JPH11336115A - 多関節作業機械の制御装置 - Google Patents

多関節作業機械の制御装置

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JPH11336115A
JPH11336115A JP14414498A JP14414498A JPH11336115A JP H11336115 A JPH11336115 A JP H11336115A JP 14414498 A JP14414498 A JP 14414498A JP 14414498 A JP14414498 A JP 14414498A JP H11336115 A JPH11336115 A JP H11336115A
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boom
arm
operation signal
signal
raising
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Application number
JP14414498A
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English (en)
Inventor
Eiji Egawa
栄治 江川
Mitsuo Sonoda
光夫 園田
Junji Tsumura
淳二 津村
Uta Takahashi
詠 高橋
Yusuke Kajita
勇輔 梶田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】多関節作業機械の制御装置において、第1及び
第2ブーム、アームを有する多関節作業機械の持つ広い
作業範囲を2本の操作レバーで連続的に操作可能とし、
かつ第2ブームの動きが予測し易く優れた操作性が得ら
れるようにする。 【解決手段】切換スイッチ17をONすると、電磁切換
弁12a,12bが開き、アームクラウドのパイロット
圧を第2ブーム下げのパイロット圧として流量制御弁4
bの油圧駆動部10dに導き、かつ第1ブーム1aが上
げエンド付近にあるとき電磁比例減圧弁11aが開き、
第1ブーム上げのパイロット圧を第1ブーム上げのパイ
ロット圧として流量制御弁4bの油圧駆動部10cに導
く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多関節作業機械の
制御装置に係わり、特に多関節のフロント装置として第
1ブーム、第2ブーム、アームの3関節を有するフロン
ト装置を備えた2ピースブーム型の油圧ショベルにおい
て、第2ブームと他のリンク部材の複合動作を容易にす
る多関節作業機械の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多関節作業機械の代表例として油圧ショ
ベルがある。この油圧ショベルは、一般的には作業装置
として、ブームとアームの2関節のリンク部材を有する
フロント装置を備えている。これに対し、近年2ピース
ブーム型と呼ばれる油圧ショベルが使われている。この
2ピースブーム型の油圧ショベルは、一般的な油圧ショ
ベルのブームを2分割して第1ブームと第2ブームとし
たもので、フロント装置のバケットの位置決めに関与す
る関節の数として、第1ブーム、第2ブーム、アームの
3関節を有している。
【0003】このような3関節型の油圧ショベルは、2
関節型の油圧ショベルでは難しかった油圧ショベルの足
元(車体付近)の作業や、遠く離れた位置での作業を行
えるなど、広い作業範囲を確保できるという利点を持っ
ている。また、第1ブームをほぼ垂直に起こすことで、
旋回に必要な半径を小さくすることが可能で、狭溢な工
事現場での作業に有利となる。
【0004】2関節型の油圧ショベルの操作手段として
は一般的に操作レバーとペダルが用いられている。通常
の掘削作業においては、ブーム・アーム・バケット・旋
回の4動作が頻繁に、かつ複合的に操作される。このた
め、これらの4動作が2本の操作レバーに2動作ずつ割
り当てられており、オペレータは左右の手でそれぞれの
レバーを操作することで掘削作業を行う。この他の操作
レバーとして、走行用のレバーがある。走行用のレバー
は、ブーム・アーム・バケット・旋回用の操作レバーと
は独立に使用されることが多い。また、走行用のレバー
には通常ペダルが付加されている。
【0005】3関節型の油圧ショベルでは、第1ブーム
を2関節型の油圧ショベルのブームに対応させ、2関節
型の油圧ショベルのブームの操作レバーを第1ブームの
操作手段として用いている。また、第2ブームに対して
は、既に2本の操作レバーには4動作が割り当てられて
いることから、通常はシーソー型のペダルを新設して第
2ブームの操作手段としている。
【0006】また、3関節型の油圧ショベルの操作手段
に係わる制御装置として特開平9−95966号公報の
提案がある。この提案では、2本の操作レバーのうち、
従来、ブーム用として使用していたレバーの操作で、第
1ブームと第2ブームのうちの一方を選択して駆動する
ようにしたものである。これにより第2ブームを操作す
るために新たな操作レバー若しくはペダル等の操作手段
を設けることなく、1本のブーム用の操作レバーで第1
及び第2ブームを操作できる。なお、第1ブームと第2
ブームのどちらを選択して駆動するかは、第1ブームの
本体に対する角度及び第1ブームと第2ブームのなす角
度が所定の角度に到達したかどうかにより決定する。
【0007】3関節型の油圧ショベルの操作制御装置と
して国際出願公開WO98/06909号公報の提案も
ある。この提案では、第1ブーム用の操作レバーの操作
信号に第1補助ゲインを乗じて第1の値を求め、アーム
用の操作レバーの操作信号に第2補助ゲインを乗じて第
2の値を求め、その第1の値と第2の値との演算値、例
えば加算値を第2ブームの速度指令値とし、この速度指
令値を信号に変換して第2ブームのアクチュエータを動
作させるようにしたものである。これにより2関節型の
油圧ショベルと同様の操作をするだけで、バケットは2
関節型の油圧ショベルとほぼ同様の動作をし、かつ第2
ブームもオペレータの意志に沿った方向にバケットが向
かうように伸縮するので、3関節型の油圧ショベルの特
徴である広い作業範囲を従来の2関節型の油圧ショベル
と同等の操作感覚で連続的に操作することが可能とな
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】3関節型の油圧ショベ
