JP3307987B2 - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JP3307987B2
JP3307987B2 JP17518192A JP17518192A JP3307987B2 JP 3307987 B2 JP3307987 B2 JP 3307987B2 JP 17518192 A JP17518192 A JP 17518192A JP 17518192 A JP17518192 A JP 17518192A JP 3307987 B2 JP3307987 B2 JP 3307987B2
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2025Particular purposes of control systems not otherwise provided for
    • E02F9/2033Limiting the movement of frames or implements, e.g. to avoid collision between implements and the cabin

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバックホウにおいて、旋
回台の旋回操作の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】バックホウでは地面の掘削作業を行う場
合、次のような操作を繰り返して行うことがある。先
ず、ブームを下降側に操作しアームを排土側に操作して
(ブーム及びアームを前方に延ばした状態)、掘削位置
の土をバケットで掻き取り、次にブームを上昇側に操作
しアームを掻き込み側に操作して、ブーム及びアームを
折り畳んだ状態で、旋回台の旋回操作を行い旋回台の向
きを変える。旋回台が所望の向きに達すると、ブームを
下降側に操作しアームを排土側に操作して(ブーム及び
アームを前方に延ばした状態)、バケットの土を所定位
置に放出する。このような操作を繰り返すことによっ
て、掘削位置の土を掻き取って別の所定位置に積み上げ
ていくことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】バックホウにおいて、
ブーム及びアームを前方に延ばした状態で旋回台の旋回
操作を行った場合と、ブーム及びアームを折り畳んだ状
態で旋回台の旋回操作を行った場合とを比較してみる
と、ブーム及びアームを折り畳んだ状態で旋回台の旋回
操作を行った場合の方が、バケット等の慣性重量の旋回
半径が小さい点によって、旋回台の旋回開始や旋回停止
を機敏に行うことが可能になる。
【0004】これにより、例えば「従来の技術」に記載
のような操作を行う場合、掘削位置の土をバケットで掻
き取った後に、ブームを上昇側に操作しアームを掻き込
み側に操作した状態(ブーム及びアームを折り畳んだ状
態)で、旋回台の旋回操作が行われる際、作業者が旋回
台の旋回開始や旋回停止を機敏に行ってしまうことがあ
る。このように旋回台の旋回開始や旋回停止が機敏に行
われると、旋回台の旋回開始時や旋回停止時にショック
が発生し易く、旋回台の旋回開始時や旋回停止時にバケ
ットから土がこぼれ落ちるおそれがある。本発明はバッ
クホウにおいて、例えば掘削位置の土を掻き取って別の
所定位置に積み上げていくと言うような操作を行う場
合、旋回台の旋回開始時や旋回停止時に、バケットから
土がこぼれ落ちる状態を避けることができるように構成
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴はバックホ
ウにおいて、次のように構成することにある。
【0006】[1] 旋回台の運転部から外方に所定距離だけ離れた設定位置
に、バックホウ装置のバケットが設定位置の外方から接
近して達したことを検出する検出手段と、検出手段の検
出に基づいて、旋回台の旋回速度の最高速度を設定低速
度に抑え設定低速度以下での旋回台の旋回速度の変速操
作を許す減速手段とを備えてある。
【0007】[2] 前項[1] の構成において、減速手段を作動状態及び停
止状態に設定する設定手段を備えてある。
【0008】
【作用】[I]請求項1 の特徴によると、例えば「従来の技術」に記載
のような操作を行う場合、ブーム及びアームを前方に延
ばした状態で掘削位置の土をバケットで掻き取った後、
ブームを上昇側に操作したり、アームを掻き込み側に操
作したりして、旋回台の運転部から外方に所定距離だけ
離れた設定位置に、バケットが設定位置の外方から接近
