JP6716413B2 - 作業機の油圧システム及び作業機 - Google Patents
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Description
特許文献1に開示された油圧システムは、斜板式の可変容量型アキシャルモータ(HSTモータ)を使用して変速を行うシステムである。油圧システムでは、HSTモータの速度を変更可能な速度変更機構を有している。速度変更機構は、方向切換弁と、方向切換弁によって位置が切り換えられる油圧切換弁と、この油圧切換弁及びHSTモータに接続された斜板切換シリンダとを備えている。速度変更機構では、まず、方向切換弁を用いて油圧切換弁の位置を変更することにより斜板切換シリンダを伸縮させる。斜板切換シリンダが伸縮すると、HSTモータの斜板の角度が変わり、当該HSTモータが1速、或いは、2速に切り換わる。
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、油圧機器の作動状態を変化させる場合のショックを抑制することができる作業機の油圧システム及び作業機を提供することを目的とする。
作業機の油圧システムは、作動油を吐出する油圧ポンプと、作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第1油圧機器と、作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第2油圧機器と、前記第1油圧機器に接続されて当該第1油圧機器に作動油を供給可能な第1油路と、前記第1油路に接続されて当該第1油路の作動油を排出可能な第2油路と、前記作動油を受圧する受圧部を有し、前記受圧部に作動油が受圧した時に前記第2油路の作動油の排出を阻止し且つ、前記受圧部に作動油が受圧していない時に前記第2油路の作動油の排出を許容するパイロットチェック弁と、前記受圧部に接続された第3油路と、前記第2油圧機器に接続された第4油路と、前記第3油路への作動油の流量を変更可能な第1作動部と、前記第4油路に接続され、当該第4油路への作動油の流量を変更可能な第2作動部と、を備え、前記第1油路は、前記第4油路に接続されている。
前記第1油圧機器は、作動油の圧力によって速度が変更可能な走行モータであり、前記第2油圧機器は、作動油の圧力によって前記走行モータの制動と当該制動の解除とを行うブレーキ機構である。
作業機の油圧システムは、作動油を吐出する油圧ポンプと、作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第1油圧機器と、前記第1油圧機器に接続されて当該第1油圧機器に作動油を供給可能な第1油路と、前記第1油路に接続されて当該第1油路の作動油を排出可能な第2油路と、前記作動油を受圧する受圧部を有し、前記受圧部に作動油が受圧した時に前記第2油路の作動油の排出を阻止し且つ、前記受圧部に作動油が受圧していない時に前記第2油路の作動油の排出を許容するパイロットチェック弁と、前記受圧部に接続された第3油路と、前記第3油路への作動油の流量を変更可能な第1作動部と、作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第2油圧機器と、前記第1作動部と前記第2油圧機器と前記第3油路とを接続する第5油路と、を備えている。
作業機の油圧システムは、走行モータを備え、前記第1油圧機器は、作動油の圧力によって前記走行モータの制動と当該制動の解除とを行うブレーキ機構であり、前記第2油圧機器は、前記リモコン弁から出力した作動油の圧力に応じて作動し且つ前記走行モータに作動油を供給する走行ポンプである。
[第1実施形態]
まず、作業機の全体の構成から説明する。
本発明に係る作業機1は、図12及び図13に示すように、機体2と、この機体2に装着した作業装置3と、機体2を支持する走行装置4とを備えている。尚、図12及び図13では、作業機の一例としてトラックローダを示しているが、本発明に係る作業機はトラックローダに限定されず、例えば、トラクタ、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ、バックホー等であってもよい。尚、本発明において、作業機の運転席に着座した運転者の前側(図12の左側)を前方、運転者の後側(図12の右側)を後方、運転者の左側(図12の手前側)を左方、運転者の右側(図12の奥側)を右方として説明する。