ルでは、上述したようにフロント装置を3関節化するこ
とによって車体の前後方向に広い作業範囲が得られる等
の利点を有している。しかし、この広い作業範囲を連続
的に操作することが難しいという不具合がある。つま
り、第2ブームの操作をペダルによって足で行っている
ために、レバーを手で操作するような微妙な調整が難し
く、第1ブームやアーム、バケットの操作と協調して動
作させることができない。従って、ほとんどの場合、遠
くの作業を行う時には第2ブームを伸ばした状態に固定
し、また、近くの作業を行う時には第2ブームを縮めた
状態に固定して作業を行っているのが通常である。
【0009】特開平9−95966号公報の制御装置で
は、従来、ブームを駆動するために使用していた操作レ
バーで第1ブーム、第2ブームのどちらか一方を選択し
て駆動するようにしており、上下方向への作業範囲の拡
大に対しては比較的有利であるが、水平引き作業等、バ
ケットを車体の前後方向に動かして行う作業では、作業
範囲を拡大することができない。
【0010】国際出願公開WO98/06909号公報
の操作制御装置では、従来の2関節型油圧ショベルと同
等な作業性を確保しつつ、広い作業範囲を連続して作業
することはできる。しかし、水平引き作業等、第1ブー
ムの操作レバーとアームの操作レバーの両方の操作レバ
ーを操作して行う作業では、第1ブーム用の操作レバー
とアーム用の操作レバーの両方の操作信号から第2ブー
ムの速度指令値が演算されるため、第2ブームがどのよ
うに動くか予測し難く、意図する作業が行い難いという
問題がある。例えば、水平引き作業では、第1ブーム用
の操作レバーとアーム用の操作レバーを操作し、ブーム
上げを行いながらアームクラウド操作をするが、このと
き第2ブームは両方の操作レバーの操作信号で動かされ
るため、2つの操作レバーの操作量如何で第2ブームの
動きが変化し、バケット先端の移動方向を水平に維持で
きず、意図した掘削深さを得ることができな。
【0011】また、水平引き作業を繰り返して行うため
には、第1ブーム上げとアームクラウドの複合で車体近
辺までバケットを引いた後、第1ブーム下げとアームダ
ンプの複合でバケットを車体遠方の元の位置に戻す必要
がある。このとき、第2ブームは第1ブーム用の操作レ
バーとアーム用の操作レバーの両方の操作信号で動かさ
れるため、バケットを元の位置に戻す間の第2ブーム上
げの操作量が水平引き作業時の第2ブーム下げの操作量
に一致する保証はなく、前回の水平引き作業開始時のフ
ロント装置の姿勢が再現できず、第2ブーム用のペダル
を操作してフロント装置の姿勢を補正しなければならな
いという問題もある。
【0012】更に、油圧ショベルの掘削・放土作業で
は、土砂の掘削後、その掘削土砂をバケット内に抱え込
み、トラックの荷台等の所定位置まで旋回し、放土する
という一連の作業が行われる(掘削→バケットの抱え込
み→旋回→放土)。ここで、掘削作業は例えば第1ブー
ム上げとアームクラウドの複合で行い、バケットの抱え
込みは例えば第1ブーム上げとバケットクラウドの複合
で行い、放土は例えばアームダンプとバケットダンプの
複合で行われる。しかし、上記従来技術のように第2ブ
ームを第1ブーム用の操作レバーとアーム用の操作レバ
ーの両方の操作信号で動かす場合は、第1ブームとアー
ムのどちらを動かしても必ず第2ブームが動いてしまう
ので、特に掘削からバケットの抱え込み動作への移行及
びバケットの抱え込み動作がスムーズに行えず、掘削・
放土作業をスムーズに連続して行うことが難しい。
【0013】本発明の第1の目的は、第1ブーム、第2
ブーム、アームを有する多関節作業機械の持つ広い作業
範囲を2本の操作レバーで連続的に操作可能とし、かつ
第2ブームの動きが予測し易く優れた操作性が得られる
多関節作業機械の制御装置を提供することである。
【0014】本発明の第2の目的は、第1ブーム、第2
ブーム、アームを有する多関節作業機械の持つ広い作業
範囲を2本の操作レバーで連続的に操作可能とし、かつ
フロント装置の先端を作業開始位置に戻すときにフロン
ト装置の姿勢を再現し易く優れた操作性が得られる多関
節作業機械の制御装置を提供することである。
【0015】本発明の第3の目的は、第1ブーム、第2
ブーム、アームを有する多関節作業機械の持つ広い作業
範囲を2本の操作レバーで連続的に操作可能とし、かつ
掘削・放土作業を容易に行え優れた操作性が得られる多
関節作業機械の制御装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1及び第3
目的を達成するために、本発明は、上部旋回体に回動可
能に取り付けられた第1ブーム、この第1ブームに回動
可能に取り付けられた第2ブーム、この第2ブームに回
動可能に取り付けられたアームを有する多関節型のフロ
ント装置と、前記第1ブーム、第2ブーム、アームを駆
動しフロント装置を動かす複数の油圧アクチュエータ
と、前記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の
流量を制御する複数の流量制御弁と、前記第1ブームに
対し第1ブーム上げの操作信号と第1ブーム下げの操作
信号を生成し、第1ブーム用の流量制御弁を切り換え操
作する第1ブーム操作手段と、前記アームに対しアーム
クラウドの操作信号とアームダンプの操作信号を生成
し、アーム用の流量制御弁を切り換え操作するアーム操
作手段とを備えた多関節作業機械の制御装置において、
(a)前記アーム操作手段のアームクラウドの操作信号
から第2ブーム下げの操作信号を生成し、第2ブーム用
の流量制御弁に出力する第1信号生成手段と、(b)前
記第1ブームが上げエンド付近にあるとき、前記第1ブ
ーム操作手段の第1ブーム上げの操作信号から第2ブー
ム上げの操作信号を生成し、第2ブーム用の流量制御弁
に出力する第2信号生成手段とを備えるものとする。
【0017】このように第1信号生成手段及び第2信号
生成手段を設けることにより、アーム操作手段をアーム
クラウド方向に操作すると、アームクラウドに連動して
第2ブームが下げ方向に動く一方、第1ブーム操作手段
を第1ブーム上げ方向に操作しても、第1ブームが上げ
エンド付近にあるとき以外は、第2ブームは第1ブーム
に連動せず、第1ブーム操作手段とアーム操作手段の両
方を操作する複合操作にあっては、第2ブームはアーム
に対してのみ連動することとなり、オペレータは第2ブ
ームの動きを容易に予測でき、優れた操作性が得られ
る。
【0018】また、第1ブームが上げエンド付近にある
