JP5314573B2 - 制御装置及びこれを備えた解体機 - Google Patents

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Description

本発明は、機体と、この機体に対して変位可能な作業腕と、この作業腕の先端に取り付けられ、作業対象物を把持するための把持装置とを備えた解体機に関するものである。
従来から、作業腕としてのブーム及びアームと、このアームの先端に取り付けられたバケットとを有する油圧ショベルが知られている。この油圧ショベルでは、ブーム、アーム及びバケットの複合操作によってバケットを移動させるため、バケットを思い通りの軌跡に沿って移動させるためにはオペレータの熟練が要求される。
そこで、バケットの移動速度ベクトル及び回転速度を直接入力するための操作レバー装置と、入力された速度でバケットを移動させるようにブーム、アーム及びバケットを駆動する油圧アクチュエータへの作動油の流量を制御する制御ユニットとを備えた油圧ショベルも知られている(例えば、特許文献1)。
特許第3437348号明細書
しかしながら、特許文献1のように操作レバーの操作量に対応して目標速度を演算し、この目標速度に基づいてバケットの駆動を制御する技術は、作業腕の先端部に把持装置が取り付けられた解体機に対しては有効に採用することができない場合がある。具体的に、解体機では、その把持装置が有する一対の把持部材の間で作業対象物を把持することになるが、両把持部材の間で作業対象物を把持した状態で作業腕を操作する作業(作業対象物の引っ張り作業、捻り作業、ひねり作業、引き千切り作業、捻じ切り作業等)を行った場合、把持装置自体の移動範囲が非常に狭い範囲に制限されるとともに、作業対象物を把持する各把持部材については殆ど移動することがない。したがって、特許文献1のように把持装置自体の速度が目標速度となるように制御すると、オペレータの入力操作が行われるに従い把持装置の目標速度と実際の移動速度との差が大きくなって、オペレータの意図しない力を作業対象物に与えてしまい作業に支障を来たすおそれがある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、把持装置によって把持されている作業対象物に必要以上の力を与えるのを抑制することができる制御装置及びこれを備えた解体機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明は、機体と、この機体に対して変位可能な作業腕と、この作業腕の先端に取り付けられて作業対象物を把持可能な把持装置とを備えた解体機に設けられる制御装置であって、前記作業腕を前記機体に対して変位させるための油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータに給排される作動油の流量を調整可能な制御弁と、前記機体に対する前記把持装置の変位方向及び変位量を入力するための入力手段と、前記入力手段により入力された変位方向及び変位量に基づいて前記油圧アクチュエータの目標推力を特定するとともに、この目標推力で前記油圧アクチュエータが作動するように前記制御弁による作動油の流量を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする制御装置を提供する。
本発明によれば、入力手段により入力された変位方向及び変位量に基づいて特定された油圧アクチュエータの目標推力で作動するように油圧アクチュエータに対する作動油の流量を制御することとしているため、入力手段の操作に応じた適当な力を常に把持装置に与えることができる。
したがって、本発明によれば、把持装置によって把持されている作業対象物に必要以上の力が与えられるのを抑制することができる。
また、本発明は、機体と、この機体に対して変位可能な作業腕と、この作業腕の先端に取り付けられて作業対象物を把持可能な把持装置とを備えた解体機に設けられる制御装置であって、前記作業腕を前記機体に対して変位させるための油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータに対して作動油を給排するための給排油路と、前記給排油路に設けられ、当該給排油路内の圧力が予め設定されたリリーフ圧以上になると当該給排油路をタンクに開放するとともに、前記リリーフ圧を調整可能に構成された可変リリーフ弁と、前記機体に対する前記把持装置の変位方向及び変位量を入力するための入力手段と、前記入力手段により入力された変位方向及び変位量に基づいて前記油圧アクチュエータの目標推力を特定するとともに、この目標推力で前記油圧アクチュエータを作動させるための圧力が前記リリーフ圧となるように前記可変リリーフ弁を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする制御装置を提供する。
