路図である。 プログラム領域PGMとデータ領域DATで書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧条件を相違させたときの性能説明図である。 プログラム領域PGMの書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧をデータ領域DATの書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧をVpv2よりも高くしたときの閾値電圧分とメモリ電流との関係を示す特性図である。 プログラム領域PGMにおける書き込み状態のメモリセルの対する読出し信号波形を示す波形図である。 データ領域DATにおける書き込み状態のメモリセルの対する読出し信号波形を示す波形図である。 プログラム領域PGMとデータ領域DATで書き込みベリファイ判定メモリ電流条件を相違させたときの性能説明図である。 プログラム領域PGMの書き込みベリファイ判定メモリ電流をデータ領域DATの書き込みベリファイ判定メモリ電流よりも小さくしたときの閾値電圧分とメモリ電流との関係を示す特性図である。 プログラム領域PGMとデータ領域DATで消去及び書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧条件を相違させたときの性能説明図である。 プログラム領域PGMの消去ベリファイ判定メモリゲート電圧をデータ領域DATの消去ベリファイ判定メモリゲート電圧よりも低くし、プログラム領域PGMの書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧をデータ領域DATの書き込みベリファイ判定メモリゲート電圧よりも高くしたときの閾値電圧分とメモリ電流との関係を示す特性図である。 プログラム領域PGMとデータ領域DATで消去電圧条件を相違させたときの性能説明図である。 プログラム領域PGMの消去電圧をデータ領域DATの消去電圧よりも大きくし、プログラム領域PGMの消去電圧印加時間をデータ領域DATの消去電圧印加時間よりも長くしたときの閾値電圧分とメモリ電流との関係を示す特性図である。 消去電圧印加パルスの発生回路を例示する回路図である。 倍周期回路の回路構成を例示する回路図である。 プログラム領域PGMとデータ領域DATで書き込み電圧条件を相違させたときの性能説明図である。 プログラム領域PGMの書き込み電圧をデータ領域DATの書き込み電圧よりも高くし、プログラム領域PGMの書き込み電圧印加時間をデータ領域DATの書き込み電圧印加時間よりも長くしたときの閾値電圧分とメモリ電流との関係を示す特性図である。 メモリセルゲート長とメモリセルゲート幅の相違による特性の優劣を例示する性能説明図である。 データ領域とプログラム領域の用途の相違に対する書き換え条件の相違とメモリセルのデバイス構造的条件の相違による性能を整理して示した性能説明図である。
符号の説明
1 マイクロコンピュータ
2 CPU
PGM プログラム領域
DAT データ領域
11 プログラム領域に割り当てられるフラッシュメモリ
12 データ領域に割り当てられるフラッシュメモリ
20 不揮発性メモリセル

Claims (20)

  1. 中央処理装置と、前記中央処理装置のアドレス空間に配置された書き換え可能な不揮発性メモリ領域とを有し、
    前記不揮発性メモリ領域は閾値電圧の相違によって情報記憶を行う第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域とを有し、
    前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、消去ベリファイ判定メモリゲート電圧、消去ベリファイ判定メモリ電流、書込みベリファイ判定メモリゲート電圧、書込みベリファイ判定メモリ電流、消去電圧、消去電圧印加時間、書込み電圧、及び書込み電圧印加時間のうちの何れか一つの条件又は複数の条件に相違を有し、
    前記第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域よりも記憶情報の読み出し速度が速く、
    前記第2の不揮発性メモリ領域は第1の不揮発性メモリ領域よりも書き換え保証回数が多い半導体集積回路。
  2. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、消去ベリファイ判定メモリゲート電圧に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して消去ベリファイ判定メモリゲート電圧が低く設定される請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、消去ベリファイ判定メモリ電流に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して消去ベリファイ判定メモリ電流が大きく設定される請求項1記載の半導体集積回路。
  4. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、書込みベリファイ判定メモリゲート電圧に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して書込みベリファイ判定メモリゲート電圧が高く設定される請求項1記載の半導体集積回路。
  5. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、書込みベリファイ判定メモリ電流に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して書込みベリファイ判定メモリ電流が小さく設定される請求項1記載の半導体集積回路。