ときは、第2ブームは第1ブーム上げに連動して上げ方
向に動かされるため、上記のアームクラウドと第2ブー
ム下げの連動で掘削を行った後、当該連動を停止し(ア
ームクラウドを停止し)第1ブーム上げを行うと、第1
ブームの上げエンド付近に達するまでは第2ブームは連
動せず、第1ブーム上げのみが行え、第1ブームが上げ
エンド付近に達すると、これに連動して第2ブームが上
げ方向に動き、アームクラウドと第2ブームの連動停止
の前後で合わせてバケットをクラウド方向に操作するこ
とにより掘削からバケットの抱え込み動作へ容易に移行
でき、しかもバケットの抱え込み動作を連続して容易に
行える。このため、掘削・放土作業が容易に行えるよう
になり、この点でも優れた操作性が得られる。
【0019】(2)また、上記第1、第2、第3の目的
を達成するために、本発明は、上部旋回体に回動可能に
取り付けられた第1ブーム、この第1ブームに回動可能
に取り付けられた第2ブーム、この第2ブームに回動可
能に取り付けられたアームを有する多関節型のフロント
装置と、前記第1ブーム、第2ブーム、アームを駆動し
フロント装置を動かす複数の油圧アクチュエータと、前
記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量を
制御する複数の流量制御弁と、前記第1ブームに対し第
1ブーム上げの操作信号と第1ブーム下げの操作信号を
生成し、第1ブーム用の流量制御弁を切り換え操作する
第1ブーム操作手段と、前記アームに対しアームクラウ
ドの操作信号とアームダンプの操作信号を生成し、アー
ム用の流量制御弁を切り換え操作するアーム操作手段と
を備えた多関節作業機械の制御装置において、(a)前
記アーム操作手段のアームクラウドの操作信号から第2
ブーム下げの操作信号を生成し、第2ブーム用の流量制
御弁に出力する第1信号生成手段と、(b)前記第1ブ
ームが上げエンド付近にあるとき、前記第1ブーム操作
手段の第1ブーム上げの操作信号から第1の第2ブーム
上げの操作信号を生成する第2信号生成手段と、(c)
前記アーム操作手段のアームダンプの操作信号から第2
の第2ブーム上げの操作信号を生成する第3信号生成手
段と、(d)前記第1の第2ブーム上げの操作信号と第
2の第2ブーム上げの操作信号のうちの大きい方を選択
し、第2ブーム用の流量制御弁に出力する信号選択手段
とを備えるものとする。
【0020】このように第1信号生成手段及び第2信号
生成手段を設けることにより、上記(1)で述べたよう
に、第1ブームが上げエンド付近にあるとき以外は、第
2ブームはアームクラウドにのみ連動して下げ方向に動
くと共に、上記第3信号生成手段及び信号選択手段を設
けることにより、アーム操作手段をダンプ方向に操作し
た場合も、第1ブームが上げエンド付近にあるとき以外
は、第2ブームはアームダンプのみに連動して上げ方向
に動くこととなり、アーム操作手段をアームクラウド方
向、アームダンプ方向のいずれに操作する場合も、第1
ブーム操作手段との複合操作でオペレータは第2ブーム
の動きを容易に予測でき、優れた操作性が得られる。
【0021】また、上記(1)で述べたように、第1ブ
ームが上げエンド付近にあるときは、第2ブームは第1
ブーム上げに連動して上げ方向に動かされるため、掘削
・放土作業が容易に行えるようになり、この点でも優れ
た操作性が得られる。
【0022】また、更に、例えば水平引き作業を繰り返
し行うため、第1ブーム下げとアームダンプの複合によ
りバケットを元の遠方位置に戻すとき、アームクラウ
ド、アームダンプいずれの場合もこれに連動する第2ブ
ームの動きの予測が容易なため、バケット戻し時のアー
ムダンプの操作量を水平引き時のアームクラウドの操作
量を調整して水平引き時の第2ブーム下げの操作量とバ
ケット戻し時の第2ブーム上げの操作量を同程度とする
ことは容易であり、これによりバケットを戻した後の水
平引き開始位置において常にほぼ同じフロント姿勢を容
易に再現でき、優れた操作性が得られる。
【0023】(3)更に、上記第1、第2、第3の目的
を達成するために、本発明は、上部旋回体に回動可能に
取り付けられた第1ブーム、この第1ブームに回動可能
に取り付けられた第2ブーム、この第2ブームに回動可
能に取り付けられたアームを有する多関節型のフロント
装置と、前記第1ブーム、第2ブーム、アームを駆動し
フロント装置を動かす複数の油圧アクチュエータと、前
記複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流量を
制御する複数の流量制御弁と、前記第1ブームに対し第
1ブーム上げの操作信号と第1ブーム下げの操作信号を
生成し、第1ブーム用の流量制御弁を切り換え操作する
第1ブーム操作手段と、前記アームに対しアームクラウ
ドの操作信号とアームダンプの操作信号を生成し、アー
ム用の流量制御弁を切り換え操作するアーム操作手段
と、前記第2ブームに対し第1の第2ブーム上げの操作
信号と第1の第2ブーム下げの操作信号を生成し、第2
ブーム用の流量制御弁を切り換え操作する第2ブーム操
作手段とを備えた多関節作業機械の制御装置において、
(a)前記アーム操作手段のアームクラウドの操作信号
から第2の第2ブーム下げの操作信号を生成する第1信
号生成手段と、(b)前記第1ブームが上げエンド付近
にあるとき、前記第1ブーム操作手段の第1ブーム上げ
の操作信号から第2の第2ブーム上げの操作信号を生成
する第2信号生成手段と、(c)前記アーム操作手段の
アームダンプの操作信号から第3の第2ブーム上げの操
作信号を生成する第3信号生成手段と、(d)前記第1
の第2ブーム下げの操作信号と第2の第2ブーム下げの
操作信号のうちの大きい方を選択し、前記第2ブーム用
の流量制御弁に出力する第1信号選択手段と、(e)前
記第1の第2ブーム上げの操作信号と第2の第2ブーム
上げの操作信号と第3の第2ブーム上げの操作信号のう
ちの最も大きいものを選択し、第2ブーム用の流量制御
弁に出力する第2信号選択手段とを備えるものとする。
【0024】このように第1、第2、第3信号生成手段
及び第1、第2信号選択手段を設けることにより、上記
(3)の作用が得られると共に、必要に応じ第2ブーム
操作手段を操作することで第2ブームの姿勢を任意に変
え、フロント装置の姿勢を任意に設定することができ
る。
【0025】(4)上記(1)〜(3)において、好ま
しくは、前記第1ブームの基端から一定距離を隔てた位
置に円弧状の境界を持つ干渉防止領域を設定し、前記フ
