JP4554350B2 - 把持力制御装置および作業機械 - Google Patents

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本発明は、油圧式アクチュエータの動作により対象物を把持する作業機械に用いられる把持力制御技術に関する。
油圧アクチュエータを用いて対象物を加圧する作業機械が知られている。この作業機械では、油圧アクチュエータによって駆動されるクランプが対象物を加圧する。クランプの加圧力は、操作レバーの操作量に応じた加圧力で対象物を加圧するように制御装置で制御されている(特許文献1参照)。
特開平11−125206号公報
この作業機械では、操作レバーの操作量とクランプの加圧力との対応関係が不変であり、汎用性に乏しかった。
(1) 請求項1の発明による把持力制御装置は、対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、把持爪を開閉駆動するアクチュエータに対して供給される圧油を制御する流量制御手段と、操作部の操作に基づいて、流量制御手段によってアクチュエータに供給される圧油の流量を調節する操作手段と、タッチパネル式の入力面を有するタッチパネル式表示装置と、タッチパネル式表示装置の入力面でタッチされた少なくとも2つの地点を、それぞれ操作手段の第1の操作量に対する把持力の第1の上限値を表す第1の座標、および、操作手段の第2の操作量に対する把持力の第2の上限値を表す第2の座標として認識し、少なくとも、第1および第2の座標に基づいて、操作手段の操作量に対する把持爪の把持力の上限値の特性(把持力特性)を算出する把持力特性算出手段と、把持力特性算出手段で算出された把持力特性を参照して、操作手段の操作量に対する把持力の上限値を超えないようにアクチュエータに供給される圧油を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
(2) 請求項2の発明による把持力制御装置は、対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、把持爪を開閉駆動するアクチュエータに対して供給される圧油を制御する流量制御手段と、操作部の操作に基づいて、流量制御手段によってアクチュエータに供給される圧油の流量を調節する操作手段と、タッチパネル式の入力面を有するタッチパネル式表示装置と、タッチパネル式表示装置の入力面がなぞられると、なぞられた軌跡を、操作手段の操作量に対する把持力の上限値を表すグラフとして認識して、操作手段の操作量に対する把持爪の把持力の上限値の特性(把持力特性)を算出する把持力特性算出手段と、把持力特性算出手段で算出された把持力特性を参照して、操作手段の操作量に対する把持力の上限値を超えないようにアクチュエータに供給される圧油を制御する制御手段とを備えることを特徴とする
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の把持力制御装置において、把持力特性算出手段で算出された把持力特性を新たに記憶する記憶手段と、記憶手段が複数記憶した把持力特性の中から任意の把持力特性を選択する選択手段とをさらに備え、制御手段は、選択手段で選択された把持力特性を参照して、操作手段の操作量に対する把持力の上限値を超えないようにアクチュエータに供給される圧油を制御することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の把持力制御装置において、把持力特性がデフォルト設定値としてあらかじめ格納された把持力設定値格納手段をさらに備え、入力部は、把持力設定値格納手段があらかじめ格納しているデフォルト設定値を把持力特性として選択入力が可能であり、制御手段は、入力部で選択入力された把持力特性を参照して、操作手段の操作量に対する把持力の上限値を超えないようにアクチュエータに供給される圧油を制御することを特徴とする
(5) 請求項5の発明による把持力制御装置は、対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、把持爪を開閉駆動するアクチュエータに対して供給される圧油を制御する流量制御手段と、把持爪を閉じるように流量制御手段からアクチュエータに供給される圧油に関して、アクチュエータと並列に設けられる可変リリーフ手段と、可変リリーフ手段で設定され得るリリーフ圧力の最高圧力よりも高いリリーフ圧力に設定されるリリーフ手段と、操作部の操作に基づいて、流量制御手段によってアクチュエータに供給される圧油の流量を調節する操作手段と、タッチパネル式の入力面を有するタッチパネル式表示装置と、タッチパネル式表示装置の入力面でタッチされた少なくとも2つの地点を、それぞれ操作手段の第1の操作量に対する把持力の第1の上限値を表す第1の座標、および、操作手段の第2の操作量に対する把持力の第2の上限値を表す第2の座標として認識し、少なくとも、第1および第2の座標に基づいて、操作手段の操作量に対する把持爪の把持力の上限値の特性(把持力特性)を算出する把持力特性算出手段と、把持力特性算出手段で算出された把持力特性を参照して、操作手段の操作量に対する把持力の上限値を超えないように、操作手段の操作量に対する可変リリーフ手段の設定圧力値を設定するリリーフ圧力設定手段とを備えることを特徴とする。
(6) 請求項6の発明による把持力制御装置は、対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、把持爪を開閉駆動するアクチュエータに対して供給される圧油を制御する流量制御手段と、操作部の操作に基づいて、流量制御手段によってアクチュエータに供給される圧油の流量を調節する操作手段と、把持爪の把持力を検出する把持力検出手段と、タッチパネル式の入力面を有するタッチパネル式表示装置と、タッチパネル式表示装置の入力面でタッチされた少なくとも2つの地点を、それぞれ操作手段の第1の操作量に対する把持力の第1の上限値を表す第1の座標、および、操作手段の第2の操作量に対する把持力の第2の上限値を表す第2の座標として認識し、少なくとも、第1および第2の座標に基づいて、操作手段の操作量に対する把持爪の把持力の上限値の特性(把持力特性)を算出する把持力特性算出手段と、把持力特性算出手段で算出された把持力特性を参照して、把持力検出手段で検出する把持爪の把持力が操作手段の操作量に対する把持力の上限値を超えないように流量制御手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