キャビン5内には運転席13が設けられている。運転席13の一側(例えば、左側)には、走行装置4を操作するための走行用操作装置14が配置されている。
作業装置3は、ブーム22Lと、ブーム22R、バケット23(作業具)とを備える。ブーム22Lは、機体2の左に配置されている。ブーム22Rは、機体2の右に配置されている。ブーム22Lとブーム22Rとは、連結体によって相互に連結されている。ブーム22L及びブーム22Rは、第1リフトリンク24及び第2リフトリンク25に支持されている。ブーム22L及びブーム22Rの基部側と機体2の後下部との間には、複動式の圧シリンダからなるリフトシリンダ26が設けられている。リフトシリンダ26を同時に伸縮させることによりブーム22L及びブーム22Rが上下に揺動する。ブーム22L及びブーム22Rの先端側には、それぞれ装着ブラケット27が横軸回りに回動自在に枢支され、左及び右に設けられた装着ブラケット27にバケット23の背面側が取り付けられている。
バケット23は、装着ブラケット27に対して着脱自在とされている。バケット23を取り外して装着ブラケット27に各種のアタッチメント(後述する油圧アクチュエータを有する油圧駆動式の作業具)を取り付けることで、掘削以外の各種の作業(又は他の掘削作業)を行えるように構成されている。機体の後側には原動機29が設けられている。元原動機29は、エンジンである。なお、原動機29は、電動モータであっても、エンジン及び電動モータの両方を有するものであってもよい。また、機体2には作動油を貯留するタンク(作動油タンク)31が設けられている。
図1は、走行系の油圧システムの全体図を示している。
図1に示すように、油圧システム(油圧回路)は、第1油圧ポンプP1を有している。第1油圧ポンプP1は、エンジン29の動力によって駆動して作動油を吐出する油圧ポンプであって、例えば、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、主として制御信号(パイロット圧)の供給用に使用される。以下、説明の便宜上、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油や制御信号用の作動油のことをパイロット油、パイロット油の圧力のことをパイロット圧ということがある。なお、油圧システムは、第2油圧ポンプ(図示省略)を有している。第2油圧ポンプは、主に、作業系の油圧システムに作動油を供給するポンプである。第2油圧ポンプから吐出した作動油によって、リフトシリンダ26、チルトシリンダ28等が作動する。
第1駆動回路32A及び第2駆動回路32Bは、HSTポンプ(走行ポンプ)50を備えている。HSTポンプ50は、一対の変速用油路71h,71iによって対応する第1走行部21L,21Rの走行モータ51に接続されている。なお、第2駆動回路32Bは、第1駆動回路32Aと同じ構造であるため説明を省略する。
受圧部50a,50bに作用するパイロット圧によって斜板の角度が変更する。斜版の角度が変更すると、作動油の吐出方向や吐出量が変わり、これによって第1走行部21L,21Rの回転出力を変更する。HSTポンプ50の回転数が増加すると、該HSTポンプ50の吐出量が上がり、走行速度が増加する。HSTポンプ50の回転数、即ち、該HSTポンプ50の吐出量は、エンジン29の出力で変化する。
タ51は、作動油の圧力によって速度が変更可能な走行モータ(HSTモータ)であって、HSTポンプ50から吐出した作動油によって作動する。走行モータ51は、例えば、高低2速に変速可能な斜板形可変容量アキシャルモータである。
すなわち、走行レバー40を左斜め前側に傾動操作すると該走行レバー40の傾動角度