ロント装置がこの干渉防止領域に近づくとその領域にフ
ロント装置が侵入しないよう、前記アーム操作手段で生
成されたアームクラウドの操作信号及び前記第1信号選
択手段で選択された第2ブーム下げの操作信号を減速、
停止処理する減速停止手段を更に備えるものとする。
【0026】このように干渉防止領域を設定し、減速停
止手段を設けることにより、アーム操作手段をアームク
ラウド方向に操作し、アームクラウドに連動して第2ブ
ームを下げ方向に動かしたとき、フロント装置の先端が
干渉防止領域に近づくとアームクラウド及び第2ブーム
下げを減速し、フロント装置の先端が干渉防止領域に達
すると、アームクラウド及び第2ブーム下げを停止させ
ると共に、このようなアームクラウド及び第2ブーム下
げの減速・停止に際して第1ブーム上げを行うと、干渉
防止領域は第1ブームの基端から一定距離隔てて設定さ
れているので、第1ブーム上げによりバケット先端が干
渉防止領域に侵入することはない。これにより、上記掘
削からバケットの抱え込み動作への移行やバケットの抱
え込み動作など、車体近辺での作業を容易かつ安全に行
える。
【0027】(5)また、上記(1)〜(3)におい
て、好ましくは、前記第2ブームの連動のON/OFF
を切り換える選択手段と、この選択手段が第2ブームの
連動を選択していないとき、前記各信号生成手段で生成
した操作信号を遮断する切換手段とを更に備えるものと
する。
【0028】このように選択手段及び切換手段を設ける
ことにより、切換手段をOFFにして第2ブームの連動
を選択しなければ、第1ブーム、第2ブーム、アームは
通常のように独立して動作させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。
【0030】本発明の第1の実施例を図1〜図5により
説明する。
【0031】本発明が適用される多関節作業機械は2ピ
ースブーム型の油圧ショベルであり、この油圧ショベル
は図1に示すような油圧駆動装置を備えている。この油
圧駆動装置は、油圧ポンプ2と、この油圧ポンプ2から
の圧油により駆動される第1ブームシリンダ3a、第2
ブームシリンダ3b、アームシリンダ3c、バケットシ
リンダ3dを含む油圧アクチュエータと、油圧アクチュ
エータ3a〜3dに供給される圧油の流量を制御する複
数の流量制御弁4a〜4dと、流量制御弁4a〜4dの
油圧駆動部a〜10hに与えられるパイロット圧を生成
する操作レバー装置5a,5c,5d及びペダル装置5
bと、パイロット圧の油圧源となるパイロットポンプ8
と、油圧ポンプ2から吐出される油圧の上限を決めるリ
リーフ弁9とを有している。
【0032】また、2ピースブーム型の油圧ショベル
は、図2に示すように、上下方向にそれぞれ回動する第
1ブーム1a、第2ブーム1b、アーム1c及びバケッ
ト1dからなる3関節型のフロント装置1Aと、上部旋
回体1e、下部走行体1fからなる車体1Bと、運転室
1Cとで構成され、フロント装置1Aの第1ブーム1a
の基端は上部旋回体1eの前部に上下方向に回動可能に
支持されている。また、第1ブーム1a、第2ブーム1
b、アーム1c及びバケット1dは、それぞれ第1ブー
ムシリンダ3a、第2ブームシリンダ3b、アームシリ
ンダ3c、バケットシリンダ3dにより駆動される。
【0033】以上のような油圧ショベルに本発明の一実
施形態による制御装置が設けられている。この制御装置
は、第1ブーム1a、第2ブーム1b、アーム1cのそ
れぞれ回動支点に設けられ、フロント装置1Aの姿勢に
関する状態量としてそれぞれの回動角を検出する角度検
出器6a〜6cと、第2ブーム1bの連動のON/OF
Fを切り換える切換スイッチ17と、第1ブーム上げの
パイロット圧及びアームダンプのパイロット圧を第2ブ
ーム上げのパイロット圧として流量制御弁4bの油圧駆
動部cに導くか否かを切り換える電磁切換弁12aと、
アームクラウドのパイロット圧を第2ブーム下げのパイ
ロット圧として流量制御弁の油圧駆動部dに導くか否か
を切り換える電磁切換弁12bと、フロント装置1Aの
姿勢に応じて第2ブーム下げのパイロット圧及びアーム
クラウドのパイロット圧をそれぞれ減圧し流量制御弁4
b,4cの油圧駆動部d,10fに導く電磁比例減圧弁
11b,11cと、第1ブーム1aが上げエンド付近に
あるときのみ第1ブーム上げのパイロット圧を下流に導
く電磁比例減圧弁11aと、この電磁比例減圧弁11a
を経由した第1ブーム上げのパイロット圧と操作レバー
装置5cからのアームダンプのパイロット圧の高い方を
選択し電磁切換弁12aに導くシャトル弁13aと、電
磁切換弁12aを経由したパイロット圧とペダル装置5
bからの第2ブーム上げのパイロット圧の高い方を選択
し流量制御弁4bの油圧駆動部cに導くシャトル弁13
bと、電磁比例減圧弁11c及び電磁切換弁12bを経
由したアームクラウドのパイロット圧とペダル装置5b
からの第2ブーム下げのパイロット圧の高い方を選択し
電磁比例減圧弁11bに導くシャトル弁13cと、角度
検出器6a〜6cらの信号を入力して所定の演算処理を
行い電磁比例減圧弁11a〜11cに指令値を出力する
と共に、切換スイッチ17からの信号を入力し電磁切換
弁12a,12bに切換信号を出力する制御ユニット7
とで構成されている。
【0034】制御ユニット7における処理内容を図3〜
図5により説明する。図3は制御ユニット7の処理内容
を機能ブロック図で示すもので、図4は制御ユニット7
の処理内容をフローチャートで示すものである。
【0035】図3において、制御ユニット7は、第2ブ
ーム上げ信号演算ブロック70a、干渉防止領域からの
距離演算ブロック70b、第2ブーム下げ制限演算ブロ
ック70c、アームクラウド制限演算ブロック70d、
切換信号演算ブロック70eの各機能を有している。
【0036】図4において、はじめに第1ブーム1a、
第2ブーム1b、アーム1cの角度θ1〜θ3を対応する
角度検出器6a〜6cより読み込む(手順100)。
【0037】次に、第2ブーム上げ信号演算ブロック7
0aにおいて、第1ブーム1aの角度θ1に基づいて第
1ブーム1aの上げ側のストロークエンドで指令値が大
きくなるように第2ブームの指令値a1を演算する(手
順110)。ここで、ブロック70aには、第1ブーム
1aの角度θ1が上げエンド付近の角度θ10以下では指
令値a1は0で、角度θ1がθ10以上になると角度θ1が
θ10から増大するに従って指令値a1が大きくなり、角
度θ1が上げエンドのθmaxになると指令値a1が最大の
値a1maxになるよう、θ1とa1の関係が設定されてい