(7) 請求項7の発明による作業機械は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の把持力制御装置と、把持装置が取り付けられる腕を有する旋回体と、旋回体を旋回可能に保持する走行体とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、最適な把持力によって効率のよい把持作業が実現できる。
図1〜13を参照して、本発明による把持力制御装置を作業機械に適用した一実施の形態を説明する。図1に示すように、油圧ショベルをベースとした解体作業機100においては、走行体1に旋回体3が旋回可能に取り付けられている。旋回体3の前部には運転室4が取り付けられている。運転室4の後方にはエンジンおよび油圧ポンプを含む主要駆動装置5が設けられている。
旋回体3には多関節の腕を有するフロント作業腕101が取り付けられている。フロント作業腕101は、ブームシリンダ11により上下方向に揺動自在に旋回体3に取り付けられたブーム10と、ブーム10に連結されてアームシリンダ13により上下方向に揺動自在に取り付けられたアーム12と、アーム12の先端部分に連結されて作業具シリンダ15により上下方向に回動自在に取り付けられた作業具である把持装置14とを有する。
図2に把持装置14の構造を示す。把持装置14は、アーム12の先端に取り付けられる把持装置本体20と、先端側で対象物を把持できるように対向して設けられた把持爪21,22と、把持爪21,22を駆動するシリンダ30とを有する。把持爪21,22は、それぞれの後端の近傍で、把持装置本体20に設けられた回動軸23,24を中心に回動可能に軸支されている。把持爪21と把持爪22とは、それぞれ回動軸23,24の近傍でリンク25を介して接続されている。このリンク25によって、それぞれの把持爪21,22は、回動軸23,24を中心に連動して回動するので、把持爪21,22の先端側の把持部21a,22aで対象物を把持および開放できる。
シリンダ30のシリンダロッド31のロッド先端31aは、把持爪21の後端に設けられているシリンダロッド接続部21bに接続され、シリンダ本体32のボトム側端部(シリンダボトム)32aが把持装置本体20のシリンダ支持部26に接続されている。
シリンダ30の把持側油室(ボトム室)33に圧油が供給されると、シリンダロッド31が伸長し、回動軸23を中心に把持爪21を右旋させる。把持爪21の右旋に伴ってリンク25を介して把持爪22は回動軸24を中心に左旋される。したがって、把持爪21,22は閉じる方向に駆動されるので、把持対象物を把持できる。把持爪21,22が閉じている状態で、シリンダ30の解放側油室(ロッド室)34に圧油が供給されると、シリンダロッド31が収縮し、上述の動作とは逆方向に把持爪21,22が駆動されて、把持対象物を開放する。
図3は、解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路を示す図である。この油圧回路には、メインポンプ40と、コントロール弁41と、メインリリーフ弁42と、作動油タンク43と、比例電磁式リリーフ弁45と、チェック弁47とが設けられている。また、この油圧回路には、油圧回路の各構成機器を制御するために、パイロットポンプ50と、比例電磁式減圧弁51と、制御回路60と、コントローラ70と、把持力設定器110とが設けられている。コントローラ70は、いわゆる電気レバーと呼ばれる操作装置であり、把持装置14の開閉操作をするための操作レバー71を有する。
図示しないエンジンによりメインポンプ60が駆動されると、作動油タンク43の作動油がコントロール弁41を介して油路81または油路82からシリンダ30へ供給される。この油圧回路の最高圧力はメインリリーフ弁42で規定される。なお、油路81はシリンダ30のボトム室33とコントロール弁41とを結ぶ油路であり、油路82はロッド室34とコントロール弁41とを結ぶ油路である。以下の説明では、ボトム室33に供給される圧油を供給圧油Fと呼び、供給圧油Fの圧力を供給圧力Pと呼ぶ。コントロール弁41は、後述するように、操作レバー71の操作に応じて制御される比例電磁式減圧弁51からのパイロット圧油によってスプールが駆動されて、シリンダ30への圧油の流れを制御する。
油路81と油路82とは油路83で結ばれており、この油路83には、比例電磁式リリーフ弁45と、チェック弁47とが設けられている。比例電磁式リリーフ弁45は、油路83上でシリンダ30と並列に配設されている。比例電磁式リリーフ弁45のリリーフ圧(設定圧力値)は、後述するように、制御回路60から送信される信号によって設定される。チェック弁47は油路82と比例電磁式リリーフ弁45とを結ぶ油路に設けられて、油路82から比例電磁式リリーフ弁45への不必要な圧油流入を防止する。
制御回路60は、コントローラ70の操作レバー71の操作状況に基づいて、比例電磁式減圧弁51の設定圧力と、比例電磁式リリーフ弁45の設定圧力とを制御する。なお、把持装置14の把持力は、供給圧力Pに比例し、シリンダ30のピストンの断面積や把持爪21,22を開閉駆動するレバー機構のレバー比などで表される係数と供給圧力Pとの積で表される。
上述のように構成される油圧回路では、後述するように、操作レバー71の操作量に応じた速度でシリンダ30が駆動される。また供給圧力Pの最大値は、比例電磁式リリーフ弁45の設定圧力値によって決定される。本実施の形態の把持力制御装置では、供給圧力Pを後述するように比例電磁式リリーフ弁45の設定圧力で制御することで、把持装置14の把持力の最大値(上限値)を制御する。