に対応した速度でトラックローダ1が前進しながら左旋回し、走行レバー40を右斜め前側に傾動操作すると該走行レバー40の傾動角度に対応した速度でトラックローダ1が前進しながら右旋回し、走行レバー40を左斜め後側に傾動操作すると該走行レバー40の傾動角度に対応した速度でトラックローダ1が後進しながら左旋回し、走行レバー40を右斜め後側に傾動操作すると該走行レバー40の傾動角度に対応した速度でトラックローダ1が後進しながら右旋回する。
さて、第1走行部21Lの走行モータ(第1油圧機器)51は、斜板切換シリンダ53を含んでいる。走行モータ51の斜板は斜板切換シリンダ53に連結されている。油圧シリンダ等から構成された斜板切換シリンダ53に作動油を供給することによって、走行モータ51の速度は変化する。即ち、斜板切換シリンダ53を伸縮させて、走行モータ51の斜板の角度を切り換える。これにより、走行モータ51は、1速又は2速に変速する。
詳しくは、第1油路71は、第1供給路71a、第2供給路71b、第3供給路71c、第4供給路71dとを含んでいる。第1供給路71aには、第1駆動回路32A及び第2の駆動回路32Bが接続され、第1油圧ポンプP1の吐出油であるパイロット油が第1駆動回路32A及び第2の駆動回路32Bに供給可能である。第2供給路71bには、走行操作装置14が接続され、第1油圧ポンプP1のパイロット油は、第2供給路71bを通って走行操作装置14に供給される。第3供給路71cには、第1作動部61及び第2作動部62が接続されている。第1作動部61及び第2作動部62には、第1油圧ポンプP1のパイロット油が供給される。第4供給路71dは、第1油圧ポンプP1と斜板切換シリンダ53とを接続している。
第1作動部61は、第1位置61aと第2位置61bとに位置変更が可能な二位置切換弁である。第1作動部61の切換は、例えば、制御装置64で行う。制御装置64には、操作部材66が接続されている。操作部材66、揺動自在なシーソ型スイッチ、スライド自在なスライド型スイッチ、或いは、押圧自在なプッシュ型スイッチ、或いは、レバーで構成されている。
ブレーキ機構52は、ブレーキ機構52は、第1油圧ポンプP1から吐出されたパイロット油(作動油)によって、走行モータ51を制動する状態となったり、制動を解除する状態に変化する。例えば、ブレーキ機構52は、走行モータ51の出力軸51aに設けられた第1ディスクと、移動可能な第2ディスクと、第2ディスクが第1ディスクに接触する側へ付勢するバネとを備えている。また、ブレーキ機構52は、第1ディスク、第2ディスク及びバネを収容する収容部(収容ケース)52aを備えている。この収容部52aであって、第2ディスクが納められている部分には、第4油路74が接続されている。即ち、ブレーキ機構52が接続されている。また、第4油路74の中途部には、絞り(絞り部)81が設けられている。第4油路74の絞り部81の上流側に第2作動部62が接続されている。
制御装置64は、第2作動部(二位置切換弁)62のソレノイドを消磁することによって、第2作動部62を第1位置62aにする。第2作動部62が第1位置62aの場合、第4油路74の作動油が作動油タンク31に流れる。そのため、収容部52aの格納部において、パイロット油の圧力が所定以下になるため、第2ディスクが第1ディスクに接触する側へ移動する。走行モータ51は、ブレーキ機構52によって制動される。制御装置64は、第2作動部(二位置切換弁)64のソレノイドを励磁することによって、第2作動部62を第2位置62bにする。第2作動部62が第2位置62bの場合、第4油路74に第1油圧ポンプP1から吐出した作動油が流れる。そのため、収容部52aの格納部において、格納部内が所定の圧力になり、第2ディスクが制動とは反対側(バネの付勢方向とは反対側)に移動する。走行モータ51は、ブレーキ機構52によって制動が解除される。
を許容し、下流から第1作動部61へ流れる作動油を遮断する。
以上によれば、ブレーキ機構52によって走行モータ51の制動を解除している状態で、第1流路73a及び第3流路73cを介して受圧部65aに作動油(パイロット油)を供給することができる。走行モータ51の制動を解除している状態で、第1作動部61を第2位置61bにすれば、走行モータ51を1速から2速に切り換えることができる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、油圧システムの変形例である。図3は、第2実施形態における油圧システムの変形箇所を示している。その他の構成は、第1実施形態と同様である。第2実施形態では、第1実施形態と異なる構造について説明する。
