JP3775687B2 - 3関節型掘削機の操作制御装置 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明は、3関節型、すなわち掘削用バケットを除いて3個の関節とアームとを有する掘削機の操作制御装置に係わり、特に、従来の2関節型の掘削機と同様の操作手段を用いて、3関節型掘削機としての利点を利用可能な操作制御装置に関する。
背景技術
従来の一般的な掘削機の構造を図14に示す。作業フロント100はブーム101及びアーム102の2つで構成され、掘削作業を行うバケット103がこの先端に設けられている。作業の主体であるバケット103の位置決めが、ブーム101、アーム102という回動可能な2つの構造要素によって行われているので、2関節型の掘削機と称する。
これに対し、近年2ピースブーム型と呼ばれる掘削機が使われている。これを図15に示す。2ピースブーム型の掘削機は、図14に示した一般的な掘削機に対して、作業フロント100Aのブーム101を2分割して第1ブーム104及び第2ブーム105としたもので、バケット103の位置決めに関与する関節の数から3関節型の掘削機と呼ぶこととする。
3関節型の掘削機は、2関節型の掘削機では難しかった掘削機の足元の作業を行えるという利点を持っている。即ち、2関節型の掘削機でも、図14に示すような姿勢をとることで足元迄バケット103を持ってくることが可能であるが、このようにアーム102が水平になった状態では掘削作業はできない。これに対し、3関節型の掘削機では、図15に示すようにアーム102をほぼ垂直にした状態でバケット103を足元に持ってくることができ、これによって足元の作業が可能となる。また、足元から遠く離れた位置の作業に対しても、第1ブーム104と第2ブーム105とを垂直に近く伸ばすことによって、2関節型の掘削機に比べてより遠くまで作業することが可能である。
3関節型の掘削機の別の利点として、旋回半径を小さくできることがある。掘削した土砂をダンプカー等に積み込むために上部旋回体106を旋回して作業フロント100Aの向きを変えるが、この時、2関節型の掘削機ではブーム101の全長がネックとなって旋回に必要な半径を小さくすることが難しい。3関節型の掘削機の場合には、第1ブーム104をほぼ垂直に起こし、第2ブーム105をほぼ水平に寝かせることで、旋回に必要な半径を小さくすることが可能で、狭溢な工事現場での作業に有利となる。
次に、従来の操作方式について述べる。図16に、一般的な2関節型の掘削機の操作レバーの例を示す。通常の掘削作業においては、ブーム・アーム・バケット・旋回の4動作が頻繁に、かつ複合的に操作される。これらの4動作が2本の操作レバー107,108に2動作ずつ割り当てられており、オペレータは左右の手でそれぞれのレバーを操作することで掘削作業を行う。この他の操作レバーとして、(図示しない)走行用レバー(通常ペダルも付加されている)がある。走行用のレバーは、他のレバー107,108とは独立に使用されることが多く、ここでは考慮しない。
図17は、3関節型の掘削機の操作レバーの例である。前述したように、3関節型の掘削機では、遠くから足元まで広範囲の作業が可能であるが、これを実現するためには2関節型掘削機のブーム101に相当する第1ブーム104の他に、更に第2ブーム105を操作しなければならない。既に2本の操作レバー107,108には4動作が割り当てられていることから、シーソー型のペダル109を新設して第2ブーム105の操作を行っている。例えば、特開昭62−33937号公報の第4図参照。
また、3関節型の掘削機の制御装置として特開平7−180173号公報の提案がある。この提案では、2本の操作レバーをバケット先端のX方向及びY方向の移動速度をそれぞれ指示するものとし、これらの移動速度を合成した速度ベクトル信号に基づき所定の演算処理を行い、水平引き作業を行う際に、バケット先端の移動を幅広い範囲にわたって連続して制御でき、しかも所望の軌跡に沿って精度良くバケットを移動させることができるようにしている。
発明の開示
前述のように構成された3関節型掘削機の操作系では、3関節化することによって広い作業領域が得られたけれども、この領域を連続的に操作することが難しいという不具合がある。つまり、第2ブーム105の操作をペダル109によって足で行っているために、レバーを手で操作するような微妙な調整が難しく、他の第1ブーム104やアーム102、バケット103の操作と協調して動作させることができない。従って、ほとんどの場合、遠くの作業を行う時には第2ブーム105を伸ばした状態に固定し、また、近くの作業を行う時には第2ブーム105を縮めた状態に固定して作業を行っているのが通常である。
また、特開平7−180173号公報の制御装置では、2本の操作レバーで3関節型掘削機の第1ブーム、第2ブーム、アーム、バケットを操作せきるようにしているが、操作レバーはバケット先端のX方向及びY方向の移動速度をそれぞれ指示する特殊なものとなっており、通常の操作レバーとは大幅に操作性が異なる。このため、従来の方式に慣れているオペレータには扱いにくい。
本発明の目的は、3関節型掘削機の持つ広い作業領域を、オペレータの通常の技量の範囲で従来の2関節型の掘削機と同等の操作感覚で連続的に操作可能とする3関節型掘削機の操作制御装置を提供することである。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、掘削機本体と、掘削機本体に回動可能に取り付けられた第1アームと、第1アームに回動可能に取り付けられた第2アームと、第2アームに回動可能に取り付けられた第3アームと、第3アームに回動可能に取り付けられた掘削用バケットと、第1アームを駆動する第1アームシリンダ、第2アームを駆動する第2アームシリンダ、第3アームを駆動する第3アームシリンダ、掘削用バケットを駆動するバケットシリンダを含む油圧駆動回路とを有する3関節型掘削機に設けられ、第1操作レバーを有しその操作に応じた第1アームの速度を指令する第1アーム操作手段と、第2操作レバーを有しその操作に応じた第3アームの速度を指令する第3アーム操作手段とを備え、前記第1アーム操作手段及び第3アーム操作手段のそれぞれからの操作信号に基づいて前記油圧駆動回路の第1アームシリンダ及び第3アームシリンダを駆動する3関節型掘削機の操作制御装置において、前記第1アーム操作手段からの操作信号が示す速度指令値に第1アーム補助ゲインを乗じた第1の値と前記第3アーム操作手段からの操作信号が示す速度指令値に第3アーム補助ゲインを乗じた第2の値との演算値を第2アームの速度指令値とする第2アーム指令手段と、この第2アームの速度指令値を信号に変換する出力手段とを備え、この出力手段からの信号に基づいて前記油圧駆動回路の第2アームシリンダを駆動するものとする。
まず、従来技術について、ブームを2分割した2ピースブーム型の掘削機を例に記述を進めてきたが、アームを2分割した場合にも3関節型掘削機としての機能は同一である。そこで、説明を一般化する意味で、本願明細書中では3個の関節でそれぞれ回動する部材を、第1アーム、第2アーム、第3アームと呼ぶこととする。
本発明は、上記のように、3関節型掘削機の持つ広い作業領域を、オペレータの通常の技量の範囲で連続的に操作可能な3関節型掘削機の操作制御装置を提案するものであり。これを可能にするために、本発明では2関節症の掘削機と同様の2つの操作レバーだけで、3つの関節を操作できるようにするものである。
すなわち、3関節型掘削機においては、第1アームを上げる動作に対して第2アームを上げる動作がバケットの移動方向に関してほぼ同様の効果を持ち、また、第1アームを下げる動作に対して第2アームを下げる動作がバケットの移動方向に関してほぼ同様の効果を持つ。同様に、第3アームをダンプする動作(押し出す動作)に対して第2アームを上げる動作がバケットの移動方向に関してほぼ同様の効果を持ち、また、第3アームをクラウドする動作(引き込む動作)に対して第2アームを下げる動作がバケットの移動方向に関してほぼ同様の効果を持つ。
本発明は、この点に着目してなされたもので、従来の2関節型の掘削機と同様に、第1アームと第3アーム用の操作レバー(第1及び第2操作レバー)だけを持ち、第2アームは、第1アーム及び第3アームを補助するように働くと位置づけて、第1アーム及び第3アームの操作量にそれぞれの補助の強さを表すゲインを乗じたものの演算値、例えばそれらの和をもって第2アームの操作量としている。
このように構成することで、2関節型の掘削機と同様の操作をするだけで、バケットは2関節型の掘削機とほぼ同様の動作をし、かつ第2アームもオペレータの意志に沿った方向にバケットが向かうように伸縮するので、3関節型掘削機の特徴である広い作業範囲を従来の2関節型の掘削機と同等の操作感覚で連続的に操作することが可能となる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第2アーム指令手段は、前記第2アームの速度指令値となる演算値として、前記第1の値と第2の値の和を求める加算手段を有する。
(3)また、上記(1)において、前記第2アーム指令手段は、前記第2アームの速度指令値となる演算値として、前記第1の値と第2の値の絶対値の最大値を求める選択手段を有してもよい。
(4)上記(1)において、好ましくは、掘削機本体の置かれた面に対する第1アームの回動角度を検出する手段を更に有し、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、第1アームが掘削機本体の置かれた面に対して垂直に近づいたときに、第3アーム補助ゲインを小さくする。
第1アームが垂直に近づいた場合には、第2アームはバケットを上下に動作させることになり、操作者が第3アームを操作している時に意図している前後の動きにならない。そこで、本発明では、第1アームが垂直に近づくと、第3アーム補助ゲインを下げることで、第3アームを操作しても第2アームが動きにくくなり、これにより操作者に違和感を与えないようになる。
(5)また、上記(1)において、好ましくは、掘削機本体の置かれた面に対する第1アームの回動角度を検出する手段を更に有し、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、第1アームが掘削機本体の置かれた面に対して水平に近づいたときに、第1アーム補助ゲインを小さくする。
第1アームが水平に近づいた場合には、第2アームはバケットを前後に動作させることになり、操作者が第1アームを操作している時に意図している上下の動きにならない。そこで、本発明では、第1アームが水平に近づくと、第1アーム補助ゲインを下げることで、第1アームを操作しても第2アームが動きにくくなり、これにより操作者に違和感を与えないようになる。
