JP5600830B2 - 作業機械の操作制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、解体作業、建築作業、土木作業等に使用される作業機械の操作制御装置に関する。
代表的な多関節型の作業機械として油圧ショベルがある。油圧ショベルは一般的にブームとアームとをリンク機構で構成する2関節型のフロント装置を備えている。アームの先端部には、バケットや把持装置といった作業内容に応じた作業具が取り付けられている。
一方、広範囲な領域で作業具の位置合わせを可能とする作業機械として、ブームとアームの中間に第2のブームを備えた3関節型のフロント装置を備えた作業機械が知られている。このような作業機械は、作業領域が広範となる反面、操作者が操作しなければならない関節が1つ増加するため、操作が難しくなり作業効率が悪化するという問題があった。
このような作業機械を、操作者の通常の技量の範囲でかつ従来の2関節型の作業機械と同等の操作感覚で操作可能とする操作制御装置がある(例えば、特許文献1参照)。この操作制御装置は、ブーム用操作レバーの操作信号とアーム用操作レバーの操作信号から第2のブームの速度指令値を演算するものであり、第2のブーム専用の操作レバーを必要とせずに広範囲な作業を行えるようにしたものである。
国際公開第WO98/006909号
しかしながら、上述した作業機械の操作制御装置では、第2のブームのみを単独で操作することができないため、操作者が意図する位置に作業具を合わせる操作が難しい場合があるという問題があった。
また、この操作制御装置は、第2のブームの速度指令値をブームとアームの操作信号から演算するので、作業の種類によっては、ブームとアームの操作信号に連動する演算比率を変更する必要が生じる。この場合、操作レバーから手を離して作業を中断しなくてはならないため、作業効率が低下するという問題があった。
本発明は上述の事柄に基づいてなされたもので、その目的は、3関節型の作業機械において、操作者の意図した所望の速度による位置合わせ操作が簡単に行える作業機械の操作制御装置を提供するものである。
上記の目的を達成するために、第1の発明は、走行装置を備えた走行体と、この走行体の上部に設けられた旋回体と、前記旋回体に回動可能に取り付けられた第1ブームと、前記第1ブームに回動可能に取り付けられた第2ブームと、前記第2ブームに回動可能に取り付けられたアームと、前記第1ブームを駆動する第1ブームシリンダ、前記第2ブームを駆動する第2ブームシリンダ、前記アームを駆動するアームシリンダを含む油圧駆動回路とを備えた作業機械に設けられ、前記第1ブームの動作速度を指令する第1ブーム操作手段と、前記第2ブームの動作速度を指令する第2ブーム操作手段と、前記アームの動作速度を指令するアーム操作手段とを備えた作業機械の操作制御装置において、前記第1ブーム操作手段からの操作信号である速度指令値に第1ブーム比例ゲインを乗じた第1の値と、前記アーム操作手段からの操作信号である速度指令値にアーム比例ゲインを乗じた第2の値と、前記第1の値と前記第2の値とを加算演算して第1の速度指令値を算出し、前記第2ブーム操作手段からの操作信号である第2の速度指令値と前記第1の速度指令値とを加算して前記第2ブームの速度指令値を算出し、この算出した速度指令値を前記第2ブームシリンダに出力する第2ブーム指令手段を備えたものとする。
また、第の発明は、第1の発明において、前記第2ブーム指令手段は、前記第1の速度指令値を算出する演算手段として、前記第1の値を2乗した値と前記第2の値を2乗した値とを加算し、その加算値を開平する2乗和開平手段を備えることを特徴とする。
更に、第の発明は、第1又は第2の発明において、前記第2ブーム指令手段の有効・無効を切り替える切換手段をさらに備え、前記切換手段を無効とした場合には前記第2の速度指令値に基づいて前記第2ブームシリンダを駆動することを特徴とする。
また、第の発明は、第1乃至第の発明のいずれかにおいて、前記第1ブーム操作手段及び前記アーム操作手段が上下前後に揺動可能な操作レバーであって、前記操作レバーは、上下方向への揺動で前記第1ブームの動作速度を指令し、前後方向への揺動で前記アームの動作速度を指令することを特徴とする。
更に、第の発明は、第1乃至第の発明のいずれかにおいて、前記第2ブーム操作手段は操作ペダル装置であることを特徴とする。
本発明によれば、第1ブーム、アーム各々の操作信号に比例ゲインを乗算した値に、第2ブーム用ペダルの操作信号を加算して得た値を第2ブームの動作指令とするので、第2ブームのみを単独で操作することができるとともに、第2ブーム操作手段の操作を複合的に行うことで第2ブームが第1ブーム及び/又はアームに連動する比率をリアルタイムに変更することが可能となる。この結果、3関節型の作業機械において、操作者が意図した所望の速度による位置合わせ操作が簡単に行える作業機械の操作制御装置を提供することができる。
本発明の作業機械の操作制御装置の第1の実施の形態を備えた油圧ショベルを示す側面図である。 図1に示す油圧ショベルを構成する把持装置を示す側面図である。 本発明の作業機械の操作制御装置の第1の実施の形態を構成する油圧電気駆動回路図である。 本発明の作業機械の操作制御装置の第1の実施の形態を構成する操作レバーと操作ペダルの操作方法を説明する斜視図である。 本発明の作業機械の操作制御装置の第1の実施の形態を構成するコントローラの内部処理を示す制御ブロック図である。 図5に示すコントローラの内部処理において、レバー操作量とシリンダ速度指令との関係を示す特性図である。 本発明の作業機械の操作制御装置の第2の実施の形態を構成するコントローラの内部処理を示す制御ブロック図である。 本発明の作業機械の操作制御装置の第3の実施の形態を構成する油圧電気駆動回路図である。 本発明の作業機械の操作制御装置の第3の実施の形態を構成するコントローラの内部処理を示す制御ブロック図である。 本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を構成する操作レバーと操作ペダルとこれらの操作方向を示す斜視図である。 