JP2905324B2 - 油圧建設機械の原動機回転数制御装置 - Google Patents

油圧建設機械の原動機回転数制御装置

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JP2905324B2 JP30502491A JP30502491A JP2905324B2 JP 2905324 B2 JP2905324 B2 JP 2905324B2 JP 30502491 A JP30502491 A JP 30502491A JP 30502491 A JP30502491 A JP 30502491A JP 2905324 B2 JP2905324 B2 JP 2905324B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油圧建設機械の原動機回
転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は先に特開昭63−16704
2号公報に開示するような原動機回転数制御装置を提案
した。この原動機回転数制御装置は負荷に応じて原動機
の回転数を増大させて燃料消費率の改善や騒音の低減を
図るようにしたものであり、たとえばホイール式油圧シ
ョベルの走行圧力が所定値以上のときにエンジン回転数
を所定値だけ増加させようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなエンジン回
転数制御方式を油圧ショベルのフロント作業に採用する
場合は次のような問題がある。油圧ショベルはブームシ
リンダ、アームシリンダ、バケットシリンダ、旋回モー
タを有し、各油圧アクチュエータの圧力特性は各アクチ
ュエータの重量、リンク比、駆動シリンダの受圧面積な
どによりそれぞれ異なる。たとえば、アーム引き作業、
バケット引き作業、バケット押し作業の無負荷時の圧力
は50kgf/cm2〜100kgf/cm2程度であり比較的低い。
一方、シリンダのロッド側(受圧面積小)で駆動される
アーム押し作業や、慣性力の大きい旋回作業では無負荷
時の微操作でも150kgf/cm2〜350kgf/cm2程度の比
較的高い圧力が発生する。このため、油圧ポンプの圧力
がアーム引き作業とバケット引き作業を同時に行なう掘
削作業時の圧力、たとえば200kgf/cm2に達したとき
にエンジン回転数が増加するようにセッティングする
と、本来回転数増加が不必要なアーム押し作業時や旋回
作業時にもエンジン回転数が増加してしまい、燃費、騒
音、発煙、操作フィーリングの点で好ましくない。
【0004】本発明の目的は、原動機回転数増加が必要
な作業状態時にのみ原動機回転数を増加させることので
きる油圧建設機械の原動機回転数制御装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1に対
応付けて説明すると、本発明に係る原動機回転数制御装
置は、少なくとも複数の油圧アクチュエータにそれぞれ
対応する各操作手段のそれぞれの操作の有無と操作方向
とに基づいて、原動機回転数の増量が必要な操作状態か
否かを判別する判別手段75と、原動機回転数設定手段
57で設定された原動機回転数を、判別手段75で判別
された原動機回転数の増量が必要な操作状態に対応して
所定値だけ増加させる原動機回転数補正手段(74,7
6)とを備えて上記目的を達成する。請求項2の装置
は、ポンプ圧力に応じて原動機回転数をさらに増量させ
るものである。請求項3の装置は、ポンプ圧力も加味し
て操作状態を判別するものである。請求項4の装置は、
原動機回転数を増量すべき操作状態を2種類以上設定
し、各操作状態に応じて増量する回転数を異ならせるも
のである。
【0006】
【作用】原動機回転数の増量が必要な操作状態が判別手
段75で判別されると、たとえば燃料レバーの操作量に
依存して設定された原動機回転数が、その判別された操
作状態に対応して所定値だけ増加される。また、ポンプ
圧力に応じてさらに原動機回転数が増量される。さら
に、原動機回転数を増量すべき操作状態が2種類以上設