(6)更に、上記(1)において、好ましくは、掘削機本体の置かれた面に対する第2アームの回動角度を検出する手段を更に有し、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、第2アームが掘削機本体の置かれた面に対して水平に近づいたときに、第3アーム補助ゲインを小さくする。
第2アームが水平に近づいた場合には、第2アームはバケットを上下に動作させることになり、操作者が第3アームを操作している時に意図している前後の動きにならない。そこで、本発明では、第2アームが水平に近づくと、第3アーム補助ゲインを下げることで、第3アームを操作しても第2アームが動きにくくなり、これにより操作者に違和感を与えないようになる。
(7)また、上記(1)において、好ましくは、第1アームシリンダのストロークを検出する手段を更に有し、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、第1アームシリンダがストロークエンドに達したとき、又はストロークエンドに近づいたときに第1アーム補助ゲインを大きくする。
このように構成した本発明では、第1アームシリンダがストロークエンドに達したとき又はストロークエンドに近づくと、第2アームが速く動くようになり、これにより第1アームシリンダのストロークエンドでバケットが急減速することを防ぎ、操作者に違和感を与えないようになる。
(8)更に、上記(1)において、好ましくは、第3アームシリンダのストロークを検出する手段を更に有し、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、第3アームシリンダがストロークエンドに達したとき、又はストロークエンドに近づいたときに第3アーム補助ゲインを大きくする。
このように構成した本発明では、第3アームシリンダがストロークエンドに達したとき又はストロークエンドに近づくと、第2アームが速く動くようになり、これはより第3アームシリンダのストロークエンドでバケットが急減速することを防ぎ、操作者に違和感を与えないようになる。
(9)また、上記(1)において、前記油圧駆動回路は前記第1アームシリンダ、第2アームシリンダ、第3アームシリンダに供給される油圧の流量をそれぞれ制御する第1流量制御弁、第2流量制御弁、第3流量制御弁を有するものである場合、好ましくは、前記第1、第2、第3流量制御弁のそれぞれに操作用のパイロット圧を導くパイロット回路を更に備え、このパイロット回路は、前記第2流量制御弁に操作パイロット圧を導く1対のパイロットラインと、この1対のパイロットラインにそれぞれ配置され、前記出力手段からの出力信号により作動する1対の比例減圧弁とを有するものとする。
このようにパイロットラインに比例減圧弁を設け、この比例減圧弁を作動させることにより、出力手段からの信号により容易に第2アームシリンダを駆動できる。
(10)更に、上記(1)において、前記第1アーム操作手段及び第3アーム操作手段は前記操作信号として電気信号を出力する電気レバー方式である場合、好ましくは、前記第2アーム指令手段は、前記第1アーム操作手段及び第3アーム操作手段の電気信号を入力し、これらの電気信号から前記速度指令値を求める。
(11)また、上記(1)において、前記第1アーム操作手段及び第3アーム操作手段は前記操作信号としてパイロット圧を出力する油圧パイロット方式である場合、好ましくは、前記第1アーム操作手段及び第3アーム操作手段のそれぞれのパイロット圧を検出する手段を更に備え、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、これらの信号から前記速度指令値を求める。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の適用対象である3関節型掘削機の構造を説明する図である。
図2は、本発明の一実施形態による3関節型掘削機の操作制御装置のシステム構成を油圧回路と共に示す図である。
図3は、本発明の一実施形態による3関節型掘削機の操作制御装置の操作レバー装置の操作方法を説明する図である。
図4は、本発明の一実施形態による3関節型掘削機の操作制御装置のコントローラの機能を示すブロック線図である。
図5は、補助ゲインを可変にする本発明の他の実施形態の図4と同様なブロック線図である。
図6は、補助ゲインを可変にする本発明の更に他の実施形態の図4と同様なブロック線図である。
図7は、補助ゲインを可変にする本発明の更に他の実施形態の図4と同様なブロック線図である。
図8は、補助ゲインを可変にする本発明の更に他の実施形態の図4と同様なブロック線図である。
図9は、加算器の代わりに最大値選択器を用いる本発明の他の実施形態の図4と同様なブロック線図である。
図10は、図9に示す最大値選択器の詳細を示すブロック線部である。
図11は、油圧パイロット方式の操作レバー装置を持つ掘削機に本発明を適用した実施形態を示す図2と同様な図である。
図12は、図11に示すコントローラの機能を示す図4と同様なブロック線図である。
図13は、圧力計の代わりに差圧計を用いた実施形態を示すブロック線図である。
図14は、従来の2関節型掘削機の構造を説明する図である。
図15は、従来の3関節型掘削機の一例としての、2ピースブーム型掘削機の構造を説明する図である。
図16は、従来の2関節型掘削機の操作系を説明する図である。
図17は、従来の2ピースブーム型掘削機の操作レバー装置の操作方法を説明する図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図4により説明する。
図1において、掘削機1の持つ作業フロント2は、それぞれ上下方向に回動可能に取り付けられた第1アーム3、第2アーム4、第3アーム5からなる3関節型であり、その基端は掘削機本体13(上部旋回体)に支持され、その先端に掘削用バケット6が上下方向に回動可能に取り付けられている。第1アーム3は第1アームシリンダ7、第2アーム4は第2アームシリンダ8、第3アーム5は第3アームシリンダ9でそれぞれ駆動され、バケット6はバケットシリンダ10で駆動される。
図2に油圧回路の一例を示す。図中、60は第1アームシリンダ7、第2アームシリンダ8、第3アームシリンダ9、バケットシリンダ10を含む油圧駆動回路であり、油圧ポンプ20から吐出された作動油は流量制御弁21,22,23,24を介して、第1アームシリンダ7、第2アームシリンダ8、第3アームシリンダ9、バケットシリンダ10に供給される。この他に、図示しない旋回用油圧モータ、走行用油圧モータがあり、これらも同様に接続されている。ここでは、第1アームシリンダ7について動作を説明するが、他のシリンダについても同様に動作する。
また、61は流量制御弁21,22,23,24に操作用のパイロット圧力を導くパイロット回路であり、パイロット油圧源62と、流量制御弁21に設けられた1対のパイロットライン63a,63b及び流量制御弁22,23,24に設けられた同様なパイロットライン64a,64b;65a,65b;66a,66b(一部のみ図示)と、パイロットライン63a,63bに配置された比例減圧弁29,30及びパイロットライン64a,64b;65a,65b;66a,66bに設けられた同様な比例減圧弁(図示せず)とで構成される。
流量制御弁21は、非作動時にはスプリング27,28に支えられて中立位置にあり、各ポートはブロックされるので、第1アームシリンダ7は動かない。比例減圧弁29,30によって調整されたパイロット圧力が流量制御弁21のパイロット圧力室25,26に導かれており、いずれかにパイロット圧力がたつと、この圧力による力とスプリング27,28との釣り合いの位置に弁体は変位し、その変位量に応じた流量が第1アームシリンダ7に送られ、第1アームシリンダ7は伸縮する。流量制御弁22,23,24についても同様である。
比例減圧弁29,30及び図示しない他の比例減圧弁はコントローラ31からの信号によって調整され、更にコントローラ31には操作レバー装置11,12からの操作信号が入力されている。操作レバー装置11,12は操作信号として電気信号を出力する電気レバー方式であり、操作レバー装置11,12の操作レバー11a,12aが操作されると、その操作量に応じて第1アームシリンダ7、第2アームシリンダ8、第3アームシリンダ9、バケットシリンダ10を任意の速度で駆動することができる。
操作レバー装置11,12の操作方法の詳細を図3に示す。
図3において、バケット及び旋回に関する操作は従来の掘削機と全く同じで、右側に配置された操作レバー装置11の操作レバー11aを右(a)方向に操作すると、操作量に応じた速度でバケット6はダンプ側(開く側)に動作する。同様に、操作レバー11aのを左(b)方向に操作すると、操作量に応じた速度でバケット6はクラウド側(掻き込む側)に動作する。本体13を構成する上部旋回体の旋回動作に対しては、左側に配置された操作レバー装置12の操作レバー12aを前(g)又は後(h)を操作することで、操作量に応じた速度で上部旋回体は右旋回又は左旋回を行う。
従来、第1アーム3だけを動作させていた操作レバー装置11の操作レバー11aの前後方向(c,d方向)は、本発明では、その操作量に応じた速度で第1アーム3を上下させるだけでなく、その操作量に第1アーム補助ゲインK1を乗じた値に応じた速度で第2アーム4をも動作させる。
また、従来、第3アーム5だけを動作させていた操作レバー装置12の操作レバー12aの左右方向(f,e方向)は、本発明では、その操作量に応じた速度で第3アーム5をダンプ又はクラウドさせるだけでなく、その操作量に第3アーム補助ゲインK3を乗じた値に応じた速度で第2アーム4をも動作させる。
つまり、第1アーム3への速度指令値X1は操作レバー11aのc,d方向の操作量によって決まり、第1アームを上げる側(d側)を正、下げる側(c側)を負として、第1アームの定格速度に対応するフルレバー操作時の速度指令値を1とすれば、X1は、
−1<X1<1
となる。
また、第3アーム5への速度指令値X3は操作レバー12aのe,f方向の操作量によって決まり、第3アームのダンプ側(f側)を正、クラウド側(e側)を負として、第3アームの定格速度に対応するフルレバー操作時の速度指令値を1とすれば、X3は、
−1<X3<1
となる。
このとき、第2フレーム4に対する速度指令値X2は、第2アームの上げ側を正とすれば、
X2=K1×X1+K3×X3
として与えられる。
上記の動作を、コントローラ31の機能を表現したブロック線図として示したのが図4である。
図4において、操作レバー装置11で与えられる第1アーム3への操作信号、及び操作レバー装置12で与えられる第3アーム5への操作信号は、それぞれコントローラ31に設けられた速度指令値関数32,33に導かれ、第1アーム及び第3アームの速度指令値X1,X3に変換される。速度指令関数32,33は主に中立付近に不感帯を与えたり、操作レバー11a,11bの操作量とアクチュエータの速度指令値との間に直線的でない関係を付与するためのものであり、場合によっては省略できる。