図4は、コントローラ70の構造を示す図である。コントローラ70は、操作レバー71と、ポテンショメータ73と、中立復帰バネ74と、ストッパ75とを有する。操作レバー71は、ストッパ75で規制された操作範囲内で前後方向もしくは左右方向に操作可能であり、操作力が加わってない状態では中立復帰バネ74によって中立位置に復帰する。
ポテンショメータ73には、不図示の電源から+5Vの電源が接続されるVs端子と、解体作業機100の車体に接地されるGND端子と、操作レバー71の操作量(以下、レバー操作量と呼ぶ)に応じた電圧が出力されるVout端子とが設けられている。Vout端子は、制御回路60に接続されている。
図5に、レバー操作量と、Vout端子に出力される電圧との関係を図示する。操作レバー71が中立位置であるとき、Vout端子には電圧V0が出力される。操作レバー71が中立位置からL方向に操作されると、操作量に応じてVout端子に出力される電圧が上昇する。操作レバー71がL方向の上限(SLmax)まで操作されると、Vout端子には電圧VLが出力される。同様に、操作レバー71が中立位置からR方向に操作されると、操作量に応じてVout端子に出力される電圧が下降する。操作レバー71がR方向の上限(SRmax)まで操作されると、Vout端子には電圧VRが出力される。
なお、以下の説明では、把持装置14が対象物を把持する方向、および、把持装置14が対象物を把持するように操作レバー71が操作される方向を把持方向と呼び、把持装置14が対象物を解放する方向、および、把持装置14が対象物を解放するように操作レバー71が操作される方向を解放方向と呼ぶ。
図6は、制御回路60の構成を示すブロック図である。制御回路60は、レバー信号演算部61と、把持力設定演算部62と、比例電磁式減圧弁出力演算部63と、比例電磁式リリーフ弁出力演算部64と、メモリ65とを有する。コントローラ70のポテンショメータ73から出力されたVout端子の電圧は、レバー信号演算部61に入力される。レバー信号演算部61では、入力されたVout端子の電圧に基づいて演算したコントロール弁41の速度指令値を比例電磁式減圧弁出力演算部63に出力するとともに、入力されたVout端子の電圧に基づいて演算したレバー操作量の信号を比例電磁式リリーフ弁出力演算部64に出力する。把持力設定演算部62には、後述する把持力設定器110の各種設定信号が入力される。
把持力設定演算部62は、把持力設定器110の各種設定信号や、メモリ65に格納された各種設定値に基づいて、操作レバー71の任意の操作量に対する把持装置14の把持力の上限値を演算して、レバー操作量と把持装置14の把持力の上限値(以下、把持力上限値と呼ぶ)との対応関係を決定する。決定されたレバー操作量と把持力上限値との対応関係は、比例電磁式リリーフ弁出力演算部64に出力される。把持力設定演算部62における、レバー操作量と把持力上限値との対応関係の算出方法については後述する。なお、以下の説明では、把持力設定演算部62で算出されるレバー操作量と把持力上限値との対応関係を把持力制御マップと呼ぶ。
比例電磁式減圧弁出力演算部63は、レバー信号演算部61で演算されたコントロール弁41の速度指令値に基づいて、比例電磁式減圧弁51のソレノイドの励磁信号を出力する。
比例電磁式リリーフ弁出力演算部64は、把持力設定演算部62で算出された把持力制御マップを、レバー操作量と比例電磁式リリーフ弁45の設定圧力値との対応関係に変換する。そして、レバー信号演算部61から入力された信号に基づいて、レバー操作量に対応する比例電磁式リリーフ弁45の設定圧力の指令値を比例電磁式リリーフ弁45に出力する。
メモリ65には、よく使われる把持力制御マップがデフォルト設定値としてあらかじめ複数格納されている。また、メモリ65は、後述するように、把持力設定器110から入力された各種設定信号に基づいて把持力設定演算部62で算出された把持力制御マップを記憶する。
図7は、レバー操作量と、比例電磁式リリーフ弁出力演算部64から比例電磁式リリーフ弁45へ出力される設定圧力の指令値(圧力設定値)との対応関係の一例を示す図である。操作レバー71の中立位置付近の不感帯は、操作レバー71が中立位置からわずかに傾動されただけで鋭敏にシリンダ30が駆動されてしまうのを防止するため、レバー操作量を認識しないように設けられた領域である。
把持装置14が対象物を把持する方向(把持方向)へ操作レバー71が不感帯を超えて操作されると、レバー操作量に対応する比例電磁式リリーフ弁45の圧力設定値が決定される。把持力設定器110に設けられた後述する指令値保持スイッチがONされているときには、決定された圧力設定値は、図7の破線で示すように、操作レバー71が中立位置に戻されても操作レバー71の把持方向への操作量の最大値に対応する圧力設定値で保持される。把持装置14が対象物を解放する方向(解放方向)へ操作レバー71が不感帯を超えて操作されると、比例電磁式リリーフ弁45の圧力設定値は0に戻る。すなわち、指令値保持スイッチがONされているときには、比例電磁式リリーフ弁45の圧力設定値は、操作レバー71の把持方向への最大操作量に対応して設定され、操作レバー71が解放方向に操作された場合にのみ初期化される。
指令値保持スイッチがOFFされているときには、比例電磁式リリーフ弁45の圧力設定値は、操作レバー71が中立位置の方向に戻されると、操作レバー71のその時点の操作量に対応する圧力設定値に変更される。すなわち、指令値保持スイッチがOFFされているときには、比例電磁式リリーフ弁45の圧力設定値は、レバー操作量と対応づけられた圧力設定値に一致する。
