JP2012132180A - 作業機械 - Google Patents
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Abstract
【課題】原動機の出力トルクを有効に活用できる作業機械を提供する。
【解決手段】エンジン定格トルクTの情報と平均吐出圧Pcとに基づいて基準押し除け容積qcを算出する。そして、圧油をより必要としている左右いずれか一方の作業フロント側に圧油を供給する油圧ポンプの押し除け容量が算出した基準押し除け容積qcよりも多くなるように、他方の油圧ポンプの押し除け容量が算出した基準押し除け容積qcをよりも少なくなるように、ポンプ101a、101bの目標押し除け容積を演算する。これにより、より多くの流量を要求している側の作業フロントの最大流量を優先的に増加させることが可能となり、エンジン出力トルクを有効に活用できる。
【選択図】図1
【解決手段】エンジン定格トルクTの情報と平均吐出圧Pcとに基づいて基準押し除け容積qcを算出する。そして、圧油をより必要としている左右いずれか一方の作業フロント側に圧油を供給する油圧ポンプの押し除け容量が算出した基準押し除け容積qcよりも多くなるように、他方の油圧ポンプの押し除け容量が算出した基準押し除け容積qcをよりも少なくなるように、ポンプ101a、101bの目標押し除け容積を演算する。これにより、より多くの流量を要求している側の作業フロントの最大流量を優先的に増加させることが可能となり、エンジン出力トルクを有効に活用できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、双腕型の作業機械における油圧ポンプの制御技術に関する。
上部旋回体前部の左右両側に上下回動自在な第1作業具を備えた多関節型の第1作業フロントと上下回動自在な第2作業具を備えた多関節型の第2作業フロントとを上下揺動自在に取り付けた双腕型の作業機械が知られている(特許文献1参照)。また、2つの油圧ポンプの制御方法として、2つの油圧ポンプの吐出圧力の平均値(平均吐出圧力)を用いて、2つの油圧ポンプの吐出容量を制御することが知られている(特許文献2参照)。
上述した双腕型の作業機械においては、第1作業フロントのアクチュエータを第1の油圧ポンプからの圧油で駆動し、第2作業フロントのアクチュエータを第2の油圧ポンプからの圧油で駆動するように構成され、2つの油圧ポンプの吐出容量(押し除け容積qc)が平均吐出圧力を用いて決定される。このため、第1の油圧ポンプと第2の油圧ポンプのポンプ傾転角は同じ値とされる。つまり、第1作業フロントと第2作業フロントの要求流量が異なる場合であっても、2つの油圧ポンプの押し除け容積qcが同じ値に抑えられる。
したがって、たとえば、一方の作業フロントの動作速度が遅く、他方の作業フロントの動作速度が速くなるように操作された場合、一方の作業フロントのアクチュエータを駆動する一方の油圧ポンプで使えるトルクに余裕があるにも関わらず、他方の油圧ポンプの押し除け容積がqcで制限されてしまう。そのため、一方の油圧ポンプ側のトルク余裕分を他方の油圧ポンプ側で利用することができず、エンジン出力トルクを有効に活用できない。
(1) 請求項1の発明による作業機械は、作業機本体に対して、回動可能に取り付けられた第1および第2の作業腕と、第1の作業腕を駆動する第1のアクチュエータと、第2の作業腕を駆動する第2のアクチュエータと、第1のアクチュエータに圧油を供給する可変容量型の第1の油圧ポンプと、第2のアクチュエータに圧油を供給する可変容量型の第2の油圧ポンプと、第1の油圧ポンプの吐出圧力を検出する第1の圧力検出手段と、第2の油圧ポンプの吐出圧力を検出する第2の圧力検出手段と、第1および第2の油圧ポンプを駆動する原動機と、第1および第2の油圧ポンプの吐出容量を決定する吐出容量決定手段と、吐出容量決定手段が決定した第1および第2の油圧ポンプの吐出容量に基づいて、第1および第2の油圧ポンプの吐出容量を制御する吐出容量制御手段とを備え、吐出容量決定手段は、原動機の定格トルクと、第1および第2の圧力検出手段で検出した第1および第2の油圧ポンプの吐出圧力の平均値とに基づいて第1および第2の油圧ポンプの吐出容量(基準吐出容量)を算出し、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの要求流量に応じて基準吐出容量を修正することで第1および第2の油圧ポンプの吐出容量を決定することを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の作業機械において、吐出容量決定手段は、基準吐出容量を、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの要求流量に応じて修正する際に、第1および第2の油圧ポンプのうち、要求流量が多いアクチュエータに圧油を供給する一方の油圧ポンプの吐出容量を増やし、他方の油圧ポンプの吐出容量を減らすことを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の作業機械において、第1のアクチュエータの操作入力を受け付ける第1の操作入力手段と、第2のアクチュエータの操作入力を受け付ける第2の操作入力手段とをさらに備え、吐出容量決定手段は、第1および第2の操作入力手段の操作量に応じて、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの要求流量を決定することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載の作業機械において、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータのいずれか一方に対して、他方よりも優先的に圧油を供給するか否かの指示入力を受け付ける優先供給指示手段をさらに備え、吐出容量決定手段は、優先供給指示手段が受け付けた指示入力に応じて、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの要求流量を決定することを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1または請求項2に記載の作業機械において、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータのいずれか一方に対して、他方よりもどの程度優先的に圧油を供給するか否かの設定入力を受け付ける優先供給設定手段をさらに備え、吐出容量決定手段は、優先供給設定手段が受け付けた設定入力に応じて、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの要求流量を決定することを特徴とする。