本発明によれば、入力手段により入力された変位方向及び変位量に基づいて特定された目標推力で油圧アクチュエータを作動させるための圧力がリリーフ圧となるように可変リリーフ弁が制御されているため、前記目標推力以上の力で油圧アクチュエータが作動するのを抑制することができる。
したがって、本発明によれば、把持装置によって把持されている作業対象物に必要以上の力を与えるのを抑制することができる。
前記制御装置において、前記作業腕の姿勢を検出するための姿勢検出手段をさらに備え、前記制御手段は、前記姿勢検出手段による検出結果に基づいて前記作業腕の姿勢を保持するための油圧アクチュエータの保持力を特定するとともに、前記入力手段により入力された把持装置の変位方向及び変位量に基づいて前記油圧アクチュエータを現在位置から変位させるための変位力を特定し、これら保持力と変位力とを加算したものを前記油圧アクチュエータの目標推力とすることが好ましい。
この構成によれば、保持力によって作業腕の姿勢を保持させた上で、この作業腕を変位させるための変位力を油圧アクチュエータに与えることにより、オペレータにより入力された変位方向及び変位量に応じた作業腕の姿勢変化を実現することができるため、より正確に把持装置を変位させることができる。
前記制御装置において、前記制御手段は、前記変位力を前回特定したときにおける前記作業腕の姿勢と現時点における作業腕の姿勢とに基づいて現時点において前記把持装置に働いている原付加力を特定するとともに、この原付加力と今回特定された変位力との向きが異なる場合に、前記原付加力の向きを変位力の向きに近づける方向に変位力を補正することが好ましい。
この構成によれば、現時点において把持装置に働いている原付加力と、これから与えようとする力の向きが異なる場合に、これから与えようとする変位力の向きをオペレータの意図する方向により近づけることができる。
また、本発明は、機体と、この機体に対して変位可能な作業腕と、この作業腕の先端に取り付けられて作業対象物を把持可能な把持装置と、前記制御装置とを備えていることを特徴とする解体機を提供する。
本発明によれば、作業対象物に必要以上の力を与えるのを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る解体機の全体構成を示す左側面図である。 図1の解体機に設けられた制御装置の全体構成を示す回路図である。 図2の制御部により実行される処理のメインルーチンを示すフローチャートである。 図3の力制御処理を示すフローチャートである。 図4のステップT2で使用されるテーブルを示す図であり、(a)はX方向操作手段について、(b)はY方向操作手段について、(c)はZ方向操作手段について、(d)は上下操作手段について、(e)は回転操作手段についてそれぞれ示したものである。 図4のステップT3を説明するための概念図である。 図4のステップT4を説明するための概念図であり、(a)はブームシリンダについて、(b)はアームシリンダについて、(c)は作業シリンダについてそれぞれ示したものである。 図4のステップT5を説明するための概念図である。 図4のステップT7を説明するための概念図である。 図3の速度制御処理を示すフローチャートである。 本発明の別の実施形態に係る制御装置の全体構成を示す回路図である。 図11の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る解体機の全体構成を示す左側面図である。
図1を参照して、解体機1は、クローラ2aを有する自走式の下部走行体2と、この下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、これら下部走行体2及び上部旋回体3に設けられた油圧機器の駆動を制御する制御装置21(図2参照)とを備えている。
上部旋回体3は、前記下部走行体2上に旋回可能に搭載された旋回フレーム4と、この旋回フレーム4上に立設されたキャビン6と、前記旋回フレーム4の前部に起伏可能に取り付けられた作業アタッチメント5とを備えている。作業アタッチメント5は、旋回フレーム4に対して水平方向の軸回りに起伏可能に設けられたブーム7と、このブーム7の先端部に対して水平方向の軸回りに揺動可能に取り付けられたアーム8と、このアームの先端部に対して水平方向の軸回りに回動可能に取り付けられた把持装置9とを有している。
ブーム7は、ブームシリンダ10の伸縮に応じて起伏し、アーム8は、アームシリンダ11の伸縮に応じてブーム7に対して揺動し、把持装置9は、作業シリンダ12の伸縮に応じてアーム8に対して回動する。本実施形態では、ブーム7及びアーム8が上部旋回体3に対して変位する作業腕の一例を構成している。
把持装置9は、前記アーム8の先端部に取り付けられた取付部14と、この取付部14に対して回動可能に装着された支持部15と、この支持部15に対して水平方向の軸回りに開閉可能に設けられた一対の把持部材16、17と、これら把持部材16、17の基端部を接離させることにより当該把持部材16、17の先端部を開閉させる開閉シリンダ18と、前記取付部14に対して支持部材15を回動させる回転用モータ30(図2)とを備えている。なお、支持部15は、各把持部材16、17の間に把持された作業対象物を捻ることができるように、前記取付部14に対して回動可能に取り付けられている。