図8に示すように、把持力設定器110は、表示入力部111と、直線補間指示スイッチ112と、曲線補間指示スイッチ113と、指令値保持スイッチ114と、記憶スイッチ115と、決定スイッチ116と、呼び出しスイッチ117と、キャンセルスイッチ118とを備えている。表示入力部111は、レバー操作量と把持力上限値との対応関係を入力する入力機能と、入力されたレバー操作量と把持力上限値との対応関係を表示する表示機能とを備えた、いわゆるタッチパネル式の表示装置である。表示入力部111には、レバー操作量を横軸131にとり、把持力上限値を縦軸132にとった座標軸が表示される。横軸131の左端近傍の領域は、上述した不感帯に相当する領域133である。
領域133を除き、縦軸131と横軸132とで挟まれた領域134が、たとえばタッチペンなどでタッチされると、そのタッチされた点がレバー操作量と把持力上限値との関係を表す座標として認識される。たとえば図9(a)は、領域134の4カ所がタッチされ、タッチされた地点がレバー操作量と把持力上限値との関係を表す座標135a〜135dとして認識された状態を示す図である。なお、不感帯に相当する領域133では、把持力の上限値は設定できない。
縦軸131と横軸132とで挟まれた領域134が、タッチペンなどでなぞられると、図9(b)に示すように、なぞられた軌跡136がレバー操作量と把持力上限値との関係を表すグラフとして認識される。
直線補間指示スイッチ112および曲線補間指示スイッチ113は、図9(a)に示すように、上述した各座標135a〜135dの間の補間を指示するスイッチである。図10(a)に示すように、領域134がタッチされて、各座標135a〜135dが表示された状態で直線補間指示スイッチ112が押圧されると、図10(b)に示すように、各座標135a〜135dの間がそれぞれ直線で補間されて一つのグラフ137となる。
同様に、図10(a)に示した、各座標135a〜135dが表示された状態で曲線補間指示スイッチ113が押圧されると、図10(c)に示すように、各座標135a〜135dを通る曲線によって、各座標135a〜135dの間が補間されて1つのグラフ138となる。すなわち、レバー操作量と把持力上限値との関係が点として入力された後、直線補間指示スイッチ112または曲線補間指示スイッチ113が押圧されると、レバー操作量と把持力上限値との対応関係がグラフとして生成される。このグラフは、レバー操作量に対する把持力上限値の特性を示すものである。以下の説明では、レバー操作量に対する把持力上限値の特性を把持力特性と呼ぶ。
指令値保持スイッチ114は、上述したように、把持方向へ操作レバー71が操作されて決定された圧力設定値が、図7の破線で示すように、操作レバー71が中立位置に戻されても操作レバー71の把持方向への操作量の最大値に対応する圧力設定値で保持されるか否かを選択するスイッチである。指令値保持スイッチ114がONされると指令値保持スイッチ114が光り、指令値保持スイッチ114がONされたことを乗員に報知する。
記憶スイッチ115は、表示入力部111で入力された把持力特性に基づいて、把持力設定演算部62で算出された把持力制御マップを制御回路60のメモリ65へ記憶させるためのスイッチである。図9(b)および図10(b),(c)に示すように、レバー操作量と把持力上限値との関係を表すグラフ136〜138が表示された状態で、記憶スイッチ115が押圧されると、表示入力部111に表示されたグラフ136〜138に基づいて、把持力設定演算部62で把持力制御マップが算出されて、メモリ65に格納される。
決定スイッチ116は、把持力設定器110への入力内容を確定させるためのスイッチである。決定スイッチ116が押圧された際の具体的な動作は後述する。呼び出しスイッチ117は、メモリ65にあらかじめ格納された複数の把持力制御マップや、把持力設定器110から入力された把持力特性に基づいてメモリ65に格納された複数の把持力制御マップの中から、任意の1つの把持力制御マップを呼び出すスイッチである。呼び出しスイッチ117が押圧されると、メモリ65に格納された把持力制御マップが順次呼び出されて、レバー操作量と把持力上限値との対応関係を示すグラフとして、すなわち把持力特性として表示入力部111に表示される。なお、任意の把持力制御マップが表示入力部111に表示された状態で決定スイッチ116が押圧されると、表示入力部111に表示されている把持力特性で、すなわち呼び出した把持力制御マップで把持力が制御されるように、把持力設定演算部62から比例電磁式リリーフ弁出力演算部64へ信号が出力される。
キャンセルスイッチ118は、把持力設定器110における入力操作を取り消すためのスイッチである。キャンセルスイッチ118が短時間押圧されると、直前の入力操作が取り消される。キャンセルスイッチ118の短時間の押圧が複数回行われると、押圧される直前から押圧された回数だけ遡った過去の入力操作まで取り消される。キャンセルスイッチ118が長時間(たとえば3秒以上)押圧されると、一連の入力操作が全て取り消される。
−−−把持力設定器110による把持力特性の設定−−−
このように構成される把持力設定器110では、図9(a),図10(a)に示すように、領域134の任意の場所がタッチペンなどでタッチされた後、直線補間指示スイッチ112または曲線補間指示スイッチ113が押圧されると、図10(b),(c)に示すように、各座標135a〜135dの間が補間されて一つのグラフ137,138となる。また、図9(b)に示すように、領域134が、タッチペンなどでなぞられると、その軌跡136がレバー操作量と把持力上限値との関係を表すグラフとして認識される。これらの状態で決定スイッチ116が押圧されると、表示入力部111に表示されたグラフ136,137,138で示される把持力特性が把持力設定演算部62に出力される。把持力設定演算部62では、上述のように、把持力設定器110から入力された把持力特性に基づいて、把持力制御マップを算出して、比例電磁式リリーフ弁出力演算部64へ出力する。
図9(b),図10(b),(c)に示すように、表示入力部111にグラフ136,137,138が表示された状態で、記憶スイッチ115が押圧されると、上述のように、表示入力部111に表示されたグラフ136〜138に基づいて、把持力設定演算部62で把持力制御マップが算出されて、メモリ65に格納される。