(2) 請求項2の発明は、請求項1に記載の作業機械において、吐出容量決定手段は、基準吐出容量を、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの要求流量に応じて修正する際に、第1および第2の油圧ポンプのうち、要求流量が多いアクチュエータに圧油を供給する一方の油圧ポンプの吐出容量を増やし、他方の油圧ポンプの吐出容量を減らすことを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の作業機械において、第1のアクチュエータの操作入力を受け付ける第1の操作入力手段と、第2のアクチュエータの操作入力を受け付ける第2の操作入力手段とをさらに備え、吐出容量決定手段は、第1および第2の操作入力手段の操作量に応じて、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの要求流量を決定することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載の作業機械において、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータのいずれか一方に対して、他方よりも優先的に圧油を供給するか否かの指示入力を受け付ける優先供給指示手段をさらに備え、吐出容量決定手段は、優先供給指示手段が受け付けた指示入力に応じて、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの要求流量を決定することを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1または請求項2に記載の作業機械において、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータのいずれか一方に対して、他方よりもどの程度優先的に圧油を供給するか否かの設定入力を受け付ける優先供給設定手段をさらに備え、吐出容量決定手段は、優先供給設定手段が受け付けた設定入力に応じて、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの要求流量を決定することを特徴とする。
本発明によれば、左右の作業腕のそれぞれに要求される油量に応じて左右の作業腕のそれぞれに対応した油圧ポンプの吐出容量を決定したことにより、原動機の出力トルクを有効に活用しながら操作者の意志に沿った左右の作業腕の操作性を得ることができる。
図1〜14を参照して、本発明による作業機械の一実施の形態を説明する。図1および図2は、本実施の形態における作業機械を示す図である。本実施の形態の作業機械200は、油圧ショベルをベースとして構成された作業機械である。作業機械200には、走行体1を備えた下部走行体2に上部旋回体3が旋回可能に取付けられ、その上部旋回体3の左右方向の中心線3c近傍に運転室4が取付けられている。中心線3cを境として運転室4から前方に向かって右側には第1作業フロントA、左側には第2作業フロントBがそれぞれ設けられている。
−−−第1作業フロント−−−
第1作業フロントAは、上部旋回体3の前方に向かって右側に左右方向に揺動自在に取付けられたスイングポスト7aと、このスイングポスト7aに上下方向に揺動自在に取付けられたブーム10aと、このブーム10aに上下方向に揺動自在に取付けられたアーム12aと、このアーム12aに上下方向に回動自在に取付けられた第1作業具14aの一例であるグラップル20aとを有している。第1作業フロントAは、スイングポスト7aと上部旋回体3とに連結され、スイングポスト7aを左右揺動させる揺動シリンダ9aと、スイングポスト7aとブーム10aとに連結され、ブーム10aを上下揺動させるブームシリンダ11a(図1,2において不図示)とを有している。第1作業フロントAは、ブーム10aとアーム12aとに連結され、アーム12aを上下揺動させるアームシリンダ13aと、そのアーム12aとグラップル20aとに連結され、グラップル20aを上下回動させる作業具シリンダ15aとを有している。ここでグラップル20aはその他の作業具のいずれか1つに任意に交換可能である。
第1作業フロントAは、上部旋回体3の前方に向かって右側に左右方向に揺動自在に取付けられたスイングポスト7aと、このスイングポスト7aに上下方向に揺動自在に取付けられたブーム10aと、このブーム10aに上下方向に揺動自在に取付けられたアーム12aと、このアーム12aに上下方向に回動自在に取付けられた第1作業具14aの一例であるグラップル20aとを有している。第1作業フロントAは、スイングポスト7aと上部旋回体3とに連結され、スイングポスト7aを左右揺動させる揺動シリンダ9aと、スイングポスト7aとブーム10aとに連結され、ブーム10aを上下揺動させるブームシリンダ11a(図1,2において不図示)とを有している。第1作業フロントAは、ブーム10aとアーム12aとに連結され、アーム12aを上下揺動させるアームシリンダ13aと、そのアーム12aとグラップル20aとに連結され、グラップル20aを上下回動させる作業具シリンダ15aとを有している。ここでグラップル20aはその他の作業具のいずれか1つに任意に交換可能である。
−−−第2作業フロント−−−
第2作業フロントBは、上部旋回体3の前方に向かって左側に設けられている。第2作業フロントBは、第1作業フロントAと同様に構成されている。そこで、第2作業フロントBにおける第1作業フロントAと同じ部材には符号の添字を「a」から「b」に変えて示すこととし、詳細な説明を省略する。
第2作業フロントBは、上部旋回体3の前方に向かって左側に設けられている。第2作業フロントBは、第1作業フロントAと同様に構成されている。そこで、第2作業フロントBにおける第1作業フロントAと同じ部材には符号の添字を「a」から「b」に変えて示すこととし、詳細な説明を省略する。
−−−操作装置−−−
図3は、本実施の形態における操作装置を示す図である。運転室4内には運転席49が設置され、運転席49の前方に向かって右側に操作装置50a、左側に操作装置50bが設けられている。操作装置50aは第1作業フロントA用の操作装置であり、操作装置50bは第2作業フロントB用の操作装置である。操作装置50aは、運転席49の右側に設けられた操作アームブラケット51aと、この操作アームブラケット51aに揺動中心軸線73a回りに左右揺動自在に取付けられ、スイングポスト7aの左右の揺動を指示する操作アーム52aと、この操作アーム52aの先端部分に上下前後に回動自在に取付けられ、ブーム10aおよびアーム12aの動作を指示する横置きの操作レバー54aと、この操作レバー54aの周囲に、操作レバー54aの軸心回りに回動自在に取付けられ、作業具14aの回動を指示する作業具回動レバー55aと、操作レバー54aの先端部に取付けられ、作業具14aの始動・停止を指示する作業具操作スイッチ56aとを備えている。
図3は、本実施の形態における操作装置を示す図である。運転室4内には運転席49が設置され、運転席49の前方に向かって右側に操作装置50a、左側に操作装置50bが設けられている。操作装置50aは第1作業フロントA用の操作装置であり、操作装置50bは第2作業フロントB用の操作装置である。操作装置50aは、運転席49の右側に設けられた操作アームブラケット51aと、この操作アームブラケット51aに揺動中心軸線73a回りに左右揺動自在に取付けられ、スイングポスト7aの左右の揺動を指示する操作アーム52aと、この操作アーム52aの先端部分に上下前後に回動自在に取付けられ、ブーム10aおよびアーム12aの動作を指示する横置きの操作レバー54aと、この操作レバー54aの周囲に、操作レバー54aの軸心回りに回動自在に取付けられ、作業具14aの回動を指示する作業具回動レバー55aと、操作レバー54aの先端部に取付けられ、作業具14aの始動・停止を指示する作業具操作スイッチ56aとを備えている。