して達すると、旋回台の旋回速度の最高速度が設定低速
度に抑えられる。これにより、設定低速度以下の比較的
低い速度範囲で、旋回台の旋回速度を所望の旋回速度に
変速操作することが可能である。
【0009】これにより請求項1の特徴によると、バケ
ットが運転部に接近した状態(バケット等の慣性重量の
旋回半径が小さい状態)で、旋回台の旋回開始や旋回停
止が高速で行われる状態を避けることができるので、旋
回台の旋回開始時や旋回停止時にバケットから土がこぼ
れ落ちる状態を避けることができる。
【0010】
【0011】[II] 請求項2の特徴によると、請求項1の場合と同様に前項
[I] に記載の「作用」を備えており、これに加えて以
下のような「作用」を備えている。請求項2の特徴によ
ると、旋回台の運転部から外方に所定距離だけ離れた設
定位置に、バケットが設定位置の外方から接近して達し
際、旋回台の旋回速度の最高速度が設定低速度に抑え
られる状態(減速手段の作動状態)、及び旋回台の旋回
速度の最高速度が設定低速度に抑えられない状態(減速
手段の停止状態)を設定することができる。
【0012】これにより、バケットが運転部に接近した
状態(バケット等の慣性重量の旋回半径が小さい状態)
で、バケットから土がこぼれ落ちても作業に影響が少な
いような場合や、バケットから土がこぼれ落ち難いよう
な場合、減速手段の停止状態を設定しておけば、バケッ
トが運転部に接近した状態(バケット等の慣性重量の旋
回半径が小さい状態)で、旋回台の旋回開始及び旋回停
止を機敏に行うことができる。
【0013】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、バックホウに
おいて例えば掘削位置の土を掻き取って別の所定位置に
積み上げていくと言うような操作を行う場合、バケット
が運転部に接近した状態(バケット等の慣性重量の旋回
半径が小さい状態)で、旋回台の旋回開始や旋回停止が
機敏に行われる状態を避けることができ、旋回台の旋回
開始時や旋回停止時に、バケットから土がこぼれ落ちる
状態を避けることができるようになって、バケットから
土がこぼれ落ちることによる作業性の低下を防止するこ
とができた。
【0014】請求項1の特徴によれば、旋回台の運転部
から外方に所定距離だけ離れた設定位置に、バケットが
設定位置の外方から接近して達すると、旋回台の旋回速
度の最高速度が設定低速度に抑えられるので、設定低速
度以下の比較的低い速度範囲で、旋回台の旋回速度を変
速操作して所望の旋回速度を得ることができるようにな
って、作業性を良いものにすることができた。
【0015】請求項2の特徴によると、請求項1の場合
と同様に前述の請求項1の「発明の効果」を備えてお
り、この「発明の効果」に加えて以下のような「発明の
効果」を備えている。請求項2の特徴によると、旋回台
の運転部から外方に所定距離だけ離れた設定位置に、バ
ケットが設定位置の外方から接近して達した場合、旋回
台の旋回速度が減速操作されない状態(旋回台の旋回速
度の最高速度が設定低速度に抑えられない状態)も設定
することができるので、バケットが運転部に接近した状
態(バケット等の慣性重量の旋回半径が小さい状態)
で、旋回台の旋回速度が減速操作されると(旋回台の旋
回速度の最高速度が設定低速度に抑えられると)、不都
合(例えば作業能率の低下)の生じるような作業形態に
も対応して、不都合を避けることができるようになっ
た。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図6はバックホウの全体側面を示しており、ゴム
クローラ形式の走行装置1に旋回台2が支持され、旋回
台2の前部にバックホウ装置3が備えられている。バッ
クホウ装置3は、油圧シリンダ11により上下に揺動駆
動されるブーム4、油圧シリンダ12により前後に揺動
駆動されるアーム5、及び油圧シリンダ13により前後
に揺動駆動されるバケット6を備えて構成されている。
【0017】バックホウ装置3におけるブーム4は図6
に示すように、上下に揺動自在な第1ブーム部分4a、
第1ブーム部分4aの前端の軸芯P1周りに揺動自在に
連結された第2ブーム部分4b、第2ブーム部分4bの
前端の軸芯P2周りに揺動自在に連結された支持ブラケ
ット4cにより構成されており、支持ブラケット4cに
アーム5が連結されている。第1ブーム部分4aと支持
ブラケット4cに亘り連係リンク8が架設されて平行四
連リンクが構成されており、油圧シリンダ7により第2
ブーム部分4bを揺動駆動することによって、図4に示
すようにアーム5及びバケット6を平行に左右移動させ