本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を構成する操作レバーの操作方向とフロント装置の動作方向との関係の一例を示す模式図であって、図11Aは操作レバーの操作方向を示す。 本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を構成する操作レバーの操作方向とフロント装置の動作方向との関係の一例を示す模式図であって、図11Bはフロント装置の動作方向を示す。 本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を構成する操作レバーの操作方向とフロント装置の操作方向との関係の他の例を示す模式図であって、図12Aは操作レバーの操作方向を示す。 本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を構成する操作レバーの操作方向とフロント装置の操作方向との関係の他の例を示す模式図であって、図12Bはフロント装置の動作方向を示す。 本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を構成する操作レバーの操作方向とフロント装置の操作方向との関係の更に他の例を示す模式図であって、図13Aは操作レバーの操作方向を示す。 本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を構成する操作レバーの操作方向とフロント装置の操作方向との関係の更に他の例を示す模式図であって、図13Bはフロント装置の動作方向を示す。 本発明の作業機械の操作制御装置の第5の実施の形態を備えた双腕作業機を示す側面図である。 本発明の作業機械の操作制御装置の第5の実施の形態を構成する操作レバーと操作ペダルの操作方法を説明する斜視図である。 本発明の作業機械の操作制御装置の第6の実施の形態を構成する油圧電気駆動回路図である。 本発明の作業機械の操作制御装置の第6の実施の形態を構成するコントローラの内部処理を示す制御ブロック図である。
以下、油圧ショベルをベースとした3関節型の作業機械を例にとって本発明の作業機械の操作制御装置の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1乃至図6は、本発明の作業機械の操作制御装置の第1の実施の形態を示すもので、図1は本発明の作業機械の操作制御装置の第1の実施の形態を備えた油圧ショベルを示す側面図、図2は図1に示す油圧ショベルを構成する把持装置を示す側面図、図3は本発明の作業機械の操作制御装置の第1の実施の形態を構成する油圧電気駆動回路図、図4は本発明の作業機械の操作制御装置の第1の実施の形態を構成する操作レバーと操作ペダルの操作方法を説明する斜視図、図5は本発明の作業機械の操作制御装置の第1の実施の形態を構成するコントローラの内部処理を示す制御ブロック図、図6は図5に示すコントローラの内部処理において、レバー操作量とシリンダ速度指令との関係を示す特性図である。
図1において、作業機械は走行体12と、走行体12上に旋回可能に設けた旋回体11と、旋回体11に装設したフロント装置100とを備えている。
フロント装置100は、旋回体11に対して上下方向に回動自在に取り付けられていて、第1ブーム101と、第1ブーム101を上下方向に回動駆動するための第1ブームシリンダ111と、第1ブーム101の先端部近傍に上下方向に回動自在に軸支された第2ブーム102と、第2ブーム102を上下方向に回動駆動するための第2ブームシリンダ112と、第2ブーム102の先端に上下方向に回動可能に軸支されたアーム103と、アーム103を上下方向に回動駆動するためのアームシリンダ113と、アーム103の先端にアーム103に対して上下方向に回動自在に軸支された把持装置104と、把持装置104を上下方向に回動駆動するための把持装置回動シリンダ114とを備えている。
把持装置104は、図2に示すように、開閉することで建設部材等を把持する一対の把持爪106と、この把持爪106を開閉駆動するための把持シリンダ105と、把持シリンダ105および把持爪106を取り付けるフレーム107とを備えている。
図3は油圧電気駆動回路の一例を示す。図中、60は第1ブームシリンダ111、第2ブームシリンダ112、アームシリンダ113、把持装置回動シリンダ114を含む油圧駆動回路であり、作動油タンク22の作動油は油圧ポンプ20により吐出され流量制御弁21a,21b,21c,21dを介して、第1ブームシリンダ111、第2ブームシリンダ112、アームシリンダ113、把持装置回動シリンダ114に供給される。この他に、図示しない把持シリンダ105、旋回用油圧モータ、走行用油圧モータがあり、これらも同様に接続されている。
また、61は流量制御弁21a,21b,21c,21dに操作用の電流を供給する電気駆動回路であり、コントローラ200から各流量制御弁の電磁操作部に駆動電流が供給される。
流量制御弁21aは非操作時には両端のスプリングに支えられて中立位置にあり、各ポートはブロックされるので、第1ブームシリンダ111は動かない。コントローラからの電流出力により、流量制御弁21aのいずれか一方の電磁操作部が励磁され駆動力が発生する。この駆動力とスプリングとの釣り合いの一に弁体は変位し、その変位量に応じた流量が第1ブームシリンダ111に送られ、第1ブームシリンダ111は伸縮する。流量制御弁21b,21c,21dについても同様である。
また、コントローラ200には後述する第1ブーム操作レバー301、第2ブーム操作ペダル302、アーム操作レバー303、把持装置回動操作レバー304からの各操作信号が入力されている。これらの操作レバー301、303、304及び操作ペダル302は操作信号として電気信号を出力するものであって、その操作量に応じて第1ブームシリンダ111、第2ブームシリンダ112、アームシリンダ113、把持装置回動シリンダ114を任意の速度で駆動することができる。
