JP2001098771A - 解体作業機の制御装置 - Google Patents

解体作業機の制御装置

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JP2001098771A
JP2001098771A JP28334099A JP28334099A JP2001098771A JP 2001098771 A JP2001098771 A JP 2001098771A JP 28334099 A JP28334099 A JP 28334099A JP 28334099 A JP28334099 A JP 28334099A JP 2001098771 A JP2001098771 A JP 2001098771A
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Japan
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pressure
signal
clamp arm
actuator
operating
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JP28334099A
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English (en)
Inventor
Naoshi Toda
直志 渡田
Koji Kishida
耕治 岸田
Nobuaki Matoba
信明 的場
Tadaharu Iida
忠晴 飯田
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 解体作業機の制御装置において、クランプア
ームに加わる力を適切に制御できるようにして解体対象
物の解体を適切に行なえるようにする。 【解決手段】 油圧ショベルをベースに構成され、解体
対象物をクランプするクランプアームと、該クランプア
ームを駆動する油圧式のアクチュエータ9aとをそなえ
た解体作業機において、クランプアームに所定の負荷が
加わったら、アクチュエータ9aの作動圧力が圧力セン
サ25により検出された操作器18aの操作量信号に対
応した圧力となるように、リリーフ弁27を駆動して、
アクチュエータ9aの作動圧力を調整するように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルをベ
ースとして自動車解体作業機等の解体作業機においてク
ランプを制御する、解体作業機の制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、油圧ショベルをベースとした
自動車解体作業機が開発されており、図12はその一例
を示し、図13はその油圧システムを示す。図12に示
すように、この自動車解体作業機は、その油圧ショベル
本体1に、図示しない走行装置を有する下部走行体2
と、下部走行体2に回転自在に取付けられた上部旋回体
3と、上部族回体3に揺動自在に取付けられた作業アー
ム4とをそなえて構成される。
【0003】作業アーム4は、基端を上部族回体3に枢
支されたブーム5,基端をブーム5の先端に枢支された
アーム6,基端をアーム6の先端に枢支されたカッタ8
と、ブーム5を駆動するブームシリンダ5a,アーム6
を駆動するアームシリンダ6a,カッタ8を駆動するバ
ケットシリンダ7aから構成される。つまり、作業アー
ム4の先端部には、油圧ショベルとして通常装着されて
いるバケットに代えてカッタ8が装着されている。ま
た、下部走行体2には、解体する自動車を把持し固定す
るクランプアーム9と、このクランプアーム9を駆動す
るクランプシリンダ9aとが装備されている。
【0004】そして、ブームシリンダ5a,アームシリ
ンダ6a,バケットシリンダ7a及びクランプシリンダ
9aといった各油圧式アクチュエータ(油圧シリンダ)
の作動や、左右の油圧式走行モータ2a,2b,油圧式
旋回モータ3aや、カッタ8を駆動するカッタシリンダ
8aや、油圧式カッタモータ8bの作動を制御するため
に、図13に示すような油圧システムがそなえられてい
る。
【0005】図13に示すように、この油圧システムに
は、エンジン10により駆動されるメインポンプ11
a,11b及びサブポンプ12,パイロットポンプ13
と、メインポンプ11a,11bから供給される圧油
(作動油)を油圧シリンダ5a,6a,7a,8a及び
油圧式モータ2a,2b,3a,8bに配分するメイン
コントロール弁14と、油圧シリンダ9aへの圧油を制
御する方向切換弁16とがそなえられる。
【0006】これにより、下部走行体2の左右に設けら
れた走行モータ2a,2b及び上部旋回体3を駆動する
旋回モータ3aは、メインポンプ11a,11bで加圧
された圧油をメインコントロール弁14の制御を通じて
供給され、下部走行体2の走行及び上部旋回体3の旋回
が行なわれるようになっている。また、ブームシリンダ
5a,アームシリンダ6a,バケットシリンダ7aは、
それぞれ、メインポンプ11a,11bで加圧された圧
油をメインコントロール弁14の配分制御を通じて供給
され、作業アーム4に所要の動作を行なわせるようにな
っている。
【0007】また、メインコントロール弁14とカッタ
シリンダ8a,カッタモータ8bとの間には、サブコン
トロール弁15が介装されており、メインポンプ11
a,11bで加圧された圧油を、メインコントロール弁
14により配分制御してサブコントロール弁15に供給
し、このサブコントロール弁15からカッタシリンダ8
aとカッタモータ8bとに配分制御して、カッタ8が所
要の動作を行なわせるようになっている。
【0008】方向切換弁16は、クランプシリンダ9a
を伸長させてクランプ力を強めるクランプモードaと、
クランプシリンダ9aを収縮させてクランプ力を解除す
る解除モードbと、クランプシリンダ9aを固定させて
クランプ力を保持する保持モードcとをそなえた、3モ
ード切換弁であり、電磁制御されて作動するリモートコ
ントロール弁(リモコン弁)18a,18bのパイロッ
ト圧制御によってモード切換が行なわれるようになって
いる。このときのパイロット圧には、パイロットポンプ
13からの油圧が用いられる。
【0009】そして、クランプモードaでは、サブポン
プ12からの圧油をクランプシリンダ9aの伸長用油室
9aaに供給するとともにクランプシリンダ9aの収縮
用油室9ab内の圧油をタンク21に逃し、解除モード
bでは、サブポンプ12からの圧油をクランプシリンダ
9aの収縮用油室9abに供給するとともにクランプシ
リンダ9aの伸長用油室9aa内の圧油をタンク21に
逃し、保持モードcでは、クランプシリンダ9aの伸長
用油室9aa及び収縮用油室9abをいずれも閉鎖する
ようになっている。
【0010】また、方向切換弁16とクランプシリンダ
9aの両油室と間に設けられた油路23a,23bの相
互間には、再生弁19が介装されている。この再生弁1
9は、クランプシリンダ9aを伸長させる時に、収縮用
油室9ab内の油圧の方が伸長用油室9aa内の油圧よ
りも高圧のときには収縮用油室9ab内の油圧を利用し
て伸長用油室9aa内の油圧を速やかに上昇させ、その
後は、伸長用油室9aa内の油圧が逃げないようにしな
がら伸長用油室9aa内に圧油を供給して、クランプシ
リンダ9aの伸長速度を上げるように制御される。
【0011】さらに、クランプシリンダ9aの収縮用油
室9ab側の油路23bにはアンロード弁20が設けら
れ、このアンロード弁20により、油圧が規定値に達し
たらアンロードして圧油をタンク21に逃がすようにな
っている。なお、図13において、17はサブポンプ1
2からの油圧を安定させるリリーフ弁、22は各油室へ
の供給油圧の低下を防止する逆止弁である。
【0012】このように構成された解体作業機では、図