る。
【0038】次に、距離演算ブロック70bにおいて、
第1ブーム1a、第2ブーム1b、アーム1cの角度θ
1〜θ3から干渉防止領域までの距離ΔXを演算する(手
順120)。ここで、距離演算ブロック70bには、図
5に示すように運転室1Cの周囲に干渉防止領域R1が
設定されている。この干渉防止領域R1は第1ブーム1
aの基端を中心とした円であり、干渉防止領域R1の境
界S1は第1ブーム1aの基端から一定距離隔ててい
る。距離演算ブロック70bではその境界S1からバケ
ット1dの先端までの距離を距離ΔXとして計算する。
このように干渉防止領域R1の境界S1を第1ブーム1a
の基端から一定距離とすることで、第1ブーム1aだけ
を上げ下げした場合は距離ΔXは変化せず、第1ブーム
1aの動作による干渉は生じない。
【0039】次に、第2ブーム下げ制限演算ブロック7
0c、アームクラウド制限演算ブロック70dにおい
て、距離ΔXが小さい場合に第2ブーム下げのパイロッ
ト圧及びアームクラウドのパイロット圧を制限する制限
値a2,a3を演算する(手順130)。ここで、ブロッ
ク70c,70dには、それぞれ、距離ΔXが予め定め
た距離ΔX0以上のときには、制限値a2,a3は最大の
値a2max,a3maxであり、距離ΔXがΔX0よりも小さ
くなると、距離ΔXが小さくなるに従って制限値a2,
a3が小さくなり、距離ΔXが0で制限値a2,a3も0
になるよう、距離ΔXと制限値a2,a3の関係が設定さ
れている。このように距離ΔX0以下で制限値a2,a3
を減じることにより、図5に示す干渉防止領域R1の周
囲に境界S2を持つ減速領域R2が設定される。
【0040】次に、これらの指令値a1及び制限値a2,
a3を電磁比例減圧弁11a〜11cの駆動部に出力す
る(手順140)。
【0041】次に、切換信号演算ブロック70eにおい
て、切換スイッチ17の信号SWに基づき第2ブーム1
bの連動のON/OFFを行うように電磁切換弁12
a,12bの切換信号bを生成・出力し(手順15
0)、はじめに戻る。
【0042】以上のように構成した本実施形態によれ
ば、以下のような特徴的動作が得られる。
【0043】(1)アーム1cと第2ブーム1bの連動
(図6(a)) アーム1cの操作レバー装置5cをアームクラウド方向
に操作すると、アームクラウドのパイロット圧が流量制
御弁4cの油圧駆動部10fに与えられる。このとき、
切換スイッチ17を操作して予め第2ブーム1bの連動
を選択しておくと、電磁切換弁12a,12bは開か
れ、アームクラウドのパイロット圧は第2ブーム下げの
パイロット圧として流量制御弁4bの油圧駆動部dにも
与えられる。このため、図6(a)の実線矢印A1,A2
に示すようにアームクラウドに連動して第2ブーム1b
が下げ方向に動かされる。
【0044】アーム1cの操作レバー装置5cをアーム
ダンプ方向に操作した場合は、アームダンプのパイロッ
ト圧が流量制御弁4cの油圧駆動部10eに与えられる
と同時に、そのパイロット圧が第2ブーム上げのパイロ
ット圧として流量制御弁4bの油圧駆動部10cにも与
えられ、図6(a)の実線矢印A3,A4に示すようにア
ームダンプに連動して第2ブーム1bが上げ方向に動か
される。
【0045】以上のアームと第2ブームの連動に際し
て、第1ブーム1aの操作レバー装置5aを操作し、第
1ブーム1aを上げ方向又は下げ方向に動かしても、第
1ブーム1aが上げエンド付近にあるときに操作レバー
装置5aを上げ方向に操作したとき以外は、電磁比例減
圧弁11aは閉じており、第2ブーム1bは第1ブーム
1aに対して連動しない。このため、第1ブームの操作
レバー装置5aとアームの操作レバー装置5cの両方を
操作する複合操作にあっては、第2ブーム1bはアーム
1cに対してのみ連動することとなり、オペレータは第
2ブームの動きを容易に予測でき、優れた操作性が得ら
れる。
【0046】例えば、第1ブーム上げとアームクラウド
の複合で行う水平引き作業では、アームクラウドに連動
して第2ブーム下げの動きも加わり、水平引きの速度を
速めることができるが、このとき第2ブーム下げはアー
ムクラウドにのみ連動するので、オペレータにとって第
2ブームの動きを予測してバケット1dの先端の移動方
向を水平方向に維持することが容易に行え、意図した掘
削深さを得ることができる。第1ブーム下げとアームダ
ンプの複合で行う水平押し作業の場合も同様である。
【0047】また、例えば水平引き作業を繰り返し行う
ときは、第1ブーム下げとアームダンプの複合によりバ
ケット1dを元の遠方位置に戻すが、このときアームク
ラウド、アームダンプいずれの場合もこれに連動する第
2ブームの動きの予測が容易なため、バケット戻し時の
アームダンプの操作量と水平引き時のアームクラウドの
操作量を調整して、水平引き時の第2ブーム下げの操作
量とバケット戻し時の第2ブーム上げの操作量を同程度
とすることは容易であり、バケットを戻した後の水平引
き開始位置においえ常にほぼ同じフロント姿勢を容易に
再現できる。
【0048】(2)第1ブーム上げエンド付近での第2
ブーム上げの連動(図6(b)) 第1ブームの操作レバー装置5aを上げ方向に操作して
第1ブーム1aを上げ方向に動かし、第1ブーム1aの
角度θ1が上げエンド付近のθ10になると電磁比例減圧
弁11aは開き始め、第1ブーム上げのパイロット圧が
減圧されて第2ブーム上げのパイロット圧として流量制
御弁4bの油圧駆動部10cに与えられ、第1ブーム1
aの角度θ1が上げエンドのθmaxになると電磁比例減圧
弁11aは全開し、第1ブーム上げのパイロット圧がそ
のまま第2ブーム上げのパイロット圧として流量制御弁
4bの油圧駆動部10cに与えられる。このため、図6
(b)の矢印B1,B2に示すように第1ブーム上げエン
ドに連動して第2ブーム1bがスムーズに上げ方向に動
かされる。
【0049】このように第1ブーム上げエンド付近で第
2ブーム上げの連動が得られることにより、上記(1)
の連動と組み合わせにより掘削・放土作業を容易に行え
る。即ち、油圧ショベルの掘削・放土作業では、土砂の
掘削後、その掘削土砂をバケット内に抱え込み、トラッ
クの荷台等の所定位置まで旋回し、放土するという一連
の作業が行われる。このような掘削・放土作業を行うと
き、上記1)のアームクラウドと第2ブーム下げの連動
で掘削を行えると共に、土砂の掘削後は当該連動を停止
し(アームクラウドを停止し)第1ブーム上げを行う
と、第1ブームの上げエンド付近に達するまでは第2ブ