例えば、第1ブームシリンダ111のボトム側油室111aへ圧油が供給された場合には、第1ブーム101は旋回体11に対して上方向に揺動駆動され、反対にロッド側油室111bに供給された場合には、第1ブーム101は旋回体11に対して下方向に揺動駆動される。同様に、第2ブームシリンダ112のボトム側油室112aへ圧油が供給された場合には、第2ブーム102は第1ブーム101に対して下方向に揺動駆動され、反対にロッド側油室112bに供給された場合には、第2ブーム102は第1ブーム101に対して上方向に揺動駆動される。また、アームシリンダ113のボトム側油室113aへ圧油が供給された場合には、アーム103は第2ブーム102に対して下方向に揺動駆動され、反対にロッド側油室113bに供給された場合には、アーム103は第2ブーム102に対して上方向に揺動駆動される。さらに、把持装置回動シリンダ114のボトム側油室114aへ圧油が供給された場合には、把持装置104はアーム103に対して下方向に回動駆動され、反対にロッド側油室114bに供給された場合には、把持装置104はアーム103に対して上方向に回動駆動される。なお、図2に示す把持シリンダ105のボトム側油室105aへ圧油が供給された場合には、把持爪106は把持動作され、反対にロッド側油室105bに供給された場合には、把持爪106は解放動作される。
次に、操作レバーと操作ペダルの操作方法について図4を用いて説明する。図4において、図1乃至図3に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。図4は、例えば、運転室の運転席から見た操作レバー装置と操作ペダルとを示していて、運転席のオペレータの右側に右操作レバー装置401と右操作ペダル装置403とが配置され、運転席のオペレータの左側に左操作レバー装置402と左操作ペダル装置404とが配置されている。
まず、右操作レバー装置401の操作レバーを前後方向に操作すると、右操作レバー装置401は、第1ブーム操作レバー301として機能し、第1ブーム操作レバー301を後側へ操作301aすると、操作量に応じた流量の圧油が図3に示す第1ブームシリンダ111のボトム側油室111aへ供給される。反対に、第1ブーム操作レバー301を前側へ操作301bすると、操作量に応じた流量の圧油が第1ブームシリンダ111のロッド側油室111bへ供給される。
また、右操作レバー装置401の操作レバーを左右方向に操作すると、右操作レバー装置401は、把持装置回動操作レバー304として機能し、把持装置回動操作レバー304を左側へ操作304aすると、操作量に応じた流量の圧油が図3に示す把持装置回動シリンダ114のボトム側油室114aへ供給される。反対に、把持装置回動操作レバー304を右側へ操作304bすると、操作量に応じた流量の圧油が把持装置回動シリンダ114のロッド側油室114bへ供給される。
次に、左操作レバー装置402の操作レバーを左右方向に操作すると、左操作レバー装置402は、アーム操作レバー303として機能し、アーム操作レバー303を右側へ操作303aすると、操作量に応じた流量の圧油が図3に示すアームシリンダ113のボトム側油室113aへ供給される。反対に、アーム操作レバー303を左側へ操作303bすると、操作量に応じた流量の圧油がアームシリンダ113のロッド側油室113bへ供給される。左操作レバー402の前後方向の操作については、旋回体11の走行体12に対する旋回動作に割り当てられていて、前側に操作すると旋回体11は走行体12に対して右方向に旋回し、後側へ操作すると旋回体11は走行体12に対して左方向に旋回する。
また、右操作ペダル装置403は、後述する第2ブーム操作ペダル302として機能し、第2ブーム操作ペダル302を前側に操作302aすると、操作量と後述する演算値に応じた流量の圧油が図3に示す第2ブームシリンダ112のボトム側油室112aへ供給される。反対に、第2ブーム操作ペダル302を後側に操作302bすると、操作量と後述する演算値に応じた流量の圧油が第2ブームシリンダ112のロッド側油室112bへ供給される。
さらに、左操作ペダル装置404は、把持爪操作ペダルとして機能し、このペダルを前側に操作すると、操作量に応じた流量の圧油が図2に示す把持シリンダ105のロッド側油室105bへ供給され、把持爪106が開動作する。反対に、このペダルを後側に操作すると、操作量に応じた流量の圧油が図2に示す把持シリンダ105のボトム側油室105aへ供給され、把持爪106が閉動作する。
次に、第2ブームシリンダ112による第2ブーム102の駆動制御構成について図5及び図6を用いて詳細に説明する。図5及び図6において、図1乃至図4に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
図5に示すようにコントローラ200は、第1ブーム操作レバー301,アーム操作レバー303,第2ブーム操作ペダル302からの各操作信号が入力される入力部と、入力信号を基に各種演算を行う演算ブロック501〜507から構成される演算部と、演算部で算出された指令値を各流量調整弁21a〜21cへ出力する出力部とを備えている。
演算ブロック501は、第1ブーム操作レバー301からの操作信号を入力し第1ブーム速度指令値[V1]を演算して出力している。図6はこの演算ブロック501の演算内容を示す特性図であって、横軸を第1ブーム操作レバー301からの操作信号として、縦軸を第1ブーム速度指令値[V1]としてこれらの関係を示している。第1ブーム操作レバー301の操作量が正方向の場合には、シリンダ速度指令値が正方向で出力され、第1ブームシリンダ111のボトム側油室111aへ圧油が供給されることにより、第1ブームシリンダ111が伸長動作する。反対に、第1ブーム操作レバー301の操作量が負方向の場合には、シリンダ速度指令値が負方向で出力され、第1ブームシリンダ111のロッド側油室111bへ圧油が供給されることにより、第1ブームシリンダ111が縮小動作する。なお、第1ブーム操作レバー301からの操作信号が0近傍の正負の一定領域には、不感帯が設定されている。第1ブーム操作レバー301の操作量が不感帯領域の場合には、シリンダ速度指令値は正負いずれにも出力されない。