図2は、図1の解体機1に設けられた制御装置21の全体構成を示す回路図である。
図2を参照して、制御装置21は、後述する油圧アクチュエータに対する作動油の給排を行うための油圧系統22と、この油圧系統22の構成機器を電気的に制御する電気系統23とを備えている。なお、図2では、前記油圧アクチュエータとして、前記ブームシリンダ10、前記アームシリンダ11、前記作業シリンダ12、前記回転用モータ30、及び、前記上部旋回体3を下部走行体2に対して旋回するための旋回モータ29を現している(以下、総称する場合には、油圧アクチュエータ10〜12、29、30とする)。
油圧系統22は、エンジン等のポンプ駆動装置28と、ポンプ駆動装置28により駆動される油圧ポンプ24と、油圧アクチュエータ10〜12、29、30に給排される作動油の流量をそれぞれ調整可能な制御弁26A〜26Eと、油圧ポンプ24から延びるとともに分岐して各制御弁26A〜26Eに接続する供給油路R1と、この供給油路R1の各制御弁26A〜26Eの手前側の位置にそれぞれ設けられた調整弁25A〜25Eと、これら調整弁25A〜25Eのそれぞれのパイロットポートに接続されたパイロット油路R2A〜R2Eと、これらパイロット油路R2A〜R2Eを合流させるとともに絞り27を介してタンクに接続された連通油路R3とを備えている。
この油圧系統22では、各油圧アクチュエータ10〜12、29、30のうち最も負荷の高い作業が行なわれている油圧アクチュエータの供給側の圧力を基準として、全ての調整弁25A〜25Eの開度が調整されるようになっている。具体的に、ブームシリンダ10が最も高い負荷の作業を行なっている場合、当該ブームシリンダ10の供給側の圧力が最も高くなるところ、この圧力は、パイロット油路R2B及び連通油路R3を介して全てのパイロット油路R2A〜R2Eで共通となるため、当該圧力に応じて全ての調整弁25A〜25Eが操作されることになる。より具体的に、前記調整弁25A〜25Eは、それぞれ閉鎖位置から全開位置までの間で開度を調整しつつ切換操作可能に構成され、パイロット圧が与えられていない状態においては、全開位置に付勢されている。
前記制御弁26A〜26Eは、それぞれソレノイド式の3位置切換弁である。具体的に、制御弁26A〜26Eは、油圧ポンプ24からの作動油をタンクに回収するとともに各油圧アクチュエータ10〜12、29、30の吸引側及び導出側の油路を閉鎖する図2に示す中立位置と、油圧ポンプ24からの作動油を油圧アクチュエータ10〜12、29、30それぞれの供給側油路に導くとともに油圧アクチュエータ10〜12、29、30からの作動油をタンクに導く正逆2つの切換位置とを有している。
一方、前記電気系統23は、前記各制御弁26A〜26Eの切換位置を制御する制御部(制御手段)31と、この制御部31に接続された電子機器とを備えている。この電子機器には、ポンプ圧センサ24a、回転数センサ28a、モード切換手段32、X方向操作手段33、Y方向操作手段34、Z方向操作手段35、上下操作手段36、回転操作手段37、X方向操作量センサ38、Y方向操作量センサ39、Z方向操作量センサ40、上下操作量センサ41、回転操作量センサ42、ブーム角度センサ43、アーム角度センサ44、把持装置上下角度センサ45が含まれる。
ポンプ圧センサ24aは、油圧ポンプ24の吐出圧を検出するものであり、回転数センサ28aは、エンジン等からなるポンプ駆動装置28の回転数を検出するものである。これらポンプ圧センサ24a及び回転数センサ28aによる検出圧に基づいて、制御部31は、油圧ポンプ24の吐出流量を算出する。
モード切換手段32は、詳しくは後述するが、オペレータの入力操作に応じた力を発生させるように作業アタッチメント5の動作を制御する力制御処理を行うか、オペレータの入力操作に応じた速度を発生させるように作業アタッチメント5の動作を制御する速度制御処理を行うかをオペレータが選択操作するためのものである。
X方向操作手段33は、X方向(キャビン6内のオペレータから見た前後方向)における把持装置9の移動方向(前又は後)及びその移動量を入力操作するためのものである。このX方向操作手段33の操作方向及び操作量は、X方向操作量センサ38により検出される。
Y方向操作手段34は、Y方向(キャビン6内のオペレータから見た左右方向)における把持装置9の移動方向(左又は右)及びその移動量を入力操作するためのものである。このY方向操作手段34の操作方向及び操作量は、Y方向操作量センサ39により検出される。
Z方向操作手段35は、Z方向(上下方向)における把持装置9の移動方向(上又は下)及びその操作量を入力操作するためのものである。このZ方向操作手段35の操作方向及び操作量は、Z方向操作量センサ40により検出される。