定され、各操作状態に最適な原動機回転数の増量分が異
なった値に設定される場合、これら複数の操作状態の中
からいずれの操作状態かが判別され、その判別結果に応
じて原動機回転数が増量される。
【0007】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0008】
【実施例】図1〜図6により本発明をホイール式油圧シ
ョべルに適用した場合の一実施例を説明する。図2は本
発明に係る油圧建設機械の駆動制御装置の全体構成を示
す図であり、1はエンジン(原動機)20により駆動さ
れる可変容量油圧ポンプである。エンジン20の回転数
は、ガバナ20aのガバナレバー20bをパルスモータ
21で回動することにより制御される。そして、そのエ
ンジン回転数に応じた可変容量油圧ポンプ1の吐出油が
走行用制御弁2を介して油圧モータ3に導かれるととも
に、ブーム用制御弁4を介してブーム用油圧シリンダ5
に導かれる。
【0009】また、6はエンジン20で駆動されるパイ
ロット油圧ポンプ、7は走行ペダルaで操作される走行
用パイロット弁であり、例えば前後進切換弁8を前進
(F位置)に切換えパイロット弁7のペダル7aを操作
すると、パイロット油圧ポンプ6からの吐出油がパイロ
ット式制御弁2のパイロットポート2aに導かれ、この
制御弁2がパイロット油圧に応じたストローク量で切換
わる。これにより、可変容量油圧ポンプ1からの吐出油
が圧力補償弁9,制御弁2を経て油圧モータ3に供給さ
れ車両が走行する。車両の速度は走行ペダル7aの踏込
量に依存する。
【0010】走行中にペダル7aを離すとパイロット弁
7が圧油を遮断しその出口ポートがタンク10と連通さ
れる。この結果、パイロットポート2aに作用していた
圧油が前後進切換弁8、スローリターン弁11、パイロ
ット弁7を介してタンク10に戻る。このとき、スロー
リターン弁11の絞りにより戻り油が絞られるからパイ
ロット式制御弁2は徐々に中立位置に切換わりながら車
両が徐々に減速されていく。
【0011】また不図示のブーム用油圧パイロット弁を
操作すると、その操作量に応じた圧力により油圧パイロ
ット式のブーム用制御弁4が切換わり、油圧ポンプ1か
らの吐出油が圧力補償弁12および制御弁4を介してブ
ーム用油圧シリンダ5に導かれ、油圧シリンダ5の伸縮
によりブームが昇降する。ここで、圧力補償弁9,12
は、油圧モータ3と油圧シリンダ5の作動を独立に補償
させ、これらにそれぞれの負荷圧よりも所定圧だけ高い
圧力を油圧ポンプ1から供給させるようにするものであ
る。
【0012】なお、油圧ショベルを掘削作業で使用する
ときには、ブームシリンダの他にアームシリンダ、バケ
ットシリンダおよび旋回モータが装着され、破砕機とし
て使用するときには、バケットシリンダで破砕機の首振
りが行なわれ、破砕機用アクチュエータが予備制御弁に
接続される。また、バイブロとして使用するときにはバ
ケットシリンダは非使用状態にし、予備制御弁にバイブ
ロ用アクチュエータが接続される。これら各シリンダ、
モータなどのアクチュエータは、ブームシリンダと同様
に、それぞれ対応する油圧パイロット弁の操作により発
生するパイロット圧力で操作される各制御弁を通して駆
動される。
【0013】可変容量油圧ポンプ1の傾転角、すなわち
押除け容積は、傾転角制御装置40により制御される。
傾転角制御装置40は、エンジン20により駆動される
油圧ポンプ41と、一対の電磁弁42,43と、電磁弁
42,43の切換に応じて油圧ポンプ41からの圧油に
よりピストン位置が制御されるサーボシリンダ44とか
ら成り、サーボシリンダ44のピストン位置に応じて油
圧ポンプ1の傾転角が制御される。ここで、一対の電磁
弁42,43はコントローラ50により切換制御され
る。
【0014】51は、油圧ポンプ1の傾転角θsを検出
する傾転角センサ、52は油圧ポンプ1の吐出圧力Pp
を検出する圧力センサ、53はエンジン20の回転数N
rを検出する回転数センサ、54は、油圧ポンプ1の吐
出圧力とアクチュエータの最大負荷圧力(油圧モータ3
の負荷圧力と油圧シリンダ5の負荷圧力のうち大きい方