演算ブロック503は、アーム操作レバー303からの操作信号を入力しアーム速度指令値[V3]を演算して出力している。この演算ブロック503の演算内容の特性は図6と同様である。つまり、アーム操作レバー303の操作量が正方向の場合には、シリンダ速度指令値が正方向で出力され、アームシリンダ113のロッド側油室113bへ圧油が供給されることにより、アームシリンダ113が縮小動作する。反対に、アーム操作レバー303の操作量が負方向の場合には、シリンダ速度指令値が負方向で出力され、アームシリンダ113のボトム側油室113aへ圧油が供給されることにより、アームシリンダ113が伸長動作する。
演算ブロック502には、第1ブーム比例ゲイン設定値[K1]が0≦K1≦1の範囲で任意に予め設定されている。また、演算ブロック504には、アーム比例ゲイン設定値[K3]が0≦K3≦1の範囲で任意に予め設定されている。
演算ブロック505は、演算ブロック501〜504の出力値を入力し第2ブーム連動成分速度指令値[V13]を演算して出力している。具体的には、次の式を演算する。
V13=K1・V1+K3・V3
ここで、K1は第1ブーム比例ゲイン設定値、K3はアーム比例ゲイン設定値、V1は第1ブーム速度指令値、V3はアーム速度指令値をそれぞれ表す。
演算ブロック506は、第2ブーム操作ペダル302からの操作信号を入力し第2ブームペダル成分速度指令値[V2]を演算して出力している。この演算ブロック506の演算内容の特性は図6と同様である。つまり、第2ブーム操作ペダル302の操作量が正方向の場合には、第2ブームシリンダ112が縮小動作する方向のシリンダ速度指令値が算出される。反対に、第2ブーム操作ペダル302の操作量が負方向の場合には、第2ブームシリンダ112が伸長動作する方向のシリンダ速度指令値が算出される。また、操作量が0近傍の正負の一定領域においては、不感帯が設定されている。第2ブーム操作ペダル302の操作量が不感帯領域の場合には、シリンダ速度指令値は正負いずれにも出力されない。
演算ブロック507は、演算ブロック506の出力値と演算ブロック505の出力値とを入力し第2ブーム最終速度指令値[V2’]を演算して出力している。具体的には、次の式を演算する。
V2’=V13+V2
ここで、V13は第2ブーム連動成分速度指令値、V2は第2ブームペダル成分速度指令値をそれぞれ表す。
また、出力側には、図示しないリミッタを備えていて、算出値V2’が100(%)以上の値となった場合には、出力値を100(%)に制限し、算出値V2’が、−100(%)以下の値となった場合には、出力値を−100(%)に制限する。
第2ブーム最終速度指令値[V2’]はコントローラ200から流量調整弁21(b)へ出力され、この第2ブーム最終速度指令値[V2’]が正の場合には、第2ブームシリンダ112を縮小方向に駆動する。反対に、第2ブーム最終速度指令値[V2’]が負の場合には、第2ブームシリンダ112を伸長方向に駆動する。
次に、上述した本実施の形態の全体動作を詳細に説明する。
まず、第1ブーム操作のみが行われたときの第1ブームシリンダ111と第2ブームシリンダ112の動作を説明する。
オペレータが第1ブーム操作レバー301のみを操作した場合は、図5に示すように、第2ブーム連動成分速度指令値[V13]はK1・V1となり、第2ブーム最終速度指令値[V2’]もK1・V1となる。したがって、第1ブーム速度指令値[V1]が正の場合には、第2ブーム最終速度指令値[V2’]も正となり、第1ブームシリンダ111が伸長動作し、第2ブームシリンダ112が縮小動作する。同様に、第1ブーム速度指令値[V1]が負の場合には、第2ブーム最終速度指令値[V2’]も負となり、第1ブームシリンダ111が縮小動作し、第2ブームシリンダ112が伸長動作する。
換言すると、オペレータが図4に示す右操作レバー装置401を後側へ操作301aすると、第1ブーム101は旋回体11に対して上方に回動し、第2ブーム102は第1ブーム101と連動して上方に回動動作する。また、オペレータが図4に示す右操作レバー装置401を前側へ操作301bすると、第1ブーム101は旋回体11に対して下方に回動し、第2ブーム102は第1ブーム101と連動して下方に回動動作する。
次に、アーム操作のみが行われたときのアームシリンダ113と第2ブームシリンダ112の動作を説明する。
オペレータがアーム操作レバー303のみを操作した場合は、図5に示すように、第2ブーム連動成分速度指令値[V13]はK3・V3となり、第2ブーム最終速度指令値[V2’]もK3・V3となる。したがって、アーム速度指令値[V3]が正の場合には、第2ブーム最終速度指令値[V2’]も正となり、アームシリンダ113が縮小動作し、第2ブームシリンダ112が縮小動作する。同様に、アーム速度指令値[V3]が負の場合には、第2ブーム最終速度指令値[V2’]も負となり、アームシリンダ113が伸長動作し、第2ブームシリンダ112が伸長動作する。
換言すると、オペレータが図4に示す左操作レバー装置404を左側へ操作303bすると、アーム103は第2ブーム102に対して上方に回動し、第2ブーム102はアーム103と連動して上方に回動動作する。また、オペレータが図4に示す右操作レバー装置401を右側へ操作303aすると、アーム103は第2ブーム102に対して下方に回動し、第2ブーム102はアーム103と連動して下方に回動動作する。
次に、第1ブーム操作とアーム操作とが同時に行われたときの第1ブームシリンダ111とアームシリンダ113と第2ブームシリンダ112の動作を説明する。
オペレータが第1ブーム操作レバー301とアーム操作レバー303とを同時に操作した場合は、図5に示すように、第2ブーム連動成分速度指令値[V13]はK1・V1+K3・V3となり、第2ブーム最終速度指令値[V2’]もK1・V1+K3・V3となる。したがって、第1ブーム速度指令値[V1]とアーム速度指令値[K3]とが正の場合には、第2ブーム最終速度指令値[V2’]も正となり、第1ブーム101及びアーム103の上方への回動操作と連動して第2ブーム102も上方に回動動作する。同様に、第1ブーム速度指令値[V1]とアーム速度指令値[K3]とが負の場合には、第2ブーム最終速度指令値[V2’]も負となり、第1ブーム101及びアーム103の下方への回動操作と連動して第2ブーム102も下方に回動動作する。