る。
【0018】図4及び図6に示すように旋回台2におい
て、右側にバックホウ装置3が配置され、左側に運転席
14や右及び左操作レバー9,10等で構成された運転
部15が配置されている。旋回台2の左右中央におい
て、バックホウ装置3と運転部15とを仕切る窓付きの
縦仕切り板16が設けられており、縦仕切り板16の上
端に、旋回台2の外側に沿った半円形状の上仕切り板1
7が固定されている。
【0019】次に、バックホウの油圧回路構造、バック
ホウ装置3及び旋回台2等の操作構造について説明す
る。図1に示すように、第1ポンプ18に対して右の走
行装置1の制御弁26、ブーム4の油圧シリンダ11の
制御弁21、及びバケット6の油圧シリンダ13の制御
弁23が並列的に接続されている。第2ポンプ19に対
して左の走行装置1の制御弁28、ブーム4の油圧シリ
ンダ11の補助制御弁25、アーム5の油圧シリンダ1
2の制御弁22、及びサービスポート(図示せず)の制
御弁29が並列的に接続されている。第3ポンプ20に
対して旋回台2の油圧モータ30の制御弁24、第2ブ
ーム部分4bの油圧シリンダ7の制御弁27、及び図6
に示すドーザ31を昇降操作する油圧シリンダ(図示せ
ず)の制御弁32が並列的に接続されている。
【0020】制御弁21,22,23,24,26,2
7,28,29,32及び補助制御弁25はセンターバ
イパス型式であり、走行装置1の制御弁26,28、サ
ービスポートの制御弁29、及びドーザ31の制御弁3
2は、操作レバー(図示せず)により操作される機械操
作式で中立復帰型である。第2ブーム部分4bの制御弁
27は、操作ペダル48により操作される機械操作式で
中立復帰型である。ブーム4の制御弁21及び補助制御
弁25、アーム5の制御弁22、バケット6の制御弁2
3、旋回台2の制御弁24は、油圧によるパイロット操
作式で中立復帰型である。
【0021】図2に示すように、右操作レバー9に対し
て前後操作によりパイロット圧を発生するパイロット弁
41、及び左右操作によりパイロット圧を発生するパイ
ロット弁42が備えられている。左操作レバー10に対
して前後操作によりパイロット圧を発生するパイロット
弁43、及び左右操作によりパイロット圧を発生するパ
イロット弁44が備えられており、パイロット弁41,
42,43,44にパイロット圧を供給するパイロット
ポンプ33が備えられている。
【0022】図2及び図1に示すように、パイロット弁
41〜44からのパイロット油路34が、第1切換弁4
5、第2切換弁46及び第3切換弁47に接続されてお
り、第1〜3切換弁45〜47からのパイロット油路3
5が、ブーム4の制御弁21及び補助制御弁25、アー
ム5の制御弁22、バケット6の制御弁23、旋回台2
の制御弁24に接続されている。図2及び図1に示す状
態は、第1〜3切換弁45〜47を第1位置45a,4
6a,47aに操作している状態であり、パイロット弁
41とブーム4の制御弁21及び補助制御弁25、パイ
ロット弁42とバケット6の制御弁23、パイロット弁
43とアーム5の制御弁22、パイロット弁44と旋回
台2の制御弁24とが接続された状態である。
【0023】以上の構造により、図5のパターンAに示
すように、右操作レバー9を前後に操作すると、パイロ
ット弁41からのパイロット圧により制御弁21及び補
助制御弁25が操作されて、ブーム4が上下に揺動駆動
され(補助制御弁25はブーム4の上昇操作時にのみ作
動)、右操作レバー9を左右に操作すると、パイロット
弁42からのパイロット圧により制御弁23が操作され
て、バケット6が前後に揺動駆動される。左操作レバー
10を前後に操作すると、パイロット弁43からのパイ
ロット圧により制御弁22が操作されて、アーム5が前
後に揺動駆動され、左操作レバー10を左右に操作する
と、パイロット弁44からのパイロット圧により制御弁
24が操作されて、旋回台2が右及び左旋回側に駆動さ
れる。
【0024】このバックホウでは、第1〜3切換弁45
〜47を切換操作することにより、パイロット弁41〜
44からのパイロット圧の供給先を変更して、図5のパ
ターンAとは異なるパターンB,Cが得られるように構
成している。この場合、第3切換弁47を第2位置47
bに操作し第1及び第2切換弁45,46を第1位置4
5a,46aに操作したままであると、右操作レバー9
のパイロット弁41とブーム4の制御弁21及び補助制
御弁25、パイロット弁42とバケット6の制御弁23
とが接続された状態のままで残り、左操作レバー10の
パイロット弁43と旋回台2の制御弁24、パイロット