また、操作装置50aは、操作アームブラケット51aに設けられ、操作アーム52aの揺動変位量を検出して信号を発信する操作アーム用変位検出器57aと、操作アーム52aに設けられ、操作レバー54aの上下方向の変位量を検出して信号を発信する操作レバー用上下方向変位検出器581aと、これと同様に前後方向の変位量を検出して信号を発信する操作レバー用前後方向変位検出器582aとを有している。操作装置50aは、操作レバー54aに設けられ、作業具回動レバー55aの回転変位量を検出して信号を発信する回動レバー用変位検出器59aと、作業具回動レバー55aに設けられ、作業具操作スイッチ56aの変位量を検出して信号を発信する操作スイッチ用変位検出器60aとを有している。
操作装置50bは、運転席の左側に操作装置50aと同様に構成されている。そこで、操作装置50bにおける操作装置50aと同じ部材には符号の添字を「a」から「b」に変えて示すこととし、詳細な説明を省略する。
−−−操作姿勢−−−
操作装置50a、50bを操作して第1作業フロントA及び第2作業フロントBを動かすには、操作者は運転席49に着座し、腕の肘関節を操作アーム52a、52b上のアームレスト53a、53bの肘関節支持部77a、77bに載せ、掌部で作業具回動レバー55a、55bを把持し、指部を作業具操作スイッチ56a、56bに掛ける。
操作装置50a、50bを操作して第1作業フロントA及び第2作業フロントBを動かすには、操作者は運転席49に着座し、腕の肘関節を操作アーム52a、52b上のアームレスト53a、53bの肘関節支持部77a、77bに載せ、掌部で作業具回動レバー55a、55bを把持し、指部を作業具操作スイッチ56a、56bに掛ける。
−−−操作レバーによる動作−−−
この状態で、操作者が掌部で操作レバー54a、54bを上下方向(図5のy参照)に変位させると、ブームシリンダ11a、11bが伸縮する。これによりブーム10a、10bが揺動される(図6のY参照)。このとき、ブーム10a、10bの揺動速度は、操作レバー54a、54bの変位量と単純増加の関係、たとえば比例関係にあり、操作レバー54a、54bの変位は、ブーム10a、10bの揺動を速度制御する。
この状態で、操作者が掌部で操作レバー54a、54bを上下方向(図5のy参照)に変位させると、ブームシリンダ11a、11bが伸縮する。これによりブーム10a、10bが揺動される(図6のY参照)。このとき、ブーム10a、10bの揺動速度は、操作レバー54a、54bの変位量と単純増加の関係、たとえば比例関係にあり、操作レバー54a、54bの変位は、ブーム10a、10bの揺動を速度制御する。
同様に、操作者が掌部で操作レバー54a、54bを前後方向(図5のx参照)に変位させると、アームシリンダ13a、13bが伸縮する。これによりアーム12a、12bが揺動される(図6のX参照)。このとき、アーム12a、12bの揺動速度は、操作レバー54a、54bの変位量と単純増加の関係、たとえば比例関係にあり、操作レバー54a、54bの変位は、アーム12a、12bの揺動を速度制御する。
−−−回動レバーによる動作−−−
また、操作者が掌で作業具回動レバー55a、55bを回動中心軸線74a、74b回りに回動させる(図5のz参照)と、作業具シリンダ15a、15bが伸縮する。これにより作業具14a、14bが作業具回動レバー55a、55bの回動方向と一致する方向に回動される(図6のZ参照)。このとき、作業具14a、14bの揺動速度は、回動レバー55a、55bの変位量と単純増加の関係、たとえば比例関係にあり、回動レバー55a、55bの変位は、作業具14a、14bの揺動を速度制御する。
また、操作者が掌で作業具回動レバー55a、55bを回動中心軸線74a、74b回りに回動させる(図5のz参照)と、作業具シリンダ15a、15bが伸縮する。これにより作業具14a、14bが作業具回動レバー55a、55bの回動方向と一致する方向に回動される(図6のZ参照)。このとき、作業具14a、14bの揺動速度は、回動レバー55a、55bの変位量と単純増加の関係、たとえば比例関係にあり、回動レバー55a、55bの変位は、作業具14a、14bの揺動を速度制御する。
−−−操作スイッチによる制御−−−
また、操作者が指部で作業具操作スイッチ56a、56bを変位させると、作業具14a、14bとして、たとえばグラップル20a,20bを装備していた場合には、グラップルシリンダ19a、19bが伸縮する。これによりグラップル20a、20bが開閉される。この時のグラップル20a、20bの開閉速度は作業具操作スイッチ56a、56bの変位量と単純増加の関係、たとえば比例関係にあり、作業具操作スイッチ56a、56bの変位は作業具の駆動を速度制御する。
また、操作者が指部で作業具操作スイッチ56a、56bを変位させると、作業具14a、14bとして、たとえばグラップル20a,20bを装備していた場合には、グラップルシリンダ19a、19bが伸縮する。これによりグラップル20a、20bが開閉される。この時のグラップル20a、20bの開閉速度は作業具操作スイッチ56a、56bの変位量と単純増加の関係、たとえば比例関係にあり、作業具操作スイッチ56a、56bの変位は作業具の駆動を速度制御する。
−−−操作アームによる動作−−−
また、操作者が操作装置50a、50bの操作アーム52a、52bをそれぞれ軸73a、73b周りに前腕部で左右揺動させる(図5のw参照)と、スイングポストシリンダ9a、9bが伸縮する。これによりスイングポスト7a、7bが操作アーム52a、52bの変位方向と一致する方向に揺動される(図6のW参照)。このとき、スイングポスト7a、7bの揺動速度は、操作アーム52a、52bの変位量と単純増加の関係、たとえば比例関係にあり、操作アーム52a、52bの変位は、スイングポスト7a、7bの揺動を速度制御する。
また、操作者が操作装置50a、50bの操作アーム52a、52bをそれぞれ軸73a、73b周りに前腕部で左右揺動させる(図5のw参照)と、スイングポストシリンダ9a、9bが伸縮する。これによりスイングポスト7a、7bが操作アーム52a、52bの変位方向と一致する方向に揺動される(図6のW参照)。このとき、スイングポスト7a、7bの揺動速度は、操作アーム52a、52bの変位量と単純増加の関係、たとえば比例関係にあり、操作アーム52a、52bの変位は、スイングポスト7a、7bの揺動を速度制御する。
−−−油圧回路−−−
図4は、第1作業フロントAおよび第2作業フロントBを駆動する油圧回路150a,150bの概略を示す図である。101a,101bは、図示しないエンジン40により駆動されるメイン圧用の可変容量型油圧ポンプであり、102はパイロット圧用のポンプである。103a,104a,105a,106a,107aは、それぞれ第1作業フロントAの揺動用シリンダ9a、ブームシリンダ11a、アームシリンダ13a、作業具シリンダ15a、およびグラップルシリンダ19aへ圧油を供給するコントロール弁である。各コントロール弁103a〜107aは、図示しない操作制御装置が生成した出力信号を基に、比例制御弁110aによってそれぞれ制御される。108aは、第1作業フロントAに係る油圧回路150aの最高圧力を規定するメインリリーフ弁である。
図4は、第1作業フロントAおよび第2作業フロントBを駆動する油圧回路150a,150bの概略を示す図である。101a,101bは、図示しないエンジン40により駆動されるメイン圧用の可変容量型油圧ポンプであり、102はパイロット圧用のポンプである。103a,104a,105a,106a,107aは、それぞれ第1作業フロントAの揺動用シリンダ9a、ブームシリンダ11a、アームシリンダ13a、作業具シリンダ15a、およびグラップルシリンダ19aへ圧油を供給するコントロール弁である。各コントロール弁103a〜107aは、図示しない操作制御装置が生成した出力信号を基に、比例制御弁110aによってそれぞれ制御される。108aは、第1作業フロントAに係る油圧回路150aの最高圧力を規定するメインリリーフ弁である。