一方、第1ブーム速度指令値[V1]とアーム速度指令値[K3]とが異符号の場合には、第2ブーム102の動作は第2ブーム最終速度指令値[V2’]の演算結果に依存する。つまり、第2ブーム最終速度指令値[V2’]の演算結果が正となった場合には、第2ブーム102は第1ブーム101に対して上方へ回動動作し、第2ブーム最終速度指令値[V2’]の演算結果が負となった場合には、第2ブーム102は第1ブーム101に対して下方へ回動動作する。第2ブーム最終速度指令値[V2’]の演算結果が零となった場合には、第2ブーム102の第1ブーム101に対する回動は停止する。
次に、ペダル操作のみが行われたときの第2ブームシリンダ112の動作を説明する。
オペレータが第2ブーム操作ペダル302のみを操作した場合は、図5に示すように、第2ブーム最終速度指令値[V2’]は第2ブームペダル成分速度指令値[V2]と等しい値となりV2’=V2となる。したがって、第2ブームペダル成分速度指令値[V2]が正の場合には、第2ブーム最終速度指令値[V2’]も正となり、第2ブームシリンダ112が縮小動作する。同様に、第2ブームペダル成分速度指令値[V2]が負の場合には、第2ブーム最終速度指令値[V2’]も負となり、第2ブームシリンダ112が伸長動作する。
換言すると、オペレータが図4に示す右操作ペダル装置403を後側へ操作302(b)すると、第2ブーム102は第1ブーム101に対して上方に回動動作する。また、オペレータが図4に示す右操作ペダル装置403を前側へ操作302(a)すると、第2ブーム102は第1ブーム101に対して下方に回動動作する。
次に、第1ブーム操作とアーム操作と第2ブーム操作とが同時に行われたときの第1ブームシリンダ111とアームシリンダ113と第2ブームシリンダ112の動作を説明する。
オペレータが第1ブーム操作レバー301及びアーム操作レバー303を操作している状態で、第2ブーム操作ペダル302を同時に操作した場合は、図5に示すように、第2ブーム連動成分速度指令値[V13]はK1・V1+K3・V3となり、第2ブーム最終速度指令値[V2’]は第2ブームペダル成分速度指令値[V2]と第2ブーム連動成分速度指令値[V13]との和であるV13+V2となる。すなわち、第1ブーム操作レバー301及びアーム操作レバー303の操作により連動動作する第2ブーム102の動作速度を、第2ブーム操作ペダル302を操作することで、一時的に増速あるいは減速することが可能となる。
例えば、第1ブーム操作レバー301を正方向に100(%)に操作して、第1ブーム比例ゲイン設定値[K1]が0.5の場合、第2ブーム連動成分速度指令値[V13]は、50(%)になる。ここで、第2ブーム操作ペダル302を正方向に50(%)に操作した場合には、第2ブーム最終速度指令値[V2’]は100(%)になる。このようにして得られた第2ブーム最終速度指令値[V2’]は、例えば、第2ブーム操作ペダル302を操作せずに、第1ブーム比例ゲイン設定値[K1]を1.0にした場合と等しい。このことは、第2ブーム操作ペダル302を操作することで、見掛け上、一時的に第1ブーム比例ゲイン設定値[K1]を増減させた動作が可能となることを示している。例えば、オペレータが作業機械を運転中に、遠くにある作業対象物に素早く接近したいが、接近した後は微操作を重視したい場合等に、本実施の形態であれば効率よく作業を遂行することができる。
また、本実施の形態においては、コントローラ200内の第1ブーム比例ゲイン設定値[K1]及びアーム比例ゲイン設定値[K3]の設定値を変更することで、様々な作業形態に適応することが可能となる。
例えば、第1ブーム比例ゲイン設定値[K1]を0.8に、アーム比例ゲイン設定値[K3]を0.2に設定するような、第1ブーム比例ゲイン設定値[K1]をアーム比例ゲイン設定値[K3]より大きく設定すると、第2ブーム102の動作は、アーム103の動作に比べて第1ブーム101の動作により強く連動するようになる。反対に、アーム比例ゲイン設定値[K3]の方を第1ブーム比例ゲイン設定値[K1]より大きく設定すると、第2ブーム102の動作は、第1ブーム101の動作に比べてアーム103の動作により強く連動するようになる。各作業形態における把持装置104を動作させたい領域にしたがって、これらの設定値K1,K3を設定することで、多関節型の作業機において最適な操作性を実現することができる。
上述した本発明の作業機械の操作制御装置の第1の実施の形態によれば、第1ブーム101、アーム103各々の操作信号に比例ゲインを乗算した値に、第2ブーム用ペダル302の操作信号を加算して得た値を第2ブーム102の動作指令とするので、第2ブーム102のみを単独で操作することができるとともに、ペダル操作を複合的に行うことで第2ブーム102が第1ブーム101及び/又はアーム103に連動する比率をリアルタイムに変更することが可能となる。この結果、3関節型の作業機械において、操作者が意図した所望の速度による位置合わせ操作が簡単に行える作業機械の操作制御装置を提供することができる。
図7に本発明の作業機械の操作制御装置の第2の実施の形態を示す。図7は本発明の作業機械の操作制御装置の第2の実施の形態を構成するコントローラの内部処理を示す制御ブロック図である。図7において、図1乃至図6に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、第2ブーム連動成分速度指令値[V13]の演算方法を第1の実施の形態における単純な加算から、図7の演算ブロック510に示すように2乗和の平方根を用いたものとしている。
演算ブロック510は、第1ブーム速度指令値[V1]とアーム速度指令値[V3]の符号により次の式のいずれかを演算して第2ブーム連動成分速度指令値[V13]出力する。
V1とV3が正のとき:
V13=[(K1・V1)+(K3・V3)1/2
V1とV3が負のとき:
V13=―[(K1・V1)+(K3・V3)1/2
V1とV3が異符号のとき:
V13=K1・V1+K3・V3