第1作動部は、走行レバー40の操作に応じて作動油の圧力を変化させるリモコン弁(リモコン弁36、37、38、39)である。説明の便宜上、リモコン弁36及びリモコン弁37を例にあげて説明を進める。なお、リモコン弁は、実施形態に示したものに限定されない。第1作動部(リモコン弁)と、走行ポンプ(第2油圧機器)50とは、第5油路75により接続されている。第5油路75は、リモコン弁36と走行ポンプ50の前進用受圧部50aとを接続する第2操作油路75bと、リモコン弁37と走行ポンプ50の後進用受圧部50bとを接続する第4操作油路75dとを含んでいる。
1fの圧力が上昇してブレーキ機構52は制動の解除を行う。即ち、第2実施形態によれば、走行レバー40によって走行操作した場合に、自動的に制動を解除することができる。
また、第1油圧機器をブレーキ機構52、第2油圧機器を走行ポンプ50としていたが、これに代え、ブレーキ機構52及び走行ポンプ50に限定されない。即ち、第2油圧機器は、リモコン弁から出力した作動油の圧力に応じて作動する油圧機器であればよい。このようにすれば、第2油圧機器を作動させる操作部材(リモコン弁)を操作した場合に、第1油圧機器を作動させることができる。つまり、操作部材の操作に連動して、第1油圧機器及び第2油圧機器を作動させることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態は、油圧システムの変形例である。図4は、第2実施形態における油圧システムの変形箇所を示している。その他の構成は、第1実施形態又は第2実施形態と同様である。
[第4実施形態]
第4実施形態は、油圧システムの変形例である。図5は、第2実施形態における油圧システムの変形箇所を示している。その他の構成は、第1実施形態又は第2実施形態と同様である。
制御装置64は、エンジンの目標回転数とエンジンの実回転数との差であるエンジンのドロップ量に基づいて、電磁比例弁105の開度を変更することによって、エンジンストールを防止する。なお、制御装置64は、エンジンの実回転数及びエンジンの目標回転数が取得可能である。
走行一次圧とは、電磁比例弁105からリモコン弁に至る第2供給路71bにおける作動油の圧力(パイロット圧)である。即ち、走行操作を行う走行レバー40に設けられたリモコン弁に入る作動油の一次圧である。制御線L1は、ドロップ量が所定未満である場合のエンジン回転数と、走行一次圧との関係を示している。制御線L2は、ドロップ量が所定以上である場合のエンジン回転数と、走行一次圧との関係を示している。
第2供給路71bにおいて、電磁比例弁105とリモコン弁との間の区間71b1には、第3油路73が接続されている。したがって、電磁比例弁105を作動させている際には、第3油路73の圧力が上昇するため、アンチストール制御に連動して制動の解除を行うことができる。なお、この実施形態は、アンチストール制御弁を例に電磁比例弁105について説明したが、電磁比例弁105はアンチストール制御弁でなくてもよい。
[第5実施形態]
図7に示すように、第5実施形態は、上述したパイロットチェック弁65をパイロットチェック弁110変更した実施形態である。
。
切換弁113の切換は、制御装置64等により行うことができる。例えば、制御装置64にスイッチ等を接続しておき、スイッチをオンした場合は、制御装置64が切換弁113のソレノイドを励磁して第2位置に切り換える。スイッチをオフした場合は、制御装置64が切換弁113のソレノイドを消磁して第1位置に切り換える。したがって、制御装置64に接続されたスイッチを操作することによって、パイロットチェック弁110に作用する作動油の圧力(第3油路73を流れる作動油の流量)が変化させることができる。その結果、走行操作装置14のリモコン弁(リモコン弁36、37)に作用する作動油の一次圧を変更することができる。尚、第5実施形態では、説明の便宜上、図7に示すように、リモコン弁36、37を示しているが、他のリモコン弁38、39及びリモコン弁38、39に対応する油圧機器等にも適用可能である。