弁44とアーム5の制御弁22とが接続された状態とな
る。これにより、図5のパターンBに示すような操作パ
ターンが得られる。
【0025】次に、第3切換弁47を第1位置47aに
操作しておき第1及び第2切換弁45,46を第2位置
45b,46bに操作すると、右操作レバー9のパイロ
ット弁41とアーム5の制御弁22、パイロット弁42
と旋回台2の制御弁24とが接続された状態となり、左
操作レバー10のパイロット弁43とブーム4の制御弁
21及び補助制御弁25、パイロット弁44とバケット
6の制御弁23とが接続された状態となる。これによ
り、図5のパターンCに示すような操作パターンが得ら
れる。
【0026】以上のようなパターンA,B,Cの操作に
おいて、右及び左操作レバー9,10を中立位置から大
きく操作する程、パイロット弁41〜44に発生するパ
イロット圧が大きくなるように構成されている。これに
より、右及び左操作レバー9,10を中立位置から大き
く操作する程、パイロット弁41〜44のパイロット圧
が大となり、制御弁21〜24及び補助制御弁25が流
量大側に操作される。このように右及び左操作レバー
9,10を大きく操作する程、油圧シリンダ11〜13
及び油圧モータ30が高速で作動するように構成してい
る。
【0027】次に、旋回台2に対して設定される前牽制
面A1、横牽制面A2等について説明する。図3及び図
4に示すように、地面Gから所定高さにある所定位置D
より上方の範囲において、縦仕切り板16より前方(外
方)に所定距離だけ離れた前牽制面A1、及び縦仕切り
板16のバックホウ装置3側の側面から右方(外方)に
所定距離だけ離れた横牽制面A2が、制御装置(図示せ
ず)に設定されている。
【0028】この場合、図3に示すようにバケット6を
アーム5の先端に連結しているバケットピン6aが、前
牽制面A1に在る状態においてバケット6を最も運転部
15側に近づくように操作しても、縦仕切り板16から
所定距離だけ離れた軌跡C1にバケット6の先端が在る
ように、前牽制面A1が設定されている。図4に示すよ
うにバケットピン6aが横牽制面A2に在る状態おい
て、バケット6の横側面が縦仕切り板16から所定距離
だけ離れた軌跡C2に在るように、横牽制面A2が設定
されている。前及び横牽制面A1,A2から所定距離だ
け前方又は右方に離れた面が設定され、この空間の面と
前及び横牽制面A1,A2との間が、前牽制領域B1及
び横牽制領域B2として制御装置に設定されている。
【0029】バックホウ装置3により地面Gの掘削を行
う場合、バックホウ装置3がどれだけ走行装置1側に寄
って掘削が行えるかと言う、バックホウ装置3自身の機
械的な作動限界が事前に求められている。作動限界に操
作した場合にバケットピン6aがどの軌跡を通るかが算
出されており、作動限界に対応するバケットピン6aの
軌跡よりも少し余裕(外側)のある軌跡を境界面Eとし
て、図3に示すように所定位置Dより下方の範囲におい
て、境界面Eを制御装置に設定している。境界面Eは前
牽制面A1に滑らかにつながるように設定されており、
バケットピン6aが境界面Eに在る場合においてバケッ
ト6を最も走行装置1に近づくように操作した際、バケ
ット6の先端は軌跡C3を通る。以上のような前及び横
牽制面A1,A2、前及び横牽制領域B1,B2、境界
面Eは旋回台2に対して設定されているものであり、旋
回台2が旋回するのに伴い、旋回台2と一緒に移動して
いく。
【0030】前及び横牽制面A1,A2を越えてバケッ
トピン6aを運転部15側に操作した場合、この操作が
牽制阻止されるように構成されており、次にこの牽制に
ついて説明する。図6に示すように、旋回台2と第1ブ
ーム部分4aとの連結部に、旋回台2に対する第1ブー
ム部分4aの上下角度を検出する角度センサー36が備
えられ、第1及び第2ブーム部分4a,4bの連結部
に、第1ブーム部分4aに対する第2ブーム部分4bの
左右角度を検出する角度センサー37が備えられてい
る。第2ブーム部分4bとアーム5との連結部に、第2
ブーム部分4bに対するアーム5の前後角度を検出する
角度センサー38が備えられており、角度センサー36
〜38の検出信号が制御装置に入力されている。
【0031】図1に示すように、ブーム4の制御弁21
及び補助制御弁25をブーム4の上昇側に操作するパイ
ロット油路35a、並びにアーム5の制御弁22を掻き
込み側に操作するパイロット油路35bに、アンロード
位置とアンロード停止位置の2位置切換式の電磁操作式
で、バネによりアンロード停止位置側に付勢された制御
弁39が接続されている。第2ブーム部分4bの油圧シ