ームは連動せず、第1ブーム上げのみが行え、第1ブー
ムが上げエンド付近に達すると、これに連動して第2ブ
ームが上げ方向に動き、合わせてバケットをクラウド方
向に操作することにより掘削からバケットの抱え込み動
作へ容易に移行でき、しかもバケットの抱え込み動作を
連続して容易に行える。
【0050】(3)干渉防止(図6(c)) 図6(c)に示すように油圧ショベルの車体近辺でアー
ム1cの操作レバー装置5cをアームクラウド方向に操
作して、上記(1)で述べたようにアームクラウドC1
に連動して第2ブーム1bを下げ方向C2に動かしたと
き、バケット1dの先端が干渉防止領域R1に近づく
と、電磁比例減圧弁11b,11cが閉じ始め、アーム
クラウドのパイロット圧及び第2ブーム下げのパイロッ
ト圧を減圧し、バケット1dが運転室1Cに干渉しない
ようにアーム1c及び第2ブーム1bを減速し、バケッ
ト1dの先端が干渉防止領域R1に達すると、電磁比例
減圧弁11b,11cは閉じてアームクラウドのパイロ
ット圧及び第2ブーム下げのパイロット圧をタンク圧と
し、アーム1c及び第2ブーム1bを停止させる。ま
た、このようにアームクラウド及び第2ブーム下げを減
速・停止させた状態で第1ブーム上げを行うと、干渉防
止領域Rは第1ブーム1aの基端を中心とした円で設定
されているので、第1ブーム上げによりバケット先端が
干渉防止領域に侵入することはない。これにより、上記
掘削からバケットの抱え込み動作への移行やバケットの
抱え込み動作など、車体近辺での作業が容易かつ安全に
行える。
【0051】以上のように本実施形態によれば、切換ス
イッチ17をONして第2ブーム1bの連動を選択して
おけば、フロント装置1Aの姿勢に基づきアーム1cと
第2ブーム1bが連動して動作し、また第1ブーム1a
が上げ側のストロークエンド近傍では第1ブーム1aと
第2ブーム1bが連動して動作することで、オペレータ
が第2ブーム1bを操作しなくても2ピースブーム型油
圧ショベルの持つ広い作業範囲を連続的に操作できると
共に、第2ブームの動きを容易に予測でき、水平引き作
業で意図した掘削深さを容易に得ることができ、優れた
操作性が得られる。また、フロント装置の先端を作業開
始位置に戻すときにはフロント装置の姿勢を再現し易
く、かつ掘削・放土作業も容易に行え、この点でも優れ
た操作性が得られる。
【0052】また、必要に応じて、第2ブーム1bのペ
ダル装置5bを操作することで第2ブームの姿勢を任意
に変え、フロント装置1Aの姿勢を任意に設定すること
ができる。
【0053】更に、切換スイッチ17をOFFにして第
2ブーム1bの連動を選択しなければ、第1ブーム1
a、第2ブーム1b、アーム1c及びバケット1dを通
常のように独立して動作させることもできる。
【0054】また、バケット1dが運転室1Cに干渉し
ないように第2ブーム及びアームを減速、停止させるの
で、車体近辺の作業を容易かつ安全に行える。
【0055】本発明の第2の実施形態を図7〜図9によ
り説明する。図中、図1〜図5に示した部材及び機能と
同等のものには同じ符号を付している。
【0056】図7において、本実施形態の油圧ショベル
に設けられる油圧駆動装置は、第1の実施形態と異な
り、流量制御弁として電磁駆動部24a〜24hにより
駆動される電気駆動式の流量制御弁23a〜23dを備
え、操作レバー装置及びペダル装置としてそれぞれ操作
レバー及びペダルの操作方向と操作量に対応する電気信
号を発生する電気駆動式の操作レバー装置25a,25
c,25d及びペダル装置15bを備えている。
【0057】また、このような油圧駆動装置を有する油
圧ショベルに設けられる本発明の制御装置は、角度検出
器6a〜6cと、切換スイッチ17と、角度検出器6a
〜6c、切換スイッチ17、操作レバー装置25a,2
5c,25d及びペダル装置25bからの信号を入力
し、所定の演算処理を行い、流量制御弁23a〜23d
の電磁駆動部24a〜24hへ指令値を出力す制御ユニ
ット7Aとで構成されている。
【0058】制御ユニット7Aにおける処理内容を図8
及び図9により説明する。図8は制御ユニット7Aの処
理内容を機能ブロック図で示すもので、図9は制御ユニ
ット7Aの処理内容をフローチャートで示すものであ
る。
【0059】図7において、制御ユニット7Aは、第2
ブーム上げ信号演算ブロック70a、干渉防止領域から
の距離演算ブロック70b、第2ブーム下げ制限演算ブ
ロック70c、アームクラウド制限演算ブロック70
d、飽和関数ブロック80a〜80h、最小値選択ブロ
ック90a,90b、ゲインブロック90c〜90e、
最大値選択ブロック90f,90g、信号切換ブロック
90h,90i、最小値選択ブロック90jの各機能を
有している。
【0060】図9において、はじめに操作レバー装置2
5a,25c,25d及びペダル装置25bの操作量u
1〜u4を入力する(手順200)。
【0061】次に、飽和関数ブロック80a〜80hに
おいて、操作量u1〜u4の符号に応じて流量制御弁23
a〜23dに対する駆動信号の分解を行う(手順21
0)。
【0062】次に、第1ブーム1a、第2ブーム1b、
アーム1cの角度θ1〜θ3を対応する角度検出器6a〜
6cより読み込む(手順220)。
【0063】次に、第2ブーム上げ信号演算ブロック7
0aにおいて、第1ブーム1aの角度θ1に基づいて第
1ブーム1aの上げ側のストロークエンドで指令値が大
きくなるように第2ブームの指令値a1を演算する(手
順230)。
【0064】次に、最小値選択ブロック90aにおい
て、ブロック80aで求めた第1ブームの上げ側の指令
u1aとブロック70aで求めた指令値a1の小さい方の
値を選択し、指令値u1a′とする(手順240)。
【0065】次に、距離演算ブロック70bにおいて、
第1ブーム1a、第2ブーム1b、アーム1cの角度θ
1〜θ3から干渉防止領域までの距離ΔXを演算する(手
順250)。
【0066】次に、第2ブーム下げ制限演算ブロック7
0c、アームクラウド制限演算ブロック70dにおい
て、距離ΔXが小さい場合に第2ブーム下げのパイロッ
ト圧及びアームクラウドのパイロット圧を制限する制限
値a2,a3を演算する(手順260)。
【0067】次に、最小値選択ブロック90bにおい
て、アームクラウド側の指令u3bとブロック70dで求
めた制限値a3の小さい方の値を選択し、指令値u3b′
とする(手順270)。
【0068】次に、ゲインブロック90cにおいて、ブ
ロック90aで求めた第1ブーム上げ側の指令値u1a′