の値であり、シャトル弁13にて選択されたものであ
る)との差圧、つまりLS差圧ΔPLSを検出する差圧
センサである。また、55はガバナレバー20bの回動
量Nθを検出するポテンショメ−タ、56は上述した各
シリンダなどのアクチュエータを操作する各パイロット
圧力を検出するパイロット圧力センサ群であり、これら
の各センサの検出結果はコントローラ50に入力され
る。57は、燃料レバー57aの手動操作に応じた目標
回転数Xを指令する回転数設定装置であり、その指令信
号もコントローラ50に入力される。
【0015】図3は、上述した各パイロット圧力を検出
するパイロット圧力センサ群56の詳細を示す図であ
る。56aはブーム上げ側のパイロット圧力センサ、5
6bはブーム下げ側のパイロット圧力センサ、56cは
アーム引き側のパイロット圧力センサ、56dはアーム
押し側のパイロット圧力センサ、56eはバケット引き
側のパイロット圧力センサ、56fはバケット押し側の
パイロット圧力センサ、56gは旋回パイロット圧力を
検出するパイロット圧力センサ、56hは走行パイロッ
ト圧力を検出するパイロット圧力センサ、56iはたと
えば破砕機用パイロット圧力を検出するパイロット圧力
センサである。
【0016】コントローラ50は、図4に示すようにポ
ンプ傾転角を制御する傾転角制御回路60を有し、この
制御回路60は、ロードセンシング制御部(以下、LS
制御部)61と、トルク制御部62と、最小値選択部6
3と、サーボ制御部64とから成る。
【0017】LS制御部61は、目標差圧ΔPLSR1
の設定部61aを有し、差圧センサ54で検出された差
圧ΔPLSDと、目標差圧との偏差Δ(PLS)を偏差
器61bで演算し、この偏差Δ(PLS)に基づいて関
数発生部61cで目標値の変化量ΔθLを演算する。さ
らに、この目標値の変化量ΔθLを積分器61dで積分
してロードセンシング制御のための目標ポンプ傾転角θ
Lとして出力する。
【0018】トルク制御部62は目標トルク演算部62
aを有し、この目標トルク演算部62aは、ポテンショ
メ−タ55で検出されたガバナレバー位置Nθからエン
ジンが発揮しているトルクTrを求めるとともに、回転
数センサ53で検出されたエンジン回転数Nrとポテン
ショメ−タ55で検出されたガバナレバー位置Nθとの
偏差ΔTを求め、この偏差ΔTを上記トルクTrに加算
して目標トルクTpoを演算する。逆数算出部62b
は、圧力センサ52で検出されたポンプ吐出圧力が入力
され、その圧力に応じた逆数1/Pを算出する。この逆
数1/Ppは乗算器62cで目標トルクTpoと掛合わ
され、これによりθpが求められる(∵Tpo=θp・
Pp)。さらに、このθpを一次遅れ要素のフィルタ6
2dにかけて入力トルク制限制御のための目標ポンプ傾
転角θTとして出力する。
【0019】最小値選択部63は、上記2つの目標傾転
角θL,θTのうち小さい方の値を選択してサ−ボ制御
部64に傾転角指令値θrとして入力する。サ−ボ制御
部64では、入力された傾転角指令値θrと、傾転角セ
ンサ51により検出した傾転角フィ−ドバック値θsと
の偏差Δθを偏差器64aで求め、この偏差Δθに基づ
いて関数発生部64bから電磁弁42,43のオン・オ
フ信号を出力する。これにより、ポンプ傾転角θsが傾
転角指令値θrに一致するよう傾転角制御装置40が制
御される。
【0020】ここで、上記LS制御部61によるロード
センシング制御によれば、LS差圧が一定値になるよう
に可変容量油圧ポンプ1の押除け容積が制御され、上記
ポンプ圧がロードセンシング圧よりも所定の目標値だけ
高く保持されるので、ポンプ吐出流量が制御弁2または
4の要求流量になるようにポンプ傾転角が制御され、余
分な流量を吐出することがなく絞り損失による無駄がな
くなり燃費および操作性の向上が図れる。またトルク制
御部62による入力トルク制御によれば、油圧ポンプ1
のトルクがエンジン20の出力トルクの範囲内に保持さ
れ、エンジン20に過負荷が作用するのが防止される。
【0021】またコントローラ50は、図1に示すよう