メインポンプ101aから吐出された圧油は、コントロール弁103a〜107aを介して各油圧シリンダに供給される。操作装置50aが操作されると、図示しない操作制御装置の出力信号に応じた電磁比例弁110aの動作により、パイロットポンプ102から吐出されるパイロット圧油が対応するコントロール弁103a〜107aに供給されて、操作装置50aの操作量に応じてスプールが駆動される。コントロール弁103a〜107aは,スプールの駆動量に応じてメインポンプ101aから吐出された圧油を各シリンダ(各アクチュエータ)9a、11a,13a,15a,19aへ供給してこれを駆動する。
第2作業フロントBの各シリンダ(各アクチュエータ)9b、11b,13b,15b,19bを駆動する油圧回路150bも、第1作業フロントAに係る油圧回路150aと同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。これらの油圧回路150a,150bでは、メインポンプ101aから吐出される圧油は、第1作業フロントAの各シリンダ9a、11a,13a,15a,19aへ供給され、メインポンプ101bから吐出される圧油は、第2作業フロントBの各シリンダ9b、11b,13b,15b,19bへ供給される。
−−−ポンプ制御回路−−−
次に本実施の形態における作業機械200のポンプ制御について説明する。図4に示すように2つの可変容量型油圧ポンプ101a、101bはエンジン40によって駆動され、これら油圧ポンプの斜板1011a、1011bがレギュレータ1012a、1012bによって駆動制御されることにより傾転角が変化し、それぞれのポンプの押し除け容積(吐出容量)qa、qbが変化し、ポンプの吐出流量Qa、Qbが制御される。ここで、油圧ポンプ101a、101bから吐出される吐出圧Pa、Pbはともに圧力センサ1013a、1013bで検出され、検出された信号は、図7に示すポンプ制御装置111に送られる。
次に本実施の形態における作業機械200のポンプ制御について説明する。図4に示すように2つの可変容量型油圧ポンプ101a、101bはエンジン40によって駆動され、これら油圧ポンプの斜板1011a、1011bがレギュレータ1012a、1012bによって駆動制御されることにより傾転角が変化し、それぞれのポンプの押し除け容積(吐出容量)qa、qbが変化し、ポンプの吐出流量Qa、Qbが制御される。ここで、油圧ポンプ101a、101bから吐出される吐出圧Pa、Pbはともに圧力センサ1013a、1013bで検出され、検出された信号は、図7に示すポンプ制御装置111に送られる。
−−−ポンプ制御装置構成−−−
次に図7を用いて、ポンプ制御系の構成について説明する。図7のポンプ制御系は、大きく分類して、ポンプの吐出圧センサ101a、101b、操作装置50a、50b内の変位検出器からなる入力系57a、581a、582a、59a、60a、57b、581b、582b、59b、60bと、この入力系からの入力信号を受けて所定の演算をした後、ポンプレギュレータ駆動信号を生成し、出力するポンプ制御装置111と、ポンプ制御装置111からの出力信号を受け、ポンプの傾転角を変化させるポンプレギュレータ1012a、1012bからなる出力系とから構成される。
次に図7を用いて、ポンプ制御系の構成について説明する。図7のポンプ制御系は、大きく分類して、ポンプの吐出圧センサ101a、101b、操作装置50a、50b内の変位検出器からなる入力系57a、581a、582a、59a、60a、57b、581b、582b、59b、60bと、この入力系からの入力信号を受けて所定の演算をした後、ポンプレギュレータ駆動信号を生成し、出力するポンプ制御装置111と、ポンプ制御装置111からの出力信号を受け、ポンプの傾転角を変化させるポンプレギュレータ1012a、1012bからなる出力系とから構成される。
ポンプ制御装置111は、CPUおよびメモリなどの周辺機器を備えている。ポンプ制御装置111は、機能的には、基準押し除け容積演算部111Aと、目標押し除け容積演算部111Bと、出力信号生成部111Cとを備えている。基準押し除け容積演算部111Aは、2つの油圧ポンプ101a,101bのそれぞれの吐出圧Pa,Pbからポンプ吐出圧平均値を算出し、制御装置の内部のメモリに格納されているエンジンの定格トルク特性カーブのデータと、算出したポンプ吐出圧平均値とを用いて、油圧ポンプ101a,101bの基準押し除け容積(基準吐出容量)を算出する。目標押し除け容積演算部111Bは、ポンプ制御装置111は、操作装置50a、50bの変位検出器から出力される信号と,ポンプ吐出圧Pa,Pbと、基準押し除け容積qcとを用いて、ポンプ101a、101bの各目標押し除け容積を算出する。出力信号生成部111Cは、目標押し除け容積演算部111bで算出された目標押し除け容積qa”、qb”を用いてポンプレギュレータ駆動信号を生成する。ポンプ制御装置111の各演算部については、後に詳述する。
−−−従来のポンプ制御について−−−
双腕型の作業機械は先に述べたように油圧ショベルをベースとして構成されており、ポンプ制御に関しても、油圧ショベルのポンプ制御を利用している。油圧ショベルの一般的なポンプ制御については、たとえば、特開平4−143472号公報の従来例に記載されている。以下の説明では、当該公報に記載のポンプ制御を双腕型の作業機械に適用した、従来のポンプ制御について説明する。
双腕型の作業機械は先に述べたように油圧ショベルをベースとして構成されており、ポンプ制御に関しても、油圧ショベルのポンプ制御を利用している。油圧ショベルの一般的なポンプ制御については、たとえば、特開平4−143472号公報の従来例に記載されている。以下の説明では、当該公報に記載のポンプ制御を双腕型の作業機械に適用した、従来のポンプ制御について説明する。
従来の双腕型の作業機械では、図9に示すように2つの可変容量型油圧ポンプ101a、101bはエンジン40によって駆動され、これら油圧ポンプの斜板1011a、1011bがレギュレータ1012a、1012bによって駆動制御されることにより傾転角が変化し、それぞれのポンプの押し除け容積qa、qbが変化し、ポンプの吐出流量Qa、Qbが制御される。
ポンプ吐出流量Qa、Qbの制御は、操作指令に比例してポンプ吐出流量Qa、Qbを増加させるポジティブコントロール制御と、ポンプ吸収トルクがエンジン馬力を超えないようにする馬力制御とに、大別される。ポンプの吸収トルクがエンジン馬力を超えない範囲では、操作指令によるポジティブコントロールが有効であり、ポンプの吸収トルクがエンジン馬力に近づくと、馬力制御が有効となる。
ここで、従来のポンプ制御における、馬力制御時のポンプ吐出流用決定方法について説明する。油圧ポンプ101a、101bの吐出圧Pa、Pbはともに圧力センサ1013a、1013bで検出され、検出された信号はポンプ制御装置に送られる。ポンプ制御装置の内部のメモリにはエンジンの定格トルク特性カーブのデータが格納されており、検出されたポンプ吐出圧Pa、Pbから、ポンプ制御装置のCPUはポンプ吸収トルクがエンジンの定格トルクと同等となるように目標ポンプ押し除け容積qa’、qb’を算出する。さらに、ポンプ制御装置111のCPUは押し除け容積から傾転角を算出し、新しいポンプ傾転角となるように、レギュレータ1012a、1012bに信号を出力する。