第2アームの速度指令値X2は、第1アーム及び第3アームの速度指令値X1,X3とコントローラ31に予め記憶してあるブロック50,51に示す第1アーム補助ゲインK1及び第3アーム補助ゲインK3とから、乗算器40,41と加算器42とによって、上述した考え方によって、
X2=K1×X1+K3×X3
として得られる。
34〜39は、飽和関数である。第1アーム3の動作に関して飽和関数34,35の働きを説明する。
第1アーム速度指令値X1は、コントローラ31の内部では、上げ側を正、下げ側を負とする1つの値で表している。これに対し実際の油圧回路では、第1アーム上げの場合には比例減圧弁30を励磁し、下げの場合には比例減圧弁29を励磁する必要がある。この変換を行うために飽和関数が使われる。即ち、第1アーム速度指令値X1が正の場合、飽和関数34はその指令値をそのまま比例減圧弁30に送出するが、飽和関数35によって、比例減圧弁29には信号が送出されない(0が送出される)。
また、第1アーム速度指令値X1が負の場合、飽和関数35はその指令値の正負は反転させるが、大きさはそのまま比例減圧弁29に送出する。この時、飽和関数34によって、比例減圧弁30には信号が送出されない(0が送出される)。
飽和関数36,37;38,39についても同様であり、それぞれ第2アーム速度指令値X2,第3アーム速度指令値X3の正負に応じて比例減圧弁67又は69;69又は70に信号が送出される。比例減圧弁67又は68;69又は70は図2に示すパイロットライン64a,64b;65a,65bに配置される、図2には図示しなかった比例減圧弁である。
以上のように構成した本実施形態の動作を説明する。以下の動作では、例えば、K1=K2=0.5が設定されている場合を考える。
第1アーム3を上げようとして操作レバー11aをd方向にフル操作すると、X1=1となり、第1アーム3が上げ方向に定格速度で動作するとともに、第2アーム4の指令値がX2=0.5となるので、これを補助するように第2アーム4も上げ方向に定格速度の半分の速度で動くことになる。第1アーム3を下げようとして操作レバー11aがc方向にフル操作された場合には、X1=−1、X2=−0.5となるので、第1アームが定格速度で下がるのを補助するように、第2アーム4も定格速度の半分の速度で下げ方向に動く。
次に、第3アーム5をダンプしようとして操作レバー12aをf方向にフル操作すると、X3=1となり、第3アーム5がダンプ方向に定格速度で動作するとともに、第2アーム4の指令値がX2=0.5となるので、これを補助するように第2アーム4も上げ方向に定格速度の半分の速度で動くことになる。第3アーム5をクラウドさせようとして操作レバー12aがe方向にフル操作された場合には、X3=−1、X2=−0.5となるので、第3アーム5が定格速度でクラウドするのを補助するように、第2アーム5も定格速度の半分の速度で下げ方向に動く。
更に、第1アーム3の上げ及び第3アーム5のダンプを行う操作レバー11aのd方向のフル操作及び操作レバー12aのf方向のフル操作が同時に行われた場合には、X1=1、X3=1となるので、X2=1となり、全てのアームが関節を開く方向に定格速度で動くことになる。
また、第1アーム3の上げ及び第3アーム5のクラウドを行う操作レバー11aのd方向のフル操作及び操作レバー12aのe方向のフル操作が同時に行われた場合には、X1=1、X3=−1となるので、X2=0となり、この場合には第2アーム4は動かない。これは、第1アーム3には関節を開く方向に指示が出されているのに対し、第3アーム5には関節を閉じるように指示が出されたために、双方を補助しようとする第2アーム4の動作が相殺されてしまうからである。
以上のように、本実施形態によれば、3関節型の掘削機に対して、従来の2関節型の掘削機と同様の2本の操作レバー11a,12aで第2アーム4を含む3関節を、オペレータに違和感を与えずに動作させることが可能であり、3関節型の掘削機の特徴である広い作業範囲を従来の2関節型の掘削機と同等の操作感覚で連続的に操作することができる。
なお、以上では、補助ゲインK1,K3が0.5の場合を説明したが、この値は作業の状況やオペレータの好みによって任意の値をとることができる。例えば補助ゲインが大きいほど広い作業領域内を機敏に動作できるし、逆に補助ゲインが小さいほど従来の掘削機の操作感覚に近い操作を行うことができる。
また、この例では第1アーム補助ゲインK1と第3アーム補助ゲインK3とが等しい場合を説明したが、掘削機の使われ方やオペレータの好みによっては異なった値をとっても良い。例えば、第3アーム側が従来の動きに近い動作をして欲しいならば、第3アーム補助ゲインK3を小さく設定したり、その逆も可能である。
更に、第1アーム補助ゲインK1と第3アーム補助ゲインK3の設定の方法については、以下に述べるように、変化する値とすることも可能である。
従来、一般的に使われている、図14に示すような2関節型の掘削機では、その構造から、ブーム101は、バケット103の位置を上下に移動させたい時に使う場合が多い。また、アーム102は、バケット103の位置を前後(手前/遠ざける)に移動させたいときに使う場合が多い。このような使い方に対する違和感をより少なくする方法として、作業フロントの姿勢に応じて補助ゲインK1,K3を変化させることも有効である。
図5に、補助ゲインK3を可変にした実施形態を示す。第1アーム3と本体13との間の回動支点にポテンショメータからなる第1アーム角度検出センサ43を設けて(図1参照)、この信号をコントローラ31Aに導き(図2参照)、関数44によって、例えば通常0.5程度に設定してある第3アーム補助ゲインK3を掘削機本体13が置かれた面に対する第1アーム3の角度が90度に近づくにしたがって徐々に小さくなるようにし、これをブロック51Aの値とする。
このように構成された実施形態では、第1アーム3が垂直に近づくと、第3アーム5を操作しても第2アーム4が動きにくくなる。これは、第3アーム5は2関節型掘削機のアーム102の操作レバーを操作したのと同様に動作するようにするためであり、つまり、バケット位置を前後に動作させようという操作者の意志を反映した動作をさせるためである。つまり、第1アーム3が垂直に近づいた場合には、第2アーム4はバケット6を上下に動作させることになり、操作者が第3アーム5を操作している時に意図している前後の動きにならないので、ゲインK3を下げることでその動作を抑制し、操作者に違和感を与えないようにするものである。
第1アーム角度検出センサ43は、第1アーム3と本体13との間の回動支点にポテンションメータを設け、第1アーム角度を検出するとしたが、第1アームシリンダ7のストロークを検出する位置検出装置を設け、幾何学的関係から所望の角度を演算してもよい。
図6は、補助ゲインK1を可変にした実施形態を示す。図5の実施形態と同様に第1アーム角度検出センサ43を設けて、この信号をコントローラ31Bに導き(図2参照)、関数45によって、例えば通常0.5程度に設定してある第1アーム補助ゲインK1を掘削機本体13が置かれた面に対する第1アーム3の角度が0度に近づくにしたがって徐々に小さくなるようにし、これをブロック50Aの値とする。
このように構成された実施形態では、第1アーム3が水平に近づくと、第1アーム3を操作しても第2アーム4が動きにくくなる。これは、第1アーム3は2関節型掘削機のブーム101の操作レバーを操作したのと同様に動作するようにするためであり、つまり、バケット位置を上下に動作させようという操作者の意志を反映した動作をさせるためである。つまり、第1アーム3が水平に近づいた場合には、第2アーム4はバケット6を前後に動作させることになり、操作者が第1アーム3を操作している時に意図している上下の動きにならないので、ゲインK1を下げることでその動作を抑制し、操作者に違和感を与えないようにするものである。
図7は、補助ゲインK3を可変にした別の実施形態を示す。図5の実施形態と同様に第1アーム角度検出センサ43を設けるとともに、第1アーム3と第2アーム4との間の回動支点に第1アーム3に対する第2アーム4の相対角度を検出するポテンショメータからなる角度検出センサ46を設けて(図1参照)、これらの信号をコントローラ31Cに導き(図2参照)、第2アーム絶対角度演算部47によって掘削機本体13に対する第2アーム4の絶対角度を演算する。この第2アームの絶対角度は関数45に導かれる。関数45では、例えば通常0.5程度に設定してある第3アーム補助ゲインK3を掘削機本体13が置かれた面に対する第2アーム4の角度(第2アーム絶対角度)が0度に近づいた時に徐々に小さくなるようにし、これをブロック51Aの値とする。
このように構成された実施形態では、第2アーム4が水平に近づくと、第3アーム5を操作しても第2アーム4が動きにくくなる。これは、第3アーム5は2関節型掘削機のアーム102の操作レバーを操作したのと同様に動作するようにするためであり、つまり、バケット位置を前後に動作させようという操作者の意志を反映した動作をさせるためである。つまり、第2アーム4が水平に近づいた場合には、第2アーム4はバケット6を上下に動作させることになり、操作者が第3アーム5を操作している時に意図している前後の動きにならないので、ゲインK3を下げることでその動作を制御し、操作者に違和感を与えないようにするものである。
第2アームの絶対角度は、第1アーム3と本体13との間の相対角度と、第2アームと第1アームとの相対角度を検出して、幾何学的関係から演算手段で求める方式を示したが、第2アーム4に傾斜センサを設けて、直接、対地角度を検出してもよい。
図8は、補助ゲインK1を可変にした別の実施形態を示す。第1アームシリンダ7のストロークを検出するセンサ48を設けて(図1参照)、この信号をコントローラ31Dに導き(図2参照)、関数49によって、例えば通常0.5程度に設定してある第1アーム補助ゲインK1を、第1アームシリンダ7が最長または最短のストロークエンドに近づいた時に急に大きくなるようにし、これをブロック50Aの値とする。
このように構成された実施形態では、第1アームシリンダ7がスロトークエンドに近づくと、急に第2アーム4が速く動くようになる。これは、操作レバー11aを操作して第1アーム3が指令値X1の速度で動作しかつ第3アーム4が指令値X1に第1アーム補助ゲインK1を乗じた速度で動作している時に、第1アームシリンダ7がストロークエンドに達して急停止した場合に、バケット6の動作は急減速するが、このような操作者が意図しないような動作を緩和させるためである。つまり、第1アームシリンダ7がストロークエンドで停止した場合には、ゲインK1を大きくして第2アーム4を加速することで、バケット6が急減速することを防ぎ、操作者に違和感を与えないようにするものである。