ここで、K1は第1ブーム比例ゲイン設定値、K3はアーム比例ゲイン設定値、V1は第1ブーム速度指令値、V3はアーム速度指令値をそれぞれ表す。
この演算ブロック510による演算によれば、第1ブーム操作レバー301とアーム操作レバー303を正方向または負方向に同時に操作した場合に第1の実施の形態における演算と比較して、第2ブーム連動成分速度指令値[V13]の絶対値が大きくなりにくいという特性が得られる。一方、第1ブーム操作レバー301またはアーム操作レバー303を単独で操作した場合には、第1の実施の形態における演算式と全く同等の結果となる。
このことは、例えば、第1ブーム操作レバー301を単独で正方向に操作している状態から、急遽、アーム操作レバー303を正方向に操作した場合の第2ブーム102の急激な動作を緩和することになる。本実施の形態は、このような第2ブーム102の急激な動作を防止し、作業効率への影響を排除することを目的としている。
本実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、第2ブーム連動成分速度指令値[V13]の演算方法を2乗和の平方根を用いたものとしたので、第1ブーム操作レバー301を単独で正方向に操作している状態から、急遽、アーム操作レバー303を正方向に操作した場合であっても、第2ブーム102の急激な動作を防止し、作業効率への影響を排除することができるという効果が得られる。
図8及び図9に本発明の作業機械の操作制御装置の第3の実施の形態を示す。図8は本発明の作業機械の操作制御装置の第3の実施の形態を構成する油圧電気駆動回路図、図9は本発明の作業機械の操作制御装置の第3の実施の形態を構成するコントローラの内部処理を示す制御ブロック図である。である。図8及び図9において、図1乃至図7に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、上述した第1及び第2の実施の形態で構成されていた第1ブーム101及びアーム103の動作に対する第2ブーム102の連動機能を選択可能としている。具体的には、図8に示すようにオンオフスイッチ601を例えば運転室内に設け、このオンオフスイッチ601の信号をコントローラ200内に取り込むことで実現している。
図9において、オンオフスイッチ601からのオンオフ検出信号は、第2ブーム最終速度指令値[V2’]を演算して出力する演算ブロック511に入力されている。
演算ブロック511においては、演算ブロック506の出力値である第2ブームペダル成分速度指令値[V2]と演算ブロック505の出力値である第2ブーム連動成分速度指令値[V13]と上述したオンオフスイッチ601のオンオフ検出信号を入力し第2ブーム最終速度指令値[V2’]をV13+V2として演算して出力している。オンオフ検出信号は、この演算における第2ブーム連動成分速度指令値[V13]の有効無効を切換えるように構成されている。
オンオフスイッチ601がオンの場合には、演算ブロック511はV13+V2を演算する。一方、オンオフスイッチ601がオフの場合には、第2ブーム連動成分速度指令値[V13]の加算がなくなる。この結果、第2ブーム102は、第2ブーム操作ペダル302の操作信号のみに依存して駆動制御されることになる。作業形態によって、第1ブーム101やアーム103との連動機能が不要な場合には、このように選択できることが好適である。
本実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、第1ブーム101及びアーム103の動作に対する第2ブーム102の連動機能を選択可能としているので、連動機能が不要な作業の場合に好適となる。
図10乃至図13A,Bに本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を示す。図10は本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を構成する操作レバーと操作ペダルとこれらの操作方向を示す斜視図、図11A,Bは本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を構成する操作レバーの操作方向とフロント装置の操作方向との関係の一例を示す模式図であって、図11Aは操作レバーの操作方向を示し、図11Bはフロント装置の動作方向を示し、図12A,Bは本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を構成する操作レバーの操作方向とフロント装置の操作方向との関係の他の例を示す模式図であって、図12Aは操作レバーの操作方向を示し、図12Bはフロント装置の動作方向を示し、図13A,Bは本発明の作業機械の操作制御装置の第4の実施の形態を構成する操作レバーの操作方向とフロント装置の操作方向との関係の更に他の例を示す模式図であって、図13Aは操作レバーの操作方向を示し、図13Bはフロント装置の動作方向を示す。図10乃至図13A,Bにおいて、図1乃至図9に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、第1の実施の形態の図4に示す操作レバーの組み合わせ構成を図10に示すような構成に変更している。具体的には、運転席Aのオペレータの右側に水平に配置した1個の操作レバー装置701と右操作ペダル装置403とが配置され、運転席Aのオペレータの左側に左操作ペダル装置404が配置されている。
図10においては、X方向を旋回体11から見て前後方向、Y方向を旋回体11から見て上下方向、Z方向を旋回体11からみて左右方向としている。操作レバー装置701は、X軸、Y軸、Z軸の各軸回りに回動可能となっていて、各軸回りに第1ブーム101、アーム103、把持装置104の各動作が割り当てられている。
X軸回りの操作軸には、第1ブーム101の動作が割り当てられている。操作レバー装置701をX軸回りに上方へ回転操作すると、第1ブーム101が旋回体11に対して上方へ回動する。反対に、操作レバー装置701をX軸回りに下方へ回転操作すると、第1ブーム101が旋回体11に対して下方へ回動する。