にエンジン回転数を制御するエンジン回転数制御回路7
0を有する。関数発生器71は回転数設定装置57から
送られてくる回転数指令値(燃料レバー57aの操作
量)xに基づいて目標回転数Nxを出力し、関数発生器
72は走行パイロット圧力センサ56hから送られてく
る走行パイロット圧力Ptにより目標回転数Ntを出力
する。これらの目標回転数のうち最大値が最大値選択回
路73で選択されて加算器74に入力される。
【0022】75は操作状態判別回路であり、上述した
パイロット圧力センサ群56からの各パイロット圧力を
入力して、操作レバーの操作の有無と操作方向とに基づ
いて操作状態を判別する。76は、図5(A)〜(C)
に示す3種類の回転数補正マップA,B,Cを備えるマ
ップ部であり、各マップは入力されるポンプ圧力に応じ
た補正回転数ΔNcをマップとして記憶する。マップ
A,B,Cの各出力はスイッチ77の接点a,b,cに
それぞれ接続され、スイッチ77は操作状態判別回路7
5での判別結果に応じてa〜cのいずれかに切換えられ
る。
【0023】スイッチ77の出力ΔNcは加算器74で
最大値選択回路73の出力Nyと加算されて偏差器78
に入力され、偏差器78でガバナレバー位置Nθとの偏
差がとられ、その偏差ΔNが正側の所定値以上のときに
関数発生器79はパルスモータ21に正回転方向の信号
を与え、偏差ΔNが負側の所定値以下のときに関数発生
器79はパルスモータ21に逆回転方向の信号を与え
る。
【0024】操作状態判別回路75は、各アクチュエー
タに対応するパイロット圧力をその圧力センサ56a〜
56iから取込み、図6に示すように、各パイロット圧
力に対応して設けられたフラグは、対応するパイロット
圧力が所定値以上になると1にセットされ、パイロット
圧力が所定値以下になるとフラグは0にリセットされ
る。そして、それらのフラグに基づいて回転数補正マッ
プが図5(A)〜(C)の中から選択される。なお、上
記所定値は各操作レバーによって異なるようにしてもよ
い。
【0025】ここで、マップAは、エンジン回転数補正
量がゼロの場合であり、たとえば、アーム押し作業、あ
るいは旋回作業時に選択される。マップBはたとえばア
ーム引き作業時に選択され、ポンプ圧力が150kgf/cm
2を越えるとエンジン回転数を徐々に200rpmだけ
増加させ、ポンプ圧力が125kgf/cm2以下になるとエ
ンジン回転数の増加分を徐々にゼロにする。マップCは
たとえばアーム引き作業とバケット作業を同時に行なう
掘削作業時や、アーム引きと走行の同時操作時、あるい
は破砕機使用時にそれぞれ選択される。そして、マップ
Cが選択されると、ポンプ圧力に無関係にまずエンジン
回転数を100rpm増加させるとともに、ポンプ圧力
が200kgf/cm2を越えるとエンジン回転数を徐々に5
00rpmだけ増加させ、ポンプ圧力が175kgf/cm2
以下になるとエンジン回転数の増加分を徐々に100r
pmにする。
【0026】次に、以上のように構成された実施例の動
作を、燃料レバー57aにより所望のエンジン回転数を
設定してバケット作業を行なう場合について説明する。
図1の最大値選択回路73は関数発生器71から出力さ
れるエンジン回転数NxをNyとして出力する。アーム
用パイロット弁を操作してアーム押し作業を行なうと、
図6から分かるようにアーム押しフラグがセットされ、
操作状態判別回路75はマップAを選択する信号をスイ
ッチ77に出力し、スイッチ77は接点aが接続され
る。この結果、マップ部76はマップAの信号をスイッ
チ77に出力する。ここで、マップAから出力される補
正回転数ΔNcはポンプ圧力にかかわらずゼロであるか
ら、加算器74は燃料レバー57aで指令した回転数N
yを偏差器78に出力する。そして、偏差器78はポテ
ンショメータ55からの実回転数Nθとの偏差を関数発
生器79に出力し、パルスモータ21はエンジン回転数
Nyになるようにエンジンガバナを制御する。
【0027】アーム引き作業を行なうと、図6から分か
るようにアーム引きフラグがセットされ、操作状態判別
回路75はマップBを選択する信号をスイッチ77に出