第1アームシリンダ7のストロークを検出するセンサ48は、シリンダの長さを検出するセンサを設けることを想定して説明したが、第1アーム3と本体13との間の回動支点に図1に示したようにポテンショメータ43を設けて角度を検出して、幾何学的関係からそのときのストロークを演算してもよい。
また、第1アームシリンダ7のストロークエンドのみを検出するリミットスイッチを設けて、スイッチが切り替わった時に第1補助ゲインを大きくしてもよい。
更に、図8の実施形態では、第1アームシリンダ7がストロークエンドに近づいたとき又はストロークエンドに達したときにゲインK1を大きくし第2アーム4を加速する場合について説明したが、第2アームシリンダ9のストロークを検出する同様なセンサ49を設け(図1参照)、第3アームシリンダ9がストロークエンドに近づいたとき又はストロークエンドに達したときにゲインK3を大きくし第2アーム4を加速することで、バケット6の急減速を防止するようにしても良い。
図9及び図10は指令値X1に補助ゲインK1を乗じた値と指令値X3に補助ゲインK3を乗じた値から第2アーム4の指令値X2を算出するのに加算器42を用いない実施形態を示す。
乗算器40,41の出力は最大値選択器42Aに与えられる。最大値選択器42Aは、図10に示すように、スイッチ切換部75とスイッチ76,77と加算器78とで構成され、スイッチ切換部75は、絶対値演算器75a,75bと減算器75cと切換信号演算器75d,75eとからなっている。乗算器40,41で計算された値K1X1,K3X3はそれぞれ演算器75a,75bで絶対値|K1X1|及び|K3X3|が取られ、減算器75cでΔKX=|K1X1|−|K3X3|を計算し、ΔKXが0又は正の時は演算器75dよりON信号がスイッチ76に与えられ、ΔKXが負の時は演算器75eよりON信号がスイッチ77に与えられる。これにより、|K1X1|≧|K3X3|の時はスイッチ76、加算器78により第2アームの速度指令値X2がX2=K1X1として得られ、|K1X1|<|K3X3|の時はスイッチ77、加算器78により第2アームの速度指令値X2がX2=K3X3として得られる。
このように第2アームの速度指令値として、|K1X1|及び|K3X3|の最大値を求めることによってもK1X1とK3X3の和を演算するのとほぼ同様の動きが得られ、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図11及び図12は油圧パイロット方式の操作レバー装置を持つ掘削器に本発明を適用した実施形態を示す。図中、図2〜図4に示す部材又は機能と同等のものには同じ符号を付している。
図11において、11A,11Bは流量制御弁21,23に対する操作信号としてパイロット圧Pc,Pd;Pf,Peを出力する油圧パイロット方式の操作レバー装置であり、操作レバー装置11A,11Bより出力されたパイロット圧Pc,Pd;Pf,Peはパイロットライン63a又は63b,65a又は65bを介して流量制御弁21,23のパイロット圧力室25,26に導かれ、流量制御弁21,23を切り換え操作する。流量制御弁24のパイロットライン66a,66bにも同様な油圧パイロット方式の操作レバー装置(図示せず)が設けられている。また、パイロットライン63a,63b;65a,65bには第1の実施形態のような比例減圧弁は設けられておらず、第2アーム4用のパイロットライン64a,64bのみに比例減圧弁67,68が設けられている。
操作レバー装置11A,11Bの操作方法は図3に示した第1の実施形態のものと同じであり、操作レバー11aのc方向が第1アーム下げ及び第2アーム下げ、d方向が第1アーム上げ及び第2アーム上げであり、操作レバー12aのf方向が第3アームダンプ及び第2アーム上げ、e方向が第3アームクラウド及び第2アーム下げである。
パイロットライン63a,63b;65a,65bには圧力センサ80,81,82,83が接続され、コントローラ31Eにはこれら圧力センサからの検出信号が入力されている。
コントローラ31Eの処理機能を図12に示す。圧力センサ80,81及び82,83からの検出信号はそれぞれ減算器84,85を介して乗算器40,41に導かれる。減算器84,85はそれぞれ圧力センサ80,81及び82,83の検出信号から第1の実施形態の第1アーム速度指令値X1、第3アームの速度指令値X3と等価な指令値を得るためのである。即ち、圧力センサ80で検出された第1アーム下げ側(c側)のパイロット圧Pcは減算器84により負の値として取り込まれ、圧力センサ81で検出された第1アーム上げ側(d)のパイロット圧Pdは減算器84により正の値として取り込まれ、第1アーム上げ方向を正、下げ方向を負とした速度指令値X1が得られる。また、圧力センサ82により検出された第3アームのダンプ側(f側)のパイロット圧Pfは減算器85により正の値として取り込まれ、圧力センサ83により検出された第3アームのクラウド側(e側)のパイロット圧Peは減算器85により負の値として取り込まれ、第3アームのダンプ方向を正、クラウド方向を負とした速度指令値X3が得られる。
なお、圧力センサ80,81及び82,83に代え図13に示す差圧センサ86,87を用いてもよく、この場合は差圧センサ86,87の検出信号をそのまま第1アーム速度指令値X1、第3アームの速度指令値X3として使用できる。
乗算器40,41以降の処理は図4に示した第1の実施形態と同じである。即ち、第2アームの速度指令値X2は、第1アーム及び第3アームの速度指令値X1,X3とコントローラ31Eに予め記憶してあるブロック50,51に示す第1アーム補助ゲインK1及び第3アーム補助ゲインK3とから、乗算器40,41と加算器42とによって、
X2=K1×X1+K3×X3
として得られる。
第2アーム速度指令値X2が正の場合、飽和関数36はその指令値をそのまま比例減圧弁67に送出するが、飽和関数37によって、比例減圧弁68には信号が送出されない(0が送出される)。第2アーム速度指令値X2が負の場合、飽和関数37はその指令値の正負を反転させるが、大きさはそのままに比例減圧弁68に送出する。この時、飽和関数36によって、比例減圧弁67には信号が送出されない(0が送出される)。
以上のように構成した本実施形態の動作は、第1アーム3用の流量制御弁21、第3アーム5用の流量制御弁23が油圧パイロット方式の操作レバー装置11A,12Aより出力されたパイロット圧で直接駆動される点を除いて、第1の実施形態と同じである。従って、本実施形態によっても、3関節型の掘削機に対して、従来の2関節型の掘削機と同様の2本の操作レバー11a,12aで第2アーム4を含む3関節を、オペレータに違和感を与えずに動作させることが可能であり、3関節型の掘削機の特徴である広い作業範囲を従来の2関節型の掘削機と同等の操作感覚で連続的に操作することができる。
産業上の利用可能性
本発明によれば、3関節型の掘削機に対して、従来の2関節型の掘削機と同様の2本の操作レバーで第2アームを含む3関節を、オペレータに違和感を与えずに動作させることが可能であり、3関節型の掘削機の特徴である広い作業範囲を従来の2関節型の掘削機と同等の操作感覚で連続的に操作することができる。
本発明は、3関節型、すなわち掘削用バケットを除いて3個の関節とアームとを有する掘削機の操作制御装置に係わり、特に、従来の2関節型の掘削機と同様の操作手段を用いて、3関節型掘削機としての利点を利用可能な操作制御装置に関する。
背景技術
従来の一般的な掘削機の構造を図14に示す。作業フロント100はブーム101及びアーム102の2つで構成され、掘削作業を行うバケット103がこの先端に設けられている。作業の主体であるバケット103の位置決めが、ブーム101、アーム102という回動可能な2つの構造要素によって行われているので、2関節型の掘削機と称する。
これに対し、近年2ピースブーム型と呼ばれる掘削機が使われている。これを図15に示す。2ピースブーム型の掘削機は、図14に示した一般的な掘削機に対して、作業フロント100Aのブーム101を2分割して第1ブーム104及び第2ブーム105としたもので、バケット103の位置決めに関与する関節の数から3関節型の掘削機と呼ぶこととする。
3関節型の掘削機は、2関節型の掘削機では難しかった掘削機の足元の作業を行えるという利点を持っている。即ち、2関節型の掘削機でも、図14に示すような姿勢をとることで足元迄バケット103を持ってくることが可能であるが、このようにアーム102が水平になった状態では掘削作業はできない。これに対し、3関節型の掘削機では、図15に示すようにアーム102をほぼ垂直にした状態でバケット103を足元に持ってくることができ、これによって足元の作業が可能となる。また、足元から遠く離れた位置の作業に対しても、第1ブーム104と第2ブーム105とを垂直に近く伸ばすことによって、2関節型の掘削機に比べてより遠くまで作業することが可能である。
3関節型の掘削機の別の利点として、旋回半径を小さくできることがある。掘削した土砂をダンプカー等に積み込むために上部旋回体106を旋回して作業フロント100Aの向きを変えるが、この時、2関節型の掘削機ではブーム101の全長がネックとなって旋回に必要な半径を小さくすることが難しい。3関節型の掘削機の場合には、第1ブーム104をほぼ垂直に起こし、第2ブーム105をほぼ水平に寝かせることで、旋回に必要な半径を小さくすることが可能で、狭溢な工事現場での作業に有利となる。
次に、従来の操作方式について述べる。図16に、一般的な2関節型の掘削機の操作レバーの例を示す。通常の掘削作業においては、ブーム・アーム・バケット・旋回の4動作が頻繁に、かつ複合的に操作される。これらの4動作が2本の操作レバー107,108に2動作ずつ割り当てられており、オペレータは左右の手でそれぞれのレバーを操作することで掘削作業を行う。この他の操作レバーとして、(図示しない)走行用レバー(通常ペダルも付加されている)がある。走行用のレバーは、他のレバー107,108とは独立に使用されることが多く、ここでは考慮しない。
図17は、3関節型の掘削機の操作レバーの例である。前述したように、3関節型の掘削機では、遠くから足元まで広範囲の作業が可能であるが、これを実現するためには2関節型掘削機のブーム101に相当する第1ブーム104の他に、更に第2ブーム105を操作しなければならない。既に2本の操作レバー107,108には4動作が割り当てられていることから、シーソー型のペダル109を新設して第2ブーム105の操作を行っている。例えば、特開昭62−33937号公報の第4図参照。
また、3関節型の掘削機の制御装置として特開平7−180173号公報の提案がある。この提案では、2本の操作レバーをバケット先端のX方向及びY方向の移動速度をそれぞれ指示するものとし、これらの移動速度を合成した速度ベクトル信号に基づき所定の演算処理を行い、水平引き作業を行う際に、バケット先端の移動を幅広い範囲にわたって連続して制御でき、しかも所望の軌跡に沿って精度良くバケットを移動させることができるようにしている。