上下操作手段36は、アーム8に対する把持装置9の回動方向(図1の右回り又は左周り)及びその回動量を入力操作するためのものである。この上下操作手段36の操作方向及び操作量は、上下操作量センサ41により検出される。
回転操作手段37は、把持装置9の取付部14に対する支持部15の回転方向(捻りの正逆方向)及びその回転角を入力操作するためのものである。この回転操作手段37の操作方向及び操作量は、回転操作量センサ42により検出される。
ブーム角度センサ43は、ブーム7の起伏角θBmを検出する。具体的に、θBmは、図8に示すように、ブームフットピンとブーム7とアーム8とを連結する軸とを結ぶブーム線N1と、水平線との間の角度のことである。
アーム角度センサ44は、アーム8の角度θAmを検出する。具体的に、θAmは、図8に示すように、ブーム7とアーム8とを連結する軸とアーム8と把持装置9とを連結する軸とを結ぶアーム線N2と、前記ブーム線N1の延長部分との間の角度のことである。
把持装置上下角センサ45は、把持装置9の角度θNbを検出する。具体的に、θNbは、図8に示すように、アーム8と把持装置9とを連結する軸と把持装置9の先端部とを結ぶ把持装置線N3と、前記アーム線N2との間の角度のことである。
制御部31は、演算処理を行うCPU、初期設定等を記憶するROM及び各種情報の一時的な記憶領域として利用されるRAM(RPROM、EPPROM、フラッシュメモリ等を含む)を有するコントローラであり、以下のような処理を実行する。
図3は、図2の制御部31により実行される処理のメインルーチンを示すフローチャートである。図4は、図3の力制御処理を示すフローチャートである。
図3を参照して、制御部31による処理が実行されると、まずモード切換手段32により力制御モードが選択されているか否かが判定される(ステップS1)。ここで、力制御モードが選択されていると判定されると(ステップS1でYES)、力制御処理Tが実行される一方、力制御モードが選択されていないと判定されると(ステップS1でNO)、速度制御処理Uが実行される。
以下、まず力制御処理Tについて図3及び図4を参照して説明する。
力制御処理Tが開始されると、まず、前記各センサ38〜45による検出値が入力される(ステップT1)。ここで、入力値には、ポンプ圧センサ24aによるポンプ圧Pp、回転数センサ28aによる回転数Np、X方向操作量センサ38による操作量Lx、Y方向操作量センサ39による操作量Ly、Z方向操作量センサ40による操作量Lz、上下操作量センサ41による操作量Lnu、回転操作量センサ42による操作量Lnr、ブーム角度センサ43によるブーム角θBm、アーム角度センサ44によるアーム角θAm、及び、把持装置上下角センサ45による把持装置角θNbが含まれる。
次いで、把持装置9の先端部を移動させるための目標推力及び目標トルクを決定する(ステップT2)。具体的に、制御部31には、図5の(a)に示すように操作量LxとX方向の目標推力Fxとの関係を示すテーブル、図5の(b)に示すように操作量LyとY方向の目標推力Fyとの関係を示すテーブル、図5の(c)に示すように操作量LzとZ方向の目標推力Fzとの関係を示すテーブル、図5の(d)に示すように操作量Lnuと上下方向の目標トルクとの関係を示すテーブル、及び、図5の(e)に示すように操作量Lnrと回転方向の目標トルクとの関係を示すテーブルが記憶されており、これらのテーブルと操作量Lx、Ly、Lz、Lnu、Lnrとに基づいて把持装置9の目標推力及び目標トルクが決定される。より具体的に、ステップT2では、X方向の目標推力Fxと、Y方向の目標推力Fyと、Z方向の目標推力Fzと、上下方向の回動のための目標トルクTq_Nb(図8参照)及び、捻り方向の目標トルクが決定される。
次に、把持装置9のX方向及びZ方向の目標推力Fx、Fzについて補正量を算出する(ステップT3)。具体的には、まず、以下数式1及び数式2に基づいて、把持装置9の先端部のX−Z平面上における座標を算出する。
Figure 0005314573
Figure 0005314573
ここで、L1は、図8に示すようにブームフットピンからブーム7とアーム8とを連結する軸までの長さであり、L2は、ブーム7とアーム8とを連結する軸からアーム8と把持装置9とを連結する軸までの長さであり、L3は、アーム8と把持装置9とを連結する軸から把持装置9の先端部までの長さである。
そして、これらの座標を今回の制御周期のものXNB(k)、ZNB(k)及び、前回の制御周期のものXNB(k−1)、ZNB(k−1)について算出し、これらを用いて以下の数式3及び数式4に基づいて、現時点において把持装置9に実際に働いている力FX_N及びFZ_NBを算出する。
Figure 0005314573
Figure 0005314573
ここで、KFは、位置変化を力に換算するための係数である。