12に示すように、地面等の作業基面上に置いた自動車
100を上方からクランプアーム9を押し付けて押し潰
した後、クランプアーム9で押さえて固定しておいて、
作業アーム4を操作して、作業アーム4の先端に設けら
れたカッター8で、自動車のエンジン,車軸,車輪等の
主な部品を解体する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示すような従来の油圧システムでは、上述の解体作業
において、リモコン弁18aを操作して方向切換弁16
を切り換え、クランプシリンダ9aを伸ばしてクランプ
アーム9で自動車100を押し潰すことになるが、その
際、クランプアーム9に加わる力を適切に制御すること
ができない。このため、自動車100を過度に潰しすぎ
て、部品の解体が困難になることが多く、特に、自動車
の大きさが異なると押し潰し力が違うためその加減が難
しく、部品の解体が一層困難になってしまう。
【0014】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、クランプアームに加わる力を適切に制御できるよ
うにして、解体対象物の解体を適切に行なうことができ
るようにした、解体作業機の制御装置を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の解体作業機の制御装置は、油圧ショベルをベ
ースに構成され、解体対象物をクランプするクランプア
ームと、該クランプアームを駆動する油圧式のアクチュ
エータとをそなえた解体作業機における制御装置であっ
て、該アクチュエータを操作する操作器と、該操作器の
操作量を検出する操作量検出手段と、該アクチュエータ
の作動圧力を検出する作動圧力検出手段と、該アクチュ
エータの作動圧力を外部信号に基づいて調整しうる調整
手段と、該作動圧力検出手段で検出された作動圧力から
該クランプアームに所定の負荷が加わったか否かを判定
する負荷判定手段と、該負荷判定手段により該クランプ
アームに所定の負荷が加わったと判定されたら、該アク
チュエータの作動圧力が該操作量検出手段により検出さ
れた該操作器の操作量信号に対応した圧力となるように
該調整手段を駆動する駆動手段とから構成されているこ
とを特徴としている。
【0016】さらに、該作動圧力検出手段で検出された
作動圧力に対応する該クランプアームの負荷状態を表示
する表示手段が付設されていることが好ましい(請求項
3)。請求項3記載の本発明の解体作業機の制御装置
は、油圧ショベルをベースに構成され、解体対象物をク
ランプするクランプアームと、該クランプアームを駆動
する油圧式のアクチュエータとをそなえた解体作業機に
おける制御装置であって、該アクチュエータを操作する
操作器と、該アクチュエータの作動圧力を検出する圧力
検出手段と、該圧力検出手段で検出された作動圧力から
該操作器の操作力を調整する操作力調整手段と、該操作
力が該アクチュエータの作動圧力に応じた大きさになる
ように、該アクチュエータの作動圧力に応じて該操作力
調整手段を制御する制御手段とから構成されていること
を特徴としている。
【0017】請求項4記載の本発明の解体作業機の制御
装置は、油圧ショベルをベースに構成され、解体対象物
をクランプするクランプアームと、該クランプアームを
駆動する油圧式のアクチュエータとをそなえた解体作業
機における制御装置であって、該アクチュエータを操作
する操作器と、該アクチュエータの作動圧力を検出する
圧力検出手段と、該アクチュエータの動作量を検出する
動作量検出手段と、該アクチュエータの動作制限量を設
定する動作制限量設定手段と、該圧力検出手段で検出さ
れた作動圧力から該クランプアームに所定の負荷が加わ
ったか否かを判定する負荷判定手段と、該負荷判定手段
により該クランプアームに所定の負荷が加わったと判定
されたら、この時に該動作量検出手段により検出された
該アクチュエータの動作量と、該動作制限量設定手段で
設定された動作制限量との偏差に基づいた補正量だけ、
該操作器による操作信号を操作減側に補正する操作信号
補正手段とから構成されていることを特徴としている。
【0018】請求項5記載の本発明の解体作業機の制御
装置は、油圧ショベルをベースに構成され、解体対象物
をクランプするクランプアームと、該クランプアームを
駆動する油圧式のアクチュエータとをそなえた解体作業
機における制御装置であって、該アクチュエータを操作
する操作器と、該アクチュエータの作動圧力を検出する
圧力検出手段と、該アクチュエータの動作制限量を設定
する動作制限量設定手段と、該圧力検出手段で検出され
た作動圧力から該クランプアームに所定の負荷が加わっ
たか否かを判定する負荷判定手段と、該アクチュエータ
に供給された作動油流量を検出する流量検出手段と、該
流量検出手段で検出された流量から該アクチュエータの
動作量を推定する動作量推定手段と、該負荷判定手段に
より該クランプアームに所定の負荷が加わったと判定さ
れたら、この時に該動作量推定手段により推定された該
アクチュエータの動作量と、該動作制限量設定手段で設
定された動作制限量との偏差に基づいた補正量だけ、該
操作器による操作信号を操作減側に補正する操作信号補
正手段とから構成されていることを特徴としている。
【0019】なお、該動作量検出手段又は該動作量推定
手段で検出又は推定された該クランプアームの動作量を
表示する表示手段が付設されていることが好ましい(請
求項6)。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の実施
の形態について説明する。図1〜図3は本発明の第1実
施形態としての解体作業機の制御装置を説明する図であ
り、図4〜図6は本発明の第2実施形態としての解体作
業機の制御装置を説明する図であり、図7〜図9は本発
明の第3実施形態としての解体作業機の制御装置を説明
する図であり、図10,図11は本発明の第4実施形態
としての解体作業機の制御装置を説明する図であり、こ
れらの図に基づいて各実施形態を説明する。なお、図
1,図4,図7,図10において図13と同符号は同様
の部材を示している。
【0021】〔第1実施形態〕第1実施形態にかかる解
体作業機の油圧ショベル本体1に関する構成機器は、従
来技術(図12)に記載したものと同様であり、下部走
行体2,上部旋回体3,作業アーム4からなっている。
作業アーム4には、ブーム5,アーム6,カッタ8,ブ
ームシリンダ5a,アームシリンダ6a,バケットシリ
ンダ7aがそなえられており、下部走行体2には、解体
する自動車を把持し固定するクランプアーム9と、この
クランプアーム9を駆動する油圧式のアクチュエータと
してのクランプシリンダ(油圧式のアクチュエータ)9
aとが装備されている。
【0022】そして、ブームシリンダ5a,アームシリ
ンダ6a,バケットシリンダ7a及びクランプシリンダ
9aといった各油圧式アクチュエータ(油圧シリンダ)
の作動や左右の油圧式走行モータ2a,2b,油圧式旋
回モータ3a及びカッタ8を駆動するカッタシリンダ8
a,油圧式カッタモータ8bの作動を制御するために、
図1に示すように、本実施形態の特徴的な油圧システム
がそなえられる。
【0023】図1に示すように、この油圧システムは、
従来技術のもの(図13参照)に、圧力検出器(圧力セ
ンサ)24,25,電磁比例減圧弁26,可変リリーフ
弁27,負荷表示器(表示手段)28,コントローラ3
0を付設したものである。つまり、この油圧システムに
は、エンジン10により駆動されるメインポンプ11
a,11b及びサブポンプ12,パイロットポンプ13
と、メインポンプ11a,11bから供給される圧油を
油圧シリンダ5a,6a,7a,8a及び油圧式モータ
2a,2b,3a,8bに配分するメインコントロール
弁14と、油圧シリンダ9aへの圧油を制御する方向切
換弁16とがそなえられる。また、メインコントロール