Y軸回りの操作軸には、アーム103の動作が割り当てられている。操作レバー装置701をY軸回りに前方へ回転操作すると、アーム103が第2ブーム102に対して上方へ回動する。反対に、操作レバー装置701をY軸回りに後方へ回転操作すると、アーム103が第2ブーム102に対して下方へ回動する。
Z軸回りの操作軸には、把持装置104の動作が割り当てられている。操作レバー装置701をZ軸回りに前転方向へ回転操作すると、把持装置104がアーム103に対して下方向に回動する。反対に、操作レバー装置701をZ軸回りに後転方向へ回転操作すると、把持装置104がアーム103に対して上方向に回動する。
右操作ペダル装置403と左操作ペダル装置404には、第1の実施の形態と同様に、第2ブーム操作ペダル302と把持爪操作ペダルとしての機能が設けられている。また、第2ブーム最終速度指令値[V2’]の演算方法等については、第1の実施の形態と同様に構成されている。
次に、本実施の形態の動作について図11A,B乃至図13A,Bを用いて説明する。
図11A,Bは、操作レバー装置701をX軸回りに上方へ回転操作した(図11Aの操作A)場合のフロント装置100を構成する第1ブーム101、第2ブーム102、アーム103、把持装置104の動作方向を表している。まず第1ブーム101は上述したように旋回体11に対して上方へ回動する。このとき第2ブーム102は、第1の実施の形態の全体動作で述べているように第1ブーム101と連動して上方へ回動動作する。この結果、回動しないアーム103の先端に取り付けられている把持装置104は旋回体11に対して上方へ回動動作する。つまり、操作レバー装置701の操作方向と把持装置104の動作方向が概ね一致する。
図12A,Bは、操作レバー装置701をY軸回りに前方へ回転操作した(図12Aの操作B)場合のフロント装置100を構成する第1ブーム101、第2ブーム102、アーム103、把持装置104の動作方向を表している。まずアーム103は上述したように第2ブーム102に対して上方へ回動する。このとき第2ブーム102は、第1の実施の形態の全体動作で述べているようにアーム103と連動して上方へ回動動作する。この結果、アーム103の先端に取り付けられている把持装置104は旋回体11に対して前方へ回動動作する。したがって、操作レバー装置701の操作方向と把持装置104の動作方向が概ね一致する。
図13A,Bは、操作レバー装置701を前方上方へ斜めに回転操作した(図13Aの操作C)場合のフロント装置100を構成する第1ブーム101、第2ブーム102、アーム103、把持装置104の動作方向を表している。この場合、上述した図11A,Bと図12A,Bの複合動作となり、第1ブーム101は旋回体11に対して上方へ回動し、第2ブーム102は第1ブーム101と連動して上方へ回動し、アーム103も上方へ回動するので、アーム103の先端に取り付けられている把持装置104は旋回体11に対して上方前方へ斜めに回動動作する。したがって、操作レバー装置701の操作方向と把持装置104の動作方向が概ね一致する。
本実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、操作レバー装置701の操作方向とフロント装置100を構成する把持装置104の動作方向が概略一致することから、第1の実施の形態の構成と比較して、オペレータのより直感的な操作が可能となる。この結果、操作性が向上し全体の作業効率が向上する。
なお、本実施の形態においては、第2ブーム102を操作する操作装置としては第2ブーム操作ペダル302を用いたが、この限りでは無い。例えば、図10の操作レバー装置701の先端に、小型のレバーを別途取り付けて割り当てることでも対応できる。
図14及び図15に本発明の作業機械の操作制御装置の第5の実施の形態を示す。図14は本発明の作業機械の操作制御装置の第5の実施の形態を備えた双腕作業機を示す側面図、図15は本発明の作業機械の操作制御装置の第5の実施の形態を構成する操作レバーと操作ペダルの操作方法を説明する斜視図である。図14及び図15において、図1乃至図13A,Bに示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
上述した第1の実施の形態から第4の実施の形態においては、単独のフロント装置100を有する3関節型の作業機械を対象としていたが、本実施の形態においては、図14に示す2つのフロント装置を有するいわゆる双腕作業機に適用するものである。図14において、901は右フロント装置を、902は左フロント装置をそれぞれ示す。図15は、双腕作業機に適用する操作装置を示す。
本実施の形態においては、第1の実施の形態の図4に示す操作レバーの組み合わせ構成を図15に示すような構成に変更している。具体的には、運転席Aのオペレータの右側に水平に配置した1個の右操作レバー装置801と右操作ペダル装置803とが配置され、運転席Aのオペレータの左側に水平に配置した1個の左操作レバー装置802と左操作ペダル装置804が配置されている。
右操作レバー装置801及び左操作レバー装置802は、第4の実施形態の操作レバー装置701と同様に、X軸、Y軸、Z軸の3軸において回動可能に構成されている。右操作レバー装置801は、右フロント装置901の駆動操作に用いられ、左操作レバー装置802は、左フロント装置902の駆動操作に用いられる。これらのレバー装置801,802における操作軸と動作する第1ブーム、アーム、把持装置の割当てについては、上述した第4の実施の形態と同様である。
右操作レバー装置801の先端には、小型のアナログレバー805が取り付けられている。アナログレバー805は、右フロント装置901の第2ブームの駆動に割り当てられている。同様に左操作レバー装置802の先端には、小型のアナログレバー806が取り付けられていて、このアナログレバー806は、左フロント装置902の第2ブームの駆動に割り当てられている。
右操作ペダル装置803は、右フロント装置901の先端に設けられた把持装置の把持爪の開閉駆動に割り当てられている。同様に、左操作ペダル装置804は、左フロント装置902の先端に設けられた把持装置の把持爪の開閉駆動に割り当てられている。