発明の開示
前述のように構成された3関節型掘削機の操作系では、3関節化することによって広い作業領域が得られたけれども、この領域を連続的に操作することが難しいという不具合がある。つまり、第2ブーム105の操作をペダル109によって足で行っているために、レバーを手で操作するような微妙な調整が難しく、他の第1ブーム104やアーム102、バケット103の操作と協調して動作させることができない。従って、ほとんどの場合、遠くの作業を行う時には第2ブーム105を伸ばした状態に固定し、また、近くの作業を行う時には第2ブーム105を縮めた状態に固定して作業を行っているのが通常である。
また、特開平7−180173号公報の制御装置では、2本の操作レバーで3関節型掘削機の第1ブーム、第2ブーム、アーム、バケットを操作せきるようにしているが、操作レバーはバケット先端のX方向及びY方向の移動速度をそれぞれ指示する特殊なものとなっており、通常の操作レバーとは大幅に操作性が異なる。このため、従来の方式に慣れているオペレータには扱いにくい。
本発明の目的は、3関節型掘削機の持つ広い作業領域を、オペレータの通常の技量の範囲で従来の2関節型の掘削機と同等の操作感覚で連続的に操作可能とする3関節型掘削機の操作制御装置を提供することである。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、掘削機本体と、掘削機本体に回動可能に取り付けられた第1アームと、第1アームに回動可能に取り付けられた第2アームと、第2アームに回動可能に取り付けられた第3アームと、第3アームに回動可能に取り付けられた掘削用バケットと、第1アームを駆動する第1アームシリンダ、第2アームを駆動する第2アームシリンダ、第3アームを駆動する第3アームシリンダ、掘削用バケットを駆動するバケットシリンダを含む油圧駆動回路とを有する3関節型掘削機に設けられ、第1操作レバーを有しその操作に応じた第1アームの速度を指令する第1アーム操作手段と、第2操作レバーを有しその操作に応じた第3アームの速度を指令する第3アーム操作手段とを備え、前記第1アーム操作手段及び第3アーム操作手段のそれぞれからの操作信号に基づいて前記油圧駆動回路の第1アームシリンダ及び第3アームシリンダを駆動する3関節型掘削機の操作制御装置において、前記第1アーム操作手段からの操作信号が示す速度指令値に第1アーム補助ゲインを乗じた第1の値と前記第3アーム操作手段からの操作信号が示す速度指令値に第3アーム補助ゲインを乗じた第2の値との演算値を第2アームの速度指令値とする第2アーム指令手段と、この第2アームの速度指令値を信号に変換する出力手段とを備え、この出力手段からの信号に基づいて前記油圧駆動回路の第2アームシリンダを駆動するものとする。
まず、従来技術について、ブームを2分割した2ピースブーム型の掘削機を例に記述を進めてきたが、アームを2分割した場合にも3関節型掘削機としての機能は同一である。そこで、説明を一般化する意味で、本願明細書中では3個の関節でそれぞれ回動する部材を、第1アーム、第2アーム、第3アームと呼ぶこととする。
本発明は、上記のように、3関節型掘削機の持つ広い作業領域を、オペレータの通常の技量の範囲で連続的に操作可能な3関節型掘削機の操作制御装置を提案するものであり。これを可能にするために、本発明では2関節症の掘削機と同様の2つの操作レバーだけで、3つの関節を操作できるようにするものである。
すなわち、3関節型掘削機においては、第1アームを上げる動作に対して第2アームを上げる動作がバケットの移動方向に関してほぼ同様の効果を持ち、また、第1アームを下げる動作に対して第2アームを下げる動作がバケットの移動方向に関してほぼ同様の効果を持つ。同様に、第3アームをダンプする動作(押し出す動作)に対して第2アームを上げる動作がバケットの移動方向に関してほぼ同様の効果を持ち、また、第3アームをクラウドする動作(引き込む動作)に対して第2アームを下げる動作がバケットの移動方向に関してほぼ同様の効果を持つ。
本発明は、この点に着目してなされたもので、従来の2関節型の掘削機と同様に、第1アームと第3アーム用の操作レバー(第1及び第2操作レバー)だけを持ち、第2アームは、第1アーム及び第3アームを補助するように働くと位置づけて、第1アーム及び第3アームの操作量にそれぞれの補助の強さを表すゲインを乗じたものの演算値、例えばそれらの和をもって第2アームの操作量としている。
このように構成することで、2関節型の掘削機と同様の操作をするだけで、バケットは2関節型の掘削機とほぼ同様の動作をし、かつ第2アームもオペレータの意志に沿った方向にバケットが向かうように伸縮するので、3関節型掘削機の特徴である広い作業範囲を従来の2関節型の掘削機と同等の操作感覚で連続的に操作することが可能となる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第2アーム指令手段は、前記第2アームの速度指令値となる演算値として、前記第1の値と第2の値の和を求める加算手段を有する。
(3)また、上記(1)において、前記第2アーム指令手段は、前記第2アームの速度指令値となる演算値として、前記第1の値と第2の値の絶対値の最大値を求める選択手段を有してもよい。
(4)上記(1)において、好ましくは、掘削機本体の置かれた面に対する第1アームの回動角度を検出する手段を更に有し、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、第1アームが掘削機本体の置かれた面に対して垂直に近づいたときに、第3アーム補助ゲインを小さくする。
第1アームが垂直に近づいた場合には、第2アームはバケットを上下に動作させることになり、操作者が第3アームを操作している時に意図している前後の動きにならない。そこで、本発明では、第1アームが垂直に近づくと、第3アーム補助ゲインを下げることで、第3アームを操作しても第2アームが動きにくくなり、これにより操作者に違和感を与えないようになる。
(5)また、上記(1)において、好ましくは、掘削機本体の置かれた面に対する第1アームの回動角度を検出する手段を更に有し、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、第1アームが掘削機本体の置かれた面に対して水平に近づいたときに、第1アーム補助ゲインを小さくする。
第1アームが水平に近づいた場合には、第2アームはバケットを前後に動作させることになり、操作者が第1アームを操作している時に意図している上下の動きにならない。そこで、本発明では、第1アームが水平に近づくと、第1アーム補助ゲインを下げることで、第1アームを操作しても第2アームが動きにくくなり、これにより操作者に違和感を与えないようになる。
(6)更に、上記(1)において、好ましくは、掘削機本体の置かれた面に対する第2アームの回動角度を検出する手段を更に有し、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、第2アームが掘削機本体の置かれた面に対して水平に近づいたときに、第3アーム補助ゲインを小さくする。
第2アームが水平に近づいた場合には、第2アームはバケットを上下に動作させることになり、操作者が第3アームを操作している時に意図している前後の動きにならない。そこで、本発明では、第2アームが水平に近づくと、第3アーム補助ゲインを下げることで、第3アームを操作しても第2アームが動きにくくなり、これにより操作者に違和感を与えないようになる。
(7)また、上記(1)において、好ましくは、第1アームシリンダのストロークを検出する手段を更に有し、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、第1アームシリンダがストロークエンドに達したとき、又はストロークエンドに近づいたときに第1アーム補助ゲインを大きくする。
このように構成した本発明では、第1アームシリンダがストロークエンドに達したとき又はストロークエンドに近づくと、第2アームが速く動くようになり、これにより第1アームシリンダのストロークエンドでバケットが急減速することを防ぎ、操作者に違和感を与えないようになる。
(8)更に、上記(1)において、好ましくは、第3アームシリンダのストロークを検出する手段を更に有し、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、第3アームシリンダがストロークエンドに達したとき、又はストロークエンドに近づいたときに第3アーム補助ゲインを大きくする。
このように構成した本発明では、第3アームシリンダがストロークエンドに達したとき又はストロークエンドに近づくと、第2アームが速く動くようになり、これはより第3アームシリンダのストロークエンドでバケットが急減速することを防ぎ、操作者に違和感を与えないようになる。
(9)また、上記(1)において、前記油圧駆動回路は前記第1アームシリンダ、第2アームシリンダ、第3アームシリンダに供給される油圧の流量をそれぞれ制御する第1流量制御弁、第2流量制御弁、第3流量制御弁を有するものである場合、好ましくは、前記第1、第2、第3流量制御弁のそれぞれに操作用のパイロット圧を導くパイロット回路を更に備え、このパイロット回路は、前記第2流量制御弁に操作パイロット圧を導く1対のパイロットラインと、この1対のパイロットラインにそれぞれ配置され、前記出力手段からの出力信号により作動する1対の比例減圧弁とを有するものとする。
このようにパイロットラインに比例減圧弁を設け、この比例減圧弁を作動させることにより、出力手段からの信号により容易に第2アームシリンダを駆動できる。
(10)更に、上記(1)において、前記第1アーム操作手段及び第3アーム操作手段は前記操作信号として電気信号を出力する電気レバー方式である場合、好ましくは、前記第2アーム指令手段は、前記第1アーム操作手段及び第3アーム操作手段の電気信号を入力し、これらの電気信号から前記速度指令値を求める。
(11)また、上記(1)において、前記第1アーム操作手段及び第3アーム操作手段は前記操作信号としてパイロット圧を出力する油圧パイロット方式である場合、好ましくは、前記第1アーム操作手段及び第3アーム操作手段のそれぞれのパイロット圧を検出する手段を更に備え、前記第2アーム指令手段は、前記検出手段からの信号を入力し、これらの信号から前記速度指令値を求める。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の適用対象である3関節型掘削機の構造を説明する図である。
図2は、本発明の一実施形態による3関節型掘削機の操作制御装置のシステム構成を油圧回路と共に示す図である。
図3は、本発明の一実施形態による3関節型掘削機の操作制御装置の操作レバー装置の操作方法を説明する図である。
図4は、本発明の一実施形態による3関節型掘削機の操作制御装置のコントローラの機能を示すブロック線図である。