弁14とカッタシリンダ8a,カッタモータ8bとの間
には、サブコントロール弁15が介装される。これによ
り、従来技術のものと同様に動作するようになってい
る。
【0024】また、方向切換弁16も、従来技術のもの
と同様に、室aを選択するクランプモードaと室bを選
択する解除モードbと室cを選択する保持モードcとを
そなえた3モード切換弁であり、電磁制御により作動す
る操作器としてのリモートコントロール弁(リモコン
弁)18a,18bによりパイロット圧を制御されて作
動するようになっている。このパイロット圧にはパイロ
ットポンプ13からの油圧が用いられる。したがって、
リモコン弁18a,18bは、方向切換弁16を通じて
油圧シリンダ9aを操作する操作器として機能するよう
になっている。
【0025】なお、クランプモードaでは、サブポンプ
12からの圧油をクランプシリンダ9aの伸長用油室
(クランプ動作用油室)9aaに供給するとともにクラ
ンプシリンダ9aの収縮用油室(解除動作用油室)9a
b内の圧油を作動油タンク21に逃し、解除モードbで
は、サブポンプ12からの圧油をクランプシリンダ9a
の収縮用油室9abに供給するとともにクランプシリン
ダ9aの伸長用油室9aa内の圧油をタンク21に逃
し、保持モードcでは、クランプシリンダ9aの伸長用
油室9aa及び収縮用油室9abをいずれも閉鎖するよ
うになっている。
【0026】また、方向切換弁16とクランプシリンダ
9aの両油室と間に設けられた油路23a,23bの相
互間には、リモコン弁18aにより方向切換弁16と連
動するようにモードを制御される再生弁19が介装され
ている。この再生弁19は、従来例と同様のものであ
り、収縮用油室9ab側の油路23bからクランプシリ
ンダ9aの伸長用油室9aa側の油路23aへ向かう圧
油の移動のみを許容する連通モードと、両油路23a,
23b間の連通を遮断する遮断モードとをそなえ、後述
するパイロット圧によりクランプシリンダ9aの伸長さ
せる時には、連通モードがセットされ、収縮用油室9a
b内の油圧の方が伸長用油室9aa内の油圧よりも高圧
のときには収縮用油室9ab内の油圧を利用して伸長用
油室9aa内の油圧を速やかに上昇させるようにして、
クランプシリンダ9aの伸長速度を上げるように制御さ
れる。
【0027】さらに、クランプシリンダ9aの収縮用油
室9ab側の油路23bにはアンロード弁20が設けら
れ、このアンロード弁20により、油圧が規定値に達し
たらアンロードして圧油をタンク21に逃がすようにな
っている。なお、図1において、17はサブポンプ12
からの油圧を安定させるリリーフ弁、22は各油室への
供給油圧の低下を防止する逆止弁である。
【0028】そして、本制御装置の油圧システムには、
リモコン弁18aによって方向切換弁16及び再生弁1
9に供給されるパイロット圧の油路23cにパイロット
圧をリモコン弁(操作器)18aの操作量として検出す
る圧力センサ(操作量検出手段)25が付設され、クラ
ンプシリンダ9aの伸長用油室9aaに通じる油路23
aにヘッド側の圧油の圧力(クランプシリンダ9aの作
動圧力)を検出する圧力センサ(作動圧力検出手段)2
4が付設され、これらの圧力センサ24の圧力情報が、
コントローラ30に送られるようになっている。
【0029】さらに、伸長用油室9aaに通じる油路2
3aと収縮用油室9abに通じる油路23bとの間に
は、クランプシリンダ9aの作動圧力を外部信号に基づ
いて調整しうる調整手段として可変リリーフ弁27が介
装されている。この可変リリーフ弁27は、電磁比例減
圧弁26により制御されるパイロット圧を受けて作動す
る。そして、電磁比例減圧弁26及び負荷表示器28
は、コントローラ30によって(外部信号に基づいて)
作動を制御されるようになっている。
【0030】図2はコントローラ30の機能構成を示す
ブロック図であり、図2に示すように、コントローラ3
0は、負荷判定手段としての切換信号設定器31と、圧
力信号設定器32と、最高圧信号設定器33と、信号選
択器34と、信号変換器35と、可変リリーフ弁(調整
手段)27を駆動する駆動手段としてのドライバ36と
を有している。
【0031】切換信号設定器31は、圧力検出器24の
検出信号に基づいて検出圧力が所定値未満であればクラ
ンプアーム9は自動車(解体対象物)に当たっていない
無負荷状態であるとしてOFF信号を出力し、検出圧力
が所定値以上であればクランプアーム9は自動車(解体
対象物)に当たっている負荷状態であるとしてON信号
を出力するようになっている。したがって、切換信号設
定器31は負荷判定手段としても機能する。
【0032】圧力信号設定器32は、圧力検出器25の
検出信号に基づいて可変リリーフ弁27の設定圧力を出
力する。つまり、圧力検出器25の検出圧力が所定圧よ
りも小さければ比較的小さい設定圧力(一定値)を出力
し、圧力検出器25の検出圧力が所定圧以上ならば検出
圧力の大きさに応じてこの一定値よりも増大するような
設定圧力を出力するようになっている。
【0033】最高圧信号設定器33は、可変リリーフ弁
27の最高圧(最高限度圧)を設定するもので、この設
定は、例えばオペレータによる外部からの入力操作によ
って設定するようになっており、可変リリーフ弁27の
圧力はここで設定された最高圧を上限として制御され
る。信号選択器34は、切換信号設定器31の出力に基
づいて圧力信号設定器32からの出力と最高圧設定器3
3からの出力とを切り換える。つまり、信号選択器34
では、切換信号設定器31からON信号が出力されてい
ると、圧力信号設定器32からの設定圧力を採用してこ
れに応じた信号を出力し、切換信号設定器31からOF
F信号が出力されていると、最高圧信号設定器33によ
り設定された最高圧に応じた信号(最高圧信号)を出力
するようになっている。
【0034】信号変換器35は、信号選択器34から出
力された圧力信号を電磁比例減圧弁26の制御信号に変
換するようになっている。図3は、この圧力信号に対す
る電磁比例減圧弁26の制御信号の設定特性を示す図で
あり、圧力信号の小さい領域では大きな制御信号(制御
圧を高くする制御信号)を設定し、圧力信号の大きい領
域では小さな制御信号(制御圧を低くする制御信号)を
設定し、圧力信号がこれらの間にある場合には、圧力信
号の増大に応じて制御信号が例えば線形に低くないよう
に設定されている。
【0035】また、ドライバ36は、信号変換器35か
ら出力された制御信号に応じて電磁比例減圧弁26を電
磁制御してこれを駆動するようになっている。なお、可
変リリーフ弁27は制御圧が高くなると設定圧が下がる
特性を有しているので、制御信号が小さければ電磁比例
減圧弁26の制御圧は低くなって、可変リリーフ弁27
の設定圧は高くなり、制御信号が大きければ電磁比例減
圧弁26の制御圧は高くなって、可変リリーフ弁27の
設定圧は低くなる。したがって、図3に示すような特性
で、圧力信号に対して制御信号を設定すると、圧力信号
が大(圧力大)であれば可変リリーフ弁27の設定圧は
高くなり、圧力信号が小(圧力小)であれば可変リリー
フ弁27の設定圧は低くなるように設定されている。
【0036】本発明の第1実施形態としての解体作業機
の制御装置は、上述のように構成されているので、図1
に示すリモコン弁18aを操作すると、リモコン弁18
aから方向切換弁16にパイロット圧が出力され、方向
切換弁16は室aを選択するモードaに切り換わり、サ
ブポンプ12からの圧油は、クランプシリンダ9aのヘ
ッド側に供給され、クランプシリンダ9aが伸びて、ク
ランプアーム9が下がる。この時、圧力検出器24及び
圧力検出器25が各部の油圧を検出し、この検出信号
が、コントローラ30に入力される。
【0037】この後は、クランプアーム9が自動車10
0に当たっていない場合と当たっている場合とで、動作