  6. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、書込みベリファイ判定メモリゲート電圧と消去ベリファイ判定メモリゲート電圧に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して書込みベリファイ判定メモリゲート電圧が高く設定され、且つ消去ベリファイ判定メモリゲート電圧が低く設定される請求項1記載の半導体集積回路。
  7. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、消去電圧に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して消去電圧が高く設定される請求項1記載の半導体集積回路。
  8. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、消去電圧印加時間に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して消去電圧印加時間が長く設定される請求項1記載の半導体集積回路。
  9. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、書込み電圧に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して書込み電圧が高く設定される請求項1記載の半導体集積回路。
  10. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、書込み電圧印加時間に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対して書込み電圧印加時間が長く設定される請求項1記載の半導体集積回路。
  11. 前記第1の不揮発性メモリ領域は更に、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、メモリセルゲート長、メモリセルゲート幅のうちの何れか一方又は双方に相違を有する請求項1記載の半導体集積回路。
  12. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、メモリセルゲート長に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対してメモリセルゲート長が短く設定される請求項11記載の半導体集積回路。
  13. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、メモリセルゲート幅に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対してメモリセルゲート幅が大きく設定される請求項12記載の半導体集積回路。
  14. 前記第1の不揮発性メモリ領域を備えた第1の不揮発性メモリと、前記第2の不揮発性メモリ領域を備えた第2の不揮発性メモリとを別々に有する請求項1記載の半導体集積回路。
  15. 前記第1の不揮発性メモリ領域と前記第2の不揮発性メモリ領域の双方を備えた一つの不揮発性メモリを有する請求項1記載の半導体集積回路。
  16. 前記第1の不揮発性メモリ領域はプログラムの格納に用いられ、前記第2の不揮発性メモリ領域はデータの格納に用いられる請求項1記載の半導体集積回路。
  17. 中央処理装置と、前記中央処理装置のアドレス空間に配置された書き換え可能な不揮発性メモリ領域とを有し、
    前記不揮発性メモリ領域は閾値電圧の相違によって情報記憶を行う第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域とを有し、
    前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、メモリセルゲート長、メモリセルゲート幅のうちの何れか一方又は双方のに相違を有し、
    前記第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域よりも記憶情報の読み出し速度が速く、
    前記第2の不揮発性メモリ領域は第1の不揮発性メモリ領域よりも書き換え保証回数が多い半導体集積回路。
  18. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、メモリセルゲート長に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対してメモリセルゲート長が短く設定される請求項17記載の半導体集積回路。
  19. 前記第1の不揮発性メモリ領域は、前記第2の不揮発性メモリ領域に対して、メモリセルゲート幅に相違を有するとき、第1の不揮発性メモリ領域は前記第2の不揮発性メモリ領域に対してメモリセルゲート幅が大きく設定される請求項17記載の半導体集積回路。
  20. 閾値電圧の相違によって情報記憶を行う第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域と、前記第1のメモリ領域と第2のメモリ領域とをアクセス可能な中央処理装置とを有するデータ処理システムにおいて、前記第1の不揮発性メモリ領域と第2の不揮発性メモリ領域に対して書き換えを行うデータ処理方法であって、
    前記第1の不揮発性メモリ領域と前記第2の不揮発性メモリ領域との間では、消去ベリファイ判定メモリゲート電圧、消去ベリファイ判定メモリ電流、書込みベリファイ判定メモリゲート電圧、書込みベリファイ判定メモリ電流、消去電圧、消去電圧印加時間、書込み電圧、及び書込み電圧印加時間のうちの何れか一つの条件又は複数の条件を相違させ、
    前記第1の不揮発性メモリ領域は第2の不揮発性メモリ領域よりも記憶情報の読み出し速度を速くし、
    前記第2の不揮発性メモリ領域は第1の不揮発性メモリ領域よりも書き換え保証回数を多くするデータ処理方法。
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