[第6実施形態]
第6実施形態は、油圧システムの変形例である。図8は、パイロットチェック弁110を作業系の油圧システムに適用した場合を示している。まず、作業系の油圧システムについて説明する。なお、作業系の油圧システムは下記の構成に限定されない。
第2油圧ポンプP2は、第1油圧ポンプP1とは異なる位置に設置されたポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第2油圧ポンプP2は、作動油タンク22に貯留された作動油を吐出可能である。特に、第2油圧ポンプP2は、主に油圧アクチュエータを作動させる作動油を吐出する。
複数の作業制御弁115は、第1作業制御弁115Aと、第2作業制御弁115Bとを含んでいる。第1作業制御弁115Aは、リフトシリンダ26を制御する弁である。第2作業制御弁115Bは、チルトシリンダ28を制御する弁である。
第1作業制御弁115Aには、油路151、152を介してリフトシリンダ26が接続され、第2作業制御弁115Bには、油路を介してチルトシリンダ28が接続されている。
のリモコン弁121、122、123、124を操作することができる。リモコン弁121、122、123、124と第1油圧ポンプP1とは、吐出油路71により接続されている。
操作レバー120を後側に傾動させると、上昇用リモコン弁122が操作されて当該上昇用リモコン弁122から出力されるパイロット油のパイロット圧が設定される。このパイロット圧は、第1作業制御弁115Aの受圧部に作用し、リフトシリンダ26が伸長して、ブーム22L,22Rは上昇する。
操作レバー120を左側に傾動させると、バケットスクイ用のリモコン弁124が操作され当該リモコン弁124から出力されるパイロット油のパイロット圧が設定される。このパイロット圧は、第2作業制御弁115Bの受圧部に作用し、チルトシリンダ28は収縮して、バケット23がスクイ動作する。
第1フロート制御弁131及び第2フロート制御弁132は、作動油の流通を遮断する第1位置と、作動油の流通を許容する第2位置とに位置変更が可能な二位置切換弁である。
第1フロート制御弁131及び第2フロート制御弁132は、油路141を介してフロート切換弁133に接続されている。第1フロート制御弁131は、リフトシリンダ26のボトム側と第1作業制御弁115Aとを接続する油路151に接続されている。また、第1フロート制御弁131は、作動油を排出する油路153に接続されている。第1フロート制御弁131は、第2位置である場合には、油路151と油路153とを連通させ、第1位置である場合には、油路151と油路153との連通を遮断する。
第2油路72は、リモコン弁121と第1作業制御弁115Aとを接続する第1操作油路125aに接続されている。即ち、作業制御弁115Aに対してリフトシリンダ26を下げ操作を指令するための第1操作油路(下げ操作油路)125aに、第2油路72が接続されている。この第2油路72にパイロットチェック弁110が設けられている。パイロットチェック弁110の受圧部110aに接続された第3油路73は、油路141に接続されている。
なお、第1油圧機器は、チルトシリンダ28等の油圧アクチュエータを制御する第2作業制御弁115Bであってもその他の作業制御弁であってもよい。また、第1油路は、第1操作油路125aの他に、第2操作油路125b、第3操作油路125c、第4操作油路125dのいずれにも適用可能である。その場合、第2油路72も、第2操作油路125b、第3操作油路125c、第4操作油路125dのいずれにも適用可能である。
[第7実施形態]
第7実施形態は、油圧システムの変形例である。図9は、第6実施形態における油圧システムの変形箇所を示している。その他の構成は、第6実施形態等と同様である。
2つの第2油路72のうち、一方の第2油路72aにパイロットチェック弁110が接続され、他方の第2油路72bにもパイロットチェック弁110が接続されている。第1油路72aには設定圧(差圧)が変更可能なチェック弁160が設けられている。