ここで、ポンプ制御装置111における演算内容を説明する。ポンプ制御装置111のCPUは、ポンプ101a、101bの平均吐出圧力Pc=(Pa+Pb)/2を用いて、ポンプの目標押し除け容積qa’、qb’を算出する。その理由は次のとおりである。仮に、2つポンプがそれぞれエンジン定格トルクTの1/2、つまりT/2のトルク特性カーブに沿って目標押し除け容積が算出されるとすると、油圧ポンプ101aにおける吸収トルクTaは、トルク効率等を含む変換定数をKとして、次の式(1)で表される。
Ta=K×Pa×qa ・・・(1)
Ta=K×Pa×qa ・・・(1)
一方、油圧ポンプ101bにおけるトルクTbも、トルク効率等を含む変換定数をKとして、次の式(2)で表される。
Tb=K×Pb×qb ・・・(2)
Tb=K×Pb×qb ・・・(2)
式(1)(2)においては、常にTa=Tb=T/2の関係が維持されていることから、たとえば、第1作業フロントだけが駆動されていた場合でも、第1作業フロントに対応した油圧ポンプ101aで利用可能なエンジン出力トルクはTa=T/2に制限され、効率が悪い。
そこで、一般的には両ポンプ101a、101bの平均吐出圧力Pc=(Pa+Pb)/2を用いて、ポンプの制御を行い、高効率化を図っている。
図10、11に示すように、油圧ポンプ101a、101bにおいて、平均吐出圧力Pcを用いてT/2のトルク特性カーブから算出される押し除け容積をqcとし、これを各ポンプの目標押し除け容積としている(qc=qa’=qb’)。この時の合計ポンプ吸収トルクTは、平均圧によるポンプ吸収トルクをTa’、Tb’とすると、式(3)で表される。
T=Ta’+Tb’
=K×Pa×qa’+K×Pb×qb’ ・・・(3)
T=Ta’+Tb’
=K×Pa×qa’+K×Pb×qb’ ・・・(3)
qa’=qb’=qcより、式(3)は、式(4)、式(5)のように表される。
T=K×(Pa+Pb)×qc ・・・(4)
=2K×Pc×qc ・・・(5)
したがって、qa’=qb’=qcを用いた場合にも、エンジン出力トルクとポンプ吸収トルクの等式は成立する。
T=K×(Pa+Pb)×qc ・・・(4)
=2K×Pc×qc ・・・(5)
したがって、qa’=qb’=qcを用いた場合にも、エンジン出力トルクとポンプ吸収トルクの等式は成立する。
式(5)より、押し除け容積qcは、式(6)で表される。
qc=T/(2K×Pc) ・・・(6)
ここで、ポンプ101a単体の吸収トルクは、式(7)で表される。
Ta’=K×Pa×qa’ ・・・(7)
qa’=qcより
Ta’=K×Pa×qc=(Pa/2Pc)×T ・・・(8)
Pc=(Pa+Pb)/2より
Ta’=Pa/(Pa+Pb)×T ・・・(9)
同様に、
Tb’=Pb/(Pa+Pb)×T ・・・(10)
qc=T/(2K×Pc) ・・・(6)
ここで、ポンプ101a単体の吸収トルクは、式(7)で表される。
Ta’=K×Pa×qa’ ・・・(7)
qa’=qcより
Ta’=K×Pa×qc=(Pa/2Pc)×T ・・・(8)
Pc=(Pa+Pb)/2より
Ta’=Pa/(Pa+Pb)×T ・・・(9)
同様に、
Tb’=Pb/(Pa+Pb)×T ・・・(10)
式(9)より、たとえば、第1作業フロントだけが駆動されていた場合には、Pa>>Pbとなり、その結果、図12に示すように、油圧ポンプ101a側でエンジン出力トルクの大半を消費し、エンジン出力トルクを有効に利用することが可能となる。
−−−従来のポンプ制御の問題点−−−
上述したように、従来のポンプ制御では平均圧Pcを用いて押し除け容量qcを決定しているため、油圧ポンプ101aと、油圧ポンプ101bとでは、ポンプ傾転角がqc=qa’=qb’で同じとしている。つまり、左右の作業フロントの要求流量(要求油量)に関わらず、最大押し除け容積は左右のポンプ共に同じ値qcに抑えられる。
上述したように、従来のポンプ制御では平均圧Pcを用いて押し除け容量qcを決定しているため、油圧ポンプ101aと、油圧ポンプ101bとでは、ポンプ傾転角がqc=qa’=qb’で同じとしている。つまり、左右の作業フロントの要求流量(要求油量)に関わらず、最大押し除け容積は左右のポンプ共に同じ値qcに抑えられる。
したがって、たとえば、一方の作業フロントAの動作速度が遅く、もう一方の作業フロントBの動作速度が速くなるように操作された場合、図13に示すように油圧ポンプ101aの吐出圧力がPa、押し除け容積がqaで運転されている場合、ポンプ101a側で使えるトルクには余裕(余裕トルク=(qa’−qa)×Pa)があるにも関わらず、ポンプ101b側の押し除け容積はqcで制限されてしまう。そのため、ポンプ101a側のトルク余裕分をポンプ101b側で利用することができず、エンジン出力トルクを有効に活用できない。そこで本実施の形態では、以下に述べるように、油圧ポンプ101a、101bを制御する。
−−−本実施の形態のポンプ制御について−−−
ポンプ制御装置111の各演算部について説明する。
ポンプ制御装置111の各演算部について説明する。
−−−基準押し除け容積演算部−−−
基準押し除け容積演算部111Aでは、まず、ポンプ101a、101bの吐出圧から平均吐出圧力Pc=(Pa+Pb)/2を算出する。次に、ポンプ制御装置111の内部のメモリに格納されたエンジンの定格トルク特性カーブのデータに基づいてエンジン定格トルクTの1/2、つまりT/2に相当する特性カーブと、平均吐出圧Pcを用いて基準押し除け容積qcを算出する。そして、ポンプ101a、101bの基準押し除け容積qa’、qb’を、qa’=qb’=qcと設定する。ここでポンプ平均圧を用いる理由は、上述のとおりである。
基準押し除け容積演算部111Aでは、まず、ポンプ101a、101bの吐出圧から平均吐出圧力Pc=(Pa+Pb)/2を算出する。次に、ポンプ制御装置111の内部のメモリに格納されたエンジンの定格トルク特性カーブのデータに基づいてエンジン定格トルクTの1/2、つまりT/2に相当する特性カーブと、平均吐出圧Pcを用いて基準押し除け容積qcを算出する。そして、ポンプ101a、101bの基準押し除け容積qa’、qb’を、qa’=qb’=qcと設定する。ここでポンプ平均圧を用いる理由は、上述のとおりである。
−−−目標押し除け容積演算部−−−
目標押し除け容積演算部111Bでは、操作装置50a、50bの操作信号の大きさに応じてポンプ101a、101bの目標押し除け容積を演算する。そして、ポンプ101a、101bに対応した流量係数α、βを設定し、再配分後のポンプ押し除け容積(目標押し除け容積qa”、qb”)を以下の式(11)、式(12)のように定める。
qa”=(1+α)qa’ ・・・(11)
qb”=(1+β)qb’ ・・・(12)
目標押し除け容積演算部111Bでは、操作装置50a、50bの操作信号の大きさに応じてポンプ101a、101bの目標押し除け容積を演算する。そして、ポンプ101a、101bに対応した流量係数α、βを設定し、再配分後のポンプ押し除け容積(目標押し除け容積qa”、qb”)を以下の式(11)、式(12)のように定める。
qa”=(1+α)qa’ ・・・(11)
qb”=(1+β)qb’ ・・・(12)
この時のポンプ101a、101bの吸収トルクTa”、Tb”は、式(13)、式(14)で表すとおりである。
Ta”=K×Pa×qa” ・・・(13)
Tb”=K×Pb×qb” ・・・(14)
Ta”=K×Pa×qa” ・・・(13)
Tb”=K×Pb×qb” ・・・(14)