が異なるので、これらを分けて説明する。 (1)クランプアーム9が自動車100に当たっていな
い場合 図2に示すコントローラ30の制御ブロック図におい
て、切換信号設定器31は、クランプシリンダ9aが無
負荷(実質的に無負荷)で作動している圧力域ではOF
F信号を出力し、クランプアーム9が自動車100に当
たりクランプシリンダ9aのヘッド側圧力が上昇すると
ON信号を出力する。
【0038】したがって、クランプアーム9が自動車1
00に当たっていない間は、クランプシリンダ9aは無
負荷となり切換信号設定器31からOFF信号が出力さ
れるので、信号選択器34は最高圧信号設定器33の信
号を選択する。この選択した最高圧信号は、信号変換器
35にて電磁比例減圧弁26の指令信号に変換され、ド
ライバ36を介して電磁比例減圧弁26を駆動する。可
変リリーフ弁27は制御圧が高くなると設定圧が下がる
特性を有しているので、信号変換器35は図3に示すよ
うに設定圧信号が高くなると電磁比例減圧弁26の制御
信号を下げる特性に設定される。したがって、圧力信号
が最高圧ならば電磁比例減圧弁26の出力圧(制御圧)
は最小圧に設定され、これに応じて可変リリーフ弁27
の圧力は最高圧に設定され、通常の操作ができる。 (2)クランプアーム9が自動車100に当たっている
場合 クランプアーム9が自動車100に当たりクランプシリ
ンダ9aの圧力が上昇すると、切換信号設定器31から
ON信号が出力され、信号選択器34は圧力信号設定器
32の信号を選択する。この圧力信号設定器32は、圧
力検出器25の信号に基づいてリモコン弁18aに応じ
た圧力設定信号を出力する。この圧力信号設定器32の
出力は、信号変換器35にて電磁比例減圧弁26の制御
信号に変換され、ドライバ36が制御信号に応じて電磁
比例減圧弁26を駆動する。
【0039】この結果、リモコン弁18aの操作量の増
加に伴って可変リリーフ弁27の圧力が増加するように
設定され、クランプアーム9が自動車100に当たった
後は、リモコン弁18aの操作によりクランプアーム9
の押付力を調整することができる。また、負荷表示器2
8にシリンダの負荷圧が表示されるので、オペレータは
容易に負荷の状況を把握することができる。
【0040】このようにして、本解体作業機の制御装置
によれば、オペレータは負荷表示器28の表示を見なが
らクランプアーム9で自動車100を押し潰す時の力の
大きさを把握することができ、且つリモコン弁18aの
操作でクランプアーム9に加わる押し潰し力を確実に調
整することができるので、自動車100を過度に潰し過
ぎて、内部の部品の解体が困難になることを防止するこ
とができる。
【0041】また、自動車の大きさが異なっても、押し
潰し力を容易に加減することができ、作業効率の向上を
図ることができる。さらに、可変リリーフ弁27を採用
しているので、容易に最高圧を変更でき、例えば車種に
よって可変リリーフ弁の最高圧を制限することも容易で
あり、より安全に作業ができるようになる利点もある。
【0042】〔第2実施形態〕第2実施形態にかかる解
体作業機の油圧ショベル本体1に関しても、従来技術
(図12)及び前記実施形態に記載したものと同様であ
るので、ここでは説明を省略し、図4を参照して、本実
施形態の特徴とする油圧システムについて説明する。図
4に示すように、この油圧システムは、従来技術のもの
(図13参照)に、圧力検出手段としての圧力検出器3
7,電磁比例減圧弁38,操作器としてのリモコン弁1
8aの操作ペダル39,リモコン弁18aに設けられた
操作力調整手段としての負荷フイードバックシリンダ3
9a及びコントローラ40を付設したものである。
【0043】つまり、この油圧システムには、エンジン
10により駆動されるメインポンプ11a,11b及び
サブポンプ12,パイロットポンプ13と、メインポン
プ11a,11bから供給される圧油を油圧シリンダ5
a,6a,7a,8a及び油圧式モータ2a,2b,3
a,8bに配分するメインコントロール弁14と、油圧
シリンダ9aへの圧油を制御する方向切換弁16とがそ
なえられる。また、メインコントロール弁14とカッタ
シリンダ8a,カッタモータ8bとの間には、サブコン
トロール弁15が介装される。これにより、従来技術の
ものと同様に動作するようになっている。
【0044】また、方向切換弁16も、従来技術のもの
と同様にクランプモードaと解除モードbと保持モード
cとをそなえた3モード切換弁であり、電磁制御により
作動するリモートコントロール弁(リモコン弁)18
a,18bによってパイロット圧を制御されて作動する
ようになっている。このパイロット圧にはパイロットポ
ンプ13からの油圧が用いられる。
【0045】また、方向切換弁16とクランプシリンダ
(油圧式アクチュエータ)9aの両油室と間に設けられ
た油路23a,23bの相互間には、リモコン弁18a
により方向切換弁16と連動するようにモードを制御さ
れる前記と同様な再生弁19が介装されている。さら
に、クランプシリンダ9aの収縮用油室9ab側の油路
23bには前記と同様なアンロード弁20が設けられて
いる。
【0046】そして、本制御装置の油圧システムでは、
オペレータが操作ペダル39によりリモコン弁18aを
手動操作できるようになっている。さらに、この操作ペ
ダル(操作器)39の操作反力(操作力)を調整する操
作力調整手段として負荷フィードバックシリンダ39a
がそなえられている。負荷フィードバックシリンダ(操
作力調整手段)39aの圧力室は、制御手段としての電
磁比例減圧弁38のパイロット圧により圧力調整され、
この負荷フィードバックシリンダ39aの圧力がゼロで
あれば操作ペダル39の操作反力はゼロとなり、また、
負荷フィードバックシリンダ39aの圧力が立ち上がれ
ば、この圧力に比例するように操作ペダル39の操作反
力が付与されるようになっている。
【0047】図5はコントローラ40の機能構成を示す
ブロック図であり、図5に示すように、コントローラ4
0は、圧力検出器の検出信号に基づいて制御信号を設定
する制御信号設定器41と、制御信号設定器41で設定
された制御信号によって電磁比例減圧弁38を駆動する
ドライバ42とを有している。電磁比例減圧弁38は、
制御信号がゼロ(圧力ゼロ)であれば、負荷フィードバ
ックシリンダ39aの圧力をゼロとするように作動し、
制御信号が立ち上がれば、この制御信号の大きさ比例す
るように操作ペダル39に作動油の圧力を供給するよう
になっている。
【0048】本発明の第2実施形態としての解体作業機
の制御装置は、上述のように構成されているので、オペ
レータが図4に示すリモコン弁18aの操作ペダル39
を押すと、リモコン弁18aから方向切換弁16に制御
圧が出力され、方向切換弁16は室aに切り換わり、サ
ブポンプ12からの圧油がクランプシリンダ9aのヘッ
ド側に供給され、クランプシリンダ9aが伸び、クラン
プアーム9が下がる。この時、圧力検出器37の信号
が、コントローラ40に入力される。
【0049】コントローラ40では、図5に示すよう
に、圧力検出器37の信号が信号設定器41に入力され
るが、信号設定器41では、図6に示すような特性で、
検出圧力に対して制御信号を設定する。つまり、クラン
プアーム9が無負荷で作動する低い圧力域では、制御信
号をゼロとし、クランプアーム9が自動車100に当た
りクランプシリンダ9aに負荷が加わり圧力が上昇する
と制御信号を立ち上げて、その後は、圧力の上昇に従っ
て、制御信号が大きくなるように設定する。
【0050】したがって、クランプアーム9が自動車1
00に当たっていない間は、信号設定器41の制御信号
はゼロとなり、電磁比例減圧弁38は駆動されず、負荷
フイードバックシリンダ39aには作動油の油圧が供給
されないので、操作ペダル39の操作反力はゼロとな
り、オペレータは無負荷であることを感知できる。一
方、クランプアーム9が自動車100に当たりクランク