0へ作用する作動油の圧力を変更することができる第1作動部である。
[第8実施形態]
第8実施形態は、油圧システムの変形例である。図10は、第6実施形態における油圧システムの変形箇所を示している。その他の構成は、第6実施形態等と同様である。
[第9実施形態]
第9実施形態は、油圧システムの変形例である。図11は、第9実施形態における油圧システムの変形箇所を示している。その他の構成は、上述した実施形態等と同様である。
業操作の両方を行うことができる操装置181を備えている。操作装置181は、前進用のリモコン弁36と、後進用のリモコン弁37と、下降用リモコン弁121と、上昇用リモコン弁122とを有している。リモコン弁36及びリモコン弁37は、HSTポンプ50に接続され、リモコン弁121及びリモコン弁122は第1作業制御弁115に接続されている。
油路72eには、パイロットチェック弁110が接続されている。パイロットチェック弁110aに接続された第3油路73には、切換弁(第3切換弁)182が接続されている。切換弁182は、第1位置と第2位置とに位置変更が可能な二位置切換弁である。したがって、切換弁182を切り換えることによって、パイロットチェック弁110に作用する作動油の圧力を変更することができる。切換弁182は、第1作動部である。
51 走行モータ
52 ブレーキ機構
65 パイロットチェック弁
65a 受圧部
71 第1油路
72 第2油路
73 第3油路
73a 第1流路
73b 第2流路
73c 第3流路
74 第4油路
75 第5油路
84 チェック弁
85 チェック弁
Claims (15)
- 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第1油圧機器と、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第2油圧機器と、
前記第1油圧機器に接続されて当該第1油圧機器に作動油を供給可能な第1油路と、
前記第1油路に接続されて当該第1油路の作動油を排出可能な第2油路と、
前記作動油を受圧する受圧部を有し、前記受圧部に作動油が受圧した時に前記第2油路の作動油の排出を阻止し且つ、前記受圧部に作動油が受圧していない時に前記第2油路の作動油の排出を許容するパイロットチェック弁と、
前記受圧部に接続された第3油路と、
前記第2油圧機器に接続された第4油路と、
前記第3油路への作動油の流量を変更可能な第1作動部と、
前記第4油路に接続され、当該第4油路への作動油の流量を変更可能な第2作動部と、
を備え、
前記第1油路は、前記第4油路に接続されている作業機の油圧システム。 - 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第1油圧機器と、
前記第1油圧機器に接続されて当該第1油圧機器に作動油を供給可能な第1油路と、
前記第1油路に接続されて当該第1油路の作動油を排出可能な第2油路と、
前記作動油を受圧する受圧部を有し、前記受圧部に作動油が受圧した時に前記第2油路の作動油の排出を阻止し且つ、前記受圧部に作動油が受圧していない時に前記第2油路の作動油の排出を許容するパイロットチェック弁と、
を備え、
前記第1油圧機器は、作動油の圧力によって速度が変更可能な走行モータである作業機の油圧システム。 - 前記第1油圧機器は、作動油の圧力によって速度が変更可能な走行モータであり、
前記第2油圧機器は、作動油の圧力によって前記走行モータの制動と当該制動の解除とを行うブレーキ機構である請求項1に記載の作業機の油圧システム。 - 前記第3油路は、前記第4油路に接続されて当該第4油路の作動油を排出可能な第1流路と、前記第1流路と前記第1作動部とを接続する第2流路と、前記第2流路と前記受圧部とを接続する第3流路とを含んでいる請求項1に記載の作業機の油圧システム。
- 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第1油圧機器と、
前記第1油圧機器に接続されて当該第1油圧機器に作動油を供給可能な第1油路と、
前記第1油路に接続されて当該第1油路の作動油を排出可能な第2油路と、