にゲインK1(>0)を乗じ、ゲインブロック90dに
おいて、ブロック80eで求めたアームダンプ側の指令
u3aにゲインK2(>0)を乗じ、最大値選択ブロック
90fにおいて、それらの値K1・u1a′及びK2・u3a
と、ブロック80cで求めた第2ブーム上げ側の指令u
2aのうちの最大値を選択し、指令値u2amaxとする(手
順280)。
【0069】次に、ゲインブロック90eにおいて、ブ
ロック90bで求めた指令値u3b′にゲインK3(>
0)を乗じ、最大値選択ブロック90gにおいて、その
値K3・u3b′とブロック80dで求めた第2ブーム下
げ側の指令u2bの大きい方の値を選択し、指令値u2bma
xとする(手順290)。
【0070】次に、第2ブームの連動のON/OFFを
行う切換スイッチ17の信号SWを入力する(手順30
0)。
【0071】次に、切換スイッチ17の信号SWがON
であるか否かを判定し(手順310)、信号SWがON
のときには、信号切換ブロック90h,90iにおい
て、第2ブームの連動を行うように、ブロック90f,
90gで求めた指令値u2amax,u2bmaxを選択し、第2
ブームの指令値u2a′,u2b′とする(手順320)。
また、信号SWがOFFのときには、信号切換ブロック
90h,90iにおいて、第2ブームの連動を行わない
ように、ブロック80c,80dで求めた操作信号に基
づく指令値u2a,u2bを選択し、第2ブームの指令値u
2a′,u2b′とする(手順330)。
【0072】次に、最小値選択ブロック90jにおい
て、ブロック90iで求めた第2ブームの指令値u2b′
とブロック70cで求めた第2ブーム下げ側の制限値a
3の小さい方の値を選択し、指令値u2b′′とする(手
順340)。
【0073】次に、以上のようにして求めた指令値u1
a,u1b、指令値u2a′,u2b′′、指令値u3a,u3
b′及び指令値u4a,u4bを対応する流量制御弁23
a〜23dの電磁駆動部24a〜24hに出力し(手順
350)、はじめに戻る。
【0074】以上のように構成した本実施形態によって
も、電気駆動式の流量制御弁及び操作レバー装置、ペダ
ル装置を用いた油圧ショベルにおいて第1の実施例と同
様な効果が得られる。また、本実施形態によれば、フロ
ント装置1Aの姿勢に基づき、アーム1cあるいは第1
ブーム1aと第2ブーム1bとの連動の比率をゲインK
1〜K3を変えることによって調整できるため、よりきめ
細かな連動が行える。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、第1ブーム、第2ブー
ム、アームを有する多関節作業機械の持つ広い作業範囲
を2本の操作レバーで連続的に操作できると共に、第2
ブームの動きが容易に予測できるので、水平引き作業で
意図した掘削深さを容易に得ることができ、かつ掘削・
放土作業も容易に行え、優れた操作性が得られる。
【0076】また、本発明によれば、フロント装置の先
端を作業開始位置に戻すときにはフロント装置の姿勢を
再現し易く、この点でも優れた操作性が得られる。
【0077】更に、本発明によれば、必要に応じて第2
ブーム操作手段を操作することで第2ブームの姿勢を任
意に変え、フロント装置の姿勢を任意に設定することが
できる。
【0078】また、本発明によれば、フロント装置の先
端が運転室に干渉しないように第2ブーム及びアームを
減速、停止させるので、車体近辺の作業を容易かつ安全
に行える。
【0079】更に、本発明によれば、切換手段をOFF
にして第2ブームの連動を選択しなければ、第1ブー
ム、第2ブーム、アームを通常のように独立して動作さ
せることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による2ピースブーム
型の油圧ショベルの制御装置をその油圧回路とともに示
す図である。
【図2】本発明に係わる2ピースブーム型の油圧ショベ
ルの外観を示す図である。
【図3】制御ユニットの処理内容を示す機能フロック図
である。
【図4】制御ユニットの処理内容を示すフローチャート
である。
【図5】運転席周囲に設定された干渉防止領域を説明す
る図である。
【図6】第1の実施形態の制御動作を説明する図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施形態による2ピースブーム
型の油圧ショベルの制御装置をその油圧回路とともに示
す図である。
【図8】制御ユニットの処理内容を示す機能ブロック図
である。
【図9】制御ユニットの処理内容を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1A フロント装置 1B 車体 1C 運転席 1a 第1ブーム 1b 第2ブーム 1c アーム 1d バケット 1e 上部旋回体 1f 下部走行体 2,8 油圧ポンプ 3a〜3d 油圧アクチュエータ 4a〜4d 流量制御弁(油圧パイロット式) 5a,5c,5d 操作レバー装置(油圧パイロット
式) 5b ペダル装置(油圧パイロット式) 6a〜6c 角度検出器 7,7A 制御ユニット 9 リリーフ弁 10a〜10h 流量制御弁の油圧駆動部 11a〜11c 電磁比例減圧弁 12a,12b 電磁切換弁 13a〜13c シャトル弁 17 切換スイッチ 23a〜23d 流量制御弁(電気駆動式) 24a〜24h 流量制御弁の電磁駆動部 25a〜25d 操作レバー装置(電気駆動式)
フロントページの続き (72)発明者 高橋 詠 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 梶田 勇輔 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部旋回体に回動可能に取り付けられた第
    1ブーム、この第1ブームに回動可能に取り付けられた
    第2ブーム、この第2ブームに回動可能に取り付けられ
    たアームを有する多関節型のフロント装置と、前記第1
    ブーム、第2ブーム、アームを駆動しフロント装置を動
    かす複数の油圧アクチュエータと、前記複数の油圧アク
    チュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流
    量制御弁と、前記第1ブームに対し第1ブーム上げの操
    作信号と第1ブーム下げの操作信号を生成し、第1ブー
    ム用の流量制御弁を切り換え操作する第1ブーム操作手
    段と、前記アームに対しアームクラウドの操作信号とア