シリンダ9aの圧力が上昇すると、圧力検出器37の信
号に基づき、信号設定器41から負荷圧に応じた制御信
号がドライバ27に出力され、電磁比例減圧弁38が駆
動される。これに伴って、負荷フイードバックシリンダ
39aに電磁比例減圧弁38の出力圧が加わり、操作ペ
ダル39に出力圧に応じた操作反力が生じるようにな
り、オペレータはクランプアーム9に作用している力を
感知することができる。
【0051】このようにして、オペレータはクランプア
ーム9で自動車100を押し潰す時の力を感知できるの
で、容易にクランプアーム9に加わる力を調整でき、自
動車100を過度に潰し過ぎて部品の解体が困難になる
ことを防止できる。また、リモコン弁18aの操作力で
押し付け力を感知できるので、複雑な操作や表示を見る
ことが必要なく、自動車の大きさが異なっても押し付け
力を容易に加減でき、作業効率の向上が図れる利点があ
る。
【0052】〔第3実施形態〕第3実施形態にかかる解
体作業機の油圧ショベル本体1に関しても、従来技術
(図12)及び前記実施形態に記載したものと同様であ
るので、ここでは説明を省略し、図7を参照して、本実
施形態の特徴とする油圧システムについて説明する。図
7に示すように、この油圧システムは、従来技術のもの
(図13参照)に、圧力検出器(圧力検出手段)43,
電磁比例減圧弁44,変位設定器(動作制限量設定手
段)45,変位検出器(動作量検出手段)46,コント
ローラ50,変位表示器51を付設したものである。つ
まり、この油圧システムには、エンジン10により駆動
されるメインポンプ11a,11b及びサブポンプ1
2,パイロットポンプ13と、メインポンプ11a,1
1bから供給される圧油を油圧シリンダ5a,6a,7
a,8a及び油圧式モータ2a,2b,3a,8bに配
分するメインコントロール弁14と、油圧シリンダ9a
への圧油を制御する方向切換弁16とがそなえられる。
また、メインコントロール弁14とカッタシリンダ8
a,カッタモータ8bとの間には、サブコントロール弁
15が介装される。これにより、従来技術のものと同様
に動作するようになっている。
【0053】また、方向切換弁16も、従来技術のもの
と同様にクランプモードaと解除モードbと保持モード
cとをそなえた3モード切換弁であり、電磁制御により
作動する操作器としてのリモートコントロール弁(リモ
コン弁)18a,18bによってパイロット圧を制御さ
れて作動するようになっている。このパイロット圧には
パイロットポンプ13からの油圧が用いられる。
【0054】また、方向切換弁16とクランプシリンダ
9aの両油室と間に設けられた油路23a,23bの相
互間には、リモコン弁18aにより方向切換弁16と連
動するようにモードを制御される前記と同様な再生弁1
9が介装されている。さらに、クランプシリンダ9aの
収縮用油室9ab側の油路23bには前記と同様なアン
ロード弁20が設けられている。
【0055】そして、本制御装置の油圧システムでは、
クランプシリンダ9aのヘッド側の回路(油路23a)
にヘッド圧を検出する圧力検出器43が設けられ、クラ
ンプシリンダ9aにその伸縮変位量を検出する変位検出
器46が設けられている。また、押し潰し時におけるク
ランプシリンダ9aの変位量を設定する変位設定器45
が設けられており、コントローラ50では、各検出器4
3,46からの検出情報や変位設定器45の設定情報に
基づいて、リモコン弁18aの出力回路に設けられた電
磁比例減圧弁44を制御するようになっている。
【0056】図8はコントローラ50の機能構成を示す
ブロック図であり、図8に示すように、コントローラ5
0には、切換信号設定器(負荷判定手段)52と、初期
変位量記憶器53と、減算器54a,54bと、最小値
設定器55と、信号選択器56aと、制御信号設定器5
7と、最大信号設定器58と、信号選択器56bと、ド
ライバ59とがそなえられる。
【0057】このうち、切換信号設定器52は圧力検出
器43の検出信号に基づいて切換信号を設定する。つま
り、切換信号設定器52は、圧力検出器43の検出信号
に基づいて検出圧力が所定値未満であればクランプアー
ム9は自動車(解体対象物)に当たっていない無負荷状
態であるとしてOFF信号を出力し、検出圧力が所定値
以上であればクランプアーム9は自動車(解体対象物)
に当たっている負荷状態であるとしてON信号を出力す
るようになっている。したがって、切換信号設定器52
は負荷判定手段としても機能する。
【0058】また、初期変位量記憶器53は、切換信号
設定器52の設定信号及び変位検出器46の検出信号に
基づいてクランプシリンダ9aの初期変位量を記憶す
る。減算器54aは、変位検出器(動作量検出手段)4
5による検出値と初期変位量記憶器53からの初期変位
量との偏差、即ち、クランプシリンダ9aの変位(動作
量)を演算する。また、減算器54bは、変位設定器
(動作制限量設定手段)45からの設定信号〔クランプ
シリンダ9aの変位(動作量)の制限量にかかる信号〕
と減算器54aによる演算値(クランプシリンダ9aの
変位)との偏差を演算する。
【0059】さらに、最小値設定器55は、クランプシ
リンダ9aの変位の最小値を設定する。また、信号選択
器56aは、切換信号設定器52からの設定信号に基づ
いて最小値設定器55で設定された最小値と減算器54
bの演算値とを切り換える。つまり、切換信号設定器5
2がON信号を出力すれば減算器54bの演算値を選択
し、切換信号設定器52がOFF信号を出力すれば最小
値設定器55で設定された最小値を選択するようになっ
ている。
【0060】制御信号設定器57は、クランプシリンダ
9aの変位の偏差から電磁比例減圧弁44の制御信号を
求める。最大値設定器58は、変位にかかる最大値を設
定する。なお、制御信号設定器57では、図9に示すよ
うに減算器54bから出力される変位偏差の減少に伴つ
て制御信号が下がる(制御量を少なくする)ような特性
で制御信号の設定を行なうようになっている。
【0061】信号選択器56bは、切換信号設定器52
からの設定信号に基づいて最大信号設定器58で設定さ
れた最大値と制御信号設定器57での設定値を切り換え
る。つまり、切換信号設定器52がON信号を出力すれ
ば制御信号設定器57での設定値を選択し、切換信号設
定器52がOFF信号を出力すれば最大信号設定器58
で設定された最大値を選択するようになっている。ドラ
イバ59は信号選択器56bからの選択信号に基づい
て、電磁比例減圧弁44を制御する。また、変位表示器
51には、信号選択器56aで選択された変位値が出力
されるようになっている。
【0062】本発明の第3実施形態としての解体作業機
の制御装置は、上述のように構成されているので、図7
に示すリモコン弁18aを操作すると、リモコン弁18
aから方向切換弁16に制御圧が出力され、方向切換弁
16は室aに切り換わり、サブポンプ12からの圧油
は、クランプシリンダ9aのヘッド側に供給され、クラ
ンプシリンダ9aが伸びてクランプアーム9が下がる。
この時、圧力検出器43及び変位検出器46の信号が、
コントローラ50に入力される。
【0063】この後は、クランプアーム9が自動車10
0に当たっていない場合と当たっている場合とで、動作
が異なるので、これらを分けて説明する。 (1)クランプアーム9が自動車100に当たっていな
い場合 図8に示すように、切換信号設定器52は圧力検出器4
3の信号に基づいて切換信号を設定する。クランプシリ
ンダ9aが無負荷で作動している圧力域ではOFF信号
を出力し、クランプアーム9が自動車100に当たりク
ランプシリンダ9aの圧力が上昇するとON信号を出力
する。
【0064】クランプアーム9が自動車100に当たっ
ていない場合には、クランプアーム9の負荷が小さく、
切換信号設定器52からOFF信号が出力されるので、
信号選択器56bで最大信号設定器58の出力が選択さ