本実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を双腕作業機械においても得ることができる。
また、本実施の形態によれば、右操作レバー装置801及び左操作レバー装置802の操作方向と右フロント装置901及び左フロント装置902の動作方向が概略一致することから、2つのフロント装置を有する3関節型の作業機械においても、直感的な操作が可能となる。この結果、操作性が向上し全体の作業効率が向上する。
さらに、各操作レバー装置801,802の先端に小型のレバー805,806を取り付けることで、操作ペダルの設置数を削減することができる。この結果、操作室内の機器配置のレイアウトを簡略化することが可能となる。
図16及び図17に本発明の作業機械の操作制御装置の第6の実施の形態を示す。図16は本発明の作業機械の操作制御装置の第6の実施の形態を構成する油圧電気駆動回路図、図17は本発明の作業機械の操作制御装置の第6の実施の形態を構成するコントローラの内部処理を示す制御ブロック図である。図16及び図17において、図1乃至図15に示す符号と同符号のものは同一部分であるので、その詳細な説明は省略する。
本実施の形態においては、上述した第1の実施の形態のコントローラ200内における予め設定された比例ゲイン設定値[K1]と[K2]を、外部からリアルタイムで設定可能としている。具体的には、図16に示すように比例ゲイン設定器610を例えば運転室内に設け、比例ゲイン設定器610からの出力信号をコントローラ200内に取り込むことで実現している。
図17において、比例ゲイン設定器610からの出力信号は、第1ブーム比例ゲイン設定値を決める演算ブロック502とアーム比例ゲイン設定値を決める演算ブロック504に入力されている。
比例ゲイン設定器610は、例えば、比例ゲイン設定表示機能と設定値選択機能と表示画面とを備えている。具体的な設定値変更の一例としては、まず、演算ブロック502と504のいずれかを選択し、その後、当該演算ブロックの比例ゲイン設定値を入力して、設定値を設定することになる。これらは、比例ゲイン設定器610の表示画面で確認、実行することができるように構成されている。
本実施の形態によれば、上述した第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
また、本実施の形態によれば、コントローラ200内の第1ブーム比例ゲイン設定値[K1]及びアーム比例ゲイン設定値[K3]の設定値をリアルタイムで変更することが可能となるので、設定値変更のための作業停止時間を最小とすることができる。この結果、様々な作業形態に適応できるとともに、作業効率を向上させることが可能となる。
11 旋回体
12 走行体
20 メインポンプ
21 流量調整弁
22 作動油タンク
60 油圧駆動回路
61 電気駆動回路
100 作業フロント
101 第1ブーム
102 第2ブーム
103 アーム
104 把持装置
111 第1ブームシリンダ
112 第2ブームシリンダ
113 アームシリンダ
114 把持装置回動シリンダ
200 コントローラ
301 第1ブーム操作レバー
302 第2ブーム操作ペダル
303 アーム操作レバー

Claims (5)

  1. 走行装置を備えた走行体と、この走行体の上部に設けられた旋回体と、前記旋回体に回動可能に取り付けられた第1ブームと、前記第1ブームに回動可能に取り付けられた第2ブームと、前記第2ブームに回動可能に取り付けられたアームと、前記第1ブームを駆動する第1ブームシリンダ、前記第2ブームを駆動する第2ブームシリンダ、前記アームを駆動するアームシリンダを含む油圧駆動回路とを備えた作業機械に設けられ、
    前記第1ブームの動作速度を指令する第1ブーム操作手段と、前記第2ブームの動作速度を指令する第2ブーム操作手段と、前記アームの動作速度を指令するアーム操作手段とを備えた作業機械の操作制御装置において、
    前記第1ブーム操作手段からの操作信号である速度指令値に第1ブーム比例ゲインを乗じた第1の値と、前記アーム操作手段からの操作信号である速度指令値にアーム比例ゲインを乗じた第2の値と、前記第1の値と前記第2の値とを加算演算して第1の速度指令値を算出し、前記第2ブーム操作手段からの操作信号である第2の速度指令値と前記第1の速度指令値とを加算して前記第2ブームの速度指令値を算出し、この算出した速度指令値を前記第2ブームシリンダに出力する第2ブーム指令手段を備えた
    ことを特徴とする作業機械の操作制御装置。
  2. 請求項1に記載の作業機械の操作制御装置において、
    前記第2ブーム指令手段は、前記第1の速度指令値を算出する演算手段として、
    前記第1の値を2乗した値と前記第2の値を2乗した値とを加算し、その加算値を開平する2乗和開平手段を備える
    ことを特徴とする作業機械の操作制御装置。
  3. 請求項1又は2に記載の作業機械の操作制御装置において、
    前記第2ブーム指令手段の有効・無効を切り替える切換手段をさらに備え、
    前記切換手段を無効とした場合には前記第2の速度指令値に基づいて前記第2ブームシリンダを駆動する
    ことを特徴とする作業機械の操作制御装置。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の作業機械の操作制御装置において、
    前記第1ブーム操作手段及び前記アーム操作手段が上下前後に揺動可能な操作レバーであって、
    前記操作レバーは、上下方向への揺動で前記第1ブームの動作速度を指令し、前後方向への揺動で前記アームの動作速度を指令する
    ことを特徴とする作業機械の操作制御装置。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の作業機械の操作制御装置において、
    前記第2ブーム操作手段は操作ペダル装置である
    ことを特徴とする作業機械の操作制御装置。
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