また、上述したように、メモリ65に格納された把持力制御マップは、呼び出しスイッチ117の押圧によって呼び出される。任意の把持力制御マップによる把持力特性が表示入力部111に表示された状態で決定スイッチ116が押圧されると、表示入力部111に表示されている把持力特性で、すなわち呼び出した把持力制御マップで把持力が制御されるように、把持力設定演算部62から比例電磁式リリーフ弁出力演算部64へ信号が出力される。なお、この解体作業機100では、把持力設定器110による設定作業に不慣れなオペレータであってもすぐに把持作業ができるように、工場出荷時に、メモリ65に格納されたデフォルト設定値のうち、最も汎用性の高い把持力制御マップで把持作業ができるように、あらかじめ設定されていることが望ましい。
−−−油圧回路の動作説明−−−
上述のように、この油圧回路では、操作レバー71が把持方向に操作されると、油路81の圧油は、比例電磁式リリーフ弁45およびシリンダ30のボトム室33へ供給される。油路81の圧油は、供給圧力Pが比例電磁式リリーフ弁45の設定圧力値以下であれば、比例電磁式リリーフ弁45からリリーフされずに、全量が供給圧油Fとしてシリンダ30のボトム室33へ供給される。コントロール弁41から油路81へ供給される圧油の流量は、操作レバー71の把持方向への操作量に比例するので、シリンダ30の把持方向への動作速度は、レバー操作量に比例する。したがって、シリンダ30は操作レバー71による速度指令で把持方向に駆動される。
把持対象物を把持することでシリンダ30の駆動が停止されると、コントロール弁41から供給される圧油によってボトム室33の圧力は上昇する。上述のように、比例電磁式リリーフ弁45の圧力設定値は、把持力設定器110によって設定された把持力特性に基づいて把持力設定演算部62で算出された把持力制御マップによって決定される。その結果、把持装置14が発揮する把持力の上限値には、把持力設定器110によって設定された把持力特性が反映される。
指令値保持スイッチ114がONされている場合、比例電磁式リリーフ弁45の圧力設定値は、上述のように、操作レバー71の把持方向への最大操作量に対応して設定され、操作レバー71が解放方向に操作された場合にのみ初期化される。したがって、把持力上限値は、操作レバー71の把持方向への最大操作量に対応して設定され、操作レバー71が解放方向に操作された場合にのみ初期化される。
指令値保持スイッチ114がOFFされている場合、比例電磁式リリーフ弁45の圧力設定値は、上述のように、操作レバー71が中立位置の方向に戻されると、戻された操作レバー71の現時点の操作量に対応する圧力設定値に変更される。すなわち、指令値保持スイッチがOFFされているときには、比例電磁式リリーフ弁45の圧力設定値は、レバー操作量と対応づけられた圧力設定値に一致する。したがって、把持力上限値は、その時点のレバー操作量に応じて、把持力設定器110で設定された把持力特性と一致するように変化する。
なお、指令値保持スイッチ114のON/OFF状態にかかわらず、操作レバー71が解放方向に操作されて、油路82に圧油が供給された場合、チェック弁47によって比例電磁式リリーフ弁45への圧油流入が防止されているので、レバー操作量に比例した流量でコントロール弁41から油路82へ供給された圧油は、すべてシリンダ30のロッド室34へ供給される。したがって、シリンダ30の解放方向への動作速度は、レバー操作量に比例する。すなわち、シリンダ30は操作レバー71による速度指令で開放方向に駆動される。
−−−把持力特性のバリエーション−−−
上述のように、解体作業機100の作業内容に応じて把持力設定器110によって把持力特性を適宜変更することで、作業内容や把持対象物に適した把持力制御マップが得られるので、効率のよい把持作業が実現できる。たとえば、図11に示すように、レバー操作量に関わらず一定の把持力が得られるような設定は、把持対象物が限定的であり、繰り返して把持する作業に適している。
図12に示した把持力特性は、レバー操作量が少ない領域では、一定の低い把持力が得られるように設定し、レバー操作量が多い領域では、一定の高い把持力が得られるように設定するものである。レバー操作量が少ない領域と多い領域との間の領域では、操作量に比例して把持力が得られるように設定している。このように把持力特性を設定することで、大中小の3段階程度の把持力による操作が容易に行える。また、把持対象物の物理的な特性が不明で、どの程度の把持力で把持すればよいか分からない場合であっても、操作レバー71の操作によって把持力を徐々に変化させて把持対象物を把持することができる。このように、図12に示した把持力特性は、様々な把持対象物が存在する場合に適した設定である。
図13に示した把持力特性では、レバー操作量が所定の値以下となる領域では、操作量の増加に対する把持力の増加の割合を抑えるように設定されている。レバー操作量が所定の値以上の操作量となる領域では、操作量の増加に対して把持力が急激に増加するように設定されている。このように把持力特性を設定することで、把持力が比較的小さな領域では、レバー操作量に対して、把持力の制御精度が向上できるとともに、大きな把持力を得ることができる。このように、図13で示した把持力特性は、少把持力領域での把持力制御精度と高把持力との双方を必要とする作業に適した設定である。
上述した把持力制御装置では、次の作用効果を奏する。
(1) レバー操作量に対する把持力上限値を把持力設定器110によって任意に設定できるように構成した。これにより、レバー操作量に対する把持力上限値を把持対象物や把持作業の内容に合わせて適宜変更できるので、最適な把持力によって効率のよい把持作業が実現でき、汎用性の高い作業機械を提供できる。
(2) 把持力設定器110の領域134に入力されたレバー操作量と把持力上限値との関係を表す複数の座標の間を補間できるように構成した。これにより、レバー操作量と把持力上限値との関係を点として入力すれば、把持力特性が線として生成されるので、把持力制御マップの設定および変更が容易となり、様々な作業現場でそれぞれの作業に適した把持力制御マップを迅速に設定でき、利便性が高い。