力し、スイッチ77は接点bが接続される。この結果、
マップ部76はマップBの信号をスイッチ77に出力す
る。ここで、マップBは、ポンプ圧力が150kgf/cm2
を越えるとエンジン回転数を徐々に200rpmだけ増
加させるような補正回転数ΔNcを出力し、ポンプ圧力
が125kgf/cm2以下になる補正回転数ΔNcを徐々に
ゼロにする。したがって、加算器74は、ポンプ圧力に
応じてマップBから出力される補正回転数ΔNcとエン
ジン回転数Nyとの加算値を偏差器78に出力し、パル
ス21によりエンジン回転数はNy+ΔNcに設定され
る。
【0028】アーム引き作業とバケット引き作業を同時
に行なうと、図6から分かるようにアーム引きフラグと
バケット引きフラグがセットされ、操作状態判別回路7
5はマップCを選択する信号をスイッチ77に出力し、
スイッチ77は接点cが接続される。この結果、マップ
部76はマップCの信号をスイッチ77に出力する。こ
こで、マップCは、ポンプ圧力にかかわらず補正回転数
ΔNcとして100rpmを出力するから、エンジン回
転数は加算器74から出力される100rpm+Nyに
設定される。またマップCは、ポンプ圧力が200kgf/
cm2を越えるとエンジン回転数を徐々に500rpmだ
け増加させるような補正回転数ΔNcを出力し、ポンプ
圧力が175kgf/cm2以下になる補正回転数ΔNcを徐
々に100rpmまで低減する。したがって、加算器7
4は、ポンプ圧力に応じてマップCから出力される補正
回転数ΔNcとエンジン回転数Nyとの加算値を偏差器
78に出力し、パルスモータ21によりエンジン回転数
はNy+ΔNcに設定される。
【0029】他の作業時のエンジン回転数の補正は図6
から分かる通り、旋回はマップAに基づいて、アーム引
き作業と走行作業の複合操作時はマップCに基づいて、
破砕器の作業時はマップCに基づいてそれぞれ行なわれ
る。なお、各作業と選択するマップの関係やマップによ
る原動機回転数の補正量は実施例に限定されない。
【0030】以上の実施例の構成において、走行用油圧
モータ3や作業用シリンダ5などが油圧アクチュエータ
を、走行ペダル7aやパイロット弁7などが操作手段
を、走行用制御弁2やブーム用制御弁4などが制御弁
を、操作状態判別回路75が判別手段を、加算器74や
マップ部76などが回転数補正手段をそれぞれ構成す
る。さらに、たとえば燃料レバー57aの操作量に応じ
て目標回転数を設定する回転数設定装置57が回転数設
定手段を構成する。
【0031】なお以上では、ホイール式油圧ショベルに
ついて説明したが、本発明はこれ以外の各種油圧式建設
機械に適用することができる。また、ロードセンシング
制御方式の油圧制御装置について説明したが、本発明は
これに限定されない。さらに、可変容量油圧ポンプを搭
載した場合について説明したが、固定容量の油圧ポンプ
を搭載した油圧装置にも本発明を適用できる。また、各
操作レバーの操作判定にパイロット圧力センサを用いた
場合について説明したが、たとえば電気式レバーで制御
弁を駆動する用に構成した場合には、電気レバーからの
出力信号により操作状態を判別してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、各種アクチュエータに
それぞれ対応する操作手段の操作の有無と操作方向とに
基づいて原動機回転数の増量が必要な操作状態か否かを
判別し、その判別結果にしたがって原動機回転数の増加
を行なうようにしたので、単純にポンプ圧力が所定値以
上のときに回転数を増減する場合のように、不所望な操
作時に原動機回転数が増加されず、燃費、騒音、発煙、
操作フィーリングがそれぞれ改善される。また、ポンプ
圧力に応じて原動機回転数の増量を行えば、さらに作業
に適した回転数で原動機を運転でき、より一層燃費や騒
音の点で効果がある。さらにまた、2以上の操作状態を
判別してそれぞれの操作状態に最適な回転数増量を行な
えば、さらに燃費、騒音、発煙、操作フィーリングの点
で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る原動機回転数制御装置