次に、図6に示すように、実際に働いている力FX_NB及びFX_NBから前記目標推力Fx及びFzに対する垂線に相当する補正量Fx_c及びFz_cを算出する。そして、以下の数式5及び数式6のように、前記補正量を加味した把持装置9の先端部の目標推力のXZ成分Fx_s及びFz_sを算出する。
Figure 0005314573
Figure 0005314573
次いで、把持装置9の目標推力Fx_s及びFz_sをブームシリンダ10及びアームシリンダ11の目標推力に変換する(ステップT4)。具体的には、まず、以下の数式7に基づいて把持装置9の目標推力Fx_s及びFz_sをブーム7の回転トルクTq_Bm(図8参照)及びアーム8の回転トルクTq_Am(図8参照)に変換する。
Figure 0005314573
次に、以下の数式8及び数式9に基づいて、回転トルクTq_Bm及びTq_Amを、ブームシリンダ10の目標推力Fcy_Bm及びアームシリンダ11の目標推力Fcy_Amに変換する。
Figure 0005314573
Figure 0005314573
ここで、L1Bは、図7の(a)に示すように、ブームフットピンからブームシリンダ10のロッドとブーム7との連結位置までの距離であり、L2Bは、ブームフットピンからブームシリンダ10のヘッドと旋回フレーム4との連結位置までの距離であり、θBCは、L1BとL2Bとの間の角度である。またL1Aは、図7の(b)に示すように、ブーム7とアーム8との連結軸からアームシリンダ11のヘッドとブーム7との連結位置までの距離であり、L2Aは、ブーム7とアーム8との連結軸からアームシリンダ11のロッドとアーム8との連結位置までの距離である。
また、ステップT4では、前記ステップT2で決定された把持装置9の上下方向の回動トルクTq_Nbを、作業シリンダ12の目標推力Fcy_Nbに変換する。具体的に、制御部31には、作業シリンダ12のシリンダ長LNbと、把持装置9の上下角度との関係を規定するものとして図7の(c)に示すテーブルが予め記憶されており、制御部31は、このテーブルの勾配を意図する変換係数(シリンダ長LNbに応じた力−トルク変換係数)1/a(LNb)と、前記回動トルクTq_Nbとを用いて下記数式10に基づいて作業シリンダ12の目標推力Fcy_Nbを算出する。
Figure 0005314573
次いで、作業アタッチメント5の自重に応じたブームシリンダ10、アームシリンダ11及び作業シリンダ12の必要保持力を算出する(ステップT5)。
具体的には、まず、必要保持トルクを算出する。ブームシリンダ10の必要保持トルクTq_Bmは、以下の数式11に基づいて算出され、アームシリンダ11の必要保持トルクTq_Amは、以下の数式12に基づいて算出され、作業シリンダ12の必要保持トルクTq_Nbは、以下の数式13に基づいて算出される。
Figure 0005314573
Figure 0005314573
Figure 0005314573
ここで、M1は、ブームの質量であり、M2はアームの質量であり、M3は把持装置9の質量である。また、図8に示すように、Lg1は、ブームフットピンとブーム7の重心とを結ぶ直線N4の長さであり、Lg2は、ブーム7とアーム8とを連結する軸とアーム8の重心とを結ぶ直線N5の長さであり、Lg3は、アーム8と把持装置9とを連結する軸と把持装置9の重心とを結ぶ直線N6の長さである。θBm_sは、前記直線N1と直線N4との間の角度であり、θAm_sは、前記直線N2と直線N5との間の角度であり、θNb_sは、前記直線N3と直線N6との間の角度である。また、gは、重力加速度である。
次に、上記各トルクTq_Bm、Tq_Am、Tq_Nbを以下の数式14〜16に基づいて各シリンダ10〜12の必要保持力に換算する。
Figure 0005314573
Figure 0005314573
Figure 0005314573
ここで、θBC_OSは、ブーム角度が0であるときのθBCであり、θAC_OSは、アーム角度が0であるときのθACである。なお、ブーム角度が0とは、ブームフットとアームフットとを結ぶ直線(ブーム線N1:図8参照)が旋回フレーム4の表面(走行面)に対して平行な状態である。また、アーム角度が0とは、ブームフットとアームフットとを結ぶ直線(ブーム線N1)がアームトップとアームフットとを結ぶ直線(アーム線N2:図8参照)と一直線になる姿勢のことである。
次いで、各シリンダ10〜12の目標圧力を算出する(ステップT6)。具体的には、まず、ステップT4で算出された目標推力と、ステップT5で算出された必要保持力とを用いて、以下の数式17〜19に基づいて各シリンダ10〜12の目標推力FBm、FAm、及びFNbを算出する。
Figure 0005314573
Figure 0005314573
Figure 0005314573
次に、以下の式20〜22に基づいて各シリンダ10〜12の目標圧力PF_Bm、PF_Am、及びPF_Nbを算出する。なお、これら数式20〜22では、各式において右側に記載される条件に合致するものを目標圧力として選択するようになっている。
Figure 0005314573