図5は、補助ゲインを可変にする本発明の他の実施形態の図4と同様なブロック線図である。
図6は、補助ゲインを可変にする本発明の更に他の実施形態の図4と同様なブロック線図である。
図7は、補助ゲインを可変にする本発明の更に他の実施形態の図4と同様なブロック線図である。
図8は、補助ゲインを可変にする本発明の更に他の実施形態の図4と同様なブロック線図である。
図9は、加算器の代わりに最大値選択器を用いる本発明の他の実施形態の図4と同様なブロック線図である。
図10は、図9に示す最大値選択器の詳細を示すブロック線部である。
図11は、油圧パイロット方式の操作レバー装置を持つ掘削機に本発明を適用した実施形態を示す図2と同様な図である。
図12は、図11に示すコントローラの機能を示す図4と同様なブロック線図である。
図13は、圧力計の代わりに差圧計を用いた実施形態を示すブロック線図である。
図14は、従来の2関節型掘削機の構造を説明する図である。
図15は、従来の3関節型掘削機の一例としての、2ピースブーム型掘削機の構造を説明する図である。
図16は、従来の2関節型掘削機の操作系を説明する図である。
図17は、従来の2ピースブーム型掘削機の操作レバー装置の操作方法を説明する図である。
発明を実施するための最良の形態
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
まず、本発明の第1の実施形態を図1〜図4により説明する。
図1において、掘削機1の持つ作業フロント2は、それぞれ上下方向に回動可能に取り付けられた第1アーム3、第2アーム4、第3アーム5からなる3関節型であり、その基端は掘削機本体13(上部旋回体)に支持され、その先端に掘削用バケット6が上下方向に回動可能に取り付けられている。第1アーム3は第1アームシリンダ7、第2アーム4は第2アームシリンダ8、第3アーム5は第3アームシリンダ9でそれぞれ駆動され、バケット6はバケットシリンダ10で駆動される。
図2に油圧回路の一例を示す。図中、60は第1アームシリンダ7、第2アームシリンダ8、第3アームシリンダ9、バケットシリンダ10を含む油圧駆動回路であり、油圧ポンプ20から吐出された作動油は流量制御弁21,22,23,24を介して、第1アームシリンダ7、第2アームシリンダ8、第3アームシリンダ9、バケットシリンダ10に供給される。この他に、図示しない旋回用油圧モータ、走行用油圧モータがあり、これらも同様に接続されている。ここでは、第1アームシリンダ7について動作を説明するが、他のシリンダについても同様に動作する。
また、61は流量制御弁21,22,23,24に操作用のパイロット圧力を導くパイロット回路であり、パイロット油圧源62と、流量制御弁21に設けられた1対のパイロットライン63a,63b及び流量制御弁22,23,24に設けられた同様なパイロットライン64a,64b;65a,65b;66a,66b(一部のみ図示)と、パイロットライン63a,63bに配置された比例減圧弁29,30及びパイロットライン64a,64b;65a,65b;66a,66bに設けられた同様な比例減圧弁(図示せず)とで構成される。
流量制御弁21は、非作動時にはスプリング27,28に支えられて中立位置にあり、各ポートはブロックされるので、第1アームシリンダ7は動かない。比例減圧弁29,30によって調整されたパイロット圧力が流量制御弁21のパイロット圧力室25,26に導かれており、いずれかにパイロット圧力がたつと、この圧力による力とスプリング27,28との釣り合いの位置に弁体は変位し、その変位量に応じた流量が第1アームシリンダ7に送られ、第1アームシリンダ7は伸縮する。流量制御弁22,23,24についても同様である。
比例減圧弁29,30及び図示しない他の比例減圧弁はコントローラ31からの信号によって調整され、更にコントローラ31には操作レバー装置11,12からの操作信号が入力されている。操作レバー装置11,12は操作信号として電気信号を出力する電気レバー方式であり、操作レバー装置11,12の操作レバー11a,12aが操作されると、その操作量に応じて第1アームシリンダ7、第2アームシリンダ8、第3アームシリンダ9、バケットシリンダ10を任意の速度で駆動することができる。
操作レバー装置11,12の操作方法の詳細を図3に示す。
図3において、バケット及び旋回に関する操作は従来の掘削機と全く同じで、右側に配置された操作レバー装置11の操作レバー11aを右(a)方向に操作すると、操作量に応じた速度でバケット6はダンプ側(開く側)に動作する。同様に、操作レバー11aのを左(b)方向に操作すると、操作量に応じた速度でバケット6はクラウド側(掻き込む側)に動作する。本体13を構成する上部旋回体の旋回動作に対しては、左側に配置された操作レバー装置12の操作レバー12aを前(g)又は後(h)を操作することで、操作量に応じた速度で上部旋回体は右旋回又は左旋回を行う。
従来、第1アーム3だけを動作させていた操作レバー装置11の操作レバー11aの前後方向(c,d方向)は、本発明では、その操作量に応じた速度で第1アーム3を上下させるだけでなく、その操作量に第1アーム補助ゲインK1を乗じた値に応じた速度で第2アーム4をも動作させる。
また、従来、第3アーム5だけを動作させていた操作レバー装置12の操作レバー12aの左右方向(f,e方向)は、本発明では、その操作量に応じた速度で第3アーム5をダンプ又はクラウドさせるだけでなく、その操作量に第3アーム補助ゲインK3を乗じた値に応じた速度で第2アーム4をも動作させる。
つまり、第1アーム3への速度指令値X1は操作レバー11aのc,d方向の操作量によって決まり、第1アームを上げる側(d側)を正、下げる側(c側)を負として、第1アームの定格速度に対応するフルレバー操作時の速度指令値を1とすれば、X1は、
−1<X1<1
となる。
また、第3アーム5への速度指令値X3は操作レバー12aのe,f方向の操作量によって決まり、第3アームのダンプ側(f側)を正、クラウド側(e側)を負として、第3アームの定格速度に対応するフルレバー操作時の速度指令値を1とすれば、X3は、
−1<X3<1
となる。
このとき、第2フレーム4に対する速度指令値X2は、第2アームの上げ側を正とすれば、
X2=K1×X1+K3×X3
として与えられる。
上記の動作を、コントローラ31の機能を表現したブロック線図として示したのが図4である。
図4において、操作レバー装置11で与えられる第1アーム3への操作信号、及び操作レバー装置12で与えられる第3アーム5への操作信号は、それぞれコントローラ31に設けられた速度指令値関数32,33に導かれ、第1アーム及び第3アームの速度指令値X1,X3に変換される。速度指令関数32,33は主に中立付近に不感帯を与えたり、操作レバー11a,11bの操作量とアクチュエータの速度指令値との間に直線的でない関係を付与するためのものであり、場合によっては省略できる。
第2アームの速度指令値X2は、第1アーム及び第3アームの速度指令値X1,X3とコントローラ31に予め記憶してあるブロック50,51に示す第1アーム補助ゲインK1及び第3アーム補助ゲインK3とから、乗算器40,41と加算器42とによって、上述した考え方によって、
X2=K1×X1+K3×X3
として得られる。
34〜39は、飽和関数である。第1アーム3の動作に関して飽和関数34,35の働きを説明する。
第1アーム速度指令値X1は、コントローラ31の内部では、上げ側を正、下げ側を負とする1つの値で表している。これに対し実際の油圧回路では、第1アーム上げの場合には比例減圧弁30を励磁し、下げの場合には比例減圧弁29を励磁する必要がある。この変換を行うために飽和関数が使われる。即ち、第1アーム速度指令値X1が正の場合、飽和関数34はその指令値をそのまま比例減圧弁30に送出するが、飽和関数35によって、比例減圧弁29には信号が送出されない(0が送出される)。
また、第1アーム速度指令値X1が負の場合、飽和関数35はその指令値の正負は反転させるが、大きさはそのまま比例減圧弁29に送出する。この時、飽和関数34によって、比例減圧弁30には信号が送出されない(0が送出される)。
飽和関数36,37;38,39についても同様であり、それぞれ第2アーム速度指令値X2,第3アーム速度指令値X3の正負に応じて比例減圧弁67又は69;69又は70に信号が送出される。比例減圧弁67又は68;69又は70は図2に示すパイロットライン64a,64b;65a,65bに配置される、図2には図示しなかった比例減圧弁である。
以上のように構成した本実施形態の動作を説明する。以下の動作では、例えば、K1=K2=0.5が設定されている場合を考える。
第1アーム3を上げようとして操作レバー11aをd方向にフル操作すると、X1=1となり、第1アーム3が上げ方向に定格速度で動作するとともに、第2アーム4の指令値がX2=0.5となるので、これを補助するように第2アーム4も上げ方向に定格速度の半分の速度で動くことになる。第1アーム3を下げようとして操作レバー11aがc方向にフル操作された場合には、X1=−1、X2=−0.5となるので、第1アームが定格速度で下がるのを補助するように、第2アーム4も定格速度の半分の速度で下げ方向に動く。
次に、第3アーム5をダンプしようとして操作レバー12aをf方向にフル操作すると、X3=1となり、第3アーム5がダンプ方向に定格速度で動作するとともに、第2アーム4の指令値がX2=0.5となるので、これを補助するように第2アーム4も上げ方向に定格速度の半分の速度で動くことになる。第3アーム5をクラウドさせようとして操作レバー12aがe方向にフル操作された場合には、X3=−1、X2=−0.5となるので、第3アーム5が定格速度でクラウドするのを補助するように、第2アーム5も定格速度の半分の速度で下げ方向に動く。
更に、第1アーム3の上げ及び第3アーム5のダンプを行う操作レバー11aのd方向のフル操作及び操作レバー12aのf方向のフル操作が同時に行われた場合には、X1=1、X3=1となるので、X2=1となり、全てのアームが関節を開く方向に定格速度で動くことになる。
また、第1アーム3の上げ及び第3アーム5のクラウドを行う操作レバー11aのd方向のフル操作及び操作レバー12aのe方向のフル操作が同時に行われた場合には、X1=1、X3=−1となるので、X2=0となり、この場合には第2アーム4は動かない。これは、第1アーム3には関節を開く方向に指示が出されているのに対し、第3アーム5には関節を閉じるように指示が出されたために、双方を補助しようとする第2アーム4の動作が相殺されてしまうからである。
以上のように、本実施形態によれば、3関節型の掘削機に対して、従来の2関節型の掘削機と同様の2本の操作レバー11a,12aで第2アーム4を含む3関節を、オペレータに違和感を与えずに動作させることが可能であり、3関節型の掘削機の特徴である広い作業範囲を従来の2関節型の掘削機と同等の操作感覚で連続的に操作することができる。