リンダ7と制御弁27との間において、油圧シリンダ7
の伸長側(図4において第2ブーム部分4bが紙面左方
に揺動して運転部15に接近する側)の油路49に、ア
ンロード位置とアンロード停止位置の2位置切換式の電
磁操作式で、バネによりアンロード停止位置側に付勢さ
れた制御弁40が設けられている。
【0032】これにより、制御弁39を高速で2位置に
切換操作してデューティ比を変更することにより、パイ
ロット油路35a,35bのパイロット圧を減圧操作し
て(最高圧は右又は左操作レバー9,10で設定されて
いる値)、右又は左操作レバー9,10の操作位置に関
係なく、制御弁21及び補助制御弁25の上昇側の開度
(ブーム4の油圧シリンダ11の伸長速度)、並びに制
御弁22の掻き込み側の開度(アーム5の油圧シリンダ
12の伸長速度)を、閉側(低速側)に任意に変更でき
るように構成している。制御弁40を高速で2位置に切
換操作してデューティ比を変更することにより、作動油
圧を減圧操作して(最高圧は制御弁27で設定されてい
る値)、操作ペダル48の操作位置及び制御弁27の伸
長側の開度に関係なく、第2ブーム部分4bの油圧シリ
ンダ7の伸長速度を、低速側に任意に変更できるように
構成している。
【0033】制御装置では、角度センサー36〜38の
検出信号によるブーム4(第1ブーム部分4a)の上下
角度、第2ブーム部分4bの左右角度及びアーム5の前
後角度と、第1ブーム部分4a、第2ブーム部分4b及
びアーム5の長さとにより、バケットピン6aの位置を
常時算出している。これにより、バケットピン6aが図
3及び図4に示す前及び横牽制領域B1,B2に入り込
むと、制御弁39,40が前述のように切換操作され
て、右及び左操作レバー9,10、操作ペダル48の操
作位置に関係なく、ブーム4の上昇側への作動速度、ア
ーム5の掻き込み側への作動速度及び第2ブーム部分4
bの左揺動側への作動速度が減速操作される。この場
合、バケットピン6aが前及び横牽制領域B1,B2に
入り込むほど(バケットピン6aが前及び横牽制面A
1,A2に近づくほど)、大きく減速操作されるように
構成している。
【0034】バケットピン6aが前及び横牽制面A1,
A2に達して、前及び横牽制面A1,A2を越えて運転
部15側に操作されようとした場合(ブーム4の上昇側
への操作、アーム5の掻き込み側への操作、第2ブーム
部分4bの左揺動側への操作)には、制御弁39,40
がアンロード位置に保持される。これにより、制御弁2
1及び補助制御弁25、制御弁22に対するパイロット
圧が消え、制御弁21及び補助制御弁25、制御弁22
が中立位置に戻り、ブーム4及びアーム5が停止操作さ
れる。油圧シリンダ7に対する作動油圧が消えて、第2
ブーム部分4bが停止操作される。バケットピン6aが
前及び横牽制面A1,A2に位置する場合、バケット6
の油圧シリンダ13の操作は行えるのであり、バケット
ピン6aが前及び横牽制面A1,A2を移動していくよ
うな操作も極低速で行える。
【0035】逆に、前及び横牽制領域B1,B2にバケ
ットピン6aが位置する状態において、バケットピン6
aが前及び横牽制面A1,A2から離れる方向に操作さ
れた場合(ブーム4の下降側への操作、アーム5の排土
側への操作、第2ブーム部分4bの右揺動側への操作)
には、前述のような制御弁39,40による減速操作は
作用せず、右及び左操作レバー9,10、操作ペダル4
8により設定されている通常の速度でブーム4等が作動
する。
【0036】次に、バケットピン6aが前及び横牽制面
A1,A2に達した場合の旋回台2の減速操作について
説明する。図1に示すように、旋回台2の油圧モータ3
0の制御弁24への一対のパイロット油路35cに、ア
ンロード位置とアンロード停止位置の2位置切換式の電
磁操作式で、バネによりアンロード停止位置側に付勢さ
れた制御弁50が接続されている。パイロット油路35
bと制御弁39とを接続する油路51に、制御弁50か
らの排油路52が接続されている。
【0037】これにより、制御弁50を高速で2位置に
切換操作してデューティ比を変更することにより、パイ
ロット油路35cのパイロット圧を所定の比率で減圧操
作して(最高圧は右又は左操作レバー9,10で設定さ
れている値)、右又は左操作レバー9,10の操作位置
に関係なく、制御弁50の右旋回側及び左旋回側の開度
(旋回台2の右及び左旋回速度)を、閉側(低速側)に
変更できるように構成している。
【0038】以上の構造により、バケットピン6aが前
及び横牽制面A1,A2に達して、図1の制御弁39,
40がアンロード位置に保持され、ブーム4及びアーム