前記作動油を受圧する受圧部を有し、前記受圧部に作動油が受圧した時に前記第2油路の作動油の排出を阻止し且つ、前記受圧部に作動油が受圧していない時に前記第2油路の作動油の排出を許容するパイロットチェック弁と、
前記受圧部に接続された第3油路と、
前記第3油路への作動油の流量を変更可能な第1作動部と、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第2油圧機器と、
前記第1作動部と前記第2油圧機器と前記第3油路とを接続する第5油路と、
を備えている作業機の油圧システム。 - 前記第1作動部は、操作部材の操作に応じて作動油の圧力を変化させるリモコン弁であり、
前記第2油圧機器は、前記リモコン弁から出力した作動油の圧力に応じて作動する請求項5に記載の作業機の油圧システム。 - 走行モータを備え、
前記第1油圧機器は、作動油の圧力によって前記走行モータの制動と当該制動の解除とを行うブレーキ機構であり、
前記第2油圧機器は、前記リモコン弁から出力した作動油の圧力に応じて作動し且つ前記走行モータに作動油を供給する走行ポンプである請求項6に記載の作業機の油圧システム。 - 前記第3油路に接続されて当該第3油路の作動油を排出可能な第6油路と、
前記第6油路に接続され且つ切換可能な第1切換弁と、
を備え、
前記第1油圧機器は、作動油の圧力によって走行モータの制動と当該制動の解除とを行うブレーキ機構であり、
前記第2油圧機器は、前記リモコン弁から出力した作動油の圧力に応じて作動する走行ポンプである請求項6に記載の作業機の油圧システム。 - 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第1油圧機器と、
前記第1油圧機器に接続されて当該第1油圧機器に作動油を供給可能な第1油路と、
前記第1油路に接続されて当該第1油路の作動油を排出可能な第2油路と、
前記作動油を受圧する受圧部を有し、前記受圧部に作動油が受圧した時に前記第2油路の作動油の排出を阻止し且つ、前記受圧部に作動油が受圧していない時に前記第2油路の作動油の排出を許容するパイロットチェック弁と、
前記受圧部に接続された第3油路と、
前記第3油路への作動油の流量を変更可能な第1作動部と、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第2油圧機器と、
操作部材の操作に応じて作動油の圧力を変化させるリモコン弁と、
を備え、
前記第1油圧機器は、作動油の圧力によって走行モータの制動と当該制動の解除とを行うブレーキ機構であり、
前記第2油圧機器は、エンジンの動力によって駆動し且つ前記リモコン弁から出力した作動油の圧力に応じて作動し且つ走行モータに作動油を供給する走行ポンプであり、
前記第1作動部は、前記エンジンのストールを防止するアンチストール制御弁である作業機の油圧システム。 - 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第1油圧機器と、
前記第1油圧機器に接続されて当該第1油圧機器に作動油を供給可能な第1油路と、
前記第1油路に接続されて当該第1油路の作動油を排出可能な第2油路と、
前記作動油を受圧する受圧部を有し、前記受圧部に作動油が受圧していない時に前記第2油路の作動油の排出を阻止し且つ、前記受圧部に作動油が受圧した時に前記第2油路の作動油の排出を許容するパイロットチェック弁と、
前記受圧部に接続された第3油路と、
前記第3油路への作動油の流量を変更可能な第1作動部と、
油圧アクチュエータと、
を備え、
前記第1油圧機器は、前記油圧アクチュエータの操作を制御する作業制御弁であり、
前記第1作動部は、前記油圧アクチュエータのフロート動作を行うフロート切換弁である作業機の油圧システム。 - 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第1油圧機器と、
前記第1油圧機器に接続されて当該第1油圧機器に作動油を供給可能な第1油路と、
前記第1油路に接続されて当該第1油路の作動油を排出可能な第2油路と、