Figure 0005314573
Figure 0005314573
ここで、Pminは、油圧回路の最低圧である。また、ABm_Rは、ブームシリンダ10のロッド側の受圧面積であり、ABm_Hは、ブームシリンダ10のヘッド側の受圧面積である。AAm_Hは、アームシリンダ11のヘッド側の受圧面積であり、AAm_Rは、アームシリンダ11のロッド側の受圧面積である。ANb_Hは、作業シリンダ12のヘッド側の受圧面積であり、ANb_Rは、作業シリンダ12のロッド側の受圧面積である。
なお、ステップT6では、以下の数式23及び数式24に基づいて、把持装置9の回転用モータ30の目標圧力PF_Nbr及び旋回モータ29の目標圧力PF_Swを算出する。
Figure 0005314573
Figure 0005314573
ここで、βNbは、回転トルクと圧力との変換係数であり、βSwは、旋回トルクと圧力との変換係数である。また、Tq_Nbrは、前記回転操作手段37(図2)の操作量に比例する値として求められる把持装置9の回転トルクであり、Tq_Swは、前記Y方向操作手段34の操作量に比例する値として求められる上部旋回体3の旋回トルクである。
次いで、前記制御弁26A〜26Eの目標切換位置を決定する(ステップT7)。具体的には、まず、油圧ポンプ24のポンプ圧Ppとポンプ駆動装置28の回転数Npとに基づいて油圧ポンプ24のポンプ流量Qpを算出する。次に、このポンプ流量Qp及び上述したステップで算出された値を以下の数式25〜35に代入して、各アクチュエータ10〜12、29、30に対して作動油を供給するための各制御弁26A〜26Eの開口面積(ブリードオフ開口面積)ASw_B、ABm_B、AAm_B、ANb_B、ANbr_Bを算出する。
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ここで、QSw_F、QBm_F、QAm_F、QNb_F、QNbr_Fは、各調整弁25A〜25Eを通過する作動油の流量である。ASw_F、ABm_F、AAm_F、ANb_F、ANbr_Fは、各調整弁25A〜25Eの開口面積である。QSw_B、QBm_B、QAm_B、QNb_B、QNbr_Bは、各制御弁26A〜26Eを通過する作動油の流量である。Cは、流量係数である。
つまり、前記ステップT7では、数式25〜35の11式によって、QSw_F、QBm_F、QAm_F、QNb_F、QNbr_F、ASw_B、ABm_B、AAm_B、ANb_B、ANbr_B、Ppの11個の変数について解を求める。なお、上述のように推力による制御を行っている状態では、各アクチュエータ10〜12、29、30は、ほぼ停止しているものと仮定することができるため、QSw_B=QSw_F、QBm_B=QBm_F、QAm_B=QAm_F、QNb_B=QNb_F、QNbr_B=QNbr_Fとして扱うことができる。また、ASw_F、ABm_F、AAm_F、ANb_F、ANbr_Fは、各アクチュエータ10〜12、29、30に生じる最大負荷圧と各アクチュエータ10〜12、29、30それぞれの負荷圧との差によって決定される調整弁25A〜25Eの開口面積であり、調整弁25A〜25Eのパイロット圧に応じて一義的に定まる値である。
そして、上記式25〜35により得られた開口面積ASw_B、ABm_B、AAm_B、ANb_B、ANbr_Fに基づいて各制御弁26A〜26Eの切換位置を決定する。具体的に、制御部31には、開口面積と制御弁の切換位置とによって規定される図9に示すテーブルが各制御弁26A〜26Eごとに記憶されており、上記のように算出された開口面積に対応する切換位置を前記テーブルから読み出すことにより各制御弁26A〜26Eの目標切換位置を決定する。
そして、このように決定された目標切換位置となるように、各制御弁26A〜26Eを操作して(ステップT8)、メインルーチンにリターンする。
以下、図10を参照して速度制御処理Uについて説明する。
速度制御処理Uが実行されると、まず、前記各センサ38〜45による検出値が入力される(ステップU1)。
次いで、把持装置9の先端部を移動させるための目標速度を決定する(ステップU2)。具体的に、このステップU2では、各操作量センサ38〜42により入力された操作量と、操作量と速度との関係を示すものとして制御部31に予め記憶されたテーブルとに基づいて各方向の目標速度を決定する。
次に、把持装置9の目標速度の補正量を算出する(ステップU3)。具体的には、まず、現時点における把持装置9の座標と、前回の制御周期における把持装置9の座標とを算出し、これら座標間を1周期に相当する時間で除することにより、実際に把持装置9が移動している速度を算出する。そして、この実際の速度(ベクトル)から前記ステップU2で算出された目標速度(ベクトル)に対する垂線に相当する補正量を算出し、これをステップU2で算出された目標速度に加算して新たな目標速度に設定する。