5が停止したとする。このような状態になると角度セン
サー36,37,38の検出信号により、図1の制御弁
50が前述のように高速で2位置に切換操作される。こ
れにより、パイロット油路35cのパイロット圧が所定
の比率で減圧操作されるので、右又は左操作レバー9,
10を右又は左旋回側の最高速位置に操作しても、旋回
台2の右又は左の旋回速度は最高速度よりも低速の設定
低速度にまでしか上昇しない。右又は左操作レバー9,
10を前述の最高速位置から中立位置の範囲で操作し
て、図2のパイロット弁44のパイロット圧を変化させ
ることによって、旋回台2の右又は左の旋回速度を前述
の設定低速度と停止との範囲で変速操作するこができ
る。運転部15に備えられている切換スイッチ(図示せ
ず)を操作することにより、以上のような制御弁50に
よる旋回台2の減速操作が行われる状態と、行われない
状態の2状態を選択できるように構成している。
【0039】以上のように、図3に示す所定位置Dから
上方の部分には前及び横牽制領域B1,B2が設定され
ているが、所定位置Dから下方の部分にはこのような前
及び横牽制領域B1,B2は設定されていない。従っ
て、バケットピン6aが境界面Eに達するまでは右及び
左操作レバー9,10、操作ペダル48の操作に基づい
た速度でブーム4及びアーム5が作動する。バケットピ
ン6aが少しでも境界面Eを越えて走行装置1側に操作
されようとした場合(ブーム4の上昇側への操作又はア
ーム5の掻き込み側への操作)には、制御弁39がアン
ロード位置に保持されてブーム4及びアーム5が停止操
作される。
【0040】バケットピン6aが境界面Eに位置する場
合、バケット6の油圧シリンダ13の操作は行えるので
あり、バケットピン6aが境界面Eを移動していくよう
な操作も行える。従って、バケット6で走行装置1付近
の地面Gの土を掻き取った場合に、バケットピン6aが
境界面Eを上方に移動していくようにバケット6を持ち
上げていけばよい。このようにすれば、バケットピン6
aが境界面Eから滑らかに前牽制面A1に移行して前牽
制領域B1に入り、ブーム4及びアーム5が前述のよう
に減速操作される。
【0041】[別実施例] 前述の実施例においては図3及び図4に示すように、バ
ケットピン6aの位置を基準として前及び横牽制面A
1,A2を設定しているが、バケットピン6aの位置に
も角度センサーを設置して、バケット6の先端の位置に
対し前及び横牽制面A1,A2を設定するように構成し
てもよい。この場合には、図3及び図4に示す軌跡C
1,C2が前及び横牽制面となる。前述の実施例では図
1に示すように、第2ブーム部分4bの制御弁27が操
作ペダル48により直接操作される機械操作式である
が、制御弁27もパイロット操作式に構成して、これに
対するパイロット油路(図示せず)に図1の制御弁39
を設けてもよい。
【0042】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホウ装置の油圧シリンダ、制御弁、及び
パイロット油路を示す油圧回路図
【図2】右及び左操作レバー、パイロット弁、第1,
2,3切換弁、及びパイロット油路を示す油圧回路図
【図3】前牽制面及び前牽制領域を示す側面図
【図4】前及び横牽制面、前及び横牽制領域を示す平面
【図5】右及び左操作レバーの3種類の操作パターンを
示す図
【図6】バックホウの全体側面図
【符号の説明】
2 旋回台 6 バケット 15 運転部 50 減速手段 A1,A2 設定位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 9/22 E02F 9/24 F15B 11/00 - 11/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台(2)の運転部(15)から外方
    に所定距離だけ離れた設定位置(A1),(A2)に、
    バックホウ装置(3)のバケット(6)が前記設定位置
    (A1),(A2)の外方から接近して達したことを検
    出する検出手段と、 前記検出手段の検出に基づいて、前記旋回台(2)の旋
    回速度の最高速度を設定低速度に抑え、前記設定低速度
    以下での前記旋回台(2)の旋回速度の変速操作を許す
    減速手段(50)とを備えてあるバックホウ。
  2. 【請求項2】 前記減速手段(50)を作動状態及び停
    止状態に設定する設定手段を備えてある請求項1記載の
    バックホウ。
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