合計トルクTは、式(15)で表すとおりである。
T=Ta”+Tb”=K×Pa×qa”+K×Pb×qb”
=K×Pa×(1+α)qc+K×Pb×(1+β)qc
=K×(Pa+Pb)×qc+K(αPa+βPb)×qc
・・・(15)
T=Ta”+Tb”=K×Pa×qa”+K×Pb×qb”
=K×Pa×(1+α)qc+K×Pb×(1+β)qc
=K×(Pa+Pb)×qc+K(αPa+βPb)×qc
・・・(15)
ここで2つのポンプ101a、101bの合計吸収トルクは一定であることから、式(4)と(15)で示される合計トルクは同等である。したがって式(15)より
K(αPa+βPb)×qc=0 ・・・(16)
となる必要があり、式(16)より
αPa=−βPb ・・・(17)
が導かれる。
K(αPa+βPb)×qc=0 ・・・(16)
となる必要があり、式(16)より
αPa=−βPb ・・・(17)
が導かれる。
式(16)の意味は次のように理解できる。今仮に、α=0.2とすると式(11)よりqa”=1.2qa’となり再配分後のポンプ101a流量は20%増加したことになる。この時当然、ポンプ101b側の流量を落とす必要があり、式(17)から導かれるβがポンプ101b側の減少量を示す。式(17)より
β=−αPa/Pb ・・・(18)
となる。つまりβの決定には流量係数αだけでなく、ポンプ吐出圧Pa、Pbが関係していることがわかる。これらの関係をより具体的に説明する。
β=−αPa/Pb ・・・(18)
となる。つまりβの決定には流量係数αだけでなく、ポンプ吐出圧Pa、Pbが関係していることがわかる。これらの関係をより具体的に説明する。
1)Pa=Pbの場合
β=−αとなり、ポンプ101aの流量が増加した分、ポンプ101b側の流量を減少させる必要がある。
2)Pa>Pb(Pa/Pb>1)の場合
式(18)より、ポンプ101aの流量増加分に対し、ポンプ101bは吐出圧比Pa/Pbだけ大きい流量を減少させる必要がある。
3)Pa<Pb(Pa/Pb<1)の場合
式(18)より、ポンプ101aの流量増加分に対し、ポンプ101bは吐出圧比Pa/Pbだけ小さい流量を減少させればよい。
β=−αとなり、ポンプ101aの流量が増加した分、ポンプ101b側の流量を減少させる必要がある。
2)Pa>Pb(Pa/Pb>1)の場合
式(18)より、ポンプ101aの流量増加分に対し、ポンプ101bは吐出圧比Pa/Pbだけ大きい流量を減少させる必要がある。
3)Pa<Pb(Pa/Pb<1)の場合
式(18)より、ポンプ101aの流量増加分に対し、ポンプ101bは吐出圧比Pa/Pbだけ小さい流量を減少させればよい。
したがって、Pa>Pbの時にポンプ101a側の増減値αを先に決定してしまうと、ポンプ101bについてαよりもPa/Pbだけ大きいβ分だけポンプ流量を増減させる必要があり、場合によっては、ポンプ101bが実現不可能な目標流量となる恐れがある。そこで、後述する図8のフローチャートで示すように、目標押し除け容積演算部では、はじめにポンプ吐出圧PaとPbを比較し、流量係数α、βのどちらを先に算出するかを決定する。
−−−α、βの演算方法−−−
以降、図8を参照して流量係数α、βの演算について詳しく説明する。図8は、目標押し除け容積演算部111Bにおける目標押し除け容積qa”、qb”の算出処理を示すフローチャートである。作業機械200の不図示のイグニッションスイッチがオンされると、この処理を行うプログラムが周期的に起動されて、ポンプ制御装置111のCPUで実行される。
以降、図8を参照して流量係数α、βの演算について詳しく説明する。図8は、目標押し除け容積演算部111Bにおける目標押し除け容積qa”、qb”の算出処理を示すフローチャートである。作業機械200の不図示のイグニッションスイッチがオンされると、この処理を行うプログラムが周期的に起動されて、ポンプ制御装置111のCPUで実行される。
まず、ポンプ101a、101bのポンプ吐出圧センサ1013a、1013bの値から、ポンプ吐出圧Pa、Pbを算出する(ステップS1)。次に、第1作業フロント操作装置50aの各変位検出器の中で最も大きい信号を算出し、操作信号最大値Saとする(ステップS2)。同様に、第2作業フロントの操作装置50b各変位検出器の中で最も大きい信号を算出し、操作信号最大値Sbとする(ステップS2)。そして、吐出圧Pa、Pbを比較し(ステップS3)、ポンプ吐出圧の低い側の流量配分係数を先に決定する。以下の説明では仮にPb>Paとし、以降ポンプ101aの流量係数αを先に決定する場合について説明する。
ここで、流量係数αに対し、αの最大値および最小値であるαmax、αminを設定する。
操作信号最大値Sa、Sbは、操作者が作業機に対して要求している流量と考えることができる。また、言い換えると、操作信号最大値Sa、Sbは、作業フロントの各アクチュエータの要求流量であると考えることができる。そこで、流量係数による増減後の押し除け容積(1+α)qcと全体押し除け容積2qc、操作信号最大値Saと操作信号最大値の和(Sa+Sb)が同等であるとし、次の式(19)、式(20)から、流量係数αを決定する(ステップS5)。
(1+α)qc/2qc=Sa/(Sa+Sb) ・・・(19)
α={2Sa/(Sa+Sb)}−1 ・・・(20)
また、ここで、算出された流量係数αを、αの最大最小値αmax、αminと比較し、αがαmaxより大きい場合にはαmaxと、αminより小さい場合にはαminと置き換える(ステップS7)。
(1+α)qc/2qc=Sa/(Sa+Sb) ・・・(19)
α={2Sa/(Sa+Sb)}−1 ・・・(20)
また、ここで、算出された流量係数αを、αの最大最小値αmax、αminと比較し、αがαmaxより大きい場合にはαmaxと、αminより小さい場合にはαminと置き換える(ステップS7)。
次にポンプ制御装置111では、式(18)より、ポンプ101aの流量係数αと、ポンプ吐出圧Pa,Pbを用いて、ポンプ101bの流量係数βを算出する(ステップS9)。最後に目標押し除け容積演算部111bでは、算出された流量係数α、βを基に、式(11)(12)より、ポンプ101a、101bの目標押し除け容積qa”、qb”を算出する(ステップS11)。Pa≧Pbの場合も図8に示すとおり、同様にqa”、qb”を算出できる(ステップS15〜ステップS19、ステップS11)。
すなわち、目標押し除け容積演算部111Bでは、作業フロントの各アクチュエータの要求流量であると考えられる操作信号最大値Sa、Sbに基づいて流量係数α、βを算出し、算出した流量係数α、βに基づいて基準押し除け容積qa’、qb’を修正して目標押し除け容積qa”、qb”を決定している。
−−−出力信号生成部−−−
出力信号生成部111Cでは、目標押し除け容積qa”、qb”から、目標傾転角Aa”、Ab”を算出し、この目標傾転角Aa”、Ab”に対応した出力信号をポンプレギュレータ1012a、1012bに出力する。
出力信号生成部111Cでは、目標押し除け容積qa”、qb”から、目標傾転角Aa”、Ab”を算出し、この目標傾転角Aa”、Ab”に対応した出力信号をポンプレギュレータ1012a、1012bに出力する。