(3) 表示入力部111から入力された把持力特性に基づいて、把持力設定演算部62で算出された把持力制御マップを制御回路60のメモリ65へ記憶できるように構成した。これにより、一度設定したレバー操作量と把持力上限値との関係を表示入力部111から再び入力し直す必要がなくなるので、把持力制御マップを迅速に設定でき、作業段取りの時間を短縮して、効率的に作業できる。
(4) デフォルト設定値としてあらかじめメモリ65に格納されている把持力制御マップを読み出して、読み出した把持力制御マップで把持力が制御されるように構成した。すなわち、よく使われる把持力制御マップがあらかじめ格納されているので、表示入力部111からレバー操作量と把持力上限値との関係として入力しなくても作業機械を使用できるので、把持力設定器110の操作に不慣れなオペレータであっても、従来の作業機械と同様に操作できる。
(5) 把持力設定器110の表示入力部111は、把持力特性を入力する入力機能と、入力された把持力特性を表示する表示機能とを備えるように構成されている。これにより、把持力特性の入力状態が容易に把握できるので、表示入力部111の入力操作を容易化できる。
(6) 把持力設定器110の表示入力部111に、把持力特性がグラフで表示されるように構成した。これにより、視覚的に分かり易い形態によって把持力特性を入力および表示できるので、表示入力部111の入力操作および入力内容の確認が容易となり、把持力設定器110の操作性を向上できる。また、把持力特性の設定ミスを減らせるので、作業機械の信頼性を向上できる。
(7) 把持力設定器110に入力されたレバー操作量と把持力上限値との関係を表す複数の座標の間を直線補間および曲線補間できるように構成した。これにより、レバー操作量に対して把持装置14の把持力の変化率が一定となるように設定できるとともに、レバー操作量に対して把持装置14の把持力の変化率が徐々に変化するようにも設定できる。したがって、簡単な入力操作で、様々な特性をもった把持力制御マップを設定できるので、様々な作業内容に見合った把持力制御マップが容易に設定でき、作業機械の利便性を向上できる。
(8) 把持力設定器110の表示入力部111がタッチペンなどでなぞられると、なぞられた軌跡がレバー操作量と把持力上限値との関係を表すグラフとして認識されるように構成した。これにより、オペレータが意図したように把持力制御マップを設定できるので、様々な作業内容に対しても、最も適した把持力制御マップを容易に設定でき、作業内容に適した作業機械を提供できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、比例電磁式リリーフ弁45の圧力設定値を変更することで、把持力上限値を変更しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図14に示すように、比例電磁式リリーフ弁45を設けず、油路81に圧力センサ92を設けることとしてもよい。そして、圧力センサ92で検出した供給圧力Pが、上述の説明において比例電磁式リリーフ弁出力演算部64で演算された比例電磁式リリーフ弁45の設定圧力値を超えないように、比例電磁式減圧弁51の設定圧力をフィードバック制御することもできる。これにより、上述した実施の形態の作用効果と同様の作用効果を奏する。
(2) 上述の説明では、コントローラ70は、いわゆる電気レバーと呼ばれる操作装置であったが、本発明はこれに限定されない。たとえば、図15に示すように、パイロットポンプ50の圧油を直接制御するパイロット弁を有するコントローラ170を用いることもできる。この場合、圧力センサ91によって操作レバー171が把持方向に操作されたときにコントロール弁41へ供給されるパイロット圧力を検出して、操作レバー171の把持方向の操作量を検出することで、上述の説明と同様の制御ができる。
(3) 上述の説明では、把持力設定器110で把持力特性の設定を行う場合、表示入力部111の領域134に直接触れることで、レバー操作量と把持力上限値との関係を入力しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、いわゆるマウスやポインティングデバイスなどのような入力デバイスによってレバー操作量と把持力上限値との関係を入力するように構成してもよい。また、図16に示すように、把持力設定器110に数値入力用のテンキー140を設け、レバー操作量と把持力上限値とをテンキー140によって数値でも入力できるように構成してもよい。この場合、レバー操作量と把持力上限値とをそれぞれ交互に入力するように構成してもよく、レバー操作量と把持力上限値とを領域134の座標値として入力するように構成してもよい。さらに、レバー操作量と把持力上限値との関係を示す関係式をキーボードなどから入力できるように構成してもよい。なお、キーボードなどは、把持力設定器110に接続して使用するようにしてもよく、あらかじめ把持力設定器110に設けてもよい。また、外部の機器で設定した把持力特性をメモリーカードなどの媒体によって把持力設定器110に転送するようにしてもよい。
(4) 上述の説明では、領域134が、タッチペンなどでなぞられると、図9(b)に示すように、なぞられた軌跡136がレバー操作量と把持力上限値との関係を表すグラフとして認識されるように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、手書きでなぞられた軌跡136がなめらかな曲線や真っ直ぐな直線とならなかった場合には、軌跡136を曲線や直線で近似して修正し、修正後の軌跡がレバー操作量と把持力上限値との関係を表すグラフとして認識されるように構成してもよい。