のエンジン回転数制御回路の詳細を示すブロック図
【図2】油圧建設機械の全体構成を示す図
【図3】パイロット圧力センサ群の詳細を示す図
【図4】トルク制御部の詳細を示すブロック図
【図5】回転数制御回路のマップ部を説明する図
【図6】回転数制御回路の操作状態判別回路を説明する
【符号の説明】
1:可変容量油圧ポンプ 2:走行用制御
弁 4:ブーム用制御弁 5:ブームシリ
ンダ 3:走行用油圧モータ 7:パイロット
弁 20:エンジン(原動機) 21:パルスモ
ータ 40:傾転制御装置 50:コントロ
ーラ 52:圧力センサ 53:回転数セ
ンサ 55:ポテンショメ−タ 56:パイロッ
ト圧力センサ群 57:回転数設定装置 57a:燃料レバ
ー 70:エンジン回転数制御回路 75:操作状態
判別回路 76:マップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−194383(JP,A) 実開 昭63−150050(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02F 9/20 E02F 9/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機により駆動される油圧ポンプと、 この油圧ポンプからの吐出油により駆動される複数の油
    圧アクチュエータと、 前記油圧ポンプから前記複数の油圧アクチュエータへの
    圧油の流量と方向をそれぞれ制御する複数の制御弁と、 複数の油圧アクチュエータに対応してそれぞれ設けら
    れ、第1の操作方向に操作されると前記圧油を第1の方
    向に流し、第2の操作方向に操作されると前記圧油を第
    2の方向に流すように前記各制御弁をそれぞれ駆動し、
    各操作方向の操作量に応じて前記圧油の流量を制御する
    複数の操作手段と、 前記原動機の回転数を設定する回転数設定手段とを備え
    た原動機回転数制御装置において、 少なくとも前記操作手段のそれぞれの操作の有無と操作
    方向とに基づいて、原動機回転数の増量が必要な操作状
    態か否かを判別する判別手段と、 前記原動機回転数設定手段で設定された原動機回転数
    を、前記判別手段で判別された操作状態に対応して所定
    値だけ増加させる原動機回転数補正手段とを具備するこ
    とを特徴とする油圧建設機械の原動機回転数制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、 前記油圧ポンプの圧力を検出する圧力検出手段を有し、 前記原動機回転数補正手段は、前記操作の有無と操作方
    向とに基づいて判別された操作状態に応じて回転数を増
    加させるとともに、検出された圧力が所定値以上のとき
    にさらに原動機回転数を増加させることを特徴とする油
    圧建設機械の原動機回転数制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、 前記油圧ポンプの圧力を検出する圧力検出手段を有し、 前記操作状態判別手段は、前記操作の有無と操作方向と
    検出された圧力とに基づいて原動機回転数の増量が必要
    な操作状態かを否か判別することを特徴とする油圧建設
    機械の原動機回転数制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置において、 前記判別手段で判別される操作状態は原動機回転数の増
    量が必要な2以上の状態を含み、それぞれの操作状態に
    対応して増量すべき回転数が異なることを特徴とする油
    圧建設機械の原動機回転数制御装置。
JP30502491A 1991-11-20 1991-11-20 油圧建設機械の原動機回転数制御装置 Expired - Fee Related JP2905324B2 (ja)

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