れ、ドライバ59を介して電磁比例減圧弁44が駆動さ
れる。その結果、電磁比例減圧弁44は最大圧を出力す
るように作動するので、リモコン弁18aの出力圧は減
圧されることなく、そのまま出力される。また、信号選
択器56aで最小値設定器55の出力が選択され、変位
表示器51はゼロを表示する。 (2)クランプアーム9が自動車100に当たっている
時 クランプアーム9が自動車100に当たっている場合に
は、クランプアーム9の負荷が大きくなり、切換信号設
定器52からON信号が出力されるので、初期変位量記
憶器53は切換信号がOFFからONに変わった時点の
変位検出器46の信号を記憶する。減算器54aでは、
変位検出器46の信号から初期変位記憶器53で記憶し
た初期変位量を減算し、自動車100の押し潰し時の変
位量を算出する。減算器54bでは、押し潰し量を設定
する変位設定器45の出力と減算器54bで求めた変位
量の偏差を求める。
【0065】切換信号設定器52からはON信号が出力
されるので、信号選択器56bで減算器54bの出力を
選択し、制御信号設定器57で電磁比例減圧弁44の制
御信号に変換され、信号選択器56b、ドライバ59を
介して電磁比例減圧弁44が駆動される。制御信号設定
器57では、図9に示すように減算器54bから出力さ
れる変位偏差の減少に伴つて制御信号を下げる(変位、
即ち動作量を少なくする)ので、変位設定器45で設定
された変位量に近づくと電磁比例減圧弁44によりリモ
コン弁18aの出力圧が減じられ、方向切換弁16が中
立に復帰する。この結果、自動車100の変形量が所定
の値になるとクランプアーム9が停止するようになる。
【0066】このようにして、クランプアーム9で自動
車100を押し潰す時の変形量を自動的に調整すること
ができるので、自動車100を過度に潰しすぎて、部品
の解体が困難になることを防止できる。また、変形量を
変位設定器45で調整できるので、自動車の大きさが異
なっても、自由に変形量を加減できる。従って、同一車
種の場合は変形量を一定にすることができるので、作業
効率の向上が図れ、かつスクラップの後処置が容易にな
る利点もある。
【0067】〔第4実施形態〕第4実施形態は、第3実
施形態の一部を変更したものである。したがって、第4
実施形態にかかる解体作業機の油圧ショベル本体1に関
しても、従来技術(図12)及び前記実施形態に記載し
たものと同様であるので、ここでは説明を省略し、図1
0を参照して、本実施形態の特徴とする油圧システムに
ついて説明する。図10に示すように、この油圧システ
ムは、従来技術のもの(図13参照)に、圧力検出器
(圧力検出手段)61,電磁比例減圧弁62,変位設定
器63,変位表示器64,流量検出器(流量検出手段)
65,コントローラ60を付設したものである。
【0068】つまり、この油圧システムには、エンジン
10により駆動されるメインポンプ11a,11b及び
サブポンプ12,パイロットポンプ13と、メインポン
プ11a,11bから供給される圧油を油圧シリンダ5
a,6a,7a,8a及び油圧式モータ2a,2b,3
a,8bに配分するメインコントロール弁14と、油圧
シリンダ9aへの圧油を制御する方向切換弁16とがそ
なえられる。また、メインコントロール弁14とカッタ
シリンダ8a,カッタモータ8bとの間には、サブコン
トロール弁15が介装される。これにより、従来技術の
ものと同様に動作するようになっている。
【0069】また、方向切換弁16も、従来技術のもの
と同様にクランプモードaと解除モードbと保持モード
cとをそなえた3モード切換弁であり、電磁制御により
作動するリモートコントロール弁(リモコン弁)18
a,18bによってパイロット圧を制御されて作動する
ようになっている。このパイロット圧にはパイロットポ
ンプ13からの油圧が用いられる。
【0070】また、方向切換弁16とクランプシリンダ
9aの両油室と間に設けられた油路23a,23bの相
互間には、リモコン弁18aにより方向切換弁16と連
動するようにモードを制御される前記と同様な再生弁1
9が介装されている。さらに、クランプシリンダ9aの
収縮用油室9ab側の油路23bには前記と同様なアン
ロード弁20が設けられている。
【0071】そして、本制御装置の油圧システムでは、
クランプシリンダ9aのヘッド側の回路(油路23a)
にヘッド圧を検出する圧力検出器61が設けられ、クラ
ンプシリンダ9aに用いられた作動油の流量を検出する
流量検出器65が方向切換弁16の戻り回路に設けられ
ている。また、押し潰し時におけるクランプシリンダ9
aの変位量を設定する変位設定器63が設けられてお
り、コントローラ60では、各検出器61,65からの
検出情報や変位設定器63の設定情報に基づいて、リモ
コン弁18aの出力回路に設けられた電磁比例減圧弁6
2を制御するようになっている。
【0072】図11はコントローラ44の機能構成を示
すブロック図であり、図11に示すように、コントロー
ラ44には、切換信号設定器66と、積分器67と、信
号変換器68と、減算器69と、制御信号設定器70
と、最大信号設定器71と、信号選択器72と、ドライ
バ73とをそなえている。このうち、切換信号設定器6
6は、圧力検出器61からの検出信号に基づいて切換信
号を設定して出力する。つまり、切換信号設定器66
は、圧力検出器61の検出信号に基づいて検出圧力が所
定値未満であればクランプアーム9は自動車(解体対象
物)に当たっていない無負荷状態であるとしてOFF信
号を出力し、検出圧力が所定値以上であればクランプア
ーム9は自動車(解体対象物)に当たっている負荷状態
であるとしてON信号を出力するようになっている。し
たがって、切換信号設定器66は負荷判定手段としても
機能する。
【0073】積分器67は切換号設定器66からの設定
信号に基づいて積分演算を行なうもので、リセット機能
を有している。信号変換器68は、積分器67からの出
力を変位量に変換する。つまり、積分器67及び信号変
換器68は、流量検出器65の検出信号からクランプシ
リンダ9aの変位量を推定する変位推定手段(動作量推
定手段)として機能するようになっている。
【0074】また、減算器69は、信号変換器68から
の出力と変位設定器67からの出力との偏差を演算す
る。制御信号設定器70は、減算器69で演算された変
位の偏差から、電磁比例減圧弁62の制御信号を設定す
る。制御信号設定器70では、第3実施形態の場合(図
9参照)と同様な特性で設定する。
【0075】また、最大信号設定器71は、変位にかか
る最大値を設定する。信号選択器72は、切換信号設定
器66からの設定信号に基づいて制御信号設定器70か
らの出力と最大信号設定器71からの出力を切り換え
る。ドライバ73は信号選択器64からの選択信号に基
づいて、電磁比例減圧弁62を制御する。なお、変位表
示器64には、信号選択器61で選択された変位値が出
力されるようになっている。
【0076】本発明の第4実施形態としての解体作業機
の制御装置は、上述のように構成されているので、図1
0に示すリモコン弁18aを操作すると、リモコン弁1
8aから方向切換弁16に制御圧が出力され、方向切換
弁16は室aに切換わり、サブポンプ12からの圧油
は、クランプシリンダ9aのヘッド側に供給され、クラ
ンプシリンダ9aが伸び、クランプアーム9が下がる。
この時、圧力検出器61および流量検出器65の信号
が、コントローラ60に入力される。
【0077】コントローラ60では、以下の演算により
電磁比例減圧弁62を制御してクランプシリンダ9aの
変位を制御して自動車100の押し潰し変形量を調整す
る。つまり、図11に示すように、圧力検出器61の信
号に基づいて、切換信号設定器66で切換信号を設定さ
れる。クランプシリンダ9aが無負荷で作動している圧
力域ではOFF信号を出力し、クランプアーム9が自動
車100に当たりクランプシリンダ9aの圧力が上昇す