上述したように、ポンプ101a、101bの目標押し除け容積qa”、qb”を算出することにより、たとえば、一方の作業フロントAの動作速度が遅く、もう一方の作業フロントBの動作速度が速くなるように操作された場合、ポンプ101aの操作装置50a、50bの操作信号最大値Sa,SbがSb>Saとなり、式(20)より流量係数αが負となることから、ポンプ101aの最大流量を下げ、ポンプ101bの最大流量を上げるようにポンプ制御装置111は演算する。したがって、図14に示すように、ポンプ101aのトルク余裕分を101bに振り分けることが可能となり、エンジン出力トルクをより有効に使うことが可能となる。なお、Pa>Pbであって、Sa>Sbの場合には、流量係数αが正となり、油圧ポンプ101a側の容量が増え、油圧ポンプ101b側の容量が減少することになる。
上述した作業機械200では、次の作用効果を奏する。
(1) エンジン定格トルクTの1/2の値についての情報と、平均吐出圧Pcとに基づいて基準押し除け容積qcを算出するように構成した。そして、作業フロントA側および作業フロントB側とで、圧油をより必要としている作業フロント側に圧油を供給する油圧ポンプの押し除け容量が算出した基準押し除け容積qcよりも多くなるように、他方の油圧ポンプの押し除け容量が算出した基準押し除け容積qcをよりも少なくなるように、ポンプ101a、101bの目標押し除け容積を演算するように構成した。これにより、より多くの流量を要求している側の作業フロントの最大流量を優先的に増加させることが可能となり、エンジン出力トルクを有効に活用できる。
(1) エンジン定格トルクTの1/2の値についての情報と、平均吐出圧Pcとに基づいて基準押し除け容積qcを算出するように構成した。そして、作業フロントA側および作業フロントB側とで、圧油をより必要としている作業フロント側に圧油を供給する油圧ポンプの押し除け容量が算出した基準押し除け容積qcよりも多くなるように、他方の油圧ポンプの押し除け容量が算出した基準押し除け容積qcをよりも少なくなるように、ポンプ101a、101bの目標押し除け容積を演算するように構成した。これにより、より多くの流量を要求している側の作業フロントの最大流量を優先的に増加させることが可能となり、エンジン出力トルクを有効に活用できる。
(2) 操作装置50a、50bの操作信号の最大値に応じて基準押し除け容積qcを修正することで、ポンプ101a、101bの目標押し除け容積を演算するように構成した。これにより、基準押し除け容積qcからの修正量を操作装置50a、50bの操作信号の最大値に応じて設定できるので、エンジン出力トルクを左右の作業フロントの駆動に適切に案分でき、作業効率が向上する。また、特にセンサなどを新たに追加することなく、どちらの作業フロントでより多くの流量を要求しているのかを容易に判断できるので、コスト増を抑制できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、左右の操作信号最大値を用いて流量の再配分を実施しているが、本発明はこれに限定されず、たとえば、左右の操作装置50a、50bの各変位検出器信号の合計値に応じて基準押し除け容積qcを修正するようにしてもよい。
(1) 上述の説明では、左右の操作信号最大値を用いて流量の再配分を実施しているが、本発明はこれに限定されず、たとえば、左右の操作装置50a、50bの各変位検出器信号の合計値に応じて基準押し除け容積qcを修正するようにしてもよい。
(2) 上述の説明では、左右の操作信号最大値を用いて流量の再配分を実施しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、運転室4内に設けた図示しない設定装置を用いて、流量係数α、βを設定するように構成してもよい。たとえば、当該設定装置に流量係数α、βを設定するための設定ダイヤルを設けるものとする。当該設定ダイヤルから出力される信号Scは、ポンプ制御装置111に出力される。ここで、上述した実施の形態と同様に、仮にPa<Pbとし、以降ポンプ101aの流量係数αを先に決定する場合について説明する。
ここで、設定ダイヤルから出力される信号Scは、操作者が作業機械200に対して要求している流量と考えることができるので、変換係数をK2とし、流量変換係数αをα=K2×Scから算出する。信号Scの値は設定ダイヤルの中立位置において0とし、たとえば右に回すとプラス、たとえば左に回すとマイナスの値となるように当該設定装置が構成されているものとする。つまり、ダイヤルを中心から右側に回すとα>0となり、第1作業フロントAの流量が増大し、第2作業フロントBの流量が減少するものとする。逆にダイヤルを中心から左側に回すとα<0となり、第1作業フロントAの流量が減少し、第2作業フロントBの流量が増大するものとする。なお、その他の演算内容については上述した実施の形態と同様とすればよい。
このように構成することにより、左右のどちらの作業フロントを優先的に駆動させたいのかという操作者の意思を反映できるので、作業効率が向上する。
なお、上記設定装置から出力される信号Scの値が設定ダイヤルの設定位置によって、連続的に変化するように構成されていてもよく、離散的に変化するように構成されていてもよい。
(3) 上述の説明では、左右の操作信号最大値を用いて流量の再配分を実施しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、運転室4内に設けられているしない操作レバー54aに第1のスイッチを設け、操作レバー54bに第2のスイッチを設け、当該第1および第2のスイッチの操作状態に応じて流量係数α、βを設定するように構成してもよい。ここで、第1および第2のスイッチから出力される操作信号は、ポンプ制御装置111に出力される。操作レバー54a上の第1の操作スイッチがオンされると、第1作業フロントを駆動するポンプ101aの流量係数αを予め定められた正の値に設定するように構成してもよい。これにより、第1作業フロントAの流量が増大し、第2作業フロントBの流量が減少する。また、第2作業フロントB側の操作レバー上の操作スイッチ121bがONにした場合、第1作業フロントAを駆動するポンプ101aの流量係数αを予め定められた負の値に設定するように構成してもよい。これにより、第1作業フロントAの流量が減少し、第2作業フロントBの流量が増大する。なお、その他の演算内容については上述した実施の形態と同様とすればよい。
このように構成することにより、左右のどちらの作業フロントを優先的に駆動させたいのかという操作者の意志を反映できるので、作業効率が向上する。
(4) 上述の説明では、エンジン定格トルクTの1/2、つまりT/2に相当する特性カーブと、平均吐出圧Pcを用いて基準押し除け容積qcを算出するように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、エンジン定格トルクの範囲内の任意のトルクを表す仮想的なトルクカーブと、ポンプ101aおよびポンプ101bの吐出圧力の平均値とに基づいて基準押し除け容積qcを算出するようにしてもよい。また、たとえば、第1作業フロントAが第2作業フロントBよりも強度が高く、第1作業フロントA各シリンダ9a、11a,13a,15a,19aの容量が第2作業フロントBの各シリンダ9b、11b,13b,15b,19bの容量よりも大きい場合には、ポンプ101aの基準押し除け容積qa’をポンプ101bの基準押し除け容積qb’よりも大きい値に設定してもよい。
(5) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