(5) 上述の説明では、把持作業におけるレバー操作量の報知については特に言及していないが、本発明はこれに限定されない。たとえば、油路81に油圧センサを設けて供給圧力Pを検出し、図17に示すように、供給圧力Pから算出される把持装置14の実際の把持力と、現在のレバー操作量とを示すマーク161を領域134に表示するように構成してもよい。また、図18に示すように、あるレバー操作量を境にレバー操作量と把持力上限値との対応関係が変化する変化点151,152を有する把持力特性150では、変化点151,152に対応するレバー操作量となったときに、ブザー音などを発するようにしてもよい。これにより、オペレータは、レバー操作量と把持力上限値との対応関係が変化することをブザー音によって認識できる。レバー操作量が変化点151,152に対応するレバー操作量となったことを報知する手段として、領域134に表示するマーク161やブザー音に限らず、音声によって報知したり、操作レバー71の微少振動によって報知することもできる。
(6) 上述の説明では、直線補間指示スイッチ112が押圧されると、図10(b)に示すように、領域134に入力された各座標135a〜135dの間がそれぞれ直線で補間されて一つのグラフ137となるように構成されている。また、曲線補間指示スイッチ113が押圧されると、図10(c)に示すように、領域134に入力された各座標135a〜135dを通る曲線によって、各座標135a〜135dの間が補間されて1つのグラフ138となるように構成されている。しかし、本発明は、これらの補間方法に限定されず、様々な補間方法によって、領域134に入力された各座標の間の区間を補間してもよい。たとえば多項式補間やスプライン補間などによって補間するように構成してもよい。
(7) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
以上の実施の形態およびその変形例において、たとえば、流量制御手段はコントロール弁41に、操作手段はコントローラ70に、把持力入力設定手段は把持力設定器110に、制御手段およびリリーフ圧力設定手段は制御回路60にそれぞれ対応する。記憶手段および把持力設定値格納手段はメモリ65に、選択手段は把持力設定器110の呼び出しスイッチ117に、可変リリーフ手段は比例電磁式リリーフ弁45に、リリーフ手段はメインリリーフ弁42に、把持力検出手段は圧力センサ92にそれぞれ対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
本発明による解体作業機100の側面図である。 解体作業機100の把持装置14の構造を示す図である。 解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路を示す図である。 コントローラ70の構造を示す図である。 操作レバー71の操作量と、Vout端子に出力される電圧との関係を示す図である。 制御回路60の構成を示すブロック図である。 操作レバー71の操作量と、比例電磁式リリーフ弁45への指令値(圧力設定値)との関係を示す図である。 把持力設定器110を示す図である。 把持力特性の入力・設定方法を説明する図であり、(a)は、領域134のタッチされた地点がレバー操作量と把持力上限値との関係を表す座標135a〜135dとして認識された状態を示す図であり、(b)は、領域134でなぞられた軌跡136がレバー操作量と把持力上限値との関係を表すグラフとして認識された状態を示す図である。 把持力設定器110に入力されたレバー操作量と把持力上限値との関係を表す座標135a〜135dの間の補間について説明する図であり、(a)は、各座標135a〜135dが入力された状態を示し、(b)は、各座標135a〜135dの間がそれぞれ直線で補間された状態を示し、(c)は、各座標135a〜135dを通る曲線によって、各座標135a〜135dの間が補間された状態を示す図である。 把持力制御マップのバリエーションを示す図である。 把持力制御マップのバリエーションを示す図である。 把持力制御マップのバリエーションを示す図である。 解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路の変形例を示す図である。 解体作業機100のシリンダ30を駆動する油圧回路の変形例を示す図である。 把持力設定器110の変形例を示す図である。 把持装置14の実際の把持力と、現在のレバー操作量とを示すマーク161を領域134に表示した変形例を示す図である。 レバー操作量と把持力上限値との対応関係が変化する変化点151,152を示す図である。
符号の説明
14 把持装置 30 シリンダ
33 把持側油室(ボトム室) 34 解放側油室(ロッド室)
40 メインポンプ 41 コントロール弁
42 メインリリーフ弁 43 作動油タンク
45 比例電磁式リリーフ弁 47 チェック弁
50 パイロットポンプ 51 比例電磁式減圧弁
60 制御回路 61 レバー信号演算部
62 把持力設定演算部 63 比例電磁式減圧弁出力演算部
64 比例電磁式リリーフ弁出力演算部 65 メモリ
70,170 コントローラ 71,171 操作レバー
91,92 圧力センサ 100 解体作業機
101 フロント作業腕 110 把持力設定器
111 表示入力部 112 直線補間指示スイッチ
113 曲線補間指示スイッチ 114 指令値保持スイッチ
115 記憶スイッチ 116 決定スイッチ
117 呼び出しスイッチ

Claims (7)

  1. 対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、
    前記把持爪を開閉駆動するアクチュエータに対して供給される圧油を制御する流量制御手段と、
    操作部の操作に基づいて、前記流量制御手段によって前記アクチュエータに供給される圧油の流量を調節する操作手段と、
    タッチパネル式の入力面を有するタッチパネル式表示装置と、
    前記タッチパネル式表示装置の前記入力面でタッチされた少なくとも2つの地点を、それぞれ前記操作手段の第1の操作量に対する前記把持力の第1の上限値を表す第1の座標、および、前記操作手段の第2の操作量に対する前記把持力の第2の上限値を表す第2の座標として認識し、少なくとも、前記第1および第2の座標に基づいて、前記操作手段の操作量に対する前記把持爪の把持力の上限値の特性(把持力特性)を算出する把持力特性算出手段と、