次いで、このように補正された把持装置9の目標速度を油圧アクチュエータの目標速度に変換する(ステップU4)。具体的に、このステップU4では、前記力制御処理Tと同様に把持装置9の目標速度のXZ成分を、ブームシリンダ10、アームシリンダ11及び作業シリンダ12の目標速度に変換する。なお、回転用モータ30及び旋回モータ29の目標速度は、各操作手段34、37の操作量に比例した速度に設定される。
次に、前記ステップT5と同様に各シリンダ10〜12の必要保持力を算出する(ステップU5)。
次いで、前記必要保持力に抗して前記目標速度で油圧アクチュエータ10〜12、29、30を作動させるための各制御弁26A〜26Eの目標切換位置を算出し(ステップU6)、この目標切換位置となるように各制御弁26A〜26Eを操作して(ステップU7)、メインルーチンにリターンする。
以上説明したように、前記実施形態によれば、各操作手段33、35により入力された把持装置9の変位方向及び変位量に基づいて特定された目標推力で作動するようにブームシリンダ10及びアームシリンダ11に対する作動油の流量を制御することとしているため、操作手段33、35の操作に応じた適当な力を常に把持装置9に与えることができる。
したがって、前記実施形態によれば、把持装置9によって把持されている作業対象物に必要以上の力が与えられるのを抑制することができる。
前記実施形態のように、保持力であるFBm_kp、FAm_kpによってブーム7及びアーム8の姿勢を保持させた上で、これらブーム7及びアーム8を変位させるための力であるFCy_Bm、FCy_Amを与えることにより、オペレータにより入力された変位方向及び変位量に応じたブーム7及びアーム8の姿勢変化を実現することができるため、より正確に把持装置9を変位させることができる。
前記実施形態のように、実際に把持装置9に与えられている力FX_NBの向きを目標推力Fx、Fzの向きに近づける方向の力の成分Fx_c、Fz_cを把持装置9の目標推力Fx、Fzに加える補正をする構成によれば、現時点において把持装置9に働いている力と、これから与えようとする力の向きが異なる場合に、これから与えようとする力の向きをオペレータの意図する方向により近づけることができる。
以下、別の実施形態について図11及び図12を参照して説明する。
図11は、本発明の別の実施形態に係る制御装置の全体構成を示す回路図である。図12は、図11の制御部が実行する処理を示すフローチャートである。なお、前記実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態に係る制御装置46は、油圧アクチュエータ10〜12、29、30に給排される作動油の流量をそれぞれ調整可能な制御弁47A〜47Eと、油圧アクチュエータ10〜12、29、30への供給圧が所定のリリーフ圧以上となるのを抑制するための可変リリーフ弁48A〜48Eとを有する点で前記実施形態とは相違する。
具体的に、制御弁47A〜47Eは、それぞれソレノイド式の3位置切換弁である。具体的に、制御弁47A〜47Eは、油圧アクチュエータ10〜12、29、30に対する作動油の給排を停止させる中立位置(図11の位置)と、油圧ポンプ24からの作動油を油圧アクチュエータ10〜12、29、30のそれぞれの供給側油路に導くとともに油圧アクチュエータ10〜12、29、30からの作動油をタンクに導く正逆2つの切換位置とを有している。これら制御弁47A〜47Eには、供給油路R4を介して作動油が導かれる。
可変リリーフ弁48A〜48Eは、所定のリリーフ圧以下の条件下において閉鎖した状態とされ、かつ、前記制御部31からの電気指令に応じて前記リリーフ圧を調整可能に構成されている。これら可変リリーフ弁48A〜48Eは、各油圧アクチュエータ10〜12、29、30に接続された油路R5A〜R5E又は油路R6A〜R6B内の圧力が前記リリーフ圧になるとそれぞれ開放して、油路5A〜5E又は油路R6A〜R6E内の圧力を前記リリーフ圧未満にする。
以下、図12を参照して制御装置46の制御部31により実行される処理を説明する。
本実施形態における処理のうちステップS11〜S16は、前記実施形態におけるステップT1〜T6と同様である。つまり、ステップS11では、各センサ38〜45による検出値が入力される。ステップS12では、X方向の目標推力Fxと、Y方向の目標推力Fyと、Z方向の目標推力Fzと、上下方向の回動のための目標トルクTq_Nb(図8参照)及び、捻り方向の目標トルクが決定される。ステップS13では、把持装置9のX方向及びZ方向の目標推力Fx、Fzについて補正量が算出される。ステップS14では、把持装置9の目標推力Fx_s及びFz_sをブームシリンダ10及びアームシリンダ11の目標推力に変換する。ステップS15では、作業アタッチメント5の自重に応じたブームシリンダ10、アームシリンダ11及び作業シリンダ12の必要保持力を算出する。ステップS16では、各油圧アクチュエータ10〜12、29、30の目標圧力PF_Bm、PF_Am、PF_Nb、PF_Nbr、PF_Swを算出する。