(5) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、作業機本体に対して、回動可能に取り付けられた第1および第2の作業腕と、第1の作業腕を駆動する第1のアクチュエータと、第2の作業腕を駆動する第2のアクチュエータと、第1のアクチュエータに圧油を供給する可変容量型の第1の油圧ポンプと、第2のアクチュエータに圧油を供給する可変容量型の第2の油圧ポンプと、第1の油圧ポンプの吐出圧力を検出する第1の圧力検出手段と、第2の油圧ポンプの吐出圧力を検出する第2の圧力検出手段と、第1および第2の油圧ポンプを駆動する原動機と、第1および第2の油圧ポンプの吐出容量を決定する吐出容量決定手段と、吐出容量決定手段が決定した第1および第2の油圧ポンプの吐出容量に基づいて、第1および第2の油圧ポンプの吐出容量を制御する吐出容量制御手段とを備え、吐出容量決定手段は、原動機の定格トルクと、第1および第2の圧力検出手段で検出した第1および第2の油圧ポンプの吐出圧力の平均値とに基づいて第1および第2の油圧ポンプの吐出容量(基準吐出容量)を算出し、第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータの要求流量に応じて基準吐出容量を修正することで第1および第2の油圧ポンプの吐出容量を決定することを特徴とする各種構造の作業機械を含むものである。
200:双腕作業機 A:第1作業フロント
B:第2作業フロント 1:走行体
2:下部走行体 3:上部旋回体
4:運転室 8:カウンタウエイト
10a、10b:ブーム 11a、11b:ブームシリンダ
12a、12b:アーム 13a、13b:アームシリンダ
14a、14b:作業具 15a、15b:作業具シリンダ
20a、20b:グラップル 40:エンジン
50a、50b:操作装置 101a、101b:可変容量油圧ポンプ
1011a、1011b:斜板 1012a、1012b:レギュレータ
1013a、1013b:ポンプ吐出圧センサ
102:パイロットポンプ
103a、103b:コントロール弁(揺動用シリンダ)
104a、104b:コントロール弁(ブームシリンダ)
105a、105b:コントロール弁(アームシリンダ)
106a、106b:コントロール弁(作業具シリンダ)
107a、107b:コントロール弁(グラップルシリンダ)
108a、108b:メインリリーフ弁 110a、110b:比例制御弁
111:ポンプ制御装置 111A:基準押し除け容積演算部
111B:目標押し除け容積演算部 111C:出力信号生成部
150a、150b:油圧回路
B:第2作業フロント 1:走行体
2:下部走行体 3:上部旋回体
4:運転室 8:カウンタウエイト
10a、10b:ブーム 11a、11b:ブームシリンダ
12a、12b:アーム 13a、13b:アームシリンダ
14a、14b:作業具 15a、15b:作業具シリンダ
20a、20b:グラップル 40:エンジン
50a、50b:操作装置 101a、101b:可変容量油圧ポンプ
1011a、1011b:斜板 1012a、1012b:レギュレータ
1013a、1013b:ポンプ吐出圧センサ
102:パイロットポンプ
103a、103b:コントロール弁(揺動用シリンダ)
104a、104b:コントロール弁(ブームシリンダ)
105a、105b:コントロール弁(アームシリンダ)
106a、106b:コントロール弁(作業具シリンダ)
107a、107b:コントロール弁(グラップルシリンダ)
108a、108b:メインリリーフ弁 110a、110b:比例制御弁
111:ポンプ制御装置 111A:基準押し除け容積演算部
111B:目標押し除け容積演算部 111C:出力信号生成部
150a、150b:油圧回路
Claims (5)
- 作業機本体に対して、回動可能に取り付けられた第1および第2の作業腕と、
前記第1の作業腕を駆動する第1のアクチュエータと、
前記第2の作業腕を駆動する第2のアクチュエータと、
前記第1のアクチュエータに圧油を供給する可変容量型の第1の油圧ポンプと、
前記第2のアクチュエータに圧油を供給する可変容量型の第2の油圧ポンプと、
前記第1の油圧ポンプの吐出圧力を検出する第1の圧力検出手段と、
前記第2の油圧ポンプの吐出圧力を検出する第2の圧力検出手段と、
前記第1および第2の油圧ポンプを駆動する原動機と、
前記第1および第2の油圧ポンプの吐出容量を決定する吐出容量決定手段と、
前記吐出容量決定手段が決定した前記第1および第2の油圧ポンプの吐出容量に基づいて、前記第1および第2の油圧ポンプの吐出容量を制御する吐出容量制御手段とを備え、
前記吐出容量決定手段は、前記原動機の定格トルクと、前記第1および第2の圧力検出手段で検出した前記第1および第2の油圧ポンプの吐出圧力の平均値とに基づいて前記第1および第2の油圧ポンプの基準吐出容量を算出し、前記第1のアクチュエータおよび前記第2のアクチュエータの要求流量に応じて前記基準吐出容量を修正することで前記第1および第2の油圧ポンプの吐出容量を決定することを特徴とする作業機械。 - 請求項1に記載の作業機械において、
前記吐出容量決定手段は、前記基準吐出容量を、前記第1のアクチュエータおよび前記第2のアクチュエータの要求流量に応じて修正する際に、前記第1および第2の油圧ポンプのうち、要求流量が多いアクチュエータに圧油を供給する一方の油圧ポンプの吐出容量を増やし、他方の油圧ポンプの吐出容量を減らすことを特徴とする作業機械。 - 請求項1または請求項2に記載の作業機械において、
前記第1のアクチュエータの操作入力を受け付ける第1の操作入力手段と、
前記第2のアクチュエータの操作入力を受け付ける第2の操作入力手段とをさらに備え、
前記吐出容量決定手段は、前記第1および第2の操作入力手段の操作量に応じて、前記第1のアクチュエータおよび前記第2のアクチュエータの要求流量を決定することを特徴とする作業機械。 - 請求項1または請求項2に記載の作業機械において、
前記第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータのいずれか一方に対して、他方よりも優先的に圧油を供給するか否かの指示入力を受け付ける優先供給指示手段をさらに備え、
前記吐出容量決定手段は、前記優先供給指示手段が受け付けた指示入力に応じて、前記第1のアクチュエータおよび前記第2のアクチュエータの要求流量を決定することを特徴とする作業機械。 - 請求項1または請求項2に記載の作業機械において、
前記第1のアクチュエータおよび第2のアクチュエータのいずれか一方に対して、他方よりもどの程度優先的に圧油を供給するか否かの設定入力を受け付ける優先供給設定手段をさらに備え、
前記吐出容量決定手段は、前記優先供給設定手段が受け付けた設定入力に応じて、前記第1のアクチュエータおよび前記第2のアクチュエータの要求流量を決定することを特徴とする作業機械。
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JP2010284165A JP2012132180A (ja) | 2010-12-21 | 2010-12-21 | 作業機械 |
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Family Applications (1)
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- 2010-12-21 JP JP2010284165A patent/JP2012132180A/ja active Pending
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