    前記把持力特性算出手段で算出された前記把持力特性を参照して、前記操作手段の操作量に対する前記把持力の上限値を超えないように前記アクチュエータに供給される圧油を制御する制御手段とを備えることを特徴とする把持力制御装置。
  2. 対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、
    前記把持爪を開閉駆動するアクチュエータに対して供給される圧油を制御する流量制御手段と、
    操作部の操作に基づいて、前記流量制御手段によって前記アクチュエータに供給される圧油の流量を調節する操作手段と、
    タッチパネル式の入力面を有するタッチパネル式表示装置と、
    前記タッチパネル式表示装置の前記入力面がなぞられると、なぞられた軌跡を、前記操作手段の操作量に対する前記把持力の上限値を表すグラフとして認識して、前記操作手段の操作量に対する前記把持爪の把持力の上限値の特性(把持力特性)を算出する把持力特性算出手段と、
    前記把持力特性算出手段で算出された前記把持力特性を参照して、前記操作手段の操作量に対する前記把持力の上限値を超えないように前記アクチュエータに供給される圧油を制御する制御手段とを備えることを特徴とする把持力制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の把持力制御装置において、
    前記把持力特性算出手段で算出された前記把持力特性を新たに記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段が複数記憶した前記把持力特性の中から任意の把持力特性を選択する選択手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記選択手段で選択された前記把持力特性を参照して、前記操作手段の操作量に対する前記把持力の上限値を超えないように前記アクチュエータに供給される圧油を制御することを特徴とする把持力制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の把持力制御装置において、
    前記把持力特性がデフォルト設定値としてあらかじめ格納された把持力設定値格納手段をさらに備え、
    前記入力部は、前記把持力設定値格納手段があらかじめ格納しているデフォルト設定値を前記把持力特性として選択入力が可能であり、
    前記制御手段は、前記入力部で選択入力された前記把持力特性を参照して、前記操作手段の操作量に対する前記把持力の上限値を超えないように前記アクチュエータに供給される圧油を制御することを特徴とする把持力制御装置。
  5. 対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、
    前記把持爪を開閉駆動するアクチュエータに対して供給される圧油を制御する流量制御手段と、
    前記把持爪を閉じるように前記流量制御手段から前記アクチュエータに供給される圧油に関して、前記アクチュエータと並列に設けられる可変リリーフ手段と、
    前記可変リリーフ手段で設定され得るリリーフ圧力の最高圧力よりも高いリリーフ圧力に設定されるリリーフ手段と、
    操作部の操作に基づいて、前記流量制御手段によって前記アクチュエータに供給される圧油の流量を調節する操作手段と、
    タッチパネル式の入力面を有するタッチパネル式表示装置と、
    前記タッチパネル式表示装置の前記入力面でタッチされた少なくとも2つの地点を、それぞれ前記操作手段の第1の操作量に対する前記把持力の第1の上限値を表す第1の座標、および、前記操作手段の第2の操作量に対する前記把持力の第2の上限値を表す第2の座標として認識し、少なくとも、前記第1および第2の座標に基づいて、前記操作手段の操作量に対する前記把持爪の把持力の上限値の特性(把持力特性)を算出する把持力特性算出手段と、
    前記把持力特性算出手段で算出された前記把持力特性を参照して、前記操作手段の操作量に対する前記把持力の上限値を超えないように、前記操作手段の操作量に対する前記可変リリーフ手段の設定圧力値を設定するリリーフ圧力設定手段とを備えることを特徴とする把持力制御装置。
  6. 対象物を把持する把持爪を有する把持装置と、
    前記把持爪を開閉駆動するアクチュエータに対して供給される圧油を制御する流量制御手段と、
    操作部の操作に基づいて、前記流量制御手段によって前記アクチュエータに供給される圧油の流量を調節する操作手段と、
    前記把持爪の把持力を検出する把持力検出手段と、
    タッチパネル式の入力面を有するタッチパネル式表示装置と、
    前記タッチパネル式表示装置の前記入力面でタッチされた少なくとも2つの地点を、それぞれ前記操作手段の第1の操作量に対する前記把持力の第1の上限値を表す第1の座標、および、前記操作手段の第2の操作量に対する前記把持力の第2の上限値を表す第2の座標として認識し、少なくとも、前記第1および第2の座標に基づいて、前記操作手段の操作量に対する前記把持爪の把持力の上限値の特性(把持力特性)を算出する把持力特性算出手段と、
    前記把持力特性算出手段で算出された前記把持力特性を参照して、前記把持力検出手段で検出する前記把持爪の把持力が前記操作手段の操作量に対する前記把持力の上限値を超えないように前記流量制御手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする把持力制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の把持力制御装置と、
    前記把持装置が取り付けられる腕を有する旋回体と、
    前記旋回体を旋回可能に保持する走行体とを備えることを特徴とする作業機械。
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