るとON信号を出力する。
【0078】以下にクランプアーム9が自動車100に
当たっていない場合と、当たっている場合に分けて作用
を説明する。 (1)クランプアーム9が自動車100に当たっていな
い時 切換信号設定器66からOFF信号が出力されるので、
信号選択器72で最大信号設定器71の出力が選択さ
れ、ドライバ73を介して電磁比例減圧弁62が駆動さ
れる。その結果、電磁比例減圧弁62は最大圧を出力す
るように作動するので、リモコン弁18aの出力圧は減
圧されることなく、そのまま出力され通常の操作ができ
る。 (2)クランプアーム9が自動車100に当たっている
時 切換信号設定器66からON信号が出力されるので、積
分器67は流量検出器65の信号を積分する。積分器6
7の出力は信号変換器68で変位量に変換され、減算器
69で変位設定器67の出力と比較され変位偏差を求め
られる。減算器69の出力は、制御信号設定器70で電
磁比例滅圧弁69の制御信号に変換され、ドライバ73
を介して電磁比例減圧弁62が駆動される。制御信号設
定器70は、図9に示すように減算器69から出力され
る変位偏差の減少に伴って制御信号を下げるので、変位
設定器67で設定された変形量に近づくと電磁比例減圧
弁69でリモコン弁18aの出力圧が減じられ、方向切
換弁16が中立に復帰する。その結果、自動車100の
変形量が所定の値になるとクランプアーム9が停止す
る。
【0079】このように、クランプアーム9で自動車1
00を押し潰す時の変形量を自動的に調整することがで
きるので、自動車100を過度に潰しすぎて、部品の解
体が困難になることを防止できるのである。また、変形
量自体を変位設定器67で調整できるので、自動車の大
きさが異なっても、自由に変形量を容易に加減でき、同
一車種の場合は変形量を−定にすることができるので、
作業効率の向上が図れ、かつスクラップの後処置が容易
になる。
【0080】さらに、流量検出器を使用してシリンダ変
位を検出しているので、上部旋回体に設置することがで
き、下部走行体への電気配線が不要になり、コストを下
げることができる。また、クランプシリンダ9aに直接
検出器を設けていないので、物に当たって破損すること
がなく、安心して作業ができる。なお、本発明は、上述
の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変更して実施しうるものである。
【0081】例えば、各実施形態の油圧回路の構成は一
例であり、これらに限定されるものではない。また、本
解体作業機の制御装置は、自動車の解体作業に用いてい
るが、解体対象物は自動車に限定されるものではない。
【0082】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の解体作業機の制御装置によれば、クランプアーム
に所定の負荷が加わったらアクチュエータの作動圧力が
検出された操作器の操作量信号に対応した圧力となるよ
うにアクチュエータの作動圧力が調整されるので、クラ
ンプアームが例えば自動車のような解体対象物をクラン
プしたらクランプアームに所定の負荷が加わるため、操
作器の操作量信号に対応してアクチュエータが制御され
るようになり、適切な作動圧力で解体対象物をクランプ
することができる。したがって、解体対象物が自動車の
場合には、自動車を過度に潰し過ぎないようにでき、自
動車内部の部品の解体も確実に行なえるようになるな
ど、解体対象物の解体を適切に行なうことができるよう
になる。さらに、クランプアームの負荷状態を表示する
表示手段を設ければ(請求項2)、オペレータが表示さ
れたクランプアームの負荷状態を見ながら作業を行なう
ことができ、解体対象物の解体をより適切に且つより容
易に行なうことができるようになる。
【0083】請求項3記載の本発明の解体作業機の制御
装置によれば、オペレータは操作器の操作力の状態によ
ってクランプアームで自動車等を押し潰す時の力を的確
に感知することができ、クランプアームに加わる力を容
易に調整でき、自動車を過度に潰し過ぎないようにで
き、自動車内部の部品の解体も確実に行なえるようにな
るなど、解体対象物の解体を適切に行なうことができる
ようになる。特に、オペレータは複雑な操作をする必要
もなく表示を見る必要もないため、極めて容易に、クラ
ンプアームを適切に制御することができ、また、自動車
の大きさが異なっても押し付け力を容易に加減でき、作
業効率の向上が図れる利点がある。
【0084】請求項4,5記載の本発明の解体作業機の
制御装置によれば、アクチュエータの動作量を検出(請
求項4)又は推定(請求項5)して、クランプアームに
所定の負荷が加わったらアクチュエータの動作量とこの
アクチュエータの動作を制限するように設定された動作
制限量との偏差に基づいた補正量だけ操作器による操作
信号を操作減側に補正するため、操作器の操作量信号に
対応してアクチュエータが過剰に制御されないようにな
り、適切な作動圧力で解体対象物をクランプすることが
できるようになる。したがって、解体対象物が自動車の
場合には、自動車を過度に潰し過ぎないようにでき、自
動車内部の部品の解体も確実に行なえるようになるな
ど、解体対象物の解体を適切に行なうことができるよう
になる。
【0085】さらに、クランプアームの動作量を表示す
る表示手段を設ければ(請求項6)、オペレータが表示
されたクランプアームの動作量を見ながら作業を行なう
ことができ、解体対象物の解体をより適切に且つより容
易に行なうことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての解体作業機の制
御装置にかかる油圧システム図である。
【図2】本発明の第1実施形態としての解体作業機の制
御装置にかかる制御ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態としての解体作業機の制
御装置の信号変換器の特性図である。
【図4】本発明の第2実施形態としての解体作業機の制
御装置にかかる油圧システム図である。
【図5】本発明の第2実施形態としての解体作業機の制
御装置にかかる制御ブロック図である。
【図6】本発明の第2実施形態としての解体作業機の制
御装置の信号設定器の特性図である。
【図7】本発明の第3実施形態としての解体作業機の制
御装置にかかる油圧システム図である。
【図8】本発明の第3実施形態としての解体作業機の制
御装置にかかる制御ブロック図である。
【図9】本発明の第3実施形態としての解体作業機の制
御装置の信号設定器の特性図である。
【図10】本発明の第4実施形態としての解体作業機の
制御装置にかかる油圧システム図である。
【図11】本発明の第4実施形態としての解体作業機の
制御装置にかかる制御ブロック図である。
【図12】従来の解体作業機としての油圧ショベルをベ
ースとした自動車解体作業機の一例を示す側面図であ
る。
【図13】従来の解体作業機の制御装置にかかる油圧シ
ステム図である。
【符号の説明】
1 解体作業機の油圧ショベル本体 2 下部走行体 2a,2b 油圧式走行モータ 3 上部旋回体 3a 油圧式旋回モータ 4 作業アーム 5 ブーム 5a ブームシリンダ(油圧シリンダ) 6 アーム 6a アームシリンダ(油圧シリンダ) 7a バケットシリンダ(油圧シリンダ) 8 カッタ 8a カッタシリンダ(油圧シリンダ) 8b 油圧式カッタモータ 9 クランプアーム 9a 油圧式のアクチュエータとしてのクランプシリン
ダ(油圧シリンダ) 9aa クランプシリンダ9aの伸長用油室 9ab クランプシリンダ9aの収縮用油室 10 エンジン 11a,11b メインポンプ 12 サブポンプ 13 パイロットポンプ 14 メインコントロール弁 15 サブコントロール弁 16 方向切換弁 17 リリーフ弁 18a,18b 操作器としてのリモートコントロール