そして、ステップS17では、ステップS16で算出された目標圧力PF_Bm、PF_Am、PF_Nb、PF_Nbr、PF_Swが各可変リリーフ弁48A〜48Eのリリーフ圧となるように、当該各可変リリーフ弁48A〜48Eに対して電気信号を出力する。
この実施形態によれば、操作手段33、35により入力された把持装置9の変位方向及び変位量に基づいて特定された目標推力FBm、FAmでブームシリンダ10及びアームシリンダ11を作動させるための圧力PF_Bm、PF_Amがリリーフ圧となるように可変リリーフ弁48A〜48Eが制御されているため、目標推力FBm、FAm以上の力でブームシリンダ10及びアームシリンダ11が作動するのを抑制することができる。
したがって、本実施形態によれば、把持装置9によって把持されている作業対象物に必要以上の力を与えるのを抑制することができる。
なお、本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、前記各実施形態を組み合わせたものによっても、上述した効果を得ることができる。
FBm、FAm 目標推力
PF_Bm、FF_Am 目標圧力
Fcy_Bm、Fcy_Am 目標推力(変位力)
FBm_kp、FAm_kp 必要保持力(保持力)
FX_NB、FZ_NB 実際に働いている力(原付加力)
1 解体機
2 下部走行体(機体)
3 上部旋回体(機体)
7 ブーム(作業腕)
8 アーム(作業腕)
9 把持装置
10 ブームシリンダ
11 アームシリンダ
12 作業シリンダ
21、46 制御装置
26A〜26E 制御弁
31 制御部(制御手段)
33〜37 操作手段(入力手段)
48A 可変リリーフ弁

Claims (5)

  1. 機体と、この機体に対して変位可能な作業腕と、この作業腕の先端に取り付けられて作業対象物を把持可能な把持装置とを備えた解体機に設けられる制御装置であって、
    前記作業腕を前記機体に対して変位させるための油圧アクチュエータと、
    前記油圧アクチュエータに給排される作動油の流量を調整可能な制御弁と、
    前記機体に対する前記把持装置の変位方向及び変位量を入力するための入力手段と、
    前記入力手段により入力された変位方向及び変位量に基づいて前記油圧アクチュエータの目標推力を特定するとともに、この目標推力で前記油圧アクチュエータが作動するように前記制御弁による作動油の流量を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする制御装置。
  2. 機体と、この機体に対して変位可能な作業腕と、この作業腕の先端に取り付けられて作業対象物を把持可能な把持装置とを備えた解体機に設けられる制御装置であって、
    前記作業腕を前記機体に対して変位させるための油圧アクチュエータと、
    前記油圧アクチュエータに対して作動油を給排するための給排油路と、
    前記給排油路に設けられ、当該給排油路内の圧力が予め設定されたリリーフ圧以上になると当該給排油路をタンクに開放するとともに、前記リリーフ圧を調整可能に構成された可変リリーフ弁と、
    前記機体に対する前記把持装置の変位方向及び変位量を入力するための入力手段と、
    前記入力手段により入力された変位方向及び変位量に基づいて前記油圧アクチュエータの目標推力を特定するとともに、この目標推力で前記油圧アクチュエータを作動させるための圧力が前記リリーフ圧となるように前記可変リリーフ弁を制御する制御手段とを備えていることを特徴とする制御装置。
  3. 前記作業腕の姿勢を検出するための姿勢検出手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記姿勢検出手段による検出結果に基づいて前記作業腕の姿勢を保持するための油圧アクチュエータの保持力を特定するとともに、前記入力手段により入力された把持装置の変位方向及び変位量に基づいて前記油圧アクチュエータを現在位置から変位させるための変位力を特定し、これら保持力と変位力とを加算したものを前記油圧アクチュエータの目標推力とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記変位力を前回特定したときにおける前記作業腕の姿勢と現時点における作業腕の姿勢とに基づいて現時点において前記把持装置に働いている原付加力を特定するとともに、この原付加力と今回特定された変位力との向きが異なる場合に、前記原付加力の向きを変位力の向きに近づける方向に変位力を補正することを特徴とする請求項3に記載の制御装置。
  5. 機体と、
    この機体に対して変位可能な作業腕と、
    この作業腕の先端に取り付けられて作業対象物を把持可能な把持装置と、
    請求項1〜4の何れか1項に記載の制御装置とを備えていることを特徴とする解体機。
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