    ームダンプの操作信号を生成し、アーム用の流量制御弁
    を切り換え操作するアーム操作手段とを備えた多関節作
    業機械の制御装置において、 (a)前記アーム操作手段のアームクラウドの操作信号
    から第2ブーム下げの操作信号を生成し、第2ブーム用
    の流量制御弁に出力する第1信号生成手段と、 (b)前記第1ブームが上げエンド付近にあるとき、前
    記第1ブーム操作手段の第1ブーム上げの操作信号から
    第2ブーム上げの操作信号を生成し、第2ブーム用の流
    量制御弁に出力する第2信号生成手段とを備えることを
    特徴とする多関節作業機械の制御装置。
  2. 【請求項2】上部旋回体に回動可能に取り付けられた第
    1ブーム、この第1ブームに回動可能に取り付けられた
    第2ブーム、この第2ブームに回動可能に取り付けられ
    たアームを有する多関節型のフロント装置と、前記第1
    ブーム、第2ブーム、アームを駆動しフロント装置を動
    かす複数の油圧アクチュエータと、前記複数の油圧アク
    チュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流
    量制御弁と、前記第1ブームに対し第1ブーム上げの操
    作信号と第1ブーム下げの操作信号を生成し、第1ブー
    ム用の流量制御弁を切り換え操作する第1ブーム操作手
    段と、前記アームに対しアームクラウドの操作信号とア
    ームダンプの操作信号を生成し、アーム用の流量制御弁
    を切り換え操作するアーム操作手段とを備えた多関節作
    業機械の制御装置において、 (a)前記アーム操作手段のアームクラウドの操作信号
    から第2ブーム下げの操作信号を生成し、第2ブーム用
    の流量制御弁に出力する第1信号生成手段と、 (b)前記第1ブームが上げエンド付近にあるとき、前
    記第1ブーム操作手段の第1ブーム上げの操作信号から
    第1の第2ブーム上げの操作信号を生成する第2信号生
    成手段と、 (c)前記アーム操作手段のアームダンプの操作信号か
    ら第2の第2ブーム上げの操作信号を生成する第3信号
    生成手段と、 (d)前記第1の第2ブーム上げの操作信号と第2の第
    2ブーム上げの操作信号のうちの大きい方を選択し、第
    2ブーム用の流量制御弁に出力する信号選択手段とを備
    えることを特徴とする多関節作業機械の制御装置。
  3. 【請求項3】上部旋回体に回動可能に取り付けられた第
    1ブーム、この第1ブームに回動可能に取り付けられた
    第2ブーム、この第2ブームに回動可能に取り付けられ
    たアームを有する多関節型のフロント装置と、前記第1
    ブーム、第2ブーム、アームを駆動しフロント装置を動
    かす複数の油圧アクチュエータと、前記複数の油圧アク
    チュエータに供給される圧油の流量を制御する複数の流
    量制御弁と、前記第1ブームに対し第1ブーム上げの操
    作信号と第1ブーム下げの操作信号を生成し、第1ブー
    ム用の流量制御弁を切り換え操作する第1ブーム操作手
    段と、前記アームに対しアームクラウドの操作信号とア
    ームダンプの操作信号を生成し、アーム用の流量制御弁
    を切り換え操作するアーム操作手段と、前記第2ブーム
    に対し第1の第2ブーム上げの操作信号と第1の第2ブ
    ーム下げの操作信号を生成し、第2ブーム用の流量制御
    弁を切り換え操作する第2ブーム操作手段とを備えた多
    関節作業機械の制御装置において、 (a)前記アーム操作手段のアームクラウドの操作信号
    から第2の第2ブーム下げの操作信号を生成する第1信
    号生成手段と、 (b)前記第1ブームが上げエンド付近にあるとき、前
    記第1ブーム操作手段の第1ブーム上げの操作信号から
    第2の第2ブーム上げの操作信号を生成する第2信号生
    成手段と、 (c)前記アーム操作手段のアームダンプの操作信号か
    ら第3の第2ブーム上げの操作信号を生成する第3信号
    生成手段と、 (d)前記第1の第2ブーム下げの操作信号と第2の第
    2ブーム下げの操作信号のうちの大きい方を選択し、前
    記第2ブーム用の流量制御弁に出力する第1信号選択手
    段と、 (e)前記第1の第2ブーム上げの操作信号と第2の第
    2ブーム上げの操作信号と第3の第2ブーム上げの操作
    信号のうちの最も大きいものを選択し、第2ブーム用の
    流量制御弁に出力する第2信号選択手段とを備えること
    を特徴とする多関節作業機械の制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の多関節
    作業機械の制御装置において、 前記第1ブームの基端から一定距離を隔てた位置に円弧
    状の境界を持つ干渉防止領域を設定し、前記フロント装
    置がこの干渉防止領域に近づくとその領域にフロント装
    置が侵入しないよう、前記アーム操作手段で生成された
    アームクラウドの操作信号及び前記第1信号選択手段で
    選択された第2ブーム下げの操作信号を減速、停止処理
    する減速停止手段を更に備えることを特徴とする多関節
    作業機械の制御装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1項記載の多関節
    作業機械の制御装置において、 前記第2ブームの連動のON/OFFを切り換える選択
    手段と、 この選択手段が第2ブームの連動を選択していないと
    き、前記各信号生成手段で生成した操作信号を遮断する
    切換手段とを更に備えることを特徴とする多関節作業機
    械の制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012097544A (ja) * 2010-11-05 2012-05-24 Hitachi Constr Mach Co Ltd 作業機械の操作制御装置
JP2017203322A (ja) * 2016-05-12 2017-11-16 コベルコ建機株式会社 建設機械の制御装置
JP2022063943A (ja) * 2020-10-13 2022-04-25 株式会社竹内製作所 作業用車両

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