弁(リモコン弁) 19 再生弁 20 アンロード弁 21 作動油タンク 22 逆止弁 23a,23b 油路 24 作動圧力検出手段としての圧力検出器(圧力セン
サ) 25 操作量検出手段としての圧力検出器(圧力セン
サ) 26 電磁比例減圧弁 27 調整手段としての可変リリーフ弁 28 負荷表示器(表示手段) 30 コントローラ 31 負荷判定手段としての切換信号設定器 32 圧力信号設定器 33 最高圧信号設定器 34 信号選択器 35 信号変換器 36 駆動手段としてのドライバ 37 圧力検出器 38 制御手段としての電磁比例減圧弁 39 操作ペダル(操作器) 39a 操作力調整手段としての負荷フイードバックシ
リンダ 40 コントローラ 41 制御信号設定器 42 ドライバ 43 圧力検出器(圧力検出手段) 44 電磁比例減圧弁 45 変位設定器(動作制限量設定手段) 46 変位検出器(動作量検出手段) 50 コントローラ 51 変位表示器 52 切換信号設定器(負荷判定手段) 53 初期変位量記憶器 54a,54b 減算器 55 最小値設定器 56a,56b 信号選択器 57 制御信号設定器 58 最大信号設定器 56b 信号選択器 59 ドライバ 60 コントローラ 61 圧力検出器(圧力検出手段) 62 電磁比例減圧弁 63 変位設定器 64 変位表示器 65 流量検出器(流量検出手段) 66 切換信号設定器(負荷判定手段) 67 変位推定手段(動作量推定手段)としての積分器 68 変位推定手段(動作量推定手段)としての信号変
換器 69 減算器 70 制御信号設定器 71 最大信号設定器 72 信号選択器 73 ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 的場 信明 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 飯田 忠晴 兵庫県高砂市荒井町新浜二丁目8番19号 高菱エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2E176 AA00 DD01 DD58 DD59 DD64

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ショベルをベースに構成され、解体
    対象物をクランプするクランプアームと、該クランプア
    ームを駆動する油圧式のアクチュエータとをそなえた解
    体作業機における制御装置であって、 該アクチュエータを操作する操作器と、 該操作器の操作量を検出する操作量検出手段と、 該アクチュエータの作動圧力を検出する作動圧力検出手
    段と、 該アクチュエータの作動圧力を外部信号に基づいて調整
    しうる調整手段と、 該作動圧力検出手段で検出された作動圧力から該クラン
    プアームに所定の負荷が加わったか否かを判定する負荷
    判定手段と、 該負荷判定手段により該クランプアームに所定の負荷が
    加わったと判定されたら、該アクチュエータの作動圧力
    が該操作量検出手段により検出された該操作器の操作量
    信号に対応した圧力となるように該調整手段を駆動する
    駆動手段とから構成されていることを特徴とする、解体
    作業機の制御装置。
  2. 【請求項2】 該作動圧力検出手段で検出された作動圧
    力に対応する該クランプアームの負荷状態を表示する表
    示手段が付設されていることを特徴とする、請求項1記
    載の解体作業機の制御装置。
  3. 【請求項3】 油圧ショベルをベースに構成され、解体
    対象物をクランプするクランプアームと、該クランプア
    ームを駆動する油圧式のアクチュエータとをそなえた解
    体作業機における制御装置であって、 該アクチュエータを操作する操作器と、 該アクチュエータの作動圧力を検出する圧力検出手段
    と、 該圧力検出手段で検出された作動圧力から該操作器の操
    作力を調整する操作力調整手段と、 該操作力が該アクチュエータの作動圧力に応じた大きさ
    になるように、該アクチュエータの作動圧力に応じて該
    操作力調整手段を制御する制御手段とから構成されてい
    ることを特徴とする、解体作業機の制御装置。
  4. 【請求項4】 油圧ショベルをベースに構成され、解体
    対象物をクランプするクランプアームと、該クランプア
    ームを駆動する油圧式のアクチュエータとをそなえた解
    体作業機における制御装置であって、 該アクチュエータを操作する操作器と、 該アクチュエータの作動圧力を検出する圧力検出手段
    と、 該アクチュエータの動作量を検出する動作量検出手段
    と、 該アクチュエータの動作制限量を設定する動作制限量設
    定手段と、 該圧力検出手段で検出された作動圧力から該クランプア
    ームに所定の負荷が加わったか否かを判定する負荷判定
    手段と、 該負荷判定手段により該クランプアームに所定の負荷が
    加わったと判定されたら、この時に該動作量検出手段に
    より検出された該アクチュエータの動作量と、該動作制
    限量設定手段で設定された動作制限量との偏差に基づい
    た補正量だけ、該操作器による操作信号を操作減側に補
    正する操作信号補正手段とから構成されていることを特
    徴とする、解体作業機の制御装置。
  5. 【請求項5】 油圧ショベルをベースに構成され、解体
    対象物をクランプするクランプアームと、該クランプア
    ームを駆動する油圧式のアクチュエータとをそなえた解
    体作業機における制御装置であって、 該アクチュエータを操作する操作器と、 該アクチュエータの作動圧力を検出する圧力検出手段
    と、 該アクチュエータの動作制限量を設定する動作制限量設
    定手段と、 該圧力検出手段で検出された作動圧力から該クランプア
    ームに所定の負荷が加わったか否かを判定する負荷判定
    手段と、 該アクチュエータに供給された作動油流量を検出する流
    量検出手段と、 該流量検出手段で検出された流量から該アクチュエータ
    の動作量を推定する動作量推定手段と、 該負荷判定手段により該クランプアームに所定の負荷が
    加わったと判定されたら、この時に該動作量推定手段に
    より推定された該アクチュエータの動作量と、該動作制
    限量設定手段で設定された動作制限量との偏差に基づい
    た補正量だけ、該操作器による操作信号を操作減側に補
    正する操作信号補正手段とから構成されていることを特
    徴とする、解体作業機の制御装置。
  6. 【請求項6】 該動作量検出手段又は該動作量推定手段
    で検出又は推定された該クランプアームの動作量を表示
    する表示手段が付設されていることを特徴とする、請求
    項4又は5記載の解体作業機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006177090A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Hitachi Constr Mach Co Ltd 把持力制御装置および作業機械

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177090A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Hitachi Constr Mach Co Ltd 把持力制御装置および作業機械
JP4554350B2 (ja) * 2004-12-24 2010-09-29 日立建機株式会社 把持力制御装置および作業機械

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