なお、以上では、補助ゲインK1,K3が0.5の場合を説明したが、この値は作業の状況やオペレータの好みによって任意の値をとることができる。例えば補助ゲインが大きいほど広い作業領域内を機敏に動作できるし、逆に補助ゲインが小さいほど従来の掘削機の操作感覚に近い操作を行うことができる。
また、この例では第1アーム補助ゲインK1と第3アーム補助ゲインK3とが等しい場合を説明したが、掘削機の使われ方やオペレータの好みによっては異なった値をとっても良い。例えば、第3アーム側が従来の動きに近い動作をして欲しいならば、第3アーム補助ゲインK3を小さく設定したり、その逆も可能である。
更に、第1アーム補助ゲインK1と第3アーム補助ゲインK3の設定の方法については、以下に述べるように、変化する値とすることも可能である。
従来、一般的に使われている、図14に示すような2関節型の掘削機では、その構造から、ブーム101は、バケット103の位置を上下に移動させたい時に使う場合が多い。また、アーム102は、バケット103の位置を前後(手前/遠ざける)に移動させたいときに使う場合が多い。このような使い方に対する違和感をより少なくする方法として、作業フロントの姿勢に応じて補助ゲインK1,K3を変化させることも有効である。
図5に、補助ゲインK3を可変にした実施形態を示す。第1アーム3と本体13との間の回動支点にポテンショメータからなる第1アーム角度検出センサ43を設けて(図1参照)、この信号をコントローラ31Aに導き(図2参照)、関数44によって、例えば通常0.5程度に設定してある第3アーム補助ゲインK3を掘削機本体13が置かれた面に対する第1アーム3の角度が90度に近づくにしたがって徐々に小さくなるようにし、これをブロック51Aの値とする。
このように構成された実施形態では、第1アーム3が垂直に近づくと、第3アーム5を操作しても第2アーム4が動きにくくなる。これは、第3アーム5は2関節型掘削機のアーム102の操作レバーを操作したのと同様に動作するようにするためであり、つまり、バケット位置を前後に動作させようという操作者の意志を反映した動作をさせるためである。つまり、第1アーム3が垂直に近づいた場合には、第2アーム4はバケット6を上下に動作させることになり、操作者が第3アーム5を操作している時に意図している前後の動きにならないので、ゲインK3を下げることでその動作を抑制し、操作者に違和感を与えないようにするものである。
第1アーム角度検出センサ43は、第1アーム3と本体13との間の回動支点にポテンションメータを設け、第1アーム角度を検出するとしたが、第1アームシリンダ7のストロークを検出する位置検出装置を設け、幾何学的関係から所望の角度を演算してもよい。
図6は、補助ゲインK1を可変にした実施形態を示す。図5の実施形態と同様に第1アーム角度検出センサ43を設けて、この信号をコントローラ31Bに導き(図2参照)、関数45によって、例えば通常0.5程度に設定してある第1アーム補助ゲインK1を掘削機本体13が置かれた面に対する第1アーム3の角度が0度に近づくにしたがって徐々に小さくなるようにし、これをブロック50Aの値とする。
このように構成された実施形態では、第1アーム3が水平に近づくと、第1アーム3を操作しても第2アーム4が動きにくくなる。これは、第1アーム3は2関節型掘削機のブーム101の操作レバーを操作したのと同様に動作するようにするためであり、つまり、バケット位置を上下に動作させようという操作者の意志を反映した動作をさせるためである。つまり、第1アーム3が水平に近づいた場合には、第2アーム4はバケット6を前後に動作させることになり、操作者が第1アーム3を操作している時に意図している上下の動きにならないので、ゲインK1を下げることでその動作を抑制し、操作者に違和感を与えないようにするものである。
図7は、補助ゲインK3を可変にした別の実施形態を示す。図5の実施形態と同様に第1アーム角度検出センサ43を設けるとともに、第1アーム3と第2アーム4との間の回動支点に第1アーム3に対する第2アーム4の相対角度を検出するポテンショメータからなる角度検出センサ46を設けて(図1参照)、これらの信号をコントローラ31Cに導き(図2参照)、第2アーム絶対角度演算部47によって掘削機本体13に対する第2アーム4の絶対角度を演算する。この第2アームの絶対角度は関数45に導かれる。関数45では、例えば通常0.5程度に設定してある第3アーム補助ゲインK3を掘削機本体13が置かれた面に対する第2アーム4の角度(第2アーム絶対角度)が0度に近づいた時に徐々に小さくなるようにし、これをブロック51Aの値とする。
このように構成された実施形態では、第2アーム4が水平に近づくと、第3アーム5を操作しても第2アーム4が動きにくくなる。これは、第3アーム5は2関節型掘削機のアーム102の操作レバーを操作したのと同様に動作するようにするためであり、つまり、バケット位置を前後に動作させようという操作者の意志を反映した動作をさせるためである。つまり、第2アーム4が水平に近づいた場合には、第2アーム4はバケット6を上下に動作させることになり、操作者が第3アーム5を操作している時に意図している前後の動きにならないので、ゲインK3を下げることでその動作を制御し、操作者に違和感を与えないようにするものである。
第2アームの絶対角度は、第1アーム3と本体13との間の相対角度と、第2アームと第1アームとの相対角度を検出して、幾何学的関係から演算手段で求める方式を示したが、第2アーム4に傾斜センサを設けて、直接、対地角度を検出してもよい。
図8は、補助ゲインK1を可変にした別の実施形態を示す。第1アームシリンダ7のストロークを検出するセンサ48を設けて(図1参照)、この信号をコントローラ31Dに導き(図2参照)、関数49によって、例えば通常0.5程度に設定してある第1アーム補助ゲインK1を、第1アームシリンダ7が最長または最短のストロークエンドに近づいた時に急に大きくなるようにし、これをブロック50Aの値とする。
このように構成された実施形態では、第1アームシリンダ7がスロトークエンドに近づくと、急に第2アーム4が速く動くようになる。これは、操作レバー11aを操作して第1アーム3が指令値X1の速度で動作しかつ第3アーム4が指令値X1に第1アーム補助ゲインK1を乗じた速度で動作している時に、第1アームシリンダ7がストロークエンドに達して急停止した場合に、バケット6の動作は急減速するが、このような操作者が意図しないような動作を緩和させるためである。つまり、第1アームシリンダ7がストロークエンドで停止した場合には、ゲインK1を大きくして第2アーム4を加速することで、バケット6が急減速することを防ぎ、操作者に違和感を与えないようにするものである。
第1アームシリンダ7のストロークを検出するセンサ48は、シリンダの長さを検出するセンサを設けることを想定して説明したが、第1アーム3と本体13との間の回動支点に図1に示したようにポテンショメータ43を設けて角度を検出して、幾何学的関係からそのときのストロークを演算してもよい。
また、第1アームシリンダ7のストロークエンドのみを検出するリミットスイッチを設けて、スイッチが切り替わった時に第1補助ゲインを大きくしてもよい。
更に、図8の実施形態では、第1アームシリンダ7がストロークエンドに近づいたとき又はストロークエンドに達したときにゲインK1を大きくし第2アーム4を加速する場合について説明したが、第2アームシリンダ9のストロークを検出する同様なセンサ49を設け(図1参照)、第3アームシリンダ9がストロークエンドに近づいたとき又はストロークエンドに達したときにゲインK3を大きくし第2アーム4を加速することで、バケット6の急減速を防止するようにしても良い。
図9及び図10は指令値X1に補助ゲインK1を乗じた値と指令値X3に補助ゲインK3を乗じた値から第2アーム4の指令値X2を算出するのに加算器42を用いない実施形態を示す。
乗算器40,41の出力は最大値選択器42Aに与えられる。最大値選択器42Aは、図10に示すように、スイッチ切換部75とスイッチ76,77と加算器78とで構成され、スイッチ切換部75は、絶対値演算器75a,75bと減算器75cと切換信号演算器75d,75eとからなっている。乗算器40,41で計算された値K1X1,K3X3はそれぞれ演算器75a,75bで絶対値|K1X1|及び|K3X3|が取られ、減算器75cでΔKX=|K1X1|−|K3X3|を計算し、ΔKXが0又は正の時は演算器75dよりON信号がスイッチ76に与えられ、ΔKXが負の時は演算器75eよりON信号がスイッチ77に与えられる。これにより、|K1X1|≧|K3X3|の時はスイッチ76、加算器78により第2アームの速度指令値X2がX2=K1X1として得られ、|K1X1|<|K3X3|の時はスイッチ77、加算器78により第2アームの速度指令値X2がX2=K3X3として得られる。
このように第2アームの速度指令値として、|K1X1|及び|K3X3|の最大値を求めることによってもK1X1とK3X3の和を演算するのとほぼ同様の動きが得られ、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
図11及び図12は油圧パイロット方式の操作レバー装置を持つ掘削器に本発明を適用した実施形態を示す。図中、図2〜図4に示す部材又は機能と同等のものには同じ符号を付している。
図11において、11A,11Bは流量制御弁21,23に対する操作信号としてパイロット圧Pc,Pd;Pf,Peを出力する油圧パイロット方式の操作レバー装置であり、操作レバー装置11A,11Bより出力されたパイロット圧Pc,Pd;Pf,Peはパイロットライン63a又は63b,65a又は65bを介して流量制御弁21,23のパイロット圧力室25,26に導かれ、流量制御弁21,23を切り換え操作する。流量制御弁24のパイロットライン66a,66bにも同様な油圧パイロット方式の操作レバー装置(図示せず)が設けられている。また、パイロットライン63a,63b;65a,65bには第1の実施形態のような比例減圧弁は設けられておらず、第2アーム4用のパイロットライン64a,64bのみに比例減圧弁67,68が設けられている。
操作レバー装置11A,11Bの操作方法は図3に示した第1の実施形態のものと同じであり、操作レバー11aのc方向が第1アーム下げ及び第2アーム下げ、d方向が第1アーム上げ及び第2アーム上げであり、操作レバー12aのf方向が第3アームダンプ及び第2アーム上げ、e方向が第3アームクラウド及び第2アーム下げである。
パイロットライン63a,63b;65a,65bには圧力センサ80,81,82,83が接続され、コントローラ31Eにはこれら圧力センサからの検出信号が入力されている。