前記作動油を受圧する受圧部を有し、前記受圧部に作動油が受圧していない時に前記第2油路の作動油の排出を阻止し且つ、前記受圧部に作動油が受圧した時に前記第2油路の作動油の排出を許容するパイロットチェック弁と、
前記受圧部に接続された第3油路と、
前記第3油路への作動油の流量を変更可能な第1作動部と、
前記第2油路に設けられリリーフ弁と、
を備え、
前記第1油圧機器は、作動油の圧力によって走行モータの制動と当該制動の解除とを行うブレーキ機構であり、
前記第1作動部は、前記第1油路であって前記ブレーキ機構の上流側に接続され且つ前記第3油路に接続された第2切換弁である作業機の油圧システム。 - 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第1油圧機器と、
前記第1油圧機器に接続されて当該第1油圧機器に作動油を供給可能な第1油路と、
前記第1油路に接続されて当該第1油路の作動油を排出可能な第2油路と、
前記作動油を受圧する受圧部を有し、前記受圧部に作動油が受圧していない時に前記第2油路の作動油の排出を阻止し且つ、前記受圧部に作動油が受圧した時に前記第2油路の作動油の排出を許容するパイロットチェック弁と、
前記受圧部に接続された第3油路と、
前記第3油路への作動油の流量を変更可能な第1作動部と、
前記第1油路であって、前記第1油圧機器の上流に接続され、且つ、操作部材の操作に応じて作動油の圧力を変化させるリモコン弁と、
を備え、
前記第1油圧機器は、作動油の圧力によって走行状態が変化する走行ポンプであり、
前記第1作動部は、前記パイロットチェック弁の前記受圧部に作用させることで、前記第1油路であって前記リモコン弁と走行ポンプとの間の区間の作動油の圧力を低下させる第3切換弁である作業機の油圧システム。 - 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第1油圧機器と、
前記第1油圧機器に接続されて当該第1油圧機器に作動油を供給可能な第1油路と、
前記第1油路に接続されて当該第1油路の作動油を排出可能な第2油路と、
前記作動油を受圧する受圧部を有し、前記受圧部に作動油が受圧していない時に前記第2油路の作動油の排出を阻止し且つ、前記受圧部に作動油が受圧した時に前記第2油路の作動油の排出を許容するパイロットチェック弁と、
前記受圧部に接続された第3油路と、
前記第3油路への作動油の流量を変更可能な第1作動部と、
油圧アクチュエータと、
前記第1油路であって前記第1油圧機器の上流に接続され、且つ、操作部材の操作に応じて作動油の圧力を変化させるリモコン弁と、
を備え、
前記第1油圧機器は、前記油圧アクチュエータの操作を制御する作業制御弁であり、
前記第1作動部は、前記パイロットチェック弁の前記受圧部に作用させることで、前記第1油路であって前記リモコン弁と前記作業制御弁との間の区間の作動油の圧力を低下させる第4切換弁である作業機の油圧システム。 - 作動油を吐出する油圧ポンプと、
作動油の圧力が所定以上になった場合に作動状態が変化する第1油圧機器と、
前記第1油圧機器に接続されて当該第1油圧機器に作動油を供給可能な第1油路と、
前記第1油路に接続されて当該第1油路の作動油を排出可能な第2油路と、
前記作動油を受圧する受圧部を有し、前記受圧部に作動油が受圧していない時に前記第2油路の作動油の排出を阻止し且つ、前記受圧部に作動油が受圧した時に前記第2油路の作動油の排出を許容するパイロットチェック弁と、
前記受圧部に接続された第3油路と、
前記第3油路への作動油の流量を変更可能な第1作動部と、
油圧アクチュエータと、
前記油圧アクチュエータの操作を制御する作業制御弁と、
を備え、
前記第1油圧機器は、前記作動油の圧力が付与されることによって、前記油圧アクチュエータの圧力変動を抑制する制振動作を抑制するライドコントロール装置であり、前記第1作動部は、前記作業制御弁に接続され、且つ操作部材の操作に応じて作動油の圧力を変化させるリモコン弁である作業機の油圧システム。 - 請求項1〜14のいずれかに記載の作業機の油圧システムを備えている作業機。
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