コントローラ31Eの処理機能を図12に示す。圧力センサ80,81及び82,83からの検出信号はそれぞれ減算器84,85を介して乗算器40,41に導かれる。減算器84,85はそれぞれ圧力センサ80,81及び82,83の検出信号から第1の実施形態の第1アーム速度指令値X1、第3アームの速度指令値X3と等価な指令値を得るためのである。即ち、圧力センサ80で検出された第1アーム下げ側(c側)のパイロット圧Pcは減算器84により負の値として取り込まれ、圧力センサ81で検出された第1アーム上げ側(d)のパイロット圧Pdは減算器84により正の値として取り込まれ、第1アーム上げ方向を正、下げ方向を負とした速度指令値X1が得られる。また、圧力センサ82により検出された第3アームのダンプ側(f側)のパイロット圧Pfは減算器85により正の値として取り込まれ、圧力センサ83により検出された第3アームのクラウド側(e側)のパイロット圧Peは減算器85により負の値として取り込まれ、第3アームのダンプ方向を正、クラウド方向を負とした速度指令値X3が得られる。
なお、圧力センサ80,81及び82,83に代え図13に示す差圧センサ86,87を用いてもよく、この場合は差圧センサ86,87の検出信号をそのまま第1アーム速度指令値X1、第3アームの速度指令値X3として使用できる。
乗算器40,41以降の処理は図4に示した第1の実施形態と同じである。即ち、第2アームの速度指令値X2は、第1アーム及び第3アームの速度指令値X1,X3とコントローラ31Eに予め記憶してあるブロック50,51に示す第1アーム補助ゲインK1及び第3アーム補助ゲインK3とから、乗算器40,41と加算器42とによって、
X2=K1×X1+K3×X3
として得られる。
第2アーム速度指令値X2が正の場合、飽和関数36はその指令値をそのまま比例減圧弁67に送出するが、飽和関数37によって、比例減圧弁68には信号が送出されない(0が送出される)。第2アーム速度指令値X2が負の場合、飽和関数37はその指令値の正負を反転させるが、大きさはそのままに比例減圧弁68に送出する。この時、飽和関数36によって、比例減圧弁67には信号が送出されない(0が送出される)。
以上のように構成した本実施形態の動作は、第1アーム3用の流量制御弁21、第3アーム5用の流量制御弁23が油圧パイロット方式の操作レバー装置11A,12Aより出力されたパイロット圧で直接駆動される点を除いて、第1の実施形態と同じである。従って、本実施形態によっても、3関節型の掘削機に対して、従来の2関節型の掘削機と同様の2本の操作レバー11a,12aで第2アーム4を含む3関節を、オペレータに違和感を与えずに動作させることが可能であり、3関節型の掘削機の特徴である広い作業範囲を従来の2関節型の掘削機と同等の操作感覚で連続的に操作することができる。
産業上の利用可能性
本発明によれば、3関節型の掘削機に対して、従来の2関節型の掘削機と同様の2本の操作レバーで第2アームを含む3関節を、オペレータに違和感を与えずに動作させることが可能であり、3関節型の掘削機の特徴である広い作業範囲を従来の2関節型の掘削機と同等の操作感覚で連続的に操作することができる。
Claims (11)
- 掘削機本体(13)と、掘削機本体に回動可能に取り付けられた第1アーム(3)と、第1アームに回動可能に取り付けられた第2アーム(4)と、第2アームに回動可能に取り付けられた第3アーム(5)と、第3アームに回動可能に取り付けられた掘削用バケット(6)と、第1アームを駆動する第1アームシリンダ(7)、第2アームを駆動する第2アームシリンダ(8)、第3アームを駆動する第3アームシリンダ(9)、掘削用バケットを駆動するバケットシリンダ(10)を含む油圧駆動回路(60)とを有する3関節型掘削機(1)に設けられ、第1操作レバー(11a)を有しその操作に応じた第1アーム(3)の速度を指令する第1アーム操作手段(11)と、第2操作レバー(12a)を有しその操作に応じた第3アーム(5)の速度を指令する第3アーム操作手段(12)とを備え、前記第1アーム操作手段(11)及び第3アーム操作手段(12)のそれぞれからの操作信号に基づいて前記油圧駆動回路(60)の第1アームシリンダ(7)及び第3アームシリンダ(9)を駆動する3関節型掘削機の操作制御装置において、
前記第1アーム操作手段(11)からの操作信号が示す速度指令値(X1)に第1アーム補助ゲイン(K1)を乗じた第1の値と前記第3アーム操作手段(12)からの操作信号が示す速度指令値(X3)に第3アーム補助ゲイン(K3)を乗じた第2の値との演算値を第2アーム(4)の速度指令値(X2)とする第2アーム指令手段(32,33,40,41,42,50,51)と、この第2アーム(4)の速度指令値(X2)を信号に変換する出力手段(36,37)とを備え、この出力手段からの信号に基づいて前記油圧駆動回路(60)の第2アームシリンダ(8)を駆動することを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。 - 請求項1記載の3関節型掘削機の操作制御装置において、前記第2のアーム指令手段(32,33,40,41,42,50,51)は、前記第2アーム(4)の速度指令値(X2)となる演算値として、前記第1の値と第2の値の和を求める加算手段(42)を有することを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。
- 請求項1記載の3関節型掘削機の操作制御装置において、前記第2アーム指令手段(32,33,40,41,42A,50,51)は、前記第2アーム(4)の速度指令値(X2)となる演算値として、前記第1の値と第2の値の絶対値の最大値を求める選択手段(42A)を有することを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。
- 請求項1記載の3関節型掘削機の操作制御装置において、前記掘削機本体(13)の置かれた面に対する第1アーム(3)の回動角度を検出する手段(43)を更に有し、前記第2アーム指令手段(32,33,40,41,42,44,50,51A)は、前記検出手段(43)からの信号を入力し、第1アーム(3)が掘削機本体(13)の置かれた面に対して垂直に近づいたときに、第3アーム補助ゲイン(K3)を小さくすることを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。
- 請求項1記載の3関節型掘削機の操作制御装置において、前記掘削機本体(13)の置かれた面に対する第1アーム(3)の回動角度を検出する手段(43)を更に有し、前記第2アーム指令手段(32,33,40,41,42,45,50A,51)は、前記検出手段(43)からの信号を入力し、第1アーム(3)が掘削機本体(13)の置かれた面に対して水平に近づいたときに、第1アーム補助ゲイン(K1)を小さくすることを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。
- 請求項1記載の3関節型掘削機の操作制御装置において、前記掘削機本体(13)の置かれた面に対する第2アーム(4)の回動角度を検出する手段(43,46,47)を更に有し、前記第2アーム指令手段(32,33,40,41,42,45,50,51A)は、前記検出手段(43,46,47)からの信号を入力し、第2アーム(4)が掘削機本体(13)の置かれた面に対して水平に近づいたときに、第3アーム補助ゲイン(K3)を小さくすることを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。
- 請求項1記載の3関節型掘削機の操作制御装置において、前記第1アームシリンダ(7)のストロークを検出する手段(48)を更に有し、前記第2アーム指令手段(32,33,40,41,42,49,50A,51)は、前記検出手段(48)からの信号を入力し、第1アームシリンダ(7)がストロークエンドに達したとき、又はストロークエンドに近づいたときに第1アーム補助ゲイン(K1)を大きくすることを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。
- 請求項1記載の3関節型掘削機の操作制御装置において、前記第3アームシリンダ(9)のストロークを検出する手段(49)を更に有し、前記第2アーム指令手段(32,33,40,41,42,50,51)は、前記検出手段(49)からの信号を入力し、第3アームシリンダ(9)がストロークエンドに達したとき、又はストロークエンドに近づいたときに第3アーム補助ゲイン(K3)を大きくすることを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。
- 前記油圧駆動回路は前記第1アームシリンダ(7)、第2アームシリンダ(8)、第3アームシリンダ(9)に供給される圧油の流量をそれぞれ制御する第1流量制御弁(21)、第2流量制御弁(22)、第3流量制御弁(23)を有する請求項1記載の3関節型掘削機(1)の操作制御装置において、
前記第1、第2、第3流量制御弁(21,22,23)のそれぞれに操作用のパイロット圧を導くパイロット回路(61)を更に備え、このパイロット回路は、前記第2流量制御弁(8)に操作パイロット圧を導く1対のパイロットライン(64a,64b)と、この1対のパイロットラインにそれぞれ配置され、前記出力手段(36,37)からの出力信号により作動する1対の比例減圧弁(67,68)とを有することを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。 - 前記第1アーム操作手段(11)及び第3アーム操作手段(12)は前記操作信号として電気信号を出力する電気レバー方式である請求項1記載の3関節型掘削機(1)の操作制御装置において、
前記第2アーム指令手段(32,33,40,41,42,50,51)は、前記第1アーム操作手段(11)及び第3アーム操作手段(12)の電気信号を入力し、これらの電気信号から前記速度指令値(X1,X3)を求めることを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。 - 前記第1アーム操作手段(11A)及び第3アーム操作手段(12A)は前記操作信号としてパイロット圧を出力する油圧パイロット方式である請求項1記載の3関節型掘削機(1)の操作制御装置において、
前記第1アーム操作手段(11A)及び第3アーム操作手段(12A)のそれぞれのパイロット圧を検出する手段(80,81,82,83;86.87)を更に備え、
前記第2アーム指令手段(40,41,42,50,51,84,85)は、前記検出手段(80,81,82,83;86,87)からの信号を入力し、これらの信号から前記速度指令値(X1,X3)を求めることを特徴とする3関節型掘削機の操作制御装置。
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